JP2004146883A - 無線端末、無線通信システム及び無線通信方法 - Google Patents

無線端末、無線通信システム及び無線通信方法 Download PDF

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JP2004146883A JP2002306344A JP2002306344A JP2004146883A JP 2004146883 A JP2004146883 A JP 2004146883A JP 2002306344 A JP2002306344 A JP 2002306344A JP 2002306344 A JP2002306344 A JP 2002306344A JP 2004146883 A JP2004146883 A JP 2004146883A
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松川 和生
Yuuki Nishio
西尾 勇希
Tetsuya Fukuya
福家 徹也
Takashi Inoue
井上 隆
Takumi Hoshida
星田 匠
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】同一空間に複数のピコネットが存在する場合に、ピコネット間における周波数の衝突を抑制し得る無線通信システム、無線端末及び無線通信方法を提供することにある。
【解決手段】マスタとなる無線端末とこれに従属するスレーブとなる無線端末端末とが周波数ホッピング方式によって無線通信を行なうピコネット8〜9を有する無線通信システムを用いる。各ピコネットのマスタとなる無線端末1、3及び6のうち最初に無線通信を開始したマスタとなる無線端末1は、各ピコネットの無線端末間で同じ時刻に互いに異なる周波数が使用されるように、他のマスタとなる無線端末3及び6に対して信号11を送信してホッピングパターンを指示する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、周波数ホッピング方式によって無線通信を行なうピコネットを備えた無線通信システム、これに用いられる無線端末、及び無線通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話、デジタルカメラ、家電製品等の種々の機器間で無線によるデータ通信を行うため、ブルートゥース通信システム等のピコネットを用いた通信システムが提案されている。ピコネットは、マスタと呼ばれる一台の無線端末と、スレーブと呼ばれる一台又は複数台の無線端末とで構成されており、マスタとスレーブとの通信は周波数ホッピングによって行なわれている(例えば、特許文献1及び2参照。)。
【0003】
このピコネットは、ビル内の同一フロア内や家屋内といった同一空間内に複数存在する場合がある。図27は、複数のピコネットが同一空間内に存在している状態を示す図である。図27では、同一空間内に、マスタ101及びスレーブ102からなるピコネット103と、マスタ104、スレーブ105及びスレーブ106からなるピコネット107と、マスタ108及びスレーブ109からなるピコネット110とが存在している。
【0004】
【特許文献1】
特表2001−520474号公報
【0005】
【特許文献2】
特開2001−86037号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図27において、各ピコネットのマスタ101、107及び108は、互いに同期しないでランダムに周波数ホッピングを行ないながらスレーブと通信している。このため、ピコネット間で周波数の衝突が生じ、転送レートが低下する場合がある。
【0007】
本発明の目的は、上記問題を解決し、同一空間に複数のピコネットが存在する場合に、ピコネット間における周波数の衝突を抑制し得る無線通信システム、無線端末及び無線通信方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にかかる無線通信システムは、マスタとなる無線端末とこれに従属するスレーブとなる無線端末端末とが周波数ホッピング方式によって無線通信を行なうピコネットを複数有する無線通信システムであって、各ピコネットのマスタとなる無線端末のうち最初に無線通信を開始したマスタとなる無線端末は、各ピコネットの無線端末間で同じ時刻に互いに異なる周波数が使用されるように、他のマスタとなる無線端末に対して信号を送信してホッピングパターンを指示することを特徴とする。
【0009】
次に、上記目的を達成するために本発明にかかる無線端末の第1の態様は、マスタとなる無線端末とこれに従属するスレーブとなる無線端末端末とが周波数ホッピング方式によって無線通信を行なうピコネットで使用される無線端末であって、他の無線端末との間でパケットの送受信を行なう送受信部と、他の無線端末に送信するパケットを生成するパケット生成部と、第1の制御部とを有し、前記第1の制御部は、前記パケット生成部に、他のピコネットのマスタとなる無線端末との同期をとるための同期パケットを生成させて、前記送受信部に前記同期パケットを送信させ、前記同期パケットに対する同期応答パケットを前記送受信部が受信した場合に、前記パケット生成部に、前記同期応答パケットを送信した無線端末のピコネットにおいて他のピコネットが使用する周波数を同時刻に使用しないようにするための情報を含む同期許可パケットを生成させ、前記送受信部に、前記同期応答パケットを送信した無線端末に対して、前記同期許可パケットを送信させることを特徴とする。
【0010】
上記第1の態様の無線端末においては、他の無線端末との同期調整を行なう同期調整部と、ホッピング周波数を選択するホッピング周波数選択部と、第2の制御部とを更に有し、前記第2の制御部は、前記送受信部が他のピコネットのマスタとなる無線端末からの前記同期パケットを受信した場合に、前記同期調整部に、前記同期パケットを送信した前記他のピコネットのマスタとなる無線端末との同期調整を行なわせ、前記パケット生成部に前記同期応答パケットを生成させ、生成した前記同期応答パケットを前記送受信部に送信させ、前記送受信部が前記他のピコネットのマスタとなる無線端末からの前記同期許可パケットを受信した場合に、前記ホッピング周波数選択部に、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末からの前記同期許可パケットに含まれる前記情報に基づいて、当該無線端末のピコネットにおいて他のピコネットが使用する周波数を同時刻に使用しないように、ホッピング周波数を選択させて、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末との接続を確立するのが好ましい。
【0011】
上記第1の態様の無線端末においては、前記他のピコネットが使用する周波数を同時刻に使用しないようにするための情報が、複数の周波数チャンネルの一部又は全部をチャンネルグループに分割し、前記同期応答パケットを送信した無線端末のピコネットにおいて、前記他のピコネットが使用するチャンネルグループと異なるチャンネルグループを同時刻に使用させる情報であるのが好ましい。また、前記チャンネルグループの数が、同一空間に存在するピコネットの数と同数であるのが好ましい。
【0012】
上記第1の態様の無線端末においては、前記第2の制御部が、前記ホッピング周波数選択部に、当該無線端末のピコネットにおいて他のピコネットが使用するチャンネルグループと異なるチャンネルグループが同時刻に使用されるように、定められた時間毎に使用するチャンネルグループを変更させ、且つ、前記使用するチャンネルグループ内でホッピング周波数を選択させるのが好ましい。
【0013】
上記第1の態様の無線端末においては、前記第1の制御部が、前記ホッピング周波数選択部に、前記チャンネルグループで使用されていない周波数チャンネルの中から、前記同期パケットを送信するためのホッピング周波数を選択させ、前記送受信部に前記同期パケットを一定間隔で送信させるのが好ましい。
【0014】
上記第1の態様の無線端末においては、前記第2の制御部が、前記ホッピング周波数選択部に、前記チャンネルグループで使用されていない周波数チャンネルの中から、前記同期応答パケットを送信するためのホッピング周波数を選択させ、前記送受信部に前記同期応答パケットを一定間隔で送信させるのが好ましい。また、前記第1の制御部が、前記送受信部に前記同期パケットを送信させる間隔を変更する機能を有しているのが好ましい。
【0015】
上記第1の態様の無線端末においては、前記第1の制御部が、当該無線端末のピコネット内の他の無線端末から送信されるデータ信号の受信失敗数が予め設定された閾値を超えた場合に、前記パケット生成部に前記同期パケットを生成させ、前記送受信部に前記同期パケットを送信させるのが好ましい。
【0016】
上記第1の態様の無線端末においては、前記第2の制御部の指示に応じて、タイマー値を設定し、前記タイマー値の積算を行なう第1のタイムアウト管理部を有し、前記第2の制御部は、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末と接続した後に、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末から信号を受信できない場合に、前記第1のタイムアウト管理部に前記タイマー値の設定及び積算を行なわせ、積算されたタイマー値が予め設定されたタイムアウト値よりも大きい場合に、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末との接続を切断するのが好ましい。この場合、前記タイムアウト値が、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末から前記同期許可パケットを受信した当該無線端末以外の無線端末において予め設定されたタイムアウト値と異なる値に設定されているのが好ましい。
【0017】
上記第1の態様の無線端末においては、前記第1の制御部の指示に応じて、タイマー値を設定し、前記タイマー値の積算を行なう第2のタイムアウト管理部を有し、前記第1の制御部は、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末から信号を受信できない場合に、前記第2のタイムアウト管理部にタイマー値の設定及び積算を行なわせ、積算されたタイマー値が予め設定されたタイムアウト値よりも大きい場合に、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末との接続を切断するのが好ましい。
【0018】
上記第1の態様の無線端末においては、当該無線端末がピコネットのマスタとなる無線端末であり、ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末が当該無線端末に接続している場合に、前記第2の制御部が、前記送受信部に、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末に対して前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末に関する情報を送信させ、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末との接続を切断するのが好ましい。
【0019】
上記第1の態様の無線端末においては、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末がピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末と接続しており、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末から、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末に関する情報が送信された場合に、前記第1の制御部は、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末が前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末との接続を切断すると、前記送受信部に、当該無線端末及び前記他のピコネットのマスタとなる無線端末以外のマスタとなる無線端末に対して、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末に関する情報を送信させるのが好ましい。
【0020】
上記第1の態様の無線端末においては、当該無線端末が、ピコネットのマスタであって、ピコネット間を移動可能な機能を備えている場合に、前記第2の制御部が、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末との接続が確立した後に、当該無線端末と接続しているスレーブとなる無線端末との接続を切断し、前記送受信部に、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末に対して、当該無線端末に関する情報を送信させ、更に、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末との接続を切断するのが好ましい。
【0021】
上記第1の態様の無線端末においては、当該無線端末が、ピコネットのマスタであって、ピコネット間を移動可能な機能を備えており、更に、ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末と接続している場合に、前記第2の制御部が、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末との接続が確立した後に、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末との接続を切断し、前記送受信部に、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末に対して、当該無線端末及び前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末に関する情報を送信させ、更に、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末との接続を切断するのが好ましい。
【0022】
また、上記目的を達成するために本発明にかかる無線端末の第2の態様は、マスタとなる無線端末とこれに従属するスレーブとなる無線端末端末とが周波数ホッピング方式によって無線通信を行なうピコネットで使用される無線端末であって、他の無線端末との間でパケットの送受信を行なう送受信部と、他の無線端末に送信するパケットを生成するパケット生成部と、他の無線端末との同期調整を行なう同期調整部と、ホッピング周波数を選択するホッピング周波数選択部と、制御部とを有し、制御部は、前記送受信部が第1の態様の無線端末からの同期パケットを受信した場合に、前記同期調整部に、第1の態様の無線端末との同期調整を行なわせ、前記同期パケットに応答する同期応答パケットを前記パケット生成部に生成させ、生成した前記同期応答パケットを前記送受信部に送信させ、前記送受信部が請求項1記載の無線端末からの同期許可パケットを受信した場合に、前記ホッピング周波数選択部に、前記同期許可パケットに含まれる情報に基づいて、当該無線端末のピコネットにおいて他のピコネットが使用する周波数を同時刻に使用しないように、ホッピング周波数を選択させて、第1の態様の無線端末との接続を確立することを特徴とする。
【0023】
更に、上記目的を達成するために本発明にかかる無線通信方法は、マスタとなる無線端末とこれに従属するスレーブとなる無線端末端末とが周波数ホッピング方式によって無線通信を行なうピコネットを複数用いた無線通信方法であって、(a)各ピコネットのマスタとなる無線端末のうち最初に無線通信を開始した第1の無線端末から、他のピコネットのマスタとなる第2の無線端末との同期をとるための同期パケットを送信する工程と、(b)前記第2の無線端末から、前記同期パケットに対する同期応答パケットを送信する工程と、(c)前記第1の無線端末から、前記第2の無線端末に対して、前記第2の無線端末のピコネットにおいて他のピコネットが使用する周波数を同時刻に使用しないようにするための情報を含む同期許可パケットを送信する工程と、(d)前記第2の無線端末に、前記情報に基づいて、ホッピング周波数を選択させて、前記第1の無線端末と前記第2の無線端末との接続を確立する工程とを少なくとも有することを特徴とする。
【0024】
上記本発明にかかる無線通信方法においては、前記他のピコネットが使用する周波数を同時刻に使用しないようにするための情報が、複数の周波数チャンネルの一部又は全部をチャンネルグループに分割し、前記第2の無線端末のピコネットにおいて、前記他のピコネットが使用するチャンネルグループと異なるチャンネルグループを同時刻に使用させる情報であるのが好ましい。この場合、前記チャンネルグループの数が、同一空間に存在するピコネットの数と同数である請求項20記載の無線通信方法。
【0025】
上記本発明にかかる無線通信方法においては、前記(c)の工程において、前記第2の無線端末のピコネットにおいて他のピコネットが使用するチャンネルグループと異なるチャンネルグループが同時刻に使用されるように、前記第2の無線端末に、定められた時間毎に使用するチャンネルグループを変更させ、且つ、前記使用するチャンネルグループ内でホッピング周波数を選択させるのが好ましい。
【0026】
上記本発明にかかる無線通信方法においては、前記(d)の工程の後に、前記第1の無線端末及び前記第2の無線端末以外のピコネットのマスタとなる無線端末が、前記第1の無線端末が送信した同期パケットを受信し、受信した同期パケットに対して同期応答パケットを送信した場合に、前記第1の無線端末に、前記ピコネットのマスタとなる無線端末に対して、新たなチャンネルグループを設定するための情報を含む同期許可パケットを送信させ、更に、前記第2の無線端末に対して、前記新たなチャンネルグループを設定するための情報を含む同期パケットを送信させ、前記第1の無線端末、前記第2の無線端末及び前記ピコネットのマスタとなる無線端末に、同時刻において、互いに異なるチャンネルグループ内でホッピング周波数を選択させて、これら無線端末間の接続を確立するのが好ましい。
【0027】
上記本発明にかかる無線通信方法においては、前記第1の無線端末が、前記第2の無線端末に対して、前記第2の無線端末との接続の切断を指示する信号を送信した場合に、前記第2の無線端末を、前記第1の無線端末として機能させるのが好ましい。
【0028】
上記本発明にかかる無線通信方法においては、前記第2の無線端末が、予め定められた時間内に、前記第1の無線端末からの信号を受信できなかった場合に、前記同期応答パケットを送信した無線端末を、前記最初に無線通信を開始した無線端末として機能させるのが好ましい。
【0029】
上記本発明にかかる無線通信方法においては、前記第1の無線端末と接続を確立している複数の前記第2の無線端末が存在しており、且つ、前記第1の無線端末が、前記複数の第2の無線端末の一つに対して、前記第2の無線端末との接続の切断を指示する信号を送信した場合に、前記第1の無線端末に、残りの前記第2の無線端末に対して、新たなチャンネルグループを設定するための情報を含む同期パケットを送信させるのが好ましい。
【0030】
上記本発明にかかる無線通信方法においては、前記第1の無線端末と接続を確立している複数の前記第2の無線端末が存在しており、且つ、前記第2の無線端末の一つが、前記第1の無線端末に対して、前記第1の無線端末との接続の切断を指示する信号を送信した場合に、前記第1の無線端末に、残りの前記第2の無線端末に対して、新たなチャンネルグループを設定するための情報を含む同期パケットを送信させるのが好ましい。
【0031】
上記本発明にかかる無線通信方法においては、前記第1の無線端末と接続を確立している複数の前記第2の無線端末が存在しており、且つ、前記第1の無線端末が、予め定められた時間内に、前記第2の無線端末の一つからの信号を受信できなかった場合に、前記第1の無線端末に、残りの前記第2の無線端末に対して、新たなチャンネルグループを設定するための情報を含む同期パケットを送信させるのが好ましい。
【0032】
上記本発明にかかる無線通信方法においては、前記第1の無線端末と接続を確立している複数の前記第2の無線端末が存在しており、且つ、前記第2の無線端末がピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末と接続している場合に、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末と接続している第2の無線端末に、前記第1の無線端末及び他の第2の無線端末に対して、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末に関する情報を送信させ、前記第1の無線端末及び前記他の第2の無線端末のうちいずれかに、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末との接続を行なわせるのが好ましい。
【0033】
上記本発明にかかる無線通信方法においては、前記第1の無線端末と接続を確立している複数の前記第2の無線端末が存在しており、且つ、前記複数の第2の無線端末の少なくとも一つがピコネット間を移動可能な機能を備えている場合に、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた前記第2の無線端末に、前記第1の無線端末及び他の第2の無線端末に対して、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた前記第2の無線端末に関する情報を送信させ、前記第1の無線端末及び前記他の第2の無線端末のうちいずれかに、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた前記第2の無線端末との接続を行なわせるのが好ましい。
【0034】
上記本発明にかかる無線通信方法においては、前記第1の無線端末と接続を確立している複数の前記第2の無線端末が存在しており、且つ、前記複数の第2の無線端末の少なくとも一つが、ピコネット間を移動可能な機能を備え、更にピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末と接続している場合に、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた前記第2の無線端末に、前記第1の無線端末及び他の第2の無線端末に対して、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた前記第2の無線端末に関する情報と前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末に関する情報とを送信させ、前記第1の無線端末及び前記他の第2の無線端末のうちいずれかに、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた前記第2の無線端末及び前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末との接続を行なわせるのが好ましい。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の無線端末、通信システム及び通信方法について、図1〜図17を参照しながら説明する。最初に、本発明の無線端末及び通信システムの構成について図1及び図2を用いて説明する。図1は、本発明の通信システムの一例を概略的に示す構成図である。
【0036】
図1に示すように、本発明の通信システムは、ピコネット8、ピコネット9及びピコネット10を有している。ピコネット8〜10は、マスタとなる無線端末とこれに従属するスレーブとなる無線端末とで構成された無線ネットであり、マスタとスレーブとは、周波数ホッピング方式によって無線通信を行なっている。また、ピコネット8〜9は、同一の空間内に存在している。
【0037】
図1の例では、ピコネット8のマスタは無線端末1であり、スレーブは無線端末2である。ピコネット9のマスタは無線端末3であり、スレーブは無線端末4及び無線端末5である。ピコネット10のマスタは無線端末6であり、スレーブは無線端末7である。
【0038】
ところで、上述したように、従来においては、ピコネット間で通信は行われず、各ピコネットそれぞれにおいてランダムに周波数ホッピングが行なわれている。これに対して、本発明の通信システムでは、無線端末1と無線端末3又は無線端末6との間で信号11の送受信が行なわれている。信号11としては、後述するように無線端末1が無線端末3及び無線端末6に対して送信するホッピングパターンを指示する信号等が挙げられる。
【0039】
このため、各ピコネット8〜9の無線端末間で同じ時刻に異なる周波数が使用されるようになり、本発明の通信システムでは、ピコネット間で周波数の衝突が生じて転送レートが低下するのが抑制される。この点について以下に具体的に説明する。
【0040】
なお、本明細書において、無線端末1のように他のマスタにホッピングパターンを指示する信号を送信するマスタを第1マスタといい、同一空間に複数のピコネットがある場合に、最初にスレーブと無線通信を行ったマスタが第1マスタとなる。無線端末3及び6のように他のマスタからの指示に対応したホッピングパターンで無線通信を行なうマスタを第2マスタという。また、第1マスタからのホッピングパターンを指示する信号を受信しておらず、未だ第2マスタとなっていないマスタを通常マスタという。
【0041】
図2は、本発明の無線端末の一例を概略的に示す構成図である。図2で示す無線端末1〜7は、図1に示す無線端末1〜7に該当する。なお、図2では、具体的な構成は無線端末1についてしか示していないが、無線端末2〜7も無線端末1と同様の構成を備えている。
【0042】
図2の例に示すように、無線端末1〜7は、送受信部11、同期調整部12、ホッピング周波数選択部13、制御部14、同期パケット生成部17、同期応答パケット生成部18、第1マスタ情報格納部19、第2マスタ情報格納部20、第1マスタタイムアウト管理部21及び第2マスタタイムアウト管理部22を有している。
【0043】
送受信部11は、制御部14の指示に応じて、無線伝送路23を介して、他の無線端末との間でパケットの送受信を行なう。制御部14は、各部の制御を行なう。また、制御部14は、第1マスタ制御部15と第2マスタ制御部16とを備えている。
【0044】
第1マスタ制御部15は、自機が第1マスタである場合に機能する。第1マスタ制御部15は、送受信部11及び同期パケット生成部17を制御して、第2マスタを第1マスタに同期させ、更に第2マスタにホッピングパターンを指示する。第2マスタ制御部16は、自機が第2マスタである場合に機能する。第2マスタ制御部16は、送受信部11、同期調整部12及びホッピング周波数選択部13を制御して、第1マスタとの同期を図り、第1マスタに指示されたホッピングパターンで無線通信が行なわれるようにする。
【0045】
同期パケット生成部17は、第2マスタに送信する同期パケット及び同期許可パケットを生成する。具体的には、同期パケット生成部17は、第1マスタ制御部15から入力された情報に基づいて、同期パケット又は同期許可パケット(図3参照)を組み立て、第1マスタ制御部15に出力する。第1マスタ制御部15に出力された同期パケット又は同期応答パケットは、送受信部11から第2マスタに送信される。また、同期パケット生成部17は、自機がマスタである場合は、これに従属するスレーブに送信する同期パケット及び同期許可パケットも生成する。
【0046】
同期応答パケット生成部18は、送受信部11で受信した同期パケットに含まれる情報が第2マスタ制御部16から入力されると、この入力された情報に基づいて、同期パケットに対して応答するための同期応答パケット(図3参照)を生成する。生成された同期応答パケットは第2マスタ制御部16に出力され、送受信部11によって送信される。また、同期パケット生成部17は、自機がスレーブである場合は、ピコネット内のマスタに送信する同期応答パケットも作成する。
【0047】
同期調整部12は、ピコネット内の他の無線端末との同期調整や、他のピコネットの無線端末との同期調整を行なう。例えば、データ送信の場合は、同期調整部12は、制御部14又は第2マスタ制御部16からの指示に応じて、ピコネット内の又は他のピコネットの無線端末とのデータ送信のための同期調整を行い、送受信部11に同期情報を入力する。また、データ受信の場合は、同期調整部12は、送受信部11で受信したデータ信号から同期タイミングを算出し、算出した同期タイミングを制御部14又は第2マスタ制御部16に入力する。
【0048】
ホッピング周波数選択部13は、制御部14又は第2マスタ制御部16からの指示に応じて、データを送信又は受信するためのホッピング周波数を選択し、選択したホッピング周波数を送受信部11に入力する。送受信部は、選択された周波数でデータの送信及び受信を行なう。
【0049】
第1マスタ情報格納部19は、自機が第1マスタになった場合に必要な情報や第2マスタをタイムアウトさせるために必要なタイムアウト管理情報を第1マスタ制御部15から受け取り、これら情報の保持及び管理を行なう。第2マスタをタイムアウトさせるために必要なタイムアウト管理情報としては、第2マスタ消滅判定の対象となる第2マスタのピコネット番号i(図8参照)、第2マスタタイムアウト判定で用いるタイムアウト値やタイマー値(図9及び図10参照)等が挙げられる。
【0050】
第2マスタ情報格納部20は、自機が第2マスタになった場合に必要な情報や第1マスタをタイムアウトさせるために必要なタイムアウト管理情報を第2マスタ制御部16から受け取り、これら情報の保持及び管理を行なう。第1マスタをタイムアウトさせるために必要なタイムアウト管理情報としては、第1マスタタイムアウト判定で用いるタイムアウト値やタイマー値(図12参照)等が挙げられる。
【0051】
第1マスタタイムアウト管理部21は、第2マスタ制御部16の指示に応じて、第1マスタとの接続を切断するためのタイマー値を設定し、これを積算する。第2マスタ制御部16は、積算されたタイマー値に基づいて第1マスタのタイムアウト判定を行なう。第2マスタタイムアウト管理部22は、第1マスタ制御部15の指示に応じて、第2マスタとの接続を切断するためのタイマー値を設定し、これを積算する。第1マスタ制御部15は、積算されたタイマー値に基づいて第2マスタのタイムアウト判定を行なう。
【0052】
図3は、同期パケット、同期応答パケット及び同期許可パケットに含まる情報を示す図である。なお、後述の図4に示すように同期パケット及び同期許可パケットは同期スロットによって送信され、同期応答パケットは同期応答スロットによって送信される。
【0053】
図3に示すように、同期パケット、同期応答パケット及び同期許可パケットには、情報として、ピコネット数31、切断ピコネット番号32、同期パケット送信間隔33、ピコネット識別子34、タイムアウト値35、移動端末情報36、移動端末識別子37及び移動受け入れ許可識別子38が含まれる。
【0054】
ピコネット数31は、存在しているピコネットの数であるが、同期パケット、同期応答パケット及び同期許可パケットのいずれであるかによって数値が異なる。第1マスタは、自己が把握している現在のピコネット数がピコネット数31として含まれた同期パケットを送信する。第1マスタに接続したい通常マスタは、同期パケットを受信すると、同期パケットのピコネット数に1を足した数値が含まれた同期応答パケットを送信して、ピコネットの追加要求を行なう。第1マスタは、この同期応答パケットに含まれるピコネット数31によって、追加要求があるかどうかを判定する。
【0055】
同期応答パケットを受信した第1マスタは、追加許可(同期許可)する場合、受信した同期応答パケットのピコネット数を含む同期許可パケットを送信する。通常マスタは、この同期許可パケットに含まれるピコネット数31によって許可が下りたかどうかを判定する。許可が下りた場合は、通常マスタは第2のマスタとなる。
【0056】
切断ピコネット番号32は、切断を予定しているピコネットの番号である。なお、ピコネット番号は、第1マスタの属するピコネットが「1」、最初に第2マスタとなった無線端末の属するピコネットが「2」となり、その後、追加されたピコネットの順に「3」、「4」、・・・となる。切断するピコネットがない場合は、0(ゼロ)となる。同期パケット送信間隔33は、次の同期パケットを送信するまでの時間についての情報である。
【0057】
ピコネット識別子34は、第1マスタが特定の第2マスタに応答を要求する場合において、応答を要求する第2マスタを特定するための情報である。第1マスタが、どの第2マスタにも応答を求めない場合は0(ゼロ)となる。タイムアウト値35は、タイムアウト判定で用いられる情報であり、第1マスタ又は第2マスタはタイムアウト値35に基づいてタイムアウト判定を行なう。
【0058】
第1マスタは、これらの情報に基づいて、第2マスタとの間で、接続、追加、切断、タイムアウト処理を行なう。第2マスタは、同期応答パケットに含まれるピコネット数31に基づいて自己のピコネットで使用するホッピング周波数を選択して、自機のピコネット内のスレーブと無線通信を行なう。
【0059】
具体的には、先ず、第2マスタの第2マスタ制御部16は、同期応答パケットに含まれるピコネット数31を自機のピコネット番号に設定する。次に、第2マスタ制御部16は、ホッピング周波数選択部13に、ピコネット番号と同じ番号のチャンネルグループからホッピング周波数を選択させ、次いで、ピコネット番号の次の番号のチャンネルグループからホッピング周波数を選択させ、更に次の番号のチャンネルグループからホッピング周波数を選択させる。つまり、ホッピング周波数選択部13に、番号順に、使用するチャンネルグループを変更させながらホッピング周波数を選択させる。
【0060】
このため、ピコネット内で使用されるホッピング周波数が決定されることとなり、又この第2マスタの属するピコネットで使用するチャンネルグループは、他のピコネットで使用するチャンネルグループと異なるものとなるため、各ピコネットで同じ周波数が同時刻に使用されることが回避される。なお、チャンネルグループについては、後述の図4において説明する。最終番号のチャンネルグループを使用した後は、初番のチャンネルグループが使用される。
【0061】
また、移動端末情報36は、例えば移動端末のクロック情報や移動端末毎に付与される番号等で構成される。移動端末識別子37は、移動する無線端末(移動端末)がマスタ及びスレーブのいずれであるかを識別するための識別子である。移動端末受け入れ許可識別子38は、移動端末の受け入れ要求を受けた無線端末が受け入れを許可したかどうかを判断するための識別子である。移動端末の受け入れ要求を受けた無線端末は、受け入れを許可する場合は移動端末受け入れ許可識別子38のフラグをオンにし、受け入れを許可しない場合は移動端末受け入れ許可識別子38のフラグをオフにする。
【0062】
移動端末情報36、移動端末識別子37及び移動端末受け入れ許可識別子38は、本発明の通信システムを構成する無線端末の一部又は全部がピコネット間を移動可能な機能を備える場合にのみ必要な条件である。ピコネット間を移動可能な機能を備えていない場合は、同期パケット、同期応答パケット及び同期許可パケットに、移動端末情報36、移動端末識別子37及び移動端末受け入れ許可識別子38は含まれない。
【0063】
次に、本発明の通信システムを構成する各ピコネットの周波数ホッピングについて図4を用いて説明する。図4は、図1に示す通信システムにおける各ピコネットの周波数ホッピングを示す図である。
【0064】
図4に示すように、ピコネット数は3であり、ピコネット番号は、ピコネット8が「1」、ピコネット9が「2」、ピコネット10が「3」である。なお、ピコネット8〜10は図1で示したものである。
【0065】
また、図4に示すように、使用される周波数チャンネルは0チャンネル〜83チャンネルまでである。使用される周波数チャンネルのうち、0、28、56チャンネルが同期スロットに、1、29、57チャンネルが同期応答スロットに、2〜27チャンネルが周波数グループ1に、30〜55チャンネルが周波数グループ2に、58〜83チャンネルが周波数グループ3に割り当てられている。
【0066】
よって、第1マスタ及び第2マスタにおいては、同期スロット、同期応答スロット及び周波数グループ1〜3が定められた時間毎に使用され、使用するチャンネルグループ内で、或いは同期スロット又は同期応答スロットに割り当てられた周波数チャンネル内でホッピング周波数の選択が行なわれることとなる。
【0067】
なお、本発明において、各周波数グループに割り当てるチャンネルの選択は、上記の例に限定されるものではない。例えば、周波数グループ1として、下一桁が1、1、1、・・・や、1、1、2、2、・・・、1、3、5・・・等のチャンネルを割り当てることもできる。
【0068】
また、各周波数グループへのチャンネルの割り当ては、各無線端末に予め割り当てのルールを記憶させておくことによって行なっても良いし、第1マスタが予め各周波数グループに割り当てるチャンネルを決定し、これを他の無線端末に通知することによって行なっても良い。
【0069】
また、図4の例では、最初に、第1マスタは同期スロット41で同期パケット53を送信しており、これを受信した各第2マスタは、同期調整部によってスロット同期を調整している。同期応答スロット42が終了すると、各ピコネットのマスタとスレーブとの間で無線通信が行われる。
【0070】
ピコネット8(ピコネット番号1)においては、先ずスロット45で周波数グループ1が使用され、次に、スロット45の隣のスロット48で周波数グループ2が使用され、更に、その隣のスロット49で周波数グループ3が使用されて無線通信が行われており、周波数グループは1−2−3−1−2・・・の順で切り替わっている。この切り替えは、次の同期スロット43まで繰り返される。第1マスタは、同期スロット43では、同期スロット42で使用されたチャンネル(0)とは別の割り当てられたチャンネル(28)を使用する。
【0071】
一方、ピコネット9(ピコネット番号2)においては、先ずスロット46で周波数グループ2を使用して無線通信が行われ、周波数グループは、次の同期スロット43まで、2−3−1−2−3・・・の順で切り替えられる。また、ピコネット10(ピコネット番号3)においては、先ずスロット47で周波数グループ3を使用して無線通信が行われ、周波数グループは、次の同期スロット43まで、3−1−2−3−1・・・の順で切り替えられる。
【0072】
なお、図4の例では、本実施例では同期スロットの間隔は10スロットに設定されているが、第1マスタは、同期パケットに含まれる同期パケット送信間隔の値を変更することによって同期スロットの間隔を変更することができる。
【0073】
また、本発明において、同期パケット及び同期許可パケットは両者とも同期スロットで送信されるが、同期スロットで送信されたパケットが同期パケット及び同期許可パケットのいずれに該当するかは、ピコネットのマスタの状況によって異なる。即ち、同期スロットによって送信されたあるパケットが、ピコネット番号3のピコネットにおけるマスタに対しては同期パケットとして機能するが、ピコネット番号2のピコネットにおけるマスタに対しては同期許可パケットとして機能する場合がある。
【0074】
このように本発明によれば、同一空間に存在する各ピコネットが、同時刻において、それぞれ異なった周波数グループを使用することとなり、ピコネット間で周波数が重なることはない。このため、各ピコネット間の周波数の衝突を避けることができ、転送レートの低下を抑制することができる。
【0075】
次に、本発明の通信システム及び無線端末において行なわれる処理及び本発明の無線通信方法について、図5〜図26に基づいて説明する。なお、本発明の無線通信方法は、図5〜図17、図21〜図26に示す処理を行なうことによって、実行される。
【0076】
最初に、通常マスタである無線端末が、他のピコネットのマスタである無線端末と同期を取るための接続開始処理について、図5を用いて説明する。図5は、本発明の無線端末が通常マスタである場合に他のピコネットのマスタとの同期を取るために行なう接続開始処理を示すフローチャートである。なお、図5における無線端末は、図1及び図2に示した無線端末であり、以下の説明においては適宜図2及び図3を参酌する。
【0077】
図5に示す処理が開始される前においては、まだピコネット間で同期が取れてない状態である。各ピコネットのマスタは、通常マスタであり、自機のピコネット内での無線通信のみを行っている。
【0078】
先ず、マスタの制御部14は、他のマスタからの同期パケットを受信したかどうかを判定する(ステップS1)。制御部14が他のマスタからの同期パケットを受信していないと判定した場合は、第1マスタ制御部15は、同期パケット生成部17に同期パケットを生成させ、これを同期スロットで送信し、その後、ピコネット追加要求を含む同期応答パケットを送受信部11で受信したかどうか判定する(ステップS2)。
【0079】
第1マスタ制御部15が同期応答パケットを受信していないと判断した場合は、無線端末は通常マスタのままとなる。第1マスタ制御部15が同期応答パケットを受信していると判断した場合は、第1マスタ制御部15は同期パケット生成部17にピコネットの追加を許可する同期許可パケットを生成させ、これを同期スロットで送信する(ステップS3)。更に、第1マスタ制御部15は、自機のピコネット番号を1とし(ステップS4)、自機を第1マスタに設定する。
【0080】
一方、制御部14が他のマスタからの同期パケットを受信したと判定した場合は、第2マスタ制御部16は同期調整部12に同期調整を行なわせる(ステップS5)。更に、第2マスタ制御部16は、同期応答パケット生成部18にピコネットの追加要求を含む同期応答パケットを生成させ、これを同期応答スロットで送信する(ステップS6)。
【0081】
なお、同期応答パケットの送信に際して、第2マスタ制御部16は、ホッピング周波数選択部13に、同期応答スロットに割り当てられた周波数チャンネル内でホッピング周波数を選択させ、送受信部11に、選択されたホッピング周波数によって同期応答パケットの送信を行なわせている。
【0082】
次に、第2マスタ制御部16は、第1マスタからの同期許可パケットを受信したかどうか判定する(ステップS7)。同期許可パケットを受信していない場合は、無線端末は通常マスタのままとなる。同期許可パケットを受信している場合は、第2マスタ制御部16は、同期許可パケットに含まれるピコネット数を自機のピコネット番号に設定する(ステップS8)。更に、第2マスタ制御部は、ホッピング周波数選択部13に自機のピコネット使用するホッピング周波数を選択させて、チャンネルグループを変更し(ステップS9)、自機を第2マスタに設定する。この結果、第2マスタである自機と第1マスタとの間で接続が確立される。
【0083】
次に、自機を第1マスタに設定した無線端末において行なわれる処理について図6を用いて説明する。図6は、本発明の無線端末が第1マスタである場合に行なう処理を示すフローチャートである。なお、図6における無線端末も、図1及び図2に示した無線端末であり、以下の説明においては適宜図2及び図3を参酌する。
【0084】
最初に、第1マスタにおいては、制御部14の指示に応じて、自己のピコネット内のスレーブとの間で無線通信が行なわれる(ステップS11)。このスレーブとの無線通信には、スレーブとのデータ通信、スレーブとの接続、スレーブとの切断等が含まれる。
【0085】
次に、第1マスタの第1マスタ制御部15は、同期パケット生成部17に同期パケットを生成させ、これを送受信部11に送信させる(ステップS12)。その後、第1マスタ制御部15は、同期応答パケットを受信したかどうかを判定する(ステップS13)。
【0086】
同期応答パケットを受信していないと判定した場合は、第1マスタ制御部15は、第2マスタ消滅判定及び消滅処理を行なう(ステップS22)。なお、ステップS25の第2マスタ消滅判定については、後述の図8で更に具体的に説明する。
【0087】
ステップS22の終了後、第1マスタ制御部15は、使用周波数の初期化を行なう(ステップS23)。具体的には、ピコネット8に周波数グループ1、ピコネット9に周波数グループ2、ピコネット10に周波数グループ3というように割り当て、ピコネット間での通信を中止させる。ステップS23の実行後は、再度ステップS11が実行される。
【0088】
同期応答パケットを受信していると判定した場合は、第1マスタ制御部15は、同期応答パケットにピコネットの追加要求が含まれているかどうかを判定する(ステップS14)。
【0089】
追加要求が含まれていない場合は、第1マスタ制御部15は、第2マスタから切断要求があるかどうかを判定する(ステップS15)。切断要求があるかどうかの判定は、同期応答パケットに含まれる切断ピコネット番号に基づいて行なわれる。切断要求がない場合は、第1マスタ制御部15はステップS23を実行する。切断要求がある場合は、第1マスタ制御部15は、第2マスタ切断処理を行なう(ステップS16)。なお、ステップS16の第2マスタ切断処理については、後述の図10で更に具体的に説明する。
【0090】
追加要求が含まれている場合は、第1マスタ制御部15は、ピコネットの追加許可を与えるかどうかを判定する(ステップS17)。なお、追加許可を与えるかどうかの判定は、例えば周波数グループの数に上限がある場合であれば、これを基準に行なうことができる。また、予め同期可能なピコネットの数が設定されている場合は、これを基準に行なうこともできる。
【0091】
追加許可を与えない場合は、第1マスタ制御部15はステップS23を実行する。一方、追加許可を与える場合は、第1マスタ制御部15は、現在のピコネット数に1を足し(ステップS18)、ホッピング周波数選択部13に周波数チャンネルグループの変更を行なわせる(ステップS19)。具体的には、本例では、ホッピング周波数選択部13は、同期スロット及び同期応答スロットに割り当てられていないチャンネルを、1を足したピコネット数で分割して、新たな複数のチャンネルグループを作成し、各チャンネルグループから周波数を選択してホッピングパターンを生成する。
【0092】
次に、第1マスタ制御部15は、同期パケット生成部17に同期許可パケットを生成させ、これを送受信部11に送信させる(ステップS20)。更に、第1マスタ制御部15は、自機のピコネット内のスレーブに変更通知を行なう(ステップS21)。変更通知は、例えば、ピコネット数の値を現在のピコネット数に1を足した値とした同期パケットをスレーブに送信することによって行なわれる。その後ステップS23を実行して、再度ステップS11から実行する。
【0093】
図7は、第1マスタにおける同期パケットの送信開始処理を示すフローチャートである。図7に示す処理は、図6に示すステップS12の処理に相当する。以下の説明においても、適宜図2及び図3を参酌する。
【0094】
最初に、第1マスタの第1マスタ制御部15は、送受信部11で受信したスレーブから送信されるデータ信号の受信状態を監視する(ステップS31)。具体的には、受信状態の監視は、受信失敗数が予め設定している閾値を越えたかどうかを判断することによって行なわれる。
【0095】
第1マスタ制御部15は、受信失敗数が閾値を超えていると判定した場合は、同一空間内に他のピコネットが存在しているかどうかを調査するため、同期パケット生成部17に同期パケットを生成させ、これを送受信部11に送信させる(ステップS33)。一方、第1マスタ制御部15は、受信失敗数が閾値を超えていないと判断した場合は、予め設定しておいた同期パケット送信時間が経過しているかどうかを判断する(ステップS32)。
【0096】
第1マスタ制御部15は、同期パケット送信時間が経過していると判断した場合は、ステップS31で受信失敗数が閾値を超えていないと判断した場合であっても、ステップS33に移行して同期パケットを送信する。同期パケット送信時間が経過していないと判断した場合は、ステップS31に移行して、受信状態を監視する。
【0097】
なお、図7の例では、受信状態と同期パケット送信期間との2つの条件に基づいて同期パケットを送信しているが、上記2つの条件は互いに独立したものであるため、本発明においてはどちらか一つの条件のみに基づいて同期パケットを送信する態様としても良い。
【0098】
また、同期パケットの送信に際して、第1マスタ制御部15は、ホッピング周波数選択部13に、同期スロットに割り当てられた周波数チャンネル内でホッピング周波数を選択させ、送受信部11に、選択されたホッピング周波数によって同期パケットの送信を行なわせている。なお、同期応答パケットを送信する場合も同様である。
【0099】
図8は、第1マスタにおける第2マスタ消滅判定及び消滅処理を示すフローチャートである。図8に示す処理は、図6に示すステップS23の処理に相当する。以下の説明においても、適宜図2及び図3を参酌する。
【0100】
最初に、第1マスタ制御部15は、第2マスタ消滅判定の対象となる第2マスタのピコネット番号iを、第1マスタ情報格納部19に格納する(ステップS41)。図8の例では、i=2が格納されている。
【0101】
次に、第1マスタ制御部15は、ピコネット番号iの第2マスタについてタイムアウト判定を行なう(ステップS42)。なお、ステップS42については後述の図9に具体的に説明する。
【0102】
タイムアウトしていない場合は、第1マスタ制御部15はステップS47を実行する。一方、タイムアウトしている場合は、第1マスタ制御部15は、切断ピコネット番号をiに設定した同期パケットを同期パケット生成部17に生成させ、これを送受信部11に送信させる(ステップS43)。
【0103】
更に、第1マスタ制御部15は、現在のピコネット数から1を引き(ステップS44)、ホッピング周波数選択部13に周波数チャンネルグループの変更(ステップS45)を行なわせる。更に、第1マスタ制御部15は、自機のピコネット内のスレーブに変更通知を行なう(ステップS46)。なお、ステップS45及びS46は、図6で示したS19及びS21と同様の処理である。
【0104】
次に、第1マスタ制御部15は、現在のiに1を足し(ステップS47)、1を足したiがステップS44で得られるピコネット数より小さいかどうかを判定する(ステップS48)。第1マスタ制御部15は、小さい場合はステップS41から再度各ステップを実行し、大きい場合は処理を終了する。
【0105】
図9は、第1マスタにおける第2マスタタイムアウト判定処理を示すフローチャートである。図9に示す処理は、図8に示すステップS42の処理に相当する。以下の説明においても、適宜図2及び図3を参酌する。
【0106】
最初に、第1マスタ制御部15が第2マスタタイムアウト管理部20に処理を行なうよう指示を行なうと、第2マスタタイムアウト管理部20は、ピコネット番号iの第2マスタのタイマー値(i番目タイマー値)を設定し、この値を0(ゼロ)に設定する(ステップS51)。タイマー値は第1マスタ情報格納部19に格納される。次いで、第1マスタ制御部15は、ピコネット識別子がiとなった同期パケットを同期パケット生成部17に生成させ、これを送受信部11に送信させる(ステップS52)。
【0107】
次に、第1マスタ制御部15は、ピコネット番号iの第2マスタから同期応答パケットによって応答がなされたかどうかを判定する(ステップS53)。応答がなされた場合は、第1マスタ制御部15は再度ステップS51から実行する。応答がなされなかった場合は、第1マスタ制御部15は、第2マスタタイムアウト管理部20によってi番目タイマー値に1を加算し(ステップS54)、再度ピコネット識別子がiとなった同期パケットを送受信部11に送信させる(ステップS55)。
【0108】
次いで、第1マスタ制御部15は、再度、ピコネット番号iの第2マスタから同期応答パケットによって応答がなされたかどうかを判定する(ステップS56)。応答がなされた場合は、この場合も第1マスタ制御部15は再度ステップS51から実行する。応答がなされなかった場合は、第1マスタ制御部15は、現在のi番目タイマー値がピコネット番号iの第2マスタのタイムアウト値(i番目タイムアウト値)よりも大きいかどうかを判定する(ステップS57)。
【0109】
現在のi番目タイマー値がi番目タイムアウト値よりも小さい場合は、第1マスタ制御部15は、再度ステップS54から実行する。現在のi番目タイマー値がi番目タイムアウト値よりも大きい場合は、第1マスタ制御部15はタイムアウトと判定する。なお、i番目タイマー値やi番目タイムアウト値は、第1マスタが任意に又は動的に変更することができる。
【0110】
図10は、第1マスタにおける第2マスタ切断処理を示すフローチャートである。図10に示す処理は、図6に示すステップS16の処理に相当する。以下の説明においても、適宜図2及び図3を参酌する。
【0111】
最初に、第1マスタ制御部15は、切断ピコネット番号をkとした同期パケットを同期パケット生成部17に生成させ、これを送受信部11に送信させる(ステップS61)。なお、本例では、切断要求があった第2マスタのピコネット番号をkとしている。
【0112】
次に、第1マスタ制御部15は、現在のピコネット数から1を引き(ステップS62)、ホッピング周波数選択部13に周波数チャンネルグループの変更(ステップS63)を行なわせる。次いで、第1マスタ制御部15は、自機のピコネット内のスレーブに変更通知を行なわせ(ステップS64)、処理を終了する。なお、ステップS63及びS64は、図6で示したS19及びS21と同様の処理である。
【0113】
次に、自機を第2マスタに設定した無線端末において行なわれる処理について図11を用いて説明する。図11は、本発明の無線端末が第2マスタである場合に行なう処理を示すフローチャートである。なお、図11における無線端末も、図1及び図2に示した無線端末であり、以下の説明においては適宜図2及び図3を参酌する。
【0114】
最初に、第2マスタにおいては、制御部14の指示に応じて、自己のピコネット内のスレーブとの間で無線通信が行なわれる(ステップS71)。このスレーブとの無線通信には、スレーブとのデータ通信、スレーブとの接続、スレーブとの切断等が含まれる。
【0115】
次に、第2マスタの第2マスタ制御部16は、第1マスタからの同期パケットを受信したかどうか判定する(ステップS72)。同期パケットを受信していない場合は、第2マスタ制御部16は、第1マスタについてのタイムアウト判定を行なう(ステップS73)。なお、ステップS73のタイムアウト判定については、後述の図12で更に具体的に説明する。
【0116】
タイムアウトでないと判定した場合は、第2マスタ制御部16は、再度ステップS71から実行する。一方、タイムアウトと判定した場合は、第2マスタ制御部16は、現在のピコネット数から1を引き、自己のピコネット番号を第1マスタのピコネット番号である1に設定する。これにより、第2マスタは図6〜図10に示す第1マスタとしての動作を行なう。
【0117】
同期パケットを受信している場合は、第2マスタ制御部16は、同期調整部12に同期調整を行なわせる(ステップS75)。更に、第2マスタ制御部16は、同期パケット内のピコネット数の調査を行ない、ピコネット数を変更する必要があるかどうかを判定する(ステップS76)。
【0118】
ピコネット数を変更する必要がない場合は、第2マスタ制御部16は、同期パケットに含まれているピコネット数を第2マスタ情報格納部20に格納する(ステップS78)。一方、ピコネット数を変更する必要がある場合は、第2マスタ制御部16は、第2マスタピコネット数変更処理を行ない(ステップS77)、その後、変更したピコネット数を第2マスタ情報格納部20に格納する(ステップS78)。その後、第2マスタ制御部16は、使用周波数の初期化を行なう(ステップS79)。なお、第2マスタピコネット数変更処理については、後述の図14でさらに具体的に説明する。
【0119】
図12は、第2マスタにおける第1マスタタイムアウト判定処理を示すフローチャートである。図12に示す処理は、図11に示すステップS73の処理に相当する。
【0120】
最初に、第2マスタ制御部16が第1マスタタイムアウト管理部21に処理を行なうよう指示を行なうと、第1マスタタイムアウト管理部21は、タイマー値を設定し、更にこの値を0(ゼロ)に設定する(ステップS81)。タイマー値は第2マスタ情報格納部20に格納される。次いで、第2マスタ制御部16は、第1マスタから同期パケットを受信しているかどうか判定する(ステップS82)。
【0121】
同期パケットを受信している場合は、第2マスタ制御部16は、再度ステップS81から各ステップを実行する。一方、同期パケットを受信していない場合は、第2マスタ制御部16は、第1マスタタイムアウト管理部21によって現在のタイマー値に1を加算させ(ステップS83)、再度、第1マスタから同期パケットを受信しているかどうか判定する(ステップS84)。
【0122】
この場合も同期パケットを受信している場合は、第2マスタ制御部16は、再度ステップS81から実行を行なう。同期パケットを受信していない場合は、第2マスタ制御部16は、ステップS83で1を加えたタイマー値が、第2マスタ情報格納部20に格納されているタイムアウト値よりも大きいかどうか判定する(ステップS85)。
【0123】
タイマー値がタイムアウト値よりも小さい場合は、第2マスタ制御部16は、再度ステップS81から各ステップを実行する。一方、タイマー値がタイムアウト値よりも大きい場合は、第2マスタ制御部16は、タイムアウトと判定する。
【0124】
図13は、図12に示すタイムアウト判定処理において、各第2マスタが設定するタイムアウト値を比較する図である。図3で既に述べたように、図12で説明したタイムアウト値は同期パケットによって第1マスタから第2マスタへと通知され、第2マスタ情報格納部20に格納される。
【0125】
図13の例では、各第2マスタには、第1マスタによりタイムアウト値tが通知している。タイムアウト値tが含まれた同期パケットを受信した各第2マスタは、自機のピコネット番号iから得られるオフセット値((i―2)k)をタイムアウト値tに加算し、このオフセット値が加算された値を、図12に示す処理で使用するタイムアウト値として第2マスタ情報格納部20に格納する。
【0126】
具体的には、ピコネット番号2の第2マスタはタイムアウト値tを格納し、ピコネット番号3の第2マスタはタイムアウト値(t+k)を格納し、ピコネット番号iの第2マスタはタイムアウト値(t+(i−2)k)を格納する。
【0127】
このように、本例では、ピコネット番号iが大きくなる程、第2マスタが格納するタイムアウト値も大きくなる。このため、第1マスタが消滅した際に、各第2マスタが同時にタイムアウト処理に入ることを回避できる。
【0128】
なお、第2マスタが第1マスタのタイムアウト処理に用いるタイムアウト値の設定の仕方は、図13に示す例に限定されるものではない。本発明においては、上記数式以外の数式を用いても良い。また、第1マスタが、第2マスタ毎に個別にそれぞれ異なったタイムアウト値を設定し、同期パケットのピコネット識別子を利用して、これらを個別に送信することもできる。
【0129】
図14は、第2マスタにおける第2マスタピコネット数変更処理を示すフローチャートである。図14に示す処理は、図11に示すステップS77の処理に相当する。
【0130】
最初に、第2マスタ制御部16は、受信した同期パケットの内容を調査し、ピコネットの追加及び切断のうち何れが行なわれるのか判定する(ステップS91)。ピコネットの追加が行なわれる場合は、第2マスタ制御部16は、現在のピコネット数に1を足し(ステップS92)、ホッピング周波数選択部13に周波数チャンネルグループの変更(ステップS93)を行なわせる。次いで、第2マスタ制御部16は、自機のピコネット内のスレーブに変更通知を行なわせ(ステップS94)、処理を終了する。なお、ステップS93及びS94も、図6で示したS19及びS21と同様の処理である。
【0131】
一方、ピコネットの切断が行なわれる場合は、第2マスタ制御部16は、同期パケットに含まれる切断ピコネット番号が、自機が属するピコネットのピコネット番号かどうかを判定する(ステップS95)。
【0132】
切断ピコネット番号が、自機が属するピコネットのピコネット番号である場合は、第2マスタ制御部16は、切断処理を行なう。切断ピコネット番号が、自機が属するピコネットのピコネット番号でない場合は、第2マスタ制御部16は、自機が属するピコネットのピコネット番号が切断ピコネット番号より大きいかどうかを判定する(ステップS96)。
【0133】
自機が属するピコネットのピコネット番号が切断ピコネット番号より大きい場合は、現在のピコネット数及びピコネット番号それぞれから1を引き(ステップS97)、ステップS93及びS94を実行して処理を終了する。一方、自機が属するピコネットのピコネット番号が切断ピコネット番号より小さい場合は、現在のピコネット数のみから1を引き(ステップS98)、ステップS93及びS94を実行して処理を終了する。
【0134】
次に、第1マスタが自機を切断する場合に第1マスタ及び第2マスタで行なわれる処理について、図15を用いて説明する。図15は、第1マスタが自機を切断する場合に第1マスタ及び第2マスタで行なわれる処理を示すフローチャートである。なお、図15における第2マスタは、ピコネット番号が2のピコネットに属している。
【0135】
最初に、切断を予定している第1マスタにおいて、第1マスタ制御部15は、切断ピコネット番号を1とした同期パケットを同期パケット生成部17に生成させ、これを送受信部に送信させる(ステップS101)。
【0136】
次いで、第1マスタにおいて、第1マスタ制御部15は、同期応答パケットによって第2マスタから応答があったかどうか判定する(ステップS102)。第2マスタから応答があった場合は、第1マスタ制御部15は、自機を切断して処理を終了する。第2マスタから応答がなかった場合は、第1マスタ制御部15は再度ステップS101から実行する。
【0137】
次に、第2マスタにおいて、第2マスタ制御部16は、送受信部11がステップS101で送信された同期パケットを受信したかどうか判断する(ステップS103)。受信していない場合は、第2マスタ制御部16は再度ステップS103を実行する。受信している場合は、第2マスタ制御部16は、同期応答パケット生成部18に、同期応答パケットを生成させ、これを送受信部11により同期応答スロットで送信させる(ステップS104)。
【0138】
ステップS104の実行後、第2マスタにおいて、第2マスタ制御部16は、再度、送受信部11がステップS101で送信された同期パケットを受信したかどうか判断する(ステップS105)。
【0139】
受信している場合は、第2マスタ制御部16は再度ステップS104を実行して再度応答する。受信していない場合は、現在のピコネット数から1を引き、ピコネット番号を第1マスタである1に設定し、更に切断ピコネット番号を0(ゼロ)に設定して、自機を第1マスタに変更する。
【0140】
次に、第1マスタが任意の第2マスタを切断する場合の第2マスタ切断処理について説明する。図16は、第1マスタが任意の第2マスタを切断する場合の第2マスタ切断処理を示すフローチャートである。図16に示す処理は、図10に示す処理と異なり、第1マスタが自発的に第2マスタを切断している。図16の例では、切断を予定している第2マスタのピコネット番号をl(エル)としている。
【0141】
最初に、第1マスタ制御部15は、切断ピコネット番号をl(エル)とした同期パケットを送信し(ステップS111)、現在のピコネット数から1を引き(ステップS112)、ホッピング周波数選択部13に周波数チャンネルグループの変更(ステップS113)を行なわせる。
【0142】
次いで、第1マスタ制御部15は、自機のピコネット内のスレーブに変更通知を行なわせ(ステップS114)、処理を終了する。なお、ステップS111〜S114は、図10で示したS62〜S65と同様の処理である。
【0143】
次に、切断を要求する第2マスタにおいて行なわれる処理について図17を用いて説明する。図17は、切断を要求する第2マスタにおいて行なわれる処理を示すフローチャートである。
【0144】
最初に、切断を要求する第2マスタにおいては、第2マスタ制御部16は、切断ピコネット番号を自機が属するピコネットのピコネット番号に設定し、この切断ピコネット番号を含む同期応答パケットを同期応答パケット生成部18に作成させ、これを送受信部11に送信させる(ステップS121)。
【0145】
次いで、第2マスタ制御部16は、ステップS121で設定した切断ピコネット番号を含む同期許可パケットを受信したかどうかを判定する(ステップS122)。受信していない場合は、第2マスタ制御部16は、再度ステップS121を実行する。受信した場合は、第2マスタ制御部16は、切断されたこととなるので処理を終了する。
【0146】
次に、本発明の通信システムがピコネット間を移動可能な無線端末を有している場合について図18〜図25を用いて説明する。
【0147】
図18〜図20は、ピコネット間を移動可能な無線端末を有する本発明の無線通信システムの一例を概略的に示す構成図であり、図18〜20(a)は無線端末が移動する前の状態を示し、図18〜20(b)は無線端末が移動した後の状態を示している。
【0148】
図18(a)の例では、通信システムは、同一の空間内に、ピコネット68、ピコネット69及びピコネット70を有している。ピコネット68のマスタは無線端末61であり、スレーブは無線端末62である。ピコネット69のマスタは無線端末63であり、スレーブは無線端末64及び無線端末65である。ピコネット70のマスタは無線端末66であり、スレーブは無線端末67である。また、無線端末61が第1マスタ、無線端末63及び66が第2マスタである。
【0149】
また、図18の例では、無線端末65は、ピコネット間を移動可能な無線端末である(以下、「移動スレーブ」という。)。このため、図18(b)に示すように、最初ピコネット69の無線端末(第2マスタ)63と接続していた移動スレーブ65は、ピコネット70に移動し、ピコネット70の無線端末(第2マスタ)66と接続を行なっている。なお、移動スレーブ65は、ピコネット68に移動することもでき、この場合は第1マスタとなる無線端末61と接続を行なう。
【0150】
図19(a)の例では、通信システムは、同一の空間内に、ピコネット78、ピコネット79及びピコネット80を有している。ピコネット78のマスタは無線端末71であり、スレーブは無線端末72である。ピコネット79のマスタは無線端末73であり、スレーブは無線端末64及び無線端末65である。ピコネット70のマスタは無線端末76であり、スレーブは無線端末77である。また、無線端末71が第1マスタ、無線端末73及び76が第2マスタである。
【0151】
また、図19の例では、無線端末76はマスタであるが、ピコネット間を移動可能な無線端末である(以下、「移動マスタ」という。)。このため、無線端末76のスレーブである無線端末77が切断されると、図19(b)に示すように、移動マスタ76はピコネット79に移動し、無線端末(第2マスタ)73のスレーブとなってこれと接続を行なう。なお、移動マスタ76は、ピコネット78に移動することもでき、この場合は第1マスタとなる無線端末71と接続を行なう。
【0152】
図20(a)の例では、通信システムは、同一の空間内に、ピコネット88、ピコネット89及びピコネット90を有している。ピコネット88のマスタは無線端末81であり、スレーブは無線端末82である。ピコネット89のマスタは無線端末83であり、スレーブは無線端末84及び無線端末85である。ピコネット90のマスタは無線端末86であり、スレーブは無線端末87である。また、無線端末81が第1マスタ、無線端末83及び86が第2マスタである。
【0153】
また、図20の例では、無線端末86が移動マスタであり、無線端末87が移動スレーブである。このため、図20(b)に示すように、移動マスタ86及び移動スレーブ87はピコネット89に移動し、両者は無線端末(第2マスタ)83のスレーブとなってこれと接続を行なう。なお、移動マスタ86及び移動スレーブ87は、ピコネット88に移動することもでき、この場合は第1マスタとなる無線端末81と接続を行なう。
【0154】
次に、移動スレーブがスレーブ間移動をする場合において第1マスタで行なわれる処理について、図21を用いて説明する。図21は、移動スレーブがスレーブ間移動をする場合において第1マスタで行なわれる処理を示すフローチャートである。図21に示す処理は、図18で示す無線端末61において行なわれる。
【0155】
最初に、第1マスタにおいて、第1マスタ制御部15は、移動端末情報と移動端末がスレーブであることを示す移動端末識別子とを含む同期パケットを送信し、これらの情報を含む同期応答パケットを受信したかどうかを判定する(ステップS131)。
【0156】
同期応答パケットを受信していない場合は、第1マスタ制御部15は、再度ステップS131を実行する。同期応答パケットを受信した場合は、第1マスタ制御部15は、移動スレーブの属しているピコネットの第2マスタに同期パケットを送信する(ステップS132)。
【0157】
次いで、第1マスタ制御部15は、この移動スレーブを自機のピコネットに受け入れるかどうかを判定する(ステップS133)。なお、移動スレーブを自機のピコネットに受け入れるかどうかの判定は、例えば、受け入れ側のピコネットにおいて予めスレーブ数の上限が設定されている場合は、これを基準に行なうことができる。また、自機のバッテリー残量が少ない場合に移動スレーブを受け入れると、自機への電力供給が不足するため、自機のバッテリー残量を基準に行なうこともできる。
【0158】
受け入れる場合は、第1マスタ制御部15は、移動端末情報に基づいて、この移動スレーブと接続し(ステップS134)、処理を終了する。
【0159】
一方、受け入れない場合は、第1マスタ制御部15は、移動スレーブの接続対象となる第2マスタのピコネット番号mを2に設定し、これを第1マスタ情報格納部19に格納する(ステップS135)。次いで、第1マスタ制御部15は、ピコネット番号mの第2マスタ(以下、「m番目第2マスタ」)に、移動端末情報を含む同期パケットを送信する(ステップS136)。
【0160】
次に、第1マスタ制御部15は、移動受け入れ許可識別子が受け入れ可能となった同期応答パケットを受信したかどうか判定する(ステップS137)。受信した場合は、第1マスタ制御部15は処理を終了する。
【0161】
一方、受信しなかった場合は、第1マスタ制御部15は、ピコネット番号mが現在のピコネット数より小さいどうか判定する(ステップS138)。小さい場合は、第1マスタ制御部15は、現在のmに1を足して(ステップS139)、再度ステップS136からのステップを実行し、大きい場合は処理を終了する。
【0162】
次に、移動スレーブと接続していない第2マスタにおいて行なわれる処理について図22を用いて説明する。図22は、移動スレーブと接続していない第2マスタにおいて行なわれる処理を示すフローチャートである。図22に示す処理は、図18で示す無線端末63、図19で示す無線端末73、図20で示す無線端末83で行なわれる。
【0163】
最初に、移動スレーブと接続していない第2マスタにおいて、第2マスタ制御部16は、移動端末情報36及び移動端末識別子37を含む同期パケットを受信したかどうか判断する(ステップS141)。受信していない場合は、第2マスタ制御部16は、再度ステップS141を実行する。受信した場合は、自機のピコネットで受け入れるかどうかを判定する(ステップS142)。
【0164】
受け入れない場合は、第2マスタ制御部16は、再度ステップS141を実行する。受け入れる場合は、第2マスタ制御部16は、移動受け入れ許可識別子が受け入れ可能となった同期応答パケットを送信し(ステップS143)、移動端末情報に基づいて、この移動スレーブと接続し(ステップS144)、処理を終了する。
【0165】
次に、移動スレーブと接続している第2マスタにおいて行なわれる処理について図23を用いて説明する。図23は、移動スレーブと接続している第2マスタにおいて行なわれる処理を示すフローチャートである。図23に示す処理は、図18で示す無線端末63で行なわれる。
【0166】
最初に、第2マスタにおいて、第2マスタ制御部16は、移動スレーブの受け入れ先を探すため、移動端末情報と移動端末がスレーブであることを示す移動端末識別子とを含む同期応答パケットを、同期応答スロットによって第1マスタに送信する(ステップS151)。
【0167】
次に、第2マスタ制御部16は、自機のピコネット識別子を含む同期パケットを受信したかどうか判定する(ステップS152)。受信していない場合は、第2マスタ制御部16は、再度ステップS151を実行する。一方、受信した場合は、第2マスタ制御部16は、第1マスタ又は他の第2マスタが移動スレーブを受け入れ可能であると判断し、移動スレーブとの接続を切断して(ステップS153)、処理を終了する。
【0168】
次に、移動マスタが他のピコネットのスレーブとなる場合に、第1マスタにおいて行なわれる処理について、図24を用いて説明する。図24は、移動マスタが他のピコネットのスレーブとなる場合に第1マスタにおいて行なわれる処理を示すフローチャートである。図24に示す処理は、図19に示す無線端末71、図20で示す無線端末81で行なわれる。また、図24における移動マスタは、ピコネット番号nのピコネットに属する第2マスタ(以下、「n番目第2マスタ」)である。
【0169】
最初に、第1マスタにおいて、第1マスタ制御部15は、n番目第2マスタが移動マスタであることを示す移動端末情報と、移動端末がマスタであることを示す移動端末識別子とを含む同期応答パケットを受信したかどうか判定する(ステップS161)。
【0170】
受信していない場合は、第1マスタ制御部15は再度ステップS161を実行する。受信した場合は、第1マスタ制御部15は、n番目第2マスタとの接続を切断する(ステップS162)。更に、第1マスタ制御部15は、このn番目第2マスタを自機のピコネットに受け入れるかどうか判定する(ステップS162)。
【0171】
受け入れる場合は、第1マスタ制御部15は、移動端末情報に基づいて、この移動スレーブと接続し(ステップS164)、処理を終了する。
【0172】
一方、受け入れない場合は、第1マスタ制御部15は、移動マスタの接続対象となる第2マスタのピコネット番号jを2に設定し、これを第1マスタ情報格納部19に格納する(ステップS165)。次いで、第1マスタ制御部15は、ピコネット番号jの第2マスタ(以下、「j番目第2マスタ」)に、移動端末情報を含む同期パケットを送信する(ステップS166)。
【0173】
次に、第1マスタ制御部15は、移動受け入れ許可識別子が受け入れ可能となった同期応答パケットを受信したかどうか判定する(ステップS167)。受信した場合は、第1マスタ制御部15は処理を終了する。
【0174】
一方、受信しなかった場合は、第1マスタ制御部15は、ピコネット番号jが現在のピコネット数より小さいどうか判定する(ステップS168)。小さい場合は、第1マスタ制御部15は、現在のjに1を足して(ステップS169)、再度ステップS166からのステップを実行し、大きい場合は処理を終了する。
【0175】
次に、移動マスタが他のピコネットのスレーブとなる場合に、この移動マスタにおいて行なわれる処理について、図25を用いて説明する。図25は、移動マスタが他のピコネットのスレーブとなる場合にこの移動マスタにおいて行なわれる処理を示すフローチャートである。図25に示す処理は、図19に示す無線端末76で行なわれる。
【0176】
最初に、移動マスタである第2マスタにおいて、第2マスタ制御部16は、自機に接続しているスレーブを切断する(ステップS171)。次に、第2マスタ制御部16は、自機が移動マスタであることを示す移動端末情報と、移動端末がマスタであることを示す移動端末情報とを含む同期応答パケットを送信する(ステップS172)。
【0177】
次いで、第2マスタ制御部16は、切断ピコネット番号が自機の属するピコネットのピコネット番号となった同期パケットを受信したかどうか判定する(ステップS173)。受信していない場合は、第2マスタ制御部16は、再度ステップS172を実行する。一方、受信した場合は、第2マスタ制御部16は、第1マスタとの接続を切断し(ステップS174)、自機を接続待ち状態とする。
【0178】
次に、ピコネットを構成する第2マスタとスレーブとが共に移動して他のピコネットのスレーブとなる場合に、この第2マスタにおいて行なわれる処理について、図26を用いて説明する。図26は、ピコネットを構成する第2マスタとスレーブとが共に移動して他のピコネットのスレーブとなる場合にこの第2マスタにおいて行なわれる処理を示すフローチャートである。図26に示す処理は、図20に示す無線端末86で行なわれる。
【0179】
最初に、移動マスタである第2マスタにおいて、第2マスタ制御部16は、切断対象となるスレーブの番号sを1に設定し、これを第2マスタ情報格納部20に格納する(ステップS181)。
【0180】
次に、第2マスタ制御部16は、s番目スレーブが移動スレーブであることを示す移動端末情報と、移動端末がスレーブであることを示す移動端末識別子とを含む同期応答パケットを送信する(ステップS182)。次いで、第2マスタ制御部16は、切断ピコネット番号が自機の属するピコネットのピコネット番号となった同期パケットを受信したかどうか判定する(ステップS183)。
【0181】
受信していない場合は、第2マスタ制御部16は、再度ステップS182を実行する。一方、受信した場合は、第2マスタ制御部16は、s番目スレーブとの接続を切断する(ステップS184)。更に、第2マスタ制御部16は、sの値が自機に接続しているスレーブの数より小さいかどうかを判定する(ステップS185)。
【0182】
sの値がスレーブ数より小さい場合は、sに1を足して(ステップS186)、再度ステップS182からのステップを実行する。一方、sの値がスレーブ数より大きい場合は、自機が移動マスタであることを示す移動端末情報と、移動端末がマスタであることを示す移動端末識別子とを含む同期応答パケットを送信する(ステップS187)。
【0183】
ステップS187の実行後、第2マスタ制御部15は、切断ピコネット番号が自機の属するピコネット番号となった同期パケットを受信したかどうか判定する(ステップS188)。受信していない場合は、第2マスタ制御部15は、再度ステップS187を実行する。一方、受信した場合は、第2マスタ制御部15は、第1マスタとの接続を切断し(ステップS189)、自機を接続待ち状態とする。
【0184】
【発明の効果】
以上のように本発明にかかる無線通信システム、無線端末及び無線通信方法によれば、ピコネットとピコネットとの同期化を図り、各ピコネットが同時刻に同じ周波数を使用することを回避できるので、周波数の衝突による転送レートの低下を抑制することができる。
【0185】
また、本発明にかかる無線通信システム、無線端末及び無線通信方法によれば、第1マスタや第2マスタが消滅した場合に、再度各ピコネットで使用する周波数の調整を行なうことができるので、周波数チャンネルの枯渇化を抑制しつつ、ピコネットの追加や切断等が可能である。更に、ピコネット間で信号の送受信が行なわれているため、無線端末がピコネット間を移動する場合において必要とされる処理時間の短縮化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信システムの一例を概略的に示す構成図である。
【図2】本発明の無線端末の一例を概略的に示す構成図である。
【図3】同期パケット、同期応答パケット及び同期許可パケットに含まる情報を示す図である。
【図4】図1に示す通信システムにおける各ピコネットの周波数ホッピングを示す図である。
【図5】本発明の無線端末が通常マスタである場合に他のピコネットのマスタとの同期を取るために行なう接続開始処理を示すフローチャートである。
【図6】本発明の無線端末が第1マスタである場合に行なう処理を示すフローチャートである。
【図7】第1マスタにおける同期パケットの送信開始処理を示すフローチャートである。
【図8】第1マスタにおける第2マスタ消滅判定及び消滅処理を示すフローチャートである。
【図9】第1マスタにおける第2マスタタイムアウト判定処理を示すフローチャートである。
【図10】第1マスタにおける第2マスタ切断処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の無線端末が第2マスタである場合に行なう処理を示すフローチャートである。
【図12】第2マスタにおける第1マスタタイムアウト判定処理を示すフローチャートである。
【図13】図12に示すタイムアウト判定処理において、各第2マスタが設定するタイムアウト値を比較する図である。
【図14】第2マスタにおける第2マスタピコネット数変更処理を示すフローチャートである。
【図15】第1マスタが自機を切断する場合に第1マスタ及び第2マスタで行なわれる処理を示すフローチャートである。
【図16】第1マスタが任意の第2マスタを切断する場合の第2マスタ切断処理を示すフローチャートである。
【図17】切断を要求する第2マスタにおいて行なわれる処理を示すフローチャートである。
【図18】ピコネット間を移動可能な無線端末を有する本発明の無線通信システムの一例を概略的に示す構成図であり、図18(a)は無線端末が移動する前の状態を示し、図18(b)は無線端末が移動した後の状態を示している。
【図19】ピコネット間を移動可能な無線端末を有する本発明の無線通信システムの一例を概略的に示す構成図であり、図19(a)は無線端末が移動する前の状態を示し、図19(b)は無線端末が移動した後の状態を示している。
【図20】ピコネット間を移動可能な無線端末を有する本発明の無線通信システムの一例を概略的に示す構成図であり、図20(a)は無線端末が移動する前の状態を示し、図20(b)は無線端末が移動した後の状態を示している。
【図21】移動スレーブがスレーブ間移動をする場合において第1マスタで行なわれる処理を示すフローチャートである。
【図22】移動スレーブと接続していない第2マスタにおいて行なわれる処理を示すフローチャートである。
【図23】移動スレーブと接続している第2マスタにおいて行なわれる処理を示すフローチャートである。
【図24】移動マスタが他のピコネットのスレーブとなる場合に第1マスタにおいて行なわれる処理を示すフローチャートである。
【図25】移動マスタが他のピコネットのスレーブとなる場合にこの移動マスタにおいて行なわれる処理を示すフローチャートである。
【図26】ピコネットを構成する第2マスタとスレーブとが共に移動して他のピコネットのスレーブとなる場合にこの第2マスタにおいて行なわれる処理を示すフローチャートである。
【図27】複数のピコネットが同一空間内に存在している状態を示す図である。
【符号の説明】
1 無線端末(第1マスタ)
3、6 無線端末(第2マスタ)
2、4、5、7 無線端末(スレーブ)
8、9、10 ピコネット
11 送受信部
12 同期調整部
13 ホッピング周波数選択部
14 制御部
15 第1マスタ制御部
16 第2マスタ制御部
17 同期パケット生成部
18 同期応答パケット生成部
19 第1マスタ情報格納部
20 第2マスタ情報格納部
21 第1マスタタイムアウト管理部
22 第2マスタタイムアウト管理部
31 ピコネット数
32 切断ピコネット番号
33 同期パケット送信間隔
34 ピコネット識別子
35 タイムアウト値
36 移動端末情報
37 移動端末識別子
38 移動受け入れ許可識別子
41、43 同期スロット
42 同期応答スロット
44、45、46、47、48、49、50、51、52 スロット
53、54 同期パケット
55 同期応答パケット

Claims (31)

  1. マスタとなる無線端末とこれに従属するスレーブとなる無線端末端末とが周波数ホッピング方式によって無線通信を行なうピコネットを複数有する無線通信システムであって、
    各ピコネットのマスタとなる無線端末のうち最初に無線通信を開始したマスタとなる無線端末は、各ピコネットの無線端末間で同じ時刻に互いに異なる周波数が使用されるように、他のマスタとなる無線端末に対して信号を送信してホッピングパターンを指示することを特徴とする無線通信システム。
  2. マスタとなる無線端末とこれに従属するスレーブとなる無線端末端末とが周波数ホッピング方式によって無線通信を行なうピコネットで使用される無線端末であって、
    他の無線端末との間でパケットの送受信を行なう送受信部と、他の無線端末に送信するパケットを生成するパケット生成部と、第1の制御部とを有し、
    前記第1の制御部は、
    前記パケット生成部に、他のピコネットのマスタとなる無線端末との同期をとるための同期パケットを生成させて、前記送受信部に前記同期パケットを送信させ、
    前記同期パケットに対する同期応答パケットを前記送受信部が受信した場合に、前記パケット生成部に、前記同期応答パケットを送信した無線端末のピコネットにおいて他のピコネットが使用する周波数を同時刻に使用しないようにするための情報を含む同期許可パケットを生成させ、前記送受信部に、前記同期応答パケットを送信した無線端末に対して、前記同期許可パケットを送信させることを特徴とする無線端末。
  3. 他の無線端末との同期調整を行なう同期調整部と、ホッピング周波数を選択するホッピング周波数選択部と、第2の制御部とを更に有し、
    前記第2の制御部は、
    前記送受信部が他のピコネットのマスタとなる無線端末からの前記同期パケットを受信した場合に、前記同期調整部に、前記同期パケットを送信した前記他のピコネットのマスタとなる無線端末との同期調整を行なわせ、前記パケット生成部に前記同期応答パケットを生成させ、生成した前記同期応答パケットを前記送受信部に送信させ、
    前記送受信部が前記他のピコネットのマスタとなる無線端末からの前記同期許可パケットを受信した場合に、
    前記ホッピング周波数選択部に、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末からの前記同期許可パケットに含まれる前記情報に基づいて、当該無線端末のピコネットにおいて他のピコネットが使用する周波数を同時刻に使用しないように、ホッピング周波数を選択させて、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末との接続を確立する請求項1記載の無線端末。
  4. マスタとなる無線端末とこれに従属するスレーブとなる無線端末端末とが周波数ホッピング方式によって無線通信を行なうピコネットで使用される無線端末であって、
    他の無線端末との間でパケットの送受信を行なう送受信部と、他の無線端末に送信するパケットを生成するパケット生成部と、他の無線端末との同期調整を行なう同期調整部と、ホッピング周波数を選択するホッピング周波数選択部と、制御部とを有し、
    制御部は、
    前記送受信部が請求項1記載の無線端末からの同期パケットを受信した場合に、前記同期調整部に、請求項1記載の無線端末との同期調整を行なわせ、前記同期パケットに応答する同期応答パケットを前記パケット生成部に生成させ、生成した前記同期応答パケットを前記送受信部に送信させ、
    前記送受信部が請求項1記載の無線端末からの同期許可パケットを受信した場合に、前記ホッピング周波数選択部に、前記同期許可パケットに含まれる情報に基づいて、当該無線端末のピコネットにおいて他のピコネットが使用する周波数を同時刻に使用しないように、ホッピング周波数を選択させて、請求項1記載の無線端末との接続を確立することを特徴とする無線端末。
  5. 前記他のピコネットが使用する周波数を同時刻に使用しないようにするための情報が、複数の周波数チャンネルの一部又は全部をチャンネルグループに分割し、前記同期応答パケットを送信した無線端末のピコネットにおいて、前記他のピコネットが使用するチャンネルグループと異なるチャンネルグループを同時刻に使用させる情報である請求項3記載の無線端末。
  6. 前記チャンネルグループの数が、同一空間に存在するピコネットの数と同数である請求項5記載の無線端末。
  7. 前記第2の制御部が、前記ホッピング周波数選択部に、当該無線端末のピコネットにおいて他のピコネットが使用するチャンネルグループと異なるチャンネルグループが同時刻に使用されるように、定められた時間毎に使用するチャンネルグループを変更させ、且つ、前記使用するチャンネルグループ内でホッピング周波数を選択させる請求項5記載の無線端末。
  8. 前記第1の制御部が、前記ホッピング周波数選択部に、前記チャンネルグループで使用されていない周波数チャンネルの中から、前記同期パケットを送信するためのホッピング周波数を選択させ、前記送受信部に前記同期パケットを一定間隔で送信させる請求項5記載の無線端末。
  9. 前記第2の制御部が、前記ホッピング周波数選択部に、前記チャンネルグループで使用されていない周波数チャンネルの中から、前記同期応答パケットを送信するためのホッピング周波数を選択させ、前記送受信部に前記同期応答パケットを一定間隔で送信させる請求項5記載の無線端末。
  10. 前記第1の制御部が、前記送受信部に前記同期パケットを送信させる間隔を変更する機能を有している請求項8記載の無線端末。
  11. 前記第1の制御部が、当該無線端末のピコネット内の他の無線端末から送信されるデータ信号の受信失敗数が予め設定された閾値を超えた場合に、前記パケット生成部に前記同期パケットを生成させ、前記送受信部に前記同期パケットを送信させる請求項2記載の無線端末。
  12. 前記第2の制御部の指示に応じて、タイマー値を設定し、前記タイマー値の積算を行なう第1のタイムアウト管理部を有し、
    前記第2の制御部は、
    前記他のピコネットのマスタとなる無線端末と接続した後に、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末から信号を受信できない場合に、前記第1のタイムアウト管理部に前記タイマー値の設定及び積算を行なわせ、
    積算されたタイマー値が予め設定されたタイムアウト値よりも大きい場合に、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末との接続を切断する請求項3記載の無線端末。
  13. 前記タイムアウト値が、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末から前記同期許可パケットを受信した当該無線端末以外の無線端末において予め設定されたタイムアウト値と異なる値に設定されている請求項12記載の無線端末。
  14. 前記第1の制御部の指示に応じて、タイマー値を設定し、前記タイマー値の積算を行なう第2のタイムアウト管理部を有し、
    前記第1の制御部は、
    前記他のピコネットのマスタとなる無線端末から信号を受信できない場合に、前記第2のタイムアウト管理部にタイマー値の設定及び積算を行なわせ、
    積算されたタイマー値が予め設定されたタイムアウト値よりも大きい場合に、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末との接続を切断する請求項2記載の無線端末。
  15. 当該無線端末がピコネットのマスタとなる無線端末であり、ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末が当該無線端末に接続している場合に、
    前記第2の制御部が、前記送受信部に、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末に対して前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末に関する情報を送信させ、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末との接続を切断する請求項3記載の無線端末。
  16. 前記他のピコネットのマスタとなる無線端末がピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末と接続しており、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末から、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末に関する情報が送信された場合に、
    前記第1の制御部は、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末が前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末との接続を切断すると、
    前記送受信部に、当該無線端末及び前記他のピコネットのマスタとなる無線端末以外のマスタとなる無線端末に対して、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末に関する情報を送信させる請求項15記載の無線端末。
  17. 当該無線端末が、ピコネットのマスタであって、ピコネット間を移動可能な機能を備えている場合に、
    前記第2の制御部が、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末との接続が確立した後に、当該無線端末と接続しているスレーブとなる無線端末との接続を切断し、前記送受信部に、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末に対して、当該無線端末に関する情報を送信させ、更に、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末との接続を切断する請求項3記載の無線端末。
  18. 当該無線端末が、ピコネットのマスタであって、ピコネット間を移動可能な機能を備えており、更に、ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末と接続している場合に、
    前記第2の制御部が、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末との接続が確立した後に、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末との接続を切断し、前記送受信部に、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末に対して、当該無線端末及び前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末に関する情報を送信させ、更に、前記他のピコネットのマスタとなる無線端末との接続を切断する請求項3記載の無線端末。
  19. マスタとなる無線端末とこれに従属するスレーブとなる無線端末端末とが周波数ホッピング方式によって無線通信を行なうピコネットを複数用いた無線通信方法であって、
    (a)各ピコネットのマスタとなる無線端末のうち最初に無線通信を開始した第1の無線端末から、他のピコネットのマスタとなる第2の無線端末との同期をとるための同期パケットを送信する工程と、
    (b)前記第2の無線端末から、前記同期パケットに対する同期応答パケットを送信する工程と、
    (c)前記第1の無線端末から、前記第2の無線端末に対して、前記第2の無線端末のピコネットにおいて他のピコネットが使用する周波数を同時刻に使用しないようにするための情報を含む同期許可パケットを送信する工程と、
    (d)前記第2の無線端末に、前記情報に基づいて、ホッピング周波数を選択させて、前記第1の無線端末と前記第2の無線端末との接続を確立する工程とを少なくとも有することを特徴とする無線通信方法。
  20. 前記他のピコネットが使用する周波数を同時刻に使用しないようにするための情報が、複数の周波数チャンネルの一部又は全部をチャンネルグループに分割し、前記第2の無線端末のピコネットにおいて、前記他のピコネットが使用するチャンネルグループと異なるチャンネルグループを同時刻に使用させる情報である請求項19記載の無線通信方法。
  21. 前記チャンネルグループの数が、同一空間に存在するピコネットの数と同数である請求項20記載の無線通信方法。
  22. 前記(c)の工程において、前記第2の無線端末のピコネットにおいて他のピコネットが使用するチャンネルグループと異なるチャンネルグループが同時刻に使用されるように、前記第2の無線端末に、定められた時間毎に使用するチャンネルグループを変更させ、且つ、前記使用するチャンネルグループ内でホッピング周波数を選択させる請求項21記載の無線通信方法。
  23. 前記(d)の工程の後に、前記第1の無線端末及び前記第2の無線端末以外のピコネットのマスタとなる無線端末が、前記第1の無線端末が送信した同期パケットを受信し、受信した同期パケットに対して同期応答パケットを送信した場合に、
    前記第1の無線端末に、前記ピコネットのマスタとなる無線端末に対して、新たなチャンネルグループを設定するための情報を含む同期許可パケットを送信させ、更に、前記第2の無線端末に対して、前記新たなチャンネルグループを設定するための情報を含む同期パケットを送信させ、
    前記第1の無線端末、前記第2の無線端末及び前記ピコネットのマスタとなる無線端末に、同時刻において、互いに異なるチャンネルグループ内でホッピング周波数を選択させて、これら無線端末間の接続を確立する請求項22記載の無線通信方法。
  24. 前記第1の無線端末が、前記第2の無線端末に対して、前記第2の無線端末との接続の切断を指示する信号を送信した場合に、
    前記第2の無線端末を、前記第1の無線端末として機能させる請求項19記載の無線通信方法。
  25. 前記第2の無線端末が、予め定められた時間内に、前記第1の無線端末からの信号を受信できなかった場合に、
    前記同期応答パケットを送信した無線端末を、前記最初に無線通信を開始した無線端末として機能させる請求項19記載の無線通信方法。
  26. 前記第1の無線端末と接続を確立している複数の前記第2の無線端末が存在しており、且つ、前記第1の無線端末が、前記複数の第2の無線端末の一つに対して、前記第2の無線端末との接続の切断を指示する信号を送信した場合に、
    前記第1の無線端末に、残りの前記第2の無線端末に対して、新たなチャンネルグループを設定するための情報を含む同期パケットを送信させる請求項22記載の無線通信方法。
  27. 前記第1の無線端末と接続を確立している複数の前記第2の無線端末が存在しており、且つ、前記第2の無線端末の一つが、前記第1の無線端末に対して、前記第1の無線端末との接続の切断を指示する信号を送信した場合に、
    前記第1の無線端末に、残りの前記第2の無線端末に対して、新たなチャンネルグループを設定するための情報を含む同期パケットを送信させる請求項22記載の無線通信方法。
  28. 前記第1の無線端末と接続を確立している複数の前記第2の無線端末が存在しており、且つ、前記第1の無線端末が、予め定められた時間内に、前記第2の無線端末の一つからの信号を受信できなかった場合に、
    前記第1の無線端末に、残りの前記第2の無線端末に対して、新たなチャンネルグループを設定するための情報を含む同期パケットを送信させる請求項22記載の無線通信方法。
  29. 前記第1の無線端末と接続を確立している複数の前記第2の無線端末が存在しており、且つ、前記第2の無線端末がピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末と接続している場合に、
    前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末と接続している第2の無線端末に、前記第1の無線端末及び他の第2の無線端末に対して、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末に関する情報を送信させ、
    前記第1の無線端末及び前記他の第2の無線端末のうちいずれかに、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末との接続を行なわせる請求項19記載の無線通信方法。
  30. 前記第1の無線端末と接続を確立している複数の前記第2の無線端末が存在しており、且つ、前記複数の第2の無線端末の少なくとも一つがピコネット間を移動可能な機能を備えている場合に、
    前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた前記第2の無線端末に、前記第1の無線端末及び他の第2の無線端末に対して、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた前記第2の無線端末に関する情報を送信させ、
    前記第1の無線端末及び前記他の第2の無線端末のうちいずれかに、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた前記第2の無線端末との接続を行なわせる請求項19記載の無線通信方法。
  31. 前記第1の無線端末と接続を確立している複数の前記第2の無線端末が存在しており、且つ、前記複数の第2の無線端末の少なくとも一つが、ピコネット間を移動可能な機能を備え、更にピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末と接続している場合に、
    前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた前記第2の無線端末に、前記第1の無線端末及び他の第2の無線端末に対して、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた前記第2の無線端末に関する情報と前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末に関する情報とを送信させ、
    前記第1の無線端末及び前記他の第2の無線端末のうちいずれかに、前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた前記第2の無線端末及び前記ピコネット間を移動可能な機能を備えた無線端末との接続を行なわせる請求項19記載の無線通信方法。
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