JP2004055907A - パワー素子の冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却フィンひいては冷却装置の全体を小形化する。
【解決手段】本発明のパワー素子の冷却装置11は、熱伝導性が良い金属をダイカスト成形することにより形成された冷却フィン12を備え、この冷却フィン12に当接するようにパワー素子18を設けると共に、プリント配線基板29を取り付ける基板取付部材13を冷却フィン12に取り付け、そして、冷却フィン12にカバー部材14をパワー素子18、プリント配線基板29及び基板取付部材13を覆うように取り付けたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明のパワー素子の冷却装置11は、熱伝導性が良い金属をダイカスト成形することにより形成された冷却フィン12を備え、この冷却フィン12に当接するようにパワー素子18を設けると共に、プリント配線基板29を取り付ける基板取付部材13を冷却フィン12に取り付け、そして、冷却フィン12にカバー部材14をパワー素子18、プリント配線基板29及び基板取付部材13を覆うように取り付けたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パワートランジスタやパワーMOSFETなどのパワー素子から発生する熱を良好に放熱する機能を備えたパワー素子の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のパワー素子の冷却装置の一例として、実公平6−17308号公報に記載された装置がある。この公報の装置においては、図9及び図10に示すような形状のヒートシンク1を形成し、このヒートシンク1の底壁2の図10中の下面にパワートランジスタ3を取り付けている。上記ヒートシンク1には、多数の放熱体4が一体に設けられていると共に、被取付部品に取り付けるためのフランジ部5が一体に設けられ、更に、プリント配線基板6を収容固定するケース7が一体に設けられている。上記プリント配線基板6には、パワートランジスタ3のリード3aが半田付けされている。
【0003】
上記公報の装置において、プリント配線基板6にパワートランジスタ3のリード3aを半田付けする場合、図10に示す構成を上下反対にした状態で半田付けを実行する。このとき、半田たれが発生すると、たれた半田がパワートランジスタ3のリード3aとヒートシンク1の底壁2とに掛かり、両者の間が短絡してしまうことがあった。
【0004】
この対策としては、パワートランジスタ3のリード3aに絶縁チューブを被せるという対策が実行されてきた。この対策によれば、半田付け時に半田たれが発生しても、短絡を防止できる。しかし、上記対策の場合、リード3aに絶縁チューブを被せるという作業が増えると共に、部品点数が多くなるので、やはり製造コストが高くなるという欠点があった。
【0005】
このような半田たれの問題点を防止する装置として、本発明者は、特願2000−128008を出願している。この出願の装置では、被取付部品に取り付けるためのものであって樹脂で形成された取付部材を、冷却フィンに取り付けると共に、上記取付部材に、パワー素子の本体部を嵌合させる開口部を形成し、この開口部の縁部に、パワー素子のリードと冷却フィンとの間に位置するように平板部を形成した。この構成の場合、パワー素子のリードの半田付け時に半田たれが発生したとしても、たれた半田を上記平板部で受けることができるから、短絡を防止できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記出願の装置では、冷却フィンとして、例えばアルミを押し出し加工することにより形成されたものを使用しているので、冷却フィンの形状にかなり制約がある。このため、冷却フィンの大きさがどうしても大きくなってしまうことから、装置全体を小形化することができないという問題点があった。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷却フィンひいては冷却装置の全体を小形化することができるパワー素子の冷却装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、冷却フィンとして、熱伝導性が良い金属をダイカスト成形することにより形成された冷却フィンを用いるように構成したので、冷却フィンの形状の自由度が高くなり、冷却フィンひいては冷却装置全体の大きさを小形化することができる。そして、プリント配線基板を取り付けるための基板取付部材と、パワー素子、プリント配線基板及び基板取付部材を覆うカバー部材とを樹脂で形成したので、本発明者が既に出願したパワー素子の冷却装置と同様にして、半田たれに対する短絡防止対策を容易に施すことができる。
【0009】
請求項2の発明によれば、カバー部材に、被取取付部品に取り付けるためのフランジ部を一体に形成すると共に、冷却フィンに、被取取付部品に取り付けるためのフランジ部を一体に形成し、そして、カバー部材のフランジ部と冷却フィンのフランジ部とを重ねた状態で、被取取付部品に、ねじにより共締めするように構成したので、カバー部材を冷却フィンに強固に取り付けることができる。
【0010】
請求項3の発明によれば、冷却フィンにパワー素子及び基板取付部材を収容する収容凹部を設けたので、基板取付部材を冷却フィンに容易に取り付けることができる。
【0011】
請求項4の発明によれば、冷却フィンに、パワー素子及び基板取付部材をねじ止めするためのねじ孔を設けると共に、このねじ孔を非貫通孔とするための凸部を設けたので、パワー素子及び基板取付部材用のねじ孔を非貫通孔とすることができ、シール性能を向上できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施例について、図1ないし図7を参照しながら説明する。本実施例は、例えば自動車用空気調和装置(エアコン)に組み込まれたブロワモータをスイッチングするパワートランジスタの冷却装置である。まず、図1は、本実施例のパワートランジスタの冷却装置の縦断面構造を示す図である。この図1に示すように、パワートランジスタの冷却装置11は、アルミダイカスト製の冷却フィン12と、この冷却フィン12に取り付けられた樹脂製の基板取付部材13と、冷却フィン12に取り付けられた樹脂製のカバー部材14とから構成されている。
【0013】
上記冷却フィン12は、図2(a)及び(b)にも示すように、内部に収容凹部15aが形成されたほぼ矩形状のベース部15と、このベース部15の図1中の下面に一体に多数突設された凸状フィン部16と、ベース部15の図1中の上部開口縁部に鍔状をなすように一体に形成されたフランジ部17とから構成されている。
【0014】
この冷却フィン12は、熱伝導性が良い金属、例えばアルミをダイカスト成形することにより形成されている。尚、アルミ以外の熱伝導性が良い金属を用いても良いことは勿論である。
【0015】
上記冷却フィン12の収容凹部15aの内部には、図1に示すように、パワートランジスタ(パワー素子)18と前記基板取付部材13とが収容されるように構成されている。収容凹部15aの底部には、図2(a)に示すように、右端部に基板取付部材13を取り付けるためのねじ19を螺挿するねじ孔15bが形成され、左部にパワートランジスタ18を取り付けるためのねじ20を螺挿するねじ孔15cが形成され、左端部の図2(a)中の上下部位に基板取付部材13の位置決め用の凹部15d、15dが形成されている。
【0016】
そして、ベース部15の図1中の下面には、上記ねじ孔15b、15cを非貫通孔(即ち、貫通していない孔)とするために必要な肉厚を確保するための凸部21、22が突設されている。
【0017】
また、冷却フィン12のフランジ部17の左右の部分には、図1及び図2(a)に示すように、外部の被取付部品に取り付けるための取付孔23、23が貫通するように形成されている。尚、上記外部の被取付部品は、例えば自動車の空気調和装置の送風ダクトなどである。そして、上記フランジ部17の左右の部分の端面部には、図2(a)及び(b)に示すように、前記カバー部材14に設けられた4個の係合爪24(図6(a)及び(b)参照)を係合させるための4個の係合凸部25が形成されている
また、パワートランジスタ18は、図1に示すように、本体部である矩形状のパッケージ部18aと、このパッケージ部18aの右端部から突設された3本のほぼL字状をなすリード18bとから構成されている。このパワートランジスタ18は、冷却フィン12のベース部15の収容凹部15aの内底面に当接させるようにして、ねじ19により締め付け固定される構成となっている。
【0018】
一方、基板取付部材13は、樹脂である例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)で形成されており、冷却フィン12の収容凹部15a内にほぼぴったりと収容可能な程度の大きさのほぼ矩形状の枠状部材である。この基板取付部材13の中央部分には、図3(a)及び(b)に示すように、前記パワートランジスタ18のパッケージ部18aを嵌合させるためのほぼ矩形状の開口部26が形成されている。
【0019】
また、基板取付部材13の図3(a)中の右端部には、ねじ19を挿通させるための貫通孔27が形成されている。この構成の場合、基板取付部材13を収容凹部15a内に収容した状態で、ねじ19を貫通孔27に挿通させて収容凹部15aのねじ孔15bに螺挿して締め付けることにより、基板取付部材13を冷却フィン12にねじ止めする構成となっている。尚、基板取付部材13の下面(図3(b)中右側面)には、前記冷却フィン12の位置決め凹部15d、15dに嵌合する2個の位置決め凸部13a、13bが突設されている。
【0020】
また、基板取付部材13の上面における開口部26の図3(a)中の右端部分には、パワートランジスタ18のリード18bを囲むようにリードガイド28が上方へ向けて突設されている。このリードガイド28には、図3及び図4にも示すように、3本のリード18bを互いに仕切る仕切り壁部28a、28aが突設されている。上記リードガイド28の底部28bは、前記開口部26の縁部を構成する部材であると共に、リード18bと前記冷却フィン12の収容凹部15aの内底面部との間に位置する平板状の部材である。
【0021】
上記構成の場合、パワートランジスタ18のリード18bをプリント配線基板29(図1参照)に半田付けするときに、半田たれが発生した場合、そのたれた半田を上記底部28bで受ける(即ち、受けて溜める)ことが可能な構成となっている。
【0022】
また、基板取付部材13の上面における開口部26の周縁部には、4個の支持凸部30が上方へ向けて突設されている。これら4個の支持凸部30の上に、上記プリント配線基板29が載置される構成となっている。更に、基板取付部材13の上面における開口部26の周縁部には、2個の支持凸部30の間にそれぞれ位置するように、プリント配線基板29を押える押え爪部31、31が対向するように上方へ向けて突設されている。
【0023】
この構成の場合、2個の押え爪部31、31と4個の支持凸部30の間に、プリント配線基板29が挟持されて固定されるように構成されている。尚、プリント配線基板29を上方から押え爪部31、31間に挿入するときには、押え爪部31、31が拡開変形することにより、上記挿入が可能になっている。
【0024】
また、上記開口部26の図3(a)中右下隅には、パワートランジスタ18を回り止めするための回り止め凸部26aが形成されている。この場合、前記ねじ19を締め付けることによりパワートランジスタ18が回転されるときに、パワートランジスタ18のパッケージ部18aの隅部が上記回り止め凸部26aに当たる。これによって、パワートランジスタ18が回り止めされる構成となっている。
【0025】
更に、基板取付部材13の開口部26の図3(a)中左端には、開口部26よりも幅狭な開口部32が連通するように形成されている。この開口部32内に、温度ヒューズ33の本体部33aが嵌合されるように構成されている(図1及び図7参照)。上記温度ヒューズ33は、冷却フィン12の収容凹部15aの内底面に当接するように配置されている。そして、温度ヒューズ33の本体部33aの両端部からは、ほぼL字形のリード33b、33bが突設されている。
【0026】
これらリード33b、33bは、前記プリント配線基板29に半田付けされている。また、上記開口部32の図3(a)中の上下の縁部には、リード33bと冷却フィン12の収容凹部15aの内底面との間に位置する平板部32aが設けられている。上記構成の場合、温度ヒューズ33のリード33bをプリント配線基板29(図1参照)に半田付けするときに、半田たれが発生した場合に、そのたれた半田を上記平板部32aで受ける(即ち、受けて溜める)ことが可能な構成となっている。
【0027】
一方、カバー部材14は、樹脂である例えばABSで形成されており、図6(a)及び(b)に示すように、外形形状が冷却フィン12のフランジ部17とほぼ同じ形状の平板部34と、この平板部34の中央部分を上方へ膨出させたほぼ箱形形状のカバー部35とから構成されている。上記平板部34の左右の端部には、図6(a)に示すように、外部の被取付部品に取り付けるための取付孔36、36が貫通するように形成されている。これら取付孔36は、冷却フィン12のフランジ部17の取付孔23と同じ大きさの孔であり、平板部34を冷却フィン12上に載置したときに、取付孔36の位置と冷却フィン12の取付孔23の位置とが一致するように構成されている。
【0028】
そして、上記カバー部材14の平板部34の左右の端面部には、図6に示すように、冷却フィン12の4個の係合凸部25と係合する4個の係合爪24が形成されている。この構成の場合、平板部34を冷却フィン12上に載置すると共に、平板部34の4個の係合爪24を冷却フィン12の4個の係合凸部25に係合すると、平板部34、即ち、カバー部材14が冷却フィン12に固着されるように構成されている。
【0029】
また、カバー部材14のカバー部35は、パワートランジスタ18、プリント配線基板29及びその周辺部分を覆うように構成されている。上記カバー部35の上部には、ほぼ角筒状のコネクタ部37が一体に形成されている。そして、上記プリント配線基板29には、図1に示すように、コネクタ用の端子38が突設されており、これら端子38は、上記コネクタ部37の底壁部37aを貫通してコネクタ部37内に配置されるように構成されている。上記コネクタ部37と上記端子38からコネクタが構成されている。
【0030】
このような構成の本実施例によれば、冷却フィン12として、熱伝導性が良いアルミダイカスト製のものを用いるように構成したので、押し出し成形品に比べて、冷却フィン12の形状の自由度が高くなり、冷却フィン12ひいては冷却装置11全体の大きさを小形化することができる。そして、プリント配線基板29を取り付けるための基板取付部材13と、パワートランジスタ18、プリント配線基板29及び基板取付部材13を覆うカバー部材14とを樹脂で形成したので、半田付け時の半田たれに対する短絡防止対策を容易に施すことができる。
【0031】
具体的には、基板取付部材13に、パワートランジスタ18のパッケージ部18aを嵌合させる開口部26を形成すると共に、この開口部26の縁部に、パワートランジスタ18のリード18bと冷却フィン12の収容凹部15aの底面部との間に位置するように底部26bを形成した。この構成によれば、パワートランジスタ18のリード18bの半田付け時に半田たれが発生しても、該たれた半田を底部26bで受けることができるから、短絡を防止できる。この結果、絶縁チューブを不要にすることができる。
【0032】
また、上記実施例においては、パワートランジスタ18の近傍に配置されると共に冷却フィン12に当接するように温度ヒューズ33を設け、そして、基板取付部材13に、温度ヒューズ33の本体部33aを嵌合させる開口部32を形成すると共に、この開口部32の縁部に、温度ヒューズ33のリード33bと冷却フィン12との間に位置するように平板部34を形成した。この構成によれば、温度ヒューズ33のリード33bの半田付け時に半田たれが発生しても、該たれた半田を上記平板部34で受けることができるから、短絡を防止できる。
【0033】
また、上記実施例では、カバー部材14に、被取取付部品に取り付けるための平板部(フランジ部)34を一体に形成すると共に、冷却フィン12に、被取取付部品に取り付けるためのフランジ部17を一体に形成し、そして、カバー部材14の平板部34と冷却フィン12のフランジ部17とを重ねた状態で、被取取付部品に、ねじ(図示しない)により共締めするように構成したので、カバー部材14を冷却フィン12に強固に取り付けることができる。
【0034】
更に、上記実施例においては、冷却フィン12にパワートランジスタ18及び基板取付部材13を収容する収容凹部15aを設けたので、基板取付部材13を冷却フィン12に容易に取り付けることができる。更にまた、上記実施例では、冷却フィン12に、パワートランジスタ18及び基板取付部材13をねじ止めするためのねじ孔15b、15cを設けると共に、このねじ孔15b、15cを非貫通孔とするための凸部21、22を設けたので、パワートランジスタ18及び基板取付部材13用のねじ孔15b、15cを非貫通孔とすることができ、シール性能を向上できる。
【0035】
一方、上記実施例においては、パワートランジスタ18や温度ヒューズ33などを半田付けするプリント配線基板29を取り付ける取付部として、4個の支持凸部30及び2個の押え爪部31を、基板取付部材13に一体に形成したので、プリント配線基板29を基板取付部材13に容易且つ確実に取り付けることができる。
【0036】
尚、上記実施例では、基板取付部材13を冷却フィン12の収容凹部15a内にねじ止めするように構成したが、これに限られるものではなく、例えばスナップフィットや熱かしめ等でも良く、または、収容凹部15a内に基板取付部材13をぴったりと収容するように構成すれば、基板取付部材13をねじ等で固定しなくても良い。
【0037】
図8は、本発明の第2の実施例を示すものである。尚、第1の実施例と同一部分には、同一符号を付している。この第2の実施例では、冷却フィン39に収容凹部を設けないように構成すると共に、カバー部材40のカバー部41の深さ寸法を大きくしてカバー部41内にパワートランジスタ18、プリント配線基板29及び基板取付部材13を収容するように構成した。
【0038】
そして、上述した以外の構成は、第1の実施例と同じ構成となっている。従って、第2の実施例においても、第1の実施例とほぼ同じ作用効果を得ることができる。特に、第2の実施例では、冷却フィン39の突出高さ(凸状フィン部16の突出位置)を小さくすることができ、冷却フィン39に当たる冷却風の通風抵抗を小さくすることができる。
【0039】
尚、上記各実施例の冷却フィン12、39の凸状フィン部16の形状は、任意の形状に変更することができる。このように構成した場合も、冷却フィン12のベース部15やフランジ部17の形状を上記各実施例と同じ形状に構成しておけば、基板取付部材13やカバー部材14を共用することが可能である。そして、このように構成すると、種々の機種に対応させることが容易となる。
【0040】
更に、上記各実施例では、冷却フィン12をアルミのダイカスト成形により製造したが、これに限られるものではなく、他の熱伝導性の良い金属や合金等を用いてダイカスト成形により製造するように構成しても良い。更にまた、上記実施例では、本発明をパワトランジスタ18の冷却装置11に適用したが、これに限られるものではなく、例えばパワーMOSFETや他のパワー素子の冷却装置に適用するように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すパワートランジスタの冷却装置の縦断側面図
【図2】(a)は冷却フィンの上面図、(b)は冷却フィンの側面図
【図3】(a)は基板取付部材の上面図、(b)は基板取付部材の側面図
【図4】図3(a)中IV−IV線に沿う断面図
【図5】図3(a)中V−V線に沿う断面図
【図6】(a)はカバー部材の上面図、(b)はカバー部材の側面図
【図7】温度ヒューズ周辺の縦断面図
【図8】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図9】従来構成を示すパワートランジスタの冷却装置の斜視図
【図10】パワートランジスタの冷却装置の縦断側面図
【符号の説明】
11はパワートランジスタの冷却装置、12は冷却フィン、13は基板取付部材、14はカバー部材、15はベース部、15aは収容凹部、15b、15cはねじ孔、16は凸状フィン部、17はフランジ部、18はパワートランジスタ(パワー素子)、19、20はねじ、21、22は凸部、29はプリント配線基板、33は温度ヒューズ、34は平板部(フランジ部)、35はカバー部、36は取付孔、37はコネクタ部、39は冷却フィン、40はカバー部材、41はカバー部を示す。
【発明の属する技術分野】
本発明は、パワートランジスタやパワーMOSFETなどのパワー素子から発生する熱を良好に放熱する機能を備えたパワー素子の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のパワー素子の冷却装置の一例として、実公平6−17308号公報に記載された装置がある。この公報の装置においては、図9及び図10に示すような形状のヒートシンク1を形成し、このヒートシンク1の底壁2の図10中の下面にパワートランジスタ3を取り付けている。上記ヒートシンク1には、多数の放熱体4が一体に設けられていると共に、被取付部品に取り付けるためのフランジ部5が一体に設けられ、更に、プリント配線基板6を収容固定するケース7が一体に設けられている。上記プリント配線基板6には、パワートランジスタ3のリード3aが半田付けされている。
【0003】
上記公報の装置において、プリント配線基板6にパワートランジスタ3のリード3aを半田付けする場合、図10に示す構成を上下反対にした状態で半田付けを実行する。このとき、半田たれが発生すると、たれた半田がパワートランジスタ3のリード3aとヒートシンク1の底壁2とに掛かり、両者の間が短絡してしまうことがあった。
【0004】
この対策としては、パワートランジスタ3のリード3aに絶縁チューブを被せるという対策が実行されてきた。この対策によれば、半田付け時に半田たれが発生しても、短絡を防止できる。しかし、上記対策の場合、リード3aに絶縁チューブを被せるという作業が増えると共に、部品点数が多くなるので、やはり製造コストが高くなるという欠点があった。
【0005】
このような半田たれの問題点を防止する装置として、本発明者は、特願2000−128008を出願している。この出願の装置では、被取付部品に取り付けるためのものであって樹脂で形成された取付部材を、冷却フィンに取り付けると共に、上記取付部材に、パワー素子の本体部を嵌合させる開口部を形成し、この開口部の縁部に、パワー素子のリードと冷却フィンとの間に位置するように平板部を形成した。この構成の場合、パワー素子のリードの半田付け時に半田たれが発生したとしても、たれた半田を上記平板部で受けることができるから、短絡を防止できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記出願の装置では、冷却フィンとして、例えばアルミを押し出し加工することにより形成されたものを使用しているので、冷却フィンの形状にかなり制約がある。このため、冷却フィンの大きさがどうしても大きくなってしまうことから、装置全体を小形化することができないという問題点があった。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷却フィンひいては冷却装置の全体を小形化することができるパワー素子の冷却装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、冷却フィンとして、熱伝導性が良い金属をダイカスト成形することにより形成された冷却フィンを用いるように構成したので、冷却フィンの形状の自由度が高くなり、冷却フィンひいては冷却装置全体の大きさを小形化することができる。そして、プリント配線基板を取り付けるための基板取付部材と、パワー素子、プリント配線基板及び基板取付部材を覆うカバー部材とを樹脂で形成したので、本発明者が既に出願したパワー素子の冷却装置と同様にして、半田たれに対する短絡防止対策を容易に施すことができる。
【0009】
請求項2の発明によれば、カバー部材に、被取取付部品に取り付けるためのフランジ部を一体に形成すると共に、冷却フィンに、被取取付部品に取り付けるためのフランジ部を一体に形成し、そして、カバー部材のフランジ部と冷却フィンのフランジ部とを重ねた状態で、被取取付部品に、ねじにより共締めするように構成したので、カバー部材を冷却フィンに強固に取り付けることができる。
【0010】
請求項3の発明によれば、冷却フィンにパワー素子及び基板取付部材を収容する収容凹部を設けたので、基板取付部材を冷却フィンに容易に取り付けることができる。
【0011】
請求項4の発明によれば、冷却フィンに、パワー素子及び基板取付部材をねじ止めするためのねじ孔を設けると共に、このねじ孔を非貫通孔とするための凸部を設けたので、パワー素子及び基板取付部材用のねじ孔を非貫通孔とすることができ、シール性能を向上できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施例について、図1ないし図7を参照しながら説明する。本実施例は、例えば自動車用空気調和装置(エアコン)に組み込まれたブロワモータをスイッチングするパワートランジスタの冷却装置である。まず、図1は、本実施例のパワートランジスタの冷却装置の縦断面構造を示す図である。この図1に示すように、パワートランジスタの冷却装置11は、アルミダイカスト製の冷却フィン12と、この冷却フィン12に取り付けられた樹脂製の基板取付部材13と、冷却フィン12に取り付けられた樹脂製のカバー部材14とから構成されている。
【0013】
上記冷却フィン12は、図2(a)及び(b)にも示すように、内部に収容凹部15aが形成されたほぼ矩形状のベース部15と、このベース部15の図1中の下面に一体に多数突設された凸状フィン部16と、ベース部15の図1中の上部開口縁部に鍔状をなすように一体に形成されたフランジ部17とから構成されている。
【0014】
この冷却フィン12は、熱伝導性が良い金属、例えばアルミをダイカスト成形することにより形成されている。尚、アルミ以外の熱伝導性が良い金属を用いても良いことは勿論である。
【0015】
上記冷却フィン12の収容凹部15aの内部には、図1に示すように、パワートランジスタ(パワー素子)18と前記基板取付部材13とが収容されるように構成されている。収容凹部15aの底部には、図2(a)に示すように、右端部に基板取付部材13を取り付けるためのねじ19を螺挿するねじ孔15bが形成され、左部にパワートランジスタ18を取り付けるためのねじ20を螺挿するねじ孔15cが形成され、左端部の図2(a)中の上下部位に基板取付部材13の位置決め用の凹部15d、15dが形成されている。
【0016】
そして、ベース部15の図1中の下面には、上記ねじ孔15b、15cを非貫通孔(即ち、貫通していない孔)とするために必要な肉厚を確保するための凸部21、22が突設されている。
【0017】
また、冷却フィン12のフランジ部17の左右の部分には、図1及び図2(a)に示すように、外部の被取付部品に取り付けるための取付孔23、23が貫通するように形成されている。尚、上記外部の被取付部品は、例えば自動車の空気調和装置の送風ダクトなどである。そして、上記フランジ部17の左右の部分の端面部には、図2(a)及び(b)に示すように、前記カバー部材14に設けられた4個の係合爪24(図6(a)及び(b)参照)を係合させるための4個の係合凸部25が形成されている
また、パワートランジスタ18は、図1に示すように、本体部である矩形状のパッケージ部18aと、このパッケージ部18aの右端部から突設された3本のほぼL字状をなすリード18bとから構成されている。このパワートランジスタ18は、冷却フィン12のベース部15の収容凹部15aの内底面に当接させるようにして、ねじ19により締め付け固定される構成となっている。
【0018】
一方、基板取付部材13は、樹脂である例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)で形成されており、冷却フィン12の収容凹部15a内にほぼぴったりと収容可能な程度の大きさのほぼ矩形状の枠状部材である。この基板取付部材13の中央部分には、図3(a)及び(b)に示すように、前記パワートランジスタ18のパッケージ部18aを嵌合させるためのほぼ矩形状の開口部26が形成されている。
【0019】
また、基板取付部材13の図3(a)中の右端部には、ねじ19を挿通させるための貫通孔27が形成されている。この構成の場合、基板取付部材13を収容凹部15a内に収容した状態で、ねじ19を貫通孔27に挿通させて収容凹部15aのねじ孔15bに螺挿して締め付けることにより、基板取付部材13を冷却フィン12にねじ止めする構成となっている。尚、基板取付部材13の下面(図3(b)中右側面)には、前記冷却フィン12の位置決め凹部15d、15dに嵌合する2個の位置決め凸部13a、13bが突設されている。
【0020】
また、基板取付部材13の上面における開口部26の図3(a)中の右端部分には、パワートランジスタ18のリード18bを囲むようにリードガイド28が上方へ向けて突設されている。このリードガイド28には、図3及び図4にも示すように、3本のリード18bを互いに仕切る仕切り壁部28a、28aが突設されている。上記リードガイド28の底部28bは、前記開口部26の縁部を構成する部材であると共に、リード18bと前記冷却フィン12の収容凹部15aの内底面部との間に位置する平板状の部材である。
【0021】
上記構成の場合、パワートランジスタ18のリード18bをプリント配線基板29(図1参照)に半田付けするときに、半田たれが発生した場合、そのたれた半田を上記底部28bで受ける(即ち、受けて溜める)ことが可能な構成となっている。
【0022】
また、基板取付部材13の上面における開口部26の周縁部には、4個の支持凸部30が上方へ向けて突設されている。これら4個の支持凸部30の上に、上記プリント配線基板29が載置される構成となっている。更に、基板取付部材13の上面における開口部26の周縁部には、2個の支持凸部30の間にそれぞれ位置するように、プリント配線基板29を押える押え爪部31、31が対向するように上方へ向けて突設されている。
【0023】
この構成の場合、2個の押え爪部31、31と4個の支持凸部30の間に、プリント配線基板29が挟持されて固定されるように構成されている。尚、プリント配線基板29を上方から押え爪部31、31間に挿入するときには、押え爪部31、31が拡開変形することにより、上記挿入が可能になっている。
【0024】
また、上記開口部26の図3(a)中右下隅には、パワートランジスタ18を回り止めするための回り止め凸部26aが形成されている。この場合、前記ねじ19を締め付けることによりパワートランジスタ18が回転されるときに、パワートランジスタ18のパッケージ部18aの隅部が上記回り止め凸部26aに当たる。これによって、パワートランジスタ18が回り止めされる構成となっている。
【0025】
更に、基板取付部材13の開口部26の図3(a)中左端には、開口部26よりも幅狭な開口部32が連通するように形成されている。この開口部32内に、温度ヒューズ33の本体部33aが嵌合されるように構成されている(図1及び図7参照)。上記温度ヒューズ33は、冷却フィン12の収容凹部15aの内底面に当接するように配置されている。そして、温度ヒューズ33の本体部33aの両端部からは、ほぼL字形のリード33b、33bが突設されている。
【0026】
これらリード33b、33bは、前記プリント配線基板29に半田付けされている。また、上記開口部32の図3(a)中の上下の縁部には、リード33bと冷却フィン12の収容凹部15aの内底面との間に位置する平板部32aが設けられている。上記構成の場合、温度ヒューズ33のリード33bをプリント配線基板29(図1参照)に半田付けするときに、半田たれが発生した場合に、そのたれた半田を上記平板部32aで受ける(即ち、受けて溜める)ことが可能な構成となっている。
【0027】
一方、カバー部材14は、樹脂である例えばABSで形成されており、図6(a)及び(b)に示すように、外形形状が冷却フィン12のフランジ部17とほぼ同じ形状の平板部34と、この平板部34の中央部分を上方へ膨出させたほぼ箱形形状のカバー部35とから構成されている。上記平板部34の左右の端部には、図6(a)に示すように、外部の被取付部品に取り付けるための取付孔36、36が貫通するように形成されている。これら取付孔36は、冷却フィン12のフランジ部17の取付孔23と同じ大きさの孔であり、平板部34を冷却フィン12上に載置したときに、取付孔36の位置と冷却フィン12の取付孔23の位置とが一致するように構成されている。
【0028】
そして、上記カバー部材14の平板部34の左右の端面部には、図6に示すように、冷却フィン12の4個の係合凸部25と係合する4個の係合爪24が形成されている。この構成の場合、平板部34を冷却フィン12上に載置すると共に、平板部34の4個の係合爪24を冷却フィン12の4個の係合凸部25に係合すると、平板部34、即ち、カバー部材14が冷却フィン12に固着されるように構成されている。
【0029】
また、カバー部材14のカバー部35は、パワートランジスタ18、プリント配線基板29及びその周辺部分を覆うように構成されている。上記カバー部35の上部には、ほぼ角筒状のコネクタ部37が一体に形成されている。そして、上記プリント配線基板29には、図1に示すように、コネクタ用の端子38が突設されており、これら端子38は、上記コネクタ部37の底壁部37aを貫通してコネクタ部37内に配置されるように構成されている。上記コネクタ部37と上記端子38からコネクタが構成されている。
【0030】
このような構成の本実施例によれば、冷却フィン12として、熱伝導性が良いアルミダイカスト製のものを用いるように構成したので、押し出し成形品に比べて、冷却フィン12の形状の自由度が高くなり、冷却フィン12ひいては冷却装置11全体の大きさを小形化することができる。そして、プリント配線基板29を取り付けるための基板取付部材13と、パワートランジスタ18、プリント配線基板29及び基板取付部材13を覆うカバー部材14とを樹脂で形成したので、半田付け時の半田たれに対する短絡防止対策を容易に施すことができる。
【0031】
具体的には、基板取付部材13に、パワートランジスタ18のパッケージ部18aを嵌合させる開口部26を形成すると共に、この開口部26の縁部に、パワートランジスタ18のリード18bと冷却フィン12の収容凹部15aの底面部との間に位置するように底部26bを形成した。この構成によれば、パワートランジスタ18のリード18bの半田付け時に半田たれが発生しても、該たれた半田を底部26bで受けることができるから、短絡を防止できる。この結果、絶縁チューブを不要にすることができる。
【0032】
また、上記実施例においては、パワートランジスタ18の近傍に配置されると共に冷却フィン12に当接するように温度ヒューズ33を設け、そして、基板取付部材13に、温度ヒューズ33の本体部33aを嵌合させる開口部32を形成すると共に、この開口部32の縁部に、温度ヒューズ33のリード33bと冷却フィン12との間に位置するように平板部34を形成した。この構成によれば、温度ヒューズ33のリード33bの半田付け時に半田たれが発生しても、該たれた半田を上記平板部34で受けることができるから、短絡を防止できる。
【0033】
また、上記実施例では、カバー部材14に、被取取付部品に取り付けるための平板部(フランジ部)34を一体に形成すると共に、冷却フィン12に、被取取付部品に取り付けるためのフランジ部17を一体に形成し、そして、カバー部材14の平板部34と冷却フィン12のフランジ部17とを重ねた状態で、被取取付部品に、ねじ(図示しない)により共締めするように構成したので、カバー部材14を冷却フィン12に強固に取り付けることができる。
【0034】
更に、上記実施例においては、冷却フィン12にパワートランジスタ18及び基板取付部材13を収容する収容凹部15aを設けたので、基板取付部材13を冷却フィン12に容易に取り付けることができる。更にまた、上記実施例では、冷却フィン12に、パワートランジスタ18及び基板取付部材13をねじ止めするためのねじ孔15b、15cを設けると共に、このねじ孔15b、15cを非貫通孔とするための凸部21、22を設けたので、パワートランジスタ18及び基板取付部材13用のねじ孔15b、15cを非貫通孔とすることができ、シール性能を向上できる。
【0035】
一方、上記実施例においては、パワートランジスタ18や温度ヒューズ33などを半田付けするプリント配線基板29を取り付ける取付部として、4個の支持凸部30及び2個の押え爪部31を、基板取付部材13に一体に形成したので、プリント配線基板29を基板取付部材13に容易且つ確実に取り付けることができる。
【0036】
尚、上記実施例では、基板取付部材13を冷却フィン12の収容凹部15a内にねじ止めするように構成したが、これに限られるものではなく、例えばスナップフィットや熱かしめ等でも良く、または、収容凹部15a内に基板取付部材13をぴったりと収容するように構成すれば、基板取付部材13をねじ等で固定しなくても良い。
【0037】
図8は、本発明の第2の実施例を示すものである。尚、第1の実施例と同一部分には、同一符号を付している。この第2の実施例では、冷却フィン39に収容凹部を設けないように構成すると共に、カバー部材40のカバー部41の深さ寸法を大きくしてカバー部41内にパワートランジスタ18、プリント配線基板29及び基板取付部材13を収容するように構成した。
【0038】
そして、上述した以外の構成は、第1の実施例と同じ構成となっている。従って、第2の実施例においても、第1の実施例とほぼ同じ作用効果を得ることができる。特に、第2の実施例では、冷却フィン39の突出高さ(凸状フィン部16の突出位置)を小さくすることができ、冷却フィン39に当たる冷却風の通風抵抗を小さくすることができる。
【0039】
尚、上記各実施例の冷却フィン12、39の凸状フィン部16の形状は、任意の形状に変更することができる。このように構成した場合も、冷却フィン12のベース部15やフランジ部17の形状を上記各実施例と同じ形状に構成しておけば、基板取付部材13やカバー部材14を共用することが可能である。そして、このように構成すると、種々の機種に対応させることが容易となる。
【0040】
更に、上記各実施例では、冷却フィン12をアルミのダイカスト成形により製造したが、これに限られるものではなく、他の熱伝導性の良い金属や合金等を用いてダイカスト成形により製造するように構成しても良い。更にまた、上記実施例では、本発明をパワトランジスタ18の冷却装置11に適用したが、これに限られるものではなく、例えばパワーMOSFETや他のパワー素子の冷却装置に適用するように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すパワートランジスタの冷却装置の縦断側面図
【図2】(a)は冷却フィンの上面図、(b)は冷却フィンの側面図
【図3】(a)は基板取付部材の上面図、(b)は基板取付部材の側面図
【図4】図3(a)中IV−IV線に沿う断面図
【図5】図3(a)中V−V線に沿う断面図
【図6】(a)はカバー部材の上面図、(b)はカバー部材の側面図
【図7】温度ヒューズ周辺の縦断面図
【図8】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図9】従来構成を示すパワートランジスタの冷却装置の斜視図
【図10】パワートランジスタの冷却装置の縦断側面図
【符号の説明】
11はパワートランジスタの冷却装置、12は冷却フィン、13は基板取付部材、14はカバー部材、15はベース部、15aは収容凹部、15b、15cはねじ孔、16は凸状フィン部、17はフランジ部、18はパワートランジスタ(パワー素子)、19、20はねじ、21、22は凸部、29はプリント配線基板、33は温度ヒューズ、34は平板部(フランジ部)、35はカバー部、36は取付孔、37はコネクタ部、39は冷却フィン、40はカバー部材、41はカバー部を示す。
Claims (4)
- 熱伝導性が良い金属をダイカスト成形することにより形成された冷却フィンと、
この冷却フィンに当接するように設けられたパワー素子と、
前記冷却フィンに取り付けられ、プリント配線基板を取り付けるためのものであって樹脂で形成された基板取付部材と、
前記冷却フィンに取り付けられ、前記パワー素子、前記プリント配線基板及び前記基板取付部材を覆うものであって樹脂で形成されたカバー部材とを備えて成るパワー素子の冷却装置。 - 前記カバー部材に、被取取付部品に取り付けるためのフランジ部が一体に形成されていると共に、
前記冷却フィンに、前記被取取付部品に取り付けるためのフランジ部が一体に形成され、
前記カバー部材のフランジ部と前記冷却フィンのフランジ部とを重ねた状態で、前記被取取付部品に、ねじにより共締めするように構成したことを特徴とする請求項1記載のパワー素子の冷却装置。 - 前記冷却フィンに、前記パワー素子及び前記基板取付部材を収容する収容凹部を設けたことを特徴とする請求項1または2記載のパワー素子の冷却装置。
- 前記冷却フィンに、前記パワー素子及び前記基板取付部材をねじ止めするためのねじ孔を設けると共に、このねじ孔を非貫通孔とするための凸部を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のパワー素子の冷却装置。
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JP2002212801A JP2004055907A (ja) | 2002-07-22 | 2002-07-22 | パワー素子の冷却装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021090250A (ja) * | 2019-12-02 | 2021-06-10 | 日本電産サーボ株式会社 | モータ |
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- 2002-07-22 JP JP2002212801A patent/JP2004055907A/ja active Pending
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