JP2004208717A - パチンコ機の入賞装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】2つの入賞口のうちの所定のいずれかにパチンコ球を確実に振り分ける。
【解決手段】一般入賞口誘導状態においては、一般入賞口対応部210aが通路部のうち一般入賞口80aに向かう部分を遮断しない非遮断位置にあり、継続入賞口対応部210bが通路部のうち継続入賞口80bに向かう部分を遮断する遮断位置にあり、継続入賞口誘導状態においては、その逆の状態にあり、一般入賞口対応部210a/継続入賞対応部210bは、ほぼ鉛直の前板部212a/212bと、上板部214a/214bとを有し、継続入賞口誘導状態においては、上板部212aは一般入賞口80aから継続入賞口80bへ向かう方向に沿って徐々に下方に向かうように傾斜し、一般入賞口誘導状態においては、上板部212bは継続入賞口80bから一般入賞口80bへ向かう方向に沿って徐々に下方に向かうように傾斜する。
【選択図】 図11
【解決手段】一般入賞口誘導状態においては、一般入賞口対応部210aが通路部のうち一般入賞口80aに向かう部分を遮断しない非遮断位置にあり、継続入賞口対応部210bが通路部のうち継続入賞口80bに向かう部分を遮断する遮断位置にあり、継続入賞口誘導状態においては、その逆の状態にあり、一般入賞口対応部210a/継続入賞対応部210bは、ほぼ鉛直の前板部212a/212bと、上板部214a/214bとを有し、継続入賞口誘導状態においては、上板部212aは一般入賞口80aから継続入賞口80bへ向かう方向に沿って徐々に下方に向かうように傾斜し、一般入賞口誘導状態においては、上板部212bは継続入賞口80bから一般入賞口80bへ向かう方向に沿って徐々に下方に向かうように傾斜する。
【選択図】 図11
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機における入賞装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機の入賞装置として、特許文献1に記載されているものがある。
その入賞装置では、開閉扉の内側に通路部(球受板)が配設され、その奥側に鉛直な横長のほぼ板状の振り分け部材(振り分けレバー)が回動可能に設けられ、さらにその奥側の左右の両側には、第1入賞口(一般入賞口)及び第2入賞口(V入賞口)が設けられている。
そして、振り分け部材が回動することによって、パチンコ球は、いずれかの入賞口に誘導される。
すなわち、振り分け部材が第1入賞口誘導状態にある際には、振り分け部材のうちの第1入賞口に対応する部分が非遮断位置にあり、第2賞口に対応する部分が遮断位置にあって、パチンコ球は第1入賞口に誘導される。と
すなわち、振り分け部材が第2入賞口誘導状態にある際には、振り分け部材のうちの第1入賞口に対応する部分が遮断位置にあり、第2入賞口に対応する部分が非遮断位置にあって、パチンコ球は第2入賞口に誘導される。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−279585公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の入賞装置では、振り分け部材は鉛直なほぼ板状をしている。
このため、振り分け部材が第1入賞口誘導状態にある際であっても、パチンコ球に所定以上の勢いがある場合には、そのパチンコ球は、振り分け部材のうち第2入賞口に対応する部分(遮断位置にある)を乗り越えて流れて、第2入賞口に流入する場合もあり得る。
同様にして、振り分け部材が第2入賞口誘導状態にある際においても、パチンコ球が第1入賞口に流入する場合もあり得る。
【0005】
そこで、本発明は、2つの入賞口のうちの所定のいずれかに対して遊技球を確実に振り分けて入賞させることができるパチンコ機の入賞装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、所定の条件が満たされることに基づいて開状態となる開閉扉を有する、パチンコ機の入賞装置であって、開状態の前記開閉扉を通って遊技球が進入する通路部と、前記通路部の奥側に設けられた第1入賞口及び第2入賞口と、第1入賞口対応部と第2入賞口対応部とを有し、前記通路部に対して第1入賞口誘導状態及び第2入賞口誘導状態との間を変位可能に設けられた振り分け部材とを有し、前記第1入賞口誘導状態においては、前記第1入賞口対応部が前記通路部のうち前記第1入賞口に向かう部分を遮断しない非遮断位置にあり、前記第2入賞口対応部が前記通路部のうち前記第2入賞口に向かう部分を遮断する遮断位置にあり、前記第2入賞口誘導状態においては、前記第1入賞口対応部が前記通路部のうち前記第1入賞口に向かう部分を遮断する遮断位置にあり、前記第2入賞口対応部が前記通路部のうち前記第1入賞口に向かう部分を遮断しない非遮断位置にあり、前記第1入賞口対応部は、鉛直方向の成分を有する手前側の前板部と、その前板部の上端部から奥側に向かう成分を有する上板部とを有し、前記第2入賞口誘導状態においては、前記上板部は、前記第1入賞口から前記第2入賞口へ向かう方向に沿って徐々に下方に向かうように傾斜し、前記第2入賞口対応部は、鉛直方向の成分を有する手前側の前板部と、その前板部の上端部から奥側に向かう成分を有する上板部とを有し、前記第1入賞口誘導状態においては、前記上板部は、前記第2入賞口から前記第1入賞口へ向かう方向に沿って徐々に下方に向かうように傾斜するものである、パチンコ機の入賞装置である。
【0007】
上記発明のパチンコ機の入賞装置では、次の作用効果が得られる。
まず、原則として、次の作用が得られる。振り分け部材が第1入賞口誘導状態にある際には、第1入賞口対応部が非遮断位置に位置し第2入賞口対応部が遮断位置に位置するため、開状態の開閉扉を通って進入する遊技球は、第2入賞口に入賞することが阻止され、第1入賞口に入賞することが許容され、遊技球は第1入賞口に入賞することとなる。一方、振り分け部材が第2入賞口誘導状態にある際には、第1入賞口対応部が遮断位置に位置し第2入賞口対応部が非遮断位置に位置するため、開状態の開閉扉を通って進入する遊技球は、第1入賞口に入賞することが阻止され、第2入賞口に入賞することが許容され、遊技球は第2入賞口に入賞することとなる。
【0008】
そして、第1入賞口誘導状態にある際において、開状態の開閉扉を通って進入する遊技球が、遮断位置に位置する第2入賞口対応部を乗り越えて第2入賞口に入賞しようとする際には、次のようになる。
すなわち、第1入賞口誘導状態においては、第2入賞口対応部の上板部は第2入賞口から第1入賞口へ向かう方向に沿って徐々に下方に向かうように傾斜しているため、その第2入賞口対応部の上板部上の遊技球は、第1入賞口へ向かう成分を有する方向に流下する。
このため、第2入賞口に入賞しようとする遊技球も、第1入賞口へ導かれて第1入賞口に入賞する。
【0009】
同様に、第2入賞口誘導状態にある際において、開状態の開閉扉を通って進入する遊技球が、遮断位置に位置する第1入賞口対応部を乗り越えて第1入賞口に入賞しようとする際には、次のようになる。
すなわち、第2入賞口誘導状態においては、第1入賞口対応部の上板部は第1入賞口から第2入賞口へ向かう方向に沿って徐々に下方に向かうように傾斜しているため、その第1入賞口対応部の上板部上の遊技球は、第2入賞口へ向かう成分を有する方向に流下する。
このため、第1入賞口に入賞しようとする遊技球も、第2入賞口へ導かれて第2入賞口に入賞する。
【0010】
以上のようにして、上記発明のパチンコ機の入賞装置では、遊技球が、第1入賞口の側及び第2入賞口の側のうちの所定のいずれかに確実に振り分けられて、所定の入賞口に入賞することになる。
【0011】
また、上記発明のパチンコ機の入賞装置では、第1入賞口対応部及び第2入賞口対応部が、各々、前板部と上板部(前板部の上端部から奥側に向かう成分を有する)とを有している。このため、仮に各入賞口対応部がその上端部から下端部まで当該上板部の奥行寸法に対応する厚さ(奥行寸法)を有している場合と比較して、各入賞口対応部の大きさ(体積)が小さくて済む。このため、その分、入賞装置の小型化が図られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、パチンコ機(弾球遊技機)の一例について、その概略を説明する。
図1に示すように、このパチンコ機(弾球遊技機)は筐体10を有し、筐体10の内部には、ほぼ鉛直な遊技盤11が配設されている。遊技盤11の手前側には、ガラス窓12が設けられている。ガラス窓12(遊技盤11)の下方には、ハンドル14や賞球払い出し装置(図示省略)が設けられている。
また、このパチンコ機には、後述する各種の動作の制御をする制御装置(図示省略)が設けられている。
【0013】
遊技盤11には、外側レール15及び内側レール16が設けられており、内側レール16の内側が遊技領域(符号省略)とされている。そして、遊技者がハンドル14を操作することによって発射されたパチンコ球は、遊技領域へと導かれる。
【0014】
遊技盤11(遊技領域)には、多数の釘(図示省略)や風車26が設けられているとともに、複数の普通入賞口24が設けられている。普通入賞口24にパチンコ球が入った場合には、例えば15個のパチンコ球が賞球として賞球払い出し装置から払い出される。
【0015】
遊技盤11のほぼ中央にはセンター役物20が設けられている。センター役物20には、表示部(符号省略)が設けられている。センター役物20の下方には始動入賞口22が設けられ、その下方には入賞装置30(図2参照)が設けられている。
【0016】
入賞装置30は、次のような構造を有している。
図2及び図3に示すように、入賞装置30は、手前側から奥側に向かって、取付部材40,手前側箱枠60,奥側箱枠70,ソレノイド取付板90を有している。それらは、ビス(図示省略)によって結合されている。
【0017】
取付部材40は、ほぼ鉛直平面状(フランジ状)の取付板部42を有している。図4に示すように、取付板部42が遊技盤11(そのおもて面)に対して密着状態(接触状態)でビス(図示省略)によって取り付けられることによって、取付部材40は、遊技盤11に対して取り付けられている。
【0018】
図3に示すように、取付部材40には、ほぼ横長の長方形状の開口部45が形成されている。
開口部45の左右両側には、手前側方向(遊技者に向かう方向)に突出する突出部46が各々形成されている。各突出部46には、手前側に開口する収容穴部47が形成され、各収容穴部47の左右両側には、手前側に開口する一対の収容溝部48が形成されている。各収容溝部48の底部(最も奥側の部分)は、取付板部42よりも手前側に位置している。
【0019】
開口部45に対して、開閉扉100が、次のように開閉可能に取り付けられている。
図3に示すように、開閉扉100は、ほぼ横長の帯板状をしている。図4及び図6に示すように、開閉扉100の内側面101は、手前側方向に向かって湾曲している。
【0020】
図3に示すように、開閉扉100の下端部の左右両側には、各々、支持部102が形成されている。各支持部102には、入賞装置30の幅方向に延びる軸孔104が形成されており、各軸孔104には回動軸106が回動可能に嵌合されている。このようにして、回動軸106は開閉扉100の下端部に対して取り付けられている。
各突出部46に対応して、前面部材120が伴っている。各前面部材120は、鉛直平面状(フランジ状)の前板部122を有し、各前板部122の奥側の面には軸位置規定部124が形成されている。各軸位置規定部124は、両収容溝部48に対応して、各前板部122から奥側の方向に突出している。
【0021】
そして、各支持部102が各収容穴部47に収容され、各回動軸106(そのうちの両端部)が各収容溝部48に収容された状態で(図4も参照)、図4に示すように、各軸位置規定部124が各収容溝部48に収容されるようにして各前面部材120(前板部122)がビス(図示省略)によって各突出部46に取り付けられている。
その状態で、各軸位置規定部124の先端部と各収容溝部48の底部との間の距離は、回動軸106の直径にほぼ対応している。そのように、各軸位置規定部124の長さが設定されている。
こうして、各回動軸106が各収容溝部48の底部の近傍において回動可能に保持されている。
【0022】
以上のようにして、開閉扉100は、取付板部42よりも手前側に位置する回動軸106を中心に揺動(回動)することによって、開閉可能とされている(図2,図6等も参照)。
閉状態においては、開閉扉100は、ほぼ鉛直となっている。開状態においては、開閉扉100は、その上端部が手前側に向かうように(ガラス窓12に接近するように)傾斜する。
【0023】
図3〜図6に示すように、開閉扉100に伴って、ソレノイド取付板90にはソレノイド130が設けられ、ソレノイド130に対してプランジャ132が出没可能(入賞装置30の奥行方向に往復移動可能)に設けられており、プランジャ132は圧縮スプリング133によってソレノイド130から突出する方向に付勢されている。
このため、図5(a)及び図6(a)に示すように、ソレノイド130が非励磁状態の際にプランジャ132が突出状態であり、図5(b)及び図6(b)に示すように、ソレノイド130が励磁状態の際にプランジャ132が没入状態となる。
図3〜図6に示すように、プランジャ132には連結材134が連結されている。連結材134には、入賞装置30の幅方向に延びる連結棒部135が設けられてる。
【0024】
図3〜図6に示すように、手前側箱枠60に対して、回動部材140が設けられている。回動部材140は軸孔141を有し、軸孔141には回動軸142が回動可能に嵌合されている。回動軸142は、入賞装置30の幅方向に延び、手前側箱枠60の一対の溝部67(図9及び図10)に回動可能に嵌合され、奥側箱枠70の一部によって抜け止めされている。
【0025】
回動部材140は、回動軸142を中心にほぼ90度を隔てて2方向に延びる被操作部144と作用部146とを有している。被操作部144には長孔状の連結孔145が形成されており、連結孔145には連結材134の連結棒部135が嵌合されている。
このため、連結材134が入賞装置30の奥行方向に移動することによって、回動部材140が回動軸142を中心に回動する。それによって、作用部146の先端部が下降位置(図6(a))と上昇位置(図6(b))との間を上下動する。
【0026】
開閉扉100には、一対の板状部110が設けられている。両板状部110は、入賞装置30の幅方向とは直角に形成されている。
一方の板状部110には、切欠状の被係合部112が形成されている。被係合部112に対して図6中時計回り方向に隣接して、被当接部114が形成されている。
【0027】
図5(a)及び図6(a)に示すように、ソレノイド130が非励磁状態の際には、プランジャ132が突出状態で、作用部146の先端部が下降位置にあり、作用部146の先端部が被係合部112に嵌合して被係合部112を下方に押圧し、開閉扉100は閉状態にある。
【0028】
図5(b)及び図6(b)に示すように、ソレノイド130が励磁状態とされることによって、プランジャ132が没入状態となり、回動部材140が図6中時計回り方向に回動して作用部146の先端部が上昇位置まで上昇し、作用部146の先端部が被係合部112を上方に押圧する。
これによって、ある程度以上開閉扉100が開方向に回動し、その後は板状部110等に作用する重力によって開閉扉100はさらに開方向に回動し、開閉扉100は開状態になる。
【0029】
そして、図5(a)及び図6(a)に示すように、ソレノイド130が再度非励磁状態とされることによって、プランジャ132が突出状態となり、回動部材140が図6中反時計回り方向に回動して作用部146の先端部が下降位置まで下降し、作用部146の先端部が被当接部114を下方に押圧する。
これによって、ある程度開閉扉100が閉方向に回動し、作用部146の先端部が被係合部112に嵌合し、被係合部112を下方に押圧し、開閉扉100は閉状態になる。
【0030】
手前側箱枠60は、取付部材40の開口部45に対応して、その中央に開口部62を有している。
【0031】
図3,図7〜図10に示すように、手前側箱枠60には、開口部62の下縁部から奥側に向かって、通路部64が形成されている。
通路部64(その底面)は、ほぼ水平であるが、正確にいえば、手前側から奥側に向かうにつれて徐々に下方に向かうように傾斜している。
また、通路部64(その底面)のうちの左右両側の部分は、上述のようにほぼ水平であるが、正確にいえば、さらに、左右方向(入賞装置30の幅方向)の中央部に向かうにつれて徐々に下方に向かうように、水平から若干傾斜している。また、図10に示すように、通路部64(その底部)のうちの左右両側の部分の奥側の部分には、干渉回避部65a,65bが形成されている。
【0032】
図3,図7,図8に示すように、通路部64の奥側には、一対の入賞口80a,80bが設けられている。左側の入賞口80aが一般入賞口80a(本発明の第1入賞口に該当する)であり、右側の入賞口80bが継続入賞口80b(本発明の第2入賞口に該当する)である。
一般入賞口80a及び継続入賞口80bには、各々検出センサ(図示省略)が伴っており、一般入賞口80a/継続入賞口80bを流れるパチンコ球B(その数)が検出される。
【0033】
通路部64と一対の入賞口(一般入賞口80a及び継続入賞口80b)との間には、図3,図7〜図10に示すように、振り分け部材200が配設されている。
図3,図9,図10に示すように、振り分け部材200の中央部には軸孔202が形成されており、軸孔202に回動軸204が貫通されている。回動軸204の手前側の端部は、手前側箱枠60に形成された支持穴66(図10)に支持され、回動軸204の奥側の端部は、奥側箱枠70に形成された支持穴76(図3)に支持されている。
こうして、図3,図9,図10に示すように、振り分け部材200は、回動軸204を中心に回動可能とされており、一般入賞口誘導状態と継続入賞口誘導状態との間を変位可能である。
【0034】
図3,図10,図11に示すように、振り分け部材200は、軸孔202を挟んで、一般入賞口対応部210a(本発明の第1入賞口対応部に該当する)及び継続入賞口対応部210b(本発明の第2入賞口対応部に該当する)を有している。
一般入賞口対応部210a及び継続入賞口対応部210bは、回動軸204を中心に鈍角の角度間隔を隔てて形成されている。
図3,図7,図8に示すように、一般入賞口対応部210aは一般入賞口80aの手前側に位置し、継続入賞口対応部210bは継続入賞口80bの手前側に位置し、図10に示すように、各々、各干渉回避部65a,65bに対応している。
【0035】
図10及び図11に示すように、一般入賞口対応部210a,継続入賞口対応部210bは、前板部212a,212b及び上板部214a,214bを有している。前板部212a,212bは手前側においてほぼ鉛直にされている。上板部214a,214bは前板部212a,212bの上端部から奥側に向かっている。
【0036】
そして、図7に示すように、一般入賞口誘導状態(本発明の第1入賞口誘導状態に該当する)においては、一般入賞口対応部210aの上板部214aが通路部64とほぼ同一高さ位置となり、通路部64のうち一般入賞口80aに向かう部分を遮断しない非遮断位置にある。それとともに、継続入賞口対応部210bの上板部214bが通路部64よりも高い位置となり、継続入賞口対応部210bの前板部212bによって通路部64のうち継続入賞口80bに向かう部分を遮断する遮断位置にある。
【0037】
一方、図8に示すように、継続入賞口誘導状態(本発明の第2入賞口誘導状態に該当する)においては、継続入賞口対応部210bの上板部214bが通路部64とほぼ同一高さ位置となり、通路部64のうち継続入賞口80bに向かう部分を遮断しない非遮断位置にある。それとともに、一般入賞口対応部210aの上板部214aが通路部64よりも高い位置となり、一般入賞口対応部210aの前板部212aによって通路部64のうち一般入賞口80aに向かう部分を遮断する遮断位置にある。
【0038】
図3等に示すように、ソレノイド取付板90には、ソレノイド230が取り付けられている。ソレノイド230にはプランジャ232が出没可能(入賞装置30の奥行方向に移動可能)に設けられており、プランジャ232は圧縮スプリング233によってソレノイド230から突出する方向に付勢されている。
そして、ソレノイド230が非励磁状態の際には、プランジャ232が圧縮スプリング233の付勢力によって突出状態にあり、ソレノイド230が励磁状態の際には、プランジャ232が圧縮スプリング233の付勢力に抗して没入状態にある。
プランジャ232には奥行方向移動部材234が連結されている。奥行方向移動部材234には、入賞装置30の幅方向に延びる連結軸235が設けられている。
【0039】
図3,図10,図11に示すように、奥行方向移動部材234の手前側には、回動部材240が配設されている。回動部材240は軸孔241を有し、軸孔241に回動軸242が回動可能に嵌合されている。回動軸242は、入賞装置30の幅方向に延びている。
図3に示すように、回動軸242の両端部のうちの奥側部分は、奥側箱枠70に形成された一対の溝部78(一方のみ図示)に回動可能に嵌合されている。また、図10に示すように、回動軸242の一端部のうちの手前側部分は、手前側箱枠60に形成された溝部68に回動可能に嵌合され、回動軸242の他端部のうちの手前側部分は、軸支持部材250の溝部258に回動可能に嵌合されている。軸支持部材250は、手前側箱枠60に対して取り付けられている。
このようにして、回動軸242が所定の位置に回動可能に配設されており、回動部材240は、回動軸242を中心に回動可能である。
【0040】
図3及び図10に示すように、回動部材240には、長孔状の連結孔245が形成されている。連結孔245は、入賞装置30の幅方向に貫通している。奥行方向移動部材234の連結軸235は、連結孔245に嵌合されている。このため、奥行方向移動部材234の移動に伴って、回動部材240は回動軸242を中心に回動する。
回動部材240の手前側部分には、把持部246が形成されている。回動部材の回動に伴って、把持部246は上下動する。
【0041】
図3及び図10に示すように、回動部材240に伴って、回動部材260が配設されている。
回動部材260は軸孔261を有し、軸孔261に回動軸262が回動可能に嵌合されている。回動軸262は、入賞装置30の奥行方向に延びている。
図3に示すように、回動軸262のうちの一端部は、軸支持部材250の軸穴251に回動可能に嵌合され、図10に示すように、回動軸のうちの他端部は、手前側箱枠60に形成された軸穴69に回動可能に嵌合されている。
このようにして、回動軸262が所定の位置に回動可能に配設されており、回動部材260は、回動軸262を中心に回動可能である。
【0042】
図3及び図10に示すように、回動部材260には、軸孔261を挟んで、被操作部264及び作用部266が形成されている。
被操作部264は、回動部材260の一端部において奥側方向に突出する軸状をなしており、回動部材240の把持部246に把持されている。このため、上述の回動部材240の回動による把持部246の上下動に伴って、被操作部264も上下動し、回動部材260が回動軸262を中心に回動する。
【0043】
作用部266は、回動部材260の他端部においてほぼ円形に形成されている。作用部266は、振り分け部材200の継続入賞口対応部210bの裏側に形成された嵌合部216に対して回動可能に嵌合されている。
このため、上述のように回動部材260が回動軸262を中心に回動することによって、作用部266も上下動し、振り分け部材200が回動軸204を中心に回動する。
【0044】
以上のようにして、図11(a)に示すように、ソレノイド230が非励磁状態の際には、奥行方向移動部材234が手前側に位置し、回動部材240の把持部246が下降しており、回動部材260の作用部266(図10)が上昇しており、振り分け部材200は、一般入賞口誘導状態にある。
【0045】
図7に示すように、一般入賞口誘導状態においては、一般入賞口対応部210aの上板部214aが通路部64とほぼ同一高さ位置においてほぼ水平であり、通路部64のうち一般入賞口80aに向かう部分を遮断しない非遮断位置にある。それとともに、継続入賞口対応部210bの上板部214bが通路部64よりも高い位置にあり、継続入賞口対応部210bの前板部212bによって通路部64のうち継続入賞口80bに向かう部分を遮断する遮断位置にある。
【0046】
その際、継続入賞口対応部210bの上板部214b(その上面)は、入賞装置30の幅方向においては、継続入賞口80bから一般入賞口80aに向かう方向に沿って徐々に下方に向かうように斜め(水平から傾斜)の状態であるとともに、入賞装置30の奥行方向においては、ほぼ水平な状態である。
【0047】
一方、図11(b)に示すように、ソレノイド230が励磁状態の際には、奥行方向移動部材234が奥側に位置し、回動部材240の把持部246が上昇しており、回動部材260の作用部266(図10)が下降しており、振り分け部材200は、継続入賞口誘導状態にある。
【0048】
図8に示すように、継続入賞口誘導状態においては、継続入賞口対応部210bの上板部214bが通路部64とほぼ同一高さ位置においてほぼ水平となり、通路部64のうち継続入賞口80bに向かう部分を遮断しない非遮断位置にある。それとともに、一般入賞口対応部210aの上板部214aが通路部64よりも高い位置となり、一般入賞口対応部210aの前板部212aによって通路部64のうち一般入賞口80aに向かう部分を遮断する遮断位置となる。
【0049】
その際、一般入賞口対応部210aの上板部214a(その上面)は、入賞装置30の幅方向においては、一般入賞口80aから継続入賞口80bに向かう方向に沿って徐々に下方に向かうように斜め(水平から傾斜)の状態であるとともに、入賞装置30の奥行方向においては、ほぼ水平な状態である。
【0050】
入賞装置30は、次のように制御される。
始動入賞口22(図1参照)に1個のパチンコ球(図1では図示省略)が入る(入賞する)と、センター役物20の表示部では、所定の時間の間、図柄が変動表示され、その後、最終的な図柄が静止表示される。静止表示された図柄には「当たり」と「はずれ」とがあり、「当たり」の場合(例えば「777」)には、図8及び図11(b)に示すように、ソレノイド230が励磁され、振り分け部材200(図8には符号なし)は継続入賞口誘導状態となる。
それとともに、図5(b)及び図6(b)に示すように、ソレノイド130が励磁され、入賞装置30の開閉扉100が開く(図2(b)も参照)。そして、図8に示すように、1個のパチンコ球Bが継続入賞口80bに入る(入賞する)と、図7及び図11(a)に示すように、それに基づいてソレノイド230が非励磁状態となり、振り分け部材200(図7には符号なし)は一般入賞口誘導状態となる。9個のパチンコ球Bが一般入賞口80aに入る(入賞する)と、図5(a)及び図6(a)に示すように、ソレノイド130が非励磁状態となり、開閉扉100が閉じる(図2(a)も参照)。
こうして、原則として、開閉扉100が1回開いた状態において合計10個のパチンコ球Bが入賞口(一般入賞口80a及び継続入賞口80b)に入賞するようにされている。
なお、9個のパチンコ球Bが一般入賞口80aに入る前であっても、開閉扉100が開状態となってから30秒経過した場合は、その時点で開閉扉100が閉じる。
【0051】
上述のようにして開閉扉100が閉じてから数秒後に、再度ソレノイド230が励磁状態となって継続入賞口誘導状態となるとともに、開閉扉100が再度開き、上述のことが繰り返される。
以上のようにして開閉扉100が15回開閉される。
なお、前回における開閉扉100の開状態の際に何らかの不都合で継続入賞口80bにパチンコ球Bが入賞しなかった場合は、開閉扉100が一旦閉じた後に開閉扉100は開かず、開閉扉100の開閉回数が15回未満でも開閉扉100は閉じたままとなり、この「当たり」の状態は終了する。
【0052】
次に、この入賞装置30の作用効果について説明する。
図7に示すように、この入賞装置30では、一般入賞口誘導状態においては、振り分け部材200(図7には符号なし)のうち一般入賞口対応部210aが非遮断位置にあり、継続入賞口対応部210bが遮断位置にある。
このため、開口部45を通って通路部64を流れるパチンコ球Bは、一般入賞口対応部210aによって一般入賞口80aに入ることが許容されるとともに、継続入賞口対応部210b(前板部212b)によって継続入賞口80bに入ることが阻止される。
【0053】
その際、継続入賞口80bに向かって大きな勢いをもって流入してきたパチンコ球Bが継続入賞口対応部210bを乗り越えて継続入賞口80bに入賞しようとする場合には、次のようになる。
すなわち、前述したように継続入賞口対応部210bの上板部214b(その上面)が、入賞装置30の幅方向においては、継続入賞口80bから一般入賞口80aに向かう方向に沿って徐々に下方に向かうように斜め(水平から傾斜)の状態であるとともに、入賞装置30の奥行方向においては、ほぼ水平な状態である。
このため、そのパチンコ球Bは、継続入賞口対応部210bの上板部214b上を入賞装置30の奥側方向に移動しつつ、入賞装置30の幅方向においては継続入賞口80bから一般入賞口80aに向かう方向に移動し、一般入賞口80aに入賞する。
このようにして、一般入賞口誘導状態にある際には、パチンコ球Bが確実に一般入賞口80aに入賞することとなる。
【0054】
一方、図8に示すように、継続入賞口誘導状態においては、振り分け部材200(図8には符号なし)のうち継続入賞口対応部210bが非遮断位置にあり、一般入賞口対応部210aが遮断位置にある。
このため、開口部45を通って通路部64を流れるパチンコ球Bは、継続入賞口対応部210bによって継続入賞口80bに入ることが許容されるとともに、一般入賞口対応部210a(前板部212a)によって一般入賞口80aに入ることが阻止される。
【0055】
その際、一般入賞口80aに向かって大きな勢いをもって流入してきたパチンコ球Bが一般入賞口対応部210aを乗り越えて一般入賞口80aに入賞しようとする場合には、次のようになる。
すなわち、前述したように一般入賞口対応部210aの上板部214a(その上面)が、入賞装置30の幅方向においては、一般入賞口80aから継続入賞口80bに向かう方向に沿って徐々に下方に向かうように斜め(水平から傾斜)の状態であるとともに、入賞装置30の奥行方向においては、ほぼ水平な状態である。
このため、そのパチンコ球Bは、一般入賞口対応部210aの上板部214a上を入賞装置30の奥側方向に移動しつつ、入賞装置30の幅方向においては一般入賞口80aから継続入賞口80bに向かう方向に移動し、継続入賞口80bに入賞する。
このようにして、継続入賞口誘導状態にある際には、パチンコ球Bが確実に継続入賞口80bに入賞することとなる。
【0056】
このように、この入賞装置30では、パチンコ球Bが、一般入賞口80a及び継続入賞口80bのうちの所定のいずれかに対して、確実に入賞する。このため、このパチンコ機における前述の「当たり」の際の作動が確実に実行され得る。
【0057】
なお、上記のものはあくまで本発明の一実施形態にすぎず、当業者の知識に基づき種々の変更を加えた態様で本発明を実施できることはもちろんである。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、遊技球が、第1入賞口の側及び第2入賞口の側のうちの所定のいずれかに確実に振り分けられて、所定の入賞口に入賞することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の入賞装置を有するパチンコ機の正面図である。
【図2】本発明の一実施形態の入賞装置を示す斜視図である。(a)は、開閉扉が閉状態にある状態を示し、(b)は、開閉扉が開状態にある状態を示す。
【図3】本発明の一実施形態の入賞装置の分解斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態の入賞装置を示す縦断面図である。開閉扉は閉状態である。
【図5】本発明の一実施形態の入賞装置のうちの一部(開閉扉及びそれに関連する要素)を取り出して示す斜視図である。(a)は、開閉扉が閉状態にある状態を示し、(b)は、開閉扉が開状態にある状態を示す。
【図6】本発明の一実施形態の入賞装置を示す縦断面図である。(a)は、開閉扉が閉状態にある状態を示し、(b)は、開閉扉が開状態にある状態を示す。
【図7】本発明の一実施形態の入賞装置を示す一部破断斜視図である。振り分け部材が一般入賞口誘導状態にある状態を示す。
【図8】本発明の一実施形態の入賞装置を示す一部破断斜視図である。振り分け部材が継続入賞口誘導状態にある状態を示す。
【図9】本発明の一実施形態の入賞装置のうちの一部(振り分け部材及びそれに関連する要素)を取り出して示す斜視図である。斜め後方から見た図である。
【図10】本発明の一実施形態の入賞装置のうちの一部(振り分け部材及びそれに関連する要素)を取り出して示す分解斜視図である。斜め後方から見た図である。
【図11】本発明の一実施形態の入賞装置のうちの一部(振り分け部材及びそれに関連する要素)を取り出して示す斜視図である。斜め前方から見た図である。(a)は、振り分け部材が一般入賞口誘導状態にある状態を示し、(b)は、振り分け部材が継続入賞口誘導状態にある状態を示す。
【符号の説明】
30 入賞装置
64 通路部
80a 一般入賞口(第1入賞口)
80b 継続入賞口(第2入賞口)
100 開閉扉
200 振り分け部材
210a 一般入賞口対応部(第1入賞口対応部)
210b 継続入賞口対応部(第2入賞口対応部)
212a,212b 前板部
214a,214b 上板部
B パチンコ球(遊技球)
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機における入賞装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機の入賞装置として、特許文献1に記載されているものがある。
その入賞装置では、開閉扉の内側に通路部(球受板)が配設され、その奥側に鉛直な横長のほぼ板状の振り分け部材(振り分けレバー)が回動可能に設けられ、さらにその奥側の左右の両側には、第1入賞口(一般入賞口)及び第2入賞口(V入賞口)が設けられている。
そして、振り分け部材が回動することによって、パチンコ球は、いずれかの入賞口に誘導される。
すなわち、振り分け部材が第1入賞口誘導状態にある際には、振り分け部材のうちの第1入賞口に対応する部分が非遮断位置にあり、第2賞口に対応する部分が遮断位置にあって、パチンコ球は第1入賞口に誘導される。と
すなわち、振り分け部材が第2入賞口誘導状態にある際には、振り分け部材のうちの第1入賞口に対応する部分が遮断位置にあり、第2入賞口に対応する部分が非遮断位置にあって、パチンコ球は第2入賞口に誘導される。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−279585公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の入賞装置では、振り分け部材は鉛直なほぼ板状をしている。
このため、振り分け部材が第1入賞口誘導状態にある際であっても、パチンコ球に所定以上の勢いがある場合には、そのパチンコ球は、振り分け部材のうち第2入賞口に対応する部分(遮断位置にある)を乗り越えて流れて、第2入賞口に流入する場合もあり得る。
同様にして、振り分け部材が第2入賞口誘導状態にある際においても、パチンコ球が第1入賞口に流入する場合もあり得る。
【0005】
そこで、本発明は、2つの入賞口のうちの所定のいずれかに対して遊技球を確実に振り分けて入賞させることができるパチンコ機の入賞装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、所定の条件が満たされることに基づいて開状態となる開閉扉を有する、パチンコ機の入賞装置であって、開状態の前記開閉扉を通って遊技球が進入する通路部と、前記通路部の奥側に設けられた第1入賞口及び第2入賞口と、第1入賞口対応部と第2入賞口対応部とを有し、前記通路部に対して第1入賞口誘導状態及び第2入賞口誘導状態との間を変位可能に設けられた振り分け部材とを有し、前記第1入賞口誘導状態においては、前記第1入賞口対応部が前記通路部のうち前記第1入賞口に向かう部分を遮断しない非遮断位置にあり、前記第2入賞口対応部が前記通路部のうち前記第2入賞口に向かう部分を遮断する遮断位置にあり、前記第2入賞口誘導状態においては、前記第1入賞口対応部が前記通路部のうち前記第1入賞口に向かう部分を遮断する遮断位置にあり、前記第2入賞口対応部が前記通路部のうち前記第1入賞口に向かう部分を遮断しない非遮断位置にあり、前記第1入賞口対応部は、鉛直方向の成分を有する手前側の前板部と、その前板部の上端部から奥側に向かう成分を有する上板部とを有し、前記第2入賞口誘導状態においては、前記上板部は、前記第1入賞口から前記第2入賞口へ向かう方向に沿って徐々に下方に向かうように傾斜し、前記第2入賞口対応部は、鉛直方向の成分を有する手前側の前板部と、その前板部の上端部から奥側に向かう成分を有する上板部とを有し、前記第1入賞口誘導状態においては、前記上板部は、前記第2入賞口から前記第1入賞口へ向かう方向に沿って徐々に下方に向かうように傾斜するものである、パチンコ機の入賞装置である。
【0007】
上記発明のパチンコ機の入賞装置では、次の作用効果が得られる。
まず、原則として、次の作用が得られる。振り分け部材が第1入賞口誘導状態にある際には、第1入賞口対応部が非遮断位置に位置し第2入賞口対応部が遮断位置に位置するため、開状態の開閉扉を通って進入する遊技球は、第2入賞口に入賞することが阻止され、第1入賞口に入賞することが許容され、遊技球は第1入賞口に入賞することとなる。一方、振り分け部材が第2入賞口誘導状態にある際には、第1入賞口対応部が遮断位置に位置し第2入賞口対応部が非遮断位置に位置するため、開状態の開閉扉を通って進入する遊技球は、第1入賞口に入賞することが阻止され、第2入賞口に入賞することが許容され、遊技球は第2入賞口に入賞することとなる。
【0008】
そして、第1入賞口誘導状態にある際において、開状態の開閉扉を通って進入する遊技球が、遮断位置に位置する第2入賞口対応部を乗り越えて第2入賞口に入賞しようとする際には、次のようになる。
すなわち、第1入賞口誘導状態においては、第2入賞口対応部の上板部は第2入賞口から第1入賞口へ向かう方向に沿って徐々に下方に向かうように傾斜しているため、その第2入賞口対応部の上板部上の遊技球は、第1入賞口へ向かう成分を有する方向に流下する。
このため、第2入賞口に入賞しようとする遊技球も、第1入賞口へ導かれて第1入賞口に入賞する。
【0009】
同様に、第2入賞口誘導状態にある際において、開状態の開閉扉を通って進入する遊技球が、遮断位置に位置する第1入賞口対応部を乗り越えて第1入賞口に入賞しようとする際には、次のようになる。
すなわち、第2入賞口誘導状態においては、第1入賞口対応部の上板部は第1入賞口から第2入賞口へ向かう方向に沿って徐々に下方に向かうように傾斜しているため、その第1入賞口対応部の上板部上の遊技球は、第2入賞口へ向かう成分を有する方向に流下する。
このため、第1入賞口に入賞しようとする遊技球も、第2入賞口へ導かれて第2入賞口に入賞する。
【0010】
以上のようにして、上記発明のパチンコ機の入賞装置では、遊技球が、第1入賞口の側及び第2入賞口の側のうちの所定のいずれかに確実に振り分けられて、所定の入賞口に入賞することになる。
【0011】
また、上記発明のパチンコ機の入賞装置では、第1入賞口対応部及び第2入賞口対応部が、各々、前板部と上板部(前板部の上端部から奥側に向かう成分を有する)とを有している。このため、仮に各入賞口対応部がその上端部から下端部まで当該上板部の奥行寸法に対応する厚さ(奥行寸法)を有している場合と比較して、各入賞口対応部の大きさ(体積)が小さくて済む。このため、その分、入賞装置の小型化が図られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、パチンコ機(弾球遊技機)の一例について、その概略を説明する。
図1に示すように、このパチンコ機(弾球遊技機)は筐体10を有し、筐体10の内部には、ほぼ鉛直な遊技盤11が配設されている。遊技盤11の手前側には、ガラス窓12が設けられている。ガラス窓12(遊技盤11)の下方には、ハンドル14や賞球払い出し装置(図示省略)が設けられている。
また、このパチンコ機には、後述する各種の動作の制御をする制御装置(図示省略)が設けられている。
【0013】
遊技盤11には、外側レール15及び内側レール16が設けられており、内側レール16の内側が遊技領域(符号省略)とされている。そして、遊技者がハンドル14を操作することによって発射されたパチンコ球は、遊技領域へと導かれる。
【0014】
遊技盤11(遊技領域)には、多数の釘(図示省略)や風車26が設けられているとともに、複数の普通入賞口24が設けられている。普通入賞口24にパチンコ球が入った場合には、例えば15個のパチンコ球が賞球として賞球払い出し装置から払い出される。
【0015】
遊技盤11のほぼ中央にはセンター役物20が設けられている。センター役物20には、表示部(符号省略)が設けられている。センター役物20の下方には始動入賞口22が設けられ、その下方には入賞装置30(図2参照)が設けられている。
【0016】
入賞装置30は、次のような構造を有している。
図2及び図3に示すように、入賞装置30は、手前側から奥側に向かって、取付部材40,手前側箱枠60,奥側箱枠70,ソレノイド取付板90を有している。それらは、ビス(図示省略)によって結合されている。
【0017】
取付部材40は、ほぼ鉛直平面状(フランジ状)の取付板部42を有している。図4に示すように、取付板部42が遊技盤11(そのおもて面)に対して密着状態(接触状態)でビス(図示省略)によって取り付けられることによって、取付部材40は、遊技盤11に対して取り付けられている。
【0018】
図3に示すように、取付部材40には、ほぼ横長の長方形状の開口部45が形成されている。
開口部45の左右両側には、手前側方向(遊技者に向かう方向)に突出する突出部46が各々形成されている。各突出部46には、手前側に開口する収容穴部47が形成され、各収容穴部47の左右両側には、手前側に開口する一対の収容溝部48が形成されている。各収容溝部48の底部(最も奥側の部分)は、取付板部42よりも手前側に位置している。
【0019】
開口部45に対して、開閉扉100が、次のように開閉可能に取り付けられている。
図3に示すように、開閉扉100は、ほぼ横長の帯板状をしている。図4及び図6に示すように、開閉扉100の内側面101は、手前側方向に向かって湾曲している。
【0020】
図3に示すように、開閉扉100の下端部の左右両側には、各々、支持部102が形成されている。各支持部102には、入賞装置30の幅方向に延びる軸孔104が形成されており、各軸孔104には回動軸106が回動可能に嵌合されている。このようにして、回動軸106は開閉扉100の下端部に対して取り付けられている。
各突出部46に対応して、前面部材120が伴っている。各前面部材120は、鉛直平面状(フランジ状)の前板部122を有し、各前板部122の奥側の面には軸位置規定部124が形成されている。各軸位置規定部124は、両収容溝部48に対応して、各前板部122から奥側の方向に突出している。
【0021】
そして、各支持部102が各収容穴部47に収容され、各回動軸106(そのうちの両端部)が各収容溝部48に収容された状態で(図4も参照)、図4に示すように、各軸位置規定部124が各収容溝部48に収容されるようにして各前面部材120(前板部122)がビス(図示省略)によって各突出部46に取り付けられている。
その状態で、各軸位置規定部124の先端部と各収容溝部48の底部との間の距離は、回動軸106の直径にほぼ対応している。そのように、各軸位置規定部124の長さが設定されている。
こうして、各回動軸106が各収容溝部48の底部の近傍において回動可能に保持されている。
【0022】
以上のようにして、開閉扉100は、取付板部42よりも手前側に位置する回動軸106を中心に揺動(回動)することによって、開閉可能とされている(図2,図6等も参照)。
閉状態においては、開閉扉100は、ほぼ鉛直となっている。開状態においては、開閉扉100は、その上端部が手前側に向かうように(ガラス窓12に接近するように)傾斜する。
【0023】
図3〜図6に示すように、開閉扉100に伴って、ソレノイド取付板90にはソレノイド130が設けられ、ソレノイド130に対してプランジャ132が出没可能(入賞装置30の奥行方向に往復移動可能)に設けられており、プランジャ132は圧縮スプリング133によってソレノイド130から突出する方向に付勢されている。
このため、図5(a)及び図6(a)に示すように、ソレノイド130が非励磁状態の際にプランジャ132が突出状態であり、図5(b)及び図6(b)に示すように、ソレノイド130が励磁状態の際にプランジャ132が没入状態となる。
図3〜図6に示すように、プランジャ132には連結材134が連結されている。連結材134には、入賞装置30の幅方向に延びる連結棒部135が設けられてる。
【0024】
図3〜図6に示すように、手前側箱枠60に対して、回動部材140が設けられている。回動部材140は軸孔141を有し、軸孔141には回動軸142が回動可能に嵌合されている。回動軸142は、入賞装置30の幅方向に延び、手前側箱枠60の一対の溝部67(図9及び図10)に回動可能に嵌合され、奥側箱枠70の一部によって抜け止めされている。
【0025】
回動部材140は、回動軸142を中心にほぼ90度を隔てて2方向に延びる被操作部144と作用部146とを有している。被操作部144には長孔状の連結孔145が形成されており、連結孔145には連結材134の連結棒部135が嵌合されている。
このため、連結材134が入賞装置30の奥行方向に移動することによって、回動部材140が回動軸142を中心に回動する。それによって、作用部146の先端部が下降位置(図6(a))と上昇位置(図6(b))との間を上下動する。
【0026】
開閉扉100には、一対の板状部110が設けられている。両板状部110は、入賞装置30の幅方向とは直角に形成されている。
一方の板状部110には、切欠状の被係合部112が形成されている。被係合部112に対して図6中時計回り方向に隣接して、被当接部114が形成されている。
【0027】
図5(a)及び図6(a)に示すように、ソレノイド130が非励磁状態の際には、プランジャ132が突出状態で、作用部146の先端部が下降位置にあり、作用部146の先端部が被係合部112に嵌合して被係合部112を下方に押圧し、開閉扉100は閉状態にある。
【0028】
図5(b)及び図6(b)に示すように、ソレノイド130が励磁状態とされることによって、プランジャ132が没入状態となり、回動部材140が図6中時計回り方向に回動して作用部146の先端部が上昇位置まで上昇し、作用部146の先端部が被係合部112を上方に押圧する。
これによって、ある程度以上開閉扉100が開方向に回動し、その後は板状部110等に作用する重力によって開閉扉100はさらに開方向に回動し、開閉扉100は開状態になる。
【0029】
そして、図5(a)及び図6(a)に示すように、ソレノイド130が再度非励磁状態とされることによって、プランジャ132が突出状態となり、回動部材140が図6中反時計回り方向に回動して作用部146の先端部が下降位置まで下降し、作用部146の先端部が被当接部114を下方に押圧する。
これによって、ある程度開閉扉100が閉方向に回動し、作用部146の先端部が被係合部112に嵌合し、被係合部112を下方に押圧し、開閉扉100は閉状態になる。
【0030】
手前側箱枠60は、取付部材40の開口部45に対応して、その中央に開口部62を有している。
【0031】
図3,図7〜図10に示すように、手前側箱枠60には、開口部62の下縁部から奥側に向かって、通路部64が形成されている。
通路部64(その底面)は、ほぼ水平であるが、正確にいえば、手前側から奥側に向かうにつれて徐々に下方に向かうように傾斜している。
また、通路部64(その底面)のうちの左右両側の部分は、上述のようにほぼ水平であるが、正確にいえば、さらに、左右方向(入賞装置30の幅方向)の中央部に向かうにつれて徐々に下方に向かうように、水平から若干傾斜している。また、図10に示すように、通路部64(その底部)のうちの左右両側の部分の奥側の部分には、干渉回避部65a,65bが形成されている。
【0032】
図3,図7,図8に示すように、通路部64の奥側には、一対の入賞口80a,80bが設けられている。左側の入賞口80aが一般入賞口80a(本発明の第1入賞口に該当する)であり、右側の入賞口80bが継続入賞口80b(本発明の第2入賞口に該当する)である。
一般入賞口80a及び継続入賞口80bには、各々検出センサ(図示省略)が伴っており、一般入賞口80a/継続入賞口80bを流れるパチンコ球B(その数)が検出される。
【0033】
通路部64と一対の入賞口(一般入賞口80a及び継続入賞口80b)との間には、図3,図7〜図10に示すように、振り分け部材200が配設されている。
図3,図9,図10に示すように、振り分け部材200の中央部には軸孔202が形成されており、軸孔202に回動軸204が貫通されている。回動軸204の手前側の端部は、手前側箱枠60に形成された支持穴66(図10)に支持され、回動軸204の奥側の端部は、奥側箱枠70に形成された支持穴76(図3)に支持されている。
こうして、図3,図9,図10に示すように、振り分け部材200は、回動軸204を中心に回動可能とされており、一般入賞口誘導状態と継続入賞口誘導状態との間を変位可能である。
【0034】
図3,図10,図11に示すように、振り分け部材200は、軸孔202を挟んで、一般入賞口対応部210a(本発明の第1入賞口対応部に該当する)及び継続入賞口対応部210b(本発明の第2入賞口対応部に該当する)を有している。
一般入賞口対応部210a及び継続入賞口対応部210bは、回動軸204を中心に鈍角の角度間隔を隔てて形成されている。
図3,図7,図8に示すように、一般入賞口対応部210aは一般入賞口80aの手前側に位置し、継続入賞口対応部210bは継続入賞口80bの手前側に位置し、図10に示すように、各々、各干渉回避部65a,65bに対応している。
【0035】
図10及び図11に示すように、一般入賞口対応部210a,継続入賞口対応部210bは、前板部212a,212b及び上板部214a,214bを有している。前板部212a,212bは手前側においてほぼ鉛直にされている。上板部214a,214bは前板部212a,212bの上端部から奥側に向かっている。
【0036】
そして、図7に示すように、一般入賞口誘導状態(本発明の第1入賞口誘導状態に該当する)においては、一般入賞口対応部210aの上板部214aが通路部64とほぼ同一高さ位置となり、通路部64のうち一般入賞口80aに向かう部分を遮断しない非遮断位置にある。それとともに、継続入賞口対応部210bの上板部214bが通路部64よりも高い位置となり、継続入賞口対応部210bの前板部212bによって通路部64のうち継続入賞口80bに向かう部分を遮断する遮断位置にある。
【0037】
一方、図8に示すように、継続入賞口誘導状態(本発明の第2入賞口誘導状態に該当する)においては、継続入賞口対応部210bの上板部214bが通路部64とほぼ同一高さ位置となり、通路部64のうち継続入賞口80bに向かう部分を遮断しない非遮断位置にある。それとともに、一般入賞口対応部210aの上板部214aが通路部64よりも高い位置となり、一般入賞口対応部210aの前板部212aによって通路部64のうち一般入賞口80aに向かう部分を遮断する遮断位置にある。
【0038】
図3等に示すように、ソレノイド取付板90には、ソレノイド230が取り付けられている。ソレノイド230にはプランジャ232が出没可能(入賞装置30の奥行方向に移動可能)に設けられており、プランジャ232は圧縮スプリング233によってソレノイド230から突出する方向に付勢されている。
そして、ソレノイド230が非励磁状態の際には、プランジャ232が圧縮スプリング233の付勢力によって突出状態にあり、ソレノイド230が励磁状態の際には、プランジャ232が圧縮スプリング233の付勢力に抗して没入状態にある。
プランジャ232には奥行方向移動部材234が連結されている。奥行方向移動部材234には、入賞装置30の幅方向に延びる連結軸235が設けられている。
【0039】
図3,図10,図11に示すように、奥行方向移動部材234の手前側には、回動部材240が配設されている。回動部材240は軸孔241を有し、軸孔241に回動軸242が回動可能に嵌合されている。回動軸242は、入賞装置30の幅方向に延びている。
図3に示すように、回動軸242の両端部のうちの奥側部分は、奥側箱枠70に形成された一対の溝部78(一方のみ図示)に回動可能に嵌合されている。また、図10に示すように、回動軸242の一端部のうちの手前側部分は、手前側箱枠60に形成された溝部68に回動可能に嵌合され、回動軸242の他端部のうちの手前側部分は、軸支持部材250の溝部258に回動可能に嵌合されている。軸支持部材250は、手前側箱枠60に対して取り付けられている。
このようにして、回動軸242が所定の位置に回動可能に配設されており、回動部材240は、回動軸242を中心に回動可能である。
【0040】
図3及び図10に示すように、回動部材240には、長孔状の連結孔245が形成されている。連結孔245は、入賞装置30の幅方向に貫通している。奥行方向移動部材234の連結軸235は、連結孔245に嵌合されている。このため、奥行方向移動部材234の移動に伴って、回動部材240は回動軸242を中心に回動する。
回動部材240の手前側部分には、把持部246が形成されている。回動部材の回動に伴って、把持部246は上下動する。
【0041】
図3及び図10に示すように、回動部材240に伴って、回動部材260が配設されている。
回動部材260は軸孔261を有し、軸孔261に回動軸262が回動可能に嵌合されている。回動軸262は、入賞装置30の奥行方向に延びている。
図3に示すように、回動軸262のうちの一端部は、軸支持部材250の軸穴251に回動可能に嵌合され、図10に示すように、回動軸のうちの他端部は、手前側箱枠60に形成された軸穴69に回動可能に嵌合されている。
このようにして、回動軸262が所定の位置に回動可能に配設されており、回動部材260は、回動軸262を中心に回動可能である。
【0042】
図3及び図10に示すように、回動部材260には、軸孔261を挟んで、被操作部264及び作用部266が形成されている。
被操作部264は、回動部材260の一端部において奥側方向に突出する軸状をなしており、回動部材240の把持部246に把持されている。このため、上述の回動部材240の回動による把持部246の上下動に伴って、被操作部264も上下動し、回動部材260が回動軸262を中心に回動する。
【0043】
作用部266は、回動部材260の他端部においてほぼ円形に形成されている。作用部266は、振り分け部材200の継続入賞口対応部210bの裏側に形成された嵌合部216に対して回動可能に嵌合されている。
このため、上述のように回動部材260が回動軸262を中心に回動することによって、作用部266も上下動し、振り分け部材200が回動軸204を中心に回動する。
【0044】
以上のようにして、図11(a)に示すように、ソレノイド230が非励磁状態の際には、奥行方向移動部材234が手前側に位置し、回動部材240の把持部246が下降しており、回動部材260の作用部266(図10)が上昇しており、振り分け部材200は、一般入賞口誘導状態にある。
【0045】
図7に示すように、一般入賞口誘導状態においては、一般入賞口対応部210aの上板部214aが通路部64とほぼ同一高さ位置においてほぼ水平であり、通路部64のうち一般入賞口80aに向かう部分を遮断しない非遮断位置にある。それとともに、継続入賞口対応部210bの上板部214bが通路部64よりも高い位置にあり、継続入賞口対応部210bの前板部212bによって通路部64のうち継続入賞口80bに向かう部分を遮断する遮断位置にある。
【0046】
その際、継続入賞口対応部210bの上板部214b(その上面)は、入賞装置30の幅方向においては、継続入賞口80bから一般入賞口80aに向かう方向に沿って徐々に下方に向かうように斜め(水平から傾斜)の状態であるとともに、入賞装置30の奥行方向においては、ほぼ水平な状態である。
【0047】
一方、図11(b)に示すように、ソレノイド230が励磁状態の際には、奥行方向移動部材234が奥側に位置し、回動部材240の把持部246が上昇しており、回動部材260の作用部266(図10)が下降しており、振り分け部材200は、継続入賞口誘導状態にある。
【0048】
図8に示すように、継続入賞口誘導状態においては、継続入賞口対応部210bの上板部214bが通路部64とほぼ同一高さ位置においてほぼ水平となり、通路部64のうち継続入賞口80bに向かう部分を遮断しない非遮断位置にある。それとともに、一般入賞口対応部210aの上板部214aが通路部64よりも高い位置となり、一般入賞口対応部210aの前板部212aによって通路部64のうち一般入賞口80aに向かう部分を遮断する遮断位置となる。
【0049】
その際、一般入賞口対応部210aの上板部214a(その上面)は、入賞装置30の幅方向においては、一般入賞口80aから継続入賞口80bに向かう方向に沿って徐々に下方に向かうように斜め(水平から傾斜)の状態であるとともに、入賞装置30の奥行方向においては、ほぼ水平な状態である。
【0050】
入賞装置30は、次のように制御される。
始動入賞口22(図1参照)に1個のパチンコ球(図1では図示省略)が入る(入賞する)と、センター役物20の表示部では、所定の時間の間、図柄が変動表示され、その後、最終的な図柄が静止表示される。静止表示された図柄には「当たり」と「はずれ」とがあり、「当たり」の場合(例えば「777」)には、図8及び図11(b)に示すように、ソレノイド230が励磁され、振り分け部材200(図8には符号なし)は継続入賞口誘導状態となる。
それとともに、図5(b)及び図6(b)に示すように、ソレノイド130が励磁され、入賞装置30の開閉扉100が開く(図2(b)も参照)。そして、図8に示すように、1個のパチンコ球Bが継続入賞口80bに入る(入賞する)と、図7及び図11(a)に示すように、それに基づいてソレノイド230が非励磁状態となり、振り分け部材200(図7には符号なし)は一般入賞口誘導状態となる。9個のパチンコ球Bが一般入賞口80aに入る(入賞する)と、図5(a)及び図6(a)に示すように、ソレノイド130が非励磁状態となり、開閉扉100が閉じる(図2(a)も参照)。
こうして、原則として、開閉扉100が1回開いた状態において合計10個のパチンコ球Bが入賞口(一般入賞口80a及び継続入賞口80b)に入賞するようにされている。
なお、9個のパチンコ球Bが一般入賞口80aに入る前であっても、開閉扉100が開状態となってから30秒経過した場合は、その時点で開閉扉100が閉じる。
【0051】
上述のようにして開閉扉100が閉じてから数秒後に、再度ソレノイド230が励磁状態となって継続入賞口誘導状態となるとともに、開閉扉100が再度開き、上述のことが繰り返される。
以上のようにして開閉扉100が15回開閉される。
なお、前回における開閉扉100の開状態の際に何らかの不都合で継続入賞口80bにパチンコ球Bが入賞しなかった場合は、開閉扉100が一旦閉じた後に開閉扉100は開かず、開閉扉100の開閉回数が15回未満でも開閉扉100は閉じたままとなり、この「当たり」の状態は終了する。
【0052】
次に、この入賞装置30の作用効果について説明する。
図7に示すように、この入賞装置30では、一般入賞口誘導状態においては、振り分け部材200(図7には符号なし)のうち一般入賞口対応部210aが非遮断位置にあり、継続入賞口対応部210bが遮断位置にある。
このため、開口部45を通って通路部64を流れるパチンコ球Bは、一般入賞口対応部210aによって一般入賞口80aに入ることが許容されるとともに、継続入賞口対応部210b(前板部212b)によって継続入賞口80bに入ることが阻止される。
【0053】
その際、継続入賞口80bに向かって大きな勢いをもって流入してきたパチンコ球Bが継続入賞口対応部210bを乗り越えて継続入賞口80bに入賞しようとする場合には、次のようになる。
すなわち、前述したように継続入賞口対応部210bの上板部214b(その上面)が、入賞装置30の幅方向においては、継続入賞口80bから一般入賞口80aに向かう方向に沿って徐々に下方に向かうように斜め(水平から傾斜)の状態であるとともに、入賞装置30の奥行方向においては、ほぼ水平な状態である。
このため、そのパチンコ球Bは、継続入賞口対応部210bの上板部214b上を入賞装置30の奥側方向に移動しつつ、入賞装置30の幅方向においては継続入賞口80bから一般入賞口80aに向かう方向に移動し、一般入賞口80aに入賞する。
このようにして、一般入賞口誘導状態にある際には、パチンコ球Bが確実に一般入賞口80aに入賞することとなる。
【0054】
一方、図8に示すように、継続入賞口誘導状態においては、振り分け部材200(図8には符号なし)のうち継続入賞口対応部210bが非遮断位置にあり、一般入賞口対応部210aが遮断位置にある。
このため、開口部45を通って通路部64を流れるパチンコ球Bは、継続入賞口対応部210bによって継続入賞口80bに入ることが許容されるとともに、一般入賞口対応部210a(前板部212a)によって一般入賞口80aに入ることが阻止される。
【0055】
その際、一般入賞口80aに向かって大きな勢いをもって流入してきたパチンコ球Bが一般入賞口対応部210aを乗り越えて一般入賞口80aに入賞しようとする場合には、次のようになる。
すなわち、前述したように一般入賞口対応部210aの上板部214a(その上面)が、入賞装置30の幅方向においては、一般入賞口80aから継続入賞口80bに向かう方向に沿って徐々に下方に向かうように斜め(水平から傾斜)の状態であるとともに、入賞装置30の奥行方向においては、ほぼ水平な状態である。
このため、そのパチンコ球Bは、一般入賞口対応部210aの上板部214a上を入賞装置30の奥側方向に移動しつつ、入賞装置30の幅方向においては一般入賞口80aから継続入賞口80bに向かう方向に移動し、継続入賞口80bに入賞する。
このようにして、継続入賞口誘導状態にある際には、パチンコ球Bが確実に継続入賞口80bに入賞することとなる。
【0056】
このように、この入賞装置30では、パチンコ球Bが、一般入賞口80a及び継続入賞口80bのうちの所定のいずれかに対して、確実に入賞する。このため、このパチンコ機における前述の「当たり」の際の作動が確実に実行され得る。
【0057】
なお、上記のものはあくまで本発明の一実施形態にすぎず、当業者の知識に基づき種々の変更を加えた態様で本発明を実施できることはもちろんである。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、遊技球が、第1入賞口の側及び第2入賞口の側のうちの所定のいずれかに確実に振り分けられて、所定の入賞口に入賞することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の入賞装置を有するパチンコ機の正面図である。
【図2】本発明の一実施形態の入賞装置を示す斜視図である。(a)は、開閉扉が閉状態にある状態を示し、(b)は、開閉扉が開状態にある状態を示す。
【図3】本発明の一実施形態の入賞装置の分解斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態の入賞装置を示す縦断面図である。開閉扉は閉状態である。
【図5】本発明の一実施形態の入賞装置のうちの一部(開閉扉及びそれに関連する要素)を取り出して示す斜視図である。(a)は、開閉扉が閉状態にある状態を示し、(b)は、開閉扉が開状態にある状態を示す。
【図6】本発明の一実施形態の入賞装置を示す縦断面図である。(a)は、開閉扉が閉状態にある状態を示し、(b)は、開閉扉が開状態にある状態を示す。
【図7】本発明の一実施形態の入賞装置を示す一部破断斜視図である。振り分け部材が一般入賞口誘導状態にある状態を示す。
【図8】本発明の一実施形態の入賞装置を示す一部破断斜視図である。振り分け部材が継続入賞口誘導状態にある状態を示す。
【図9】本発明の一実施形態の入賞装置のうちの一部(振り分け部材及びそれに関連する要素)を取り出して示す斜視図である。斜め後方から見た図である。
【図10】本発明の一実施形態の入賞装置のうちの一部(振り分け部材及びそれに関連する要素)を取り出して示す分解斜視図である。斜め後方から見た図である。
【図11】本発明の一実施形態の入賞装置のうちの一部(振り分け部材及びそれに関連する要素)を取り出して示す斜視図である。斜め前方から見た図である。(a)は、振り分け部材が一般入賞口誘導状態にある状態を示し、(b)は、振り分け部材が継続入賞口誘導状態にある状態を示す。
【符号の説明】
30 入賞装置
64 通路部
80a 一般入賞口(第1入賞口)
80b 継続入賞口(第2入賞口)
100 開閉扉
200 振り分け部材
210a 一般入賞口対応部(第1入賞口対応部)
210b 継続入賞口対応部(第2入賞口対応部)
212a,212b 前板部
214a,214b 上板部
B パチンコ球(遊技球)
Claims (1)
- 所定の条件が満たされることに基づいて開状態となる開閉扉を有する、パチンコ機の入賞装置であって、
開状態の前記開閉扉を通って遊技球が進入する通路部と、
前記通路部の奥側に設けられた第1入賞口及び第2入賞口と、
第1入賞口対応部と第2入賞口対応部とを有し、前記通路部に対して第1入賞口誘導状態及び第2入賞口誘導状態との間を変位可能に設けられた振り分け部材とを有し、
前記第1入賞口誘導状態においては、前記第1入賞口対応部が前記通路部のうち前記第1入賞口に向かう部分を遮断しない非遮断位置にあり、前記第2入賞口対応部が前記通路部のうち前記第2入賞口に向かう部分を遮断する遮断位置にあり、
前記第2入賞口誘導状態においては、前記第1入賞口対応部が前記通路部のうち前記第1入賞口に向かう部分を遮断する遮断位置にあり、前記第2入賞口対応部が前記通路部のうち前記第1入賞口に向かう部分を遮断しない非遮断位置にあり、
前記第1入賞口対応部は、鉛直方向の成分を有する手前側の前板部と、その前板部の上端部から奥側に向かう成分を有する上板部とを有し、前記第2入賞口誘導状態においては、前記上板部は、前記第1入賞口から前記第2入賞口へ向かう方向に沿って徐々に下方に向かうように傾斜し、
前記第2入賞口対応部は、鉛直方向の成分を有する手前側の前板部と、その前板部の上端部から奥側に向かう成分を有する上板部とを有し、前記第1入賞口誘導状態においては、前記上板部は、前記第2入賞口から前記第1入賞口へ向かう方向に沿って徐々に下方に向かうように傾斜するものである、
パチンコ機の入賞装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013154117A (ja) * | 2012-01-31 | 2013-08-15 | Newgin Co Ltd | 遊技機 |
-
2002
- 2002-12-26 JP JP2002378439A patent/JP2004208717A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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