JP2004124458A

JP2004124458A - Construction method for precast concrete ring in pile head part

Info

Publication number: JP2004124458A
Application number: JP2002288568A
Authority: JP
Inventors: Yukihiro Omika; 五十殿　侑弘; Toshiyuki Yoshimatsu; 吉松　敏行; Hajime Saito; 齋藤　一
Original assignee: Kajima Corp
Current assignee: Kajima Corp
Priority date: 2002-10-01
Filing date: 2002-10-01
Publication date: 2004-04-22
Anticipated expiration: 2022-10-01
Also published as: JP3599050B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To reduce the number of members and construction man-hour when a pile head part and a foundation of an upper part structure are mutually joined into a horizontal displacement restraining state while allowing relative rotary displacement between both of them. <P>SOLUTION: A precast concrete ring 3 manufactured in advance to have a level setting member 4 for setting an installation level for a pile head level around a pile 1 head part and a fixing bar 51 for fixing onto the foundation 2 protruded from an upper end face is installed in a circumscribing state with the pile 1 head part. After arranging an insulation material 8 shrinkable by compression force on an outer peripheral face of the precast concrete ring 3, leveling concrete 7 is placed up to a level below an upper end of the insulation material 8 around the precast concrete ring 3, and the precast concrete ring 3 is fixed around the pile 1 head part while the outer peripheral face of the precast concrete ring 3 is insulated from the leveling concrete 7. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明はプレキャストコンクリートリングを用いて杭頭部と上部構造の基礎を、両者間の相対的な回転変位を許容しながら水平変位を拘束する状態に接合する杭頭部におけるプレキャストコンクリートリングの施工方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
杭頭部と上部構造の基礎との接合部において、杭頭部と基礎の断面の増大を抑制する上では、地震時に基礎からの過大な曲げモーメントが杭頭部に伝達されないよう、杭頭部と基礎を両者間の相対的な回転変位を許容しながら水平変位を拘束する状態に接合する必要がある（特許文献１〜７参照）。
【０００３】
この場合、例えば特許文献１では杭頭部に半球を、基礎に固定される架台に半球に接触する球座を設置する他、水平力に対する抵抗要素としての摩擦装置を設置しなければならない等、いずれの方法も杭頭部と基礎を実質的にピン接合するための部材の数、あるいは種類が多いため、施工の際には各部材の位置決めや調整等を含め、多数の施工工程が発生し、概して施工性に難がある。
【０００４】
部材数が多くなることによる施工性低下の問題に対し、出願人は先にプレキャストコンクリートのリングを用いることにより、単純な構造でありながら、杭頭部と基礎間の相対的な回転変位を許容しつつ、水平変位を拘束する接合部を提案している（特許文献８参照）。
【０００５】
この接合部ではプレキャストコンクリートリングを杭頭部に外接させる一方、その上端から突出した定着筋を基礎中に定着させ、プレキャストコンクリートリングを基礎に一体化させながら、杭頭部に水平に係合させることにより、基礎と杭との間で水平力のみが伝達され、曲げモーメントが伝達されないように基礎と杭を実質的にピン接合している。
【０００６】
【特許文献１】
特開２０００−２４００７１号公報（図１）
【特許文献２】
特開２００１−１０７３７７号公報（図１）
【特許文献３】
特開２００１−２０７４６３号公報（図１、図２）
【特許文献４】
特開２００１−２９５２９２号公報（図１）
【特許文献５】
特開２００１−２９５２９３号公報（図１）
【特許文献６】
特開２００２−２１２９５９号公報（図２〜図６）
【特許文献７】
特開２００２−２１２９６２号公報（図２、図３、図７〜図１０）
【特許文献８】
特開２００２−１６７７７６号公報（図１〜図３）
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は先の出願（特許文献８）の発明をより具体化させたもので、プレキャストコンクリートリングを予め製作した場合と現場で製作する場合の施工方法を加えて提案するものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
請求項１では杭頭部の周囲に、上端面から定着筋が突出して予め製作されたプレキャストコンクリートリングを杭頭部に外接し得る状態で設置すると共に、プレキャストコンクリートリングの外周面に圧縮力により収縮可能な絶縁材を配置した後、プレキャストコンクリートリングの周囲に、絶縁材の上端以下のレベルまで捨てコンクリートを打設することにより、プレキャストコンクリートリングを杭頭部に水平に係合させながら、曲げモーメントに対してプレキャストコンクリートリングと捨てコンクリート及び杭を絶縁させ、プレキャストコンクリートリングが一体化する基礎と杭頭部間での水平力の伝達を可能にしながら、両者間の相対的な回転変位を可能にし、杭頭部と基礎を実質的にピン接合するための部材数と施工工数を削減し、施工性の向上を図る。
【０００９】
プレキャストコンクリートリングは杭頭レベルに対する設置レベルを設定するレベル設定材を有し、上端面から基礎への定着のための定着筋が突出した形で予め製作される。
【００１０】
レベル設定材は捨てコンクリートの打設時にその天端からプレキャストコンクリートリングの上端が露出するようにプレキャストコンクリートリングの設置レベルを設定する。
【００１１】
絶縁材はプレキャストコンクリートリングの外周に配置されることと、その上端以下のレベルまで捨てコンクリートが打設されることで、曲げモーメントに対してプレキャストコンクリートリングの外周面と捨てコンクリート及び杭を絶縁させる役目を持つ。
【００１２】
絶縁材には圧縮力により収縮可能な性質を持つ発泡体等が使用され、絶縁材はプレキャストコンクリートリングの設置の前後を問わずにプレキャストコンクリートリングの外周面に取り付けられるが、現場作業の省力化を図る上ではプレキャストコンクリートリングの設置前に接着等の手段により予め取り付けられる。
【００１３】
プレキャストコンクリートリングがその上端面から突出する定着筋によって基礎に一体化することと、絶縁材が圧縮力で収縮可能であることで、基礎と杭とが相対的に回転変位しようとするときには、絶縁材が圧縮力を受けて変形することにより相対的な回転が許容され、基礎と杭頭との間で曲げモーメントが伝達されることが防止、もしくは低減される。
【００１４】
プレキャストコンクリートリングは内周面において杭頭部に外接しつつ、絶縁材において捨てコンクリートから分離する一方、定着筋が基礎中に埋設されることにより基礎に一体化し、地震時には基礎と同時に挙動し、杭頭部との間で水平力を伝達しながら、杭に対しては相対的な回転変位を生ずる。
【００１５】
プレキャストコンクリートリングはレベル設定材を有することで、杭頭部の周囲に単純に設置されるのみで、杭頭レベルに対するプレキャストコンクリートリングのレベルが自動的に確保されるため、レベル調整のための格別な作業を必要としない。
【００１６】
杭頭部と基礎間で水平力を伝達しながら両者を実質的にピン接合するために必要な部材はプレキャストコンクリートリングと絶縁材、及び捨てコンクリートのみのであるため、前記従来技術より少ない部材数で足りている。
【００１７】
またプレキャストコンクリートリングにはレベル設定材が付属しており、絶縁材も予め取り付けておく場合には、プレキャストコンクリートリングを杭頭部の周囲に固定するための作業はプレキャストコンクリートリングを単に設置することと、その周囲に捨てコンクリートを打設するのみになり、従来方法より施工工数が削減され、施工性が向上する。
【００１８】
レベル設定材は杭が既製杭であるか、場所打ちコンクリート杭であるかを問わず、請求項２、請求項３に記載のようにプレキャストコンクリートリングの内周に位置する場合と、請求項４に記載のように下端に位置する場合があり、内周に位置する場合には請求項２に記載のように杭頭の天端上に直接、もしくは間接的に載置される。
【００１９】
レベル設定材がプレキャストコンクリートリングの内周に位置する請求項２、請求項３ではレベル設定材が杭頭の天端上に直接、もしくは間接的に載置されることで、杭頭部の周囲にレベル設定材を支持するための格別な処理を必要としないため、施工がより単純化される利点がある。
【００２０】
請求項２において、例えば請求項３に記載のように杭頭部にその天端から突出し、プレキャストコンクリートリングの設置レベルを調整するレベル調整材を埋め込み、レベル調整材上にレベル設定材を載置する場合には、レベル調整材によるプレキャストコンクリートリングの設置レベルの調整が行えるため、その設置精度を高めることが可能になる。
【００２１】
レベル設定材がプレキャストコンクリートリングの下端に位置する場合には杭頭部周囲の地盤面の不陸の影響を回避するために、請求項４に記載のように杭頭部の周囲にプレキャストコンクリートリングの設置前に、モルタル等の均し材が打設される等により設置され、この均し材の上にレベル設定材が直接、もしくは間接的に載置される。
【００２２】
杭が場所打ちコンクリート杭の場合には杭頭部の、基礎と干渉する鉄筋とコンクリートの切断、杭頭の均し等の処理が必要になり、露出した鉄筋と後から構築される基礎とを絶縁させる必要があることから、請求項５に記載のようにプレキャストコンクリートリングの設置と共に、杭頭部に杭主筋を埋める充填材を充填することが行われる。
【００２３】
現場でプレキャストコンクリートリングを製作する場合には、請求項６に記載のように杭頭部の周囲に、モルタル等の均し材を打設する等により設置し、均し材上に内管と外管からなる二重管を杭頭部に外接し得る状態で設置し、二重管内に、基礎への定着のための定着筋を突出させた状態で配筋すると共に、コンクリートを充填することによりプレキャストコンクリートリングが製作される。
【００２４】
プレキャストコンクリートリングの製作以外は請求項１と同様にプレキャストコンクリートリングの外周面に圧縮力により収縮可能な絶縁材を配置した後、プレキャストコンクリートリングの周囲に、絶縁材の上端以下のレベルまで捨てコンクリートを打設することにより、プレキャストコンクリートリングを杭頭部に水平に係合させながら、曲げモーメントに対してプレキャストコンクリートリングの外周面と捨てコンクリート及び杭を絶縁させることが行われ、プレキャストコンクリートリングが一体化する基礎と杭頭部間での水平力の伝達を可能にしながら、両者間の相対的な回転変位を可能にする。絶縁材は現場作業の省力化のためにプレキャストコンクリートリングの外周面に接着等により予め取り付けられることもある。
【００２５】
この場合も、杭頭部と基礎間で水平力を伝達しながら両者を実質的にピン接合するために必要な部材はプレキャストコンクリートリングと絶縁材、及び捨てコンクリートのみのであるため、前記従来技術より少ない部材数で足りる。
【００２６】
請求項６では杭頭部の周囲に設置される均し材が請求項１〜請求項５におけるレベル設定材に相当し、プレキャストコンクリートリングを構成する二重管の外管に絶縁材を予め取り付けておけば、プレキャストコンクリートリングを杭頭部の周囲に固定するための作業は均し材の設置、二重管の設置、二重管内への配筋とコンクリート打設と捨てコンクリートの打設のみになり、従来方法より施工工数が削減され、施工性が向上する。
【００２７】
この場合も杭が場所打ちコンクリート杭の場合には請求項７に記載のように請求項５と同様にプレキャストコンクリートリングの設置と共に、杭頭部に杭主筋を埋める充填材を充填することが行われ、杭頭処理に伴って露出した鉄筋と後から構築される基礎とが絶縁させられる。
【００２８】
【発明の実施の形態】
請求項１に記載の発明は予め工場製作されたプレキャストコンクリートリング（以下ＰＣリング）３を用いて杭１の頭部と上部構造の基礎２を、両者間の相対的な回転変位を許容しながら水平変位を拘束する状態に接合する杭１の頭部の施工方法である。
【００２９】
請求項１〜請求項５で使用されるＰＣリング３は杭頭レベルに対する設置レベルを設定するレベル設定材４を有し、上端面から基礎２への定着のための定着筋５１が突出した形で予め製作される。現場ではＰＣリング３は杭１の頭部に外接し得る状態で設置され、外周面に圧縮力により収縮可能な絶縁材８が配置された後、ＰＣリング３の周囲に、絶縁材８の上端以下のレベルまで捨てコンクリート７が打設されることにより杭１の頭部の周囲に固定される。
【００３０】
杭１が中空の既製杭であり、内周にレベル設定材４が位置するＰＣリング３を用いた場合（請求項２）の施工例を示す図１〜図７により請求項２に記載の発明の施工手順を説明する。既製杭にはＲＣ杭、ＰＣ杭、ＰＨＣ杭、ＳＣ杭を始めとする鉄筋コンクリート杭や鋼管杭が使用される。
【００３１】
図１に示すようにＰＣリング３の設置に先立ち、ＰＣリング３を水平に設置するために、先行して埋設された杭１の頭部を地表面から露出させると共に、周囲の地盤を平坦に均すことが行われる。地表面には必要により敷砂利６等が数１０ｍｍ程度の厚さで敷き詰められる。
【００３２】
ＰＣリング３の内周面には図２に示すようにレベル設定材４が取り付けられ、外周面には後から打設される捨てコンクリート７とＰＣリング３を絶縁させると共に、杭１に対するＰＣリング３の相対的な回転変位を許容する役目を持つ絶縁材８が取り付けられる。
【００３３】
ＰＣリング３の内周面に取り付けられるレベル設定材４には例えばプレート等の板材やボルト等の棒材が使用され、図２−（ａ）に示すように平面上、周方向に均等に複数個配置される。レベル設定材４はＰＣリング３にはそのコンクリート中に一部が埋設されることにより、または図２に示すようにＰＣリング３の内周面にその製作時に内型枠として一体化する鋼管３１に溶接される等により一体化する。
【００３４】
レベル設定材４はＰＣリング３に対しては図６−（ｂ）に示すようにＰＣリング３を杭１の頭部の外周に配置し、レベル設定材４の下端が杭１の天端に直接、もしくは間接的に接触したときに、ＰＣリング３が杭１を包囲し、頭部に外接し得る形になるような高さに取り付けられ、レベル設定材４の下端はＰＣリング３の下端より上に位置する。
【００３５】
ＰＣリング３は図２−（ａ），（ｂ）に示すように上部がＰＣリング３の上端面から上方へ突出し、ＰＣリング３の周方向に間隔を隔てて配置される上記した定着筋５１と、定着筋５１を周囲から拘束するフープ状、またはスパイラル状の拘束筋５２を内型枠と外型枠間に配筋し、コンクリートを打設することにより製作される。ＰＣリング３は上端部が後から打設される捨てコンクリート７より上に突出し、基礎２との一体性が確保される高さを有する。
【００３６】
ＰＣリング３の外周面に取り付けられる絶縁材８はＰＣリング３の製作後に取り付けることもできるが、現場作業の省力化を図る上でＰＣリング３の外周面に接着等により予め取り付けられる。絶縁材８はＰＣリング３の高さと同等程度以下の高さを持ち、ＰＣリング３の基礎２との一体化を阻害しないよう、上端がＰＣリング３の上端から突出しないような位置に取り付けられる。
【００３７】
絶縁材８には圧縮力を受けたときに収縮可能で、復元可能な例えば発泡ポリエチレン等の発泡プラスチック等が用いられる。絶縁材８が収縮可能であれば、その厚みの範囲内でＰＣリング３と捨てコンクリート７との縁が切れるため、絶縁材８は必ずしも捨てコンクリート７との接着面でコンクリートと縁が切れる必要はない。
【００３８】
ＰＣリング３の設置に先立ち、ＰＣリング３の設置後の安定性を確保するために、図３に示すように杭１の頭部の周囲にＰＣリング３と杭１の頭部との間の空隙を埋め、ＰＣリング３を杭１の頭部に一時的に固定するモルタルやコンクリート等の充填材９が打設される。
【００３９】
充填材９の打設後、図４に示すようにレベル設定材４と絶縁材８が付属した図２に示すＰＣリング３が杭１の頭部の周囲に設置される。ここで、杭１の周面とＰＣリング３の内周面との間に空隙が生ずる場合には図５に示すようにその空隙にセメントペーストやモルタル等の充填補助材１０が追加して充填されることもある。
【００４０】
ＰＣリング３が杭１の頭部に固定された後、図６に示すようにＰＣリング３の周囲に、絶縁材８の上端以下のレベルまで捨てコンクリート７が打設される。ＰＣリング３の上部は捨てコンクリート７の天端から突出し、外周面が絶縁材８を介して捨てコンクリート７から絶縁されることで、ＰＣリング３は下端面を除いて捨てコンクリート７から絶縁された状態になる。またＰＣリング３の内周面は杭１の頭部の周面と充填材９や充填補助材１０を介して分離していることで、ＰＣリング３は杭１からも絶縁された状態にある。
【００４１】
捨てコンクリート７の硬化後、その上に基礎２の配筋をし、コンクリートを打設して図７に示すように基礎２が構築され、基礎２中にＰＣリング３の定着筋５１とＰＣリング３の上端部が埋設される。
【００４２】
基礎２の構築によりＰＣリング３は杭１の頭部に外接し得る状態で基礎２に一体化し、地震時には基礎２と同時に挙動しつつ、杭１の頭部との間で水平力を伝達する。またＰＣリング３は上記のように捨てコンクリート７と杭１から絶縁されていることで、杭１に対して相対的に回転変位可能になる。
【００４３】
続いて杭１が中実の場所打ちコンクリート杭であり、内周にレベル設定材４が図１〜図７の場合と同様に配置され、外周面に絶縁材８が取り付けられたＰＣリング３を用いると共に、杭１の頭部にＰＣリング３の設置レベルを調整するレベル調整材１１を埋め込んだ場合（請求項３）の施工例を示す図８〜図１４により請求項３に記載の発明の施工手順を説明する。図８〜図１４では図１〜図７で使用したＰＣリング３と同一の形のＰＣリング３を使用している。
【００４４】
杭１が場所打ちコンクリート杭の場合には杭１の頭部のレベルを調整するために、図８−（ｂ）に破線で示すように頭部の不要な鉄筋とコンクリートが斫り取られ、露出した主筋１ａの上端部の回りにそれを拘束する拘束筋１ｂが配筋され、主筋１ａと拘束筋１ｂがモルタルやコンクリート等の充填材１３の打設によって被覆される。充填材１３の打設による杭頭処理は図１２に示すようにＰＣリング３の設置が完了した後に行われる。図９−（ｂ）〜図１２−（ｂ）中、主筋１ａと拘束筋１ｂは省略されている。
【００４５】
鉄筋等の斫り後、図９に示すように杭１の天端にレベル調整材１１を埋設するための孔１ｃが穿設され、孔１ｃにレベル調整材１１を定着させるための後施工アンカー等によるアンカー１２が埋め込まれ、図１０に示すようにアンカー１２にレベル調整材１１がレベル調整自在に接続される。アンカー１２はＰＣリング３のレベル設定材４に対応した位置に埋設される。
【００４６】
アンカー１２とレベル調整材１１との形態上の組み合わせは問われないが、図面ではレベル調整材１１のアンカー１２に対するレベル調整がし易いよう、アンカー１２に雌ねじ型アンカーを使用し、レベル調整材１１にアンカー１２に螺入するねじ部を有するボルト１１ａを使用している。また図１０−（ｃ）に示すようにレベル設定材４を受けるためにボルトの頭部にプレート１１ｂを溶接している。
【００４７】
ＰＣリング３は図１〜図７の場合と同様に図１１に示すように内周面にプレート等からなるレベル設定材４が複数個取り付けられ、外周面に絶縁材８が接着された形で予め製作されており、レベル設定材４がレベル調整材１１のプレート１１ｂ上に載置された状態で設置される。
【００４８】
ＰＣリング３の設置後、図１２に示すようにＰＣリング３と杭１との間の空隙を埋め、ＰＣリング３を安定させると共に、主筋１ａと拘束筋１ｂを覆うために杭１の天端上のＰＣリング３の内周に、レベル設定材４の下端のレベル付近まで上記の充填材１３が打設される。充填材１３はＰＣリング３の下端まで回り込み、硬化によってＰＣリング３を支持する。
【００４９】
主筋１ａと拘束筋１ｂが充填材１３中に埋設されることで、杭１は後から構築される基礎２から実質的に分離する。ＰＣリング３の設置と共に、杭１の頭部に主筋１ａと拘束筋１ｂを埋める充填材１３を充填する場合は請求項５に記載の発明に該当する。
【００５０】
ＰＣリング３の杭１の頭部への固定後、図１３に示すようにＰＣリング３の周囲に、絶縁材８の上端以下のレベルまで捨てコンクリート７が打設される。ＰＣリング３の上部は捨てコンクリート７の天端から突出し、外周面が絶縁材８を介して捨てコンクリート７から絶縁されることで、ＰＣリング３は下端面を除いて捨てコンクリート７から絶縁される。またＰＣリング３の内周面は杭１の頭部の周面と充填材１３を介して分離していることで、ＰＣリング３は杭１からも絶縁される。
【００５１】
捨てコンクリート７の硬化後、その上に基礎２の配筋をし、コンクリートを打設して図１４に示すように基礎２が構築され、基礎２中にＰＣリング３の定着筋５１とＰＣリング３の上端部が埋設される。
【００５２】
基礎２の構築によりＰＣリング３は杭１の頭部に外接し得る状態で基礎２に一体化し、地震時には基礎２と同時に挙動しつつ、杭１の頭部との間で水平力を伝達する。またＰＣリング３は上記のように捨てコンクリート７と杭１から絶縁されていることで、杭１に対して相対的に回転変位可能になる。
【００５３】
次にレベル設定材４がＰＣリング３の下端に位置し、杭１の頭部の周囲にＰＣリング３の設置前に設置される均し材１４の上に直接、もしくは間接的に載置される場合（請求項４）の施工例を示す図１５〜図２１により請求項４に記載の発明の施工手順を説明する。図１５〜図２１では杭１が場所打ちコンクリート杭の場合を示しているが、既製杭の場合も杭頭処理を除き、同様に施工される。
【００５４】
ＰＣリング３は図１７に示すように図１〜図７の場合と同様に上部がＰＣリング３の上端面から上方へ突出し、ＰＣリング３の周方向に間隔を隔てて配置される定着筋５１と、定着筋５１を周囲から拘束する拘束筋５２を内型枠と外型枠間に配筋し、コンクリートを打設することにより、下端側にレベル設定材４が埋設された形で製作されており、外周面には絶縁材８が接着等により取り付けられる。
【００５５】
杭１が場所打ちコンクリート杭であることに対応し、図１５に示すように頭部の不要な鉄筋とコンクリートが斫り取られ、露出した主筋１ａの上端部の回りにそれを拘束する拘束筋１ｂが配筋される。図１６−（ｂ）〜図１９−（ｂ）中、主筋１ａと拘束筋１ｂは省略されている。
【００５６】
請求項４に記載の発明では図１７−（ｂ）に示すようにレベル設定材４がＰＣリング３の下端、すなわち杭１の頭部の外周に位置することから、図１８に示すように全レベル設定材４が支持されたときにＰＣリング３が水平に設置されるよう、図１６に示すように杭１の頭部の周囲にモルタルやコンクリート等の均し材１４が打設される等により設置される。
【００５７】
レベル設定材４は例えば図１７−（ｃ）に示すようにＰＣリング３の下端側に下端が開放して埋め込まれたインサート４ａと、それに螺合し、頭部がＰＣリング３の下端から突出するボルト４ｂから構成され、（ａ）に示すように平面上、周方向に均等に複数個配置される。図１７−（ａ）はＰＣリング３の底面を示している。
【００５８】
レベル設定材４は均し材１４上に載置されるボルト４ｂの頭部のレベルを調整することによりＰＣリング３の設置レベルを設定するが、ボルト４ｂのＰＣリング３からの突出長さはインサート４ａへの螺入長さにより調整されるため、図１０に示すレベル調整材１１の機能も兼ねている。
【００５９】
均し材１４の設置後、図１８に示すように均し材１４の上に直接、もしくは間接的にレベル設定材４が載置される形でＰＣリング３が設置され、各レベル設定材４のレベルが調整されることによりＰＣリング３の水平精度が確保される。均し材１４としてモルタルやコンクリート等の湿式の材料を使用する場合には均し材１４の打設後、その硬化を待ってＰＣリング３が設置される。
【００６０】
ＰＣリング３の設置後、図１９に示すようにＰＣリング３と杭１との間の空隙を埋め、ＰＣリング３を安定させると共に、主筋１ａと拘束筋１ｂを覆うために杭１の天端上のＰＣリング３の内周に充填材１３が打設される。充填材１３はＰＣリング３の下端のレベル設定材４まで回り込み、硬化によってレベル設定材４を拘束しながらＰＣリング３を支持する。
【００６１】
主筋１ａと拘束筋１ｂが充填材１３中に埋設されることで、杭１は後から構築される基礎２から実質的に分離する。図１９はＰＣリング３の設置と共に、杭１の頭部に主筋１ａと拘束筋１ｂを埋める充填材１３を充填する点で、請求項５に記載の発明も示している。
【００６２】
ＰＣリング３の杭１の頭部への固定後、図２０に示すようにＰＣリング３の周囲に、絶縁材８の上端以下のレベルまで捨てコンクリート７が打設される。ＰＣリング３の上部は捨てコンクリート７の天端から突出し、外周面が絶縁材８介して捨てコンクリート７から絶縁されることで、ＰＣリング３は下端面を除いて捨てコンクリート７から絶縁される。またＰＣリング３の内周面は杭１の頭部の周面と充填材１３を介して分離していることで、ＰＣリング３は杭１からも絶縁される。
【００６３】
捨てコンクリート７の硬化後、その上に基礎２の配筋をし、コンクリートを打設して図２１に示すように基礎２が構築され、基礎２中にＰＣリング３の定着筋５１とＰＣリング３の上端部が埋設される。
【００６４】
基礎２の構築によりＰＣリング３は杭１の頭部に外接し得る状態で基礎２に一体化し、地震時には基礎２と同時に挙動しつつ、杭１の頭部との間で水平力を伝達する。またＰＣリング３は上記のように捨てコンクリート７と杭１から絶縁されていることで、杭１に対して相対的に回転変位可能な状態になる。
【００６５】
最後にＰＣリング３を現場で製作する場合（請求項６）の施工例を示す図２２〜図２８により請求項６に記載の発明の施工手順を説明する。図２２〜図２８では杭１が場所打ちコンクリート杭の場合を示しているが、既製杭の場合も杭頭処理を除き、同様に施工される。
【００６６】
杭１が場所打ちコンクリート杭であることに対応し、図２２に示すように頭部の不要な鉄筋とコンクリートが斫り取られ、露出した主筋１ａの上端部の回りにそれを拘束する拘束筋１ｂが配筋される。図２３−（ｂ）〜図２６−（ｂ）中、主筋１ａと拘束筋１ｂは省略されている。
【００６７】
この場合は図２４に示すようにＰＣリング３を構成する、鋼管等の内管３ａと外管３ｂからなる二重管３２が杭１の頭部の周囲に配置されることから、図２３に示すように二重管３２を水平に配置するために、杭１の頭部の周囲に均し材１５が設置され、均し材１５上に二重管３２が杭１の頭部に外接し得る状態で設置される。均し材１５としてモルタルやコンクリート等の湿式の材料を使用する場合には均し材１５の打設後、その硬化を待って二重管３２が設置される。
【００６８】
二重管３２は予め組み立てられるか、または均し材１５上への設置時に内管３ａと外管３ｂを設置することにより組み立てられる。内管３ａと外管３ｂ間の間隔は図示しないスペーサ等によって確保され、外管３ｂの外周面には絶縁材８が接着等により取り付けられる。
【００６９】
均し材１５上への二重管３２の設置と共に、二重管３２内に基礎２への定着のための定着筋５１と拘束筋５２が配筋される。その後、二重管３２内にコンクリート３３が充填されることにより図２５に示すようにＰＣリング３が製作される。定着筋５１の上部は二重管３２から上方へ突出する。
【００７０】
ＰＣリング３を構成するコンクリート３３の硬化後、図２６に示すようにＰＣリング３と杭１との間の空隙を埋め、ＰＣリング３を安定させると共に、主筋１ａと拘束筋１ｂを覆うために杭１の天端上に充填材１６が打設される。充填材１６はＰＣリング３を構成する内管３ａによって塞き止められる。
【００７１】
主筋１ａと拘束筋１ｂが充填材１６中に埋設されることで、杭１は後から構築される基礎２から実質的に分離する。ＰＣリング３の設置と共に、杭１の頭部に主筋１ａと拘束筋１ｂを埋める充填材１６を充填する場合は請求項７に記載の発明に該当する。
【００７２】
ＰＣリング３の杭１の頭部への固定後、図２７に示すようにＰＣリング３の周囲に、絶縁材８の上端以下のレベルまで捨てコンクリート７が打設される。ＰＣリング３の上部は捨てコンクリート７の天端から突出し、外周面が絶縁材８介して捨てコンクリート７から絶縁されることで、ＰＣリング３は下端面を除いて捨てコンクリート７から絶縁される。またＰＣリング３の内周面は杭１の頭部の周面と充填材１６を介して分離していることで、ＰＣリング３は杭１からも絶縁される。
【００７３】
捨てコンクリート７の硬化後、その上に基礎２の配筋をし、コンクリートを打設して図２８に示すように基礎２が構築され、基礎２中にＰＣリング３の定着筋５１とＰＣリング３の上端部が埋設される。
【００７４】
基礎２の構築によりＰＣリング３は杭１の頭部に外接し得る状態で基礎２に一体化し、地震時には基礎２と同時に挙動しつつ、杭１の頭部との間で水平力を伝達する。またＰＣリング３は上記のように捨てコンクリート７と杭１から絶縁されていることで、杭１に対して相対的に回転変位可能な状態になる。
【００７５】
【発明の効果】
請求項１では杭頭部の周囲に、上端面から定着筋が突出した形で予め製作されたプレキャストコンクリートリングを杭頭部に外接し得る状態で設置すると共に、プレキャストコンクリートリングの外周面に圧縮力により収縮可能な絶縁材を配置した後、プレキャストコンクリートリングの周囲に、絶縁材の上端以下のレベルまで捨てコンクリートを打設することで、プレキャストコンクリートリングを杭頭部に水平に係合させながら、曲げモーメントに対してプレキャストコンクリートリングの外周面と捨てコンクリート及び杭を絶縁させるため、プレキャストコンクリートリングが一体化する基礎と杭頭部間での水平力の伝達を可能にしながら、両者間の相対的な回転変位を許容することができる。
【００７６】
またプレキャストコンクリートリングが定着筋によって基礎に一体化することと、絶縁材が圧縮力で収縮可能であることで、基礎と杭とが相対的に回転変位しようとするときには、絶縁材が圧縮力を受けて変形することにより相対的な回転が許容され、基礎と杭頭との間で曲げモーメントが伝達されることが防止、もしくは低減される。
【００７７】
プレキャストコンクリートリングはレベル設定材を有することで、杭頭部の周囲に単純に設置されるのみで、杭頭レベルに対するプレキャストコンクリートリングのレベルが自動的に確保されるため、レベル調整のための格別な作業を必要としない。
【００７８】
杭頭部と基礎間で水平力を伝達しながら両者を実質的にピン接合するために必要な部材はプレキャストコンクリートリングと絶縁材、及び捨てコンクリートのみのであるため、従来技術より部材数が削減される。
【００７９】
またプレキャストコンクリートリングにはレベル設定材が付属しており、絶縁材も予め取り付けておく場合には、プレキャストコンクリートリングを杭頭部の周囲に固定するための作業はプレキャストコンクリートリングを単に設置することと、その周囲に捨てコンクリートを打設するのみになり、従来方法より施工工数が削減され、施工性が向上する。
【００８０】
請求項２、請求項３ではレベル設定材がプレキャストコンクリートリングの内周に位置し、杭頭の天端上に直接、もしくは間接的に載置されることで、杭頭部の周囲にレベル設定材を支持するための格別な処理を必要としないため、施工がより単純化される。
【００８１】
請求項３では請求項２において、杭頭部にその天端から突出し、プレキャストコンクリートリングの設置レベルを調整するレベル調整材を埋め込み、レベル調整材上にレベル設定材を載置することで、レベル調整材によるプレキャストコンクリートリングの設置レベルの調整が行えるため、その設置精度を高めることができる。
【００８２】
請求項４では杭頭部の周囲にプレキャストコンクリートリングの設置前に均し材を設置し、この均し材の上にレベル設定材を直接、もしくは間接的に載置するため、杭頭部周囲の地盤面の不陸の影響を回避しながらプレキャストコンクリートリングを設置することができる。
【００８３】
請求項６では杭頭部の周囲に均し材を設置し、均し材上に内管と外管からなる二重管を杭頭部に外接し得る状態で設置し、二重管内に、基礎への定着のための定着筋を突出させた状態で配筋すると共に、コンクリートを充填することによりプレキャストコンクリートリングを製作しながら、請求項１と同様にプレキャストコンクリートリングの外周面に圧縮力により収縮可能な絶縁材を配置した後、プレキャストコンクリートリングの周囲に、絶縁材の上端以下のレベルまで捨てコンクリートを打設することで、プレキャストコンクリートリングを杭頭部に水平に係合させながら、曲げモーメントに対してプレキャストコンクリートリングの外周面と捨てコンクリート及び杭を絶縁させるため、プレキャストコンクリートリングが一体化する基礎と杭頭部間での水平力の伝達を可能にしながら、両者間の相対的な回転変位を許容することができる。
【００８４】
またプレキャストコンクリートリングが定着筋によって基礎に一体化することと、絶縁材が圧縮力で収縮可能であることで、基礎と杭とが相対的に回転変位しようとするときには、絶縁材が圧縮力を受けて変形することにより相対的な回転が許容され、基礎と杭頭との間で曲げモーメントが伝達されることが防止、もしくは低減される。
【００８５】
この場合も、杭頭部と基礎間で水平力を伝達しながら両者を実質的にピン接合するために必要な部材はプレキャストコンクリートリングと絶縁材、及び捨てコンクリートのみのであるため、従来技術より少ない部材数で足りる。
【００８６】
請求項６では杭頭部の周囲に設置される均し材が請求項１〜請求項５におけるレベル設定材に相当し、プレキャストコンクリートリングを構成する二重管の外管に絶縁材を予め取り付けておけば、プレキャストコンクリートリングを杭頭部の周囲に固定するための作業は均し材の設置、二重管の設置、二重管内への配筋とコンクリート打設と捨てコンクリートの打設のみになり、従来方法より施工工数が削減され、施工性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】（ａ）は請求項２記載の発明の施工例の最初の工程を示した平面図、（ｂ）は縦断面図である。
【図２】（ａ）はＰＣリングの製作例を示した平面図、（ｂ）は縦断面図である。
【図３】（ａ）は図１の次の工程を示した平面図、（ｂ）は縦断面図である。
【図４】（ａ）は図３の次の工程を示した平面図、（ｂ）は縦断面図である。
【図５】（ａ）は図４の次の工程を示した平面図、（ｂ）は縦断面図である。
【図６】（ａ）は図５の次の工程を示した平面図、（ｂ）は縦断面図である。
【図７】杭上に基礎を構築した様子を示した縦断面図である。
【図８】（ａ）は請求項３記載の発明の施工例の最初の工程を示した平面図、（ｂ）は縦断面図である。
【図９】（ａ）は図８の次の工程を示した平面図、（ｂ）は縦断面図である。
【図１０】（ａ）は図９の次の工程を示した平面図、（ｂ）は縦断面図、（ｃ）はレベル調整材の拡大図である。
【図１１】（ａ）は図１０の次の工程を示した平面図、（ｂ）は縦断面図である。
【図１２】（ａ）は図１１の次の工程を示した平面図、（ｂ）は縦断面図である。
【図１３】（ａ）は図１２の次の工程を示した平面図、（ｂ）は縦断面図である。
【図１４】杭上に基礎を構築した様子を示した縦断面図である。
【図１５】（ａ）は請求項４記載の発明の施工例の最初の工程を示した平面図、（ｂ）は縦断面図である。
【図１６】（ａ）は図１５の次の工程を示した平面図、（ｂ）は縦断面図である。
【図１７】（ａ）はＰＣリングの製作例を示した底面図、（ｂ）は縦断面図、（ｃ）はレベル設定材部分の拡大図である。
【図１８】（ａ）は図１６の次の工程を示した平面図、（ｂ）は縦断面図である。
【図１９】（ａ）は図１８の次の工程を示した平面図、（ｂ）は縦断面図である。
【図２０】（ａ）は図１９の次の工程を示した平面図、（ｂ）は縦断面図である。
【図２１】杭上に基礎を構築した様子を示した縦断面図である。
【図２２】（ａ）は請求項６記載の発明の施工例の最初の工程を示した平面図、（ｂ）は縦断面図である。
【図２３】（ａ）は図２２の次の工程を示した平面図、（ｂ）は縦断面図である。
【図２４】（ａ）は図２３の次の工程を示した平面図、（ｂ）は縦断面図である。
【図２５】（ａ）は図２４の次の工程を示した平面図、（ｂ）は縦断面図である。
【図２６】（ａ）は図２５の次の工程を示した平面図、（ｂ）は縦断面図である。
【図２７】（ａ）は図２６の次の工程を示した平面図、（ｂ）は縦断面図である。
【図２８】杭上に基礎を構築した様子を示した縦断面図である。
【符号の説明】
１……杭、１ａ……主筋、１ｂ……拘束筋、１ｃ……孔、２……基礎、３……プレキャストコンクリートリング、３１……鋼管、３２……二重管、３ａ……内管、３ｂ……外管、３３……コンクリート、４……レベル設定材、４ａ……インサート４ｂ……ボルト、５１……定着筋、５２……拘束筋、６……敷砂利、７……捨てコンクリート、８……絶縁材、９……充填材、１０……充填補助材、１１……レベル調整材、１１ａ……ボルト、１１ｂ……プレート、１２……アンカー、１３……充填材、１４……均し材、１５……均し材、１６……充填材。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for constructing a precast concrete ring at a pile head, in which a pile head and a foundation of a superstructure are joined using a precast concrete ring so as to restrain horizontal displacement while allowing relative rotational displacement between the two. It is about.
[0002]
[Prior art]
At the joint between the pile head and the foundation of the superstructure, in order to suppress the increase in the cross-section of the pile head and the foundation, the pile head should be moved so that excessive bending moment from the foundation is not transmitted to the pile head during an earthquake. It is necessary to join the base and the base in a state where horizontal displacement is restrained while allowing relative rotational displacement between the two (see Patent Documents 1 to 7).
[0003]
In this case, for example, in Patent Literature 1, a hemisphere is mounted on a pile head, a ball seat that contacts the hemisphere is mounted on a base fixed to a foundation, and a friction device as a resistance element against horizontal force must be installed. In each case, there are many or many types of members for substantially pin-joining the pile head and the foundation.Therefore, many construction processes, including positioning and adjustment of each member, occur during construction. In general, there is a difficulty in workability.
[0004]
To solve the problem of deterioration in workability due to the increase in the number of members, the applicant allowed the relative rotation displacement between the pile head and the foundation while using a simple structure by using a precast concrete ring first. In addition, a joint portion that restrains horizontal displacement has been proposed (see Patent Document 8).
[0005]
At this joint, the precast concrete ring is circumscribed to the pile head, while the anchoring bars protruding from its upper end are anchored in the foundation, and the precast concrete ring is integrated with the foundation and horizontally engaged with the pile head. Thus, only the horizontal force is transmitted between the foundation and the pile, and the foundation and the pile are substantially pin-joined so that the bending moment is not transmitted.
[0006]
[Patent Document 1]
JP 2000-240071 (FIG. 1)
[Patent Document 2]
JP 2001-107377 A (FIG. 1)
[Patent Document 3]
JP 2001-207463 A (FIGS. 1 and 2)
[Patent Document 4]
JP 2001-295292 A (FIG. 1)
[Patent Document 5]
JP 2001-295293 A (FIG. 1)
[Patent Document 6]
JP 2002-212959 A (FIGS. 2 to 6)
[Patent Document 7]
JP-A-2002-212962 (FIGS. 2, 3, 7 to 10)
[Patent Document 8]
JP-A-2002-167776 (FIGS. 1 to 3)
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
This invention is a more specific version of the invention of the previous application (Patent Document 8), and proposes a construction method in which a precast concrete ring is produced in advance and a construction method in which the precast concrete ring is produced on site.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In claim 1, a precast concrete ring with a fixing stud protruding from the upper end surface is installed around the pile head so as to be able to circumscribe the pile head, and a compressive force is applied to the outer peripheral surface of the precast concrete ring. After placing the shrinkable insulating material, bend the concrete cast ring around the precast concrete ring to the level below the upper end of the insulating material, and place the precast concrete ring horizontally on the pile head while bending. Insulates the precast concrete ring and the discarded concrete and the pile against the moment, enables the transmission of horizontal force between the foundation where the precast concrete ring is integrated and the pile head, and enables relative rotational displacement between the two. To reduce the number of members and the number of man-hours required for substantially pin-joining the pile head and foundation , To improve the workability.
[0009]
The precast concrete ring has a level setting material for setting an installation level with respect to a pile head level, and is pre-manufactured in a form in which a fixing streak for fixing to a foundation protrudes from an upper end surface.
[0010]
For the level setting material, the setting level of the precast concrete ring is set so that the upper end of the precast concrete ring is exposed from the top when the discarded concrete is poured.
[0011]
The insulating material is placed on the outer periphery of the precast concrete ring, and the discarded concrete is cast to a level below the upper end, so that the outer peripheral surface of the precast concrete ring and the discarded concrete and pile are insulated against bending moment. Has a role.
[0012]
Foams that can be contracted by compressive force are used for the insulating material, and the insulating material is attached to the outer peripheral surface of the precast concrete ring before or after the precast concrete ring is installed. In order to achieve this, prior to installation of the precast concrete ring, it is attached in advance by means such as bonding.
[0013]
When the precast concrete ring is integrated with the foundation by anchoring bars protruding from its upper end surface and the insulating material can be contracted by the compressive force, when the foundation and the pile are going to rotate relative to each other, it is insulated The relative rotation is allowed by the material being deformed under the compressive force, and the transmission of the bending moment between the foundation and the pile head is prevented or reduced.
[0014]
While the precast concrete ring circumscribes the pile head on the inner peripheral surface and separates from the discarded concrete with insulating material, the anchoring bars are integrated into the foundation by being buried in the foundation, and behave simultaneously with the foundation during an earthquake, While transmitting a horizontal force to and from the pile head, a relative rotational displacement occurs with respect to the pile.
[0015]
Since the precast concrete ring has a level setting material, it is simply installed around the pile head, and the level of the precast concrete ring with respect to the pile head level is automatically secured, so special for level adjustment No extra work is required.
[0016]
The members necessary for substantially pin-joining the pile head and the foundation while transmitting the horizontal force between the pile head and the foundation are only the precast concrete ring, the insulating material, and the discarded concrete. Is enough.
[0017]
In addition, the level setting material is attached to the precast concrete ring, and if the insulating material is also pre-installed, simply install the precast concrete ring to fix the precast concrete ring around the pile head In this case, only abandoned concrete is cast around the surrounding area, so that the number of construction steps is reduced as compared with the conventional method, and the workability is improved.
[0018]
The level setting material is located on the inner periphery of the precast concrete ring as described in claim 2 or 3 irrespective of whether the pile is a ready-made pile or a cast-in-place concrete pile. In some cases, the pile is located at the lower end, and when it is located on the inner periphery, it is directly or indirectly placed on the top end of the pile head as described in claim 2.
[0019]
The level setting material is located on the inner periphery of the precast concrete ring, and the level setting material is placed directly or indirectly on the top end of the pile head, so that the periphery of the pile head is Since no special treatment for supporting the level setting material is required, the construction is advantageously simplified.
[0020]
In claim 2, for example, a level adjusting material for adjusting the installation level of the precast concrete ring is embedded in the pile head, and the level setting material is placed on the level adjusting material. In this case, the installation level of the precast concrete ring can be adjusted by the level adjusting material, so that the installation accuracy can be improved.
[0021]
5. A precast concrete ring around the pile head as claimed in claim 4, in order to avoid the influence of unevenness of the ground surface around the pile head when the level setting material is located at the lower end of the precast concrete ring. Before the installation, a leveling material such as mortar is installed by casting or the like, and a level setting material is placed directly or indirectly on the leveling material.
[0022]
When the pile is a cast-in-place concrete pile, it is necessary to cut off the reinforcing steel and concrete that interfere with the foundation of the pile head, level the pile head, etc. Since it is necessary to insulate the pile head, the pile head is filled with a filler filling the main reinforcement of the pile together with the installation of the precast concrete ring.
[0023]
When a precast concrete ring is manufactured on site, a leveling material such as mortar is installed around the pile head as described in claim 6, and an inner pipe is formed on the leveling material. Install a double pipe consisting of an outer pipe in such a way that it can circumscribe the pile head, arrange the reinforcing rods in the double pipe with the anchoring studs protruding, and fill the concrete with concrete. Produces a precast concrete ring.
[0024]
Except for the production of the precast concrete ring, after arranging an insulating material which can be contracted by a compressive force on the outer peripheral surface of the precast concrete ring in the same manner as in claim 1, throw the concrete around the precast concrete ring to a level below the upper end of the insulating material. By placing the precast concrete ring horizontally with the pile head, the outer peripheral surface of the precast concrete ring and the discarded concrete and pile are insulated against bending moment, and the precast concrete ring is It enables relative rotation displacement between the integrated foundation and the pile head while allowing the transmission of horizontal force between the two. The insulating material is sometimes attached in advance to the outer peripheral surface of the precast concrete ring by bonding or the like in order to save labor on site.
[0025]
Also in this case, the members required for substantially pin-joining the pile head and the foundation while transmitting the horizontal force between the pile head and the foundation are only the precast concrete ring, the insulating material, and the discarded concrete. A small number of components is sufficient.
[0026]
In claim 6, the leveling material installed around the pile head corresponds to the level setting material in claims 1 to 5, and an insulating material is previously attached to the outer pipe of the double pipe constituting the precast concrete ring. Otherwise, the only work to fix the precast concrete ring around the pile head is to install the leveling material, install the double pipe, arrange the reinforcement inside the double pipe, cast concrete, and cast concrete discarded And the number of construction steps is reduced compared to the conventional method, and the workability is improved.
[0027]
Also in this case, when the pile is a cast-in-place concrete pile, as in claim 7, the precast concrete ring is installed and the pile head is filled with a filler filling the main bar of the pile as in claim 5. Thus, the reinforcing bar exposed during the pile head treatment is insulated from the foundation constructed later.
[0028]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
According to the first aspect of the present invention, the head of the pile 1 and the foundation 2 of the superstructure are formed using a precast concrete ring (hereinafter referred to as a PC ring) 3 manufactured in advance while allowing relative rotational displacement between the two. This is a method of constructing the head of the pile 1 to be joined in a state where horizontal displacement is restrained.
[0029]
The PC ring 3 used in claims 1 to 5 has a level setting member 4 for setting an installation level with respect to a pile head level, and a fixing streak 51 for fixing to the foundation 2 projects from an upper end surface. Is manufactured in advance. At the site, the PC ring 3 is installed so as to be able to circumscribe the head of the pile 1. After the insulating material 8 that can be contracted by the compressive force is arranged on the outer peripheral surface, the upper end of the insulating material 8 is placed around the PC ring 3. Pile 1 is fixed around the head of pile 1 by casting concrete 7 to the following level.
[0030]
Pile 1 is a hollow prefabricated pile, and the PC ring 3 in which the level setting material 4 is located on the inner circumference is used (claim 2). The construction procedure will be described. RC piles, PC piles, PHC piles, SC piles, and other reinforced concrete piles and steel pipe piles are used as ready-made piles.
[0031]
Prior to installation of the PC ring 3 as shown in FIG. 1, in order to install the PC ring 3 horizontally, the head of the previously buried pile 1 is exposed from the ground surface, and the surrounding ground is flattened. Leveling is performed. Gravel 6 and the like are laid on the ground surface as required with a thickness of about several tens of mm.
[0032]
As shown in FIG. 2, a level setting material 4 is attached to the inner peripheral surface of the PC ring 3, and the PC ring 3 is insulated from the later-placed concrete 7 and the PC ring 3 on the outer peripheral surface. An insulating material 8 having a function of allowing a relative rotational displacement of 3 is attached.
[0033]
As the level setting member 4 attached to the inner peripheral surface of the PC ring 3, for example, a plate member such as a plate or a rod member such as a bolt is used. As shown in FIG. Are placed. The level setting material 4 is a steel pipe 31 that is partly buried in the concrete of the PC ring 3 or that is integrated with the inner peripheral surface of the PC ring 3 as an inner mold when manufacturing the PC ring 3 as shown in FIG. And integrated by welding.
[0034]
6 (b), the PC ring 3 is arranged on the outer periphery of the head of the pile 1, and the lower end of the level setting material 4 is located on the top of the pile 1. The PC ring 3 surrounds the pile 1 when it comes into direct or indirect contact, and is mounted at a height such that it can circumscribe the head. The lower end of the level setting member 4 is the lower end of the PC ring 3 Located above.
[0035]
As shown in FIGS. 2A and 2B, the upper portion of the PC ring 3 protrudes upward from the upper end surface of the PC ring 3, and the above-mentioned fixing streaks 51 arranged at intervals in the circumferential direction of the PC ring 3. The hoop-shaped or spiral-shaped restraining streaks 52 for restraining the fixing streaks 51 from the surroundings are arranged between the inner mold frame and the outer mold frame, and are cast by concrete. The PC ring 3 has an upper end protruding above the waste concrete 7 to be cast later, and has a height at which integrity with the foundation 2 is ensured.
[0036]
The insulating material 8 attached to the outer peripheral surface of the PC ring 3 can be attached after the PC ring 3 is manufactured, but is attached in advance to the outer peripheral surface of the PC ring 3 by bonding or the like in order to save on-site work. The insulating material 8 has a height equal to or less than the height of the PC ring 3 and is attached to a position where the upper end does not protrude from the upper end of the PC ring 3 so as not to hinder the integration of the PC ring 3 with the base 2. .
[0037]
The insulating material 8 is made of, for example, foamed plastic such as foamed polyethylene that can be contracted and restored when subjected to a compressive force. If the insulating material 8 can be contracted, the edge between the PC ring 3 and the discarded concrete 7 is cut within the range of its thickness. Absent.
[0038]
Prior to the installation of the PC ring 3, in order to secure the stability after the installation of the PC ring 3, as shown in FIG. A filler 9 such as mortar or concrete for filling the gap and temporarily fixing the PC ring 3 to the head of the pile 1 is cast.
[0039]
After the filling material 9 is cast, the PC ring 3 shown in FIG. 2 to which the level setting material 4 and the insulating material 8 are attached is installed around the head of the pile 1 as shown in FIG. Here, when a gap is formed between the peripheral surface of the pile 1 and the inner peripheral surface of the PC ring 3, as shown in FIG. 5, a filling auxiliary material 10 such as cement paste or mortar is additionally filled in the gap. It may be done.
[0040]
After the PC ring 3 is fixed to the head of the pile 1, as shown in FIG. 6, the concrete 7 is poured around the PC ring 3 to a level below the upper end of the insulating material 8. The upper part of the PC ring 3 protrudes from the top end of the discarded concrete 7, and the outer peripheral surface is insulated from the discarded concrete 7 via the insulating material 8, so that the PC ring 3 is insulated from the discarded concrete 7 except for the lower end face. State. Further, since the inner peripheral surface of the PC ring 3 is separated from the peripheral surface of the head of the pile 1 via the filler 9 and the auxiliary filler 10, the PC ring 3 is also insulated from the pile 1. .
[0041]
After the waste concrete 7 is hardened, the foundation 2 is laid on the concrete and the concrete is cast thereon to construct the foundation 2 as shown in FIG. 3 is buried.
[0042]
By constructing the foundation 2, the PC ring 3 is integrated with the foundation 2 in a state in which it can circumscribe the head of the pile 1, and transmits a horizontal force with the head of the pile 1 while acting simultaneously with the foundation 2 during an earthquake. . Further, since the PC ring 3 is insulated from the waste concrete 7 and the pile 1 as described above, the PC ring 3 can be rotationally displaced relative to the pile 1.
[0043]
Subsequently, the pile 1 is a solid cast-in-place concrete pile, the level setting material 4 is arranged on the inner periphery in the same manner as in FIGS. 1 to 7, and the PC ring 3 on which the insulating material 8 is attached on the outer peripheral surface is mounted. FIG. 8 to FIG. 14 show construction examples in which a level adjusting material 11 for adjusting the installation level of the PC ring 3 is embedded in the head of the pile 1 while being used (claim 3). The construction procedure will be described. 8 to 14, a PC ring 3 having the same shape as the PC ring 3 used in FIGS. 1 to 7 is used.
[0044]
When the pile 1 is a cast-in-place concrete pile, in order to adjust the level of the head of the pile 1, unnecessary reinforcing steel and concrete of the head are cut off as shown by the broken line in FIG. A reinforcing bar 1b for restraining the exposed main bar 1a is provided around the upper end of the bar, and the main bar 1a and the bar 1b are covered with a filler 13 such as mortar or concrete. The pile head processing by placing the filler 13 is performed after the installation of the PC ring 3 is completed as shown in FIG. 9- (b) to 12- (b), the main muscle 1a and the restraining muscle 1b are omitted.
[0045]
After cutting the rebar or the like, a hole 1c for burying the level adjusting material 11 is formed in the top end of the pile 1 as shown in FIG. 9, and a post-installed anchor for fixing the level adjusting material 11 in the hole 1c. The anchor 12 is buried in the anchor 12 and the like, and the level adjusting member 11 is connected to the anchor 12 so that the level can be adjusted as shown in FIG. The anchor 12 is embedded in the PC ring 3 at a position corresponding to the level setting member 4.
[0046]
Although the combination of the form of the anchor 12 and the level adjusting material 11 is not limited, a female screw type anchor is used for the anchor 12 so that the level of the level adjusting material 11 can be easily adjusted with respect to the anchor 12. A bolt 11a having a screw portion to be screwed into the anchor 12 is used. Further, as shown in FIG. 10C, a plate 11b is welded to the head of the bolt to receive the level setting member 4.
[0047]
As shown in FIG. 11, the PC ring 3 has a plurality of level setting members 4 made of a plate or the like attached to the inner peripheral surface and an insulating material 8 adhered to the outer peripheral surface as shown in FIG. It is manufactured in advance, and is installed in a state where the level setting member 4 is placed on the plate 11b of the level adjusting member 11.
[0048]
After the installation of the PC ring 3, as shown in FIG. 12, the gap between the PC ring 3 and the pile 1 is filled to stabilize the PC ring 3 and to cover the main reinforcing bar 1a and the restraining bar 1b. The above-mentioned filler 13 is cast on the inner periphery of the upper PC ring 3 to a level near the lower end of the level setting member 4. The filler 13 wraps around to the lower end of the PC ring 3 and supports the PC ring 3 by hardening.
[0049]
By embedding the main reinforcing bar 1a and the restraining bar 1b in the filler 13, the pile 1 is substantially separated from the foundation 2 to be constructed later. A case in which the head 13 of the pile 1 is filled with the filler 13 for filling the main bar 1a and the constraint bar 1b together with the installation of the PC ring 3 corresponds to the fifth aspect of the present invention.
[0050]
After the PC ring 3 is fixed to the head of the pile 1, the concrete 7 is poured around the PC ring 3 to a level below the upper end of the insulating material 8 as shown in FIG. 13. The upper portion of the PC ring 3 protrudes from the top end of the discarded concrete 7 and the outer peripheral surface is insulated from the discarded concrete 7 via the insulating material 8, so that the PC ring 3 is insulated from the discarded concrete 7 except for the lower end surface. . Further, since the inner peripheral surface of the PC ring 3 is separated from the peripheral surface of the head of the pile 1 via the filler 13, the PC ring 3 is also insulated from the pile 1.
[0051]
After the discarded concrete 7 has hardened, the foundation 2 is laid on the concrete and the concrete is cast thereon to construct the foundation 2 as shown in FIG. 3 is buried.
[0052]
By constructing the foundation 2, the PC ring 3 is integrated with the foundation 2 so as to be able to circumscribe the head of the pile 1, and at the time of an earthquake, acts simultaneously with the foundation 2 and transmits a horizontal force with the head of the pile 1. . Further, since the PC ring 3 is insulated from the waste concrete 7 and the pile 1 as described above, the PC ring 3 can be rotationally displaced relative to the pile 1.
[0053]
Next, the level setting member 4 is located at the lower end of the PC ring 3 and is placed directly or indirectly on the leveling member 14 installed before the installation of the PC ring 3 around the head of the pile 1. The construction procedure according to the fourth aspect of the present invention will be described with reference to FIGS. FIGS. 15 to 21 show a case where the pile 1 is a cast-in-place concrete pile.
[0054]
As shown in FIG. 17, the PC ring 3 has an upper portion projecting upward from the upper end surface of the PC ring 3 similarly to the case of FIGS. And, by arranging the restraining streaks 52 for restraining the anchoring streaks 51 from the surroundings between the inner formwork and the outer formwork and pouring concrete, it is manufactured in a form in which the level setting material 4 is buried at the lower end side. The insulating material 8 is attached to the outer peripheral surface by bonding or the like.
[0055]
Corresponding to the fact that the pile 1 is a cast-in-place concrete pile, as shown in FIG. 15, unnecessary reinforcing steel and concrete at the head are shaved off, and restraining bars for restraining it around the exposed upper end of the main reinforcing bar 1a. 1b is arranged. 16- (b) to 19- (b), the main muscle 1a and the restraining muscle 1b are omitted.
[0056]
In the invention according to claim 4, since the level setting member 4 is located at the lower end of the PC ring 3, that is, at the outer periphery of the head of the pile 1, as shown in FIG. As shown in FIG. 16, a leveling member 14 such as mortar or concrete is cast around the head of the pile 1 so that the PC ring 3 is installed horizontally when the level setting member 4 is supported. Installed by
[0057]
For example, as shown in FIG. 17C, the level setting member 4 has an insert 4a embedded with an open lower end at the lower end side of the PC ring 3 and screwed into the insert 4a, and a head projects from the lower end of the PC ring 3. A plurality of bolts 4b are provided, and a plurality of the bolts are arranged evenly in a circumferential direction on a plane as shown in FIG. FIG. 17A shows the bottom surface of the PC ring 3.
[0058]
The level setting member 4 sets the installation level of the PC ring 3 by adjusting the level of the head of the bolt 4b placed on the leveling member 14, but the length of the bolt 4b protruding from the PC ring 3 is Since it is adjusted by the length of screwing into the insert 4a, it also has the function of the level adjusting member 11 shown in FIG.
[0059]
After the leveling members 14 are installed, the PC ring 3 is installed in such a manner that the level setting members 4 are directly or indirectly placed on the leveling members 14 as shown in FIG. Is adjusted, the horizontal accuracy of the PC ring 3 is ensured. When a wet material such as mortar or concrete is used as the leveling member 14, the PC ring 3 is installed after the leveling member 14 is cast and after its curing.
[0060]
After the installation of the PC ring 3, as shown in FIG. 19, the gap between the PC ring 3 and the pile 1 is filled to stabilize the PC ring 3, and the top of the pile 1 to cover the main reinforcing bar 1 a and the restraining bar 1 b. A filler 13 is cast on the inner periphery of the upper PC ring 3. The filler 13 goes around to the level setting material 4 at the lower end of the PC ring 3 and supports the PC ring 3 while constraining the level setting material 4 by hardening.
[0061]
By embedding the main reinforcing bar 1a and the restraining bar 1b in the filler 13, the pile 1 is substantially separated from the foundation 2 to be constructed later. FIG. 19 also shows the invention according to claim 5 in that, together with the installation of the PC ring 3, the head 13 of the pile 1 is filled with the filler 13 for filling the main bar 1 a and the constraint bar 1 b.
[0062]
After the PC ring 3 is fixed to the head of the pile 1, as shown in FIG. 20, the concrete 7 is poured around the PC ring 3 to a level below the upper end of the insulating material 8. The upper portion of the PC ring 3 protrudes from the top end of the discarded concrete 7, and the outer peripheral surface is insulated from the discarded concrete 7 via the insulating material 8, so that the PC ring 3 is insulated from the discarded concrete 7 except for the lower end surface. Further, since the inner peripheral surface of the PC ring 3 is separated from the peripheral surface of the head of the pile 1 via the filler 13, the PC ring 3 is also insulated from the pile 1.
[0063]
After the discarded concrete 7 has hardened, the foundation 2 is laid out thereon, and concrete is poured in to construct the foundation 2 as shown in FIG. 3 is buried.
[0064]
By constructing the foundation 2, the PC ring 3 is integrated with the foundation 2 so as to be able to circumscribe the head of the pile 1, and at the time of an earthquake, acts simultaneously with the foundation 2 and transmits a horizontal force with the head of the pile 1. . Further, since the PC ring 3 is insulated from the waste concrete 7 and the pile 1 as described above, the PC ring 3 is in a state where it can be rotationally displaced relative to the pile 1.
[0065]
Finally, the construction procedure of the invention according to claim 6 will be described with reference to FIGS. 22 to 28 showing construction examples when the PC ring 3 is manufactured on site (claim 6). FIG. 22 to FIG. 28 show the case where the pile 1 is a cast-in-place concrete pile.
[0066]
Corresponding to the case where the pile 1 is a cast-in-place concrete pile, as shown in FIG. 22, unnecessary reinforcing steel and concrete at the head are shaved off, and a restraining bar for restraining it around the upper end of the exposed main bar 1a. 1b is arranged. In FIG. 23- (b) to FIG. 26- (b), the main muscle 1a and the restraining muscle 1b are omitted.
[0067]
In this case, as shown in FIG. 24, the double pipe 32 comprising the inner pipe 3a and the outer pipe 3b such as a steel pipe, which constitute the PC ring 3, is arranged around the head of the pile 1, so that FIG. As shown, a leveling member 15 is installed around the head of the pile 1 so that the double tube 32 is circumscribed to the head of the pile 1 on the leveling member 15. It is installed in a state where it can be obtained. When a wet material such as mortar or concrete is used as the leveling member 15, the double pipe 32 is installed after the leveling member 15 is cast and after its hardening.
[0068]
The double pipe 32 is pre-assembled or assembled by installing the inner pipe 3a and the outer pipe 3b when installing on the leveling member 15. The space between the inner tube 3a and the outer tube 3b is secured by a spacer or the like (not shown), and an insulating material 8 is attached to the outer peripheral surface of the outer tube 3b by bonding or the like.
[0069]
Along with the installation of the double pipe 32 on the leveling member 15, a fixing line 51 and a restraining line 52 for fixing to the foundation 2 are arranged in the double pipe 32. After that, the double pipe 32 is filled with the concrete 33 to produce the PC ring 3 as shown in FIG. The upper part of the anchoring line 51 projects upward from the double tube 32.
[0070]
After the concrete 33 constituting the PC ring 3 has hardened, as shown in FIG. 26, the gap between the PC ring 3 and the pile 1 is filled to stabilize the PC ring 3 and to cover the main reinforcing bar 1a and the restraining bar 1b. A filler 16 is cast on the top end of the pile 1. The filler 16 is closed by the inner tube 3a constituting the PC ring 3.
[0071]
By embedding the main reinforcing bar 1a and the restraining bar 1b in the filler 16, the pile 1 is substantially separated from the foundation 2 to be constructed later. The case where the filler 16 for filling the main bar 1a and the constraint bar 1b is filled in the head of the pile 1 together with the installation of the PC ring 3 corresponds to the invention of claim 7.
[0072]
After the PC ring 3 is fixed to the head of the pile 1, the concrete 7 is poured around the PC ring 3 to a level below the upper end of the insulating material 8 as shown in FIG. 27. The upper portion of the PC ring 3 protrudes from the top end of the discarded concrete 7, and the outer peripheral surface is insulated from the discarded concrete 7 via the insulating material 8, so that the PC ring 3 is insulated from the discarded concrete 7 except for the lower end surface. Further, since the inner peripheral surface of the PC ring 3 is separated from the peripheral surface of the head of the pile 1 via the filler 16, the PC ring 3 is also insulated from the pile 1.
[0073]
After the discarded concrete 7 has hardened, the foundation 2 is laid on the concrete and the concrete is cast thereon to construct the foundation 2 as shown in FIG. 3 is buried.
[0074]
By constructing the foundation 2, the PC ring 3 is integrated with the foundation 2 so as to be able to circumscribe the head of the pile 1, and at the time of an earthquake, acts simultaneously with the foundation 2 and transmits a horizontal force with the head of the pile 1. . Further, since the PC ring 3 is insulated from the waste concrete 7 and the pile 1 as described above, the PC ring 3 is in a state where it can be rotationally displaced relative to the pile 1.
[0075]
【The invention's effect】
According to the present invention, a precast concrete ring is formed around the pile head in such a manner that a prefabricated concrete ring is formed in such a manner that the anchoring studs protrude from the upper end surface so as to be able to circumscribe the pile head, and is compressed on the outer peripheral surface of the precast concrete ring. After arranging the insulating material that can be contracted by force, throwing concrete to the level below the upper end of the insulating material around the precast concrete ring, placing the precast concrete ring horizontally on the pile head In order to insulate the outer peripheral surface of the precast concrete ring from the bending moment and the discarded concrete and pile, the horizontal force can be transmitted between the foundation where the precast concrete ring is integrated and the pile head, and the relative Dynamic rotation displacement can be tolerated.
[0076]
In addition, because the precast concrete ring is integrated with the foundation by anchoring muscles and the insulating material can be contracted by compressive force, when the foundation and the pile are going to rotate relatively, the insulating material reduces the compressive force. By receiving and deforming, relative rotation is allowed, and the transmission of bending moment between the foundation and the pile head is prevented or reduced.
[0077]
Since the precast concrete ring has a level setting material, it is simply installed around the pile head, and the level of the precast concrete ring with respect to the pile head level is automatically secured, so special for level adjustment No extra work is required.
[0078]
The members required to substantially pin-join the two while transmitting the horizontal force between the pile head and the foundation are only the precast concrete ring, the insulating material, and the discarded concrete. You.
[0079]
In addition, the level setting material is attached to the precast concrete ring, and if the insulating material is also pre-installed, simply install the precast concrete ring to fix the precast concrete ring around the pile head In this case, only abandoned concrete is cast around the surrounding area, so that the number of construction steps is reduced as compared with the conventional method, and the workability is improved.
[0080]
According to Claims 2 and 3, the level setting material is located on the inner periphery of the precast concrete ring, and is directly or indirectly placed on the top end of the pile head to set the level around the pile head. The construction is simplified because no special treatment for supporting the material is required.
[0081]
According to a third aspect of the present invention, in the second aspect, a level adjusting material that projects from the top end of the pile head, adjusts an installation level of the precast concrete ring, is embedded, and a level setting material is placed on the level adjusting material. Since the installation level of the precast concrete ring can be adjusted by the adjusting material, the installation accuracy can be improved.
[0082]
In claim 4, a leveling material is installed around the pile head before the precast concrete ring is installed, and the level setting material is placed directly or indirectly on the leveling material. Precast concrete rings can be installed while avoiding the effect of uneven ground on the ground.
[0083]
In claim 6, a leveling material is installed around the pile head, and a double pipe consisting of an inner pipe and an outer pipe is installed on the leveling material so as to be able to circumscribe the pile head. In the same manner as in claim 1, compressive force is applied to the outer peripheral surface of the precast concrete ring while producing the precast concrete ring by arranging the reinforcing bars for anchoring to the foundation in a state of protruding and filling concrete. After placing the shrinkable insulating material, pour the concrete around the precast concrete ring to the level below the upper end of the insulating material and bend the precast concrete ring horizontally while engaging it with the pile head. The precast concrete ring is integrated to insulate the outer periphery of the precast concrete ring from the moment and the discarded concrete and pile. While allowing the transmission of horizontal forces between the foundation and the pile head, it is possible to allow a relative rotational displacement therebetween.
[0084]
In addition, because the precast concrete ring is integrated with the foundation by anchoring muscles and the insulating material can be contracted by compressive force, when the foundation and the pile are going to rotate relatively, the insulating material reduces the compressive force. By receiving and deforming, relative rotation is allowed, and the transmission of bending moment between the foundation and the pile head is prevented or reduced.
[0085]
Also in this case, the members required to substantially pin-join the two while transmitting the horizontal force between the pile head and the foundation are only the precast concrete ring, the insulating material, and the discarded concrete. The number of members is enough.
[0086]
In claim 6, the leveling material installed around the pile head corresponds to the level setting material in claims 1 to 5, and an insulating material is previously attached to the outer pipe of the double pipe constituting the precast concrete ring. Otherwise, the only work to fix the precast concrete ring around the pile head is to install the leveling material, install the double pipe, arrange the reinforcement inside the double pipe, cast concrete, and cast concrete discarded And the number of construction steps is reduced compared to the conventional method, and the workability is improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 (a) is a plan view showing a first step of a construction example of the invention according to claim 2, and FIG. 1 (b) is a longitudinal sectional view.
2A is a plan view showing a production example of a PC ring, and FIG. 2B is a longitudinal sectional view.
FIG. 3A is a plan view showing the next step of FIG. 1, and FIG. 3B is a longitudinal sectional view.
4A is a plan view showing the next step of FIG. 3, and FIG. 4B is a longitudinal sectional view.
5A is a plan view showing the next step of FIG. 4, and FIG. 5B is a longitudinal sectional view.
6A is a plan view showing the next step of FIG. 5, and FIG. 6B is a longitudinal sectional view.
FIG. 7 is a longitudinal sectional view showing a state where a foundation is constructed on a pile.
8 (a) is a plan view showing a first step of a construction example according to the third aspect of the invention, and FIG. 8 (b) is a longitudinal sectional view.
9A is a plan view showing the next step of FIG. 8, and FIG. 9B is a longitudinal sectional view.
10A is a plan view showing the next step of FIG. 9, FIG. 10B is a longitudinal sectional view, and FIG. 10C is an enlarged view of a level adjusting member.
11A is a plan view showing the next step of FIG. 10, and FIG. 11B is a longitudinal sectional view.
12A is a plan view showing the next step of FIG. 11, and FIG. 12B is a longitudinal sectional view.
13A is a plan view showing the next step of FIG. 12, and FIG. 13B is a longitudinal sectional view.
FIG. 14 is a longitudinal sectional view showing a state where a foundation is constructed on a pile.
FIG. 15A is a plan view showing a first step of a construction example of the invention according to claim 4, and FIG. 15B is a longitudinal sectional view.
16A is a plan view showing the next step of FIG. 15, and FIG. 16B is a longitudinal sectional view.
17A is a bottom view showing a production example of a PC ring, FIG. 17B is a longitudinal sectional view, and FIG. 17C is an enlarged view of a level setting material portion.
18A is a plan view showing the next step of FIG. 16, and FIG. 18B is a longitudinal sectional view.
19A is a plan view showing the next step of FIG. 18, and FIG. 19B is a longitudinal sectional view.
20A is a plan view showing the next step of FIG. 19, and FIG. 20B is a longitudinal sectional view.
FIG. 21 is a longitudinal sectional view showing a state where a foundation is constructed on a pile.
FIG. 22 (a) is a plan view showing the first step of the construction example of the invention according to claim 6, and FIG. 22 (b) is a longitudinal sectional view.
23A is a plan view showing the next step of FIG. 22, and FIG. 23B is a longitudinal sectional view.
24A is a plan view showing the next step of FIG. 23, and FIG. 24B is a longitudinal sectional view.
25A is a plan view showing a step subsequent to that in FIG. 24, and FIG. 25B is a longitudinal sectional view.
26A is a plan view showing a step subsequent to that in FIG. 25, and FIG. 26B is a longitudinal sectional view.
27A is a plan view showing a step subsequent to that in FIG. 26, and FIG. 27B is a longitudinal sectional view.
FIG. 28 is a longitudinal sectional view showing a state where a foundation is constructed on a pile.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Pile, 1a ... Main bar, 1b ... Constraining bar, 1c ... Hole, 2 ... Foundation, 3 ... Precast concrete ring, 31 ... Steel pipe, 32 ... Double pipe, 3a ... Inner pipe , 3b ... outer tube, 33 ... concrete, 4 ... level setting material, 4a ... insert 4b ... bolt, 51 ... anchoring bar, 52 ... restraining bar, 6 ... gravel, 7 ... throw away Concrete, 8 insulating material, 9 filling material, 10 filling auxiliary material, 11 level adjusting material, 11a bolt, 11b plate, 12 anchor, 13 filling material, 14 ... leveling material, 15 leveling material, 16 ... filler.

Claims

A method of constructing a pile head that joins the foundation of the pile head and the superstructure in a state where horizontal displacement is restrained while allowing relative rotational displacement between them. With a level setting material that sets the installation level for the precast concrete ring that has been pre-manufactured in a form in which the anchoring streaks for anchoring to the foundation protrude from the upper end surface and installed in a state that can circumscribe the pile head After arranging an insulating material that can be contracted by the compressive force on the outer peripheral surface of the precast concrete ring, pour the concrete around the precast concrete ring to a level below the upper end of the insulating material. Precast concrete at the pile head fixing the precast concrete ring around the pile head with the waste concrete insulated Construction method of Toringu.

2. The method according to claim 1, wherein the level setting material located on the inner periphery of the precast concrete ring is directly or indirectly placed on the top end of the pile head.

3. The precast concrete ring according to claim 2, wherein the pile head protrudes from its top end, embeds a level adjusting material for adjusting the installation level of the precast concrete ring, and mounts the level setting material on the level adjusting material. Construction method.

The leveling material is installed around the pile head before the precast concrete ring is installed, and the level setting material located at the lower end of the precast concrete ring is placed directly or indirectly on the leveling material. Construction method of precast concrete ring at pile head.

The pile is a cast-in-place concrete pile, and together with the installation of the precast concrete ring, the pile head is filled with a filling material for filling a pile main reinforcement. Construction method.

This is a method of constructing a pile head that joins the pile head and the foundation of the superstructure in a state that restricts horizontal displacement while allowing relative rotational displacement between them, and leveling material around the pile head. Installed, a double pipe consisting of an inner pipe and an outer pipe is installed on the leveling material so that it can circumscribe the pile head, and the anchoring studs for anchoring to the foundation are projected into the double pipe. Prepare a precast concrete ring by filling with concrete and filling it with concrete.After placing an insulating material that can be contracted by compressive force on the outer peripheral surface of the precast concrete ring, around the precast concrete ring, below the upper end of the insulating material Pour concrete to the level of the pile and fix the precast concrete ring around the pile head with the outer circumference of the precast concrete ring and the waste concrete insulated. Construction method of precast concrete ring that.

7. The method according to claim 6, wherein the pile is a cast-in-place concrete pile, and the pile head is filled with a filler filling a main reinforcement of the pile together with the installation of the precast concrete ring.