JP2004094329A - 個別仕様車販売支援装置及び方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

Abstract

【課題】所望の選択仕様を有する個別仕様車のカタログを見込み客である操作者に確実に提供すると共に、その個別仕様車の販売契約に向けた業務を効率良く支援する。
【解決手段】操作者によって仕様が選択された個別仕様車の見積価格がその操作者に提示されるに際して、ネットワーク通信環境を介した情報閲覧、情報配布及び／または物理的に存在する記録媒体によって、その個別仕様車に関するカタログの当該操作者による入手を実現する。
【選択図】　図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作者所望の商品に関する価格情報等の各種情報を、その操作者に提供する技術分野に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、商品に関する価格情報をユーザに提供する情報提供装置として、例えば、特開平５−２７４３２６号公報に開示されているように、販売対象である商品のカタログ情報をマルチメディア情報の形態でデータベースに蓄積しておき、計算機システム上で特定化した商品に関する情報を前記データベースから読み出して、外部出力、見積、納期問合せ、受注処理等を行なえるようにしたものが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来技術を背景として、本願出願人は、先行する特願２００１−３３６８７３号及び特願２００１−３２０８００号において、メーカが供給可能な各種車両の仕様の中から、ユーザが所望仕様の車両（以下、個別仕様車）を容易且つ楽しく選定可能にすると共に、選定された所望仕様の車両の見積価格を、当該ユーザに効率的に提供するとともに、注文がなされた個別仕様車の納車までの進捗状況を、エンターテイメント性を考慮してユーザに提供するシステムを提案している。
【０００４】
図１５は、本願出願人が先に提案しているシステムを利用してユーザが所望の個別仕様車を選定し、選定した個別仕様車が当該システム登録されるまでの概略を説明する図である。
【０００５】
上記システムにおいて、所望仕様の個別仕様車を選定しようとするユーザは、自身が利用するパーソナル・コンピュータ等を操作して、その個別仕様車のベースとなり得る基準仕様車に関する情報を、車両メーカ等の車両供給者が運営するデータベースから読み出すと共に、その車両供給者が当該基準仕様車に対して供給可能な車両仕様に関して予め用意された所定の選択肢の中から選択する作業を行なうことによって、係る所望仕様の個別仕様車を選定する。
【０００６】
そして、この作業によって選定された個別仕様車に関する情報（当該個別仕様を特定する情報）は、当該ユーザの意思決定を表わす所定の操作が行われるのに応じて、当該車両供給者が運営するデータベース内にユーザ別に用意された記憶領域に登録され、当該ユーザは、登録された個別仕様車に関する情報を読み出すと共に、前記と同様な選択作業によって個別仕様の更新（追加、変更、削除等）を行なうこともできる。
【０００７】
また、上記システムには、供給可能な車両仕様に関して予め用意された所定の選択肢に対応して、販売代理店が個別に登録した仕様別見積価格がデータベースに登録されており、当該ユーザは、自身が選定した個別仕様車を実際に購入する際の車両１台分の見積価格の提示を、そのユーザ所望の販売代理店に対して請求することができる。そして、この場合、見積を請求された販売代理店を発信元とするところの、個別仕様車１台分の見積価格に関する情報等を含む電子メールが、上記システムによって、見積請求元のユーザに対して送信される。
【０００８】
このような本願出願人によるシステムは、他者とは異なる個性的な商品、或いは自分らしい商品を嗜好する近年の消費者市場にあって、個性的な車両を求める「見込み客」としての上記システムのユーザを満足させることができ、エンターテイメント性にも優れるものであり、個々の販売代理店にとっても、車両を販売するに際して従来から行われている商談から金額交渉を経て購入契約に至るまでの業務を効率化することができ、好適である。
【０００９】
即ち、本願出願人による上記システムの主な特徴としては、車両を販売するに際して従来から行われている商談から金額交渉を経て購入契約に至るまでの業務を効率化することができるので、販売代理店は、上記システムを利用して見込み客であるユーザに提示される個々の車両の見積価格として、見込み客にとって魅力的な価格を設定することができる。ここで、魅力的な価格とは、従来の販売手順の場合に販売代理店が提示すべき見積価格と比較して低価格な見積価格である。
【００１０】
しかしながら、本願出願人による上記システムに限らず、インターネット等の通信回線を利用した所謂オンライン・システムにおいて、各種情報やサービスの提供を受けるに際して、ユーザが自分を特定可能な個人情報（氏名、住所、電話番号、勤務先等）を入力する操作は、プライバシーを意識するユーザにとっては違和感を与えるものであり、個人情報の入力操作をユーザが躊躇することも多い。このため、例えば上記システムでは、選定された個別仕様車についての見積価格を販売代理店からユーザに対して提示する段階にまで至らない場合も多い。
【００１１】
即ち、販売代理店にとっては、見積価格の提示を請求したユーザ（見込み客）の個人情報を把握できない状況においては、そのユーザの購入に向けた動機付けの度合いを的確に把握するのは困難であるため、そのユーザに対して不用意な見積価格を提示することができず、結果として、せっかくのビジネスチャンスを活かしきれないことになる。一方、個人情報の入力操作を躊躇するユーザが多いという上述した事実と、本願出願人による上記システムによれば魅力的な見積価格を見込み客に提示できるという上述した事実とを鑑みれば、見込み客であるユーザは、販売代理店から魅力的な見積価格を商談の初期から提示されるであろう機会を逃していることを表わす。
【００１２】
また、本願出願人による上記システムによれば、所望の個別仕様車の仕様選択（仕様選定）を、見込み客であるユーザ（操作者）自身が容易に行なうことができるものの、車両メーカが供給可能な車種は膨大となる。従来より販売代理店等で配布しているカタログには、車両メーカが量販を見越して予め仕様を設定した量販仕様車（所謂、カタログモデル）の説明（解説）記事が掲載されているが、上記システムの如く供給可能な車種が膨大となる状況においては、係る従来のカタログには存在しない仕様の組み合わせとなる車種があり、一方で、供給可能な全ての車種に関して掲載されているカタログを予め作成しておき、従来の如く配布する形態は現実的な選択ではない。
【００１３】
従って、一般的な車両の見込み客は、量販仕様車が掲載された従来からのカタログを入手して購入検討を行なうので、そのような見込み客が上記システムにて仕様選定した場合には、所望の個別仕様車そのものが掲載されたカタログが存在しないことになり、その購入検討を行なうために必要な情報が十分とは言えない状況が発生する。
【００１４】
そこで本発明は、所望の選択仕様を有する個別仕様車のカタログを見込み客である操作者に確実に提供すると共に、その個別仕様車の販売契約に向けた業務を効率良く支援する個別仕様車販売支援装置及び方法、並びにコンピュータ・プログラムの提供を目的とする。
【００１５】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る個別仕様車販売支援装置は、以下の構成を特徴とする。
【００１６】
即ち、見込み客である操作者によって選択された該操作者所望の選択仕様を有する個別仕様車の見積価格を、その見積価格を入手すべく該操作者が選択した所望の販売代理店による見積価格として、ネットワーク通信環境を介してオンラインで提示することにより、その個別仕様車の販売業務を支援する個別仕様車販売支援装置であって、
前記個別仕様車の見積価格が提示されるに際して、その個別仕様車に関するカタログを、前記ネットワーク通信環境を介した情報閲覧及び／または情報配布によって、操作者が入手可能に提供するカタログ提供手段を備えることを特徴とする。
【００１７】
好適な実施形態において、前記カタログ提供手段は、前記個別仕様車に関するカタログを操作者に提供すべく、その個別仕様車の見積価格が、その操作者が使用する操作端末に電子メールによって提示される際に、その電子メールには、
・前記個別仕様車を構成する選択仕様及び／または前記個別仕様車を示す画像情報ファイルを前記情報配布として添付する、
・或いは、該カタログを前記操作端末にて表示するための閲覧情報を入手可能なＵＲＬ（Ｕｎｉｆｏｒｍ　Ｒｅｓｏｕｒｃｅ　Ｌｏｃａｔｏｒ）を関連付ける、
と良い。
【００１８】
また、例えば前記個別仕様車の見積価格が提示されるのに先立ってその見積価格の提示が請求されたときに、前記個別仕様車に関するカタログのフォームを、前記操作端末における設定操作に応じてカスタマイズ可能なカスタマイズ手段を更に備え、
前記カタログ提供手段は、前記カスタマイズ手段によってカスタマイズされたカタログを、前記操作者が入手可能とすると良い。そして、この場合、前記カスタマイズ手段は、前記個別仕様車に関するカタログのフォームを前記設定操作に応じてカスタマイズする際に、その個別仕様車を構成する選択仕様として選択されなかった仕様項目（例えば、色違いや細かい仕様の違い等）について前記操作端末にて選択操作が行われた場合には、そのカスタマイズされたカタログにおいて反映すると良い。
【００１９】
また、例えば前記カスタマイズ手段は、第１個別仕様車に関するカタログのフォームがカスタマイズされるのに応じて、カスタマイズ後のフォームを表わす特定情報を記憶すると共に、その第１個別仕様車と異なる選定仕様を有する第２個別仕様車に関するカタログのフォームのカスタマイズが要求された際に、前記特定情報に基づくフォームの自動カスタマイズが可能であると良い。
【００２０】
また、例えば前記カタログ提供手段は、前記個別仕様車の見積価格の提示が請求される前であっても、前記操作者をネットワーク通信環境以外において特定可能な個人情報が設定された場合には、前記個別仕様車に関するカタログを入手可能とすると良い。
【００２１】
また、例えば前記カタログ提供手段は、前記個別仕様車に関するカタログに、前記操作者が選択した所望の販売代理店による見積価格を記載すると良い。
【００２２】
尚、同目的は、上記の各構成の個別仕様車販売支援装置に対応する方法によっても達成される。
【００２３】
また、同目的は、上記の各構成の個別仕様車販売支援装置またはまたは個別仕様車販売支援方法を、コンピュータによって実現するプログラムコード、及びそのプログラムコードが格納されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体によっても達成される。
【００２４】
【発明の効果】
上記の本発明によれば、所望の選択仕様を有する個別仕様車のカタログを見込み客である操作者に確実に提供すると共に、その個別仕様車の販売契約に向けた業務を効率良く支援する個別仕様車販売支援装置及び方法、並びにコンピュータ・プログラムの提供が実現する。
【００２５】
即ち、請求項１、請求項９、請求項１０の発明によれば、操作者は、所望の選択仕様を有する個別仕様車に関するカタログを、ネットワーク通信環境を介した情報閲覧（例えばインターネット上のＷｅｂサイトの閲覧等）や情報提供によって確実に入手することができ、係る形態によるカタログの提供は、個別仕様車の見積価格が見込み客である操作者に対して提示される際になされるので、操作者は、その個別仕様車についての魅力的な見積価格の提示を受けることができる。これにより、販売代理店にとっては、個別仕様車の販売契約に向けたビジネスチャンスを増やすことができ、多くの工数を要することなく効率良く業務を遂行することができる。
【００２６】
また、請求項２、請求項１１の発明によれば、操作者は、個別仕様車の見積価格を報知するための電子メールを受け取れば、その電子メールに添付された画像情報ファイルにより、係る個別仕様車のカタログを容易に入手することができ、利便性に優れる。
【００２７】
また、請求項３、請求項１２の発明によれば、操作者は、個別仕様車の見積価格を報知するための電子メールを受け取った後、その電子メールに関連付けされたＵＲＬを閲覧することにより、係る個別仕様車のカタログを容易に入手することができ、利便性に優れる。
【００２８】
また、一般的な顧客にとって、自動車（車両）等の物品を購入するまでの検討は、それ自体が楽しいものであるが、請求項４、請求項１３の発明によれば、操作者は、自らが仕様設定した個別仕様車の購入検討に際して、その個別仕様車のカタログを、所望のフォームにカスタマイズすることができるので、係る購入検討時の「楽しさ」をより効果的に演出することができ、顧客満足度の向上を図ることができる。またこれにより、見込み客である操作者には新たなエンターテイメントを提供できるので、係る個別仕様車の購入に向けた動機付けを高めることができ、販売代理店にとっては、ビジネスチャンスを増やすことができ、効率良く業務を遂行することができる。
【００２９】
また、請求項５の発明によれば、個別仕様車の仕様選定に際して操作者が選択しなかった仕様項目を、その個別仕様車のカスタマイズしたカタログに含めることができるので、購入検討に際しての比較検討を容易にすることができ、顧客満足度の向上を図ることができる。
【００３０】
また、請求項６、請求項１４の発明によれば、第１個別仕様車と異なる選定仕様を有する第２個別仕様車に関するカタログのフォームのカスタマイズを行なうに際しての操作者の利便性を向上することができる。
【００３１】
また、車両の購入検討に際しては従来よりカタログが必要と考える見込み客が多いという事実と、インターネット等の通信回線を利用した所謂オンライン・システムにおいて、各種情報やサービスの提供を受けるに際して、ユーザが自分を特定可能な個人情報を入力する操作は、プライバシーを意識するユーザにとっては違和感を与えるものであり、個人情報の入力操作をユーザが躊躇することも多いという事実とがあるのに対して、請求項７、請求項１５の発明によれば、操作者をネットワーク通信環境以外において特定可能な個人情報（氏名、住所、電話番号、勤務先等）が設定された場合には、個別仕様車に関するカタログを入手可能とすることにより、係る個別仕様車の購入に向けた操作者の動機付けを高めることができ、販売代理店にとっては、ビジネスチャンスを増やすことができ、効率良く業務を遂行することができる。
【００３２】
また、請求項８の発明によれば、入手したカタログに操作者所望の販売代理店による見積価格を記載することができるので、その操作者による購入検討時の利便性の向上を図ることができると共に、販売代理店にとっては、ビジネスチャンスを増やすことができ、効率良く業務を遂行することができる。
【００３３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る個別仕様車販売支援システムの実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【００３４】
［第１の実施形態］
本実施形態において、個別仕様車とは、本システムを利用して、所定の複数項目について提示された選択肢の中から、ユーザ（操作者）自身によって所望の仕様選定がなされた車両である。即ち、本実施形態に係るシステムは、車両提供者（車両メーカや販売代理店等）によって予め設定された複数項目について用意された複数の選択肢の中から、ユーザ自身によって所望の仕様選定がなされるようにした自動車の見積・発注システムであり、以下、このようにして仕様選定がなされた車両を、個別仕様車というものとする。
【００３５】
ここで、ユーザ（操作者）とは、本実施形態に係るシステムにアクセスして、そのサービスを受けることが可能な者であって、個別仕様車の購入を検討している見込み客や、他の車両の所有者等である。
【００３６】
図１は、第１の実施形態に係る個別仕様車販売支援システムの全体構成を示す概念図である。
【００３７】
同図において、ＢＴＯサーバ１は、ユーザ所望の個別仕様車の仕様選定操作を支援する個別仕様車選定支援処理や、その処理によって選定された個別仕様車の見積価格提示処理、その個別仕様車のカタログをカスタマイズするカスタマイズ処理、並びに所謂ＢＴＯ（Ｂｕｉｌｔ　Ｔｏ　Ｏｒｄｅｒ）方式の受注処理等を実行すると共に、インターネット３、イントラネット６等の通信回線（無線通信の場合を含む）を介して、本システムを利用可能なユーザが利用するユーザ端末２、車両メーカ５、販売代理店（サービス工場を含む）７等との通信が可能であり、本システムのホストコンピュータとして機能する（尚、車両メーカ５及び販売代理店７には、図１には不図示の情報端末が設置されており、その情報端末がＢＴＯサーバ１との通信を行なう）。
【００３８】
また、ＢＴＯサーバ１は、ユーザ端末２における操作や、車両メーカ５、或いは販売代理店７の不図示の情報端末の操作に応じて、データベース８への各種情報の書き込み・読み出しが可能である。
【００３９】
本実施形態において、カタログ（ｃａｔａｌｏｇｕｅ）とは、商品である個別仕様車の説明（紹介、解説）のためにユーザに提供されるものであり、物理的に存在する記録媒体（例えば冊子として体裁が整えられた紙媒体等）だけでなく、ネットワーク通信環境としてのインターネット３を介した情報閲覧（例えば、Ｗｅｂサイトの閲覧）、或いは情報配布（例えば電子メールへのファイル添付）によって実現可能な各種の形態を含む。
【００４０】
ユーザ端末（操作端末）２は、外部装置との通信が可能なパーソナル・コンピュータやＰＤＡ（携帯情報端末）等の一般的な情報端末であって、インターネット通信を行うことが可能な一般的な通信プロトコルのソフトウエア（ソフトウエアプログラム）、そのソフトウエアに従ってインターネット３を介してデータを送受信するインターネットブラウザ機能及びメール機能、並びにブラウザを描画する一般的なソフトウエア群を有しており、これらのソフトウエアが不図示のＣＰＵによって適宜実行されることにより、ユーザ端末２は、ＢＴＯサーバ１に接続された（例えばログインした）状態において、インターネット３等の有線及び無線を含む通信回線を介して、双方向通信可能に接続される。また、ＢＴＯサーバ１には、外部装置との通信及びデータベースへのアクセスが可能な一般的なコンピュータを採用することができる。
【００４１】
尚、ユーザ端末２と販売代理店７の不図示の情報端末とには、不図示の印刷装置（プリンタ）が接続されている。
【００４２】
また、ユーザ端末２及びＢＴＯサーバ１の装置構成及び通信手段自体には、一般的な構成を採用するものとし、本実施形態における詳細な説明は省略する。
【００４３】
また、本実施形態において、データベース８には、以下の情報が適宜関連付けがなされた状態で記憶される。
【００４４】
・８−１：本システムを利用可能な会員（正式会員）として登録済みのユーザ（会員、見込み客等）を特定可能な名称（愛称等を含む）、識別情報（ＩＤ）、パスワード、メールアドレス、住所、電話番号、見積請求回数、見積回答の日時、見積請求を行なったユーザ所望の販売代理店（希望代理店）の識別ＩＤ等の情報である。
【００４５】
・８−２：ユーザが個別仕様車の選定に際して選定すべき複数項目について予め用意された複数の選択肢としての個々の仕様項目の識別情報と共に記憶されるところの、当該仕様項目毎のメーカ希望小売価格である。
【００４６】
・８−３：上記のメーカ希望小売価格（８−２）の各仕様項目に対して、販売代理店が実際に販売する場合に各ユーザに対して自動的に提示する見積価格であって、この見積価格は、販売代理店別に記憶されている。
【００４７】
・８−４：個別仕様車の仕様選定の後に見積依頼がなされたユーザに対して、上記の見積価格（８−３）に基づいて算出した当該個別仕様車の見積価格を電子メールにて提示するに際して参照される書式データ（テンプレート情報）である。この書式データには、見積回答用の電子メールが編成されるに際して、そのユーザ所望の個別仕様車の選択仕様及びその見積価格が自動的に挿入され、例えば、販売代理店別に記憶されている。
【００４８】
・８−５：個別仕様車の選定に際してユーザ端末２に表示すべき選択肢に対応する個々の仕様項目、その仕様項目に対応する画像情報、並びに選択肢の組み合わせにおける制約情報、車両メーカが量販を見越して予め仕様を設定した量販仕様車等についての各種の仕様情報である。
【００４９】
・８−６：車両メーカ５が供給可能な個別仕様車のカタログに共通の展開構成（フォーム、フォーマット）を規定するところの、操作者による割り付け操作によってカスタマイズ可能な第１部分と、カスタマイズ不可能な第２部分との組み合わせからなる基準フォーム情報と、その基準フォーム情報を参照してカスタマイズが行われた際に操作者によって割り付け操作がなされた（即ち、カスタマイズされた）第１部分の割り付け状態を表わすカスタマイズ情報とであり、カスタマイズ情報は、ユーザ別に記憶される。カスタマイズ後のカタログのフォームは、このカスタマイズ情報によって特定される。
【００５０】
・８−７：本システムを利用してユーザが個別仕様車の仕様選定をするに際して、そのユーザが雛形として参照可能な、車両メーカ５や販売代理店７等の車両提供者によって予め用意された所定の仕様・装備を備える標準仕様車の仕様情報である。
【００５１】
・８−８：本システムを利用してユーザが仕様選定した個別仕様車の仕様情報であって、ユーザ別に記憶される。
【００５２】
以下、ＢＴＯサーバ１にて実行される特徴的な、個別仕様車に関するカタログのカスタマイズ機能を中心として、本システム全体の処理を説明する。
【００５３】
尚、本実施形態では、ユーザ端末２からの要求に応じてユーザ所望の個別仕様車のカタログを、そのユーザ自身がカスタマイズし、そのカスタマイズされたカタログを当該ユーザに提供する際の処理手順に特徴を有するため、ユーザによる個別仕様車の選定を支援する処理手順自体は特に限定されるものではない。このため、以下の説明における詳細な説明は省略する。
【００５４】
また、本実施形態では、以下に説明する個別仕様車販売支援処理がＢＴＯサーバ１にて実行されるのに応じて、インターネット３等の通信回線を介してＢＴＯサーバ１から受信した所定のデータ形式（例えば、ＨＴＭＬ：Ｈｙｐｅｒｔｅｘｔ　ＭａｒｋｕｐＬａｎｇｕａｇｅ）に基づくデータを利用して、ユーザ端末２において所謂インターネットブラウザ機能が実行されることにより、ユーザ端末２に対して、マンマシン・インタフェース（グラフィカル・ユーザ・インタフェース：ＧＵＩ）としての表示画面（図４乃至図９、情報閲覧によるカタログ提供の場合は図１０を含む）が提示される場合を例に説明する。
【００５５】
図２は、第１の実施形態においてＢＴＯサーバ１とユーザ端末２との間で実現されるカタログカスタマイズ機能を概念的に説明する図である。
【００５６】
本実施形態において、ユーザは、仕様選択した個別仕様車の見積価格の請求を行なうと、そのユーザに送信された見積回答用電子メールによって知らされる所定のＵＲＬへのアクセス操作に応じて表示されるカタログカスタマイズ画面（図５乃至図８）において、或いは、見積価格の請求の後に当該ユーザをネットワーク通信環境において特定可能な個人情報が個人情報入力画面（図９）にて設定された場合に表示される同カタログカスタマイズ画面を利用して、その個別仕様車に関するカタログのフォームをカスタマイズすることができ、カスタマイズしたカタログを、物理的に存在する記録媒体（例えば冊子として体裁が整えられた紙媒体等）だけでなく、ネットワーク通信環境としてのインターネット３を介した情報閲覧（例えば、Ｗｅｂサイトの閲覧）、或いは情報配布（例えば電子メールへのファイル添付）によって入手することができる。
【００５７】
図３は、第１の実施形態におけるＢＴＯサーバ１の個別仕様車販売支援処理を示すフローチャートであり、ＢＴＯサーバ１の不図示のＣＰＵが行なうソフトウエア・プログラムの動作手順を表わす。
【００５８】
同図において、ステップＳ１：個別仕様車選定支援処理が行われる。この個別仕様車選定支援処理は、本システムにアクセス中のユーザ端末２において要求操作に応じて開始されるものである。
【００５９】
図４は、第１の実施形態において個別仕様車の仕様選定が行われるユーザ端末２に表示される個別仕様選定画面を例示する図である。
【００６０】
同図に示す画面には、内装及び外装イメージ選定済みの詳細仕様項目、その詳細仕様項目に基づく車両価格が表示されると共に、個別仕様車を選定するに際して必要とされる複数段階の工程として、同図に示す例では、エンジン、駆動、外装、内装、電装、販売代理店オプションの計６つの工程を示すフォルダが、一般的なフォルダ形式の操作系によって表示されている。そして、個々の工程に対応するフォルダでは、車両メーカ５が供給可能な車両仕様に関して予め用意された所定の選択肢に従ってユーザが所望の仕様を選定可能である。
【００６１】
即ち、個別仕様車選定支援処理において、所望仕様の個別仕様車を選定しようとするユーザ端末２のユーザは、個別仕様選定画面（図４）の如く表示されたＧＵＩを操作することによって、個別仕様車のベースとなり得る基準仕様車に関する情報を、データベース８（８−７）から読み出すと共に、その車両供給者が当該基準仕様車に対して供給可能な車両仕様に関して予め用意された所定の選択肢の中から選択する作業を行なうことによって、係る所望仕様の個別仕様車を選定する。
【００６２】
そして、個別仕様選定画面（図４）において、選定作業によって選定された個別仕様車に関する仕様情報（当該個別仕様を特定する情報）は、ソフトウエア・ボタン（以下、単に「ボタン」と称する）１１（「記憶」）の操作が行われるのに応じて、当該車両供給者が運営するデータベース８内にユーザ別に用意された記憶領域（８−８）に登録され、当該ユーザは、登録された個別仕様車に関する情報を読み出すと共に、前記と同様な選択作業によって個別仕様の更新（追加、変更、削除等）を行なうこともできる。
【００６３】
また、個別仕様選定画面（図４）において、ボタン１３（「商談申込み」）の操作が行われた場合には、ユーザ所望の販売代理店を選択可能な販売代理店選択画面（不図示）が表示され、その画面において選択した販売代理店に対して、当該ユーザが選定した個別仕様車についての商談を申し込むことができる。
【００６４】
また、個別仕様選定画面（図４）において、ボタン１４（「カタログ作成」）の操作が行われた場合には、個別仕様車のカタログをユーザがカスタマイズ可能なカタログカスタマイズ画面（図５乃至８）が表示され、その画面において設定したユーザ所望のフォームをそのユーザ所望の個別仕様車のカタログのフォームとして登録することができる。
【００６５】
尚、本実施形態において、個別仕様の選定操作の手順や選定操作に際して注目ユーザ端末に表示されるインタフェース（ＧＵＩ）自体は本質的なものではないので、詳細な説明は省略する。
【００６６】
ステップＳ２：個別仕様選定画面（図４）が表示されたユーザ端末２において、ボタン１２（「見積請求」）の操作が検出された場合には、処理がステップＳ３に進められ、当該操作が検出されない場合には、処理がステップＳ７に進められる。
【００６７】
ステップＳ３：個別仕様車に関して見積請求を依頼することを希望する希望販売代理店の設定を行なわせるべく、ステップＳ２にてボタン１２（「見積請求」）の操作が検出されたユーザ端末２に、希望販売代理店の選択画面（不図示）を表示し、その設定画面における設定情報をＢＴＯサーバ１に入手する。
【００６８】
ステップＳ４：データベース８に登録されている仕様項目毎の見積価格（８−３）のうち、ステップＳ３にて表示された販売代理店選択画面（不図示）にて選択されたユーザ所望の販売代理店に対応するレコードが、ステップＳ１にて当該ユーザが選定した個別仕様車の仕様情報に応じて参照されることによって、その仕様情報に応じた個別仕様車（１台分）の見積価格が算出され、算出された見積価格を含む電子メールが、当該ユーザのメールアドレス宛てに送信される。
【００６９】
尚、本実施形態において、個々のユーザをネットワーク通信環境において特定可能な個人情報の一例であるメールアドレスは、データベース８に登録されている顧客データ（８−１）として既に登録されているものとする。
【００７０】
ステップＳ５：ステップＳ４にて算出された見積価格が、所定のＵＲＬ（以下、カタログ作成ＵＲＬ）が関連付けされた電子メール（見積回答用電子メール）によって、当該ユーザ端末２に提供される。即ち、当該電子メールには、個別仕様車に関するカタログをユーザ自身の操作によってカスタマイズすることができるカタログカスタマイズ画面（図５乃至図８）を、当該ユーザ端末２にて表示するためのカタログ作成ＵＲＬが関連付けされている。
【００７１】
ステップＳ６：ステップＳ４にて送信された見積回答用電子メールを受信したユーザ端末２においてカタログ作成ＵＲＬへのアクセス操作がなされたかが判断され、アクセス操作が検出された場合にはステップＳ１０に処理が進められ、検出されない場合にはステップＳ１１に処理が進められる。
【００７２】
ステップＳ７：個別仕様車の仕様選定の完了後に、本システムのＷｅｂサイト上でカタログ作成開始操作が行われたか否か、即ち、個別仕様選定画面（図４）においてボタン１４（「カタログ作成」）の操作が行われたかが判断され、係る操作が検出された場合にはステップＳ８に処理が進められ、検出されない場合にはステップＳ１１に処理が進められる。
【００７３】
ステップＳ８：ステップＳ７にてボタン１４（「カタログ作成」）の操作が検出されたユーザ端末２に個人情報入力画面（図９）が表示される。
【００７４】
図９は、第１の実施形態においてユーザ端末２に表示される個人情報入力画面を例示する図であり、ユーザは、表示エリア１７に、ユーザをネットワーク通信環境において特定可能な個人情報として、本実施形態では、一例として、氏名、住所、電話番号を入力する必要がある。表示エリア１８には、見積回答用電子メールによって提示された見積詳細項目が表示される。
【００７５】
尚、当該ユーザ端末２のユーザが既に本システムの正式会員としてデータベース８（８−１）に登録されている場合には、個人情報入力画面（図９）において、表示エリア１７への個人情報の入力操作の代わりに、表示エリア１６に会員番号（ＩＤ）及びパスワードを設定しても良い。
【００７６】
ステップＳ９：個人情報入力画面（図９）への入力操作がなされた後、「ｏｋ」ボタンが操作されたかの判断がなされ、係る操作が検出されない場合には、ステップＳ１０に処理が進められ、検出されない場合にはステップＳ１１に処理が進められる。
【００７７】
ステップＳ１０：データベース８（８−６）内に予め登録されている個別仕様車用カタログの「基準フォーム情報」に基づいて、ユーザ端末２にカタログカスタマイズ画面（図５乃至図８）を表示し、その画面においてユーザ所望のフォームとして設定された事項が、データベース８（８−６）内の「カスタマイズ情報」として記憶される。
【００７８】
図５乃至図８は、第１の実施形態においてユーザ端末２に表示されたカタログカスタマイズ画面における設定例を例示する図であり、図５乃至図７に示す例では、一例として４ページからなるカタログのうち、第２ページのフォームをカスタマイズする場合の設定例が示されており、図８に示す例では、その４ページからなるカタログのうち、第４ページのフォームをカスタマイズする場合の設定例が示されている。
【００７９】
即ち、本実施形態において、図５乃至図８に設定例を例示するカタログカスタマイズ画面において、カスタマイズ対象のカタログには、上述した「基準フォーム情報」によって、共通の展開構成（フォーム、フォーマット）が規定（本実施形態では４ページ構成のページ毎に規定）されており、ユーザは、例えば以下に説明する操作によって、カスタマイズしたカタログのフォームを設定することができる。
【００８０】
（１）表示エリア３１のタグ表示部分（「Ｐａｇｅ＿１」乃至「Ｐａｇｅ＿４」）の何れかの操作が行われることにより、ユーザは、カスタマイズ設定を行なう所望のページを選択することができ、選択操作が行われたページを表わすフォルダは、カタログカスタマイズ画面内の表示エリア３１において最前面に表示される。
【００８１】
（２）表示エリア３１に表示可能な個々のページの構成は、「基準フォーム情報」によって、ページ毎に予め規定されおり、ユーザによる割り付け操作によってカスタマイズ可能な「第１部分」と、カスタマイズ不可能な「第２部分」との組み合わせによって構成されている。これらの部分は、ユーザによる識別を可能とすべく、本実施形態では、図示の都合上から、一例として「第１部分」が太線枠、「第２部分」が細線枠で表わされる。
【００８２】
（３）また、表示エリア３１において、斜線で示されるブロック（枠）は、同ページ内でカスタマイズ対象として現在注目しているものを表わしており、ユーザは、例えばポインティングデバイスを利用した一般的な操作によって、カスタマイズ対象のブロック（枠）を選択することができる。
【００８３】
（４）表示エリア３２のタグ表示部分（「選択仕様」または「非選択仕様」）の何れかの操作が行われることにより、選択操作が行なわれた方のフォルダが、カタログカスタマイズ画面内の表示エリア３２において最前面に表示される。これにより、ユーザは、上記（３）の如く表示エリア３１においてカスタマイズ対象として選択したブロック（枠）に対して、そのユーザ所望の個別仕様車を構成する選択仕様項目としてステップＳ１にて選択した選択仕様項目だけでなく、選択しなかった（非選択の）仕様項目についても、カスタマイズカタログ（ｃｕｓｔｏｍｉｚｅｄ　ｃａｔａｌｏｇｕｅ）のフォームに含めることができる。これらの部分は、ユーザによる識別を可能とすべく、本実施形態では、図示の都合上から、一例として「選択仕様」が実線枠、「非選択仕様」が破線枠で表わされ、上記（２）における「第１部分（太線枠）」及び「第２部分（細線枠）」の規定表現と共に組み合わされて表示される。
【００８４】
（５）表示エリア３３において画面種別の変更操作が行われることにより、ユーザは、表示エリア３１において最前面に表示されているページに含まれるところの、ユーザによる割り付け操作によってカスタマイズ可能な「第１部分」への設定項目を、選択（または非選択）仕様項目（図５に示す表示エリア３２参照）、選択（または非選択）仕様項目に対応する技術解説（図６に示す表示エリア３２参照）、車両画像（図７に示す表示エリア３４参照）の中から選択可能である。
【００８５】
（６）また、上記カスタマイズ可能な「第１部分」への設定項目を設定する際には、表示エリア３３において選択された画面種別に対応することろの、当該ユーザの個別仕様車を構成する選択仕様項目が、データベース８（８−８）内に登録された選択仕様を参照して、カスタマイズ設定に際しての制約範囲として、例えば、表示エリア３２、３３内のリスト表示によって一覧表示され、ユーザは、一覧表示された選択仕様項目の中から、カスタマイズされたカタログのフォームに含めるものを選択することによって割り付けることができる。
【００８６】
（７）上述した「基準フォーム情報」による共通の展開構成として、本実施形態において、カスタマイズ対象のカタログの第４ページには、ユーザ所望の個別仕様車を構成する選択仕様項目としてステップＳ１にて選択した選択仕様項目と、車両メーカが量販を見越して予め仕様を設定した量販仕様車の仕様項目とを対比するフォームが予め規定されている。ユーザは、表示エリア３１において第４ページを表わすフォルダを選択した状態において、そのユーザ所望の個別仕様車を構成する選択仕様項目と、量販仕様車の仕様項目とを、図８の表示エリア３７に例示する如く隣接配置する割り付け操作を行なうことができ、その割り付け操作に応じて、量販仕様車の仕様情報（８−５）と個別仕様車の仕様情報（８−８）とがデータベース８から読み出される。
【００８７】
（８）また、上記カスタマイズ可能な「第１部分」への設定項目を設定する際には、上記（３）の如く表示エリア３１においてカスタマイズ対象としてブロック（枠）を選択した後、表示エリア３５内の選択肢を選択する操作によって、色違いや細かい仕様の違いについては、個別仕様車を構成する選択仕様項目として選択されなかった仕様項目であっても、カスタマイズされたカタログのフォームに含める（反映する）ことができる。
【００８８】
また、カタログカスタマイズ画面（図５乃至図８）においてカタログのカスタマイズが開始されるに際して、ボタン１２（「フォーム参照」）の操作が行われた場合には、データベース８内のカスタマイズ情報（８−６）が参照されることにより、そのカスタマイズ情報が登録された際の過去のカスタマイズカタログと同様なフォームを有する自動カスタマイズが、今回注目している個別仕様車に関するカタログのフォームに施される。これにより、第１個別仕様車と異なる選定仕様を有する第２個別仕様車に関するカタログのフォームのカスタマイズを行なうに際しての操作者の利便性を向上することができる。
【００８９】
また、図６に例示するように、個別仕様車に関するカタログの所定ページには、ユーザが選択した所望の販売代理店による当該個別仕様車の見積価格が、「基準フォーム情報」によって規定されるカスタマイズ不可能な「第２部分」に記載される。
【００９０】
そして、ステップＳ１０では、カタログカスタマイズ画面（図５乃至図８）におけるユーザの設定操作に応じて、そのカスタマイズ情報に基づくカタログが、ネットワーク通信環境（インターネット３等）を介した情報閲覧、情報配布及び／または物理的に存在する記録媒体によって提供される。
【００９１】
図１０は、第１の実施形態においてユーザによるカスタマイズによって構成されたカスタマイズカタログの態様を説明する図であり、同図に示すカスタマイズカタログの例では、第１ページに個別仕様車の全体画像が割り付けられ、第２ページには、上述したカタログカスタマイズ画面（図５乃至７）にて設定された割り付けがなされており、第４ページには、個別仕様車と量販仕様車とを対比可能な割り付けがなされていることが判る。そして、このカタログのフォーム中には、カタログカスタマイズ画面（図５乃至図８）におけるユーザの設定操作に応じたカスタマイズ情報及び基準フォーム情報に応じて、上述した「第１部分」、「第２部分」、「選択仕様」、並びに「非選択仕様」の態様を、ユーザが識別可能である。
【００９２】
このようなカスタマイズカタログ（図１０）を、ユーザは、例えば以下に説明する操作にによって、ネットワーク通信環境（インターネット３等）を介した情報閲覧、情報配布及び／または物理的に存在する記録媒体によって入手することができる。
【００９３】
・即ち、ボタン２３（「配信（ＵＲＬ）」）の操作に応じて、或いは、見積回答用電子メールに関連付けされたＵＲＬの操作に応じて、ネットワーク通信環境としてのインターネット３を介した情報閲覧としての本システムに係るＷｅｂサイトの閲覧によって入手することができる。
【００９４】
・また、ボタン２４（「配信（添付）」）の操作に応じて、ネットワーク通信環境としてのインターネット３を介した情報配布としての見積回答用電子メールに添付されたファイルによって入手することができる。
【００９５】
・また、物理的に存在する記録媒体としての、ユーザ端末２側における印刷装置を利用した紙媒体への出力によって入手することができる。
【００９６】
・或いは、ボタン２２（「発注」）の操作に応じて、希望販売代理店や印刷業者が印刷装置を利用して紙媒体に印刷すると共に、体裁を整えられた冊子（印刷物）を、郵送等によって入手することができる。
【００９７】
ステップＳ１１：個別仕様選定画面（図４）に表示されたボタンの操作等に応じて、本システムのＷｅｂサイト上におけるその他のサービス（商談申込等）が実行される。
【００９８】
以上説明した本実施形態によれば、所望の選択仕様を有する個別仕様車のカスタマイズカタログを、見込み客であるユーザ（操作者）に確実に提供すると共に、その個別仕様車の販売契約に向けた業務を効率良く支援することができる。
【００９９】
即ち、ユーザ端末２のユーザは、所望の選択仕様を有する個別仕様車に関して、そのユーザ所望のフォームに自らがカスタマイズしたカタログ（カスタマイズカタログ）を、ネットワーク通信環境を介した情報閲覧の一例としてのインターネット３上のＷｅｂサイトの閲覧や、電子メールを利用した情報配布の形態によって確実に入手することができる。
【０１００】
そして係る形態によるカタログの提供は、個別仕様車の見積価格が見込み客である操作者に対して提示される際になされるので、操作者は、その個別仕様車についての魅力的な見積価格（即ち、商談から金額交渉を経て購入契約に至るまでの一連の業務がなされる従来の販売手順の場合に販売代理店が提示すべき見積価格と比較して低価格な見積価格）の提示を受けることができる。
【０１０１】
また、係る形態によるカタログの提供は、個別仕様車の見積価格が見込み客である操作者に対して提示される際になされるので、販売代理店にとっては、個別仕様車の販売契約に向けたビジネスチャンスを増やすことができ、多くの工数を要することなく効率良く業務を遂行することができる。
【０１０２】
また、操作者は、カスタマイズカタログを紙媒体に印刷することもできるので、車両の購入検討に際しては従来からの紙に印刷されたカタログが必要と考える見込み客（操作者）の希望をも実現することができ、顧客満足度の向上を図ることができる。
【０１０３】
また、本実施形態によれば、ステップＳ２２にてユーザから見積価格の請求操作が検出された場合に、個別仕様車に関するカタログのフォームのカスタマイズを許容するので、その個別仕様車の購入検討に際してカスタマイズされたカタログを入手したいという操作者の希望を実現することができると共に、販売代理店にとっては、係るカタログの提供と見積価格の提示とが行われる機会を利用して、効率良く業務を遂行することができる。
【０１０４】
また、本実施形態によれば、ユーザは、個別仕様車の見積価格を報知するための電子メールを受け取った後、その電子メールに関連付けされたＵＲＬを閲覧することにより（電子メールへの画像情報ファイルの添付でも良い）、係る個別仕様車のカタログを容易に入手することができ、利便性に優れる。
【０１０５】
また、一般的な顧客にとって、自動車（車両）等の物品を購入するまでの検討は、それ自体が楽しいものであるが、本実施形態によれば、ユーザは、自らが仕様設定した個別仕様車の購入検討に際して、その個別仕様車のカタログを、容易な操作によって、所望のフォームにカスタマイズすることができるので、係る購入検討時の「楽しさ」をより効果的に演出することができ、顧客満足度の向上を図ることができる。またこれにより、個別仕様車のメーカ等から提供されるカタログだけでは飽き足らず、そのカタログのフォーム自体を自分の嗜好に合わせたオリジナルなものにカスタマイズしたいというユーザのニーズに対応することができる。そして、顧客満足度の向上を通じて、係る個別仕様車の購入に向けた操作者の動機付けを高めることができ、販売代理店にとっては、ビジネスチャンスを増やすことができ、効率良く業務を遂行することができる。
【０１０６】
また、本実施形態によれば、ユーザは、個別仕様車の仕様選定に際して操作者が選択しなかった仕様項目を、図５及び図６に例示する表示エリア３２のタグ表示部分（「非選択仕様」）の操作を行なうことにより、その個別仕様車のカスタマイズしたカタログに含めることができるので、購入検討に際しての比較検討を容易にすることができ、顧客満足度の向上を図ることができる。
【０１０７】
また、車両の購入検討に際しては従来よりカタログが必要と考える見込み客が多いという事実と、インターネット３等の通信回線を利用した所謂オンライン・システムにおいて、各種情報やサービスの提供を受けるに際して、ユーザが自分を特定可能な個人情報を入力する操作は、プライバシーを意識するユーザにとっては違和感を与えるものであり、個人情報の入力操作をユーザが躊躇することも多いという事実とがあるのに対して、本実施形態によれば、ユーザをネットワーク通信環境以外において特定可能な個人情報（氏名、住所、電話番号、勤務先等）が個人情報設定画面（図９）において設定された場合には、個別仕様車に関するカタログを入手可能とすることにより、係る個別仕様車の購入に向けた操作者の動機付けを高めることができ、販売代理店にとっては、ビジネスチャンスを増やすことができ、効率良く業務を遂行することができる。
【０１０８】
また、本実施形態によれば、入手したカスタマイズカタログにユーザ所望の販売代理店による見積価格を記載することができるので、その操作者による購入検討時の利便性の向上を図ることができると共に、販売代理店にとっては、ビジネスチャンスを増やすことができ、効率良く業務を遂行することができる。
【０１０９】
また、本実施形態では、カスタマイズ対象となる全カタログに共通の展開構成を規定するところの、ユーザによる割り付け操作によってカスタマイズ可能な「第１部分」と、カスタマイズ不可能な「第２部分」との組み合わせからなる「基準フォーム情報」が予め登録されており、その第１部分には、係る「基準フォーム情報」によって規定される所定の制約範囲内で提示される選択肢の割り付け操作が可能である。
【０１１０】
従って、ユーザは、感覚的にも容易な割り付け操作によって所望のカタログにカスタマイズすることができると共に、カスタマイズされたカタログであっても、基準フォームに登録された展開構成（例えば、記載内容順等）は遵守されるので、購入検討に使用される従来からのカタログとしての機能が低減されることは無く、販売代理店にとっては、係るカタログの機能を利用して、効率良く業務を遂行することができる。
【０１１１】
また、本実施形態では、カタログカスタマイズ画面（図５乃至図８）上に表示されたカタログのフォーム中で、「第１部分」と「第２部分」とが、例えば枠線の種別等によって操作者が識別可能であるため、操作者は、こだわりをもってカスタマイズした部分と、そうでない部分とを、入手したカスタマイズカタログにおいて判別することができるので、どのような部分にこだわりをもってカスタマイズを行なったかを容易に認識することができる。これにより、個別仕様車の購入検討に際しての利便性の向上及び「楽しさ」の演出を図ることができる。
【０１１２】
また、本実施形態によれば、ユーザは、自らがカスタマイズしたカタログ（図１０）を入手した際に、上記の「第１部分」と「第２部分」とを、例えば枠線の種別等によって識別可能であるため、個別仕様車の購入検討に際しての利便性の向上及び「楽しさ」の演出を図ることができると共に、このようにカスタマイズされたカタログによれば、購入後の将来においても、その個別仕様車の購入検討以降の楽しい思い出を操作者に提供することができる。
【０１１３】
また、本実施形態では、カタログカスタマイズ画面（図８）における設定により、ユーザは、カスタマイズカタログ（図１０）の所定ページ（上記の例では第４ページ）において、自らが仕様選定した個別仕様車の購入検討（量産仕様車との比較検討）の利便性を向上することができ、顧客満足度の向上を図ることができる。
【０１１４】
［第２の実施形態］
次に、上述した第１の実施形態に係る個別仕様車販売支援システムを基本とする第２の実施形態を説明する。以下の説明においては、第１の実施形態と同様な構成については重複する説明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【０１１５】
図１１は、第２の実施形態においてＢＴＯサーバ１とユーザ端末２との間で実現されるカタログカスタマイズ機能を概念的に説明する図である。
【０１１６】
本実施形態において、カタログカスタマイズ画面（図５乃至図８）は、ユーザが個別仕様車の見積価格の請求を行なうと、その見積請求操作に応じて、或いは、個人情報入力画面（図９）にて個人情報が設定された場合に、ユーザ端末２に表示される。そして、ユーザは、カスタマイズカタログ（図１０）を、見積回答用電子メールを受信するのに応じて、物理的に存在する記録媒体（例えば冊子として体裁が整えられた紙媒体等）だけでなく、ネットワーク通信環境としてのインターネット３を介した情報閲覧（例えば、Ｗｅｂサイトの閲覧）、或いは情報配布（例えば電子メールへのファイル添付）によって入手することができる。
【０１１７】
図１２は、第２の実施形態におけるＢＴＯサーバ１の個別仕様車販売支援処理を示すフローチャートであり、ＢＴＯサーバ１の不図示のＣＰＵが行なうソフトウエア・プログラムの動作手順を表わす。
【０１１８】
同図において、ステップＳ２１乃至ステップＳ２４，ステップＳ２８乃至ステップＳ３０：第１の実施形態における図３のステップＳ１乃至ステップＳ４，ステップＳ７乃至ステップＳ９と同様な処理が行われる。
【０１１９】
ステップＳ２５，ステップＳ２６：第１の実施形態にて説明したステップＳ１０と同様に、ユーザ端末２にカタログカスタマイズ画面（図５乃至図８）が表示され（ステップＳ２５）、表示された同画面におけるユーザの操作に応じて、ユーザ所望のフォームとして設定された事項が、データベース８（８−６）内の「カスタマイズ情報」として記憶される（ステップＳ２６）。
【０１２０】
ステップＳ２７：ステップＳ２４にて算出された見積価格が、ステップＳ２６にて設定されたカスタマイズカタログを表わすカタログ画像またはそのカタログ画像にアクセス可能なＵＲＬが関連付けされた電子メールによって、当該ユーザ端末２に提供される。
【０１２１】
ステップＳ３１：ステップＳ３０にて個人情報の入力操作が確認された場合には、ユーザ端末２にカタログカスタマイズ画面（図５乃至図８）が表示され（ステップＳ３１）、表示された同画面におけるユーザの操作に応じて、ユーザ所望のフォームとして設定された事項が、データベース８（８−６）内の「カスタマイズ情報」として記憶される。
【０１２２】
ステップＳ３２：ステップＳ３１にて設定されたカスタマイズカタログを表わすカタログ画像またはそのカタログ画像にアクセス可能なＵＲＬが関連付けされた電子メールによって、当該ユーザ端末２に提供される。
【０１２３】
ステップＳ３３：第１の実施形態における図３のステップＳ１１と同様な処理が行われる。
【０１２４】
以上説明した第２の実施形態によれば、所望の選択仕様を有する個別仕様車のカスタマイズカタログを、見込み客であるユーザ（操作者）に確実に提供すると共に、その個別仕様車の販売契約に向けた業務を効率良く支援することができ、上述した第１の実施形態と略同様な様々な効果を得る。
【０１２５】
［第３の実施形態］
次に、上述した第１の実施形態に係る個別仕様車販売支援システムを基本とする第３の実施形態を説明する。以下の説明においては、第１の実施形態と同様な構成については重複する説明を省略し、本実施形態における特徴的な部分を中心に説明する。
【０１２６】
図１３は、第３の実施形態においてＢＴＯサーバ１とユーザ端末２との間で実現されるカタログ編成機能を概念的に説明する図である。
【０１２７】
本実施形態では、ユーザ所望の個別仕様車の仕様選定が行われた後で、その個別仕様車についての見積請求がなされると、係る選定仕様を有する個別仕様車について、本システムによってカタログが自動的に編成され、ユーザは、そのカタログを、当該個別仕様車の見積価格と共に入手することができる。そして、ユーザは、当該個別仕様車のカタログ（例えば図１０のような態様）を、見積回答用電子メールを受信するのに応じて、物理的に存在する記録媒体（例えば冊子として体裁が整えられた紙媒体等）だけでなく、ネットワーク通信環境としてのインターネット３を介した情報閲覧（例えば、Ｗｅｂサイトの閲覧）、或いは情報配布（例えば電子メールへのファイル添付）によって入手することができる。従って、個々のユーザが任意にカタログのカスタマイズを行なうことができない点が上述した第１及び第２の実施形態とは異なる。
【０１２８】
図１４は、第３の実施形態におけるＢＴＯサーバ１の個別仕様車販売支援処理を示すフローチャートであり、ＢＴＯサーバ１の不図示のＣＰＵが行なうソフトウエア・プログラムの動作手順を表わす。
【０１２９】
同図において、ステップＳ４１乃至ステップＳ４４，ステップＳ４７乃至ステップＳ４９：第１の実施形態における図３のステップＳ１乃至ステップＳ４，ステップＳ７乃至ステップＳ９と同様な処理が行われる。
【０１３０】
ステップＳ５０：ステップＳ４１における選択仕様に基づく個別仕様車のカタログが編成される。
【０１３１】
ステップＳ５１：ステップＳ５０にて自動編成されたカタログを表わすカタログ画像またはそのカタログ画像にアクセス可能なＵＲＬが関連付けされた電子メールによって、当該ユーザ端末２に提供される。
【０１３２】
ステップＳ５２：第１の実施形態における図３のステップＳ１１と同様な処理が行われる。
【０１３３】
以上説明した第３の実施形態によれば、所望の選択仕様を有する個別仕様車のカタログを見込み客である操作者に確実に提供すると共に、その個別仕様車の販売契約に向けた業務を効率良く支援することができる。
【０１３４】
即ち、本実施形態によれば、操作者は、所望の選択仕様を有する個別仕様車が、車両メーカ５による量販仕様車とは異なる場合であっても、その個別仕様車に関するカタログを、ネットワーク通信環境を介した情報閲覧、情報配布及び／または物理的に存在する記録媒体によって確実に入手することができる。従って、所望の個別仕様車そのものが掲載されたカタログが存在しないという状況が発生することはなく、当該操作者による購入検討に際して必要な情報を提供することができる。これにより、係る個別仕様車の購入に向けた操作者の動機付けを高めることができ、販売代理店にとっては、販売すべき全ての種類の車両（即ち、車両メーカ５が提供可能な全ての車種）についてカタログを用意すること無く、販売業務を効率良く業務を遂行することができる。
【０１３５】
尚、上述した各実施形態では、説明の便宜上から、本願における特徴的なカタログ提供の手順の説明に、個別仕様車選定支援処理（図３のステップＳ１，図１２のステップＳ２１，図１４のステップＳ４１）が含まれるフローチャートを利用したが、係る処理構成に限られるものではなく、例えば、個別仕様車選定支援処理は他のモジュールにて行わる構成であっても良い。
【０１３６】
また、上述した各実施形態を例に説明した本発明は、上述したＢＴＯサーバ１に対して、その説明において参照したフローチャートの機能を実現可能なコンピュータ・プログラムを供給した後、その装置のＣＰＵに読み出して実行することによって達成される。また、当該装置内に供給されたコンピュータ・プログラムは、読み書き可能なメモリまたはハードディスク装置等の記憶デバイスに格納すれば良い。
【０１３７】
また、前記の場合において、当該各装置内へのコンピュータ・プログラムの供給方法は、フレキシブルディスク等の各種記録媒体を介して当該装置内にインストールする方法や、インターネット等の通信回線を介して外部よりダウンロードする方法等のように、現在では一般的な手順を採用することができ、このような場合において、本発明は、係るコンピュータ・プログラムのコード或いは記憶媒体によって構成される。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１の実施形態に係る個別仕様車販売支援システムの全体構成を示す概念図である。
【図２】第１の実施形態においてＢＴＯサーバ１とユーザ端末２との間で実現されるカタログカスタマイズ機能を概念的に説明する図である。
【図３】第１の実施形態におけるＢＴＯサーバ１の個別仕様車販売支援処理を示すフローチャートである。
【図４】第１の実施形態において個別仕様車の仕様選定が行われるユーザ端末２に表示される個別仕様選定画面を例示する図である。
【図５】第１の実施形態においてユーザ端末２に表示されたカタログカスタマイズ画面における設定例を例示する図である。
【図６】第１の実施形態においてユーザ端末２に表示されたカタログカスタマイズ画面における設定例を例示する図である。
【図７】第１の実施形態においてユーザ端末２に表示されたカタログカスタマイズ画面における設定例を例示する図である。
【図８】第１の実施形態においてユーザ端末２に表示されたカタログカスタマイズ画面における設定例を例示する図である。
【図９】第１の実施形態においてユーザ端末２に表示される個人情報入力画面を例示する図である。
【図１０】第１の実施形態においてユーザによるカスタマイズによって構成されたカスタマイズカタログの態様を説明する図である。
【図１１】第２の実施形態においてＢＴＯサーバ１とユーザ端末２との間で実現されるカタログカスタマイズ機能を概念的に説明する図である。
【図１２】第２の実施形態におけるＢＴＯサーバ１の個別仕様車販売支援処理を示すフローチャートである。
【図１３】第３の実施形態においてＢＴＯサーバ１とユーザ端末２との間で実現されるカタログ編成機能を概念的に説明する図である。
【図１４】第３の実施形態におけるＢＴＯサーバ１の個別仕様車販売支援処理を示すフローチャートである。
【図１５】本願出願人が先に提案しているシステムを利用してユーザが所望の個別仕様車を選定し、選定した個別仕様車が当該システム登録されるまでの概略を説明する図である。
【符号の説明】
１：ＢＴＯサーバ，
２：ユーザ端末，
３：インターネット，
５：車両メーカ，
６：イントラネット，
７：販売代理店，
８：データベース

Claims (15)

1. 見込み客である操作者によって選択された該操作者所望の選択仕様を有する個別仕様車の見積価格を、その見積価格を入手すべく該操作者が選択した所望の販売代理店による見積価格として、ネットワーク通信環境を介してオンラインで提示することにより、その個別仕様車の販売業務を支援する個別仕様車販売支援装置であって、
   前記個別仕様車の見積価格が提示されるに際して、その個別仕様車に関するカタログを、前記ネットワーク通信環境を介した情報閲覧及び／または情報配布によって、操作者が入手可能に提供するカタログ提供手段を備える
   ことを特徴とする個別仕様車販売支援装置。
2. 前記カタログ提供手段は、
   前記個別仕様車に関するカタログを操作者に提供すべく、その個別仕様車の見積価格が、その操作者が使用する操作端末に電子メールによって提示される際に、その電子メールに、前記個別仕様車を構成する選択仕様及び／または前記個別仕様車を示す画像情報ファイルを、前記情報配布として添付する
   ことを特徴とする請求項１記載の個別仕様車販売支援装置。
3. 前記カタログ提供手段は、
   前記個別仕様車に関するカタログを操作者に提供すべく、その個別仕様車の見積価格が、その操作者が使用する操作端末に電子メールによって提示される際に、その電子メールに、該カタログを前記操作端末にて表示するための閲覧情報を入手可能なＵＲＬ（Ｕｎｉｆｏｒｍ　Ｒｅｓｏｕｒｃｅ　Ｌｏｃａｔｏｒ）を関連付ける
   ことを特徴とする請求項１記載の個別仕様車販売支援装置。
4. 前記個別仕様車の見積価格が提示されるのに先立ってその見積価格の提示が請求されたときに、前記個別仕様車に関するカタログのフォームを、前記操作端末における設定操作に応じてカスタマイズ可能なカスタマイズ手段を更に備え、
   前記カタログ提供手段は、
   前記カスタマイズ手段によってカスタマイズされたカタログを、前記操作者が入手可能とする
   ことを特徴とする請求項１記載の個別仕様車販売支援装置。
5. 前記カスタマイズ手段は、
   前記個別仕様車に関するカタログのフォームを前記設定操作に応じてカスタマイズする際に、その個別仕様車を構成する選択仕様として選択されなかった仕様項目について前記操作端末にて選択操作が行われた場合には、そのカスタマイズされたカタログにおいて反映する
   ことを特徴とする請求項４記載の個別仕様車販売支援装置。
6. 前記カスタマイズ手段は、
   第１個別仕様車に関するカタログのフォームがカスタマイズされるのに応じて、カスタマイズ後のフォームを表わす特定情報を記憶すると共に、その第１個別仕様車と異なる選定仕様を有する第２個別仕様車に関するカタログのフォームのカスタマイズが要求された際に、前記特定情報に基づくフォームの自動カスタマイズが可能である
   ことを特徴とする請求項４記載の個別仕様車販売支援装置。
7. 前記カタログ提供手段は、
   前記個別仕様車の見積価格の提示が請求される前であっても、前記操作者を前記ネットワーク通信環境以外において特定可能な個人情報が設定された場合には、前記個別仕様車に関するカタログを入手可能とする
   ことを特徴とする請求項１記載の個別仕様車販売支援装置。
8. 前記カタログ提供手段は、
   前記個別仕様車に関するカタログに、前記操作者が選択した所望の販売代理店による見積価格を記載する
   ことを特徴とする請求項１記載の個別仕様車販売支援装置。
9. 見込み客である操作者によって選択された該操作者所望の選択仕様を有する個別仕様車の見積価格を、その見積価格を入手すべく該操作者が選択した所望の販売代理店による見積価格として、コンピュータを利用して、ネットワーク通信環境を介してオンラインで提示することにより、その個別仕様車の販売業務を支援する個別仕様車販売支援方法であって、
   前記個別仕様車の見積価格が提示されるに際して、その個別仕様車に関するカタログを、前記ネットワーク通信環境を介した情報閲覧及び／または情報配布によって、操作者が入手可能に提供するカタログ提供工程を有する
   ことを特徴とする個別仕様車販売支援方法。
10. 見込み客である操作者によって選択された該操作者所望の選択仕様を有する個別仕様車の見積価格を、その見積価格を入手すべく該操作者が選択した所望の販売代理店による見積価格として、ネットワーク通信環境を介してオンラインで提示することにより、その個別仕様車の販売業務を支援するコンピュータのための動作指示をなすコンピュータ・プログラムであって、
    前記個別仕様車の見積価格が提示されるに際して、その個別仕様車に関するカタログを、前記ネットワーク通信環境を介した情報閲覧及び／または情報配布によって、操作者が入手可能に提供するカタログ提供機能のためのプログラム・コードを有する
    ことを特徴とするコンピュータ・プログラム。
11. 前記個別仕様車に関するカタログを操作者に提供すべく、その個別仕様車の見積価格が、その操作者が使用する操作端末に電子メールによって提示される際に、前記カタログ提供機能のためのプログラム・コードによって、その電子メールに、前記個別仕様車を構成する選択仕様及び／または前記個別仕様車を示す画像情報ファイルを、前記情報配布として添付する
    ことを特徴とする請求項１０記載のコンピュータ・プログラム。
12. 前記個別仕様車に関するカタログを操作者に提供すべく、その個別仕様車の見積価格が、その操作者が使用する操作端末に電子メールによって提示される際に、前記カタログ提供機能のためのプログラム・コードによって、その電子メールに、該カタログを前記操作端末にて表示するための閲覧情報を入手可能なＵＲＬ（Ｕｎｉｆｏｒｍ　Ｒｅｓｏｕｒｃｅ　Ｌｏｃａｔｏｒ）を関連付ける
    ことを特徴とする請求項１０記載のコンピュータ・プログラム。
13. 前記個別仕様車の見積価格が提示されるのに先立ってその見積価格の提示が請求されたときに、前記個別仕様車に関するカタログのフォームを、前記操作端末における設定操作に応じてカスタマイズ可能なカスタマイズ機能のためのプログラム・コードを更に有しており、
    前記カスタマイズ機能によってカスタマイズされたカタログを、前記カタログ提供機能のためのプログラム・コードによって、前記操作者が入手可能とする
    ことを特徴とする請求項１０記載のコンピュータ・プログラム。
14. 第１個別仕様車に関するカタログのフォームがカスタマイズされるのに応じて、前記カスタマイズ機能のためのプログラム・コードによって、カスタマイズ後のフォームを表わす特定情報を記憶すると共に、その第１個別仕様車と異なる選定仕様を有する第２個別仕様車に関するカタログのフォームのカスタマイズが要求された際には、前記特定情報に基づくフォームの自動カスタマイズが可能である
    ことを特徴とする請求項１３記載のコンピュータ・プログラム。
15. 前記個別仕様車の見積価格の提示が請求される前であっても、前記操作者を前記ネットワーク通信環境以外において特定可能な個人情報が設定された場合には、前記カタログ提供機能のためのプログラム・コードによって、前記個別仕様車に関するカタログを入手可能とする
    ことを特徴とする請求項１０記載のコンピュータ・プログラム。

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