JP2004217305A

JP2004217305A - Bottle can and bottle can with cap

Info

Publication number: JP2004217305A
Application number: JP2003176709A
Authority: JP
Inventors: Tatsuya Hanabusa; 達也花房; Ryuichi Ito; 隆一伊藤; Naoki Tasaka; 直樹田坂
Original assignee: Mitsubishi Materials Corp
Current assignee: Mitsubishi Materials Corp
Priority date: 2002-11-22
Filing date: 2003-06-20
Publication date: 2004-08-05
Anticipated expiration: 2023-06-20
Also published as: JP4294391B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a bottle can capable of positively securing sealing characteristics of the bottle can with a cap, with its mouthpiece bonded with a cap. <P>SOLUTION: The bottle can 1 is provided with a curl part 5 at the mouthpiece, which is formed by folding the peripheral edge of the mouthpiece outward in the radial direction. The curl part 5 is provided with an outer surface side wall part 21 the outer surface 21a of which extends in a direction substantially in parallel with the can shaft direction of the bottle can 1, an outer surface side protrusively curved part 22 continuously provided to the upper end of the outer surface side wall part 21 and extending upward in the can shaft direction as it goes in the inward axial direction, and an inner surface side protrusively curved part 23 continuously provided at the end part of the outer surface side protrusively curved part 22 and extending downward in the can shaft direction as it goes in the inward axial direction. The outer surface side wall part 21 is formed by being extended in length to not less than 0.1 mm, and the distance A in the can shaft direction, between the part 25 connecting the external surface side wall part 21 with the outer surface side protrusively curved part 22 and the part 26 connecting the outer surface side protrusively curved part 22 with the inner surface side protrusively curved part 23, is greater than 0.3 mm and not greater than 1.3 mm. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ボトル缶及びキャップ付きボトル缶に係り、特にボトル缶の口金部の開口端に設けられたカール部と、口金部に被着されたキャップとの間の密封性を改善する技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、飲料用の容器として広く使われているボトル缶は、まず、アルミニウム製やその合金製の金属板を絞り加工（Ｄｒａｗｉｎｇ）と、次いで行われるしごき加工（Ｉｒｏｎｉｎｇ）とによって有底筒状体に形成される。
【０００３】
そして、この有底筒状体の開口部に、ネックイン加工が施されることで、図７に示すように、この開口部が縮径されて口金部２が形成され、次いで、その口金部２にねじ成形加工が施されることで、ねじ（雄ねじ）部３及び膨出部４が形成された後、さらに、口金部２の開口端を径方向内側から外側に折り返すカール成形加工が施されることによりカール部５が形成される。カール部５は、口金部２に連設される内周壁５ａと、その内周壁５ａの外側に設けられる外周壁５ｂと、両者５ｂ、５ａを連結する接続部５ｃとを有している。このカール部５は、カール成形時、更にスロット加工されることでカール部５の外周壁５ｂが略平面状に形成される。
【０００４】
このように形成されたボトル缶１は、その後、内容物が充填されると、ボトル缶１の口金部２にキャップ材６が図８に示すように被着されて、キャップ付きボトル缶とされる。なお、ここではボトル缶１に装着前のものを「キャップ材６」と呼び、装着後のものを「キャップ」と呼ぶ。
【０００５】
なお、ボトル缶１の口金部２に被着されるキャップ材６は、図９に示すように有底筒状をなしており、天面部６１の内側にシール材であるライナー６７が配設されている。ライナー６７は、例えば耐熱性の高いポリエチレンや、耐圧性の高いＥＶＡ、更にはエチレンプロピレンラバー（ＥＰＲ）などの合成樹脂からなっている。符号６２はナール、６３はグルーブ、６４はビード、６５はスコア、６６はフレアである。
【０００６】
このようなキャップ材６は、ボトル缶口金部２に被覆された後、次のようにしてキャッピング加工されることにより被着される。
つまり、図１０に示すように、筒状のプレッシャーブロック７１と、このプレッシャーブロック７１の中央に軸方向に移動可能に設けられたプレッシャーブロックインサート７２と、ＲＯローラ７３、ＰＰローラ７４とを備えたキャッピング装置７を用い、図１１（ａ）に示すようにボトル缶１の口金部２に被せられたキャップ材６の天面部６１をプレッシャーブロックインサート７２が缶底方向に押圧する。次いで、図１１（ｂ）に示すようにプレッシャーブロック７１が天面部６１の外周側を缶底方向に押圧しながら深さ方向及び径方向に絞り加工することで、キャップ材６の天面部６１の周縁部に段差部８を形成し、さらにその状態でＲＯローラ７３が口金部２のねじ部３に沿って回転することで、キャップ材６の周囲に雌ねじを形成するとともに、ＰＰローラ７４が膨出部４に沿い転動することでフレア６６が巻き締められ、これによってキャップ材６が図８に示すように口金部２に被着されて、ライナー６７が口金部２のカール部５と密接することで、内容物が漏れないような密封性が得られるようになっている。図１１において、符号７５はプレッシャーブロックインサート７２を缶底方向に付勢させるスプリングである。
【０００７】
ところで、このボトル缶口金部２とキャップのライナー６７との間の密封性に関連する先行技術文献情報としては、例えば次のものがある。
【０００８】
【特許文献１】
特開２００１−２１３４１７号公報
【０００９】
このようにしてボルト缶１にキャップが被着された後、殺菌・消毒するためのレトルト処理が行われることとなる。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のボトル缶１は、カール部５の外周壁５ｂとキャップのライナー６７との間の接触面積を大きくするため、外周壁５ｂがスロット加工されて略平面状に形成されている。
しかしながら、外周壁５ｂが略平面状に形成されると、図１２に示すように、外周壁５ｂの上端とこれに連設される接続部５ｃ間の円弧５ｄが小さな径となっているので、ボトル缶１にキャップ材６が被着されたとき、外周壁５ｂの上端の円弧５ｄがキャップのライナー６７に著しく食い込んで破断させる問題があった。
しかも、ボトル缶１は、キャップ材６が被着された後、レトルト処理されるが、そのときの加熱により、外周壁５ｂがライナー６７に対する食い込みが促進され、ライナー６７を突き抜けてキャップ天面部６１の裏面６１ａと直に接触することから、ライナー６７とカール部５との間の密封性が完全に損なわれる問題もあった。
【００１１】
また、レトルト処理時の加熱により、キャップ付きボトル缶の内圧が上昇し、キャップ天面部６１がライナー６７とともに缶軸方向上方へ膨出すると、天面部６１の周縁部に位置する部分は、径方向内方かつ缶軸方向下方へ変形することになる。ここで、円弧５ｄは前記スロット加工により、ライナー６７に対して突起しているので、円弧５ｄは、レトルト処理時のキャップ天面部６１の周縁部における前記変形により、ライナー６７に深く食い込むことになる。また、ライナー６７は、加熱されると弾性復元力が低下する性質を有している。
【００１２】
従って、ライナー６７は、一旦、前記加熱状態で円弧５ｄに深く食い込まれると、円弧５ｄがライナー６７を突き抜けなかったとしても、この食い込まれた状態の形状に略保持されるので、レトルト処理後の冷却時に、キャップ天面部６１がレトルト処理前の略平坦な状態になる復元する過程において、ライナー６７はこのキャップ天面部６１の変形挙動に追従できず、このため、ライナー６７とカール部５との間の密封性を確保できないという問題があった。
【００１３】
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、口金部にキャップが被着されたキャップ付きボトル缶において、この缶の密封性を良好に確保できるボトル缶及びキャップ付きボトル缶を提供することにある。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項１に係る発明は、開口部に、該開口部の周縁を径方向外側に折り返して形成されるカール部を備え、該カール部は、少なくとも外表面がボトル缶の缶軸方向と略平行な方向に延在した外面側壁部と、該外面側壁部の上端と連設し、径方向内方へ向かうに従い缶軸方向上方に延びる外面側凸曲部と、該外面側凸曲部の端部と連設し、径方向内方へ向かうに従い缶軸方向下方に延びる内面側凸曲部とを備えたボトル缶であって、前記外面側壁部は、０．１ｍｍ以上の長さで延在して形成され、前記外面側壁部と前記外面側凸曲部とが接続する第１の接続部と、前記外面側凸曲部と前記内面側凸曲部とが接続する第２の接続部における外表面との缶軸方向の距離が、０．３ｍｍより大きく１．３ｍｍ以下とされていることを特徴とする。
【００１５】
請求項２に係る発明は、請求項１記載のボトル缶において、前記第１の接続部における外表面と前記第２の接続部との径方向の距離が、０．０ｍｍより大きく１．５ｍｍより小さくされていることを特徴とする。
【００１６】
これらの発明に係るボトル缶によれば、外面側壁部にスロット加工が施され、この外面側壁部が潰されて略平面状に形成されることで、この外面側壁部と外面側凸曲部との接続部が、小さい曲率半径の凸曲面状とされたとしても、この接続部をボトル缶の上端から最大限離間させることができるので、このボトル缶の口金部に、内面にライナーが配設されたキャップが被着されたキャップ付きボトル缶の密封性を確実に確保することができるようになる。
すなわち、内容物が充填されたキャップ付きボトル缶に、例えばレトルト処理が施されると、缶内圧が上昇し、キャップ天面部がライナーごと缶軸方向上方へ変形するとともに、キャップ天面部の周縁部が、径方向内方かつ缶軸方向下方へ変形することになるが、ボトル缶の上端と前記接続部との缶軸方向における距離が最大限確保されているので、前記接続部は、キャップ天面部の周縁部における前記変形により当該周縁部が変位する量が比較的小さい部分に配設されることになる。従って、前記接続部のライナーへの食い込み量を最小限に抑制することができる。
【００１７】
これにより、レトルト処理時において、前記接続部がライナーへ食い込み、このライナーを破断させ、ボトル缶の密封性を阻害する事態の発生を確実に抑制することができる。
さらに、前記接続部のライナーへの食い込み量を最小限に抑制することができることから、レトルト処理時の加熱により、キャップ天面部がライナーごと前述のように膨出変形し、ライナーが前記接続部に食い込まれ、この食い込まれた状態に略保形されたとしても、レトルト処理後の冷却時に、キャップ天面部がレトルト処理前の略平坦な状態に戻る過程において、ライナーがキャップ天面部の変形挙動に追従することが可能になり、ボトル缶の密封性を確保することができる。
【００１８】
さらに、前記接続部をボトル缶の上端から最大限離間させることができるのに伴い、前記接続部をキャップ天面部の裏面から離間させることができるので、前述したボトル缶内圧の上昇により、前記接続部がライナーを切断することも確実に抑制することができる。
さらにまた、外面側壁部の延在長さを必要最小限確保することができるので、前述したように、前記接続部のライナーへの食い込み量を最小限に抑制することができる構成であるにも拘わらず、外面側壁部とライナーとの良好なシール性を確保することができる。
【００１９】
また、前記接続部をボトル缶の上端から最大限離間させることができるので、キャップを一旦開栓し、これをリシールする際に、前記接続部が、ライナーの、缶軸方向下方に折り曲げられた周縁に当たり、リシールトルクが上昇することで、需要者が完全にリシールできた、すなわち、キャップをボトル缶口金部に完全に螺着でき、内容物の密封性が確保されたものと誤認し、その後、このキャップ付きボトル缶を持ち運ぶ等する際に、内容物が漏洩する事態の発生を最小限に抑制することができる。
すなわち、前記接続部は、前述したように、径方向外方かつ缶軸方向上方へ突起しているので、リシールする際に、この接続部がライナーの前記周縁に当たり易くなっているが、この接続部をボトル缶の上端から缶軸方向下方に離間した位置に配設すると、リシールする際、まず、外面側凸曲部がライナーの径方向内側周縁から案内されて、キャップと螺着し始め、その後、前記接続部がライナーの前記周縁に至ることになる。この際、キャップはボトル缶の口金部に螺着し始めているので、キャップ及びボトル缶の径方向への相対的な位置ずれは最小限に抑制され、これにより、前記接続部がライナーの前記周縁に当たることを確実に抑制することができ、リシール時の前記誤認発生を最小限に抑制することができる。
【００２０】
請求項３に係る発明は、請求項１または２に記載のボトル缶において、前記外面側凸曲部の外表面は、曲率半径が０．２ｍｍ以上２．０ｍｍ以下とされていることを特徴とする。
【００２１】
この発明に係るボトル缶によれば、外面側壁部と外面側凸曲部とを滑らかに接続することができ、これらの接続部の径方向外方かつ缶軸方向上方への突起状態を最小限に抑制することができる。従って、ボトル缶に内容物が充填され、かつ、内面にライナーが配設されたキャップが、このボトル缶の口金部に被着されたキャップ付きボトル缶に、レトルト処理が施されて缶内圧が上昇し、前記接続部のライナーへの食い込み発生を最小限に抑制することができ、このキャップ付きボトル缶の密封性を確実に確保することができる。
【００２２】
請求項４に係る発明は、口金部の開口端に、外周壁と内周壁とこれら両者を連結する接続部とを有するカール部を、内側から外側に折り返して形成し、かつ前記口金部にキャップ材が被着されたとき、該キャップ材のシール材が口金部の前記カール部を密封するボトル缶において、前記カール部の外周壁と接続部間の円弧が、その曲率半径をｒとしたとき、０．２≦ｒ≦２．０ｍｍとなるように形成されていることを特徴とする。
【００２３】
この発明に係るボトル缶によれば、カール部の外周壁と接続部間の円弧が、曲率半径ｒが０．２≦ｒ≦２．０ｍｍの範囲内となるように形成されているので、口金部にキャップを被着したとき、円弧がライナーに若干食い込むものの、シール材が全く破断することがなく、シール材がカール部との間で良好な密封性を確保できる。
【００２４】
請求項５に係る発明は、請求項１から４のいずれかに記載のボトル缶にキャップを被着してなることを特徴とする。
この発明に係るキャップ付きボトル缶によれば、シール材が破断することなく良好な密封性を得ることができるので、信頼性の高いボトル缶を提供できる。
【００２５】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の第１実施形態について説明する。
図１に示すように、ボトル缶口金部２の上端部は、開口部の周縁を径方向外側へ折り返して形成されるカール部５を備えている。このカール部５は、少なくとも外表面２１ａがボトル缶１の缶軸方向と略平行な方向に延在した外面側壁部２１と、この外面側壁部２１の上端と連設し、径方向内方へ向かうに従い缶軸方向上方に延びる外面側凸曲部２２と、この外面側凸曲部２２の端部と連設し、径方向内方へ向かうに従い缶軸方向下方に延びる内面側凸曲部２３とを備え、さらに、外面側壁部２１の下端と連設し、径方向内方かつ缶軸方向下方に折曲したフック２４とを備えている。なお、本実施形態におけるカール部５は、内径が３０．８ｍｍとされ、外径が３３．５ｍｍとされている。
【００２６】
外面側壁部２１は、スロット加工が施されることにより、この外表面２１ａは缶軸に略平行に延在して形成され、この外表面２１ａにおける延在長さＬは、０．１ｍｍ以上とされている。
外面側凸曲部２２は、その外表面２２ａの曲率半径ｒ１が０．２ｍｍ以上２．０ｍｍ以下とされて前述のように凸曲面状に形成されている。
内面側凸曲部２３は、その外表面２３ａの曲率半径ｒ２が０．２５ｍｍ以上１．０ｍｍ以下とされて前述のように凸曲面状に形成されている。
【００２７】
また、外面側壁部２１の缶軸方向上端部、若しくは外面側凸曲部２２の径方向外方かつ缶軸方向下方の端部、または外面側壁部２１と外面側凸曲部２２とが接続する第１の接続部２５と、外面側凸曲部２２の径方向内方かつ缶軸方向上方の端部における外表面、若しくは内面側凸曲部２３の径方向外方かつ缶軸方向上方の端部における外表面、または外面側凸曲部２２と内面側凸曲部２３とが接続する第２の接続部２６における外表面との缶軸方向における距離Ａは、０．３ｍｍより大きく１．３ｍｍ以下とされている。なお、この距離Ａを１．３ｍｍ以下とすることにより、外面側壁部２１の外表面２１ａにおける延在長さＬは、０．１ｍｍ以上確保されることになる。また、本実施形態においては、第２の接続部２６における外表面が、ボトル缶１の缶軸方向上端となっている。
第１の接続部２５における外表面と、第２の接続部２６との径方向における距離Ｄは、０．０ｍｍより大きく１．５ｍｍより小さくされている。
【００２８】
この第１の接続部２５は、略平坦面状とされた外面側壁部２１と、前述のように凸曲面状とされた内面側凸曲部２２との境界部であり、外面側壁部２１の缶軸方向上端、及び外面側凸曲部２２の径方向外方端かつ缶軸方向下端を含む部分をいう。そして、この第１の接続部２５は、例えば、次のようにして把握することができる。すなわち、図示しない画像処理装置により、少なくとも外面側壁部２１及び外面側凸曲部２２における外表面２１ａ及び２２ａの輪郭線を補捉し、この輪郭線において、外面側壁部２１における外表面２１ａの輪郭線の延長線Ｌ０を特定し、この延長線Ｌ０から補捉された輪郭線が離間し始める位置として把握することができる。
【００２９】
第２の接続部２６は、本実施形態においては、ボトル缶１の缶軸方向上端に位置することになるので、第１の接続部２５の場合と同様にして、画像処理装置により、ボトル缶１の輪郭線を補捉し、この輪郭線のうち、ボトル缶１の開口部天面を補捉することにより把握することができる。
なお、外面側壁部２１、外面側凸曲部２２、及び内面側凸曲部２３の前記各寸法値は、各々を巨視的にみたときの数値であり、微視的にみれば、外面側壁部２１にはうねりがあったり、外面側凸曲部２２及び内面側凸曲部２３の前記凸曲面状は、複数の曲面状体からなる集合体であったりすることはいうまでもない。
【００３０】
以上のように構成されたボトル缶１に、図６に示すキャップを被着したキャップ付きボトル缶において、ガスがリークするか否かのリーク試験を行った。
【００３１】
試験対象として、１８種類のボトル缶１を各別に１０個形成し、これらの各ボトル缶１にリーク試験用の内容物を充填した後、このボトル缶口金部２にキャップを被着してキャップ付きボトル缶を形成した。そして、このキャップ付きボトル缶を４０℃の雰囲気温度下に３週間置いた後、これを２０℃の雰囲気温度下に置き、そして、この２０℃の雰囲気温度とキャップ付きボトル缶の温度とが略同一になったとき、この缶の胴体部を外表面側から押圧することで缶内圧値を推定し、この内圧推定値が、正常状態における内圧値が０．１２７ＭＰａであるべきところ、０．０７８ＭＰａ以下であった場合にリークしたと判断した。
【００３２】
試験対象としてのボトル缶１は、図３に示すように、大きく分けて３種類形成した。すなわち、第１の接続部２５における外表面と第２の接続部２６との径方向の距離Ｄを０．５０ｍｍ、０．８０ｍｍ、及び１．１０ｍｍとした場合の３種類のボトル缶１を形成するとともに、これら各種類のボトル缶１において、第１の接続部２５と第２の接続部２６における外表面との距離Ａを各別に異ならせて６種類形成した。なお、外面側壁部２１の外表面２１ａにおける延在長さＬは、全種類について０．１ｍｍ以上とした。また、外面側凸曲部２２の外表面２２ａにおける曲率半径ｒ１は、前記距離Ｄ、及び距離Ａが決定されることにより、一義的に定まるものである。
【００３３】
このリーク試験結果を図３に示す。この図において、良否判定として、○は１０本中リークした本数が２本以下を表し、△は１０本中リークした本数が５本以上を表し、×は１０本中リークした本数が８本以上を表している。
この結果から、少なくとも距離Ａが０．３ｍｍ以上とされ、かつ、前記延在長さＬが０．１ｍｍ以上とされたボトル缶１においては、リーク発生を確実に抑制することができたことが確認できた。
【００３４】
以上説明したように、本実施形態によるボトル缶１によれば、外面側壁部２１にスロット加工が施され、この壁部２１の外表面２１ａが潰されて略平面状に形成されることで、この外面側壁部２１と外面側凸曲部２２とが接続する第１の接続部２５が、小さい曲率半径の凸曲面状とされたとしても、この接続部２５をボトル缶１の上端から最大限離間させることができるので、このボトル缶１の口金部２に、内面にライナー６７が配設されたキャップが被着されたキャップ付きボトル缶の密封性を確実に確保することができるようになる。
【００３５】
すなわち、内容物が充填されたキャップ付きボトル缶に、例えばレトルト処理が施されると、缶内圧が上昇し、図２に２点鎖線で示すように、キャップ天面部６１がライナー６７ごと缶軸方向上方へ変形するとともに、キャップ天面部６１の周縁部における部分、すなわち段差部８が、径方向内方かつ缶軸方向下方へ変形することになるが、第２の接続部２６の外表面と、第１の接続部２５との缶軸方向における距離Ａが最大限確保されているので、第１の接続部２５は、段差部８が径方向内方かつ缶軸方向下方へ最も変位する部分である、段差部８の上端部８ａから最大限離間させて配設することができる。従って、第１の接続部２５のライナー６７への食い込み量を最小限に抑制することができる。
【００３６】
これにより、レトルト処理時において、第１の接続部２５がライナー６７へ食い込み、このライナー６７を破断させ、ボトル缶１の密封性を阻害する事態の発生を確実に抑制することができる。
さらに、第１の接続部２５のライナー６７への食い込み量を最小限に抑制することができることから、レトルト処理時の加熱により、キャップ天面部６１がライナー６７ごと前述のように膨出変形し、また、ライナー６７が第１の接続部２５に食い込まれ、この食い込まれた状態に略保形されたとしても、レトルト処理後の冷却時に、キャップ天面部６１がレトルト処理前の略平坦な状態に戻る過程において、ライナー６７がキャップ天面部６１の変形挙動に追従することが可能になり、ボトル缶１の密封性を確保することができる。
【００３７】
さらに、第１の接続部２５をボトル缶１の上端としての第２の接続部２６から缶軸方向下方に最大限離間させることができるのに伴い、第１の接続部２５をキャップ天面部６１の裏面６１ａから離間させることができるので（図２の距離Ｃ）、前述したボトル缶内圧の上昇により、第１の接続部２５がライナー６７を切断することも確実に抑制することができる。
さらにまた、前記距離Ａを１．３ｍｍ以下としているので、外面側壁部２１の延在長さＬを必要最小限の長さ０．１ｍｍ以下は確保することができ、これにより、ボトル缶１が前述した作用効果を有するにも拘わらず、外面側壁部２１とライナー６７との良好なシール性を確保することができる。
【００３８】
また、第１の接続部２５を第２の接続部２６から缶軸方向下方に最大限離間させることができることから、キャップを一旦開栓し、これをリシールする際に、第１の接続部２５が、ライナー６７の、缶軸方向下方に折り曲げられた周縁部６７ａに当たり、リシールトルクが上昇することで、未だキャップがボトル缶口金部２に完全に螺着されていないにも拘わらず、需要者がリシールできたものと誤認し、その後、このキャップ付きボトル缶を持ち運ぶ等する際に、内容物が漏洩する事態の発生を最小限に抑制することができる。
【００３９】
すなわち、第１の接続部２５は、前述したように、スロット加工が施されることにより形成されるので、径方向外方かつ缶軸方向上方へ突起することになり、この場合、第１の接続部２５は、リシール時にライナー６７の周縁部６７ａに当たり易くなるが、この第１の接続部２５をボトル缶１の上端から缶軸方向下方に離間した位置に配設すると、リシールする際、まず、外面側凸曲部２２がライナー６７の径方向内側周縁から案内されて、キャップが口金部２に螺着し始め、その後、第１の接続部２５がライナー６７の周縁部６７ａに至ることになる。この際、キャップはボトル缶１の口金部２に螺着し始めているので、このキャップ及びボトル缶１の径方向への相対的な位置ずれは最小限に抑制され、これにより、第１の接続部２５がライナー６７の周縁部６７ａに当たることを確実に抑制することができ、リシール時の前記誤認発生を最小限に抑制することができる。
【００４０】
また、前記曲率半径ｒ１が０．２ｍｍ以上２．０ｍｍ以下とされているので、外面側壁部２１と外面側凸曲部２２とを滑らかに接続することができ、これら外面側壁部２１と外面側凸曲部２２とを接続する第１の接続部２５の径方向外方かつ缶軸方向上方への突起状態を最小限に抑制することができる。従って、第１の接続部２５のライナー６７への食い込み発生を最小限に抑制することができ、このキャップ付きボトル缶の密封性を確実に確保することができる。
【００４１】
以下、図面を参照し、この発明の第２実施形態について説明する。図４及び図５はこの発明の第２実施形態に係るボトル缶のカール成形方法を示す図であって、図４はボトル缶の要部を示す拡大断面図、図５はボトル缶の口金部にキャップを被着した状態の説明図である。
図４に示すように、ボトル缶１の口金部２には、カール成形加工によって口金部２の開口端を内側から外側に折り返すことでカール部５が形成されている。カール部５は、内周壁５１と外周壁５２との両者を接続する接続部５３とを有し、外周壁５２の先端にフック部５４が設けられている。このように口金部２にカール部５が形成されたボトル缶１は、図８〜図１１に示すように、内容物が充填された後、キャップ材６がキャッピング装置７によって巻き締められることで被着される。なお、口金部２にはカール部５の他、ねじ部３及び膨出部４が設けられている。
【００４２】
この実施形態においては、図４に示すように、カール部５の外周壁５２の上部と接続部５３とを連設する円弧５５が、図５に示すキャップ材６のシール材であるライナー６７に食い込まない大きさに形成されており、その曲率半径ｒが例えば０．２≦ｒ≦２．０ｍｍに選定されている。
【００４３】
この場合、外周部５２と接続部５３間の円弧５５は、厳密には両者５２、５３を連設するため複数の円弧部からなっているが、それら複数の円弧部をそれぞれ測定したときの平均値をとっている。
なお、円弧部の曲率半径を測定する測定器としては、コントレーサと称される測定器（ＣＤＨ−４００ミツトヨ製）を用い、その接触子（先端半径：０．０２２ｍｍ、外形：３Φｍｍ、先端角度：１２°）を外周壁５２及び接続部５３間で０．２ｍｍ／ｓの速度で走査させることで、それぞれの円弧部を測定し、それらの平均値が前記円弧５５の曲率半径ｒとしている。
【００４４】
この実施の形態のボトル缶１は、前記のように構成されているので、いま、口金部２にカール部５が形成されたボトル缶１に炭酸飲料からなる内容物が充填され、かつキャッピング装置７によってキャップ材６が図５に示すように被着されると、カール部５の外周壁５２と接続部５３間の円弧５５が、キャップ材６内に装着されているシール材であるライナー６７に食い込むおそれがある。
【００４５】
しかしながら、カール部５の外周壁５２と接続部５３間の円弧５５がライナー６７を破断させることのない大きさの曲率半径ｒに形成されているので、口金部２にキャップ材６を被着したとき、円弧５５がライナー６７に若干食い込むものの、ライナー６７が全く破断することがない。
【００４６】
即ち、キャップ材６が被着されたとき、ライナー６７が外周壁５２の円弧５５によって破断されることがなく、しかも、キャップ付きボトル缶がレトルト処理されたとき、それによってライナー６７が加熱されるが、それにも拘わらずライナー６７の適正な密封性を確保することができ、従って、ライナー６７とカール部５間の密封性を良好に確保することができる。
【００４７】
また、円弧５の曲率半径ｒが０．２≦ｒ≦２．０ｍｍの大きさからなっており、従来のように０．２ｍｍ未満の曲率半径より確実に大きく形成されているだけなので、キャップ材６に何ら複雑な加工を施す必要がなく、簡単かつ確実に密封性が得られる。
【００４８】
図６は、前記のキャップ付きボトル缶の試験結果を示すものである。即ち、カール部５の円弧５５の曲率半径ｒとして、試験１〜試験９のように、０．１、０２、０．３、０．５、１．０、１．５、２．０、２．２、２．４ｍｍの大きさにそれぞれ形成し、その場合の内容物の漏れと、ライナー６７の破断状況の良否との試験を行った。
図６において、試験１は、円弧５５の曲率半径ｒが０．１ｍｍの大きさであり、キャップ材６が被着されると、円弧５５がライナー６７に食い込んで破断が発生することから、リーク試験において内容物の漏れが生じることがあった。
【００４９】
一方、試験２〜試験９では、ライナー６７の破断が見られず、また内容物に漏れが生じることがなかった。但し、図６には記載していないが、円弧の曲率半径ｒが２．２ｍｍの試験８及び２．４ｍｍの試験９においては、その曲率が大きく、ライナー６７と外周壁５２間の缶軸方向の接触面積がその分だけ小さくなることから、シール長さが設定値より不足するという現象が発生した。
従って、円弧５５の曲率半径ｒとしては試験２〜試験７、つまり０．２≦ｒ≦２．０ｍｍの範囲内であればよく、またより確実な密封性を得るため、試験３〜試験５の大きさ（０．３≦ｒ≦１．０ｍｍ）であることが好ましい。
【００５０】
なお、リーク試験とは、百本のボトル缶１についての漏れ本数を表している。この漏れ数の試験は、５℃でかつガス水がＧＶ２．７からなる充填物を用い、これをボトル缶１に４００ｍｌ入れて室温より高い４０℃で保管開始し、それから三週間経過したところで常温（２０℃）まで戻した後、卓上Ｂ検にてボトル缶１の内圧を推定し、そのときの内圧が正常時には１．３ｋｇ／ｃｍ^２（１２．７×１０^４Ｐａ）であるべきところ、０．８ｋｇ／ｃｍ^２（７．８×１０^４Ｐａ）以下になった場合に漏れと判断した。卓上Ｂ検とは、缶胴に圧子を押し込んでその押し込み程度からボトル缶１の内圧を推定するものであり、他の検査方法を採用して漏れ検査を行ってもよいのは勿論である。
【００５１】
また、第２実施形態における円弧５５の曲率半径ｒは、第１実施形態における外面側凸曲部２２の外表面２２ａの曲率半径ｒ１に相当し、これらの曲率半径ｒ，ｒ１は、前述したように、０．２ｍｍ以上２．０ｍｍ以下とされている。
さらに、第２の接続部２６をボトル缶１の上端に配設した構成を示したが、この構成に限らず、外面側凸曲部２２と内面側凸曲部２３との境界部であれば、ボトル缶１の上端から多少ずれて配設されてもよい。
【００５２】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るボトル缶及びキャップ付きボトル缶によれば、外面側壁部にスロット加工が施され、この側壁部が潰されて略平面状に形成されることで、この外面側壁部と外面側凸曲部との接続部が、小さい曲率半径の凸曲面状とされたとしても、この接続部をボトル缶の上端から最大限離間させることができるので、このボトル缶の口金部に、内面にライナーが配設されたキャップが被着されたキャップ付きボトル缶の密封性を確実に確保することができる。
【００５３】
また、前記接続部をボトル缶の上端から最大限離間させることができることから、キャップを一旦開栓し、これをリシールする際に、前記接続部が、ライナーの、缶軸方向下方に折り曲げられた周縁に当たり、リシールトルクが上昇することで、需要者がリシールできたものと誤認し、その後、このキャップ付きボトル缶を持ち運ぶ等する際に、内容物が漏洩する事態の発生を最小限に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の第１実施形態に係るボトル缶の要部を示す拡大断面図である。
【図２】図１に示すボトル缶の口金部にキャップを被着したキャップ付きボトル缶の一部拡大断面図である。
【図３】図２に示すキャップ付きボトル缶のリーク試験結果を示す図である。
【図４】この発明の第２実施形態に係るボトル缶の要部を示す拡大断面図である。
【図５】ボトル缶の口金部にキャップを被着した状態の説明図である。
【図６】カール部の円弧の曲率半径をそれぞれ変えたときの内容物の漏れと、シール材の良否との試験結果示す説明図である。
【図７】ボトル缶の口金部に設けられたカール部を示す説明図である。
【図８】ボトル缶の口金部にキャップが被着された状態を示す説明図である。
【図９】キャップを示す半断面図である。
【図１０】ボトル缶の口金部にキャッピング装置によってキャップを被着するときの説明図である。
【図１１】同じくキャッピング装置がキャップを被着するときの図であって、（ａ）キャップをボトル缶に押さえ付けた状態を示す説明図、（ｂ）はキャップに段差部及び雌ねじを形成する説明図である。
【図１２】ボトル缶のカール部の円弧がシール材を破断し、キャップと接触した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
１ボトル缶
２口金部
５カール部
６キャップ材
２１外面側壁部
２１ａ外面側壁部の外表面
２２外面側凸曲部
２２ａ外面側凸曲部の外表面
２３内面側凸曲部
２５第１の接続部
２６第２の接続部
５１内周壁
５２外周壁
５３接続部
５５円弧
６７シール材（ライナー）
Ａ第１の接続部と第２の接続部における外表面との缶軸方向の距離
Ｄ第１の接続部における外表面と第２の接続部との径方向の距離
Ｌ外面側壁部の外表面における延在長さ
ｒ円弧の曲率半径
ｒ１外面側凸曲部の外表面の曲率半径[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a bottle can and a bottle can with a cap, and more particularly to a technique for improving the sealing performance between a curl portion provided at an open end of a mouth portion of a bottle can and a cap attached to the mouth portion. .
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In general, a bottle can widely used as a container for beverages is a bottomed tubular body formed by first drawing (drawing) a metal plate made of aluminum or an alloy thereof and then performing ironing (ironing). Formed.
[0003]
Then, by performing neck-in processing on the opening of the bottomed cylindrical body, as shown in FIG. 7, the opening is reduced in diameter to form the base 2, and then the base 2 is formed. After the screw (male screw) portion 3 and the bulging portion 4 are formed by performing the screw forming process on the base 2, the curl forming process is further performed in which the open end of the mouthpiece portion 2 is folded back from the radial inside to the outside. As a result, the curled portion 5 is formed. The curl portion 5 has an inner peripheral wall 5a connected to the base 2, an outer peripheral wall 5b provided outside the inner peripheral wall 5a, and a connecting portion 5c connecting the two 5b and 5a. The curl portion 5 is further subjected to slot processing at the time of curl forming so that the outer peripheral wall 5b of the curl portion 5 is formed in a substantially planar shape.
[0004]
When the bottle can 1 thus formed is filled with the contents, the cap material 6 is applied to the base 2 of the bottle can 1 as shown in FIG. You. Here, the one before being attached to the bottle can 1 is called "cap material 6", and the one after being attached is called "cap".
[0005]
The cap material 6 attached to the base 2 of the bottle can 1 has a cylindrical shape with a bottom as shown in FIG. 9, and a liner 67 as a sealing material is provided inside the top surface portion 61. ing. The liner 67 is made of, for example, polyethylene having high heat resistance, EVA having high pressure resistance, and synthetic resin such as ethylene propylene rubber (EPR). Numeral 62 is narl, 63 is a groove, 64 is a bead, 65 is a score, and 66 is a flare.
[0006]
After such a cap material 6 is coated on the bottle can cap portion 2, it is applied by capping as follows.
That is, as shown in FIG. 10, a pressure block 71 having a cylindrical shape, a pressure block insert 72 provided at the center of the pressure block 71 so as to be movable in the axial direction, an RO roller 73, and a PP roller 74 are provided. As shown in FIG. 11 (a), the pressure block insert 72 presses the top surface portion 61 of the cap material 6 covered on the base 2 of the bottle can 1 toward the bottom of the can using the capping device 7. Next, as shown in FIG. 11B, the pressure block 71 performs drawing in the depth direction and the radial direction while pressing the outer peripheral side of the top surface portion 61 in the can bottom direction, thereby forming the top surface portion 61 of the cap material 6. The step 8 is formed on the peripheral edge, and the RO roller 73 rotates along the screw 3 of the base 2 in that state, thereby forming a female screw around the cap member 6 and expanding the PP roller 74. By rolling along the protrusion 4, the flare 66 is wound and tightened, whereby the cap 6 is attached to the base 2 as shown in FIG. 8, and the liner 67 is in close contact with the curl 5 of the base 2. By doing so, it is possible to obtain a sealing property so that the contents do not leak. In FIG. 11, reference numeral 75 denotes a spring for urging the pressure block insert 72 toward the can bottom.
[0007]
By the way, as prior art document information relating to the sealing property between the bottle can mouthpiece portion 2 and the liner 67 of the cap, for example, there is the following.
[0008]
[Patent Document 1]
JP 2001-213417 A
[0009]
After the cap is attached to the bolt can 1 in this way, retort processing for sterilization and disinfection is performed.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
Meanwhile, in order to increase the contact area between the outer peripheral wall 5b of the curled portion 5 and the cap liner 67, the conventional bottle can 1 is formed in a substantially planar shape by slotting the outer peripheral wall 5b.
However, when the outer peripheral wall 5b is formed in a substantially planar shape, as shown in FIG. 12, the arc 5d between the upper end of the outer peripheral wall 5b and the connecting portion 5c connected thereto has a small diameter. When the cap material 6 is attached to the bottle can 1, there is a problem that the arc 5d at the upper end of the outer peripheral wall 5b bites into the liner 67 of the cap and breaks.
Moreover, the bottle can 1 is retorted after the cap material 6 is adhered, and the heating at that time promotes the outer peripheral wall 5b to bite into the liner 67, penetrates the liner 67, and penetrates the cap top surface 61. There is also a problem that the sealing property between the liner 67 and the curled portion 5 is completely impaired because the back surface 61a is in direct contact with the back surface 61a.
[0011]
Further, when the internal pressure of the bottle can with cap rises due to the heating during the retort treatment, and the cap top surface 61 bulges upward with the liner 67 in the axial direction of the can, the portion located on the peripheral edge of the top surface 61 has a radial direction. It will be deformed inward and downward in the axial direction of the can. Here, since the arc 5d protrudes with respect to the liner 67 by the slot processing, the arc 5d penetrates deeply into the liner 67 due to the deformation at the peripheral portion of the cap top surface portion 61 during the retort processing. . Further, the liner 67 has such a property that the elastic restoring force decreases when heated.
[0012]
Therefore, once the liner 67 is deeply digged into the arc 5d in the heating state, even if the arc 5d does not penetrate through the liner 67, the liner 67 is substantially held in the shape of the digged state. During cooling, the liner 67 cannot follow the deformation behavior of the cap top surface portion 61 in the process of restoring the cap top surface portion 61 to a substantially flat state before the retort processing. There was a problem that the sealing property between them could not be ensured.
[0013]
The present invention has been made in view of such circumstances, and an object of the present invention is to provide a bottle can with a cap having a cap attached to a base portion and a bottle can and a cap capable of ensuring good sealing performance of the can. To provide a bottle can with a bottle.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention proposes the following means.
The invention according to claim 1 includes, in the opening, a curl portion formed by folding a peripheral edge of the opening radially outward, and at least the outer surface of the curl portion is substantially parallel to the can axis direction of the bottle can. An outer surface side wall portion extending in a predetermined direction, an outer surface side convex portion connected to an upper end of the outer surface side wall portion and extending upward in the can axis direction as going inward in the radial direction, and an end of the outer surface side convex curve portion And an inner side convexly curved portion extending downward in the axial direction of the can as it goes inward in the radial direction, wherein the outer side wall portion has a length of 0.1 mm or more. A first connection portion where the outer surface side wall portion and the outer surface side convex curved portion are connected, and a second connection portion where the outer surface side convex curved portion and the inner surface side convex curved portion are connected. The distance in the axial direction of the can from the outer surface is larger than 0.3 mm and 1.3 mm or less.
[0015]
The invention according to claim 2 is the bottle can according to claim 1, wherein a radial distance between an outer surface of the first connection portion and the second connection portion is larger than 0.0 mm and smaller than 1.5 mm. It is characterized by being made smaller.
[0016]
According to the bottle can according to these inventions, the outer side wall portion is subjected to slotting, and the outer side wall portion is crushed and formed into a substantially flat shape, so that the outer side wall portion and the outer surface side convex curved portion are formed. Even if the connection part is a convex curved surface with a small radius of curvature, this connection part can be separated from the upper end of the bottle can as much as possible, so a liner is provided on the inner surface of the base part of this bottle can Thus, it is possible to reliably ensure the sealing performance of the bottle can with the cap to which the attached cap is attached.
That is, when, for example, a retort treatment is applied to a bottle can with a cap filled with contents, the internal pressure of the can increases, and the top surface of the cap is deformed with the liner upward in the axial direction of the can, and the peripheral portion of the top surface of the cap Is deformed radially inward and downward in the can axis direction. However, since the maximum distance in the can axis direction between the upper end of the bottle can and the connection section is ensured, the connection section is The peripheral portion of the surface is disposed at a portion where the amount of displacement of the peripheral portion due to the deformation is relatively small. Therefore, the amount of bite of the connection portion into the liner can be suppressed to a minimum.
[0017]
Thereby, at the time of the retort treatment, the occurrence of a situation in which the connection portion cuts into the liner, breaks the liner, and impairs the sealing performance of the bottle can can be reliably suppressed.
Furthermore, since the amount of bite into the liner of the connection portion can be suppressed to a minimum, the heating at the time of retort processing causes the cap top surface portion to bulge and deform together with the liner as described above, and the liner is attached to the connection portion. Even if the cap is bitten, and the shape is substantially maintained in this bite state, the liner may be deformed by the deformation of the cap top during the cooling after the retort process, in the process of returning the cap top to the substantially flat state before the retort. It is possible to follow, and the sealing performance of the bottle can can be ensured.
[0018]
Further, the connection portion can be separated from the back surface of the cap top surface portion with the maximum separation of the connection portion from the upper end of the bottle can. Cutting of the liner by the part can also be reliably suppressed.
Furthermore, since the minimum necessary length of the outer side wall can be ensured, the bite amount of the connecting portion into the liner can be minimized as described above. Regardless, good sealing performance between the outer side wall and the liner can be ensured.
[0019]
In addition, since the connection portion can be separated from the upper end of the bottle can to the maximum extent, when the cap is once opened and resealed, the connection portion is bent downward of the liner in the can axial direction. By hitting the peripheral edge and increasing the reseal torque, the consumer was able to completely reseal, that is, mistakenly recognized that the cap could be completely screwed into the bottle can cap and the sealing property of the contents was ensured, In addition, when carrying the bottle can with the cap, it is possible to minimize the occurrence of a situation in which the contents leak.
That is, as described above, since the connection portion protrudes outward in the radial direction and upward in the axial direction of the can, the connection portion easily hits the peripheral edge of the liner when resealing. When the part is disposed at a position separated from the upper end of the bottle can downward in the axial direction of the bottle, when resealing, first, the outer convex portion is guided from the radially inner peripheral edge of the liner, and starts screwing with the cap, Thereafter, the connection will reach the periphery of the liner. At this time, since the cap has begun to be screwed into the base portion of the bottle can, the relative displacement of the cap and the bottle can in the radial direction is suppressed to a minimum, whereby the connecting portion is connected to the peripheral edge of the liner. , And the occurrence of the erroneous recognition at the time of resealing can be minimized.
[0020]
The invention according to Claim 3 is characterized in that, in the bottle can according to Claim 1 or 2, the outer surface of the outer surface side convex curved portion has a radius of curvature of 0.2 mm or more and 2.0 mm or less. I do.
[0021]
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to the bottle can which concerns on this invention, an outer surface side wall part and an outer surface side convex curved part can be connected smoothly, and the protrusion state of these connection parts radially outward and can axially upward is minimized. Can be suppressed. Therefore, the bottle can is filled with the contents, and the cap with the liner disposed on the inner surface is subjected to retort treatment on the bottle can with the cap attached to the mouthpiece of the bottle can to reduce the can internal pressure. As a result, it is possible to minimize the occurrence of ascending and biting of the connecting portion into the liner, and it is possible to reliably secure the sealing performance of the bottle can with cap.
[0022]
The invention according to claim 4 is characterized in that a curl portion having an outer peripheral wall, an inner peripheral wall, and a connection portion connecting these both is formed by folding back from the inside to the outside at an opening end of the mouth portion, and a cap is provided on the mouth portion. When the material is applied, in a bottle can in which the sealing material of the cap material seals the curled portion of the base portion, an arc between the outer peripheral wall of the curled portion and the connection portion has a radius of curvature r. , 0.2 ≦ r ≦ 2.0 mm.
[0023]
According to the bottle can of the present invention, the arc between the outer peripheral wall of the curled portion and the connection portion is formed such that the radius of curvature r is in the range of 0.2 ≦ r ≦ 2.0 mm. When the cap is attached to the portion, although the arc slightly bites into the liner, the sealing material does not break at all, and the sealing material can secure good sealing performance with the curled portion.
[0024]
The invention according to claim 5 is characterized in that a cap is attached to the bottle can according to any one of claims 1 to 4.
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to the bottle can with a cap which concerns on this invention, since a favorable sealing property can be obtained without breaking a sealing material, a highly reliable bottle can can be provided.
[0025]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
As shown in FIG. 1, the upper end portion of the bottle can mouthpiece portion 2 includes a curl portion 5 formed by folding the periphery of the opening portion radially outward. The curl portion 5 is provided with an outer surface side wall portion 21 having at least an outer surface 21a extending in a direction substantially parallel to the can axis direction of the bottle can 1 and an upper end of the outer surface side wall portion 21 to be radially inward. An outer convex portion 22 extending upward in the axial direction of the can as it goes, and an inner convex portion 23 connected to an end of the outer convex portion 22 in the can direction and extending downward in the axial direction of the can as it goes inward in the radial direction. And a hook 24 connected to the lower end of the outer side wall portion 21 and bent inward in the radial direction and downward in the axial direction of the can. The curled portion 5 in the present embodiment has an inner diameter of 30.8 mm and an outer diameter of 33.5 mm.
[0026]
The outer surface side wall portion 21 is formed by performing slot processing so that the outer surface 21a extends substantially parallel to the can axis, and the extension length L on the outer surface 21a is 0.1 mm or more. Have been.
The outer surface side convex curved portion 22 has a curvature radius r1 of the outer surface 22a of 0.2 mm or more and 2.0 mm or less, and is formed in a convex curved shape as described above.
The inner surface side convex curved portion 23 is formed in a convex curved shape as described above, with the outer surface 23a having a radius of curvature r2 of 0.25 mm or more and 1.0 mm or less.
[0027]
In addition, the upper end of the outer side wall 21 in the can axis direction, or the radially outer end of the outer side convex portion 22 and the lower end in the can axis direction, or the outer side wall 21 is connected to the outer side convex curved portion 22. The first connection portion 25 and the outer surface at the radially inner end of the outer convex portion 22 and the upper end in the can axial direction, or the outer radial end of the inner convex portion 23 and the upper end in the can axial direction. The distance A in the can axis direction between the outer surface of the portion and the outer surface of the second connection portion 26 where the outer convex portion 22 and the inner convex portion 23 connect to each other in the can axis direction is larger than 0.3 mm and 1.3 mm. It is as follows. By setting the distance A to 1.3 mm or less, the extension length L of the outer surface side wall portion 21 on the outer surface 21a is secured to 0.1 mm or more. In the present embodiment, the outer surface of the second connecting portion 26 is the upper end of the bottle can 1 in the can axis direction.
The radial distance D between the outer surface of the first connection portion 25 and the second connection portion 26 is greater than 0.0 mm and less than 1.5 mm.
[0028]
The first connecting portion 25 is a boundary portion between the outer side wall portion 21 having a substantially flat surface shape and the inner surface side convex curved portion 22 having a convex curved shape as described above. A portion including the upper end in the axial direction of the can and the radially outer end of the convex portion 22 on the outer surface side and the lower end in the axial direction of the can. The first connection section 25 can be grasped, for example, as follows. That is, the contour of at least the outer surfaces 21a and 22a of the outer surface side wall 21 and the outer surface side convexly curved portion 22 is captured by an image processing device (not shown), and the outline of the outer surface 21a of the outer surface side wall 21 is captured. The extension line L0 of the line is specified, and it can be grasped as a position where the contour line captured from the extension line L0 starts to separate.
[0029]
In the present embodiment, the second connecting portion 26 is located at the upper end of the bottle can 1 in the can axis direction. 1 can be grasped by capturing the outline of the bottle 1 and capturing the top surface of the opening of the bottle can 1 among the outlines.
The dimensional values of the outer side wall portion 21, the outer surface side convex curved portion 22, and the inner surface side convex curved portion 23 are numerical values when macroscopically viewed, and microscopically, the outer side wall portion. Needless to say, the surface 21 has undulations, and the convex surfaces of the outer surface side convex curved portion 22 and the inner surface side convex curved portion 23 are an aggregate composed of a plurality of curved surfaces.
[0030]
A leak test was performed to determine whether or not gas leaked from the bottle can 1 with the cap shown in FIG. 6 on the bottle can 1 configured as described above.
[0031]
As test objects, 10 bottle cans 1 of 18 kinds were formed separately, and each of the bottle cans 1 was filled with the contents for a leak test. A bottle can was formed. Then, after placing the bottle with a cap at an ambient temperature of 40 ° C. for 3 weeks, it is placed at an ambient temperature of 20 ° C., and the ambient temperature of 20 ° C. and the temperature of the bottle with a cap are substantially equal. When they become the same, the body pressure of the can is estimated by pressing the body part of the can from the outer surface side, and the estimated internal pressure is 0.078 MPa where the internal pressure value in the normal state should be 0.127 MPa. It was determined that a leak occurred if
[0032]
As shown in FIG. 3, the bottle can 1 as a test object was roughly divided into three types. That is, three types of bottle cans 1 are formed when the radial distance D between the outer surface of the first connection portion 25 and the second connection portion 26 is 0.50 mm, 0.80 mm, and 1.10 mm. At the same time, in each of these types of bottle cans 1, six types were formed with different distances A between the outer surfaces of the first connecting portion 25 and the second connecting portion 26. The extension length L of the outer side wall portion 21 on the outer surface 21a was set to 0.1 mm or more for all types. Further, the radius of curvature r1 on the outer surface 22a of the outer surface side convex curved portion 22 is uniquely determined by determining the distance D and the distance A.
[0033]
FIG. 3 shows the results of the leak test. In this figure, as the pass / fail judgment, ○ indicates that the number of leaked lines out of 10 is 2 or less, Δ indicates that the number of leaked lines out of 10 is 5 or more, and X indicates that the number of leaked lines out of 10 is 8 or more Is represented.
From this result, it was found that in the bottle can 1 in which the distance A was at least 0.3 mm and the extension length L was 0.1 mm or more, it was possible to reliably suppress the occurrence of leaks. It could be confirmed.
[0034]
As described above, according to the bottle can 1 of the present embodiment, the outer side wall 21 is slotted, and the outer surface 21a of the wall 21 is crushed and formed into a substantially planar shape. Even if the first connecting portion 25 connecting the outer surface side wall portion 21 and the outer surface side convex curved portion 22 has a convex curved surface with a small radius of curvature, the connecting portion 25 is maximally formed from the upper end of the bottle can 1. Since the cap can be separated, the sealing performance of the cap-capped bottle can in which the cap having the liner 67 disposed on the inner surface of the cap portion 2 of the bottle can 1 can be reliably ensured. .
[0035]
That is, when, for example, a retort treatment is performed on a bottle can with a cap filled with contents, the internal pressure of the can increases, and as shown by a two-dot chain line in FIG. In the upper direction, the portion at the peripheral edge of the cap top surface portion 61, that is, the step portion 8 is deformed inward in the radial direction and downward in the axial direction of the can. Since the maximum distance A in the can axis direction with respect to the first connection portion 25 is ensured, the first connection portion 25 is a portion where the step portion 8 is most displaced radially inward and downward in the can axis direction. That is, it can be disposed at a maximum distance from the upper end portion 8a of the step portion 8. Therefore, the amount of the first connection portion 25 biting into the liner 67 can be minimized.
[0036]
Thereby, at the time of the retort processing, the occurrence of a situation where the first connection portion 25 bites into the liner 67, breaks the liner 67, and impairs the sealing performance of the bottle can 1 can be reliably suppressed.
Further, since the amount of the first connection portion 25 biting into the liner 67 can be suppressed to a minimum, the cap top surface portion 61 swells and deforms together with the liner 67 as described above by heating during the retort processing, In addition, even if the liner 67 is cut into the first connection portion 25 and the shape is substantially maintained in the cut state, at the time of cooling after the retort process, the cap top surface portion 61 is in a substantially flat state before the retort process. In the process of returning, the liner 67 can follow the deformation behavior of the cap top surface portion 61, and the sealing performance of the bottle can 1 can be ensured.
[0037]
Further, as the first connecting portion 25 can be separated from the second connecting portion 26 serving as the upper end of the bottle can 1 as far as possible in the axial direction of the can, the first connecting portion 25 is moved to the cap top surface portion 61. 2 can be separated from the back surface 61a (distance C in FIG. 2), so that the first connecting portion 25 can also reliably cut the liner 67 due to the increase in the internal pressure of the bottle can described above.
Furthermore, since the distance A is set to 1.3 mm or less, the extension length L of the outer surface side wall portion 21 can be secured to the necessary minimum length of 0.1 mm or less. Despite having the above-described functions and effects, good sealing performance between the outer side wall 21 and the liner 67 can be ensured.
[0038]
Further, since the first connecting portion 25 can be separated from the second connecting portion 26 to the maximum in the can axial direction downward, when the cap is once opened and the cap is resealed, the first connecting portion 25 can be removed. However, since the resealing torque is increased by hitting the peripheral edge portion 67a of the liner 67 bent downward in the axial direction of the can, the demand is increased even though the cap is not completely screwed into the bottle can mouthpiece 2 yet. However, it is possible to minimize the occurrence of a situation in which the contents leak when the bottle can with cap is carried afterwards, for example, when the bottle can is resealed.
[0039]
That is, since the first connection portion 25 is formed by performing slot processing as described above, the first connection portion 25 protrudes radially outward and upward in the can axial direction. The connecting portion 25 easily hits the peripheral portion 67a of the liner 67 at the time of resealing. However, if the first connecting portion 25 is disposed at a position spaced downward from the upper end of the bottle can 1 in the axial direction of the bottle, the resealing first Then, the outer convex portion 22 is guided from the radially inner peripheral edge of the liner 67, and the cap starts to screw on the base 2, and then the first connecting portion 25 reaches the peripheral edge 67 a of the liner 67. Become. At this time, since the cap has begun to be screwed into the base 2 of the bottle can 1, the relative displacement of the cap and the bottle can 1 in the radial direction is suppressed to a minimum. The contact of the portion 25 with the peripheral edge 67a of the liner 67 can be reliably suppressed, and the occurrence of the erroneous recognition at the time of resealing can be minimized.
[0040]
Further, since the radius of curvature r1 is not less than 0.2 mm and not more than 2.0 mm, the outer surface side wall 21 and the outer surface side convex curved portion 22 can be smoothly connected, and these outer surface side wall 21 and the outer surface side can be connected. It is possible to minimize the radially outward and upward projection of the first connecting portion 25 connecting the convex curved portion 22 in the can axial direction. Accordingly, it is possible to minimize the occurrence of the first connection portion 25 biting into the liner 67, and it is possible to reliably secure the sealing performance of the bottle can with cap.
[0041]
Hereinafter, a second embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. 4 and 5 are views showing a curl forming method for a bottle can according to a second embodiment of the present invention. FIG. 4 is an enlarged sectional view showing a main part of the bottle can, and FIG. FIG. 4 is an explanatory view of a state where a cap is attached to the slab.
As shown in FIG. 4, a curled portion 5 is formed in the mouth portion 2 of the bottle can 1 by curling an open end of the mouth portion 2 from the inside to the outside by curl forming. The curl portion 5 has a connection portion 53 that connects both the inner peripheral wall 51 and the outer peripheral wall 52, and a hook portion 54 is provided at a tip of the outer peripheral wall 52. As shown in FIGS. 8 to 11, the cap material 6 of the bottle can 1 in which the curl portion 5 is formed in the base portion 2 is filled with the contents, and then the cap material 6 is wound around by the capping device 7. Be deposited. The base 2 is provided with a screw 3 and a bulge 4 in addition to the curl 5.
[0042]
In this embodiment, as shown in FIG. 4, an arc 55 connecting the upper portion of the outer peripheral wall 52 of the curl portion 5 and the connection portion 53 is connected to a liner 67 which is a sealing material of the cap material 6 shown in FIG. It is formed in a size that does not bite, and the radius of curvature r is selected to be, for example, 0.2 ≦ r ≦ 2.0 mm.
[0043]
In this case, the arc 55 between the outer peripheral portion 52 and the connecting portion 53 is strictly composed of a plurality of arc portions in order to connect the both 52 and 53, but the average when each of the plurality of arc portions is measured. Value.
As a measuring device for measuring the radius of curvature of the circular arc portion, a measuring device called a contracer (manufactured by CDH-400 Mitutoyo) is used, and its contact (tip radius: 0.022 mm, outer shape: 3Φmm, tip angle) : 12 °) is scanned between the outer peripheral wall 52 and the connecting portion 53 at a speed of 0.2 mm / s, thereby measuring the respective arc portions. The average value thereof is defined as the radius of curvature r of the arc 55.
[0044]
Since the bottle can 1 of this embodiment is configured as described above, the bottle can 1 in which the curl portion 5 is formed in the base 2 is now filled with the content of carbonated beverage, and the capping device is used. When the cap member 6 is attached by the cover 7 as shown in FIG. 5, the arc 55 between the outer peripheral wall 52 of the curl portion 5 and the connection portion 53 becomes a liner 67 which is a sealing material mounted in the cap member 6. There is a risk of digging into.
[0045]
However, since the arc 55 between the outer peripheral wall 52 of the curled portion 5 and the connecting portion 53 is formed with a radius of curvature r that does not break the liner 67, the cap member 6 is attached to the base 2. At this time, although the arc 55 slightly bites into the liner 67, the liner 67 does not break at all.
[0046]
That is, when the cap material 6 is applied, the liner 67 is not broken by the arc 55 of the outer peripheral wall 52, and when the bottle can with a cap is retorted, the liner 67 is thereby heated. Nevertheless, appropriate sealing of the liner 67 can be ensured in spite of that, and therefore, the sealing between the liner 67 and the curl portion 5 can be well ensured.
[0047]
In addition, since the radius of curvature r of the arc 5 is 0.2 ≦ r ≦ 2.0 mm, and is simply formed larger than the radius of curvature of less than 0.2 mm as in the conventional case, the cap material 6 does not need to be subjected to any complicated processing, and the sealing property can be obtained simply and reliably.
[0048]
FIG. 6 shows a test result of the bottle can with a cap. That is, as in Test 1 to Test 9, the radius of curvature r of the arc 55 of the curl portion 5 is 0.1, 02, 0.3, 0.5, 1.0, 1.5, 2.0, 2 , 2.4 and 2.4 mm, respectively, and the leakage of the contents in that case and the test of the breaking condition of the liner 67 were performed.
6, in the test 1, the radius of curvature r of the arc 55 is 0.1 mm, and when the cap material 6 is attached, the arc 55 bites into the liner 67 and breaks, so that a leak is caused. In the test, leakage of contents sometimes occurred.
[0049]
On the other hand, in Tests 2 to 9, no breakage of the liner 67 was observed, and no leakage occurred in the contents. However, although not shown in FIG. 6, in the test 8 in which the radius of curvature r of the arc is 2.2 mm and the test 9 in which the radius of curvature is 2.4 mm, the curvature is large, and the direction of the can axis between the liner 67 and the outer peripheral wall 52 is large. Since the contact area becomes smaller, the seal length becomes shorter than the set value.
Accordingly, the radius of curvature r of the arc 55 may be in the range of Tests 2 to 7, that is, in the range of 0.2 ≦ r ≦ 2.0 mm. It is preferable that the size is (0.3 ≦ r ≦ 1.0 mm).
[0050]
The leak test indicates the number of leaks of one hundred bottles 1. In the test for the number of leaks, a filler at 5 ° C. and gas water consisting of GV2.7 was used, 400 ml of this was put into a bottle can 1, and storage was started at 40 ° C. higher than room temperature. After returning to (20 ° C.), the internal pressure of the bottle can 1 was estimated by a desktop B test, and when the internal pressure at that time was normal, 1.3 kg / cm. ² (12.7 × 10 ⁴ Pa) should be 0.8kg / cm ² (7.8 × 10 ⁴ Pa) When it became below, it was judged as leakage. The desktop B test is to press the indenter into the can body and estimate the internal pressure of the bottle can 1 from the degree of the press, and it is a matter of course that a leak test may be performed by adopting another test method.
[0051]
Further, the radius of curvature r of the arc 55 in the second embodiment corresponds to the radius of curvature r1 of the outer surface 22a of the outer surface side convex curved portion 22 in the first embodiment, and these radii of curvature r, r1 are as described above. In addition, it is 0.2 mm or more and 2.0 mm or less.
Further, the configuration in which the second connecting portion 26 is disposed at the upper end of the bottle can 1 has been described. However, the present invention is not limited to this configuration, as long as the boundary portion between the outer convex portion 22 and the inner convex portion 23. , May be arranged slightly offset from the upper end of the bottle can 1.
[0052]
【The invention's effect】
As described above, according to the bottle can and the bottle can with cap according to the present invention, the outer side wall is slotted, and the side wall is crushed and formed into a substantially planar shape. Even if the connecting portion between the side wall portion and the outer surface side convex curved portion is formed into a convex curved shape having a small radius of curvature, since this connecting portion can be separated from the upper end of the bottle can as much as possible, the base of the bottle can The sealing performance of a bottle can with a cap to which a cap having a liner disposed on the inner surface is attached to the portion can be reliably ensured.
[0053]
Further, since the connection portion can be separated from the upper end of the bottle can to the maximum extent, when the cap is once opened and resealed, the connection portion is bent downward in the axial direction of the liner of the liner. When the resealing torque is increased, the user mistakenly recognizes that the resealing has been performed.Then, when carrying the bottle can with the cap, it is possible to minimize the occurrence of leakage of the contents. be able to.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an enlarged sectional view showing a main part of a bottle can according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a partially enlarged cross-sectional view of a bottle can with a cap in which a cap is attached to a mouth portion of the bottle can shown in FIG. 1;
FIG. 3 is a diagram showing a leak test result of the bottle can with a cap shown in FIG. 2;
FIG. 4 is an enlarged sectional view showing a main part of a bottle can according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is an explanatory view showing a state in which a cap is attached to a mouth portion of a bottle can.
FIG. 6 is an explanatory diagram showing test results of leakage of contents and quality of a sealing material when the radius of curvature of the arc of the curl portion is changed.
FIG. 7 is an explanatory view showing a curl part provided in a mouth part of a bottle can.
FIG. 8 is an explanatory view showing a state in which a cap is attached to a base of a bottle can.
FIG. 9 is a half sectional view showing a cap.
FIG. 10 is an explanatory view when a cap is attached to a mouthpiece of a bottle can by a capping device.
FIG. 11 is a diagram when the cap is attached by the capping device, wherein (a) is an explanatory view showing a state in which the cap is pressed against a bottle can, and (b) is a step formed with a step portion and an internal thread in the cap. FIG.
FIG. 12 is an explanatory view showing a state in which the arc of the curled portion of the bottle can breaks the sealing material and comes into contact with the cap.
[Explanation of symbols]
1 bottle can
2 Base
5 Curl section
6 Cap material
21 Outer side wall
21a Outer surface of outer side wall
22 Outer surface convex part
22a Outer surface of outer side convex part
23 Inner convex part
25 First connection part
26 Second connection part
51 Inner wall
52 Outer wall
53 Connection
55 arc
67 Sealing material (liner)
A distance between the outer surface of the first connection part and the outer surface of the second connection part in the can axis direction
D Radial distance between the outer surface of the first connection portion and the second connection portion
L Extension length of outer side wall on outer surface
r radius of curvature of the arc
r1 radius of curvature of the outer surface of the outer-side convex portion

Claims

The opening has a curl portion formed by folding the periphery of the opening radially outward,
The curl portion has an outer surface side wall portion at least whose outer surface extends in a direction substantially parallel to the can axis direction of the bottle can,
An outer surface side convex curved portion which is provided continuously with the upper end of the outer surface side wall portion and extends upward in the can axis direction as going inward in the radial direction;
A bottle can comprising: an inner surface-side convex portion provided continuously with an end portion of the outer surface-side convex portion and extending downward in the can axis direction as going inward in the radial direction;
The outer side wall portion is formed to extend with a length of 0.1 mm or more,
A can of a first connecting portion where the outer side wall portion and the outer surface side convex portion are connected, and an outer surface of a second connecting portion where the outer surface side convex portion and the inner surface side convex portion are connected. A bottle can having an axial distance of more than 0.3 mm and not more than 1.3 mm.

The bottle can according to claim 1,
A bottle can, wherein a radial distance between an outer surface of the first connection portion and the second connection portion is larger than 0.0 mm and smaller than 1.5 mm.

The bottle can according to claim 1 or 2,
A bottle can, characterized in that the outer surface of the outer convex portion has a radius of curvature of 0.2 mm or more and 2.0 mm or less.

At the opening end of the base portion, a curl portion having an outer peripheral wall, an inner peripheral wall, and a connecting portion connecting these both is formed by folding back from the inside to the outside, and when a cap material is attached to the base portion, In a bottle can in which the sealing material of the cap material seals the curled portion of the base portion,
When the arc between the outer peripheral wall of the curl portion and the connection portion has a radius of curvature r,
0.2 ≦ r ≦ 2.0mm
A bottle can characterized by being formed so that it becomes.

A bottle can with a cap, wherein a cap is attached to an opening of the bottle can according to any one of claims 1 to 4.