JP2004165555A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Shigenori Hayashi
重徳 林
Masabumi Kubota
正文 久保田
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Abstract

【課題】シリコン基板が受けるダメージを最小限度に抑制しつつ、高誘電体材料膜を効率良くパターニングできるようにする。
【解決手段】シリコン基板10の上に高誘電体材料膜14を堆積した後、該高誘電体材料膜14の上に導電膜15を堆積する。導電膜15に対して選択的にドライエッチングを行なって、導電膜15よりなるゲート電極15Aを形成する。高誘電体材料膜14に対して、高誘電体材料膜14の最大値が1nm以下であり且つ高誘電体材料膜14が残存する状態になるまで選択的にドライエッチングを行なった後、高誘電体材料膜14に対して選択的にウェットエッチングを行なって、高誘電体材料膜14よりなるゲート絶縁膜14Aを形成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高誘電体材料膜よりなるゲート絶縁膜と該ゲート絶縁膜の上に堆積された導電膜よりなるゲート電極とを有する半導体装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体集積回路装置における高集積化及び高速化に対する技術進展に伴い、MOSFETの微細化が進められている。
【0003】
ところが、MOSFETの微細化に対応するためゲート絶縁膜の薄膜化を進めていくと、トンネル電流によるゲートリーク電流の増大という問題が顕在化してくる。
【0004】
そこで、この問題を抑制するために、HfO又はZrO等の金属酸化物の高誘電体材料よりなるゲート絶縁膜(以下、high−kゲート絶縁膜と称する)を採用することにより、SiO換算膜厚の薄膜化を実現しながら、物理的な膜厚を厚くしてリーク電流を低減するという手法が研究されている。
【0005】
例えば、ZrO膜よりなる絶縁膜を用いた半導体装置としては、「ExtendedAbstracts of the 2000 International Conference on Solid State Devices and Materials,2000 pp.228−229」に示されるものが知られている。
【0006】
また、特開平2002−75972号公報には、シリコン酸化膜に対して、フッ酸を用いるウェットエッチングによりパターニングを行なって、ゲート絶縁膜を形成する方法が示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ZrO膜よりなるhigh−kゲート絶縁膜を有するトランジスタ構造へのインテグレーションにおいては、さまざまな問題がある。
【0008】
まず、第1の問題について説明する。ゲート電極としては、従来から用いられているポリシリコンゲートのほかに、ポリシリゲルゲート、高融点金属若しくはその窒化物よりなるメタルゲート、又はこれらの積層構造よりなるポリメタルゲート等が提案されているが、これらの材料よりなるゲート電極とhigh−kゲート絶縁膜とを有する半導体装置においては、純粋な電気特性のみならず、これを実現するプロセス、特に微細加工技術が未確立である。
【0009】
例えば、high−kゲート絶縁膜は、従来のSiOよりなるゲート絶縁膜に比べて物理的な膜厚を大きくできると共にエッチング耐性に優れているが、ゲート電極の微細化の進展に伴って、ゲート電極形成用材料として高融点金属膜が用いられると共に、デュアルゲート電極が採用されることが予想されるので、選択性の高いエッチングプロセスを構築する必要がある。
【0010】
次に、第2の問題について説明する。シリコン基板上に堆積された高誘電体材料膜の不要部分、すなわち、high−kゲート絶縁膜にならない部分については除去する必要があるが、高誘電体材料膜、特に膜堆積後にアニール処理が施されたものについては、結晶構造が安定している反面、フッ酸等によるウェットエッチングでは除去し難いという問題がある。
【0011】
以上のように、導電膜をパターニングしてゲート電極を形成する際には、高いエッチング耐性が求められる一方、高誘電体材料膜をパターニングしてゲート絶縁膜を形成する際には、高いエッチングレート及びエッチング選択比が求められる。また、パターニングにより形成されるゲート絶縁膜においては高い品質及び信頼性が求められる。
【0012】
前記に鑑み、本発明は、下地のシリコン基板が受けるダメージを最小限度に抑制しつつ、高誘電体材料膜を効率良くパターニングできるようにして、信頼性及び加工性に優れた高誘電体材料膜よりなるゲート絶縁膜を形成できる方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明に係る第1の半導体装置の製造方法は、シリコン基板上に高誘電体材料膜を堆積した後、高誘電体材料膜の上に導電膜を堆積する工程と、導電膜に対して選択的にドライエッチングを行なって、導電膜よりなるゲート電極を形成する工程と、高誘電体材料膜に対して選択的にドライエッチングを行なった後、残存する高誘電体材料膜をウェットエッチングにより除去することにより、高誘電体材料膜よりなるゲート絶縁膜を形成する工程とを備えている。
【0014】
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法によると、高誘電体材料膜に対して選択的にドライエッチングを行なった後、残存する高誘電体材料膜をウェットエッチングにより除去するため、高誘電体材料膜を効率良くパターニングすることができると共に、ドライエッチングは高誘電体材料膜が残存する状態で終了するので、シリコン基板がドライエッチングによりダメージを受ける事態を最小限度に抑制することができる。また、ドライエッチングにより非晶質化した高誘電体材料膜に対してウェットエッチングを行なうため、残存する高誘電体材料膜の不要部分はウェットエッチングにより容易に除去することができる。
【0015】
従って、高誘電体材料膜よりなり信頼性が高いゲート絶縁膜を優れた加工性で形成することが可能になる。
【0016】
第1の半導体装置の製造方法において、残存する高誘電体材料膜の厚さは1nm以下であることが好ましい。
【0017】
このようにすると、残存する高誘電体材料膜を効率良く除去することができる。
【0018】
第1の半導体装置の製造方法において、ゲート絶縁膜を形成する工程におけるドライエッチングは、塩素を主成分として含むガスに酸素ガスが添加されてなるエッチングガスを用いて行なわれることが好ましい。
【0019】
このようにすると、高誘電体材料膜のシリコン基板に対するドライエッチングの選択比が高くなるので、シリコン基板が受けるダメージを抑制しつつ高誘電体材料膜をパターニングすることができる。
【0020】
第1の半導体装置の製造方法において、ゲート絶縁膜を形成する工程におけるドライエッチングは、臭素を主成分として含むガスに酸素ガスが添加されてなるエッチングガスを用いて行なわれることが好ましい。
【0021】
このようにすると、高誘電体材料膜のシリコン基板に対するドライエッチングの選択比が高くなるので、シリコン基板が受けるダメージを抑制しつつ高誘電体材料膜をパターニングすることができる。
【0022】
第1の半導体装置の製造方法において、ゲート絶縁膜を形成する工程におけるドライエッチングは、フルオロカーボンガスを含むエッチングガスを用いて行なわれることが好ましい。
【0023】
このようにすると、高誘電体材料膜のシリコン基板に対するドライエッチングの選択比が高くなるので、シリコン基板が受けるダメージを抑制しつつ高誘電体材料膜をパターニングすることができる。
【0024】
第1の半導体装置の製造方法において、ゲート絶縁膜を形成する工程におけるウェットエッチングは、フッ酸溶液を用いて行なわれることが好ましい。
【0025】
このようにすると、シリコン基板上に残存する高誘電体材料膜の不要部分を確実に除去することができる。
【0026】
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法は、シリコン基板上に高誘電体材料膜を堆積した後、高誘電体材料膜の上に導電膜を堆積する工程と、導電膜に対して選択的にドライエッチングを行なって、導電膜よりなるゲート電極を形成する工程と、高誘電体材料膜に対して、フルオロカーボンガスを含むエッチングガスを用いるドライエッチングを行なって、高誘電体材料膜よりなるゲート絶縁膜を形成する工程とを備えている。
【0027】
第2の半導体装置の製造方法によると、高誘電体材料膜に対して、フルオロカーボンガスを含むエッチングガスを用いるドライエッチングを行なって、高誘電体材料膜よりなるゲート絶縁膜を形成するため、高誘電体材料膜のシリコン基板に対するドライエッチングの選択比が高くなるので、シリコン基板が受けるダメージを抑制しつつ高誘電体材料膜をパターニングすることができる。
【0028】
従って、高誘電体材料膜よりなり信頼性が高いゲート絶縁膜を優れた加工性で形成することが可能になる。
【0029】
第2の半導体装置の製造方法は、ゲート絶縁膜を形成する工程の後に、フッ酸溶液を用いるウェットエッチングにより、シリコン基板の上に存在する残渣を除去する工程をさらに備えていることが好ましい。
【0030】
このようにすると、ドライエッチングにより非晶質化した高誘電体材料膜の残渣はフッ酸を用いるウェットエッチングにより容易に除去することができる。
【0031】
第2の半導体装置の製造方法において、高誘電体材料膜は、ハフニウム酸化物よりなることが好ましい。
【0032】
このようにすると、高誘電体材料膜を確実にパターニングすることができる。
【0033】
第1又は第2の半導体装置の製造方法において、導電膜を堆積する工程は、高誘電体材料膜の上にエッチングストッパー膜を介して導電膜を堆積する工程を含むことが好ましい。
【0034】
このようにすると、高誘電体材料膜と導電膜との間にエッチングストッパー膜が介在するため、導電膜に対するドライエッチング工程における導電膜のエッチング選択性を高くできるので、導電膜よりなる残渣を発生させることなく且つ導電膜に対するエッチング均一性を確保しながら導電膜をパターニングすることができる。
【0035】
この場合、エッチングストッパー膜は、チタン、タンタル若しくはタングステン又はこれらの窒化物よりなることが好ましい。
【0036】
このようにすると、導電膜のエッチングストッパー膜に対するエッチング選択比を高くすることができる。
【0037】
また、この場合、エッチングストッパー膜の膜厚は、2nm未満であることが好ましい。
【0038】
このようにすると、エッチングストッパー膜の不要部分を除去する工程が容易になる。
【0039】
第1又は第2の半導体装置の製造方法において、シリコン基板には、p型ウェル領域及びn型ウェル領域がそれぞれ形成されており、導電膜を堆積する工程は、高誘電体材料膜の上におけるp型ウェル領域の上方に第1の導電性材料膜を介して導電膜を堆積すると共に、高誘電体材料膜の上におけるn型ウェル領域の上方に第2の導電性材料膜を介して導電膜を堆積する工程を含むことが好ましい。
【0040】
このようにすると、デュアルゲート電極の特性の確保と、ゲート電極を形成する際のドライエッチングの選択比の向上との両立を図ることができる。
【0041】
この場合、第1の導電性材料膜の仕事関数は4.6eV未満であり、第2の導電性材料膜の仕事関数は4.6eV以上であることが好ましい。
【0042】
このようにすると、デュアルゲート電極の特性を確実に確保することができる。
【0043】
また、この場合、第1の導電性材料膜及び第2の導電性材料膜の膜厚は、いずれも2nm以上で且つ10nm未満であることが好ましい。
【0044】
このようにすると、デュアルゲート電極の特性の確保と、ゲート電極を形成する際のドライエッチングの選択比の向上との両立を確実に図ることができる。
【0045】
また、この場合、p型ウェル領域は、シリコン基板に対して、第1のフォトマスクを用いて形成された第1のマスクパターンをマスクにしてp型不純物をイオン注入することにより形成されており、n型ウェル領域は、シリコン基板に対して、第2のフォトマスクを用いて形成された第2のマスクパターンをマスクにしてn型不純物をイオン注入することにより形成されており、第1の導電性材料膜は、第2のフォトマスクを用いて形成された第3のマスクパターンを用いる選択的エッチングによりパターニングされており、第2の導電性材料膜は、第1のフォトマスクを用いて形成された第4のマスクパターンを用いる選択的エッチングによりパターニングされていることが好ましい。
【0046】
このようにすると、第3のマスクパターン及び第4のマスクパターンを形成するために各フォトマスクが不要になるので、工程数の増加を抑制することができる。
【0047】
第1又は第2の半導体装置の製造方法は、ゲート電極を形成する工程とゲート絶縁膜を形成する工程との間に、高誘電体材料膜を酸素を含むプラズマに曝す工程を備えていることが好ましい。
【0048】
このようにすると、パターニングされた高誘電体材料膜よりなるゲート絶縁膜の品質及び信頼性が向上する。その理由については、必ずしも明らかではないが、高誘電体材料膜における酸素欠損等に起因する結晶の破壊が抑制されるモノと考えられる。
【0049】
第1又は第2の半導体装置の製造方法において、高誘電体材料膜は、高誘電体材料膜に対してドライエッチングを行なう工程の前には500℃以上の温度下での熱処理は施されていない一方、高誘電体材料膜に対してドライエッチングを行なう工程の後には500℃以上の温度下での熱処理が施されることが好ましい。
【0050】
このようにすると、高誘電体材料膜はドライエッチングされる前においては500℃以上の温度の熱処理が施されていないため、ゲート絶縁膜を形成するためのドライエッチング工程が容易になると共に、高誘電体材料膜はドライエッチングされた後においては500℃以上の温度の熱処理が施されるため、ゲート絶縁膜の品質及び信頼性が向上する。
【0051】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図1(a) 〜(c) 、図2及び図3を参照しながら説明する。
【0052】
まず、図1(a) に示すように、p型のシリコン基板10の表面部に、SiOよりなる素子分離領域11、p型ウェル領域12及びn型ウェル領域13をそれぞれ形成した後、シリコン基板10を成膜装置のチャンバー内に導入して、シリコン基板10の上に高誘電体材料膜14を堆積する。成膜装置としては、例えば直流のスパッタリング装置を用い、シリコン基板10の上に高誘電体材料膜14を直接に堆積する。高誘電体材料膜14としては、ランタノイド、アクチノイド若しくはアルミニウム等のIII 族元素、又はハフニウム若しくはジルコニウム等のIV族元素を含む金属酸化物を用いることが好ましい。
【0053】
ここで、ハフニウム酸化物(HfO)よりなる高誘電体材料膜14を堆積する方法について説明する。すなわち、ArガスとOガスと混合ガスよりなる雰囲気中において、ハフニウム(Hf)よりなる金属ターゲットに直流電圧を印加して放電を起こさせると、反応性スパッタリング法により、HfOよりなる高誘電体材料膜14が形成される。この場合、スパッタリング時間を制御することにより、3〜10nmの膜厚を有するHfO膜を得ることができる。
【0054】
次に、スパッタリング法により、高誘電体材料膜14の上に、例えばタングステン(W)よりなり、80nm程度の膜厚を有する導電膜15を堆積する。
【0055】
次に、周知のリソグラフィ工程により、導電膜15の上に、例えばSiよりなり、導電膜15をゲート電極形状にパターニングするためのハードマスク16を形成する。
【0056】
次に、図1(b) に示すように、導電膜15に対してハードマスク16をマスクにドライエッチングを行なうことにより、導電膜15の不要部分を除去して、導電膜15よりなるゲート電極15Aを形成する。
【0057】
導電膜15に対するドライエッチング工程においては、例えば、反応性イオンエッチング装置を用いると共に、塩素(Cl)ガス又は臭化水素(HBr)ガスよりなるエッチングガスを用いて、圧力が1Pa程度に保たれたチャンバー内において放電を起こすことにより、導電膜15に対してプラズマエッチングを行なうことができる。
【0058】
ところで、エッチングガスとして、塩素ガス又は臭化水素ガスを単独で用いると、導電膜15に対してエッチングを行なうことはできるが、導電膜15の高誘電体材料膜14に対するエッチング選択比は高くない。このため、オーバーエッチングの時間が長い場合には、高誘電体材料膜14が部分的に破れて、シリコン基板10がエッチングされてしまうという問題が起きる。
【0059】
ところが、エッチングガスに酸素(O)ガスを添加すると、図2に示すように、導電膜15の高誘電体材料膜14に対するエッチング選択比が高くなる。このため、導電膜15に対するオーバーエッチング工程において、つまり高誘電体材料膜14が部分的に露出してからのエッチング工程において、塩素ガス又は臭化水素ガスに酸素ガスが添加されてなるエッチングガスを用いると、高誘電体材料膜14が部分的に破れて、シリコン基板10がエッチングされてしまう事態を回避することができる。
【0060】
次に、図1(c) に示すように、高誘電体材料膜14に対してハードマスク16をマスクにドライエッチングを行なうことにより、高誘電体材料膜14の不要部分を除去して、高誘電体材料膜14よりなるゲート絶縁膜14Aを形成する。
【0061】
高誘電体材料膜14に対するドライエッチング工程においては、導電膜15に対するオーバーエッチング工程と同様のエッチングガス、つまり塩素ガスに酸素ガスが添加されたなるエッチングガス又は臭化水素ガスに酸素ガスが添加されてなるエッチングガスを用いる。この場合、エッチングガスにおける酸素ガスの添加量は、導電膜15に対するオーバーエッチング工程よりも増加させることが好ましい。このようにすると、高誘電体材料膜14をシリコン基板10に対する高い選択比でドライエッチングすることができると共に、シリコン基板10への浸食は酸化による後退程度に抑制することができる。
【0062】
また、高誘電体材料膜14に対するドライエッチング工程においては、高融点材料膜14の最大値が1nm以下であって且つ高誘電体材料膜14がシリコン基板10の上に残存する状態で終了する。
【0063】
次に、高誘電体材料膜14に対するドライエッチング工程が終了したときに、シリコン基板10の上に存在している高誘電体材料膜14に対して、フッ酸溶液を用いるウェットエッチングを行なって、高誘電体材料膜14を除去する。
【0064】
前述のように、高誘電体材料膜14に対して、高誘電体材料膜14の最大値が1nm以下であり且つ高誘電体材料膜14が残存する状態になるまでドライエッチングを行なうため、高誘電体材料膜14を効率良くパターニングすることができると共に、ドライエッチングは高誘電体材料膜14が残存する状態で終了するので、シリコン基板10がドライエッチングによりダメージを受ける事態を最小限度に抑制することができる。
【0065】
また、ドライエッチングのプラズマにより非晶質化した高誘電体材料膜14に対してウェットエッチングを行なうため、残存する高誘電体材料膜14はウェットエッチングにより容易に除去することができる。
【0066】
尚、高誘電体材料膜14に対するドライエッチング工程においては、塩素ガス又は臭化水素ガスに酸素ガスが添加されてなる混合ガスに代えて、フルオロカーボンガス(炭素及びフッ素を含むガス)よりなるエッチングガス、例えば、CガスとCFガスとの混合ガスを用いることができる。この場合、図3に示すように、高誘電体材料膜14のシリコン基板10に対する選択比は、C/F比の増加に伴って高くなる。
【0067】
高誘電体材料膜14に対するドライエッチング工程でフルオロカーボンガスを用いる場合には、ドライエッチング工程において、高融点材料膜14の最大値が1nm以下であって且つ高誘電体材料膜14がシリコン基板10の上に残存する状態で終了してもよいし、高誘電体材料膜14の不要部分がほぼ完全に除去されるまで行なってもよい。
【0068】
高誘電体材料膜14に対するドライエッチング工程でフルオロカーボンガスを用いる場合にも、ドライエッチング工程が終了した後に、シリコン基板10の上に残存する高誘電体材料膜14の残渣をフッ酸溶液を用いるウェットエッチングにより除去することが好ましい。このようにすると、プラズマによりダメージを受けて非晶質化している高誘電体材料膜14の残渣は確実に除去される。
【0069】
尚、第1の実施形態においては、高誘電体材料膜14に対するドライエッチング工程では、塩素ガスに酸素ガスが添加されたエッチングガス、臭化水素ガスに酸素ガスが添加されたエッチングガス、又はフルオロカーボンガスよりエッチングガスを用いたが、これに代えて、塩化水素ガスに酸素ガスが添加されたエッチングガスを用いてもよい。この場合、エッチングガスにアルゴンガス等の希ガスが含まれていてもよい。
【0070】
また、エッチングガスとして、フルオロカーボンガスを用いる場合には、Cガス、CFガス、Cガス若しくはCHFガスを単独で又は混合ガスとして用いてもよい。
【0071】
(第1の実施形態の変形例)
以下、本発明の第1の実施形態の変形例に係る半導体装置の製造方法について、図4を参照しながら説明する。
【0072】
通常、高誘電体材料膜14の膜質を安定化及び向上させるため、膜堆積後に、高誘電体材料膜14に対して窒素(N)ガス等の不活性ガス雰囲気中における500℃以上の温度下での熱処理が施される。
【0073】
ところが、500℃以上の温度での熱処理が施された高誘電体材料膜14は加工性が低下し、高誘電体材料膜14に対するドライエッチング加工が困難になるので、第1の実施形態では、高誘電体材料膜14に対する500℃以上の温度下での熱処理は施されていない。
【0074】
これに対して、第1実施形態の変形例では、高誘電体材料膜14に対してパターニングを行なって、高誘電体材料膜14よりなるゲート絶縁膜14Aを形成した後に、ゲート絶縁膜14Aに対して、500℃以上の温度、例えば700℃の温度での1分間の熱処理を施す。
【0075】
このようにすると、熱処理が施されていない高誘電体材料膜14に対してドライエッチングを行なうため、パターニングによりゲート絶縁膜14Aを形成する工程が容易になると共に、パターニング後にゲート絶縁膜14Aに対して500℃以上の温度の熱処理を施すため、ゲート絶縁膜14Aの膜質が向上して信頼性が向上する。
【0076】
尚、ゲート絶縁膜14Aに対して、700℃の温度下で1分間の熱処理を施す代わりに、ゲート絶縁膜14Aを、通常のレジストアッシング用に用いられる酸素プラズマ(電力:800W)に5分間曝してもよい。このようにすると、ゲート絶縁膜14Aの膜質を向上させることができる。
【0077】
図4は、第1の実施形態の変形例を評価するために行なった実験結果を示しており、p型のウェル領域の上に形成されたNMOSトランジスタのゲート電極15Aに対する注入電荷量と累積不良率との関係を示している。この実験は、膜厚が3nmである高誘電体材料膜14よりなるゲート絶縁膜14Aの上に形成されたゲート電極15Aに−3.2Vの定電圧を印加した場合の破壊電荷量依存性を調べたものである。尚、図4において、(a) はゲート絶縁膜14Aに対して熱処理を施さなかった場合を示し、(b) はゲート絶縁膜14Aに対して熱処理を施した場合を示し、(c) はゲート絶縁膜14Aに対して酸素のプラズマ処理を施した場合を示している。
【0078】
図4(a) と、図4(b) 又は図4(c) との対比から明らかなように、熱処理を施した場合(図4(b) の場合)には、熱処理を施さなかった場合(図4(a) の場合)に比べて、破壊電荷量の平均値及び分散値のいずれもが向上し、またプラズマ処理を施した場合(図4(c) の場合)には、熱処理を施した場合(図4(b) の場合)に比べて、破壊電荷量の平均値及び分散値のいずれもが向上していることが分かる。
【0079】
酸素のプラズマ処理を施すと破壊電荷量が向上する理由については明らかではないが、酸素欠損等に起因する破壊機構が抑制されるものと考えられる。
【0080】
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図5(a) 〜(d) を参照しながら説明する。
【0081】
まず、図5(a) に示すように、第1の実施形態と同様、p型のシリコン基板20の表面部に、SiOよりなる素子分離領域21、p型ウェル領域22及びn型ウェル領域23をそれぞれ形成した後、シリコン基板20の上に、例えばHfOよりなる高誘電体材料膜24を堆積する。高誘電体材料膜24としては、ランタノイド、アクチノイド若しくはアルミニウム等のIII 族元素、又はハフニウム若しくはジルコニウム等のIV族元素を含む金属酸化物を用いることができる。
【0082】
次に、高誘電体材料膜24の上にエッチングストッパー膜25を堆積した後、該エッチングストッパー膜25の上に、例えばタングステン(W)よりなり80nm程度の膜厚を有する導電膜26を堆積する。
【0083】
エッチングストッパー膜25を構成する材料としては、導電膜26をドライエッチングするためのエッチングガスに対して選択比が低いことが好ましい。
【0084】
ところで、導電膜26に対するエッチング工程においては、高誘電体材料膜24に対する選択比が高いことも必要であるから、第1の実施形態と同様、塩素又は臭素を含むガスに酸素を含むガスが添加されてなるエッチングガスを用いることが好ましい。
【0085】
従って、エッチングストッパー膜25を構成する材料としては、塩素又は臭素を含むガスに酸素を含むガスが添加されてなるエッチングガスに対するドライエッチング耐性が高いことが好ましいので、チタン(Ti)、タンタル(Ta)若しくはタングステン(W)又はこれらの窒化物が好ましい。エッチングストッパー膜25の膜厚としては、MOS構造に電気的影響を与えない程度が好ましく、具体的には2nm程度又はそれ以下が好ましい。エッチングストッパー膜25の膜厚がこの程度であれば、導電膜26に対するエッチング工程において、エッチングストッパ層として機能すると共に、エッチングストッパー膜25における不要部分を除去する工程が容易である。
【0086】
その後、周知のリソグラフィ工程により、導電膜26の上に、例えばSiよりなり、導電膜26をゲート電極形状にパターニングするためのハードマスク27を形成する。
【0087】
次に、図5(b) に示すように、導電膜26に対してハードマスク27をマスクにドライエッチングを行なうことにより、導電膜26の不要部分を除去して、導電膜26よりなるゲート電極26Aを形成する。
【0088】
導電膜26に対するドライエッチング工程においては、例えば、反応性イオンエッチング装置を用いると共に、塩素ガスに酸素ガスが添加されたエッチングガスを用いて、チャンバー内の圧力を1Pa程度に設定して放電を起こすと、導電膜26をエッチングストッパー膜25に対する高い選択比でエッチングすることができる。ところで、エッチングガスにおける酸素ガスの混合比(流量比)を20%程度にすると、導電膜26のエッチングストッパー膜25に対する選択比は100以上になるため、100%のオーバーエッチング工程を適用することができるので、導電膜26の段差部に存在する残渣を除去できると共にエッチングの不均一性を排除することができる。
【0089】
次に、図5(c) に示すように、エッチングストッパー膜25に対してハードマスク27をマスクにドライエッチングを行なって、パターニングされたストッパー膜25Aを形成する。このドライエッチング工程においては、導電膜26のエッチングに用いるエッチングガスから酸素ガスが除かれたガス、つまり塩素ガスを用いることができる。このようにすると、エッチングストッパー膜25を高誘電体材料膜24に対する高い選択比でドライエッチングをすることができる。
【0090】
次に、図5(d) に示すように、高誘電体材料膜24に対してハードマスク27をマスクにドライエッチングを行なうことにより、高誘電体材料膜24の不要部分を除去して、高誘電体材料膜24よりなるゲート絶縁膜24Aを形成する。このドライエッチング工程においては、エッチングストッパー膜25のエッチングに用いるエッチングガスに酸素ガスが添加されたガス、つまり塩素ガスと酸素ガスとの混合ガスを用いることができる。このようにすると、高誘電体材料膜24をシリコン基板20に対する高い選択比でエッチングすることができる。
【0091】
ところで、第2の実施形態においては、前述のように、導電膜26をエッチングストッパー膜25に対する高い選択比でエッチングできるため、導電膜26に対してほぼ完全なオーバーエッチングを行なうことができるので、導電膜26の残渣は完全に除去されている。このため、高誘電体材料膜24のエッチング工程でのオーバーエッチングの時間を短縮できるので、高誘電体材料膜24が除去された後にシリコン基板20が酸化により浸食されて後退する事態を抑制することができる。
【0092】
高誘電体材料膜24に対するエッチングが終了したときに、シリコン基板20の上に残存する高誘電体材料膜24に対して、フッ酸溶液を用いるウェットエッチングを行なって、シリコン基板20における酸化により浸食された部分を修復する。
【0093】
尚、高誘電体材料膜24に対するドライエッチング工程においては、塩素ガスと酸素ガスとの混合ガスに代えて、フルオロカーボンガス、例えばCガスとCFガスとの混合ガスを用いることにより、高誘電体材料膜24のシリコン基板20に対する選択比を高くすることができる。この場合にも、高誘電体材料膜24に対するドライエッチングが終了したときに、シリコン基板20の上に残存する高誘電体材料膜24に対して、フッ酸溶液を用いるウェットエッチングを行なうことが好ましい。
【0094】
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図6(a) 〜(d) 及び図7(a) 〜(c) を参照しながら説明する。
【0095】
まず、図6(a) に示すように、p型のシリコン基板30の表面部に、SiOよりなる素子分離領域31を形成した後、第1のフォトマスク(例えばレチクル)を用いて形成された第1のレジストパターンを用いてp型不純物をイオン注入することによりp型ウェル領域32を形成すると共に、第2のフォトマスク(例えばレチクル)を用いて形成された第2のレジストパターンを用いてn型不純物をイオン注入することによりn型ウェル領域33を形成する。その後、シリコン基板30の上に、例えばHfOよりなる高誘電体材料膜34を堆積する。高誘電体材料膜34としては、ランタノイド、アクチノイド若しくはアルミニウム等のIII 族元素、又はハフニウム若しくはジルコニウム等のIV族元素を含む高誘電体酸化物を用いることができる。
【0096】
次に、スパッタリング法により、高誘電体材料膜34の上に、仕事関数が4.6eV未満である導電性材料、例えばチタン(Ti)よりなり10nm程度の膜厚を有する第1の導電膜35を全面に亘って堆積した後、第1の導電膜35の上におけるp型ウェル領域32の上方に、前述の第2のフォトマスクを用いて形成された第3のレジストパターン36を形成する。尚、第1の導電膜35を構成する材料としては、チタンに代えて、アルミニウム(Al)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、ハフニウム(Hf)又はニオブ(Nb)を用いることができる。
【0097】
次に、図6(b) に示すように、第1の導電膜35に対して第3のレジストパターン36をマスクにすると共に例えば塩素ガスを含むエッチングガスを用いてドライエッチングを行なって、第1の導電膜35をp型ウェル領域32の上方にのみ残す。
【0098】
次に、図6(c) に示すように、第3のレジストパターン36を除去した後、スパッタリング法により、第1の導電膜35及び高誘電体材料膜34の上に、仕事関数が4.6eV以上である導電材料、例えば窒化タンタル(TaN)よりなり、10nm程度の膜厚を有する第2の導電膜37を全面に亘って堆積した後、第2の導電膜37の上におけるn型ウェル領域33の上方に、前述の第1のフォトマスクを用いて形成された第4のレジストパターン38を形成する。尚、第2の導電膜37を構成する材料としては、窒化タンタルに代えて、酸化ルテニウム(RuO)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)、窒化タングステン(WN)又は窒化モリブデン(MoN )を用いることができる。
【0099】
次に、図6(d) に示すように、第2の導電膜37に対して第4のレジストパターン38をマスクにすると共に例えば塩素ガスを含むエッチングガスを用いてドライエッチングを行なって、第2の導電膜37をn型ウェル領域33の上方にのみ残す。
【0100】
尚、工程の簡略化を図るために、第2の導電膜37に対するエッチング工程を省略して、第2の導電膜37をp型ウェル領域32の上方に残しておいてもよい。
【0101】
次に、図7(a) に示すように、第4のレジストパターン38を除去した後、スパッタリング法により、第1の導電膜35及び第2の導電膜37の上に、例えばタングステンよりなり70nm程度の膜厚を有する第3の導電膜39を堆積して、第1の導電膜35及び第3の導電膜39よりなる第1の積層膜の厚さ並びに第2の導電膜37及び第3の導電膜39よりなる第2の積層膜の厚さをそれぞれ80nm程度にする。
【0102】
次に、周知のリソグラフィ工程により、第3の導電膜39の上に、例えばSiよりなり、第1及び第2の積層膜をゲート電極形状にパターニングするためのハードマスク40を形成する。
【0103】
次に、図7(b) に示すように、第1の導電膜35、第2の導電膜37及び第3の導電膜39に対してハードマスク40をマスクにドライエッチングを行なうことにより、パターン化された第1の導電膜35A及び第3の導電膜39Aよりなる第1のゲート電極、並びにパターン化された第2の導電膜37A及び第3の導電膜39Aよりなる第2のゲート電極を形成する。このドライエッチング工程においては、例えば、反応性イオンエッチング装置を用いると共に、塩素ガスに酸素ガスが添加されたエッチングガスを用いて、チャンバー内の圧力を1Pa程度に設定して放電を起こすと、第1の導電膜35、第2の導電膜37及び第3の導電膜39を高誘電体材料膜34に対する高い選択比でエッチングすることができる。
【0104】
次に、図6(c) に示すように、高誘電体材料膜34に対してハードマスク40をマスクにドライエッチングを行なうことにより、高誘電体材料膜34よりなるゲート絶縁膜34Aを形成する。このドライエッチング工程においては、塩素ガスと酸素ガスとの混合ガス又はフルオロカーボンガスよりなるエッチングガスを用いると、高誘電体材料膜34をシリコン基板30に対する高い選択比でエッチングすることができる
高誘電体材料膜34に対するエッチングが終了した後に、シリコン基板30の上に残存する高誘電体材料膜34に対して、フッ酸溶液を用いるウェットエッチングを行なって、シリコン基板30における酸化により浸食された部分を修復する。
【0105】
ところで、MOSトランジスタの高性能化を図るために、デュアルゲート構造を採用する場合、導電型が異なるウェル領域の上に異なる材料よりなる導電膜(第1の導電膜35及び第2の導電膜37)を形成する必要がある。
【0106】
ところが、異なる材料よりなる導電膜に対してドライエッチングを行なってゲート電極を形成する場合、第1の導電膜35と第2の導電膜37とに対するエッチングレートが異なるという問題が起きる。
【0107】
そこで、第3の実施形態においては、p型ウェル領域32の上方に形成されている第1の導電膜35及びn型ウェル領域33の上方に形成されている第2の導電膜37の上に共通に第3の導電膜39を形成している。このため、第1の導電膜35、第2の導電膜37及び第3の導電膜39をパターニングして第1及び第2のゲート電極を形成する際のエッチングレートの差異を抑制することができる。従って、第1及び第2のゲート電極を形成するためのドライエッチング工程において、高誘電体材料膜34に対する高い選択性を確保することができる。
【0108】
また、第1の導電膜35と第2の導電膜37とに対するエッチングレートの差異を抑制するために、第1の導電膜35及び第2の導電膜37の膜厚としては、2nm以上で且つ10nm未満であることが好ましい。
【0109】
尚、第3の実施形態においては、第1の導電膜35、第2の導電膜37及び第3の導電膜39をドライエッチングする際の高誘電体材料膜34に対する選択性を高めるために、第2の実施形態と同様、第1の導電膜35及び第2の導電膜37と第3の導電膜39との間にエッチングストッパー膜を形成してもよい。
【0110】
【発明の効果】
本発明に係る第1の半導体装置の製造方法によると、高誘電体材料膜を効率良くパターニングすることができ、シリコン基板がドライエッチング
によりダメージを受ける事態を最小限度に抑制することができ、また、残存する高誘電体材料膜の不要部分をウェットエッチングにより容易に除去することができる。
【0111】
本発明に係る第2の半導体装置の製造方法によると、シリコン基板が受けるダメージを抑制しつつ高誘電体材料膜をパターニングすることができる。
【0112】
従って、第1又は第2の半導体装置の製造方法によると、高誘電体材料膜よりなり信頼性が高いゲート絶縁膜を優れた加工性で形成することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 〜(c) は第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図2】第1の実施形態において高誘電体材料膜に対するエッチングに用いるエッチングガスにおけるO/Clと、選択比との関係を示す図である。
【図3】第1の実施形態において高誘電体材料膜に対するエッチングに用いるエッチングガスにおけるC/CFと、選択比との関係を示す図である。
【図4】第1の実施形態の変形例に係る半導体装置の製造方法において、ゲート絶縁膜に対して熱処理を施さなかった場合、ゲート絶縁膜に対して熱処理を施した場合、及びゲート絶縁膜に対して酸素プラズマ処理を施した場合における、注入電荷量と累積不良率との関係を示す図である。
【図5】(a) 〜(d) は第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図6】(a) 〜(d) は第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【図7】(a) 〜(c) は第3の実施形態に係る半導体装置の製造方法の各工程を示す断面図である。
【符号の説明】
10 シリコン基板
11 素子分離領域
12 p型ウェル領域
13 n型ウェル領域
14 高誘電体材料膜
14A ゲート絶縁膜
15 導電膜
15A ゲート電極
16 ハードマスク
20 シリコン基板
21 素子分離領域
22 p型ウェル領域
23 n型ウェル領域
24 高誘電体材料膜
24A ゲート絶縁膜
25 エッチングストッパー膜
26 導電膜
26A ゲート電極
27 ハードマスク
30 シリコン基板
31 素子分離領域
32 p型ウェル領域
33 n型ウェル領域
34 高誘電体材料膜
34A ゲート絶縁膜
35 第1の導電膜
35A パターン化された第1の導電膜
36 第3のレジストパターン
37 第2の導電膜
37 パターン化された第2の導電膜
38 第4のレジストパターン
39 第3の導電膜
39A パターン化された第3の導電膜
40 ハードマスク

Claims (18)

  1. シリコン基板上に高誘電体材料膜を堆積した後、前記高誘電体材料膜の上に導電膜を堆積する工程と、
    前記導電膜に対して選択的にドライエッチングを行なって、前記導電膜よりなるゲート電極を形成する工程と、
    前記高誘電体材料膜に対して選択的にドライエッチングを行なった後、残存する前記高誘電体材料膜をウェットエッチングにより除去することにより、前記高誘電体材料膜よりなるゲート絶縁膜を形成する工程とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 残存する前記高誘電体材料膜の厚さは1nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記ゲート絶縁膜を形成する工程における前記ドライエッチングは、塩素を主成分として含むガスに酸素ガスが添加されてなるエッチングガスを用いて行なわれることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記ゲート絶縁膜を形成する工程における前記ドライエッチングは、臭素を主成分として含むガスに酸素ガスが添加されてなるエッチングガスを用いて行なわれることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記ゲート絶縁膜を形成する工程における前記ドライエッチングは、フルオロカーボンガスを含むエッチングガスを用いて行なわれることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記ゲート絶縁膜を形成する工程における前記ウェットエッチングは、フッ酸溶液を用いて行なわれることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  7. シリコン基板上に高誘電体材料膜を堆積した後、前記高誘電体材料膜の上に導電膜を堆積する工程と、
    前記導電膜に対して選択的にドライエッチングを行なって、前記導電膜よりなるゲート電極を形成する工程と、
    前記高誘電体材料膜に対して、フルオロカーボンガスを含むエッチングガスを用いるドライエッチングを行なって、前記高誘電体材料膜よりなるゲート絶縁膜を形成する工程とを備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 前記ゲート絶縁膜を形成する工程の後に、フッ酸溶液を用いるウェットエッチングにより、前記シリコン基板の上に存在する残渣を除去する工程をさらに備えていることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記高誘電体材料膜は、ハフニウム酸化物よりなることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記導電膜を堆積する工程は、前記高誘電体材料膜の上にエッチングストッパー膜を介して前記導電膜を堆積する工程を含むことを特徴とする請求項1又は7に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記エッチングストッパー膜は、チタン、タンタル若しくはタングステン又はこれらの窒化物よりなることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記エッチングストッパー膜の膜厚は、2nm未満であることを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 前記シリコン基板には、p型ウェル領域及びn型ウェル領域がそれぞれ形成されており、
    前記導電膜を堆積する工程は、前記高誘電体材料膜の上における前記p型ウェル領域の上方に第1の導電性材料膜を介して前記導電膜を堆積すると共に、前記高誘電体材料膜の上における前記n型ウェル領域の上方に第2の導電性材料膜を介して前記導電膜を堆積する工程を含むことを特徴とする請求項1又は7に記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記第1の導電性材料膜の仕事関数は4.6eV未満であり、前記第2の導電性材料膜の仕事関数は4.6eV以上であることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記第1の導電性材料膜及び前記第2の導電性材料膜の膜厚は、いずれも2nm以上で且つ10nm未満であることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記p型ウェル領域は、前記シリコン基板に対して、第1のフォトマスクを用いて形成された第1のマスクパターンをマスクにしてp型不純物をイオン注入することにより形成されており、
    前記n型ウェル領域は、前記シリコン基板に対して、第2のフォトマスクを用いて形成された第2のマスクパターンをマスクにしてn型不純物をイオン注入することにより形成されており、
    前記第1の導電性材料膜は、前記第2のフォトマスクを用いて形成された第3のマスクパターンを用いる選択的エッチングによりパターニングされており、
    前記第2の導電性材料膜は、前記第1のフォトマスクを用いて形成された第4のマスクパターンを用いる選択的エッチングによりパターニングされていることを特徴とする請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記ゲート電極を形成する工程と前記ゲート絶縁膜を形成する工程との間に、前記高誘電体材料膜を酸素を含むプラズマに曝す工程を備えていることを特徴とする請求項1又は7に記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記高誘電体材料膜は、前記高誘電体材料膜に対してドライエッチングを行なう工程の前には500℃以上の温度下での熱処理は施されていない一方、前記高誘電体材料膜に対してドライエッチングを行なう工程の後には500℃以上の温度下での熱処理が施されることを特徴とする請求項1又は7に記載の半導体装置の製造方法。
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