JP2004183207A - 移動式給排水設備システムの配管構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】移動式給排水システムの埋設ユニットにおける、給水管および給湯管などの管路内に残った滞留水によって、水質の悪化、雑菌の繁殖等の衛生面上での問題が発生することを防止し得る移動式給排水設備システムの配管構造を提供する。
【解決手段】移動式給排水システム用の給排水配管構造であって、個々の埋設ユニットに具備された接続用継手1が、給排水管接続部側に配管接続部3及び4の2個を備えた二股構造を有するとともに、機器側ユニットとの水栓接続部側が単管構造であり、前記水栓接続部内には、機器側ユニットとの接続時に開き、脱着時に閉まる弁機構が備えられ、この接続用継手を介して、複数の埋設ユニットに給排水管が直列的に接続可能になされ、末端に、使用頻度の高い水栓が接続されてなることを特徴とする移動式給排水設備システムの配管構造を提供する。
【選択図】 図2
【解決手段】移動式給排水システム用の給排水配管構造であって、個々の埋設ユニットに具備された接続用継手1が、給排水管接続部側に配管接続部3及び4の2個を備えた二股構造を有するとともに、機器側ユニットとの水栓接続部側が単管構造であり、前記水栓接続部内には、機器側ユニットとの接続時に開き、脱着時に閉まる弁機構が備えられ、この接続用継手を介して、複数の埋設ユニットに給排水管が直列的に接続可能になされ、末端に、使用頻度の高い水栓が接続されてなることを特徴とする移動式給排水設備システムの配管構造を提供する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅用として好適な、移動式給排水設備システムの配管構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、住宅内の洗面台、風呂、トイレ、キッチンなどの給排水設備は、住宅内の所定の位置に固定され、給排水配管は基本的に着脱不可能な接続方法により接続されていた。また、床または壁面に埋め込まれた接続ユニットに供給される水および湯の配管については、従来の排水配管の場合、個々の接続ユニットに接続される供給管を、上流側で複数個のチーズまたはヘッダーにより分岐して分配する配管システムが採用されていた。
一方、部屋内のスペースを有効に利用するため、給水、排水手段を特定の場所に固定することなく、床下に給湯管、給水管及び排水管と接続できる床下ユニットを設け、必要に応じて、給水処理部分を移動可能とした移動式給排水システムが提案されてきている。このシステムは、スペース以外にも諸事情によりトイレ、キッチン、洗面台、風呂などの給排水設備を、居室内で使用可能とするシステムである。例えば、理容美容院などで使用することができる移動設置可能な洗浄装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2502261号公報(第1頁〜第7頁)
【0004】
しかし、上記特許文献1に記載された移動式給排水システムにおいては、上記従来配管を使用した場合の次の様な問題があった。
すなわち埋設ユニットの設置された場所によっては、埋設ユニットにおける給水給湯管が数年間の長期にわたって使用されない可能性があり、この様な場合、そこに配管された給水、給湯の管路内には以前に使用した時に管路内に残った滞留水が有り、その滞留水は次に使用されるまで管路内に滞留するために、残留塩素濃度の低下等による水質の悪化、雑菌の繁殖等により衛生面での問題が発生するが、この問題については、なんら有効な手段が構じられていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の目的は、上記従来の移動式給排水システムにおける問題点を解決し、移動式給排水システムの埋設ユニットにおける、給水管および給湯管などの管路内に残った滞留水によって、水質の悪化、雑菌の繁殖等の衛生面上での問題が発生することを防止し得る移動式給排水設備システムの配管構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、請求項1記載の発明(以下、適宜「第1発明」という)は、移動式給排水システム用の、機器側ユニットと給排水管とが埋設ユニットを介して連通可能とされている給排水配管構造であって、個々の埋設ユニットに具備された接続用継手が、給排水管接続部側に配管接続部2個を備えた二股構造を有するとともに、機器側ユニットとの水栓接続部側が、前記二股構造が一体化された単管構造となされており、且つ前記機器側ユニットとの水栓接続部内には、機器側ユニットとの接続時に開き、脱着時に閉まる弁機構が備えられてなり、この接続用継手を介して、複数の埋設ユニットに給排水管が直列的に接続可能になされ、末端に、使用頻度の高い水栓が接続されてなることを特徴とする移動式給排水設備システムの配管構造を提供する。
【0007】
また、請求項2記載の発明(以下、適宜「第2発明」という)は、移動式給排水システム用の、機器側ユニットと給排水管とが埋設ユニットを介して連通可能とされている給排水配管構造であって、個々の埋設ユニットに具備された接続用継手が、給排水管接続部側に、配管接続部2個を備えた二股構造を有するとともに、機器側ユニットとの水栓接続部側が、前記二股構造が一体化された単管構造となされており、且つ前記機器側ユニットとの水栓接続部内には、機器側ユニットとの接続時に開き、脱着時に閉まる弁機構が備えられてなり、この接続用継手を介して、複数の埋設ユニットに給排水管が直列的に接続可能になされ、末端に、止水栓を介して、使用開始時に該止水栓を開いて管路内の滞留水を吐出することができる位置に中水タンクが配設されていることを特徴とする移動式給排水設備システムの配管構造を提供する。
【0008】
また、請求項3記載の発明(以下、適宜「第3発明」という)は、移動式給排水システム用の、機器側ユニットと給排水管とが埋設ユニットを介して連通可能とされている給排水配管構造であって、個々の埋設ユニットに具備された接続用継手が、給排水管接続部側に、配管接続部2個を備えた二股構造を有するとともに、機器側ユニットとの水栓接続部側が、前記二股構造が一体化された単管構造となされており、且つ前記機器側ユニットとの水栓接続部内には、機器側ユニットとの接続時に開き、脱着時に閉まる弁機構が備えられてなり、この接続用継手を介して、複数の埋設ユニットに給排水管が直列的に接続可能になされ、個々の埋設ユニットに具備された接続用継手の給排水管接続部側の一方に、給水ヘッダーから分岐された枝管が接続され、もう一方に接続された配管が中水化ヘッダーにて合流され、中水化ヘッダーの主管に接続された止水栓を介し、中水タンクが管路の滞留水を吐出できる位置に配設されていることを特徴とする移動式給排水設備システムの配管構造を提供する。
【0009】
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明の移動式給排水設備システムの配管構造においては、機器側ユニットと給排水管とが埋設ユニットを介して連通可能にされている。それぞれの埋設ユニットに具備された給水給湯接続用の接続継手は、給水管接続部側に配管接続部2個を備えた二股構造を有しており、一方、機器側ユニットとの水栓接続部側は前記二股構造が一体化された単管構造となされている。更に、前記機器側ユニットとの水栓接続部側には、機器側ユニットと接続すると開き、脱着すると閉まる弁機構が備えられている。この接続用継手を通し、複数の埋設ユニット給水給湯管が直列的に接続可能とされており、その末端に日常的に使用頻度の高い水栓が接続されている。このような構造により、各埋設ユニットまでの配管内は、末端の水栓を開くたびに水流が発生するので、長期に滞留することは無い。
使用頻度の高い水栓として、移動式給排水システムの埋設ユニットのうち、日常の炊事を行う位置に設置された埋設ユニットを利用しても良い。
【0010】
また、第2発明の如く、上記直列的に接続された配管の末端に、止水弁を介して、中水タンクを接続して内部の水を中水タンクヘ吐出することができる配管構造とすれば、移動式給排水システム使用開始時に止水栓を開くことにより、管路内の滞留水を中水タンクに吐出することが可能となる。中水タンクが無い場合は、排水管路系へ排水しても良い。
また、上記第3発明の如く、第1発明に対して更に、給水ヘッダーおよび中水化ヘッダーを使用し、個々の埋設ユニットに具備されたの接続用継手の給排水管接続部側の一方に、給水ヘッダーから分岐された枝管が接続され、もう一方に接続された配管が中水化ヘッダーにて合流され、中水化ヘッダーの主管に接続された止水栓を介し中水タンクが管路の滞留水を吐出できる位置に配設して、止水栓の開閉により管路内の滞留水を中水タンクヘ吐出する配管構造としても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照にしつつ説明する。
図1は、本発明において用いられる接続用継手の一例の模式的断面図であり、埋設ユニット側に設置された状態を示している。
図1に示すように、この接続用継手1は、給排水管接続部側(図1の下方)は二股構造とされ、一方、機器側ユニット(図示せず)との水栓接続部5側は単管構造となされている。
【0012】
すなわち接続継手1の図1における下方は、2個の配管接続部3,及び4が並列的に突設した二股構造となされ、接続継手1の内部にU字状に屈折する通水路2が形成されているとともに、配管接続部3,及び4の突出方向と反対方向(上方)は、前記二股構造が一体化された単管構造となされ、水栓接続部5が設けられている。
配管接続部3は、内筒部3aと外筒部3bとからなる差込み式に構成されており、接続すべき配管の一端部を差し込むだけで、止水状態にて嵌着できるようにされている。3dは内筒部3aの外面に周方向に沿って設けられた凹溝に装着されたOリングである。3eは抜け止めリングであり、3cは袋ナットである。
他方の配管接続部4も、一方の配管接続部3と同様の構造の差込み式に構成されている。
【0013】
U字状通水路2の中央部に連通する、水栓接続部5は、開口した筒状とされているので、前記U字状通水路2とともに通水部を形成することとなる。この水栓接続部5の内部には給水栓の基端部を螺合するための雌ねじが設けられており、また、機器側ユニットの配管接続部17との接続時に開き、脱着時に閉まる弁機構を備えている。この弁機構は弁体6及びスプリング7等からなり、弁体6は機器側ユニットの接続時には、通水部に押し出され、スプリング7を押圧して、パッキン8の止水状態が開放され、機器側ユニットに通水される。接続用継手1は水栓接続部5の近傍で埋設ユニット側の固定壁9に固定されて使用する。
尚、本明細書において「給水管」とは、給湯管としては用いられず、給水管のみに用いられる管、給水管、給湯管いずれにも使用し得る管、給湯管のみに用いられる管のいずれであっても良い。
温水又は冷水は一次側の方向から入り、次のユニット側の方向に通水される。矢印は、通水の方向を示す。
【0014】
図2は、図1に示す接続用継手1を用いた本発明の配管構造の一例を説明する配管模式図である(末端に使用頻度の高い水栓を接続した第1発明の場合)。給水管などの配管路11は、接続用継手1を介して複数の埋設ユニット10、10を通り、直列的に接続され、末端に使用頻度の高い水栓12が接続されている。温水又は冷水は一次側方向から入り、埋設ユニット10の中の接続用継手1の配管接続部3,及び4を経て、次のユニット側に向けた方向に流れ、最後に末端の使用頻度の高い水栓12に通水される。
埋設ユニットの設置された場所によっては、機器ユニットとの接続がなされない埋設ユニットがある場合があり、この埋設ユニットにおける給水管が数年間の長期にわたって使用されない場合も、図2に示す配管構造により、管路内に残った滞留水が滞留することはない。このために、残留塩素濃度の低下等による水質の悪化、雑菌の繁殖等により衛生面での問題が発生することはない。
【0015】
図3は、図1に示す接続用継手1を用いた本発明の配管構造の他の一例を説明する配管模式図である(末端に止水栓を介して中水タンクを接続した第2発明の場合)。
図2に示す配管構造の中で、末端に使用頻度の高い水栓12を接続する代わりに、末端に止水栓13を介して中水タンク14が接続される配管構造をとること以外は図2と同じである。この場合、移動式給排水システムの使用開始時に止水栓を開いて管路内の滞留水を中水タンク14に吐出される使用方法が取られる。
この場合も、埋設ユニットの設置された場所によっては、機器ユニットとの接続がなされない埋設ユニットがあり、この埋設ユニットにおける給水管が数年間の長期にわたって使用されない場合も、図3に示す配管構造と使用方法により、管路内に残った滞留水が滞留することはない。
【0016】
図4は、図1に示す接続用継手1を用いた本発明の配管構造の更に他の一例を説明する配管模式図である(給水ヘッダーを介して給水し、中水化ヘッダーと止水栓を介して中水タンクを接続した第3発明の場合)。
個々の埋設ユニット10の接続継手の配管接続部3,及び4の一方へ、給水ヘッダー15にて分岐された枝管が接続され給水される。接続継手の配管接続部のもう一方から接続された配管が中水化ヘッダー16にて合流され、中水化ヘッダー16の主管に設けられた止水栓13の開閉により管路内の滞留水を中水タンク14に吐出する。
この場合も、機器ユニットとの接続がなされない埋設ユニットがある場合があり、この埋設ユニットにおける給水管が数年間の長期にわたって使用されない場合も、図4に示す配管構造と使用方法により、管路内に残った滞留水が滞留することはない。
【0017】
【発明の効果】
本発明の移動式給排水設備システムの配管構造及び使用方法は、上記のとおり構成されているので、移動式給排水システムの埋設ユニットにおける、給水管などの管路内に残った滞留水が、次に使用されるまで管路内に滞留するということがなく、従って、残留塩素濃度の低下等による水質の悪化、雑菌の繁殖等の衛生面上の従来の問題点を解決した、配管構造を提供できる。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において用いられる接続用継手の一例の説明図であり、埋設ユニット側に設置された断面図である。
【図2】本発明の配管構造の一例を説明する配管模式図である(末端に使用頻度の高い水栓を接続した第1発明)。
【図3】本発明の配管構造の他の一例を説明する配管模式図である(末端に止水栓を介して中水タンクに接続した第2発明)。
【図4】本発明の配管構造の更に他の一例を説明する配管模式図である(給水ヘッダーを介して給水し、中水化ヘッダーと止水栓を介して中水タンクに接続した第3発明)。
【0019】
【符号の説明】
1 接続用継手
2 通水路
3 配管接続部(入口側)
4 配管接続部(出口側)
5 水栓接続部
6 弁体
7 スプリング
8 パッキン
9 固定壁
10 埋設ユニット
11 配管路
12 使用頻度の高い水栓
13 止水栓
14 中水タンク
15 給水(給湯)ヘッダー
16 中水化ヘッダー
17 機器側ユニットの配管接続部
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅用として好適な、移動式給排水設備システムの配管構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、住宅内の洗面台、風呂、トイレ、キッチンなどの給排水設備は、住宅内の所定の位置に固定され、給排水配管は基本的に着脱不可能な接続方法により接続されていた。また、床または壁面に埋め込まれた接続ユニットに供給される水および湯の配管については、従来の排水配管の場合、個々の接続ユニットに接続される供給管を、上流側で複数個のチーズまたはヘッダーにより分岐して分配する配管システムが採用されていた。
一方、部屋内のスペースを有効に利用するため、給水、排水手段を特定の場所に固定することなく、床下に給湯管、給水管及び排水管と接続できる床下ユニットを設け、必要に応じて、給水処理部分を移動可能とした移動式給排水システムが提案されてきている。このシステムは、スペース以外にも諸事情によりトイレ、キッチン、洗面台、風呂などの給排水設備を、居室内で使用可能とするシステムである。例えば、理容美容院などで使用することができる移動設置可能な洗浄装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特許第2502261号公報(第1頁〜第7頁)
【0004】
しかし、上記特許文献1に記載された移動式給排水システムにおいては、上記従来配管を使用した場合の次の様な問題があった。
すなわち埋設ユニットの設置された場所によっては、埋設ユニットにおける給水給湯管が数年間の長期にわたって使用されない可能性があり、この様な場合、そこに配管された給水、給湯の管路内には以前に使用した時に管路内に残った滞留水が有り、その滞留水は次に使用されるまで管路内に滞留するために、残留塩素濃度の低下等による水質の悪化、雑菌の繁殖等により衛生面での問題が発生するが、この問題については、なんら有効な手段が構じられていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の目的は、上記従来の移動式給排水システムにおける問題点を解決し、移動式給排水システムの埋設ユニットにおける、給水管および給湯管などの管路内に残った滞留水によって、水質の悪化、雑菌の繁殖等の衛生面上での問題が発生することを防止し得る移動式給排水設備システムの配管構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、請求項1記載の発明(以下、適宜「第1発明」という)は、移動式給排水システム用の、機器側ユニットと給排水管とが埋設ユニットを介して連通可能とされている給排水配管構造であって、個々の埋設ユニットに具備された接続用継手が、給排水管接続部側に配管接続部2個を備えた二股構造を有するとともに、機器側ユニットとの水栓接続部側が、前記二股構造が一体化された単管構造となされており、且つ前記機器側ユニットとの水栓接続部内には、機器側ユニットとの接続時に開き、脱着時に閉まる弁機構が備えられてなり、この接続用継手を介して、複数の埋設ユニットに給排水管が直列的に接続可能になされ、末端に、使用頻度の高い水栓が接続されてなることを特徴とする移動式給排水設備システムの配管構造を提供する。
【0007】
また、請求項2記載の発明(以下、適宜「第2発明」という)は、移動式給排水システム用の、機器側ユニットと給排水管とが埋設ユニットを介して連通可能とされている給排水配管構造であって、個々の埋設ユニットに具備された接続用継手が、給排水管接続部側に、配管接続部2個を備えた二股構造を有するとともに、機器側ユニットとの水栓接続部側が、前記二股構造が一体化された単管構造となされており、且つ前記機器側ユニットとの水栓接続部内には、機器側ユニットとの接続時に開き、脱着時に閉まる弁機構が備えられてなり、この接続用継手を介して、複数の埋設ユニットに給排水管が直列的に接続可能になされ、末端に、止水栓を介して、使用開始時に該止水栓を開いて管路内の滞留水を吐出することができる位置に中水タンクが配設されていることを特徴とする移動式給排水設備システムの配管構造を提供する。
【0008】
また、請求項3記載の発明(以下、適宜「第3発明」という)は、移動式給排水システム用の、機器側ユニットと給排水管とが埋設ユニットを介して連通可能とされている給排水配管構造であって、個々の埋設ユニットに具備された接続用継手が、給排水管接続部側に、配管接続部2個を備えた二股構造を有するとともに、機器側ユニットとの水栓接続部側が、前記二股構造が一体化された単管構造となされており、且つ前記機器側ユニットとの水栓接続部内には、機器側ユニットとの接続時に開き、脱着時に閉まる弁機構が備えられてなり、この接続用継手を介して、複数の埋設ユニットに給排水管が直列的に接続可能になされ、個々の埋設ユニットに具備された接続用継手の給排水管接続部側の一方に、給水ヘッダーから分岐された枝管が接続され、もう一方に接続された配管が中水化ヘッダーにて合流され、中水化ヘッダーの主管に接続された止水栓を介し、中水タンクが管路の滞留水を吐出できる位置に配設されていることを特徴とする移動式給排水設備システムの配管構造を提供する。
【0009】
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明の移動式給排水設備システムの配管構造においては、機器側ユニットと給排水管とが埋設ユニットを介して連通可能にされている。それぞれの埋設ユニットに具備された給水給湯接続用の接続継手は、給水管接続部側に配管接続部2個を備えた二股構造を有しており、一方、機器側ユニットとの水栓接続部側は前記二股構造が一体化された単管構造となされている。更に、前記機器側ユニットとの水栓接続部側には、機器側ユニットと接続すると開き、脱着すると閉まる弁機構が備えられている。この接続用継手を通し、複数の埋設ユニット給水給湯管が直列的に接続可能とされており、その末端に日常的に使用頻度の高い水栓が接続されている。このような構造により、各埋設ユニットまでの配管内は、末端の水栓を開くたびに水流が発生するので、長期に滞留することは無い。
使用頻度の高い水栓として、移動式給排水システムの埋設ユニットのうち、日常の炊事を行う位置に設置された埋設ユニットを利用しても良い。
【0010】
また、第2発明の如く、上記直列的に接続された配管の末端に、止水弁を介して、中水タンクを接続して内部の水を中水タンクヘ吐出することができる配管構造とすれば、移動式給排水システム使用開始時に止水栓を開くことにより、管路内の滞留水を中水タンクに吐出することが可能となる。中水タンクが無い場合は、排水管路系へ排水しても良い。
また、上記第3発明の如く、第1発明に対して更に、給水ヘッダーおよび中水化ヘッダーを使用し、個々の埋設ユニットに具備されたの接続用継手の給排水管接続部側の一方に、給水ヘッダーから分岐された枝管が接続され、もう一方に接続された配管が中水化ヘッダーにて合流され、中水化ヘッダーの主管に接続された止水栓を介し中水タンクが管路の滞留水を吐出できる位置に配設して、止水栓の開閉により管路内の滞留水を中水タンクヘ吐出する配管構造としても良い。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照にしつつ説明する。
図1は、本発明において用いられる接続用継手の一例の模式的断面図であり、埋設ユニット側に設置された状態を示している。
図1に示すように、この接続用継手1は、給排水管接続部側(図1の下方)は二股構造とされ、一方、機器側ユニット(図示せず)との水栓接続部5側は単管構造となされている。
【0012】
すなわち接続継手1の図1における下方は、2個の配管接続部3,及び4が並列的に突設した二股構造となされ、接続継手1の内部にU字状に屈折する通水路2が形成されているとともに、配管接続部3,及び4の突出方向と反対方向(上方)は、前記二股構造が一体化された単管構造となされ、水栓接続部5が設けられている。
配管接続部3は、内筒部3aと外筒部3bとからなる差込み式に構成されており、接続すべき配管の一端部を差し込むだけで、止水状態にて嵌着できるようにされている。3dは内筒部3aの外面に周方向に沿って設けられた凹溝に装着されたOリングである。3eは抜け止めリングであり、3cは袋ナットである。
他方の配管接続部4も、一方の配管接続部3と同様の構造の差込み式に構成されている。
【0013】
U字状通水路2の中央部に連通する、水栓接続部5は、開口した筒状とされているので、前記U字状通水路2とともに通水部を形成することとなる。この水栓接続部5の内部には給水栓の基端部を螺合するための雌ねじが設けられており、また、機器側ユニットの配管接続部17との接続時に開き、脱着時に閉まる弁機構を備えている。この弁機構は弁体6及びスプリング7等からなり、弁体6は機器側ユニットの接続時には、通水部に押し出され、スプリング7を押圧して、パッキン8の止水状態が開放され、機器側ユニットに通水される。接続用継手1は水栓接続部5の近傍で埋設ユニット側の固定壁9に固定されて使用する。
尚、本明細書において「給水管」とは、給湯管としては用いられず、給水管のみに用いられる管、給水管、給湯管いずれにも使用し得る管、給湯管のみに用いられる管のいずれであっても良い。
温水又は冷水は一次側の方向から入り、次のユニット側の方向に通水される。矢印は、通水の方向を示す。
【0014】
図2は、図1に示す接続用継手1を用いた本発明の配管構造の一例を説明する配管模式図である(末端に使用頻度の高い水栓を接続した第1発明の場合)。給水管などの配管路11は、接続用継手1を介して複数の埋設ユニット10、10を通り、直列的に接続され、末端に使用頻度の高い水栓12が接続されている。温水又は冷水は一次側方向から入り、埋設ユニット10の中の接続用継手1の配管接続部3,及び4を経て、次のユニット側に向けた方向に流れ、最後に末端の使用頻度の高い水栓12に通水される。
埋設ユニットの設置された場所によっては、機器ユニットとの接続がなされない埋設ユニットがある場合があり、この埋設ユニットにおける給水管が数年間の長期にわたって使用されない場合も、図2に示す配管構造により、管路内に残った滞留水が滞留することはない。このために、残留塩素濃度の低下等による水質の悪化、雑菌の繁殖等により衛生面での問題が発生することはない。
【0015】
図3は、図1に示す接続用継手1を用いた本発明の配管構造の他の一例を説明する配管模式図である(末端に止水栓を介して中水タンクを接続した第2発明の場合)。
図2に示す配管構造の中で、末端に使用頻度の高い水栓12を接続する代わりに、末端に止水栓13を介して中水タンク14が接続される配管構造をとること以外は図2と同じである。この場合、移動式給排水システムの使用開始時に止水栓を開いて管路内の滞留水を中水タンク14に吐出される使用方法が取られる。
この場合も、埋設ユニットの設置された場所によっては、機器ユニットとの接続がなされない埋設ユニットがあり、この埋設ユニットにおける給水管が数年間の長期にわたって使用されない場合も、図3に示す配管構造と使用方法により、管路内に残った滞留水が滞留することはない。
【0016】
図4は、図1に示す接続用継手1を用いた本発明の配管構造の更に他の一例を説明する配管模式図である(給水ヘッダーを介して給水し、中水化ヘッダーと止水栓を介して中水タンクを接続した第3発明の場合)。
個々の埋設ユニット10の接続継手の配管接続部3,及び4の一方へ、給水ヘッダー15にて分岐された枝管が接続され給水される。接続継手の配管接続部のもう一方から接続された配管が中水化ヘッダー16にて合流され、中水化ヘッダー16の主管に設けられた止水栓13の開閉により管路内の滞留水を中水タンク14に吐出する。
この場合も、機器ユニットとの接続がなされない埋設ユニットがある場合があり、この埋設ユニットにおける給水管が数年間の長期にわたって使用されない場合も、図4に示す配管構造と使用方法により、管路内に残った滞留水が滞留することはない。
【0017】
【発明の効果】
本発明の移動式給排水設備システムの配管構造及び使用方法は、上記のとおり構成されているので、移動式給排水システムの埋設ユニットにおける、給水管などの管路内に残った滞留水が、次に使用されるまで管路内に滞留するということがなく、従って、残留塩素濃度の低下等による水質の悪化、雑菌の繁殖等の衛生面上の従来の問題点を解決した、配管構造を提供できる。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において用いられる接続用継手の一例の説明図であり、埋設ユニット側に設置された断面図である。
【図2】本発明の配管構造の一例を説明する配管模式図である(末端に使用頻度の高い水栓を接続した第1発明)。
【図3】本発明の配管構造の他の一例を説明する配管模式図である(末端に止水栓を介して中水タンクに接続した第2発明)。
【図4】本発明の配管構造の更に他の一例を説明する配管模式図である(給水ヘッダーを介して給水し、中水化ヘッダーと止水栓を介して中水タンクに接続した第3発明)。
【0019】
【符号の説明】
1 接続用継手
2 通水路
3 配管接続部(入口側)
4 配管接続部(出口側)
5 水栓接続部
6 弁体
7 スプリング
8 パッキン
9 固定壁
10 埋設ユニット
11 配管路
12 使用頻度の高い水栓
13 止水栓
14 中水タンク
15 給水(給湯)ヘッダー
16 中水化ヘッダー
17 機器側ユニットの配管接続部
Claims (3)
- 移動式給排水システム用の、機器側ユニットと給排水管とが埋設ユニットを介して連通可能とされている給排水配管構造であって、個々の埋設ユニットに具備された接続用継手が、給排水管接続部側に配管接続部2個を備えた二股構造を有するとともに、機器側ユニットとの水栓接続部側が、前記二股構造が一体化された単管構造となされており、且つ前記機器側ユニットとの水栓接続部内には、機器側ユニットとの接続時に開き、脱着時に閉まる弁機構が備えられてなり、この接続用継手を介して、複数の埋設ユニットに給排水管が直列的に接続可能になされ、末端に、使用頻度の高い水栓が接続されてなることを特徴とする移動式給排水設備システムの配管構造。
- 移動式給排水システム用の、機器側ユニットと給排水管とが埋設ユニットを介して連通可能とされている給排水配管構造であって、個々の埋設ユニットに具備された接続用継手が、給排水管接続部側に、配管接続部2個を備えた二股構造を有するとともに、機器側ユニットとの水栓接続部側が、前記二股構造が一体化された単管構造となされており、且つ前記機器側ユニットとの水栓接続部内には、機器側ユニットとの接続時に開き、脱着時に閉まる弁機構が備えられてなり、この接続用継手を介して、複数の埋設ユニットに給排水管が直列的に接続可能になされ、末端に、止水栓を介して、使用開始時に該止水栓を開いて管路内の滞留水を吐出することができる位置に中水タンクが配設されていることを特徴とする移動式給排水設備システムの配管構造。
- 移動式給排水システム用の、機器側ユニットと給排水管とが埋設ユニットを介して連通可能とされている給排水配管構造であって、個々の埋設ユニットに具備された接続用継手が、給排水管接続部側に、配管接続部2個を備えた二股構造を有するとともに、機器側ユニットとの水栓接続部側が、前記二股構造が一体化された単管構造となされており、且つ前記機器側ユニットとの水栓接続部内には、機器側ユニットとの接続時に開き、脱着時に閉まる弁機構が備えられてなり、この接続用継手を介して、複数の埋設ユニットに給排水管が直列的に接続可能になされ、個々の埋設ユニットに具備された接続用継手の給排水管接続部側の一方に、給水ヘッダーから分岐された枝管が接続され、もう一方に接続された配管が中水化ヘッダーにて合流され、中水化ヘッダーの主管に接続された止水栓を介し、中水タンクが管路の滞留水を吐出できる位置に配設されていることを特徴とする移動式給排水設備システムの配管構造。
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---|---|---|---|
JP2002347656A JP2004183207A (ja) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | 移動式給排水設備システムの配管構造 |
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JP (1) | JP2004183207A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006249785A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Max Co Ltd | 浄水装置 |
-
2002
- 2002-11-29 JP JP2002347656A patent/JP2004183207A/ja not_active Withdrawn
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JP2006249785A (ja) * | 2005-03-10 | 2006-09-21 | Max Co Ltd | 浄水装置 |
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