JP2004224347A - 汎用内装材 - Google Patents

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Masaru Soda
勝 左右田
Takamitsu Maeda
隆光 前田
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Fuji Logistics Co Ltd
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Abstract

【課題】箱体(コンテナ)60に収容可能とし、収納製品の寸法や形状が異なる場合においても、収納製品50を確実に固定することが可能な汎用性の高い汎用内装材を得る。
【解決手段】コンテナ内装体10と、該コンテナ内装体10に対して着脱自在に装着する十文字状の緩衝材30とを具備する汎用内装材1であって、前記コンテナ内装体10は、底面体11と、該底面体11の対向位置に連設された側面体13と、該側面体13に連結された上面体15とを有し、各側面体13及び各上面体15には底面体11に対してL字状に折曲可能な折曲部12,14がそれぞれ形成するとともに、底面体11の側面体13が形成されない側に臨む各位置に先端同士が固定可能な一対のベルト部20(ループ部21及び連結部22)を装着して成る。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部に製品を収納したまま箱体内に挿入するための内装材に関し、特に、収納製品の寸法や形状が変化する場合でも内装材内で確実に固定できる汎用内装材の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、製品を物流する場合においては、箱体(コンテナ)内に収納する製品を固定するため、その周囲に発泡材料から成り内側が製品形状に嵌合するように形成された内装材を使用することが行われていた。
しかしながら、発泡材料による内装材は、廃棄処理に問題が生じるので、最近では段ボール製の内装材や段ボール製の緩衝部を一体に形成した箱体が提案されている。
【0003】
段ボール製の緩衝部を一体に形成した箱体は、段ボールの形状や切り込み位置を工夫することで、収納する製品が一体的に形成された緩衝部で固定されるように構成したものである(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−48163号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記構造の内装材及び緩衝部を一体形成した箱体は、収納される製品形状に応じて作製する必要があるため、その製品についてしか使用することができないという問題点があった。
特に、購入後に一旦使用した製品を再度物流下に置いて運搬したいような場合、購入時に製品が入っていた箱体や内装材は既に処分している場合が多いため、新たな箱体を使用しその箱体内で収納製品を確実に固定して運搬することが困難であった。
【0006】
本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、汎用される箱体(コンテナ)に収容可能とし、収納製品の寸法や形状が異なる場合においても、収納製品を確実に固定することが可能な汎用性の高い汎用内装材を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1は、コンテナ内装体10と、該コンテナ内装体10に対して着脱自在に装着した緩衝材30とを具備する汎用内装材1であって、次の構成を含むことを特徴としている。
前記コンテナ内装体10は、底面体11と、該底面体11の対向位置に連設された側面体13と、該側面体13に連結された上面体15とを有し、各側面体13及び各上面体15には底面体11に対してL字状に折曲可能な折曲部12,14がそれぞれ形成されている。
底面体11の側面体13が形成されない側に臨む各位置に先端同士が固定可能な一対のベルト部20が装着されている。
前記緩衝材30は十文字状に構成されている。
【0008】
請求項2は、請求項1に記載の汎用内装材1において、前記ベルト部20の底面体11への装着は、底面体11の一辺11aより内側位置にベルト部端を固定して成ることを特徴としている。
【0009】
請求項3は、請求項1に記載の汎用内装材1において、前記ベルト部20は、ベルト体両端を底面体11に固定して作成するループ部21と、該ループ部21中央に連結された連結部22から成ることを特徴としている。
【0010】
本発明によれば、十文字状の緩衝材30で収納製品50を包んだ状態でベルト部20同士を固定することで、汎用内装材1に対して収納製品50を確実に固定することができ、収納製品50が固定された状態の汎用内装材1を箱体(コンテナ)60に収容して運搬が行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の一例としての汎用内装材について、図面を参照しながら説明する。
汎用内装材1は、コンテナ内装体10と、このコンテナ内装体に対して着脱自在に装着される緩衝材30とを具備して構成されている。
【0012】
コンテナ内装体10は、紙系プレスボードなどの強靭な素材を使用して構成され、汎用される定形の箱体(コンテナ)に嵌合するように収納可能な形状に形成されている。すなわち、定形の箱体の底面より僅かに小さい面積の固体方形状の底面体11と、この底面体11の対向位置に連設された側面体13,13と、この側面体13にそれぞれ連結され側面体13に対して若干幅狭で前記底面体11の一辺11aの略1/2の長さの上面体15,15とを有している。
【0013】
底面体11と各側面体13との間には、底面体11に対して内側に直角に折曲可能な折曲部12が形成され、各側面体13及と各上面体15との間には、側面体に対して内側に直角に折曲可能な折曲部14が形成されることで、側面体13及び上面体15が底面体11に対してL字状に折曲可能なように構成されている。
【0014】
底面体11の側面体が形成されない側(一辺11a側)に臨む各位置にベルト部20が装着されている。このベルト部20は、平紐状のベルト体の両端を底面体11に固定して作成するループ部21と、このループ部21中央に連結された平紐状の連結部22から構成されている。各連結部22の先端には、それぞれマジックテープ片23の凹部片・凸部片が装着されることで、連結部22の先端同士が固定可能なように構成されている。ループ部21の固定側端部は、底面体11の一辺11aより内側位置でかしめピン25,25により固定されている。
【0015】
底面体11の裏面には、各辺11a,11aに沿ってスポンジ等で形成された一対の角柱状の角柱緩衝体27がそれぞれ固定されている。この角柱緩衝体27は、マジックテープ片28を装着して底面体11との間で着脱自在に形成してもよい。
【0016】
コンテナ内装体10に対して着脱自在に装着される緩衝材30は、ウレタンその他の柔らかい素材で構成され適宜厚さを有する2つの長方状のスポンジ体31,32を重ねて固定することで十文字状に形成されている。そして、下側のスポンジ体31の裏面と底面体11とにそれぞれマジックテープ33の凹部片・凸部片が装着されることで、コンテナ内装体10に対して着脱可能に構成されている。
スポンジ体31,32の表面は、図1(b)に示すように、多数の円錐体35が形成され、スポンジ体31,32(緩衝材30)で包まれた製品について各円錐体35の頂部で収納製品を支持するようになっている。
【0017】
次に上述した汎用内装材1の使用方法について、図2を参照しながら説明する。
コンテナ内装体10に緩衝材30が固定されている状態で、緩衝体30中央に収納製品50を載置し、スポンジ体31、32でこれを包み込むようにし、ベルト部20同士を連結固定することで、ベルト部20に張力が生じて収納製品50を前後左右にずれることを防止する。
この状態で、ベルト部20は底面体11の内側位置で固定されているため、スポンジ体31,32(緩衝材30)で収納製品を巻き込む形状となり、収納製品50を確実に固定できる。
【0018】
定形の箱体(コンテナ)60に収納製品50が固定された状態の汎用内装材1を挿入する。汎用内装材1の底面体11は箱体60の底面とほぼ同じ大きさであるので、箱体60の側面に側面体13及び上面体15が、箱体60の底面との間には緩衝体27が位置するように、汎用内装材1が箱体60内に嵌合するように挿入されて収納される。
したがって、側面体13及び上面体15が箱体60の側面を補強するとともに、箱体60の底面側からの衝撃に対しては、緩衝体27で保護することができる。
【0019】
また、汎用内装材1のコンテナ内装体10には折曲部12,14が形成されているので、側面体13及び上面体15を側面体11に対してL字状に折り曲げて上方より押圧することで緩衝材30を圧縮させ、緩衝材30を装着したままで、図3のようにコンパクトに折り畳むことができる。汎用内装材1を折り畳んだ状態(図3)では、展開した状態(図2)に比較して体積を半分にすることができ、図2の箱体60に対して折り畳んだ汎用内装材1を2個収容することができる。
【0020】
上記例では、ベルト部20をループ部21と連結部22とで形成したが、ループ部21を設けることなく、連結部22の端部が底面体11の中央位置で一辺11aより内側位置にかしめピン25により直接固定される構成であってもよい。
【0021】
また、上記例では、ベルト部20(連結部22)同士はマジックテープ片23同士で固定するようにしたが、バックルなどの連結手段で固定する構造であってもよい。
【0022】
また、上記例では、スポンジ体31,32の表面に多数の円錐体35が形成されるように構成したが、他の突起形状若しくは突起形状が形成されていなくともよく、収納製品50が支持できる構造であればよい。
【0023】
上述の汎用内装材1を使用することにより、従前のように製品に合った緩衝材を使用することなく製品を確実に保護固定した状態で運搬することが可能となる。
また、汎用内装材1は折り畳むことが可能なので、保管スペースを有効に活用することができる。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、十文字状の緩衝材で製品を包んだ状態でベルト部同士を固定することで、汎用内装材に対して製品を確実に固定することができ、製品が固定された状態の汎用内装材を箱体(コンテナ)に収納して運搬を行うことができるので、収納製品の寸法や形状が変化する場合でも確実に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る汎用内装材を示すもので(a)は構成斜視説明図、(b)は緩衝材の一部側面説明図である。
【図2】収納製品が固定された汎用内装材を箱体に挿入する状態を示す側面説明図である。
【図3】汎用内装材の折り畳んだ状態を示す側面説明図である。
【符号の説明】
1…汎用内装材、
10…コンテナ内装体、
11…底面板、 12…折曲部、 13…側面板、
14…折曲部、 15…上面板、
20…ベルト部、 21…ループ部、 22…連結部、
25…かしめピン、 27…角柱緩衝体、
30…緩衝材、 31,32…スポンジ体、
33…マジックテープ片、
50…収納製品、 60…箱体

Claims (3)

  1. コンテナ内装体と、該コンテナ内装体に対して着脱自在装着された緩衝材を具備する汎用内装材であって、
    前記コンテナ内装体は、底面体と、該底面体の対向位置に連設された側面体と、該側面体に連結された上面体とを有し、各側面体及び各上面体には底面体に対してL字状に折曲可能な折曲部をそれぞれ形成するとともに、底面体の側面体が形成されない側に臨む各位置に先端同士が固定可能な一対のベルト部を装着する一方、
    前記緩衝材は十文字状に構成して成る
    ことを特徴とする汎用内装材。
  2. 前記ベルト部の底面体への装着は、底面体の一辺より内側位置にベルト部端を固定して成る請求項1に記載の汎用内装材。
  3. 前記ベルト部は、ベルト体両端を底面体に固定して作成するループ部と、該ループ部中央に連結された連結部から成る請求項1に記載の汎用内装材。
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