JP2004084305A - 水切り材 - Google Patents

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Abstract

【課題】鉛を用いることなく、種々の屋根瓦のウエーブ合わせて重ねることができる。
【解決手段】平坦部1とU字状折り返し部2とを交互に連続した折り曲げ変形自在な外面板3を形成した。一方の外面板3のU字状折り返し部2が他方の外面板3の平坦部1に対向するように2枚の外面板3を上下に対向させると共に2枚の外面板3の間に粘弾性を有する粘弾性体4をサンドイッチして両外面板3を粘弾性体4を介して一体化した。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋根瓦用の水切り材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来屋根瓦を葺いた屋根に採光窓を設けた場合における屋根瓦と採光窓とのなすコーナ部分の水切りや、あるいは屋根と上階の壁とのなすコーナ部分の水切りを行うために屋根瓦に重ねて使用される水切り材9としては、図16に示すような波板形状をした鉛板が使用されていた。すなわち、和洋の屋根瓦はウエーブの異なるものが多種類あり、このため、図16に示すような波板形状をした鉛板を和洋の屋根瓦のウエーブに合わせて押さえ付けて沿わせることで水切りをするようにしていた。つまり、波板形状をした鉛板を屋根瓦の上から押さえ付けることで波加工部が延び、鉛板よりなる水切り材9を屋根瓦のウエーブに合わせるようにしていた。この屋根瓦に重ねる鉛板よりなる水切り材9の上端部は採光窓のコーナ部分の水切りを行う樹脂製の水切り板の端部の下面に重ねてかしめ等の固着手段により固着してある。
【0003】
ところが、近年地球環境保護の観点から鉛の使用を避ける必要があり、鉛板以外の水切り材9の開発が強く望まれているのが現状である。
【0004】
また、従来の鉛板よりなる水切り材9は屋根瓦のウエーブに沿って単に重ねるだけで、屋根瓦に固着するようになっておらず、風による吹き上げ等屋根瓦に重ねて水切り材9がめくれて薄が浸入するおそれがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、鉛を用いることなく、種々の屋根瓦のウエーブ合わせて重ねることができ、また、屋根瓦のウエーブに沿って重ねた水切り材が風の吹き上げによりめくれないようにできる水切り材を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る水切り材は、平坦部1とU字状折り返し部2とを交互に連続した折り曲げ変形自在な外面板3を形成し、上に位置する外面板3のU字状折り返し部2の突出先端部が下方を向いて下に位置する外面板3の平坦部1に対向すると共に下に位置する外面板3のU字状折り返し部2の突出先端部が上方を向いて上に位置する外面板3の平坦部1に対向するように2枚の外面板3を上下逆にして対向させ、該2枚の外面板3の間に粘弾性を有する粘弾性体4をサンドイッチして両外面板3を粘弾性体4を介して一体化して成ることを特徴とするものである。しかして、屋根の採光窓10や壁とのなすコーナ部分に本発明の水切り材9を配置して波板形状をした屋根瓦8の上に水切り材9を載せて屋根瓦8のウエーブに合わせて水切り材9を押さえ付けて重ねることで水切りを行うことができるものである。この場合、上下の外面板3のU字状折り返し部2、粘弾性体4が各種の屋根瓦8のウエーブに沿って自由に変形して重ねることができるものである。
【0007】
また、下に位置する外面板3のU字状折り返し部2に孔5を設けることが好ましい。このような構成とすることで、水切り材9を屋根瓦8のウエーブに合わせて押え付けることで、水切り材9の上下の外面板3間にサンドイッチしてある粘弾性体4の下に位置する外面板3のU字状折り返し部2の孔5から滲み出て、このにじみ出た粘弾性体4の接着力により水切り材9が屋根瓦8に接着するものである。
【0008】
また、平坦部1とU字状折り返し部2とを交互に連続した折り曲げ変形自在な外面板3を形成し、U字状折り返し部2が下を向くように外面板3を配置すると共に該外面板3の下方にU字状折り返し部2と平行な方向に細長い多数のスリット6を設けた折り曲げ変形自在な平坦な下板7を対向させ、外面板3と下板7との間に粘弾性を有する粘弾性体4をサンドイッチして外面板3と下板7とを粘弾性体4を介して一体化して成ることを特徴とするものであってもよい。しかして屋根の採光窓10や壁とのなすコーナ部分に本発明の水切り材9を配置して波板形状をした屋根瓦8の上に水切り材9を載せて屋根瓦8のウエーブに合わせて水切り材9を押さえ付けて重ねることで水切りを行うことができるものである。この場合、下板7はスリット6部分が広がることで屋根瓦8のウエーブに合わせて変形し、上の外面板3はU字状折り返し部2により自由に屋根瓦8のウエーブに合わせて変形し、粘弾性体4は粘弾性を有しているので屋根瓦8のウエーブに合わせて変形し、これにより水切り材9が各種の屋根瓦8のウエーブに沿って自由に変形して密接できるものであり、また、下板7のスリット6部分を広げて屋根瓦8のウエーブに合わせて下板7を屋根瓦8に密接した際に同時に広がったスリットから粘弾性体4が染み出して屋根瓦8と接着するものである。
【0009】
また、平面視で前後方向及び左右方向に多数の窪み部14を形成した変形自在な外面板3’を形成し、2枚の外面板3’の窪み部14が互いに上下方向に対向するように2枚の外面板3’を上下に対向させ、該2枚の外面板3’の間に粘弾性を有する粘弾性体4をサンドイッチして両外面板3’を粘弾性体4を介して一体化して成ることを特徴とするものであることも好ましい。このような構成とすることで、屋根の採光窓10や壁とのなすコーナ部分に本発明の水切り材9を配置して波板形状をした屋根瓦8の上に水切り材9を載せて屋根瓦8のウエーブに合わせて水切り材9を押さえ付けて重ねることで水切りを行うことができるものである。この場合、上下の外面板3’の窪み部14、粘弾性体4が各種の屋根瓦8のウエーブに沿って自由に変形して水切り材9を重ねることができるものであり、特に、窪み部14が平面視で前後方向、左右方向に多数設けてあるので、前後方向、左右方向の2次元に延びることができて、より屋根瓦8のウエーブに沿わせることができるものである。この場合、下に位置する外面板3’の窪み部14に孔を設けることも好ましく、この場合には水切り材9を屋根瓦8に押付けることで孔から粘弾性体4が染み出して屋根瓦8に接着するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0011】
図1には本発明の水切り材9の一実施形態が示してある。外面板3は折り曲げ変形自在なアルミニウムなどの薄金属板で形成してあり、薄金属板を折り曲げ加工して平坦部1とU字状折り返し部2とを交互に連続した形状をしている。上記構成の外面板3を上下に配置し(本実施形態では上の外面板3は下の外面板3に対して上下反転させてある)、上に位置する外面板3のU字状折り返し部2の突出先端部が下方を向いて下に位置する外面板3の平坦部1に対向すると共に下に位置する外面板3のU字状折り返し部2の突出先端部が上方を向いて上に位置する外面板3の平坦部1に対向するようにし、このように対向する上下の外面板3間にブチルゴム等の粘弾性を有する粘弾性体4がサンドイッチしてあってこの粘弾性体4を介して上下の外面板3が粘弾性体4の粘着力により一体化してある。
【0012】
上記の構成の水切り材9は屋根の採光窓10や壁とのなすコーナ部分において屋根瓦8に重複して水切りするために用いられるものである。
【0013】
例えば、図3、図4には屋根11に採光窓10を突出形成した場合における屋根11と採光窓10とのなすコーナ部分における水切り構造が示してあり、採光窓10の窓枠12の周囲の屋根下地上に複数の樹脂製の水切り板13を沿わせて敷設すると共に該水切り板13を窓枠12に沿って立ち上がらせる。ここで、採光窓10の窓枠12の周囲の水下側に位置する水切り板13の下端部の下面には上記した本発明の水切り材9の上端部が重ねられ、必要に応じて任意の取付け手段(かしめ固定、接着固定等)により取付けられる。そして、本発明の水切り材9は窓枠12の水下側に最も近い波板形状をした屋根瓦8の上に図2(a)のように配置し、水切り材9を屋根瓦8のウエーブに合わせて押さえ付けて図2(b)のように屋根瓦8上に水切り材9をウエーブに沿わせて重複することでこの部分の水切りを行うものである。
【0014】
なお、図3で示す採光窓10の窓枠12の周囲の水上側に位置する水切り板13や窓枠12の左右に位置する水切り板13上には図4に示すように屋根瓦8が葺かれる(図4には水上側の水切り板13上に屋根瓦8を葺き、水下側の水切り板13に水切り材9を重ねて該水切り材9を水下側の屋根瓦8に重複した部分の断面図が示してある)ものである。
【0015】
ここで、上下の外面板3のU字状折り返し部2、粘弾性体4が各種の屋根瓦8のウエーブに沿って自由に変形するので簡単に水切り材9を各種の屋根瓦8のウエーブに沿って重ねることができて、脱鉛板の水切り構造が確保できることになる。そして、水切り材9を屋根瓦8のウエーブに沿って押さえつける作業時に外面板3に孔があいたとしても粘弾性体4により確実に雨仕舞いが確保できるものである。
【0016】
ところで、上記実施形態において、図5、図6、図7に示すように下に位置する外面板3のU字状折り返し部2に孔5を設けるようにしてもよい。この場合、波板形状をした屋根瓦8の上に水切り材9を載せて屋根瓦8のウエーブに合わせて水切り材9を押さえ付けて重ねると、水切り材9を上から押さえ付けた際の押圧力により粘弾性体4の一部が孔5から染み出して図7のように屋根瓦8に接着し、これにより屋根瓦8のウエーブに合わせて重ねられた水切り材9が屋根瓦8に接着することになり、風の吹き上げ力が作用しても水切り材9が屋根瓦8から浮き上がって雨が浸入するのを防止できることになる。
【0017】
次に、図8に基づいて本発明の他の実施形態につき説明する。本実施形態においては、平坦部1とU字状折り返し部2とを交互に連続した折り曲げ変形自在な外面板3と、多数のスリット6を有する変形自在な平坦な下板7と、外面板3と下板7との間にサンドイッチされた粘弾性体4とで構成してある。すなわち、外面板3は上記各実施形態で述べたものと基本的構成が同じであり、この外面板3のU字状折り返し部2が下を向くように外面板3を配置すると共に該外面板3の下方にアルミニウムのような薄金属板よりなる折り曲げ自在な平坦な下板7を対向させ(この場合、多数のスリット6はU字状折り返し部2と平行な方向に細長くなっている)、外面板3と下板7との間に粘弾性を有する粘弾性体4をサンドイッチして外面板3と下板7とをブチルゴムのような粘弾性を有する粘弾性体4を介して一体化することで本実施形態の水切り材9が構成してある。
【0018】
本実施形態の水切り材9も前述の水切り材9と同様に施工されるものであり、波板形状をした屋根瓦8の上に水切り材9を載せて屋根瓦8のウエーブに合わせて水切り材9を押さえ付けて重ねることで水切りを行うようになっている。そして、本実施形態においては、下板7はスリット6部分が広がることで屋根瓦8のウエーブに合わせて変形し、上の外面板3はU字状折り返し部2により自由に屋根瓦8のウエーブに合わせて変形し、粘弾性体4は粘弾性を有しているので屋根瓦8のウエーブに合わせて変形し、これにより水切り材9が各種の屋根瓦8のウエーブに沿って自由に変形して密接できるものであり、この場合、図9(a)から図9(b)のようにスリット6が広がることで水切り材9を上から押さえ付けた際の押圧力により粘弾性体4の一部が広がったスリット6から染み出して図10のように屋根瓦8に接着し、これにより屋根瓦8のウエーブに重ねられて密接した水切り材9が屋根瓦8に接着することになり、風の吹き上げ力が作用しても水切り材9が屋根瓦8から浮き上がって雨が浸入するのを防止できることになる。また、平坦な下板7が屋根瓦8のウエーブに合わせて変形して密接した状態で上記のように同時に広がったスリットから粘弾性体4が染み出して屋根瓦8と接着するので、水切り材9と屋根瓦8とが密接状態で接着されて雨水の浸入をより確実に防止することができるものである。
【0019】
なお、スリット6としては図10に示すように、U字状折り返し部2と平行な方向に細長くなったスリット6とU字状折り返し部2と直交する方向に細長くなったスリット6とが千鳥状になったものでもよく、この場合にはスリット6を設けた下板7が平面視で前後方向、左右方向にそれぞれ伸びて屋根瓦8の凹凸により沿うことができるものである。
【0020】
次に、図12に基づいて本発明の更に他の実施形態につき説明する。本実施形態に用いる外面板3’は折り曲げ変形自在なアルミニウムなどの薄金属板より形成してあり、この折り曲げ変形自在な薄金属板よりなる外面板3’にはに凹加工が施してあって平面視で前後方向及び左右方向に多数の窪み部14を形成してある。この窪み部14は細長い形状(例えは楕円状)をしており、多数の窪み部14は平面視で前後方向に長い窪み部14と左右方向に長い窪み部14とが図13に示すように千鳥状に配置してある。上記の構成の2枚の外面板3’の窪み部14が互いに上下方向に対向するように2枚の外面板3’を上下に対向させ(この場合、上下の外面板3’の前後方向に長い窪み部14同士、左右方向に長い窪み部14同士がそれぞれ上下に対向するようにする)、該2枚の外面板3’の間に粘弾性を有する粘弾性体4をサンドイッチして両外面板3’を粘弾性体4を介して一体化することで水切り材9を構成してある。
【0021】
本実施形態の水切り材9も前述の水切り材9と同様に施工されるものであり、図14(a)から図14(b)のように波板形状をした屋根瓦8の上に水切り材9を載せて屋根瓦8のウエーブに合わせて水切り材9を押さえ付けて重ねることで水切りを行うようになっている。そして、本実施形態においては、上下の外面板3’の窪み部14が図15の矢印のように引っ張られて潰れるように変形することにより伸び、粘弾性体4が各種の屋根瓦8のウエーブに沿って自由に変形し、これにより水切り材9を各種の屋根瓦8のウエーブに沿って重ねることができるものであり、特に、窪み部14が平面視で前後方向、左右方向に多数設けてあるので、前後方向、左右方向の2次元に延びることができ、より屋根瓦8のウエーブに沿わせることができるものである。ここで、図13に示すように平面視で前後方向に長い窪み部14と左右方向に長い窪み部14とを千鳥状に配置することで、より効果的に前後方向、左右方向の2次元に延びて変形することができて屋根瓦8のウエーブに沿わせることができるものである。
【0022】
なお、本実施形態において図示を省略しているが下に位置する外面板3’の窪み部14に孔を設けてもよいものである。この場合は、水切り材9を屋根瓦8に押付けることで孔から粘弾性体4が染み出して屋根瓦8に接着するものであり、風による吹き上げにより水切り材9が浮き上がって雨水が浸入するということがないものである。
【0023】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、平坦部とU字状折り返し部とを交互に連続した折り曲げ変形自在な外面板を形成し、上に位置する外面板のU字状折り返し部の突出先端部が下方を向いて下に位置する外面板の平坦部に対向すると共に下に位置する外面板のU字状折り返し部の突出先端部が上方を向いて上に位置する外面板の平坦部に対向するように2枚の外面板を上下逆にして対向させ、該2枚の外面板の間に粘弾性を有する粘弾性体をサンドイッチして両外面板を粘弾性体を介して一体化してあるので、上下の外面板のU字状折り返し部、粘弾性体が各種の屋根瓦のウエーブに沿って自由に変形して重ねることができ、しかも、鉛板を使用しないので、環境面で優れており、更に、屋根瓦のウエーブに沿って水切り材を押付ける際に外面板に孔があいても粘弾性体により確実に雨仕舞いができるものである。
【0024】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、下に位置する外面板のU字状折り返し部に孔を設けてあるので、水切り材を屋根瓦のウエーブに合わせて押え付けることで、水切り材の上下の外面板間にサンドイッチしてある粘弾性体の下に位置する外面板のU字状折り返し部の孔から滲み出てにじみ出た粘弾性体の接着力により水切り材が屋根瓦に接着し、これにより、風による吹き上げ力が作用しても水切り材が屋根瓦から浮き上がらず、水切り材が屋根瓦から浮き上がることによる雨水の浸入を防止できるものである。
【0025】
また、請求項3記載の発明にあっては、平坦部とU字状折り返し部とを交互に連続した折り曲げ変形自在な外面板を形成し、U字状折り返し部が下を向くように外面板を配置すると共に該外面板の下方にU字状折り返し部と平行な方向に細長い多数のスリットを設けた折り曲げ変形自在な平坦な下板を対向させ、外面板と下板との間に粘弾性を有する粘弾性体をサンドイッチして外面板と下板とを粘弾性体を介して一体化してあるので、上の外面板のU字状折り返し部の変形、下板のスリットの広がりによる変形、粘弾性体の変形により各種の屋根瓦のウエーブに沿って水切り材を重ねることができ、しかも、鉛板を使用しないので、環境面で優れており、更に、屋根瓦のウエーブに沿って水切り材を押付ける際に外面板に孔があいても粘弾性体により確実に雨仕舞いができるものであり、特に、下板のスリット部分を広げて屋根瓦のウエーブに合わせて下板を屋根瓦に密接した際に同時に広がったスリットから粘弾性体が染み出して屋根瓦と接着し、これにより、風による吹き上げ力が作用しても水切り材が屋根瓦から浮き上がらず、水切り材が屋根瓦から浮き上がることによる雨水の浸入を防止できるものである。
【0026】
また、請求項4記載の発明にあっては、平面視で前後方向及び左右方向に多数の窪み部を形成した変形自在な外面板を形成し、2枚の外面板の窪み部が互いに上下方向に対向するように2枚の外面板を上下に対向させ、該2枚の外面板の間に粘弾性を有する粘弾性体をサンドイッチして両外面板を粘弾性体を介して一体化してあるので、上下の外面板の窪み部、粘弾性体が各種の屋根瓦のウエーブに沿って自由に変形して水切り材を重ねることができるものであり、更に、鉛板を使用しないので、環境面で優れており、特に、窪み部が平面視で前後方向、左右方向に多数設けてあるので、前後方向、左右方向の2次元に延びることができて、より屋根瓦のウエーブに沿わせることができるものである。
【0027】
また、請求項5記載の発明にあっては、請求項4記載の発明の効果に加えて、下に位置する外面板の窪み部に孔を設けてあるので、水切り材を屋根瓦に押付けることで孔から粘弾性体が染み出して屋根瓦に接着でき、これにより、風による吹き上げ力が作用しても水切り材が屋根瓦から浮き上がらず、水切り材が屋根瓦から浮き上がることによる雨水の浸入を防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水切り材の断面図である。
【図2】(a)(b)は同上の水切り材を屋根瓦のウエーブに合わせて重ねる順序を示す説明図である。
【図3】同上の水切り材の施工状態を示す斜視図である。
【図4】同上の水切り材の施工状態を示す断面図である。
【図5】本発明の水切り材の他の実施形態の断面図である。
【図6】同上に用いる孔をあけた外面板を示す斜視図である。
【図7】同上の水切り材を屋根瓦のウエーブに合わせて重ねた状態を示す説明図である。
【図8】本発明の水切り材の更に他の実施形態の断面図である。
【図9】(a)(b)は下板を広げることでスリット部分が広がって孔があくことを説明する説明図である。
【図10】同上の水切り材を屋根瓦のウエーブに合わせて重ねた状態を示す説明図である。
【図11】同上の下板にスリットを設ける他の例の説明図である。
【図12】本発明の水切り材の更に他の実施形態の断面図である。
【図13】同上に用いる外面板の斜視図である。
【図14】(a)(b)は同上の水切り材を屋根瓦のウエーブに合わせて重ねる順序を示す説明図である。
【図15】同上の窪み部が引っ張られて伸びた状態を示す説明図である。
【図16】従来の鉛板よりなる水切り材を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 平坦部
2 U字状折り返し部
3 外面板
3’ 外面板
4 粘弾性体
5 孔
6 スリット
7 下板
14 窪み部

Claims (5)

  1. 平坦部とU字状折り返し部とを交互に連続した折り曲げ変形自在な外面板を形成し、上に位置する外面板のU字状折り返し部の突出先端部が下方を向いて下に位置する外面板の平坦部に対向すると共に下に位置する外面板のU字状折り返し部の突出先端部が上方を向いて上に位置する外面板の平坦部に対向するように2枚の外面板を上下逆にして対向させ、該2枚の外面板の間に粘弾性を有する粘弾性体をサンドイッチして両外面板を粘弾性体を介して一体化して成ることを特徴とする水切り材。
  2. 下に位置する外面板のU字状折り返し部に孔を設けて成ることを特徴とする請求項1記載の水切り材。
  3. 平坦部とU字状折り返し部とを交互に連続した折り曲げ変形自在な外面板を形成し、U字状折り返し部が下を向くように外面板を配置すると共に該外面板の下方にU字状折り返し部と平行な方向に細長い多数のスリットを設けた折り曲げ変形自在な平坦な下板を対向させ、外面板と下板との間に粘弾性を有する粘弾性体をサンドイッチして外面板と下板とを粘弾性体を介して一体化して成ることを特徴とする水切り材。
  4. 平面視で前後方向及び左右方向に多数の窪み部を形成した変形自在な外面板を形成し、2枚の外面板の窪み部が互いに上下方向に対向するように2枚の外面板を上下に対向させ、該2枚の外面板の間に粘弾性を有する粘弾性体をサンドイッチして両外面板を粘弾性体を介して一体化して成ることを特徴とする水切り材。
  5. 下に位置する外面板の窪み部に孔を設けて成ることを特徴とする請求項4記載の水切り材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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