JP2004099594A - ティーツリー精油の新規用途 - Google Patents

ティーツリー精油の新規用途 Download PDF

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Tomihisa Kawaguchi
川口 富久
Koji Ishidaka
石高 康治
Tatsuya Kobayashi
小林 立弥
Shoko Yamamoto
山本 掌子
Shin Imai
今井 慎
Norihiro Kida
木田 憲博
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KYOUWA YAKUHIN KK
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KYOUWA YAKUHIN KK
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Abstract

【課題】従来、魚類の各種疾病は、抗生物質やワクチンおよび各種免疫増強剤などで対応してきたが、抗生物質に対しては耐性菌の出現など食品衛生上の問題点が多い。一方、ワクチンや各種免疫増強剤などでは、経済性、有効性、安全性、および労力や入手方法などの点で実用性に欠けるものが多いなど、課題点が多い。また、現状の水産養殖では、超過密飼育により、養殖魚を効率よく成長させることが困難である。これらの課題点を解決するための各種組成物を提供する。
【解決手段】ティーツリー精油を含有する組成物を給餌することにより、免疫賦活作用、抗菌作用、ワクチン効果増強作用、及び/又は増体作用などが相加的あるいは相乗的に発揮されて、安全かつ経済的に魚類の各種疾病を防除するための、及び/又は魚類の飼育成績を改善するための組成物。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚類を養殖する場合及び観賞のために魚類を飼育する場合などに認められる各種疾病の治療用および/または予防用組成物に関する。本発明はまた、これら魚類の増体用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
水産養殖業界では、国民の食生活における健康志向に対応し、消費量が増大する中、養殖魚は集約化され、大規模経営による過密飼育によって市場への需要に対応している。しかしながら、近年、飼料価格の高騰、養殖魚の価格の暴落で水産養殖業界は存亡の危機にさらされている。この問題を解決するために、生産者はやむなく生産費を抑えることを強いられ、超過密飼育等、養殖魚に過度なストレスを負荷する飼育システムを取らざるを得なくなっている。そして、このような超過密飼育により、養殖魚を効率よく成長させることが困難となり飼育成績(飼料効率や増肉係数)が悪化傾向にある。そして、最終的には生産コストを引き上げる結果となっている。また、上記のようなストレスを負荷する飼育システムにより、養殖魚は免疫不全などの要因から、感染症や疾病による被害が増大傾向にある。すなわち、滑走細菌症、エロモナス症、連鎖球菌症、ノカルジア症、ミコバクテリウム症、類結節症、エドワジェラ症、ビブリオ病、冷水病、シュードモナス病、せっそう病、カラムナリス病等の細菌感染症、各種ウイルス症、寄生虫症等による被害が増加してきている。このような状況の中で、ある種の感染症の対策療法として各種抗生物質の投与が行われている。
【0003】
しかし、近年、薬剤耐性菌が数多く出現している。例えば、上記疾病原因菌である、ラクトコッカス属、ストレプトコッカス属、レニバクテリウム属、ノカルジア属、ミコバクテリウム属、ビブリオ属、パスツレラ属、フォトバクテリウム属、エロモナス属、エドワジェラ属の細菌あるいは、フラボバクテリウム、ミコバクテリウム、滑走細菌等では、1種類の抗生物質では対応が困難であり、複数種を加えて対応するが、明確な効果は得られない場合が多い。更に抗生物質の連続使用は、食品衛生上、深刻な問題となっている。
【0004】
そこで、宿主の免疫機能を高めることにより感染症や疾病等を予防する試みがなされてきた。例えば、感染症や疾病の予防手段として、ケフィア粒、核酸構成成分、アマノリ属抽出物、リボフラビン、ペプチドグリカン、β−1、3−グルカン、ラクトフェリン、レバミゾール、キチン、ビール酵母、アスコルビン酸、トコフェロール、レンチナン、リポ多糖(LPS)、インターフェロン、くものすカビ麺抽出物、ミヤイリ菌体末、グルタチオン高含有酵母、オリゴ糖、トルラ酵母処理物、シゾフィラン、ホタルイカ熱抽出物、キラヤサポニン、β−カロチン、ハーブ、カボチャ種子粉末等の物質が免疫担当細胞を非特異的に活性化することにより、生体防御能を高めることが報告されている。
【0005】
しかし、これらの物質は、入手が容易でなく実用性に欠けるものが多い。また、投与により対象動物が貧血などを呈し、その安全性が危惧されるものも存在する。また、近年、養殖現場ではウイルス感染症が増大しているにもかかわらず、ウイルス病に対する免疫賦活剤の効果については、ほとんど報告がないのが現状である。
【0006】
このような現況の下、最近では、畜産業界のみならず、水産養殖業界においてもワクチンでの予防が行われるようになってきている。現在、注射用ワクチンと経口投与用ワクチンが商品化されている。
【0007】
しかしながら、注射用ワクチンは、1個体ずつ注射しなければならない等の多大な労力が必要であり、他方経口投与用ワクチンでは、短期間でしかワクチン効果が持続しない等の問題が生じている。このように労力面、効果面でいずれのワクチンも使用者を満足させるには至っていない。加えて、度重なる疾病等に対応するワクチンが必要であるにも関わらず、ワクチンは消費者を満足させる量は供給されず、また供給されてもワクチン開発には開発時間・莫大な開発経費等が必要であり、そのまま消費者が経済負担する等の問題も生じている。
【0008】
最近では、注射用ワクチンの効果をさらに増強させるものとして、アジュバントの開発も進められている。アジュバントとしては、オイルアジュバントが研究されているが、対象動物に注射した際に、注射部位に肉芽腫、壊死などを引き起こし、対象動物の商品価値を低下させるという問題が生じている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事実を考慮し、安全かつ経済的である免疫賦活性組成物、抗薬剤耐性菌組成物、増体用組成物を提出すること、並びにワクチン効果を増強する方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、このような課題を解決するために、鋭意検討の結果、ティーツリー精油が魚類の免疫作用を増強させ、この機能が総合的な抗病性を増強させること、並びにティーツリー精油が薬剤耐性菌に対する抗菌作用を有すること、そして、ティーツリー精油が増体作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
即ち、本発明は、以下の通りである:
(1)ティーツリー精油を含有してなる免疫賦活性組成物;
(2)白血球機能亢進剤である上記(1)記載の免疫賦活性組成物;
(3)ワクチン効果増強剤である上記(1)記載の免疫賦活性組成物;
(4)魚類用である上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の免疫賦活性組成物;
(5)飼料の形態である上記(4)記載の免疫賦活性組成物;
(6)増体作用を更に有する上記(1)記載の免疫賦活性組成物;
(7)ワクチン効果を増強するための方法であって、ワクチン接種の際に、上記(1)〜(6)のいずれか1つに記載の免疫賦活性組成物を併用することを特徴とする方法;
(8)ティーツリー精油を含有してなる抗薬剤耐性菌組成物;
(9)魚類用である上記(8)記載の抗薬剤耐性菌組成物;
(10)増体作用を更に有する上記(8)又は(9)記載の抗薬剤耐性菌組成物;(11)ティーツリー精油を含有してなる増体用組成物;
(12)魚類用である上記(11)記載の増体用組成物;
【0012】
本発明は、ティーツリー精油を含有してなる組成物を提供する。本明細書中で用いられる場合、「ティーツリー(tea tree)」とは、フトモモ科ネズモドキ属、メラレウカ属、ブラシノキ属、カロタムヌス属、クンゼア属、オソブルニア属に属する植物をいうが、好ましくは、フトモモ科メラレウカ属に属する植物をいう。
【0013】
本発明に用いるティーツリー精油は、上記ティーツリーから水蒸気蒸留法によって入手可能である(水蒸気蒸留法については、例えば、緒方幸著、化学実験操作法(上巻)、331〜343項、南江堂、昭和34年を参照のこと)。なお、上記ティーツリー由来の精油の中でも、フトモモ科メラレウカ属に属する植物であるメラレウカ・アルテルニフォリア(Melaleuca alternifolia)、メラレウカ・レウカデンドラ(Melaleuca leucadendra)、メラレウカ・ビリディフロラ(Melaleuca viridiflora)から得られる精油が好ましく、メラレウカ・アルテルニフォリアから得られる精油が更に好ましい。なお、本発明に用いるティーツリー精油の製法は、水蒸気蒸留法に限定されるものではない。他の抽出法(例えば、有機溶媒による抽出等)により得られる精油も、水蒸気蒸留法により得られる精油と等価な作用を有する限り、本発明のティーツリー精油に該当する。ティーツリー精油の抽出部位としては、葉、枝が挙げられるが、好ましくは新鮮な葉や小枝の先端部分である。また、本発明に用いるティーツリー精油は、液体、粉末等の態様の如何を問わない。
【0014】
本発明の組成物に用いられるティーツリー精油には、例えば、テルピネン−4−オール、シネオール、α−テルピネン、γ−テルピネン等が含有されている。
【0015】
また、本発明は、ティーツリー精油を含有してなる免疫賦活性組成物を提供する。「免疫賦活性組成物」とは、免疫作用を賦活化(即ち、活性化)し得る組成物をいう。本発明の免疫賦活性組成物は、種々の免疫機能を改善するために使用され得るが、好ましくは、白血球機能亢進剤又はワクチン効果増強剤として使用される。本発明の白血球機能亢進剤は、白血球の機能を亢進し得る作用を有する。本発明の白血球機能亢進剤は、白血球に関する複数の活性を亢進し得ると考えられるが、好ましくは、白血球の貪食能を亢進する。本発明のワクチン効果増強剤は、ワクチンと併用した場合に、ワクチンの効果を増強し得る。なお、本発明の免疫賦活性組成物は、免疫賦活作用に加え、増体作用をさらに有し得る。従って、本発明の免疫賦活性組成物を投与対象(例えば、魚類等)に適用することで、免疫賦活効果のみならず増体効果についても期待することができる。
【0016】
さらに、本発明は、ティーツリー精油を含有してなる抗薬剤耐性菌組成物を提供する。「薬剤耐性菌」とは、1以上の薬剤(抗生物質)に対して耐性を獲得した任意の菌をいい、複数の薬剤(抗生物質)に対して耐性を獲得した菌(即ち、多剤耐性菌)も「薬剤耐性菌」に含まれる。本発明の抗薬剤耐性菌組成物は、1以上の薬剤(抗生物質)に対して耐性を獲得した任意の菌に対する抗菌作用を有するが、好ましくは、ラクトコッカス属(Lactococcus)、エドワジェラ属(Edwardsiella)、シュードモナス属(Pseudomonas)、フォトバクテリウム属(Photobacterium)、エロモナス属(Aeromonas)の薬剤耐性菌に対して優れた抗菌作用を有する。しかし、上記薬剤耐性菌に限定されず、薬剤に対する耐性を獲得していないラクトコッカス属、エドワジェラ属、シュードモナス属、フォトバクテリウム属及びエロモナス属の菌に対しても同様に抗菌作用を有する。最も好ましくは、本発明の抗薬剤耐性菌組成物は、ラクトコッカス・ガルビエ(Lactococcus garvieae)、エドワジェラ・タルダ(Edwardsiella tarda)、シュードモナス・プレコグロッシシーダ(Pseudomonas plecoglossicida)、フォトバクテリウム・ダムセラ(Photobacterium damselae)、エロモナス・ハイドロフィラ(Aeromonas hydrophila)に対して非常に優れた抗菌作用を有する。なお、本発明の抗薬剤耐性菌組成物は、抗菌作用に加え、増体作用をさらに有し得る。従って、本発明の抗薬剤耐性菌組成物を投与対象(例えば、魚類等)に適用することで、抗菌効果のみならず増体効果についても期待することができる。
【0017】
さらに、本発明は、ティーツリー精油を含有してなる増体用組成物を提供する。「増体用組成物」とは、投与対象(例えば、魚類等)の体重を有意に増加させ、飼育成績(増重率、増肉係数)を改善する組成物をいう。投与対象の飼育成績は、増重率、増肉係数等を指標として統計学的に評価することができる。増重率は、試験期間中の増重量(試験期間終了時の総体重から試験開始時の総体重を差し引いたもの)が試験開始時の総体重(平均体重と収容尾数を乗じたもの)に対する比率をいい、試験期間中の増重量を試験開始時の総体重で割り、これに100を乗じることにより算出することができる。増肉係数とは、1kg増体させるために必要とする飼料の重量(kg)をいい、試験期間中の総給餌量(試験開始時から試験終了時までの累積給餌量)を増重量で割ることにより算出することができる。なお、本発明の増体用組成物は、増体作用に加え、免疫賦活作用及び/又は抗菌作用をさらに有し得る。従って、本発明の増体用組成物を投与対象(例えば、魚類等)に適用することで、増体効果のみならず、免疫賦活効果及び/又は抗菌効果についても期待することができる。
【0018】
本発明の組成物(免疫賦活性組成物、抗薬剤耐性菌組成物及び増体用組成物を含む。以下同様)は、例えば、魚類を養殖する場合及び観賞のために魚類を飼育する場合などに認められる各種疾病を治療および/または予防するために、並びに/あるいは魚類を効率よく成長させるために用いられる。本発明の組成物は、例えば、任意の魚類に適用されるが、好ましくは硬骨魚類に適用される。
【0019】
また、本発明の組成物は、任意の養殖魚および観賞魚に適用されることが好ましい。養殖魚としては、例えば、ニジマス、ヤマメ、アマゴ、イワナ、ティラピア、コイ、ウナギ、チョウザメ、アユ、マアナゴ、マダイ、クロダイ、シマアジ、マアジ、ブリ、マグロ、ヒラメ、トラフグ、イシダイ、イシガキダイ、カンパチ、カサゴ、メバル、クロソイ、マハタ、スズキ、サバ等が挙げられる。観賞魚とは、観賞の目的のために家庭および水族館等で飼育される魚をいい、例えば、キンギョ、メダカ、コイ、熱帯魚等が挙げられる。
【0020】
本発明の組成物は、上記魚類に対して安全かつ生体防御調節機能を有する飼料の形態として使用することができる。本明細書で使用される場合、「飼料」とは、特に経口的に与えられるものをいい、かかる飼料は、経口摂取に適するように調製され得る。「組成物」は、経口による摂取のみに限定されず、注射、塗布等の経口以外の手段によって適用されてもよく、それぞれの適用形態に適するように調製され得る。当業者は、本発明の組成物(特に、飼料の形態)をそれぞれの状況、用途、対象となる魚類に応じて適宜調製することができる。
【0021】
本発明の組成物、特に、飼料は、投与対象(例えば、魚類等)等によって異なるが、投与対象に通常に使用される飼料にティーツリー精油を配合したものであり、魚類等の場合、効果等の面から組成物に対して0.1〜1重量%のティーツリー精油を含むものが好ましい。投与量は、例えば、魚類の場合、対象となる魚類および魚体重、飼育水温によって異なるが、精油重量で換算して、0.1mg/体重kg/日〜10g/体重kg/日の範囲が好ましく、より好ましくは、2mg/体重kg/日〜0.3g/体重kg/日の範囲である。また、配合する方法も限定されるものではなく、いかなる方法を用いてもよい。加えて、本発明の組成物を対象となる魚類に給餌する際には、適正給餌量の範囲であれば、給餌率についても限定されるものではない。なお、本発明の組成物は、必要に応じて、粉末、顆粒、ペレット状などの所望の剤形に処理してもよい。本発明の組成物におけるティーツリー精油の含量、配合法、投与量、剤形等は、適宜設定することができる。上記剤形にするための担体等は公知のものを使用すればよい。
【0022】
一般に、魚類の免疫機構に関しては、軟骨魚類以上では胸腺、脾臓等の独立したリンパ器官を有し、各種免疫担当細胞が存在する。特に硬骨魚類では、液性免疫応答および細胞性免疫応答のいずれも高等脊椎動物に匹敵する機能的発達を示す(中西照幸、魚類ワクチン開発の現状と展望、水産増殖、46(3)、461〜468(1998)を参照のこと)。硬骨魚は、海産魚および淡水魚に大別されるが、免疫担当細胞の種類および機能は同一である。水産養殖の対象となる魚類は、主に硬骨魚類であることから、本発明の組成物は、養殖の対象となる海産魚、淡水魚に適用することができる。
【0023】
1実施態様において、本発明の組成物は、魚類等に適用される場合には、水槽中に低濃度で適用されることによりその効果を発揮することが可能であり、上記の様式以外にも、各種状況下で好ましい様式で、ティーツリー精油を含有してなる組成物を適用することができる。すなわち、本発明の組成物は気体、液体、又は固体として提供される。
【0024】
本発明のワクチン効果増強法は、本発明のティーツリー精油を含有する免疫賦活性組成物とワクチンを併用することにより、安全でかつ、例えば、魚類の商品価値を低下させずにワクチン効果を増強することを可能とし、さらに増体効果を期待することもできる。なお、ワクチン接種において併用される場合、本発明の免疫賦活性組成物は、注射(静脈内、腹腔内、皮下、皮内、筋肉内等)、塗布、経口摂取等によって投与対象(例えば、魚類)に適用されるが、好ましくは、飼料として経口的に与えられる。
【0025】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
製造例1 ティーツリー精油の製造
フトモモ科メラレウカ属に属するティーツリー(Melaleuca alternifolia)の若葉および若い枝を粉砕し、100〜110℃で水蒸気蒸留抽出して、無色から淡黄色の特徴的な芳香を持つティーツリー精油を得る。
【0026】
試験例1 ティーツリー精油の抗菌性試験
ティーツリー精油を、雲南省路西緑洲茶樹公司(中国)から購入した。本試験に用いたティーツリー精油成分の分析結果を、表1に示す。
【0027】
【表1】
Figure 2004099594
【0028】
次いで、薬剤耐性菌として、連鎖球菌症、エドワジェラ症、シュードモナス病の原因菌、類結節症の原因菌、エロモナス症の原因菌、すなわち、ラクトコッカス・ガルビエ、エドワジェラ・タルダ、シュードモナス・プレコグロッシシーダ、フォトバクテリウム・ダムセラおよびエロモナス・ハイドロフィラを用いて、ディスク法によってティーツリー精油の抗菌力確認試験を行った。得られた結果を表2に示す。
試験に用いた細菌、すなわち、ラクトコッカス・ガルビエ、エドワジェラ・タルダ、シュードモナス・プレコグロッシシーダ、フォトバクテリウム・ダムセラ、エロモナス・ハイドロフィラは、それぞれ、ハマチ連鎖球菌症罹病魚、ヒラメエドワジェラ症罹病魚、アユ細菌性出血性腹水症罹病魚、ハマチ類結節症罹病魚、キンギョエロモナス症罹病魚から分離した。
【0029】
【表2】
Figure 2004099594
【0030】
表2で明らかなごとく、ラクトコッカス・ガルビエでは、直径11.0mm、エドワジェラ・タルダでは、直径13.9mm、シュードモナス・プレコグロッシシーダでは、直径15.7mm、フォトバクテリウム・ダムセラでは、直径26.8mm、エロモナス・ハイドロフィラでは、直径11.8mmの阻止円が確認された。
【0031】
試験例2 ティーツリー精油の淡水魚への経口投与における貪食能亢進効果確認試験
本試験では、淡水魚の代表としてキンギョを用いて、ティーツリー精油添加飼料の連続的な給餌による。白血球の貪食能亢進効果および血液性状(相対赤血球容積:ヘマトクリット値)に及ぼす影響について検証した。
キンギョ(奈良県産ワキン)にティーツリー精油添加飼料(養魚用飼料にティーツリー精油 1%添加)を1日あたり魚体重に対して給餌率2%になるように1ヶ月間連続的に給餌した。また、対照区としては、ティーツリー精油添加飼料作製に用いた養魚用飼料を、同様に1日当たり給餌率2%となるように1ヶ月間連続的に給餌した。1ヶ月給餌後に各区からキンギョを3尾ずつ取り上げ、尾部血管から採血した。得られた血液をプラスチック・ヘマトクリット毛細管(岩城硝子株式会社製)に注入し、1,000×gで5分間遠心分離し、相対赤血球容積(以下、ヘマトクリット値と略記)を測定した。また、白血球の貪食能については、異物としてザイモサン(Sigma社製)を用いて、貪食率を測定した。すなわち、得られた血液とザイモサン浮遊液(0.05mg/ml)を等量ずつ混合した後、懸濁し、この懸濁液をプラスチック・ヘマトクリット毛細管に注入し、10分間18℃の恒温器に放置した。その後、1,000×gで5分間、遠心分離した後、白血球層をスライドグラスに塗抹し、塗抹標本を作製した。ギムザ染色後、検鏡し、貪食細胞数を計数し、以下の式で貪食率を算出した(以下、定法と記載)。
【0032】
【数1】
Figure 2004099594
【0033】
得られた試験結果を図1および図2に示す。
【0034】
図1で明らかなごとく、ティーツリー精油1%添加飼料給餌区では、対照区に比べて有意(P<0.05)に高い貪食率を示した。このことからティーツリー精油1%添加飼料を1ヶ月間連続的に給餌することによって、キンギョの白血球の貪食能が亢進されることが示された。また、図2で明らかなごとく、ティーツリー精油1%添加飼料を1ヶ月間連続的に給餌することに伴う、ヘマトクリット値の低下は見られなかった。このことから、ティーツリー精油1%添加飼料を1ヶ月間連続的に給餌することによっても、貧血状態に陥るようなことがないことが示された。同時に毒性がないと判断された。
【0035】
試験例3 ティーツリー精油の海産魚への経口投与における貪食能亢進効果確認試験
本試験では、海産魚の代表としてイシダイを用いて、ティーツリー精油添加飼料給餌による、白血球の貪食能亢進効果および血液性状(相対赤血球容積:ヘマトクリット値)に及ぼす影響について検証した。
ティーツリー精油添加飼料給餌前に、海面生け簀で養殖されているイシダイ(韓国産)3尾を取り上げ、尾部血管から採血した。得られた血液を用いて、定法によりヘマトクリット値および白血球の貪食率を測定した。
次いで、イシダイにティーツリー精油添加飼料(養魚用飼料にティーツリー精油 1%添加)を1日あたり魚体重に対して給餌率2%になるように11日間給餌した後、生け簀からイシダイ5尾を取り上げ、採血した。得られた血液を用いて、定法によりヘマトクリット値および白血球の貪食率を測定した。得られた試験結果を図3および図4に示す。
【0036】
図3で明らかなごとく、ティーツリー精油1%添加飼料給餌後では、給餌前に比べて有意(P<0.01)に高い貪食率を示した。このことから、ティーツリー精油1%添加飼料をイシダイに給餌することにより、イシダイの白血球の貪食能が亢進されることが示された。また、図4で明らかなごとく、ティーツリー精油1%添加飼料をイシダイに給餌することに伴う、ヘマトクリット値の低下は見られなかった。
このことから、イシダイ(海産魚)においても、ティーツリー精油飼料給餌によって、貧血状態に陥るようなことがないことが示された。同時に毒性がないと判断された。試験2及び3の結果から、本発明の組成物(特に飼料)は、淡水魚および海産魚においても、安全かつ生体防御調節機能を発揮することが示された。
【0037】
試験例4 キンギョ白血球の貪食能に対するティーツリー精油の有効投与量の検討
ティーツリー精油の投与量を養魚用飼料に対して0、0.1、1%添加として、キンギョ(奈良県産ワキン)に飼料を魚体重に対して給餌率2%で給餌した。給餌7、17、22日後に各試験区からキンギョ5尾ずつ取り上げ、尾部血管から採血した。得られた血液を用いて、定法に従い、貪食能を測定した。得られた試験結果を図5に示す。
【0038】
図5で明らかなごとく、ティーツリー精油0.1および1%添加飼料給餌区では、試験を通して、対照区に比べて高い貪食率で推移した。このことからティーツリー精油は、飼料に対して0.1%以上の添加率で投与することによって、キンギョの白血球の貪食能が亢進されることが示された。
【0039】
試験例5 ティーツリー精油のワクチン効果増強確認試験
キンギョ(奈良県産ワキン)にティーツリー精油1%添加飼料を1日あたり魚体重に対して給餌率2%になるように1ヶ月間連続的に給餌した。また、対照としては、ティーツリー精油添加飼料作製に用いた養魚用飼料を、同様に1日当たり給餌率2%となるように1ヶ月間連続的に給餌した。給餌1ヵ月後に、各区のキンギョにワクチン免疫原として、エドワジェラ・タルダを腹腔内接種し、さらに10日間、ティーツリー精油1%添加飼料を給餌した。その後、ワクチン免疫原として使用した同一菌株のエドワジェラ・タルダを用いて、両区に腹腔内接種法により攻撃した。接種後の致死魚を計数し、両区の生残率を算出した。試験結果を図6に示した。
【0040】
図6に示したとおり、ティーツリー精油1%添加飼料給餌区では、対照区に比べて高い生残率を示した。このことから、ティーツリー精油1%添加飼料給餌とワクチン接種を併用することにより、ワクチン効果を増強することが示された。
【0041】
試験例6 ティーツリー精油の養殖魚への経口投与における増体効果確認試験
本試験では、養殖魚の代表としてシマアジ(大分県産)を用いて、ティーツリー精油添加飼料給餌による、増体効果について検証した。
試験期間は、平成14年6月19日〜平成14年8月23日とした。ティーツリー精油添加飼料を給餌する前(平成14年6月15日)に、ティーツリー精油1%添加飼料給餌区(以下、ティーツリー区と略記)(15生け簀)と対照区(2生け簀)のシマアジを各50尾ずつ取り上げ、魚体重を測定し、各生け簀の総魚体重を算出した。
給餌方法は、ティーツリー区では、ティーツリー精油1%添加飼料を14日間連続給餌した後、養魚用飼料のみを14日間給餌し、このような規則的な給餌を試験期間終了時まで繰り返した。対照区は、試験期間終了時まで、養魚用飼料のみを給餌し続けた。
なお、試験期間中、ティーツリー区と対照区ともに、1日あたり魚体重に対して給餌率3%になるように給餌した。また、試験期間中の各生け簀のへい死数を経時的に確認し、各生け簀の収容尾数および総魚体重を算出した。加えて、試験期間中の給餌量も確認した。試験終了時、ティーツリー区と対照区の増重率、増肉係数を比較した。
増重率は、試験期間中の増重量(試験期間終了時の総体重から試験開始時の総体重を差し引いたもの)を試験開始時の総体重で割り、これに100を乗じて算出した。また、増肉係数は、試験期間中に使用した総給餌量(試験開始時から試験終了時までの累積給餌量)を増重量で割ることにより算出した。増重率に関する試験結果を図7に示し、増肉係数に関する試験結果を図8に示した。
【0042】
図7に示したとおり、ティーツリー精油1%添加飼料給餌区では、対照区に比べて有意(P<0.05)に高い増重率を示した。このことから、ティーツリー精油1%添加飼料給餌により増重率が向上することが確認された。
【0043】
図8に示したとおり、ティーツリー精油1%添加飼料給餌区では、対照区に比べて有意(P<0.05)に低い増肉係数を示した。このことから、ティーツリー精油1%添加飼料給餌により飼育効率が向上することが確認された。
【0044】
【発明の効果】
本発明の免疫賦活性組成物、抗薬剤耐性菌組成物及び/又は増体用組成物を給餌することにより、免疫賦活作用、抗菌作用、ワクチン効果増強作用などが相加的あるいは相乗的に発揮されて、魚類の各種疾病を防ぐことができ、また、魚類の飼育成績(増重率、増肉係数)が改善され、魚類の顕著な増体が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ティーツリー精油1%添加飼料の給餌がキンギョの貪食能に及ぼす影響を示すグラフである。
【図2】ティーツリー精油1%添加飼料の給餌がキンギョのヘマトクリット値に及ぼす影響を示すグラフである。
【図3】ティーツリー精油1%添加飼料の給餌がイシダイの貪食能に及ぼす影響を示すグラフである。
【図4】ティーツリー精油1%添加飼料の給餌がイシダイのヘマトクリット値に及ぼす影響を示すグラフである。
【図5】キンギョ白血球の貪食能に対するティーツリー精油の有効投与量を示すグラフである。なお、T−OILはティーツリー精油を示す。
【図6】エドワジェラ・タルダ攻撃後のキンギョの生残率を示すグラフである。なお、T−OILはティーツリー精油を示す。
【図7】ティーツリー精油1%添加飼料の給餌がシマアジの増重率に及ぼす影響を示すグラフである。
【図8】ティーツリー精油1%添加飼料の給餌がシマアジの増肉係数に及ぼす影響を示すグラフである。

Claims (12)

  1. ティーツリー精油を含有してなる免疫賦活性組成物。
  2. 白血球機能亢進剤である請求項1記載の免疫賦活性組成物。
  3. ワクチン効果増強剤である請求項1記載の免疫賦活性組成物。
  4. 魚類用である請求項1〜3のいずれか1項記載の免疫賦活性組成物。
  5. 飼料の形態である請求項4記載の免疫賦活性組成物。
  6. 増体作用を更に有する、請求項1記載の免疫賦活性組成物。
  7. ワクチン効果を増強するための方法であって、ワクチン接種の際に、請求項1〜6のいずれか1項記載の免疫賦活性組成物を併用することを特徴とする方法。
  8. ティーツリー精油を含有してなる抗薬剤耐性菌組成物。
  9. 魚類用である請求項8記載の抗薬剤耐性菌組成物。
  10. 増体作用を更に有する請求項8又は9記載の抗薬剤耐性菌組成物。
  11. ティーツリー精油を含有してなる増体用組成物。
  12. 魚類用である請求項11記載の増体用組成物。
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