JP2004153972A - レゾルバの絶縁キャップ構造 - Google Patents

レゾルバの絶縁キャップ構造 Download PDF

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insulating
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Katsutoshi Toyotake
克年 豊竹
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Abstract

【課題】本発明は、1対の絶縁輪状体を1種の金型によって同一形状とすることにより、安価でかつ生産性の向上を得ることを目的とする。
【解決手段】本発明によるレゾルバの絶縁キャップ構造は、ステータ体(1)の両面に取付ける1対の絶縁輪状体(2、3)を1種の金型で樹脂成形した同一形状とすることにより、ピン(8)は穴(7)に挿入固定した構成である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レゾルバの絶縁キャップ構造に関し、特に、ステータ体の両面に取付ける第1、第2絶縁輪状体を同一形状とし、1種類の金型で樹脂成形することにより費用低減を行うための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、用いられていたこの種のレゾルバの絶縁キャップ構造としては、図5及び図6の構成がある(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、図6において符号1で示されるものは輪状のステータ体であり、このステータ体1の両面には絶縁キャップとしての第1、第2絶縁輪状体2、3が設けられている。
前記ステータ体1の内方に突出する各磁極4には、前記各絶縁輪状体2、3を介してステータ巻線5が巻付けられている。
【0003】
前記第1絶縁輪状体2の突出部6に形成された各穴7には断面四角状のピン8が挿入固定されていると共に、このピン8には前記ステータ巻線5の端線が巻付け(からげ)られている。
【0004】
前記第1、第2絶縁輪状体2、3は、図5に示されるように、互いに異なる形状にて構成されているため、異なる二種類の金型を用いて射出成形されている。すなわち、第1絶縁輪状体2の突出部6には、ピン8を挿入するための穴7が形成されていると共に、第2絶縁輪状体3には、前記突出部6は形成されていない構成である。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−98748号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のレゾルバの絶縁キャップ構造は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、第1、第2絶縁輪状体は、以上のように構成されていたため、二種類の金型を用いて射出成形しなくてはならず、コスト上昇となるだけでなく、二種類の絶縁輪状体を管理しなくてはならず、生産管理上からも問題であった。
【0007】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、ステータ体の両面に取付ける第1、第2絶縁輪状体を同一形状とし、1種類の金型で樹脂成形することにより費用低減を行うようにしたレゾルバの絶縁キャップ構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明によるレゾルバの絶縁キャップ構造は、樹脂成形され全体形状が輪状をなし内方へ向けて突出する複数の突片を有する第1、第2絶縁輪状体と、前記各突片の内端に形成され軸方向に沿って延設された内側壁と、前記各突片間に形成された凹部と、前記第1、第2絶縁輪状体の周縁に形成され半径方向に突出する突出部と、前記突出部に形成された複数の穴とを備え、前記第1、第2絶縁輪状体は同一形状とした構成であり、また、前記第1、第2絶縁輪状体の少なくとも一方の前記穴にはピンが設けられている構成である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明によるレゾルバの絶縁キャップ構造の好適な実施の形態について説明する。尚、従来例と同一又は同等部分には同一符号を用いて説明する。
図1において符号2で示されるものは樹脂成形された第1絶縁輪状体であり、この第1絶縁輪状体2の内側には、内方に向けて突出する複数の突片10が形成されていると共に、この第1絶縁輪状体2の周縁の一部には、半径方向に突出する突出部6が形成されている。また、各突片10の内端には軸方向に延びる内側壁11が形成され、各突片10間には凹部12が形成されている。
【0010】
前記突出部6には、複数の穴7が形成され、少なくともこの第1絶縁輪状体2の穴7にはピン8が挿入固定されている。
前記ピン8には、後述のステータ巻線5の端線がからげて接続されている(図4参照)。
【0011】
前記第2絶縁輪状体3は、図1に示されるように前記第1絶縁輪状体2と同一構造及び形状に構成され、1種類の金型で第1、第2絶縁輪状体2、3が樹脂成形される。
【0012】
前記ピン8は、図2及び図3に示されるように、四角柱形をなしていると共に、四角状の前記穴7内に挿入固定されるように構成されている。
【0013】
前記第1、第2絶縁輪状体2、3は、レゾルバを構成する場合、図4で示されるように、ステータ体1の両面に装着し、各磁極20に各突片10を介してステータ巻線5を巻付け、穴7にピン8を取付けた後、ステータ巻線5の端線をピン8にからげ、ロータ1Aを配設するとレゾルバが得られる。
【0014】
尚、前述の構成においては、各絶縁輪状体2、3の中、少なくとも一方の第1絶縁輪状体2に挿入固定した場合について述べたが、例えば、各絶縁輪状体2、3の穴7に挿入してピン8の両側を穴7で保持するように構成することもできる。
【0015】
【発明の効果】
本発明によるレゾルバの絶縁キャップ構造は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、1対の絶縁輪状体を1種の金型によって同一形状に樹脂成形して、穴にピンを挿入固定しているため、金型が1種で済み、安価でかつ生産性の向上を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による各絶縁輪状体を示す平面図である。
【図2】図1のピンを示す拡大図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図1の絶縁輪状体を用いたレゾルバを示す平面図である。
【図5】従来構成を示す平面図である。
【図6】図5の絶縁輪状体を用いたレゾルバを示す平面図である。
【符号の説明】
2 第1絶縁輪状体
3 第2絶縁輪状体
6 突出部
7 穴
8 ピン
10 突片
11 内側壁
12 凹部

Claims (2)

  1. 樹脂成形され全体形状が輪状をなし内方へ向けて突出する複数の突片(10)を有する第1、第2絶縁輪状体(2、3)と、前記各突片(10)の内端に形成され軸方向に沿って延設された内側壁(11)と、前記各突片(10)間に形成された凹部(12)と、前記第1、第2絶縁輪状体(2、3)の周縁に形成され半径方向に突出する突出部(6)と、前記突出部(6)に形成された複数の穴(7)とを備え、
    前記第1、第2絶縁輪状体(2、3)は同一形状で構成されていることを特徴とするレゾルバの絶縁キャップ構造。
  2. 前記第1、第2絶縁輪状体(2、3)の少なくとも一方の前記穴(7)にはピン(8)が設けられていることを特徴とする請求項1記載のレゾルバの絶縁キャップ構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007089311A (ja) * 2005-09-22 2007-04-05 Tamagawa Seiki Co Ltd 絶縁キャップ体

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