JP2004093544A - 流量センサ及び流量測定装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】脈動流や逆流がある場合でも流量の測定を正しく行なうことが出来るような流量センサ及び流量測定装置を提供する。
【構成】光を通過したり遮ったりし得る部位を有する回転体を流体によって回転可能と成るように流体通路内の所定の位置に設け、この回転体を挟んだ一側に発光部を設けると共に、他側に2つの受光部をこの回転体の回転方向に並べて配置して成る流量センサとした。またこの流量センサとこの受光部に接続されて流量を測定する流量計とを備える流量測定装置とした。
【選択図】 図2
【構成】光を通過したり遮ったりし得る部位を有する回転体を流体によって回転可能と成るように流体通路内の所定の位置に設け、この回転体を挟んだ一側に発光部を設けると共に、他側に2つの受光部をこの回転体の回転方向に並べて配置して成る流量センサとした。またこの流量センサとこの受光部に接続されて流量を測定する流量計とを備える流量測定装置とした。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、脈動流や逆流がある場合でも流量の測定が正しく行なえるような流量センサ及び流量測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
気体や液体などの流体の流量を計測する手段として、例えば血液ポンプに於いては磁石で血流を磁化させこれを磁気センサで測る電磁流量計が用いられ、例えばガス流量計に於いては渦発生体の背後に生ずるカルマン渦を超音波送受波器で測る渦流量計が用いられて来た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら血流にしてもガス流にしても脈動流や逆流を生ずる場合があり、これが流量計測の際のオーバーカウントの原因ともなり、最大で15パーセントもの誤差を生ずることがある。
【0004】
従ってこの発明は、脈動流や逆流がある場合でも流量の測定が正しく行なえるような流量センサ及び流量測定装置の提供を課題とする。なお上記では血流量の測定の例を上げたが、この発明では尿採取中の尿速度を正しく測ることが出来るような流量センサ及び流量測定装置の提供をも課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】
上記の課題は、光を通過させたり遮ったりし得る部位を有する回転体を流体によって回転可能と成るように流体通路内の所定の位置に設け、この回転体を挟んだ一側に発光部を設けると共に、他側に2つの受光部をこの回転体の回転方向に並べて配置して成る流量センサとすることにより達成される。
【0006】
流体通路内には回転体が設けられているため、ここを流体が通過するとその勢いで回転体が回転する。この際回転体には光を通過させたり遮ったりし得る部位が設けられているため、発光部から発せられた光は、回転体が遮らない状態では回転体を擦り抜けて受光部に達することが出来るが、回転体が遮ると受光部に達することは出来ない。従って通過する光をどのように遮るかを計算して設計した回転体を用いれば、この回転体を回転させている流体の速度を求めることが出来るのである。
【0007】
またこの際、2つの受光部が前記回転体の回転方向に並べて配置されているため、2つの受光部が受光する順を見ることによって、即ち回転体が光を遮る順を調べることによって、流体が流れる方向を検出することが出来る。従って正流に対する逆流や脈動流があるような場合でもこの状態を正確に把握することが可能に成っている。なお受光部を2つとしたが、回路的に対応可能とするならば受光部は2以上であってもよい。
【0008】
このような請求項1の発明に付いて請求項2の発明では、回転体が羽車であるものとしている。羽車の羽は光を遮り、羽と羽との間の空間は光を通過させる。なお羽の数は任意であるが、回転対称に設ける方が設計が容易である。
【0009】
また前記発光部には発光ダイオードやレーザーダイオードを用いることが出来る。これ等の素子は取り扱いが容易である。これ等の発光源に対応する受光部を設ければよい。また発光部には赤外線を発光するものを選択することが可能であり、能率や精度が良好な測定を行なうことが出来る。
【0010】
また前記流量測定器に、この内部に環境光を透さないマスキングを施して成るものとすることが出来る。マスクにより環境光を遮っておけば、受光部は発光部からの光だけを受けることが出来、例えば蛍光燈のフリッカなどのような環境光に煩わされない正確な測定が可能に成る。
【0011】
また前記流体通路に採尿用のチューブが接続されているものとすることが出来る。このような構成を採用することによって、当該流量センサをチューブに接続したり外したりする手間が省ける。また取り扱い上の不衛生を解消したり感染を防止したりする意味から当該流量センサの使い捨てに道を拓くものと成る。なお当該流量センサは単に採尿用のみに用いられるのではないため、用途に合わせたチューブを接続したものとしてよい。径の異なるチューブや分岐式のチューブ等にも取り付けることが可能である。
【0012】
次に、上述した請求項1から請求項7の各々の流量センサに付いて請求項8の発明では、流量センサとこの受光部に接続されて流量を測定する流量計とを備える流量測定装置としている。
【0013】
上述した流量センサは、その受光部の出力端を流量計の入力端に接続することで実際の流量測定を行なうことが出来るように成る。この発明では流量センサが流量計を備えており、この構成のみで流量測定が可能に成っている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面を参照しつつ説明するが、この発明はこれ等の実施形態にのみ限定されるものではなく、この発明の思想の範囲内に於て種々のバリエーションを与えることが出来るものである。
【0015】
(第1実施形態)
図1乃至図4はこの発明の第1実施形態を表わす。合成樹脂製のケース1には水車2を納めるためのほぼ円形の凹部11が中央部に形成されており、水車2がこの凹部11内に回転軸20によって回転自在に取り付けられている。またこのケース1の前記回転軸20から一側にずれた部位に入口10と出口12とが形成され、入口10、凹部11、出口12と続く水流路を形作っている。このケース1を手前側と奥側とで挟むように、且つ回転自在な水車2の羽により遮られたり遮られない状態となったりする部位に、受光素子3と発光素子4とが対向するように設けられている。なお図1では、奥側の受光素子3の取付位置が表わされている。受光素子3は2連のフォトダイオードから成り、水車2の回転方向に並ぶように第1素子と第2素子とが取り付けられている。発光素子4はLED(Light Emitted Diode)である。
【0016】
前記水車2と発光素子4と受光素子3との関係を模式的に表わしたものが図2であるが、回転軸20によって回転自在な水車2を挟むようにして発光素子4と受光素子3とが配設されて流量センサが構成されている。受光素子3は水車2の動作に従った信号を発生するため、この波形をエンコーダ50にて計数可能な奇麗な波形に変形させ、可逆計数器5でカウントし、この数字を表示器51に表示する。従って、上述した流量センサと図3で表わした計数回路とで流量測定装置を構成している。なお可逆計数器5は、前記水車2(羽車である)の回動方向を区別することが出来る。第1素子30の方が第2素子31よりも先に受光しなくなり(図4の(a))その後第2素子31が受光しなくなった(図4の(b))場合を水車2の正回転であるとすれば、先に第2素子31の方が受光しなくなった場合が水車2の逆回転であることが分かるため、逆流や脈動流があってもこれに対応して正確に計数することが出来るのである。
【0017】
なおこの実施形態では発光素子4に赤外線を発光するLEDを用いているが、この他にレーザーダイオード(Laser Diode)を利用した実施形態も可能である。
【0018】
(第2実施形態)
図5はこの発明の第2実施形態を表わす。蛍光燈などの環境光の変動によって計数作業に誤差が生じ、これが問題となる場合には、図5で表わした流量センサのようにケース1の、少なくとも受光素子3がある片側だけでも黒色に着色してマスキングを施すとよい。符号6はマスクであって、受光素子3がある部位のみ着色のない窓60を形成している。
【0019】
着色は黒色に限定されず、発光部からの光を遮ることが出来るものであればよい。またケース1の全体を着色してもよい。また着色は色をケース1に塗布する以外に、別体の着色板を重合したり、ケース1の素材そのものを不透光にするなどによっても形成可能である。なおこの場合には、窓60の部位のみ透明部材にするなどが必要である。
【0020】
(第3実施形態)
図6はこの発明の第3実施形態を表わす。上述した第2実施形態ではマスクはケース1に設けられていたが、第3実施形態では回転体にマスキングを施したものを取り上げている。すなわち回転体としての透明合成樹脂製の円板7に、回転軸70を中心として回転対称に12個の方形の窓72を開けるようにして、黒色塗料を塗布することでマスク71を設けた。
【0021】
(第4実施形態)
さて、図7はこの発明の第4実施形態を表わす。この実施形態の流量センサの特徴はケース1の入口10に採尿用のチューブ92が、また出口12にコネクタ9が取り付けられている点にある。そしてこのチューブ92付きの流量センサが使い捨てと成るように検出器8がケース1に対して着脱自在に設けられている点にある。なお符号80は受光素子3の出力端や発光素子4の入力端を流量測定装置に繋げるためのケーブルである。
【0022】
即ちケース1を挟み付け得るようなコ字形状の検出器8が、ケース1の一側に設けられたガイド13によってケース1に着脱自在に取り付けられる。検出器8の一側には図示しない発光素子が、また他側には図示しない受光素子が設けられており、ケース1内の図示しない回転体を挟んで相対している。また発光素子と受光素子とに係るケーブル80が検出器8から引き出されている。チューブ92の先端部にはコネクタ91が取り付けられており、チューブ92はこのコネクタ91を介してケース1の入口10に差し込まれている。またケース1の出口12にはコネクタ9が差し込まれている。なおコネクタ9の取り扱いが楽に成るように、コネクタ9とケース1との間には取っ手90が取り付けられている。
【0023】
(その他)
上述した第2乃至第4実施形態の流量センサと、例えば図3で表わした計数回路とを組み合わせて、流量測定装置を構成することが出来る。また尿流や血流のような液体の測定のみならず、ガスなどの気体の測定に適した実施形態の提供が可能である。回転体の構成や形状や大きさは任意設計事項である。また回転体が回転軸を備えており、この回転軸を支え得る溝にはめ込むようにして取り付ける機構や、回転体が磁石の反発力を利用して浮上しながら回転する機構なども任意に採用することが可能である。また発光部に付いては定常発光するものでも適宜変調を加えた発光を行うものでも、回路的に対応すれば利用出来る。従って計数回路に関しても任意に設計することが可能である。
【0024】
【発明の効果】
以上この発明は、光を通過させたり遮ったりし得る部位を有する回転体を流体によって回転可能と成るように流体通路内の所定の位置に設け、この回転体を挟んだ一側に発光部を設けると共に、他側に2つの受光部をこの回転体の回転方向に並べて配置して成る流量センサとしたものである。またこの流量センサとこの受光部に接続されて流量を測定する流量計とを備える流量測定装置としたものである。
【0025】
この結果、脈動流や逆流がある場合でも流量の測定を正しく行なうことが出来るような流量センサ及び流量測定装置の提供に成功し、よく所期の目的を達成している。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の平面図である。
【図2】同実施形態の模式図である。
【図3】同実施形態のブロック図である。
【図4】同実施形態の動作説明図である。
【図5】第2実施形態の平面図である。
【図6】第3実施形態の平面図である。
【図7】第4実施形態の側面図である。
【符号の説明】
1 ケース
10 入口
11 凹部
12 出口
13 ガイド
2 水車
20 回転軸
3 受光素子
30 第1素子
31 第2素子
4 発光素子
5 可逆計数機
50 エンコーダ
51 表示器
6 マスク
60 窓
7 円板
70 回転軸
71 マスク
72 窓
8 検出器
80 ケーブル
9 コネクタ
90 取手
91 コネクタ
92 チューブ
【発明の属する技術分野】
この発明は、脈動流や逆流がある場合でも流量の測定が正しく行なえるような流量センサ及び流量測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
気体や液体などの流体の流量を計測する手段として、例えば血液ポンプに於いては磁石で血流を磁化させこれを磁気センサで測る電磁流量計が用いられ、例えばガス流量計に於いては渦発生体の背後に生ずるカルマン渦を超音波送受波器で測る渦流量計が用いられて来た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら血流にしてもガス流にしても脈動流や逆流を生ずる場合があり、これが流量計測の際のオーバーカウントの原因ともなり、最大で15パーセントもの誤差を生ずることがある。
【0004】
従ってこの発明は、脈動流や逆流がある場合でも流量の測定が正しく行なえるような流量センサ及び流量測定装置の提供を課題とする。なお上記では血流量の測定の例を上げたが、この発明では尿採取中の尿速度を正しく測ることが出来るような流量センサ及び流量測定装置の提供をも課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】
上記の課題は、光を通過させたり遮ったりし得る部位を有する回転体を流体によって回転可能と成るように流体通路内の所定の位置に設け、この回転体を挟んだ一側に発光部を設けると共に、他側に2つの受光部をこの回転体の回転方向に並べて配置して成る流量センサとすることにより達成される。
【0006】
流体通路内には回転体が設けられているため、ここを流体が通過するとその勢いで回転体が回転する。この際回転体には光を通過させたり遮ったりし得る部位が設けられているため、発光部から発せられた光は、回転体が遮らない状態では回転体を擦り抜けて受光部に達することが出来るが、回転体が遮ると受光部に達することは出来ない。従って通過する光をどのように遮るかを計算して設計した回転体を用いれば、この回転体を回転させている流体の速度を求めることが出来るのである。
【0007】
またこの際、2つの受光部が前記回転体の回転方向に並べて配置されているため、2つの受光部が受光する順を見ることによって、即ち回転体が光を遮る順を調べることによって、流体が流れる方向を検出することが出来る。従って正流に対する逆流や脈動流があるような場合でもこの状態を正確に把握することが可能に成っている。なお受光部を2つとしたが、回路的に対応可能とするならば受光部は2以上であってもよい。
【0008】
このような請求項1の発明に付いて請求項2の発明では、回転体が羽車であるものとしている。羽車の羽は光を遮り、羽と羽との間の空間は光を通過させる。なお羽の数は任意であるが、回転対称に設ける方が設計が容易である。
【0009】
また前記発光部には発光ダイオードやレーザーダイオードを用いることが出来る。これ等の素子は取り扱いが容易である。これ等の発光源に対応する受光部を設ければよい。また発光部には赤外線を発光するものを選択することが可能であり、能率や精度が良好な測定を行なうことが出来る。
【0010】
また前記流量測定器に、この内部に環境光を透さないマスキングを施して成るものとすることが出来る。マスクにより環境光を遮っておけば、受光部は発光部からの光だけを受けることが出来、例えば蛍光燈のフリッカなどのような環境光に煩わされない正確な測定が可能に成る。
【0011】
また前記流体通路に採尿用のチューブが接続されているものとすることが出来る。このような構成を採用することによって、当該流量センサをチューブに接続したり外したりする手間が省ける。また取り扱い上の不衛生を解消したり感染を防止したりする意味から当該流量センサの使い捨てに道を拓くものと成る。なお当該流量センサは単に採尿用のみに用いられるのではないため、用途に合わせたチューブを接続したものとしてよい。径の異なるチューブや分岐式のチューブ等にも取り付けることが可能である。
【0012】
次に、上述した請求項1から請求項7の各々の流量センサに付いて請求項8の発明では、流量センサとこの受光部に接続されて流量を測定する流量計とを備える流量測定装置としている。
【0013】
上述した流量センサは、その受光部の出力端を流量計の入力端に接続することで実際の流量測定を行なうことが出来るように成る。この発明では流量センサが流量計を備えており、この構成のみで流量測定が可能に成っている。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面を参照しつつ説明するが、この発明はこれ等の実施形態にのみ限定されるものではなく、この発明の思想の範囲内に於て種々のバリエーションを与えることが出来るものである。
【0015】
(第1実施形態)
図1乃至図4はこの発明の第1実施形態を表わす。合成樹脂製のケース1には水車2を納めるためのほぼ円形の凹部11が中央部に形成されており、水車2がこの凹部11内に回転軸20によって回転自在に取り付けられている。またこのケース1の前記回転軸20から一側にずれた部位に入口10と出口12とが形成され、入口10、凹部11、出口12と続く水流路を形作っている。このケース1を手前側と奥側とで挟むように、且つ回転自在な水車2の羽により遮られたり遮られない状態となったりする部位に、受光素子3と発光素子4とが対向するように設けられている。なお図1では、奥側の受光素子3の取付位置が表わされている。受光素子3は2連のフォトダイオードから成り、水車2の回転方向に並ぶように第1素子と第2素子とが取り付けられている。発光素子4はLED(Light Emitted Diode)である。
【0016】
前記水車2と発光素子4と受光素子3との関係を模式的に表わしたものが図2であるが、回転軸20によって回転自在な水車2を挟むようにして発光素子4と受光素子3とが配設されて流量センサが構成されている。受光素子3は水車2の動作に従った信号を発生するため、この波形をエンコーダ50にて計数可能な奇麗な波形に変形させ、可逆計数器5でカウントし、この数字を表示器51に表示する。従って、上述した流量センサと図3で表わした計数回路とで流量測定装置を構成している。なお可逆計数器5は、前記水車2(羽車である)の回動方向を区別することが出来る。第1素子30の方が第2素子31よりも先に受光しなくなり(図4の(a))その後第2素子31が受光しなくなった(図4の(b))場合を水車2の正回転であるとすれば、先に第2素子31の方が受光しなくなった場合が水車2の逆回転であることが分かるため、逆流や脈動流があってもこれに対応して正確に計数することが出来るのである。
【0017】
なおこの実施形態では発光素子4に赤外線を発光するLEDを用いているが、この他にレーザーダイオード(Laser Diode)を利用した実施形態も可能である。
【0018】
(第2実施形態)
図5はこの発明の第2実施形態を表わす。蛍光燈などの環境光の変動によって計数作業に誤差が生じ、これが問題となる場合には、図5で表わした流量センサのようにケース1の、少なくとも受光素子3がある片側だけでも黒色に着色してマスキングを施すとよい。符号6はマスクであって、受光素子3がある部位のみ着色のない窓60を形成している。
【0019】
着色は黒色に限定されず、発光部からの光を遮ることが出来るものであればよい。またケース1の全体を着色してもよい。また着色は色をケース1に塗布する以外に、別体の着色板を重合したり、ケース1の素材そのものを不透光にするなどによっても形成可能である。なおこの場合には、窓60の部位のみ透明部材にするなどが必要である。
【0020】
(第3実施形態)
図6はこの発明の第3実施形態を表わす。上述した第2実施形態ではマスクはケース1に設けられていたが、第3実施形態では回転体にマスキングを施したものを取り上げている。すなわち回転体としての透明合成樹脂製の円板7に、回転軸70を中心として回転対称に12個の方形の窓72を開けるようにして、黒色塗料を塗布することでマスク71を設けた。
【0021】
(第4実施形態)
さて、図7はこの発明の第4実施形態を表わす。この実施形態の流量センサの特徴はケース1の入口10に採尿用のチューブ92が、また出口12にコネクタ9が取り付けられている点にある。そしてこのチューブ92付きの流量センサが使い捨てと成るように検出器8がケース1に対して着脱自在に設けられている点にある。なお符号80は受光素子3の出力端や発光素子4の入力端を流量測定装置に繋げるためのケーブルである。
【0022】
即ちケース1を挟み付け得るようなコ字形状の検出器8が、ケース1の一側に設けられたガイド13によってケース1に着脱自在に取り付けられる。検出器8の一側には図示しない発光素子が、また他側には図示しない受光素子が設けられており、ケース1内の図示しない回転体を挟んで相対している。また発光素子と受光素子とに係るケーブル80が検出器8から引き出されている。チューブ92の先端部にはコネクタ91が取り付けられており、チューブ92はこのコネクタ91を介してケース1の入口10に差し込まれている。またケース1の出口12にはコネクタ9が差し込まれている。なおコネクタ9の取り扱いが楽に成るように、コネクタ9とケース1との間には取っ手90が取り付けられている。
【0023】
(その他)
上述した第2乃至第4実施形態の流量センサと、例えば図3で表わした計数回路とを組み合わせて、流量測定装置を構成することが出来る。また尿流や血流のような液体の測定のみならず、ガスなどの気体の測定に適した実施形態の提供が可能である。回転体の構成や形状や大きさは任意設計事項である。また回転体が回転軸を備えており、この回転軸を支え得る溝にはめ込むようにして取り付ける機構や、回転体が磁石の反発力を利用して浮上しながら回転する機構なども任意に採用することが可能である。また発光部に付いては定常発光するものでも適宜変調を加えた発光を行うものでも、回路的に対応すれば利用出来る。従って計数回路に関しても任意に設計することが可能である。
【0024】
【発明の効果】
以上この発明は、光を通過させたり遮ったりし得る部位を有する回転体を流体によって回転可能と成るように流体通路内の所定の位置に設け、この回転体を挟んだ一側に発光部を設けると共に、他側に2つの受光部をこの回転体の回転方向に並べて配置して成る流量センサとしたものである。またこの流量センサとこの受光部に接続されて流量を測定する流量計とを備える流量測定装置としたものである。
【0025】
この結果、脈動流や逆流がある場合でも流量の測定を正しく行なうことが出来るような流量センサ及び流量測定装置の提供に成功し、よく所期の目的を達成している。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の平面図である。
【図2】同実施形態の模式図である。
【図3】同実施形態のブロック図である。
【図4】同実施形態の動作説明図である。
【図5】第2実施形態の平面図である。
【図6】第3実施形態の平面図である。
【図7】第4実施形態の側面図である。
【符号の説明】
1 ケース
10 入口
11 凹部
12 出口
13 ガイド
2 水車
20 回転軸
3 受光素子
30 第1素子
31 第2素子
4 発光素子
5 可逆計数機
50 エンコーダ
51 表示器
6 マスク
60 窓
7 円板
70 回転軸
71 マスク
72 窓
8 検出器
80 ケーブル
9 コネクタ
90 取手
91 コネクタ
92 チューブ
Claims (8)
- 光を通過させたり遮ったりし得る部位を有する回転体を流体によって回転可能と成るように流体通路内の所定の位置に設け、この回転体を挟んだ一側に発光部を設けると共に、他側に2つの受光部をこの回転体の回転方向に並べて配置して成る、流量センサ。
- 回転体が羽車である、請求項1に記載の流量センサ。
- 前記発光部が発光ダイオードである、請求項1に記載の流量センサ。
- 前記発光部がレーザーダイオードである、請求項1に記載の流量センサ。
- 前記発光部が赤外線を発光するものである、請求項1に記載の流量センサ。
- 前記流量測定器に、この内部に環境光を透さないマスキングを施して成る、請求項1に記載の流量センサ。
- 前記流体通路に採尿用のチューブが接続されている、請求項1に記載の流量センサ。
- 請求項1乃至請求項7から選ばれるいずれか一に記載の流量センサと、この受光部に接続されて流量を測定する流量計とを備える、流量測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002296750A JP2004093544A (ja) | 2002-09-02 | 2002-09-02 | 流量センサ及び流量測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002296750A JP2004093544A (ja) | 2002-09-02 | 2002-09-02 | 流量センサ及び流量測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004093544A true JP2004093544A (ja) | 2004-03-25 |
Family
ID=32064151
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002296750A Pending JP2004093544A (ja) | 2002-09-02 | 2002-09-02 | 流量センサ及び流量測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004093544A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011200803A (ja) * | 2010-03-25 | 2011-10-13 | Kazumi Shimomura | 浄化槽管理用の風量センサ装置 |
CN103242204A (zh) * | 2012-02-14 | 2013-08-14 | 住友化学株式会社 | 纯化苯肼-β-羧酸酯化合物的方法 |
CN103674969A (zh) * | 2014-01-14 | 2014-03-26 | 江苏大学 | 旋转型注塑叶片缺料故障在线诊断装置 |
US8822521B2 (en) * | 2007-04-03 | 2014-09-02 | E I Du Pont De Nemours And Company | Substituted benzene fungicides |
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