JP2004110837A - 画像処理プログラムを記録した媒体、画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 試行錯誤の結果、所望の結果が得られるものと考えて印刷を実行しても、実際にはシャープネスの強調度合いが思っていたものとは異なることがあった。
【解決手段】 画像処理が対象とする画素に対して所定の範囲にある画素のデータを使用して演算を行うような場合には、解像度の変更も画像処理の結果に影響を及ぼすため、選択された画像ファイル15aに所定の画像処理を実行する指示と画像サイズの指示を与えた場合に、解像度を増減させる必要があるのか否かを判定し、増減する場合には画像処理の強調程度を調整し、調整された強調度合いに基づいて画像処理と解像度の変更を行うようにした。
【選択図】 図2

Description

 本発明は、画像処理プログラムを記録した媒体、画像処理装置および画像処理方法に関する。
 近年、デジタルスチルカメラなどで撮影した画像データをコンピュータで利用することが多くなった。以前は、デジタルスチルカメラの解像度が低く、印刷時には解像度を上げることの方が多かった。すなわち、撮影時の画像データは35万画素相当であるにもかかわらず、印刷時には200万画素相当のデータが必要になるという場合、解像度を上げている(なお、本願では画素を増やすことを統一的に高解像度化するというように表現し、画素を減らすことを低解像度化すると表現する)。この意味で、画素数と解像度及び画像サイズはほぼ等価な概念として使用する。
 しかしながら、デジタルスチルカメラやスキャナーのような画像入力機器の高品質化がめざましい今日においては、画像データの解像度の方が印刷時の解像度よりも大きいことが生じてきている。このため、以前のように高解像度化するばかりではなく、低解像度化の処理が行われる場合が多くなってきている。
画像を出力する際には、このような解像度の調整が必須であるが、フォトレタッチアプリケーションなどによって画質を調整する画像処理も行われることが多い。すなわち、表面的には画質の調整を行い、その出力段階で解像度の調整が実行されている。
 画像処理は各種のものがあるが、その一つとして演算時にマスクフィルタを使用するものも多い。例えば、シャープネス強調の画像処理では処理対象の画素を中心に5×5升の正方形のアンシャープネスマスクを使用して演算を実行する。一般に、フォトレタッチアプリケーションをユーザが操作してシャープネス強調を行なう場合、その処理強度は試行錯誤を経て適宜調整する。試行錯誤は画面で確認しながら行うことになるが、この時点では画像のサイズはそのままで処理強度を調整する。
 試行錯誤の結果、所望の結果が得られるものと考えて印刷を実行したりすると、その時に初めて解像度変換とともにシャープネス強調されるということが多い。ところが、実際に印刷などを経てみると、シャープネスの強調度合いが思っていたものとは異なることがあった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、シャープネス強調などの画像処理の結果を真に所望とする程度で反映させることが可能な画像処理プログラムを記録した媒体、画像処理装置および画像処理方法の提供を目的とする。
 上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、画像をドットマトリクス状の各画素として表した画像データであって第一の画像サイズと第二の画像サイズを有するものについてコンピュータにて画像処理を実行させる画像処理プログラムを記録した媒体であって、上記第一の画像サイズと第二の画像サイズの変化度合いを検知する変化度合い検知機能と、この検知された画像サイズの変化度合いに基づいて上記第一の画像サイズにおける画像処理の程度を上記第二の画像サイズにおける画像処理の程度に調整する調整機能と、調整された程度に基づいて上記第二の画像サイズにおける画像データの各画素と共に所定の範囲の周囲の画素の画像データを使用しつつ画像処理する画像処理機能とをコンピュータに実現させる構成としてある。
 ここでは、画像処理が処理対象の画素を中心とした所定の範囲の周囲の画素をも使用して実施されることを前提としている。例えば、5×5画素が画像処理で処理対象とされるとして、200×200画素の画像と1000×1000画素の画像では5×5画素の処理対象範囲が全体の画像に占める割合は当然に変化する。画像の拡大や縮小に伴ってこのように影響を受ける画素の範囲が変化しなければ画像処理の結果も変化するのが当然である。
 これに対し、上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、本画像処理プログラムをコンピュータにて実行させると、第一の画像サイズと第二の画像サイズの変化度合いを検知するとともに、この検知された画像サイズの変化度合いに基づいて上記第一の画像サイズにおける画像処理の程度を上記第二の画像サイズにおける画像処理の程度に調整し、調整された程度に基づいて上記第二の画像サイズにおける画像データの各画素と共に所定の範囲の周囲の画素の画像データを使用しつつ画像処理する。
すなわち、画像サイズの変化度合いに基づいて画像処理の程度を調整することにより、従来の問題点を解決する。
 また、画像処理の程度を調整する手法は各種の態様を採用可能である。請求項2にかかる発明は、上記請求項1に記載の画像処理プログラムを記録した媒体において、上記画像処理機能では、処理の強度を変更可能であり、上記調整機能では、この強度を変更させて画像処理の程度を調整させる構成としてある。
上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、画像処理機能での処理の強度が変更可能であるので、画像処理の程度を調整するために調整機能はこの強度を変更させる。
例えば、大きな画像となる場合に処理対象の範囲が相対的に小さくなるとしても、強度を上げることによって画像の大小の影響を相殺することができる。
 さらに、画像処理の程度を調整する他の手法の一例として、請求項3にかかる発明は、上記請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像処理プログラムを記録した媒体において、上記画像処理機能では、処理の対象とする範囲を変更可能であり、上記調整機能では、この範囲を変更させて画像処理の程度を調整させる構成としてある。
上記のように構成した請求項3にかかる発明においては、画像処理機能での処理の対象とする範囲が変更可能であるので、画像処理の程度を調整するために調整機能はこの範囲を変更させる。
例えば、大きな画像となる場合には処理対象の範囲を大きくすればよいし、小さな画像となる場合には処理対象の範囲を小さくすれば画像の大小の変化による影響を最小限にすることができる。
 さらに、請求項4にかかる発明は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像処理プログラムを記録した媒体において、上記画像処理機能では、処理対象となる画素を中心とした所定範囲の画素の画像データを用いて演算させるマスクフィルタを使用する構成としてある。
上記のように構成した請求項4にかかる発明においては、画像処理でマスクフィルタを使用するので、処理対象となる画素を中心とした当該マスクサイズの範囲の画素の画像データが演算に用いられる。
画像処理の程度を調整するには、必ずしもその画像処理で調整しなければならないわけではない。このため、請求項5にかかる発明は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像処理プログラムを記録した媒体において、上記画像処理機能では、複数の画像処理を実行可能であり、上記調整機能では、一の画像処理で上記程度を調整する必要がある場合に他の画像処理の程度を調整する構成としてある。
例えば、シャープネス強調を行う画像処理と、コントラストを強調する画像処理とがあるとして、演算手法次第でコントラストの強調処理にもシャープネス強調の効果を得られることがある。従って、シャープネス強調が画像サイズの変化によって本来のものよりも弱められるとしたときに、コントラストの強調度合いでシャープネス強調の効果を得るようにしても結果は同等である。
このため、上記のように構成した請求項5にかかる発明においては、画像処理機能が複数の画像処理を実行可能であるときに、一の画像処理で上記程度を調整する必要がある場合に上記調整機能は他の画像処理の程度を調整する。
 また、画像データが第一の画像サイズと第二の画像サイズを有する場合も適宜あり、必ずしも一の状況に限られるものではない。このため、請求項6にかかる発明においては、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像処理プログラムを記録した媒体において、上記画像データを上記第一の画像サイズのものから上記第二の画像サイズのものへと変換する機能を実行させる構成としてある。
すなわち、上記第一の画像サイズの画像データがあり、それに適する画像処理の強度が得られている場合に、当該画像サイズを第二の画像サイズへと変換させるとともに、この第二の画像サイズで画像処理を実行するべく、同第一の画像サイズでの画像処理の程度を調整し、調整された程度に基づいて画像処理を実行する。
 さらに、本発明は、画像をドットマトリクス状の各画素として表した画像データについてコンピュータにて画像処理を実行させる画像処理プログラムを記録した媒体であって、上記画像データにおける第一の画像サイズでの画像処理の程度を特定した場合において、同画像データを第二の画像サイズで出力するときに、同第一の画像サイズと同第二の画像サイズの変化度合いを検知する機能と、この検知された画像サイズの変化度合いに基づいて上記第一の画像サイズにおける画像処理の程度を上記第二の画像サイズにおける画像処理の程度に調整する機能と、調整された程度に基づいて上記第二の画像サイズにおける画像データの各画素と共に所定の範囲の周囲の画素の画像データを使用しつつ画像処理する機能とをコンピュータに実現させると構成とすることもできる。
 すなわち、上記画像データにおける第一の画像サイズでの画像処理の程度を特定した上で上記画像データを第二の画像サイズで出力するときに、同第一の画像サイズと同第二の画像サイズの変化度合いを検知し、この検知された画像サイズの変化度合いに基づいて上記第一の画像サイズにおける画像処理の程度を上記第二の画像サイズにおける画像処理の程度に調整するとともに、調整された程度に基づいて上記第二の画像サイズにおける画像データの各画素と共に所定の範囲の周囲の画素の画像データを使用しつつ画像処理する。
 むろん、このような記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地無く同等である。
さらに、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実現されている場合においても発明の思想において全く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み込まれるような形態のものとしてあってもよい。
 このように、画像サイズの変化度合いに基づいて画像処理の程度を調整する手法は実体のあるコンピュータにおいて実現され、その意味で本発明をそのようなコンピュータを含んだ実体のある装置としても適用可能であることは容易に理解できる。このため、請求項7〜請求項12にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。すなわち、コンピュータで制御される実体のある装置としても有効であることに相違はない。むろん、このような画像処理装置は単独で実施される場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で他の方法とともに実施されることもあるなど、発明の思想としてはこれに限らず、各種の態様を含むものであって、適宜、変更可能である。
 また、このような画像処理プログラムはかかる制御に従って処理を進めていく上で、その根底にはその手順に発明が存在するということは当然であり、方法としても適用可能であることは容易に理解できる。このため、請求項13〜請求項18にかかる発明においても、基本的には同様の作用となる。すなわち、必ずしも実体のある媒体などに限らず、その方法としても有効であることに相違はない。
 さらには、プログラム自身として本発明が実現されるのは当然である。
 以上説明したように請求項1、請求項7、請求項13にかかる本発明によれば、画像サイズの変化に関わらず、画像処理の結果を真に所望とする程度で反映させることが可能な画像処理プログラムを記録した媒体、画像処理装置および画像処理方法を提供することができる。
また、請求項2、請求項8、請求項14にかかる発明によれば、画像処理の強度を変更可能であるときに、簡易に程度を調整することができる。
さらに、請求項3、請求項9、請求項15にかかる発明によれば、処理対象範囲を変更可能であるときに、簡易に程度を調整することができる。
 さらに、請求項4、請求項10、請求項16にかかる発明によれば、明確に処理対象範囲が固定されているマスクフィルタを使用する場合に適用可能となる。
さらに、請求項5、請求項11、請求項17にかかる発明によれば、別の画像処理で程度を調整するため、画像処理の強度を調整できない画像処理が適用される場合においても適用可能となる。
さらに、請求項6、請求項12、請求項18にかかる発明によれば、第一の画像サイズから第二の画像サイズへと画像サイズの変更をする場合に、適度な強度で画像処理を実行することが可能となる。
 以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
図1は当該画像処理プログラムが実行されるパーソナルコンピュータ(以下、コンピュータと呼ぶ)の概略ハードウェア構成を示しており、図2は本発明のシステムを概略的に示している。
まず、図1に示す概略ハードウェア構成について説明する。コンピュータ10は演算処理の中枢をなすCPU11を備えており、このCPU11にはシステムバス12を介してBIOSなどの記載されたROM13やRAM14にアクセス可能となっている。また、システムバス12には外部記憶装置としてのハードディスクドライブ15とフレキシブルディスクドライブ16とCD−ROMドライブ17とが接続されており、ハードディスクドライブ15に記憶されたオペレーティングシステム20やアプリケーション30などがRAM14に転送され、CPU11はROM13とRAM14に適宜アクセスしてソフトウェアを実行する。
 シリアルI/O19aにはキーボード41やマウス42の操作用入力機器が接続され、図示しないディスプレイカードを介して表示用のディスプレイ18も接続されている。さらに、外部のデジカメ43などとはシリアル通信用I/O19aを介してシリアル接続が可能であり、外部のプリンタ50とはパラレル通信用I/O19bを介してパラレル接続が可能となっている。本コンピュータ10の構成は簡略化して説明しているが、パーソナルコンピュータとして一般的な構成を有するものを採用することができる。
 また、本発明が適用されるコンピュータはパーソナルコンピュータに限定されるものではない。この実施例はいわゆるデスクトップ型コンピュータであるが、ノート型であるとか、モバイル対応のものであっても良い。また、コンピュータとして汎用のものである必要はなく、デジカメ内に収容された制御回路部分にもCPUを始めとするコンピュータは内蔵されていると言える。さらには、プリンタ内部にも同様にしてコンピュータは内蔵可能であるし、ビデオカメラやテレビなどにおいてもコンピュータを内蔵することは可能であり、本発明を適用することは可能である。
 この例では各プログラムの類はハードディスクドライブ15に記憶されているが、記録媒体はこれに限定されるものではない。例えば、フレキシブルディスク16aであるとか、CD−ROM17aであってもよい。これらの記録媒体に記録されたプログラムはフレキシブルディスクドライブ16やCD−ROMドライブ17を介してコンピュータにて読み込まれ、ハードディスクドライブ15にインストールされる。そして、ハードディスクドライブ15を介してRAM14上に読み込まれてコンピュータを制御することになる。また、記録媒体はこれに限らず、光磁気ディスクなどであってもよい。また、半導体デバイスとしてフラッシュカードなどの不揮発性メモリなどを利用することも可能であるし、モデムや通信回線を介して外部のファイルサーバにアクセスしてダウンロードする場合でもサーバーの記憶部が記録媒体となりうることはいうまでもない。
 図2に示すようにアプリケーション30はオペレーティングシステム20を介してハードディスクドライブ15とのファイルの読み書きを行いながら、画像データファイルの画像処理を実現している。画像処理においてアクセスするファイルは、画像ファイル15aと、調整テーブル15bと、プリンタ情報ファイル15cが主なものであり、これらは上記ハードディスクドライブ15に記憶されている。画像ファイル15aはデジカメ43などで撮影した写真画像データであるとか、webサイトからのダウンロードしたファイルであるとか、各種のCD−ROMからコピーしたようなものが該当する。
 この画像ファイル15aの管理については各種の手法を採用可能であるが、その一例としてオリジナルのデータファイルには手を加えず、修整するパラメータを対応させて用意しておく手法(修整パラメータ方式)も利用可能である。すなわち、画像を拡大したり縮小したりして表示印刷するような場合でもオリジナルのデータファイルはそのままにしておき、拡大あるいは縮小する倍率を表すパラメータを作成し、表示時、あるいは印刷時に対象となっているデータファイルに対応するパラメータを読み出し、読み出したパラメータに応じて拡大あるいは縮小する。むろん、拡大や縮小のみならず、シャープネス強調であるとかコントラスト強調といった画像処理のパラメータを利用することもできる。
 アプリケーション30には、上記ハードディスクドライブ15との入出力を始めとして全体の制御を行う制御モジュール30aとともに、上記画像ファイル15aを選択する画像ファイル選択モジュール30bと、印刷する際の大きさを取得するための印刷サイズ指示取得モジュール30cと、選択した画像ファイル15aのシャープネスを強調するためのシャープネス強調処理モジュール30dと、この強調度合いを指示するための画像処理指示モジュール30e、解像度の変化に伴って必要となる強調度合いを上記調整テーブル15bを参照しつつ決定する強調度合い調整モジュール30fと、解像度の変換を実行する解像度変換モジュール30gとを備えている。
 画像ファイル選択モジュール30bは、ハードディスクドライブ15に記録されている複数の画像ファイル15aについてGUIで選択指示を得るものであり、同画像ファイル15aの一覧を取得し、ディスプレイ18に表示しつつ、そのいずれかを選択する操作をキーボード41やマウス42から得て処理の対象となる画像ファイル15aを決定する。
 印刷サイズ指示取得モジュール30cもGUIを利用して印刷しようとする画像の大きさを直接的あるいは間接的に取得する。直接的に取得する場合はキーボード41やマウス42を使用して画像の大きさを入力するが、間接的に取得する場合はディスプレイ18上に表示された数種の用紙や数種の配列から適当なものを選択し、この選択された用紙や配列から実質的に印刷される大きさを計算する。
 画像ファイル15aはドットマトリクス状の画素を配列したデータファイルであって個々の画素に対応するデータが存在する。一方、プリンタ50はドットマトリクス状に記録材を付して印刷を行うものであり、印刷可能な最小単位のドット密度が解像度となる。便宜上、画像ファイルの画素数も広義の意味での解像度と呼ぶことにすると、所定の大きさで印刷しようとした場合には、プリンタ情報ファイル15cで取得されるプリンタ50の解像度と画像ファイル15aの解像度との相対関係で画像ファイル15aを拡大あるいは縮小する必要が生じる。解像度変換モジュール30gはこのようにして解像度が異なる場合にアプリケーション30内で両者を一致させるものである。なお、印刷時には、この解像度をオペレーティングシステム20のプリンタドライバ20aにて一致させることも可能である。
 ところで、このアプリケーション30では画像処理としてシャープネスの強調処理が可能となっており、選択された画像ファイル15aに対して所定の演算を実行することによりシャープネス強調処理モジュール30dが強調処理を実行する。後述するようにこの演算処理の過程で強調度合いを指定可能であり、通常は画像処理指示モジュール30eにて強調度合いをGUIにて取得して実行している。
 従来は、このような画像処理指示モジュール30eにて指示される強調度合いに基づいて端的にシャープネス強調処理モジュール30dが強調処理を実行しているが、本発明においては後に詳述するように、強調度合い調整モジュール30fが上述した解像度の変換度合いと現実に指示された強調度合いを基準としつつ上記調整テーブル15bを参照し、この強調度合いを調整する。なお、解像度の変換度合い自体は選択された画像ファイル15aと印刷指示された印刷サイズとプリンタ情報ファイル15cの解像度とに基づいて計算される。
 以下、図3に示すフローチャートを参照しつつ処理の流れについて説明する。
まず、ステップ100では、画像ファイルを選択する。区画化されたハードディスクドライブ15のある領域を参照し、複数の画像ファイル15aがあればそれらをサムネールで表示したり、単にファイル名を表示するなどし、ユーザの選択操作に対応した画像ファイル15aを選択する。ステップ102では選択された画像ファイルの解像度を取得する。この解像度は上述したように画素数の意味であり、物理的なデータファイルの先頭に設けられたヘッダ領域を参照し、当該画像ファイル15aが縦横何画素で構成されているかという情報を取得する。
 次に、ステップ104ではシャープネス強調を行うための強調度合いの指示を入力する。強調度合いは数値で指示してもよいし、予め強調処理した場合の画像と逆の処理をした場合の画像とを並べて表示し、いずれかを選択するという操作を繰り返して所望の強調度合いへ到達させるというものでも良い。いずれにしても本発明においては、その指示手法は任意であり、詳述しない。
強調度合いを得られたら、表示している解像度のままステップ106にてその強調度合いでシャープネス強調処理を実行する。ここで、シャープネス強調処理について説明する。
 シャープネスの強調処理は、次のようにして行う。強調前の各画素の輝度Yに対して強調後の輝度Y’は、
Y’=Y+Eenhance ・(Y−Yunsharp )…(1)
として演算される。ここで、Yunsharp は各画素の画像データに対してアンシャープマスク処理を施したものであり、ここでアンシャープマスク処理について説明する。図4〜図6は三つの大きさの異なるアンシャープマスク60(61〜63)を示している。このアンシャープマスク60は、中央の「100」の値をマトリクス状の画像データにおける処理対象画素Y(x,y)の重み付けとし、その周縁画素に対して同マスクの升目における数値に対応した重み付けをして積算するのに利用される。今、図5に示すアンシャープマスク62を利用するのであれば、
Figure 2004110837
なる演算式に基づいて積算する。(2)式において、「632」とは重み付け係数の合計値であり、むろんサイズの異なる三つのアンシャープマスク61〜63においては、それぞれ「396」、「632」「2516」というような値となる。また、Mijはアンシャープマスクの升目に記載されている重み係数であり、Y(x,y)は各画素の画像データである。なお、ijについては異なる縦横サイズの三つのアンシャープマスク61〜63に対して横列と縦列の座標値で示している。
 (1)式に基づいて演算されるシャープネス強調演算の意味するところは次のようになる。Yunsharp (x,y)は注目画素に対して周縁画素の重み付けを低くして加算したものであるから、いわゆる「なまった(アンシャープ)」画像データとしていることになる。このようにしてなまらせたものはいわゆるローパスフィルタをかけたものと同様の意味あいを持つ。従って、「Y(x,y)−Yunsharp (x,y)」とは本来の全成分から低周波成分を引いたことになってハイパスフィルタをかけたものと同様の意味あいを持つ。そして、ハイパスフィルタを通過したこの高周波成分に対してシャープネス強調度Eenhance を乗算して「Y(x,y)」に加えれば同シャープネス強調度Eenhance に比例して高周波成分を増したことになり、エッジやシャープネスが強調される結果となる。
 一方、シャープネスの強調度合いは、アンシャープマスクの大きさによっても変化する。縦横の升目数の異なる三つのアンシャープマスク61〜63であれば、大きなマスクほど注目画素の近隣の画素に対する重み付けが大きく、遠くの画素にいたるまでの距離の中で徐々に重み付けが減っていっている。これは言い換えればよりローパスフィルタとしての性格が強くなり、(1)式に従って高周波成分を生成しやすくなるからである。
 従って、シャープネス強調度Eenhance が大きければ大きなサイズのアンシャープマスク63を利用すればよいし、シャープネス強調度Eenhance が小さければ小さなサイズのアンシャープマスク61を利用すればよいし、中間的な画素数であれば中間サイズのアンシャープマスク62を利用すればよくなる。
 アンシャープマスク60は図からも明らかなように、中央部にて最も重み付けが大きく、周縁に向かうにつれて徐々に重み付けの数値が小さくなっている。この変化具合は必ずしも固定的なものではなく、適宜変更可能である。むろん、その名称の如何も問わないし、サイズについても例示的なものにすぎず、「11×11」の升目数であっても良い。また、必ずしも中心画素に対して対象な領域に限らず、「6×6」の升目数であっても良いし、さらには、正方領域に限らず、円形に近い領域とすることもでき、これらの升目の変形や形状の変形によってシャープネスの強調程度を調整することができる。
 ただし、(2)式の演算は、処理対象画素の周囲の画素に対して、採用するアンシャープマスク60の升目数だけ乗算演算と加算演算が必要になり、処理量としては多大になるから、これを低減する。適当なサイズのアンシャープマスク60を選択した場合に必ずしも全ての升目についての演算が必要ともいえない。図5に示す「7×7」のアンシャープマスク62において最外周の升目の重み付けは「0」あるいは「1」であり、「0」については重み付けの乗算が無意味であるし、「1」の重み付けは升目の全合計値の「632」と比較すれば非常にわずかな重みしか持たないといえる。
 このような状況から、「7×7」のアンシャープマスク62の全升目について演算するのではなく、二重線に囲まれた内側の「5×5」のアンシャープマスク62aを使用する。このアンシャープマスク62aは「7×7」のアンシャープマスク62の最外周を省略するものであり、同様のことは図6に示す「13×13」のアンシャープマスク63の最外周を省略するものとしてもよい。また、「13×13」のアンシャープマスク63の場合は外周側の二升分を省略するということも可能である。「7×7」のアンシャープマスク62の場合は、処理対象画素の回りに「48(=7×7−1)」個の画素があり、これだけの乗算と加算が必要である。しかしながら、実質的に同じ演算結果となる「5×5」のアンシャープマスク62aにおいては「24(=5×5−1)」回の演算となり、演算量は半減する。「13×13」のアンシャープマスク63の場合は「168(=13×13−1)」回から「120(=11×11−1)」回へと減少する。
 ところで、これまでは理解の簡易のために各画素の輝度と呼んで説明したが、実際には各画素はRGBの階調データを有しており、輝度YはRGBの階調データに基づいて演算しなければならない。本実施形態においては、演算の簡易のため、
Y=0.30R+0.59G+0.11B     …(3)
に示すように、RGBの階調データの単純な重み付け加算で変換する。
強調後の輝度Y’と強調前の輝度Yから、
delta=Y−Y’              …(4)
と置き換えれば、変換後のR’G’B’は、
R’=R+delta
G’=G+delta
B’=B+delta              …(5)
のように演算可能となる。このようにすれば重み付け加算は1/3となるので、全体の処理時間としても50〜70%程度の減少が可能となる。また、変換結果は色ノイズの強調がなくなり、画質が向上した。なお、輝度Yを求めるときに必ずしも(3)式のように厳格な重み付けを行う必要もない。例えば、(6)式のように単純な平均値でもさほど大きな誤差は出ない。
Y=(R+G+B)/3             …(6)
 さらに簡易にするならば、(3)式において最も輝度Yに対する貢献値の大きいG成分だけで輝度Yとみなしてしまっても必ずしも大きな誤差は出ない。
以上のようにしてシャープネス強調処理を行うとすると、強調度合いは係数Eenhanceかアンシャープマスク60の大きさに依存することになる。ただ、ステップ106で表示用にシャープネス強調処理を行う場合はアンシャープマスク60については「7×7」のアンシャープマスク62を固定的に使用し、係数Eenhanceだけで調整を行うことにする。
 そして、ステップ108では表示された画像に対してこの強調度合いでよいか否かを判断させ、その操作を入力して処理を分岐する。すなわち、やり直す場合にはステップ104にて再度強調度合いを指示させるが、所望の強調がなされた場合にはステップ110にて印刷させるか否かを入力させる。印刷させる場合にはステップ112にて印刷サイズの指示を入力する。
 印刷サイズは印刷用紙と配置などを指定することによって間接的に入力することができる。図7は印刷サイズ指示入力用の画面表示を示しており、ウィンドウ領域の上方部分30hを画像の印刷配置を選択する領域とし、左下部分30iを画像データ以外のオプション印刷項目を選択する領域とし、右下部分30jを用紙の選択領域としている。なお、波線で示した領域30n,30pについては後述する。
 上方部分30hで印刷配置を示しているが、これは配置とともに印刷される大きさをも示している。この例であれば、左から「4枚」、「アルバム」、「シール」と表示しつつそのレイアウトを示している。これらは1枚の用紙における画像の配置を示しつつ用紙との相対的な比率情報を含んでいる。従って、右下部分30jの選択領域で選択される用紙の大きさが決まればその大きさとの比率から画像データを印刷すべき具体的な大きさが分かり、所定の計算式に基づいて自ずから拡大縮小指示が算出されることになる。すなわち、この印刷配置の選択結果は一つの印刷サイズ指示として利用される。この例では複数の画像データを同時に印刷するためにそれぞれの印刷配置を選択して間接的に拡大縮小指示を取得するようにしているが、一枚だけ印刷させるものとしてそのサイズを指定したり、あるいは拡大縮小の比率を指定するというように、より直接的な手法で指定するようにしても良い。
 また、右下部分30jでは用紙を選択するようにしているが、この用紙の大きさも印刷サイズ指示の一部である。例えば、一枚の用紙に4枚の画像データを印刷するものとするとそれぞれの大きさはA4の用紙を選択するのとB5で印刷するのでは大きさが自ずから変化してくるからである。
 さらに、左下部分30iではオプション印刷項目として「トンボ」、「日付」、「タイトル」を印刷するか否かを選択できる。この例ではオプションの印刷の有無によって印刷のサイズが変化することはない。しかし、オプションとして「縁有り」や「縁無し」を選択することもでき、このようにした場合にも印刷のサイズに影響を与え、印刷サイズ指示入力の一つとなる。
以上のような画面入力に基づき、印刷サイズは印刷配置と用紙とオプションの選択状況に従って自ずから計算される。
 次に、ステップ114では拡大縮小率を算出する。ここで必要となるのは実際の画素数の変化である。ステップ102で対象となっている画像データの画素数は取得されている。一方、ステップ112にて印刷サイズを取得しているので後はプリンタ情報ファイル15cにおけるプリンタ50の解像度を参照すれば印刷させる際の画素数が算出される。例えば、印刷される際のインチ単位の幅と1インチ辺りのドット数(720ドットパーインチ{dpi})が分かれば単純に両者を乗算することによって幅方向の画素数が算出される。そして、元の画像データの画素数と比較し、拡大することになるのか縮小することになるのか拡大縮小率を算出する。
 このようにして拡大縮小率を算出したら、ステップ116では調整テーブル15bを算出して強調度合いの調整を行う。この後、強調度合いを調整したらステップ118にて解像度変換と印刷用シャープネス強調処理を行うことになるので、この調整原理について説明する。
図8〜図10は解像度変換を行ってからシャープネス強調処理を実施する場合に強調度合いを係数で調整する例を示している。
 図8は画像の大きさの変化とこれに対するアンシャープネスマスクの相対的な大きさを示している。同図(a)に示すように先に画像を縮小する場合、画像の大きさに対するアンシャープネスマスクの大きさの比は大きくなる。これは広い範囲についてアンシャープネスをかけたデータを元の画素データから減算することを意味するから、解像度を変化させない場合と比べてシャープネス強調を強くかけたようになる。一方、同図(b)に示すように先に画像を拡大する場合、アンシャープネスマスクの大きさの比は小さくなり、狭い範囲についてアンシャープネスをかけたデータを元の画素データから減算することを意味するから、シャープネス強調の度合いを弱めたようになる。なお、ピッチが狭い方が強調の度合いが強いことを示している。
 すなわち、縮小すれば強調度合いが大きくなり、拡大すれば強調度合いが小さくなる傾向を示すから、これを相殺するように強調度合いを調整する。図9は調整テーブルの内容を示しており、解像度の変更が無いのであればサイズ倍率は1倍であり、拡大するのであればサイズ倍率は1よりも大きく、縮小すればサイズ倍率は1よりも小さくなる。サイズ倍率は表の横軸であり、縦軸は本来の強調度合いであって1よりも大きければ強調を意味し、1よりも小さければ弱くする状況を意味する。拡大すると強調処理が弱くなるため、強調するのであればその強調度合いを強めるし、強調度合いを弱めるのであればさらに弱める度合いを上げる。すなわち、強調度合いを上げる。逆に縮小する場合には強調処理が強くなるため、強調するのであればその強調度合いを弱めるし、強調度合いを弱めるのであれば弱める度合いを下げる。すなわち、強調度合いを下げる。
 図10を参照すると、ステップ130で解像度変換を行った後、ステップ132でサイズ変更の度合いを取得し、ステップ134では調整テーブルを参照して具体的な強調度合いの調整を行う。すなわち、サイズ変化度合いと強調度合いの二つのパラメータから予め登録されている調整された強調度合いが調整テーブルから参照される。そして、全体的にはサイズを拡大しているのであれば強調度合いを強くするべく係数Eenhanceを大きくするし、縮小しているのであれば強調度合いを弱くするべく係数Eenhanceを小さくする。
 図9を参照すると、サイズ倍率が1倍であるときには、強度の変更はない。これに対してサイズ倍率を5倍に拡大するときには、1.5倍の強度を強調調整して1.8倍にするし、0.5倍の強度を強調調整して0.2倍にしている。逆に、サイズ倍率を0.2倍に縮小するときには、1.5倍の強度を弱めるように調整して1.2倍にするし、0.5倍の強度を強めるように調整して0.8倍にしている。これらはいずれもステップ132におけるサイズ拡大か否かの判断を経てステップ134あるいはステップ136にて行われる。
そして、このようにして調整された係数Eenhanceに基づいてステップ136では、シャープネス強調処理を実施し、その後、ステップ120にてプリンタ50の色空間へと色変換してからステップ122にて印刷データを出力する。
 上述したように修整パラメータ方式で画像ファイル15aを管理している場合、画像処理の強度は予めパラメータとして保存されていることになる。しかしながら、一応は確定しているパラメータも実際の印刷時に確定する印刷サイズによって適当な値に修正されることになるため、ある大きさの状態で決めておいた画像処理のパラメータは決して無駄になることはない。逆に印刷サイズ毎に最適な画像処理を施しつつそのようなデータファイルを個別に用意しておくことになるとハードディスクドライブ15の記憶領域を沢山必要としてしまうことになる
一方、図11〜図13は解像度変換を行ってからシャープネス強調処理を実施する場合に強調度合いをマスクフィルタの選択で調整する例を示している。
 図11は画像の大きさの変化とこれに対するアンシャープネスマスクの相対的な大きさを示している。同図(a)に示すように先に画像を縮小する場合、元の画像とマスクフィルタの相対比を維持しようとすれば、マスクフィルタのサイズを小さくする必要がある。そして、小さいサイズを選択すれば同じ範囲についてアンシャープネスをかけたデータを元の画素データから減算することを意味するから、シャープネス強調の程度を変化させないようにすることができる。一方、同図(b)に示すように先に画像を拡大する場合、元の画像とマスクフィルタの相対比を維持しようとすれば、マスクフィルタのサイズを大きくする必要があり、大きいサイズを選択すれば同じ範囲についてアンシャープネスをかけたデータを元の画素データから減算することを意味するから、シャープネス強調の程度を変化させないようにすることができる。
 すなわち、実質的に同じ範囲となる周囲の画素の画像データを含めて演算するためには、縮小するのであればマスクフィルタも小さいものを利用しなければならないし、拡大するのであればマスクフィルタも大きいものを利用しなければならない。図12は調整テーブルの内容を示しており、マスクフィルタのサイズはある程度固定的であるので、サイズ倍率に幅を持たせて所定の大きさのマスクフィルタを割り当てるようにしている。ここでは、解像度の変更が無い部類のものとして3〜0.7倍を、拡大する部類のものとして3倍以上を、縮小する部類のものとして0.7倍以下というように分類し、さらに、強調度合いを1.2〜0.8の分類と、1.2以上の分類と、0.8以下の分類とに分けている。
サイズの変更がない標準状態として、強調度合いが1.2以上であれば9×9の升目のアンシャープネスマスクを使用し、強調度合いが通常程度の1.2〜0.8倍であれば7×7の升目のアンシャープネスマスクを使用し、強調度合いが0.7以下であれば5×5の升目のアンシャープネスマスクを使用するものとする。
 画像を拡大する場合、マスクサイズとの相対比を維持しようとするため、使用するマスクフィルタのサイズはそれぞれ13×13、9×9、7×7のサイズとなり、画像を縮小するときに使用するマスクフィルタのサイズは7×7、5×5、3×3のサイズとなる。
これを図13に示すフローチャートを参照して説明すると、先ず、ステップ140にて解像度変換を行なって拡大あるいは縮小を行い、ステップ142でその際のサイズ変更の度合いを検知しつつ処理を分岐する。すなわち、サイズ倍率が3倍以上に拡大している場合にはステップ144にて全体にマスクサイズを大きくさせ、サイズ倍率を0.7倍以下として縮小している場合にはステップ146にてマスクサイズを小さくさせ、その中間であればマスクサイズを変化させない。そして、ステップ148ではこのようにして対応関係を決めたマスクサイズのアンシャープマスク60を利用してシャープネス強調処理を実行する。
 一方、近年ではデジタルスチルカメラなどの解像度が高く、元の画像ファイル15aの解像度のままではディスプレイ18上に一部しか表示できないということも多い。この場合、ディスプレイ18上ではサムネールあるいは予め所定倍率で縮小された画像データに基づいてシャープネス強調の試行錯誤が行われる。
図14〜図16はこのような縮小画像データを利用する場合を示している。
図14に示すように元の画像ファイル15aでの画像が大きくディスプレイ18上で表示できない場合や複数の画像を表示したい場合があり、サムネールのように縮小して表示することが多い(なお、以下において縮小表示と呼ぶ)。この場合、縮小表示でシャープネス強調結果を表示させるときのマスクサイズと元の画像との比は縮小表示のものとの比とは異なるため、シャープネス強調の程度を合わせる必要がある。すなわち、ここでは縮小表示の解像度が第一の画像サイズに対応し、元の解像度が第二の画像サイズに対応する。そして、上述した例のように第一の画像サイズから第二の画像サイズへの解像度の変換を必ずしも実行していない。
 元の画像ファイル15aの画像に対して表示中の画像が縮小表示となっているのであれば同じアンシャープネスマスクを使用しても強調の度合いは弱くなるから、縮小表示中であって拡大画像に処理をかけることになるなら強調度合いを上げる。逆に、元の画像ファイル15aの画像に対して表示中の画像が拡大表示となっているのであれば同じアンシャープネスマスクを使用すると強調の度合いは強くなりすぎるから、拡大表示中であって縮小画像に処理をかけることになるなら強調度合いを下げる。
 図15は、この対応関係を表す調整テーブル15bの内容を示しており、元の画像ファイル15aの画像に対して表示中の画像が400%の拡大表示となっているのであれば強度を「1.5」から「1.2」に弱めたり、強度を「0.5」から「0.8」に強めている。また、元の画像ファイル15aの画像に対して表示中の画像が50%の縮小表示となっているのであれば強度を「1.5」から「1.8」に強めたり、強度を「0.5」から「0.2」に弱めている。
 これを図16に示すフローチャートを参照して説明すると、ステップ150にて現在の表示倍率を求める。すなわち、元の画像の大きさを基準として拡大表示しているのであればステップ154にて強調係数を強めるし、縮小表示しているのであればステップ156にて強調係数を弱める。そして、等倍表示しているのであれば強調係数を調整しない。ただし、実質的には表示倍率と強度とで調整テーブル15bを参照し、調整された強調係数を求めてステップ158にてシャープネス強調処理を実施するようにしても良い。
 次に、図17〜図20は複数の画像処理を実施する場合に一方の画像処理がサイズの拡大縮小によって受ける変動を他方の画像処理で調整する例を示している。図18は画像処理としてシャープネスとコントラストの強弱を指示する入力画面を示している。画面表示ではそれぞれの画像処理の名称の左側にチェックボックス30k1,30k2が配置され、各名称の右側には強弱の程度を数値で指示する強調係数入力枠30m1,30m2が配置されている。例えば、シャープネストコントラストを共に強調するのであれば左側のチェックボックス30k1,30k2の両方にチェックマークを入れ、右の強調係数入力枠30m1,30m2には具体的な数値を入力する。これらはディスプレイ18上に表示し、キーボード41やマウス42を使って指示する。
 この例では、サイズの変動に伴って生じるシャープネスの強度の変動をコントラストの強度で調整して相殺させる。コントラストの強弱は見た目のシャープさにわずかに影響を及ぼす。従って、シャープネス自体を調整すると変動度合いが大きすぎると言える場合に、変動の影響のより小さなコントラストの強度で微妙な調整が可能となる。また、シャープネス自体を適宜調整できるのであるから、コントラストで調整させる必然性はないともいえるが、シャープネスのような自由な調整が可能でない画像処理については他の調整可能な画像処理で変動を相殺させることにメリットもある。
 図19に示す調整テーブル15bによると、サイズ倍率が0.8倍〜2倍の範囲ではコントラストの強度係数は1倍であって敢えて調整を行わないが、2倍以上となったときと0.8倍以下となったときにはコントラスト強度で調整する。すなわち、拡大される場合は、シャープネスの強度係数が1.2以上であればコントラストの強度係数を1.1とし、シャープネスの強度係数が0.8以下であればコントラストの強度係数を0.9とする。また、縮小される場合は、シャープネスの強度係数が1.2以上であればコントラストの強度係数を0.9とし、シャープネスの強度係数が0.8以下であればコントラストの強度係数を1.1とする。
 図20(a)(b)は、コントラストの強度処理の具体的態様を示している。同図においてx軸は修整前の入力輝度を表し、y軸は修整後の出力輝度を表し、いずれも0〜255の階調値で表している。図に示すように輝度を変動させてコントラストを強調させたり弱めたりするが、このときの三次関数の傾き度合いあるいはより簡略した一次関数の傾きによって強調度合いを調整できる。簡易のために一次関数の例で説明すると、
Y’=a・Y
なる変換式では、a>1となるときに元の輝度Yの変動幅に対して変換後の輝度Y’の変動幅が大きくなり、コントラストが強調され、a<1となるときに元の輝度Yの変動幅に対して変換後の輝度Y’の変動幅が小さくなり、コントラストが弱められる。むろん、三次関数を利用すれば、いわゆるS字形のカーブとなるので、輝度の最大値及び最小値の近辺で飽和することなく表現可能な最大範囲を利用することができる。
 これを図17に示すフローチャートを参照して説明すると、まず、ステップ160にて画像ファイル15aを選択したら、ステップ162にて解像度を取得し、ステップ164にて図18に示すようなGUIを利用して画像処理の指示を入力する。この例ではコントラストの強度を調整することにしているが、より多数の画像処理を実施できる場合には、画像処理の選択状況に応じて調整項目を適宜変更するようにしてもよく、その場合はステップ166の段階でこれを行う。
 一方、ステップ168では印刷サイズの指示を入力し、ステップ170でステップ114の場合と同様にして拡大縮小率を算出する。この段階でサイズ倍率が分かるから、ステップ172にて図19に示す調整テーブル15bを参照してコントラスト強度による調整度合いを取得する。
この後、ステップ174にてチェックボックス30k1を参照し、シャープネス強調処理を選択されていることが判定できたら、ステップ176にて強調係数入力枠30m1で指示された強調度合いでシャープネス強調処理を行う。シャープネス強調処理を行った場合、コントラストで強度調整を行う必要があるから、ステップ178ではチェックボックス30k2をチェックしておく。ステップ180ではチェックボックス30k2のチェックが無いとコントラスト強調の処理をスキップするため、少なくともこの時点でチェックボックス30k2をチェックする。
 ステップ180では、このようにチェックボックス30k2におけるチェックの有無を判断し、チェックされているときにはコントラスト強調処理を実行することになる。この場合、先ず、ステップ182でコントラスト強度を調整する。シャープネス強調とサイズ倍率によって強度を調整される場合があるからである。具体的には図19に示す調整テーブル15bで得られた調整度合いとステップ164にて強調係数入力枠30m2で指示された強度を乗算し、調整された指示強度とする。そして、ステップ184ではこの調整された指示強度に基づいてコントラスト強調する。コントラスト強調の演算は輝度を用いているが、RGBデータであればRGB個々の要素の階調について同様の演算を施せばよい。
この後、ステップ186,ステップ188でステップ120,ステップ122と同様にして色変換と印刷データの出力とを行う。
 ところで、一般的な印刷においては以上のような強度調整を行えばよいが、さらなる変形例も可能である。図7に示すように、印刷サイズ指示入力用の画面表示の下方部分には波線で示す設定領域を設けることが可能である。用紙として右下部分30jには用紙領域を設けてあるが、さらに分割印刷などでポスター印刷を実行する場合、用紙の大きさに基づく強度調整に加えて別のポイントからも強度調整することができる。用紙領域の下方に設けたポスター印刷指示領域30nには用紙としてA1とA2とを選択できるようにボタンを設けてある。なお、内部的には用紙の選択とポスター印刷の大きさの選択はどれか一つだけが選択されるようにしている。
 ポスターは、一般的に離れて観察すると考えて良い。このように離れて見る場合にはシャープは強めにし、輪郭がクッキリしている方がきれいに見える。従って、ポスター印刷としてA1やA2を選択したときにはさらに強度調整を強めに設定することにする。これに対し、シール印刷やインデックスプリントのように小さい画像ではシャープを弱めないとパキパキして汚くなるように感じられることがある。
ステップ168にて印刷サイズ指示入力を受け付け、ステップ170にて拡大・縮小率を算出した後で、以上の調整を加えることができる。
この具体的な調整について説明する前に、オプション選択領域30pについて説明する。このオプション選択領域30pを配置し、これを選択した場合の画面表示を図21に示している。
 同図は観察者の距離に応じて画像処理の強度を最適となるように調整するようにするための距離入力画面である。画面上には横方向にスライドバーが表示され、このスライドバーはスケール30p1とスライド子30p2とから構成されている。スケール30p1には、「〜0.2」、「0.6」、「1」、「3〜」のメモリを表示してあり、それぞれ20cm前後での観察、60cmぐらいの観察、1m程度離れた観察、3m以上離れた観察を意味している。スライド子30p2はマウス42で操作して左右に移動可能であり、4つのポジションで停止できるようにしてある。そして、スライドバーの下のメッセージエリア30qには「現在は、60cmぐらい離れるときれいに見える設定となっています」というようにより分かりやすいメッセージを表示するようにしている。むろん、この距離の部分はスライド子30p2のポジションに応じて変化させている。なお、オプション選択領域30pで観察者距離を指定したときの値は後述するフローで参照できる。
 この観察者の距離は画像処理の強度調整に対して次のように作用させる。
60cm程度の観察を標準とし、これが選択されていれば強度調整は上述したものとする。これに対して20cm前後での観察のように観察距離が短い場合にはパキパキして汚くならないように強度を弱めに調整する。また、1m前後での観察のように少し離れてくると強度をやや強め、3m前後での観察のように離れると強める。
 図22はこの調整を行うフローチャートの一部を示している。図17に示すフローチャートにおいてステップ170とステップ172の間に図22に示すステップ171a,171bを実行して調整を行う。
すなわち、ステップ170にて拡大縮小率を算出した後、ステップ172にて調整テーブルを算出する前に、ステップ171aにて観察者距離の変更があるか否かを判断し、変更がある場合、すなわち60cm前後での観察以外を選択している場合にはステップ171bにて上記調整テーブルの値を修正する。
 図23は具体的な変更例を示している。左列には修正前の強度が表示されており、右側の4列には観察者距離に応じて修正された値を表示している。図9に示すようにサイズ倍率が0.2倍〜5倍の範囲で変化するのに応じて「0.5〜1.5」の強度の値は「0.2〜1.8」の範囲で調整される。図23はこのようにして読み出される値をさらに修正するものであり、その傾向は上述したように弱める、やや強める、強めるというものである。例えば、強度を増す場合として、修正前の値が「1.8」であるとすると、弱めるときには「1.7」に修正され、やや強めるときには「1.85」に修正され、強めるときには「1.90」に修正される。一方、強度を減らす場合として、修正前の値が「0.2」であると弱めるときには「0.3」に修正され、やや強めるときには「0.15」に修正され、強めるときには「0.10」に修正される。すなわち、弱めるときには値が「1」に近ずき、強めるときには「1」から遠ざかる。
 このようにして調整テーブルの値を修正しておいた上で上述したようにステップ172にて同調整テーブルを参照するため、この修正が以後の画像処理の強度に反映される。ここで再度上述したポスター印刷やインデックスプリントに言及すると、用紙としてこれらを選択した場合、調整の方向性は観察者距離の場合と同様と考えればよい。
むろん、観察者に問合せるインターフェイスとしては、このようなスライドバーの表示のみならず、「印刷物を見る距離=xx cm」というような数値入力とするなど、適宜変形可能である。
 以上説明したように、画像をドットマトリクス状の各画素として表した画像データに対して画像処理を実行する場合において、出力される画像を観察する距離を取得し、この距離に応じて上記画像処理の程度を調整することにより、ある表示サイズではきれいに見える画像であっても実際の表示サイズでは過度に画像処理が強調されてしまったり、逆に画像処理の強調度合いが足らずにきれいに見えなくなるということを防止することができる。
 このように、画像処理が対象とする画素に対して所定の範囲にある画素のデータを使用して演算を行うような場合には、解像度の変更も画像処理の結果に影響を及ぼすため、選択された画像ファイル15aに所定の画像処理を実行する指示と画像サイズの指示を与えた場合に、解像度を増減させる必要があるのか否かを判定し、増減する場合には画像処理の強調程度を調整し、調整された強調度合いに基づいて画像処理と解像度の変更を行うようにした。
本発明の一実施形態にかかる画像処理プログラムを実行するパーソナルコンピュータのハードウェア概略図である。 画像処理プログラムのシステム概略図である。 画像処理プログラムのメインフローチャートである。 小サイズのアンシャープネスマスクのデータを示す図である。 中サイズのアンシャープネスマスクのデータを示す図である。 大サイズのアンシャープネスマスクのデータを示す図である。 印刷指示の画面表示を示す図である。 同じマスクサイズで画像処理する場合の影響度合いを示す図である。 影響度合いの調整テーブルを示す図である。 解像度変換と画像処理を実行するフローチャートである。 マスクサイズを変更して画像処理する場合の影響度合いを示す図である。 影響度合いの調整テーブルを示す図である。 解像度変換と画像処理を実行するフローチャートである。 表示サイズを変更している場合における画像処理の影響度合いを示す図である。 影響度合いの調整テーブルを示す図である。 影響度合いを調整した画像処理を実行するフローチャートである。 複数の画像処理を実行する場合のフローチャートである。 複数の画像処理を指示する画面表示を示す図である。 影響度合いの調整テーブルを示す図である。 コントラストの調整態様を示す図である。 観察者距離の入力画面を示す図である。 観察者距離で調整テーブルを修正するフローチャートの一部を示す図である 観察者距離で修正されるテーブルの値を示す図である。
符号の説明
10…コンピュータ
11…CPU
12…システムバス
13…ROM
14…RAM
15…ハードディスクドライブ
15a…画像ファイル
15b…調整テーブル
15c…プリンタ情報ファイル
16…フレキシブルディスクドライブ
16a…フレキシブルディスク
17…CD−ROMドライブ
17a…CD−ROM
18…ディスプレイ
19a…シリアル通信用I/O
19b…パラレル通信用I/O
20…オペレーティングシステム
20a…プリンタドライバ
30…アプリケーション
30a…制御モジュール
30b…画像ファイル選択モジュール
30c…印刷サイズ指示取得モジュール
30d…シャープネス強調処理モジュール
30e…画像処理指示モジュール
30f…強調度合い調整モジュール
30g…解像度変換モジュール
30h…ウィンドウ領域の上方部分
30i…左下部分
30j…右下部分
30k1,30k2…チェックボックス
30m1,30m2…強調係数入力枠
30n…ポスター印刷指示領域
30p…オプション選択領域
30p1…スケール
30p2…スライド子
41…キーボード
42…マウス
43…デジカメ
60〜63…アンシャープマスク
50…プリンタ

Claims (18)

  1. 画像をドットマトリクス状の各画素として表した画像データであって第一の画像サイズと第二の画像サイズを有するものについてコンピュータにて画像処理を実行させる画像処理プログラムを記録した媒体であって、
     上記第一の画像サイズと第二の画像サイズの変化度合いを検知する変化度合い検知機能と、
     この検知された画像サイズの変化度合いに基づいて上記第一の画像サイズにおける画像処理の程度を上記第二の画像サイズにおける画像処理の程度に調整する調整機能と、
     調整された程度に基づいて上記第二の画像サイズにおける画像データの各画素と共に所定の範囲の周囲の画素の画像データを使用しつつ画像処理する画像処理機能とをコンピュータに実現させることを特徴とする画像処理プログラムを記録した媒体。
  2. 上記請求項1に記載の画像処理プログラムを記録した媒体において、上記画像処理機能では、処理の強度を変更可能であり、上記調整機能では、この強度を変更させて画像処理の程度を調整させることを特徴とする画像処理プログラムを記録した媒体。
  3. 上記請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像処理プログラムを記録した媒体において、上記画像処理機能では、処理の対象とする範囲を変更可能であり、上記調整機能では、この範囲を変更させて画像処理の程度を調整させることを特徴とする画像処理プログラムを記録した媒体。
  4. 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像処理プログラムを記録した媒体において、上記画像処理機能では、処理対象となる画素を中心とした所定範囲の画素の画像データを用いて演算させるマスクフィルタを使用することを特徴とする画像処理プログラムを記録した媒体。
  5. 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像処理プログラムを記録した媒体において、上記画像処理機能では、複数の画像処理を実行可能であり、上記調整機能では、一の画像処理で上記程度を調整する必要がある場合に他の画像処理の程度を調整することを特徴とする画像処理プログラムを記録した媒体。
  6. 上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像処理プログラムを記録した媒体において、上記画像データを上記第一の画像サイズのものから上記第二の画像サイズのものへと変換する機能を実行させることを特徴とする画像処理プログラムを記録した媒体。
  7. 画像をドットマトリクス状の各画素として表した画像データであって第一の画像サイズと第二の画像サイズを有するものについて画像処理を実行する画像処理装置であって、
     上記第一の画像サイズと第二の画像サイズの変化度合いを検知する変化度合い検知手段と、
     この検知された画像サイズの変化度合いに基づいて上記第一の画像サイズにおける画像処理の程度を上記第二の画像サイズにおける画像処理の程度に調整する調整手段と、
     調整された程度に基づいて上記第二の画像サイズにおける画像データの各画素と共に所定の範囲の周囲の画素の画像データを使用しつつ画像処理する画像処理手段とを具備することを特徴とする画像処理装置。
  8. 上記請求項7に記載の画像処理装置において、上記画像処理手段では、処理の強度を変更可能であり、上記調整手段では、この強度を変更させて画像処理の程度を調整させることを特徴とする画像処理装置。
  9. 上記請求項7または請求項8のいずれかに記載の画像処理装置において、上記画像処理手段では、処理の対象とする範囲を変更可能であり、上記調整手段では、この範囲を変更させて画像処理の程度を調整させることを特徴とする画像処理装置。
  10. 上記請求項7〜請求項9のいずれかに記載の画像処理装置において、上記画像処理手段では、処理対象となる画素を中心とした所定範囲の画素の画像データを用いて演算させるマスクフィルタを使用することを特徴とする画像処理装置。
  11. 上記請求項7〜請求項10のいずれかに記載の画像処理装置において、上記画像処理手段では、複数の画像処理を実行可能であり、上記調整手段では、一の画像処理で上記程度を調整する必要がある場合に他の画像処理の程度を調整することを特徴とする画像処理装置。
  12. 上記請求項7〜請求項11のいずれかに記載の画像処理装置において、上記画像データを上記第一の画像サイズのものから上記第二の画像サイズのものへと変換する機能を実行させることを特徴とする画像処理装置。
  13. 画像をドットマトリクス状の各画素として表した画像データであって第一の画像サイズと第二の画像サイズを有するものについて画像処理を実行する画像処理方法であって、
     上記第一の画像サイズと第二の画像サイズの変化度合いを検知する変化度合い検知工程と、
     この検知された画像サイズの変化度合いに基づいて上記第一の画像サイズにおける画像処理の程度を上記第二の画像サイズにおける画像処理の程度に調整する調整工程と、
     調整された程度に基づいて上記第二の画像サイズにおける画像データの各画素と共に所定の範囲の周囲の画素の画像データを使用しつつ画像処理する画像処理工程とを具備することを特徴とする画像処理方法。
  14. 上記請求項13に記載の画像処理方法において、上記画像処理工程では、処理の強度を変更可能であり、上記調整工程では、この強度を変更させて画像処理の程度を調整させることを特徴とする画像処理方法。
  15. 上記請求項13または請求項14のいずれかに記載の画像処理方法において、上記画像処理工程では、処理の対象とする範囲を変更可能であり、上記調整工程では、この範囲を変更させて画像処理の程度を調整させることを特徴とする画像処理方法。
  16. 上記請求項13〜請求項15のいずれかに記載の画像処理方法において、上記画像処理工程では、処理対象となる画素を中心とした所定範囲の画素の画像データを用いて演算させるマスクフィルタを使用することを特徴とする画像処理方法。
  17. 上記請求項13〜請求項16のいずれかに記載の画像処理方法において、上記画像処理工程では、複数の画像処理を実行可能であり、上記調整工程では、一の画像処理で上記程度を調整する必要がある場合に他の画像処理の程度を調整することを特徴とする画像処理方法。
  18. 上記請求項13〜請求項17のいずれかに記載の画像処理方法において、上記画像データを上記第一の画像サイズのものから上記第二の画像サイズのものへと変換する工程を具備することを特徴とする画像処理方法。
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