JP2004171916A - 車輌用灯具 - Google Patents

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Toru Nakayama
徹 中山
Hiromi Umehara
裕己 梅原
Satoru Yashiki
哲 矢敷
Kazuki Agata
一樹 縣
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Abstract

【課題】少なくともバラスト回路を作業用開口を覆うバックカバーに内蔵することによって、車輌用灯具、特に、ランプボディの一層の小型化を図ることを課題とする。
【解決手段】放電バルブ60を着脱自在に支持したリフレクタ50がランプボディ20と該ランプボディの前面開口を覆う前面カバー30とによって画成された灯室40内に配置されると共にランプボディに上記放電バルブの交換作業行うための作業用開口21が形成され、上記作業用開口を覆うバックカバーがランプボディに着脱自在に取り付けられ、上記放電バルブを点灯するための放電バルブ点灯回路80の全部又は少なくとも放電バルブの安定した放電を継続させるためのバラスト回路85を上記バックカバーに内蔵した車輌用灯具10。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は新規な車輌用灯具に関する。詳しくは、放電バルブを光源とし、該放電バルブを点灯させるための放電バルブ点灯回路を備えた車輌用灯具において、小型化を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
車輌用灯具、例えば、自動車用前照灯において、高照度の前照灯を得られると共に長寿命であるとの理由から放電バルブを光源として使用したものがある。
【0003】
放電バルブを点灯させるためには、放電バルブに放電を開始させると共にその放電を安定に継続させるための放電バルブ点灯回路が必要である。そのため、放電バルブを光源とする車輌用灯具は、通常、放電バルブ点灯回路をランプボディの内部や場合によっては、ランプボディの外側に保持しており、そのため、灯具全体の大きさが大きくなってしまうという問題があった。
【0004】
また、放電バルブに限らず、バルブにはそれぞれ寿命があるので、車輌用灯具にあっては、寿命の来たバルブを新しいバルブと交換する必要がある。そのため、通常、車輌用灯具にあっては、ランプボディと該ランプボディの前面開口を覆う前面カバーとで画成した灯室内にバルブを交換自在に保持したリフレクタを配置し、ランプボディの後部に作業用開口を形成し、該作業用開口を通じてバルブの交換作業を行えるようになっており、該作業用開口は使用しないときにはバックカバーによって塞がれている。
【0005】
そこで、放電バルブ点灯回路の一部(点灯回路ユニット50)を作業用開口(円形開口部11a)に着脱自在に装着するようにした車輌用灯具(自動車用ヘッドランプ10)が提案されている(特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−57503号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来の車輌用灯具(10)において、作業用開口(11a)を着脱自在に閉塞する点灯回路ユニット(50)は、放電バルブ点灯回路の一部である。
【0008】
放電バルブに放電を開始させ且つ放電バルブに安定した放電を継続させるためには、安定した放電を継続しているとき、すなわち、安定放電時に必要とする点灯電圧を放電バルブに印加するバラスト回路と、起動時、すなわち、放電開始時に高い起動電圧を上記点灯電圧に重畳して印加する起動回路(スタータ回路)とが必要である。そして、上記した従来の車輌用灯具(10)において作業用開口(11a)を閉塞する点灯回路ユニット(50)は「放電バルブに放電を開始さ
せるための点灯回路」(特許文献1の段落
【0009】参照)と記載されていることから分かるように、スタータ回路のことである。
【0010】
放電バルブ点灯回路をスタータ回路とバラスト回路にユニット化して構成した場合、バラスト回路(ユニット)の方がスタータ回路(ユニット)より大型である。
【0011】
上記した従来の車輌用灯具(10)にあっては、スタータ回路より大きなバラスト回路(ユニット)(60)がランプボディ外に配置される構成となるため、ランプボディが大型化するという問題は解決されていない。
【0012】
そこで、本発明は、少なくともバラスト回路を作業用開口を覆うバックカバーに内蔵することによって、車輌用灯具、特に、ランプボディの一層の小型化を図ることを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明車輌用灯具は、上記した課題を解決するために、放電バルブを点灯するための放電バルブ点灯回路の全部又は少なくとも放電バルブの安定した放電を継続させるためのバラスト回路をバックカバーに内蔵させたものである。
【0014】
従って、本発明車輌用灯具にあっては、少なくとも放電バルブ点灯回路のうち大きな部分を占めるバラスト回路が作業用開口を覆うバックカバーに内蔵されたので、バラスト回路をランプボディに支持させる必要が無く、ランプボディの小型化、延いては車輌用灯具の小型化が可能になる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明車輌用灯具の実施の形態を添付図面を参照して説明する。なお、図示した実施の形態は本発明を自動車用前照灯に適用したものである。
【0016】
図1で分かるように、自動車用前照灯10は前面が開口した容器状のランプボディ20を備え、該ランプボディ20の前面開口が前面カバー30によって覆われて、灯室40が形成される。上記灯室40内にはリフレクタ50が配置される。リフレクタ50は、例えば、図示しない1個の回動支点部と2個の間隔調整部によってランプボディ20に傾動調整可能に支持される。上記間隔調整部は、通常、ランプボディ20に回転自在に支持された調整軸(アジャスティングスクリューと称されることがある)を備え、該調整軸を回転操作することによってリフレクタの調整軸が連結された部分とランプボディ20との間の間隔が調整されるようになっている。従って、一の調整軸を回転操作すると、リフレクタ50は他の調整軸が連結された部分と回動支点部によって支持された部分とを結んだ線を回動軸として回動される。
【0017】
上記リフレクタ50の後部中央に放電バルブ60が既知の手段によって着脱可能に支持される。51は放電バルブ60の前側を覆うシェードであり、該シェード51によって放電バルブ60からの直射光の照射を防止し、放電バルブ60から出射されリフレクタ50の反射面52で反射された光のみが前面カバー30を通して前方へ照射されるようになっている。リフレクタ50の反射面52は全体が細かなセグメント(目視で確認できる場合と、目視では確認できないように各セグメント間がなだらかに連続される場合とがある)に区分されており、それぞれのセグメントが固有の反射特性、すなわち、反射角度、拡散角等を有しており、全部のセグメントによって反射された光の集合によって前照灯として必要な配光を備えたビームが照射されるようになっている。従って、前面カバー30はほとんどレンズ作用、すなわち、透過光を所望の方向に屈折させたり拡散させる作用を有しない、いわゆる素通しの、単なる光透過部材とされている。なお、リフレクタ50と前面カバー30との関係は、上記したものに限らず、リフレクタ50はある単一の反射特性、例えば、平行光束として反射したり、特定の点又は領域に集光する光束として反射する等の特性を有するものとして構成し、前面カバー30をセグメント化し、各セグメントに固有の透過特性を与え、これによって、所望の配光を得るようにすることも可能である。あるいは、上記した中間の態様、すなわち、配光を形成するための機能をリフレクタ50と前面カバー30とで任意の割合を持って分担し合う構成にすることも出来る。
【0018】
図1及び図4で分かるように、ランプボディ20の後部のうちリフレクタ50の放電バルブ60が支持された部分に対向した位置には円形の作業用開口21が形成されている。作業用開口21は前後方向にやや幅を有するように、すなわち、軸方向長さが短い円筒状あるいは円環状に形成されており、前後方向におけるほぼ中間の位置に内方へ突出した内フランジ部22を有する。上記内フランジ22の開口縁には周方向に間隔を置いて複数の切欠部22a、22a、・・・が形成されている(図4参照)。
【0019】
図1で分かるように、ランプボディ20の後部に形成された上記作業用開口21は着脱自在なバックカバー70によって閉塞される。図1乃至図3で分かるようにバックカバー70はカバー本体71とカバーケース72とによって形成される。カバー本体71は円形の板状をした主板71aと該主板71aの前面の周縁から僅かに内側の位置から前方へ突出した円環状の周壁部71bとが一体に形成され、周壁部71bの前端縁からは周方向にに間隔を置いて係合片71c、71c、・・・が外方へ向けて突設されている(図3参照)。上記主板71aの外径はランプボディ20の作業用開口21の内径とほぼ等しく、周壁部71bの外径は作業用開口21の内フランジ部22の内径とほぼ等しく形成されている(図1参照)。また、係合片71c、71c、・・・は内フランジ22の切欠部22a、22a、・・・と対応した位置に形成されている。主板71の周縁寄りの位置には挿通孔71dが形成されている。
【0020】
図1及び図2で分かるように、カバーケース72はほぼ長方形をした後側板72aと該後側板72aの周縁から前方へ突出した周壁部72bとが一体に形成されて成る。周壁部72bの外側面からは取付片72c、72c、72cが突設され(図2参照)、また、周壁部72bの下辺部には切欠部72dが形成されている。該カバーケース72の後側板72aの対角間の間隔がカバー本体71の主板71aの外径と同じか僅かに小さく形成され、これによって、カバーケース72をカバー本体71の主板71aの後面に取り付けたときに、前後方向に見てカバーケース72がカバー本体71の外径からはみ出さないようにすることが出来る(図3参照)。
【0021】
そして、上記したカバー本体71及びカバーケース72は金属、例えば、アルミニウムで形成される。アルミニウムで形成する場合は、例えば、アルミダイカストとして形成すると良い。
【0022】
上記カバーケース72は、周壁部72bの前端がカバー本体71の主板71aの後面に当接された状態で、後方から取付片72c、72c、72cを挿通されたネジ73、73、73がカバー本体71の主板71aに螺合されることによって、カバー本体71に固定され、これによってバックカバー70が形成され、該バックカバー70に後述する放電バルブ点灯回路の一部であるバラスト回路が内蔵される。
【0023】
図5に放電バルブ60を点灯させるための放電バルブ点灯回路80の回路構成の概略をブロック図で示す。
【0024】
該放電バルブ点灯回路80にあっては、、バッテリー81の電源電圧を直流−直流昇圧回路(DC/DCコンバータ)82によって昇圧すると共に直流−交流変換回路(DC/ACコンバータ)83によって直交変換して高圧の交流電圧である点灯電圧とし、該点灯電圧を放電バルブ60に印加するようになっている。
また、始動回路(スタータ回路)84が設けられ放電バルブ60の始動(点灯開始)時に始動電圧を上記点灯電圧に重畳して放電バルブ60に印加するようになっている。そして、上記バックカバー70には上記放電バルブ点灯回路80のうちバッテリー81及び始動回路84を除いた部分、いわゆる、バラスト回路85が内蔵される。
【0025】
図1及び図2で分かるように、バックカバー70には上記バラスト回路85がユニット化(バラスト回路ユニット90)して内蔵される。バラスト回路ユニット90は片面にのみ電子部品が実装されてバラスト回路85が構成されたセラミック基板91、92と絶縁材料で形成されたハウジング93とから成る。セラミック基板91は主としてパワーIC91a、フライバックトランス91b等の発熱を伴う電子部品及びその周辺を構成する電子部品91c、91c、・・・が実装される基板であり、セラミック基板92は主として発熱を伴わず、且つ、熱に弱い電子部品92a、92a、・・・、92c、92c、・・・等が実装される基板であり、2つの基板91と92との間はボンディングワイヤ92b、92b、・・・によって接続されている。ハウジング93は比較的大型でイナーシャが大きく自動車の走行中の振動の影響を受けやすい電子部品91b、92c、92c、・・・を保持するための空間93a、93a、・・・を有しており、一端部からは給電用コネクタ93bが突設されている。さらに、ハウジング93に出力用コネクタ93cが形成されている。
【0026】
上記セラミック基板91、92は接着剤によりカバーケース72の後側板72aの内面に固定される。ここで使用される接着剤、特に、発熱を伴う電子部品91a、91b等を実装したセラミック基板91を固定するための接着剤は熱伝達特性の良好なものであることが好ましい。そして、セラミック基板91、92に前側からハウジング93が被せられて、該ハウジング93も接着によりカバーケース72に固定される。そして、ハウジング93がカバーケース72に固定されると、大型部品91a、92c、92c、・・・はハウジング93の空間93a、93a、・・・内に位置され、自動車の走行振動等によって基板91、92に対する相対位置が変わることがないようにされる。これによって、自動車の走行振動等によって、これら大型部品91a、92c、92c、・・・が基板91、92から脱落してしまうことが防止される。なお、ハウジング93の各空間93a、93a、・・・に樹脂を充填し、該樹脂中に電子部品91a、91b、91c、91c、・・・、92a、92a、・・・、92c、92c、・・・、ボンディングワイヤ92b、92b、・・・が埋設された状態とすることによって、さらに振動に強いバラスト回路ユニットとすることが出来る。
【0027】
そして、上記したように、セラミック基板91、92及びハウジング93が取り付けられたカバーケース72がカバー本体71にネジ止めされることによって、バラスト回路ユニット90がバックカバー70に内蔵される。そして、このとき、給電用コネクタ93bはカバーケース72の切欠部72dからバックカバー70外に突出され、出力用コネクタ93cの先端部はカバー本体71の挿通孔71dから主板71aの前側に突出される(図1参照)。
【0028】
図1及び図2で分かるように、バラスト回路ユニット90と放電バルブ60との間はバルブソケット100を介して接続される。バルブソケット100は放電バルブ60の口金部61に着脱自在に構成され、上記放電バルブ点灯回路80のうち始動回路84がバルブソケット100に内蔵されている。そして、バルブソケット100からは始動回路84の入力端及び放電バルブ60と接続される端子に接続されたコード101が導出されており、該コード101の先端に電球側コネクタ102が接続されている。なお、コード101には外側が金属網で被覆されたシールドコードが使用される。
【0029】
放電バルブ点灯回路80の放電バルブ60への接続及びランプボディ20の作業用開口21のバックカバー70による閉塞は以下のように為される。
【0030】
先ず、作業用開口21からバルブソケット100をランプボディ20内に挿入し、該バルブソケット100を放電バルブ60の口金部61に装着する。それから、バルブソケット100から導出されているコード101の先端に設けられた電球側コネクタ102をバラスト回路ユニット90の出力用コネクタ93cに接続する。なお、バックカバー70の周壁部71bの外周面のうち主板71aと係合片71c、71c、・・・との間の部分にオーリング74を外嵌しておく。
【0031】
そして、バックカバー70の係合片71c、71c、・・・をランプボディ20の内フランジ部22の切欠部22a、22a、・・・に位置合わせした状態でバックカバー70を前方へ移動させ、バックカバー70のカバー本体71をランプボディ20の作業用開口21内に挿入してゆく。これによって、係合片71c、71c、・・・は切欠部22a、22a、・・・を前側へ通過し、バックカバー70がカバー本体71の部分まで作業用開口21内に挿入される。そして、オーリング74はバックカバー70のカバー本体71の周壁部71bの外周面と作業用開口21の内周面との間で圧縮された状態となる。これによって、作業用開口部21とバックカバー70との間が防水される。そこで、バックカバー70を所定の方向、例えば、時計回り方向に所定の角度回転させると、図示しないストッパによってバックカバー70の回転が停止すると共に、係合片71c、71c、・・・が内フランジ22の内側面に係合し、これによって、バックカバー70が作業用開口21を閉塞した状態でランプボディ20に取り付けられる。なお、バックカバー70を上記したように回転させるときに、カバー本体71の主板71aの背面から突出しているカバーケース72がほぼ直方体を為しているので、該カバーケース72をつかむことによってバックカバー70を回転させやすくなっている。
【0032】
上記したようにして、バックカバー70をランプボディ20に取り付けた後、図示しない電源側のコネクタを給電用コネクタ93bに接続する。これによって、放電バルブ60を点灯させることが出来る状態となる。
【0033】
バックカバー70をランプボディ20から取り外すときは、先ず、図示しない電源側のコネクタを給電用コネクタ93bから取り外す。それから、バックカバー70を取付時と反対の方向に回転させて、係合片71c、71c、・・・の位置を切欠部22a、22a、・・・の位置と一致させ、その状態のまま、バックカバー70を後方へ引っ張り出す。これによって、係合片71c、71c、・・・が切欠部22a、22a、・・・を後方へ抜け出し、バックカバー70をランプボディ20から取り外すことが出来る。そして、例えば、放電バルブ60の交換をする場合は、バルブソケット100を旧い放電バルブ60から外し、放電バルブ60を新しいものと交換し、バルブソケット100を新しい放電バルブ60に装着した後、上記したようにして、バックカバー70をランプボディ20に取り付ける。上記したように、バルブソケット100を放電バルブ60に着脱したり、放電バルブ60をリフレクタ50に着脱する際、電源側コネクタがバラスト回路ユニット90の給電用コネクタ93bから外されているので、、すなわち、バックカバー70をランプボディ20から取り外す際には、電源側コネクタを給電用コネクタ93bから取り外さなければならないので、出力用コネクタ93cの端子、バルブソケット100の放電バルブ60との接続用端子に高圧が印加される惧が無く、作業の安全性が確保される。
【0034】
上記した、自動車用前照灯10にあっては、バラスト回路がバックカバー70に内蔵されているので、放電バルブ点灯回路80のうちランプボディ20の内外に支持させる必要のあるものが無く、従って、ランプボディが大型化することがない。なお、上記した実施の形態では、放電バルブ点灯回路のうちバラスト回路のみをバックカバーに内蔵させたが、起動回路もバックカバーに内蔵させるようにしても良い。
【0035】
また、バラスト回路ユニット90はそのほとんどがカバー本体71の主板71aとカバーケース72とによって覆われるので、バラスト回路ユニット90からのノイズがバックカバー70の外にほとんど漏れることがない。さらに、バラスト回路ユニット90とバルブソケット100との間を接続しているコード101に金属網で被覆されたコードを使用しているので、該コード101からのノイズの漏れもほとんどない。放電バルブ60から放射されるノイズは、金属製のリフレクタ50によって後方、すなわち、エンジンルーム方向に対して遮断されている。なお、上記説明では、カバー本体71をアルミニウム等の金属で形成すると良い旨述べたが、カバー本体71を合成樹脂によって形成することもできる。この場合、バラスト回路ユニット90とカバー本体71との間に金属部材、例えば、アルミフォイルを介在させることにより、バラスト回路ユニット90からのノイズを外部に対して遮断することができる。
【0036】
さらに、パワーIC91a、トランス91b等の発熱を伴う電子部品が実装されているセラミック基板91の背面が金属製であるカバーケース72の後側板72aに直接接着により固定されているので、これら電子部品で発生した熱が、伝熱性が良いセラミック基板91を介してカバーケース72に伝達され、且つ、カバーケース72から放熱されるため、カバーケース72とカバー本体71との間の空間が高熱となって、バラスト回路ユニット90を構成している電子部品が熱の影響によって動作不良を起こす惧がない。特に、バラスト回路85を構成する電子部品のうち熱に弱い部品を発熱部品を実装した基板91とは別の基板92に実装したので、熱に弱い電子部品に基板を介して発熱部品の熱が伝達する惧もない。
【0037】
なお、上記した実施の形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するに際して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって、本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【0038】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、本発明車輌用灯具は、放電バルブを着脱自在に支持したリフレクタがランプボディと該ランプボディの前面開口を覆う前面カバーとによって画成された灯室内に配置されると共にランプボディに上記放電バルブの交換作業行うための作業用開口が形成された車輌用灯具であって、上記作業用開口を覆うバックカバーがランプボディに着脱自在に取り付けられ、上記放電バルブを点灯するための放電バルブ点灯回路の全部又は少なくとも放電バルブの安定した放電を継続させるためのバラスト回路を上記バックカバーに内蔵したことを特徴とする。
【0039】
従って、本発明車輌用灯具にあっては、少なくとも放電バルブ点灯回路のうち大きな部分を占めるバラスト回路が作業用開口を覆うバックカバーに内蔵されたので、バラスト回路をランプボディに支持させる必要が無く、ランプボディの小型化、延いては車輌用灯具の小型化が可能になる。
【0040】
請求項2に記載した発明にあっては、上記バックカバーは金属で形成されると共に、バックカバーに内蔵された回路の発熱を伴う電子部品を搭載した基板の少なくとも当該電子部品が搭載されている箇所がが空気層を介さずにバックカバーに支持されたので、発熱を伴う電子部品から発せられた熱が速やかに放熱される。
【0041】
請求項3に記載した発明にあっては、上記バックカバーに内蔵された回路が金属部材によってほぼ覆われているので、バックカバーに内蔵された回路で発生するノイズがバックカバー外に放射されることはほとんどない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図面は本発明車輌用灯具の実施の形態を示すものであり、本図は全体の縦断面図である。
【図2】バックカバーの分解斜視図である。
【図3】バックカバーの正面図である。
【図4】ランプボディの作業用開口が形成された部分の背面図である。
【図5】放電バルブ点灯回路の概要を示すブロック回路図である。
【符号の説明】
10…自動車用前照灯(車輌用灯具)、20…ランプボディ、21…作業用開口、30…前面カバー、40…灯室、50…リフレクタ、60…放電バルブ、70…バックカバー、71…カバー本体(金属部材)、72…カバーケース(金属部材)、80…放電バルブ点灯回路、85…バラスト回路、91…セラミック基板(発熱を伴う電子部品を搭載した基板)、91a…パワーIC(発熱を伴う電子部品)、91b…フライバックトランス(発熱を伴う電子部品)

Claims (3)

  1. 放電バルブを着脱自在に支持したリフレクタがランプボディと該ランプボディの前面開口を覆う前面カバーとによって画成された灯室内に配置されると共にランプボディに上記放電バルブの交換作業行うための作業用開口が形成された車輌用灯具であって、
    上記作業用開口を覆うバックカバーがランプボディに着脱自在に取り付けられ、
    上記放電バルブを点灯するための放電バルブ点灯回路の全部又は少なくとも放電バルブの安定した放電を継続させるためのバラスト回路を上記バックカバーに内蔵した
    ことを特徴とする車輌用灯具。
  2. 上記バックカバーは金属で形成されると共に、バックカバーに内蔵された回路の発熱を伴う電子部品を搭載した基板の少なくとも当該電子部品が搭載されている箇所がが空気層を介さずにバックカバーに支持された
    ことを特徴とする請求項1に記載の車輌用灯具。
  3. 上記バックカバーに内蔵された回路が金属部材によってほぼ覆われている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車輌用灯具。
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