JP2004221830A - 計測情報伝達システム - Google Patents
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Abstract
【課題】プライバシー露出調整機能と発信者/受信者主体の脚色機能を備えた上で発信者/受信者の互いの雰囲気を常時接続を利用して相互に伝達すること。
【解決手段】発信端末1は、入力手段1aから入力される発信者の存在、行動、音声、音響、温度、明暗等に基づき、計測情報を記述した計測情報ファイルを生成し、発信用変換フォーマットに基づき変換して、Webサーバ4に登録する。また、計測情報ファイルのURLを計測情報配信サーバ3に登録し、計測情報ファイルを定期的に更新する。計測情報配信サーバ3は、受信端末2の要求に基づき指定のURLを配信する。受信端末2は、計測情報配信サーバ3から配信されたURLに基づき計測情報ファイルを定期的にWebサーバ4から受信し、受信した計測情報ファイルを受信用変換フォーマットに基づき変換し、変換した計測情報ファイルを再生して出力手段を動作2cさせる。
【選択図】 図1
【解決手段】発信端末1は、入力手段1aから入力される発信者の存在、行動、音声、音響、温度、明暗等に基づき、計測情報を記述した計測情報ファイルを生成し、発信用変換フォーマットに基づき変換して、Webサーバ4に登録する。また、計測情報ファイルのURLを計測情報配信サーバ3に登録し、計測情報ファイルを定期的に更新する。計測情報配信サーバ3は、受信端末2の要求に基づき指定のURLを配信する。受信端末2は、計測情報配信サーバ3から配信されたURLに基づき計測情報ファイルを定期的にWebサーバ4から受信し、受信した計測情報ファイルを受信用変換フォーマットに基づき変換し、変換した計測情報ファイルを再生して出力手段を動作2cさせる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットの常時接続を利用し、離れたユーザ/空間の間で、互いの雰囲気を伝達することにより、常時接続関係を提供する計測情報伝達システムに関する。
近年、インターネットの常時接続化とブロードバンド化に伴い、インターネットを介して、離れたユーザの間で、互いの音声・画像・センサ情報の交換を常時行うことが可能となった。
これによって、音声や画像を通じた対話や、画像やセンサ情報を通じた高齢者や幼児の健康状態や行動の監視など、遠隔で人と人との接続関係を常時維持できるようになった。
本発明は、発信端末が計測し発信する音声・画像・センサ情報を、受信端末が再生させることで、離れたユーザ/空間の間の雰囲気を伝達することが可能な計測情報伝達システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、音声や画像を通じた対話や、画像やセンサ情報を通じた高齢者や幼児の健康状態や行動の監視など、遠隔で人と人との接続関係を維持するシステムでは、発信端末が計測した音声・画像・センサ情報をエンコードし、データを定常または周期的にインターネット上のサーバに送信し、受信端末が定常または周期的にサーバからデータを受信しデコードしている。
この際、発信端末のマイクロフォンやカメラで取り込まれエンコードされた音声や画像データに関しては、受信端末でデコードされ再生されるが、受信端末のユーザにとっては、発信端末のユーザのリアルな音声・画像・センサ情報を視聴することになる。
【0003】
上記遠隔で人と人との接続関係を維持するシステムとして、例えば、特許文献1には、センサ部が取得したセンサ情報を通信網を介して相手装置に送信し、上記センサ情報に応じて、相手装置で遠隔地の人の動きまたは環境に関する情報に応じた動作を実行することにより、遠隔地の人の動きを半明示的に伝達するようにした通信端末が開示されている。
また、特許文献2には、センサやカメラ等を用いて、人の周辺の環境情報や人の存在・不在情報等の周囲情報を、登録されている相手側と常時送受信することにより、環境変化の認識と同様に、意識のバックグラウンドの中で、間接的に情報を共有するようにしたコミニュケーションシステムが開示されている。
さらに、特許文献3には、人の存在を検出し、存在情報を出力するセンサと所定のネットワークで常時接続された無線装置を有し、相手の人の存在情報を取得すると、所定の位置に移動し、相手の人の存在情報を取得しなければ、周辺の障害物を認識して、障害物を回避して自律的に移動する移動装置を有する動作型存在情報伝達装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−314707号公報
【特許文献2】
特開2002−314963号公報
【特許文献1】
特開2002−307338号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のリアルな音声や画像情報で接続する関係は、発信者/受信者に発信/受信の意図がない場合は対話が持続しにくい。例えば、お互いにつながっているのだが、話すことがなくなった場合や他に用事がある場合などは、接続を切断せざるを得ない。
また、リアルな音声・画像・センサ情報で常時接続する関係は、プライバシー保護のための情報の露出度調整ができない。例えば、発信者がメッセージや状況は伝えたいのだが、リアルな自分の音声や画像は伝えたくない場合や特定の情報を伝えたくない場合には、その調整ができない。
さらに、リアルな音声や画像で接続する関係は、ユーザの好みや状況に応じた伝達方法の脚色ができない。例えば、発信者が情報を大げさに伝えたい場合や、受信者が情報を静かに知りたい場合や、発信者が相手ごとに伝達方法を選択したい場合などに、各々の場面に対応した脚色ができない。
本発明は、発信者/受信者に意図的な対話がない状況でも、互いの雰囲気(音声/行動/存在/空間の状況など)を、常時接続を利用し相互に伝達することで、常に相手の状況がなんとなくつかめるような接続状態を、発信者主体のプライバシーの露出調整機能と、発信者/受信者主体の脚色機能を備えた上で、生み出すことができる計測情報伝達システムの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
図1に示すように、本発明においては計測情報伝達システムを発信端末1と受信端末2と計測情報配信サーバ3とWebサーバ4で構成する。そして、空間Aに備えられた発信端末1が、空間における発信者の存在、行動、音声、音響、温度、明暗等の計測情報を発信し、空間Bに備えられた受信端末2が、前記の計測情報に基づき、出力機器を制御することによって、空間Aの情報を空間Bに伝達する。
発信端末1は、発信者の雰囲気を記述した計測情報ファイルを生成する手段と、該計測情報ファイルをWebサーバに登録する手段と、上記計測情報ファイルのURLを計測情報配信サーバに登録する手段を備え、上記計測情報ファイルを定期的に更新することで計測情報を発信する。
また、計測情報配信サーバ3は、受信端末2の要求に基づき指定のURLを配信する。
受信端末2は、計測情報配信サーバ3から配信されたURLに基づき計測情報ファイルを定期的にWebサーバ4から受信する手段と、受信した計測情報ファイルを再生する手段を備え、該計測情報ファイルに基づいて動作することで、上記発信端末1と受信端末2の常時接続関係を維持する。
本発明の計測情報システムは、上記構成を有しており、以下のように発信端末と受信端末との間で常時接続を保つとともに、発信者のプライバシーを保護することができる。また、発信者好みまたは状況に応じた受信端末の動作を選択したり、受信者の好みまたは状況に応じた受信端末の動作を選択することができ、伝達方法の脚色をすることができる。
(1)常時接続に関して
発信端末が、発信者の雰囲気を記述した計測情報ファイルをWebサーバ4に、そのURLを計測情報配信サーバ3に登録し、計測情報ファイルを定期的に更新することで計測情報を発信し、計測情報配信サーバ3が受信端末2の要求に基づき指定のURLを配信し、受信端末2がこのURLに基づき計測情報ファイルを定期的にWebサーバ4から受信し、これに基づいて動作することで、発信端末1と受信端末2の常時接続関係を維持する。
これにより、発信者/受信者に発信意図/受信意図がない場合でも、接続状態を維持できる。
この際、計測情報配信サーバ3が、受信端末2の要求に基づき、複数のURLをリスト編成し配信し、受信端末2がこのリスト順にファイルを繰り返し再生することにより、複数端末間での常時接続も可能である。
また、計測情報配信サーバ3は、受信端末2の要求によるリスト編成の段階で認証を行うことにより、発信者主導でのプライバシー保護を行うことができる。さらに、計測情報配信サーバ3は、公開指定されたURLの掲示機能を備え、URLを紹介するビジネスなどに対応できる。
(2)プライバシーを保護に関して
発信端末1が、発信者の音声を音声認識によりテキストとして計測情報ファイルに記述し、これを受信端末2が音声合成することにより、生の音声の伝達によるプライバシーの漏洩を防ぐことができる。
また、発信端末1が、計測情報ファイルをWebサーバ4に送信する前段階で、計測情報に基づき、予め用意された発信用変換フォーマットを指定し、このフォーマットに従って計測情報を削除/変更することで、発信者/空間のプライバシーを保護する。
これにより、発信端末1が計測情報に基づき、「発話を伝えない」フォーマットや「動作を伝えない」フォーマットなどを選ぶだけで、発信情報を編集できる。また、同一の計測情報ファイルに、複数の発信用変換フォーマットを適用することで、多様な計測情報ファイルに変換することができるため、受信者に合わせたプライバシーの露出調整が可能ある。
(3)伝達方法の脚色に関して
発信端末1が、計測情報ファイルをWebサーバ4に送信する前段階で、計測情報に基づき、予め用意された発信用変換フォーマットを指定し、このフォーマットに従って、計測情報ファイルに記述された受信端末2の制御パラメータ/制御手順を変更することで、発信者好みまたは状況に応じた受信端末2の動作を選択する。
また、受信端末2が、計測情報ファイルをWebサーバ4から受信した後、受信端末の計測情報に基づき、予め用意された受信用変換フォーマットを指定し、このフォーマットに従って制御パラメータ/制御手順を変更することにより、受信者は好みまたは状況に応じた受信端末2の動作を選択する。
これにより、発信端末2の計測情報に基づき、「発話を繰り返す」フォーマットや「動作の速さをLEDで点滅表示する」フォーマットなどを選ぶだけで、受信端末の動作を変化させることができる。
また、同一の計測情報ファイルに、複数のフォーマットを適用することで、複数の制御パラメータ/制御手順を記述するファイルを生成することができるため、受信相手に合わせた情報提供が可能である。
さらに、受信端末2の計測情報に基づき、フォーマットを選択することにより、受信側の都合による伝達方法の脚色が可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の計測情報伝達システムの概要を示す図である。また、図2、図3は図1に示すシステムにおける発信フローと受信フローを示す図である。
本発明の計測情報伝達システムは、図1に示すように、発信端末1と受信端末2、計測情報配信サーバ3、Webサーバ4で構成される。
発信端末1は、発信者の存在、行動、音声、音響、温度、明暗等の計測情報を入力する入力手段1aと、該計測情報をファイルに記述する記述手段1bと、該計測情報を、計測情報配信サーバ3に用意された発信用変換フォーマットに従って削除/変更し、計測情報ファイルを生成する計測情報の変換手段1cを備える。
また、受信端末2は、受信した計測情報ファイルを、計測情報配信サーバ3に用意された受信用変換フォーマットに従って脚色する計測情報の変換手段2aと、計測情報の変換手段2aにより脚色された計測情報を再生する計測情報の再生手段2bと、出力手段2cを備える。
計測情報配信サーバ3は、会員の接続ID登録手段3aと接続ID情報の保存部3bと、計測情報ファイルの発信登録手段3cと、発信情報の保存部3dと、計測情報ファイルのリスト編成手段3eと、発信用変換フォーマットの保存部3fと、受信用変換フォーマットの保存部3gを備える。上記計測情報ファイルのリスト編成手段3eは、計測情報ファイルの発信登録情報(URL、タイトル、発信者名など)を発信情報の保存部3dから抽出し、計測情報ファイルのリストを編成し受信端末2に送信する。
Webサーバ4は、発信端末1から計測情報ファイルを受信し、受信端末2からのURLに基づき、計測情報ファイルを受信端末2に配信する。
【0008】
次に図2により、発信端末1の発信処理について説明する。
発信者/受信者が、会員の接続ID登録手段によって、計測情報配信サーバ3に個人/団体の接続IDとパスワードを登録する(図2のステップS1)。接続ID情報の保存部3bには、個人/団体の名前、接続ID、パスワードなどが保存される。
発信者が、計測情報ファイルの登録手段3cによって、計測情報配信サーバ3に、発信端末1が発信する計測情報ファイルの発信登録情報を登録する(ステップS2)。発信情報の保存部3dには、URL、タイトル、発信者名、接続ID(公開/団体/個人を特定)などが保存される。このとき、計測情報配信サーバ3は、計測情報ファイルの発信登録情報を、接続IDの単位で分類保存する(ステップS3)。
発信端末1は、入力手段1aによって発信者/空間を計測し、計測情報の記述手段1bによって、計測情報(発信者の存在/行動/音声、空間の音響/温度/明暗など)を記述する(ステップS4)。これは、計測情報ファイルとして発信端末1の記憶部に保存される。
次に発信端末1は、計測情報の変換手段1cによって、計測情報ファイルの情報に基づいて、計測情報配信サーバ3の発信用変換フォーマットの保存部3fから発信用変換フォーマットを選択受信し、これに基づいて計測情報ファイルを変換し(ステップS5)、Webサーバ4に送信する(ステップS6)。上記ステップS4〜ステップS6の処理を終了するまで定期的に繰り返す。
【0009】
次に、図3により受信端末2の受信処理について説明する。
受信者が受信端末2から接続IDとパスワードを入力すると(図3のステップS1)、計測情報配信サーバ3の計測情報ファイルのリスト編成手段3eは、接続ID情報の保存部3bの接続IDとパスワードを参照し、認証手続きを経て、接続IDに対応した計測情報ファイルの発信登録情報(URL、タイトル、発信者名など)を発信情報の保存部3dから抽出し、計測情報ファイルのリストを編成し受信端末2に送信する(ステップS2)。
受信者は受信端末2の受信した計測情報ファイルのリストから計測情報ファイルを選択する(ステップS3)。受信端末2から計測情報ファイルのURLを指定して発信し、Webサーバ4から計測情報ファイルを受信する(ステップS4)。
【0010】
受信端末2は、自らの入力手段から得た情報に基づいて、計測情報配信サーバ3の受信用変換フォーマットの保存部3gから受信用変換フォーマットを選択受信し(ステップS4)、これに基づいて計測情報の変換手段2aにより計測情報ファイルを変換し、受信端末2の記憶部に保存する。次に、受信端末2の計測情報再生手段2bは、受信端末2の記憶部から計測情報ファイルを取得して再生し、計測情報に基づいて、出力手段2cにより発信端末1の計測情報を受信者/受信空間に伝達する(ステップS5,S6)。上記ステップS4〜ステップS6の処理を終了するまで定期的に繰り返す。
上記発信端末1と受信端末2は空間Aと空間Bにそれぞれ設置され、発信端末1と受信端末2で常時接続関係を維持し、空間Aと空間Bで相互に計測情報ファイルを送受信することにより互いの音声・画像・センサ情報等の交換を行う。
この場合、発信端末1と受信端末2は例えば1台のパソコンで実現することができ、上記入力手段1a、出力手段2cは、これらを一つにまとめた入出力手段として構成することができる。
以下では、上記のように発信端末1と受信端末2を1台のパソコンで実現した場合に、発信端末1と受信端末2を端末10と言い、これに設けられた入出力手段を、入出力手段11と言う。
【0011】
以下、本発明の計測情報伝達システムの各部の動作について、具体的に説明す。
(1)会員の接続ID登録
図4は会員の接続ID登録処理を説明する図である。
発信者/受信者が、端末からWebサーバを介して計測情報配信サーバ3の計測情報配信サイトに接続すると、図4に示すように計測情報配信サーバ3の計測情報配信サイトの会員登録画面が表示される。この会員登録画面で、個人/団体の名前、接続ID、パスワードを入力する。
これにより、計測情報配信サーバ3の接続ID情報の保存部3dには、CGI(Common Gateway Interface)プログラムにより個人/団体の名前、接続ID、パスワードが保存される。そして、登録完了通知が端末に送信され、登録完了画面が表示される。
図6(a)は接続ID情報の保存部3dに保存される会員の接続ID登録情報の例を示す図であり、同図に示すように、登録日時と、接続IDと、会員名と、パスワードが保存される。
【0012】
(2)計測情報ファイルの発信登録
図5は計測情報ファイルの発信登録処理を説明する図である。
発信者が、端末からWebサーバを介して計測情報配信サーバ3の計測情報配信サイトに接続すると、計測情報配信サイトの発信登録画面が表示される。この発信登録画面で、計測情報ファイルのURL、タイトル、発信者名、接続ID(公開/団体/個人を特定)を入力する。
これにより、計測情報配信サーバ3の発信情報の保存部3dには、CGIプログラムにより、URL、タイトル、発信者名、接続ID(公開/団体/個人を特定)が保存される。このとき、計測情報ファイルの発信登録情報は、接続IDの単位で分類保存される。
図6(b)は発信情報の保存部3dに保存される計測情報ファイルの発信登録情報の例を示す図であり、同図は全ての接続ID(ALL)を選択した場合を示し、上のタブを選択することにより、分類保存された接続ID毎(例えばGROUPA、GROUPB、個人毎)に、発信登録情報を選択することができる。
【0013】
(3)端末の入出力手段
図7は端末10に設けられる入出力手段の構成例を示す図である。なお、ここで端末10は、前記発信端末1、受信端末2の両方を含む。
端末10は、CPU10aとメモリ10bとネットワーク接続部10cと記憶部10dを備えたパソコンで構成することができ、ネットワーク接続部10cを介してインターネットに接続される。また、端末10は例えば図6に示すような入出力手段11を備える。
入出力手段11は、例えば同図に示すようにカメラ、マイク等を取り付けた略円錐形状の本体11aを台11bの上に回転可能に取り付けたものであり、台11bには、本体11aを回転させるための旋回用モータ11cから構成される本体旋回機構が設けられている。本体11aには、入力手段として、センサ(温度計、照度計など)11d、カメラ11e、マイクロフォン11fを備え、出力手段として、電飾用のLED11g、スピーカ11hと、上記旋回用モータ11cを備える。
【0014】
上記LED11gは計測情報ファイルの設定に応じて所定の速さで点滅し、発信側の状況を点滅速度などで知らせる。なお、LED11gにより、文字情報を表示するようにしてもよい。また、上記センサに加えて、加速度計(振動などを検出)を取付けたり、赤外線センサ(パッシブセンサあるいはアクティブセンサ)を取付けて人等の存在を検知するようにしてもよい。さらに、人にタグを所持させ、タグにより人を認識する等、非接触の検知手段を利用してもよい。
また、パソコンに設けられたカメラとマイク、スピーカ等を入出力手段として用いることもできる。
上記入出力手段11のセンサ11d、カメラ11e、マイクロフォン11fの出力はセンサ入力部10e、画像入力部10f、音声入力部10gを介して端末10に入力され、端末10から音声出力部10h、LED出力部10iを介してスピーカ11h、LED11gに音声、音響、LED点滅信号等が出力される。また、端末10から出力されるモータ駆動信号がモータ駆動部10jから旋回用モータ11cに出力され、旋回用モータ11cが駆動される。
【0015】
端末10の記憶部10dには、計測情報の記述プログラム、計測情報の変換プログラム、計測情報の再生プログラムが保存されている。
計測情報の記述プログラムは、センサ出力に基づき計測情報をXMLファイルに記述する機能、音声認識に基づき計測情報をXMLファイルに記述する機能、画像処理に基づき計測情報をXMLファイルに記述する機能を備える。
計測情報の変換プログラムは、スタイルシートの選択機能、XMLファイルをスタイルシートで変換する機能を備える。
計測情報の再生プログラムは、XMLファイル内の制御パラメータに基づき、LED11g、スピーカ11h、本体旋回用モータ11cを制御する機能を備える。
【0016】
(4)発信端末の計測情報の記述
図8は発信端末1(端末10)の計測情報の記述手段1bにおける処理を示したフローチャート、図9はXMLファイル(計測情報)の記述例である。
図8において、発信端末1は、センサ信号の処理によって空間の温度や照度を測定し(ステップS1)、画像処理によって発信者の氏名と行動パターンを判定する(ステップS2)。また、音声認識によって発信者の音声を記録する(ステップS3)。なお、発信者の氏名は、例えばカメラ11eで捉えた発信者の顔の画像等を画像処理により認識してもよいし、また、前記したように発信者がタグ等を所持している場合には、タグの識別番号等により認識してもよい。また、発信者の行動パターンは、例えば「立っている」、「座っている」、「カメラの近くにいる」、「速く(遅く)動いている」等のカメラで捉えた画像から判定できるようなものである。
【0017】
上記処理を繰り返し、予め設定された時刻(更新時刻)になると、センサ信号の測定履歴から計測結果を作成する(ステップS4→ステップS5)。また、画像処理の判定履歴から計測結果を作成し、音声認識の記録履歴から計測結果を作成する(ステップS6,S7)。これらの計測結果を計測情報としてXML形式でファイルに記述し保存する(ステップS8)。これを終了まで一定の周期で繰り返す(ステップS9→ステップS1)。
図9に示すXMLファイル(計測情報ファイル)の例では、画像処理の判定から発信者の名前(サザエさん)と行動情報(「近い」、「立ち」等)が記述され、音声認識の記録から発信者の発話情報(「カツオ、宿題やったの?」)がテキストで記述されている。
また、この例では、発信者の音声コマンドにより、プライバシー保護パラメータとして、行動情報を伝達しないスタイルシートを選択するように記述されている。
【0018】
(5)発信端末の計測情報の変換
図10は発信端末1(端末10)の計測情報の変換手段1cにおける処理を示したフローチャート、図11は発信用スタイルシートの例、図12は変換後のXMLファイル(発信用)の例である。
図10において、発信端末1(端末10)は、記憶部10d(図7参照)から図9に示したXMLファイル(計測情報ファイル)を取得する(ステップS1)。そして、XMLファイルの情報に基づき、計測情報変換形式を決定し(ステップS2)、XMLファイルに記述されたプライバシー保護タグの情報(行動情報)に基づき、行動情報を伝達しないスタイルシートを選択する。そして、計測情報配信サーバ3の発信用変換フォーマットの保存部3gから、発信用スタイルシートを取得する(ステップS3)。
【0019】
図11に示すように、スタイルシートはXMLファイルを発信用のXMLファイル(計測情報ファイル)に変換するためのいわゆるテンプレートであり、複数のスタイルシートが用意されており、図11に示したスタイルシートは行動情報を伝達しない形のスタイルシートである。
上記スタイルシートに基づき、XMLファイル(計測情報ファイル)の内容を、行動情報を含まない形で変換する(ステップS4)。
図12に、変換後のXMLファイル(計測情報ファイル)の例を示す。同図に示すように、上記スタイルシートに基づき、図9に示したXMLファイルを変換することにより、発信用のXMLファイル(計測情報ファイル)からは行動情報が除かれている。
ついで、上記のように変換したXMLファイルを保存し、Webサーバ4に送信する。URLは、既に計測情報配信サーバ3に登録したものとする。この処理を前記(5)の計測情報の記述の処理と同期して実行する。
上記(4)と(5)の処理により、計測情報配信サーバ3に登録されたURLの計測情報ファイルが、Webサーバ4上で定期的に更新されることになる。
なお、同一の計測情報ファイルに、複数の発信用スタイルシートを適用し、多様な発信用のXMLファイル(計測情報ファイル)に変換することが可能であり、これにより、受信者に合わせたプライバシーの露出調整が可能となる。
【0020】
(6)計測情報ファイルのリスト編成
図13は計測情報配信サーバにおける計測情報ファイルのリスト編成を説明する図、図14は計測情報ファイルのリストの例を示す図である。
図13に示すように、受信者は、受信端末2(端末10)から音声等で受信したい計測情報を接続IDとパスワードで指定する。
計測情報配信サーバ3は、接続ID情報の保存部3bに保存された会員の接続ID登録情報(図6(b)参照)に基づき、上記接続IDとパスワードで認証を行い、認証できなければリスト送信の拒絶メッセージを受信端末2に送信し、認証できれば、該当する接続IDに対応する計測情報ファイルをリスト編成して受信端末2に送信する。
図14は接続IDが「SUZUKI」の場合の計測情報ファイルのリスト例であり、同図に示すように、リストには、登録日時と、計測情報ファイルのURLと発信者、タイトルが登録されている。
【0021】
(7)受信端末の計測情報変換
図15は受信端末2(端末10)の計測情報の変換手段2aにおける処理を示すフローチャート、図16は受信用スタイルシートの例、図17は変換後のXMLファイル(受信用)の例である。
図15に示すように、受信端末2は、計測情報サーバ3の計測情報ファイルのリスト編成手段3eから計測情報ファイルのリストを取得し(ステップS1)、受信者の指定に基づき、計測情報ファイルと変換形式を決定する(ステップS2)。そして、上記受信したリストに基づき、受信者による指定またはリスト順の自動選択により計測情報ファイルのURLを指定して、XMLファイル(計測情報ファイル)をWebサーバ4から取得する(ステップS3)。
【0022】
ついで、受信者による指定に基づき脚色用(受信用)のスタイルシートを選択し、計測情報配信サーバ3の受信用変換フォーマットの保存部3gから受信用スタイルシートを取得する(ステップS4)。
図16は受信用スタイルシートの例を示す図であり、発信用スタイルシートと同様、複数のスタイルシートが用意されており、このスタイルシートには、発信者の行動に基づく、受信端末の制御手順(例えばLEDの制御パラメータ、音声合成のパラメータ)等が記述されている。
次に、XMLファイルの内容を上記スタイルシートに基づき、受信端末2の動作による脚色を伴った形に変換し保存する(ステップS5,S6)。
なお、同一の計測情報ファイルに、複数の受信用スタイルシートを適用し、複数の受信用のXMLファイル(計測情報ファイル)に変換することが可能であり、これにより、受信者が複数いる場合でも、各受信者に合わせた情報提供が可能となる。
【0023】
図17は、変換後のXMLファイル(受信用)の例を示す図であり、受信端末の制御手順として、LEDの制御パラメータ、音声合成パラメータ、音声合成の内容等が記述されている。また、必要に応じて入出力手段11に設けられる旋回用モータ11cの制御パラメータ等が記述されていてもよい。
受信端末2の動作は、上記XMLファイル(受信用)の「発信者の行動に基づく受信端末の制御手順」における、LEDの制御パラメータと音声合成パラメータで行われる。LEDの制御パラメータは、スタイルシートのLEDタグ要素に記述され、音声合成の制御パラメータは、SPEECH_voiceタグ要素に記述されている。
受信端末2は、上記XMLファイル(受信用)を、指定したファイル/リスト単位で一定の周期で取得保存する。
【0024】
(8)受信端末の計測情報の再生
図18は受信端末2(端末10)における計測情報の再生手段2bにおける処理を示すフローチャートである。
図18において、受信端末2は、記憶部10dからXMLファイル(再生情報)を取得し(ステップS1)、受信端末2のセンサ、音声、画像の計測履歴から計測情報を作成し、これに基づいて、受信用スタイルシートの変更等を行うと同時に、発信情報の作成を行う(ステップS2)。
そして、受信端末2の計測情報の再生手段2bは、図17に示したXMLファイルのSPEECH_voiceタグ要素の情報に基づき、音声を合成する(ステップS3)。図17の例では、女性の声で、高速に、3回、「サザエさんが、カツオ、宿題やったの?と言っています。」と音声合成する。
また、LEDタグ要素の情報に基づき、全色のLEDを10回点滅させる(ステップS4)。
さらに、XMLファイルに本体旋回用のモータ11cを駆動する制御パラメータが記述されていれば、これに基づいて本体が旋回する(ステップS5)。
上記処理を前記(7)の受信端末の計測情報変換処理と同期して実行する。
上記(7)、(8)の処理によって、発信端末1が送信したWebサーバ上の計測情報ファイルを定期的に取得し再生することができ、発信端末側の発信者/空間の雰囲気が受信端末2の受信者/空間に伝達されることになる。
【0025】
(付記1) 空間Aに備えられた発信端末が、空間における発信者の存在、行動、音声、音響、温度、明暗等の計測情報を発信し、空間Bに備えられた受信端末が、前記の計測情報に基づき制御パラメータと制御手順を決定し、出力機器を制御することによって、空間Aの情報を空間Bに伝達する計測情報伝達システムであって、
上記発信端末は、発信者の雰囲気を記述した計測情報ファイルを生成する手段と、該計測情報ファイルをWebサーバに登録する手段と、上記計測情報ファイルのURLを計測情報配信サーバに登録する手段を備え、上記計測情報ファイルを定期的に更新することで計測情報を発信し、
上記計測情報配信サーバは、受信端末の要求に基づき指定のURLを配信する手段を備え、
上記受信端末は、計測情報配信サーバから配信されたURLに基づき計測情報ファイルを定期的にWebサーバから受信する手段と、受信した計測情報ファイルを再生する手段を備え、該計測情報ファイルに基づいて動作することで、上記発信端末と受信端末の常時接続関係を維持する
ことを特徴とする計測情報伝達システム。
(付記2) 空間Aに備えられた発信端末から、空間における発信者の存在、行動、音声、音響、温度、明暗等の計測情報ファイルを、Webサーバを介して空間Bに設けられた受信端末に送信するとともに、上記計測情報ファイルのURLを計測情報配信サーバを介して受信端末に配信し、該受信端末が上記計測情報ファイルを定期的に受信することにより、空間Aの情報を空間Bに伝達する発信端末であって、
上記発信端末は、発信者の雰囲気を記述した計測情報ファイルを生成する手段と、
該計測情報ファイルを、Webサーバに登録する手段と、
上記計測情報ファイルのURLを、受信サーバに配信する計測情報配信サーバに登録する手段を備え、上記計測情報ファイルを定期的に更新することで計測情報を発信し、上記受信端末との間で常時接続関係を維持する
ことを特徴とする計測情報伝達機能を備えた発信端末。
(付記3) 上記発信端末の計測情報ファルイを生成する手段は、発信者の音声を音声認識によりテキストとして計測情報ファイルに記述し、
上記受信端末は、受信した計測情報ファルイのテキストを音声合成する手段を備えた
ことを特徴とする付記2の発信端末。
(付記4) 上記発信端末は、計測情報ファイルをWebサーバに送信する前段階で、計測情報に基づき、予め用意された発信用変換フォーマットを指定し、このフォーマットに従って計測情報を削除/変更する手段を備えた
ことを特徴とする付記2または付記3の発信端末。
(付記5) 上記発信端末は、同一の計測情報ファイルに、複数の発信用変換フォーマットを適用し、複数の計測情報ファルイに変換する
ことを特徴とする付記4の発信端末。
(付記6) 発信端末の計測情報を削除/変更する手段は、
計測情報ファイルをWebサーバに送信する前段階で、計測情報に基づき、予め用意された発信用変換フォーマットを指定し、このフォーマットに従って、計測情報ファイルに記述された受信端末の制御パラメータ/制御手順を変更する
ことを特徴とする付記4または付記5の発信端末。
(付記7) 空間Aに備えられた発信端末から、空間における発信者の存在、行動、音声、音響、温度、明暗等の計測情報ファイルを、Webサーバを介して空間Bに設けられた受信端末に送信するとともに、上記計測情報ファイルのURLを計測情報配信サーバを介して受信端末に配信し、該受信端末が上記計測情報ファイルを定期的に受信することにより、空間Aの情報を空間Bに伝達するための計測情報発信プログラムであって、
上記プログラムは、発信者の雰囲気を記述した計測情報ファイルを生成する処理と、
該計測情報ファイルを、Webサーバに登録する処理と、
上記計測情報ファイルのURLを、受信サーバに配信する計測情報配信サーバに登録する処理をコンピュータに実行させ、上記計測情報ファイルを定期的に更新することで計測情報を発信し、上記受信端末との間で常時接続関係を維持することを特徴とする計測情報発信プログラム。
(付記8) 空間Aに備えられた発信端末から定期的に送信される、該空間における発信者の存在、行動、音声、音響、温度、明暗等の計測情報ファイルを、Webサーバを介して、空間Bに備えられた受信端末で受信するとともに、該計測情報ファイルのURLを計測情報配信サーバを介して受信端末で受信し、上記の計測情報に基づき制御パラメータと制御手順を決定することにより、空間Aの情報を空間Bで受信する受信端末であって、
上記受信端末は、計測情報配信サーバから配信されたURLに基づき計測情報ファイルを定期的にWebサーバから受信する手段と、
受信した計測情報ファイルを再生する手段を備え、上記発信端末との間で常時接続関係を維持する
ことを特徴とする計測情報受信機能を備えた受信端末。
(付記9) 上記受信端末は、計測情報ファイルをWebサーバから受信した後、受信端末の計測情報に基づき、予め用意された受信用変換フォーマットを指定し、このフォーマットに従って制御パラメータ/制御手順を変更する手段を備えた
ことを特徴とする付記8の受信端末。
(付記10) 上記受信端末は、同一の計測情報ファイルに、複数のフォーマットを適用することで、複数の制御パラメータ/制御手順を記述するファイルを生成する
ことを特徴とする付記9の受信端末
(付記11) 空間Aに備えられた発信端末から定期的に送信される、該空間における発信者の存在、行動、音声、音響、温度、明暗等の計測情報ファイルを、Webサーバを介して、空間Bに備えられた受信端末で受信するとともに、該計測情報ファイルのURLを計測情報配信サーバを介して受信端末で受信し、上記の計測情報に基づき制御パラメータと制御手順を決定することにより、空間Aの情報を空間Bで受信する計測情報受信プログラムであって、
上記プログラムは、計測情報配信サーバから配信されたURLに基づき計測情報ファイルを定期的にWebサーバから受信する処理と、
受信した計測情報ファイルを再生する処理をコンピュータに実行させ、上記発信端末との間で常時接続関係を維持する
ことを特徴とする計測情報受信プログラム。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、発信者/受信者に意図的な対話がない状況でも、互いの雰囲気(音声/行動/存在/空間の状況など)を、相互に伝達することで、常に相手の状況がなんとなくつかめるような接続状態を、発信者主導のプライバシーの露出調整機能と、受信者主導の脚色機能を備えた上で、生み出すことができる。
特に以下のように構成することにより、プライバシーの露出調整機能と、受信者の脚色機能を得ることができる。
(1)発信者の音声を音声認識によりテキストとして計測情報ファイルに記述し、受信端末で、受信した計測情報ファルイのテキストを音声合成することにより、生の音声の伝達によるプライバシーの漏洩を防ぐことができる。
(2)計測情報ファイルをWebサーバに送信する前段階で、予め用意された発信用変換フォーマットを指定し、このフォーマットに従って計測情報を削除/変更するようにしたので、発信者/空間のプライバシーを保護することが可能となる。
(3)発信端末が、同一の計測情報ファイルに、複数の発信用変換フォーマットを適用し、複数の計測情報ファルイに変換することで、多様な計測情報ファイルに変換することができ、受信者に合わせたプライバシーの露出調整が可能となる。
(4)計測情報ファイルをWebサーバに送信する前段階で、計測情報に基づき、予め用意された発信用変換フォーマットを指定し、このフォーマットに従って、計測情報ファイルに記述された受信端末の制御パラメータ/制御手順を変更することにより、発信者好みまたは状況に応じた受信端末の動作を選択することができる。
(5)計測情報ファイルをWebサーバから受信した後、予め用意された受信用変換フォーマットを指定し、このフォーマットに従って制御パラメータ/制御手順を変更することにより、受信者の好みまたは状況に応じた受信端末の動作を選択することができる。
(6)受信端末で、同一の計測情報ファイルに、複数のフォーマットを適用することで、複数の制御パラメータ/制御手順を記述するファイルを生成することにより、受信者に合わせた情報提供が可能であり、複数の受信者がいる場合でも、受信者毎に情報提供を行うことができる。
(7)計測情報配信サーバが、受信端末の要求によるリスト編成の段階で、受信者の認証を行うことにより、受信者主導でのプライバシー保護を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の計測情報伝達システムの概要を示す図である。
【図2】図1のシステムにおける発信フローを示す図である。
【図3】図1のシステムにおける受信フローを示す図である。
【図4】会員の接続ID登録処理を説明する図である。
【図5】計測情報ファイルの発信登録処理を説明する図である。
【図6】登録情報の保存例を示す図である。
【図7】端末に設けられる入出力手段の構成例を示す図である。
【図8】発信端末における計測情報記述処理を示すフローチャートである。
【図9】XMLファイル(計測情報ファイル)の例を示す図である。
【図10】発信端末における計測情報の変換処理を示すフローチャートである。
【図11】発信用スタイルシートの例を示す図である。
【図12】変換後のXMLファイル(計測情報ファイル)の例を示す図である。
【図13】計測情報配信サーバにおける計測情報ファイルのリスト編成を説明する図である。
【図14】計測情報ファイルのリスト例を示す図である。
【図15】受信端末における計測情報の変換処理を示すフローチャートである。
【図16】受信用スタイルシートの例を示す図である。
【図17】変換後のXMLファイル(受信用)の例を示す図である。
【図18】受信端末における計測情報の再生処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 発信端末
1a 入力手段
1b 計測情報の記述手段
1c 計測情報の変換手段
2 受信端末
2a 計測情報の変換手段
2b 計測情報の再生手段
2c 出力手段
3 計測情報配信サーバ
3a 会員の接続ID登録手段
3b 接続ID情報の保存部
3c 計測情報ファイルの発信登録手段
3d 発信情報の保存部
3e 計測情報ファイルのリスト編成手段
3f 発信用変換フォーマットの保存部
3g 受信用変換フォーマットの保存部
4 Webサーバ
10 端末
11 入出力手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットの常時接続を利用し、離れたユーザ/空間の間で、互いの雰囲気を伝達することにより、常時接続関係を提供する計測情報伝達システムに関する。
近年、インターネットの常時接続化とブロードバンド化に伴い、インターネットを介して、離れたユーザの間で、互いの音声・画像・センサ情報の交換を常時行うことが可能となった。
これによって、音声や画像を通じた対話や、画像やセンサ情報を通じた高齢者や幼児の健康状態や行動の監視など、遠隔で人と人との接続関係を常時維持できるようになった。
本発明は、発信端末が計測し発信する音声・画像・センサ情報を、受信端末が再生させることで、離れたユーザ/空間の間の雰囲気を伝達することが可能な計測情報伝達システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、音声や画像を通じた対話や、画像やセンサ情報を通じた高齢者や幼児の健康状態や行動の監視など、遠隔で人と人との接続関係を維持するシステムでは、発信端末が計測した音声・画像・センサ情報をエンコードし、データを定常または周期的にインターネット上のサーバに送信し、受信端末が定常または周期的にサーバからデータを受信しデコードしている。
この際、発信端末のマイクロフォンやカメラで取り込まれエンコードされた音声や画像データに関しては、受信端末でデコードされ再生されるが、受信端末のユーザにとっては、発信端末のユーザのリアルな音声・画像・センサ情報を視聴することになる。
【0003】
上記遠隔で人と人との接続関係を維持するシステムとして、例えば、特許文献1には、センサ部が取得したセンサ情報を通信網を介して相手装置に送信し、上記センサ情報に応じて、相手装置で遠隔地の人の動きまたは環境に関する情報に応じた動作を実行することにより、遠隔地の人の動きを半明示的に伝達するようにした通信端末が開示されている。
また、特許文献2には、センサやカメラ等を用いて、人の周辺の環境情報や人の存在・不在情報等の周囲情報を、登録されている相手側と常時送受信することにより、環境変化の認識と同様に、意識のバックグラウンドの中で、間接的に情報を共有するようにしたコミニュケーションシステムが開示されている。
さらに、特許文献3には、人の存在を検出し、存在情報を出力するセンサと所定のネットワークで常時接続された無線装置を有し、相手の人の存在情報を取得すると、所定の位置に移動し、相手の人の存在情報を取得しなければ、周辺の障害物を認識して、障害物を回避して自律的に移動する移動装置を有する動作型存在情報伝達装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−314707号公報
【特許文献2】
特開2002−314963号公報
【特許文献1】
特開2002−307338号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のリアルな音声や画像情報で接続する関係は、発信者/受信者に発信/受信の意図がない場合は対話が持続しにくい。例えば、お互いにつながっているのだが、話すことがなくなった場合や他に用事がある場合などは、接続を切断せざるを得ない。
また、リアルな音声・画像・センサ情報で常時接続する関係は、プライバシー保護のための情報の露出度調整ができない。例えば、発信者がメッセージや状況は伝えたいのだが、リアルな自分の音声や画像は伝えたくない場合や特定の情報を伝えたくない場合には、その調整ができない。
さらに、リアルな音声や画像で接続する関係は、ユーザの好みや状況に応じた伝達方法の脚色ができない。例えば、発信者が情報を大げさに伝えたい場合や、受信者が情報を静かに知りたい場合や、発信者が相手ごとに伝達方法を選択したい場合などに、各々の場面に対応した脚色ができない。
本発明は、発信者/受信者に意図的な対話がない状況でも、互いの雰囲気(音声/行動/存在/空間の状況など)を、常時接続を利用し相互に伝達することで、常に相手の状況がなんとなくつかめるような接続状態を、発信者主体のプライバシーの露出調整機能と、発信者/受信者主体の脚色機能を備えた上で、生み出すことができる計測情報伝達システムの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
図1に示すように、本発明においては計測情報伝達システムを発信端末1と受信端末2と計測情報配信サーバ3とWebサーバ4で構成する。そして、空間Aに備えられた発信端末1が、空間における発信者の存在、行動、音声、音響、温度、明暗等の計測情報を発信し、空間Bに備えられた受信端末2が、前記の計測情報に基づき、出力機器を制御することによって、空間Aの情報を空間Bに伝達する。
発信端末1は、発信者の雰囲気を記述した計測情報ファイルを生成する手段と、該計測情報ファイルをWebサーバに登録する手段と、上記計測情報ファイルのURLを計測情報配信サーバに登録する手段を備え、上記計測情報ファイルを定期的に更新することで計測情報を発信する。
また、計測情報配信サーバ3は、受信端末2の要求に基づき指定のURLを配信する。
受信端末2は、計測情報配信サーバ3から配信されたURLに基づき計測情報ファイルを定期的にWebサーバ4から受信する手段と、受信した計測情報ファイルを再生する手段を備え、該計測情報ファイルに基づいて動作することで、上記発信端末1と受信端末2の常時接続関係を維持する。
本発明の計測情報システムは、上記構成を有しており、以下のように発信端末と受信端末との間で常時接続を保つとともに、発信者のプライバシーを保護することができる。また、発信者好みまたは状況に応じた受信端末の動作を選択したり、受信者の好みまたは状況に応じた受信端末の動作を選択することができ、伝達方法の脚色をすることができる。
(1)常時接続に関して
発信端末が、発信者の雰囲気を記述した計測情報ファイルをWebサーバ4に、そのURLを計測情報配信サーバ3に登録し、計測情報ファイルを定期的に更新することで計測情報を発信し、計測情報配信サーバ3が受信端末2の要求に基づき指定のURLを配信し、受信端末2がこのURLに基づき計測情報ファイルを定期的にWebサーバ4から受信し、これに基づいて動作することで、発信端末1と受信端末2の常時接続関係を維持する。
これにより、発信者/受信者に発信意図/受信意図がない場合でも、接続状態を維持できる。
この際、計測情報配信サーバ3が、受信端末2の要求に基づき、複数のURLをリスト編成し配信し、受信端末2がこのリスト順にファイルを繰り返し再生することにより、複数端末間での常時接続も可能である。
また、計測情報配信サーバ3は、受信端末2の要求によるリスト編成の段階で認証を行うことにより、発信者主導でのプライバシー保護を行うことができる。さらに、計測情報配信サーバ3は、公開指定されたURLの掲示機能を備え、URLを紹介するビジネスなどに対応できる。
(2)プライバシーを保護に関して
発信端末1が、発信者の音声を音声認識によりテキストとして計測情報ファイルに記述し、これを受信端末2が音声合成することにより、生の音声の伝達によるプライバシーの漏洩を防ぐことができる。
また、発信端末1が、計測情報ファイルをWebサーバ4に送信する前段階で、計測情報に基づき、予め用意された発信用変換フォーマットを指定し、このフォーマットに従って計測情報を削除/変更することで、発信者/空間のプライバシーを保護する。
これにより、発信端末1が計測情報に基づき、「発話を伝えない」フォーマットや「動作を伝えない」フォーマットなどを選ぶだけで、発信情報を編集できる。また、同一の計測情報ファイルに、複数の発信用変換フォーマットを適用することで、多様な計測情報ファイルに変換することができるため、受信者に合わせたプライバシーの露出調整が可能ある。
(3)伝達方法の脚色に関して
発信端末1が、計測情報ファイルをWebサーバ4に送信する前段階で、計測情報に基づき、予め用意された発信用変換フォーマットを指定し、このフォーマットに従って、計測情報ファイルに記述された受信端末2の制御パラメータ/制御手順を変更することで、発信者好みまたは状況に応じた受信端末2の動作を選択する。
また、受信端末2が、計測情報ファイルをWebサーバ4から受信した後、受信端末の計測情報に基づき、予め用意された受信用変換フォーマットを指定し、このフォーマットに従って制御パラメータ/制御手順を変更することにより、受信者は好みまたは状況に応じた受信端末2の動作を選択する。
これにより、発信端末2の計測情報に基づき、「発話を繰り返す」フォーマットや「動作の速さをLEDで点滅表示する」フォーマットなどを選ぶだけで、受信端末の動作を変化させることができる。
また、同一の計測情報ファイルに、複数のフォーマットを適用することで、複数の制御パラメータ/制御手順を記述するファイルを生成することができるため、受信相手に合わせた情報提供が可能である。
さらに、受信端末2の計測情報に基づき、フォーマットを選択することにより、受信側の都合による伝達方法の脚色が可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の計測情報伝達システムの概要を示す図である。また、図2、図3は図1に示すシステムにおける発信フローと受信フローを示す図である。
本発明の計測情報伝達システムは、図1に示すように、発信端末1と受信端末2、計測情報配信サーバ3、Webサーバ4で構成される。
発信端末1は、発信者の存在、行動、音声、音響、温度、明暗等の計測情報を入力する入力手段1aと、該計測情報をファイルに記述する記述手段1bと、該計測情報を、計測情報配信サーバ3に用意された発信用変換フォーマットに従って削除/変更し、計測情報ファイルを生成する計測情報の変換手段1cを備える。
また、受信端末2は、受信した計測情報ファイルを、計測情報配信サーバ3に用意された受信用変換フォーマットに従って脚色する計測情報の変換手段2aと、計測情報の変換手段2aにより脚色された計測情報を再生する計測情報の再生手段2bと、出力手段2cを備える。
計測情報配信サーバ3は、会員の接続ID登録手段3aと接続ID情報の保存部3bと、計測情報ファイルの発信登録手段3cと、発信情報の保存部3dと、計測情報ファイルのリスト編成手段3eと、発信用変換フォーマットの保存部3fと、受信用変換フォーマットの保存部3gを備える。上記計測情報ファイルのリスト編成手段3eは、計測情報ファイルの発信登録情報(URL、タイトル、発信者名など)を発信情報の保存部3dから抽出し、計測情報ファイルのリストを編成し受信端末2に送信する。
Webサーバ4は、発信端末1から計測情報ファイルを受信し、受信端末2からのURLに基づき、計測情報ファイルを受信端末2に配信する。
【0008】
次に図2により、発信端末1の発信処理について説明する。
発信者/受信者が、会員の接続ID登録手段によって、計測情報配信サーバ3に個人/団体の接続IDとパスワードを登録する(図2のステップS1)。接続ID情報の保存部3bには、個人/団体の名前、接続ID、パスワードなどが保存される。
発信者が、計測情報ファイルの登録手段3cによって、計測情報配信サーバ3に、発信端末1が発信する計測情報ファイルの発信登録情報を登録する(ステップS2)。発信情報の保存部3dには、URL、タイトル、発信者名、接続ID(公開/団体/個人を特定)などが保存される。このとき、計測情報配信サーバ3は、計測情報ファイルの発信登録情報を、接続IDの単位で分類保存する(ステップS3)。
発信端末1は、入力手段1aによって発信者/空間を計測し、計測情報の記述手段1bによって、計測情報(発信者の存在/行動/音声、空間の音響/温度/明暗など)を記述する(ステップS4)。これは、計測情報ファイルとして発信端末1の記憶部に保存される。
次に発信端末1は、計測情報の変換手段1cによって、計測情報ファイルの情報に基づいて、計測情報配信サーバ3の発信用変換フォーマットの保存部3fから発信用変換フォーマットを選択受信し、これに基づいて計測情報ファイルを変換し(ステップS5)、Webサーバ4に送信する(ステップS6)。上記ステップS4〜ステップS6の処理を終了するまで定期的に繰り返す。
【0009】
次に、図3により受信端末2の受信処理について説明する。
受信者が受信端末2から接続IDとパスワードを入力すると(図3のステップS1)、計測情報配信サーバ3の計測情報ファイルのリスト編成手段3eは、接続ID情報の保存部3bの接続IDとパスワードを参照し、認証手続きを経て、接続IDに対応した計測情報ファイルの発信登録情報(URL、タイトル、発信者名など)を発信情報の保存部3dから抽出し、計測情報ファイルのリストを編成し受信端末2に送信する(ステップS2)。
受信者は受信端末2の受信した計測情報ファイルのリストから計測情報ファイルを選択する(ステップS3)。受信端末2から計測情報ファイルのURLを指定して発信し、Webサーバ4から計測情報ファイルを受信する(ステップS4)。
【0010】
受信端末2は、自らの入力手段から得た情報に基づいて、計測情報配信サーバ3の受信用変換フォーマットの保存部3gから受信用変換フォーマットを選択受信し(ステップS4)、これに基づいて計測情報の変換手段2aにより計測情報ファイルを変換し、受信端末2の記憶部に保存する。次に、受信端末2の計測情報再生手段2bは、受信端末2の記憶部から計測情報ファイルを取得して再生し、計測情報に基づいて、出力手段2cにより発信端末1の計測情報を受信者/受信空間に伝達する(ステップS5,S6)。上記ステップS4〜ステップS6の処理を終了するまで定期的に繰り返す。
上記発信端末1と受信端末2は空間Aと空間Bにそれぞれ設置され、発信端末1と受信端末2で常時接続関係を維持し、空間Aと空間Bで相互に計測情報ファイルを送受信することにより互いの音声・画像・センサ情報等の交換を行う。
この場合、発信端末1と受信端末2は例えば1台のパソコンで実現することができ、上記入力手段1a、出力手段2cは、これらを一つにまとめた入出力手段として構成することができる。
以下では、上記のように発信端末1と受信端末2を1台のパソコンで実現した場合に、発信端末1と受信端末2を端末10と言い、これに設けられた入出力手段を、入出力手段11と言う。
【0011】
以下、本発明の計測情報伝達システムの各部の動作について、具体的に説明す。
(1)会員の接続ID登録
図4は会員の接続ID登録処理を説明する図である。
発信者/受信者が、端末からWebサーバを介して計測情報配信サーバ3の計測情報配信サイトに接続すると、図4に示すように計測情報配信サーバ3の計測情報配信サイトの会員登録画面が表示される。この会員登録画面で、個人/団体の名前、接続ID、パスワードを入力する。
これにより、計測情報配信サーバ3の接続ID情報の保存部3dには、CGI(Common Gateway Interface)プログラムにより個人/団体の名前、接続ID、パスワードが保存される。そして、登録完了通知が端末に送信され、登録完了画面が表示される。
図6(a)は接続ID情報の保存部3dに保存される会員の接続ID登録情報の例を示す図であり、同図に示すように、登録日時と、接続IDと、会員名と、パスワードが保存される。
【0012】
(2)計測情報ファイルの発信登録
図5は計測情報ファイルの発信登録処理を説明する図である。
発信者が、端末からWebサーバを介して計測情報配信サーバ3の計測情報配信サイトに接続すると、計測情報配信サイトの発信登録画面が表示される。この発信登録画面で、計測情報ファイルのURL、タイトル、発信者名、接続ID(公開/団体/個人を特定)を入力する。
これにより、計測情報配信サーバ3の発信情報の保存部3dには、CGIプログラムにより、URL、タイトル、発信者名、接続ID(公開/団体/個人を特定)が保存される。このとき、計測情報ファイルの発信登録情報は、接続IDの単位で分類保存される。
図6(b)は発信情報の保存部3dに保存される計測情報ファイルの発信登録情報の例を示す図であり、同図は全ての接続ID(ALL)を選択した場合を示し、上のタブを選択することにより、分類保存された接続ID毎(例えばGROUPA、GROUPB、個人毎)に、発信登録情報を選択することができる。
【0013】
(3)端末の入出力手段
図7は端末10に設けられる入出力手段の構成例を示す図である。なお、ここで端末10は、前記発信端末1、受信端末2の両方を含む。
端末10は、CPU10aとメモリ10bとネットワーク接続部10cと記憶部10dを備えたパソコンで構成することができ、ネットワーク接続部10cを介してインターネットに接続される。また、端末10は例えば図6に示すような入出力手段11を備える。
入出力手段11は、例えば同図に示すようにカメラ、マイク等を取り付けた略円錐形状の本体11aを台11bの上に回転可能に取り付けたものであり、台11bには、本体11aを回転させるための旋回用モータ11cから構成される本体旋回機構が設けられている。本体11aには、入力手段として、センサ(温度計、照度計など)11d、カメラ11e、マイクロフォン11fを備え、出力手段として、電飾用のLED11g、スピーカ11hと、上記旋回用モータ11cを備える。
【0014】
上記LED11gは計測情報ファイルの設定に応じて所定の速さで点滅し、発信側の状況を点滅速度などで知らせる。なお、LED11gにより、文字情報を表示するようにしてもよい。また、上記センサに加えて、加速度計(振動などを検出)を取付けたり、赤外線センサ(パッシブセンサあるいはアクティブセンサ)を取付けて人等の存在を検知するようにしてもよい。さらに、人にタグを所持させ、タグにより人を認識する等、非接触の検知手段を利用してもよい。
また、パソコンに設けられたカメラとマイク、スピーカ等を入出力手段として用いることもできる。
上記入出力手段11のセンサ11d、カメラ11e、マイクロフォン11fの出力はセンサ入力部10e、画像入力部10f、音声入力部10gを介して端末10に入力され、端末10から音声出力部10h、LED出力部10iを介してスピーカ11h、LED11gに音声、音響、LED点滅信号等が出力される。また、端末10から出力されるモータ駆動信号がモータ駆動部10jから旋回用モータ11cに出力され、旋回用モータ11cが駆動される。
【0015】
端末10の記憶部10dには、計測情報の記述プログラム、計測情報の変換プログラム、計測情報の再生プログラムが保存されている。
計測情報の記述プログラムは、センサ出力に基づき計測情報をXMLファイルに記述する機能、音声認識に基づき計測情報をXMLファイルに記述する機能、画像処理に基づき計測情報をXMLファイルに記述する機能を備える。
計測情報の変換プログラムは、スタイルシートの選択機能、XMLファイルをスタイルシートで変換する機能を備える。
計測情報の再生プログラムは、XMLファイル内の制御パラメータに基づき、LED11g、スピーカ11h、本体旋回用モータ11cを制御する機能を備える。
【0016】
(4)発信端末の計測情報の記述
図8は発信端末1(端末10)の計測情報の記述手段1bにおける処理を示したフローチャート、図9はXMLファイル(計測情報)の記述例である。
図8において、発信端末1は、センサ信号の処理によって空間の温度や照度を測定し(ステップS1)、画像処理によって発信者の氏名と行動パターンを判定する(ステップS2)。また、音声認識によって発信者の音声を記録する(ステップS3)。なお、発信者の氏名は、例えばカメラ11eで捉えた発信者の顔の画像等を画像処理により認識してもよいし、また、前記したように発信者がタグ等を所持している場合には、タグの識別番号等により認識してもよい。また、発信者の行動パターンは、例えば「立っている」、「座っている」、「カメラの近くにいる」、「速く(遅く)動いている」等のカメラで捉えた画像から判定できるようなものである。
【0017】
上記処理を繰り返し、予め設定された時刻(更新時刻)になると、センサ信号の測定履歴から計測結果を作成する(ステップS4→ステップS5)。また、画像処理の判定履歴から計測結果を作成し、音声認識の記録履歴から計測結果を作成する(ステップS6,S7)。これらの計測結果を計測情報としてXML形式でファイルに記述し保存する(ステップS8)。これを終了まで一定の周期で繰り返す(ステップS9→ステップS1)。
図9に示すXMLファイル(計測情報ファイル)の例では、画像処理の判定から発信者の名前(サザエさん)と行動情報(「近い」、「立ち」等)が記述され、音声認識の記録から発信者の発話情報(「カツオ、宿題やったの?」)がテキストで記述されている。
また、この例では、発信者の音声コマンドにより、プライバシー保護パラメータとして、行動情報を伝達しないスタイルシートを選択するように記述されている。
【0018】
(5)発信端末の計測情報の変換
図10は発信端末1(端末10)の計測情報の変換手段1cにおける処理を示したフローチャート、図11は発信用スタイルシートの例、図12は変換後のXMLファイル(発信用)の例である。
図10において、発信端末1(端末10)は、記憶部10d(図7参照)から図9に示したXMLファイル(計測情報ファイル)を取得する(ステップS1)。そして、XMLファイルの情報に基づき、計測情報変換形式を決定し(ステップS2)、XMLファイルに記述されたプライバシー保護タグの情報(行動情報)に基づき、行動情報を伝達しないスタイルシートを選択する。そして、計測情報配信サーバ3の発信用変換フォーマットの保存部3gから、発信用スタイルシートを取得する(ステップS3)。
【0019】
図11に示すように、スタイルシートはXMLファイルを発信用のXMLファイル(計測情報ファイル)に変換するためのいわゆるテンプレートであり、複数のスタイルシートが用意されており、図11に示したスタイルシートは行動情報を伝達しない形のスタイルシートである。
上記スタイルシートに基づき、XMLファイル(計測情報ファイル)の内容を、行動情報を含まない形で変換する(ステップS4)。
図12に、変換後のXMLファイル(計測情報ファイル)の例を示す。同図に示すように、上記スタイルシートに基づき、図9に示したXMLファイルを変換することにより、発信用のXMLファイル(計測情報ファイル)からは行動情報が除かれている。
ついで、上記のように変換したXMLファイルを保存し、Webサーバ4に送信する。URLは、既に計測情報配信サーバ3に登録したものとする。この処理を前記(5)の計測情報の記述の処理と同期して実行する。
上記(4)と(5)の処理により、計測情報配信サーバ3に登録されたURLの計測情報ファイルが、Webサーバ4上で定期的に更新されることになる。
なお、同一の計測情報ファイルに、複数の発信用スタイルシートを適用し、多様な発信用のXMLファイル(計測情報ファイル)に変換することが可能であり、これにより、受信者に合わせたプライバシーの露出調整が可能となる。
【0020】
(6)計測情報ファイルのリスト編成
図13は計測情報配信サーバにおける計測情報ファイルのリスト編成を説明する図、図14は計測情報ファイルのリストの例を示す図である。
図13に示すように、受信者は、受信端末2(端末10)から音声等で受信したい計測情報を接続IDとパスワードで指定する。
計測情報配信サーバ3は、接続ID情報の保存部3bに保存された会員の接続ID登録情報(図6(b)参照)に基づき、上記接続IDとパスワードで認証を行い、認証できなければリスト送信の拒絶メッセージを受信端末2に送信し、認証できれば、該当する接続IDに対応する計測情報ファイルをリスト編成して受信端末2に送信する。
図14は接続IDが「SUZUKI」の場合の計測情報ファイルのリスト例であり、同図に示すように、リストには、登録日時と、計測情報ファイルのURLと発信者、タイトルが登録されている。
【0021】
(7)受信端末の計測情報変換
図15は受信端末2(端末10)の計測情報の変換手段2aにおける処理を示すフローチャート、図16は受信用スタイルシートの例、図17は変換後のXMLファイル(受信用)の例である。
図15に示すように、受信端末2は、計測情報サーバ3の計測情報ファイルのリスト編成手段3eから計測情報ファイルのリストを取得し(ステップS1)、受信者の指定に基づき、計測情報ファイルと変換形式を決定する(ステップS2)。そして、上記受信したリストに基づき、受信者による指定またはリスト順の自動選択により計測情報ファイルのURLを指定して、XMLファイル(計測情報ファイル)をWebサーバ4から取得する(ステップS3)。
【0022】
ついで、受信者による指定に基づき脚色用(受信用)のスタイルシートを選択し、計測情報配信サーバ3の受信用変換フォーマットの保存部3gから受信用スタイルシートを取得する(ステップS4)。
図16は受信用スタイルシートの例を示す図であり、発信用スタイルシートと同様、複数のスタイルシートが用意されており、このスタイルシートには、発信者の行動に基づく、受信端末の制御手順(例えばLEDの制御パラメータ、音声合成のパラメータ)等が記述されている。
次に、XMLファイルの内容を上記スタイルシートに基づき、受信端末2の動作による脚色を伴った形に変換し保存する(ステップS5,S6)。
なお、同一の計測情報ファイルに、複数の受信用スタイルシートを適用し、複数の受信用のXMLファイル(計測情報ファイル)に変換することが可能であり、これにより、受信者が複数いる場合でも、各受信者に合わせた情報提供が可能となる。
【0023】
図17は、変換後のXMLファイル(受信用)の例を示す図であり、受信端末の制御手順として、LEDの制御パラメータ、音声合成パラメータ、音声合成の内容等が記述されている。また、必要に応じて入出力手段11に設けられる旋回用モータ11cの制御パラメータ等が記述されていてもよい。
受信端末2の動作は、上記XMLファイル(受信用)の「発信者の行動に基づく受信端末の制御手順」における、LEDの制御パラメータと音声合成パラメータで行われる。LEDの制御パラメータは、スタイルシートのLEDタグ要素に記述され、音声合成の制御パラメータは、SPEECH_voiceタグ要素に記述されている。
受信端末2は、上記XMLファイル(受信用)を、指定したファイル/リスト単位で一定の周期で取得保存する。
【0024】
(8)受信端末の計測情報の再生
図18は受信端末2(端末10)における計測情報の再生手段2bにおける処理を示すフローチャートである。
図18において、受信端末2は、記憶部10dからXMLファイル(再生情報)を取得し(ステップS1)、受信端末2のセンサ、音声、画像の計測履歴から計測情報を作成し、これに基づいて、受信用スタイルシートの変更等を行うと同時に、発信情報の作成を行う(ステップS2)。
そして、受信端末2の計測情報の再生手段2bは、図17に示したXMLファイルのSPEECH_voiceタグ要素の情報に基づき、音声を合成する(ステップS3)。図17の例では、女性の声で、高速に、3回、「サザエさんが、カツオ、宿題やったの?と言っています。」と音声合成する。
また、LEDタグ要素の情報に基づき、全色のLEDを10回点滅させる(ステップS4)。
さらに、XMLファイルに本体旋回用のモータ11cを駆動する制御パラメータが記述されていれば、これに基づいて本体が旋回する(ステップS5)。
上記処理を前記(7)の受信端末の計測情報変換処理と同期して実行する。
上記(7)、(8)の処理によって、発信端末1が送信したWebサーバ上の計測情報ファイルを定期的に取得し再生することができ、発信端末側の発信者/空間の雰囲気が受信端末2の受信者/空間に伝達されることになる。
【0025】
(付記1) 空間Aに備えられた発信端末が、空間における発信者の存在、行動、音声、音響、温度、明暗等の計測情報を発信し、空間Bに備えられた受信端末が、前記の計測情報に基づき制御パラメータと制御手順を決定し、出力機器を制御することによって、空間Aの情報を空間Bに伝達する計測情報伝達システムであって、
上記発信端末は、発信者の雰囲気を記述した計測情報ファイルを生成する手段と、該計測情報ファイルをWebサーバに登録する手段と、上記計測情報ファイルのURLを計測情報配信サーバに登録する手段を備え、上記計測情報ファイルを定期的に更新することで計測情報を発信し、
上記計測情報配信サーバは、受信端末の要求に基づき指定のURLを配信する手段を備え、
上記受信端末は、計測情報配信サーバから配信されたURLに基づき計測情報ファイルを定期的にWebサーバから受信する手段と、受信した計測情報ファイルを再生する手段を備え、該計測情報ファイルに基づいて動作することで、上記発信端末と受信端末の常時接続関係を維持する
ことを特徴とする計測情報伝達システム。
(付記2) 空間Aに備えられた発信端末から、空間における発信者の存在、行動、音声、音響、温度、明暗等の計測情報ファイルを、Webサーバを介して空間Bに設けられた受信端末に送信するとともに、上記計測情報ファイルのURLを計測情報配信サーバを介して受信端末に配信し、該受信端末が上記計測情報ファイルを定期的に受信することにより、空間Aの情報を空間Bに伝達する発信端末であって、
上記発信端末は、発信者の雰囲気を記述した計測情報ファイルを生成する手段と、
該計測情報ファイルを、Webサーバに登録する手段と、
上記計測情報ファイルのURLを、受信サーバに配信する計測情報配信サーバに登録する手段を備え、上記計測情報ファイルを定期的に更新することで計測情報を発信し、上記受信端末との間で常時接続関係を維持する
ことを特徴とする計測情報伝達機能を備えた発信端末。
(付記3) 上記発信端末の計測情報ファルイを生成する手段は、発信者の音声を音声認識によりテキストとして計測情報ファイルに記述し、
上記受信端末は、受信した計測情報ファルイのテキストを音声合成する手段を備えた
ことを特徴とする付記2の発信端末。
(付記4) 上記発信端末は、計測情報ファイルをWebサーバに送信する前段階で、計測情報に基づき、予め用意された発信用変換フォーマットを指定し、このフォーマットに従って計測情報を削除/変更する手段を備えた
ことを特徴とする付記2または付記3の発信端末。
(付記5) 上記発信端末は、同一の計測情報ファイルに、複数の発信用変換フォーマットを適用し、複数の計測情報ファルイに変換する
ことを特徴とする付記4の発信端末。
(付記6) 発信端末の計測情報を削除/変更する手段は、
計測情報ファイルをWebサーバに送信する前段階で、計測情報に基づき、予め用意された発信用変換フォーマットを指定し、このフォーマットに従って、計測情報ファイルに記述された受信端末の制御パラメータ/制御手順を変更する
ことを特徴とする付記4または付記5の発信端末。
(付記7) 空間Aに備えられた発信端末から、空間における発信者の存在、行動、音声、音響、温度、明暗等の計測情報ファイルを、Webサーバを介して空間Bに設けられた受信端末に送信するとともに、上記計測情報ファイルのURLを計測情報配信サーバを介して受信端末に配信し、該受信端末が上記計測情報ファイルを定期的に受信することにより、空間Aの情報を空間Bに伝達するための計測情報発信プログラムであって、
上記プログラムは、発信者の雰囲気を記述した計測情報ファイルを生成する処理と、
該計測情報ファイルを、Webサーバに登録する処理と、
上記計測情報ファイルのURLを、受信サーバに配信する計測情報配信サーバに登録する処理をコンピュータに実行させ、上記計測情報ファイルを定期的に更新することで計測情報を発信し、上記受信端末との間で常時接続関係を維持することを特徴とする計測情報発信プログラム。
(付記8) 空間Aに備えられた発信端末から定期的に送信される、該空間における発信者の存在、行動、音声、音響、温度、明暗等の計測情報ファイルを、Webサーバを介して、空間Bに備えられた受信端末で受信するとともに、該計測情報ファイルのURLを計測情報配信サーバを介して受信端末で受信し、上記の計測情報に基づき制御パラメータと制御手順を決定することにより、空間Aの情報を空間Bで受信する受信端末であって、
上記受信端末は、計測情報配信サーバから配信されたURLに基づき計測情報ファイルを定期的にWebサーバから受信する手段と、
受信した計測情報ファイルを再生する手段を備え、上記発信端末との間で常時接続関係を維持する
ことを特徴とする計測情報受信機能を備えた受信端末。
(付記9) 上記受信端末は、計測情報ファイルをWebサーバから受信した後、受信端末の計測情報に基づき、予め用意された受信用変換フォーマットを指定し、このフォーマットに従って制御パラメータ/制御手順を変更する手段を備えた
ことを特徴とする付記8の受信端末。
(付記10) 上記受信端末は、同一の計測情報ファイルに、複数のフォーマットを適用することで、複数の制御パラメータ/制御手順を記述するファイルを生成する
ことを特徴とする付記9の受信端末
(付記11) 空間Aに備えられた発信端末から定期的に送信される、該空間における発信者の存在、行動、音声、音響、温度、明暗等の計測情報ファイルを、Webサーバを介して、空間Bに備えられた受信端末で受信するとともに、該計測情報ファイルのURLを計測情報配信サーバを介して受信端末で受信し、上記の計測情報に基づき制御パラメータと制御手順を決定することにより、空間Aの情報を空間Bで受信する計測情報受信プログラムであって、
上記プログラムは、計測情報配信サーバから配信されたURLに基づき計測情報ファイルを定期的にWebサーバから受信する処理と、
受信した計測情報ファイルを再生する処理をコンピュータに実行させ、上記発信端末との間で常時接続関係を維持する
ことを特徴とする計測情報受信プログラム。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、発信者/受信者に意図的な対話がない状況でも、互いの雰囲気(音声/行動/存在/空間の状況など)を、相互に伝達することで、常に相手の状況がなんとなくつかめるような接続状態を、発信者主導のプライバシーの露出調整機能と、受信者主導の脚色機能を備えた上で、生み出すことができる。
特に以下のように構成することにより、プライバシーの露出調整機能と、受信者の脚色機能を得ることができる。
(1)発信者の音声を音声認識によりテキストとして計測情報ファイルに記述し、受信端末で、受信した計測情報ファルイのテキストを音声合成することにより、生の音声の伝達によるプライバシーの漏洩を防ぐことができる。
(2)計測情報ファイルをWebサーバに送信する前段階で、予め用意された発信用変換フォーマットを指定し、このフォーマットに従って計測情報を削除/変更するようにしたので、発信者/空間のプライバシーを保護することが可能となる。
(3)発信端末が、同一の計測情報ファイルに、複数の発信用変換フォーマットを適用し、複数の計測情報ファルイに変換することで、多様な計測情報ファイルに変換することができ、受信者に合わせたプライバシーの露出調整が可能となる。
(4)計測情報ファイルをWebサーバに送信する前段階で、計測情報に基づき、予め用意された発信用変換フォーマットを指定し、このフォーマットに従って、計測情報ファイルに記述された受信端末の制御パラメータ/制御手順を変更することにより、発信者好みまたは状況に応じた受信端末の動作を選択することができる。
(5)計測情報ファイルをWebサーバから受信した後、予め用意された受信用変換フォーマットを指定し、このフォーマットに従って制御パラメータ/制御手順を変更することにより、受信者の好みまたは状況に応じた受信端末の動作を選択することができる。
(6)受信端末で、同一の計測情報ファイルに、複数のフォーマットを適用することで、複数の制御パラメータ/制御手順を記述するファイルを生成することにより、受信者に合わせた情報提供が可能であり、複数の受信者がいる場合でも、受信者毎に情報提供を行うことができる。
(7)計測情報配信サーバが、受信端末の要求によるリスト編成の段階で、受信者の認証を行うことにより、受信者主導でのプライバシー保護を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の計測情報伝達システムの概要を示す図である。
【図2】図1のシステムにおける発信フローを示す図である。
【図3】図1のシステムにおける受信フローを示す図である。
【図4】会員の接続ID登録処理を説明する図である。
【図5】計測情報ファイルの発信登録処理を説明する図である。
【図6】登録情報の保存例を示す図である。
【図7】端末に設けられる入出力手段の構成例を示す図である。
【図8】発信端末における計測情報記述処理を示すフローチャートである。
【図9】XMLファイル(計測情報ファイル)の例を示す図である。
【図10】発信端末における計測情報の変換処理を示すフローチャートである。
【図11】発信用スタイルシートの例を示す図である。
【図12】変換後のXMLファイル(計測情報ファイル)の例を示す図である。
【図13】計測情報配信サーバにおける計測情報ファイルのリスト編成を説明する図である。
【図14】計測情報ファイルのリスト例を示す図である。
【図15】受信端末における計測情報の変換処理を示すフローチャートである。
【図16】受信用スタイルシートの例を示す図である。
【図17】変換後のXMLファイル(受信用)の例を示す図である。
【図18】受信端末における計測情報の再生処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 発信端末
1a 入力手段
1b 計測情報の記述手段
1c 計測情報の変換手段
2 受信端末
2a 計測情報の変換手段
2b 計測情報の再生手段
2c 出力手段
3 計測情報配信サーバ
3a 会員の接続ID登録手段
3b 接続ID情報の保存部
3c 計測情報ファイルの発信登録手段
3d 発信情報の保存部
3e 計測情報ファイルのリスト編成手段
3f 発信用変換フォーマットの保存部
3g 受信用変換フォーマットの保存部
4 Webサーバ
10 端末
11 入出力手段
Claims (5)
- 空間Aに備えられた発信端末が、空間における発信者の存在、行動、音声、音響、温度、明暗等の計測情報を発信し、空間Bに備えられた受信端末が、前記の計測情報に基づき制御パラメータと制御手順を決定し、出力機器を制御することによって、空間Aの情報を空間Bに伝達する計測情報伝達システムであって、
上記発信端末は、発信者の雰囲気を記述した計測情報ファイルを生成する手段と、該計測情報ファイルをWebサーバに登録する手段と、上記計測情報ファイルのURLを計測情報配信サーバに登録する手段を備え、上記計測情報ファイルを定期的に更新することで計測情報を発信し、
上記計測情報配信サーバは、受信端末の要求に基づき指定のURLを配信する手段を備え、
上記受信端末は、計測情報配信サーバから配信されたURLに基づき計測情報ファイルを定期的にWebサーバから受信する手段と、受信した計測情報ファイルを再生する手段を備え、該計測情報ファイルに基づいて動作することで、上記発信端末と受信端末の常時接続関係を維持する
ことを特徴とする計測情報伝達システム。 - 空間Aに備えられた発信端末から、空間における発信者の存在、行動、音声、音響、温度、明暗等の計測情報ファイルを、Webサーバを介して空間Bに設けられた受信端末に送信するとともに、上記計測情報ファイルのURLを計測情報配信サーバを介して受信端末に配信し、該受信端末が上記計測情報ファイルを定期的に受信することにより、空間Aの情報を空間Bに伝達する発信端末であって、
上記発信端末は、発信者の雰囲気を記述した計測情報ファイルを生成する手段と、
該計測情報ファイルを、Webサーバに登録する手段と、
上記計測情報ファイルのURLを、受信サーバに配信する計測情報配信サーバに登録する手段を備え、上記計測情報ファイルを定期的に更新することで計測情報を発信し、上記受信端末との間で常時接続関係を維持する
ことを特徴とする計測情報伝達機能を備えた発信端末。 - 空間Aに備えられた発信端末から、空間における発信者の存在、行動、音声、音響、温度、明暗等の計測情報ファイルを、Webサーバを介して空間Bに設けられた受信端末に送信するとともに、上記計測情報ファイルのURLを計測情報配信サーバを介して受信端末に配信し、該受信端末が上記計測情報ファイルを定期的に受信することにより、空間Aの情報を空間Bに伝達するための計測情報発信プログラムであって、
上記プログラムは、発信者の雰囲気を記述した計測情報ファイルを生成する処理と、
該計測情報ファイルを、Webサーバに登録する処理と、
上記計測情報ファイルのURLを、受信サーバに配信する計測情報配信サーバに登録する処理をコンピュータに実行させ、上記計測情報ファイルを定期的に更新することで計測情報を発信し、上記受信端末との間で常時接続関係を維持することを特徴とする計測情報発信プログラム。 - 空間Aに備えられた発信端末から定期的に送信される、該空間における発信者の存在、行動、音声、音響、温度、明暗等の計測情報ファイルを、Webサーバを介して、空間Bに備えられた受信端末で受信するとともに、該計測情報ファイルのURLを計測情報配信サーバを介して受信端末で受信し、上記の計測情報に基づき制御パラメータと制御手順を決定することにより、空間Aの情報を空間Bで受信する受信端末であって、
上記受信端末は、計測情報配信サーバから配信されたURLに基づき計測情報ファイルを定期的にWebサーバから受信する手段と、
受信した計測情報ファイルを再生する手段を備え、上記発信端末との間で常時接続関係を維持する
ことを特徴とする計測情報受信機能を備えた受信端末。 - 空間Aに備えられた発信端末から定期的に送信される、該空間における発信者の存在、行動、音声、音響、温度、明暗等の計測情報ファイルを、Webサーバを介して、空間Bに備えられた受信端末で受信するとともに、該計測情報ファイルのURLを計測情報配信サーバを介して受信端末で受信し、上記の計測情報に基づき制御パラメータと制御手順を決定することにより、空間Aの情報を空間Bで受信する計測情報受信プログラムであって、
上記プログラムは、計測情報配信サーバから配信されたURLに基づき計測情報ファイルを定期的にWebサーバから受信する処理と、
受信した計測情報ファイルを再生する処理をコンピュータに実行させ、上記発信端末との間で常時接続関係を維持する
ことを特徴とする計測情報受信プログラム。
Priority Applications (1)
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JP2003005489A JP2004221830A (ja) | 2003-01-14 | 2003-01-14 | 計測情報伝達システム |
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JP2003005489A JP2004221830A (ja) | 2003-01-14 | 2003-01-14 | 計測情報伝達システム |
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Cited By (2)
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JP2008186354A (ja) * | 2007-01-31 | 2008-08-14 | Toshiba Corp | 送信装置及び無線通信システム |
JP2011172205A (ja) * | 2010-01-20 | 2011-09-01 | Canon Inc | 映像情報処理装置および方法 |
-
2003
- 2003-01-14 JP JP2003005489A patent/JP2004221830A/ja active Pending
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JP2008186354A (ja) * | 2007-01-31 | 2008-08-14 | Toshiba Corp | 送信装置及び無線通信システム |
JP2011172205A (ja) * | 2010-01-20 | 2011-09-01 | Canon Inc | 映像情報処理装置および方法 |
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