JP2004203097A - ワーク搬送用台車 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワークを搬送するワーク搬送用台車からワークを取り出す際の作業性を向上させる。
【解決手段】ステアリングホイール搬送用台車10は、フレーム材によって本体部12が形成され、前記本体部12の内部には、4枚のプレート部52を有する回転プレート50が回転自在に設けられている。前記プレート部52にはステアリング16を保持する保持部材60が装着され、前記本体部12の下部に設けられるロック機構20によって前記回転プレート50を所望の回転位置に停止してロックすることができる。また、前記本体部12の下面の四隅に設けられるキャスター24によって搬送用台車10を簡便に移動させることができ、脱落防止機構22によって本体部12に装填されたステアリング16が搬送中に脱落することを防止する。
【選択図】図1
【解決手段】ステアリングホイール搬送用台車10は、フレーム材によって本体部12が形成され、前記本体部12の内部には、4枚のプレート部52を有する回転プレート50が回転自在に設けられている。前記プレート部52にはステアリング16を保持する保持部材60が装着され、前記本体部12の下部に設けられるロック機構20によって前記回転プレート50を所望の回転位置に停止してロックすることができる。また、前記本体部12の下面の四隅に設けられるキャスター24によって搬送用台車10を簡便に移動させることができ、脱落防止機構22によって本体部12に装填されたステアリング16が搬送中に脱落することを防止する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積載されたワークが搬送中に脱落することを防止するとともに、前記ワークを効率的に取り出すことのできるワーク搬送用台車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、製造ライン等において製品に部品を組み付ける際、前記部品を前記製造ライン等の近傍の所望の位置まで搬送するために台車が用いられている。前記台車は複数の部品を積載可能に構成されるとともに、前記台車の下部には搬送作業を効率的に行うために車輪が設けられている。そして、製造ライン等の近傍まで台車によって搬送された部品を、作業者が1つずつ取り出して前記製造ライン等の製品に組み付けている。
【0003】
なお、ワーク搬送用台車の先行技術としては、例えば、自動車のボディパネル部品の搬送・取り出しを行うためのワーク搬送台車があり、ハンドルを回転させることにより台車に搭載された前記ボディパネル部品を移動させ、前記台車に対して前記ボディパネル部品の積み込みおよび取り出しを行っている(特許文献1参照)。
【0004】
また、ワーク搬送台車に積載されたボディ部品を搬送し、所定位置において別個に設けられたハンドリングロボットを介して台車のワーク保持バーに挿通された前記ボディ部品を取り出す構造のものが採用されている(特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−30910号公報(段落[0024]〜[0028]、[0038])
【特許文献2】
特開平8−157069号公報(段落[0024]〜[0032])
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来技術に係る搬送用台車においては、ワークの積載および取り出し作業を台車の奥から手前に向かって順番に行う必要があるため、ワークの積載および取り出し作業が煩雑となり、作業効率が低いという問題がある。
【0007】
また、特許文献1に係る台車においては、製造ライン等の近傍に台車が設置された後にワークとなるボディパネル部品を台車から取り出す際、その都度ハンドルを回す必要があり、そのハンドルを回す作業が煩雑であるという問題がある。
【0008】
さらに、複数のボディパネル部品をフックで懸架することにより台車に積み込んで、台車の下部に設けられた車輪を介して搬送しているため、搬送中において台車に付勢される振動等の影響下に前記ボディパネル部品が台車から外部へ脱落するおそれがある。
【0009】
さらにまた、特許文献2に係る搬送用台車においては、ワークとなるボディ部品を台車から取り出す際、ワークの大きさおよびワークの取り出し時における姿勢が制限されるため、別個にハンドリングロボットを設けて取り出し作業を行う必要がある。そのため、ワークを台車より簡便かつ迅速に取り出すことが困難である。
【0010】
またさらに、ボディ部品がワーク保持バーに挿通された状態で積載されているため、ハンドリングロボットより離間した位置に積載されたボディ部品を取り出す際、前記ボディ部品をワーク保持バーに沿って挿通させながら取り出す必要がある。そのため、ボディ部品の取り出し姿勢を制御する制御機構を設ける必要があり、台車の構造が複雑化するとともに、その制御が煩雑であるという問題がある。
【0011】
本発明は、前記の種々の問題等を考慮してなされたものであり、ワークを装填して搬送する際に脱落防止手段によって前記ワークの脱落を確実に防止するとともに、前記ワークを簡便かつ効率的に取り出すことが可能なワーク搬送用台車を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、ワークを積載して搬送するためのワーク搬送用台車において、
本体部と、
前記本体部の内部に台車移動面と略直交する回転軸を中心として回転自在に設けられ、前記ワークが装填される回転収納体と、
前記回転収納体の回転動作を規制・解除する切換手段と、
前記回転収納体に装填された前記ワークの脱落を防止する脱落防止手段と、
前記本体部の下面に設けられる移動用車輪と、
を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、ワークを搬送用台車の本体部の内部に設けられた回転収納体に装填し、切換手段によって前記回転収納体の回転動作を規制するとともに、前記ワークを脱落防止手段によって保持して、移動用車輪を介してワーク搬送用台車を所望の位置へと搬送する。そして、前記ワーク搬送用台車を所望の位置へと設置した後、前記脱落防止手段を解除してワークを回転収納体より外部へ取り出す。
【0014】
また、回転収納体における作業者と対峙する位置に装填されたワークを全て取り出し終わった後、切換手段によって前記回転収納体の規制状態を解除して、回転収納体における前記ワークが取り出された部位と隣接するワークが装填された部位が作業者と対峙する位置まで前記回転収納体を所定角度だけ回転させる。そして、前記切換手段によって再び回転収納体を規制状態として、再び前記回転収納体に装填されたワークを順次外部へ取り出す。
【0015】
従って、回転収納体に装填されたワークが、脱落防止手段によって搬送中に外部へと脱落することが防止されるとともに、作業者と対峙する位置に装填されたワークを全て取り出し終わった場合においても、前記ワークが装填された回転収納体を回転させることにより、作業者が移動することなく回転収納体に装填された次のワークを順次外部へ取り出すことができる。
【0016】
その結果、ワークを確実に搬送することができるとともに、前記ワークを回転収納体から取り出す際の作業効率を向上させることができる。
【0017】
また、前記切換手段に、前記本体部に傾動自在に軸支されるレバーと、
前記レバーと前記本体部との間に介装され、前記レバーを前記回転収納体の方向へと付勢するばね部材と、
前記レバーの前記回転収納体と対向する側面に設けられる係止手段と、
を備え、
前記係止手段によって前記回転収納体の回転動作を規制するとともに、前記レバーの傾動作用下に前記係止手段による前記回転収納体の規制状態を解除している。
【0018】
そのため、レバーに設けられる係止手段によって簡便に回転収納体の回転動作を規制または解除することができる。その結果、作業者がワークを回転収納体より取り出す際、前記回転収納体を規制状態としておくことにより、前記回転収納体が誤って回転することが防止されるため、より確実かつ安定してワークの取り出し作業を行うことができる。
【0019】
さらに、前記脱落防止手段には、前記回転収納体の軸線と略平行に設けられるとともに、前記本体部に回動自在に配設されるロックアームと、
前記ロックアームの前記ワークに対峙する位置に設けられ、弾性材料からなる押え部材と、
前記ロックアームの軸線方向に沿った端部に、軸線方向に沿って変位自在に設けられるロックピンと、
を備え、
前記回転収納体に前記ワークが装填された際、前記ロックアームの回動作用下に前記押え部材が前記ワークに当接し、前記ロックピンを軸線方向に沿って変位させて前記本体部に係止させている。
【0020】
そのため、前記ロックピンの係止作用下に前記押え部材がワークに当接した状態で保持されるため、前記ワークを回転収納体と脱落防止手段における押え部材との間に確実かつ安定して保持した状態で搬送することができる。その結果、ワークを回転収納体に装填した状態で搬送した際においてもワークが確実に保持される。
【0021】
さらにまた、前記係止手段は、前記回転収納体に向かって突出する係止ピンからなり、前記回転収納体の該係止ピンと対向する位置に形成されるロック孔に前記係止ピンを挿入することにより、前記回転収納体の回転動作が好適に防止される。その結果、搬送時において回転収納体が回転することがないとともに、前記回転収納体に装填されたワークを取り出す際に誤って回転収納体が回転することが防止される。
【0022】
またさらに、押え部材をワークに当接した状態で、回転収納体に装填された前記ワークの中心に向かって所定角度傾斜して設けることにより、前記押え部材を前記ワークに対して略直交するように当接させることができる。そのため、押え部材によってワークをより一層確実に保持することができる。
【0023】
また、本体部に前記回転収納体を略平行に複数設けることにより、ワーク搬送用台車に装填可能なワークの数量を増大させることができる。
【0024】
さらに、回転収納体は、該回転収納体の周方向に沿って略平行に複数のワーク装填部を有することにより、単一の回転収納体に装填可能なワークの数量を増大させることができる。
【0025】
さらにまた、ワーク装填部の側面に軸線方向に沿って弾性材料からなる複数の保持部材を備えることにより、単一のワーク装填部に装填可能なワークの数量を増大させることができる。
【0026】
また、ワーク装填部に一方の保持部材と隣接する側面に配設される他方の保持部材とを略直交して対向するように設けることにより、前記一方および他方の保持部材によってワークを確実かつ安定して保持することができる。
【0027】
さらに、ワークを車両用のステアリングホイールとすることにより、前記ステアリングをホイール確実に自動車ラインの所望の位置に搬送することができるとともに、前記回転収納体よりステアリングホイールを効率よく取り出して自動車に組み付けることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明に係るワーク搬送用台車について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0029】
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係るワーク搬送用台車としてのステアリングホイール搬送用台車を示す。
【0030】
このステアリングホイール搬送用台車10(以下、単に搬送用台車10という)は、金属製材料からなるフレーム材によって形成される本体部12と、前記本体部12の内部に回転自在に配設される回転体(回転収納体)14と、前記回転体14に設けられ、略円形状のステアリングホイール(ワーク)16(以下、単にステアリング16という)を保持するステアリング保持部(ワーク装填部)18と、前記回転体14の回転動作を規制するロック機構(切換手段)20と、ステアリング16が搬送時に本体部12から脱落することを防止する脱落防止機構(脱落防止手段)22と、前記本体部12の下面の四隅に設けられるキャスター(移動用車輪)24とからなる。
【0031】
本体部12は、上部に略水平に配設される上部フレーム26と、前記上部フレーム26より所定間隔離間して下方に略水平に配設される下部フレーム28と、前記上部フレーム26と前記下部フレーム28とに略直交して連結する連結フレーム30とから構成される。
【0032】
上部フレーム26および下部フレーム28は、図2に示されるように、それぞれ略同一形状からなる長方形状に形成され、その長手方向に沿った略中央部には、分割フレーム32a、32b(図1参照)が長手方向に沿った2つのフレーム26、28間を連結するようにそれぞれ直線状に形成されている。換言すると、上部フレーム26および下部フレーム28が、前記分割フレーム32a、32bによって長手方向に沿ってそれぞれ略等分に分割されている。そして、分割フレーム32a、32bによって分割された上部フレーム26および下部フレーム28の内部には、回転体14がそれぞれ配設されている。
【0033】
また、前記分割フレーム32a、32bによって分割された上部フレーム26および下部フレーム28の長手方向に沿った略中央部には、直線状の支持フレーム34a、34b(図2および図5参照)が前記分割フレーム32a、32bとそれぞれ略平行に形成されている。すなわち、前記上部フレーム26および下部フレーム28は、それぞれ分割フレーム32a、32bによって長手方向に沿って略等分に分割されるとともに、支持フレーム34a、34bによって長手方向に略4等分に分割されている。
【0034】
前記支持フレーム34a、34bの略中央部には、それぞれ孔部36a、36bが形成され、上側の支持フレーム34aの孔部36aと、前記孔部36aに対向する位置に形成される下側の支持フレーム34bの孔部36b(図5参照)とを介して後述する回転軸48が回転自在に軸支されている。
【0035】
連結フレーム30は、図1および図3に示されるように、上部フレーム26および下部フレーム28の四隅を連結する4本と、前記上部フレーム26および下部フレーム28の分割フレーム32a、32bの両端部をそれぞれ連結する2本(図1参照)の合わせて6本が設けられている。
【0036】
さらに、上部フレーム26および下部フレーム28には、図1および図2に示されるように、それぞれの連結フレーム30から所定間隔離間し、かつ上部フレーム26および下部フレーム28の内部側に突出するように係合部38が8箇所形成されている。前記係合部38は、上部フレーム26および下部フレーム28のそれぞれ対向する位置に一対となるように形成されている。なお、前記係合部38の略中央部には、係合孔40を介して脱落防止機構22の後述するロックアーム84が回動自在に軸支されている。
【0037】
また、下部フレーム28には、図2に示されるように、前記係合部38より所定間隔離間して下部フレーム28の内部側に向かって略正方形状のフランジ部42が形成されている。前記フランジ部42の略中央部には挿入孔44が形成され、前記ロックアーム84の後述するロックピン92が挿入される(図3参照)。
【0038】
さらにまた、下部フレーム28には、該下部フレーム28の長手方向と略平行にサブフレーム46が設けられている。前記サブフレーム46は、下側の支持フレーム34bおよび下側の分割フレーム32bの略中央部となるように配設され、下部フレーム28、分割フレーム32bおよび支持フレーム34bに対して一体的に連結されている。
【0039】
回転体14は、図1に示されるように、本体部12の支持フレーム34a、34bに回転自在に軸支される回転軸48と、前記回転軸48と一体的に設けられ、断面略十字状に形成される回転プレート50とからなる。
【0040】
回転軸48は、その上端部側が上側の支持フレーム34aの孔部36aに軸支されるとともに、その下端部側が下側の支持フレーム34bの孔部36b(図5参照)に軸支されている。すなわち、前記回転軸48は、上側の支持フレーム34aと下側の支持フレーム34bとの間に連結フレーム30と略平行となるように回動自在に軸支されている(図3参照)。換言すると、前記回転軸48は、搬送用台車10がキャスター24を介して搬送される平面に対して略直交するように設けられている。
【0041】
回転プレート50は、図2に示されるように、前記回転軸48を中心として半径外方向に所定長だけ延在する4枚のプレート部52からなり、前記プレート部52はそれぞれ互いに略直交するように形成されている。
【0042】
また、前記回転プレート50の上端部および下端部には、回転軸48に対して半径外方向に拡径した円盤状の第1ディスク部54および第2ディスク部56(図3参照)が設けられ、回転プレート50の下端部に設けられる第2ディスク部56には、その中心より半径外方向に所定半径だけ離間した位置にロック孔58(図5参照)が形成されている。前記ロック孔58は、第2ディスク部56の同一直径上に90°間隔毎に離間して4箇所形成されている。
【0043】
ステアリング保持部18は、回転プレート50のプレート部52の側面に略V字状となるように対向して装着される断面略コ字状の保持部材60からなる。
【0044】
前記保持部材60は、所定厚さを有する弾性材料(例えば、硬質でクッション性を有するスポンジ材)によって形成され、複数のねじ部材(図示せず)を介して前記プレート部52の側面から突出するように装着されている。
【0045】
そして、前記保持部材60は、その窪んだ凹部62にステアリング16の一部を把持することができる所定長さに形成されている。
【0046】
すなわち、プレート部52の側面に設けられた一方の保持部材60と、前記プレート部52に隣接する他方のプレート部52の側面に設けられた他方の保持部材60とが、互いに略対向するように設けられているため、一方および他方の保持部材60によってステアリング16を好適に保持することができる。
【0047】
なお、保持部材60を弾性材料から形成することにより、前記ステアリング16を保持部材60に保持した際に好適に密着させて把持することができるとともに、ステアリング16の外表面を傷つけることなく好適に保護することができる。
【0048】
また、前記保持部材60を弾性材料から形成することにより、ステアリング16の形状(例えば、略円形状に形成されるステアリング16の外周直径寸法、ステアリング16の握り部の直径寸法)が若干異なる場合においても、前記保持部材60の形状および取り付け位置等を変更することなく好適に保持することができる。
【0049】
さらに、プレート部52に装着された保持部材60は、図3に示されるように、その回転軸48側が下方に向かって所定角度だけ傾斜するように設けられるとともに、プレート部52の同一面上に装着された保持部材60が、互いに略平行となるように軸線方向に沿って複数(例えば、5個)設けられている。
【0050】
そして、回転プレート50の一側面と隣接する他側面にそれぞれ対向するように設けられた一対の保持部材60を介して単一のステアリング16が保持される。なお、前記対向する一対の保持部材60は、プレート部52において略同一の高さとなるように設けられている。
【0051】
さらに、ステアリング保持部18の下方には、断面略L字状のガイド部材64がねじ部材(図示せず)を介してプレート部52に装着され、前記プレート部52に固定されたガイド部材64の上面によって保持部材60の下面を支持している。そのため、ステアリング16を保持部材60で保持した際、前記保持部材60に付勢されるステアリング16の荷重をガイド部材64によって好適に支持することができる。
【0052】
ロック機構20は、図5に示されるように、本体部12の内部に設けられる長尺状の切換レバー(レバー)66と、サブフレーム46の上面に連結され、前記切換レバー66の一端部がリンクピン68を介して軸支されるリンク部70と、前記切換レバー66の他端部側に設けられる押圧部72と、下部フレーム28側の支持フレーム34bに設けられ、前記切換レバー66を上方へと付勢するスプリング(ばね部材)74(図6および図7参照)と、前記切換レバー66の上面に所定長だけ突出して形成される係止ピン76(図6および図7参照)と、前記切換レバー66の下面より下方に向かって所定長だけ突出して形成される第1ガイドピン78(図6および図7参照)とからなる。
【0053】
切換レバー66は金属製の薄板材により形成され、下部フレーム28の上方に略対角線上となるように配設されている。回転軸48の近傍に配設される切換レバー66の一端部側は、回転軸48の軸線と略平行に薄肉状に形成されている。
【0054】
また、前記切換レバー66の一端部側には、図6および図7に示されるように、その略中央部にリンク孔80が形成され、前記リンク孔80には、リンク部70の略中央部に連結されるリンクピン68が挿通されている。そのため、切換レバー66の一端部側がリンクピン68を介してリンク部70に傾動自在に軸支されている。
【0055】
さらに、切換レバー66は、その一端部側から他端部側に向かって略90°捻じられ、前記切換レバー66の他端部側には略水平な状態となった押圧部72が形成されている。すなわち、押圧部72を略水平に形成することにより、作業者が足等によって切換レバー66を下方へと好適に押圧することができる。
【0056】
スプリング74は、切換レバー66の下面と支持フレーム34bとの間に介装され、その内部には切換レバー66の下面より突出した第1ガイドピン78が挿通されている。そして、前記第1ガイドピン78と対向する支持フレーム34bの上面には、第2ガイドピン82が上方に突出するように形成されている。すなわち、スプリング74の上部および下部に挿通される第1および第2ガイドピン78、82によるガイド作用下に前記スプリング74が脱抜することが防止される。
【0057】
なお、前記第1ガイドピン78と第2ガイドピン82とは、リンクピン68に軸支された切換レバー66の一端部側を支点として下方に傾動した際に互いに接触することがない長さに設定されている。
【0058】
さらに、切換レバー66の上面に設けられる係止ピン76は、回転プレート50(図3参照)と一体的に回転する第2ディスク部56の下方に設けられるとともに、前記第2ディスク部56のロック孔58の回転軌跡上に設けられている(図5参照)。すなわち、係止ピン76は、第2ディスク部56のロック孔58との位置が一致した際、前記ロック孔58に対して挿入可能な位置に配設されている。
【0059】
脱落防止機構22は、図2に示されるように、ステアリング保持部18に装填されたステアリング16の一部を保持することにより、ステアリング16が搬送時に本体部12から脱落することを防止している。
【0060】
この脱落防止機構22は、図2に示されるように、略長方形状に形成されるロックアーム84からなり、回転軸48と略平行に設けられ、上部フレーム26および下部フレーム28の係合孔40に挿通されるシャフト部86と、前記シャフト部86と所定間隔離間して略平行に形成される装着部88と、前記シャフト部86と装着部88の上端部同士およびシャフト部86と装着部88の下端部同士を連結する一対の連結部90とからなる。
【0061】
シャフト部86は、上部フレーム26および下部フレーム28の係合部38に形成される係合孔40(図2および図5参照)を介して回動自在に軸支されている。すなわち、前記ロックアーム84はシャフト部86を中心として回動自在に軸支されている。
【0062】
装着部88の下端部には、その側部に軸線方向に沿って変位自在にロックピン92(図1および図3参照)が設けられている。前記ロックピン92は、上方に変位した際に装着部88の側部に格納された状態で保持されるとともに、下方に変位した際に装着部88の下端面より下方へと突出した状態となり、下部フレーム28のフランジ部42に形成される挿入孔44(図3参照)に挿入される。
【0063】
また、装着部88には、軸線方向に沿って弾性材料(例えば、スポンジ材)からなる押え部材94が一体的に装着されている。前記押え部材94には、ロックアーム84が回動してステアリング保持部18に保持されたステアリング16と当接する部位に係合溝96(図1および図3参照)が形成されている。前記係合溝96は、ステアリング16の形状に対応して複数箇所切り欠かれて形成されている。
【0064】
そして、前記押え部材94は、図2に示されるように、連結部90が上部フレーム26および下部フレーム28の略平行な状態において、ステアリング保持部18に装填されたステアリング16の中心に向かって所定角度傾斜した状態で設けられている。すなわち、前記押え部材94によって略円形状のステアリング16を略直交した状態で保持することができるため、前記押え部材94の係合溝96を介してステアリング16の一部を確実に保持することができる。
【0065】
下部フレーム28の下面には、図1および図3に示されるように、その四隅の近傍にそれぞれキャスター24が設けられている。前記キャスター24は、前記下部フレーム28の下面に下方に向かって突出して装着されるハウジング98と、前記ハウジング98に対して回転自在に装着される車輪100とからなる。そして、ハウジング98を介して下部フレーム28に装着された車輪100によって、作業者が搬送用台車10を床面等に沿って略水平方向に簡便に移動させることができる。
【0066】
本発明の実施の形態に係るステアリングホイール搬送用台車10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
【0067】
先ず、ステアリング16を複数の保持部材60からなるステアリング保持部18に装填し、その後に前記装填されたステアリング16を脱落防止機構22によって保持する場合について説明する。なお、脱落防止機構22におけるロックアーム84は、そのロック状態が解除され、本体部12の外部側に回動している状態とする(図5の破線状態)。
【0068】
最初に、作業者がステアリング16を把持して、隣接するプレート部52に対向するように装着された一対の保持部材60の凹部62へとステアリング16を装填する。そして、前記ステアリング16の外周部位の一部が、弾性材料からなる保持部材60の凹部62に好適に保持される。なお、略直交して隣接する回転プレート50を介してステアリング保持部18には、軸線方向に沿って略平行に4セットのステアリング16を装着することができる。
【0069】
次に、ステアリング保持部18に所望の数量のステアリング16を装填した後、本体部12の係合孔40に軸支されたロックアーム84を、前記本体部12の外部側からシャフト部86を中心として前記本体部12の内部側へと回動させる(図5参照)。
【0070】
そして、ロックアーム84に装着された押え部材94が、ステアリング保持部18に装填された前記ステアリング16の外周部位に当接して、前記押え部材94の係合溝96の内部にステアリング16の外周部位の一部が挿入される。なお、その際、押え部材94はステアリング16の中心に向かって所定角度傾斜しているため、ステアリング16の外周部位に対して略直交するように保持することができ、押え部材94によってステアリング16がより一層確実に保持される。
【0071】
また、ロックアーム84の連結部90が上部フレーム26および下部フレーム28と略平行な状態となり、ロックアーム84のロックピン92が下部フレーム28におけるフランジ部42の挿入孔44の上方に位置している。
【0072】
そして、前記装着部88の側部に保持されているロックピン92の保持状態を解除し、前記ロックピン92を下方へと変位させて挿入孔44の内部へと挿入させる(図3参照)。
【0073】
その結果、ロックピン92の挿入孔44への挿入作用下に前記ロックピン92によって前記ロックアーム84の回動動作が規制されるため、装着部88に装着された押え部材94によってステアリング16の外周部位の一部が保持された状態(ロック状態)が維持される。すなわち、ステアリング16は、図2に示されるように、ステアリング保持部18の保持部材60によってステアリング16の外周部位の一部が保持されるとともに、ロックアーム84の押え部材94によってステアリング16の外周部位の他の一部が保持されているため、ステアリング16が本体部12の内部において確実に保持された状態となる。
【0074】
その結果、ステアリング保持部18にステアリング16を装填した状態で搬送用台車10によってステアリング16を搬送した際においても、脱落防止機構22のロックアーム84によってステアリング16が確実に保持されているため、前記ステアリング16が本体部12より外部へ脱落することが防止される。
【0075】
そして、脱落防止機構22によってステアリング16が確実に保持された状態で作業者が搬送用台車10を押圧することにより、前記搬送用台車10を、本体部12の下面に装着されたキャスター24を介して例えば、図4に示されるように、自動車製造ラインにおける所望の位置へ移動させることができる。
【0076】
そして、前記搬送用台車10が自動車ラインにおける所望の位置に設置された後、キャスター24に設けられた図示しないストッパによって、前記キャスター24の回転動作をロックすることにより、誤って搬送用台車10が移動してしまうことが防止される。
【0077】
次に、自動車ラインの所望の位置に設置された状態の搬送用台車10よりステアリング16を取り出して、車両(例えば、自動車)に組み付ける場合について説明する。
【0078】
先ず、図3に示されるように、ロックアーム84の装着部88に設けられたロックピン92を上方へと押し上げ、前記ロックピン92を上方に変位させた状態で保持させる。その結果、フランジ部42の挿入孔44に挿入されていたロックピン92によるロックアーム84のロック状態が解除されるため、ロックアーム84が係合部38に軸支されたシャフト部86を中心として回動可能となる。
【0079】
そして、図5に示されるように、作業者がロックアーム84を把持して本体部12の外部側へと回動させることによりステアリング16の外周部位を保持していた脱落防止機構22が解除され、ステアリング16をステアリング保持部18より取り出すことができる。
【0080】
次に、作業者がステアリング保持部18に装填されたステアリング16を順次取り出して自動車ラインにおける自動車の運転席へと順次組み付けていく。
【0081】
その際、ステアリング保持部18を介してステアリング16が装填された回転プレート50は、その下端部の第2ディスク部56のロック孔58に挿入されたロック機構20の係止ピン76によって、その回転動作が規制されている。
【0082】
そのため、作業者がステアリング16を取り出している際に誤って回転プレート50が回転することが防止される。その結果、作業者がステアリング保持部18よりステアリング16を確実かつ安定して取り出すことができる。
【0083】
次に、本体部12におけるステアリング保持部18に装填されたステアリング16を取り出して順次自動車へと組み付け、回転プレート50のプレート部52に装填されたステアリング16を自動車に組み付け終えた後、一方の前記ステアリング保持部18に隣接する他方のステアリング保持部18に装填されたステアリング16を作業者が取り出す場合について説明する。
【0084】
先ず、図7に示されるように、作業者が下部フレーム28に設けられた切換レバー66の押圧部72を足等によって下方へと押圧する。そして、前記切換レバー66がリンク部70のリンクピン68を支点としてスプリング74の弾発力に抗して下方へと傾動し、第2ディスク部56のロック孔58に挿入されていた係止ピン76が下方へと変位する。その結果、前記係止ピン76が前記ロック孔58より下方へと抜け、係止ピン76によってロックされていた回転プレート50の回転ロック状態が解除される。
【0085】
次に、作業者が回転プレート50の一部を把持して、前記回転プレート50を回転軸48を中心として時計周りまたは反時計周りに回転させる。
【0086】
そして、図4に示されるように、隣接する他方のステアリング保持部18を作業者と対峙する位置まで回転させた後に回転プレート50の回転を停止させる。
【0087】
換言すると、ステアリング16が把持される一方および他方のステアリング保持部18が装着される回転プレート50は、そのプレート部52が略90°毎に略直交するように形成されている。そのため、一方のステアリング保持部18に装填されたステアリング16を全て取り出し終わった際、回転プレート50を略90°回転させることにより隣接する他方のステアリング保持部18を有する回転プレート50が作業者と対峙した状態となる。
【0088】
そして、隣接する他方のステアリング保持部18が作業者と対峙した状態で作業者が足等を切換レバー66の押圧部72から離間させることにより、前記切換レバー66がスプリング74の弾発力によってリンクピン68を支点として上方へと傾動し、切換レバー66の係止ピン76の位置に対応する第2ディスク部56のロック孔58に挿入される(図6参照)。
【0089】
その結果、切換レバー66の係止ピン76によって再び回転プレート50の回転動作が規制された回転ロック状態となる。
【0090】
そのため、回転プレート50を介して隣接する他方のステアリング保持部18を作業者と対峙する位置へと回転させて、ロック機構20によって前記ステアリング保持部18を作業者と対峙する位置にロックすることができる。その結果、作業者が他方のステアリング保持部18からステアリング16を取り出している際に誤って回転プレート50が回転することが防止され、作業者がステアリング保持部18よりステアリング16を確実かつ安定して取り出すことができる。
【0091】
最後に、搬送用台車10に装填されたステアリング16を全て組み付けた後、作業者が前記搬送用台車10をキャスター24を介して押圧することにより、前記搬送用台車10を自動車ラインの側部より容易に離間させて移動させることができる。
【0092】
以上のように、本実施の形態では、ステアリング16が装填されるステアリング保持部18を、本体部12の内部に回転自在に設けられる回転プレート50と一体的に設けているため、ステアリング16を回転プレート50を介して作業者と対峙する位置に簡便に回転させることができる。そのため、作業者が搬送用台車10よりステアリング16を取り出す際、本体部12におけるステアリング16の取り出す位置によって搬送用台車10の周囲を移動するという煩雑な作業が不要となり、同一の作業位置でステアリング16の取り出し作業を行うことができる。その結果、ステアリング16の組み付け作業の作業効率を向上させることができる。
【0093】
また、回転プレート50の下端に設けられた第2ディスク部56に所定角度離間し、かつ同一直径上に4箇所のロック孔58を形成し、前記ロック孔58にロック機構20の切換レバー66を介して係止ピン76を挿入することにより、ステアリング16が装填された回転プレート50の回転動作を規制することができる。そのため、回転プレート50のステアリング保持部18からステアリング16を取り出す際、誤って回転プレート50が回転することが防止され、作業者が前記ステアリング16をステアリング保持部18より確実かつ安定して取り出すことができる。
【0094】
さらに、搬送用台車10を移動させる際、ステアリング保持部18に装填されたステアリング16の外周部位を脱落防止機構22の押え部材94によって保持し、その脱落防止機構22による保持状態をロックすることにより、ステアリング保持部18と脱落防止機構22の押え部材94との間でステアリング16を確実に保持することができる。そのため、ステアリング16を搬送用台車10によって搬送する際、脱落防止機構22によって本体部12の内部に装填されたステアリング16が外部へ脱落することが好適に防止される。
【0095】
さらにまた、搬送用台車10は作業者が押圧することによりキャスター24を介して簡便に所望の位置へと移動させることができる。
【0096】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0097】
すなわち、回転収納体に装填されたワークが搬送中においても脱落防止手段によって本体部から外部へ脱落することが防止されるため、作業者は容易かつ確実にワークを搬送することができる。
【0098】
また、回転収納体に装填されたワークが空となった場合、前記ワークが装填された回転収納体を回転させることにより、作業者が移動することなく次のワークを外部へ取り出すことができるため、前記ワークを取り出す際の作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るステアリングホイール搬送用台車の一部省略斜視図である。
【図2】図1のステアリングホイール搬送用台車の平面図である。
【図3】図1のステアリングホイール搬送用台車の側面図である。
【図4】図1のステアリングホイール搬送用台車を自動車ラインに設置した状態を示す配置図である。
【図5】図2のステアリングホイール搬送用台車のロック機構および脱落防止機構を示す一部省略平面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿ったロック機構のロック状態を示す縦断面図である。
【図7】図5のVII−VII線に沿ったロック機構のロック解除状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10…ステアリングホイール搬送用台車
12…本体部 14…回転体
16…ステアリングホイール 18…ステアリング保持部
20…ロック機構 22…脱落防止機構
24…キャスター 26…上部フレーム
28…下部フレーム 30…連結フレーム
32a、32b…分割フレーム 34a、34b…支持フレーム
36a、36b…孔部 40…係合孔
48…回転軸 50…回転プレート
52…プレート部 56…第2ディスク部
58…ロック孔 60…保持部材
66…切換レバー 70…リンク部
72…押圧部 74…スプリング
76…係止ピン 84…ロックアーム
86…シャフト部 88…装着部
90…連結部 92…ロックピン
94…押え部材 96…係合溝
【発明の属する技術分野】
本発明は、積載されたワークが搬送中に脱落することを防止するとともに、前記ワークを効率的に取り出すことのできるワーク搬送用台車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、製造ライン等において製品に部品を組み付ける際、前記部品を前記製造ライン等の近傍の所望の位置まで搬送するために台車が用いられている。前記台車は複数の部品を積載可能に構成されるとともに、前記台車の下部には搬送作業を効率的に行うために車輪が設けられている。そして、製造ライン等の近傍まで台車によって搬送された部品を、作業者が1つずつ取り出して前記製造ライン等の製品に組み付けている。
【0003】
なお、ワーク搬送用台車の先行技術としては、例えば、自動車のボディパネル部品の搬送・取り出しを行うためのワーク搬送台車があり、ハンドルを回転させることにより台車に搭載された前記ボディパネル部品を移動させ、前記台車に対して前記ボディパネル部品の積み込みおよび取り出しを行っている(特許文献1参照)。
【0004】
また、ワーク搬送台車に積載されたボディ部品を搬送し、所定位置において別個に設けられたハンドリングロボットを介して台車のワーク保持バーに挿通された前記ボディ部品を取り出す構造のものが採用されている(特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−30910号公報(段落[0024]〜[0028]、[0038])
【特許文献2】
特開平8−157069号公報(段落[0024]〜[0032])
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来技術に係る搬送用台車においては、ワークの積載および取り出し作業を台車の奥から手前に向かって順番に行う必要があるため、ワークの積載および取り出し作業が煩雑となり、作業効率が低いという問題がある。
【0007】
また、特許文献1に係る台車においては、製造ライン等の近傍に台車が設置された後にワークとなるボディパネル部品を台車から取り出す際、その都度ハンドルを回す必要があり、そのハンドルを回す作業が煩雑であるという問題がある。
【0008】
さらに、複数のボディパネル部品をフックで懸架することにより台車に積み込んで、台車の下部に設けられた車輪を介して搬送しているため、搬送中において台車に付勢される振動等の影響下に前記ボディパネル部品が台車から外部へ脱落するおそれがある。
【0009】
さらにまた、特許文献2に係る搬送用台車においては、ワークとなるボディ部品を台車から取り出す際、ワークの大きさおよびワークの取り出し時における姿勢が制限されるため、別個にハンドリングロボットを設けて取り出し作業を行う必要がある。そのため、ワークを台車より簡便かつ迅速に取り出すことが困難である。
【0010】
またさらに、ボディ部品がワーク保持バーに挿通された状態で積載されているため、ハンドリングロボットより離間した位置に積載されたボディ部品を取り出す際、前記ボディ部品をワーク保持バーに沿って挿通させながら取り出す必要がある。そのため、ボディ部品の取り出し姿勢を制御する制御機構を設ける必要があり、台車の構造が複雑化するとともに、その制御が煩雑であるという問題がある。
【0011】
本発明は、前記の種々の問題等を考慮してなされたものであり、ワークを装填して搬送する際に脱落防止手段によって前記ワークの脱落を確実に防止するとともに、前記ワークを簡便かつ効率的に取り出すことが可能なワーク搬送用台車を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために、本発明は、ワークを積載して搬送するためのワーク搬送用台車において、
本体部と、
前記本体部の内部に台車移動面と略直交する回転軸を中心として回転自在に設けられ、前記ワークが装填される回転収納体と、
前記回転収納体の回転動作を規制・解除する切換手段と、
前記回転収納体に装填された前記ワークの脱落を防止する脱落防止手段と、
前記本体部の下面に設けられる移動用車輪と、
を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、ワークを搬送用台車の本体部の内部に設けられた回転収納体に装填し、切換手段によって前記回転収納体の回転動作を規制するとともに、前記ワークを脱落防止手段によって保持して、移動用車輪を介してワーク搬送用台車を所望の位置へと搬送する。そして、前記ワーク搬送用台車を所望の位置へと設置した後、前記脱落防止手段を解除してワークを回転収納体より外部へ取り出す。
【0014】
また、回転収納体における作業者と対峙する位置に装填されたワークを全て取り出し終わった後、切換手段によって前記回転収納体の規制状態を解除して、回転収納体における前記ワークが取り出された部位と隣接するワークが装填された部位が作業者と対峙する位置まで前記回転収納体を所定角度だけ回転させる。そして、前記切換手段によって再び回転収納体を規制状態として、再び前記回転収納体に装填されたワークを順次外部へ取り出す。
【0015】
従って、回転収納体に装填されたワークが、脱落防止手段によって搬送中に外部へと脱落することが防止されるとともに、作業者と対峙する位置に装填されたワークを全て取り出し終わった場合においても、前記ワークが装填された回転収納体を回転させることにより、作業者が移動することなく回転収納体に装填された次のワークを順次外部へ取り出すことができる。
【0016】
その結果、ワークを確実に搬送することができるとともに、前記ワークを回転収納体から取り出す際の作業効率を向上させることができる。
【0017】
また、前記切換手段に、前記本体部に傾動自在に軸支されるレバーと、
前記レバーと前記本体部との間に介装され、前記レバーを前記回転収納体の方向へと付勢するばね部材と、
前記レバーの前記回転収納体と対向する側面に設けられる係止手段と、
を備え、
前記係止手段によって前記回転収納体の回転動作を規制するとともに、前記レバーの傾動作用下に前記係止手段による前記回転収納体の規制状態を解除している。
【0018】
そのため、レバーに設けられる係止手段によって簡便に回転収納体の回転動作を規制または解除することができる。その結果、作業者がワークを回転収納体より取り出す際、前記回転収納体を規制状態としておくことにより、前記回転収納体が誤って回転することが防止されるため、より確実かつ安定してワークの取り出し作業を行うことができる。
【0019】
さらに、前記脱落防止手段には、前記回転収納体の軸線と略平行に設けられるとともに、前記本体部に回動自在に配設されるロックアームと、
前記ロックアームの前記ワークに対峙する位置に設けられ、弾性材料からなる押え部材と、
前記ロックアームの軸線方向に沿った端部に、軸線方向に沿って変位自在に設けられるロックピンと、
を備え、
前記回転収納体に前記ワークが装填された際、前記ロックアームの回動作用下に前記押え部材が前記ワークに当接し、前記ロックピンを軸線方向に沿って変位させて前記本体部に係止させている。
【0020】
そのため、前記ロックピンの係止作用下に前記押え部材がワークに当接した状態で保持されるため、前記ワークを回転収納体と脱落防止手段における押え部材との間に確実かつ安定して保持した状態で搬送することができる。その結果、ワークを回転収納体に装填した状態で搬送した際においてもワークが確実に保持される。
【0021】
さらにまた、前記係止手段は、前記回転収納体に向かって突出する係止ピンからなり、前記回転収納体の該係止ピンと対向する位置に形成されるロック孔に前記係止ピンを挿入することにより、前記回転収納体の回転動作が好適に防止される。その結果、搬送時において回転収納体が回転することがないとともに、前記回転収納体に装填されたワークを取り出す際に誤って回転収納体が回転することが防止される。
【0022】
またさらに、押え部材をワークに当接した状態で、回転収納体に装填された前記ワークの中心に向かって所定角度傾斜して設けることにより、前記押え部材を前記ワークに対して略直交するように当接させることができる。そのため、押え部材によってワークをより一層確実に保持することができる。
【0023】
また、本体部に前記回転収納体を略平行に複数設けることにより、ワーク搬送用台車に装填可能なワークの数量を増大させることができる。
【0024】
さらに、回転収納体は、該回転収納体の周方向に沿って略平行に複数のワーク装填部を有することにより、単一の回転収納体に装填可能なワークの数量を増大させることができる。
【0025】
さらにまた、ワーク装填部の側面に軸線方向に沿って弾性材料からなる複数の保持部材を備えることにより、単一のワーク装填部に装填可能なワークの数量を増大させることができる。
【0026】
また、ワーク装填部に一方の保持部材と隣接する側面に配設される他方の保持部材とを略直交して対向するように設けることにより、前記一方および他方の保持部材によってワークを確実かつ安定して保持することができる。
【0027】
さらに、ワークを車両用のステアリングホイールとすることにより、前記ステアリングをホイール確実に自動車ラインの所望の位置に搬送することができるとともに、前記回転収納体よりステアリングホイールを効率よく取り出して自動車に組み付けることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明に係るワーク搬送用台車について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0029】
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係るワーク搬送用台車としてのステアリングホイール搬送用台車を示す。
【0030】
このステアリングホイール搬送用台車10(以下、単に搬送用台車10という)は、金属製材料からなるフレーム材によって形成される本体部12と、前記本体部12の内部に回転自在に配設される回転体(回転収納体)14と、前記回転体14に設けられ、略円形状のステアリングホイール(ワーク)16(以下、単にステアリング16という)を保持するステアリング保持部(ワーク装填部)18と、前記回転体14の回転動作を規制するロック機構(切換手段)20と、ステアリング16が搬送時に本体部12から脱落することを防止する脱落防止機構(脱落防止手段)22と、前記本体部12の下面の四隅に設けられるキャスター(移動用車輪)24とからなる。
【0031】
本体部12は、上部に略水平に配設される上部フレーム26と、前記上部フレーム26より所定間隔離間して下方に略水平に配設される下部フレーム28と、前記上部フレーム26と前記下部フレーム28とに略直交して連結する連結フレーム30とから構成される。
【0032】
上部フレーム26および下部フレーム28は、図2に示されるように、それぞれ略同一形状からなる長方形状に形成され、その長手方向に沿った略中央部には、分割フレーム32a、32b(図1参照)が長手方向に沿った2つのフレーム26、28間を連結するようにそれぞれ直線状に形成されている。換言すると、上部フレーム26および下部フレーム28が、前記分割フレーム32a、32bによって長手方向に沿ってそれぞれ略等分に分割されている。そして、分割フレーム32a、32bによって分割された上部フレーム26および下部フレーム28の内部には、回転体14がそれぞれ配設されている。
【0033】
また、前記分割フレーム32a、32bによって分割された上部フレーム26および下部フレーム28の長手方向に沿った略中央部には、直線状の支持フレーム34a、34b(図2および図5参照)が前記分割フレーム32a、32bとそれぞれ略平行に形成されている。すなわち、前記上部フレーム26および下部フレーム28は、それぞれ分割フレーム32a、32bによって長手方向に沿って略等分に分割されるとともに、支持フレーム34a、34bによって長手方向に略4等分に分割されている。
【0034】
前記支持フレーム34a、34bの略中央部には、それぞれ孔部36a、36bが形成され、上側の支持フレーム34aの孔部36aと、前記孔部36aに対向する位置に形成される下側の支持フレーム34bの孔部36b(図5参照)とを介して後述する回転軸48が回転自在に軸支されている。
【0035】
連結フレーム30は、図1および図3に示されるように、上部フレーム26および下部フレーム28の四隅を連結する4本と、前記上部フレーム26および下部フレーム28の分割フレーム32a、32bの両端部をそれぞれ連結する2本(図1参照)の合わせて6本が設けられている。
【0036】
さらに、上部フレーム26および下部フレーム28には、図1および図2に示されるように、それぞれの連結フレーム30から所定間隔離間し、かつ上部フレーム26および下部フレーム28の内部側に突出するように係合部38が8箇所形成されている。前記係合部38は、上部フレーム26および下部フレーム28のそれぞれ対向する位置に一対となるように形成されている。なお、前記係合部38の略中央部には、係合孔40を介して脱落防止機構22の後述するロックアーム84が回動自在に軸支されている。
【0037】
また、下部フレーム28には、図2に示されるように、前記係合部38より所定間隔離間して下部フレーム28の内部側に向かって略正方形状のフランジ部42が形成されている。前記フランジ部42の略中央部には挿入孔44が形成され、前記ロックアーム84の後述するロックピン92が挿入される(図3参照)。
【0038】
さらにまた、下部フレーム28には、該下部フレーム28の長手方向と略平行にサブフレーム46が設けられている。前記サブフレーム46は、下側の支持フレーム34bおよび下側の分割フレーム32bの略中央部となるように配設され、下部フレーム28、分割フレーム32bおよび支持フレーム34bに対して一体的に連結されている。
【0039】
回転体14は、図1に示されるように、本体部12の支持フレーム34a、34bに回転自在に軸支される回転軸48と、前記回転軸48と一体的に設けられ、断面略十字状に形成される回転プレート50とからなる。
【0040】
回転軸48は、その上端部側が上側の支持フレーム34aの孔部36aに軸支されるとともに、その下端部側が下側の支持フレーム34bの孔部36b(図5参照)に軸支されている。すなわち、前記回転軸48は、上側の支持フレーム34aと下側の支持フレーム34bとの間に連結フレーム30と略平行となるように回動自在に軸支されている(図3参照)。換言すると、前記回転軸48は、搬送用台車10がキャスター24を介して搬送される平面に対して略直交するように設けられている。
【0041】
回転プレート50は、図2に示されるように、前記回転軸48を中心として半径外方向に所定長だけ延在する4枚のプレート部52からなり、前記プレート部52はそれぞれ互いに略直交するように形成されている。
【0042】
また、前記回転プレート50の上端部および下端部には、回転軸48に対して半径外方向に拡径した円盤状の第1ディスク部54および第2ディスク部56(図3参照)が設けられ、回転プレート50の下端部に設けられる第2ディスク部56には、その中心より半径外方向に所定半径だけ離間した位置にロック孔58(図5参照)が形成されている。前記ロック孔58は、第2ディスク部56の同一直径上に90°間隔毎に離間して4箇所形成されている。
【0043】
ステアリング保持部18は、回転プレート50のプレート部52の側面に略V字状となるように対向して装着される断面略コ字状の保持部材60からなる。
【0044】
前記保持部材60は、所定厚さを有する弾性材料(例えば、硬質でクッション性を有するスポンジ材)によって形成され、複数のねじ部材(図示せず)を介して前記プレート部52の側面から突出するように装着されている。
【0045】
そして、前記保持部材60は、その窪んだ凹部62にステアリング16の一部を把持することができる所定長さに形成されている。
【0046】
すなわち、プレート部52の側面に設けられた一方の保持部材60と、前記プレート部52に隣接する他方のプレート部52の側面に設けられた他方の保持部材60とが、互いに略対向するように設けられているため、一方および他方の保持部材60によってステアリング16を好適に保持することができる。
【0047】
なお、保持部材60を弾性材料から形成することにより、前記ステアリング16を保持部材60に保持した際に好適に密着させて把持することができるとともに、ステアリング16の外表面を傷つけることなく好適に保護することができる。
【0048】
また、前記保持部材60を弾性材料から形成することにより、ステアリング16の形状(例えば、略円形状に形成されるステアリング16の外周直径寸法、ステアリング16の握り部の直径寸法)が若干異なる場合においても、前記保持部材60の形状および取り付け位置等を変更することなく好適に保持することができる。
【0049】
さらに、プレート部52に装着された保持部材60は、図3に示されるように、その回転軸48側が下方に向かって所定角度だけ傾斜するように設けられるとともに、プレート部52の同一面上に装着された保持部材60が、互いに略平行となるように軸線方向に沿って複数(例えば、5個)設けられている。
【0050】
そして、回転プレート50の一側面と隣接する他側面にそれぞれ対向するように設けられた一対の保持部材60を介して単一のステアリング16が保持される。なお、前記対向する一対の保持部材60は、プレート部52において略同一の高さとなるように設けられている。
【0051】
さらに、ステアリング保持部18の下方には、断面略L字状のガイド部材64がねじ部材(図示せず)を介してプレート部52に装着され、前記プレート部52に固定されたガイド部材64の上面によって保持部材60の下面を支持している。そのため、ステアリング16を保持部材60で保持した際、前記保持部材60に付勢されるステアリング16の荷重をガイド部材64によって好適に支持することができる。
【0052】
ロック機構20は、図5に示されるように、本体部12の内部に設けられる長尺状の切換レバー(レバー)66と、サブフレーム46の上面に連結され、前記切換レバー66の一端部がリンクピン68を介して軸支されるリンク部70と、前記切換レバー66の他端部側に設けられる押圧部72と、下部フレーム28側の支持フレーム34bに設けられ、前記切換レバー66を上方へと付勢するスプリング(ばね部材)74(図6および図7参照)と、前記切換レバー66の上面に所定長だけ突出して形成される係止ピン76(図6および図7参照)と、前記切換レバー66の下面より下方に向かって所定長だけ突出して形成される第1ガイドピン78(図6および図7参照)とからなる。
【0053】
切換レバー66は金属製の薄板材により形成され、下部フレーム28の上方に略対角線上となるように配設されている。回転軸48の近傍に配設される切換レバー66の一端部側は、回転軸48の軸線と略平行に薄肉状に形成されている。
【0054】
また、前記切換レバー66の一端部側には、図6および図7に示されるように、その略中央部にリンク孔80が形成され、前記リンク孔80には、リンク部70の略中央部に連結されるリンクピン68が挿通されている。そのため、切換レバー66の一端部側がリンクピン68を介してリンク部70に傾動自在に軸支されている。
【0055】
さらに、切換レバー66は、その一端部側から他端部側に向かって略90°捻じられ、前記切換レバー66の他端部側には略水平な状態となった押圧部72が形成されている。すなわち、押圧部72を略水平に形成することにより、作業者が足等によって切換レバー66を下方へと好適に押圧することができる。
【0056】
スプリング74は、切換レバー66の下面と支持フレーム34bとの間に介装され、その内部には切換レバー66の下面より突出した第1ガイドピン78が挿通されている。そして、前記第1ガイドピン78と対向する支持フレーム34bの上面には、第2ガイドピン82が上方に突出するように形成されている。すなわち、スプリング74の上部および下部に挿通される第1および第2ガイドピン78、82によるガイド作用下に前記スプリング74が脱抜することが防止される。
【0057】
なお、前記第1ガイドピン78と第2ガイドピン82とは、リンクピン68に軸支された切換レバー66の一端部側を支点として下方に傾動した際に互いに接触することがない長さに設定されている。
【0058】
さらに、切換レバー66の上面に設けられる係止ピン76は、回転プレート50(図3参照)と一体的に回転する第2ディスク部56の下方に設けられるとともに、前記第2ディスク部56のロック孔58の回転軌跡上に設けられている(図5参照)。すなわち、係止ピン76は、第2ディスク部56のロック孔58との位置が一致した際、前記ロック孔58に対して挿入可能な位置に配設されている。
【0059】
脱落防止機構22は、図2に示されるように、ステアリング保持部18に装填されたステアリング16の一部を保持することにより、ステアリング16が搬送時に本体部12から脱落することを防止している。
【0060】
この脱落防止機構22は、図2に示されるように、略長方形状に形成されるロックアーム84からなり、回転軸48と略平行に設けられ、上部フレーム26および下部フレーム28の係合孔40に挿通されるシャフト部86と、前記シャフト部86と所定間隔離間して略平行に形成される装着部88と、前記シャフト部86と装着部88の上端部同士およびシャフト部86と装着部88の下端部同士を連結する一対の連結部90とからなる。
【0061】
シャフト部86は、上部フレーム26および下部フレーム28の係合部38に形成される係合孔40(図2および図5参照)を介して回動自在に軸支されている。すなわち、前記ロックアーム84はシャフト部86を中心として回動自在に軸支されている。
【0062】
装着部88の下端部には、その側部に軸線方向に沿って変位自在にロックピン92(図1および図3参照)が設けられている。前記ロックピン92は、上方に変位した際に装着部88の側部に格納された状態で保持されるとともに、下方に変位した際に装着部88の下端面より下方へと突出した状態となり、下部フレーム28のフランジ部42に形成される挿入孔44(図3参照)に挿入される。
【0063】
また、装着部88には、軸線方向に沿って弾性材料(例えば、スポンジ材)からなる押え部材94が一体的に装着されている。前記押え部材94には、ロックアーム84が回動してステアリング保持部18に保持されたステアリング16と当接する部位に係合溝96(図1および図3参照)が形成されている。前記係合溝96は、ステアリング16の形状に対応して複数箇所切り欠かれて形成されている。
【0064】
そして、前記押え部材94は、図2に示されるように、連結部90が上部フレーム26および下部フレーム28の略平行な状態において、ステアリング保持部18に装填されたステアリング16の中心に向かって所定角度傾斜した状態で設けられている。すなわち、前記押え部材94によって略円形状のステアリング16を略直交した状態で保持することができるため、前記押え部材94の係合溝96を介してステアリング16の一部を確実に保持することができる。
【0065】
下部フレーム28の下面には、図1および図3に示されるように、その四隅の近傍にそれぞれキャスター24が設けられている。前記キャスター24は、前記下部フレーム28の下面に下方に向かって突出して装着されるハウジング98と、前記ハウジング98に対して回転自在に装着される車輪100とからなる。そして、ハウジング98を介して下部フレーム28に装着された車輪100によって、作業者が搬送用台車10を床面等に沿って略水平方向に簡便に移動させることができる。
【0066】
本発明の実施の形態に係るステアリングホイール搬送用台車10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作並びに作用効果について説明する。
【0067】
先ず、ステアリング16を複数の保持部材60からなるステアリング保持部18に装填し、その後に前記装填されたステアリング16を脱落防止機構22によって保持する場合について説明する。なお、脱落防止機構22におけるロックアーム84は、そのロック状態が解除され、本体部12の外部側に回動している状態とする(図5の破線状態)。
【0068】
最初に、作業者がステアリング16を把持して、隣接するプレート部52に対向するように装着された一対の保持部材60の凹部62へとステアリング16を装填する。そして、前記ステアリング16の外周部位の一部が、弾性材料からなる保持部材60の凹部62に好適に保持される。なお、略直交して隣接する回転プレート50を介してステアリング保持部18には、軸線方向に沿って略平行に4セットのステアリング16を装着することができる。
【0069】
次に、ステアリング保持部18に所望の数量のステアリング16を装填した後、本体部12の係合孔40に軸支されたロックアーム84を、前記本体部12の外部側からシャフト部86を中心として前記本体部12の内部側へと回動させる(図5参照)。
【0070】
そして、ロックアーム84に装着された押え部材94が、ステアリング保持部18に装填された前記ステアリング16の外周部位に当接して、前記押え部材94の係合溝96の内部にステアリング16の外周部位の一部が挿入される。なお、その際、押え部材94はステアリング16の中心に向かって所定角度傾斜しているため、ステアリング16の外周部位に対して略直交するように保持することができ、押え部材94によってステアリング16がより一層確実に保持される。
【0071】
また、ロックアーム84の連結部90が上部フレーム26および下部フレーム28と略平行な状態となり、ロックアーム84のロックピン92が下部フレーム28におけるフランジ部42の挿入孔44の上方に位置している。
【0072】
そして、前記装着部88の側部に保持されているロックピン92の保持状態を解除し、前記ロックピン92を下方へと変位させて挿入孔44の内部へと挿入させる(図3参照)。
【0073】
その結果、ロックピン92の挿入孔44への挿入作用下に前記ロックピン92によって前記ロックアーム84の回動動作が規制されるため、装着部88に装着された押え部材94によってステアリング16の外周部位の一部が保持された状態(ロック状態)が維持される。すなわち、ステアリング16は、図2に示されるように、ステアリング保持部18の保持部材60によってステアリング16の外周部位の一部が保持されるとともに、ロックアーム84の押え部材94によってステアリング16の外周部位の他の一部が保持されているため、ステアリング16が本体部12の内部において確実に保持された状態となる。
【0074】
その結果、ステアリング保持部18にステアリング16を装填した状態で搬送用台車10によってステアリング16を搬送した際においても、脱落防止機構22のロックアーム84によってステアリング16が確実に保持されているため、前記ステアリング16が本体部12より外部へ脱落することが防止される。
【0075】
そして、脱落防止機構22によってステアリング16が確実に保持された状態で作業者が搬送用台車10を押圧することにより、前記搬送用台車10を、本体部12の下面に装着されたキャスター24を介して例えば、図4に示されるように、自動車製造ラインにおける所望の位置へ移動させることができる。
【0076】
そして、前記搬送用台車10が自動車ラインにおける所望の位置に設置された後、キャスター24に設けられた図示しないストッパによって、前記キャスター24の回転動作をロックすることにより、誤って搬送用台車10が移動してしまうことが防止される。
【0077】
次に、自動車ラインの所望の位置に設置された状態の搬送用台車10よりステアリング16を取り出して、車両(例えば、自動車)に組み付ける場合について説明する。
【0078】
先ず、図3に示されるように、ロックアーム84の装着部88に設けられたロックピン92を上方へと押し上げ、前記ロックピン92を上方に変位させた状態で保持させる。その結果、フランジ部42の挿入孔44に挿入されていたロックピン92によるロックアーム84のロック状態が解除されるため、ロックアーム84が係合部38に軸支されたシャフト部86を中心として回動可能となる。
【0079】
そして、図5に示されるように、作業者がロックアーム84を把持して本体部12の外部側へと回動させることによりステアリング16の外周部位を保持していた脱落防止機構22が解除され、ステアリング16をステアリング保持部18より取り出すことができる。
【0080】
次に、作業者がステアリング保持部18に装填されたステアリング16を順次取り出して自動車ラインにおける自動車の運転席へと順次組み付けていく。
【0081】
その際、ステアリング保持部18を介してステアリング16が装填された回転プレート50は、その下端部の第2ディスク部56のロック孔58に挿入されたロック機構20の係止ピン76によって、その回転動作が規制されている。
【0082】
そのため、作業者がステアリング16を取り出している際に誤って回転プレート50が回転することが防止される。その結果、作業者がステアリング保持部18よりステアリング16を確実かつ安定して取り出すことができる。
【0083】
次に、本体部12におけるステアリング保持部18に装填されたステアリング16を取り出して順次自動車へと組み付け、回転プレート50のプレート部52に装填されたステアリング16を自動車に組み付け終えた後、一方の前記ステアリング保持部18に隣接する他方のステアリング保持部18に装填されたステアリング16を作業者が取り出す場合について説明する。
【0084】
先ず、図7に示されるように、作業者が下部フレーム28に設けられた切換レバー66の押圧部72を足等によって下方へと押圧する。そして、前記切換レバー66がリンク部70のリンクピン68を支点としてスプリング74の弾発力に抗して下方へと傾動し、第2ディスク部56のロック孔58に挿入されていた係止ピン76が下方へと変位する。その結果、前記係止ピン76が前記ロック孔58より下方へと抜け、係止ピン76によってロックされていた回転プレート50の回転ロック状態が解除される。
【0085】
次に、作業者が回転プレート50の一部を把持して、前記回転プレート50を回転軸48を中心として時計周りまたは反時計周りに回転させる。
【0086】
そして、図4に示されるように、隣接する他方のステアリング保持部18を作業者と対峙する位置まで回転させた後に回転プレート50の回転を停止させる。
【0087】
換言すると、ステアリング16が把持される一方および他方のステアリング保持部18が装着される回転プレート50は、そのプレート部52が略90°毎に略直交するように形成されている。そのため、一方のステアリング保持部18に装填されたステアリング16を全て取り出し終わった際、回転プレート50を略90°回転させることにより隣接する他方のステアリング保持部18を有する回転プレート50が作業者と対峙した状態となる。
【0088】
そして、隣接する他方のステアリング保持部18が作業者と対峙した状態で作業者が足等を切換レバー66の押圧部72から離間させることにより、前記切換レバー66がスプリング74の弾発力によってリンクピン68を支点として上方へと傾動し、切換レバー66の係止ピン76の位置に対応する第2ディスク部56のロック孔58に挿入される(図6参照)。
【0089】
その結果、切換レバー66の係止ピン76によって再び回転プレート50の回転動作が規制された回転ロック状態となる。
【0090】
そのため、回転プレート50を介して隣接する他方のステアリング保持部18を作業者と対峙する位置へと回転させて、ロック機構20によって前記ステアリング保持部18を作業者と対峙する位置にロックすることができる。その結果、作業者が他方のステアリング保持部18からステアリング16を取り出している際に誤って回転プレート50が回転することが防止され、作業者がステアリング保持部18よりステアリング16を確実かつ安定して取り出すことができる。
【0091】
最後に、搬送用台車10に装填されたステアリング16を全て組み付けた後、作業者が前記搬送用台車10をキャスター24を介して押圧することにより、前記搬送用台車10を自動車ラインの側部より容易に離間させて移動させることができる。
【0092】
以上のように、本実施の形態では、ステアリング16が装填されるステアリング保持部18を、本体部12の内部に回転自在に設けられる回転プレート50と一体的に設けているため、ステアリング16を回転プレート50を介して作業者と対峙する位置に簡便に回転させることができる。そのため、作業者が搬送用台車10よりステアリング16を取り出す際、本体部12におけるステアリング16の取り出す位置によって搬送用台車10の周囲を移動するという煩雑な作業が不要となり、同一の作業位置でステアリング16の取り出し作業を行うことができる。その結果、ステアリング16の組み付け作業の作業効率を向上させることができる。
【0093】
また、回転プレート50の下端に設けられた第2ディスク部56に所定角度離間し、かつ同一直径上に4箇所のロック孔58を形成し、前記ロック孔58にロック機構20の切換レバー66を介して係止ピン76を挿入することにより、ステアリング16が装填された回転プレート50の回転動作を規制することができる。そのため、回転プレート50のステアリング保持部18からステアリング16を取り出す際、誤って回転プレート50が回転することが防止され、作業者が前記ステアリング16をステアリング保持部18より確実かつ安定して取り出すことができる。
【0094】
さらに、搬送用台車10を移動させる際、ステアリング保持部18に装填されたステアリング16の外周部位を脱落防止機構22の押え部材94によって保持し、その脱落防止機構22による保持状態をロックすることにより、ステアリング保持部18と脱落防止機構22の押え部材94との間でステアリング16を確実に保持することができる。そのため、ステアリング16を搬送用台車10によって搬送する際、脱落防止機構22によって本体部12の内部に装填されたステアリング16が外部へ脱落することが好適に防止される。
【0095】
さらにまた、搬送用台車10は作業者が押圧することによりキャスター24を介して簡便に所望の位置へと移動させることができる。
【0096】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果が得られる。
【0097】
すなわち、回転収納体に装填されたワークが搬送中においても脱落防止手段によって本体部から外部へ脱落することが防止されるため、作業者は容易かつ確実にワークを搬送することができる。
【0098】
また、回転収納体に装填されたワークが空となった場合、前記ワークが装填された回転収納体を回転させることにより、作業者が移動することなく次のワークを外部へ取り出すことができるため、前記ワークを取り出す際の作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るステアリングホイール搬送用台車の一部省略斜視図である。
【図2】図1のステアリングホイール搬送用台車の平面図である。
【図3】図1のステアリングホイール搬送用台車の側面図である。
【図4】図1のステアリングホイール搬送用台車を自動車ラインに設置した状態を示す配置図である。
【図5】図2のステアリングホイール搬送用台車のロック機構および脱落防止機構を示す一部省略平面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿ったロック機構のロック状態を示す縦断面図である。
【図7】図5のVII−VII線に沿ったロック機構のロック解除状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10…ステアリングホイール搬送用台車
12…本体部 14…回転体
16…ステアリングホイール 18…ステアリング保持部
20…ロック機構 22…脱落防止機構
24…キャスター 26…上部フレーム
28…下部フレーム 30…連結フレーム
32a、32b…分割フレーム 34a、34b…支持フレーム
36a、36b…孔部 40…係合孔
48…回転軸 50…回転プレート
52…プレート部 56…第2ディスク部
58…ロック孔 60…保持部材
66…切換レバー 70…リンク部
72…押圧部 74…スプリング
76…係止ピン 84…ロックアーム
86…シャフト部 88…装着部
90…連結部 92…ロックピン
94…押え部材 96…係合溝
Claims (10)
- ワークを積載して搬送するためのワーク搬送用台車において、
本体部と、
前記本体部の内部に台車移動面と略直交する回転軸を中心として回転自在に設けられ、前記ワークが装填される回転収納体と、
前記回転収納体の回転動作を規制・解除する切換手段と、
前記回転収納体に装填された前記ワークの脱落を防止する脱落防止手段と、
前記本体部の下面に設けられる移動用車輪と、
を備えることを特徴とするワーク搬送用台車。 - 請求項1記載のワーク搬送用台車において、
前記切換手段は、前記本体部に傾動自在に軸支されるレバーと、
前記レバーと前記本体部との間に介装され、前記レバーを前記回転収納体の方向へと付勢するばね部材と、
前記レバーの前記回転収納体と対向する側面に設けられる係止手段と、
を備え、
前記係止手段によって前記回転収納体の回転動作が規制されるとともに、前記レバーの傾動作用下に前記係止手段による前記回転収納体の規制状態が解除されることを特徴とするワーク搬送用台車。 - 請求項1記載のワーク搬送用台車において、
前記脱落防止手段は、前記回転収納体の軸線と略平行に設けられるとともに、前記本体部に回動自在に配設されるロックアームと、
前記ロックアームの前記ワークに対峙する位置に設けられ、弾性材料からなる押え部材と、
前記ロックアームの軸線方向に沿った端部に、軸線方向に沿って変位自在に設けられるロックピンと、
を備え、
前記回転収納体に前記ワークが装填された際、前記ロックアームの回動作用下に前記押え部材が前記ワークに当接し、前記ロックピンが軸線方向に沿って変位して前記本体部に係止されることを特徴とするワーク搬送用台車。 - 請求項2記載のワーク搬送用台車において、
前記係止手段は、前記回転収納体に向かって突出する係止ピンからなり、前記回転収納体の該係止ピンと対向する位置に形成されるロック孔に前記係止ピンが挿入されることを特徴とするワーク搬送用台車。 - 請求項3記載のワーク搬送用台車において、
前記押え部材は、前記ワークに当接した状態で前記回転収納体に装填された前記ワークの中心に向かって所定角度傾斜して設けられることを特徴とするワーク搬送用台車。 - 請求項1記載のワーク搬送用台車において、
前記本体部には、前記回転収納体が略平行に複数設けられることを特徴とするワーク搬送用台車。 - 請求項1記載のワーク搬送用台車において、
前記回転収納体は、該回転収納体の周方向に沿って略平行に複数のワーク装填部を有することを特徴とするワーク搬送用台車。 - 請求項1記載のワーク搬送用台車において、
前記ワーク装填部の側面には、軸線方向に沿って弾性材料からなる複数の保持部材を備えることを特徴とするワーク搬送用台車。 - 請求項8記載のワーク搬送用台車において、
前記ワーク装填部は、一方の保持部材と隣接する側面に配設される他方の保持部材とが略直交して対向するように設けられることを特徴とするワーク搬送用台車。 - 請求項1記載のワーク搬送用台車において、
前記ワークは、車両用のステアリングホイールであることを特徴とするワーク搬送用台車。
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---|---|---|---|
JP2002372045A JP2004203097A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | ワーク搬送用台車 |
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JP2002372045A JP2004203097A (ja) | 2002-12-24 | 2002-12-24 | ワーク搬送用台車 |
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JP (1) | JP2004203097A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101837872A (zh) * | 2010-05-27 | 2010-09-22 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种飞轮存放转运装置 |
CN103935387A (zh) * | 2014-03-27 | 2014-07-23 | 广州创和物流产业有限公司 | 新型四轮操舵物流运输车 |
CN110155213A (zh) * | 2019-05-23 | 2019-08-23 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 汽车前端冷却模块的转运装置 |
-
2002
- 2002-12-24 JP JP2002372045A patent/JP2004203097A/ja active Pending
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