JP2004078045A - Fixing device and image forming apparatus having the same - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無端状の定着ベルトと、該定着ベルトに圧接する加圧部材とを具備し、加熱されて走行駆動される定着ベルトと加圧部材との圧接部に、トナー像を担持した記録材を、そのトナー像が定着ベルト表面に接する向きにして通過させ、このとき記録材上のトナー像のトナーを熱によって溶融し、該記録材が前記圧接部を通過した後も、トナーを定着ベルト表面に密着させ、該トナーを冷却しながら記録材を搬送し、次いで記録材上のトナー像を定着ベルト表面から剥離して、記録材を定着ベルト表面から分離する定着装置と、該定着装置を有する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの少なくとも2つの機能を備えた複合機などとして構成される画像形成装置に上記形式の定着装置を採用することは従来より公知である(例えば、特開平5−19646号公報参照)。この定着装置は、定着ベルトと加圧部材との圧接部を通過した記録材上のトナーを定着ベルトに密着させたまま記録材を搬送し、その搬送過程で定着ベルト自体の温度低下により、トナーを冷却してその粘度を高め、その後、トナー像を定着ベルト表面から剥離するので、高温となったトナーが定着ベルトに移行する現象、すなわち高温オフセットの発生を効果的に抑制し、ないしは防止することができる。
【0003】
ところで、画像形成装置によって形成された画像、特にカラー画像には、一般に、高い光沢度が要求され、光沢度が高い画像が高品質画像であるとされている。これは、画像形成装置によって、コンピュータからの写真画像や、銀塩写真のコピーなどの高い光沢度が要求される画像が出力される機会が多いためと考えられる。その一方、光沢度が低いほうが見やすい画像、例えばビジネスユースのカラーグラフや文字画像、或いはCAD図面などをプリントするためにも画像形成装置が利用されており、この場合には、光沢度の低い画像が好まれる。このように、出力された画像の光沢度に対するユーザの要望は一定しておらず、その都度変わるものである。
【0004】
そこで、冒頭に記載した形式の定着装置において、定着ベルトと加圧部材との圧接部を通過した定着ベルト部分に風を当てることにより、記録材上のトナーを冷却し、しかもその風量を変化させて、トナー像の冷却の程度を調整し、定着後のトナー像の光沢度を変化させることを可能とした定着装置が提案されている(特開平11−242399号公報参照)。ところが、この定着装置においては、定着ベルトに風を当てることにより、記録材上のトナーを冷却するので、そのトナーの温度を所望するところまで下げることが難しく、ユーザの要望する光沢度の画像を得ることは困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、簡単な構成によって、ユーザの要望する光沢度の画像を形成できる定着装置、及びその定着装置を有する画像形成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した形式の定着装置において、前記圧接部を通過後の記録材上のトナーを冷却するために、まわりの空気に接して熱を放出する放熱体を、前記圧接部よりも定着ベルト移動方向下流側の定着ベルト部分の裏面側に配置し、定着後のトナー像の光沢度を調整すべく、前記放熱体が前記定着ベルトから奪う熱量を変化させることができるように構成したことを特徴とする定着装置を提案する(請求項1)。
【0007】
その際、前記放熱体が、前記定着ベルト部分の裏面に接触する位置と、該裏面から離間した位置との間を移動可能に支持されていると有利である(請求項2)。
【0008】
また、上記請求項1又は2に記載の定着装置において、前記放熱体が前記定着ベルト部分の裏面に接触する圧力を変化させることができるように構成すると有利である(請求項3)。
【0009】
さらに、上記請求項1に記載の定着装置において、複数の放熱体を有し、各放熱体が前記定着ベルトから奪う熱量をそれぞれ変化させることができるように構成すると有利である(請求項4)。
【0010】
また、上記請求項4に記載の定着装置において、前記複数の放熱体が、前記定着ベルトの移動方向に沿って配列されていると有利である(請求項5)。
【0011】
さらに、上記請求項4又は5に記載の定着装置において、前記複数の放熱体が、前記定着ベルトの移動方向に対して直交する方向に配列されていると有利である(請求項6)。
【0012】
また、上記請求項4乃至6のいずれかに記載の定着装置において、各放熱体が、それぞれ独立して、前記定着ベルト部分の裏面に接触する位置と、該裏面から離間した位置との間を移動可能に支持されていると有利である(請求項7)。
【0013】
さらに、上記請求項4乃至7のいずれかに記載の定着装置において、各放熱体が前記定着ベルト部分の裏面に接触する圧力を、各放熱体ごとに変化させることができるように構成すると有利である(請求項8)。
【0014】
また、上記請求項4乃至8のいずれかに記載の定着装置において、前記放熱体を強制冷却する送風手段を有し、該送風手段は、各放熱体に選択的に空気を送り込むことができるように構成されていると有利である(請求項9)。
【0015】
さらに、上記請求項4乃至9のいずれかに記載の定着装置において、前記放熱体を強制冷却する送風手段を有し、該送風手段は、各放熱体に送り込む空気の流量を各放熱体ごとに調整可能に構成されていると有利である(請求項10)。
【0016】
また、上記請求項1乃至10のいずれかに記載の定着装置において、少なくとも1つの放熱体に接触しながら移動する定着ベルトの走行速度を変化させることができるように構成すると有利である(請求項11)。
【0017】
さらに、本発明は、上記目的を達成するため、記録材にトナー像を形成する作像手段と、該トナー像を記録材に定着する定着装置とを具備し、該定着装置として、請求項1乃至11のいずれかに記載の定着装置を用いたことを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項12)。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0019】
図1は画像形成装置の一例であるカラープリンタの一部を示す概略図である。ここに示した画像形成装置は、記録材にトナー像を形成する作像手段1と、そのトナー像を記録材に定着する定着装置2とを有している。先ず作像手段1の概略を明らかにする。
【0020】
図1に示した作像手段1は、ドラム状の感光体として構成された第1乃至第4の像担持体3Y,3M,3C,3BKを有し、その各像担持体上にイエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成される。第1乃至第4の像担持体3Y乃至3BKに対向して転写ベルト4が配置され、この転写ベルト4は、駆動ローラ5と従動ローラ6に巻き掛けられて矢印A方向に走行駆動される。
【0021】
第1乃至第4の各像担持体3Y,3M,3C,3BK上にトナー像を形成する構成と、その作用は実質的に全て同一であるため、第1の像担持体3Yにトナー像を形成する構成だけを説明する。この像担持体3Yは図1における時計方向に回転駆動され、このとき帯電ローラ7によって像担持体表面が所定の極性に均一に帯電される。次いでその帯電面に、レーザ書き込みユニット8から出射する光変調されたレーザビームLが照射される。これによって像担持体3Y上に静電潜像が形成され、その静電潜像が現像装置9によってイエロートナー像として可視像化される。
【0022】
一方、図示していない給紙部から、例えば転写紙又は樹脂シートや樹脂フィルムなどから成る記録材Pが給送され、その記録材Pが、矢印Bで示すように、像担持体3Yと転写ベルト4の間に送り込まれ、転写ベルト4に担持されて搬送される。転写ベルト4を挟んで、像担持体3Yにほぼ対向する位置には転写ローラ10が配置され、その転写ローラ10に対し、像担持体3Y上のトナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加され、これによって像担持体3Y上のイエロートナー像が記録材P上に転写される。記録材Pに転写されず、像担持体3Y上に残された転写残トナーは、クリーニング装置11によって除去される。
【0023】
全く同様にして、第2乃至第4の像担持体3M,3C,3BK上にマゼンタトナー像、シアントナー像及びブラックトナー像がそれぞれ形成され、これらのトナー像が、イエロートナー像の転写された記録材P上に順次重ねて転写される。このようにして4色の未定着トナー像を担持した記録材Pは、矢印Cで示すように定着装置2に送り込まれ、該定着装置2を通過する。このときそのトナー像が記録材P上に定着され、該定着装置2を通過した記録材は、矢印D方向に搬送されて図示していない排紙トレイ上に排出される。
【0024】
図2は定着装置2の一例を示す拡大断面図であり、ここに示した定着装置2は無端状の定着ベルト12を有している。この定着ベルト12は、複数のベルト支持部材に巻き掛けられており、図2に示した例では入口側支持ローラ13と出口側支持ローラ14より成る各ベルト支持部材に巻き掛けられている。定着ベルトを3以上のベルト支持部材に巻き掛けることもできる。また、定着ベルト12に対向して無端状の加圧ベルト15が配置され、この加圧ベルト15は、加圧部材の一例である加圧ローラ16と、出口側ローラ17とに巻き掛けられている。加圧ローラ16は、加圧ベルト15と定着ベルト12とを介して入口側支持ローラ13に圧接し、同じく出口側ローラ17は加圧ベルト15と定着ベルト12とを介して出口側支持ローラ14に圧接している。このように、図示した例では、加圧ローラ16が加圧ベルト15を介して定着ベルト12に圧接しているが、加圧ベルト15と出口側ローラ17を省略して加圧ローラ16を定着ベルト12の表面に直に圧接させてもよい。また図示した例では、入口側支持ローラ13に接触している定着ベルト部分に加圧ローラ16が圧接しているが、入口側支持ローラ13に接していない定着ベルト部分に加圧ローラ16を圧接させることもでき、さらに加圧ベルト15の代わりに、定着ベルト12に対向して位置する記録材案内板を用いることもできる。いずれの場合も、加圧部材は定着ベルト12の表面に直接又は他の部材を介して圧接する。
【0025】
入口側支持ローラ13の内部には、ヒータ18が配置され、このヒータ18によって入口側支持ローラ13を介して定着ベルト12が加熱される。また定着ベルト12の表面にはサーミスタ19が配置されていて、このサーミスタ19により定着ベルト表面の温度を検知し、その検知結果に基づいてヒータ18への通電がオン、オフ制御され、入口側支持ローラ13に接触する定着ベルト部分の表面温度がトナー像の定着に適した温度範囲に保たれる。ヒータを加圧ローラ16の内部に配置し、又は入口側支持ローラ13と加圧ローラ16の両者にヒータを内設してもよい。或いは定着ベルト12の外部に配置したヒータにより定着ベルトを加熱したり、後述するように磁気コイルなどの加熱手段により定着ベルトを加熱するように構成することもできる。
【0026】
各ローラ13,14,16,17はそれぞれ矢印方向に回転し、これに伴って定着ベルト12と加圧ベルト15は図2に矢印E,Fで示す方向にそれぞれ同期して走行駆動される。未定着トナー像Tを担持した記録材Pは、図1を参照して先に説明したように、矢印Cで示すように定着装置2に向けて搬送され、記録材ガイド21に案内されながら、定着ベルト12と加圧ベルト15との間に送り込まれる。このとき、そのトナー像Tが定着ベルト12の表面に接触する。このように、加熱されて走行駆動される定着ベルト12と、加圧部材の一例である加圧ローラ16との圧接部(ニップ部)Nに、トナー像Tを担持した記録材Pを、そのトナー像Tが定着ベルト表面に接する向きにして通過させるのである。このとき、記録材上のトナー像Tに圧力が加えられると共に、このトナー像のトナーに定着ベルト12から熱が与えられ、該トナーが熱によって溶融し、当該トナーが定着ベルト12の表面に密着する。このように、結着剤の主成分が樹脂より成るトナーが圧接部Nで溶融するので、記録材Pが圧接部Nを通過した後も、溶融したトナーは定着ベルト12の表面に密着し、記録材Pが定着ベルト12と加圧ベルト15との間に挟まれた状態で搬送される。記録材Pがこのように搬送される過程で、定着ベルト12が漸次冷却され、これによってトナーの温度が低下し、そのトナーの粘度が高まった状態で、記録材Pが定着ベルト12と加圧ベルト15との間から矢印Dで示すように排出される。このように、記録材Pが圧接部Nを通過した後も、トナーを定着ベルト表面に密着させ、該トナーを冷却しながら記録材Pを搬送し、次いで記録材上のトナー像を定着ベルト表面から剥離し、記録材Pを定着ベルト表面から分離するのである。圧接部Nよりも定着ベルト移動方向下流側の定着ベルト部分の裏面12A側には放熱体20が配置され、この放熱体20により記録材上のトナーを冷却できるように構成されているが、この点については後述する。
【0027】
以上説明した画像形成装置及びその定着装置2の構成は、後述する定着装置ないしは画像形成装置に共通する構成である。
【0028】
定着装置の消費電力を抑えると共に、画像形成装置電源オン後の定着装置の立上げ時間を短縮できるように、融点の低いトナーを用い、例えば150℃以下という比較的低い温度でトナー像を定着できるように構成することが好ましい。このような低融点トナーは定着ベルトへのオフセットが発生しやすいのであるが、本例の定着装置2では、定着ベルト12と加圧ローラ16との圧接部Nを通過した後の記録材P上のトナーを定着ベルト12の表面に密着させて記録材Pを搬送し、そのトナーの温度が低下したところで、記録材Pを定着ベルト12から分離するので、トナーが定着ベルト表面に移行する現象、すなわち高温オフセットの発生を防止することができる。
【0029】
ここで、先にも説明したように、定着後のトナー像の光沢度に対するユーザの要望は一定しておらず、その都度変わるものである。例えば、写真画像には高い光沢度が要求され、逆に文字画像の場合には、その光沢度が低いほうが好まれる。従って、画像形成装置によって形成された画像の種類によって、その光沢度を変化させることが望ましい。
【0030】
そこで、本例の定着装置2においては、前述のように、圧接部Nを通過後の記録材P上のトナーを冷却するために、まわりの空気に接して熱を放出する放熱体20が、圧接部Nよりも定着ベルト12の移動方向下流側の定着ベルト部分の裏面12Aの側に配置され、定着後のトナー像の光沢度を調整すべく、放熱体20が定着ベルト12から奪う熱量を変化させることができるように構成されている。記録材上のトナー像に接触する側の定着ベルト面がその表面であり、その表面の反対側の面が定着ベルトの裏面である。
【0031】
放熱体20は、例えばアルミニウム、銅などの熱伝導率の良好な材料により構成されている。図2に示した放熱体20は、基部22と、その基部22に一体に形成された多数の放熱フィン23とを有し、かかる放熱体20がそのまわりの空気に接触して、熱を発散し、冷却される。放熱体20を自然放熱によって冷却してもよいし、図2には示していない送風手段、例えばファンからの冷却空気を特に放熱フィン23に当てて、放熱体20を強制冷却することもできる。かかる放熱体20は、その基部22の下面が、上述の定着ベルト部分の裏面12Aの全幅に亘って接触し、定着ベルト12から熱を奪うことによって、記録材上のトナーの温度を低下させることができる。
【0032】
ここで、放熱体20は、駆動装置24によって上記定着ベルト部分の裏面12Aに、図2に示す如く接触する位置と、この裏面12Aから離間した位置との間を移動可能に支持されている。ここに示した駆動装置24は、放熱体20に固定されたラック25と、定着装置の図示していない枠体に回転自在に支持され、上記ラック25に噛み合うピニオン26とから構成され、このピニオン26を図示していないモータにより回転駆動することにより、放熱体20を矢印H方向に作動させ、該放熱体20を定着ベルト12の裏面12Aに接触させ、又は離間させることができる。この駆動装置として、例えばソレノイドや、カムなどから成る他の適宜な構成の装置を用いることもできる。
【0033】
ユーザが高光沢度の画像を望む場合には、放熱体20が図2に示すように、定着ベルト12の裏面12Aに接触する位置にもたらされ、その裏面12Aに強く圧接する。これにより、圧接部Nを通過した定着ベルト部分が、放熱体20に接触しながら、その放熱体20を通過するとき、放熱体20によって定着ベルト12から熱が奪われ、この定着ベルト部分に密着したトナーが冷却され、トナー像が記録材P上に凝固する。例えば、記録材上のトナー像が圧接部Nを通過するとき、そのトナーが110℃に加熱されて溶融した場合、放熱体20の冷却作用によって、そのトナー像面の温度が60℃まで下げられ、これによって定着装置2から排出された記録材上のトナー像の光沢度を35〜45%程度にすることができる。圧接部Nを通過したトナー像の温度を大きく下げることにより、そのトナー像が定着ベルト12の表面から剥離するとき、トナーが完全に固化するので、定着ベルト12から剥離したトナー像の表面は定着ベルト表面と同様な高い平滑性を示し、当該トナー像の表面の光沢度が高められるのである。
【0034】
逆に、ユーザが低光沢度の画像を望む場合には、放熱体20が定着ベルト12の裏面から離される。これにより、圧接部Nを通過した後のトナーが放熱体20によって冷却されることはなく、圧接部Nにて例えば110℃に加熱されたトナーは、そのトナー像面の温度が例えば100℃となった状態で定着装置2から排出される。このように圧接部Nで加熱されたトナーをわずかな温度だけ低下させるようにすると、該トナーの温度を大きく低下させた場合に比べ、トナー像が定着ベルト12から分離するときに、そのトナーが比較的柔らかいため、定着ベルト12から剥離したトナー像表面のトナーの固まり具合がまちまちになり、その表面に微小な凹凸ができる。このため、定着ベルト12から剥離されたトナー像表面で光が乱反射し、その表面の光沢度が低下し、当該トナー像がつや消し画像となる。このようにして、完成したトナー像の光沢度は、例えば5%以下となり、つや消し画像が得られる。
【0035】
より具体的に示すと、図示していない画像形成装置本体の外面に配置された操作部に、図3に示す如く高光沢度キーK1とつや消しキーK2の光沢度選択キーが設けられ、ユーザが高光沢度キーK1を押下することにより、図示していない制御部からの指令により、図2に示した駆動装置24が作動して、放熱体20が定着ベルト12の裏面12Aに強く圧接する。これに対し、ユーザがつや消しキーK2を押下すると、同じく駆動装置24の作動により、放熱体20が定着ベルト12の裏面12Aから離間する。
【0036】
次に、放熱体20を定着ベルト12の裏面12Aに対して接離させる構成に代え、又はこの構成と共に、放熱体20が上記定着ベルト部分の裏面12Aに接触する圧力を変化させるように構成することもできる。このようにすれば、トナーに対する冷却の程度をより多段階に調整でき、完成した画像の光沢度を多段階に変化させることができる。より具体的に示すと、画像形成装置本体の外面に配置された操作部に、図4に示す如く、高光沢度キーK1と、つや消しキーK2のほかに、中間光沢度キーK3が設けられている。高光沢度キーK1又はつや消しキーK2を押下すると、前述したところと同じく、放熱体20が定着ベルト12の裏面12Aに強く圧接し、又はその裏面12Aから離間して、35〜45%という高い光沢度の画像、又は光沢度が5%以下のつや消し画像が得られる。これに対し、中間光沢度キーK3が押下されると、制御部からの指令により駆動装置24が作動して、放熱体20が定着ベルト12の裏面12Aに極く軽く当接する。これにより、放熱体20を定着ベルト12に強く圧接させた場合よりも、少量の熱が定着ベルト12から放熱体20に奪われ、圧接部Nにおいて110℃に加熱されたトナー像の面が80℃にまで冷却される。これにより、定着装置2から排出された記録材上のトナー像の光沢度を10〜20%の中間的なものにすることができる。
【0037】
上述のように、まわりの空気に接して放熱する放熱体20によって、圧接部Nを通過したトナー像のトナーの温度を制御するので、定着ベルトに空気を直に吹き当ててトナーの温度を制御する場合に比べ、トナーの温度を広い範囲で調整でき、ユーザの好みに合った光沢度の画像を出力することができる。
【0038】
また、図5及び図6に示すように、前述の定着ベルト部分の裏面12Aの側に複数の放熱体20を設け、その各放熱体20が定着ベルト12から奪う熱量をそれぞれ変化させることができるように構成することもできる。図5は、複数の放熱体20が、定着ベルト12の移動方向Eに沿って配列された例を示し、図6は複数の放熱体20が、定着ベルト12の移動方向Eに対して直交する方向Rに配列されている例を示している。図5に示した例では2つの放熱体20が設けられ、図6に示した例では5つの放熱体20が設けられているが、その数は適宜設定できる。図5においては、各放熱体20に対し、符号20A,20Bを付し、図6においては、その各放熱体20に対して、符号20C,20D,20E,20F,20Gを付してある。
【0039】
図5及び図6に示したいずれの定着装置2の場合も、各放熱体が定着ベルト12から奪う熱量をそれぞれ変化させることができるように、当該各放熱体を、それぞれ独立して、前述の定着ベルト部分の裏面12Aに接触する位置と、その裏面12Aから離間した位置との間を移動可能に支持することができる。例えば、図5及び図6に示した各放熱体に対して、図2に示した駆動装置24(図5および図6には示さず)をそれぞれ付設し、その各駆動装置により、各放熱体をそれぞれ独立して定着ベルト12の裏面12Aに対して接離させることができる。
【0040】
また、上述のように各放熱体を定着ベルト12に対して接離させる代わりに、又はこの構成と共に、各放熱体が上述の定着ベルト部分の裏面12Aに接触する圧力を、各放熱体ごとに変化させることができるように構成することもできる。この場合も、各放熱体20に図2に示した駆動装置24を付設し、各駆動装置の作動によって、各放熱体が定着ベルト12に接触する圧力を変化させることが可能である。
【0041】
ここで、図5に示した定着装置2に関連する上記構成のより具体的な例を示すと、ユーザが図4に示した高光沢度キーK1を押下すると、制御部からの指令により駆動装置が作動して、2つの放熱体20A,20Bが共に定着ベルト12の裏面12Aに接触する。これにより、定着ベルト12に密着したトナー像から多量の熱が奪われ、高光沢度の画像が得られる。つや消しキーK2が押下された場合には、上述したところと同様にして、2つの放熱体20A,20Bが共に定着ベルト12の裏面12Aから離間する。これにより、圧接部Nを通過した後のトナーが放熱体20A,20Bによって冷却されることはなく、これにより、つや消し画像が得られる。中間光沢度キ−K3が押下されると、一方の放熱体20Aだけが定着ベルト12の裏面12Aに接触し、他方の放熱体20Bは当該裏面12Aから離間する。これにより、両放熱体20A,20Bを定着ベルト12の裏面12Aに当接させた場合よりも少量の熱がトナーから奪われ、中間的な光沢度の画像が得られる。
【0042】
これに対し、図6に示した定着装置2の場合には、複数の放熱体20C乃至20Gのうちの一部の放熱体だけを定着ベルト12の裏面12Aに当接させることによって、画像の一部の光沢度を、他の部分の光沢度よりも高めることができる。以下により具体的に例示するように、1つの画像中に、高光沢度部分とつや消し部分とを形成できるのである。
【0043】
図7は出力画像のサンプルであり、この画像中のIで示す部分は写真画像であり、他の部分は文字やグラフとなっている。この画像は、例えばイメージスキャナなどによって読み取られ、その読み取り画像が、例えばコンピュータ又は画像形成装置の表示部に表示される。ここで写真画像Iにのみ光沢を与え、その他の文字やグラフはつや消しで出力したい場合には、表示部に表示された画像中の写真画像Iの領域、すなわちその横幅Xと縦幅Yを例えばペン入力により指定する。
【0044】
図1及び図2に関連して先に説明した態様で記録材P上には図7に示したトナー像が形成され、そのトナー像が圧接部Nを通り、引き続き矢印E方向に移動し、当該トナー像が図6に示した複数の放熱体20が設けられた領域を通過する。このとき、写真画像Iの横幅Xに対応する放熱体20E,20F,20Gだけが定着ベルト12の裏面12Aに接触し、他の放熱体20C,20Dは当該裏面12Aから離間する。写真画像Iの縦幅Yに相当する領域が放熱体20E,20F,20Gを通過し終えると、直ちにこれらの放熱体は定着ベルト12の裏面12Aから離間する。このようにして、写真画像Iの領域のトナーだけが放熱体20E,20F,20Gによって冷却され、他の画像部分のトナーが放熱体により冷却されることはない。これにより、写真画像Iが高光沢度で、文字やグラフの画像は光沢度の低いつや消しとなった画像が出力される。このように、ユーザが所望する画像範囲を指定することにより、その画像範囲の光沢度だけを高めることができる。
【0045】
上述した例では、説明の便宜上、光沢度を高めるべき写真画像Iが放熱体20を通るとき、その写真画像Iに対応する放熱体20E,20F,20Gを定着ベルト12の裏面12Aに当接させ、他の放熱体20C,20Dを当該裏面12Aから離間させたが、記録材上のトナー像が放熱体を通るとき、全ての放熱体20を定着ベルト12の裏面12Aに接触させ、写真画像Iに対応する放熱体20E,20F,20Gが定着ベルト12に当接する圧力を、他の放熱体20C,20Dが定着ベルト12に当接する圧力より強めることによっても、上述したところと同様な光沢度を持った画像を出力することができる。
【0046】
また、上述した各構成に代え、又はその各構成と共に、図8又は図9に示した構成を採用することもできる。図8に示した定着装置2においては、定着ベルト12の移動方向に対して直交する方向Rに配列された複数の放熱体20C乃至20Gの上方にファン27が配置され、そのファン27から送られる空気はダクト28により案内される。また、このダクト28の下部開口における各放熱体20C乃至20Gにそれぞれ対向する位置には、シャッタ28C,28D,28E,28F,28Gがそれぞれ配設されている。
【0047】
この場合も、前述のように表示部に表示された図7に示す画像中の写真画像Iを指定する。図1に示した作像手段1により形成された図7に示すトナー像が圧接部N(図2)を通過して、該画像が複数の放熱体20C乃至20Gを通るとき、その画像中の写真画像Iの横幅Xに対応する放熱体20E,20F,20Gに対向して配置されたシャッタ28E,28F,28Gだけが図8に示したように開く。これにより、放熱体20E,20F,20Gにだけファン27からの冷却空気が送り込まれ、これらの放熱体20E,20F,20Gだけが冷却される。写真画像Iの縦幅Yに相当する領域がこれらの放熱体20E,20F,20Gを通過し終えると、直ちにシャッタ28E,28F,28Gが閉じられる。このようにして画像中の写真画像Iのトナーだけが冷却され、その光沢度が高められ、他の画像部分はつや消し画像となる。この例では、ファン27と、ダクト28と、複数のシャッタ28C乃至28Gによって、放熱体を強制冷却する送風手段30が構成されている。
【0048】
また、図9に示すように、定着ベルト12の移動方向に対して直交する方向Rに配列された複数の放熱体20C乃至20Gのそれぞれ対向して位置する複数のファン27C,27D,27E,27F,27Gを有する送風手段30Aを設け、圧接部N(図2)を通過した記録材上のトナー像が放熱体を通るとき、そのトナー像のうちの光沢度を高めるべき部分、すなわち図7における写真画像Iの横幅Xの領域に対応する放熱体20E,20F,20Gに対向して位置するファン27E,27F,27Gだけを作動させ、各放熱体20E,20F,20Gに冷却空気を送り込み、これらの放熱体を冷却する。写真画像Iの縦幅Yに相当する領域がこれらの放熱体20E,20F,20Gを通過し終えると直ちにファン27E,27F,27Gの作動を停止する。このようにして、写真画像Iの部分だけが高光沢度となった画像が出力される。
【0049】
図8及び図9に関連して上に説明した定着装置2においては、複数の放熱体を強制冷却する冷却手段30,30Aが設けられ、その送風手段30,30Aが、各放熱体に選択的に空気を送り込むことができるように構成されている。この構成は、図5に示したように、複数の放熱体が定着ベルト12の移動方向Eに沿って配列されている定着装置にも適用でき、その複数の放熱体に対して選択的に空気を送り込むことによって、画像の光沢度を調整することができる。
【0050】
また、図8に示したシャッタ28C乃至28Gを開くか、又は閉じるように制御する代わりに、又はこの構成と共に、その各シャッタの開度を調整して、各放熱体20C乃至20Gに送り込む空気の量を調整して、各放熱体の冷却状態を制御し、出力された画像の一部の光沢度だけを高め、或いは当該画像の全体の光沢度を調整することもできる。
【0051】
同様に、図9に示した各ファン27C乃至27Gの回転数を制御して、その各ファンから送り出される空気の流量を調整して、出力画像の一部の光沢度を高め、或いは当該画像の全体の光沢度を調整することもできる。
【0052】
上述のように、複数の放熱体を強制冷却する送風手段30,30Aを設けると共に、その送風手段30,30Aを、各放熱体に送り込む空気の流量を各放熱体ごとに調整できるように構成するのである。かかる構成も、図5に示したように複数の放熱体が定着ベルト12の移動方向Eに沿って配列されているときにも適用できる。
【0053】
以上説明した各構成に代え、又はその各構成と共に、少なくとも1つの放熱体に接触しながら移動する定着ベルト12の走行速度を変化させ、この定着ベルト12に密着して搬送される記録材の搬送速さを変えることができるように構成することもできる。例えば、定着ベルト12の裏面12Aに当接した放熱体20を有する図2に示した定着装置2において、図4に示した高光沢度キーK1がユーザにより押下されたときは、定着ベルト12及びこれに密着して搬送される記録材Pの速さを遅くして、これを例えば100mm/secにする。これにより、記録材上のトナーを充分に冷却し、光沢度が例えば35〜45%程の高光沢度の画像が得られる。またつや消しキーK2が押下されたときは、定着ベルト12とこれにより搬送される記録材Pの速さを速くし、これを例えば300mm/secとする。これにより、記録材上のトナーに対する冷却時間が短くなり、光沢度が例えば5%以下のつや消し画像が得られる。また、中間光沢度キーK3が押下されたときは、定着ベルト12と記録材Pの移動速さが、例えば200mm/secの中間の値に設定され、これにより光沢度が例えば10〜20%程度の中間的な光沢度の画像が出力される。このようにユーザの要望する光沢度の画像を得ることができる。
【0054】
以上説明した各例の定着装置における放熱体20としては、図2に示したものの他に、各種形式のものを用いることができる。図10に示した放熱体20は、定着ベルト12の全幅に亘って接触する板状の基部22と、この基部22に対して一体に突設された棒状の多数の放熱フィン23を有している。基部21が定着ベルト12に対して、その移動方向Eにおいて接触する幅Wは例えば20mm、各放熱フィン23の直径は例えば2mm、その高さLは例えば30mmとすることができる。
【0055】
また、図11に示した放熱体20は、定着ベルト12の全幅に亘って接触する板状の基部22と、その基部22に対して一体に突設された板状の多数の放熱フィン23とを有し、基部22が定着ベルト12に対してその移動方向Eにおいて当接する幅Wは例えば20mm、放熱フィン23の厚みは例えば2mm、その高さLは例えば30mmとすることができる。
【0056】
図10及び図11に示したいずれの放熱体20も、自然放熱によって冷却してもよいし、ファンから圧送された空気を特に放熱フィン23に当てて強制冷却することもできるが、図11に示した放熱フィン23は板状に形成されているので、これらの放熱フィン23にファンからの冷却空気を送風すると、その風が各放熱フィン23の間を円滑に流れるので、放熱体20の全体を均一に冷却できる利点が得られる。一方、図10に示した放熱体20の放熱フィン23は棒状であるため、その全体の表面積を大きくすることができるので、自然放熱によっても充分にこの放熱体20を冷却させることができる。
【0057】
以上説明した放熱体に関する構成は、図2に示した定着装置以外の各種形式の定着装置にも採用できる。例えば図12に示すように、定着ベルト12が掛けられる入口側のベルト支持部材として、回転することのない円柱状部材13Aを用い、出口側支持ローラ14の回転によって定着ベルト12を矢印E方向に走行駆動し、該定着ベルト12を円柱状部材13Aのまわりに摺動させることもできる。また、この円柱状部材13Aに磁気コイル18Aより成る加熱手段を設けると共に、磁性体を含む定着ベルト12を用い、磁気コイル18Aにより発生する交番磁界によって定着ベルト12に生じた渦電流によってその定着ベルト12を加熱することもできる。
【0058】
また、図1には複数の像担持体3Y乃至3BKを有し、記録材にカラー画像を形成する作像手段1を示したが、他の適宜な作像手段、例えば記録材上に専ら単色画像を形成する作像手段を有する画像形成装置や、プリンタ以外の画像形成装置、例えば複写機、ファクシミリ、或いはこれらの複合機などにも、本発明を適用できる。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、簡単な構成によって、異なった光沢度の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の一例を示す部分断面概略図である。
【図2】定着装置の一例を示す部分断面図である。
【図3】光沢度選択キーの一例を示す図である。
【図4】光沢度選択キーの他の例を示す図である。
【図5】定着ベルトの移動方向に沿って複数の放熱体を設けた定着装置を示す部分断面図である。
【図6】定着ベルトの移動方向に対して直交する方向に配列された複数の放熱体を示す図である。
【図7】出力画像の一例を示す図である。
【図8】送風手段を有する定着装置の部分断面図である。
【図9】他の送風手段を有する定着装置の部分断面図である。
【図10】放熱体の他の例を示す斜視図である。
【図11】放熱体のさらに他の例を示す斜視図である。
【図12】定着装置の他の例を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 作像手段
2 定着装置
12 定着ベルト
12A 裏面
20 放熱体
20A 放熱体
20B 放熱体
20C 放熱体
20D 放熱体
20E 放熱体
20F 放熱体
20G 放熱体
30 送風手段
30A 送風手段
E 定着ベルト移動方向
N 圧接部
P 記録材
R 直交する方向
T トナー像[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention includes an endless fixing belt, and a pressing member that presses against the fixing belt, and a recording device in which a toner image is carried on a pressing portion between the heating belt and the pressing member that is driven to travel. The material is passed in a direction in which the toner image is in contact with the surface of the fixing belt. At this time, the toner of the toner image on the recording material is melted by heat, and the toner is fixed even after the recording material passes through the pressure contact portion. A fixing device that adheres to the belt surface, conveys the recording material while cooling the toner, and then separates the toner image on the recording material from the fixing belt surface to separate the recording material from the fixing belt surface; and the fixing device. And an image forming apparatus having the same.
[0002]
[Prior art]
It is conventionally known to employ a fixing device of the above type in an image forming apparatus configured as a copier, a printer, a facsimile, or a multifunction peripheral having at least two of these functions (for example, see Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-19646). Reference). This fixing device conveys the recording material while keeping the toner on the recording material that has passed through the pressure contact portion between the fixing belt and the pressing member in close contact with the fixing belt. Is cooled to increase its viscosity, and thereafter, the toner image is peeled off from the surface of the fixing belt, so that the phenomenon that high-temperature toner is transferred to the fixing belt, that is, the occurrence of high-temperature offset is effectively suppressed or prevented. be able to.
[0003]
By the way, high glossiness is generally required for an image formed by an image forming apparatus, particularly a color image, and an image having a high glossiness is considered to be a high quality image. This is probably because the image forming apparatus often outputs a photographic image from a computer or an image requiring high glossiness, such as a copy of a silver halide photograph. On the other hand, an image forming apparatus is also used to print an image having a low gloss level, such as a color graph or a character image for business use, or a CAD drawing. In this case, an image having a low gloss level is used. Is preferred. As described above, the user's demand for the glossiness of the output image is not constant, and changes each time.
[0004]
Therefore, in a fixing device of the type described at the beginning, the toner on the recording material is cooled by blowing air to a portion of the fixing belt that has passed through the pressure contact portion between the fixing belt and the pressure member, and the air volume is changed. Thus, there has been proposed a fixing device capable of adjusting the degree of cooling of a toner image and changing the glossiness of the toner image after fixing (see Japanese Patent Application Laid-Open No. H11-242399). However, in this fixing device, since the toner on the recording material is cooled by blowing air to the fixing belt, it is difficult to lower the temperature of the toner to a desired position, and an image having a glossiness desired by the user is not obtained. It was difficult to get.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a fixing device capable of forming an image having a gloss level desired by a user with a simple configuration, and an image forming apparatus having the fixing device.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a fixing device of the type described at the outset, wherein a heat radiating heat is released in contact with surrounding air in order to cool the toner on the recording material after passing through the pressure contact portion. The fixing member is disposed on the back side of the fixing belt portion downstream of the pressure contact portion in the fixing belt moving direction, and the amount of heat taken by the radiator from the fixing belt is changed in order to adjust the glossiness of the toner image after fixing. There is proposed a fixing device characterized in that the fixing device is configured to be able to perform the fixing operation.
[0007]
At this time, it is advantageous that the heat radiator is supported so as to be movable between a position in contact with the back surface of the fixing belt portion and a position separated from the back surface (claim 2).
[0008]
Further, in the fixing device according to the first or second aspect, it is advantageous that the heat radiator is configured to be capable of changing a pressure at which the radiator contacts the back surface of the fixing belt portion (claim 3).
[0009]
Further, in the fixing device according to the first aspect, it is advantageous that a plurality of heat radiators are provided so that each heat radiator can change the amount of heat taken from the fixing belt (claim 4). .
[0010]
In the fixing device according to the fourth aspect, it is advantageous that the plurality of heat radiators are arranged along a moving direction of the fixing belt (claim 5).
[0011]
Furthermore, in the fixing device according to the fourth or fifth aspect, it is advantageous that the plurality of heat radiators are arranged in a direction orthogonal to a moving direction of the fixing belt (claim 6).
[0012]
Further, in the fixing device according to any one of
[0013]
Furthermore, in the fixing device according to any one of
[0014]
The fixing device according to any one of
[0015]
The fixing device according to any one of
[0016]
Further, in the fixing device according to any one of the first to tenth aspects, it is advantageous that the fixing belt is configured to be able to change a traveling speed of the fixing belt that moves while contacting at least one radiator. 11).
[0017]
Further, in order to achieve the above object, the present invention comprises an image forming means for forming a toner image on a recording material, and a fixing device for fixing the toner image on the recording material. An image forming apparatus using the fixing device according to any one of the first to eleventh aspects is proposed (claim 12).
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0019]
FIG. 1 is a schematic view showing a part of a color printer which is an example of an image forming apparatus. The image forming apparatus shown here has an
[0020]
The
[0021]
Since the operation is substantially the same as that of forming the toner images on the first to
[0022]
On the other hand, a recording material P made of, for example, transfer paper or a resin sheet or a resin film is fed from a paper supply unit (not shown), and the recording material P is transferred to the image carrier 3Y as indicated by an arrow B. It is fed between the
[0023]
In exactly the same manner, a magenta toner image, a cyan toner image, and a black toner image were formed on the second to
[0024]
FIG. 2 is an enlarged sectional view showing an example of the fixing
[0025]
A
[0026]
The
[0027]
The configurations of the image forming apparatus and the fixing
[0028]
In order to reduce the power consumption of the fixing device and shorten the startup time of the fixing device after turning on the image forming apparatus, a toner having a low melting point can be used to fix the toner image at a relatively low temperature of, for example, 150 ° C. or less. It is preferable to configure as follows. Such a low-melting-point toner tends to cause an offset to the fixing belt. However, in the
[0029]
Here, as described above, the user's request for the glossiness of the toner image after fixing is not constant, and changes each time. For example, high glossiness is required for photographic images, and low contrast is preferred for character images. Therefore, it is desirable to change the glossiness according to the type of the image formed by the image forming apparatus.
[0030]
Therefore, in the
[0031]
The
[0032]
Here, the
[0033]
When the user desires an image with a high glossiness, the
[0034]
Conversely, when the user desires an image with low gloss, the
[0035]
More specifically, an operation unit disposed on the outer surface of the image forming apparatus main body (not shown) is provided with a glossiness selection key of a high glossiness key K1 and a matte key K2 as shown in FIG. When the high gloss key K1 is pressed, the driving
[0036]
Next, instead of or in addition to the configuration in which the
[0037]
As described above, the temperature of the toner of the toner image that has passed through the pressure contact portion N is controlled by the
[0038]
Further, as shown in FIGS. 5 and 6, a plurality of
[0039]
In each of the
[0040]
Further, instead of bringing each heat radiator into contact with or separating from the fixing
[0041]
Here, a more specific example of the above configuration related to the
[0042]
On the other hand, in the case of the fixing
[0043]
FIG. 7 shows a sample of the output image. In this image, the portion indicated by I is a photographic image, and the other portions are characters and graphs. This image is read by, for example, an image scanner or the like, and the read image is displayed on, for example, a display unit of a computer or an image forming apparatus. Here, when it is desired to give gloss only to the photographic image I and to output other characters and graphs by matting, the area of the photographic image I in the image displayed on the display unit, that is, its width X and height Y is set to, for example, Specify by pen input.
[0044]
The toner image shown in FIG. 7 is formed on the recording material P in the manner described above with reference to FIGS. 1 and 2, and the toner image passes through the pressure contact portion N and continues to move in the direction of arrow E, The toner image passes through the region provided with the plurality of
[0045]
In the above-described example, for convenience of explanation, when the photographic image I whose glossiness is to be increased passes through the
[0046]
Alternatively, the configuration shown in FIG. 8 or FIG. 9 may be employed instead of, or in addition to, the above-described configurations. In the
[0047]
Also in this case, the photograph image I in the image shown in FIG. 7 displayed on the display unit as described above is designated. When the toner image shown in FIG. 7 formed by the
[0048]
Further, as shown in FIG. 9, a plurality of
[0049]
In the
[0050]
Further, instead of controlling to open or close the
[0051]
Similarly, the number of rotations of each of the
[0052]
As described above, the
[0053]
Instead of, or in addition to, each component described above, the traveling speed of the fixing
[0054]
As the
[0055]
The
[0056]
Any of the
[0057]
The configuration relating to the heat radiator described above can be employed in various types of fixing devices other than the fixing device shown in FIG. For example, as shown in FIG. 12, a non-rotating
[0058]
FIG. 1 shows an
[0059]
【The invention's effect】
According to the present invention, images having different gloss levels can be obtained with a simple configuration.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic partial cross-sectional view illustrating an example of an image forming apparatus.
FIG. 2 is a partial cross-sectional view illustrating an example of a fixing device.
FIG. 3 is a diagram illustrating an example of a glossiness selection key.
FIG. 4 is a diagram showing another example of a glossiness selection key.
FIG. 5 is a partial cross-sectional view showing a fixing device provided with a plurality of heat radiators along a moving direction of a fixing belt.
FIG. 6 is a diagram illustrating a plurality of heat radiators arranged in a direction orthogonal to the moving direction of the fixing belt.
FIG. 7 is a diagram illustrating an example of an output image.
FIG. 8 is a partial sectional view of a fixing device having a blowing unit.
FIG. 9 is a partial cross-sectional view of a fixing device having another blowing unit.
FIG. 10 is a perspective view showing another example of a heat radiator.
FIG. 11 is a perspective view showing still another example of a heat radiator.
FIG. 12 is a partial cross-sectional view illustrating another example of the fixing device.
[Explanation of symbols]
1 Imaging means
2 Fixing device
12 Fixing belt
12A back side
20 Heat radiator
20A heat radiator
20B Heat radiator
20C heat sink
20D heat radiator
20E heat radiator
20F heat radiator
20G heat sink
30 Blowing means
30A blowing means
E Fixing belt moving direction
N crimping part
P recording material
R orthogonal direction
T toner image
Claims (12)
前記圧接部を通過後の記録材上のトナーを冷却するために、まわりの空気に接して熱を放出する放熱体を、前記圧接部よりも定着ベルト移動方向下流側の定着ベルト部分の裏面側に配置し、定着後のトナー像の光沢度を調整すべく、前記放熱体が前記定着ベルトから奪う熱量を変化させることができるように構成したことを特徴とする定着装置。An endless fixing belt and a pressing member that presses against the fixing belt are provided, and a recording material carrying a toner image is pressed on a pressing portion between the fixing belt and the pressing member that are driven to run while being heated. The toner image is allowed to pass in a direction in contact with the surface of the fixing belt. At this time, the toner of the toner image on the recording material is melted by heat, and the toner adheres to the surface of the fixing belt even after the recording material passes through the pressure contact portion. In the fixing device, the recording material is conveyed while cooling the toner, and then the toner image on the recording material is separated from the fixing belt surface to separate the recording material from the fixing belt surface.
In order to cool the toner on the recording material after passing through the pressure contact portion, a radiator that contacts the surrounding air and emits heat is provided on the back side of the fixing belt portion downstream of the pressure contact portion in the fixing belt moving direction. Wherein the heat radiator can change the amount of heat taken from the fixing belt in order to adjust the glossiness of the toner image after fixing.
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