JP2004125013A - 伝動ベルト及びそれを備えたベルト伝動装置 - Google Patents

伝動ベルト及びそれを備えたベルト伝動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004125013A
JP2004125013A JP2002287310A JP2002287310A JP2004125013A JP 2004125013 A JP2004125013 A JP 2004125013A JP 2002287310 A JP2002287310 A JP 2002287310A JP 2002287310 A JP2002287310 A JP 2002287310A JP 2004125013 A JP2004125013 A JP 2004125013A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
warp
weft
width direction
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002287310A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3722478B2 (ja
Inventor
Yuji Nakamoto
中本 雄二
Hideaki Kawahara
川原 英昭
Katsuyoshi Fujiwara
藤原 勝良
Tomoaki Suzuki
鈴木 智章
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP2002287310A priority Critical patent/JP3722478B2/ja
Priority to EP03018494A priority patent/EP1403552B1/en
Priority to US10/673,222 priority patent/US7052425B2/en
Publication of JP2004125013A publication Critical patent/JP2004125013A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3722478B2 publication Critical patent/JP3722478B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/20V-belts, i.e. belts of tapered cross-section with a contact surface of special shape, e.g. toothed
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/02Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members with belts; with V-belts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)
  • Belt Conveyors (AREA)

Abstract

【課題】ベルト背面と平プーリとの間で生じる異音を抑制できる伝動ベルトを提供する。
【解決手段】伝動ベルトBは、経糸31及び緯糸32からなる織布により構成された補強布30でベルト本体の背面側が被覆されている。補強布30は、経糸31及び緯糸32のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して同一の角度をなし、且つ、ベルト表面に突出するように形成された経糸31及び緯糸32の糸交錯点33の連続する方向のいずれもがベルト幅方向に対して角度をなしている。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、伝動ベルト及びそれを備えたベルト伝動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
Vリブドベルトは、平ベルトの持つ柔軟性とVベルトの持つ高伝動性とを兼ね備えた伝動ベルトであり、例えば、自動車の補機駆動用ベルトとして広く使用されている。かかるVリブドベルトでは、ベルトが受ける側圧に対して抵抗すると共にベルト背面部の耐縦裂け性を高めるために、平織の織布によって構成された補強布によってベルト本体の背面側が被覆されている。ここで、図11に示すように、補強布30’は、通常、経糸31’及び緯糸32’のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して同一の角度をなすように設けられている。
【0003】
ところで、近年、自動車の補機駆動用ベルト伝動装置として、1本のVリブドベルトを多数のプーリに巻き掛けて駆動するようにしたサーペンタインドライブのものが増加してきている。このようなサーペンタインドライブのベルト伝動装置では、Vリブドベルトを複雑なレイアウトに対応させる必要があるため、多数のプーリのうち少なくとも1つをベルト背面に接触する平プーリとすることがある。
【0004】
ところが、ベルト背面に接触する平プーリを設けた場合、ベルト背面と平プーリとの間で異音が発生するという問題がある。
【0005】
具体的には、従来のVリブドベルトは、平織の織布で構成された補強布30’が、図11に示すように、経糸31’及び緯糸32’のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して同一の角度をなすようにベルト背面に設けられ、ベルト表面に突出するように形成された経糸及び緯糸の糸交錯点33’によって構成された突条34’がベルト幅方向に延び、それがベルト長手方向に等ピッチで配設されたものであるため、ベルト幅方向に連続した糸交錯点33’による突条34’が平プーリを周期的に打撃して異音を発生するのである。
【0006】
この問題を解決するための技術として、下記特許文献1には、帆布の縦糸および横糸の少なくともいずれか一方を不等間隔とすることにより、縦糸と横糸の交差点のベルト長手方向の間隔を不等間隔として帆布に接触するプーリによる加振力の周波数を分散させて加振力強度のピークを低減させることと、帆布の縦糸および横糸のベルト長手方向に対する配置角度を同一としないことにより、交差点のベルト長手方向の間隔を小さくして帆布に接触するプーリによる加振力の周波数をより高周波として可聴域から外して騒音を抑制することと、が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−235805号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ベルト背面と平プーリとの間で生じる異音を抑制でき、しかもベルト走行時にベルトの片寄りが生じることがない伝動ベルト及びそれを備えたベルト伝動装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では、ベルト表面に突出するように形成された経糸及び緯糸の糸交錯点の連続する方向、すなわち、糸交錯点による突条の延びる方向のいずれもがベルト幅方向に対して角度をなすようにし、ベルト背面が平プーリに接触するときに糸交錯点による突条がその長手方向に沿って平プーリに順次接触するようにして上記の突条による平プーリの打撃を抑制し、それによってベルト背面と平プーリとの間で異音が生じないようにした。しかも、経糸及び緯糸のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して同一の角度をなすように補強布をベルト背面に設けることにより、ベルト走行時にベルトが経糸の延びる方向に進行しようとする作用と、緯糸の延びる方向に進行しようとする作用と、を相殺させてベルト片寄りの発生を抑制した。
【0010】
具体的には、本発明の伝動ベルトは、経糸及び緯糸からなる織布により構成された補強布でベルト本体の背面側が被覆されたものであって、
上記補強布は、上記経糸及び緯糸のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して同一の角度をなし、且つ、ベルト表面に突出するように形成された該経糸及び緯糸の糸交錯点の連続する方向のいずれもがベルト幅方向に対して角度をなしていることを特徴とする。
【0011】
糸交錯点による突条の延びる方向のいずれもがベルト幅方向に対して角度をなしていれば、従来のように糸交錯点による突条の延びる方向がベルト幅方向に一致する場合のような異音は生じないが、その角度が大きいほど、糸交錯点による突条がその長手方向に沿って平プーリに順次接触する傾向がより強くなり、その接触が和らげられることから、ベルト走行時の音自体を低く抑えることができる。具体的には、後述の実施例で示すように、糸交錯点による突条の延びる方向がベルト幅方向に対してなす小さい方の角度が5°以上であることが好ましい。一方、当該角度が20°よりも大きいと、ベルト走行中に生じるベルト幅方向へのベルトの片寄りが大きくなるという不都合が生じる。
【0012】
従って、本発明の伝動ベルトは、上記ベルト表面に突出するように形成された経糸及び緯糸の糸交錯点の連続する方向がベルト幅方向に対してなす小さい方の角度が5〜20°であることが望ましい。
【0013】
ここで、糸交錯点の連続する方向が1つしかない場合には、それがベルト幅方向に対してなす角度が上記の小さい方の角度を意味する。
【0014】
経糸及び緯糸のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して同一の角度をなすように補強布をベルト背面に設けたとき、糸交錯点による突条の延びる方向がベルト幅方向に対して角度をなすようにするためには、例えば、補強布として、経糸及び緯糸のそれぞれの糸密度を相互に異ならしめた織布、また、畝織り(畦織り)の織布を用いることが考えられる。
【0015】
従って、本発明の伝動ベルトは、上記補強布が、上記経糸及び緯糸のそれぞれの糸密度が相互に異なる織布で構成されているものであってもよい。
【0016】
また、本発明の伝動ベルトは、上記補強布が、畝織り(畦織り)の織布で構成されているものであってもよい。
【0017】
ベルトの曲げ特性は、補強布を構成する織布の経糸及び緯糸の延びる方向によって影響を受ける。つまり、経糸及び緯糸がベルト長手方向に延びる傾向が高くなるに従ってベルト剛性が高くなり、そのため曲げロスによって伝動効率が低くなると共に発熱が著しくなり、その結果、耐屈曲疲労性が低くなる。適正な低い曲げ剛性を得るためには、経糸及び緯糸のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度が40°よりも小さいのがよい。
【0018】
従って、本発明の伝動ベルトは、上記経糸及び緯糸のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度が40°よりも小さいことが望ましい。
【0019】
本発明の伝動ベルトは、特に限定はされるものではなく、例えば、VベルトやVリブドベルト等が挙げられるが、ベルト背面に接触する平プーリが設けられたサーペンタインドライブでは通常Vリブドベルトが使用される。
【0020】
従って、本発明の伝動ベルトは、上記ベルト本体がVリブドベルト本体である場合に好適である。
【0021】
以上のような本発明の伝動ベルトを用いれば、ベルト背面に接触する平プーリが設けられたベルト伝動装置において、異音の発生が抑制されることとなる。
【0022】
本発明のベルト伝動装置は、経糸及び緯糸からなる織布により構成された補強布でベルト本体の背面側が被覆された伝動ベルトが複数のプーリに巻き掛けられてなり、該複数のプーリのうち少なくとも1つが該伝動ベルトのベルト背面に接触する平プーリであるものであって、
上記伝動ベルトの補強布は、上記経糸及び緯糸のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して同一の角度をなし、且つ、ベルト表面に突出するように形成された該経糸及び緯糸の糸交錯点の連続する方向のいずれもがベルト幅方向に対して角度をなしていることを特徴とする。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、糸交錯点による突条の延びる方向のいずれもベルト幅方向に対して角度を有するようにしており、ベルト背面が平プーリに接触するときに糸交錯点による突条がその長手方向に沿って平プーリに順次接触するので、ベルト背面と平プーリとの間で異音を生じさせないことができる。
【0024】
また、経糸及び緯糸のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して同一の角度をなすように補強布がベルト背面に設けられているので、ベルト片寄りの発生を抑止することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0026】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係るVリブドベルトBを示す。
【0027】
このVリブドベルトBは、Vリブドベルト本体10と、Vリブドベルト本体10にベルト幅方向にピッチを有する螺旋を形成するように埋設された心線20と、Vリブドベルト本体10の背面側を被覆するように設けられた補強布30と、を備えている。
【0028】
Vリブドベルト本体10は、クロロプレンゴム(CR)やエチレンプロピレンジエンモノマーゴム(EPDM)等のゴム組成物で形成されており、心線20が埋設された接着ゴム層11と、接着ゴム層11の下側のリブゴム層12と、接着ゴム層11の上側のベルト背面部をなす上ゴム層13と、が積層されて一体となった構成となっている。ベルト内側に対応したリブゴム層12は、プーリに接触して直接に動力を伝達する部分となることから、ベルト長手方向に延びる突条のリブ12aがベルト幅方向に並列して形成されて表面積が広く確保され、また、ベルト幅方向に配向したアラミド繊維やナイロン繊維等の短繊維12bが混入されて補強されている。なお、リブゴム層12に混入された短繊維12bのうち露出するものはベルト表面から突出した形態となっている。
【0029】
心線20は、アラミド繊維やポリエステル繊維等の撚り糸で構成されており、Vリブドベルト本体10に対する接着性を付与するために、成形加工前にレゾルシン・ホルマリン・ラテックス(RFL)水溶液に浸漬した後に加熱する処理やゴム糊に浸漬した後に乾燥させる処理が施されている。
【0030】
補強布30は、図2に示すように、各々の糸密度が相互に異なる(糸太さが同一の場合、一方が他方の1.7〜5.0倍)経糸31及び緯糸32からなり(図2では、経糸31よりも緯糸32の方が糸密度が高い)且つ経糸31及び緯糸32のそれぞれの延びる方向がなす角度が100°以上(鋭角側が80°未満)となるように加工された平織の織布で構成されており、Vリブドベルト本体10に対する接着性を付与するために、成形加工前にレゾルシン・ホルマリン・ラテックス(RFL)水溶液に浸漬した後に加熱する処理やEPDM等をトルエン等の有機溶剤に溶解させてなるゴム糊に浸漬した後に乾燥させる処理やVリブドベルト本体10側となる表面にゴム糊をコーティングした後に乾燥させる処理が施されている。この補強布30は、図3に示すように、経糸31及び緯糸32のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して同一の角度をなすようにベルト背面に設けられており、経糸31及び緯糸32の糸密度が相互に異なることから、ベルト表面に突出するように形成された経糸31及び緯糸32の糸交錯点33の連続する方向、すなわち、糸交錯点33による突条34の延びる方向のいずれもがベルト幅方向に対して角度をなすものとなっている。ここで、突条34は、より詳しく説明すると、経糸31及び緯糸32により形成される格子の対角方向に連続する糸交錯点33の集合である。また、糸交錯点33による突条34は、ベルト幅方向に対して相対的に大きな角度をなして左斜め上に延びるものと、ベルト幅方向に対して相対的に小さな角度をなして左斜め上に延びるものとがあるが、そのうちベルト幅方向に対してなす角度の小さい方、つまり後者の方の角度(α)が5〜20°である。また、この補強布30は、経糸31及び緯糸32のそれぞれの延びる方向がなす角度(θ)が100°以上であることから、それらのそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度が40°よりも小さいものとなっている。
【0031】
このようなVリブドベルトBによれば、糸交錯点33による突条34の延びる方向のいずれもがベルト幅方向に対して角度をなし、そのためベルト背面が平プーリに接触するときには、その糸交錯点33による突条34がその長手方向に沿って平プーリに順次接触することとなるので、従来のような突条34による平プーリの打撃がなく、そのためベルト背面と平プーリとの間で異音を生じない。しかも、経糸31及び緯糸32のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して同一の角度をなすように補強布30がベルト背面に設けられているので、ベルト走行時にVリブドベルトBが経糸31の延びる方向に進行しようとする作用と、緯糸32の延びる方向に進行しようとする作用と、が相殺されてベルト片寄りの発生が抑止される。
【0032】
また、糸交錯点33による突条34の延びる方向がベルト幅方向に対してなす小さい方の角度(α)を5°以上としているので、糸交錯点33による突条34がその長手方向に沿って平プーリに順次接触する傾向が強く、その接触が和らげられることから、ベルト走行時の音自体が低く抑えられ、しかも、その角度(α)を20°以下としているので、ベルト走行中に生じるベルト幅方向への片寄りが抑止される。
【0033】
さらに、経糸31及び緯糸32のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度が40°よりも小さくしているので、ベルト曲げ特性、つまり、ベルト曲げ剛性を低く抑えることができ、そのため曲げロスが少ないことから伝動効率が高く、また、発熱が少なく、その結果、耐屈曲疲労性が優れることとなる。
【0034】
以上のVリブドベルトBは、公知のベルト製造方法により製造が可能である。
【0035】
図4は、VリブドベルトBを用いた自動車エンジンにおけるサーペンタインドライブの補機駆動用ベルト伝動装置40のレイアウトを示す。
【0036】
この補機駆動用ベルト伝動装置40のレイアウトは、クランクシャフトプーリ41、エアコンプーリ42、ウォーターポンププーリ43、オルタネータプーリ44、パワーステアリングプーリ45およびテンショナプーリ46により構成されている。これらのうち、平プーリであるテンショナプーリ46及びウォーターポンププーリ43以外は全てリブプーリである。そして、VリブドベルトBは、リブ側が接触するようにクランクシャフトプーリ41、エアコンプーリ42、オルタネータプーリ44、パワーステアリングプーリ45に巻き掛けられ、ベルト背面が接触するようにウォーターポンププーリ43、テンショナプーリ46に巻き掛けられている。
【0037】
この補機駆動用ベルト伝動装置40では、本発明のVリブドベルトBが用いられているので、ベルト走行時には、ベルト背面が平プーリであるテンショナプーリ46及びウォーターポンププーリ43に接触するとき、経糸31及び緯糸32の糸交錯点33による突条34がその長手方向に沿ってプーリに順次接触することとなるので、従来のような突条34によるプーリの打撃がなく、そのためベルト背面とテンショナプーリ46及びウォーターポンププーリ43のそれぞれとの間で異音を生じない。また、経糸31及び緯糸32のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して同一の角度をなすように補強布30がベルト背面に設けられているので、ベルト走行時に経糸31の延びる方向に進行しようとする作用と、緯糸32の延びる方向に進行しようとする作用と、が相殺されてベルト片寄りの発生が抑止される。
【0038】
(実施形態2)
図5は、本発明の実施形態2に係るVリブドベルトBの背面を示す。なお、実施形態1の場合と同一部分については同一符号で示す。
【0039】
このVリブドベルトBの補強布30は、図6に示すように、経糸31及び緯糸32のそれぞれの延びる方向がなす角度が100°以上(鋭角側が80°未満)となるように加工された畝織り(畦織り)の織布で構成されており、Vリブドベルト本体10に対する接着性を付与するために、成形加工前にレゾルシン・ホルマリン・ラテックス(RFL)水溶液に浸漬した後に加熱する処理やゴム糊に浸漬した後に乾燥させる処理やVリブドベルト本体10側となる表面にゴム糊をコーティングした後に乾燥させる処理が施されている。この補強布30を構成する畝織り(畦織り)の織布は、緯糸32が2本の経糸31毎に表及び裏に交互に現れるパターンを有し、隣接する緯糸32がそれと反対のパターンで2本の経糸31毎に表及び裏に交互に現れるパターンを有する横畝織り(横畦織り)の織り構成のものである。もちろん、経糸31と緯糸32とが入れ替わった縦畝織り(縦畦織り)の織り構成のものであってもよい。この補強布30は、図5に示すように、経糸31及び緯糸32のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して同一の角度をなすようにベルト背面に設けられており、畝織り(畦織り)の織布が用いられていることから、ベルト表面に突出するように形成された経糸31及び緯糸32の糸交錯点33の連続する方向、すなわち、糸交錯点33による突条34の延びる方向のいずれもがベルト幅方向に対して角度をなすものとなっている。ここで、糸交錯点33による突条34は、ベルト幅方向に対して相対的に大きな角度をなして左斜め上に延びるものと、ベルト幅方向に対して相対的に小さな角度をなして左斜め上に延びるものとがあるが、そのうちベルト幅方向に対してなす角度の小さい方、つまり後者の方の角度(α)が5〜20°である。また、この補強布30は、経糸31及び緯糸32のそれぞれの延びる方向がなす角度(θ)が100°以上であることから、それらのそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度が40°よりも小さいものとなっている。
【0040】
その他の構成は実施形態1と同一である。
【0041】
このVリブドベルトBもまた、実施形態1のものの場合と同様に、自動車エンジンにおけるサーペンタインドライブの補機駆動用ベルト伝動装置への適用が可能である。
【0042】
作用及び効果は、実施形態1と同一である。
【0043】
(その他の実施形態)
上記実施形態1及び2では、VリブドベルトBとしたが、特にそれに限定されるものではなく、補強布でベルト本体の背面側が被覆される伝動ベルトであれば、Vベルトなど他のものであってもよい。
【0044】
【実施例】
(試験評価1)
<試験評価用ベルト>
経糸及び緯糸のそれぞれの糸密度を変量した8種の平織の織布からなる補強布を準備した。そして、各補強布について、経糸及び緯糸のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して同一の角度をなすようにベルト背面を補強布で被覆したEPDM製のVリブドベルトを作製した。8つのVリブドベルトは、ベルト表面に突出するように形成された経糸及び緯糸の糸交錯点の連続する方向、つまり、糸交錯点による突条の延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度が相互に異なったものとなった。それらの8つのVリブドベルトを試験評価用ベルトとした。
【0045】
<試験評価方法>
ベルト背面に接触する平プーリが設けられたベルト伝動装置を用いて、同一条件で8つの試験評価用ベルトを走行させ、そのときの音圧の最大値を測定した。
【0046】
<試験評価結果>
糸交錯点による突条の延びる方向がベルト幅方向に対してなす小さい方の角度(α)と音圧との関係を図7に示す。なお、角度の符号は、ベルト走行方向を上にしたベルト背面の正面視において、糸交錯点による突条の延びる方向がが右下がりとなるものを負、右上がりとなるものを正とした。また、糸交錯点による突条の延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度が0°ということは前者の一方が後者に一致することを意味する。
【0047】
図7によれば、糸交錯点による突条の延びる方向がベルト幅方向に一致したときに最も音圧が大きいのが分かる。これは、糸交錯点による突条の延びる方向がベルト幅方向に一致したときには、その糸交錯点による突条が周期的にプーリを打撃する音が特有の音圧ピークとして観測されるためであると考えられる。
【0048】
また、糸交錯点による突条の延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度(α)が大きくなるに従って音が小さくなっているのが分かる。これは、糸交錯点による突条の延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度(α)が大きくなると、糸交錯点による突条がその長手方向に沿って平プーリに順次接触する傾向がより強くなり、それによってその接触が和らげられてベルト走行時の音自体が低く抑えられるためであると考えられる。
【0049】
音圧ピークの大きさは、角度(α)が0°から5°乃至8°までは比較的著しい音低減が見られるが、それよりも角度(α)を大きくしても一層の音低減が見られない。従って、糸交錯点による突条の延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度(α)を5°以上、好ましくは8°以上とするのがよい。なお、ベルト走行中に生じるベルト幅方向へのベルトの片寄りが大きくならないようにするという観点からは、その角度(α)を20°以下とするのがよい。
【0050】
(試験評価2)
<試験評価用ベルト>
以下の各例に係るVリブドベルトを作製した。各構成については表1にも示す。
【0051】
−例1−
300dtexのポリエステルと綿との混紡糸を2本撚り合わせた経糸及び緯糸からなり、経糸の糸密度が90本/5cmで且つ緯糸の糸密度が50本/5cmであり、経糸と緯糸とが相互に直交した(β=90°)平織の織布を補強布とした。そして、経糸及び緯糸のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して45°の角度をなすようにその補強布でベルト背面を被覆したEPDM製のVリブドベルト(リブ数7)を例1とした。例1のVリブドベルトのベルト背面では、ベルト表面に突出するように形成された経糸及び緯糸の糸交錯点の連続する方向、すなわち、糸交錯点による突条の延びる方向がベルト幅方向に対してなす小さい方の角度(α)が7°であり、また、そのピッチが0.86mmであった。
【0052】
−例2−
300dtexのポリエステルと綿との混紡糸を2本撚り合わせた経糸及び緯糸からなり、経糸及び緯糸の糸密度が90本/5cmであり、経糸と緯糸とが相互に直交した(β=90°)横畝織り(横畦織り)の織布を補強布とした。そして、経糸及び緯糸のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して45°の角度をなすようにその補強布でベルト背面を被覆したEPDM製のVリブドベルト(リブ数7)を例2とした。例2のVリブドベルトのベルト背面では、糸交錯点による突条の延びる方向がベルト幅方向に対してなす小さい方の角度(α)が14°であり、また、そのピッチが1.17mmであった。
【0053】
−例3−
経糸の延びる方向と緯糸の延びる方向とのなす角度(β)が120°であることを除いて例1の補強布と同一構成の平織の織布を補強布とし、経糸及び緯糸のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して30°の角度をなすようにその補強布でベルト背面を被覆したEPDM製のVリブドベルト(リブ数7)を例3とした。例3のVリブドベルトのベルト背面では、糸交錯点による突条の延びる方向がベルト幅方向に対してなす小さい方の角度(α)が8°であり、また、そのピッチが0.95mmであった。
【0054】
−例4−
経糸の延びる方向と緯糸の延びる方向とのなす角度(β)が120°であることを除いて例2の補強布と同一構成の横畝織り(横畦織り)の織布を補強布とし、経糸及び緯糸のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して30°の角度をなすようにその補強布でベルト背面を被覆したEPDM製のVリブドベルト(リブ数7)を例4とした。例4のVリブドベルトのベルト背面では、糸交錯点による突条の延びる方向がベルト幅方向に対してなす小さい方の角度(α)が8.5°であり、また、そのピッチが0.95mmであった。
【0055】
−例5−
300dtexのポリエステルと綿との混紡糸を2本撚り合わせた経糸及び緯糸からなり、経糸及び緯糸のそれぞれの糸密度が80本/5cmであり、経糸と緯糸とが相互に直交した(β=90°)平織の織布を補強布とした。そして、経糸及び緯糸のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して45°の角度をなすようにその補強布でベルト背面を被覆したEPDM製のVリブドベルト(リブ数7)を例5とした。例5のVリブドベルトのベルト背面では、糸交錯点による突条の延びる方向の一方がベルト幅方向に一致しており、また、そのピッチが0.88mmであった。
【0056】
−例6−
経糸及び緯糸のそれぞれの糸密度が90本/5cmであり、且つ、経糸の延びる方向と緯糸の延びる方向とのなす角度(β)が120°であることを除いて例5の補強布と同一構成の平織の織布を補強布としたVリブドベルト(リブ数7)を例6とした。例6のVリブドベルトのベルト背面では、糸交錯点による突条の延びる方向の一方がベルト幅方向に一致しており、また、そのピッチが0.63mmであった。
【0057】
【表1】
Figure 2004125013
【0058】
<試験評価方法>
−ベルト走行時の音試験−
この試験に用いたベルト走行試験機80は、図8に示すように、相互に間隔をおいて配設された一対の平プーリであるプーリ経60mmの駆動プーリ81及び従動プーリ82を備え、従動プーリ82のベルト送り出し部から20mm離れた位置に集音マイク83が配置され、集音マイク83が音分析用の解析機器84に接続されたものである。
【0059】
このベルト走行試験機80の駆動プーリ81及び従動プーリ82に、ベルト背面がプーリ面に接触するように各例のVリブドベルトBを巻き掛けた後、従動プーリ82を後方に引く686NのセットウェイトSWを負荷し、続いて2000rpmで駆動プーリ81を回転させた。そして、ベルト走行時の音を集音マイク83で集音し、それを解析機器84で解析した。
【0060】
−ベルト耐久性試験−
この試験に用いたベルト走行試験機90は、図9に示すように、プーリ経120mmのリブプーリである駆動プーリ91と、その駆動プーリ91の上方に設けられたプーリ径120mmのリブプーリである第1従動プーリ92と、駆動プーリ91及び第1従動プーリ92の右方のそれらの中間高さに設けられたプーリ経45mmのリブプーリである第2従動プーリ93と、第2従動プーリ93と同一高さであって駆動プーリ91の右上で且つ第1従動プーリ92の右下にベルト巻き付け角度が120°となるように設けられたプーリ径85mmの平プーリであるアイドラプーリ94と、を備えたものである。
【0061】
このベルト走行試験機90の駆動プーリ91、第1及び第2従動プーリ92,93にはリブがプーリ面に接触するように、また、アイドラプーリ94にはベルト背面が接触するように各例のVリブドベルトBを巻き掛けた後、第2従動プーリ93を後方に引く3リブ当たり559NのセットウェイトSWを負荷すると共に第1従動プーリ92に8.8kWの負荷をかけ、続いて100℃の雰囲気下において4900rpmで駆動プーリ91を回転させた。そして、走行開始からリブにクラックが生じるまでの時間を計測した。
【0062】
<試験評価結果>
−ベルト走行時の音試験−
ベルト走行時の音の周波数と音圧との関係を図10に示す。また、周期音の音圧ピーク値及びその周波数を表1に示す
図10及び表1によれば、例1〜6のいずれも全体的な傾向は近似しているが、例5については7000Hzに70.8dBの、また、例6については9630Hzに61.3dBの特有の突出した音圧ピークがそれぞれ存在するのが分かる。これは、例5及び6では、糸交錯点による突条の延びる方向の一方がベルト幅方向に一致しており、その糸交錯点による突条が周期的にプーリを打撃する音が観測されたためであると考えられる。つまり、例5では、糸交錯点による突条のピッチが0.88mmであり、プーリ径60mmの駆動プーリを2000rpmで回転させるということから、糸交錯点による突条が7136Hzの周波数でプーリを打撃するという結果が計算され、同様に、例6では、糸交錯点による突条のピッチが0.63mmであり、糸交錯点による突条が9967Hzの周波数でプーリを打撃するという結果が計算され、以上のように試験結果と計算結果が非常に近似している。これに対して、例1〜4では、糸交錯点による突条の延びる方向がベルト幅方向に対して角度(α)をなしており、糸交錯点による突条がその長手方向に沿って平プーリに順次接触し、突条による平プーリの打撃が抑制されるので、例5及び6のような特有の突出した音圧ピークが存在しないものであると考えられる。
【0063】
また、例1〜4について比較すると、例2が他のものよりも全体的に音圧が低いのが分かる。これは、例2では、糸交錯点による突条の延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度(α)が14°であるのに対し、例1、3及び4では、それぞれ7°、8°及び8.5°であり、試験評価1の場合と同様に、糸交錯点による突条の延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度(α)が大きくなると、糸交錯点による突条がその長手方向に沿って平プーリに順次接触する傾向がより強くなり、その接触が和らげられてベルト走行時の音自体が低く抑えられるためであると考えられる。
【0064】
−ベルト耐久性試験−
各例のベルト寿命を例5の走行時間を100とした相対値として表1に示す。
【0065】
表1によれば、経糸の延びる方向と緯糸の延びる方向とのなす角度(β)が90°すなわち、経糸及び緯糸のそれぞれがベルト幅方向に対してなす角度が45°である補強布を用いた例1よりも、経糸の延びる方向と緯糸の延びる方向とのなす角度(β)が120°すなわち、経糸及び緯糸のそれぞれがベルト幅方向に対してなす角度が30°である補強布を用いた例3の方がベルト耐久性が優れることが分かる。また、例2と例4との比較においても同様である。さらに、経糸及び緯糸の糸密度が異なるが、例5と例6との比較においても同様である。これは、経糸及び緯糸のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度が小さい方がベルト曲げ特性、つまり、ベルト曲げ剛性が低くなるので、曲げロスが少ないことから伝動効率が高く、また、発熱が少なく、その結果、耐屈曲疲労性が優れることとなるためであると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るVリブドベルトの斜視図である。
【図2】実施形態1の補強布の模式的な正面図である。
【図3】本発明の実施形態1に係るVリブドベルトのベルト背面の模式的な正面図である。
【図4】本発明の実施形態1に係る補機駆動用ベルト伝動装置のレイアウトを示す図である。
【図5】本発明の実施形態2に係るVリブドベルトのベルト背面の模式的な正面図である。
【図6】実施形態2の補強布の模式的な正面図である。
【図7】糸交錯点による突条の延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度(α)と音圧ピークとの関係を示すグラフである。
【図8】音試験用のベルト走行試験機のレイアウトを示す図である。
【図9】ベルト耐久試験用のベルト走行試験機のレイアウトを示す図である。
【図10】ベルト走行時の音の周波数と音圧との関係を示すグラフである。
【図11】従来のVリブドベルトのベルト背面の模式的な正面図である。
【符号の説明】
B Vリブドベルト
10 Vリブドベルト本体
11 接着ゴム層
12 リブゴム層
12a リブ
12b 短繊維
13 上ゴム層
20 心線
30,30’ 補強布
31,31’ 経糸
32,32’ 緯糸
33,33’ 糸交錯点
34,34’ 突条
40 補機駆動用ベルト伝動装置
41 クランクシャフトプーリ
42 エアコンプーリ
43 ウォーターポンププーリ
44 オルタネータプーリ
45 パワーステアリングプーリ
46 テンショナプーリ
80,90 ベルト走行試験機
81,91 駆動プーリ
82 従動プーリ
83 集音マイク
84 解析機器
92 第1従動プーリ
93 第2従動プーリ
94 アイドラプーリ

Claims (7)

  1. 経糸及び緯糸からなる織布により構成された補強布でベルト本体の背面側が被覆された伝動ベルトであって、
    上記補強布は、上記経糸及び緯糸のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して同一の角度をなし、且つ、ベルト表面に突出するように形成された該経糸及び緯糸の糸交錯点の連続する方向のいずれもがベルト幅方向に対して角度をなしていることを特徴とする伝動ベルト。
  2. 請求項1に記載された伝動ベルトにおいて、
    上記ベルト表面に突出するように形成された経糸及び緯糸の糸交錯点の連続する方向がベルト幅方向に対してなす小さい方の角度が5〜20°であることを特徴とする伝動ベルト。
  3. 請求項1に記載された伝動ベルトにおいて、
    上記補強布は、上記経糸及び緯糸のそれぞれの糸密度が相互に異なる織布で構成されていることを特徴とする伝動ベルト。
  4. 請求項1に記載された伝動ベルトにおいて、
    上記補強布は、畝織りの織布で構成されていることを特徴とする伝動ベルト。
  5. 請求項1に記載された伝動ベルトにおいて、
    上記経糸及び緯糸のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対してなす角度が40°よりも小さいことを特徴とする伝動ベルト。
  6. 請求項1に記載された伝動ベルトにおいて、
    上記ベルト本体がVリブドベルト本体であることを特徴とする伝動ベルト。
  7. 経糸及び緯糸からなる織布により構成された補強布でベルト本体の背面側が被覆された伝動ベルトが複数のプーリに巻き掛けられてなり、該複数のプーリのうち少なくとも1つが該伝動ベルトのベルト背面に接触する平プーリであるベルト伝動装置であって、
    上記伝動ベルトの補強布は、上記経糸及び緯糸のそれぞれの延びる方向がベルト幅方向に対して同一の角度をなし、且つ、ベルト表面に突出するように形成された該経糸及び緯糸の糸交錯点の連続する方向のいずれもがベルト幅方向に対して角度をなしていることを特徴とするベルト伝動装置。
JP2002287310A 2002-09-30 2002-09-30 伝動ベルト及びそれを備えたベルト伝動装置 Expired - Fee Related JP3722478B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002287310A JP3722478B2 (ja) 2002-09-30 2002-09-30 伝動ベルト及びそれを備えたベルト伝動装置
EP03018494A EP1403552B1 (en) 2002-09-30 2003-08-14 Power transmission belt and belt drive system with the same
US10/673,222 US7052425B2 (en) 2002-09-30 2003-09-30 Power transmission belt and belt drive system with the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002287310A JP3722478B2 (ja) 2002-09-30 2002-09-30 伝動ベルト及びそれを備えたベルト伝動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004125013A true JP2004125013A (ja) 2004-04-22
JP3722478B2 JP3722478B2 (ja) 2005-11-30

Family

ID=31973440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002287310A Expired - Fee Related JP3722478B2 (ja) 2002-09-30 2002-09-30 伝動ベルト及びそれを備えたベルト伝動装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US7052425B2 (ja)
EP (1) EP1403552B1 (ja)
JP (1) JP3722478B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009526954A (ja) * 2006-02-16 2009-07-23 コンティテヒ・アントリープスジステーメ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 騒音特性の改良されたvリブドベルト

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102004021522A1 (de) * 2004-05-03 2005-12-08 Arntz Beteiligungs Gmbh & Co. Kg Kraftübertragungsriemen
JP5580523B2 (ja) * 2008-08-29 2014-08-27 バンドー化学株式会社 ベルト伝動装置及びこれに用いる伝動用ベルト
US8192315B2 (en) * 2009-02-24 2012-06-05 Dayco Products, Llc V-ribbed belt having an outer surface with improved coefficient of friction
US8544587B2 (en) 2011-03-21 2013-10-01 Polaris Industries Inc. Three wheeled vehicle
CN104508322B (zh) * 2012-08-02 2016-03-30 阪东化学株式会社 传动带及其制造方法
US9157503B2 (en) * 2013-03-14 2015-10-13 Dayco Ip Holdings, Llc V-ribbed belt with spaced rib flank reinforcement
US9469374B2 (en) * 2014-07-14 2016-10-18 Polaris Industries Inc. Sprocket flange
ES2748214B2 (es) * 2019-06-13 2022-02-01 Gates Corp Correa de transmision de potencia con superficie a franjas y una tela de recubrimiento a franjas.

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2519590A (en) * 1949-12-27 1950-08-22 Gates Rubber Co Power transmission belt cover
GB852190A (en) * 1956-01-23 1960-10-26 Dayco Corp Improvements relating to covered belts and method for manufacturing same
FR2564986B1 (fr) 1984-05-23 1986-10-10 Radiall Ind Element de connecteur hermaphrodite pour cable optique
DE4027113A1 (de) * 1990-08-28 1992-03-05 Uniroyal Englebert Gmbh Verfahren zum herstellen eines reifencordes
JP3451561B2 (ja) 1994-09-13 2003-09-29 バンドー化学株式会社 Vリブドベルト
DE19543975C1 (de) * 1995-11-25 1997-03-20 Forbo Int Sa Transportband mit einem Laufseitengewebe
JP3094120B2 (ja) 1996-06-21 2000-10-03 三ツ星ベルト株式会社 背面帆布付きvリブドベルト
JP2002235805A (ja) * 2001-02-08 2002-08-23 Toyota Motor Corp 伝動ベルト

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009526954A (ja) * 2006-02-16 2009-07-23 コンティテヒ・アントリープスジステーメ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 騒音特性の改良されたvリブドベルト

Also Published As

Publication number Publication date
EP1403552A3 (en) 2005-02-02
US20040063532A1 (en) 2004-04-01
EP1403552B1 (en) 2012-06-20
US7052425B2 (en) 2006-05-30
EP1403552A2 (en) 2004-03-31
JP3722478B2 (ja) 2005-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20050022337A (ko) 마찰전동벨트 및 그 제조방법
KR101012544B1 (ko) 마찰전동벨트 및 벨트전동장치
JP3722478B2 (ja) 伝動ベルト及びそれを備えたベルト伝動装置
KR102559434B1 (ko) 마찰 전동 벨트
JP2504422Y2 (ja) 動力伝動用vベルト
JP2004162899A (ja) 摩擦伝動ベルト
JPH06109076A (ja) ベルト
JP4234981B2 (ja) 伝動ベルト及びそれを備えたベルト伝動装置
JP2006153249A (ja) 歯付ベルト駆動装置
EP0458128A1 (en) Fiber-reinforced rubber
JPH0835540A (ja) 歯付ベルト
JPWO2007114052A1 (ja) 伝動ベルト用心線及び伝動ベルト
JP4089767B2 (ja) コンベヤベルト
JP3733005B2 (ja) コグドベルト
JP2003254390A (ja) 動力伝動用ベルト
JP5863712B2 (ja) 自動車の補機駆動ベルト伝動装置及びそれに用いるvリブドベルト
JP2005256961A (ja) 伝動ベルト
JP3126931B2 (ja) 動力伝動ベルト補強用短繊維の製造方法及び動力伝動ベルト
JP2004169883A (ja) 動力伝動用ベルト
JP2000227144A (ja) 伝動ベルト
JPH08261292A (ja) Vリブドベルト
JP2001140988A (ja) 動力伝動用ベルト
JP2001124146A (ja) 動力伝動用ベルト
JPH11279949A (ja) アラミド繊維コードの処理方法及びこの処理コードを用いた伝動ベルト
JP2004211755A (ja) コグ付きvベルト

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050622

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050805

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050912

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3722478

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110922

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120922

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130922

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees