JP2004219355A - 壁面除染装置 - Google Patents

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Yasuo Masuko
康雄 益子
Shuji Miyahara
修二 宮原
Yoshimaru Niizawa
慶丸 新澤
Hitoshi Nishioka
仁 西岡
Hitoshi Sugiyama
仁 杉山
Tatsuro Kitajima
辰朗 北島
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Ishikawajima Plant Construction Co Ltd
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ISHIKAWAJIMA PLANT CONSTRUCTIO
Ishikawajima Plant Construction Co Ltd
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

【課題】サプレッションチェンバ内壁面の清掃を効率よく行なえる壁面除染装置を提供する。
【解決手段】サプレッションチェンバ8の内壁面に密着し得る払拭材18を回転させる駆動機構を内装した筐体17と、該筐体17に装着した錘19及び中空状の浮体20と、該浮体20の内部に空気圧を付与し得る空気供給源24と、前記の筐体17に設けた水中ファン21,22とを備え、水9を貯留した状態のサプレッションチェンバ8に投入した筐体17の上下位置を、空気供給源24から浮体20内部への空気圧の付与、及びその解放により調整し、水中ファン21,22を作動させて、払拭材18がサプレッションチェンバ8の内壁面に密着するように筐体17の向きを調整したうえ、駆動機構により払拭材18を回転させて、サプレッションチェンバ8の内壁面を清掃する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は壁面除染装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は原子炉格納容器の一例を示すもので、この原子炉格納容器は、基礎1に立設した中空構造の格納容器本体2と、該格納容器本体2の内方に位置するように基礎1に立設され且つ上部に原子炉圧力容器3を支持するペデスタル4と、格納容器本体2の内周面の上下方向中間部分からペデスタル4の外周面に向かって略水平に延びるダイヤフラムフロア5と、格納容器本体2の上端開口部を閉止するトップヘッド6とを備えている。
【0003】
ダイヤフラムフロア5の上面、格納容器本体2の内周面、及びトップヘッド6の下面により囲まれる空間であるドライウエル7には、原子炉圧力容器3に接続した主蒸気管51や種々の機器が配置されている。
【0004】
更に、基礎1の上面、格納容器本体2の内周面、及びダイヤフラムフロア5の下面により囲まれる空間であるサプレッションチェンバ8には、水9が貯留されている。
【0005】
サプレッションチェンバ8内部には、上端部がダイヤフラムフロア5を貫通し且つ下端部が水9に没するように垂直に延びる多数のベント管10と、中間部がダイヤフラムフロア5を貫通し且つ下端部が前記の水9に没してサプレッションチェンバ8内底部の至近まで垂直に延びる主蒸気逃し配管52と、該主蒸気逃し配管52の下端部に設けたクエンチャ11と、ダイヤフラムフロア5を基礎1に支持するコラムサポート12と、ベント管10の中間部をペデスタル4外周面に締結し且つ隣接するベント管10下端部を相互に締結するブレーシング13などが存在している。
【0006】
主蒸気逃し配管52の上端部は、主蒸気管51に安全弁53を介して接続されており、当該安全弁53が作動したときに蒸気を水9の中へ導き、ドライウエル7の圧力上昇を抑制するようになっている。
【0007】
また、サプレッションチェンバ8の水9は、種々の機器の水源にも利用される。
【0008】
なお、図9において、符号14,15,16はエアロックハッチを表している。
【0009】
これらのエアロックハッチ14,15,16は通常は閉止され、定期検査時にこれらを開放することにより、格納容器外部からサプレッションチェンバ8及びドライウエル7への通行ができるようになっている。
【0010】
サプレッションチェンバ8の内壁面は、防錆効果の高い無機ジンクリッチ系塗料、及び耐水性に優れたエポキシ樹脂系塗料によって塗装されているが、塗膜の劣化に起因した腐食を防止するために、所定期間ごとに再塗装工事が実施されている。
【0011】
従来、再塗装工事を実施するにあたっては、サプレッションチェンバ8に貯留されている水9を、ポンプにより外部へ移送した後、防護服を着用した作業者がサプレッションチェンバ8の中に入って、チェンバ内壁面に対する高圧水洗浄を行なったうえ、当該チェンバ内壁面を、ブラシ、スポンジ、ウエスなどの柔軟性を有する払拭材で清掃し、内壁面に付着していた酸化鉄を主成分とするクラッドを取り除いている(例えば、特許文献1参照)。
【0012】
このような除染作業が完了してから、グリッドブラストによる研掃、塗料の吹き付けなどを順に行ない、内壁面の腐食を防止する塗膜を形成させる。
【0013】
【特許文献1】
特開平11−258393号公報(第2頁)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、クラッドは、放射性核種を含んでいるので、作業者がサプレッションチェンバ8内に滞在できる時間が制限される。
【0015】
このため、ベント管10やコラムサポート12が林立しているサプレッションチェンバ8内に効率よく足場を架設することは困難である。
【0016】
また、クラッドは、水9の移送により空気に触れながら乾燥する過程で、強固に内壁面に付着してしまう。
【0017】
本発明は上述した実情に鑑みてなしたもので、サプレッションチェンバ内壁面の除染作業を効率よく行なえるようにすることを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の壁面除染装置では、サプレッションチェンバの内壁面に密着し得る払拭材を回転させる駆動機構を内装した筐体と、該筐体に装着した錘及び中空状の浮体と、該浮体の内部に空気圧を付与し得る空気供給源と、前記の筐体に設けた水中ファンとを備えている。
【0019】
本発明の請求項2に記載の壁面除染装置では、サプレッションチェンバの内壁面に密着し得る払拭材を回転させる駆動機構を内装した筐体と、該筐体に装着した錘及び中空状の浮体と、該浮体の内部に空気圧を付与し得る空気供給源と、前記の筐体に設けた前進後退用の水中ファン及び横行用の水中ファンとを備えている。
【0020】
本発明の請求項3に記載の壁面除染装置では、筐体にマグネットローラを、サプレッションチェンバ内壁面に払拭材が当接した際に、当該内壁面に転動可能に吸着するように枢支している。
【0021】
本発明の請求項4に記載の壁面除染装置では、洗浄用ノズルを有し且つサプレッションチェンバに貯留した水に浮遊可能な筐体と、洗浄用ノズルに水を供給し得る水供給源と、前記の筐体に設けた水中ファンとを備えている。
【0022】
本発明の請求項5に記載の壁面除染装置では、洗浄用ノズルを有し且つサプレッションチェンバに貯留した水に浮遊可能な筐体と、洗浄用ノズルに水を供給し得る水供給源と、前記の筐体に設けた前進後退用の水中ファン及び横行用の水中ファンとを備えている。
【0023】
本発明の請求項6に記載の壁面除染装置では、洗浄用ノズルを有し且つサプレッションチェンバに貯留した水に浮遊可能な筐体と、洗浄用ノズルに水を供給し得る水供給源と、前記の筐体に一端部を連結した操作棒とを備えている。
【0024】
本発明の請求項1または請求項2に記載の壁面除染装置のいずれにおいても、水を貯留した状態のサプレッションチェンバに投入した筐体の上下位置を、空気供給源から浮体内部への空気圧の付与、及びその解放により調整する。
【0025】
更に、水中ファンを作動させて、払拭材がサプレッションチェンバの内壁面に密着するように筐体の向きを調整したうえ、駆動機構により払拭材を回転させて、サプレッションチェンバの内壁面を清掃する。
【0026】
本発明の請求項3に記載の壁面除染装置においては、マグネットローラをサプレッションチェンバの内壁面に吸着させて、当該内壁面からの払拭材の離隔を防止する。
【0027】
本発明の請求項4または請求項5に記載の壁面除染装置のいずれにおいても、水中ファンを作動させて、サプレッションチェンバ内の水に浮かべた筐体の位置を、除染すべき内壁面や構造物に洗浄用ノズルが向き合うように調整した後、水供給源から洗浄用ノズルへ水を供給して、除染対象物を清掃する。
【0028】
本発明の請求項6に記載の壁面除染装置においては、操作棒を取り扱って、サプレッションチェンバ内の水に浮かべた筐体の位置を、除染すべき内壁面や構造物に洗浄用ノズルが向き合うように調整した後、水供給源から洗浄用ノズルへ水を供給して、除染対象物を清掃する。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図示例と共に説明する。
【0030】
図1乃至図4は本発明の壁面除染装置の実施の形態の第1の例であり、図中、図9と同一の符号を付したものは同一物を表している。
【0031】
この壁面除染装置は、前端部に2つの払拭材18を有する筐体17と、該筐体17に付帯する錘19、浮体20、前進後退用水中ファン21、横行用水中ファン22、並びにマグネットローラ23と、前記の浮体20の内部に空気圧を付与し得る空気供給源24とを備えている。
【0032】
筐体17は、前後方向に延びる直方体形状で、払拭材18を駆動する駆動機構(図示せず)を内装している。
【0033】
払拭材18は、筐体17前面の上端寄り位置に、左右へ所定の間隔を隔て且つ互いに平行に前方へ突出するように設けた回転軸25の先端に固着されている。
【0034】
回転軸25は、筐体17に内装した駆動機構によって同時に且つ互いに逆方向へ回転するように駆動される。
【0035】
浮体20は、筐体17の上面に設けられ、装置全体の重心の略上方に位置するように装着されており、ホース26を介して空気供給源24に接続されている。
【0036】
すなわち、空気供給源24から浮体20の内部への空気圧の付与、及び空気圧の解放によって、水中における筐体17の上下方向の位置を調整する。
【0037】
錘19は、短円柱体状で且つ長手方向へ延びる透孔(図示せず)を有し、筐体17の下方の左右方向中央部に設けた前後方向へ延びる棒状体27に摺動可能に嵌合されている。
【0038】
上記の錘19は、装置全体の重心が浮体20の中心に略一致するように前後方向の位置決めを行なった後、固定手段によって棒状体27に固定する。
【0039】
前進後退用水中ファン21は、筐体17の前後両面の略中央部に、筐体17の外方へ向けて装着されており、水中において、前面に設けた水中ファン21を作動させると筐体17が後退し、後面に設けた水中ファン21を作動させると筐体17が前進する。
【0040】
横行用水中ファン22は、筐体17の左右側面の前端寄り部分及び後端寄り部分に、筐体17の外方へ向けて装着されており、水中において、筐体17の左側に配置した2個の水中ファン22を同時に作動させると筐体17が右方向へ横行し、右側に配置した2個の水中ファン22を同時に作動させると、筐体17が左方向へ横行する。
【0041】
また、水中において、前記4個の横行用水中ファン22を、適宜個別に作動させると、筐体17の前進後退方向を変化させることができる。
【0042】
前進後退用水中ファン21及び横行用水中ファン22は、いずれも、図示していないエアモータまたは電動モータによって駆動される。
【0043】
マグネットローラ23は、方向自在に転動可能なキャスタ形式で、筐体17の前面の払拭材18を間に挟むような対称位置に装着されており、サプレッションチェンバ8の内壁面に払拭材18が当接した際に、当該内壁面に転動可能に吸着して払拭材18が内壁面から離隔することを防止し、筐体17がサプレッションチェンバ8の内壁面に沿って上下左右に移動することを妨げない。
【0044】
図1乃至図4に示す壁面除染装置では、サプレッションチェンバ8内の水9に筐体17を投入したのち、空気供給源24からホース26を介して浮体20内部へ空気圧を付与して筐体17を上昇させ、その空気圧を解放して筐体17を下降させることによって、筐体17の上下方向の位置を調整する。
【0045】
また、前進後退用水中ファン21を作動させて筐体17の前進後退を行ない、あるいは、筐体17の左右両側に設けた横行用水中ファン22のうち、いずれか一方の側の横行用水中ファン22を、2個同時に作動させて筐体17の横移動を行ない、更に、横行用水中ファン22を各個別に作動させて筐体17の方向変換を図る。
【0046】
上記の操作によって、サプレッションチェンバ8の内壁面にマグネットローラ23と払拭材18が密着するように筐体17の向きを調整したうえ、駆動機構により払拭材18を回転駆動し、サプレッションチェンバ8の内壁面を清掃する。
【0047】
このとき、サプレッションチェンバ8の内壁面に当接して吸着したマグネットローラ23が、当該内壁面から払拭材18が離隔することを防止する。
【0048】
このように、図1乃至図4に示す壁面除染装置においては、水9を貯留した状態のサプレッションチェンバ8に投入した筐体17の上下位置を、空気供給源24から浮体20内部への空気圧の付与、及びその解放により調整し、前進後退用水中ファン21及び横行用水中ファン22を作動させて、マグネットローラ23及び払拭材18がサプレッションチェンバ8の内壁面に密着するように筐体17の向きを調整したうえ、払拭材18を回転させてクラッドが強固に付着する前に当該クラッドを水9に沈降させるので、サプレッションチェンバ8内壁面の除染作業を効率よく実施できる。
【0049】
また、サプレッションチェンバ8の内部に足場を架設する必要がなく、作業者がサプレッションチェンバ8内に滞在する時間を短縮することができる。
【0050】
更に、筐体17前面に設けたマグネットローラ23をサプレッションチェンバ8の内壁面に吸着させるので、除染作業中に、当該内壁面から払拭材18が離隔することを防止できる。
【0051】
図5及び図6は本発明の壁面除染装置の実施の形態の第2の例であり、図中、図9と同一の符号を付したものは同一物を表している。
【0052】
この壁面除染装置は、洗浄用ノズル38を有する筐体37と、該筐体37に装着した前進後退用の水中ファン39、及び横行用の水中ファン40と、前記の洗浄用ノズル38に水を供給し得る水供給源41とを備えている。
【0053】
筐体37は、サプレッションチェンバ8に貯留した水9に浮遊可能な中空状の直方体で、水面上に僅かに頭部を露出する程度の浮力を付与されている。
【0054】
洗浄用ノズル38は、筐体37上面前端部に装着され且つその幅方向へ延びるヘッダ42と、該ヘッダ42に連なり且つ筐体37前方側へ突出するノズル本体43とからなる。
【0055】
ノズル本体43は、筐体37前方へ向かって高圧ジェット水を噴射し得るように、ヘッダ42の中央部と両端寄り部分の3箇所に配置されている。
【0056】
水中ファン39は、筐体37の前後両端面の略中央部に、当該筐体37の外方を向くように装着され、水中において、前面側の水中ファン39を作動させると筐体37が後退し、後面側の水中ファン39を作動させると筐体37が前進する。
【0057】
水中ファン40は、筐体37の左右両側面の前端寄り部分と後端寄り部分に、筐体37の外方を向くように装着され、水中において、筐体37の左側の2個の水中ファン40を同時に作動させると筐体37が右方向へ横行し、右側の2個の水中ファン40を同時に作動させると、筐体37が左方向へ横行する。
【0058】
また、水中において、4個の水中ファン40を適宜個別に作動させると、筐体37の前進後退方向を変化させることができる。
【0059】
これらの水中ファン39,40は、いずれも、図示していないエアモータまたは電動モータによって駆動される。
【0060】
水供給源41は、サプレッションチェンバ8内に搬入可能な水タンク44と、該水タンク44に付帯し且つ前記の洗浄用ノズル38のヘッダ42にホース45により接続した高圧水発生用ポンプ46と、水タンク44にホース47を介して接続され且つサプレッションチェンバ8内の水9に投入可能な揚水用ポンプ48とで構成されている。
【0061】
揚水用ポンプ48は、サプレッションチェンバ8内の水9をホース47により水タンク44の内部へ供給し、高圧水発生用ポンプ46は、水タンク44内の水9をホース45及びヘッダ42を介して洗浄用ノズル38へ供給する。
【0062】
49は錘であり、該錘49は、短円柱体状で且つ長手方向へ延びる透孔(図示せず)を有し、筐体37の下方の幅方向中央部に設けた前後方向へ延びる棒状体50に摺動可能に嵌合されている。
【0063】
上記の錘49は、筐体37を水9へ投入した際に、装置全体が略水平に浮かぶように前後方向の位置決めを行なったうえ、適宜の位置に図示しない固定手段によって棒状体50に固定する。
【0064】
図5及び図6に示す壁面除染装置では、水9を貯留しているサプレッションチェンバ8に筐体37を投入した後、前進後退用の水中ファン39を作動させて筐体37の前進後退を行ない、あるいは、筐体37の左右両側に設けた横行用の水中ファン40のうち、いずれか一方の側の水中ファン40を、2個同時に作動させて筐体37の横移動を行ない、更に、水中ファン40を各個別に作動させて筐体37の方向変換を図る。
【0065】
図8のA部に示すように、洗浄用ノズル38が除染すべき内壁面や構造物に対峙するように筐体37の向きを調整したうえ、水供給源41の揚水用ポンプ48を作動させ、サプレッションチェンバ8内の水9を水タンク44へ供給し、また同時に高圧水発生用ポンプ46を作動させ、水タンク44内の水9に高圧力を付与して洗浄用ノズル38のヘッダ42へ供給し、ノズル本体43から内壁面や構造物などの除染対象物の喫水部分へ高圧ジェット水を噴射する。
【0066】
また、前進後退用の水中ファン39及び横行用の水中ファン40を適宜に作動させることにより、筐体37が除染対象物に対して所定の間隔を保ちつつ横移動するように操作して、除染対象物の全面にわたる清掃を行なう。
【0067】
この際、サプレッションチェンバ8内の水9を外部へ移送すれば、水面位置の低下に伴って筐体37が下降するので、除染対象物全面に対する除染作業を実施できる。
【0068】
このように、図5及び図6に示す壁面除染装置においては、前進後退用の水中ファン39及び横行用の水中ファン40を作動させて、洗浄用ノズル38が除染対象物に正対するようにサプレッションチェンバ8内の水9に浮かべた筐体37の位置を調整したうえ、揚水用ポンプ48と高圧水発生用ポンプ46を作動させて、サプレッションチェンバ8内の水9を洗浄用ノズル38へ供給し、除染対象物の喫水部分へ高圧ジェット水を噴射して、クラッドが強固に付着する前に当該クラッドを水9に沈降させるので、サプレッションチェンバ8内壁面や構造物の除染作業を効率よく実施できる。
【0069】
また、サプレッションチェンバ8内に足場を架設する必要がないので、作業者がサプレッションチェンバ8内に滞在する時間を短縮することができる。
【0070】
図7は本発明の壁面除染装置の実施の形態の第3の例であり、図中、図5及び図6と同一の符号を付したものは同一物を表している。
【0071】
この壁面除染装置では、洗浄用ノズル38を有する筐体61と、該洗浄用ノズル38に水を供給し得る水供給源41と、筐体61に一端部が連結された操作棒62とを備えている。
【0072】
筐体61は、サプレッションチェンバ8に貯留した水9に浮遊可能な中空状の直方体で、水面上に僅かに頭部を露出する程度の浮力を付与され、また、錘49によって装置全体が略水平に浮かぶようになっている。
【0073】
操作棒62は、筐体61上面の略中央部に設けたブラケット63にボルト締結されている。
【0074】
図7に示す壁面除染装置では、サプレッションチェンバ8の水9に筐体61を投入した後、図8のB部に示すように操作棒62を取り扱い、洗浄用ノズル38が除染すべき内壁面や構造物に所定の間隔を隔てて対峙するように筐体61の向きを調整したうえ、水供給源41の揚水用ポンプ48を作動させて、サプレッションチェンバ8内の水9を水タンク44へ供給し、また同時に高圧水発生用ポンプ46を作動させ、水タンク44内の水9に高圧力を付与して洗浄用ノズル38のヘッダ42へ供給し、ノズル本体43から除染対象物の喫水部分へ高圧ジェット水を噴射する。
【0075】
また、操作棒62を取り扱って、筐体61が除染対象物に対し所定の間隔を保ちつつ横移動するようにし、除染対象物の全面にわたる清掃を行なう。
【0076】
この際、サプレッションチェンバ8内の水9を外部へ移送すれば、水面位置の低下に伴って筐体61が下降するので、除染対象物全面に対する除染作業を実施できる。
【0077】
このように、図7に示す壁面除染装置においては、操作棒62を取り扱って、洗浄用ノズル38が除染対象物に正対しつつ横移動するようにサプレッションチェンバ8の水9に浮べた筐体61の位置を調整したうえ、揚水用ポンプ48と高圧水発生用ポンプ46を作動させて、サプレッションチェンバ8内の水9を洗浄用ノズル38へ供給し、除染対象物の喫水部分へ高圧ジェット水を噴射して、クラッドが強固に付着する前に当該クラッドを水9に沈降させるので、サプレッションチェンバ8内壁面や構造物の除染作業を効率よく実施できる。
【0078】
また、サプレッションチェンバ8内に足場を架設する必要がないので、作業者がサプレッションチェンバ8内に滞在する時間を短縮することができる。
【0079】
なお、本発明の壁面除染装置は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることは勿論である。
【0080】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の壁面除染装置によれば、下記のような種々の優れた効果を奏し得る。
【0081】
(1)本発明の請求項1あるいは請求項2に記載の壁面除染装置のいずれにおいても、水を貯留した状態のサプレッションチェンバに投入した筐体の上下位置を、空気供給源から浮体内部への空気圧の付与、及びその解放により調整し、また、水中ファンを作動させて、払拭材がサプレッションチェンバの内壁面に密着するように筐体の向きを調整したうえ、払拭材を回転させてクラッドが強固に付着する前に当該クラッドを水中に沈降させるので、サプレッションチェンバの内壁面の除染作業を効率よく実施できる。
【0082】
(2)本発明の請求項3に記載の壁面除染装置においては、サプレッションチェンバの内壁面にマグネットローラを吸着させるので、当該内壁面から払拭材が離隔することを防止できる。
【0083】
(3)本発明の請求項4あるいは請求項5に記載の壁面除染装置のいずれにおいても、水中ファンを作動させて、サプレッションチェンバ内の水に浮かべた筐体の位置を、除染すべき内壁面や構造物に洗浄用ノズルが向き合うように調整した後、水供給源から洗浄用ノズルへ水を供給して、除染対象物を清掃するので、サプレッションチェンバ内壁面や構造物の除染作業を効率よく実施できる。
【0084】
(4)本発明の請求項6に記載の壁面除染装置においては、操作棒を取り扱って、サプレッションチェンバ内の水に浮かべた筐体の位置を、除染すべき内壁面や構造物に洗浄用ノズルが向き合うように調整した後、水供給源から洗浄用ノズルへ水を供給して、除染対象物を清掃するので、サプレッションチェンバ内壁面や構造物の除染作業を効率よく実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の壁面除染装置の実施の形態の第1の例を示す側面図である。
【図2】図1に関連する壁面除染装置の平面図である。
【図3】図1に関連する壁面除染装置の正面図である。
【図4】図1に関連する壁面除染装置のサプレッションチェンバ内の作業状態を示す概念図である。
【図5】本発明の壁面除染装置の実施の形態の第2の例を示す側面図である。
【図6】図5に関連する壁面除染装置の平面図である。
【図7】本発明の壁面除染装置の実施の形態の第3の例を示す側面図である。
【図8】図5及び図7に関連する壁面除染装置のサプレッションチェンバ内の作業状態を示す概念図である。
【図9】原子炉格納容器の一例を示す概念図である。
【符号の説明】
8 サプレッションチェンバ
17 筐体
18 払拭材
19 錘
20 浮体
21 前進後退用水中ファン(水中ファン)
22 横行用水中ファン(水中ファン)
23 マグネットローラ
24 空気送給源
37 筐体
38 洗浄用ノズル
39 前進後退用水中ファン(水中ファン)
40 横行用水中ファン(水中ファン)
41 水送給源
61 筐体
62 操作棒

Claims (6)

  1. サプレッションチェンバの内壁面に密着し得る払拭材を回転させる駆動機構を内装した筐体と、該筐体に装着した錘及び中空状の浮体と、該浮体の内部に空気圧を付与し得る空気供給源と、前記の筐体に設けたファンとを備えてなることを特徴とする壁面除染装置。
  2. サプレッションチェンバの内壁面に密着し得る払拭材を回転させる駆動機構を内装した筐体と、該筐体に装着した錘及び中空状の浮体と、該浮体の内部に空気圧を付与し得る空気供給源と、前記の筐体に設けた前進後退用の水中ファン及び横行用の水中ファンとを備えてなることを特徴とする壁面除染装置。
  3. 筐体にマグネットローラを、サプレッションチェンバ内壁面に払拭材が当接した際に、当該内壁面に転動可能に吸着するように枢支した請求項1あるいは請求項2のいずれかに記載の壁面除染装置。
  4. 洗浄用ノズルを有し且つサプレッションチェンバに貯留した水に浮遊可能な筐体と、洗浄用ノズルに水を供給し得る水供給源と、前記の筐体に設けた水中ファンとを備えてなることを特徴とする壁面除染装置。
  5. 洗浄用ノズルを有し且つサプレッションチェンバに貯留した水に浮遊可能な筐体と、洗浄用ノズルに水を供給し得る水供給源と、前記の筐体に設けた前進後退用の水中ファン及び横行用の水中ファンとを備えてなることを特徴とする壁面除染装置。
  6. 洗浄用ノズルを有し且つサプレッションチェンバに貯留した水に浮遊可能な筐体と、洗浄用ノズルに水を供給し得る水供給源と、前記の筐体に一端部を連結した操作棒とを備えてなることを特徴とする壁面除染装置。
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