JP2004174936A - 筆記具の密閉構造 - Google Patents

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JP2004174936A
JP2004174936A JP2002344367A JP2002344367A JP2004174936A JP 2004174936 A JP2004174936 A JP 2004174936A JP 2002344367 A JP2002344367 A JP 2002344367A JP 2002344367 A JP2002344367 A JP 2002344367A JP 2004174936 A JP2004174936 A JP 2004174936A
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Kazunari Takahashi
一成 高橋
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Pentel Co Ltd
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Abstract

【課題】従来、筆記具のペン先のインキ乾燥やペン先からのインキ漏れを防止するための蓋に配置されたパッキン部材は弾性材料であり、経時的な弾性の劣化や過剰な押圧力、または繰り返し押しつけられることによって永久歪みが生じ、接触面に押しつけられた形状が記憶、蓄積されてしまうので、経時的または繰り返し使用によってその密閉信頼性が低下するものであった。
【解決手段】パッキン部材が蓋又は枠に対する接触部として、且つ自身が固定される部材である蓋又は枠に対して固定されない部位である自由端部を有すると共に、自由端部の蓋又は枠との接触による圧力を受ける側に対する背面位置に、圧力に対する変形逃げ部となる空間を配置した筆記具の密閉構造とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本体内の空気交換又は内容するインキの供給・停止などにともなう筆記具の密閉構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
特公平4−014880号公報に記載の発明には密閉機構を有する筆記具の一例が記載されている。即ち、筆記具の非使用時におけるペン先のインキ乾燥やペン先からのインキ洩れを防止するための蓋に弾性材料によるパッキン部材を配置したものである(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特公平4−14880号公報(第1頁第1欄第1行〜第14行、第3頁第5欄第26行〜第32行、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら蓋に固定されたパッキン部材は、弾性材料であり、この弾性材料が理想的な100%の完全弾性をいつまでも発揮し得るものであればよいが、現実的に存在する弾性材料は少なからず経時的な弾性の劣化を伴うのもであるし、確実な密閉のためにはある程度の押圧力にて押しつけられるものであるところ、過剰な押圧力や繰り返し押しつけられることによって永久歪みが生じ、弾性材料の押しつけられ接触面に押しつけられた形状が記憶、蓄積されてしまうので、経時的または繰り返し使用によってその密閉信頼性が低下するものであった。特に、圧接の力の加わり方が部分的にバラツキを生じた場合や、部材の取り付けの不具合などで曲がり変形が生じた場合には、密閉性が得られずに、ペン先の乾燥やインキの洩れという重大な欠陥となる恐れがあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、接触・離脱によりインキ及び/又は空気の通過を密閉・開放する蓋と枠が、少なくとも一方の他方に対する接触する部位に弾性材料からなるパッキン部材を固定して有し、このパッキン部材が他方である前記蓋又は枠に対する接触部として、且つ自身が固定される部材である蓋又は枠に対して固定されない部位である自由端部を有すると共に、該自由端部の前記他方である蓋又は枠との接触による圧力を受ける側に対する背面位置に、前記圧力に対する変形逃げ部となる空間を配置した筆記具の密閉構造を要旨とする。
【0006】
【作用】
弾性材料からなるパッキン部材が他部材に対する接触によって密閉が行われるとき、自由端部が変形逃げ部である空間を埋めるように変形し、押しつけられる面の変形を密閉に最小限必要な量に近づけることができるので、過度の押しつけ力に設定されていたり、繰り返し使用されても、弾性材料のパッキン部材としての寿命を延命し長期にわたってペン先の乾燥やインキの洩れ防止を保障することができるものである。
【0007】
【実施例】
以下、本発明を詳細に説明する。図1乃至図3は本発明の第1実施例である。軸筒1は前軸1aと後軸1bとからなり、前軸1aの前方にはペン芯2が縦リブ1cによってその周囲に通気孔3を確保した状態で圧入されており、この軸筒1の中腹部には自由状態のインキ4を収容するインキタンクを区画する、密閉ユニット5が圧入されている。この密閉ユニット5は中心にインキ通孔を有する弁座5aとこのインキ通孔を開閉する蓋である弁杆5bとからなっている。尚、以下の説明においては図中上方を後方とし、下方を前方とする。前軸1aの内部であって密閉ユニット5の前方にはインキ吸蔵体6が配置されており、このインキ吸蔵体6の前端部分にペン芯2の後部が挿入されている。また、前軸1aの前方にはキャップ7が取り外し可能に取りつけられ、ペン芯2及び通気孔3を密閉空間に収容するようになしている。通気孔3を形成する縦リブ1cは、ペン芯2及びインキ吸蔵体6と前軸1aの内壁との間に隙間を形成するように密閉ユニット5近傍にまで延在されており、キャップ7を取り外した場合、外部の空気が密閉ユニット5前端まで流入可能となっている。
【0008】
操作状態を示す図2に示すとおり、軸筒1の後部は、薄肉の多段部分であるヒンジ変形部1dが形成されており、中心部に形成された肉厚の押圧操作部1eを押圧することによってヒンジ変形部1dが変形して押圧操作部1eがインキタンク内方向に移動可能となっている。この押圧操作部1eにはノック棒8が遊嵌されており、操作による押圧操作部1eのインキタンク内方向に移動によってノック棒8も前進する。ノック棒8には先端に密閉ユニットの弁杆5bが接続されていると共に、中腹部分に膨出部8aが形成されており、この膨出部8aと弁座5aとの間に弾撥部材としてコイルスプリング9を介在させている。コイルスプリング9は弁座5aから後方にノック棒8を付勢するところ、この付勢力によって非操作時には弁杆5bが弁座5aに密接する状態となりインキタンクの蓋が閉まった状態を形成し、操作によってノック棒8の移動に伴い弁杆5bが移動し、インキ通孔を開放してインキ4が流出可能となる。
【0009】
押圧操作部1eには操作を容易たらしめるノック冠10が取り付けられていると共に、このノック冠10の後方移動を規制する尾栓11が軸筒1の後端に取り付けられている。また、ノック冠10は前述のキャップ7を被嵌することにより更に操作を容易になすものである。
【0010】
図1のI部を拡大した図である図3を示す。
弁座5aのインキ通孔となる縁には弾性材料であるニトリルブタジエンゴム製のパッキン12が周状に取り付けられている。弾性材料としてはニトリルブタジエンゴムの他にシリコーンゴムあるいはエチレンプロピレンゴムなどを例示することができる。パッキン12は、内方突出部として最も内側に自由端部12aを有しており、実質的にインキ通孔を形成しているものであるが、この自由端部12aの前後には空間が存在している。図示されているとおり、非操作状態では弁杆5bはこのパッキン12と当接してインキタンクを閉塞するが、コイルスプリング9の弾撥力によって弁杆5bに押圧され、パッキン12の自由端部12aが後方に偏位する。尚、パッキン12は組立容易性を考慮して、前後対称形に形成されている。
【0011】
図4乃至図6は本発明の第2実施例である。
外装体内に前後動可能に設置された、先端にペン芯を備えた筆記具本体を操作による前後移動に連動させて、ペン芯及び通気孔を密閉する蓋を開閉する筆記具による一例である。即ち、内部にインキ吸蔵体6を収容して、先端に備えるペン芯2の後端をインキ吸蔵体6に挿入している筆記具本体13が、外装体である前軸1aと後軸1bとからなる軸筒1内に前後動可能に設置されており、軸筒1の前部にて、前軸1aと後軸1bとに挟まれるように、弁座5a’とこの弁座5a’とヒンジ部分14にて一体的に接続されている蓋部5b’とからなる密閉ユニット5’が固定されている。弁座5a’は筆記具本体13の容器13aと周状当接する内方突出部15を有しており、この内方突出部15は筆記具本体13の容器13aの移動に対して周状に摺接しつつインキ及び空気を遮断している。また、密閉ユニット5’は、筆記具本体13と固定される固定リング16とこの固定リング16と蓋部5b’とを結ぶ細線状の紐部17をも一体に有している。また、蓋部5b’は、実質的に弁座と周状当接する、弾性材料からなるパッキン12’を備えている。
【0012】
図4のII部拡大図である図5に示すとおり、パッキン12’は、盤状の基部18とその中心部分に形成された固定用突起19とからなっている。これに対して蓋部5b’はパッキン12’の固定用突起19を挿通する取り付け孔20を有し、その取り付け孔20の周囲を肉厚部として、この肉厚部と最外周部との間に段部21を形成している。蓋部5b’にパッキン12’を取り付けた状態では、蓋部5b’の段部の周囲に空間22が形成され、パッキン12’の最外周部はいずれにも接触していない自由端部12a’となっている。
【0013】
図示の状態のように、蓋が閉じられている状態では、パッキン12’が紐部17にて筆記具本体13に引っ張られて弁座5a’に当接している状態であり、弾性部材であるパッキン12’の自由端部12a’は引っ張られる力によって弁座5a’に押しつけられて変形し空間22側に偏位するものである。
尚、図6に示すとおり、操作状態においては、操作によって筆記具本体12は前進すると共に紐部17の引っ張り力を解除するので、蓋部5b’と共にパッキン12’も移動して弁座5a’の孔を開放し、外部よりペン芯2が挿出して筆記可能となすものである。
【発明の効果】
本発明は、過度の押しつけ力に設定されていたり、繰り返し使用されても、弾性材料のパッキン部材としての寿命を延命し長期にわたってペン先の乾燥やインキの洩れ防止を保障することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例を示す縦断面図。
【図2】第1実施例の操作状態を示す縦断面図。
【図3】図1のI部拡大図。
【図4】第2実施例を示す縦断面図。
【図5】図4のII部拡大図。
【図6】操作状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
1 軸筒
1a 前軸
1b 後軸
1c 縦リブ
1d ヒンジ変形部
1e 押圧操作部
2 ペン芯
3 通気孔
4 インキ
5、5’ 密閉ユニット
5a、5a’ 弁座
5b 弁杆
5b’ 蓋部
6 インキ吸蔵体
7 キャップ
8 ノック棒
8a 膨出部
9 コイルスプリング
10 ノック冠
11 尾栓
12、12’ パッキン
12a、12a’ 自由端部
13 筆記具本体
13a 容器
14 ヒンジ部
15 内方突出部
16 固定リング
17 紐部
18 基部
19 固定用突起
20 取り付け孔
21 段部
22 空間

Claims (5)

  1. 接触・離脱によりインキ及び/又は空気の通過を密閉・開放する蓋と枠が、少なくとも一方の他方に対する接触する部位に弾性材料からなるパッキン部材を固定して有し、このパッキン部材が他方である前記蓋又は枠に対する接触部として、且つ自身が固定される部材である蓋又は枠に対して固定されない部位である自由端部を有すると共に、該自由端部の前記他方である蓋又は枠との接触による圧力を受ける側に対する背面位置に、前記圧力に対する変形逃げ部となる空間を配置した筆記具の密閉構造。
  2. 前記パッキン部材が、前記蓋に固定されており、盤状の密閉部とこの密閉部の盤面の略中心位置に形成した突起状固定部とを有する請求項1記載の筆記具の密閉構造。
  3. 前記パッキン部材が上下対称形である請求項1又は請求項2に記載の筆記具の密閉構造。
  4. 前記枠がインキ収容室のインキ吐出口であり、前記蓋が弁杆である請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の筆記具の密閉構造。
  5. 前記蓋が筆記具の非使用時におけるペン先を密封空間に配置するためのキャップである請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の筆記具の密閉構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102887011A (zh) * 2012-09-27 2013-01-23 章泽宏 一种注液式直渗笔

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