JP2004104851A - 発電機連系機能付系統連系形システム - Google Patents
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Abstract
【課題】商用電源が停電し、発電機電源と太陽光発電システムとが並列運転できるようにし、かつ省スペース化を図ることができる。
【解決手段】商用電源11と発電機電源17は、切換器18により商用電源11の停電時に発電機電源17側に切り換えられ、負荷31には発電機電源17と太陽光発電システム10から常時電力が供給される。前記停電時に、切換器信号受信回路33が切換器18の信号を受信すると、接点33a1〜33a5が条件に応じて、それぞれ個別に閉成される。例えば、発電機連系電圧・周波数同期運転範囲信号発生部35からの信号が、接点33a2を介してインバータ32aが制御される。
【選択図】 図2
【解決手段】商用電源11と発電機電源17は、切換器18により商用電源11の停電時に発電機電源17側に切り換えられ、負荷31には発電機電源17と太陽光発電システム10から常時電力が供給される。前記停電時に、切換器信号受信回路33が切換器18の信号を受信すると、接点33a1〜33a5が条件に応じて、それぞれ個別に閉成される。例えば、発電機連系電圧・周波数同期運転範囲信号発生部35からの信号が、接点33a2を介してインバータ32aが制御される。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電力系統連系形太陽光発電システムにおいて、発電機(需要家に設置する常用または非常用発電機)との連系を可能にした発電機連系機能付系統形連系システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
太陽光発電システムは、電力会社の配電線と連系する系統連系形システムと、配電線と連系しない独立形システムがある。(例えば、非特許文献1参照。)。
【0003】
【非特許文献1】
太陽光発電システムの設計と施工(改訂2版)、太陽光発電懇話会[編]、オーム社、平成12年2月発行。
【0004】
この他、系統連系形の変形で蓄電池設備を備えた防災形システムもある。
【0005】
図3Aは、独立形システムの利用形態を示す概略構成図で、図3Aにおいて、1は、太陽光発電電力を得る太陽電池で、この太陽電池1で発電された電力は、蓄電池2に蓄えられる。3は、インバータから構成されるパワーコンディショナで、このパワーコンディショナ3で直流電力が交流電力に変換されて街路灯、道路標識などの負荷4に供給される。この独立形システムは、電力系統(商用電源)には接続しないで、太陽光発電電力のみで負荷4に電力を供給するものである。
【0006】
図3Bは、系統連系形システムの利用形態を示す概略構成図で、このシステムは、電力系統(商用電源)5に並列に接続するもので、太陽光発電電力と商用電源の両方で負荷に対して電力を供給できるようにしたものである。
【0007】
このシステムの中には、太陽電池1の発電量が、負荷4(一般住宅、大口需要家など)に供給する電力量より多い場合に、系統に電力を返して電力量を節約できる「逆潮流有り」のシステムと、電力量を返さない「逆潮流無し」のシステムとがある。
【0008】
図3Cは、防災形システムの概略構成図で、このシステムは、系統連系形の変形システムであり、電力系統(商用電源)5が災害などでダウンしたときにシステムを商用電源5から切り離し、太陽電池1と蓄電池2で一定時間電力を供給できるようにしたものである。なお、6は防災用負荷である。
【0009】
図4は、図3Bに示す系統連系形システムの異なる例を示すもので、このシステムは、非常用自家発電設備を持つ需要家の場合である。図4において、11は商用電源、12は受電用遮断器、13受電用変圧器、14は配線用遮断器、15は一般負荷用フィーダ、16はパワーコンディショナを有する太陽光発電システム、17は非常用自家発電機電源、18は切換器、19は自家発電負荷フィーダである。
【0010】
上記のように構成された系統連系形システムは、商用電源11が正常の場合に商用電源11と接続して運転するシステムのため、パワーコンディショナを有する太陽光発電システム16は、自家発電負荷用フィーダ19ではなく商用電源11の一般負荷に接続される。
【0011】
図5は上記図3Cに示す防災形システムにおける蓄電池方式の単線結線図で、図5において、20は商用電源が供給される受電盤、21は負荷フィーダからなる分電盤、22はインバータからなるパワーコンディショナ、23は太陽電池群からなる太陽電池アレイ、24は蓄電池、充電装置などからなる充放電制御装置、25は防災負荷である。
【0012】
図6は図5の蓄電池方式を発電機方式に替えた防災形システムにおける発電機方式の単線結線図で、この方式は、充放電制御装置に替えて発電機と切換器を有する発電装置・切換装置26を設けたものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述した各システムにおいて、独立形システムは商用電源とは接続しないので、系統連系形システムと防災形システムの問題点について述べる。図3Bに示した系統連系形システムは、パワーコンディショナ3により、太陽電池1で発電した直流電力を、商用電源5の電源電圧、周波数、位相と同期した交流電力に変換し、負荷4へ給電するシステムである。
【0014】
上記のように系統連系形システムは、構成されているため、商用電源が停電した場合、太陽光発電システムは、運転を停止させなければならない。このため、日射があっても、太陽電池による発電を停止させねばならない問題点がある。
【0015】
また、図4に示す系統連系形システムでは、商用電源11の停電時には、太陽光発電システム16も停止しており、非常用自家発電機電源17が故障しているときには、自家発電負荷用フィーダ19は救済されない不具合がある。
【0016】
さらに、防災形システムにおける蓄電池方式では、充放電制御装置を備え、且つ蓄電池設備を備えるため、コスト、スペースが大幅に増大する問題を持っている。特に、蓄電池の容量は、防災用負荷(一般的に数kWから10kW程度が多い)に対して数時間から10数時間給電できる容量が必要であり、蓄電池が巨大な設備となる問題がある。
【0017】
この発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、商用電源が停電しても、発電機電源側に切り換えて発電機と太陽光発電システムとを並列運転することができ、かつ省スペースを図ることができる発電機連系機能付系統連系形システムを提供することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を達成するために、停電時には商用電源から切り離されように構成され、商用電源の他に発電機電源を設け、商用電源の停電時に切換器により発電機電源に切り換えて太陽光発電システムと連系して運転し、負荷に給電するようにした発電機連系機能付系統連系形システムにおいて、
前記太陽光発電システムは、太陽電池と、この太陽電池からの直流電力を交流電力に変換するインバータと、このインバータで変換された交流電源と発電機電源とを連系させて負荷に給電させる電路に介挿された連系開閉器とを有するパワーコンディショナからなり、
パワーコンディショナには、インバータと連系開閉器を、商用電源から発電機電源に切り換えられる際に、連系して動作させる制御部を備えていることを特徴とする発電機連系機能付系統連系形システムである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はこの発明の実施の形態を示す発電機連系機能付き系統連系形システムの構成説明図で、図1において、図4と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0020】
図1において、10は自家発電負荷用フィーダ19に配線用遮断器14を介して接続された太陽光発電システムで、この太陽光発電システム10は、通常切換器18が商用電源11側に切り換えられているので、商用電源11と並列運転されている。このため、一般負荷用及び自家発電負荷用フィーダ15,19の負荷には、商用電源11と太陽光発電システム10からの電力が供給される。
【0021】
そして、商用電源11の停電時には、切換器18が非常用自家発電機電源17側に切り替わり、自家発電機電源17から自家発電負荷フィーダ19に電力が供給できるとともに、太陽光発電システム10からも電力が供給され、自家発電負荷用フィーダ19には、充分な電力が供給できる。
【0022】
次に、上記実施の形態の詳細なブロック構成図を図2により述べるに、図2において、商用電源11と発電機電源17は、切換器18により商用電源11の停電時に発電機電源17側に切り換えられて、自家発電負荷フィーダ19に接続される負荷31には常時電力が供給されるように構成されている。
【0023】
負荷31には、商用電源11と並列運転される太陽光発電システム10からの電力が供給される。太陽光発電システム10は太陽電池10aと詳細を後述するパワーコンディショナ32から構成されている。
【0024】
パワーコンディショナ32は、インバータ32aと連系開閉器32bが、太陽電池10aと負荷31とを結ぶ電路に介挿され、インバータ32aと連系開閉器32bは、後述のように制御部からの信号で制御される。
【0025】
33は切換器18が動作したときの切換器信号受信回路で、この切換器信号受信回路33が信号を受信したときは、商用電源11が停電し、発電機電源17が動作を開始したときである。切換器信号受信回路33が切換信号を受信すると、図中の接点33a1〜33a5を以下の条件が加味されたとき、それぞれ個別に閉成する。例えば、商用連系電圧・周波数同期運転範囲信号発生部34から信号が発生しているときには、接点33a1が閉成する。
【0026】
なお、35は発電機連系電圧・周波数同期範囲信号発生部、36は商用連系保護継電器設定信号発生部、37は発電機保護継電器設定信号発生部、38は単独運転検出機能信号発生部である。39はオア回路である。
【0027】
次に図2の動作を述べる。パワーコンディショナ32は、受変電設備等に設置されている商用電源11と発電機電源17とを切り換える切換器18の切換信号を受信すると、パワーコンディショナ32内の各制御要素を商用連系制御か発電機連系制御かに切り換える。
【0028】
例えば、商用連系時は、商用電源11の電圧変動範囲、周波数変動範囲をカバーする同期運転範囲が必要となる。このため、接点33a1が閉成して商用連系電圧・周波数同期範囲信号発生部34からの信号でインバータ32aは制御されて運転される。
【0029】
また、商用電源11の停電時には、発電機電源17または負荷31が許容する発電機連系時の同期運転範囲となり、一般的には、商用連系時と範囲が異なる。従って、商用連系時は、上記のように商用連系電圧・周波数同期範囲信号発生部34からの信号でインバータ32aを制御するために商用連系電圧・周波数同期範囲を選択する。
【0030】
また、発電機連系時は、発電機連系電圧・周波数同期範囲信号発生部35からの信号がインバータ32aに入力されるように接点33a2が閉成されて、発電機連系電圧・周波数同期範囲に切り換えられる。
【0031】
上記商用連系時は、電力系統連系技術要件ガイドラインに規定される保護装置を設置する必要がある。このため、パワーコンディショナ32内には、過電圧、不足電圧、過周波数、不足周波数などの保護機能が内蔵されている。
【0032】
これら各保護機能の整定値は、商用電源保護の目的で電力会社から指定されている。一方、発電機連系の場合は、過電圧、不足電圧、過周波数、不足周波数等の保護の整定値は、発電機保護、負荷保護及びパワーコンディショナ装置保護の目的で決定される。従って、商用連系時と同一設定になるとは限らない。このため、商用連系時は、商用連系保護継電器設定信号発生部36を選択し、発電機連系時は、発電機連系保護継電器設定信号発生部37に切り換える。
【0033】
なお、商用連系時は、電力系統連系技術要件ガイドラインにより単独運転検出機能が必要となる。このため、単独運転検出機能信号発生部38が動作できるようになっている。しかし、発電機連系時は、商用電源11と接続されていないため、単独運転検出機能は動作しない。この結果、単独運転検出機能は、商用連系時のみ入るように接点33a5は閉成される。
【0034】
図2において、発電機連系保護継電器設定信号発生部37から信号が送出されている時は、インバータ32aのゲートブロックのみでも良い。また、受動的単独運転検出機能の場合はゲートブロックのみでも良い。
【0035】
なお、接点33a1〜33a5と、商用連系電圧・周波数同期範囲信号発生部34、発電機連系電圧・周波数同期範囲信号発生部35、商用連系保護継電器設定信号発生部36、発電機連系保護継電器設定信号発生部37及び単独運転検出機能信号発生部38はハード的な手段だけでなく、ソフト的な手段で達成しても良い。
【0036】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、商用電源が停電しても、非常用発電機電源と連系して太陽光発電システムを並列運転して負荷に電力を供給することができる。また、図6に示すように、蓄電池設備を設けずに防災形太陽光発電システムを構成することができるため、低価格で、かつ大きなスペースが必要としない系統連系形システムを構築することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す発電機連系機能付系統連系形システムの構成説明図。
【図2】太陽光発電システムの詳細なブロック構成図。
【図3】独立形、系統連系形および防災形システムの構成図。
【図4】従来の系統連系形システムの構成説明図。
【図5】蓄電池方式を備えた防災形システムの単線結線図。
【図6】非常用発電機方式を備えた防災形システムの単線結線図。
【符号の説明】
10…太陽光発電システム
10a…太陽電池
11…商用電源
15…一般負荷用フィーダ
17非常用自家発電機電源
18…切換器
19…自家発電負荷用フィーダ
32…パワーコンディショナ
32a…インバータ
32b…連系開閉器
31…負荷
33…切換器信号受信回路
34…商用連系電圧・周波数同期範囲信号発生部
35…発電機連系電圧・周波数同期範囲信号発生部
36…商用連系保護継電器設定信号発生部
37…発電機連系保護継電器設定信号発生部
38…単独運転検出機能信号発生部
【発明の属する技術分野】
この発明は、電力系統連系形太陽光発電システムにおいて、発電機(需要家に設置する常用または非常用発電機)との連系を可能にした発電機連系機能付系統形連系システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
太陽光発電システムは、電力会社の配電線と連系する系統連系形システムと、配電線と連系しない独立形システムがある。(例えば、非特許文献1参照。)。
【0003】
【非特許文献1】
太陽光発電システムの設計と施工(改訂2版)、太陽光発電懇話会[編]、オーム社、平成12年2月発行。
【0004】
この他、系統連系形の変形で蓄電池設備を備えた防災形システムもある。
【0005】
図3Aは、独立形システムの利用形態を示す概略構成図で、図3Aにおいて、1は、太陽光発電電力を得る太陽電池で、この太陽電池1で発電された電力は、蓄電池2に蓄えられる。3は、インバータから構成されるパワーコンディショナで、このパワーコンディショナ3で直流電力が交流電力に変換されて街路灯、道路標識などの負荷4に供給される。この独立形システムは、電力系統(商用電源)には接続しないで、太陽光発電電力のみで負荷4に電力を供給するものである。
【0006】
図3Bは、系統連系形システムの利用形態を示す概略構成図で、このシステムは、電力系統(商用電源)5に並列に接続するもので、太陽光発電電力と商用電源の両方で負荷に対して電力を供給できるようにしたものである。
【0007】
このシステムの中には、太陽電池1の発電量が、負荷4(一般住宅、大口需要家など)に供給する電力量より多い場合に、系統に電力を返して電力量を節約できる「逆潮流有り」のシステムと、電力量を返さない「逆潮流無し」のシステムとがある。
【0008】
図3Cは、防災形システムの概略構成図で、このシステムは、系統連系形の変形システムであり、電力系統(商用電源)5が災害などでダウンしたときにシステムを商用電源5から切り離し、太陽電池1と蓄電池2で一定時間電力を供給できるようにしたものである。なお、6は防災用負荷である。
【0009】
図4は、図3Bに示す系統連系形システムの異なる例を示すもので、このシステムは、非常用自家発電設備を持つ需要家の場合である。図4において、11は商用電源、12は受電用遮断器、13受電用変圧器、14は配線用遮断器、15は一般負荷用フィーダ、16はパワーコンディショナを有する太陽光発電システム、17は非常用自家発電機電源、18は切換器、19は自家発電負荷フィーダである。
【0010】
上記のように構成された系統連系形システムは、商用電源11が正常の場合に商用電源11と接続して運転するシステムのため、パワーコンディショナを有する太陽光発電システム16は、自家発電負荷用フィーダ19ではなく商用電源11の一般負荷に接続される。
【0011】
図5は上記図3Cに示す防災形システムにおける蓄電池方式の単線結線図で、図5において、20は商用電源が供給される受電盤、21は負荷フィーダからなる分電盤、22はインバータからなるパワーコンディショナ、23は太陽電池群からなる太陽電池アレイ、24は蓄電池、充電装置などからなる充放電制御装置、25は防災負荷である。
【0012】
図6は図5の蓄電池方式を発電機方式に替えた防災形システムにおける発電機方式の単線結線図で、この方式は、充放電制御装置に替えて発電機と切換器を有する発電装置・切換装置26を設けたものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述した各システムにおいて、独立形システムは商用電源とは接続しないので、系統連系形システムと防災形システムの問題点について述べる。図3Bに示した系統連系形システムは、パワーコンディショナ3により、太陽電池1で発電した直流電力を、商用電源5の電源電圧、周波数、位相と同期した交流電力に変換し、負荷4へ給電するシステムである。
【0014】
上記のように系統連系形システムは、構成されているため、商用電源が停電した場合、太陽光発電システムは、運転を停止させなければならない。このため、日射があっても、太陽電池による発電を停止させねばならない問題点がある。
【0015】
また、図4に示す系統連系形システムでは、商用電源11の停電時には、太陽光発電システム16も停止しており、非常用自家発電機電源17が故障しているときには、自家発電負荷用フィーダ19は救済されない不具合がある。
【0016】
さらに、防災形システムにおける蓄電池方式では、充放電制御装置を備え、且つ蓄電池設備を備えるため、コスト、スペースが大幅に増大する問題を持っている。特に、蓄電池の容量は、防災用負荷(一般的に数kWから10kW程度が多い)に対して数時間から10数時間給電できる容量が必要であり、蓄電池が巨大な設備となる問題がある。
【0017】
この発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、商用電源が停電しても、発電機電源側に切り換えて発電機と太陽光発電システムとを並列運転することができ、かつ省スペースを図ることができる発電機連系機能付系統連系形システムを提供することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を達成するために、停電時には商用電源から切り離されように構成され、商用電源の他に発電機電源を設け、商用電源の停電時に切換器により発電機電源に切り換えて太陽光発電システムと連系して運転し、負荷に給電するようにした発電機連系機能付系統連系形システムにおいて、
前記太陽光発電システムは、太陽電池と、この太陽電池からの直流電力を交流電力に変換するインバータと、このインバータで変換された交流電源と発電機電源とを連系させて負荷に給電させる電路に介挿された連系開閉器とを有するパワーコンディショナからなり、
パワーコンディショナには、インバータと連系開閉器を、商用電源から発電機電源に切り換えられる際に、連系して動作させる制御部を備えていることを特徴とする発電機連系機能付系統連系形システムである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はこの発明の実施の形態を示す発電機連系機能付き系統連系形システムの構成説明図で、図1において、図4と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0020】
図1において、10は自家発電負荷用フィーダ19に配線用遮断器14を介して接続された太陽光発電システムで、この太陽光発電システム10は、通常切換器18が商用電源11側に切り換えられているので、商用電源11と並列運転されている。このため、一般負荷用及び自家発電負荷用フィーダ15,19の負荷には、商用電源11と太陽光発電システム10からの電力が供給される。
【0021】
そして、商用電源11の停電時には、切換器18が非常用自家発電機電源17側に切り替わり、自家発電機電源17から自家発電負荷フィーダ19に電力が供給できるとともに、太陽光発電システム10からも電力が供給され、自家発電負荷用フィーダ19には、充分な電力が供給できる。
【0022】
次に、上記実施の形態の詳細なブロック構成図を図2により述べるに、図2において、商用電源11と発電機電源17は、切換器18により商用電源11の停電時に発電機電源17側に切り換えられて、自家発電負荷フィーダ19に接続される負荷31には常時電力が供給されるように構成されている。
【0023】
負荷31には、商用電源11と並列運転される太陽光発電システム10からの電力が供給される。太陽光発電システム10は太陽電池10aと詳細を後述するパワーコンディショナ32から構成されている。
【0024】
パワーコンディショナ32は、インバータ32aと連系開閉器32bが、太陽電池10aと負荷31とを結ぶ電路に介挿され、インバータ32aと連系開閉器32bは、後述のように制御部からの信号で制御される。
【0025】
33は切換器18が動作したときの切換器信号受信回路で、この切換器信号受信回路33が信号を受信したときは、商用電源11が停電し、発電機電源17が動作を開始したときである。切換器信号受信回路33が切換信号を受信すると、図中の接点33a1〜33a5を以下の条件が加味されたとき、それぞれ個別に閉成する。例えば、商用連系電圧・周波数同期運転範囲信号発生部34から信号が発生しているときには、接点33a1が閉成する。
【0026】
なお、35は発電機連系電圧・周波数同期範囲信号発生部、36は商用連系保護継電器設定信号発生部、37は発電機保護継電器設定信号発生部、38は単独運転検出機能信号発生部である。39はオア回路である。
【0027】
次に図2の動作を述べる。パワーコンディショナ32は、受変電設備等に設置されている商用電源11と発電機電源17とを切り換える切換器18の切換信号を受信すると、パワーコンディショナ32内の各制御要素を商用連系制御か発電機連系制御かに切り換える。
【0028】
例えば、商用連系時は、商用電源11の電圧変動範囲、周波数変動範囲をカバーする同期運転範囲が必要となる。このため、接点33a1が閉成して商用連系電圧・周波数同期範囲信号発生部34からの信号でインバータ32aは制御されて運転される。
【0029】
また、商用電源11の停電時には、発電機電源17または負荷31が許容する発電機連系時の同期運転範囲となり、一般的には、商用連系時と範囲が異なる。従って、商用連系時は、上記のように商用連系電圧・周波数同期範囲信号発生部34からの信号でインバータ32aを制御するために商用連系電圧・周波数同期範囲を選択する。
【0030】
また、発電機連系時は、発電機連系電圧・周波数同期範囲信号発生部35からの信号がインバータ32aに入力されるように接点33a2が閉成されて、発電機連系電圧・周波数同期範囲に切り換えられる。
【0031】
上記商用連系時は、電力系統連系技術要件ガイドラインに規定される保護装置を設置する必要がある。このため、パワーコンディショナ32内には、過電圧、不足電圧、過周波数、不足周波数などの保護機能が内蔵されている。
【0032】
これら各保護機能の整定値は、商用電源保護の目的で電力会社から指定されている。一方、発電機連系の場合は、過電圧、不足電圧、過周波数、不足周波数等の保護の整定値は、発電機保護、負荷保護及びパワーコンディショナ装置保護の目的で決定される。従って、商用連系時と同一設定になるとは限らない。このため、商用連系時は、商用連系保護継電器設定信号発生部36を選択し、発電機連系時は、発電機連系保護継電器設定信号発生部37に切り換える。
【0033】
なお、商用連系時は、電力系統連系技術要件ガイドラインにより単独運転検出機能が必要となる。このため、単独運転検出機能信号発生部38が動作できるようになっている。しかし、発電機連系時は、商用電源11と接続されていないため、単独運転検出機能は動作しない。この結果、単独運転検出機能は、商用連系時のみ入るように接点33a5は閉成される。
【0034】
図2において、発電機連系保護継電器設定信号発生部37から信号が送出されている時は、インバータ32aのゲートブロックのみでも良い。また、受動的単独運転検出機能の場合はゲートブロックのみでも良い。
【0035】
なお、接点33a1〜33a5と、商用連系電圧・周波数同期範囲信号発生部34、発電機連系電圧・周波数同期範囲信号発生部35、商用連系保護継電器設定信号発生部36、発電機連系保護継電器設定信号発生部37及び単独運転検出機能信号発生部38はハード的な手段だけでなく、ソフト的な手段で達成しても良い。
【0036】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、商用電源が停電しても、非常用発電機電源と連系して太陽光発電システムを並列運転して負荷に電力を供給することができる。また、図6に示すように、蓄電池設備を設けずに防災形太陽光発電システムを構成することができるため、低価格で、かつ大きなスペースが必要としない系統連系形システムを構築することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す発電機連系機能付系統連系形システムの構成説明図。
【図2】太陽光発電システムの詳細なブロック構成図。
【図3】独立形、系統連系形および防災形システムの構成図。
【図4】従来の系統連系形システムの構成説明図。
【図5】蓄電池方式を備えた防災形システムの単線結線図。
【図6】非常用発電機方式を備えた防災形システムの単線結線図。
【符号の説明】
10…太陽光発電システム
10a…太陽電池
11…商用電源
15…一般負荷用フィーダ
17非常用自家発電機電源
18…切換器
19…自家発電負荷用フィーダ
32…パワーコンディショナ
32a…インバータ
32b…連系開閉器
31…負荷
33…切換器信号受信回路
34…商用連系電圧・周波数同期範囲信号発生部
35…発電機連系電圧・周波数同期範囲信号発生部
36…商用連系保護継電器設定信号発生部
37…発電機連系保護継電器設定信号発生部
38…単独運転検出機能信号発生部
Claims (1)
- 停電時には商用電源から切り離されように構成され、商用電源の他に発電機電源を設け、商用電源の停電時に切換器により発電機電源に切り換えて太陽光発電システムと連系して運転し、負荷に給電するようにした発電機連系機能付系統連系形システムにおいて、
前記太陽光発電システムは、太陽電池と、この太陽電池からの直流電力を交流電力に変換するインバータと、このインバータで変換された交流電源と発電機電源とを連系させて負荷に給電させる電路に介挿された連系開閉器とを有するパワーコンディショナからなり、
パワーコンディショナには、インバータと連系開閉器を、商用電源から発電機電源に切り換えられる際に、連系して動作させる制御部を備えていることを特徴とする発電機連系機能付系統連系形システム。
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