JP2004052739A - 軸流式プロペラファン - Google Patents
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Abstract
【課題】翼間の流れを安定させ、騒音を低減させる。
【解決手段】モータ軸に嵌め込まれるボス4と一体の翼取付板1に、複数の翼2が結合された羽根車を有する軸流式プロペラファンにおいて、翼取付板1に翼2の前縁2aから突出する三角形状の突片1aを一体に形成する。突片1aは翼2の負圧面2c側に一定の角度だけ傾けられている。翼2に気体が流入すると、正圧面2b側に流入した気体の一部は翼2の前縁2aから負圧面2cに流入し、境界層を発達させるとともに、負圧面2c側の流れと干渉して圧力変動を増大させるが、その場合に突片1aがあると、その内径側にあたる1辺で縦渦9が発生し、この縦渦は翼2の負圧面2c側の境界層の発達を抑制する。その結果、翼間の流れの状態が安定し、圧力変動に伴う騒音が低減される。
【選択図】 図1
【解決手段】モータ軸に嵌め込まれるボス4と一体の翼取付板1に、複数の翼2が結合された羽根車を有する軸流式プロペラファンにおいて、翼取付板1に翼2の前縁2aから突出する三角形状の突片1aを一体に形成する。突片1aは翼2の負圧面2c側に一定の角度だけ傾けられている。翼2に気体が流入すると、正圧面2b側に流入した気体の一部は翼2の前縁2aから負圧面2cに流入し、境界層を発達させるとともに、負圧面2c側の流れと干渉して圧力変動を増大させるが、その場合に突片1aがあると、その内径側にあたる1辺で縦渦9が発生し、この縦渦は翼2の負圧面2c側の境界層の発達を抑制する。その結果、翼間の流れの状態が安定し、圧力変動に伴う騒音が低減される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、換気装置や空調機器などに用いられる軸流式プロペラファンに関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は軸流式プロペラファンの従来構成を示すもので、図5(A)は吸気側の正面図、図5(B)はその縦断面図である。図5において、鋼鈑からプレス成形された翼取付板(スパイダ)1に、やはりプレス成形された鋼鈑あるいはアルミ板からなる複数(図示は3枚)の翼2がリベット3により結合されて羽根車が構成され、この羽根車は翼取付板1に溶接された棒鋼などからなるボス4を介してモータ5の軸に嵌め込まれ、ナット6により締め付けられている。羽根車はベルマウスシュラウド7で囲まれ、モータ5はステイ8を介してベルマウスシュラウド7に支持されている。羽根車は図5(A)の破線矢印方向に回転し、図5(B)の左側から吸気する。翼2は半径が小さい位置から大きい位置に向って回転方向にスキュー(前進)し、かつ吸気側に傾斜するように構成され、低騒音化が図られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図5の従来構成において、軸流式プロペラファンの音響特性・空力特性に大きく影響する翼前縁2aの形状及び翼2の3次元的曲面形状が十分に最適化されているとはいえない。そのため、更に低騒音化を図るためには、翼面上の境界層の発達を抑え、また翼前縁2aにおいて正圧面2b側から負圧面2c側に回り込む流れと負圧面2c側の流れとの干渉による圧力変動の増大を抑える等の対策が必要である。
【0004】
この発明の課題は、上記した観点から、軸流式プロペラファンの騒音の一層の低減を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明は、モータ軸に嵌め込まれるボスと一体の翼取付板に、複数の翼が結合された羽根車を有する軸流式プロペラファンにおいて、前記翼取付板に前記翼の前縁から突出し、かつ前記翼の負圧面側に傾く三角形状の突片を一体に形成するものとする。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1〜図4に、この発明の実施の形態を示す。ここで、図1(A)は正面図、図1(B)はその縦断面図、図2は図1の半径r位置における翼断面の平面展開図、図3は翼及び翼取付板の斜視図、図4は図3のP部の拡大図である。図2におけるLは翼弦長、Rは翼断面の曲率半径、θは翼断面のそり角をそれぞれ示す。なお、従来例と対応する部分には同一の符号を用いるものとする。さて、これらの図において、従来と相違するのは、翼取付板1に翼2の前縁2aから突出する三角形状の突片1aが一体に形成されている点である。この突片1aは、図2に示すように、翼2の負圧面2c側に角度δだけ傾けられている。
【0007】
図3において、破線矢印方向に回転する羽根車の翼2には、実線矢印で示すように気体が流入するが、正圧面2b側に流入した気体の一部は翼2の前縁2aから負圧面2cに流入し、境界層を発達させるとともに負圧面2c側の流れと干渉して圧力変動を増大させる。その場合、突片1aがあると、図4に示すように、突片1aの内径側にあたる1辺で縦渦9が発生し、この縦渦9は翼2の負圧面2c側の境界層の発達を抑制する。その結果、翼間の流れの状態が安定し、圧力変動に伴う騒音が低減される。
【0008】
【発明の効果】
以上の通り、この発明によれば、翼取付板に三角形状の突片を一体形成し、翼表面に縦渦を発生させることにより、翼間の圧力変動を抑えて低騒音化を図ることができ、また突片は翼取付板のプレス成形時に同時形成できるので実施コストも安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の軸流式プロペラファンを示し、(A)は吸気側の正面図、(B)はその縦断面図である。
【図2】図1(A)の半径r位置における翼断面の平面展開図である。
【図3】図1における翼及び翼取付板の斜視図である。
【図4】図3のP部の拡大図である。
【図5】従来構成の軸流式プロペラファンを示し、(A)は吸気側の正面図、(B)はその縦断面図である。
【符号の説明】
1 翼取付板
1a 突片
2 翼
4 ボス
9 縦渦
【発明の属する技術分野】
この発明は、換気装置や空調機器などに用いられる軸流式プロペラファンに関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は軸流式プロペラファンの従来構成を示すもので、図5(A)は吸気側の正面図、図5(B)はその縦断面図である。図5において、鋼鈑からプレス成形された翼取付板(スパイダ)1に、やはりプレス成形された鋼鈑あるいはアルミ板からなる複数(図示は3枚)の翼2がリベット3により結合されて羽根車が構成され、この羽根車は翼取付板1に溶接された棒鋼などからなるボス4を介してモータ5の軸に嵌め込まれ、ナット6により締め付けられている。羽根車はベルマウスシュラウド7で囲まれ、モータ5はステイ8を介してベルマウスシュラウド7に支持されている。羽根車は図5(A)の破線矢印方向に回転し、図5(B)の左側から吸気する。翼2は半径が小さい位置から大きい位置に向って回転方向にスキュー(前進)し、かつ吸気側に傾斜するように構成され、低騒音化が図られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図5の従来構成において、軸流式プロペラファンの音響特性・空力特性に大きく影響する翼前縁2aの形状及び翼2の3次元的曲面形状が十分に最適化されているとはいえない。そのため、更に低騒音化を図るためには、翼面上の境界層の発達を抑え、また翼前縁2aにおいて正圧面2b側から負圧面2c側に回り込む流れと負圧面2c側の流れとの干渉による圧力変動の増大を抑える等の対策が必要である。
【0004】
この発明の課題は、上記した観点から、軸流式プロペラファンの騒音の一層の低減を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明は、モータ軸に嵌め込まれるボスと一体の翼取付板に、複数の翼が結合された羽根車を有する軸流式プロペラファンにおいて、前記翼取付板に前記翼の前縁から突出し、かつ前記翼の負圧面側に傾く三角形状の突片を一体に形成するものとする。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1〜図4に、この発明の実施の形態を示す。ここで、図1(A)は正面図、図1(B)はその縦断面図、図2は図1の半径r位置における翼断面の平面展開図、図3は翼及び翼取付板の斜視図、図4は図3のP部の拡大図である。図2におけるLは翼弦長、Rは翼断面の曲率半径、θは翼断面のそり角をそれぞれ示す。なお、従来例と対応する部分には同一の符号を用いるものとする。さて、これらの図において、従来と相違するのは、翼取付板1に翼2の前縁2aから突出する三角形状の突片1aが一体に形成されている点である。この突片1aは、図2に示すように、翼2の負圧面2c側に角度δだけ傾けられている。
【0007】
図3において、破線矢印方向に回転する羽根車の翼2には、実線矢印で示すように気体が流入するが、正圧面2b側に流入した気体の一部は翼2の前縁2aから負圧面2cに流入し、境界層を発達させるとともに負圧面2c側の流れと干渉して圧力変動を増大させる。その場合、突片1aがあると、図4に示すように、突片1aの内径側にあたる1辺で縦渦9が発生し、この縦渦9は翼2の負圧面2c側の境界層の発達を抑制する。その結果、翼間の流れの状態が安定し、圧力変動に伴う騒音が低減される。
【0008】
【発明の効果】
以上の通り、この発明によれば、翼取付板に三角形状の突片を一体形成し、翼表面に縦渦を発生させることにより、翼間の圧力変動を抑えて低騒音化を図ることができ、また突片は翼取付板のプレス成形時に同時形成できるので実施コストも安価である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の軸流式プロペラファンを示し、(A)は吸気側の正面図、(B)はその縦断面図である。
【図2】図1(A)の半径r位置における翼断面の平面展開図である。
【図3】図1における翼及び翼取付板の斜視図である。
【図4】図3のP部の拡大図である。
【図5】従来構成の軸流式プロペラファンを示し、(A)は吸気側の正面図、(B)はその縦断面図である。
【符号の説明】
1 翼取付板
1a 突片
2 翼
4 ボス
9 縦渦
Claims (1)
- モータ軸に嵌め込まれるボスと一体の翼取付板に複数の翼が結合された羽根車を有する軸流式プロペラファンにおいて、
前記翼取付板に前記翼の前縁から突出し、かつ前記翼の負圧面側に傾く三角形状の突片を一体に形成したことを特徴とする軸流式プロペラファン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002215282A JP2004052739A (ja) | 2002-07-24 | 2002-07-24 | 軸流式プロペラファン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002215282A JP2004052739A (ja) | 2002-07-24 | 2002-07-24 | 軸流式プロペラファン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004052739A true JP2004052739A (ja) | 2004-02-19 |
Family
ID=31937350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002215282A Pending JP2004052739A (ja) | 2002-07-24 | 2002-07-24 | 軸流式プロペラファン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004052739A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107100891A (zh) * | 2017-06-23 | 2017-08-29 | 广东美的制冷设备有限公司 | 轴流风轮、空调室外机及空调器 |
-
2002
- 2002-07-24 JP JP2002215282A patent/JP2004052739A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107100891A (zh) * | 2017-06-23 | 2017-08-29 | 广东美的制冷设备有限公司 | 轴流风轮、空调室外机及空调器 |
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