【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は洗面化粧台に係り、特に洗面化粧台に設けられる水栓金具の構成を見直すことにより、簡易な構成にて、用途や行為に応じて水栓金具の吐水位置と高さを可変させ、洗浄行為を円滑にすることに好適な洗面化粧台に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の洗面化粧台において、水栓金具は、洗面ボウルの上面に構成される平坦部や傾斜部に設置されるのが一般的である。
【０００３】
また、残水によるカビやヌメリの発生を防止することや使い勝手を良くするために特開平９−２６６８６４のように、シャワーホースに連結したシャワーヘッドを鉛直面に設け、さらに手元へ引き出して使用可能なものなどがある。
【０００４】
また、洗面空間を広くするために、特開２００１−０６１６８５では、洗面器上方のキャビネットの底面に回動自在に水栓を取付けたものがある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
従来の一般的な洗面化粧台においては、残水によるカビやヌメリが発生しないよう頻繁に清掃しなければならないとともに、洗面器上面のスペースが水栓金具によって占有され、物置などに利用できないという問題がある。
【０００６】
また、特開平９−２６６８６４においては、水栓金具に水がかかりにくく、また洗面器上面のスペースを有効に利用できるため、洗面器上面に水栓金具を設置する場合に比べ利点が多い。しかも、たとえば洗髪したい時に引き出して第２の支持部にシャワーヘッドを固定すると吐水位置を高くでき洗髪がしやすい。ただし、固定できる支持部が限定されてしまうことや、引き出したまま使用する場合は、両手が使えない。
【０００７】
また、特開２００１−０６１６８５のように回動機構にて左右に回動するものに関しては、ボウル平面上での吐水位置を可変させることができ、使用しない場合には横へ向けることが可能となり、ボウルを広く使用できる。また、昇降機構にて上下に吐水位置を可変できるが、キャビネット内部に昇降のための機構を組み込む必要があり、構成が複雑となるとともに、水栓金具の大きさが大きくなりがちである。
【０００８】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、洗面化粧台に係り、特に洗面化粧台に設けられる水栓金具の構成を見直すことにより、簡易な構成にて、用途や行為に応じて水栓金具の吐水位置と高さを可変させ、洗浄行為を円滑にすることに好適な洗面化粧台を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段及び効果】
上記目的を達成するために本発明は、少なくとも洗面器と該洗面器を載置する台と水栓取付面に回転自在に取付けられる水栓金具とを具備する洗面化粧台において、前記水栓取付面が傾斜または鉛直に構成され、前記水栓金具を回転させた時に水栓金具の吐水部位置の高さが変わることを特徴とする。
【００１０】
この発明によれば、傾斜または鉛直した水栓取付面に水栓金具を取付けるので、昇降機構等複雑な機構を要せずに水栓金具の吐水部位置の高さを変えることができる。
【００１１】
また、本発明の好ましい態様として、前記水栓金具の回転において、水栓金具を奥側に回転させた場合に吐水部位置が下がり、水栓金具を手前側に回転させた場合に吐水部位置が上がることを特徴とする。
手前側に回転させた場合に吐水部位置が上がることで、水栓金具が正面に向いた位置で洗髪に適した吐水高さとし、水栓金具を横に回転させた状態で、水はねが少ない低い吐水高さを得るように構成することができる。
【００１２】
また、本発明の好ましい態様として、前記水栓金具の回転において、水栓金具を奥側に回転させた場合に吐水部位置が上がり、水栓金具を手前側に回転させた場合に吐水部位置が下がることを特徴とする。
手前側に回転させた場合に吐水部位置が下がることで、子供や椅子に座った状態の人が使用しやすい吐水が得られる。
【００１３】
また、本発明の好ましい態様として、前記水栓取付面を有する部材が回転可能であることを特徴とする。
水栓金具を手前側に回転させた場合に上がるか下がるかの選択が、水栓取付面を有する部材自身を回転させることでできるので、構成が容易である。
【００１４】
また、本発明の好ましい態様として、前記水栓金具が本体部と吐水部とからなり、吐水部が本体軸に対して、回転することを特徴とする。
吐水部を本体軸に対して回転できる構成とすることにより、水栓金具を回転させ好みの吐水部の位置・高さにした後にさらに、吐水方向も変えることができる。
【００１５】
また、本発明の好ましい態様として、前記吐水部と前記本体部とが前記本体部の内部に挿通されたシャワーホースにより前記吐水部を着脱自在に構成され、前記吐水部が引き伸ばせることを特徴とする。
吐水位置の高さの変化と、左右方向の位置の移動に加え、さら前後方向も加えた方向への位置変化が可能となり、洗面器上部でかなり広い範囲での吐水が得られる。
【００１６】
また、本発明の好ましい態様として、前記水栓金具の本体部の最も下方となる面に、水抜き穴を設けたことを特徴とする。
ハンドシャワーの出し入れの際にシャワーホース３に付着して水栓本体部２ｂ内に侵入した水滴を、水栓本体部２ｂの外に排出することができる。
【００１７】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施の例を図１から図１８を用いて説明する。
図１は本発明における洗面化粧台において、特に水栓金具２を手前側に回動させて吐水高さを高くした状態の例を示している。
洗面化粧台は水栓パネル１、水栓金具２、洗面器４、洗面器を載置する台（キャビネット）（図示せず）等から構成される。
ここで、水栓パネル１には水栓取付面１ａが構成され、水栓取付面１ａには水栓金具２を取り付けるための貫通穴１ｂが設けられる。貫通穴１ｂには水栓金具２の基部が挿通され、左右方向に回動自在に固定される。この際、水栓金具２と水栓パネル１との間には、水侵入防止のパッキン５が設けられ、水栓金具２は、水栓パネル１の背面側からナット６等によって固定される。
【００１８】
水栓取付面１ａは、後方下方に傾斜する傾斜角βを有している。これにより、水栓取付面に取り付けられた水栓金具を、左右方向に回動することで、水栓金具２の先端の高さが可変し、吐水高さを変えることができる。
【００１９】
図１では、水栓金具２を手前側に回動させて吐水高さを高くした状態の例を示しているのに対して、図２では、水栓金具２を奥側へ回動させ、吐水高さを低くした状態の例を示している。
【００２０】
また、水栓取付面１ａと水栓金具２の上面との間にできるクリアランス７が、水栓金具２の回動に関わらず一定に保たれるように、水栓取付面１ａと水栓金具２の回動する平面を平行にするのが、回動させる際にガタツキがあった場合でも水栓金具２の上面が水栓取付面１ａにこすることがないので好ましい。
また、水栓取付面１ａと水栓金具２の上面が略平行に構成し、その上で水栓金具２の回動平面と、吐水方向軸１２が９０°で直交するように構成し、かつ吐水角αと水栓パネル１の傾斜角βとを同一にすれば、使用者は水栓金具を回動させても吐水する際に吐水の方向の予測ができ、また、意匠上も好ましいものとなる。
【００２１】
図３は、水栓金具２を奥側に回動させ、さらに、吐水部２ａを水栓金具本体部２ｂに対して回転させた図を示す。
この場合において、水栓金具２の吐水部２ａの最大半径２ｈが前記クリアランス７を越えないように構成すれば、吐水部２ａを回転させた際に水栓取付面１ａにこすることがないので好ましい。
水栓金具２を手前側に位置させ、吐水部２ａを回転させた状態で奥側に回動させた場合も水栓取付面１ａにこすることがない。
この最大半径２ｈがクリアランス７を越えないようにする構成によって、水栓金具２を回動させ好みの吐水位置・高さにした後にさらに、吐水方向も変えることができる。
【００２２】
図４は、シャワーホース付の例を示す。
水栓金具２は吐水部２ａと本体部２ｂからなり、水栓パネル１の内部から本体部２ｂの内部にかけてシャワーホース３が挿通され、シャワーホース３は吐水部２ａに固定されるようにする。この構成により水栓金具２は、吐水部２ａが引き出し可能なので、ハンドシャワーとして使用することができる。
また上記構成において、水栓金具２の本体部２ｂの最も下方となる面に、水抜き穴２ｃを設けることにより、ハンドシャワーの出し入れの際にシャワーホース３に付着して水栓本体部２ｂ内に侵入した水滴を、水栓本体部２ｂの外に排出することができる。この場合に水抜き穴２ｃから排出された水滴が洗面器４内に流れるよう、水栓金具２と洗面器４の配置を水抜き穴２ｃが洗面器４のボウルの範囲内に位置するように構成するとよい。
さらに、水栓本体部２ｂの根元付近で、水栓パネル１の貫通穴１ｂより内側に構成される部分については、シャワーホース３の通路の後方に切欠き部２ｄを設け、またＲ部２ｅを構成すると、シャワーホース３の引き出し、引き込みを円滑に行うことができる。
【００２３】
図５は、水栓金具の高さと位置の変動関係を図式した側方断面図である。
この時、鉛直面と吐水方向のなす角度を吐水角α、水平面と水栓取付け面１ａの傾斜角β、水栓傾斜角θ、水栓長さＬ、壁面９からの上昇時水栓前出寸法ｘ１、下方時水栓前出寸法ｘ２、水栓前出変位量ｘ３、洗面器４のあふれ面４ａからの上昇時水栓高ｙ１、下方時水栓高ｙ２、水栓高変位量ｙ３で表すとする。
吐水角αと水栓取付け面１ａの傾斜角βが同じ場合には、水栓傾斜角θ＝α＝βで表すことができる。
また、水栓前出変位量ｘ３＝上昇時水栓前出寸法ｘ１−下方時水栓前出寸法ｘ２＝Ｌｃｏｓθで表される。
同様に、水栓高変位量ｙ３＝上昇時水栓高ｙ１−下方時水栓高ｙ２＝Ｌｓｉｎθで求められる。
【００２４】
図６は、吐水高さを更に確保するための例を示す。
吐水高さを更に確保するため吐水部２ａと本体部２ｂの間に伸縮部材１０を設けるようにする。この構成によれば、水栓金具２の水栓長さＬを短く構成した場合においても、伸縮部材１０が伸びることにより、より高く、より手前側に吐水部２ａを引き出すことができる。
この伸縮部材１０がパイプ状のものである場合は、吐水部２ａを戻す際に本体部２ｂに内包されるように構成するのが好ましい。
【００２５】
また、図７に示すように、水栓金具２を奥側に回転させた状態で、洗面器４の左右方向の中央に吐水部２ａが配置されるように構成し、また、図８に示すように、水栓金具２が正面に向いた位置では、左右どちらかの方向に水栓金具２の水栓金具長さＬ分（吐水口の中心から水栓金具の回転中心距離）だけ吐水部２ａがオフセットされるようにすれば、通常の低い吐水の場合は、洗面化粧台の中央から吐水されるので、使用者は洗面化粧台の真正面に自然な位置で立って使用することができ、また、洗髪時には、吐水部２ａの位置が左右どちらかにオフセットされるので、頭を洗面器の中へ入れた状態で水栓金具２と頭とが干渉せず、洗面器４と吐水部２ａの間を広く取ることができる。また、図８（２）のように水栓金具２の吐水部２ａを回転させ洗面器の中心側に向けると使い易い。
【００２６】
これまで水栓取付面が水栓パネルに傾斜状に構成されている例を示してきたが、パネルまたは洗面器の鉛直面、あるいは、オーバーハング状に設けられた棚部の裏面、あるいは、水栓金具を取付ける別部材に水栓取付面を構成してもよい。
【００２７】
図９は水栓取付面を洗面器４ボウル面側後方のパネルの鉛直面上に構成し、さらに水栓金具２が奥側にある状態を示している。この場合、吐水部の高さは低くなる。
図１０は、図９の水栓金具２が手前側にある状態を示し、吐水部の高さは高くなる。
図１１および図１２は、それぞれのＱ視正面図である。
【００２８】
本実施例における水栓金具２は、洗面器４後方のパネルの垂直部と斜め後方の傾斜部とで形成される凹部１ｃに略沿う屈曲部２ｆを有し、回動自在に取り付けられている。こうすると水栓金具が奥側に回転させた場合に、水栓金具２の屈曲部２ｆと洗面器の凹部１ｃとの納まりが良く意匠性が向上する。
また、水栓取付面はパネルに限定されるものではなく、洗面器側後方の面に取付けてもよい。
【００２９】
図１３および図１４には、オーバーハング状に形成された棚部の裏面に水栓取付面を手前側が下がる傾斜状に構成し、水栓金具２を取付けた例を示す。
図１３に示すように水栓金具を手前側に回動すると吐水部２ａの高さが低くなり、図１４に示すように水栓金具を奥側に回動すると吐水部２ａの高さが高くなる。
この実施例の場合のように、水栓金具２を手前側に回動し吐水部２ａの高さを低くすることによって、子供や椅子に座った状態の人が使用しやすい吐水が得られる。
【００３０】
図１５、図１６、図１７には、別部材のスペーサー傾斜面１０ａに水栓金具２が取り付けられている例を示す。
図１５および図１６は、水栓取付け面を下方面に構成し、図１７は水栓取付け面１ａを鉛直面に構成している。
本実施例においては、水栓取付け面１ａに、スペーサー１３を取付け、さらにスペーサー１３のスペーサー傾斜面１３ａに水栓金具２が取り付けられている。スペーサー１３は水栓取付け面１ａに対して回動可能であり、かつ任意の回動角にて回動を規制する手段を備え固定できるものが好ましい。
そして、水栓金具２はスペーサー傾斜面１３ａに対し回動自在に取り付けられる。
この構成により、水栓金具２を手前側に回転させた場合に上がるか下がるかの選択が、スペーサー１３自身を回転させることでできるので、構成が容易である。
【００３１】
即ち図１５のようにスペーサー傾斜面１３ａを手前側が高くなるように構成すれば、水栓金具２は手前側に回動した場合に吐水高さを高く、奥側に回動した場合に吐水高さを低く構成することができる。
図１６は図１５とは逆の例を示している。
また図１７は、水栓取付け面１ａ鉛直面に構成した例であるが、この場合にも水栓金具２の回動による吐水高さの高低をスペーサー１３の回転により選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明における洗面化粧台において、特に水栓金具２を手前側に回動させて吐水高さを高くした状態の例を示す側方断面図である。
【図２】水栓金具２を奥側に回動させて吐水高さを低くした状態の例を示す側方断面図である。
【図３】水栓金具２を奥側に回動させて吐水高さを低くし、かつ吐水方向を上向きにした状態の例を示す側方断面図である。
【図４】吐水部をシャワーヘッドとして引き出した状態を示す側方断面図である。
【図５】水栓金具の高さと位置の変動関係を図式した側方断面図である。
【図６】吐水高さを更に確保するための伸縮部材を設けた状態を示す側方断面図である。
【図７】吐水部を洗面器の左右方向の中央に配置した正面図である。
【図８】水栓金具を起立させ吐水部を回転させた状態を示した正面図である。
【図９】他の一実施例において水栓金具を奥側へ配置した状態を示す平面図である。
【図１０】水栓金具を手前側へ回転させた状態を示す平面図である。
【図１１】水栓金具を奥側へ回転させた状態を示すＱ視正面図である。
【図１２】水栓金具を手前側へ回転させた状態を示すＱ視正面図である。
【図１３】水栓金具を手前側に配置した状態を示す側面図である。
【図１４】水栓金具を奥側に配置した状態を示す側面図である。
【図１５】水栓金具を傾斜面を有する部材に取付けた一例を示す側面図である。
【図１６】傾斜面を有する部材を回転させた例を示す側面図である。
【図１７】傾斜面を有する部材を用いたさらに別の一例を示す側面図である。
【図１８】従来例の洗面化粧台の水栓金具の取付け状態を示す側面図である。
【図１９】従来例の洗面化粧台の水栓金具の取付け状態を示す側面図である。
【図２０】従来例の洗面化粧台の水栓金具の取付け状態を示す側面図である。
【符号の説明】
１…水栓パネル、１ａ…水栓取付け面、１ｂ…貫通穴、１ｃ…凹部、２…水栓金具、２ａ…吐水部、２ｂ…本体部、２ｃ…排水穴、２ｄ…切欠部、２ｅ…Ｒ部、２ｆ…屈曲部、２ｈ…吐水部の最大半径、３…シャワーホース、４…洗面器、４ａ…あふれ面、５…パッキン、６…ナット、７…クリアランス、８…ミラーパネル、９…壁面、１０…伸縮部材、１１…回動軸、１２…吐水方向軸、１３…スペーサー
α…吐水角、β…傾斜角、θ…水栓傾斜角、Ｌ…水栓長さ
ｘ１…上昇時水栓前出寸法、ｘ２…下方時水栓前出寸法、ｘ３…水栓前出変位量
ｙ１…上昇時水栓高、ｙ２…下方時水栓高、ｙ３…水栓高変位量
Ｐ…水栓取付け面目視方向１、Ｑ…水栓取付け面目視方向２[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a vanity stand, particularly by reviewing the configuration of a faucet provided in a vanity stand, with a simple configuration, it is possible to change the water discharge position and height of the faucet according to applications and actions. The present invention relates to a vanity table suitable for facilitating a washing operation.
[0002]
[Prior art]
In a conventional vanity stand, the faucet fitting is generally installed on a flat portion or an inclined portion formed on the upper surface of the washbasin.
[0003]
Also, as shown in JP-A-9-266864, a shower head connected to a shower hose is provided on a vertical surface to prevent the occurrence of mold and slime due to residual water and to improve usability. There are things.
[0004]
In addition, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-061685 discloses a case in which a water faucet is rotatably mounted on a bottom surface of a cabinet above a wash basin in order to enlarge a wash space.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Conventional vanities need to be cleaned frequently to prevent mold and slime from remaining water, and the space on the top of the basin is occupied by faucet fittings and cannot be used for storage. There is.
[0006]
Further, in Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-266864, water is less likely to be applied to the faucet and the space on the upper surface of the basin can be used effectively, so that there are many advantages as compared with the case where the faucet is installed on the upper surface of the basin. In addition, for example, when the hair is to be washed out and pulled out and the shower head is fixed to the second support portion, the water discharge position can be raised and the hair can be easily washed. However, if the supporting portion that can be fixed is limited, or if the device is used while being pulled out, both hands cannot be used.
[0007]
In addition, as for the one that is rotated left and right by the rotation mechanism as in JP-A-2001-061685, the water discharge position on the bowl plane can be changed, and when not used, it can be turned sideways. , Bowl can be used widely. In addition, although the water discharge position can be changed up and down by the elevating mechanism, a mechanism for elevating and lowering must be incorporated in the cabinet, which complicates the configuration and tends to increase the size of the faucet fitting.
[0008]
The present invention has been made in order to solve the above-mentioned problems, and an object of the present invention relates to a vanity stand, particularly by reviewing the configuration of a faucet provided in the vanity stand, with a simple configuration. Another object of the present invention is to provide a vanity that is suitable for facilitating a cleaning operation by changing a water discharge position and a height of a water faucet according to a use or an action.
[0009]
Means and effects for solving the problem
In order to achieve the above object, the present invention provides a vanity stand including at least a basin, a base on which the basin is mounted, and a faucet bracket rotatably mounted on a faucet mounting surface. The surface is configured to be inclined or vertical, and when the faucet is rotated, the height of the water discharge part position of the faucet varies.
[0010]
According to the present invention, since the faucet fitting is attached to the inclined or vertical faucet attaching surface, the height of the water discharge part position of the faucet fitting can be changed without requiring a complicated mechanism such as an elevating mechanism.
[0011]
Further, as a preferred embodiment of the present invention, in the rotation of the faucet fitting, the water spouting part position is lowered when the faucet fitting is rotated backward, and the water spouting part position when the faucet fitting is rotated forward. Is characterized by rising.
When the water spouting part is raised to the front side, the water spout rises to a position suitable for washing hair at the position where the water faucet is facing the front, and the water spatter is rotated while the water faucet is rotated sideways. It can be configured to obtain a small low spout height.
[0012]
Further, as a preferred embodiment of the present invention, in the rotation of the faucet fitting, the position of the water spouting part rises when the faucet fitting is rotated backward, and the position of the spouting part when the faucet fitting is rotated forward. Is reduced.
By lowering the position of the water discharge unit when the water is rotated toward the front side, water discharge that can be easily used by a child or a person sitting on a chair can be obtained.
[0013]
In a preferred aspect of the present invention, the member having the faucet mounting surface is rotatable.
When the faucet fitting is rotated to the front side, it is possible to select whether to raise or lower by rotating the member having the faucet mounting surface itself, so that the configuration is easy.
[0014]
In a preferred aspect of the present invention, the faucet fitting includes a main body portion and a water discharging portion, and the water discharging portion rotates with respect to the main body axis.
By making the water discharge part rotatable with respect to the main body axis, the water discharge direction can be further changed after the faucet is rotated to a desired position and height of the water discharge part.
[0015]
Further, as a preferred aspect of the present invention, the water discharging portion and the main body portion are configured so that the water discharging portion is detachable by a shower hose inserted through the inside of the main body portion, and the water discharging portion can be extended. I do.
In addition to the change of the height of the water discharge position and the movement of the position in the left-right direction, the position can be changed in the direction including the front-rear direction, so that water can be discharged over a considerably wide area in the upper part of the basin.
[0016]
In a preferred aspect of the present invention, a drain hole is provided on the lowermost surface of the main body of the faucet.
Water drops adhering to the shower hose 3 and entering the faucet body 2b when the hand shower is taken in and out can be discharged out of the faucet body 2b.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
A preferred embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
FIG. 1 shows an example of a bathroom vanity according to the present invention, particularly in a state in which the water faucet 2 is turned to the near side to increase the water discharge height.
The vanity table includes a faucet panel 1, a faucet fitting 2, a basin 4, and a table (cabinet) (not shown) on which the basin is placed.
Here, the faucet panel 1 is provided with a faucet mounting surface 1a, and the faucet mounting surface 1a is provided with a through hole 1b for mounting the faucet fitting 2. The base of the faucet fitting 2 is inserted into the through hole 1b, and is fixed to be rotatable in the left-right direction. At this time, a packing 5 for preventing water intrusion is provided between the faucet fitting 2 and the faucet panel 1, and the faucet fitting 2 is fixed from the back side of the faucet panel 1 by a nut 6 or the like.
[0018]
The faucet mounting surface 1a has an inclination angle β inclined downward and rearward. Thus, by rotating the faucet fitting attached to the faucet attachment surface in the left-right direction, the height of the tip of the faucet fitting 2 can be changed, and the water discharge height can be changed.
[0019]
FIG. 1 shows an example in which the water faucet 2 is turned to the front side to increase the water discharge height, whereas in FIG. 2, the water faucet 2 is turned to the back side, The example of the state which made the water discharge height low was shown.
[0020]
Further, the faucet mounting surface 1a and the faucet fitting are so arranged that the clearance 7 formed between the faucet mounting surface 1a and the upper surface of the faucet fitting 2 is kept constant regardless of the rotation of the faucet fitting 2. It is preferable to make the rotating planes of 2 parallel so that the upper surface of the faucet fitting 2 does not rub against the faucet mounting surface 1a even if there is rattling during the rotation.
Further, the faucet mounting surface 1a and the upper surface of the faucet fitting 2 are configured to be substantially parallel to each other, and the rotation plane of the faucet fitting 2 and the water discharge direction axis 12 are configured to be orthogonal to each other at 90 °, and If the water discharge angle α and the inclination angle β of the faucet panel 1 are the same, the user can predict the direction of water discharge at the time of water discharge even by rotating the faucet fitting, and is also preferable in design. It becomes.
[0021]
FIG. 3 shows a view in which the faucet fitting 2 is rotated to the back side, and the water spouting section 2a is further rotated with respect to the faucet fitting main body 2b.
In this case, if the maximum radius 2h of the water discharge portion 2a of the water faucet fitting 2 is configured not to exceed the clearance 7, the water faucet mounting surface 1a will not be rubbed when the water discharge portion 2a is rotated. preferable.
Even when the faucet fitting 2 is located on the near side and the spout 2a is rotated to the back side while being rotated, the faucet mounting surface 1a is not rubbed.
With the configuration in which the maximum radius 2h does not exceed the clearance 7, the water discharge direction can be further changed after turning the faucet fitting 2 to a desired water discharge position and height.
[0022]
FIG. 4 shows an example with a shower hose.
The faucet fitting 2 includes a water discharge section 2a and a main body 2b, and a shower hose 3 is inserted from inside the water faucet panel 1 to inside the main body 2b, and the shower hose 3 is fixed to the water discharge section 2a. With this configuration, the faucet fitting 2 can be used as a hand shower since the water discharge part 2a can be pulled out.
Further, in the above configuration, a drain hole 2c is provided on the lowermost surface of the main body 2b of the faucet fitting 2, so that the water adhering to the shower hose 3 when the hand shower is taken in and out, the inside of the faucet main body 2b. Can be discharged out of the faucet body 2b. In this case, the faucet fitting 2 and the basin 4 are arranged such that the drain hole 2c is positioned within the bowl of the basin 4 so that the water droplets discharged from the drain hole 2c flow into the basin 4. It is good to configure.
Furthermore, a cut-out portion 2d is provided behind the passage of the shower hose 3 in a portion near the base of the faucet main body 2b and inside the through-hole 1b of the faucet panel 1, and an R portion 2e is provided. With this configuration, the shower hose 3 can be smoothly pulled out and pulled in.
[0023]
FIG. 5 is a side cross-sectional view schematically illustrating the relationship between the height and the position of the faucet fitting.
At this time, the angle between the vertical plane and the water discharge direction is defined as the water discharge angle α, the inclination angle β between the horizontal plane and the faucet mounting surface 1a, the faucet inclination angle θ, the faucet length L, and the upward movement of the faucet from the wall surface 9. Dimension x1, downward faucet forward dimension x2, faucet forward displacement x3, rising faucet height y1 from overflow surface 4a of basin 4, downward faucet height y2, faucet high displacement amount y3 It is assumed that
When the water discharge angle α and the inclination angle β of the faucet mounting surface 1a are the same, the faucet inclination angle θ = α = β can be expressed.
Further, the faucet forward displacement amount x3 = the rising faucet forward dimension x1—the lower faucet forward dimension x2 = Lcos θ.
Similarly, the faucet high displacement amount y3 = the rising faucet height y1−the downward faucet height y2 = Lsin θ.
[0024]
FIG. 6 shows an example for further securing the water discharge height.
In order to further secure the water discharge height, the elastic member 10 is provided between the water discharge part 2a and the main body part 2b. According to this configuration, even when the faucet length L of the faucet fitting 2 is configured to be short, the water discharge part 2a can be drawn higher and more toward the front side by the extension of the elastic member 10.
When the elastic member 10 has a pipe shape, it is preferable that the elastic member 10 be included in the main body 2b when returning the water discharging section 2a.
[0025]
Further, as shown in FIG. 7, the water spout 2a is arranged at the center in the left-right direction of the basin 4 in a state where the faucet fitting 2 is rotated to the back side, and is shown in FIG. As described above, at the position where the faucet fitting 2 faces the front, the water discharging portion in the left or right direction by the faucet fitting length L of the faucet fitting 2 (the rotation center distance of the faucet fitting from the center of the spout). If 2a is offset, in the case of normal low water spouting, water is spouted from the center of the vanity, so that the user can stand and use in a natural position directly in front of the vanity, In addition, at the time of washing the hair, the position of the water spouting section 2a is offset to the left or right, so that the faucet fitting 2 and the head do not interfere with each other when the head is placed in the basin, and the basin 4 and the water spouting section 2a Can be widely taken. In addition, as shown in FIG. 8 (2), it is easy to use when the water discharging part 2a of the faucet fitting 2 is rotated and directed toward the center of the basin.
[0026]
Up to now, the faucet mounting surface has been shown to be inclined on the faucet panel, but the vertical surface of the panel or washbasin, or the back surface of the overhanging shelf, or the water The faucet attachment surface may be formed on a separate member for attaching the stopper.
[0027]
FIG. 9 shows a state in which the faucet mounting surface is formed on the vertical surface of the panel on the rear side of the basin 4 on the bowl surface side, and the faucet fitting 2 is further on the back side. In this case, the height of the water discharge part becomes low.
FIG. 10 shows a state in which the faucet fitting 2 of FIG. 9 is on the near side, and the height of the water discharge section is increased.
FIG. 11 and FIG. 12 are Q front views of the respective components.
[0028]
The faucet fitting 2 in the present embodiment has a bent portion 2f substantially along a concave portion 1c formed by a vertical portion of a panel behind the wash basin 4 and an inclined portion obliquely rearward, and is rotatably attached. . In this way, when the faucet is rotated backward, the bent portion 2f of the faucet 2 and the recess 1c of the wash basin fit well and the design is improved.
Further, the faucet mounting surface is not limited to the panel, and may be mounted on the surface on the rear side of the basin.
[0029]
FIGS. 13 and 14 show an example in which the faucet mounting surface is formed on the back surface of the overhang-shaped shelf so as to be inclined so that the front side is lowered, and the faucet fitting 2 is mounted.
As shown in FIG. 13, when the faucet is turned to the near side, the height of the water spouting section 2 a is reduced. When the faucet is turned to the back side as shown in FIG. 14, the height of the spouting section 2 a is increased. Become.
As in the case of this embodiment, by rotating the faucet fitting 2 toward the front side to lower the height of the water discharge section 2a, water discharge that is easy for a child or a person sitting on a chair to use can be obtained.
[0030]
FIGS. 15, 16, and 17 show examples in which the faucet fitting 2 is attached to the spacer inclined surface 10a of another member.
15 and 16 show the faucet mounting surface on the lower surface, and FIG. 17 shows the faucet mounting surface 1a on the vertical surface.
In this embodiment, the spacer 13 is attached to the faucet attachment surface 1a, and the faucet fitting 2 is attached to the spacer inclined surface 13a of the spacer 13. It is preferable that the spacer 13 is rotatable with respect to the faucet mounting surface 1a, and is provided with a means for restricting rotation at an arbitrary rotation angle and can be fixed.
Then, the faucet fitting 2 is rotatably attached to the spacer inclined surface 13a.
According to this configuration, when the faucet fitting 2 is rotated to the front side, it is possible to select whether to raise or lower by rotating the spacer 13 itself, so that the configuration is easy.
[0031]
In other words, if the spacer inclined surface 13a is configured so that the front side is higher as shown in FIG. 15, the water faucet 2 has a higher water discharge height when turned toward the front side, and has a higher water discharge height when turned toward the back side. The height can be reduced.
FIG. 16 shows an example opposite to that of FIG.
FIG. 17 shows an example in which the water faucet mounting surface 1a is arranged in a vertical plane. In this case as well, the level of the water discharge height due to the rotation of the water faucet fitting 2 can be selected by rotating the spacer 13.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view showing an example of a bathroom vanity according to the present invention, particularly in a state in which a faucet fitting 2 is turned to the near side to increase a water discharge height.
FIG. 2 is a side sectional view showing an example of a state in which a water spout height is lowered by rotating a faucet fitting 2 to a rear side.
FIG. 3 is a side sectional view showing an example of a state in which the faucet fitting 2 is turned to the back side to lower the water discharge height and the water discharge direction is directed upward.
FIG. 4 is a side sectional view showing a state in which a water discharge unit is drawn out as a shower head.
FIG. 5 is a side sectional view schematically illustrating a variation relationship between a height and a position of a faucet fitting.
FIG. 6 is a side sectional view showing a state in which a telescopic member for further securing a water discharge height is provided.
FIG. 7 is a front view in which a water spouting portion is arranged at the center in the left-right direction of the basin.
FIG. 8 is a front view showing a state in which the faucet is raised and the water discharge section is rotated.
FIG. 9 is a plan view showing a state in which the faucet is disposed on the back side in another embodiment.
FIG. 10 is a plan view showing a state in which the faucet is rotated to the near side.
FIG. 11 is a front view as viewed in Q, showing a state in which the faucet is rotated to the back side.
FIG. 12 is a front view as viewed in Q, showing a state in which the faucet fitting has been rotated to the near side.
FIG. 13 is a side view showing a state in which the faucet is arranged on the near side.
FIG. 14 is a side view showing a state where the faucet is disposed on the back side.
FIG. 15 is a side view showing an example in which the faucet is attached to a member having an inclined surface.
FIG. 16 is a side view showing an example in which a member having an inclined surface is rotated.
FIG. 17 is a side view showing still another example using a member having an inclined surface.
FIG. 18 is a side view showing a state in which a faucet of a conventional vanity stand is attached.
FIG. 19 is a side view showing a state of attachment of a faucet fitting of a conventional vanity stand.
FIG. 20 is a side view showing an attached state of a faucet of a conventional vanity stand.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... faucet panel, 1a ... faucet mounting surface, 1b ... through hole, 1c ... recessed part, 2 ... faucet fitting, 2a ... water discharge part, 2b ... main body part, 2c ... drain hole, 2d ... notch part, 2e ... R part, 2f ... bent part, 2h ... maximum radius of water discharge part, 3 ... shower hose, 4 ... wash basin, 4a ... overflow surface, 5 ... packing, 6 ... nut, 7 ... clearance, 8 ... mirror panel, 9 ... Wall surface, 10 ... Elastic member, 11 ... Rotation axis, 12 ... Water discharge direction axis, 13 ... Spacer α ... Water discharge angle, β ... Inclination angle, θ ... Faucet inclination angle, L ... Faucet length x1 ... Water rising Plug front protruding dimension, x2: downward faucet front protruding dimension, x3: faucet front protruding displacement amount y1: rising faucet height, y2: downward faucet height, y3: faucet high displacement amount P: faucet Mounting surface viewing direction 1, Q ... faucet mounting surface viewing direction 2
