JP2004112584A - 低損失高周波回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】低損失高周波回路10において、マイクロストリップ線路型高周波回路部品13とエアライン型高周波回路15とをエアライン型高周波回路15の中空部分23で、電気的に接続することで、マイクロストリップ線路型高周波回路部品13とエアライン型高周波回路15との間で電力損失を低減させた。また、マイクロストリップ線路型高周波回路部品13とエアライン型高周波回路15とのインターフェースとしての同軸線路を収納するスペースが不要となり、スペースの省力化を実現した。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、低損失高周波回路に係り、特にマイクロストリップ線路型高周波回路部品とエアライン型高周波回路とをエアライン回路内の中空部分で電気的に接続した低損失高周波回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、低損失高周波回路1は図3および図4に示すように接続部が構成される。低損失高周波回路1は、例えば合成器等の受動回路としてのエアライン2を有するエアライン型高周波回路3と、例えばアンプ等の能動素子としてのマイクロストリップ線路4を有するマイクロストリップ線路型高周波回路部品5とを用いて構成される。エアライン型高周波回路3は誘電体基板上または誘電体基板内に線路を有する高周波回路と比較して、電力損失が低く、低損失な高周波回路が実現出来る。
【0003】
エアライン2を有するエアライン型高周波回路3とマイクロストリップ線路4を有するマイクロストリップ線路型高周波回路部品5とを電気的に接続する際には、エアライン2とマイクロストリップ線路4とでは、異なる伝送線路のため、エアライン2とマイクロストリップ線路4との間でインピーダンス整合を取るインピーダンス変換手段6が必要である。このインピーダンス変換手段6には誘電体で絶縁被覆された同軸線路7が一般的に使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の低損失高周波回路の接続構造では、エアライン2を有するエアライン型高周波回路3とマイクロストリップ線路4を有するマイクロストリップ線路型高周波回路部品5との接続部毎にインピーダンス変換手段6、すなわち誘電体で絶縁被覆された多くの同軸線路7を必要とする。このため、インピーダンス変換手段6のスペース確保およびインピーダンス変換手段6での電力損失は避けられないものであった。
【0005】
本発明は上述した事情を考慮してなされたもので、マイクロストリップ線路を有する高周波回路部品とエアラインを有する高周波回路との間で電力損失を効率的に軽減させ、従来の低損失高周波回路よりもさらに電力損失の低減を図った低損失高周波回路を提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明の他の目的としては、低損失高周波回路の省スペース化およびコストダウンを図った低損失高周波回路を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る低損失高周波回路は上述した課題を解決するため、請求項1に記載したように、マイクロストリップ線路を有するマイクロストリップ線路型高周波回路部品とエアラインを有するエアライン型高周波回路とを備える低損失高周波回路において、前記マイクロストリップ線路型高周波回路部品と前記エアライン型高周波回路とを電気的に接続する接続手段を前記エアライン型高周波回路の中空部分に設けることを特徴とする。
【0008】
上述した課題を解決するため、本発明に係る低損失高周波回路は、請求項2に記載したように、前記接続手段は前記マイクロストリップ線路型高周波回路部品のマイクロストリップ線路とエアライン型高周波回路のエアラインとを電気的に接続する接続導体と、この接続導体を前記マイクロストリップ線路型高周波回路部品のマイクロストリップ線路上で固定するインピーダンス整合用誘電体とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、上述した課題を解決するため、本発明に係る低損失高周波回路は、請求項3に記載したように、前記接続手段は、前記接続導体にストリップ導体を用いており、前記エアライン型高周波回路の中空部分の前記マイクロストリップ線路型高周波回路部品側端部近傍に備えられることを特徴とする。
【0010】
さらに、上述した課題を解決するため、本発明に係る低損失高周波回路は、請求項4に記載したように、前記エアライン型高周波回路の中空部分を形成するために、前記マイクロストリップ線路型高周波回路部品のマイクロストリップ線路と前記エアライン型高周波回路の接地導体との隙間を前記インピーダンス整合用誘電体で塞ぐことを特徴とする。
【0011】
このように構成された低損失高周波回路においては、マイクロストリップ線路型高周波回路部品とエアライン型高周波回路との間の電力損失を低減することが出来るため、従来の低損失高周波回路よりもさらに電力損失を低減させた低損失高周波回路を実現出来る。また、マイクロストリップ線路型高周波回路部品とエアライン型高周波回路とのインターフェースとして使用される絶縁被覆された同軸線路が不要となり、スペースの省力化およびコストダウンを図ることが出来る。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る低損失高周波回路の実施形態を図面を参照して説明する。
【0013】
図1および図2は、本発明に係る低損失高周波回路10の接続部の構造を示す。上記低損失高周波回路10は、マイクロストリップ線路11を誘電体基板12の上に有する高周波回路部品(以下、マイクロストリップ線路型高周波回路部品とする)13とエアライン14を有する高周波回路(以下、エアライン型高周波回路部品)15とを備えている。誘電体基板12は、マイクロストリップ線路型高周波回路部品の接地導体17の長手方向に形成された長溝18内に略面一に格納される。そして、マイクロストリップ線路型高周波回路部品13とエアライン型高周波回路15とは接続手段20で電気的に接続される。
【0014】
接続手段20は、例えば、厚さ35μmの銅箔等の接続導体としてのストリップ導体(以下、接続導体とする)21と、例えば、ポリ四フッ化エチレン(テフロン(登録商標))等のインピーダンス整合用誘電体22とを有する。接続導体21は、エアライン型高周波回路15の中空部分23に収納され、途中に略U字状の湾曲部24を有し、地震等の揺れに伴う相対的変位およびラインの製造による誤差を吸収している。エアライン型高周波回路15の中空部分23は、エアライン型高周波回路15の接地導体25と、マイクロストリップ線路型高周波回路部品13のマイクロストリップ線路11との隙間をインピーダンス整合用誘電体22で塞ぐことで形成される。
【0015】
接続導体21は、マイクロストリップ線路型高周波回路部品13のマイクロストリップ線路11とエアライン型高周波回路15のエアライン14とを電気的に接続する。接続導体21の一端は、エアライン14に固定され、他端は、インピーダンス整合用誘電体22とはんだ等の電気的接続手段により電気的に接続され、マイクロストリップ線路11の上に固定される。
【0016】
インピーダンス整合用誘電体22は、接続導体21をマイクロストリップ線路11の上に固定するだけでなく、マイクロストリップ線路型高周波回路部品13とエアライン型高周波回路15との間のインピーダンスを整合させる役割を有し、スペースを大きくすること無く、絶縁被覆を施した従来のインピーダンス変換手段と同じ機能を有する。また、インピーダンス整合用誘電体22は、エアライン型高周波回路の接地導体25と、マイクロストリップ線路型高周波回路部品13のマイクロストリップ線路11との隙間を塞ぐことで、エアライン型高周波回路15の中空部分23への異物の混入を防止する。
【0017】
接続導体21が格納される中空部分23は、インピーダンス整合用誘電体22によりエアライン型高周波回路の接地導体25と、マイクロストリップ線路型高周波回路部品13のマイクロストリップ線路11との隙間を塞ぐことで、長尺状、偏平角状、あるいは円筒状等の筒状の空間領域として形成される。
【0018】
この様な接続手段20を用いて、マイクロストリップ線路型高周波回路部品13とエアライン型高周波回路15とを電気的に接続することで、マイクロストリップ線路型高周波回路部品13とエアライン型高周波回路15との間の電力損失を従来の低損失高周波回路より約10%低減させることが出来る。これは、接続導体21をエアライン型高周波回路15の中空部分23に収納している点と、接続導体21の長さが従来の絶縁被覆された同軸線路に比べて短く出来る点とに因る。
【0019】
また、マイクロストリップ線路型高周波回路部品13とエアライン型高周波回路15とをエアライン型高周波回路15の中空部分23で電気的に接続するので、従来、両者のインターフェースとして使用される誘電体で絶縁被覆された同軸線路を収納するスペースが不要となる。
【0020】
本実施形態の低損失高周波回路10によれば、マイクロストリップ線路型高周波回路部品13とエアライン型高周波回路15とを、エアライン型高周波回路15内部の中空部分23にて、マイクロストリップ線路型高周波回路部品13のマイクロストリップ線路11と、エアライン型高周波回路15のエアライン14とを接続導体21を介して電気的に接続するため、マイクロストリップ線路型高周波回路部品13とエアライン型高周波回路部品15とのインターフェースでの電力損失が低減出来る。これにより、従来の低損失高周波回路よりもさらに低電力損失化を進めた低損失高周波回路10を提供することが出来る。
【0021】
また、マイクロストリップ線路型高周波回路部品13とエアライン型高周波回路15とをエアライン型高周波回路15内部の中空部分23にて、電気的に接続するので、従来、両者のインターフェースとして使用される誘電体で絶縁被覆された同軸線路7を収納するスペースが不要となり、低損失高周波回路10の省スペース化およびコストダウンを図ることが出来る。
【0022】
本実施形態の低損失高周波回路10によれば、マイクロストリップ線路型高周波回路部品13とエアライン型高周波回路部品15とのインターフェースでの電力損失を低減出来る。これにより、従来の低損失高周波回路1よりもさらに低電力損失化を進めた低損失高周波回路10を提供することが出来る。また、従来、両者のインターフェースとして使用される誘電体で絶縁被覆された同軸線路7を収納するスペースが不要となり、省スペース化およびコストダウンを実現する低損失高周波回路10を提供することが出来る。
【0023】
【発明の効果】
本発明に係る低損失高周波回路では、マイクロストリップ線路型高周波回路部品とエアライン型高周波回路とを、エアライン型高周波回路内部の中空部分でマイクロストリップ線路型高周波回路部品とエアライン型高周波回路とを電気的に接続することで、マイクロストリップ線路型高周波回路部品とエアライン型高周波回路とのインターフェースでの電力損失を低減させ、低損失高周波回路の低損失化をさらに進めた低損失高周波回路を提供することが出来る。
【0024】
また、マイクロストリップ線路とエアラインとをエアライン型高周波回路内部の中空部分で電気的に接続するので、両者のインターフェースとして使用される誘電体で絶縁被覆された同軸線路を収納するスペースが不要となり、省スペース化およびコストダウンを図った低損失高周波回路を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る低損失高周波回路において、マイクロストリップ線路とエアライン線路との接続の様子を示す斜視図。
【図2】図1の斜視図中のI−I線に沿った断面図。
【図3】従来の低損失高周波回路において、マイクロストリップ線路型高周波回路部品とエアライン線路型高周波回路との接続の様子を示す斜視図。
【図4】図3の斜視図中のII−II線に沿った断面図。
【符号の説明】
10 低損失高周波回路
11 マイクロストリップ線路
12 誘電体基板
13 マイクロストリップ線路型高周波回路部品
14 エアライン
15 エアライン型高周波回路
17 マイクロストリップ線路型高周波回路部品における接地導体
18 長溝
20 接続手段
21 ストリップ導体(接続導体)
22 インピーダンス整合用誘電体
23 エアライン型高周波回路における中空部分
24 接続導体の湾曲部
25 エアライン型高周波回路における接地導体
Claims (4)
- マイクロストリップ線路を有するマイクロストリップ線路型高周波回路部品とエアラインを有するエアライン型高周波回路とを備える低損失高周波回路において、前記マイクロストリップ線路型高周波回路部品と前記エアライン型高周波回路とを電気的に接続する接続手段を前記エアライン型高周波回路の中空部分に設けることを特徴とする低損失高周波回路。
- 前記接続手段は前記マイクロストリップ線路型高周波回路部品のマイクロストリップ線路とエアライン型高周波回路のエアラインとを電気的に接続する接続導体と、この接続導体を前記マイクロストリップ線路型高周波回路部品のマイクロストリップ線路上で固定するインピーダンス整合用誘電体とを備えることを特徴とする請求項1記載の低損失高周波回路。
- 前記接続手段は、前記接続導体にストリップ導体を用いており、前記エアライン型高周波回路の中空部分の前記マイクロストリップ線路型高周波回路部品側端部近傍に備えられることを特徴とする請求項1または2記載の低損失高周波回路。
- 前記エアライン型高周波回路の中空部分を形成するために、前記マイクロストリップ線路型高周波回路部品のマイクロストリップ線路と前記エアライン型高周波回路の接地導体との隙間を前記インピーダンス整合用誘電体で塞ぐことを特徴とする請求項1または2記載の低損失高周波回路。
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- 2002-09-20 JP JP2002274568A patent/JP2004112584A/ja not_active Abandoned
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