JP2004141616A - イス式スキー橇 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常のスキーのようなスムーズなターンを簡単に行うことができるイス式スキー橇を提供する。
【解決手段】並行かつ同一形状をなす一対のスキー板5、7が腰掛シート3に取り付けられたイス式スキー橇1では、各スキー板5、7が回動機構25a、25b、25c、25dによりその長手方向に平行な回動軸を軸心に回動可能である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、橇に関し、特に腰掛けてスキーを行うことが可能なイス式スキー橇に関する。
【0002】
【従来の技術】
雪上を走行する手段として橇があり、この橇により傾斜面を滑降することも可能である。従来の橇として、腰掛け可能な腰掛シートを具備し、並行に配列して雪面に接触する一対の走行用(スキー)板が腰掛シートに取り付けられたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の橇は、腰掛シートと走行用板との関係が固定化されていた。そのため、直進性は良好であるが、曲がる際にはユーザが体を極端に捩る等の動作を行う必要があり、仮に曲がったとしても通常のスキーのようにはスムーズなターンを行うことができなかった。
【0004】
そこで、本発明の目的は、通常のスキーのようなスムーズなターンを簡単に行うことができるイス式スキー橇を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、並行な複数の走行用板が腰掛け可能な腰掛シートに取り付けられ、腰掛けてスキーを行うことが可能なイス式スキー橇であって、前記各走行用板が、その長手方向に平行な回動軸を軸心に回動可能であることを特徴とするものである。
【0006】
各走行用板がその長手方向に平行な回動軸を軸心に回動可能であることから、各走行用板は進行方向に対して垂直な方向(左右方向)で回動可能である。そのため、腰掛シートに腰掛けた者が単に左右に体重をかければ各走行用板がそれに合わせて回動し、走行用板のエッジが効いた状態になる。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1において、複数の走行用板は同一形状をなし、前記各走行用板には、その長手方向に沿い直線状の一対の側壁部が形成されると共に、その長手方向に沿い外側に張り出す幅が前端部又は後端部に向かうほど大きくなる張出部分が前記直線状の一対の側壁部における少なくとも一方の上端側に形成され、前記直線状の一対の側壁部と前記張出部分とによって段差が形成されていることを特徴とするものである。
【0008】
腰掛シートに腰掛けた者が左右に体重をかけなければ、各走行用板に形成された直線状の一対の側壁部と上記張出部分とによって形成された段差により、上記直線状の一対の側壁部が進行方向を規定し、高い直進性が確保される。腰掛シートに腰掛けた者が左右に体重をかけたときには、各走行用板が回動により傾き、各走行用板の長手方向に沿い外側に張り出す幅が前端部又は後端部に向かうほど大きくなる張出部分とこれに長手方向に連続する側壁部とによる走行用板のエッジラインが曲がることを促進する方向にのびるラインとなり、曲がり易くなる。しかも走行用板の形状は全て同形状であることから、そのエッジラインは複数の走行用板間において全て揃ったラインとなる。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1において、前記各走行用板は、その一方または両方の側端から外側に張り出すガイド部材を備えており、前記ガイド部材は、前記走行用板に沿って固定される平板部と、前記平板部の端部から立ち上がる側壁部とを有してなることを特徴とするものである。
【0010】
各走行用板が回動軸を中心として回動し、イス式スキー橇がターンする際に、いわゆる山側に位置するガイド部材の側壁が雪面に当接するので、走行用板およびガイド部材が雪中に埋まることがない。これにより、新雪のように柔らかな雪の上を走行する場合であっても、走行用板およびガイド部材のエッジで雪面を確実にとらえることができ、高い操縦性を確保できる。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれかにおいて、前記腰掛シートの後方側に設けられた背もたれと、前記背もたれを前後に回動させることが可能な回動機構と、前記回動機構による前記背もたれの回動が常時前方向きとなるように所定の大きさの付勢力を与えて前記背もたれを付勢する付勢手段と、前記付勢手段により前記背もたれが初期位置よりもさらに前方に回動することを阻止するストッパー手段と、前記付勢力の大きさよりも大きな力の外力が前記背もたれに加えられ、前記回動機構により前記背もたれが後方に向かって回動することに応答して下降し、前記複数の走行用板の位置よりもさらに下方に位置することが可能なブレーキ部材とを備える。
【0012】
腰掛シートに腰掛けた者が、付勢手段による所定の大きさの付勢力により常時前方向きに回動するように付勢されているもののストッパー手段により初期位置にある背もたれに対し、後方に向けて上記付勢力の大きさよりも大きな力の外力を加えなければ、背もたれにもたれながら腰掛シートに腰掛けることができる一方、後方に向けて上記付勢力の大きさよりも大きな力の外力を加えれば、背もたれが後方に向かって回動し、それに応答してブレーキ部材が複数の走行用板の位置よりもさらに下方に位置するところまで下降することにより、ブレーキ部材が雪面に食い込む。
【0013】
請求項5に係る発明は、請求項4記載のイス式スキー橇において、前記ブレーキ部材は、前記イス式スキー橇の進行方向に沿って延びるブレーキガイド部材と、前記イス式スキー橇の進行方向に垂直に立設されたブレーキ板とを備えてなることを特徴とするものである。
【0014】
イス式スキー橇の進行方向に垂直に立設されたブレーキ板によってイス式スキー橇を確実に制動することができる。さらに、ブレーキガイド部材によって、ブレーキ板による制動中の横方向の揺れを制止し、制動時にイス式スキー橇を安定させることができる。
【0015】
請求項6に係る発明は、請求項1から5のいずれかにおいて、前記各走行用板に固定されたレバーハンドルを有し、前記各レバーハンドルは、前記各走行用板の長手方向の中心線から前記イス式スキー橇の外側方向にずれた位置において、上方に延びるものであることを特徴とするものである。
【0016】
レバーハンドルを倒す操作によって、各走行用板を容易に回動させることができるので、イス式スキー橇の操縦性をより一層高めることができる。また、レバーハンドルは各走行用板の長手方向の中心線から外側にずれた位置にあり、イス式スキー橇に搭乗する利用者は、レバーハンドルの内側において、各走行用板に足を乗せることができる。すなわち、利用者の足の外側にレバーハンドルが位置するので、レバーハンドルによって利用者の足を保護することができ、利用者が安心して搭乗できる。
【0017】
請求項7に係る発明は、並行な一対のスキー板が腰掛け可能な腰掛シートに取り付けられ、腰掛けてスキーを行うことが可能なイス式スキー橇であって、前記一対のスキー板は同一形状をなし、各スキー板はその長手方向に平行な回動軸を軸心に回動可能であり、前記各スキー板には、その長手方向に沿い直線状の一対の側壁部が形成され、かつ、その長手方向に沿い外側に張り出す幅が前端部に向かうほど大きくなる前方側張出部分が前記直線状の一対の側壁部における上端側に対称に形成されると共に、その長手方向に沿い外側に張り出す幅が後端部に向かうほど大きくなる後方側張出部分が前記直線状の一対の側壁部における上端側に対称に形成され、前記直線状の一対の側壁部と前記前方側張出部分との間及び前記直線状の一対の側壁部と前記後方側張出部分とによって段差が形成されていることを特徴とするものである。
【0018】
請求項8に係る発明は、並行な一対のスキー板が腰掛け可能な腰掛シートに取り付けられ、腰掛けてスキーを行うことが可能なイス式スキー橇であって、前記一対のスキー板は、それぞれ、その長手方向に平行な回動軸を軸心に回動可能であり、前記各スキー板は、その一方または両方の側端から外側に張り出すガイド部材を備えており、前記ガイド部材は、前記スキー板に沿って固定される平板部と、前記平板部の端部から立ち上がる側壁部とを有してなることを特徴とするものである。
【0019】
各スキー板が回動軸を中心として回動し、イス式スキー橇がターンする際に、いわゆる山側に位置するガイド部材の側壁が雪面に当接するので、スキー板およびガイド部材が雪中に埋まることがない。これにより、新雪のように柔らかな雪の上を走行する場合であっても、スキー板およびガイド部材のエッジで雪面を確実にとらえることができ、高い操縦性を確保できる。
【0020】
請求項9に係る発明は、請求項7または8において、前記腰掛シートの後方側に設けられた背もたれと、前記背もたれを前後に回動させることが可能な回動機構と、前記回動機構による前記背もたれの回動が常時前方向きとなるように所定の大きさの付勢力を与えて前記背もたれを付勢する付勢手段と、前記付勢手段により前記背もたれが初期位置よりもさらに前方に回動することを阻止するストッパー手段と、前記付勢力の大きさよりも大きな力の外力が前記背もたれに加えられ、前記回動機構により前記背もたれが後方に向かって回動することに応答して下降し、前記複数のスキー板の位置よりもさらに下方に位置することが可能なブレーキ部材とを備える。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面に基づき説明する。
【0022】
第1の実施の形態
図1は本発明の第1の実施の形態に係るイス式スキー橇の全体斜視図であり、図2は図1のイス式スキー橇の後方部分拡大斜視図であり、図3は図1のイス式スキー橇の側面図である。図4は図1のスキー板の平面図であり、図5は図1のスキー板の正面図であり、図6は図1のスキー板の底面図であり、図7は図1のスキー板の左側面図であり、図8は図1のスキー板の右側面図であり、図9は図4のIX−IXライン断面図である。以下に、イス式スキー橇1の構成を説明する。
【0023】
図1を参照して、イス式スキー橇1は、ユーザが腰掛けることが可能な腰掛シート3を備える。腰掛シート3は所定の厚みがある四角形状であり、並行な2本のスキー板5、7が腰掛シート3の下面側に取り付けられている。なお、腰掛シート3は、スキー板5、7を地面に据えた場合、地面から20cm〜30cmの高さとなるように設定されている。
【0024】
以下、主に図4から図9を用いてスキー板5を説明する。スキー板5は、その長手方向に沿い直線状の一対の側壁部61、63を有した板状部材59と、板状部材59の前方側上面に張り付けられた前方側張出部材65と、板状部材59の後方側上面に張り付けられた後方側張出部材67とを備える。
【0025】
前方側張出部材65には、スキー板5の長手方向に沿い外側に張り出す幅が前端部5aに向かうほど大きくなる前方側張出部分69、71が上記一対の側壁部61、63における上端側に対称に形成されている。後方側張出部材67には、スキー板5の長手方向に沿い外側に張り出す幅が後端部5bに向かうほど大きくなる後方側張出部分73、75が上記一対の側壁部61、63における上端側に対称に形成されている。ここで、前方側張出部分69、71における外側に張り出す幅とは、スキー板5の長手方向に対して垂直な方向に見て、側壁部61、63から前方側張出部材65の端部までの長さをいい、後方側張出部分73、75における外側に張り出す幅とは、スキー板5の長手方向に対して垂直な方向に見て、側壁部61、63から後方側張出部材67の端部までの長さをいう。
【0026】
そして、図9に示すように、側壁部61と後方側張出部分73とによって段差77が生じており、側壁部63と後方側張出部分75とによって段差79が生じている。同様に、側壁部61と前方側張出部分69とによって段差が生じており、側壁部63と前方側張出部分71とによって段差が生じている。
【0027】
図1に戻って、スキー板5とスキー板7とは同形状をしており、スキー板7は、スキー板5の板状部材59に対応する板状部材81と、スキー板5の前方側張出部材65に対応する前方側張出部材83と、スキー板5の後方側張出部材67に対応する後方側張出部材85とを備える。
【0028】
「く」の字形状のレバー9がスキー板5のほぼ中央位置に取り付けられる。すなわち、レバー9の端部91が取付具13a、13bによりスキー板5に固定され、レバー9の端部92が取付具13c、13dによりスキー板5に固定される。また、「く」の字形状のレバー11がスキー板7のほぼ中央位置に取り付けられる。すなわち、レバー11の端部111が取付具15a、15bによりスキー板7に固定され、レバー11の端部112が取付具15c、15dによりスキー板7に固定される。
【0029】
断面がU字状の棒支持部材19により足場用棒部材17が支持され、棒支持部材19がスキー板5の前方側張出部材65における上面の所定位置に取り付けられ、足置き場16が形成される。同様に、断面がU字状の棒支持部材23により足場用棒部材21が支持され、棒支持部材23がスキー板7の前方側張出部材83における上面の所定位置に取り付けられ、足置き場20が形成される。
【0030】
腰掛シート3の四隅とスキー板5及びスキー板7との間には、回動機構25a、25b、25c、25dが介在する。各回動機構25a、25b、25c、25dは、図2に示すように、腰掛シート3の四隅下部に取り付けられたキャスター状のシート側回動部材33と、スキー板5、7に取り付けられたコの字状の板側回動部材29とを備える。各スキー板5、7は、その長手方向に平行な回動軸31を軸心に回動可能になっている。なお、ユーザが腰掛シート3に腰掛け、荷重がスキー板5、7にかかった場合における回動をスムーズに行うため、スキー板5、7に対して重りとなるような構造を排除すべく、板側回動部材29の断面をコの字状にして空間30を形成している。
【0031】
腰掛シート3の後方側には背もたれ35が設けられる。背もたれ35にはブレーキ機構37が接続している。以下、主に図2及び図3を用いてブレーキ機構37を説明する。
【0032】
ブレーキ機構37は、回動軸38を軸心に背もたれ35を前後に回動させることが可能な回動機構39を備える。この回動機構39では、回動軸38が中心となる軸心部材41が、背もたれ35に接続している。
【0033】
ブレーキ機構37は、ブレーキ部材47、48を備える。ブレーキ部材47は、垂直片471とこれに接続する水平片472とを備え、断面がL字状をなしている。ブレーキ部材48も、垂直片481と水平片482とを備え、断面がL字状をなしている。ブレーキ部材47の水平片472とブレーキ部材48の水平片482とは内側に向かっている。ブレーキ部材47とブレーキ部材48とは、対向距離が腰掛シート3に近づくほど短くなるようにハの字状に配置される。このように配置されたブレーキ部材47及びブレーキ部材48は、背もたれ35と垂直関係を保持するように背もたれ35とも接続する支持部材45a、45bに接続しかつ軸心部材41に接続する上下動部材43a、43bに、取付具49、51によって取り付けられる。
【0034】
ブレーキ機構37は、U字状部材53と、弾力性がある筒状部材57とを備える。U字状部材53は、逆U字状となるように両端部が取付具51の中央位置にて取り付けられる。腰掛シート3の背面3aには貫通孔55が形成され、筒状部材57は、取付具51とU字状部材53とにより形成されたリング部分及び腰掛シート3の貫通孔55を通される。このような構造により、回動機構39による背もたれ35の回動が常時前方向きとなるように所定の大きさの付勢力を与えて背もたれ35を付勢する付勢手段が構成される。なお、腰掛シート3の背面3aは背もたれ35が初期位置よりも前方に回動することを阻止しており、このような機構がストッパー手段を構成する。
【0035】
図10は図3のX−Xライン断面図であり、図11は図3の要部拡大図である。以下、イス式スキー橇1の動作を説明する。
【0036】
例えばスキー場の傾斜面を滑降するためにイス式スキー橇1にのるユーザは、まずは、腰掛シート3に腰掛け、左足を足置用棒部材17に係合させ、右足を足置用棒部材21に係合させ、左手によってレバー9を握り、右手によってレバー11を握って、滑る準備を行う。このような状態で傾斜面を滑る際、ユーザがレバー9、11を傾けずに左右に体重をかけなければ、スキー板5、7の長手方向に沿い、イス式スキー橇1は直進し、直滑降も行える。一方、ユーザがレバー7、9を左右に傾ければ傾けた側に体重がかかり、それに応じてスキー板5、7は図10の仮想線に示すように傾き、通常のスキーを行うように曲がることができ、スムーズなターンが可能になる。
【0037】
ここで、操作性の面から、前述したように、レバー9、11の形状は「く」の字状にしている。すなわち、レバー9、11の腰掛シート3側の片が傾斜しており、ユーザは左右の手に対して体重をかけ易い。そして、前方にかかった荷重に対する強度は、レバー9、11の他方の片によって確保されている。
【0038】
また、操作性の面及び転倒時の安全性の面から、腰掛シート3の高さは、低めに設定してある。すなわち、目線が低ければ地面との距離が近く、目線が地面に対して平行に近づくため、こぶによる凹凸やアイスバーンなどの雪の状態を確認し易い結果操作性が向上し、また、万が一転倒した場合でも低い高さから地面に転がり込む程度で済み、安全性が確保されている。
【0039】
次に、スキー板5、7には上記したような形状の特徴があることから、以下の作用、効果がある。図4から図9に示したスキー板5を用いて簡単に説明する。直進時には、段差77、79により、板状部材59の直線状にのびる一対の側壁部61、63が進行方向を規定し、高い直進性が確保される。また、直進時の雪面との接触面は板状部材59の下面であるものの、前方側張出部材65の前方側張出部分69、71及び後方側張出部材67の後方側張出部分73、75があるため、こぶの凹凸があって浮き上がることがあっても、その高い直進性は安定して保たれる。一方、曲がるときにはスキー板5が回動して傾くことから、左に曲がるときには前方側張出部材65の前方側張出部分69及び後方側張出部材67の後方側張出部分73並びにこれらに連続する側壁部61の中央部分がエッジとして効き、右に曲がるときには前方側張出部材65の前方側張出部分71及び後方側張出部材67の後方側張出部分75並びにこれらに連続する側壁部63の中央部分がエッジとして効く。スキー板7においても、同様な対応関係でエッジが効き、エッジが曲がる方向に略円弧状にのびていることになり、スムーズなターンが実現される。
【0040】
また、ユーザは、イス式スキー橇1を止めたい場合には、上記した付勢力の大きさよりも大きな力を背もたれ35に加えれば、これによりブレーキ機構37が働く。すなわち、ブレーキ機構37が働くと、背もたれ35が回動機構39により後方に回動し、これに応答してブレーキ部材47の垂直片471及びブレーキ部材48の垂直片481がスキー板5、7の位置よりもさらに下方にまで下降し、雪中に食い込む。その結果、雪がブレーキ部材47の垂直片471及びブレーキ部材48の垂直片481に当たっていくため、ブレーキがかかる(図11に示す仮想線を参照)。
【0041】
ここで、このようにブレーキ機構37が働く際、雪がブレーキ部材47の垂直片471及びブレーキ部材48の垂直片481に当たった雪は、ブレーキ部材47及びブレーキ部材48がハの字状に配列されていることから外側に抜けていくため、雪が中央側に溜まってしまって急ブレーキがかかってしまうような減速走行に支障をきたす事態は生じない。また、ブレーキがかかると、レバー9、11に対して左右の手から前方側へ力が作用するが、レバー9、11は「く」の字形状をしており、強度が十分に確保されている。
【0042】
なお、上記第1の実施の形態では、スキー板5、7と腰掛シート3とは取り外すことができない関係としているが、着脱自在な構造としてもよい。その場合には、分解して持ち運びが容易になる他、例えば身長に合わせた長さのスキー板に交換することも可能になる。
【0043】
また、上記第1の実施の形態では、足置き場16、20及びレバー9、11は共にスキー板5、7に固定されているが、ユーザの手足の長さに合わせてスライド機構により取付位置を前後に調節できるようにしてもよい。
【0044】
さらに、上記第1の実施の形態では、スキー板5、7のそれぞれに対して、前方側及び後方側の両方に張出部材を備えさせたが、前方側のみ又は後方側のみであってもよい。
【0045】
さらに、上記第1の実施の形態では、スキー板5、7の両外側に張出部分を形成したが、スキー板5、7とが同一形状になるのであれば、一方の外側のみに張出部分を形成してもよい。
【0046】
さらに、上記第1の実施の形態では、スキー板5、7を板状部材と張出部材の2層構造としたが、1層としてもよい。
【0047】
さらに、上記第1の実施の形態では、スキー板5、7の厚さは均一ではなく、一層とした中央部分が薄くなるようにしているが、均一の厚さであってもよい。
【0048】
さらに、上記第1の実施の形態では、スキー板5、7を板状部材の側壁部と張出部材の張出部分とによって段差を形成させたが、段差のない形状にしてもよい。
【0049】
さらに、上記第1の実施の形態では、スキー板5、7に張出部分を形成したが、張出部分のない形状にしてもよい。
【0050】
さらに、上記第1の実施の形態では、スキー板5、7を走行用板として用いたが、平板形状以外の形状の走行用板を使用してもよい。
【0051】
さらに、上記第1の実施の形態では、雪上を走行するイス式スキー橇1を示したが、草の上を走行するものでもよい。
【0052】
第2の実施の形態
図12は、本発明の第2の実施の形態に係るイス式スキー橇の全体斜視図であり、図13は、図12のイス式スキー橇の後方部分拡大斜視図である。図14は、図12のスキー板の左側面図であり、図15は図12のスキー板の右側面図である。また、図16は、図12のスキー板の縦断面図であり、図9に対応する断面を示す。
【0053】
図12に示すイス式スキー橇2は、上記第1の実施の形態におけるイス式スキー橇1において、腰掛シート3に代えて腰掛シート4を備え、レバー9、11に代えてレバー6、6を備えた構成となっている。また、イス式スキー橇2は、上記第1の実施の形態におけるイス式スキー橇1において、ブレーキ機構37に代えてブレーキ機構36を備え、スキー板5、7に代えてスキー板8、8を備えた構成となっている。
【0054】
腰掛シート4は所定の厚みを有する円盤状のシートであり、例えば、内部にウレタンフォーム等のクッション材や木製または金属製の芯体を収容する。腰掛シート4は、四角形のシート支持板40を介して、回転機構25a、25b、25c、25dによって支持されている。すなわち、腰掛シート4は、回転機構25a、25b、25c、および25dの上に設置されたシート支持板40の上面側に固定されている。従って、イス式スキー橇2の腰掛シート4とスキー板8、8とは回動可能に組み付けられている。
さらに、腰掛シート4の表面、すなわち利用者が腰掛ける座面は網状のカバーにより覆われており、座面上で利用者の腰が安定するようになっている。
【0055】
レバー6、6は、利用者がスキー板8、8を回動させるためのレバーであって、上部がU字形状に曲げられており、U字の頂点が最上端になるように、スキー板8、8の上面にそれぞれ固定されている
【0056】
イス式スキー橇2に搭乗する利用者は、レバー6、6をイス式スキー橇2の進行方向に向かって横方向に押すことでスキー板8、8を回動させ、イス式スキー橇2を容易にターンさせることができる。
【0057】
また、レバー6、6の、スキー板8、8の上方に延びる部分は、スキー板8、8の進行方向に沿った中心線よりも、イス式スキー橇2の外側に向かってずれた位置にある。さらに、レバー6、6よりも前方側において、各スキー板8、8の上面には足置き台82、82が配設されている。
イス式スキー橇2に搭乗する利用者は、腰掛シート4に腰掛けて、両足を足置き台82、82に乗せた状態でイス式スキー橇2を操縦する。このとき、利用者の足はスキー板8、8のほぼ真上にある。レバー6、6は、スキー板8、8の中心線より外側に位置しているので、レバー6、6が利用者の足を外側から保護する格好となる。従って、万が一イス式スキー橇2が転倒した場合も、レバー6、6によって利用者の足が保護されるので、イス式スキー橇2を操縦する利用者に安心感を与えることができる。
【0058】
続いて、図13を参照して、ブレーキ機構36の構成について説明する。
ブレーキ機構36は、取付具46aおよび取付具51により上下動部材43aに固定されたブレーキガイド50aと、取付具46bおよび取付具51により上下動部材43bに固定されたブレーキガイド50bとを備える。ブレーキガイド50a、50bは、イス式スキー橇2の進行方向に沿うように、下方に突出する平板である。また、ブレーキ機構36は、上下動部材43a、43bの先端に、取付具51を介して固定されたブレーキ板52を備える。ブレーキ板52は、イス式スキー橇2の進行方向に垂直な向きで下方に延びる板状部材である。
【0059】
また、ブレーキ機構36は、U字状部材53と、弾力性がある筒状部材57とを備える。U字状部材53は、逆U字状となるように両端部が取付具51の中央位置にて取り付けられる。腰掛シート4には貫通孔56が形成され、筒状部材57は、取付具51とU字状部材53とにより形成されたリング部分及び腰掛シート4の貫通孔56を通される。このような構造により、背もたれ35の回動が常時前方向きとなるように所定の大きさの付勢力を与えて背もたれ35を付勢する付勢手段が構成される。なお、腰掛シート4の背側の側面は背もたれ35が初期位置よりも前方に回動することを阻止しており、このような機構がストッパー手段を構成する。
【0060】
イス式スキー橇2の走行中に背もたれ35に力が加わり、ブレーキ機構36が下方に移動すると、ブレーキ板52が雪面に接し、さらに雪中に入り込んでイス式スキー橇2の走行の妨げとなって、制動力が発揮される。このとき、ブレーキ板52に雪が衝突することによって、イス式スキー橇2に左右の揺れが生じるが、ブレーキガイド50a、50bが雪面に接することにより、イス式スキー橇2の進行方向が直線状に保たれ、左右の揺れが抑制される。
【0061】
スキー板8、8は、スキー板5、7と同様に構成されるスキー板であるが、イス式スキー橇2の進行方向に向かって右側のスキー板8には、前方側張出部材83に代えて右前ガイド部材84が設けられ、後方側張出部材85に代えて右後ガイド部材87が設けられている。また、イス式スキー橇2の進行方向に向かって左側のスキー板8には、前方側張出部材65に代えて左前ガイド部材86が設けられ、後方側張出部材67に代えて左後ガイド部材88が設けられている。
【0062】
図14および図16には、進行方向に向かって右側のスキー板8に取り付けられた右前ガイド部材84を示す。また、図15には、右側のスキー板8に取り付けられた右後ガイド部材87を示す。
図12、図14および図16に示すように、右前ガイド部材84はスキー板8の前端部に配設される。右前ガイド部材84は、スキー板8の上面に沿って固定される平板部841と、平板部841の側端部において斜め上方に立ち上がる側壁部842とから構成される。平板部841は、スキー板8の外側に一部張り出した状態でスキー板8に固定されている。また、側壁部842は、平板部841の側端部から、イス式スキー橇2の外側に向かう斜面を形成する。
図12および図15に示すように、右後ガイド部材87はスキー板8の後端部に配設される。右後ガイド部材87は、スキー板8の上面に沿って固定される平板部871と、平板部871の側端部において斜め上方に立ち上がる側壁部872とから構成される。平板部871は、スキー板8の外側に一部張り出した状態でスキー板8に固定されている。また、側壁部872は、平板部871の側端部から、イス式スキー橇2の外側に向かう斜面を形成する。
【0063】
進行方向に向かって左側のスキー板8の前端部には左前ガイド部材86が配設され、後端部には左後ガイド部材88が配設される。左前ガイド部材86は、右前ガイド部材84と左右対称に構成され、左後ガイド部材88は右後ガイド部材87と左右対称に構成される。
【0064】
スキー板8、8が、イス式スキー橇2の進行方向に向かって右回りに回動した場合、右側のスキー板8に配設された右前ガイド部材84の側壁部842および右後ガイド部材87の側壁部872が雪面に当接する。このため、平板部841および平板部871の側端が、雪に埋もれることなくエッジとして機能し、イス式スキー橇2を右にターンさせる。
同様に、スキー板8、8が、イス式スキー橇2の進行方向左側に倒れるように回動した場合、左側のスキー板8に配設された左前ガイド部材86の側壁部862および左後ガイド部材88の側壁部882が雪面に当接する。このため、平板部861および平板部881の側端は、雪に埋もれることなくエッジとして機能し、イス式スキー橇2を左にターンさせる。
【0065】
つまり、イス式スキー橇2の走行中は、側壁部842、862、872、882が雪面に接することにより、スキー板8および各ガイド部材の側端が雪に埋もれることなくエッジとして良好に機能する。
【0066】
新雪のように柔らかな雪の上をスキーで滑る場合、ターンの際に雪の中にスキーが埋まってしまうため、曲がりにくいという問題がある。スキーの場合は、スキーヤーの技術によってこの問題を克服できるが、橇の場合、走行用板の動作が制限されているので、新雪の上では曲がりにくく、操縦性が低下することは避けられなかった。しかしながら、イス式スキー橇2は、側壁部842、862、872、882を設けることで上記の問題を解決し、新雪のように柔らかな雪の上でも高い操縦性を確保できる。
【0067】
なお、上記第2の実施の形態において、右前ガイド部材84および左前ガイド部材86が有する側壁部842、862は、いずれも平板状の壁としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図17に示すように、スキー板8の外側に張り出す曲面を有するガイド部材89を用いても良い。図17は、ガイド部材89の縦断面図である。
右前ガイド部材84および左前ガイド部材86が備える平板状の側壁部842、862は、特にスキー板8が大きく回動された場合に雪面に接する。つまり、側壁部842、862は、急斜面をイス式スキー橇2によって走行している場合に頻繁に雪面に接して効果を発揮するので、急斜面を走行する際に好適な構成といえる。
【0068】
一方、イス式スキー橇2が緩斜面を走行する場合、側壁部842、862が雪面に接するほどスキー板8を回動させる機会は少ない。そこで、右前ガイド部材84および左前ガイド部材86に代えて、図17に示すガイド部材89を用いる。この場合、ガイド部材89の側壁部がスキー板8の外側へ張り出しているので、イス式スキー橇2が走行する場所が緩斜面であっても、スキー板8が回動する毎にガイド部材89が雪面に接し、右前ガイド部材84及び左前ガイド部材86と同様の効果を奏する。従って、ガイド部材89を用いれば、緩斜面においても快適な操縦性を確保できるので、緩斜面を走行する際に好適な構成といえる。
【0069】
また、上記第2の実施の形態では、スキー板8、8と腰掛シート4とは取り外すことができない関係としているが、着脱自在な構造としてもよい。その場合には、分解して持ち運びが容易になる他、例えば身長に合わせた長さのスキー板に交換することも可能になる。また、上記第2の実施の形態では、足置き台82、82およびレバー6、6は共にスキー板8、8に固定されているが、ユーザの手足の長さに合わせてスライド機構により取付位置を前後に調節できるようにしてもよい。さらに、上記第2の実施の形態では、スキー板8、8のそれぞれに対して、前方と後方にガイド部材を備えさせたが、前方のみ又は後方のみであってもよい。さらに、上記第2の実施の形態では、スキー板8、8と各ガイド部材の平板部とが段差を形成する構成としたが、段差のない形状にしてもよい。
【0070】
さらに、上記第2の実施の形態では、各ガイド部材の平板部はスキー板8、8から外側に張り出す構成としたが、張出部分のない形状にしてもよい。また、上記実施の形態では、スキー板8、8を走行用板として用いたが、平板形状以外の形状の走行用板を使用してもよい。
さらに、上記第2の実施の形態では、イス式スキー橇2について、雪上を走行するものとして説明したが、草の上を走行するものでもよい。
【0071】
また、本発明は上記した第1および第2の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術思想の範囲内において種々の変更が可能なのはいうまでもない。
【0072】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、腰掛シートに腰掛けた者が単に左右に体重をかければ各走行用板がそれに合わせて回動し、走行用板のエッジが効いた状態になり、橇であっても、通常のスキーのようなスムーズなターンを簡単に行うができる。
【0073】
請求項2に係る発明によれば、腰掛シートに腰掛けた者が左右に体重をかけなければ、各走行用板に形成された直線状の一対の側壁部と各走行用板の長手方向に沿い外側に張り出す幅が前端部又は後端部に向かうほど大きくなる張出部分とによって形成された段差により、上記直線状の一対の側壁部が進行方向を規定し、高い直進性が確保されると共に、上記張出部分があるため、その確保される高い直進性の安定が保たれる。また、腰掛シートに腰掛けた者が左右に体重をかけたときには、各走行用板が回動により傾き、上記張出部分とこれに長手方向で連続する側壁部とによるエッジラインがカーブを描いて曲がることを促進する方向にのびるラインとなる。しかも複数の走行用板の形状は全て同形状であることから、そのエッジラインは複数の走行用板間において全て揃ったラインとなり、操作性が向上して曲がり易くなり、スムーズなターンを行うことができる。
【0074】
請求項3に係る発明によれば、各走行用板が回動軸を中心として回動し、イス式スキー橇がターンする際に、いわゆる山側に位置するガイド部材の側壁が雪面に当接するので、走行用板およびガイド部材が雪中に埋まることがない。これにより、新雪のように柔らかな雪の上を走行する場合であっても、走行用板およびガイド部材のエッジで雪面を確実にとらえることができ、高い操縦性を確保できる。
【0075】
請求項4に係る発明によれば、腰掛シートに腰掛けた者が、付勢手段による所定の大きさの付勢力により常時前方向きに回動するように付勢されているもののストッパー手段により初期位置にある背もたれに対し、後方に向けて上記付勢力の大きさよりも大きな力の外力を加えなければ、背もたれにもたれながら腰掛シートに腰掛けることができる一方、後方に向けて上記付勢力の大きさよりも大きな力の外力を加えれば、背もたれが後方に向かって回動し、それに応答してブレーキ部材が複数の走行用板の位置よりもさらに下方に位置するところまで下降することにより、ブレーキ部材が雪面に食い込むので、ブレーキを簡単にかけることができる。
【0076】
請求項5に係る発明によれば、イス式スキー橇の進行方向に垂直に立設されたブレーキ板によってイス式スキー橇を確実に制動することができる。さらに、ブレーキガイド部材によって、ブレーキ板による制動中の横方向の揺れを制止し、制動時にイス式スキー橇を安定させることができる。
【0077】
請求項6に係る発明によれば、レバーハンドルを倒す操作によって、各走行用板を容易に回動させることができるので、イス式スキー橇の操縦性をより一層高めることができる。また、レバーハンドルは各走行用板の長手方向の中心線から外側にずれた位置にあり、イス式スキー橇に搭乗する利用者は、レバーハンドルの内側において、各走行用板に足を乗せることができる。すなわち、利用者の足の外側にレバーハンドルが位置するので、レバーハンドルによって利用者の足を保護することができ、利用者が安心して搭乗できる。
【0078】
請求項7に係る発明によれば、請求項2に係る発明の効果と同様な効果が得られる。請求項8に係る発明によれば、請求項3に係る発明の効果と同様な効果が得られる。請求項9に係る発明によれば、請求項4に係る発明の効果と同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るイス式スキー橇の全体斜視図である。
【図2】図1のイス式スキー橇の後方部分拡大斜視図である。
【図3】図1のイス式スキー橇の側面図である。
【図4】図1のスキー板の平面図である。
【図5】図1のスキー板の正面図である。
【図6】図1のスキー板の底面図である。
【図7】図1のスキー板の左側面図である。
【図8】図1のスキー板の右側面図である。
【図9】図4のIX−IXライン断面図である。
【図10】図3のX−Xライン断面図である。
【図11】図3の要部拡大図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係るイス式スキー橇の全体斜視図である。
【図13】図12のイス式スキー橇の後方部分拡大斜視図である。
【図14】図12のスキー板の左側面図である。
【図15】図12のスキー板の右側面図である。
【図16】図12のスキー板の縦断面図である。
【図17】図12の右前ガイド部材または左前ガイド部材に代えて用いることが可能なガイド部材の縦断面図である。
【符号の説明】
1、2  イス式スキー橇
3、4  腰掛シート
3a  背面
40  シート支持板
5、7、8  スキー板
6、9、11  レバー
31  回動軸
35  背もたれ
36、37 ブレーキ機構
39  回動機構
47、48  ブレーキ部材
50a、50b  ブレーキガイド
52  ブレーキ板
53  U字状部材
55、56  貫通孔
57  筒状部材
61、63  側壁部
69、71  前方側張出部分
73、75  後方側張出部分
77、79  段差
84  右前ガイド部材
86  左前ガイド部材
87  右後ガイド部材
88  左後ガイド部材
89  ガイド部材

Claims (9)

  1. 並行な複数の走行用板が腰掛け可能な腰掛シートに取り付けられ、腰掛けてスキーを行うことが可能なイス式スキー橇であって、
    前記各走行用板は、その長手方向に平行な回動軸を軸心に回動可能であることを特徴とする、イス式スキー橇。
  2. 複数の走行用板は同一形状をなし、
    前記各走行用板には、その長手方向に沿い直線状の一対の側壁部が形成されると共に、その長手方向に沿い外側に張り出す幅が前端部又は後端部に向かうほど大きくなる張出部分が前記直線状の一対の側壁部における少なくとも一方の上端側に形成され、前記直線状の一対の側壁部と前記張出部分とによって段差が形成されていることを特徴とする、請求項1記載のイス式スキー橇。
  3. 前記各走行用板は、その一方または両方の側端から外側に張り出すガイド部材を備えており、
    前記ガイド部材は、前記各走行用板に沿って固定される平板部と、前記平板部の端部から立ち上がる側壁部とを有してなることを特徴とする、請求項1記載のイス式スキー橇。
  4. 前記腰掛シートの後方側に設けられた背もたれと、
    前記背もたれを前後に回動させることが可能な回動機構と、
    前記回動機構による前記背もたれの回動が常時前方向きとなるように所定の大きさの付勢力を与えて前記背もたれを付勢する付勢手段と、
    前記付勢手段により前記背もたれが初期位置よりもさらに前方に回動することを阻止するストッパー手段と、
    前記付勢力の大きさよりも大きな力の外力が前記背もたれに加えられ、前記回動機構により前記背もたれが後方に向かって回動することに応答して下降し、前記複数の走行用板の位置よりもさらに下方に位置することが可能なブレーキ部材とを備えた、請求項1から3のいずれかに記載のイス式スキー橇。
  5. 前記ブレーキ部材は、前記イス式スキー橇の進行方向に沿って延びるブレーキガイド部材と、前記イス式スキー橇の進行方向に垂直に立設されたブレーキ板とを備えてなることを特徴とする、請求項4記載のイス式スキー橇。
  6. 前記各走行用板に固定されたレバーハンドルを有し、
    前記各レバーハンドルは、前記各走行用板の長手方向の中心線から前記イス式スキー橇の外側方向にずれた位置において、上方に延びるものであることを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載のイス式スキー橇。
  7. 並行な一対のスキー板が腰掛け可能な腰掛シートに取り付けられ、腰掛けてスキーを行うことが可能なイス式スキー橇であって、
    前記一対のスキー板は同一形状をなし、各スキー板はその長手方向に平行な回動軸を軸心に回動可能であり、
    前記各スキー板には、その長手方向に沿い直線状の一対の側壁部が形成され、かつ、その長手方向に沿い外側に張り出す幅が前端部に向かうほど大きくなる前方側張出部分が前記直線状の一対の側壁部における上端側に対称に形成されると共に、その長手方向に沿い外側に張り出す幅が後端部に向かうほど大きくなる後方側張出部分が前記直線状の一対の側壁部における上端側に対称に形成され、前記直線状の一対の側壁部と前記前方側張出部分との間及び前記直線状の一対の側壁部と前記後方側張出部分とによって段差が形成されていることを特徴とする、イス式スキー橇。
  8. 並行な一対のスキー板が腰掛け可能な腰掛シートに取り付けられ、腰掛けてスキーを行うことが可能なイス式スキー橇であって、
    前記一対のスキー板は、それぞれ、その長手方向に平行な回動軸を軸心に回動可能であり、
    前記各スキー板は、その一方または両方の側端から外側に張り出すガイド部材を備えており、
    前記ガイド部材は、前記スキー板に沿って固定される平板部と、前記平板部の端部から立ち上がる側壁部とを有してなることを特徴とする、イス式スキー橇。
  9. 前記腰掛シートの後方側に設けられた背もたれと、
    前記背もたれを前後に回動させることが可能な回動機構と、
    前記回動機構による前記背もたれの回動が常時前方向きとなるように所定の大きさの付勢力を与えて前記背もたれを付勢する付勢手段と、
    前記付勢手段により前記背もたれが初期位置よりもさらに前方に回動することを阻止するストッパー手段と、
    前記付勢力の大きさよりも大きな力の外力が前記背もたれに加えられ、前記回動機構により前記背もたれが後方に向かって回動することに応答して下降し、前記複数のスキー板の位置よりもさらに下方に位置することが可能なブレーキ部材とを備えた、請求項7または8記載のイス式スキー橇。
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CN111661217A (zh) * 2020-06-13 2020-09-15 宁波大学 一种残疾人用滑雪椅

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