JP2004083225A - 床石ハンドリング装置と床石の敷設方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業員の人手によることなく床石を敷き込み位置まで持ち運びできるようにするとともに、位置合わせに際しては床石に触れない状態で直接的に位置調整が行えるようにし、床石の敷設を安全にして効率の良いものとする。
【解決手段】床石ハンドリング装置1を、移動手段5を有して移動可能にした架台2と、架台2により床石敷設領域上を移動可能に支持される吊り込み体3と、吊り込み体3に枢支され、微動吊り位置調整が可能なチェーンブロック9と、チェーンブロック9に枢支され、下位に吸盤11を介して床石を着脱可能に吸引保持する床石吸着手段8とから構成した。
【選択図】 図1
【解決手段】床石ハンドリング装置1を、移動手段5を有して移動可能にした架台2と、架台2により床石敷設領域上を移動可能に支持される吊り込み体3と、吊り込み体3に枢支され、微動吊り位置調整が可能なチェーンブロック9と、チェーンブロック9に枢支され、下位に吸盤11を介して床石を着脱可能に吸引保持する床石吸着手段8とから構成した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は床石の敷設方法に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、神殿などの構造物の床部分を施工する場合、例えば参道部分を施工する場合、花崗岩を床石として敷き込むことが行われている。そして、床部分を仕上げる床石としてはその床石の並びを整えるなどの目的から同一寸法のものを用いるようにしており、また複数の大きさであったとしても敷設部分領域ごとに同一寸法の床石が並べられている。例えば、このような床石としては、幅1000mm、長さ2000mm、厚さ30mmのものと幅1000mm、長さ1000mm、厚さ30mmのものとがあり、長方形や正方形として並べたときの目地が通るようにすることが多い。
【0003】
ところで、床石を敷き込む場合、素材が花崗岩であり上記寸法形状のものとすると、厚さ100mmコンクリート(配筋はタテ・ヨコで10@200であり、シングル)の上に下地モルタル(厚さ40mm)を塗り、ここに順次花崗岩の床石を敷き込むようにしている。そして、床石以外の部分の施工については各種機器の導入により効率化が図られているが、この床石の敷き込み作業は職人が手作業にて行なっているのが通例である。
【0004】
しかしながら、上述した床石の寸法、例えば花崗岩であり、幅1000mm、長さ2000mm、厚さ30mmのものでは約160kg/枚、幅1000mm、長さ1000mm、厚さ30mmの床石では約80kg/枚であって、一枚一枚が重量物となっており、重量物を人手で取り扱って作業するにはつぎの問題があった。
一枚の床石を取り扱うのに数人の作業員が必要で、上記長方形の床石では四名程度、正方形の床石では二名程度が最低でも必要となっている。
床石の目地サイズは4mm程度であり、図6に示すように床石aを順に敷き込んでいくと、床石aの四辺の内の二辺bしかつかむことができず、敷き込み時のバランスが悪いとともに、指を詰めるなどの危険性もある。石板を取り扱うためにトングなどの用具があるが、目地幅の関係上、このような用具を用いることができない。
さらに、最終敷き込み位置では作業員が重量物である床石を持ったままでかがみこむ姿勢となり、腰を痛める危険性があった。
【0005】
対策としてマニュピレータ式ハンドリング装置を採用することも考えられるが、リモコン操作で床石を敷き込み位置に位置合わせを行うこととなり、作業効率が劣るという問題があった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、作業員の人手によることなく床石を敷き込み位置まで持ち運びできるようにするとともに、位置合わせに際しては床石に触れない状態で直接的に位置調整が行えるようにすることを課題とし、床石の敷設を安全にして効率の良いものとすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、車輪などの移動手段を有して移動可能にした架台と、前記架台により床石敷設領域上を移動可能に支持される吊り込み体と、前記吊り込み体に枢支され、微動吊り位置調整が可能なチェーンブロックと、前記チェーンブロックに枢支され、下位に吸盤を介して床石を着脱可能に吸引保持する床石吸着手段とを備えることを特徴とする床石ハンドリング装置を提供して、上記課題を解消するものである。
また、もう一つの発明は、それぞれが同一寸法で方形板状とされた複数枚の床石を床石敷設領域に敷き詰めて敷設するにあたり、車輪などの移動手段を有して平面方向に移動可能にした架台により、床石表面に着脱可能に吸着する床石吸着手段をチェーンブロックを介して吊支する床石吊り込み体を、床石敷設領域上で移動可能に支持し、床石の敷き込み位置の近傍に前記架台を位置させ、床石を吸着保持した床石吸着手段を吊る吊り込み体の移動によって、床石を敷き込み位置の直上に吊り込みした後、敷き込み位置に向けて前記床石吸着手段をチェーンブロックの微動吊り位置調整と、下位に床石を吸引保持している前記床石吸着手段に対する手動位置調整とによって、前記床石を敷き込み位置に位置合わせすることを特徴とする床石の敷設方法であり、この床石の敷設方法を提供して上記課題を解消するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明を図1から図5に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図中1は床石ハンドリング装置で、該床石ハンドリング装置1は自走型の小型クレーンを採用してなるものであり、架台2と吊り込み体3との二構成からなる。この床石ハンドリング装置1において前記架台2は、台盤4に駆動式クローラからなる移動手段5を有して自走可能であるとともに、アウトリガー6を有していて、必要時にこのアウトリガー6を接地させて装置全体の安定が図れるようにしている。さらに台盤4にはクレーン支承部7が回転可能にして取り付けられているものである。
このように床石ハンドリング装置1の架台2において駆動型クローラからなる移動手段5が有しているため、移動手段5によって床石ハンドリング装置1は床石敷設位置の近傍に移動設置させることができる。
【0008】
上記架台2のクレーン支承部7は、クレーン機構として構成された吊り込み体3を旋回可能に支持している。また、吊り込み体3は通常の小型クレーンと同様に上下方向にも回動でき、伸長もするものである。このように吊り込み体3は旋回、上下方向への回動、伸長が可能であり、上述したように床石ハンドリング装置1が床石敷設領域の近傍、即ち、床石の敷き込み位置の近傍に位置することで、この吊り込み体3は床石敷設領域上を移動することができる。
図示されているように吊り込み体3は先端側で、床石吸着手段8をチェーンブロック9を介して吊り下げており、この床石吸着手段8は吊り込み体3の動作によって床石敷設領域上で上下方向に移動したり、旋回による横移動をすることになる。
【0009】
床石吸着手段8は、図示されているように支持盤10下に配置される吸盤11と前記支持盤10上に位置して前記吸盤11側から空気を吸い込んで吸盤11の対象物に対する吸引密着状態を維持するための真空ポンプ12とからなる。そして、床石ハンドリング装置1の近傍に搬入された床石の表面にこの床石吸着手段8の吸盤11を当てて、真空ポンプ12を稼働させることで床石吸着手段8が床石aを吸引保持する。そして、真空ポンプ12の稼働を停止すれば吸引保持状態が解除されて、吸盤11を床石aから外すことができる。
上記床石吸着手段8は索13を介して上記チェーンブロック9に吊り下げられている。なお、床石吸着手段8側から床石aに落下防止目的の索13が掛け渡されている。前記チェーンブロック9は電動式のものであり、床石吸着手段8周りにいる作業員の手元スイッチ操作で床石吸着手段8の微動吊り位置調整が可能であり、クレーン本体側の吊りワイヤの巻き出しや巻きも戻しを行うことなく、単独で床石吸着手段8を上下させることができる。
【0010】
上述したように、床石ハンドリング装置1でのクレーンより構成された吊り込み体3では、床石の敷き込み位置側への搬送を行ない、作業員の介添えによる床石の粗位置決めを行う。また、チェーンブロック9ではこれを操作して床石の着床作業を行うものである(作業員の介添えによる最終位置決め)。そして、床石吸着手段8は必要とされる間、床石を吸着して保持する。
この床石ハンドリング装置1で床石の敷設を行う基本的な作業は以下の通りとなる。
・床石ハンドリング装置1を床石敷き込み位置の近傍に設置した後、ハンドパレットなどにて床石をこの床石ハンドリング装置の近傍に供給する。
・吊り込み体3のクレーンフックにチェーンブロック9、床石吸着手段8を取り付け、床石吸着手段8で床石を吸着してこれを敷き込み位置直上に移動させる(図1参照)。
・吊り込み体3のクレーンまたはチェーンブロックを操作し、床石を仮着床しレベル出しなどの作業を行う。
・床石を一旦上昇させ、モルタルを塗った後に、チェーンブロックを微速動作による吊り位置調整をさせて、さらに上記床石吸着手段8から外方に延びるガイド10aを持って手動位置調整をしながら再着床する(図2)。
以上の作業を繰り返して床石を敷設していく。床石ハンドリング装置全体の位置、吊り込み体3の位置などは必要に応じて変更すればよいが、吊り込み体3が床石敷設領域上で移動できるように支持されていることから、その移動範囲で対応する複数の床石敷き込み位置ごとに床石ハンドリング装置1全体を移動させる必要はなくなる。
【0011】
上記床石ハンドリング装置1は小型の自走式クレーンを利用して構成されたものであるが、本発明はこれに限定されるものでなない。その一例を図3から図5に示した。
この例の床石ハンドリング装置1では床石を敷設しようとする領域を跨ぐようにした架台2を有しているものであり、この架台2は、キャスターを移動手段5とし、枠組足場の建枠14と単管15と前記キャスターとでフレーム組したものである。そして、床石敷設領域を横断する方向に固定レール16を渡し、この固定レール16に移動レール17を取り付けて、これを床石敷設領域上で移動できる吊り込み体3としている。
また、吊り込み体3である移動レール17に、微動吊り位置調整を手動にて行えるチェーンブロック9を吊り、さらにこのチェーンブロック9で上記実施例と同じように床石吸着手段(図示せず)を吊るようにする。これによって、床石を吊支した場合、チェーンブロック9、床石吸着手段、床石とが吊り込み体3の長手方向に移動させることができ、吊り込み対3の移動レール17は固定レール16に沿って移動でき、床石は何れの場所へも敷設できるものとなる。
【0012】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、吊り込み体の移動によって敷き込み位置直上に位置させた床石をチェーンブロックの操作により徐々に降ろしながら、また、床石の上位でこの床石を吸着保持している床石吸着手段への手動による位置調整によって、重量物である床石に触れることなく敷き込み位置に位置合わせでき、産業の安全性が向上するとともに、労力を要することなく効率のよい敷設作業が行えるようになるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る床石ハンドリング装置による床石の吊り込み作業を示す説明図である。
【図2】床石ハンドリング装置による床石の位置合わせ作業を示す説明図である。
【図3】他の床石ハンドリング装置を上面から見た状態で示す説明図である。
【図4】同じく他の床石ハンドリング装置を側面から見た状態で示す説明図である。
【図5】同じく他の床石ハンドリング装置をもう一方の側面から見た状態で示す説明図である。
【図6】床石の配列例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…床石ハンドリング装置
2…架台
3…吊り込み体
4…台盤
5…移動手段
8…床石吸着手段
9…チェーンブロック
11…吸盤
a…床石
【発明の属する技術分野】
本発明は床石の敷設方法に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、神殿などの構造物の床部分を施工する場合、例えば参道部分を施工する場合、花崗岩を床石として敷き込むことが行われている。そして、床部分を仕上げる床石としてはその床石の並びを整えるなどの目的から同一寸法のものを用いるようにしており、また複数の大きさであったとしても敷設部分領域ごとに同一寸法の床石が並べられている。例えば、このような床石としては、幅1000mm、長さ2000mm、厚さ30mmのものと幅1000mm、長さ1000mm、厚さ30mmのものとがあり、長方形や正方形として並べたときの目地が通るようにすることが多い。
【0003】
ところで、床石を敷き込む場合、素材が花崗岩であり上記寸法形状のものとすると、厚さ100mmコンクリート(配筋はタテ・ヨコで10@200であり、シングル)の上に下地モルタル(厚さ40mm)を塗り、ここに順次花崗岩の床石を敷き込むようにしている。そして、床石以外の部分の施工については各種機器の導入により効率化が図られているが、この床石の敷き込み作業は職人が手作業にて行なっているのが通例である。
【0004】
しかしながら、上述した床石の寸法、例えば花崗岩であり、幅1000mm、長さ2000mm、厚さ30mmのものでは約160kg/枚、幅1000mm、長さ1000mm、厚さ30mmの床石では約80kg/枚であって、一枚一枚が重量物となっており、重量物を人手で取り扱って作業するにはつぎの問題があった。
一枚の床石を取り扱うのに数人の作業員が必要で、上記長方形の床石では四名程度、正方形の床石では二名程度が最低でも必要となっている。
床石の目地サイズは4mm程度であり、図6に示すように床石aを順に敷き込んでいくと、床石aの四辺の内の二辺bしかつかむことができず、敷き込み時のバランスが悪いとともに、指を詰めるなどの危険性もある。石板を取り扱うためにトングなどの用具があるが、目地幅の関係上、このような用具を用いることができない。
さらに、最終敷き込み位置では作業員が重量物である床石を持ったままでかがみこむ姿勢となり、腰を痛める危険性があった。
【0005】
対策としてマニュピレータ式ハンドリング装置を採用することも考えられるが、リモコン操作で床石を敷き込み位置に位置合わせを行うこととなり、作業効率が劣るという問題があった。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、作業員の人手によることなく床石を敷き込み位置まで持ち運びできるようにするとともに、位置合わせに際しては床石に触れない状態で直接的に位置調整が行えるようにすることを課題とし、床石の敷設を安全にして効率の良いものとすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、車輪などの移動手段を有して移動可能にした架台と、前記架台により床石敷設領域上を移動可能に支持される吊り込み体と、前記吊り込み体に枢支され、微動吊り位置調整が可能なチェーンブロックと、前記チェーンブロックに枢支され、下位に吸盤を介して床石を着脱可能に吸引保持する床石吸着手段とを備えることを特徴とする床石ハンドリング装置を提供して、上記課題を解消するものである。
また、もう一つの発明は、それぞれが同一寸法で方形板状とされた複数枚の床石を床石敷設領域に敷き詰めて敷設するにあたり、車輪などの移動手段を有して平面方向に移動可能にした架台により、床石表面に着脱可能に吸着する床石吸着手段をチェーンブロックを介して吊支する床石吊り込み体を、床石敷設領域上で移動可能に支持し、床石の敷き込み位置の近傍に前記架台を位置させ、床石を吸着保持した床石吸着手段を吊る吊り込み体の移動によって、床石を敷き込み位置の直上に吊り込みした後、敷き込み位置に向けて前記床石吸着手段をチェーンブロックの微動吊り位置調整と、下位に床石を吸引保持している前記床石吸着手段に対する手動位置調整とによって、前記床石を敷き込み位置に位置合わせすることを特徴とする床石の敷設方法であり、この床石の敷設方法を提供して上記課題を解消するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明を図1から図5に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図中1は床石ハンドリング装置で、該床石ハンドリング装置1は自走型の小型クレーンを採用してなるものであり、架台2と吊り込み体3との二構成からなる。この床石ハンドリング装置1において前記架台2は、台盤4に駆動式クローラからなる移動手段5を有して自走可能であるとともに、アウトリガー6を有していて、必要時にこのアウトリガー6を接地させて装置全体の安定が図れるようにしている。さらに台盤4にはクレーン支承部7が回転可能にして取り付けられているものである。
このように床石ハンドリング装置1の架台2において駆動型クローラからなる移動手段5が有しているため、移動手段5によって床石ハンドリング装置1は床石敷設位置の近傍に移動設置させることができる。
【0008】
上記架台2のクレーン支承部7は、クレーン機構として構成された吊り込み体3を旋回可能に支持している。また、吊り込み体3は通常の小型クレーンと同様に上下方向にも回動でき、伸長もするものである。このように吊り込み体3は旋回、上下方向への回動、伸長が可能であり、上述したように床石ハンドリング装置1が床石敷設領域の近傍、即ち、床石の敷き込み位置の近傍に位置することで、この吊り込み体3は床石敷設領域上を移動することができる。
図示されているように吊り込み体3は先端側で、床石吸着手段8をチェーンブロック9を介して吊り下げており、この床石吸着手段8は吊り込み体3の動作によって床石敷設領域上で上下方向に移動したり、旋回による横移動をすることになる。
【0009】
床石吸着手段8は、図示されているように支持盤10下に配置される吸盤11と前記支持盤10上に位置して前記吸盤11側から空気を吸い込んで吸盤11の対象物に対する吸引密着状態を維持するための真空ポンプ12とからなる。そして、床石ハンドリング装置1の近傍に搬入された床石の表面にこの床石吸着手段8の吸盤11を当てて、真空ポンプ12を稼働させることで床石吸着手段8が床石aを吸引保持する。そして、真空ポンプ12の稼働を停止すれば吸引保持状態が解除されて、吸盤11を床石aから外すことができる。
上記床石吸着手段8は索13を介して上記チェーンブロック9に吊り下げられている。なお、床石吸着手段8側から床石aに落下防止目的の索13が掛け渡されている。前記チェーンブロック9は電動式のものであり、床石吸着手段8周りにいる作業員の手元スイッチ操作で床石吸着手段8の微動吊り位置調整が可能であり、クレーン本体側の吊りワイヤの巻き出しや巻きも戻しを行うことなく、単独で床石吸着手段8を上下させることができる。
【0010】
上述したように、床石ハンドリング装置1でのクレーンより構成された吊り込み体3では、床石の敷き込み位置側への搬送を行ない、作業員の介添えによる床石の粗位置決めを行う。また、チェーンブロック9ではこれを操作して床石の着床作業を行うものである(作業員の介添えによる最終位置決め)。そして、床石吸着手段8は必要とされる間、床石を吸着して保持する。
この床石ハンドリング装置1で床石の敷設を行う基本的な作業は以下の通りとなる。
・床石ハンドリング装置1を床石敷き込み位置の近傍に設置した後、ハンドパレットなどにて床石をこの床石ハンドリング装置の近傍に供給する。
・吊り込み体3のクレーンフックにチェーンブロック9、床石吸着手段8を取り付け、床石吸着手段8で床石を吸着してこれを敷き込み位置直上に移動させる(図1参照)。
・吊り込み体3のクレーンまたはチェーンブロックを操作し、床石を仮着床しレベル出しなどの作業を行う。
・床石を一旦上昇させ、モルタルを塗った後に、チェーンブロックを微速動作による吊り位置調整をさせて、さらに上記床石吸着手段8から外方に延びるガイド10aを持って手動位置調整をしながら再着床する(図2)。
以上の作業を繰り返して床石を敷設していく。床石ハンドリング装置全体の位置、吊り込み体3の位置などは必要に応じて変更すればよいが、吊り込み体3が床石敷設領域上で移動できるように支持されていることから、その移動範囲で対応する複数の床石敷き込み位置ごとに床石ハンドリング装置1全体を移動させる必要はなくなる。
【0011】
上記床石ハンドリング装置1は小型の自走式クレーンを利用して構成されたものであるが、本発明はこれに限定されるものでなない。その一例を図3から図5に示した。
この例の床石ハンドリング装置1では床石を敷設しようとする領域を跨ぐようにした架台2を有しているものであり、この架台2は、キャスターを移動手段5とし、枠組足場の建枠14と単管15と前記キャスターとでフレーム組したものである。そして、床石敷設領域を横断する方向に固定レール16を渡し、この固定レール16に移動レール17を取り付けて、これを床石敷設領域上で移動できる吊り込み体3としている。
また、吊り込み体3である移動レール17に、微動吊り位置調整を手動にて行えるチェーンブロック9を吊り、さらにこのチェーンブロック9で上記実施例と同じように床石吸着手段(図示せず)を吊るようにする。これによって、床石を吊支した場合、チェーンブロック9、床石吸着手段、床石とが吊り込み体3の長手方向に移動させることができ、吊り込み対3の移動レール17は固定レール16に沿って移動でき、床石は何れの場所へも敷設できるものとなる。
【0012】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、吊り込み体の移動によって敷き込み位置直上に位置させた床石をチェーンブロックの操作により徐々に降ろしながら、また、床石の上位でこの床石を吸着保持している床石吸着手段への手動による位置調整によって、重量物である床石に触れることなく敷き込み位置に位置合わせでき、産業の安全性が向上するとともに、労力を要することなく効率のよい敷設作業が行えるようになるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る床石ハンドリング装置による床石の吊り込み作業を示す説明図である。
【図2】床石ハンドリング装置による床石の位置合わせ作業を示す説明図である。
【図3】他の床石ハンドリング装置を上面から見た状態で示す説明図である。
【図4】同じく他の床石ハンドリング装置を側面から見た状態で示す説明図である。
【図5】同じく他の床石ハンドリング装置をもう一方の側面から見た状態で示す説明図である。
【図6】床石の配列例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…床石ハンドリング装置
2…架台
3…吊り込み体
4…台盤
5…移動手段
8…床石吸着手段
9…チェーンブロック
11…吸盤
a…床石
Claims (2)
- 車輪などの移動手段を有して移動可能にした架台と、前記架台により床石敷設領域上を移動可能に支持される吊り込み体と、前記吊り込み体に枢支され、微動吊り位置調整が可能なチェーンブロックと、前記チェーンブロックに枢支され、下位に吸盤を介して床石を着脱可能に吸引保持する床石吸着手段とを備えることを特徴とする床石ハンドリング装置。
- それぞれが同一寸法で方形板状とされた複数枚の床石を床石敷設領域に敷き詰めて敷設するにあたり、
車輪などの移動手段を有して平面方向に移動可能にした架台により、床石表面に着脱可能に吸着する床石吸着手段をチェーンブロックを介して吊支する床石吊り込み体を、床石敷設領域上で移動可能に支持し、
床石の敷き込み位置の近傍に前記架台を位置させ、床石を吸着保持した床石吸着手段を吊る吊り込み体の移動によって、床石を敷き込み位置の直上に吊り込みした後、敷き込み位置に向けて前記床石吸着手段をチェーンブロックの微動吊り位置調整と、下位に床石を吸引保持している前記床石吸着手段に対する手動位置調整とによって、前記床石を敷き込み位置に位置合わせすることを特徴とする床石の敷設方法。
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JP2002247720A JP2004083225A (ja) | 2002-08-27 | 2002-08-27 | 床石ハンドリング装置と床石の敷設方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002247720A JP2004083225A (ja) | 2002-08-27 | 2002-08-27 | 床石ハンドリング装置と床石の敷設方法 |
Publications (1)
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JP2004083225A true JP2004083225A (ja) | 2004-03-18 |
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2004083225A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007032043A (ja) * | 2005-07-26 | 2007-02-08 | Kazumi Hiramatsu | 施工方法、保持具 |
CN106522528A (zh) * | 2015-09-14 | 2017-03-22 | 付泽田 | 地板砖铺贴机械手 |
CN109779217A (zh) * | 2019-01-28 | 2019-05-21 | 高波 | 一种室内装修用地面贴瓷砖辅助装置 |
-
2002
- 2002-08-27 JP JP2002247720A patent/JP2004083225A/ja active Pending
Cited By (3)
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