JP2004077584A - 光ファイバ配線材、光ファイバ配線材の製造方法及び光ファイバ配線材の製造装置 - Google Patents

光ファイバ配線材、光ファイバ配線材の製造方法及び光ファイバ配線材の製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】容易に生産することができ、取り扱い時やメンテナンス時において作業効率が良好な光ファイバ配線材およびその製造方法、さらに、光ファイバ配線材の製造装置を提供する。
【解決手段】本発明にかかる光ファイバ配線材10は、複数の端末部11、12、13、14、15、16、17、18と、複数の端末部11、12、13、14、15、16、17、18のうち2つの端末部11、12、13、14、15、16、17、18に両端がそれぞれ固定された光ファイバFを複数備え、光ファイバFはそれぞれ、一方の端部Faと他方の端部Fbとが異なる端末部11、12、13、14、15、16、17、18を形成し、端末部以外の箇所では光ファイバF同士が相対移動自在に配されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学部品や光学装置を相互に光接続する光ファイバを配列させた光ファイバ配線材、光ファイバ配線材の製造方法及び光ファイバ配線材の製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通信用光学部品や光学装置の光接続などにおいては、光学部品側及び光学装置側の端部に光コネクタなどを配置して光ファイバによって相互に接続するために、光ファイバ配線材が備えられている。
このような光ファイバ配線材としては、樹脂シートや基板上に光ファイバが配線固定されたものが用いられている。このような光ファイバ配線材は、例えば、粘着材が塗付された樹脂シート又は基板に光ファイバを順次接触させるように供給していく、いわゆる、二次元平面上に配線したものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、光ファイバを樹脂シートなどに配線した光ファイバ配線材においては、配線する本数が多くなるに伴い配線経路が複雑になる。このため、配線の作業に長い時間がかかってしまうことが避けられなかった。また、光ファイバを配線する場合に、自動配線装置を利用することで配線の精度を向上させることができる。しかし、光ファイバを樹脂シート上に固定しつつ配線するという工程が不可欠であるため、配線の作業にかかる時間の短縮には限界があった。
【0004】
また、樹脂シート上に光ファイバを配線する場合、光ファイバ同士の交差部分において光ファイバに曲げが生じる。このとき、この曲げの曲率半径が所定値(例えば、半径30mm以下)より小さくなると光ファイバに損失が発生するおそれがあった。さらに、このような光ファイバ配線材においては、適切な経路で配置しないと樹脂シートに曲げやねじり張力が生じ、これに起因して光ファイバの損失増加を招くことがあった。すなわち、従来の光ファイバ配線材では、作成の際に過度の曲げやねじりを防止したとしても、光学装置に接続する際に新たに曲げやねじりが加わらないように配慮する必要があり、実質的に自由な接続がやりにくかった。
【0005】
さらに、樹脂シートや基板に光ファイバを固定して配線する場合、光ファイバ配線材を光学装置に取り付ける際に配線経路を変更することや、さらには、一旦製作した光ファイバ配線材に対して配線を一部変更したり、光ファイバを追加したり削除したりすることは難しいうえ、光ファイバ配線材における所望の光ファイバの取り扱い又はメンテナンスが極めて困難であった。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、容易に生産することができ、取り扱い時やメンテナンス時において作業効率が良好な光ファイバ配線材およびその製造方法、さらに、光ファイバ配線材の製造装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、下記構成によって達成される。
(1) 複数の端末部と、該複数の端末部のうち2つの端末部に両端がそれぞれ固定された光ファイバを複数備え、該光ファイバはそれぞれ、一方の端部と他方の端部とが異なる端末部を形成し、前記端末部以外の箇所では光ファイバ同士が相対移動自在に配されていることを特徴とする光ファイバ配線材。
(2) 複数の光ファイバと、複数の端末部と、を備える光ファイバ配線材であって、前記端末部は第1のグループと第2のグループとを有して構成され、前記光ファイバは、一方の端部が前記第1のグループに含まれる前記端末部を形成し、他方の端部が前記第2のグループに含まれる前記端末部を形成し、前記光ファイバは、前記第1のグループの前記端末部と前記第2のグループの前記端末部との間で光ファイバ同士が相対移動自在に配されていることを特徴とする光ファイバ配線材。
(3) 前記第1のグループに含まれる前記端末部と前記第2のグループに含まれる前記端末部のそれぞれの個数が同じであることを特徴とする前記(2)に記載の光ファイバ配線材。
(4) 光ファイバ保護手段を備え、前記端末部の間に配された前記光ファイバが前記光ファイバ保護手段に覆われていることを特徴とする前記(1)から(3)のいずれか1つに記載の光ファイバ配線材。
(5) 少なくとも1つの光ファイバ結束手段が前記端末部の間に配された前記光ファイバを束ねるように設けられていることを特徴とする前記(1)から(4)のいずれか1つに記載の光ファイバ配線材。
(6) 前記光ファイバ保護手段は、シート状部材で構成され、前記シート状部材における少なくとも前記光ファイバが通過する箇所に接着層を有することを特徴とする前記(4)に記載の光ファイバ配線材。
(7) 前記複数の端末部のうち少なくとも1つにおいて前記光ファイバが平面状に配列されていることを特徴とする前記(1)から(6)のいずれか1つに記載の光ファイバ配線材。
(8) 前記端末部はそのうち少なくとも1つが端末基材を有し、前記光ファイバは前記端末基材に配列されて固定されていることを特徴とする前記(1)から(7)のいずれか1つに記載の光ファイバ配線材。
(9) 前記端末基材は、前記光ファイバの端部を固定する光コネクタで構成されていることを特徴とする前記(8)に記載の光ファイバ配線材。
(10) 前記端末部は、前記光ファイバの配列の順序を固定する配列固定手段を有することを特徴とする前記(1)から(7)のいずれか1つに記載の光ファイバ配線材。
(11) 前記配列固定手段は、前記光ファイバの端部を固定するテープであることを特徴とする前記(10)に記載の光ファイバ配線材。
(12) 複数の端末部の間に光ファイバを配してなる光ファイバ配線材の製造方法であって、前記端末部に対応した光ファイバ保持部を有し、予め決められた配線パターンで前記光ファイバを順に前記光ファイバ保持部に掛け渡す工程と、掛け渡された前記光ファイバを固定する工程と、掛け渡された前記光ファイバを前記光ファイバ保持部の近傍で切断する工程とを有することを特徴とする光ファイバ配線材の製造方法。
(13) 前記光ファイバを前記光ファイバ保持部上で位置を規制して掛け渡すことを特徴とする前記(12)に記載の光ファイバ配線材の製造方法。
(14) 前記光ファイバを前記光ファイバ保持部に形成された溝部に収容保持させて掛け渡すことを特徴とする前記(12)又は(13)に記載の光ファイバ配線材の製造方法。
(15) 1本の前記光ファイバを掛け渡すことを特徴とする前記(12)から(14)のいずれか1つに記載の光ファイバ配線材の製造方法。
(16) 複数の前記光ファイバを掛け渡すことを特徴とする前記(12)から(14)のいずれか1つに記載の光ファイバ配線材の製造方法。
(17) 複数の端末部の間に光ファイバを配してなる光ファイバ配線材の製造装置であって、前記端末部以外の箇所で光ファイバ同士が相対移動自在に配されるように保持する少なくとも1つの光ファイバ保持手段を有することを特徴とする光ファイバ配線材の製造装置。
(18) 前記光ファイバ保持手段は光ファイバを係止可能な部材であって、前記光ファイバ保持手段の少なくとも一部に前記光ファイバを保持可能な保持部が設けられていることを特徴とする前記(17)に記載の光ファイバ配線材の製造装置。
【0008】
上記の光ファイバ配線材の構成によれば、従来のような光ファイバをその全長にわたって固定させる樹脂シートや基板を必要としない。このため、本発明にかかる光ファイバ配線材を製造する際に、光ファイバを樹脂シートや基板に固定する際の時間を要する作業を行う必要がない。したがって、光ファイバ配線材を短時間に製造することができる。
このとき、樹脂シートや基板などに光ファイバを配線するといった作業に必要であった、配線と基板への固定を同時に行うような自動配線装置が不要になる。また、樹脂シートや基板などを使用して配線と基板への固定を同時に行うような自動配線装置による配線作業を行う必要がないため、このような基板が不要となる分だけコストを削減することができる。
また、端末部間に配された光ファイバは、それぞれ空間において自由に相対移動することが可能な状態で保持されている。このため、従来の如く光ファイバを樹脂シート上に交差させつつ固定するような状態が生じないので、不測の負荷によって光ファイバに曲げが生じて光ファイバに損失が発生するおそれがない。
さらに、端末部間に配された光ファイバは、1本ごとに取り扱うことが可能である。したがって、光ファイバ配線材を光接続装置などに設置した後で容易にメンテナンスすることができる。本発明にかかる光ファイバ配線材は、1本1本の光ファイバが互いに3次元的に相対移動可能な状態で端末部間に配される構成である。このため、光ファイバを端末部間で立体的に配線させることも容易である。したがって、本発明にかかる光ファイバ配線材は、光ファイバの配線形態(配線パターンおよび配線経路)の自由度を増すことができる。
【0009】
上記の光ファイバ配線材が光ファイバ保護手段を備え、端末部の間に配された光ファイバがこの光ファイバ保護手段に覆われている構成とすることが好ましい。こうすれば、外部からの負荷を光ファイバ保護手段で防ぐことによって光ファイバの損失が増大することを抑制することができる。ここで、光ファイバ保護手段としては、例えば、光ファイバ保護手段は、シート状部材で構成され、このシート状部材における少なくとも光ファイバが通過する箇所に接着層を有するものや複数の光ファイバの外周を覆うように設けられたチューブ状のものである。
上記の光ファイバ配線材は、少なくとも1つの光ファイバ結束手段が端末部の間に配された光ファイバを束ねるように設けられている構成とすることが好ましい。こうすれば、光学装置に取り付ける際などに光ファイバ同士が過度にばらついて光接続する作業が複雑にならないように規制することができる。
上記の光ファイバ配線材において1つの部材が光ファイバ保護手段と光ファイバ結束手段とを兼ね備えていてもよい。例えば、光ファイバ配線材は、複数の端末部の間に配された複数の光ファイバが光ファイバ保護手段に覆われている構成であって、且つ、この光ファイバ保護手段の内部で複数の光ファイバを束ねるように設けられている構成とすることもできる。
【0010】
上記の光ファイバ配線材は、複数の端末部のうち少なくとも1つにおいて平面状に所定のピッチで配列されていることが好ましい。こうすれば、平面状の光ファイバ配線材として光学装置に複数重ね合わせて備え付ける際などに各光ファイバ配線材の端末部同士が干渉することなく収納しやすい。
端末部はそのうち少なくとも1つが端末基材を有し、光ファイバは端末基材に配列されて固定されていることが好ましい。こうすれば、光ファイバは配列されているため扱いやすい。
端末基材としては、例えば、光コネクタや表面にV溝が形成された板部材(V溝基板)とすることができる。
端末基材が光ファイバの端部を固定する光コネクタで構成された光ファイバ配線材とすれば、この光コネクタを光学装置内の光学接続部に接続することで、新たに端末基材に加工処理を施すことなく、光ファイバ配線材を直接取り付けることができる。
【0011】
端末部は、光ファイバの配列の順序を固定する配列固定手段とすることができる。この配列固定手段は、光ファイバの端部を固定するテープであることが好ましい。こうすれば、テープを光ファイバの端部に貼り付けるといった作業のみで光ファイバの端部の固定を容易に行うことができる。また、このテープを剥がすことで光ファイバの端部の固定を容易に解除することができる。
上記のように端末部が配列固定手段を有する構成とすれば、この配列固定手段に固定された光ファイバを、リムーバなどによって一括被覆除去させる作業が簡単である。
ここで、配列固定手段は接着剤でもよい。例えば、端末部は、複数の光ファイバの端部を群ごとに束ねてそれぞれをホットメルト接着剤などで一体化したものであってもよい。
端末部は、上記のように端末基材を有するものや配列固定手段を有するものに限らず、単に光ファイバの端部同時が互いに平行に配列された状態で一体化されているものも含む。
【0012】
上記の光ファイバ配線材を製造する方法として、複数の端末部の間に予め決められた配線パターンで光ファイバを配してなる光ファイバ配線材を製造する方法について説明する。光ファイバ配線材の製造方法は、端末部に対応する光ファイバ保持部を備え、配線パターンに従って光ファイバを立体的に配線可能に保持する光ファイバ保持部に掛け渡して配線する工程を有している。このため、従来の如く樹脂シートや基板上に光ファイバを配線するといった煩雑な作業を行う必要がなく、空間を直線的に配線でき作業効率が良い。すなわち、本発明にかかる光ファイバ配線材の製造方法は、光ファイバ保持部に掛け渡して配線することによって光ファイバを配線しており、光ファイバを基板へ固定(又は接着)させつつ配線させる必要がないため、より短時間で光ファイバの配線を行うことが可能である。
また、光ファイバ配線材の製造方法は、光ファイバを光ファイバ保持部に掛け渡した後で、掛け渡された光ファイバを固定する工程を有している。こうすれば、光ファイバを光ファイバ保持部に立体的に保持させることで、所定の光ファイバを固定するといった作業を容易に行うことができる。
さらに、光ファイバ配線材の製造方法は、掛け渡された光ファイバを光ファイバ保持部の近傍で切断する工程とを有している。こうすれば、容易に複数の端末部を形成し、所定の配線パターンを有する光ファイバ配線材を得ることができる。
【0013】
上記の光ファイバ配線材の製造方法において、光ファイバを光ファイバ保持部上で位置を規制して掛け渡すように配線すれば、光ファイバ同士が光ファイバ保持部上で不適切に重なり合ったりすることがない。また、掛け渡された光ファイバの位置がずれたり、掛け渡した光ファイバ保持部から外れたりすることを防止することができる。従って、光ファイバを配線する作業の効率が向上する。また、掛け渡された光ファイバの位置が規制されているため、光ファイバを固定する作業の効率が向上する。
上記の光ファイバ配線材の製造方法において、光ファイバを光ファイバ保持部に形成された溝部に掛け渡すように配線することが好ましい。こうすれば、掛け渡された光ファイバを溝部で収容保持でき、この保持によって光ファイバが光ファイバ保持部上でずれることや掛け渡した光ファイバ保持部から外れることを防止することができる。
【0014】
上記の光ファイバ配線材の製造方法は、1本の光ファイバを掛け渡すようにすれば、上記の工程において配線作業を中断することなく、且つ、配線、固定、切断といった工程をこの順に行うことで光ファイバ配線材の製造を完了することができる。従って、光ファイバ配線材を効率良く製造することができる。
上記の光ファイバ配線材の製造方法は、複数の光ファイバを掛け渡すようにすれば、さらに複雑な配線パターンを有する光ファイバ配線材についても容易に製造することができる。
【0015】
さらに、上記の光ファイバ配線材の製造装置は、光ファイバ保持手段に光ファイバを掛け渡し配線していくといった簡単な作業で、端末部間で光ファイバ同士が相対移動自在である光ファイバ配線材の所望の配線パターンに対応するように光ファイバの配線を適宜行うことができる。このため、配線と基板への固定を同時に行うような自動配線装置を用いて基板などに光ファイバを配線する作業を必要としない。
光ファイバ保持手段は光ファイバを係止可能な部材であって、光ファイバ保持手段のすくなくとも一部に光ファイバを保持可能な保持部が設けられていることが好ましい。こうすれば、光ファイバを光ファイバ保持手段の保持部に保持させることができるため、光ファイバ配線材を製造する際に光ファイバが光ファイバ保持手段から不用意に外れることや、光ファイバ同士が不適切に光ファイバ保持手段上で重なりあうことを抑制することができる。
ここで、保持部とは、例えば、接着又は粘着によって光ファイバを保持する把持部や溝部や機械的係止部である。
光ファイバ保持手段は、例えば、柱状の部材や、先端が光ファイバを巻き付けやすいように他の部位より大きく形成された部材であってもよいし、光ファイバを引っ掛けるため先端部がフック状に形成されたピン部材であってもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
本発明にかかる光ファイバ配線材は、複数の端末部と、複数の端末部のうち2つの端末部に両端がそれぞれ固定された光ファイバを複数備え、光ファイバはそれぞれ、一方の端部と他方の端部とが異なる端末部を形成し、前記端末部以外の箇所では光ファイバ同士が相対移動自在に配されている。
図1は本発明にかかる光ファイバ配線材の第1の実施形態を示している。
本実施形態においては、図1に示すように、光ファイバ配線材10は、平面状に構成(形成)された端末部11、12、13、14と平面状に構成された端末部15、16、17、18との間に単心の光ファイバFが複数配線された構成を有している。
端末部11、12、13、14、15、16、17、18は、図中左側の第1のグループ10a(例えば、図示しない光接続装置の入力に対応する側)と、図中右側の第2のグループ10b(例えば、図示しない光接続装置の出力に対応する側)とに分けられていてもよい。言い換えれば、光ファイバ配線材10の端末部11、12、13、14、15、16、17、18は複数のグループを有していてもよい。
第1のグループ10aの端末部11、12、13、14と第2のグループ10bの端末部15、16、17、18との間に配された光ファイバFは、いずれも固定されておらず、且つ、光ファイバF同士間で相対移動自在に配されている。
【0017】
本実施形態においては、第1のグループ10aの端末部11、12、13、14にはそれぞれ4本の光ファイバFの一方の端部Faが固定されている。また、第2のグループ10bの端末部15、16、17、18にもそれぞれ4本の光ファイバFの他方の端部Fbが固定されている。
ここで、端部Fa、Fbでは、光ファイバF同士が平行になるように配列されている。また、端部Fa、Fbでは、各端部Fa、Fbの先端部分Ftが端末部11、12、13、14、15、16、17、18から所定の長さだけ延び出るように固定されている。
ただし、端部Fa、Fbの先端部分Ftが端末部11、12、13、14、15、16、17、18から延び出ないような構成、つまり、先端部Ftが無い構成であってもよい。
【0018】
本実施形態では、第1のグループ10aの端末部11、12、13、14と第2のグループ10bの端末部15、16、17、18との間の空間Sにおいて、光ファイバFが所望の配線パターンで配されている。すなわち、空間Sにおいて、光ファイバFはそれぞれが互いに交差したり、ねじれの位置にあったり、互いに接触するなどして配されている。
言い換えれば、本実施形態の光ファイバ配線材10は、複数の光ファイバFと、複数の端末部11、12、13、14、15、16、17、18とを備え、端末部11、12、13、14、15、16、17、18は第1のグループと第2のグループとを有して構成され、光ファイバFは、一方の端部が第1のグループに含まれる端末部11、12、13、14を形成し、他方の端部が第2のグループに含まれる端末部15、16、17、18を形成し、光ファイバFは、第1のグループの端末部11、12、13、14と第2のグループの端末部15、16、17、18との間で光ファイバF同士が相対移動自在に配されている構成を有している。ここで、本実施形態の光ファイバ配線材10においては、一方の端部が第1のグループに含まれる端末部11、12、13、14と他方の端部が第2のグループに含まれる端末部15、16、17、18との個数はともに4個で同数である。しかし、一方の端部が第1のグループに含まれる端末部と他方の端部が第2のグループに含まれる端末部の個数は異なっていてもよい。
光ファイバFの端末部が上記第1のグループや第2のグループ以外のグループ、例えば、第3のグループや第4のグループなどの他のグループに含まれていてもよい。
また、光ファイバFは端末部11、12、13、14、15、16、17、18間の空間Sにおいて湾曲しながら配されていてもよい。さらに、端末部11、12、13、14、15、16、17、18が整列されず、平行でなく、また、同一平面上にないように配置されていてもよい。
本実施形態において、端末部11、12、13、14、15、16、17、18は端末部に備えられた端末基材又は配列固定手段とすることができる。
【0019】
本実施形態の光ファイバ配線材10は、従来の樹脂シートや基板を必要としない構成である。つまり、端末部11、12、13、14、15、16、17、18に間に配された光ファイバFが空間において互いに相対移動することが自在な状態で保持されている。つまり、光ファイバFは、光ファイバF同士間で相対移動自在に配されている。このとき、光ファイバF同士が交差する箇所が、従来の光ファイバ配線材における構成のように樹脂シートなどで固定されていない。したがって、光ファイバ配線材10の光ファイバFは互いに交差するように配された場合でも局所的な小さな曲げによる負荷を受けて損失が大きくなることがない。
また、端末部11、12、13、14、15、16、17、18間に配された光ファイバFは、それぞれ端部Faと端部Fbとの間(以下、中間部ともいう。)が何ら固定されていない状態で保持されている。このため、光ファイバFは、それぞれ独立して(つまり、1本づつ)取り扱うことができ、必要に応じて例えば、配線位置から取り出し、交換したり、補修したりすること、即ちメンテナンスが可能である。したがって、光ファイバ配線材10を光接続装置などに設置した後で容易にメンテナンスすることができる。
従来の光ファイバ配線材が平面状の樹脂シートなどに光ファイバを配線してほぼ全長にわたってシートに沿わせ固定したものであるのに対し、本実施形態の光ファイバ配線材10は、光ファイバFを端末部11、12、13、14、15、16、17、18間で立体的に配線可能なものである。したがって、光ファイバ配線材10は、光ファイバFの配線形態(配線パターン)の自由度をより一層増すことができる。
【0020】
図1においては、説明を簡略化するため、光ファイバFを略平面状に配線した構成を示しているが、光ファイバFの配線形態はこれに限らず、平面的又は立体的な空間に配置可能である。例えば、端末部11、12、13、14、15、16、17、18及び光ファイバFが図面に示す平面上になく、そのうちいくつかが図面に対して奥側又は手前側に立体的に配されていても構わない。
【0021】
図2は本発明にかかる光ファイバ配線材の第2の実施形態を示す。本実施形態の光ファイバ配線材20は、前記第1の実施形態と同様の光ファイバFの配線形態を有している。
図2に示すように、光ファイバ配線材20は、光ファイバFの中間部にその周囲を包囲するように光ファイバ保護手段21が設けられている。光ファイバFは光ファイバ保護手段21の内側に挿通されている。光ファイバ配線材20は、光ファイバ保護手段21によって、光ファイバFのそれぞれがばらばらになって嵩張らないように、また、取り扱いしやすいように構成されている。
【0022】
上記の光ファイバ配線材20の構成によれば、図示しない光接続装置にこの光ファイバ配線材20を配した際に、光ファイバFが他の光ファイバFや端末部11、12、13、14、15、16、17、18やその他の図示しない光学装置内の光学部品などに複雑に絡まってしまったりすることがない。このため、光ファイバ配線材20を光接続装置などに配置する際に光ファイバFの損傷を防止することができる。
また、光ファイバ保護手段21を配することで、光ファイバFに外部から負荷がかかることを防止することができる。このため、光ファイバ配線材20の光ファイバFの損失が増加してしまうことを回避することができる。
【0023】
端末部は、単に光ファイバの端部同士を平行に配列して一体として固定したものであってもよい。また、端末部は光ファイバを固定する端末基材や配列固定手段を有している構成とすることもできる。配列固定手段としては、例えば、テープ(例えば接着性テープや粘着性テープ)や微細な凹凸のある(凹凸間に光ファイバの端部を嵌め込むことで保持可能な)板状のものなどを用いることができる。また、配列固定手段は、複数の光ファイバのそれぞれの端部同士を群となるようにホットメルト接着剤などで一体に構成した部分であってもよい。端末基材としては、例えば、光コネクタや表面にV溝が形成された板部材(V溝基板)とすることができる。
なお、図3(a)は、端末部が配列固定手段として機能する粘着性テープ31である構造を示している。粘着性テープ31は、帯状に形成されたものであり、一方の面に粘着面が形成されている。粘着性テープ31は、粘着面が互いに向かい合うように長手方向の中間で折り合わせることで、その粘着面同士の間に光ファイバFの端部Fa(または、Fb)を挟み込んで固定している。こうすれば、光ファイバFを所定の本数(本図においては4つ)で容易に固定することができる。また、同一の端末部31に固定される光ファイバFの端部Fa、Fbを変更する場合などには、粘着性テープ31を剥がして再度固定することができるため、光ファイバFを固定する作業が行いやすい。
図3(a)には光ファイバFには光ファイバF間に隙間を設けている。特段あける必要はない場合、それぞれの光ファイバFを密着させて平行に配列してもよい。
また、粘着性テープ31は両面からはさみこむ構成とする必要もなく、片面でも構わない。
【0024】
図3(b)は、端末部が端末基材として機能する光コネクタ32を有する構造を示している。光コネクタ32は、コネクタ本体32aとフェルール32bとを有している。フェルール32bの光接続側の先端面には光ファイバFのそれぞれを挿通可能な開口32dが、少なくとも固定する光ファイバFの数(本図においては4つ)だけ設けられている。本図の光コネクタ32は、コネクタ本体32aのフェルール32bと反対側には、例えば、熱収縮チューブ32cが設けられている。光コネクタ32は、光ファイバFがテープ心線として一体化されてこの熱収縮チューブ32cに挿通される構成を有している。
端末部としては、図3(a)に示す配列固定手段として機能する粘着性テープ31と、図3(b)に示す端末基材として機能する光コネクタ32との両方を1つの光ファイバFの端部Fa(Fb)に設けた構成としてもよい。
【0025】
図4は、本発明にかかる光ファイバ配線材の第3の実施形態を示している。図5は、図4のI−I線矢印方向から見たときの光ファイバ配線材30の断面図を示している。
本実施形態の光ファイバ配線材30は、前記第1の実施形態及び第2の実施形態と同様の光ファイバFの配線形態(配線パターン)を有している。
光ファイバ配線材30は、図4に示すように、光ファイバFの中間部を略長方形を有する1組の光ファイバ保護手段41によって保持されている。
この光ファイバ保護手段41は、図4及び図5に示すように、2枚で1組の保護シート(シート状部材)42からなり、これら保護シート42をそれぞれの一方の面で貼り合わせることで構成されている。保護シート42には、少なくとも一方の面における光ファイバが通過する周縁部41aに接着層41pが形成されている。つまり、これら1組のシート42は、互いに接着層41pを介して貼り合わされている。光ファイバ保護手段41は、接着層41pが形成された側の面で光ファイバFを挟み込むことによって保持する構成を有している。このとき、光ファイバFが接着層41pの一部に接触して固定されている。接着層41pはシート42の周縁部である4辺全てに形成されている必要はなく、例えば、光ファイバが通過する端末部11、12、13、14側の一辺と端末部15、16、17、18側の一辺にのみ形成されていてもよい。つまり、光ファイバ保護手段41は、シート状部材における少なくとも光ファイバが通過する箇所に接着層を有する構成とすることができる。
ここで、接着層41pはシート42の両方又はいずれか一方にのみ形成されていてもよい。また、保護シート42は、1枚からなり、少なくとも一部に接着層41pが形成された面を谷になるように折りたたんだものでもよい。
本実施形態においては、図4に示すように、光ファイバ保護手段41における接着層41pは、光ファイバを複数本ごとに結束する光ファイバ結束手段としても機能している。言い換えれば、光ファイバ保護手段41の一部が光ファイバ結束手段として機能している。このように、光ファイバ保護手段が光ファイバ結束手段の機能を兼ねている構造を有していてもよい。
【0026】
本実施形態の光ファイバ配線材30は、光ファイバ保護手段41が設けられたことで、光ファイバFが、一部で固定され且つ光ファイバ保護手段41の内部の空間41s内で光ファイバF同士間で相対移動自在に配されている。こうすれば、光ファイバFがばらばらになって嵩張ることを防止することができるとともに、光ファイバFの中間部に外部からの負荷がかかることを防止することができる。
なお、本実施形態における光ファイバ配線材30の変形例として、端末部11、12、13、14、15、16、17、18と光ファイバ保護手段41とを別個に設けず、ともに一体となった構成とすることができる。具体的には、接着層41pにおいて光ファイバFを接触させて固定している箇所が光ファイバFの端末部として機能している構成としてもよい。
【0027】
本実施形態において、シート42の周縁部41a以外の箇所(例えば図4の周縁部41の上辺部、下辺部など)に開口部を設け、この開口部を介して内部の光ファイバFの中間部を露呈させた構造とすることができる。こうすれば、開口部から光ファイバFを引き出して取り扱うことができるため、光ファイバ配線材30のメンテナンス時における作業がより一層効率的である。
【0028】
図6は、本発明にかかる光ファイバ配線材の第4の実施形態を示している。
本図に示すように、光ファイバ配線材40は、複数の端末部51、52、53、54、55、56、57、58が3次元の空間(本図のx、y、zによる座標で示される位置)に配され、且つ、これら端末部51、52、53、54、55、56、57、58がグループに分けられていない構成を有している。端末部51、52、53、54、55、56、57、58のうち所定の2つの端末部(例えば、本図において51と55など)の間には光ファイバFが配されている。また、光ファイバFのそれぞれは各端部が異なる端末部51、52、53、54、55、56、57、58によって固定されている。
本実施形態において、端末部51、52、53、54、55、56、57、58と光ファイバFとを含む空間Sにおいて、光ファイバFはそれぞれ、光ファイバF同士間で相対移動自在に配されている。
【0029】
本実施形態の光ファイバ配線材40の構成は、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。また、光ファイバ配線材40は、3次元におけるいかなる方向に対しても端末部51、52、53、54、55、56、57、58を配することができるため、図示しない光学装置内において光接続口が設けられた位置に適宜対応して接続させることができる。
【0030】
図7は、本発明にかかる光ファイバ配線材の第5の実施形態を示している。
本実施形態の光ファイバ配線材50は、光ファイバF及び端末部11、12、13、14、15、16、17、18を全て同一の方向に向くように配列した構成を有している。
光ファイバ配線材50の端末部11、12、13、14、15、16、17、18の配線形態(配線パターン)は上記第1の実施形態と同様である。
光ファイバ配線材50は、光ファイバ保護手段61を有している。光ファイバ保護手段61は、既に述べた第3の実施形態における光ファイバ保護手段41と類似の構成である。つまり、光ファイバ保護手段61は、2枚1組の保護シートからなり、保護シートの一方の面における周縁部に形成された接着層を介して2枚の保護シートを張り合わせた構成である。光ファイバ配線材50における光ファイバFは、光ファイバ保護手段61の一方の辺(図7に向かって左側の辺)近傍で固定されている。また、光ファイバFは中間部が光ファイバ保護手段61の内部で略U字状に湾曲するように配され、かつ、光ファイバF同士間で相対移動自在に配されている。ここで、保護シートは、上記の保護シート42と同様の構成とすることができる。
【0031】
本実施形態の光ファイバ配線材50によれば、図示しない光接続装置に配した際に、光ファイバFが他の光ファイバFや端末部11、12、13、14、15、16、17、18やその他の光学装置内の光学部品などに複雑に絡まってしまったりすることがない。このため、光ファイバ配線材50を光学装置などに配置する際や、メンテナンスを行う際に作業が煩雑になることを防止することができる。
また、光ファイバ保護手段61を配して光ファイバFを覆う構成としたので、光ファイバ保護手段を設けない場合と比べて個々の光ファイバFが周囲の突起物に引っかかることがない上、光ファイバFが外部から負荷を受けることで曲げや側圧による損失の増大を防止することができる。
さらに、本実施形態の構成を有する光ファイバ配線材50を用いれば、例えば、図示しない光接続装置の内部において同一方向に光接続の入力及び出力が設けられている場合であっても、光ファイバFが占有する空間が嵩張ることを避けることができる。また、端末部11、12、13、14、15、16、17、18が同一の方向に向くように配されているため、光ファイバ配線材50の大きさをコンパクトにすることができる。
本実施形態の光ファイバ配線材50は、図1の構成を有する光ファイバ配線材10を光ファイバFがU字状になるように折り返し、この折り返した箇所に光ファイバ保護手段61を設けることで容易に形成できる。
【0032】
次に、本発明にかかる光ファイバ配線材の製造方法を説明する。
本発明にかかる光ファイバ配線材の製造方法は、複数数の端末部の間に光ファイバを配してなる光ファイバ配線材の製造方法であって、端末部に対応した光ファイバ保持部を有し、予め決められた配線パターンで光ファイバを順に光ファイバ保持部に掛け渡し配線する工程と、掛け渡された光ファイバを固定する固定と、掛け渡された光ファイバを光ファイバ保持部の近傍で切断する工程とを有している。
さらに、光ファイバの保護が必要な場合、複数の光ファイバを覆うように光ファイバ保護手段を設ける工程を有していてもよい。
【0033】
図8(a)〜(c)は、本発明にかかる光ファイバ配線材の製造方法を簡略的に説明する図である。
図8(a)において、8a、8b、8c、8dは光ファイバ保持部を示し、これら4つの光ファイバ保持部8a、8b、8c、8dは、例えば、本図に示すように円柱形状であって、平面上に4本が所定の位置に配列されている。
まず、1本の光ファイバFを本図に示す始点Pから延ばし、光ファイバ保持部8aの図中奥側を通して光ファイバ保持部8bに掛け渡す。
光ファイバ保持部8bの図中奥側に掛け渡された光ファイバFを光ファイバ保持部8bの図中手前側に巻きつけ、光ファイバ保持部8bの図中手前側から光ファイバ保持部8cの図中奥側に掛け渡す。
光ファイバ保持部8cの図中奥側から図中手前側に巻きつけられた光ファイバFを、光ファイバ保持部8cの図中手前側から光ファイバ保持部8dの図中手前側に掛け渡して、この光ファイバFを光ファイバ保持部8dの図中奥側に巻きつける。
光ファイバFを光ファイバ保持部8dの図中奥側から光ファイバ保持部8aの図中手前側に掛け渡す。
【0034】
次に図8(a)に示すように、光ファイバ保持部8a、8b、8c、8dから他の光ファイバ保持部8a、8b、8c、8dへ光ファイバFが延びている部分で且つ光ファイバ保持部8a、8b、8c、8dに近い部分を、端末部に対応した群Fa、Fb、Fc、Fdとする。これら群Fa、Fb、Fc、Fdをそれぞれ固定手段である配列固定手段T1、T2、T3、T4で固定する。そして、光ファイバ保持部8a、8b、8c、8dに掛け渡された光ファイバFを、図8(b)の矢印Cで示す破線に沿って切断する。すると、図8(c)に示すように、端末部において配列固定手段として機能する4つのテープT1、T2、T3、T4の間に光ファイバFが所定の配線パターンで配された光ファイバ配線材100を作成することができる。
つまり、本発明にかかる光ファイバ配線材の製造方法は、所望とする光ファイバ配線材100の配線パターンに応じて、光ファイバ保持部8a、8b、8c、8dに光ファイバFを掛け渡す工程と、端末部に対応する群ごと(図8においては、端末部としてのテープT1、T2、T3、T4に対応する群Fa、Fb、Fc、Fdごと)に掛け渡された光ファイバFを固定する工程と、光ファイバ保持部8a、8b、8c、8dの近傍で掛け渡された光ファイバFを切断する工程とを有し、これらの工程によって光ファイバ配線材100を作成している。
ここで、光ファイバ保持部の近傍とは、図8(b)の矢印Cで示した箇所に限らず、光ファイバ保持部における光ファイバが掛けられている箇所、つまり、光ファイバ保持部の外周面上も含む意である(以下同じ)。
上記の説明においては、配列固定手段として機能するテープT1、T2、T3、T4を用いたが、端末基材として機能する光コネクタやV溝が形成された板部材などを用いてもよい。
【0035】
上記の光ファイバ配線材の製造方法において、1本の光ファイバを掛け渡すようにすれば、上記の工程において複数の光ファイバのそれぞれを所定の光ファイバ保持部に掛け渡し、複数の光ファイバの端末を固定するといった複雑な作業行う必要がない。また、1本の光ファイバを所定の光ファイバ保持部に保持させればよく、光ファイバ配線材の製造途中に端末部の形成に煩わされることなく完了することができる。従って、光ファイバ配線材を効率良く製造することができる。
一方、上記の光ファイバ配線材の製造方法において、複数の光ファイバを掛け渡すようにすれば、一筆書きで形成できないような、つまり、一本の光ファイバを途中で切断することなく一続きのままで形成できないような複雑な配線パターンを有する光ファイバ配線材についても容易に製造することができる。
【0036】
本発明にかかる光ファイバ配線材の製造方法に用いられる光ファイバ配線材の製造装置について図面を参照して説明する。
本発明にかかる光ファイバ配線材の製造装置は、複数の端末部の間に光ファイバを配してなる光ファイバ配線材の製造装置であって、前記端末部以外の箇所で光ファイバ同士が相対移動自在に配されるように前記端末部を保持する少なくとも1つの光ファイバ保持手段を有するように構成されている。
【0037】
図9は、光ファイバ配線材の製造装置の全体斜視図を示している。
光ファイバ配線材の製造装置80は、土台となる板状の本体81と、その本体81の上面(図9に向かって上側の面)に取り付けられた、少なくとも1つの光ファイバ保持手段82a、82b、82c、82d、82eとで概略構成されている。図9に示す光ファイバ配線材の製造装置80においては、光ファイバ保持手段82a、82b、82c、82d、82eは、それぞれ横断面が円形の柱部材である。しかし、光ファイバ保持手段82a、82b、82c、82d、82eは、光ファイバを係止可能な部材であれば、任意の形状であってもよい。例えば、光ファイバ保持手段82a、82b、82c、82d、82eは、柱状の部材や、先端が光ファイバを巻き付けやすいように他の部位より大きく形成された部材や、光ファイバを引っ掛けるため先端部がフック状に形成されたピン部材とすることができる。
光ファイバ保持手段82a、82b、82c、82d、82eの数は、所望とする光ファイバ配線材の配線形態及び端末部の数などによって適宜決定される。本図においては、一例として、光ファイバ保持手段の数を5個とした。
【0038】
光ファイバ保持手段82a、82b、82c、82d、82eを図9に示すように横断面が円形の柱部材とする場合、その径は、特に限定するものではないが、光ファイバを周方向の側面に巻きつけた際に、巻きつけられた光ファイバの曲率半径が小さくなりすぎて光ファイバ表面に機械的損傷が生じないように構成されている。
光ファイバ保持手段82a、82b、82c、82d、82eは本体81に対して別体として取り付けられる構成としてもよいし、本体81と一体に形成されていてもよい。また、光ファイバ保持手段82a、82b、82c、82d、82eの形状は、光ファイバを係止可能な部材であれば、円柱形状に限らず、例えば、断面形状が楕円や四角、三角といった任意の形状に形成することができる。
【0039】
上記の光ファイバ配線材の製造装置80を用いれば、光ファイバ保持手段82a、82b、82c、82d、82eに光ファイバFを立体的に掛け渡していくといった簡単な作業で、光ファイバ配線材の所望の配線パターンに対応するように光ファイバFの配線を適宜行うことができる。
【0040】
上記の光ファイバ配線材の製造装置は、上記の構成を有し、且つ、自動化した装置であってもよい。
例えば、光ファイバ配線材の製造装置は、予め決められた配線パターンで光ファイバを複数の光ファイバ保持手段に掛け渡す手段を有していてもよい。掛け渡す手段としては、例えば、光ファイバ保持手段の周囲を制御自在に駆動するアームなどである。このような構成によれば、使用者が光ファイバを把持しつつ光ファイバ保持手段に掛け渡すといった作業にかかる時間を大幅に短縮することができる。
例えば、光ファイバ配線材の製造装置は、掛け渡された光ファイバを端末部に対応する群ごとに固定する手段を有していてもよい。固定する手段としては、例えば、粘着性テープなどの配列固定手段で群となる光ファイバの端部相互を制御自在に固定していく装置などである。このような構成によれば、使用者が群となる光ファイバの端部同士を確認しつつ手指でこれら端部に粘着性テープなどを貼り付けていくといった作業を自動化することができる。従って、光ファイバ配線材の製造をより一層効率良くすることができる。
例えば、光ファイバ配線材の製造装置は、掛け渡された光ファイバを光ファイバ保持手段の近傍で切断する手段を有していてもよい。切断する手段としては、例えば、光ファイバ保持手段の位置に対応して自動制御自在の切断装置などである。このような構成によれば、使用者が光ファイバ保持手段とこの光ファイバ保持手段に掛け渡された光ファイバとの位置を確認しつつ光ファイバを切断していくといった作業を自動化することができる。従って、光ファイバ配線材の製造をより一層効率良くすることができる。
例えば、光ファイバ配線材の製造装置は、1本又は複数本の光ファイバを繰り出す手段を有していてもよい。繰り出す手段としては、例えば、光ファイバを収容し、用事において光ファイバ保持手段の方に自在に繰り出すことができる装置などである。このような構成によれば、使用者が光ファイバ保持手段に掛け渡していく際に光ファイバが絡まったりすることを防止することができる。また、この繰り出す手段を上記の掛け渡す手段と連動するように制御自在に自動化することで、光ファイバ配線材の製造をより一層効率良くすることができる。
また、上記の掛け渡す手段、固定する手段、切断する手段、繰り出す手段が共通の制御部によって制御され、互いに連動するように一体として設けられていれば、光ファイバ配線材を効率良く製造可能で、且つ、小型化が可能な自動配線装置を提供することができる。
【0041】
上記の光ファイバ配線材の製造装置80を用いて、図1に示す配線パターンを有する光ファイバ配線材の製造方法の一例を図9から図12を参照して説明する。
図10は、光ファイバ配線材の製造方法の工程を示すフローチャートである。まず、所望とする光ファイバ配線材の配線パターンを決定する(ステップS10)。ここで、配線パターンとは、最終的に得たい配線材の端末部間における光ファイバFの接続形態を意味する。
【0042】
次に、光ファイバ配線材の製造装置80の本体81上に設けられた複数の光ファイバ保持手段82a、82b、82c、82d、82eのうち使用する光ファイバFを掛け渡す光ファイバ保持部を決定する(ステップS11)。
【0043】
ステップS12において、1本の光ファイバFを光ファイバ保持手段82a、82b、82c、82d、82eに掛け渡しつつ巻きつけていく。光ファイバFを光ファイバ保持手段82a、82b、82c、82d、82eに掛け渡す工程を図11を用いて説明する。
光ファイバ配線材の製造装置80において、複数の光ファイバ保持手段82a、82b、82c、82d、82eのうち1つの光ファイバ保持部を手前(図11において光ファイバ保持手段82aを手前)に配した状態で、その手前に配した光ファイバ保持手段82aに向かって左側に光ファイバFを配して光ファイバ保持手段82aと対向する光ファイバ保持手段82bの左側へ向かって掛け渡す。このとき、光ファイバ保持手段82aから光ファイバ保持手段82b間に掛け渡される光ファイバの区間をF1とする。
その後、区間F1の光ファイバFを光ファイバ保持手段82bの奥側から右側に向かって巻きつけて光ファイバ保持手段82aの右側へ掛け渡す。このとき、光ファイバ保持手段82bから光ファイバ保持手段82a間に掛け渡される光ファイバの区間をF2とする。
そして、区間F2の光ファイバFを光ファイバ保持手段82aの手前側から左側に巻きつけて再び光ファイバ保持手段82bの右側へ掛け渡す。このとき、光ファイバ保持手段82aの左側から光ファイバ保持手段82bの右側に掛け渡される光ファイバFの区間をF3とする。
区間F3の光ファイバFを光ファイバ保持手段82bの奥側から左側へ向かって巻きつける。そして。光ファイバ保持手段82bの左側から再び光ファイバ保持手段82aの右側へ掛け渡す。このとき、光ファイバ保持手段82bの左側から光ファイバ保持手段82aの右側に掛け渡される光ファイバFの区間をF4とする。ここで、区間F3の光ファイバFと区間F4の光ファイバFは、光ファイバ保持手段82a、82b間で互いに交差するように配されている。
【0044】
区間F4の光ファイバFは、光ファイバ保持手段82aの右側から手前側を経由し左側に巻きつけられる。そして、光ファイバ保持手段82aの左側から光ファイバ保持手段82cの左側に光ファイバFが掛け渡される。このとき、光ファイバ保持手段82aと光ファイバ保持手段82cとの間に掛け渡された光ファイバFの区間をF5とする。
ここで、区間F5の光ファイバは、上記の光ファイバF1と同様に捉えることで、光ファイバ保持手段82a、82cとの間で区画F6、F7、F8の光ファイバFがそれぞれ上記区画F2、F3、F4の光ファイバFの掛け渡しと同様に光ファイバFが掛け渡される。つまり、任意の光ファイバ保持部(ここでは、82aの光ファイバ保持部)を基準とし、光ファイバ保持手段82aと光ファイバ保持手段82bとからなる組について光ファイバFの掛け渡し及び巻きつけを行う。その次に、基準となる光ファイバ保持手段82aと光ファイバ保持手段82cとからなる組について同様に光ファイバFの掛け渡し及び巻きつけを行う。
さらに、光ファイバ保持手段82aと光ファイバ保持手段82dとを組として、また、光ファイバ保持手段82aと光ファイバ保持手段82eとを組として、それぞれの組の間に同様に掛け渡される光ファイバFの区画をF9〜F16とする。
【0045】
上記の光ファイバを掛け渡す工程において、光ファイバを光ファイバ保持部上で位置を規制して掛け渡すことが好ましい。こうすれば、光ファイバ同士が光ファイバ保持部上で不適切に重なり合ったりすることを防止することができる。また、掛け渡された光ファイバの位置がずれたりたり、掛け渡した光ファイバ保持部から外れたりすることを防止することができる。従って、光ファイバを光ファイバ保持部に掛け渡す作業の効率が向上する。また、掛け渡された光ファイバの位置が規制されているため、光ファイバを固定し端末部を形成する作業の効率が向上する。
【0046】
光ファイバ配線材の製造装置80は、光ファイバ保持手段82a、82b、82c、82d、82eが必要に応じてその高さ(光ファイバ保持部の本体側端部と先端側端部との距離)を調整して構成されていてもよい。例えば、基準となる光ファイバ保持手段82aの高さを他の光ファイバ保持手段82b、82c、82d、82eの高さより2〜4倍の高さに構成することができる。こうすれば、基準となる光ファイバ保持手段82aにおいて、他の光ファイバ保持手段82b、82c、82d、82eとそれぞれ組とした際に巻きつけられた光ファイバF同士が区別しやすくなる。
【0047】
光ファイバ配線材の製造装置80は、光ファイバ保持手段82a、82b、82c、82d、82eにおける光ファイバFが巻きつけられる箇所の少なくとも一部に光ファイバを保持可能な保持部などが設けられた構成としてもよい。こうすれば、光ファイバが保持部に保持されることで不用意に移動することが抑制される。この保持部として、光ファイバ保持部の側面に光ファイバFを保持しやすいように粘着性を有するテープ又は層などの粘着把持部や、微細な凹凸又は溝部や、クランプ等の機械的係止部を設けてもよい。
また、光ファイバ保持手段82a、82b、82c、82d、82eにおける光ファイバFが巻きつけられる箇所に、保持部として光ファイバFを収容保持可能な溝部を光ファイバ保持手段82a、82b、82c、82d、82eの外周面の周方向に沿って設けることが好ましい。
こうすれば、光ファイバ保持手段82a、82b、82c、82d、82eに掛け渡された光ファイバFを高さ方向を調整しながら配線し、溝部に収容保持されることによって光ファイバ保持手段82a、82b、82c、82d、82eの外周面上で移動しないように規制することができる。従って、溝部を設けた構成とすれば、光ファイバFを巻きつけている際に光ファイバFが移動して位置が変わり、端末部に対応する群として固定すべき光ファイバFが区別つかなくなることを防止することができる。
【0048】
次に、図10のフローチャートに示すように、光ファイバ保持手段82a、82b、82c、82d、82eに巻きつけられた光ファイバFにおいて端末部に対応する群として固定される光ファイバFを特定する(ステップS13)。そして、ステップS13において群として固定されるものとして特定された光ファイバF同士を、端末部において粘着性テープなどの配列固定手段で固定する(ステップS14)。なお、ステップS14においては、光ファイバF同士を、光コネクタなどの端末基材で固定してもよい。
【0049】
上記のステップS13及びステップS14の工程について、図12を用いて具体的に説明する。
図12は、光ファイバ保持手段82a、82b、82c、82d、82e同士に始点Pから掛け渡された光ファイバFの配線を模式的に示した図である。本図においては、光ファイバ保持手段82aと光ファイバ保持手段82b、82c、82d、82eとの間に掛け渡された光ファイバFの区分がそれぞれF1〜F16として、また、その区分F1〜F16の両端部が一体に固定される端末部T11、T12、T13、T14、T21、T22、T23、T24として示されている。
ここで、端末部T11、T12、T13、T14は、それぞれ図1に示す端末部11、12、13、14に対応し、また、端末部T21、T22、T23、T24は図1の端末部15、16、17、18に対応する。
【0050】
光ファイバ保持手段82b、82cから光ファイバ保持手段82aの右側(図11参照)に掛け渡される、光ファイバFにおける区分F2、F4、F6、F8の一方の端部(図12中の左側の端部。本段落において同様)を端末部T11に対応する群としてテープ(配列固定手段。又は、光コネクタなどの端末基材でもよい。図示せず。以下同様。)で固定する。また、光ファイバ保持手段82aの左側から光ファイバ保持手段82b、82cに掛け渡される、光ファイバFにおける区分F1、F3、F5、F7の一方の端部を端末部T12に対応する群としてテープで固定する。
光ファイバ保持手段82aの左側から光ファイバ保持手段82d、82eに掛け渡される、光ファイバFにおける区分F9、F11、F13、F15の一方の端部を端末部T13に対応する群としてテープで固定する。また、光ファイバ保持手段82d、82eから光ファイバ保持手段82aの右側に掛け渡される、光ファイバFにおける区分F10、F12、F14、F16の一方の端部を端末部T14に対応する群としてテープで固定する。
【0051】
一方、区分F1、F4、F9、F12の光ファイバFにおける他方の端部(図12中の右側の端部。本段落において同様)を、端末部T21に対応する群としてテープで固定する。区分F2、F3、F10、F11の光ファイバFにおける他方の端部を、端末部T22に対応する群としてテープで固定する。区分F5、F8、F13、F16の光ファイバFにおける他方の端部を、端末部T23に対応する群としてテープで固定する。区分F6、F7、F14、F15の光ファイバFにおける他方の端部を、端末部T24に対応する群としてテープで固定する。
【0052】
図10のフローチャートに示すように、光ファイバFの所定の箇所を図12に示すように端末部ごとで固定した後、光ファイバFの区分F1からF16の両端部を、図12に示す矢印C1及びC2の直線方向に切断して光ファイバ保持部から切り離す。すると、両端部が一方の端末部T11、12、13、14と他方の端末部21、22、23、24とで固定された16本からなる光ファイバFを有する光ファイバ配線材10(図1参照)が完成する。
【0053】
上記の光ファイバ配線材の製造方法によれば、光ファイバFを光ファイバ保持手段82a、82b、82c、82d、82eに巻きつけていくことによって、樹脂シートや基板などに固定していない構成を有する光ファイバ配線材を従来の自動配線装置などを使用しないで製造することができる。つまり、上記の方法では、光ファイバ保持部以外の経路は空間中で特に移動速度や経路による拘束を受けない。このため、本発明にかかる光ファイバ配線材の製造方法によれば、配線の作業にかかる時間を大幅に短縮することができ、また、安価に光ファイバ配線材を製造することができる。
【0054】
また、図10に示すようにステップS16の工程によって、光ファイバFの中間部に上記第2の実施形態で説明した光ファイバ保護手段21や上記第4の実施形態で説明した光ファイバ結束手段41を設ければ、それぞれ光ファイバ配線材20、30を製造することができる。
さらに、図10に示すようにステップS17の工程によって、端末部に図3(b)に示す光コネクタなどの端末基材を取り付けてもよい。
上記の光ファイバ配線材の製造方法によれば、光ファイバ保持部に仮固定するステップを有していれば、先に切断してから複数の光ファイバを群ごとに固定することができる。すなわち、ステップS14及びステップS15の工程の順番を逆にしてもよい。つまり、光ファイバの区分F1〜F16の両端部を切断して光ファイバ保持部から切り離した後で、図12に示すように区分F1〜F16の両端部を所定の端末部で固定してもよい。
【0055】
図13に示すように、本発明にかかる光ファイバ配線材10は、複数の光ファイバFを束ねるように少なくとも1つ(図13においては3個とした。)の光ファイバ結束手段21bを設けてもよい。ここで、光ファイバ結束手段21bは図13に示すようなリング状の部材に限らず、光ファイバに巻きつけ可能な紐体であってもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、容易に生産することができ、製造時だけでなく、配線を機器に取り付ける取り扱い時や配線材を機器に接続したあとのメンテナンス時において作業効率が良好な光ファイバ配線材およびその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光ファイバ配線材の第1の実施形態を示す図である。
【図2】本発明にかかる光ファイバ配線材の第2の実施形態を示す図である。
【図3】(a)本発明にかかる光ファイバ配線材の配列固定手段の一例を示す図である。(b)本発明にかかる光ファイバ配線材の配列固定手段の他の例を示す図である。
【図4】本発明にかかる光ファイバ配線材の第3の実施形態を示す図である。
【図5】図4の光ファイバ配線材のI−I線断面図である。
【図6】本発明にかかる光ファイバ配線材の第4の実施形態を示す図である。
【図7】本発明にかかる光ファイバ配線材の第5の実施形態を示す図である。
【図8】(a)、(b)、(c)本発明にかかる光ファイバ配線材の製造方法を説明する簡略図である。
【図9】本発明にかかる光ファイバ配線材の製造装置の一例である。
【図10】本発明にかかる光ファイバ配線材の製造方法の工程を示すフローチャートである。
【図11】光ファイバを光ファイバ保持部に巻きつける工程を説明する図である。
【図12】光ファイバ保持部間に配された光ファイバと、それら光ファイバの両端部が固定される端末部を示す図である。
【図13】光ファイバ結束手段を備えた光ファイバ配線材を示す図である。
【符号の説明】
10、20、30、40、50、90 光ファイバ配線材
11、12、13、14、15、16、17、18 端末部
21、41、61 光ファイバ保護手段
21b 光ファイバ結束手段
31 粘着性テープ(配列固定手段)
32 光コネクタ(端末基材)
80 光ファイバ配線材の製造装置
81 (光ファイバ配線材の製造装置の)本体
82a、82b、82c、82d、82e 光ファイバ保持部
F 光ファイバ
Fa、Fb (光ファイバの)端部

Claims (18)

  1. 複数の端末部と、該複数の端末部のうち2つの端末部に両端がそれぞれ固定された光ファイバを複数備え、該光ファイバはそれぞれ、一方の端部と他方の端部とが異なる端末部を形成し、前記端末部以外の箇所では光ファイバ同士が相対移動自在に配されていることを特徴とする光ファイバ配線材。
  2. 複数の光ファイバと、複数の端末部とを備える光ファイバ配線材であって、
    前記端末部は第1のグループと第2のグループとを有して構成され、前記光ファイバは、一方の端部が前記第1のグループに含まれる前記端末部を形成し、他方の端部が前記第2のグループに含まれる前記端末部を形成し、前記光ファイバは、前記第1のグループの前記端末部と前記第2のグループの前記端末部との間で光ファイバ同士が相対移動自在に配されていることを特徴とする光ファイバ配線材。
  3. 前記第1のグループに含まれる前記端末部と前記第2のグループに含まれる前記端末部のそれぞれの個数が同じであることを特徴とする請求項2に記載の光ファイバ配線材。
  4. 光ファイバ保護手段を備え、前記端末部の間に配された前記光ファイバが前記光ファイバ保護手段に覆われていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の光ファイバ配線材。
  5. 少なくとも1つの光ファイバ結束手段が前記端末部の間に配された前記光ファイバを束ねるように設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の光ファイバ配線材。
  6. 前記光ファイバ保護手段は、シート状部材で構成され、前記シート状部材における少なくとも前記光ファイバが通過する箇所に接着層を有することを特徴とする請求項4に記載の光ファイバ配線材。
  7. 前記複数の端末部のうち少なくとも1つにおいて前記光ファイバが平面状に配列されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の光ファイバ配線材。
  8. 前記端末部はそのうち少なくとも1つが端末基材を有し、前記光ファイバは前記端末基材に配列されて固定されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の光ファイバ配線材。
  9. 前記端末基材は、前記光ファイバの端部を固定する光コネクタで構成されていることを特徴とする請求項8に記載の光ファイバ配線材。
  10. 前記端末部は、前記光ファイバの配列の順序を固定する配列固定手段を有することを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の光ファイバ配線材。
  11. 前記配列固定手段は、前記光ファイバの端部を固定するテープであることを特徴とする請求項10に記載の光ファイバ配線材。
  12. 複数の端末部の間に光ファイバを配してなる光ファイバ配線材の製造方法であって、
    前記端末部に対応した光ファイバ保持部を有し、予め決められた配線パターンで前記光ファイバを順に前記光ファイバ保持部に掛け渡す工程と、掛け渡された前記光ファイバを固定する工程と、掛け渡された前記光ファイバを前記光ファイバ保持部の近傍で切断する工程とを有することを特徴とする光ファイバ配線材の製造方法。
  13. 前記光ファイバを前記光ファイバ保持部上で位置を規制して掛け渡すことを特徴とする請求項12に記載の光ファイバ配線材の製造方法。
  14. 前記光ファイバを前記光ファイバ保持部に形成された溝部に収容保持させて掛け渡すことを特徴とする請求項12又は13に記載の光ファイバ配線材の製造方法。
  15. 1本の前記光ファイバを掛け渡すことを特徴とする請求項12から14のいずれか1つに記載の光ファイバ配線材の製造方法。
  16. 複数の前記光ファイバを掛け渡すことを特徴とする請求項12から14のいずれか1つに記載の光ファイバ配線材の製造方法。
  17. 複数の端末部の間に光ファイバを配してなる光ファイバ配線材の製造装置であって、
    前記端末部以外の箇所で光ファイバ同士が相対移動自在に配されるように保持する少なくとも1つの光ファイバ保持手段を有することを特徴とする光ファイバ配線材の製造装置。
  18. 前記光ファイバ保持手段は光ファイバを係止可能な部材であって、前記光ファイバ保持手段の少なくとも一部に前記光ファイバを保持可能な保持部が設けられていることを特徴とする請求項17に記載の光ファイバ配線材の製造装置。
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