JP2004058027A - 生ごみ資源化処理装置及び生ごみ資源化方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】水分除去を熱を用いて乾燥させる際、乾燥効率を向上することができ、さらに臭いの発生の少ない生ごみ資源化処理装置及び生ごみ資源化方法を提供する。
【解決手段】生ごみAの収容部1と、穀類B又はでんぷんの収容部2と、粉或いは粒状の遠赤外線放射物質Cの収容部2と、これら収容部1,2に接続された混合装置7と、前記混合装置7に接続され該混合装置7によって形成した混合物Dを乾燥するガスバーナ15を備えた乾燥装置12とを備える。生ごみAの破砕物と穀類B又はでんぷんと遠赤外線放射物質Cを混合した後、乾燥して混合物Dを製造する。遠赤外線放射物質C穀類B又はでんぷんにより生ごみAの臭い成分を封じ込めることができる。遠赤外線放射物質Cにより混合物Dを内側より加熱して乾燥することができる。混合物Dを飼料とすることにより、家畜などの体調を良好に保つことができる。
【選択図】 図1
【解決手段】生ごみAの収容部1と、穀類B又はでんぷんの収容部2と、粉或いは粒状の遠赤外線放射物質Cの収容部2と、これら収容部1,2に接続された混合装置7と、前記混合装置7に接続され該混合装置7によって形成した混合物Dを乾燥するガスバーナ15を備えた乾燥装置12とを備える。生ごみAの破砕物と穀類B又はでんぷんと遠赤外線放射物質Cを混合した後、乾燥して混合物Dを製造する。遠赤外線放射物質C穀類B又はでんぷんにより生ごみAの臭い成分を封じ込めることができる。遠赤外線放射物質Cにより混合物Dを内側より加熱して乾燥することができる。混合物Dを飼料とすることにより、家畜などの体調を良好に保つことができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生ごみ資源化処理装置及び生ごみ資源化方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、この種のものとして特開2002−133045号公報の有機性廃棄物のリサイクル装置が公知である。このリサイクル装置は、生ごみ等有機性廃棄物をその場で再生処理機により再生処理して有価物に転化し、一般の運送業者によって飼料・肥料工場まで搬送して、再資源化の向上の他に、物流の促進を図ることができるようにしたものである。
【0003】
このような従来技術においては、再資源化の向上、物流の促進のために、水分除去を行なう必要がある。そして、このような水分除去手段としては生ごみに熱を加えて乾燥させることが一般的である。
【0004】
しかしながら、生ごみには多くの水分が含まれており、この水分除去を効率的に行うことが必要であった。
【0005】
また、再生処理して有価物に転化した生ごみは、飼料や肥料の1次品として使用されるが、このようなものでは臭いが多少残っていることがあるので、飼料・肥料工場まで搬送する際の弊害となっていた。
【0006】
そこで、本発明は、水分除去を熱を用いて乾燥させる際、乾燥効率を向上することができ、さらに臭いの発生の少ない生ごみ資源化処理装置及び生ごみ資源化方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、生ごみの収容部と、穀類又はでんぷんの収容部と、粉或いは粒状の遠赤外線放射物質の収容部と、これら収容部に接続された混合装置と、前記混合装置に接続され該混合装置によって形成した混合物を乾燥する熱源を備えた乾燥装置とを備えたことを特徴とする生ごみ資源化処理装置である。
【0008】
この請求項1の構成によれば、生ごみと穀類又はでんぷんと遠赤外線放射物質との混合物を乾燥させて飼料、肥料とするものである。
【0009】
請求項2の発明は、前記穀類又はでんぷんの収容部と、前記遠赤外線放射物質の収容部を兼用していることを特徴とする請求項1記載の生ごみ資源化処理装置である。
【0010】
この請求項2の構成によれば、穀類又はでんぷんと遠赤外線放射物質を予め混合することができる。
【0011】
請求項3の発明は、生ごみを水分除去して肥料・飼料に利用する生ごみ資源化方法において、前記生ごみに遠赤外線放射物質を混合するとともに、前記水分除去を熱処理により乾燥させることを特徴とする資源化方法である。
【0012】
この請求項3の構成によれば、生ごみと遠赤外線放射物質との混合物を乾燥させて飼料、肥料とするものである。
【0013】
請求項4の発明は、前記生ごみに前記遠赤外線放射物質の他に穀類又はでんぷんを混合することを特徴とする請求項3記載の資源化方法である。
【0014】
この請求項4の構成によれば、生ごみと穀類又はでんぷんをさらに混合するものである。
【0015】
【発明の実施形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図を参照して説明する。図中1は生ごみAを収容するホッパー形状の生ごみ収容部、2は穀類B又はでんぷん及び遠赤外線放射物質Cを兼用して収容するホッパー形状の収容部である。尚、穀類B又はでんぷんの収容部と遠赤外線放射物質Cの収容部を別々に設けてもよい。そして収容部2には攪拌羽根4Aをモータ4Bで回転駆動する攪拌装置4が設けられている。収容部1と収容部2の底部1A,2Aには搬送装置たるスクリュウコンベア5,6の始端が接続されており、このスクリュウコンベア5は破砕機能を備えたもので、終端は混合装置7の1次側に接続している。
【0016】
混合装置7は、ホッパー形状の収容部8に、攪拌羽根9Aをモータ9Bで回転駆動する攪拌装置9が設けられているものであって、前記スクリュウコンベア5,6の終端は収容部8の上部に接続している。そして、収容部8の2次側、すなわち底部に開閉バルブ10を備えており、この開閉バルブ10に混合物の搬送装置たるスクリュウコンベア11の始端が接続されており、このスクリュウコンベア11の終端は熱源を備えた乾燥装置12の1次側に接続されている。尚、図中5A,6A,11Aはスクリュウコンベア5,6,11のモータを示している。
【0017】
前記乾燥装置12は、軸線(図示せず)を横置きした円筒形の温度調整室13に、軸線(図示せず)をほぼ一致させるようにして乾燥ドラム14を貫通するとともに、その両側を支持ローラ14Aで回動自在に支持したものである。尚、温度調整室13の軸線の始端側を終端側より高くなるように傾斜して設置してもよい。そして、温度調整室13の内壁には乾燥ドラム14に向けて熱源たるガスバーナ15が設けられている。そして、スクリュウコンベア11の終端は乾燥ドラム14の始端側に接続しており、また乾燥ドラム14の終端には排出部16が設けられている。尚、17は乾燥ドラム14の室温を感知する温度センサーであり、図示しない制御装置を介してガスバーナ15を制御して、例えば乾燥ドラム14を摂氏100度或いは100度以下に加熱して加熱乾燥するようにしている。
【0018】
図2に示すように、前記ガスバーナ15は温度調整室13の内壁にライン状に複数配置されており、前記乾燥ドラム14はその内壁に遠赤外線放射材を例えば1〜40%、好ましくは3〜40%を含んだ耐火材キャスター17をライニングとして設け、この耐火材キャスター17は円環状に設けられている。さらに、耐火材キャスター17の内壁には攪拌用の滑り止め部材18が内側に向けて突設している。
【0019】
次に、前記装置を用いて生ごみの資源化方法を説明する。スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどより排出される生ごみAは、容器などの非生ごみと分別された状態で回収されて生ごみ収容部1に投入される。また、収容部2には、穀類B又はでんぷんの他に遠赤外線放射物質Cを収容するとともに、攪拌装置4により攪拌混合する。前記穀類Bは、とうもろこしの粉、米、麦などであり、これらが1種類または複数種類混合したものが使用される。前記遠赤外線放射物質Cは、無害な天然鉱石を用いることが好ましく、例えば石英、長石斑岩、マグネタイト(四三酸化鉄)等の遠赤外線放射性能の高い物質を、微粉砕したもので、例えば100メッシュ以下、好ましくは325メッシュ以下にする。この収容部2における配分は、穀類B又はでんぷんに対して重量比で水分が5〜40%、好ましくは10〜30%、遠赤外線放射物質Cが1〜30%、好ましくは1〜20%、さらに好ましくは1〜5%とする。尚、遠赤外線放射物質Cは1%以下では遠赤外線により効果が乏しく、また30%以上とすると後述する飼料として不適当となる。
【0020】
そしてスクリュウコンベア5,6を作動させて破砕した生ごみAと、穀類B又はでんぷん、遠赤外線放射物質Cを収容部8に収容する。この収容部8では攪拌装置9によって、塊状或いは粒状等に破砕された生ごみAと、穀類B又はでんぷん、遠赤外線放射物質Cを攪拌混合する。この後、破砕された生ごみAと、穀類B又はでんぷん、遠赤外線放射物質Cの混合物Dは、スクリュウコンベア11により回転している乾燥ドラム14の始端に搬送される。そして、ガスバーナ15の炎により乾燥ドラム14は加熱されるとともに、熱伝導により乾燥ドラム14内の混合物Dは外側から加熱される。また、耐火材キャスター17の遠赤外線放射材より遠赤外線が放射されて混合物Dは外側から加熱される。さらに、前記外側から加熱された混合物D中の遠赤外線放射物質Cは、加熱されて遠赤外線を放射することにより、混合物Dの内側より生ごみAと、穀類B又はでんぷんを加熱することとなる。
【0021】
このようにして、乾燥された混合物Dは排出部16より排出されて、1次加工飼料として飼料工場へ搬送されるものである。そして、混合物Dにおける生ごみAの臭い成分は穀類B又はでんぷんにより封じ込められて、臭いが少ない状態となっている。
【0022】
そして、飼料工場では乾燥した混合物Dである1次加工飼料をさらに加工した後、最終飼料として農家などに提供するものである。この飼料は、牛、豚或いは鶏等に飼料として与えられるものである。そして、牛、豚或いは鶏等において、混合物Dの生ごみAの成分と、穀類B又はでんぷんの成分とは栄養となり、一方遠赤外線放射物質Cは、牛、豚或いは鶏等にとって体内より体を暖めるような作用をなす調整剤の役割を果たすものである。
【0023】
以上のように、前記実施形態では生ごみAの収容部1と、穀類B又はでんぷんの収容部2と、粉或いは粒状の遠赤外線放射物質Cの収容部2と、これら収容部1,2に接続された混合装置7と、前記混合装置7に接続され該混合装置7によって形成した混合物Dを乾燥するガスバーナ15を備えた乾燥装置12とを備え、生ごみAの破砕物と穀類B又はでんぷんと遠赤外線放射物質Cを混合した後、乾燥して混合物Dを製造することにより、前記遠赤外線放射物質C穀類B又はでんぷんにより生ごみAの臭い成分を封じ込めることができ、また遠赤外線放射物質Cにより混合物Dを内側より加熱して乾燥することができ、さらに混合物Dを飼料とすることにより、家畜などの体調を良好に保つことができる。
【0024】
さらに、前記穀類B又はでんぷんの収容部2と、前記遠赤外線放射物質Cの収容部2を兼用していることにより、穀類B又はでんぷんと遠赤外線放射物質Cを予め混合することができ、この結果破砕した生ごみAと、穀類B又はでんぷんと遠赤外線放射物質Cを均一に混合することができる。
【0025】
また、生ごみAを水分除去して一次肥料・飼料に利用する生ごみ資源化方法において、前記生ごみAに遠赤外線放射物質Cを混合するとともに、前記水分除去をガスバーナ15を備えた乾燥装置12により乾燥させることにより、加熱された遠赤外線放射物質Cにより混合物Dを内側より加熱して乾燥することができ、乾燥効率を向上することができる。
【0026】
しかも、前記生ごみAに前記遠赤外線放射物質Cの他に穀類B又はでんぷんを混合することにより、生ごみAの臭い成分を封じ込めることができる。
【0027】
また、前記遠赤外線放射物質Cが放射する遠赤外線により臭い成分が分解されるとともに滅菌もできるので、いっそう臭いを低減することができる。さらに、牛などにとっては、上述の遠赤外線放射物質Cでは育成光線(波長4〜14μm)の放射率が高いので、牛などの発育が促成され、病気への感染率を抑えることができ、遠赤外線放射物質Cは天然鉱石を使用することにより、微量に溶け出したミネラル分が発育に必要なミネラル分として供給される。また、遠赤外線放射物質Cが牛などに与えられると、その抗菌、脱臭作用により糞尿の臭いをも大幅に低減することができる。
【0028】
次の表1は石英、長石斑岩の抗菌試験結果であり、細菌が57.4%、54.7%と低減していることが判明している。
【0029】
【表1】
【0030】
次の表1は石英、長石斑岩の脱臭試験結果であり、脱臭率が27〜32%となっていることが判明している。
【0031】
【表2】
【0032】
しかも、前記遠赤外線放射物質Cは、無害な天然鉱石を用いれば、安全性も確保するすることができる。さらに、例えばブロイラーの飼育の時に、前述の飼料を与えることにより、通常は卵から孵化してほぼ120日で出荷していたものが、生育を早めて100〜105日で出荷できるようなことも可能となる。また、前述の飼料によるかつ区などの糞尿においては、良質な肥料にもなる。
【0033】
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、飼料ではなく肥料などに使用するなど本発明の要旨の範囲内において、種々の変形実施が可能である。
【0034】
【発明の効果】
請求項1の発明は、生ごみの収容部と、穀類又はでんぷんの収容部と、粉或いは粒状の遠赤外線放射物質の収容部と、これら収容部に接続された混合装置と、前記混合装置に接続され該混合装置によって形成した混合物を乾燥する熱源を備えた乾燥装置とを備えたことを特徴とする生ごみ資源化処理装置であり、前記穀類又はでんぷんにより生ごみの臭い成分を封じ込めることができ、また遠赤外線放射物質により乾燥効率を向上することができる。
【0035】
請求項2の発明は、前記穀類又はでんぷんの収容部と、前記遠赤外線放射物質の収容部を兼用していることを特徴とする請求項1記載の生ごみ資源化処理装置であり、生ごみと、穀類又はでんぷんと遠赤外線放射物質を均一に混合することができる。
【0036】
請求項3の発明は、生ごみを水分除去して肥料・飼料に利用する生ごみ資源化方法において、前記生ごみに遠赤外線放射物質を混合するとともに、前記水分除去を熱処理により乾燥させることを特徴とする資源化方法であり、遠赤外線放射物質により乾燥効率を向上することができる。
【0037】
請求項4の発明は、前記生ごみに前記遠赤外線放射物質の他に穀類又はでんぷんを混合することを特徴とする請求項3記載の資源化方法であり、前記穀類又はでんぷんにより生ごみの臭い成分を封じ込めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す装置全体の説明図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
1 収容部
2 収容部
7 混合装置
12 乾燥装置
15 ガスバーナ(熱源)
A 生ごみ
B 穀類
C 遠赤外線放射物質
D 混合物
【発明の属する技術分野】
本発明は、生ごみ資源化処理装置及び生ごみ資源化方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、この種のものとして特開2002−133045号公報の有機性廃棄物のリサイクル装置が公知である。このリサイクル装置は、生ごみ等有機性廃棄物をその場で再生処理機により再生処理して有価物に転化し、一般の運送業者によって飼料・肥料工場まで搬送して、再資源化の向上の他に、物流の促進を図ることができるようにしたものである。
【0003】
このような従来技術においては、再資源化の向上、物流の促進のために、水分除去を行なう必要がある。そして、このような水分除去手段としては生ごみに熱を加えて乾燥させることが一般的である。
【0004】
しかしながら、生ごみには多くの水分が含まれており、この水分除去を効率的に行うことが必要であった。
【0005】
また、再生処理して有価物に転化した生ごみは、飼料や肥料の1次品として使用されるが、このようなものでは臭いが多少残っていることがあるので、飼料・肥料工場まで搬送する際の弊害となっていた。
【0006】
そこで、本発明は、水分除去を熱を用いて乾燥させる際、乾燥効率を向上することができ、さらに臭いの発生の少ない生ごみ資源化処理装置及び生ごみ資源化方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、生ごみの収容部と、穀類又はでんぷんの収容部と、粉或いは粒状の遠赤外線放射物質の収容部と、これら収容部に接続された混合装置と、前記混合装置に接続され該混合装置によって形成した混合物を乾燥する熱源を備えた乾燥装置とを備えたことを特徴とする生ごみ資源化処理装置である。
【0008】
この請求項1の構成によれば、生ごみと穀類又はでんぷんと遠赤外線放射物質との混合物を乾燥させて飼料、肥料とするものである。
【0009】
請求項2の発明は、前記穀類又はでんぷんの収容部と、前記遠赤外線放射物質の収容部を兼用していることを特徴とする請求項1記載の生ごみ資源化処理装置である。
【0010】
この請求項2の構成によれば、穀類又はでんぷんと遠赤外線放射物質を予め混合することができる。
【0011】
請求項3の発明は、生ごみを水分除去して肥料・飼料に利用する生ごみ資源化方法において、前記生ごみに遠赤外線放射物質を混合するとともに、前記水分除去を熱処理により乾燥させることを特徴とする資源化方法である。
【0012】
この請求項3の構成によれば、生ごみと遠赤外線放射物質との混合物を乾燥させて飼料、肥料とするものである。
【0013】
請求項4の発明は、前記生ごみに前記遠赤外線放射物質の他に穀類又はでんぷんを混合することを特徴とする請求項3記載の資源化方法である。
【0014】
この請求項4の構成によれば、生ごみと穀類又はでんぷんをさらに混合するものである。
【0015】
【発明の実施形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図を参照して説明する。図中1は生ごみAを収容するホッパー形状の生ごみ収容部、2は穀類B又はでんぷん及び遠赤外線放射物質Cを兼用して収容するホッパー形状の収容部である。尚、穀類B又はでんぷんの収容部と遠赤外線放射物質Cの収容部を別々に設けてもよい。そして収容部2には攪拌羽根4Aをモータ4Bで回転駆動する攪拌装置4が設けられている。収容部1と収容部2の底部1A,2Aには搬送装置たるスクリュウコンベア5,6の始端が接続されており、このスクリュウコンベア5は破砕機能を備えたもので、終端は混合装置7の1次側に接続している。
【0016】
混合装置7は、ホッパー形状の収容部8に、攪拌羽根9Aをモータ9Bで回転駆動する攪拌装置9が設けられているものであって、前記スクリュウコンベア5,6の終端は収容部8の上部に接続している。そして、収容部8の2次側、すなわち底部に開閉バルブ10を備えており、この開閉バルブ10に混合物の搬送装置たるスクリュウコンベア11の始端が接続されており、このスクリュウコンベア11の終端は熱源を備えた乾燥装置12の1次側に接続されている。尚、図中5A,6A,11Aはスクリュウコンベア5,6,11のモータを示している。
【0017】
前記乾燥装置12は、軸線(図示せず)を横置きした円筒形の温度調整室13に、軸線(図示せず)をほぼ一致させるようにして乾燥ドラム14を貫通するとともに、その両側を支持ローラ14Aで回動自在に支持したものである。尚、温度調整室13の軸線の始端側を終端側より高くなるように傾斜して設置してもよい。そして、温度調整室13の内壁には乾燥ドラム14に向けて熱源たるガスバーナ15が設けられている。そして、スクリュウコンベア11の終端は乾燥ドラム14の始端側に接続しており、また乾燥ドラム14の終端には排出部16が設けられている。尚、17は乾燥ドラム14の室温を感知する温度センサーであり、図示しない制御装置を介してガスバーナ15を制御して、例えば乾燥ドラム14を摂氏100度或いは100度以下に加熱して加熱乾燥するようにしている。
【0018】
図2に示すように、前記ガスバーナ15は温度調整室13の内壁にライン状に複数配置されており、前記乾燥ドラム14はその内壁に遠赤外線放射材を例えば1〜40%、好ましくは3〜40%を含んだ耐火材キャスター17をライニングとして設け、この耐火材キャスター17は円環状に設けられている。さらに、耐火材キャスター17の内壁には攪拌用の滑り止め部材18が内側に向けて突設している。
【0019】
次に、前記装置を用いて生ごみの資源化方法を説明する。スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどより排出される生ごみAは、容器などの非生ごみと分別された状態で回収されて生ごみ収容部1に投入される。また、収容部2には、穀類B又はでんぷんの他に遠赤外線放射物質Cを収容するとともに、攪拌装置4により攪拌混合する。前記穀類Bは、とうもろこしの粉、米、麦などであり、これらが1種類または複数種類混合したものが使用される。前記遠赤外線放射物質Cは、無害な天然鉱石を用いることが好ましく、例えば石英、長石斑岩、マグネタイト(四三酸化鉄)等の遠赤外線放射性能の高い物質を、微粉砕したもので、例えば100メッシュ以下、好ましくは325メッシュ以下にする。この収容部2における配分は、穀類B又はでんぷんに対して重量比で水分が5〜40%、好ましくは10〜30%、遠赤外線放射物質Cが1〜30%、好ましくは1〜20%、さらに好ましくは1〜5%とする。尚、遠赤外線放射物質Cは1%以下では遠赤外線により効果が乏しく、また30%以上とすると後述する飼料として不適当となる。
【0020】
そしてスクリュウコンベア5,6を作動させて破砕した生ごみAと、穀類B又はでんぷん、遠赤外線放射物質Cを収容部8に収容する。この収容部8では攪拌装置9によって、塊状或いは粒状等に破砕された生ごみAと、穀類B又はでんぷん、遠赤外線放射物質Cを攪拌混合する。この後、破砕された生ごみAと、穀類B又はでんぷん、遠赤外線放射物質Cの混合物Dは、スクリュウコンベア11により回転している乾燥ドラム14の始端に搬送される。そして、ガスバーナ15の炎により乾燥ドラム14は加熱されるとともに、熱伝導により乾燥ドラム14内の混合物Dは外側から加熱される。また、耐火材キャスター17の遠赤外線放射材より遠赤外線が放射されて混合物Dは外側から加熱される。さらに、前記外側から加熱された混合物D中の遠赤外線放射物質Cは、加熱されて遠赤外線を放射することにより、混合物Dの内側より生ごみAと、穀類B又はでんぷんを加熱することとなる。
【0021】
このようにして、乾燥された混合物Dは排出部16より排出されて、1次加工飼料として飼料工場へ搬送されるものである。そして、混合物Dにおける生ごみAの臭い成分は穀類B又はでんぷんにより封じ込められて、臭いが少ない状態となっている。
【0022】
そして、飼料工場では乾燥した混合物Dである1次加工飼料をさらに加工した後、最終飼料として農家などに提供するものである。この飼料は、牛、豚或いは鶏等に飼料として与えられるものである。そして、牛、豚或いは鶏等において、混合物Dの生ごみAの成分と、穀類B又はでんぷんの成分とは栄養となり、一方遠赤外線放射物質Cは、牛、豚或いは鶏等にとって体内より体を暖めるような作用をなす調整剤の役割を果たすものである。
【0023】
以上のように、前記実施形態では生ごみAの収容部1と、穀類B又はでんぷんの収容部2と、粉或いは粒状の遠赤外線放射物質Cの収容部2と、これら収容部1,2に接続された混合装置7と、前記混合装置7に接続され該混合装置7によって形成した混合物Dを乾燥するガスバーナ15を備えた乾燥装置12とを備え、生ごみAの破砕物と穀類B又はでんぷんと遠赤外線放射物質Cを混合した後、乾燥して混合物Dを製造することにより、前記遠赤外線放射物質C穀類B又はでんぷんにより生ごみAの臭い成分を封じ込めることができ、また遠赤外線放射物質Cにより混合物Dを内側より加熱して乾燥することができ、さらに混合物Dを飼料とすることにより、家畜などの体調を良好に保つことができる。
【0024】
さらに、前記穀類B又はでんぷんの収容部2と、前記遠赤外線放射物質Cの収容部2を兼用していることにより、穀類B又はでんぷんと遠赤外線放射物質Cを予め混合することができ、この結果破砕した生ごみAと、穀類B又はでんぷんと遠赤外線放射物質Cを均一に混合することができる。
【0025】
また、生ごみAを水分除去して一次肥料・飼料に利用する生ごみ資源化方法において、前記生ごみAに遠赤外線放射物質Cを混合するとともに、前記水分除去をガスバーナ15を備えた乾燥装置12により乾燥させることにより、加熱された遠赤外線放射物質Cにより混合物Dを内側より加熱して乾燥することができ、乾燥効率を向上することができる。
【0026】
しかも、前記生ごみAに前記遠赤外線放射物質Cの他に穀類B又はでんぷんを混合することにより、生ごみAの臭い成分を封じ込めることができる。
【0027】
また、前記遠赤外線放射物質Cが放射する遠赤外線により臭い成分が分解されるとともに滅菌もできるので、いっそう臭いを低減することができる。さらに、牛などにとっては、上述の遠赤外線放射物質Cでは育成光線(波長4〜14μm)の放射率が高いので、牛などの発育が促成され、病気への感染率を抑えることができ、遠赤外線放射物質Cは天然鉱石を使用することにより、微量に溶け出したミネラル分が発育に必要なミネラル分として供給される。また、遠赤外線放射物質Cが牛などに与えられると、その抗菌、脱臭作用により糞尿の臭いをも大幅に低減することができる。
【0028】
次の表1は石英、長石斑岩の抗菌試験結果であり、細菌が57.4%、54.7%と低減していることが判明している。
【0029】
【表1】
【0030】
次の表1は石英、長石斑岩の脱臭試験結果であり、脱臭率が27〜32%となっていることが判明している。
【0031】
【表2】
【0032】
しかも、前記遠赤外線放射物質Cは、無害な天然鉱石を用いれば、安全性も確保するすることができる。さらに、例えばブロイラーの飼育の時に、前述の飼料を与えることにより、通常は卵から孵化してほぼ120日で出荷していたものが、生育を早めて100〜105日で出荷できるようなことも可能となる。また、前述の飼料によるかつ区などの糞尿においては、良質な肥料にもなる。
【0033】
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、飼料ではなく肥料などに使用するなど本発明の要旨の範囲内において、種々の変形実施が可能である。
【0034】
【発明の効果】
請求項1の発明は、生ごみの収容部と、穀類又はでんぷんの収容部と、粉或いは粒状の遠赤外線放射物質の収容部と、これら収容部に接続された混合装置と、前記混合装置に接続され該混合装置によって形成した混合物を乾燥する熱源を備えた乾燥装置とを備えたことを特徴とする生ごみ資源化処理装置であり、前記穀類又はでんぷんにより生ごみの臭い成分を封じ込めることができ、また遠赤外線放射物質により乾燥効率を向上することができる。
【0035】
請求項2の発明は、前記穀類又はでんぷんの収容部と、前記遠赤外線放射物質の収容部を兼用していることを特徴とする請求項1記載の生ごみ資源化処理装置であり、生ごみと、穀類又はでんぷんと遠赤外線放射物質を均一に混合することができる。
【0036】
請求項3の発明は、生ごみを水分除去して肥料・飼料に利用する生ごみ資源化方法において、前記生ごみに遠赤外線放射物質を混合するとともに、前記水分除去を熱処理により乾燥させることを特徴とする資源化方法であり、遠赤外線放射物質により乾燥効率を向上することができる。
【0037】
請求項4の発明は、前記生ごみに前記遠赤外線放射物質の他に穀類又はでんぷんを混合することを特徴とする請求項3記載の資源化方法であり、前記穀類又はでんぷんにより生ごみの臭い成分を封じ込めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す装置全体の説明図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
1 収容部
2 収容部
7 混合装置
12 乾燥装置
15 ガスバーナ(熱源)
A 生ごみ
B 穀類
C 遠赤外線放射物質
D 混合物
Claims (4)
- 生ごみの収容部と、穀類又はでんぷんの収容部と、粉或いは粒状の遠赤外線放射物質の収容部と、これら収容部に接続された混合装置と、前記混合装置に接続され該混合装置によって形成した混合物を乾燥する熱源を備えた乾燥装置とを備えたことを特徴とする生ごみ資源化処理装置。
- 前記穀類又はでんぷんの収容部と、前記遠赤外線放射物質の収容部を兼用していることを特徴とする請求項1記載の生ごみ資源化処理装置。
- 生ごみを水分除去して肥料・飼料に利用する生ごみ資源化方法において、前記生ごみに遠赤外線放射物質を混合するとともに、前記水分除去を熱処理により乾燥させることを特徴とする資源化方法。
- 前記生ごみに前記遠赤外線放射物質の他に穀類又はでんぷんを混合することを特徴とする請求項3記載の資源化方法。
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---|---|---|---|
JP2002224022A JP2004058027A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | 生ごみ資源化処理装置及び生ごみ資源化方法 |
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JP2002224022A JP2004058027A (ja) | 2002-07-31 | 2002-07-31 | 生ごみ資源化処理装置及び生ごみ資源化方法 |
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JP2004058027A true JP2004058027A (ja) | 2004-02-26 |
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JP (1) | JP2004058027A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8015725B2 (en) * | 2004-09-21 | 2011-09-13 | Dos-I Solutions, S.L. | Method and machine for the sintering and/or drying of powder materials using infrared radiation |
-
2002
- 2002-07-31 JP JP2002224022A patent/JP2004058027A/ja active Pending
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