【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マンションやホテル等で高速インターネット通信のために用いるＶＤＳＬ通信システムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
高速インターネット通信のためにＶＤＳＬ通信システムが検討されている。この通信を実現するためＶＤＳＬモデムが使用される（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
図１１は、従来のＶＤＳＬ通信システムを示すブロック図である。
【０００４】
図１１において、１０１は公衆回線網、１０２はアナログ回線やＩＳＤＮ回線等の外線ケーブル、１０３はＰＢＸ、１０４はアナログ回線やＩＳＤＮ回線等の内線ケーブル、１０５は電話機、２０１はインターネット、２０２はインターネット２０１と後述のＶＤＳＬ装置２０３とを接続するＷＡＮケーブル、２０３はＰＢＸ１０３およびインターネット２０１に接続されたＶＤＳＬ装置、２０４はＶＤＳＬ装置２０３に接続されたＶＤＳＬモデム、２０５はＰＣ、２０６はＬＡＮケーブル、２１０はＶＤＳＬの通信速度等のＶＤＳＬに関する各種設定を行う設定用機器（設定用パソコン）、２１１は設定用機器２１０とＶＤＳＬ装置２０３とを接続する接続ケーブルである。
【０００５】
このように構成されたＶＤＳＬ通信システムについて、その機能、動作等の概略を図１２を用いて説明する。図１２は、設定用機器２１０における設定入力画面の例を示す画面図である。
【０００６】
ＶＤＳＬ装置２０３とＶＤＳＬモデム２０４は、通常の電話線にデータを重畳させることができる機器であり、既存の１本の内線ケーブル１０４をそのまま利用して、新たなケーブルを敷設することなく、音声ネットワークとデータネットワークの２つのネットワークを構築することができる。つまり、１本の電話線だけで音声通話と高速なデータ通信を行うことが可能になる。図１１のＶＤＳＬ通信システムにおいて、各内線の通信速度やＶＬＡＮ（Ｖｉｒｔｕａｌ ＬＡＮ）等のＶＤＳＬに関する各種設定は、設定用機器２１０をＶＤＳＬ装置２０３につないで、図１２のような入力画面からネットワーク管理者や工事担当者などにより行う。
【０００７】
【特許文献１】
特表２００２−５１１９９０号公報
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のＶＤＳＬ通信システムにおいては、ＶＤＳＬの通信速度の設定を行う場合はＶＤＳＬ装置２０３に接続された設定用機器２１０から設定する必要があるが、一般的にＶＤＳＬ装置２０３、ＰＢＸ１０３、設定用機器２１０は主にビルやマンションの地下制御室に設置される場合が多く、通信速度の設定や設定変更を行う場合にはその都度、設定用機器が設置してある地下制御室にネットワーク管理者等が行き、設定を行わなければならず、その為、通信速度の設定を臨機応変に変更することができないという問題点を有していた。また、設定しなければならない通信速度などの項目は接続されている内線の数だけあり、人間が設定を行う以上、設定ミスをしてしまう可能性もあるという問題点を有していた。
【０００９】
このＶＤＳＬ通信システムでは、通常は宅内にあるＶＤＳＬモデムからＶＤＳＬの通信速度を容易に設定することができ、またＶＤＳＬの通信速度を自動的に設定することができることが要求されている。
【００１０】
本発明は、この要求を満たすため、ＶＤＳＬモデムからＶＤＳＬの通信速度を容易に設定することができ、またＶＤＳＬの通信速度を自動的に設定することができるＶＤＳＬ通信システムを提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明のＶＤＳＬ通信システムは、ＰＢＸおよびインターネット網に接続されたＶＤＳＬ装置と、ＶＤＳＬ装置に接続されたＶＤＳＬモデムとを有するＶＤＳＬ通信システムにおいて、ＶＤＳＬモデムは、設定した通信速度をＶＤＳＬ装置に送信する構成を備えている。
【００１２】
これにより、ＶＤＳＬモデムからＶＤＳＬの通信速度を容易に設定することができるＶＤＳＬ通信システムが得られる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項１に記載のＶＤＳＬ通信システムは、ＰＢＸおよびインターネット網に接続されたＶＤＳＬ装置と、ＶＤＳＬ装置に接続されたＶＤＳＬモデムとを有するＶＤＳＬ通信システムにおいて、ＶＤＳＬモデムは、設定した通信速度をＶＤＳＬ装置に送信することとしたものである。
【００１４】
この構成により、ＶＤＳＬの通信速度の設定の為にネットワーク管理者等が設定用機器が設置してある場所（例えばビルの地下制御室）に出向いて設定作業をする必要がなくなり、通常は宅内に設定されているＶＤＳＬモデムから簡単に通信速度を設定することができるという作用を有する。
【００１５】
請求項２に記載のＶＤＳＬ通信システムは、請求項１に記載のＶＤＳＬ通信システムにおいて、ＶＤＳＬモデムは、通信速度等のデータを入力して設定するための入力部を有することとしたものである。
【００１６】
この構成により、ＶＤＳＬモデムの入力部から容易に通信速度を設定することができるという作用を有する。
【００１７】
請求項３に記載のＶＤＳＬ通信システムは、請求項１に記載のＶＤＳＬ通信システムにおいて、ＶＤＳＬモデムは、ＰＣ等が接続されたＬＡＮの伝送速度に合せて通信速度を適切な速度に自動設定することとしたものである。
【００１８】
この構成により、ＶＤＳＬモデムのＬＡＮ側の状態、たとえば１０ＢａｓｅＴ（１０Ｍｂｐｓ）が接続されているのか若しくは１００ＢａｓｅＴ（１００Ｍｂｐｓ）が接続されているのかを自動的に判別し、その結果を元に通信速度を自動的に設定することができるので、人的設定作業が不要となり、設定作業の簡略化を図ることができ、利便性の向上を図ることができるという作用を有し、また、人的作業の設定ミスによりＬＡＮ側が１０Ｍｂｐｓの伝送速度しかないのにＶＤＳＬの通信速度を１０Ｍｂｐｓ以上に設定してしまった場合にも、１０Ｍｂｐｓ以下の適切な通信速度に自動的に修正することができるという作用、つまり、ＶＤＳＬモデムのＬＡＮ側の伝送速度を最大限に活かせるようにＶＤＳＬの通信速度を自動的に設定することができると共に人為作業による設定ミスを自動的に修正することができるという作用を有する。
【００１９】
請求項４に記載のＶＤＳＬ通信システムは、請求項１乃至３のいずれか１に記載のＶＤＳＬ通信システムにおいて、ＶＤＳＬモデムは、ＶＤＳＬモデムの状態や各種データなどを表示する表示部を有することとしたものである。
【００２０】
この構成により、ＶＤＳＬモデムの表示部に現在の通信速度の値を表示させることで、設定ミスを防ぐことができ、また、ユーザに対してはＶＤＳＬ通信システムを使用する際に安心感を与えることができるという作用を有する。
【００２１】
以下、本発明の実施の形態について、図１〜図１０を用いて説明する。
【００２２】
（実施の形態１）
図１は、本発明の実施の形態１によるＶＤＳＬ通信システムを示すブロック図である。
【００２３】
図１において、公衆回線網１０１、外線ケーブル１０２、ＰＢＸ１０３、内線ケーブル１０４、電話機１０５、インターネット２０１、ＷＡＮケーブル２０２、ＶＤＳＬ装置２０３、ＶＤＳＬモデム２０４、ＰＣ２０５、ＬＡＮケーブル２０６である。図１と図１１とを比較すると、図１のＶＤＳＬ通信システムの構成には、図１１の設定用機器２１０と接続ケーブル２１１とが含まれていないことが分かる。これは、ＶＤＳＬモデム２０４において通信速度等のデータの設定が行われるためである。そして、ＶＤＳＬ装置２０３、ＰＢＸ１０３は主にビルやマンションの地下制御室に設置される場合が多いのに対して、ＶＤＳＬモデム２０４、ＰＣ２０５、ＬＡＮケーブル２０６、電話機１０５は、ユーザが使用する宅内や客室に設置される。
【００２４】
図２は、図１のＶＤＳＬモデム２０４を示すブロック図である。
【００２５】
図２において、１１はＶＤＳＬモデム２０４全体の制御をつかさどる中央処理装置（ＣＰＵ）、１２はＶＤＳＬチップやアナログフロントエンド、スプリッタから構成され、ＶＤＳＬの変調処理や、ＶＤＳＬ信号とアナログ信号の分離処理などを行うＶＤＳＬ制御部、１３はＶＤＳＬチップのレジスタ等から構成され、ＶＤＳＬの各種設定データを格納しているＶＤＳＬパラメータ格納部、１４はＬＡＮの物理層（Ｐｈｙｓｉｃａｌ層）等の処理をおこなうＬＡＮチップなどから構成されるＬＡＮ制御部、１５はＲＯＭやＲＡＭから構成され、プログラムや各種データ等が格納されるメモリ、１６はＶＤＳＬモデム２０４の状態等をユーザに表示する為の表示部、１７は新規設定や変更が必要な場合に通信速度等のデータを入力する入力部である。
【００２６】
図３は、図１のＶＤＳＬ装置２０３を示すブロック図である。
【００２７】
図３において、内線ケーブル１０４、ＷＡＮケーブル２０２は図１と同様のものであり、２２１はＶＤＳＬ装置２０３全体の制御をつかさどる中央処理装置（ＣＰＵ）、２２２はプログラムやデータを格納するＲＡＭやＲＯＭから構成されるメモリ、２２３はインターネット２０１との接続および制御を行うＷＡＮインタフェース部（ＷＡＮＩ／Ｆ部）、２２４は効率良く高速なパケット交換を実現するＬＡＮスイッチ機能部、２２５はアナログ回線やＩＳＤＮ回線等から成る内線との接続を行う内線インタフェース部（内線Ｉ／Ｆ部）、２２６はＶＤＳＬチップやアナログフロントエンドやスプリッタから構成され、ＶＤＳＬの変調処理やＶＤＳＬ信号とアナログ信号の分離処理などを行うＶＤＳＬ制御部、２２７はＶＤＳＬチップのレジスタ等から構成され、ＶＤＳＬの各種設定データを格納しているＶＤＳＬパラメータ格納部である。なお、図３におけるＷＡＮケーブル２０２の本数は１本とは限らず複数本ある場合もある。
【００２８】
このように構成されたＶＤＳＬ通信システムについて、その動作を図４、図５を用いて説明する。図４、図５は本発明の実施の形態１におけるＶＤＳＬ通信速度設定動作を示すシーケンス図である。
【００２９】
まず、図４を用いてＶＤＳＬ通信速度設定動作について説明する。
【００３０】
ユーザやネットワーク管理者などの使用者は、ＶＤＳＬモデム２０４の入力部１７から、設定したい通信速度を入力する（Ｓ１）。その入力が完了すると、ＶＤＳＬモデム２０４は、メモリ１５に格納されているプログラムに基づく動作を行って、入力された通信速度の値をＶＤＳＬ装置２０３に通知する（Ｓ２）。なお、Ｓ２の通知の時点では、まだ既存の通信速度でのＶＤＳＬリンクが確立しており、ＶＤＳＬ装置２０３とＶＤＳＬモデム２０４との間でのデータ通信は可能である。よって、この通知は、ＩＰ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）層より上位層のデータを使った通知でもよいし、ＩＰ層より下位層のＶＤＳＬ層のデータでの通知でもよい。要は、ここでは、その通知の方法はいずれの層の伝送方法でもよく、入力された通信速度の値がＶＤＳＬモデム２０４からＶＤＳＬ装置２０３に通知されればよい。通信速度の値を受信したＶＤＳＬ装置２０３は、メモリ２２２に格納されているプログラムに基づく動作を行って、その通信速度の値をＶＤＳＬパラメータ格納部２２７に設定する（ＶＤＳＬチップのレジスタの値を書き換える）（Ｓ３）。その後、メモリ２２２に格納されているプログラムに基づく動作を行って、ＶＤＳＬ装置２０３自身を自動的にリセットする（Ｓ４）。ＶＤＳＬ装置２０３をリセットすることにより、ＶＤＳＬ装置２０３とＶＤＳＬモデム２０４との間の既存のリンクは切断される。リセットされたＶＤＳＬ装置２０３は、メモリ２２２のプログラムに基づく動作を開始する。この動作を開始したＶＤＳＬ装置２０３は、Ｓ３で設定された通信速度でＶＤＳＬモデム２０４とのリンクを確立するためのネゴシエーションを開始する（Ｓ５）。そしてネゴシエーションが完了すると、Ｓ３においてＶＤＳＬパラメータ格納部２２７に設定した通信速度で、ＶＤＳＬのリンクが確立される（Ｓ６）。
【００３１】
以上はＶＤＳＬ装置２０３がマスタ、ＶＤＳＬモデム２０４がスレーブである場合の動作である。
【００３２】
次に、ＶＤＳＬ装置２０３がスレーブ、ＶＤＳＬモデム２０４がマスタである場合の動作について図５を用いて説明する。
【００３３】
使用者は、ＶＤＳＬモデム２０４の入力部１７から、設定したい通信速度を入力する（Ｓ１１）。その入力が完了すると、ＶＤＳＬモデム２０４は、メモリ１５に格納されているプログラムに基づく動作を行って、入力された通信速度の値をＶＤＳＬモデム２０４のＶＤＳＬパラメータ格納部１３に設定する（ＶＤＳＬチップのレジスタの値を書き換える）（Ｓ１２）。その後、メモリ１５に格納されているプログラムに基づく動作を行って、ＶＤＳＬモデム２０４自身を自動的にリセットする（Ｓ１３）。ＶＤＳＬモデム２０４をリセットすることにより、ＶＤＳＬ装置２０３とＶＤＳＬモデム２０４との間の既存のリンクは切断される。リセットされたＶＤＳＬモデム２０４は、メモリ１５のプログラムに基づく動作を開始する。ＶＤＳＬモデム２０４とリンクが切断されたＶＤＳＬ装置２０３とは、再びリンクを確立するためにネゴシエーションを開始する（Ｓ１４）。そして、ネゴシエーションが完了すると、Ｓ１２においてＶＤＳＬパラメータ格納部１３に設定した通信速度で、ＶＤＳＬのリンクが確立される（Ｓ１５）。
【００３４】
以上のように本実施の形態によれば、ＶＤＳＬモデム２０４は、設定した通信速度をＶＤＳＬ装置２０３に送信することにより、ＶＤＳＬの通信速度の設定の為にネットワーク管理者等が設定用機器が設置してある場所（例えばビルの地下制御室）に出向いて設定作業をする必要がなくなり、通常は宅内に設定されているＶＤＳＬモデムから簡単に通信速度を設定することができる。
【００３５】
また、ＶＤＳＬモデム２０４は、通信速度等のデータを入力して設定するための入力部１７を有することにより、ＶＤＳＬモデム２０４の入力部１７から容易に通信速度を設定することができる。
【００３６】
（実施の形態２）
本発明の実施の形態２によるＶＤＳＬ通信システムの構成は実施の形態１と同様、図１〜図３に示す構成である。
【００３７】
このように構成されたＶＤＳＬ通信システムについて、その動作を図６、図７を用いて説明する。図６、図７は、本発明の実施の形態２におけるＶＤＳＬ通信速度設定動作を示すシーケンス図である。
【００３８】
ここで、オートネゴシエーション機能について説明する。一般的に、ＬＡＮ制御部１４で用いられるＬＡＮチップは、ＬＡＮケーブル２０６を介して接続されるＰＣ２０５等の通信相手と通信を行う際に、ＩＥＥＥ８０２．３ｕで規定されているオートネゴシエーション機能を持っている。このオートネゴシエーション機能とは、接続する通信相手に合せてその伝送速度を１０Ｍｂｐｓもしくは１００Ｍｂｐｓで自動認識する機能である。つまり、ＬＡＮ制御部１４のオートネゴシエーション機能により、ＶＤＳＬモデム２０４とＰＣ２０５との間の伝送速度は常にＬＡＮ制御部１４によって把握されている。
【００３９】
本実施の形態では、このＶＤＳＬモデム２０４のＬＡＮ制御部１４のオートネゴシエーション機能を利用する。
【００４０】
まず、図６を用いて、ＶＤＳＬ通信速度設定動作について説明する。
【００４１】
ＬＡＮ制御部１４のオートネゴシエーション機能により、ＶＤＳＬモデム２０４のＬＡＮ側の伝送速度を検知する（Ｓ２１）。その伝送速度を元に、ＶＤＳＬモデム２０４のＣＰＵ１１は、ＶＤＳＬの通信速度を算出する（Ｓ２２）。例えば、ＬＡＮの通信速度が１０Ｍｂｐｓならば、それ以下になるような最大のＶＤＳＬの通信速度を算出する。算出の方法としては、メモリ１５に格納されているデータテーブルを参照するような方法でもよく、また、プログラムにより算出するようにしてもよい。ここではその算出方法は問わない。通信速度が算出されると、ＶＤＳＬモデム２０４は、メモリ１５に格納されているプログラムに基づく動作を行って、算出された通信速度の値をＶＤＳＬ装置２０３に通知する（Ｓ２３）。Ｓ２４〜Ｓ２７における動作は、図４のＳ３〜Ｓ６における動作と同様であるので、その説明は省略する。要は、図４におけるユーザの通信速度入力（Ｓ１）がオートネゴシエーション機能による検知（Ｓ２１）および通信速度算出（Ｓ２２）に変わっただけであり、Ｓ２３以降の動作は、実施の形態１の図４におけるＳ２以降の動作と同様である。
【００４２】
以上はＶＤＳＬ装置２０３がマスタ、ＶＤＳＬモデム２０４がスレーブである場合の動作である。次に、ＶＤＳＬ装置２０３がスレーブ、ＶＤＳＬモデム２０４がマスタである場合の動作について図７を用いて説明する。
【００４３】
図７に示す動作においても、ＬＡＮ制御部１４のオートネゴシエーション機能を利用する。
【００４４】
ＬＡＮ制御部１４のオートネゴシエーション機能によりＶＤＳＬモデム２０４のＬＡＮ側の伝送速度を検知する（Ｓ３１）。その伝送速度を元に、ＶＤＳＬモデム２０４のＣＰＵ１１は、ＶＤＳＬの通信速度を算出する（Ｓ３２）。例えば、ＬＡＮの通信速度が１０Ｍｂｐｓならば、それ以下になるような最大のＶＤＳＬの通信速度を算出する。算出の方法としては、メモリ１５に格納されているデータテーブルを参照するような方法でもよく、また、プログラムにより算出するようにしてもよい。ここではその算出方法は問わない。通信速度が算出されると、ＶＤＳＬモデム２０４は、メモリ１５に格納されているプログラムに基づく動作を行って、算出された通信速度の値をＶＤＳＬモデム２０４のＶＤＳＬパラメータ格納部１３に格納する（ＶＤＳＬチップのレジスタの値を書き換える）（Ｓ３３）。Ｓ３３以降の動作は、実施の形態１の図５の１２以降の動作と同様であるので、その説明は省略する。要は、図５におけるユーザの通信速度入力（Ｓ１１）がオートネゴシエーション機能による検知（Ｓ３１）および通信速度算出（Ｓ３２）に変わっただけであり、Ｓ３３以降の動作は、実施の形態１の図５におけるＳ１２以降の動作と同様である。
【００４５】
以上のように本実施の形態によれば、ＶＤＳＬモデム２０４は、ＰＣ２０５等が接続されたＬＡＮにおける伝送速度に合せて通信速度を適切な速度に自動設定することにより、ＶＤＳＬモデムのＬＡＮ側の状態、たとえば１０ＢａｓｅＴ（１０Ｍｂｐｓ）が接続されているのか若しくは１００ＢａｓｅＴ（１００Ｍｂｐｓ）が接続されているのかを自動的に判別し、その結果を元に通信速度を自動的に設定することができるので、人的設定作業が不要となり、設定作業の簡略化を図ることができ、利便性の向上を図ることができ、また、人的作業の設定ミスによりＬＡＮ側が１０Ｍｂｐｓの伝送速度しかないのにＶＤＳＬの通信速度を１０Ｍｂｐｓ以上に設定してしまった場合にも、１０Ｍｂｐｓ以下の適切な通信速度に自動的に修正することができる、つまり、ＶＤＳＬモデムのＬＡＮ側の伝送速度を最大限に活かせるようにＶＤＳＬの通信速度を自動的に設定することができると共に人為作業による設定ミスを自動的に修正することができる。
【００４６】
（実施の形態３）
本発明の実施の形態３によるＶＤＳＬ通信システムの構成は実施の形態１と同様、図１〜図３に示す構成である。
【００４７】
このように構成されたＶＤＳＬ通信システムについて、通信速度の表示動作を図８〜図１０を用いて説明する。図８、図９は本発明の実施の形態３におけるＶＤＳＬモデム２０４の表示部１６を示すパネル図であり、図１０は本実施の形態におけるＶＤＳＬ通信速度表示動作を示すシーケンス図である。
【００４８】
表示する通信速度の値は、ＶＤＳＬ装置２０３がスレーブ、ＶＤＳＬモデム２０４がマスタとなって動作している場合は、ＶＤＳＬモデム２０４内のＶＤＳＬパラメータ格納部１３に格納されており、また、ＶＤＳＬ装置２０３がマスタ、ＶＤＳＬモデム２０４がスレーブとなって動作している場合は、ＶＤＳＬ装置２０３内のＶＤＳＬパラメータ格納部２２７に格納されている。通信速度の値がＶＤＳＬモデム２０４内のＶＤＳＬパラメータ格納部１３に格納されている場合は、ＶＤＳＬパラメータ格納部１３の通信速度のパラメータを参照して表示部１６に表示する。一方、通信速度の値がＶＤＳＬ装置２０３内のＶＤＳＬパラメータ格納部２２７に格納されている場合は、以下に説明する図１０に示す手順によりＶＤＳＬパラメータ格納部２２７の通信速度のパラメータを参照することで、ＶＤＳＬモデム２０４の表示部１６に表示する。
【００４９】
次に、図１０に示すＶＤＳＬ通信速度表示動作について説明する。
【００５０】
まず、ＶＤＳＬモデム２０４は、ＶＤＳＬ装置２０３に対して、「通信速度要求」のメッセージを送信する（Ｓ４１）。「通信速度要求」を受信したＶＤＳＬ装置２０３は、ＶＤＳＬパラメータ格納部２２７に格納してある通信速度のパラメータを「通信速度確認」のメッセージと共にＶＤＳＬモデム２０４へ送信する（Ｓ４２）。「通信速度確認」メッセージを受信したＶＤＳＬモデム２０４は、受けとった通信速度のパラメータを参照して表示部１６に通信速度を表示する（Ｓ４３）。なお、表示部１６での表示の方法は、図８のようにＬＣＤ等にテキスト表示してもよいし、図９のようにＬＥＤ１８を用いて、ＬＥＤ１８の点灯する数で通信速度を表示したり、もしくはＬＥＤ１８の色を変えて通信速度を表示してもよい。
【００５１】
以上のように本実施の形態によれば、ＶＤＳＬモデム２０４上に現在の通信速度の値を表示させることで、設定ミスを防ぐことができ、また、ユーザに対して機器使用の安心感を与えることができる。
【００５２】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項１に記載のＶＤＳＬ通信システムによれば、ＰＢＸおよびインターネット網に接続されたＶＤＳＬ装置と、ＶＤＳＬ装置に接続されたＶＤＳＬモデムとを有するＶＤＳＬ通信システムにおいて、ＶＤＳＬモデムは、設定した通信速度をＶＤＳＬ装置に送信することにより、ＶＤＳＬの通信速度の設定の為にネットワーク管理者等が設定用機器が設置してある場所（例えばビルの地下制御室）に出向いて設定作業をする必要がなくなり、通常は宅内に設定されているＶＤＳＬモデムから簡単に通信速度を設定することができるという有利な効果が得られる。
【００５３】
請求項２に記載のＶＤＳＬ通信システムによれば、請求項１に記載のＶＤＳＬ通信システムにおいて、ＶＤＳＬモデムは、通信速度等のデータを入力して設定するための入力部を有することにより、ＶＤＳＬモデムの入力部から容易に通信速度を設定することができるという有利な効果が得られる。
【００５４】
請求項３に記載のＶＤＳＬ通信システムによれば、請求項１に記載のＶＤＳＬ通信システムにおいて、ＶＤＳＬモデムは、ＰＣ等が接続されたＬＡＮの伝送速度に合せて通信速度を適切な速度に自動設定することにより、ＶＤＳＬモデムのＬＡＮ側の状態、たとえば１０ＢａｓｅＴ（１０Ｍｂｐｓ）が接続されているのか若しくは１００ＢａｓｅＴ（１００Ｍｂｐｓ）が接続されているのかを自動的に判別し、その結果を元に通信速度を自動的に設定することができるので、人的設定作業が不要となり、設定作業の簡略化を図ることができ、利便性の向上を図ることができるという作用を有し、また、人的作業の設定ミスによりＬＡＮ側が１０Ｍｂｐｓの伝送速度しかないのにＶＤＳＬの通信速度を１０Ｍｂｐｓ以上に設定してしまった場合にも、１０Ｍｂｐｓ以下の適切な通信速度に自動的に修正することができるという作用、つまり、ＶＤＳＬモデムのＬＡＮ側の伝送速度を最大限に活かせるようにＶＤＳＬの通信速度を自動的に設定することができると共に人為作業による設定ミスを自動的に修正することができるという有利な効果が得られる。
【００５５】
請求項４に記載のＶＤＳＬ通信システムによれば、請求項１乃至３のいずれか１に記載のＶＤＳＬ通信システムにおいて、ＶＤＳＬモデムは、ＶＤＳＬモデムの状態や各種データなどを表示する表示部を有することにより、ＶＤＳＬモデムの表示部に現在の通信速度の値を表示させることで、設定ミスを防ぐことができ、また、ユーザに対してはＶＤＳＬ通信システムを使用する際に安心感を与えることができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態１によるＶＤＳＬ通信システムを示すブロック図
【図２】図１のＶＤＳＬモデムを示すブロック図
【図３】図１のＶＤＳＬ装置を示すブロック図
【図４】本発明の実施の形態１におけるＶＤＳＬ通信速度設定動作を示すシーケンス図
【図５】本発明の実施の形態１におけるＶＤＳＬ通信速度設定動作を示すシーケンス図
【図６】本発明の実施の形態２におけるＶＤＳＬ通信速度設定動作を示すシーケンス図
【図７】本発明の実施の形態２におけるＶＤＳＬ通信速度設定動作を示すシーケンス図
【図８】本発明の実施の形態３におけるＶＤＳＬモデムの表示部を示すパネル図
【図９】本発明の実施の形態３におけるＶＤＳＬモデムの表示部を示すパネル図
【図１０】本発明の実施の形態３におけるＶＤＳＬ通信速度表示動作を示すシーケンス図
【図１１】従来のＶＤＳＬ通信システムを示すブロック図
【図１２】設定用機器における設定入力画面の例を示す画面図
【符号の説明】
１１ ＣＰＵ
１２ ＶＤＳＬ制御部
１３ ＶＤＳＬパラメータ格納部
１４ ＬＡＮ制御部
１５ メモリ
１６ 表示部
１７ 入力部
１８ ＬＥＤ
１０１ 公衆回線網
１０２ 外線ケーブル
１０３ ＰＢＸ
１０４ 内線ケーブル
１０５ 電話機
２０１ インターネット
２０２ ＷＡＮケーブル
２０３ ＶＤＳＬ装置
２０４ ＶＤＳＬモデム
２０５ ＰＣ
２０６ ＬＡＮケーブル
２２１ ＣＰＵ
２２２ メモリ
２２３ ＷＡＮインタフェース部（ＷＡＮＩ／Ｆ部）
２２４ ＬＡＮスイッチ機能部
２２５ 内線インタフェース部（内線Ｉ／Ｆ部）
２２６ ＶＤＳＬ制御部
２２７ ＶＤＳＬパラメータ格納部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a VDSL communication system used for high-speed Internet communication in condominiums, hotels, and the like.
[0002]
[Prior art]
VDSL communication systems are being considered for high-speed Internet communication. To realize this communication, a VDSL modem is used (for example, see Patent Document 1).
[0003]
FIG. 11 is a block diagram showing a conventional VDSL communication system.
[0004]
11, reference numeral 101 denotes a public line network, 102 denotes an external line cable such as an analog line or an ISDN line, 103 denotes a PBX, 104 denotes an extension line such as an analog line or an ISDN line, 105 denotes a telephone, 201 denotes the Internet, and 202 denotes the Internet 201. A WAN cable connecting the VDSL device 203 to the PDSL 103 and the Internet 201; 204, a VDSL modem connected to the VDSL device 203; 205, a PC; 206, a LAN cable; A setting device (setting personal computer) 211 for performing various settings related to VDSL such as the communication speed of the device, and 211 is a connection cable for connecting the setting device 210 and the VDSL device 203.
[0005]
The outline of functions, operations, and the like of the VDSL communication system thus configured will be described with reference to FIG. FIG. 12 is a screen diagram showing an example of a setting input screen in the setting device 210.
[0006]
The VDSL device 203 and the VDSL modem 204 are devices that can superimpose data on a normal telephone line. The VDSL device 203 and the VDSL modem 204 use the existing one extension cable 104 as it is, and without laying a new cable, And a data network. That is, voice communication and high-speed data communication can be performed using only one telephone line. In the VDSL communication system of FIG. 11, various settings relating to the VDSL such as the communication speed of each extension and VLAN (Virtual LAN) can be performed by connecting the setting device 210 to the VDSL device 203 and using a network administrator from an input screen as shown in FIG. Or by a person in charge of construction.
[0007]
[Patent Document 1]
JP 2002-511990 A
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-mentioned conventional VDSL communication system, when setting the communication speed of the VDSL, it is necessary to set the communication speed from the setting device 210 connected to the VDSL device 203. In general, the VDSL device 203, the PBX 103, and the The equipment 210 is often installed in the basement control room of a building or condominium, and whenever the communication speed is set or changed, the network management is performed in the basement control room where the setting equipment is installed. This requires a user or the like to go and make settings, and therefore, there is a problem that the setting of the communication speed cannot be changed flexibly. In addition, the items such as the communication speed that must be set are the same as the number of connected extensions, and there is a problem that a setting error may occur as long as a human makes the setting.
[0009]
In this VDSL communication system, it is required that the communication speed of VDSL can be easily set from a VDSL modem usually located at home, and the communication speed of VDSL can be automatically set.
[0010]
An object of the present invention is to provide a VDSL communication system that can easily set a VDSL communication speed from a VDSL modem and automatically set a VDSL communication speed to satisfy this demand. I do.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve this problem, a VDSL communication system according to the present invention is a VDSL communication system having a VDSL device connected to a PBX and the Internet network, and a VDSL modem connected to the VDSL device. A configuration for transmitting the speed to the VDSL device is provided.
[0012]
As a result, a VDSL communication system that can easily set the communication speed of VDSL from the VDSL modem is obtained.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
A VDSL communication system according to claim 1 of the present invention is a VDSL communication system having a VDSL device connected to a PBX and an Internet network, and a VDSL modem connected to the VDSL device, wherein the VDSL modem has a set communication speed. Is transmitted to the VDSL device.
[0014]
With this configuration, it is not necessary for a network administrator or the like to go to a place where setting equipment is installed (for example, a basement control room of a building) and perform setting work for setting a VDSL communication speed. This has the effect that the communication speed can be easily set from the set VDSL modem.
[0015]
A VDSL communication system according to a second aspect is the VDSL communication system according to the first aspect, wherein the VDSL modem has an input unit for inputting and setting data such as a communication speed.
[0016]
With this configuration, the communication speed can be easily set from the input unit of the VDSL modem.
[0017]
According to a third aspect of the present invention, in the VDSL communication system according to the first aspect, the VDSL modem automatically sets a communication speed to an appropriate speed in accordance with a transmission speed of a LAN to which a PC or the like is connected. It is what it was.
[0018]
With this configuration, the state of the VDSL modem on the LAN side, for example, whether 10BaseT (10 Mbps) or 100BaseT (100 Mbps) is connected is automatically determined, and the communication speed is automatically determined based on the result. Since the setting can be performed manually, there is no need for a human setting operation, the setting operation can be simplified, and the convenience can be improved. Even if the LAN side has only 10 Mbps transmission speed due to a mistake and the VDSL communication speed is set to 10 Mbps or more, the operation can be automatically corrected to an appropriate communication speed of 10 Mbps or less, that is, Automatically set the VDSL communication speed to make the most of the transmission speed on the LAN side of the VDSL modem An effect that it is possible bets to automatically correct the setting error due to human work with it.
[0019]
A VDSL communication system according to a fourth aspect is the VDSL communication system according to any one of the first to third aspects, wherein the VDSL modem has a display unit for displaying a status of the VDSL modem, various data, and the like. Things.
[0020]
With this configuration, by displaying the current communication speed value on the display unit of the VDSL modem, it is possible to prevent a setting error, and to give the user a sense of security when using the VDSL communication system. It has the effect of being able to.
[0021]
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0022]
(Embodiment 1)
FIG. 1 is a block diagram showing a VDSL communication system according to Embodiment 1 of the present invention.
[0023]
In FIG. 1, a public line network 101, an external cable 102, a PBX 103, an extension cable 104, a telephone 105, the Internet 201, a WAN cable 202, a VDSL device 203, a VDSL modem 204, a PC 205, and a LAN cable 206 are shown. Comparing FIG. 1 with FIG. 11, it can be seen that the configuration of the VDSL communication system of FIG. 1 does not include the setting device 210 and the connection cable 211 of FIG. This is because data such as communication speed is set in the VDSL modem 204. In many cases, the VDSL device 203 and the PBX 103 are mainly installed in a basement control room of a building or a condominium, whereas the VDSL modem 204, the PC 205, the LAN cable 206, and the telephone 105 are used in a home or guest room used by the user. Installed in
[0024]
FIG. 2 is a block diagram showing the VDSL modem 204 of FIG.
[0025]
In FIG. 2, reference numeral 11 denotes a central processing unit (CPU) for controlling the entire VDSL modem 204, and reference numeral 12 includes a VDSL chip, an analog front end, and a splitter, and performs VDSL modulation processing, VDSL signal and analog signal separation processing, and the like. VDSL control unit 13 for performing VDSL parameters, a VDSL parameter storage unit for storing VDSL various setting data, and a LAN chip for performing processing such as a physical layer (Physical layer) of LAN. , A memory which stores a program and various data, etc., 16 is a display for displaying the state of the VDSL modem 204 to a user, and 17 is a new setting. Or input data such as communication speed when changes are required. That.
[0026]
FIG. 3 is a block diagram showing the VDSL device 203 of FIG.
[0027]
In FIG. 3, an extension cable 104 and a WAN cable 202 are the same as those in FIG. 1. A central processing unit (CPU) 221 controls the entire VDSL device 203. A RAM 222 and a ROM store programs and data. The configured memory 223 is a WAN interface unit (WAN I / F unit) for connection and control with the Internet 201, 224 is a LAN switch function unit for realizing efficient and high-speed packet switching, and 225 is an analog line, ISDN line, etc. An extension interface unit (extension I / F unit) 226 for connecting to an extension consisting of a VDSL chip, an analog front end, and a splitter, and performs VDSL modulation processing and VDSL signal / analog signal separation processing. The control unit 227 is a VDSL chip register. Consists data like a VDSL parameter storage unit that stores various setting data for VDSL. Note that the number of the WAN cables 202 in FIG. 3 is not limited to one and may be plural.
[0028]
The operation of the VDSL communication system thus configured will be described with reference to FIGS. 4 and 5 are sequence diagrams showing a VDSL communication speed setting operation according to Embodiment 1 of the present invention.
[0029]
First, a VDSL communication speed setting operation will be described with reference to FIG.
[0030]
A user such as a user or a network administrator inputs a desired communication speed from the input unit 17 of the VDSL modem 204 (S1). When the input is completed, the VDSL modem 204 performs an operation based on the program stored in the memory 15, and notifies the VDSL device 203 of the input communication speed value (S2). At the time of the notification in S2, the VDSL link at the existing communication speed is still established, and data communication between the VDSL device 203 and the VDSL modem 204 is possible. Therefore, this notification may be a notification using data in a layer higher than the IP (Internet Protocol) layer, or a notification using data in a VDSL layer lower than the IP layer. In short, the method of the notification may be any layer transmission method, and the value of the input communication speed may be notified from the VDSL modem 204 to the VDSL device 203. The VDSL device 203 that has received the communication speed value performs an operation based on the program stored in the memory 222 and sets the communication speed value in the VDSL parameter storage unit 227 (rewrites the value of the register of the VDSL chip). ) (S3). Thereafter, the operation based on the program stored in the memory 222 is performed, and the VDSL device 203 itself is automatically reset (S4). Resetting the VDSL device 203 disconnects the existing link between the VDSL device 203 and the VDSL modem 204. The reset VDSL device 203 starts the operation based on the program in the memory 222. The VDSL device 203 that has started this operation starts negotiation for establishing a link with the VDSL modem 204 at the communication speed set in S3 (S5). When the negotiation is completed, a VDSL link is established at the communication speed set in the VDSL parameter storage unit 227 in S3 (S6).
[0031]
The above is the operation when the VDSL device 203 is a master and the VDSL modem 204 is a slave.
[0032]
Next, the operation when the VDSL device 203 is a slave and the VDSL modem 204 is a master will be described with reference to FIG.
[0033]
The user inputs a desired communication speed from the input unit 17 of the VDSL modem 204 (S11). When the input is completed, the VDSL modem 204 performs an operation based on the program stored in the memory 15 and sets the value of the input communication speed in the VDSL parameter storage unit 13 of the VDSL modem 204 (the VDSL chip). (Rewrite the value of the register) (S12). Thereafter, the operation based on the program stored in the memory 15 is performed, and the VDSL modem 204 itself is automatically reset (S13). Resetting the VDSL modem 204 disconnects the existing link between the VDSL device 203 and the VDSL modem 204. The reset VDSL modem 204 starts the operation based on the program in the memory 15. The VDSL modem 204 and the disconnected VDSL device 203 start negotiation to establish a link again (S14). When the negotiation is completed, a VDSL link is established at the communication speed set in the VDSL parameter storage unit 13 in S12 (S15).
[0034]
As described above, according to the present embodiment, the VDSL modem 204 transmits the set communication speed to the VDSL device 203, so that the network administrator or the like installs the setting device for setting the VDSL communication speed. It is not necessary to go to a certain place (for example, a basement control room of a building) and perform a setting operation, and the communication speed can be easily set from a VDSL modem normally set in a house.
[0035]
In addition, since the VDSL modem 204 has the input unit 17 for inputting and setting data such as a communication speed, the communication speed can be easily set from the input unit 17 of the VDSL modem 204.
[0036]
(Embodiment 2)
The configuration of the VDSL communication system according to the second embodiment of the present invention is the configuration shown in FIGS.
[0037]
The operation of the VDSL communication system thus configured will be described with reference to FIGS. 6 and 7 are sequence diagrams showing a VDSL communication speed setting operation according to Embodiment 2 of the present invention.
[0038]
Here, the auto negotiation function will be described. In general, a LAN chip used in the LAN control unit 14 has an auto-negotiation function defined by IEEE802.3u when communicating with a communication partner such as a PC 205 connected via a LAN cable 206. I have. The auto negotiation function is a function of automatically recognizing the transmission speed at 10 Mbps or 100 Mbps according to the communication partner to be connected. That is, the transmission speed between the VDSL modem 204 and the PC 205 is always grasped by the LAN control unit 14 by the auto-negotiation function of the LAN control unit 14.
[0039]
In the present embodiment, an auto-negotiation function of the LAN control unit 14 of the VDSL modem 204 is used.
[0040]
First, the VDSL communication speed setting operation will be described with reference to FIG.
[0041]
The transmission speed on the LAN side of the VDSL modem 204 is detected by the auto-negotiation function of the LAN control unit 14 (S21). Based on the transmission speed, the CPU 11 of the VDSL modem 204 calculates the VDSL communication speed (S22). For example, if the communication speed of the LAN is 10 Mbps, the maximum VDSL communication speed is calculated to be lower than 10 Mbps. As a calculation method, a method of referring to a data table stored in the memory 15 may be used, or the calculation may be performed by a program. Here, the calculation method does not matter. When the communication speed is calculated, the VDSL modem 204 performs an operation based on the program stored in the memory 15 and notifies the VDSL device 203 of the calculated communication speed value (S23). The operations in S24 to S27 are the same as the operations in S3 to S6 in FIG. The point is that the communication speed input (S1) of the user in FIG. 4 is merely replaced with the detection (S21) and the calculation of the communication speed (S22) by the auto negotiation function. The operation after S23 is the same as that of the first embodiment shown in FIG. Is the same as the operation after S2.
[0042]
The above is the operation when the VDSL device 203 is a master and the VDSL modem 204 is a slave. Next, the operation when the VDSL device 203 is a slave and the VDSL modem 204 is a master will be described with reference to FIG.
[0043]
The operation shown in FIG. 7 also uses the auto-negotiation function of the LAN control unit 14.
[0044]
The transmission speed on the LAN side of the VDSL modem 204 is detected by the auto-negotiation function of the LAN control unit 14 (S31). Based on the transmission speed, the CPU 11 of the VDSL modem 204 calculates a VDSL communication speed (S32). For example, if the communication speed of the LAN is 10 Mbps, the maximum VDSL communication speed is calculated to be lower than 10 Mbps. As a calculation method, a method of referring to a data table stored in the memory 15 may be used, or the calculation may be performed by a program. Here, the calculation method does not matter. When the communication speed is calculated, the VDSL modem 204 performs an operation based on the program stored in the memory 15 and stores the calculated communication speed value in the VDSL parameter storage unit 13 of the VDSL modem 204 (VDSL The value of the register of the chip is rewritten) (S33). The operation after S33 is the same as the operation after 12 in FIG. 5 of the first embodiment, and a description thereof will be omitted. The point is that the communication speed input (S11) of the user in FIG. 5 is changed to the detection (S31) and the communication speed calculation (S32) by the auto negotiation function, and the operation after S33 is the same as that of the first embodiment shown in FIG. Is the same as the operation in and after S12.
[0045]
As described above, according to the present embodiment, the VDSL modem 204 automatically sets the communication speed to an appropriate speed in accordance with the transmission speed in the LAN to which the PC 205 and the like are connected. For example, it is automatically determined whether 10BaseT (10 Mbps) is connected or 100BaseT (100 Mbps) is connected, and the communication speed can be automatically set based on the result. The setting work is not required, the setting work can be simplified, the convenience can be improved, and the communication speed of the VDSL can be improved even if the LAN side has only the transmission speed of 10 Mbps due to the setting mistake of the human work. Is automatically corrected to an appropriate communication speed of 10 Mbps or less even if it is set to 10 Mbps or more. It is, in other words, it is possible to automatically correct the setting error due to human work it is possible to automatically set the communication speed of VDSL in Ikaseru so the transmission speed of the LAN side of the VDSL modem to the maximum.
[0046]
(Embodiment 3)
The configuration of the VDSL communication system according to the third embodiment of the present invention is the configuration shown in FIGS.
[0047]
The operation of displaying the communication speed of the VDSL communication system configured as described above will be described with reference to FIGS. 8 and 9 are panel diagrams showing the display unit 16 of the VDSL modem 204 according to Embodiment 3 of the present invention, and FIG. 10 is a sequence diagram showing a VDSL communication speed display operation according to this embodiment.
[0048]
When the VDSL device 203 operates as a slave and the VDSL modem 204 operates as a master, the communication speed value to be displayed is stored in the VDSL parameter storage unit 13 in the VDSL modem 204. When the VDSL modem 204 is operating as a master and the VDSL modem 204 is operating as a slave, it is stored in the VDSL parameter storage unit 227 in the VDSL device 203. When the value of the communication speed is stored in the VDSL parameter storage unit 13 in the VDSL modem 204, the value is displayed on the display unit 16 with reference to the communication speed parameter in the VDSL parameter storage unit 13. On the other hand, when the value of the communication speed is stored in the VDSL parameter storage unit 227 in the VDSL device 203, by referring to the communication speed parameter in the VDSL parameter storage unit 227 according to the procedure shown in FIG. 10 described below. , On the display unit 16 of the VDSL modem 204.
[0049]
Next, the VDSL communication speed display operation shown in FIG. 10 will be described.
[0050]
First, the VDSL modem 204 transmits a “communication speed request” message to the VDSL device 203 (S41). The VDSL device 203 that has received the “communication speed request” transmits the communication speed parameter stored in the VDSL parameter storage unit 227 to the VDSL modem 204 together with the “communication speed confirmation” message (S42). The VDSL modem 204 that has received the “communication speed confirmation” message displays the communication speed on the display unit 16 with reference to the received communication speed parameter (S43). Note that the display method on the display unit 16 may be text display on an LCD or the like as shown in FIG. 8, or may use the LED 18 as shown in FIG. Alternatively, the communication speed may be displayed by changing the color of the LED 18.
[0051]
As described above, according to the present embodiment, by displaying the current communication speed value on VDSL modem 204, it is possible to prevent a setting error and to give the user a sense of security in using the device. be able to.
[0052]
【The invention's effect】
As described above, according to the VDSL communication system according to the first aspect of the present invention, in a VDSL communication system having a VDSL device connected to a PBX and an Internet network, and a VDSL modem connected to the VDSL device, The modem transmits the set communication speed to the VDSL device, so that a network administrator or the like goes to a place where setting equipment is installed (for example, a basement control room of a building) for setting the VDSL communication speed. There is no need to perform the setting operation, and the advantageous effect that the communication speed can be easily set from the VDSL modem normally set in the home can be obtained.
[0053]
According to the VDSL communication system of the second aspect, in the VDSL communication system of the first aspect, the VDSL modem has an input section for inputting and setting data such as a communication speed. This has an advantageous effect that the communication speed can be easily set from the input unit.
[0054]
According to the VDSL communication system of the third aspect, in the VDSL communication system of the first aspect, the VDSL modem automatically sets a communication speed to an appropriate speed in accordance with a transmission speed of a LAN to which a PC or the like is connected. By doing so, it is automatically determined whether the state of the VDSL modem on the LAN side, for example, whether 10BaseT (10 Mbps) or 100BaseT (100 Mbps) is connected, and the communication speed is automatically determined based on the result. Since the setting can be performed manually, there is no need for a human setting operation, the setting operation can be simplified, and the convenience can be improved. If the LAN side has only 10Mbps transmission speed due to a mistake and the VDSL communication speed is set to 10Mbps or higher Can automatically correct the communication speed to an appropriate communication speed of 10 Mbps or less, that is, automatically set the VDSL communication speed so as to make the most of the transmission speed on the LAN side of the VDSL modem. And the setting error caused by the manual operation can be automatically corrected.
[0055]
According to the VDSL communication system described in claim 4, in the VDSL communication system according to any one of claims 1 to 3, the VDSL modem has a display unit that displays a status of the VDSL modem, various data, and the like. By displaying the current value of the communication speed on the display unit of the VDSL modem, it is possible to prevent a setting error, and to give the user a sense of security when using the VDSL communication system. The advantageous effect described above can be obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a VDSL communication system according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram showing the VDSL modem of FIG. 1;
FIG. 3 is a block diagram showing the VDSL device of FIG. 1;
FIG. 4 is a sequence diagram showing a VDSL communication speed setting operation according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a sequence diagram showing a VDSL communication speed setting operation according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a sequence diagram showing a VDSL communication speed setting operation according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a sequence diagram showing a VDSL communication speed setting operation according to the second embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a panel diagram showing a display unit of a VDSL modem according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a panel diagram showing a display unit of the VDSL modem according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a sequence diagram showing a VDSL communication speed display operation according to Embodiment 3 of the present invention.
FIG. 11 is a block diagram showing a conventional VDSL communication system.
FIG. 12 is a screen diagram showing an example of a setting input screen on the setting device.
[Explanation of symbols]
11 CPU
12 VDSL control unit
13 VDSL parameter storage
14 LAN control unit
15 Memory
16 Display
17 Input section
18 LED
101 Public line network
102 External cable
103 PBX
104 extension cable
105 telephone
201 Internet
202 WAN cable
203 VDSL device
204 VDSL modem
205 PC
206 LAN cable
221 CPU
222 memory
223 WAN Interface Unit (WAN I / F Unit)
224 LAN switch function unit
225 extension interface (extension I / F)
226 VDSL control unit
227 VDSL parameter storage
