JP2004154879A - 産業用ロボットの絶対位置精度改善装置 - Google Patents

産業用ロボットの絶対位置精度改善装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ロボットを構成する各軸や減速機が金属疲労により経年劣化しても絶対位置精度を改善できる産業用ロボットの絶対位置精度改善装置を提供する。
【解決手段】上位コントローラCの制御指令をサーボ制御により当該各軸を駆動するモータ部706に伝えるサーボアンプ705を備え、ロボットの各軸の経年劣化による絶対位置精度の悪化を少なくとも1軸以上補正する産業用ロボットの絶対位置精度改善装置において、上位コントローラCを、指令値を取得する指令値入力部701と、指令値入力部701の指令値から軸に作用するトルクを演算するトルク演算部101と、トルク演算部101のトルクから経年たわみ角を推定する経年たわみ角推定部102と、経年たわみ角推定部102の経年たわみ角を用いて指令値入力部701の指令値を指令補正値として補正する指令値補正部704とからなる構成にしてある。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は産業用ロボットの各軸の経年劣化による絶対位置精度の悪化を補正する産業用ロボットの絶対位置精度改善装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、産業用ロボット(以下、「ロボット」と略す。)の各軸の絶対位置精度の悪化を補正する技術として、例えば、各軸に作用する重力モーメントを利用して、各軸のたわみ角を推定すると共に、各軸の指令値を補正することで、ロボットの絶対位置精度を改善するものが提案されている。
【0003】
図7は従来技術を示すロボットの絶対位置精度改善装置のブロック図である。図7において、701は指令値入力部、702は重力モーメント演算部、703はたわみ角推定部、704は指令値補正部、705はサーボアンプ、706はモータ部である。なお、指令値入力部701、重力モーメント演算部702、たわみ角推定部703および指令値補正部704は上位コントローラCに含まれるものとする。
絶対位置精度改善装置は、図7に示すように、ロボットアームを構成する各軸の指令値を取得する指令値入力部701と、予め設定されたツールを含む各リンクの重量情報と指令値入力部701の指令値から動力学演算で各軸に作用する重力モーメントを導出する重力モーメント演算部702と、重力モーメント演算部702の重力モーメントから決定される各軸のたわみ角を推定するたわみ角推定部703と、たわみ角推定部703のたわみ角を用いて指令値入力部701の指令値を補正し指令補正値を生成する指令値補正部704と、指令値補正部704の指令補正値をサーボ制御するサーボアンプ705と、サーボアンプ705のサーボ制御によりモータ駆動するモータ部706とから構成されている。ここで、ツールを含む各リンクの重量情報とは各部材の質量、モーメント及び慣性モーメントなどの情報である。重力モーメントはツールを含む各リンクの重量情報と指令値入力部701の指令値によって決定されるロボット姿勢から動力学演算により算出される値である。重力モーメントからたわみ角を推定するたわみ角推定部703については図8を用いて説明する。
【0004】
図8は従来技術におけるある軸の重力モーメントとたわみ角の関係を示したグラフであり、横軸に重力モーメントを、縦軸にたわみ角をとり、両者の関係を一次近似したものとなっている。このように一次近似で近似できると仮定すれば軸に作用する重力モーメントからたわみ角を推定できる。
【0005】
また、図9は従来技術における絶対位置精度改善装置の動作を説明するためのロボットの模式図である。図9において、実線901は指令値入力部701の指令値により指定されたたわみ角の無い理想のリンク位置であり、端点902は理想のツール先端位置であり、点線903はたわみ角の有る実際のリンク位置であり、端点904は実際のツール先端位置であり、905は理想のツール先端位置902と実際のツール先端位置904間の絶対位置誤差である。
重力モーメント演算部702の重力モーメントを用いてたわみ角推定部703で各軸のたわみ角を図8のグラフで示される関数として推定し、たわみ角により指令値を指令値補正部704で補正し、各軸位置が指令補正値になるようにサーボアンプ705に指令することで、たわみながらも実線で示される理想のリンク位置901にロボットリンクを位置決めし、実際のツール先端位置904を理想のツール先端位置902付近に制御し、絶対位置精度を改善する。
上記のような絶対位置精度改善装置では、指令値に応じた各軸の重力モーメントから各軸のたわみ角を推定し、推定されたたわみ角を用いて指令値を補正し、補正した指令値にモータが動作するようにサーボ制御することで絶対位置精度を改善している(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。
【0006】
【特許文献1】特開昭59−107882号公報(第1―2頁、第2図)
【0007】
【特許文献2】特開平11−134012号公報(第3―5頁、第5図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ロボットの各軸が重力によってたわみを生じるといった上記の問題以外に、ロボットは使用年月が経過するに伴ない、稼働時間の累積量も膨大すると、ロボットを構成する構成部品が弾性変形を繰り返して金属疲労による経年変化を起こし、各軸のたわみ角の増加やギヤのバックラッシュの増大などの問題を発生させる。そのため、従来の絶対位置精度改善装置において、重力モーメントからたわみ角の推定誤差が大きくなり、絶対位置精度が悪化するという課題があった。
【0009】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、ロボットを構成する各軸あるいは減速機が金属疲労により経年劣化しても絶対位置精度を改善することができる産業用ロボットの絶対位置精度改善装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、請求項1の発明は、ロボットアームを構成する各軸を制御するための上位コントローラと、前記上位コントローラの制御指令をサーボ制御により当該各軸を駆動するモータ部に伝えるサーボアンプを備え、ロボットの各軸の経年劣化による絶対位置精度の悪化を少なくとも1軸以上補正する産業用ロボットの絶対位置精度改善装置において、前記上位コントローラは、指令値を取得する指令値入力部と、前記指令値入力部の前記指令値から軸に作用するトルクを演算するトルク演算部と、前記トルク演算部の前記トルクから経年たわみ角を推定する経年たわみ角推定部と、前記経年たわみ角推定部の前記経年たわみ角を用いて前記指令値入力部の前記指令値を指令補正値として補正する指令値補正部を有するものである。
【0011】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の産業用ロボットの絶対位置精度改善装置において、前記経年たわみ角推定部は、前記トルク演算部の前記トルクの絶対値を時間積分し軸に作用する絶対値トルクの総和から経年劣化度を決定する経年劣化トルク積算部と、前記経年劣化トルク積算部の前記経年劣化度と前記トルク演算部の前記トルクから経年たわみ角を導出する経年たわみ角導出部を有するものである。
【0012】
これら請求項1及び請求項2記載の発明によれば、動力学演算から計算されるトルクをもとに経年劣化度を決定し、経年劣化度とトルクとから経年たわみ角を導出し、指令値を補正することで、外部センサを使わずに経年劣化したロボットの絶対位置精度が改善でき、ロボットの作業品質を向上させることができる。
【0013】
請求項3記載の発明は、ロボットアームを構成する各軸を制御するための上位コントローラと、前記上位コントローラの制御指令をトルク指令値により当該各軸を駆動するモータ部に伝えるサーボアンプを備え、ロボットの各軸の経年劣化による絶対位置精度の悪化を少なくとも1軸以上補正する産業用ロボットの絶対位置精度改善装置において、前記上位コントローラは、指令値を取得する指令値入力部と、前記指令値入力部の前記指令値から軸に作用するトルクを演算するトルク演算部と、前記サーボアンプの前記トルク指令値の絶対値を時間で積分した総和から経年劣化度を決定する経年劣化サーボトルク積算部と、前記経年劣化サーボトルク積算部の前記経年劣化度と前記トルク演算部の前記トルクから経年たわみ角を導出する経年たわみ角導出部と、前記経年たわみ角導出部の前記経年たわみ角を用いて前記指令値入力部の前記指令値を指令補正値として補正する指令値補正部を有するものである。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、サーボアンプのトルク指令値をもとに経年劣化度を決定し、経年劣化度とトルクとから経年たわみ角を導出し、指令値を補正することで、外部センサを使わずに経年劣化したロボットの絶対位置精度が改善でき、ロボットの作業品質を向上させることができる。
【0015】
請求項4の発明は、ロボットアームを構成する各軸を制御するための上位コントローラと、前記上位コントローラの制御指令をサーボ制御により当該各軸を駆動するモータ部に伝えるサーボアンプを備え、ロボットの各軸の経年劣化による絶対位置精度の悪化を少なくとも1軸以上補正する産業用ロボットの絶対位置精度改善装置において、前記上位コントローラは、指令値を取得する指令値入力部と、前記指令値入力部の前記指令値から軸に作用するトルクを演算するトルク演算部と、前記ロボットの稼働時間を取得する稼働時間入力部と、前記稼働時間入力部の前記稼働時間から経年劣化度を決定する経年劣化稼働時間積算部と、前記経年劣化稼働時間積算部の前記経年劣化度と前記トルク演算部の前記トルクから経年たわみ角を導出する経年たわみ角導出部と、前記経年たわみ角導出部の前記経年たわみ角を用いて前記指令値入力部の前記指令値を指令補正値として補正する指令値補正部を有するものである。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、稼働時間をもとに経年劣化度を決定し、経年劣化度とトルクとから経年たわみ角を導出し、指令値を補正することで、外部センサを使わずに経年劣化したロボットの絶対位置精度が改善でき、ロボットの作業品質を向上させることができる。
【0017】
請求項5記載の発明は、ロボットアームを構成する各軸を制御するための上位コントローラと、前記上位コントローラの制御指令をサーボ制御により当該各軸を駆動するモータ部に伝えるサーボアンプを備え、ロボットの各軸の経年劣化による絶対位置精度の悪化を少なくとも1軸以上補正する産業用ロボットの絶対位置精度改善装置において、前記上位コントローラは、指令値を取得する指令値入力部と、前記指令値入力部の前記指令値から軸に作用するトルクを演算するトルク演算部と、前記トルク演算部の前記トルクの絶対値を時間積分し軸に作用する絶対値トルクの総和から経年劣化度を決定する経年劣化トルク積算部と、前記経年劣化トルク積算部の前記経年劣化度と前記トルク演算部の前記トルクから経年たわみ角を導出する経年たわみ角導出部と、前記経年たわみ角導出部の前記経年たわみ角を用いて前記指令値入力部の前記指令値を指令補正値として補正する指令値補正部と、前記経年劣化トルク積算部の前記経年劣化度を作業者に表示する経年劣化度表示部を有するものである。
【0018】
また、請求項6記載の発明は、ロボットアームを構成する各軸を制御するための上位コントローラと、前記上位コントローラの制御指令をトルク指令値により当該各軸を駆動するモータ部に伝えるサーボアンプを備え、ロボットの各軸の経年劣化による絶対位置精度の悪化を少なくとも1軸以上補正する産業用ロボットの絶対位置精度改善装置において、前記上位コントローラは、指令値を取得する指令値入力部と、前記指令値入力部の前記指令値から軸に作用するトルクを演算するトルク演算部と、前記サーボアンプの前記トルク指令値の絶対値を時間で積分した総和から経年劣化度を決定する経年劣化サーボトルク積算部と、前記経年劣化サーボトルク積算部の前記経年劣化度と前記トルク演算部の前記トルクから経年たわみ角を導出する経年たわみ角導出部と、前記経年たわみ角導出部の前記経年たわみ角を用いて前記指令値入力部の前記指令値を指令補正値として補正する指令値補正部と、経年劣化サーボトルク積算部の前記経年劣化度を作業者に表示する経年劣化度表示部を有するものである。
【0019】
これら請求項5及び請求項6記載の発明によれば、経年劣化度から各軸の減速機の劣化度合いや交換予定時期などの劣化状況を表示することで、予防保全が可能であり、ロボット作業品質を一定に保つことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施例を示す産業用ロボットの経年劣化による絶対位置精度改善装置のブロック図であり、請求項1の内容に相当するものである。なお、本発明の構成要素が従来技術と同じものについては、同一符号を付してその説明を省略し、異なる点のみ説明する。
図1において、101はトルク演算部、102は経年たわみ角推定部である。なお、指令値入力部701、指令値補正部704、トルク演算部101および経年たわみ角推定部102は上位コントローラCに含まれるものとする。
トルク演算部101は予め設定されたツールを含む各リンクの重量情報と指令値入力部701の指令値から動力学演算で各軸に作用するトルクを演算する。
ツールを含む各リンクの重量情報とは各部材の質量、モーメント及び慣性モーメントなどの情報である。各軸に作用するトルクは慣性モーメントと重力モーメントの和である。慣性モーメントと重力モーメントはツールを含む各リンクの重量情報とロボット全軸の指令値から動力学演算により算出される値である。また、経年たわみ角推定部102はトルク演算部101のトルクから経年たわみ角を推定する。
【0021】
ここで、上記の経年たわみ角の推定について図2を用いて説明する。
図2は図1の経年たわみ角推定部を改良した絶対位置精度改善装置のブロック図であり、請求項2の内容に相当するものである。
図2において、201は経年劣化トルク積算部、202は経年たわみ角導出部である。
経年劣化トルク積算部201はトルク演算部101のトルクの絶対値を時間積分し、軸に作用する絶対値トルクの総和から経年劣化度を決定するものである。また、経年たわみ角導出部202は経年劣化トルク積算部201の経年劣化度とトルク演算部101のトルクから経年たわみ角を導出するものである。
【0022】
次に、図3を用いて経年たわみ角とトルクの関係について説明する。図3は、第1実施例における経年たわみ角とトルクの関係を説明したグラフであって、(a)はロボット出荷時における一次式近似、(b)はロボットの各軸や減速機が金属疲労による経年劣化後における一次式近似、(c)はロボット出荷時における多項式近似、(d)はロボットの各軸や減速機が金属疲労による経年劣化後における多項式近似のものである。
経年たわみ角とトルクの関係が図3(a)、(b)のように一次式で近似できると仮定すると、(b)は(a)に比べて傾きが大きくなり経年劣化前よりたわみやすくなっている。ここで、経年たわみ角をwとし、経年たわみ係数をkとし、時間tにおける軸に作用するトルクをT(t)とした時、以下の式(1)となる。
w=k・T(t) (1)
この経年たわみ係数kは、ロボット出荷時のたわみ係数初期値をSとし、経年劣化度をrとした時、以下の式(2)になる。
k=S・(1+r) (2)
この経年劣化度rは、経年劣化係数をαとした時、以下の式(3)になる。
【0023】
【数1】
Figure 2004154879
【0024】
式(1) (2) (3)より経年たわみ角wとトルクT(t)の式は以下の式(4)、(5)になる。
w=(1+r)・S・T(t) (4)
【0025】
【数2】
Figure 2004154879
【0026】
たわみ係数初期値Sと経年劣化係数αは定数であり、ロボット機種や各軸毎に固有な値であり、各パラメータを予め実験などで求めておく。
図3(a)、(b)両図では経年たわみ角とトルクの関係が一次近似できると仮定したが、図3(c)、(d)両図のように経年たわみ角とトルクの関係が多項式近似可能な場合、出荷時の経年たわみ角とトルクの多項式近似関数をW(T(t))とすると、以下の式(6)、(7)となる。
w=(1+r)・W(T(t)) (6)
【0027】
【数3】
Figure 2004154879
【0028】
このように経年たわみ角とトルクの関係が一次近似や多項式近似の関数で表されていても、経年劣化に応じた経年たわみ角を導出することができる。
更に詳しく言えば、経年劣化トルク積算部201はトルク演算部101のトルクT(t)と式(3)を利用して経年劣化度rを求める。経年たわみ角導出部202は経年劣化トルク積算部201の経年劣化度r、トルク演算部101のトルクT(t)と式(4)もしくは式(6)から経年たわみ角wを導出する。
なお、ハーモニックギヤなどの減速機などは許容限度以上のトルクが加わると劣化が急激に進行する。ロボット設計でトルクの許容限度は考慮されるが、非常停止などの突発的な原因により許容限度以上のトルクが軸に作用する可能性もある。このような時には、経年劣化度rの式(3)が成り立たないので、別の計算式に変更すれば良い。トルク演算部101のトルクには慣性モーメントと重力モーメントが含まれるが動摩擦や静止摩擦を考慮することも可能であることは言うまでもない。
【0029】
本発明の第1実施例は、ロボットアームを構成する各軸を制御するための上位コントローラCと、上位コントローラCの制御指令をサーボ制御により当該各軸を駆動するモータ部706に伝えるサーボアンプ705を備え、ロボットの各軸の経年劣化による絶対位置精度の悪化を少なくとも1軸以上補正する産業用ロボットの絶対位置精度改善装置において、上位コントローラCを、指令値を取得する指令値入力部701と、指令値入力部701の指令値から軸に作用するトルクを演算するトルク演算部101と、トルク演算部101のトルクから経年たわみ角を推定する経年たわみ角推定部102と、経年たわみ角推定部102の経年たわみ角を用いて指令値入力部701の指令値を指令補正値として補正する指令値補正部704とからなる構成にし、さらに経年たわみ角推定部102を、経年劣化トルク積算部201と経年たわみ角導出部202からなる構成にしたので、外部センサを使わずに経年劣化したロボットの絶対位置精度を改善することができ、ロボットの作業品質を向上させることができる。
【0030】
次に、本発明の第2実施例のロボットの経年劣化による絶対位置精度改善装置について図4を用いて説明する。
図4は本発明の第2実施例を示すロボットの経年劣化による絶対位置精度改善装置のブロック図であって、請求項3の内容に相当するものである。なお、本発明の構成要素が従来技術および前出の実施例の構成要素と同じものについては同一符号を付して説明を省略し、異なる点のみ説明する。
図4において、経年劣化サーボトルク積算部401はサーボアンプ705のトルク指令値の絶対値を時間で積分した総和から経年劣化度を決定するものである。なお、指令値入力部701、指令値補正部704、トルク演算部101、経年たわみ角導出部202および経年劣化サーボトルク積算部401は上位コントローラCに含まれるものとする。
ここで、時間tにおけるサーボアンプ705のトルク指令値をST(t)とし、サーボトルク経年劣化係数をβとした場合、経年劣化度rは、以下の式(8)となり、経年たわみ角wは式(4)、(6)から式(9) (10)となる。
【0031】
【数4】
Figure 2004154879
【0032】
【数5】
Figure 2004154879
【0033】
【数6】
Figure 2004154879
【0034】
サーボトルク経年劣化係数βは定数であり、ロボット機種や各軸毎に固有な値であり、各パラメータを予め実験などで求めておく。
【0035】
本発明の第2実施例は、ロボットアームを構成する各軸を制御するための上位コントローラCと、上位コントローラCの制御指令をトルク指令値により当該各軸を駆動するモータ部706に伝えるサーボアンプ705を備え、ロボットの各軸の経年劣化による絶対位置精度の悪化を少なくとも1軸以上補正する産業用ロボットの絶対位置精度改善装置において、上位コントローラCを、指令値を取得する指令値入力部701と、指令値入力部701の指令値から軸に作用するトルクを演算するトルク演算部101と、サーボアンプ705のトルク指令値の絶対値を時間で積分した総和から経年劣化度を決定する経年劣化サーボトルク積算部401と、経年劣化サーボトルク積算部401の経年劣化度とトルク演算部101のトルクから経年たわみ角を導出する経年たわみ角導出部202と、経年たわみ角導出部202の経年たわみ角を用いて指令値入力部701の指令値を指令補正値として補正する指令値補正部704とからなる構成にしたので、外部センサを使わずに経年劣化したロボットの絶対位置精度を改善することができ、ロボットの作業品質を向上させることができる。
【0036】
次に、本発明の第3実施例の産業用ロボットの経年劣化による絶対位置精度改善装置について図5を用いて説明する。
図5は本発明の第3実施例を示すロボットの経年劣化による絶対位置精度改善装置のブロック図であって、請求項4の内容に相当するものである。なお、本発明の構成要素が従来技術および前出の実施例の構成要素と同じものについては同一符号を付して説明を省略し、異なる点のみ説明する。
図5において、稼働時間入力部501はロボットの稼働時間を取得する。そして、経年劣化稼働時間積算部502は稼働時間入力部501の稼働時間から経年劣化度を決定する。なお、指令値入力部701、指令値補正部704、トルク演算部101、経年たわみ角導出部202、稼働時間入力部501および経年劣化稼働時間積算部502はは上位コントローラCに含まれるものとする。
ここで、稼働時間は時間tであることから稼働時間経年劣化係数をγとした時、経年劣化度rは、以下の式(11)となり、経年たわみ角wは式(4)、(6)から式(12)、(13)となる。
r=γ・t (11)
w=(1+γ・t)・S・T(t) (12)
w=(1+γ・t)・W(T(t)) (13)
稼働時間経年劣化係数γは定数であり、ロボット機種や各軸毎に固有な値であり、各パラメータを予め実験などで求めておく。
【0037】
本発明の第3実施例は、ロボットアームを構成する各軸を制御するための上位コントローラCと、上位コントローラCの制御指令をサーボ制御により当該各軸を駆動するモータ部706に伝えるサーボアンプ705を備え、ロボットの各軸の経年劣化による絶対位置精度の悪化を少なくとも1軸以上補正する産業用ロボットの絶対位置精度改善装置において、上位コントローラCを、指令値を取得する指令値入力部701と、指令値入力部701の指令値から軸に作用するトルクを演算するトルク演算部101と、ロボットの稼働時間を取得する稼働時間入力部501と、稼働時間入力部501の稼働時間から経年劣化度を決定する経年劣化稼働時間積算部502と、経年劣化稼働時間積算部502の経年劣化度とトルク演算部101のトルクから経年たわみ角を導出する経年たわみ角導出部202と、経年たわみ角導出部202の経年たわみ角を用いて指令値入力部701の指令値を指令補正値として補正する指令値補正部704とからなる構成にしたので、外部センサを使わずに経年劣化したロボットの絶対位置精度を改善することができ、ロボットの作業品質を向上させることができる。
【0038】
次に本発明の第4実施例の産業用ロボットの経年劣化による絶対位置精度改善装置について図6を用いて説明する。
図6は本発明の第4実施例を示すロボットの経年劣化による絶対位置精度改善装置のブロック図であって、(a)は請求項5の内容に相当し、(b)は請求項6の内容に相当するものである。なお、本発明の構成要素が従来技術および前出の実施例の構成要素と同じものについては同一符号を付して説明を省略し、異なる点のみ説明する。
一方の図6(a)において、経年劣化度表示部601は経年劣化トルク積算部201の経年劣化度から各軸の減速機の劣化度合いや交換予定時期などの劣化状況を表示するものとなっている。
他方の図6(b)において、経年劣化度表示部601は経年劣化サーボトルク積算部401の経年劣化度から各軸の減速機の劣化度合いや交換予定時期などの劣化状況を表示するものとなっている。なお、指令値入力部701、指令値補正部704、トルク演算部101、経年たわみ角導出部202、経年劣化度表示部601、経年劣化トルク積算部201および経年劣化サーボトルク積算部401は上位コントローラCに含まれるものとする。
【0039】
本発明の第4実施例は、ロボットアームを構成する各軸を制御するための上位コントローラCと、上位コントローラCの制御指令をサーボ制御により当該各軸を駆動するモータ部706に伝えるサーボアンプ705を備え、ロボットの各軸の経年劣化による絶対位置精度の悪化を少なくとも1軸以上補正する産業用ロボットの絶対位置精度改善装置において、上位コントローラCを、指令値を取得する指令値入力部701と、指令値入力部701の指令値から軸に作用するトルクを演算するトルク演算部101と、トルク演算部101のトルクの絶対値を時間積分し軸に作用する絶対値トルクの総和から経年劣化度を決定する経年劣化トルク積算部201と、経年劣化トルク積算部201の経年劣化度とトルク演算部101のトルクから経年たわみ角を導出する経年たわみ角導出部202と、経年たわみ角導出部202の経年たわみ角を用いて指令値入力部701の指令値を指令補正値として補正する指令値補正部704と、経年劣化トルク積算部201の経年劣化度を作業者に表示する経年劣化度表示部601とからなる構成にしたので、予防保全が可能であり、ロボット作業品質を一定に保つことができる。
【0040】
また、ロボットアームを構成する各軸を制御するための上位コントローラCと、上位コントローラCの制御指令をトルク指令値により当該各軸を駆動するモータ部706に伝えるサーボアンプ705を備え、ロボットの各軸の経年劣化による絶対位置精度の悪化を少なくとも1軸以上補正する産業用ロボットの絶対位置精度改善装置において、上位コントローラCを、指令値を取得する指令値入力部701と、指令値入力部701の指令値から軸に作用するトルクを演算するトルク演算部101と、サーボアンプ705のトルク指令値の絶対値を時間で積分した総和から経年劣化度を決定する経年劣化サーボトルク積算部401と、経年劣化サーボトルク積算部401の経年劣化度とトルク演算部101のトルクから経年たわみ角を導出する経年たわみ角導出部202と、経年たわみ角導出部202の経年たわみ角を用いて指令値入力部701の指令値を指令補正値として補正する指令値補正部704と、経年劣化サーボトルク積算部401の経年劣化度を作業者に表示する経年劣化度表示部601とからなる構成にしたので、予防保全が可能であり、ロボット作業品質を一定に保つことができる。
【0041】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の第1実施例は、ロボットアームを構成する各軸を制御するための上位コントローラと、上位コントローラの制御指令をサーボ制御により当該各軸を駆動するモータ部に伝えるサーボアンプを備え、ロボットの各軸の経年劣化による絶対位置精度の悪化を少なくとも1軸以上補正する産業用ロボットの絶対位置精度改善装置において、上位コントローラを、指令値を取得する指令値入力部と、指令値入力部の指令値から軸に作用するトルクを演算するトルク演算部と、トルク演算部のトルクから経年たわみ角を推定する経年たわみ角推定部と、経年たわみ角推定部の経年たわみ角を用いて指令値入力部の指令値を指令補正値として補正する指令値補正部とからなる構成にし、さらに経年たわみ角推定部を、経年劣化トルク積算部と経年たわみ角導出部からなる構成にしたため、外部センサを使わずに経年劣化したロボットの絶対位置精度を改善することができ、ロボットの作業品質を向上させることができる。
【0042】
本発明の第2実施例は、ロボットアームを構成する各軸を制御するための上位コントローラと、上位コントローラの制御指令をトルク指令値により当該各軸を駆動するモータ部に伝えるサーボアンプを備え、ロボットの各軸の経年劣化による絶対位置精度の悪化を少なくとも1軸以上補正する産業用ロボットの絶対位置精度改善装置において、上位コントローラを、指令値を取得する指令値入力部と、指令値入力部の指令値から軸に作用するトルクを演算するトルク演算部と、サーボアンプのトルク指令値の絶対値を時間で積分した総和から経年劣化度を決定する経年劣化サーボトルク積算部と、経年劣化サーボトルク積算部の経年劣化度とトルク演算部のトルクから経年たわみ角を導出する経年たわみ角導出部と、経年たわみ角導出部の経年たわみ角を用いて指令値入力部の指令値を指令補正値として補正する指令値補正部とからなる構成にしたため、外部センサを使わずに経年劣化したロボットの絶対位置精度を改善することができ、ロボットの作業品質を向上させることができる。
【0043】
本発明の第3実施例は、ロボットアームを構成する各軸を制御するための上位コントローラと、上位コントローラの制御指令をサーボ制御により当該各軸を駆動するモータ部に伝えるサーボアンプを備え、ロボットの各軸の経年劣化による絶対位置精度の悪化を少なくとも1軸以上補正する産業用ロボットの絶対位置精度改善装置において、上位コントローラを、指令値を取得する指令値入力部と、指令値入力部の指令値から軸に作用するトルクを演算するトルク演算部と、ロボットの稼働時間を取得する稼働時間入力部と、稼働時間入力部の稼働時間から経年劣化度を決定する経年劣化稼働時間積算部と、経年劣化稼働時間積算部の経年劣化度とトルク演算部のトルクから経年たわみ角を導出する経年たわみ角導出部と、経年たわみ角導出部の経年たわみ角を用いて指令値入力部の指令値を指令補正値として補正する指令値補正部とからなる構成にしたため、外部センサを使わずに経年劣化したロボットの絶対位置精度を改善することができ、ロボットの作業品質を向上させることができる。
【0044】
本発明の第4実施例は、ロボットアームを構成する各軸を制御するための上位コントローラと、上位コントローラの制御指令をサーボ制御により当該各軸を駆動するモータ部に伝えるサーボアンプを備え、ロボットの各軸の経年劣化による絶対位置精度の悪化を少なくとも1軸以上補正する産業用ロボットの絶対位置精度改善装置において、上位コントローラを、指令値を取得する指令値入力部と、指令値入力部の指令値から軸に作用するトルクを演算するトルク演算部と、トルク演算部のトルクの絶対値を時間積分し軸に作用する絶対値トルクの総和から経年劣化度を決定する経年劣化トルク積算部と、経年劣化トルク積算部の経年劣化度とトルク演算部のトルクから経年たわみ角を導出する経年たわみ角導出部と、経年たわみ角導出部の経年たわみ角を用いて指令値入力部の指令値を指令補正値として補正する指令値補正部と、経年劣化トルク積算部の経年劣化度を作業者に表示する経年劣化度表示部とからなる構成にしたため、予防保全が可能であり、ロボット作業品質を一定に保つことができる。
【0045】
また、ロボットアームを構成する各軸を制御するための上位コントローラと、上位コントローラの制御指令をトルク指令値により当該各軸を駆動するモータ部に伝えるサーボアンプを備え、ロボットの各軸の経年劣化による絶対位置精度の悪化を少なくとも1軸以上補正する産業用ロボットの絶対位置精度改善装置において、上位コントローラを、指令値を取得する指令値入力部と、指令値入力部の指令値から軸に作用するトルクを演算するトルク演算部と、サーボアンプのトルク指令値の絶対値を時間で積分した総和から経年劣化度を決定する経年劣化サーボトルク積算部と、経年劣化サーボトルク積算部の経年劣化度とトルク演算部のトルクから経年たわみ角を導出する経年たわみ角導出部と、経年たわみ角導出部の経年たわみ角を用いて指令値入力部の指令値を指令補正値として補正する指令値補正部と、経年劣化サーボトルク積算部の経年劣化度を作業者に表示する経年劣化度表示部とからなる構成にしたため、予防保全が可能であり、ロボット作業品質を一定に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すロボットの経年劣化による絶対位置精度改善装置のブロック図である。
【図2】図1の経年たわみ角推定部を改良した絶対位置精度改善装置のブロック図である。
【図3】第1実施例における経年たわみ角とトルクの関係を説明したグラフであって、(a)はロボット出荷時における一次式近似、(b)はロボットの各軸や減速機が金属疲労による経年劣化後における一次式近似、(c)はロボット出荷時における多項式近似、(d)はロボットの各軸や減速機が金属疲労による経年劣化後における多項式近似のものである。
【図4】本発明の第2実施例を示すロボットの経年劣化による絶対位置精度改善装置のブロック図である。
【図5】本発明の第3実施例を示すロボットの経年劣化による絶対位置精度改善装置のブロック図である。
【図6】本発明の第4実施例を示すロボットの経年劣化による絶対位置精度改善装置のブロック図であって、(a)は請求項5の内容に相当し、(b)は請求項6の内容に相当するものである。
【図7】従来技術を示すロボットの絶対位置精度改善装置のブロック図である。
【図8】従来技術におけるある軸の重力モーメントとたわみ角の関係を示したグラフである。
【図9】従来技術における絶対位置精度改善装置の動作を説明するためのロボットの模式図である。
【符号の説明】
101 トルク演算部
102 経年たわみ角推定部
201 経年劣化トルク積算部
202 経年たわみ角導出部
401 経年劣化サーボトルク積算部
501 稼働時間入力部
502 経年劣化稼働時間積算部
601 経年劣化度表示部
701 指令値入力部
702 重力モーメント演算部
703 たわみ角推定部
704 指令値補正部
705 サーボアンプ
706 モータ部
901 理想のリンク位置
902 理想のツール先端位置
903 実際のリンク位置
904 実際のツール先端位置
905 理想のツール先端位置と実際のツール先端位置間の絶対位置誤差
C 上位コントローラ

Claims (6)

  1. ロボットアームを構成する各軸を制御するための上位コントローラと、前記上位コントローラの制御指令をサーボ制御により当該各軸を駆動するモータ部に伝えるサーボアンプを備え、ロボットの各軸の経年劣化による絶対位置精度の悪化を少なくとも1軸以上補正する産業用ロボットの絶対位置精度改善装置において、
    前記上位コントローラは、指令値を取得する指令値入力部と、前記指令値入力部の前記指令値から軸に作用するトルクを演算するトルク演算部と、前記トルク演算部の前記トルクから経年たわみ角を推定する経年たわみ角推定部と、前記経年たわみ角推定部の前記経年たわみ角を用いて前記指令値入力部の前記指令値を指令補正値として補正する指令値補正部を有することを特徴とする産業用ロボットの絶対位置精度改善装置。
  2. 前記経年たわみ角推定部は、前記トルク演算部の前記トルクの絶対値を時間積分し軸に作用する絶対値トルクの総和から経年劣化度を決定する経年劣化トルク積算部と、前記経年劣化トルク積算部の前記経年劣化度と前記トルク演算部の前記トルクから経年たわみ角を導出する経年たわみ角導出部を有することを特徴とする請求項1記載の産業用ロボットの絶対位置精度改善装置。
  3. ロボットアームを構成する各軸を制御するための上位コントローラと、前記上位コントローラの制御指令をトルク指令値により当該各軸を駆動するモータ部に伝えるサーボアンプを備え、ロボットの各軸の経年劣化による絶対位置精度の悪化を少なくとも1軸以上補正する産業用ロボットの絶対位置精度改善装置において、
    前記上位コントローラは、指令値を取得する指令値入力部と、前記指令値入力部の前記指令値から軸に作用するトルクを演算するトルク演算部と、前記サーボアンプの前記トルク指令値の絶対値を時間で積分した総和から経年劣化度を決定する経年劣化サーボトルク積算部と、前記経年劣化サーボトルク積算部の前記経年劣化度と前記トルク演算部の前記トルクから経年たわみ角を導出する経年たわみ角導出部と、前記経年たわみ角導出部の前記経年たわみ角を用いて前記指令値入力部の前記指令値を指令補正値として補正する指令値補正部を有することを特徴とする産業用ロボットの絶対位置精度改善装置。
  4. ロボットアームを構成する各軸を制御するための上位コントローラと、前記上位コントローラの制御指令をサーボ制御により当該各軸を駆動するモータ部に伝えるサーボアンプを備え、ロボットの各軸の経年劣化による絶対位置精度の悪化を少なくとも1軸以上補正する産業用ロボットの絶対位置精度改善装置において、
    前記上位コントローラは、指令値を取得する指令値入力部と、前記指令値入力部の前記指令値から軸に作用するトルクを演算するトルク演算部と、前記ロボットの稼働時間を取得する稼働時間入力部と、前記稼働時間入力部の前記稼働時間から経年劣化度を決定する経年劣化稼働時間積算部と、前記経年劣化稼働時間積算部の前記経年劣化度と前記トルク演算部の前記トルクから経年たわみ角を導出する経年たわみ角導出部と、前記経年たわみ角導出部の前記経年たわみ角を用いて前記指令値入力部の前記指令値を指令補正値として補正する指令値補正部を有することを特徴とする産業用ロボットの絶対位置精度改善装置。
  5. ロボットアームを構成する各軸を制御するための上位コントローラと、前記上位コントローラの制御指令をサーボ制御により当該各軸を駆動するモータ部に伝えるサーボアンプを備え、ロボットの各軸の経年劣化による絶対位置精度の悪化を少なくとも1軸以上補正する産業用ロボットの絶対位置精度改善装置において、
    前記上位コントローラは、指令値を取得する指令値入力部と、前記指令値入力部の前記指令値から軸に作用するトルクを演算するトルク演算部と、前記トルク演算部の前記トルクの絶対値を時間積分し軸に作用する絶対値トルクの総和から経年劣化度を決定する経年劣化トルク積算部と、前記経年劣化トルク積算部の前記経年劣化度と前記トルク演算部の前記トルクから経年たわみ角を導出する経年たわみ角導出部と、前記経年たわみ角導出部の前記経年たわみ角を用いて前記指令値入力部の前記指令値を指令補正値として補正する指令値補正部と、前記経年劣化トルク積算部の前記経年劣化度を作業者に表示する経年劣化度表示部を有することを特徴とする産業用ロボットの絶対位置精度改善装置。
  6. ロボットアームを構成する各軸を制御するための上位コントローラと、前記上位コントローラの制御指令をトルク指令値により当該各軸を駆動するモータ部に伝えるサーボアンプを備え、ロボットの各軸の経年劣化による絶対位置精度の悪化を少なくとも1軸以上補正する産業用ロボットの絶対位置精度改善装置において、
    前記上位コントローラは、指令値を取得する指令値入力部と、前記指令値入力部の前記指令値から軸に作用するトルクを演算するトルク演算部と、前記サーボアンプの前記トルク指令値の絶対値を時間で積分した総和から経年劣化度を決定する経年劣化サーボトルク積算部と、前記経年劣化サーボトルク積算部の前記経年劣化度と前記トルク演算部の前記トルクから経年たわみ角を導出する経年たわみ角導出部と、前記経年たわみ角導出部の前記経年たわみ角を用いて前記指令値入力部の前記指令値を指令補正値として補正する指令値補正部と、経年劣化サーボトルク積算部の前記経年劣化度を作業者に表示する経年劣化度表示部を有することを特徴とする産業用ロボットの絶対位置精度改善装置。
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