JP2004108043A - パネルの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ビス止めよりも容易にパネルを躯体に着脱できるようにすることである。
【解決手段】躯体1に多数枚のパネル2を縦横に並べて取り付ける構造であって、躯体1とパネル2をバックル6によって着脱可能に取り付け、バックルの雄部材17と雌部材16のうち一方を躯体1に、他方をパネル2の裏面縁部にそれぞれ固定することを特徴とするパネルの取付構造。また、ガイドレール10に沿ってスライダー11を移動可能とした位置調整部材5を、雄部材17と雌部材16のうち躯体に固定する方と躯体1との間に介在し、躯体1にはガイドレール10を固定し、雄部材17と雌部材16のうち躯体に固定する方にはスライダー11を固定することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】躯体1に多数枚のパネル2を縦横に並べて取り付ける構造であって、躯体1とパネル2をバックル6によって着脱可能に取り付け、バックルの雄部材17と雌部材16のうち一方を躯体1に、他方をパネル2の裏面縁部にそれぞれ固定することを特徴とするパネルの取付構造。また、ガイドレール10に沿ってスライダー11を移動可能とした位置調整部材5を、雄部材17と雌部材16のうち躯体に固定する方と躯体1との間に介在し、躯体1にはガイドレール10を固定し、雄部材17と雌部材16のうち躯体に固定する方にはスライダー11を固定することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に内装用のパネルを躯体に取り付ける構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
パネルを躯体に取り付ける従来の技術としては、パネルの縁部を躯体にビス止めする方法が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、パネルの着脱作業は、パネルを押さえながらドライバーを回すことになるので、厄介である。従って、例えば部屋の模様変えをするために、パネルを模様の異なるものに交換する場合等には、パネルの着脱を一挙にする必要があり、大変な作業となる。本発明は上記実情を考慮して開発されたもので、その解決課題は、ビス止めよりも容易にパネルを着脱できるようにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、躯体に多数枚のパネルを縦横に並べて取り付ける構造であって、躯体とパネルをバックルによって着脱可能に取り付け、バックルの雄部材と雌部材のうち一方を躯体に、他方をパネルの裏面縁部にそれぞれ固定することを特徴とする。なお、雄部材と雌部材のうち一方と躯体との固定、並びに他方とパネルとの固定は、他の部材を介して間接的に固定しても良いし、直に固定しても良い。
【0005】
躯体に対するパネルの取付位置は、バックルによって決まる。バックルが躯体に対して移動可能な構造であれば、パネルの取付位置を調整しやすい。それには請求項2記載の発明のように、ガイドレールに沿ってスライダーを移動可能とした位置調整部材を、雄部材と雌部材のうち躯体に固定する方と躯体との間に介在し、躯体にはガイドレールを固定し、雄部材と雌部材のうち躯体に固定する方にはスライダーを固定することが望ましい。
【0006】
雄部材と雌部材を連結する際の方向性はパネルの取付作業に影響を与える。例えば、バックルは、躯体の平面に沿う方向にパネルを動かすことによって、雄部材と雌部材を連結する構造であっても良い。しかし、この構造は、躯体の平面に沿う方向にパネルを動かす前に、パネルをその厚み方向に移動する手間が必要となる。従って、取付作業を迅速にするには、請求項3記載の発明のように、パネルをその厚み方向へ移動することによって、雄部材と雌部材を連結することが望ましい。
【0007】
バックルは、パネルの端面よりも外側に突出する構造であっても良いが、隣接するパネルの端面同士の隙間を狭くするには、請求項4記載の発明のように、隣接するパネルの端面同士の間に、バックルの連結解除具を挿入する差込空間をあけ、差込空間を形成するパネルの端面よりも内側にバックルを配置することが望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明のパネルの取付構造の一例は天井用で、図1に示すように、躯体1にパネル2を連結具3で着脱可能に吊り下げてある。
【0009】
連結具3は、躯体1に直に固定する補助金具4と、補助金具4に固定する位置調整部材5と、位置調整部材5とパネル2を連結するバックル6とからなる。
【0010】
補助金具4は、躯体1の天井から多数本の吊りボルト7を間隔をあけて垂下し、各吊りボルト7に支持金具8を締結する。支持金具8は、その上部をL字状に屈曲すると共に吊りボルト7にナットで締結する。また、支持金具8は、その下部を下向きに開口するコ字状に形成すると共に左右側片をフック9として、両フック9,9で位置調整部材5を支える。
【0011】
位置調整部材5は、複数の支持金具8の下部に引っ掛けるガイドレール10と、ガイドレール10に沿って移動するスライダー11とからなり、スライダー11をバックル6に固定する。
【0012】
ガイドレール10は、左右対称形状であって、下向きに開口するコ字状をなし、その左右側片12にT字状のガイド部13を内向きに突出し、左右側片12を繋ぐ主片14の左右に、支持金具8のフック9に引っ掛ける鉤形の係合片15を突出してある。また、ガイドレール10は図3に示すように、左右に間隔をあけて並列するもので、二本のガイドレール10,10間にパネル2を固定する。
【0013】
スライダー11は、バックル6の雌部材16の一部分であり、角張ったC字状に形成され、ガイド部13をくわえこむものである。
【0014】
バックル6は、雄部材17と雌部材16とからなり、パネル2を厚み方向に移動することによって、パネル2の裏面に有する雄部材17が、躯体1に取り付けた雌部材16に収容されて連結し、雌部材16内のスプリング18の弾性力によって雄部材17との連結を維持する。また、図5及び図6に示すようにバックル6は、ガイドレール10に対して左右対称に取り付けられ、隣接するパネル2,2の端面同士の間の差込空間Gから連結解除具Kを挿入し、連結解除具Kで雌部材16を押圧してスプリング18の弾性力を解放することにより、雄部材17との連結を解除する。
【0015】
雄部材17は図1に示すようにパネル2の裏面から厚み方向に突出するもので、その突出片19の先部に係止穴20をあけ、突出片19の一端にパネル2への取付片21を屈曲してある。
【0016】
雌部材16は図1又は図2に示すように、不動子22に対して揺動子23を対向する状態で揺動可能に設け、揺動子23の躯体側の端部と不動子22との間にスプリング18を伸縮自在に固定し、揺動子23のパネル側の端部と不動子22との間に雄部材17の突出片19を収容可能に設け、揺動子23の一端部には、係止穴20に引っ掛ける爪24を不動子22に向かって突出し、スプリング18の弾性力によって爪24を不動子22に押し付け、爪24の先部を挿入する抜止め穴25を不動子22にあけて、爪24と係止穴20との連結を強固にしてある。
【0017】
不動子22は図2に示すように基板26の左右に折返し片27を前方に突出し、一方、揺動子23も基板28の左右に折返し片29を後方に突出し、双方の折返し片27,29の中央部を重ね合わせて軸30で支持する。また、不動子22は、基板28の背面側の一端部にはスライダー11を有し、基板28の背面側の他端部に後方への屈曲片31を有し、その屈曲片31に位置決めバネ部材としての板バネ32を有する。板バネ32はその両端部を屈曲片31に固定すると共に、中央部をアーチ状に湾曲してあり、そのアーチ部分をガイドレール10の主片14に押しつけて変形させることによって、雌部材16をガイド部13に沿って移動させる際に、板バネ32の弾性力に逆らう力が必要となる。
【0018】
パネル2は図4に示すように、矩形の平板であって、その裏面の対向する二辺に沿ってアングルプレート33を、端面よりも内側にビス止め等で固定し、各アングルプレート33の両端部を雄部材17とし、両端部以外の部分をパネル補強部34とし、雄部材17と補強部34との境目にバックル連結用の溝35を形成し、溝35に雌部材16の不動子22の折返し片27を収容する。また、パネル2の裏面にはアングルプレート33よりも外側に沿って柔軟なシール部材36を取り付け、シール部材36の先端部をパネル2の端面よりも外側に突出してある。そして、ガイドレール10を中心にして左右に隣接するパネル2,2は、図5に示すようにシール部材36の先端部同士が突き合わさることによって、差込空間Gから躯体1が見えないようにすると共に、埃の侵入を阻止してある。
【0019】
連結解除具Kは図6に示すように、バー37の先部にロッド38をT字状に固定し、バー37の他端部側に図示しないグリップを設け、バー37とロッド38の直径を何れも差込空間Gの幅よりも細く形成してある。使用時には、ロッド38を差込空間Gの長手方向に沿わせてから、バー37を差込空間Gから内部に押し込み、グリップを回す。すると、バー37を中心にしてロッド38が回転し、ロッド38の両端部で2つの雌部材16の揺動子23を押し込み、爪24が雄部材17の係止穴20から脱出し、バックル6の連結が解除される。
【0020】
上述したパネルの取付構造の外観は、図3に示すように、横方向に隣接するパネル2,2の端面同士の間に差込空間Gがガイドレール10の長手方向に沿って形成され、その差込空間Gを躯体側からシール部材36で塞ぎ、縦方向に隣接するパネル2,2の端面同士を突き合わせる形態としてある。
【0021】
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、パネル2は図8に示すように、その裏面全周に亘ってシール部材36を枠状に接着しても良く、このようにすれば図7に示すように、縦横に隣接するパネル同2,2士の間には縦方向と横方向にシール部材36が目地のように露出することになり、体裁が良い。
【0022】
また、パネル2を躯体1の天井ではなく、壁面に固定しても良い。パネル2を躯体1の壁面に固定する一例としては、ガイドレール10を水平方向に平行に固定すれば、板バネ32の弾性力やパネル2の重力がガイドレールに直行する方向に働くので、ガイドレール10に沿って雌部材16、ひいてはパネル2が自然と移動することはない。但し、ガイドレール10を鉛直方向等に固定する場合は、パネル2の重力でガイドレール10に沿って雌部材16が移動する力が働くので、図9に示すように、留め片39を雌部材16から突出して、留め片39をガイドレール10にビス止めして、雌部材16の移動を阻止することが望ましい。
【0023】
さらに、雌部材16をパネル2に固定し、雄部材17を躯体1に固定しても良い。この場合、スライダー11並びに位置決めバネ部材としての板バネ32は、雄部材17に固定する。
【0024】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、バックルの雄部材と雌部材のうち一方が躯体に固定されているので、雄部材と雌部材が連結する方向にパネルを動かすだけで、パネルの取付作業が完了するので、取付作業が迅速に行える。また、バックルは押圧するだけで雄部材と雌部材の連結が解除されるものであり、雄部材と雌部材のうち他方をパネルの縁部に固定して、パネルの端面側からバックルを押圧しやすくしてあるので、パネルの取り外し作業も迅速に行える。
【0025】
請求項2記載の発明は、ガイドレールに沿ってスライダーを移動することによって、躯体に対するバックルの取付位置が調整できるので、その結果、パネルの取付位置が調整できる。
【0026】
請求項3記載の発明は、パネルを厚み方向に移動させる操作だけで、雄部材と雌部材が連結するので、パネルの取付作業が迅速に行える。
【0027】
請求項4記載の発明は、バックルよりもパネルの縁部が外側に張り出しているので、隣接するパネルの端面同士の間に形成する差込空間が、バックルの連結解除具の形状に合わせて狭くでき、体裁が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パネルの取付構造を分解して示す断面図である。
【図2】(イ)(ロ)(ハ)(ニ)バックルの雌部材を示す正面図、A−A線断面図、下面図、揺動子を押圧した状態を示す断面図である。
【図3】パネルの取付構造の全体像を示す正面図である。
【図4】パネルを裏面側から視た斜視図である。
【図5】図3のA−A線断面図である。
【図6】連結解除具の使用状態を示す断面図である。
【図7】パネルの取付構造の別の例を示す正面図である。
【図8】パネルの別の例を示す正面図である。
【図9】雌部材をガイドレールにビス止めした状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 躯体
2 パネル
5 位置調整部材
6 バックル
10 ガイドレール
11 スライダー
16 雌部材
17 雄部材
G 差込空間
K 連結解除具
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に内装用のパネルを躯体に取り付ける構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
パネルを躯体に取り付ける従来の技術としては、パネルの縁部を躯体にビス止めする方法が一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、パネルの着脱作業は、パネルを押さえながらドライバーを回すことになるので、厄介である。従って、例えば部屋の模様変えをするために、パネルを模様の異なるものに交換する場合等には、パネルの着脱を一挙にする必要があり、大変な作業となる。本発明は上記実情を考慮して開発されたもので、その解決課題は、ビス止めよりも容易にパネルを着脱できるようにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、躯体に多数枚のパネルを縦横に並べて取り付ける構造であって、躯体とパネルをバックルによって着脱可能に取り付け、バックルの雄部材と雌部材のうち一方を躯体に、他方をパネルの裏面縁部にそれぞれ固定することを特徴とする。なお、雄部材と雌部材のうち一方と躯体との固定、並びに他方とパネルとの固定は、他の部材を介して間接的に固定しても良いし、直に固定しても良い。
【0005】
躯体に対するパネルの取付位置は、バックルによって決まる。バックルが躯体に対して移動可能な構造であれば、パネルの取付位置を調整しやすい。それには請求項2記載の発明のように、ガイドレールに沿ってスライダーを移動可能とした位置調整部材を、雄部材と雌部材のうち躯体に固定する方と躯体との間に介在し、躯体にはガイドレールを固定し、雄部材と雌部材のうち躯体に固定する方にはスライダーを固定することが望ましい。
【0006】
雄部材と雌部材を連結する際の方向性はパネルの取付作業に影響を与える。例えば、バックルは、躯体の平面に沿う方向にパネルを動かすことによって、雄部材と雌部材を連結する構造であっても良い。しかし、この構造は、躯体の平面に沿う方向にパネルを動かす前に、パネルをその厚み方向に移動する手間が必要となる。従って、取付作業を迅速にするには、請求項3記載の発明のように、パネルをその厚み方向へ移動することによって、雄部材と雌部材を連結することが望ましい。
【0007】
バックルは、パネルの端面よりも外側に突出する構造であっても良いが、隣接するパネルの端面同士の隙間を狭くするには、請求項4記載の発明のように、隣接するパネルの端面同士の間に、バックルの連結解除具を挿入する差込空間をあけ、差込空間を形成するパネルの端面よりも内側にバックルを配置することが望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明のパネルの取付構造の一例は天井用で、図1に示すように、躯体1にパネル2を連結具3で着脱可能に吊り下げてある。
【0009】
連結具3は、躯体1に直に固定する補助金具4と、補助金具4に固定する位置調整部材5と、位置調整部材5とパネル2を連結するバックル6とからなる。
【0010】
補助金具4は、躯体1の天井から多数本の吊りボルト7を間隔をあけて垂下し、各吊りボルト7に支持金具8を締結する。支持金具8は、その上部をL字状に屈曲すると共に吊りボルト7にナットで締結する。また、支持金具8は、その下部を下向きに開口するコ字状に形成すると共に左右側片をフック9として、両フック9,9で位置調整部材5を支える。
【0011】
位置調整部材5は、複数の支持金具8の下部に引っ掛けるガイドレール10と、ガイドレール10に沿って移動するスライダー11とからなり、スライダー11をバックル6に固定する。
【0012】
ガイドレール10は、左右対称形状であって、下向きに開口するコ字状をなし、その左右側片12にT字状のガイド部13を内向きに突出し、左右側片12を繋ぐ主片14の左右に、支持金具8のフック9に引っ掛ける鉤形の係合片15を突出してある。また、ガイドレール10は図3に示すように、左右に間隔をあけて並列するもので、二本のガイドレール10,10間にパネル2を固定する。
【0013】
スライダー11は、バックル6の雌部材16の一部分であり、角張ったC字状に形成され、ガイド部13をくわえこむものである。
【0014】
バックル6は、雄部材17と雌部材16とからなり、パネル2を厚み方向に移動することによって、パネル2の裏面に有する雄部材17が、躯体1に取り付けた雌部材16に収容されて連結し、雌部材16内のスプリング18の弾性力によって雄部材17との連結を維持する。また、図5及び図6に示すようにバックル6は、ガイドレール10に対して左右対称に取り付けられ、隣接するパネル2,2の端面同士の間の差込空間Gから連結解除具Kを挿入し、連結解除具Kで雌部材16を押圧してスプリング18の弾性力を解放することにより、雄部材17との連結を解除する。
【0015】
雄部材17は図1に示すようにパネル2の裏面から厚み方向に突出するもので、その突出片19の先部に係止穴20をあけ、突出片19の一端にパネル2への取付片21を屈曲してある。
【0016】
雌部材16は図1又は図2に示すように、不動子22に対して揺動子23を対向する状態で揺動可能に設け、揺動子23の躯体側の端部と不動子22との間にスプリング18を伸縮自在に固定し、揺動子23のパネル側の端部と不動子22との間に雄部材17の突出片19を収容可能に設け、揺動子23の一端部には、係止穴20に引っ掛ける爪24を不動子22に向かって突出し、スプリング18の弾性力によって爪24を不動子22に押し付け、爪24の先部を挿入する抜止め穴25を不動子22にあけて、爪24と係止穴20との連結を強固にしてある。
【0017】
不動子22は図2に示すように基板26の左右に折返し片27を前方に突出し、一方、揺動子23も基板28の左右に折返し片29を後方に突出し、双方の折返し片27,29の中央部を重ね合わせて軸30で支持する。また、不動子22は、基板28の背面側の一端部にはスライダー11を有し、基板28の背面側の他端部に後方への屈曲片31を有し、その屈曲片31に位置決めバネ部材としての板バネ32を有する。板バネ32はその両端部を屈曲片31に固定すると共に、中央部をアーチ状に湾曲してあり、そのアーチ部分をガイドレール10の主片14に押しつけて変形させることによって、雌部材16をガイド部13に沿って移動させる際に、板バネ32の弾性力に逆らう力が必要となる。
【0018】
パネル2は図4に示すように、矩形の平板であって、その裏面の対向する二辺に沿ってアングルプレート33を、端面よりも内側にビス止め等で固定し、各アングルプレート33の両端部を雄部材17とし、両端部以外の部分をパネル補強部34とし、雄部材17と補強部34との境目にバックル連結用の溝35を形成し、溝35に雌部材16の不動子22の折返し片27を収容する。また、パネル2の裏面にはアングルプレート33よりも外側に沿って柔軟なシール部材36を取り付け、シール部材36の先端部をパネル2の端面よりも外側に突出してある。そして、ガイドレール10を中心にして左右に隣接するパネル2,2は、図5に示すようにシール部材36の先端部同士が突き合わさることによって、差込空間Gから躯体1が見えないようにすると共に、埃の侵入を阻止してある。
【0019】
連結解除具Kは図6に示すように、バー37の先部にロッド38をT字状に固定し、バー37の他端部側に図示しないグリップを設け、バー37とロッド38の直径を何れも差込空間Gの幅よりも細く形成してある。使用時には、ロッド38を差込空間Gの長手方向に沿わせてから、バー37を差込空間Gから内部に押し込み、グリップを回す。すると、バー37を中心にしてロッド38が回転し、ロッド38の両端部で2つの雌部材16の揺動子23を押し込み、爪24が雄部材17の係止穴20から脱出し、バックル6の連結が解除される。
【0020】
上述したパネルの取付構造の外観は、図3に示すように、横方向に隣接するパネル2,2の端面同士の間に差込空間Gがガイドレール10の長手方向に沿って形成され、その差込空間Gを躯体側からシール部材36で塞ぎ、縦方向に隣接するパネル2,2の端面同士を突き合わせる形態としてある。
【0021】
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、パネル2は図8に示すように、その裏面全周に亘ってシール部材36を枠状に接着しても良く、このようにすれば図7に示すように、縦横に隣接するパネル同2,2士の間には縦方向と横方向にシール部材36が目地のように露出することになり、体裁が良い。
【0022】
また、パネル2を躯体1の天井ではなく、壁面に固定しても良い。パネル2を躯体1の壁面に固定する一例としては、ガイドレール10を水平方向に平行に固定すれば、板バネ32の弾性力やパネル2の重力がガイドレールに直行する方向に働くので、ガイドレール10に沿って雌部材16、ひいてはパネル2が自然と移動することはない。但し、ガイドレール10を鉛直方向等に固定する場合は、パネル2の重力でガイドレール10に沿って雌部材16が移動する力が働くので、図9に示すように、留め片39を雌部材16から突出して、留め片39をガイドレール10にビス止めして、雌部材16の移動を阻止することが望ましい。
【0023】
さらに、雌部材16をパネル2に固定し、雄部材17を躯体1に固定しても良い。この場合、スライダー11並びに位置決めバネ部材としての板バネ32は、雄部材17に固定する。
【0024】
【発明の効果】
請求項1記載の発明は、バックルの雄部材と雌部材のうち一方が躯体に固定されているので、雄部材と雌部材が連結する方向にパネルを動かすだけで、パネルの取付作業が完了するので、取付作業が迅速に行える。また、バックルは押圧するだけで雄部材と雌部材の連結が解除されるものであり、雄部材と雌部材のうち他方をパネルの縁部に固定して、パネルの端面側からバックルを押圧しやすくしてあるので、パネルの取り外し作業も迅速に行える。
【0025】
請求項2記載の発明は、ガイドレールに沿ってスライダーを移動することによって、躯体に対するバックルの取付位置が調整できるので、その結果、パネルの取付位置が調整できる。
【0026】
請求項3記載の発明は、パネルを厚み方向に移動させる操作だけで、雄部材と雌部材が連結するので、パネルの取付作業が迅速に行える。
【0027】
請求項4記載の発明は、バックルよりもパネルの縁部が外側に張り出しているので、隣接するパネルの端面同士の間に形成する差込空間が、バックルの連結解除具の形状に合わせて狭くでき、体裁が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パネルの取付構造を分解して示す断面図である。
【図2】(イ)(ロ)(ハ)(ニ)バックルの雌部材を示す正面図、A−A線断面図、下面図、揺動子を押圧した状態を示す断面図である。
【図3】パネルの取付構造の全体像を示す正面図である。
【図4】パネルを裏面側から視た斜視図である。
【図5】図3のA−A線断面図である。
【図6】連結解除具の使用状態を示す断面図である。
【図7】パネルの取付構造の別の例を示す正面図である。
【図8】パネルの別の例を示す正面図である。
【図9】雌部材をガイドレールにビス止めした状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 躯体
2 パネル
5 位置調整部材
6 バックル
10 ガイドレール
11 スライダー
16 雌部材
17 雄部材
G 差込空間
K 連結解除具
Claims (4)
- 躯体(1)に多数枚のパネル(2)を縦横に並べて取り付ける構造であって、
躯体(1)とパネル(2)をバックル(6)によって着脱可能に取り付け、バックルの雄部材(17)と雌部材(16)のうち一方を躯体(1)に、他方をパネル(2)の裏面縁部にそれぞれ固定することを特徴とするパネルの取付構造。 - ガイドレール(10)に沿ってスライダー(11)を移動可能とした位置調整部材(5)を、雄部材(17)と雌部材(16)のうち躯体に固定する方と躯体(1)との間に介在し、
躯体(1)にはガイドレール(10)を固定し、雄部材(17)と雌部材(16)のうち躯体に固定する方にはスライダー(11)を固定することを特徴とする請求項1記載のパネルの取付構造。 - パネル(2)をその厚み方向へ移動することによって、雄部材(17)と雌部材(16)を連結することを特徴とする請求項1又は2記載パネルの取付構造。
- 隣接するパネル(2)の端面同士の間に、バックルの連結解除具(K)を挿入する差込空間(G)をあけ、差込空間(G)を形成するパネル(2)の端面よりも内側にバックル(6)を配置することを特徴とする請求項1、2又は3記載のパネルの取付構造。
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ID=32270002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002273189A Pending JP2004108043A (ja) | 2002-09-19 | 2002-09-19 | パネルの取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004108043A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101611595B1 (ko) * | 2015-05-29 | 2016-04-12 | (주)우신에이펙 | 알루미늄복합패널의 레일형 설치구조 |
WO2023007580A1 (ja) * | 2021-07-27 | 2023-02-02 | 安田株式会社 | 多角形パネルの取付構造 |
-
2002
- 2002-09-19 JP JP2002273189A patent/JP2004108043A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101611595B1 (ko) * | 2015-05-29 | 2016-04-12 | (주)우신에이펙 | 알루미늄복합패널의 레일형 설치구조 |
WO2023007580A1 (ja) * | 2021-07-27 | 2023-02-02 | 安田株式会社 | 多角形パネルの取付構造 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050719 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051129 |