JP2004163041A - 矢に用いる発光体アダプターと発光部材、それらを使用した矢、及び矢の射的方法 - Google Patents

矢に用いる発光体アダプターと発光部材、それらを使用した矢、及び矢の射的方法 Download PDF

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Abstract

【課題】例えば夜間の練習であっても、また視力が落ちた人であっても、着矢した位置や放った矢の軌跡を容易に視認できるようにした矢に用いる発光体アダプターと発光部材、それらを使用した矢、及び矢の射的方法に関する。
【解決手段】矢1は、矢本体11に着脱可能に装着して設けてある発光部材2を有している。発光部材2は、発光ダイオード31を備えた発光体3と、発光体3を矢軸13の末端側に装着する発光体アダプター4を有している。発光体アダプター4は、ほぼ筒状に形成されており、矢本体11の末端側から矢軸13に嵌め込んで装着できるようになっている。発光体アダプター4は、矢軸13に装着するための装着孔41と、発光体3が取り付けられる発光体取付孔42を有している。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、矢に用いる発光体アダプターと発光部材、それらを使用した矢、及び矢の射的方法に関する。
更に詳しくは、例えば夜間の練習であっても、また視力が落ちた人であっても、着矢した位置と放った矢の軌跡を容易に視認できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来技術】
日本の伝統的な競技である弓道は、弓で矢を射る技術の修練を通して心身の鍛練を目的とするもので、若者から年輩者まで幅広く親しまれている。
【0003】
弓道の競技種目は、射距離により近的競技と遠的競技に分かれている。近的競技は直径36cmの的を射距離28mから射る競技であり、遠的競技は直径100cmの的を射距離60mから射る競技である。
【0004】
現在、弓道の練習に使用される弓道場では、仕事を終えた人が夜間稽古を行えるように照明設備が設けられている所も多い。しかしながら、投光器を使用した最新の照明設備が完備されている所は未だ少なく、薄明かりの中で夜間稽古を行なわなければならない場合がその大半である。
【0005】
夜間稽古中、矢が的に当たったか否かは、射場から射手本人によって目視で確認されている。しかしながら、照明設備が十分でない弓道場では、矢が的に当たったか否かを視認することが困難であった。しかも、矢がどの位置に当たったか(着矢した位置、着矢点)、あるいは放った矢の軌跡を確認することは殆ど不可能に近かった。特に視力が落ちた人にとっては、着矢した位置等を視認することは不可能であった。
【0006】
また遠的競技では射距離が60mもあるため、視力が落ちた人にとっては昼間の練習でも着矢した位置等を確認することが難しく、勘に頼りながら練習を続けなければならなかった。
【0007】
更に夜に限らず、屋外の競技場では日が落ちて薄暗くなると、視力が良い者であっても、着矢した位置等を視認することが難しくなる。
【0008】
また更に、着矢した位置や放った矢の軌跡が容易に視認できないと、次に矢をどの方向に射てば良いか(矢の射出方向)の判断ができず、リズムが狂って練習に集中できない場合もある。
【0009】
ところで、弓道に使用される的であって、矢が的に当たったときの射音を良くすることを目的としたものが従来より提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0010】
【特許文献1】
特開平9−280795号公報
【0011】
この的は、矢が当たっても的枠に張設された的シートが緩みにくいため、矢が当たったときの射音を常に良く保てるという効果を奏する。よって、この的を使用して、矢が当たったときの射音を良く聞き取るようにすれば、夜間の稽古でも矢が当たったか否かの判断はつきやすい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した的を使用したとしても、的のどの位置に矢が当たっているかは、視認しなければならない。しかも、矢が当たらなかった場合の着矢位置や放った矢の軌跡は依然分からない。
【0013】
また、同じ弓道場で多くの人が練習をしている場合では、矢が当たったときの射音が聞き取りにくいため、自分が放った矢が本当に当たったものなのかが判断しにくい。
【0014】
更に、射音による確認だけでは、耳が遠くなった高齢者や耳に障害がある人にとってはその判断は不可能である。
【0015】
(本発明の目的)
そこで本発明の目的は、例えば夜間の練習であっても、また視力が落ちた人であっても、着矢した位置や放った矢の軌跡を容易に視認できるようにすることにある。
【0016】
本発明の他の目的は、現在使用している既存の矢を引き続き使用することができるようにした矢に用いる発光体アダプターと発光部材及びそれらを使用した矢を提供することにある。
【0017】
本発明の他の目的は、空気抵抗が増すような不都合を生じさせないようにした矢に用いる発光部材及びそれを使用した矢を提供することにある。
【0018】
本発明の他の目的は、光る面積を広くして、遠く離れた場所からも矢を容易に視認できるようにした矢に用いる発光部材及びそれを使用した矢を提供することにある。
【0019】
本発明の他の目的は、着矢時の衝撃にも耐えることができ、発光体を光らせる電池の寿命が長く経済的であり、更に遠くからでも矢を容易に視認できるようにした矢に用いる発光部材及びそれを使用した矢を提供することにある。
その他の本発明の目的は、以下の説明によって明らかになるであろう。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために講じた本発明の手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
矢に用いる発光体アダプターであって、
矢に装着するための装着部と、発光体が取り付けられる取付部とを備えていることを特徴とする、
発光体アダプターである。
【0021】
第2の発明にあっては、
矢に用いる発光部材であって、
矢に装着するための装着部と発光体を備えていることを特徴とする、
発光部材である。
【0022】
第3の発明にあっては、
発光部材が矢筈であって、該矢筈に発光体が設けてあり、該発光体は少なくとも矢の飛行中と着矢時に、連続的または断続的に発光することを特徴とする、
発光部材である。
【0023】
第4の発明にあっては、
発光体を内蔵している矢筈は一部又は全部が透光性を有し、外部から発光体の光が見えるようにしたことを特徴とする、
第3の発明に係る発光部材である。
【0024】
第5の発明にあっては、
発光体は発光ダイオードを備えていることを特徴とする、
第2,3または第4の発明に係る発光部材である。
【0025】
第6の発明にあっては、
第1の発明に係る発光アダプターまたは第2,3,4または第5の発明に係る発光部材を備えていることを特徴とする、
矢である。
【0026】
第7の発明にあっては、
少なくとも矢の飛行中と着矢時に、連続的または断続的に発光する発光体を備えていることを特徴とする、
矢である。
【0027】
第8の発明にあっては、
矢の射的方法であって、
着矢した位置と放った矢の軌跡を矢から発せられる光で確認するようにしたことを特徴とする、
矢の射的方法である。
【0028】
本発明に係る矢を使用する競技としては、例えば弓道、アーチェリー、ボーガン(クロスボーともいう)等を挙げることができるが、特にこれらに限定されない。
【0029】
発光体としては、発光ダイオード、エレクトロルミネッセンス(EL)素子、電球(小形電球が好ましい)等のように電力によって発光するものや、夜光塗料(蓄光型、発光型を問わない)のように電力を必要としないものが挙げられるが、特にこれらに限定するものではない。
【0030】
電力によって発光する発光体を採用した場合、発光体は継続的に(常時)光っている(点灯している)ものでも良いし、断続的に光っているもの(点滅式)であっても良い。
【0031】
また、矢が放たれて着矢するまでは点灯状態であり、着矢後の所要時間後に消灯するような構造であっても良い。この場合、集積回路等を利用して電気的に消灯させる構造であっても良く、振動センサ等を利用して電気的あるいは機械的に消灯させる構造であっても良い。
更に、矢が放たれて着矢するまでは点灯状態であり、着矢後に点滅するような構造であっても良い。
【0032】
(作 用)
例えば夜間に弓道の稽古を行う場合を例にとって、本発明の作用を説明する。
まず、発光体アダプターを介して発光体を矢に取り付ける。あるいは、発光体を備えた発光部材を矢に装着する。
【0033】
以上のようにして構成される矢を射れば、薄暗い弓道場の中で矢は光りながら飛行曲線を描き、着矢点を指し示す。
よって、例えば視力が落ちた人でも、矢が的に当たったか否か、あるいは当たらなかった場合にどの位置に着矢したかを容易に確認することができる。
【0034】
しかも、放った矢の軌跡も容易に視認できるので、次に矢をどの方向に射てば良いかが容易に判断でき、リズムが狂って練習に集中できないといった不都合は生じにくい。
【0035】
発光体を発光体アダプターを介して矢に装着できる、あるいは発光体を備えた発光部材を矢に装着できるので、現在使用している既存の矢を引き続き使用することができる。
【0036】
発光部材が矢筈であって、この矢筈に発光体が設けてあるものでは、矢の構成部材の一つである矢筈に発光体を設けることにより、矢の外側に別途発光体を設ける場合と比べ、空気抵抗が増すことを防止できる。また、矢筈の軸線方向に発光体を設ければ、放たれた矢の軸がぶれることもない。
【0037】
発光体を内蔵している矢筈が一部又は全部が透光性を有し、外部から発光体の光が見えるようにしたものは、発光体の光が矢筈を通って外へ発せられるので、透光性を有する部分を広くすれば光っている面積が広くなる。したがって、遠く離れた場所からも矢を容易に視認でき、放たれた矢の軌跡も確認しやすい。
【0038】
発光体が発光ダイオードを備えているものを使用すれば、小型で堅牢(堅くて丈夫)、しかも低電圧、低電流で駆動でき、高輝度で応答性に優れた発光体を得ることができるので、着矢した際の衝撃にも耐えることができ、しかも電池の寿命が長いので経済的でもあり、更に遠くからでも矢を容易に視認できる。
【0039】
【発明の実施の形態】
本発明を図面に示した実施の形態に基づき更に詳細に説明する。
[実施の形態1]
図1は本発明に係る矢の第1の実施の形態を示す側面視説明図、
図2は矢の末端側を示す部分拡大説明図、
図3は矢本体に装着可能な発光部材の分解斜視説明図である。
なお、本実施の形態では、弓道に使用される矢を例にとって説明する。
【0040】
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る矢1によれば、矢本体11の末端側に装着した発光部材2から発せられる光によって、矢1が着矢した位置や放った矢1の軌跡等を容易に視認することができる。
以下、矢1の各構成部材について、順を追って詳しく説明する。
【0041】
矢1は、矢本体11と、矢本体11に着脱可能に装着して設けてある発光部材2を有している。
符号12は矢尻(板付、鏃、チップ、ポイントとも称される)を示し、符号13は矢軸(矢柄、箆、シャフト、ボディとも称される)を示している。また、符号14は矢羽を示し、符号15は矢筈(弓筈、あるいは単に筈とも称される)を示している。更に、符号151は弓の弦をかける切欠部(弦持とも称される)を示す。
【0042】
発光部材2は、図2及び図3に示すように、発光部である頭部30(先端)に発光ダイオード31を備えた発光体3と、この発光体3を矢軸13(矢本体11)の末端側に装着する発光体アダプター4を有している。
【0043】
発光体アダプター4は、柔軟性、可撓性または変形性を有する合成樹脂製でほぼ筒状に形成されており、矢本体11の末端側から矢軸13に嵌め込んで装着できるようになっている。
【0044】
矢1の全長約1000mm、直径約6mmに対し、発光体アダプター4の長さは約30mm、直径は最も長い部分で約15mmであるが、特にこれに限定されない。
【0045】
図3に示すように、発光体アダプター4は断面楕円形状または断面長円形状に形成され、矢本体11(矢軸13)に装着するための装着孔41と、上記した発光体3が取り付けられる発光体取付孔42を有している。
【0046】
装着孔41は発光体アダプター4に貫通して設けられ、その直径は矢軸13の直径と大体同じかやや径小である。発光体アダプター4を矢軸13に装着する際は、材料が有する柔軟性、可撓性または変形性を利用して、発光体アダプター4を矢軸13の末端側からややきつく押し込んで装着する。装着後は、発光体アダプター4は確実に矢軸13に固定され、着矢した際に受ける衝撃程度では外れないようになっている。
【0047】
発光体取付孔42は有底筒状に形成され、その直径は発光体3と同じか大体同じである。発光体取付孔42の長さは、発光体3を取り付けた際に、後述する発光ダイオード31の頭部(点灯部分)が外へ突出するような長さに予め設計されている。
【0048】
また図2に示すように、発光体アダプター4のうち、発光体取付孔42が設けてある側(図2で上部側)の先部側は、空気抵抗を極力抑えることができるように斜めにカットされた傾斜部43を備えている。
【0049】
図3に示すように、発光ダイオード31を備えた発光体3は細長い棒体であり、本実施の形態では発光ダイオード31付きリチウム電池(商標名「ミライト」、ヒロミ産業株式会社製)を使用している。発光体3の大きさは直径3mm、長さ27mmであり、その重さは0.36gと超軽量となっている。発光体3の重さは、一般的に使用される矢1の重さ約30gの約1/100であり、発光体3を取り付けても矢1の飛び方には実質的な影響はない。
【0050】
発光体3は、発光ダイオード31を備えた頭部30が点灯する部分であり、発光体3の本体32内部に3Vのリチウム電池が内蔵されている。そうして、指で頭部30を押すと(図3で矢印方向へ押すと)、発光ダイオード31が点灯し、反対に頭部30を指で引っ張ると消灯するようになっている。
【0051】
本実施の形態では、発光体3の電池寿命は連続で約8時間であるが、使用する電池の容量や発光ダイオード31によっては更に長時間の使用が可能である。
【0052】
この発光体3を発光体取付孔42にややきつく押し込んで嵌め入れ、発光体アダプター4に固定した状態で使用する。
【0053】
なお、発光ダイオード31の色は緑、赤、オレンジ、青と様々なものが使用でき、使用する射手の好みによって自由に選択すれば良い。ただし、同じ競技場で複数の者が本実施の形態に係る矢を使用する場合には、自分の矢と他の者の矢が瞬時に判別できるように、お互いに色が異なる発光ダイオードを使用することもできる。
【0054】
(作 用)
図1ないし図3を参照して、矢1の作用を説明する。
例えば夜間に弓道の稽古を行う場合、明るい昼間と比べて、着矢した位置や放った矢の軌跡が分かりにくいため、以下のようにして矢1の発光部材2を点灯した後、練習を始めるようにする。
【0055】
まず図3に示すように、発光体アダプター4の発光体取付孔42に発光体3を嵌め入れて固定する。次に、図2に示すように、発光体3を固定した発光体アダプター4を矢本体11の末端側からややきつく押し込んで、矢軸13の末端側に装着する。装着後の発光体3の頭部30は、発光体アダプター4から外へ突出しており、矢1の後方から見て視認できる。
【0056】
次いで、矢本体11を一方の手で抑えながら、他方の手の指で発光体3の頭部30を押し、発光ダイオード31を点灯させる。その後は、通常の矢と同様に使用する。なお、発光ダイオード31を消灯させる際は、頭部30を指で引っ張れば良い。
【0057】
以上のようにして、発光体3(発光ダイオード31)を点灯させた状態で矢1を射れば、薄暗い弓道場の中で矢1の末端は光りながら飛行曲線を描き、着矢点を指し示す。
よって、例えば視力が落ちた人でも、矢が的に当たったか否か、あるいは当たらなかった場合にどの位置に着矢したかを容易に確認することができる。
【0058】
しかも、放った矢の軌跡も容易に視認できるので、次に矢をどの方向に射てば良いかが容易に判断でき、リズムが狂って練習に集中できないといった不都合は生じにくい。
【0059】
また、矢が的に当たったときの射音による判別ではなく、視認によって判別するため、耳が遠くなった高齢者や耳に障害がある人にとっても、容易に着矢した位置等を確認できる。
【0060】
更に矢の軌跡の確認が容易であると、練習の回転が早くなり、より多くの人が弓道場を利用できるといった二次的な効果もある。
【0061】
ところで、矢をうまく射ることができないと、矢が蛇のように左右にぶれながら飛んでいく場合がある。しかし、本実施の形態に係る矢1を使用すれば、点灯している発光体3のぶれを見ればその確認も容易であり、技術の向上に役立つ。
【0062】
なお、本実施の形態に係る矢1は、夜間稽古用に限定するものではなく、曇った日や雨の日などの昼間にも好適に使用できることは言うまでもない。
また、明るい高輝度の発光ダイオードを採用すれば、晴れた日の昼間でも矢の確認は容易である。特に、射距離が60mもある遠的競技では、昼間の練習でも着矢した位置を確認することが難しいため、本実施の形態に係る矢1を有効に使用できる。
【0063】
更に、発光体3を発光体アダプター4を介して矢本体11に固定できるので、現在使用している既存の矢を引き続き使用することができる。
【0064】
図3に示すように、発光体3は発光体アダプター4に着脱可能である。よって、発光体3の電池が切れたら新しいものに交換すれば良く、発光体アダプター4は捨てずにそのまま使用でき経済的である。また、接着剤等によって発光体アダプター4に発光体3を外れないように固定しても良い。その場合は発光体アダプター4を使い捨てにしても良い。
【0065】
本実施の形態では、発光体アダプター4を矢本体11(矢軸14)の末端側に装着しているが、発光体3の点灯状態を確認できれば、特に装着する場所を限定するものではなく、例えば矢本体11(矢軸14)の中間部分や先部寄りに装着することもできる。
【0066】
なお、本実施の形態では、発光体アダプター4の材料として合成樹脂を例に挙げて説明したが、特にこれに限定するものではなく、例えばゴム(天然ゴム、合成ゴムを問わない)、木材、金属(軽金属)あるいはそれらの組み合わせ等やその他の材料で形成しても良い。
【0067】
また図示はしていないが、図2に示す発光体3の頭部30に突起状の爪部(掛止部)を設ければ、頭部30が指に引っかかりやすくなり、発光体3のON/OFFの操作をより簡単に行うことができる。
【0068】
本実施の形態では、筒状に形成した発光体アダプター4を矢本体11に装着するようにしているが、発光体アダプター4の形状(装着手段)は特にこれに限定するものではない。例えば、矢軸13の周面側から嵌め込んで固定できるように発光体アダプター4の当接部分をU字状に形成することもできるし、矢軸13に巻き付けて固定できるように輪ゴムのような環状体を発光体アダプターに設けることもできる。
【0069】
本実施の形態に係る矢1は、練習用だけの使用に限定するものではなく、競技規則等に問題がなければ、試合用として使用することもできる。試合用として使用すれば、審判は離れた位置からでも着矢した位置を容易に確認でき、採点がしやすく、競技を円滑に進めることができる。
【0070】
[実施の形態2]
図4は本発明に係る矢の第2の実施の形態を示す拡大分解説明図であり、矢軸の基端側を一部断面して表している。
なお、第1の実施の形態と同一または同等箇所には同一の符号を付して示している。また、第1の実施の形態で示してある箇所については、説明を省略し、主に相異点を説明する。
【0071】
本実施の形態に係る矢1aでは、透光性を有する矢筈本体150の内部に発光体3を固定して設けることで、矢筈15aごと光らせて矢1をより効果的に視認できるようにしている。
以下、矢1aの各構成部材について詳しく説明する。
【0072】
通常、弓道で使用される矢の矢軸13は、図4に示すように、ジュラルミンやグラスファイバー製の管状体であり、末端部に矢筈をきつく嵌め入れて固定するようになっている。
【0073】
本実施の形態に係る矢筈15aは、上記したように、弓の弦をかける切欠部151を備えた矢筈本体150を備えている。矢筈本体150は、発光体3から発せられる光に対して透光性(透過性)を有する材料(例えば、透明なプラスチック等)によって形成されている。
【0074】
矢筈本体150の外形は、通常使用される矢筈の外形と同じか大体同じであり、段部152を境に径がやや小さくなっている円筒部分が矢軸13に挿設される挿設部153を構成している。矢筈本体150には、発光体3を挿設する孔154が挿設部153の一端部側から軸線方向へ設けられており、挿設部153は全体が筒状に形成されている。
【0075】
そして、発光体3はその孔154に挿設され、先端の頭部30はやや径小(頭部とほぼ同じ径)となっている孔先端部154aに接着剤等によって固定されている。また、発光体3の本体32部分が位置する孔(孔先端部154a以外)の径は、発光体3の本体32よりもやや径大となっている。これにより、発光体3の本体32は、頭部30を固定した状態で、孔154に沿って進退可能となっている。
【0076】
更に、発光体3が孔154に固定された状態では、発光体3の本体32の一部(基端側)は矢筈本体150から突出しており、この突出した本体部分320が発光体3のON/OFFを操作する際の摘み部を構成している。
【0077】
即ち、発光体3を点灯させる場合は、矢筈本体150を一方の手で抑えながら、他方の手の指で発光体3の突出した本体部分320を押す。発光体3は頭部30が矢筈本体150に固定されているため、本体部分320を押せばスイッチが入り、発光ダイオード31が点灯する。
また、逆に矢筈本体150を一方の手で抑えながら、発光体3の突出した本体部分320を引っ張れば、スイッチが切れて発光ダイオード31は消灯する。
【0078】
(作 用)
図4を参照して、矢1aの作用を説明する。
なお、第1の実施の形態で示した作用のうち同様のものは説明を省略する。
【0079】
発光体3を点灯させる場合は、矢軸13から矢筈15aを取り外し、発光体3の突出した本体部分320を押す。そして、発光体3を点灯させた状態で矢筈15aを矢軸13に戻して固定し、その後は、通常の矢と同様に使用する。
【0080】
本実施の形態では、透光性を有する矢筈本体150の内部に発光体3を固定して設けている。よって、発光ダイオード31から発せられる光は、矢筈本体150の内部で拡散して矢筈15a全体を照らす。即ち、発光ダイオード31を単独で使用する場合と比較して、光っている面積が広くなっている。したがって、遠く離れた場所からも矢1aを容易に視認でき、放たれた矢1aの軌跡も確認しやすい。
【0081】
また、発光体3は矢1aの内部に設けられているので、空気抵抗が増すことはない。更に、発光体3は矢1aの軸線方向に設けられているので、放たれた矢1aの軸がぶれることがない。
【0082】
更に、矢筈15aに発光体3を設けたので、矢筈15aを取り替えれば、現在使用している既存の矢を引き続き使用することができる。
【0083】
また、例えば競技場や練習場が明るく、放った矢の着矢位置が容易に確認できるような場合は、発光体3を備えた矢筈15aを通常の矢筈(発光体3が設けられていないもの)に取り替えて矢を使用することができる。
【0084】
なお、矢筈本体150の材料としては、透光性(例えば透明または半透明等)を有する材料以外に、部分的に透明または半透明を有しているもの、蓄光性を有する材料等を挙げることができるが、特にこれらに限定されない。
【0085】
本実施の形態では、接着剤を使用して発光体3を矢筈本体150に固定するようにしているが、特にこれに限定するものではなく、例えばゴムキャップ等を利用して発光体3を矢筈本体150に着脱可能に取り付けることもできる。この場合、発光体3のON/OFFは、一旦発光体3を矢筈本体150から取り外した状態で行う。
【0086】
また、図示はしていないが、矢筈本体150に孔を開け、発光ダイオード31から発せられる光をその孔から外に照射するようにしても良い。この場合、矢筈本体150は、必ずしも透光性を有する材料で形成されていなくても良い。
【0087】
本実施の形態では、発光体3を矢筈本体150内部に固定して設けているが、弓の弦をかける切欠部151のほぼ中央に外から孔を開け、その孔に発光体3を着脱可能に挿設して固定する構成を採用することもできる。このようにすれば、矢筈を矢軸13に固定したまま、発光体3だけを着脱すれば良いので、矢筈をその都度取り外す必要がなく、便利である。
【0088】
本明細書で使用している用語と表現はあくまで説明上のものであって、限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
【0089】
【発明の効果】
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明に係る矢を使用すれば、射られた矢は発光体によって光りながら飛行曲線を描き、着矢点を指し示す。したがって、夜間の練習であってもまた視力が落ちた人であっても、着矢した位置や放った矢の軌跡を容易に視認できる。
【0090】
(b)発光体を発光体アダプターを介して矢に装着できるもの、あるいは発光体を備えた発光部材を矢に装着できるものは、現在使用している既存の矢を引き続き使用することができ、経済的である。
【0091】
(c)発光部材が矢筈であって、この矢筈に発光体が設けてあるものは、矢の構成部材の一つである矢筈に発光体を設けることにより、矢の外側に別途発光体を設ける場合と比べ、空気抵抗が増すことを防止できる。また、矢筈の軸線方向に発光体を設ければ、放たれた矢の軸がぶれることもない。
【0092】
(d)発光体を内蔵している矢筈が一部又は全部が透光性を有し、外部から発光体の光が見えるようにしたものは、発光体の光が矢筈を通って外へ発せられるので、透光性を有する部分を広くすれば光っている面積が広くなる。したがって、遠く離れた場所からも矢を容易に視認でき、放たれた矢の軌跡も確認しやすい。
【0093】
(e)発光体が発光ダイオードを備えているものを使用すれば、小型で堅牢(堅くて丈夫)、しかも低電圧、低電流で駆動でき、高輝度で応答性に優れた発光体を得ることができるので、着矢した際の衝撃にも耐えることができ、しかも電池の寿命が長いので経済的でもあり、更に遠くからでも矢を容易に視認できる。
【0094】
(f)本発明に係る矢の射的方法によれば、着矢した位置や放った矢の軌跡を矢から発せられる光で確認できるので、矢の正確な着矢点や矢の軌跡を容易に確認することができる。したがって、視力が落ちた人でも、矢がどこに当たったかを確認しやすい。また、暗がりの練習場でも、矢がどこに当たったかを確認しやすい。よって、視力の良い悪いに関わらず、また練習場が暗いかどうかに関わらず、弓道やアーチェリー等の練習に打ち込める。更に、本発明に係る矢の射的方法を競技にも採用すれば(競技方法として採用すれば)、審判は離れた位置からでも正確に採点しやすく、競技を円滑に進めることができる。
【0095】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る矢の第1の実施の形態を示す側面視説明図。
【図2】矢の末端側を示す部分拡大説明図。
【図3】矢本体に装着可能な発光部材の分解斜視説明図。
【図4】本発明に係る矢の第2の実施の形態を示す拡大分解説明図。
【符号の説明】
1,1a 矢
2 発光部材
3 発光体
4 発光体アダプター
11 矢本体
12 矢尻
13 矢軸
14 矢羽
15,15a 矢筈
30 頭部
31 発光ダイオード
32 発光体の本体
320 突出した本体部分
41 装着孔
42 発光体取付孔
43 傾斜部
150 矢筈本体
151 切欠部
152 段部
153 挿設部
154 孔
154a 孔先端部

Claims (8)

  1. 矢に用いる発光体アダプター(4)であって、
    矢に装着するための装着部(41)と、発光体(3)が取り付けられる取付部(42)とを備えていることを特徴とする、
    発光体アダプター。
  2. 矢に用いる発光部材(2)であって、
    矢に装着するための装着部(41)と発光体(3)を備えていることを特徴とする、発光部材。
  3. 発光部材が矢筈(15a)であって、該矢筈(15a)に発光体(3)が設けてあり、該発光体(3)は少なくとも矢の飛行中と着矢時に、連続的または断続的に発光することを特徴とする、発光部材。
  4. 発光体(3)を内蔵している矢筈(15a)は一部又は全部が透光性を有し、外部から発光体(3)の光が見えるようにしたことを特徴とする、請求項3記載の発光部材。
  5. 発光体(3)は発光ダイオード(31)を備えていることを特徴とする、
    請求項2,3または4記載の発光部材。
  6. 請求項1記載の発光アダプター(4)または請求項2,3,4または5記載の発光部材(2)(15a)を備えていることを特徴とする、矢。
  7. 少なくとも矢の飛行中と着矢時に、連続的または断続的に発光する発光体(3)を備えていることを特徴とする、矢。
  8. 矢の射的方法であって、
    着矢した位置と放った矢の軌跡を矢から発せられる光で確認するようにしたことを特徴とする、矢の射的方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008138938A (ja) * 2006-12-01 2008-06-19 Asaya Kyuguten:Kk 矢筈および矢
KR101520726B1 (ko) * 2014-04-29 2015-05-19 김재우 화살용 발광 낙
JP2021512273A (ja) * 2018-01-24 2021-05-13 アーチェリー インテリジェンス,エルエルシー アーチェリー発射体位置特定設備
KR102263848B1 (ko) * 2021-04-12 2021-06-11 현성덕 발광 기능을 가지는 화살의 오늬

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