JP2004089665A - 拘縮を防止するための補助具 - Google Patents
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Abstract
【課題】寝ている患者に寝台上において腕、背、腰および脚の関節が曲げられるように手当を施すことにより、患者自身が自力で上半身、下半身および腰の拘縮を防止できるようにする。
【解決手段】寝ている患者の手の届く高さ位置に橋架した掴まり棒2に患者25が掴まる動作をすることにより、上半身の拘縮を防止する。
寝ている患者の足裏の届く高さに位置に橋架した足押棒4を患者が足裏で押す動作をすることにより、下半身の拘縮を防止する。
寝台に敷設したシート10の片側を吊上げて、寝ている患者25の背をそのシート10で斜めに受けて、患者25が寝返りをすることにより、腰の拘縮を防止する。
【選択図】 図1
【解決手段】寝ている患者の手の届く高さ位置に橋架した掴まり棒2に患者25が掴まる動作をすることにより、上半身の拘縮を防止する。
寝ている患者の足裏の届く高さに位置に橋架した足押棒4を患者が足裏で押す動作をすることにより、下半身の拘縮を防止する。
寝台に敷設したシート10の片側を吊上げて、寝ている患者25の背をそのシート10で斜めに受けて、患者25が寝返りをすることにより、腰の拘縮を防止する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、寝たきり患者に係る、拘縮を防止するための補助具に関する。
【0002】
【従来の技術】
患者は、寝たきりの生活を続けると、手足の関節が固くなって拘縮し、手足の動く範囲が制限され、制限された手足の動く範囲を超えて無理に動かすと痛がる。
【0003】
このため、寝たきりの生活が長く続いた患者は、寝返りや起き上がることが自力でできなくなる。
【0004】
拘縮が更に進行すると、両下肢が屈曲して、膝を開くことができず、おむつを当てることも困難になる。
【0005】
以上の事情により、寝たきりにしない介護が熱望されていたが、手足の関節が固くならないようにする手当は、介護者によるマッサージがなされる程度のものであった。
しかし、そのマッサージは、介護者においては大変にきつい肉体労働であるから、短時間の散発的なものになりがちであった。
このため、寝たきりになった患者は、時間の経過に連れて体が固くなって行き、拘縮が進行していくという事例が多かった。
【0006】
【解決しようとする課題】
寝ている患者に寝台上において腕、背、腰および脚の関節が曲げられるように手当を施すことにより、患者自身が自力で上半身、下半身および腰の拘縮を防止できるようにする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
寝ている患者の手の届く高さ位置に橋架した掴まり棒に患者が掴まる動作をすることにより、上半身の拘縮を防止する。
【0008】
寝ている患者の足裏の届く高さに位置に橋架した足押棒を患者が足裏で押す動作をすることにより、下半身の拘縮を防止する。
【0009】
寝台に敷設したシートの片側を吊上げて、寝ている患者の背をそのシートで斜めに受けて、患者が寝返りをすることにより、腰の拘縮を防止する。
【0010】
【発明の実施の態様】
図1は、本発明の“拘縮防止補助具Aと拘縮防止補助具Bと拘縮防止補助具C”を具備した寝台において、拘縮防止補助具Aを使用している状況を表した斜視図である。
【0011】
拘縮防止補助具Aは、掴まり棒2が寝ている患者25の手の届く高さに位置するように、その掴まり棒2の両端におけるそれぞれの端を支柱3の上部に固定すると共に、それぞれの支柱3の下部を寝台1の側面のフレームに固定することによって、掴まり棒2を寝台1に橋架したものである。
【0012】
寝台1に仰向けに寝ている患者25は、拘縮防止補助具Aの掴まり棒2に掴まることによって、手の指の屈伸運動、腕の屈伸運動、肩の関節を動かす運動、背骨を曲げる運動等をすることができるので、上半身の固まりを防ぐことができる。
また、これらの屈伸運動や関節の曲げに係る筋肉の強化をも図ることができる。
【0013】
拘縮防止補助具Bは、梁8が寝台1の床面に敷設しているシート10の何れか一方の端を吊上げて患者25の背をシート10で斜めに保持することのできる高さに位置するように、その梁8の両端におけるそれぞれの端を支柱9の上部に固定すると共に、それぞれの支柱9の下部を寝台1の側面フレームに固定することによって、梁8を寝台1に橋架したものである。
【0014】
それぞれの支柱9の下部に手動ウインチ14を設け、梁8から2本のロープ11が垂下し、各々のロープ11の下端に掛け具24が設けられている。
垂下しているロープ11の反掛け具24側は、梁8および支柱9の中空部を通って手動ウインチ14に連結している。
【0015】
ロープ11の端部は、ロープ11を手動ウインチ14で巻き取ることによって上昇させ、手動ウインチ14のラチエットを外してからロープ11の垂下部を引き下げることによって下降させることができるので、位置決めが介護者によって自在にすることができる。
このため、掛け具24の位置も上下動自在に決めることができる。
【0016】
使用していないロープ11の掛け具24は、梁8に設けたフック23にそのロープ11を掛けて、寝台1の上方に宙吊りにして、介護の邪魔にならないようにする。
【0017】
シート10の両端は硬質のフレームで構成され、そのフレームはステンレス製または軟鋼製のパイプ或いはナイロン樹脂等の硬質合成樹脂製の棒から成り、掛け具24を掛ける穴が設けられ、該穴を介して掛け具24と着脱自在である。
また、シート10は四隅付近がゴムバンド12で寝台1の側面フレームに連結されている。
【0018】
拘縮防止補助具Bは、以上の構成をしているので、介護者が患者25を一方向に傾けるために吊上げる側にある手動ウインチ14のハンドル13を操作して、ロープ11を降下させ、降下させたロープ11の下端の掛け具24をシート10の端部にあるフレーム20に連結してから、連結している掛け具24を手動ウインチ14のハンドル13操作で上昇させることにより、患者2を傾けることができる。
【0019】
傾けられた患者25は、拘縮防止補助具Aの掴まり棒2や支柱3に掴まって、体を横向きに立つ動作ができるので、背中や腰を捩じる運動ができるので、腰の固まりを防ぐことができる。
このため、患者は寝返りをするに必要な背筋力を更生することができる。
【0020】
連結している掛け具24を手動ウインチ14のハンドル13操作で下降させたときには、シート10と寝台1の側面フレームと連結しているゴムバンド12が縮んで、掛け具24が掛かっている側のシート10部分を寝台1の側面フレーム側に引き寄せるので、吊上げられていたシート10部分は広げられた状態で着床する。
【0021】
拘縮防止補助具Bは、他方向に傾けるためには、他方向側にある手動ウインチ14に連結しているロープ11と上昇させる側のシート10の端部とを連結させて、その手動ウインチ14を操作すれば良い。
【0022】
拘縮防止補助具Cは、足押棒4が寝ている患者2の足裏の届く高さに位置するように、その足押棒4の両端におけるそれぞれの端を支柱5の上部に固定すると共に、それぞれの支柱5における胴中は寝台1の側面のフレームに枢軸することによって、足押棒4を寝台1に橋架したものである。
そして、それぞれの支柱5における下部は寝台1の脚とコイルバネ7で連結されている。
【0023】
寝台1に仰向けに寝ている患者25は、拘縮防止補助具Cの足押棒4をコイルバネ7の圧縮力に抗して足裏で押すことによって、足の指の屈伸運動、くるぶしの屈伸運動、膝の屈伸運動運動、股間の関節を曲げる運動等をすることができるので、下半身の固まりを防ぐことができる。
また、これらの屈伸運動や関節の曲げに係る筋肉の強化をも図ることができる。
【0024】
以上の如く、患者の上半身は拘縮防止補助具Aによって固くならないから拘縮せず、患者の下半身は拘縮防止補助具Cによって固くならないから拘縮せず、患者の腰は拘縮防止補助具Bによって固くならないから拘縮しない。
【0025】
【実施例1】
図4は、本願発明の拘縮防止補助装置Eと拘縮防止補助具Cを具備した寝台において、拘縮防止補助具Aを使用している状況を表した斜視図である。
【0026】
拘縮防止補助装置Eは、摺動手段26に拘縮防止補助具Aと拘縮防止補助具Bを設けたものであり、摺動手段26は図4に表しているように寝台1の側面フレームに掛かって該側面フレームに沿って左右自在に摺動できる構造をしている。尚、摺動手段26は、摺動側に車輪を設けて、該車輪を寝台1の側面フレームの面を走行させると、滑らかに摺動させることができる。
【0027】
拘縮防止補助装置Eは、摺動手段26を該側面フレームに沿って摺動させることによって、使用していないときには拘縮防止補助具Cの近くに寄せて置き、使用したいときには図4に表しているように適宜位置に移動させて使用することができる。
【0028】
【実施例2】
図5は、本願発明の拘縮防止補助装置Fを表した斜視図であり、拘縮防止補助装置Fは、車輪19を具備した架台18に拘縮防止補助具Aと拘縮防止補助具Bと拘縮防止補助具Dとを設けたものである。
【0029】
拘縮防止補助具Dは、足押棒4が寝ている患者25の足裏の届く高さに位置するように、その足押棒4の両端におけるそれぞれの端を支柱17の上部に固定すると共に、支柱17の下部を架台18に枢軸することによって、足押棒4を寝台1に橋架したものである。
尚、それぞれの支柱17における胴中は、拘縮防止補助具Bの支柱16とコイルバネ7で連結されている。
【0030】
拘縮防止補助装置Fは、押して移動させ、患者25が寝ている寝台1をその長手方向に挿通させて使用する。
【0031】
拘縮防止補助装置Fは、拘縮防止補助具Dの足押棒4が患者25の足裏の届く位置に移動させて、拘縮防止補助具Aの支柱15または拘縮防止補助具Bの支柱16を寝台1の側面フレームに結束具22で連結する。
【0032】
拘縮防止補助具Dの足押棒4は患者25の足裏の届く高さに位置設けてあり、寝台1に仰向けに寝ている患者25は、拘縮防止補助具Dの足押棒4をコイルバネ7の圧縮力に抗して足裏で押すことによって、足の指の屈伸運動、くるぶしの屈伸運動、膝の屈伸運動運動、股間の関節を曲げる運動等をすることができるので、下半身の固まりを防ぐことができる。
また、これらの屈伸運動や関節の曲げに係る筋肉の強化をも図ることができる。
【0033】
以上の事情により、拘縮防止補助装置Fを用いることによって、患者25の上半身、下半身および腰は固くならないから、患者25の上半身、下半身および腰の拘縮を防止することができる。
【0034】
【効果】
本願発明の拘縮防止補助具A,B,C、または本願発明の拘縮防止補助装置E、Fは、筋力の増強を図ることができるので、患者25は、寝たきりの生活が長く続いていても、つかまり立ちするために必要な腕力、背筋力、脚力をも寝台上で更生することができるという格別の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の“拘縮防止補助具Aと拘縮防止補助具Bと拘縮防止補助具C”を具備した寝台において、拘縮防止補助具Aを使用している状況を表した斜視図である。
【図2】本発明の“拘縮防止補助具Aと拘縮防止補助具Bと拘縮防止補助具C”を具備した寝台において、拘縮防止補助具Cを使用している状況を表した斜視図である。
【図3】本発明の“拘縮防止補助具Aと拘縮防止補助具Bと拘縮防止補助具C”を具備した寝台において、拘縮防止補助具Bを使用している状況を表した斜視図である。
【図4】本発明の“拘縮防止補助装置Eと拘縮防止補助具C”を具備した寝台において、拘縮防止補助具Aを使用している状況を表した斜視図である。
【図5】本発明の“拘縮防止補助具Aと拘縮防止補助具Bと拘縮防止補助具D”を具備した拘縮防止装置Fと寝台との関係を表した斜視図である。
【図6】本発明の“拘縮防止補助具Aと拘縮防止補助具Bと拘縮防止補助具D”を具備した拘縮防止補助装置Fを寝台に組付けて、拘縮防止補助具Dを使用している状況を表した斜視図である。
【符号の説明】
A‥‥‥‥‥‥‥拘縮防止補助具
B‥‥‥‥‥‥‥拘縮防止補助具
C‥‥‥‥‥‥‥拘縮防止補助具
D‥‥‥‥‥‥‥拘縮防止補助具
E‥‥‥‥‥‥‥拘縮防止補助装置
F‥‥‥‥‥‥‥拘縮防止補助装置
1‥‥‥‥‥‥‥寝台
2‥‥‥‥‥‥‥掴まり棒
3‥‥‥‥‥‥‥支柱
4‥‥‥‥‥‥‥足押棒
5‥‥‥‥‥‥‥支柱
6‥‥‥‥‥‥‥枢軸部
7‥‥‥‥‥‥‥コイルバネ
8‥‥‥‥‥‥‥梁
9‥‥‥‥‥‥‥支柱
10‥‥‥‥‥‥シート
11‥‥‥‥‥‥ロープ
12‥‥‥‥‥‥ゴムバンド
13‥‥‥‥‥‥ハンドル
14‥‥‥‥‥‥手動ウインチ
15‥‥‥‥‥‥支柱
16‥‥‥‥‥‥支柱
17‥‥‥‥‥‥支柱
18‥‥‥‥‥‥架台
19‥‥‥‥‥‥車輪
20‥‥‥‥‥‥フレーム
21‥‥‥‥‥‥バンド
22‥‥‥‥‥‥結束具
23‥‥‥‥‥‥フック
24‥‥‥‥‥‥掛け具
25‥‥‥‥‥‥患者
26‥‥‥‥‥‥摺動手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、寝たきり患者に係る、拘縮を防止するための補助具に関する。
【0002】
【従来の技術】
患者は、寝たきりの生活を続けると、手足の関節が固くなって拘縮し、手足の動く範囲が制限され、制限された手足の動く範囲を超えて無理に動かすと痛がる。
【0003】
このため、寝たきりの生活が長く続いた患者は、寝返りや起き上がることが自力でできなくなる。
【0004】
拘縮が更に進行すると、両下肢が屈曲して、膝を開くことができず、おむつを当てることも困難になる。
【0005】
以上の事情により、寝たきりにしない介護が熱望されていたが、手足の関節が固くならないようにする手当は、介護者によるマッサージがなされる程度のものであった。
しかし、そのマッサージは、介護者においては大変にきつい肉体労働であるから、短時間の散発的なものになりがちであった。
このため、寝たきりになった患者は、時間の経過に連れて体が固くなって行き、拘縮が進行していくという事例が多かった。
【0006】
【解決しようとする課題】
寝ている患者に寝台上において腕、背、腰および脚の関節が曲げられるように手当を施すことにより、患者自身が自力で上半身、下半身および腰の拘縮を防止できるようにする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
寝ている患者の手の届く高さ位置に橋架した掴まり棒に患者が掴まる動作をすることにより、上半身の拘縮を防止する。
【0008】
寝ている患者の足裏の届く高さに位置に橋架した足押棒を患者が足裏で押す動作をすることにより、下半身の拘縮を防止する。
【0009】
寝台に敷設したシートの片側を吊上げて、寝ている患者の背をそのシートで斜めに受けて、患者が寝返りをすることにより、腰の拘縮を防止する。
【0010】
【発明の実施の態様】
図1は、本発明の“拘縮防止補助具Aと拘縮防止補助具Bと拘縮防止補助具C”を具備した寝台において、拘縮防止補助具Aを使用している状況を表した斜視図である。
【0011】
拘縮防止補助具Aは、掴まり棒2が寝ている患者25の手の届く高さに位置するように、その掴まり棒2の両端におけるそれぞれの端を支柱3の上部に固定すると共に、それぞれの支柱3の下部を寝台1の側面のフレームに固定することによって、掴まり棒2を寝台1に橋架したものである。
【0012】
寝台1に仰向けに寝ている患者25は、拘縮防止補助具Aの掴まり棒2に掴まることによって、手の指の屈伸運動、腕の屈伸運動、肩の関節を動かす運動、背骨を曲げる運動等をすることができるので、上半身の固まりを防ぐことができる。
また、これらの屈伸運動や関節の曲げに係る筋肉の強化をも図ることができる。
【0013】
拘縮防止補助具Bは、梁8が寝台1の床面に敷設しているシート10の何れか一方の端を吊上げて患者25の背をシート10で斜めに保持することのできる高さに位置するように、その梁8の両端におけるそれぞれの端を支柱9の上部に固定すると共に、それぞれの支柱9の下部を寝台1の側面フレームに固定することによって、梁8を寝台1に橋架したものである。
【0014】
それぞれの支柱9の下部に手動ウインチ14を設け、梁8から2本のロープ11が垂下し、各々のロープ11の下端に掛け具24が設けられている。
垂下しているロープ11の反掛け具24側は、梁8および支柱9の中空部を通って手動ウインチ14に連結している。
【0015】
ロープ11の端部は、ロープ11を手動ウインチ14で巻き取ることによって上昇させ、手動ウインチ14のラチエットを外してからロープ11の垂下部を引き下げることによって下降させることができるので、位置決めが介護者によって自在にすることができる。
このため、掛け具24の位置も上下動自在に決めることができる。
【0016】
使用していないロープ11の掛け具24は、梁8に設けたフック23にそのロープ11を掛けて、寝台1の上方に宙吊りにして、介護の邪魔にならないようにする。
【0017】
シート10の両端は硬質のフレームで構成され、そのフレームはステンレス製または軟鋼製のパイプ或いはナイロン樹脂等の硬質合成樹脂製の棒から成り、掛け具24を掛ける穴が設けられ、該穴を介して掛け具24と着脱自在である。
また、シート10は四隅付近がゴムバンド12で寝台1の側面フレームに連結されている。
【0018】
拘縮防止補助具Bは、以上の構成をしているので、介護者が患者25を一方向に傾けるために吊上げる側にある手動ウインチ14のハンドル13を操作して、ロープ11を降下させ、降下させたロープ11の下端の掛け具24をシート10の端部にあるフレーム20に連結してから、連結している掛け具24を手動ウインチ14のハンドル13操作で上昇させることにより、患者2を傾けることができる。
【0019】
傾けられた患者25は、拘縮防止補助具Aの掴まり棒2や支柱3に掴まって、体を横向きに立つ動作ができるので、背中や腰を捩じる運動ができるので、腰の固まりを防ぐことができる。
このため、患者は寝返りをするに必要な背筋力を更生することができる。
【0020】
連結している掛け具24を手動ウインチ14のハンドル13操作で下降させたときには、シート10と寝台1の側面フレームと連結しているゴムバンド12が縮んで、掛け具24が掛かっている側のシート10部分を寝台1の側面フレーム側に引き寄せるので、吊上げられていたシート10部分は広げられた状態で着床する。
【0021】
拘縮防止補助具Bは、他方向に傾けるためには、他方向側にある手動ウインチ14に連結しているロープ11と上昇させる側のシート10の端部とを連結させて、その手動ウインチ14を操作すれば良い。
【0022】
拘縮防止補助具Cは、足押棒4が寝ている患者2の足裏の届く高さに位置するように、その足押棒4の両端におけるそれぞれの端を支柱5の上部に固定すると共に、それぞれの支柱5における胴中は寝台1の側面のフレームに枢軸することによって、足押棒4を寝台1に橋架したものである。
そして、それぞれの支柱5における下部は寝台1の脚とコイルバネ7で連結されている。
【0023】
寝台1に仰向けに寝ている患者25は、拘縮防止補助具Cの足押棒4をコイルバネ7の圧縮力に抗して足裏で押すことによって、足の指の屈伸運動、くるぶしの屈伸運動、膝の屈伸運動運動、股間の関節を曲げる運動等をすることができるので、下半身の固まりを防ぐことができる。
また、これらの屈伸運動や関節の曲げに係る筋肉の強化をも図ることができる。
【0024】
以上の如く、患者の上半身は拘縮防止補助具Aによって固くならないから拘縮せず、患者の下半身は拘縮防止補助具Cによって固くならないから拘縮せず、患者の腰は拘縮防止補助具Bによって固くならないから拘縮しない。
【0025】
【実施例1】
図4は、本願発明の拘縮防止補助装置Eと拘縮防止補助具Cを具備した寝台において、拘縮防止補助具Aを使用している状況を表した斜視図である。
【0026】
拘縮防止補助装置Eは、摺動手段26に拘縮防止補助具Aと拘縮防止補助具Bを設けたものであり、摺動手段26は図4に表しているように寝台1の側面フレームに掛かって該側面フレームに沿って左右自在に摺動できる構造をしている。尚、摺動手段26は、摺動側に車輪を設けて、該車輪を寝台1の側面フレームの面を走行させると、滑らかに摺動させることができる。
【0027】
拘縮防止補助装置Eは、摺動手段26を該側面フレームに沿って摺動させることによって、使用していないときには拘縮防止補助具Cの近くに寄せて置き、使用したいときには図4に表しているように適宜位置に移動させて使用することができる。
【0028】
【実施例2】
図5は、本願発明の拘縮防止補助装置Fを表した斜視図であり、拘縮防止補助装置Fは、車輪19を具備した架台18に拘縮防止補助具Aと拘縮防止補助具Bと拘縮防止補助具Dとを設けたものである。
【0029】
拘縮防止補助具Dは、足押棒4が寝ている患者25の足裏の届く高さに位置するように、その足押棒4の両端におけるそれぞれの端を支柱17の上部に固定すると共に、支柱17の下部を架台18に枢軸することによって、足押棒4を寝台1に橋架したものである。
尚、それぞれの支柱17における胴中は、拘縮防止補助具Bの支柱16とコイルバネ7で連結されている。
【0030】
拘縮防止補助装置Fは、押して移動させ、患者25が寝ている寝台1をその長手方向に挿通させて使用する。
【0031】
拘縮防止補助装置Fは、拘縮防止補助具Dの足押棒4が患者25の足裏の届く位置に移動させて、拘縮防止補助具Aの支柱15または拘縮防止補助具Bの支柱16を寝台1の側面フレームに結束具22で連結する。
【0032】
拘縮防止補助具Dの足押棒4は患者25の足裏の届く高さに位置設けてあり、寝台1に仰向けに寝ている患者25は、拘縮防止補助具Dの足押棒4をコイルバネ7の圧縮力に抗して足裏で押すことによって、足の指の屈伸運動、くるぶしの屈伸運動、膝の屈伸運動運動、股間の関節を曲げる運動等をすることができるので、下半身の固まりを防ぐことができる。
また、これらの屈伸運動や関節の曲げに係る筋肉の強化をも図ることができる。
【0033】
以上の事情により、拘縮防止補助装置Fを用いることによって、患者25の上半身、下半身および腰は固くならないから、患者25の上半身、下半身および腰の拘縮を防止することができる。
【0034】
【効果】
本願発明の拘縮防止補助具A,B,C、または本願発明の拘縮防止補助装置E、Fは、筋力の増強を図ることができるので、患者25は、寝たきりの生活が長く続いていても、つかまり立ちするために必要な腕力、背筋力、脚力をも寝台上で更生することができるという格別の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の“拘縮防止補助具Aと拘縮防止補助具Bと拘縮防止補助具C”を具備した寝台において、拘縮防止補助具Aを使用している状況を表した斜視図である。
【図2】本発明の“拘縮防止補助具Aと拘縮防止補助具Bと拘縮防止補助具C”を具備した寝台において、拘縮防止補助具Cを使用している状況を表した斜視図である。
【図3】本発明の“拘縮防止補助具Aと拘縮防止補助具Bと拘縮防止補助具C”を具備した寝台において、拘縮防止補助具Bを使用している状況を表した斜視図である。
【図4】本発明の“拘縮防止補助装置Eと拘縮防止補助具C”を具備した寝台において、拘縮防止補助具Aを使用している状況を表した斜視図である。
【図5】本発明の“拘縮防止補助具Aと拘縮防止補助具Bと拘縮防止補助具D”を具備した拘縮防止装置Fと寝台との関係を表した斜視図である。
【図6】本発明の“拘縮防止補助具Aと拘縮防止補助具Bと拘縮防止補助具D”を具備した拘縮防止補助装置Fを寝台に組付けて、拘縮防止補助具Dを使用している状況を表した斜視図である。
【符号の説明】
A‥‥‥‥‥‥‥拘縮防止補助具
B‥‥‥‥‥‥‥拘縮防止補助具
C‥‥‥‥‥‥‥拘縮防止補助具
D‥‥‥‥‥‥‥拘縮防止補助具
E‥‥‥‥‥‥‥拘縮防止補助装置
F‥‥‥‥‥‥‥拘縮防止補助装置
1‥‥‥‥‥‥‥寝台
2‥‥‥‥‥‥‥掴まり棒
3‥‥‥‥‥‥‥支柱
4‥‥‥‥‥‥‥足押棒
5‥‥‥‥‥‥‥支柱
6‥‥‥‥‥‥‥枢軸部
7‥‥‥‥‥‥‥コイルバネ
8‥‥‥‥‥‥‥梁
9‥‥‥‥‥‥‥支柱
10‥‥‥‥‥‥シート
11‥‥‥‥‥‥ロープ
12‥‥‥‥‥‥ゴムバンド
13‥‥‥‥‥‥ハンドル
14‥‥‥‥‥‥手動ウインチ
15‥‥‥‥‥‥支柱
16‥‥‥‥‥‥支柱
17‥‥‥‥‥‥支柱
18‥‥‥‥‥‥架台
19‥‥‥‥‥‥車輪
20‥‥‥‥‥‥フレーム
21‥‥‥‥‥‥バンド
22‥‥‥‥‥‥結束具
23‥‥‥‥‥‥フック
24‥‥‥‥‥‥掛け具
25‥‥‥‥‥‥患者
26‥‥‥‥‥‥摺動手段
Claims (4)
- 寝台上にかつ寝ている患者の手の届く位置に、掴まり棒を橋架した拘縮防止補助具。
- 寝台上にかつ寝ている患者の足裏の届く位置に、足押し棒を橋架した拘縮防止補助具。
- 梁を寝台上に橋架し、寝ている患者に敷設しているシートの片側を吊上げるためのロープを該梁から垂下すると共に、該ロープの端部の位置を上下動自在に移動できることを特徴とする拘縮防止補助具。
- 車輪を具備した一対の架台に、支柱を介して、寝ている患者の手の届く高さの掴まり棒、患者の足裏の届く高さの足押し棒、および、患者に敷設しているシートを吊上げるためのロープを垂下した梁を橋架したことを特徴とする拘縮防止補助装置。
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