JP2004049076A - 釣糸止め具 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の構造は、穂先止めでは、穂先と釣糸との結縛であり、またハリス止めでは、糸交互間の結縛、又は浮き止めでは、コ゛ム管等の弾性係止具が知られている。この結縛方法では、結縛、又は結縛開放(開放)に手間を要すること、釣糸の切断を要すること、又は面倒・厄介であり、経験を必要とすること、等の課題がある。この浮き止めでは、浮きの係止、又は係止開放(開放)に手間、また釣り方式の変更は困難視されること、又は面倒であり、経験を要すること、等の課題がある。
【構成】本発明は、釣糸挿入用の開口、及び釣糸保持用の底部、並びに釣糸カ゛イト゛用の長溝とを備えてなる係止具と、係止具の底部側端に設けた係止突条と、係止具の開口側より套嵌される筒体とで構成した釣糸止め具である。穂先止め、ハリス止め、又は浮き止め等として利用できる汎用形釣糸止め具の提供と、又は釣糸を略逆U字形に係止し、所定の箇所への確実な固止と、また筒体の移動で、係止具に設けた開口、長溝の開放又は閉塞とが図れる。
【選択図】 図1
【構成】本発明は、釣糸挿入用の開口、及び釣糸保持用の底部、並びに釣糸カ゛イト゛用の長溝とを備えてなる係止具と、係止具の底部側端に設けた係止突条と、係止具の開口側より套嵌される筒体とで構成した釣糸止め具である。穂先止め、ハリス止め、又は浮き止め等として利用できる汎用形釣糸止め具の提供と、又は釣糸を略逆U字形に係止し、所定の箇所への確実な固止と、また筒体の移動で、係止具に設けた開口、長溝の開放又は閉塞とが図れる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、穂先止め、ハリス止め、又は浮き止め等として利用できる釣糸止め具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の釣糸止めに利用されている一般的な方法は、穂先止めでは、穂先と釣糸との結縛であり、またハリス止めでは、糸交互間の結縛、又は浮き止めでは、コ゛ム管等の弾性係止具が知られている。しかし、前述の結縛方法では、この結縛、又は結縛開放(開放)に手間、また釣糸の切断等を要すること、又は面倒・厄介であること、経験を必要とすること、等の課題がある。また前述の浮き止め方法では、この浮きの係止、又は係止開放(開放)に手間を要すること、また釣り方式の変更は困難視されること、又は面倒であり、経験を要すること、等の課題がある。
【0003】
この課題を解決する一例として、文献を挙げると、次のような文献(1)〜(3)がある。文献(1)は、特開平5−49374号の釣用こませの餌まき方法並びに釣用こませ篭並びにこませ包装体の発明であり、この文献では、釣糸間、又は釣糸とどう糸間等をこませ篭を利用して結縛すること、またどう糸と錘は、直接又は間接的に結縛することが、それぞれ開示されている。しかし、このこませ篭等による結縛は、本来的に、釣糸間、又は釣糸とどう糸間等の結縛を意図するものでない。従って、このこませ篭を利用した釣り方式では可能としても、このこませ篭を採用しない場合には、利用できないこと、或いは無駄となること、等の問題がある。文献(2)は、実開昭64−26972号の釣用浮きの繋留具の考案であり、この文献では、浮きの下方に、ケースを設け、このケースにスフ゜リンク゛を介して上下動自在に係止具を設け、前記ケースの中間に釣糸挿入用の切込みを設け、この切込みを前記係止具を介して開閉自在にした構成であり、係止具の上下動で、前記切込みを開閉して、釣糸と浮きとの係止又は係止解除を図ることを意図する。従って、浮き止めを必要としないこと、又は浮きを、ワンタッチで釣糸にセット又はリセットできること、等の特徴がある。また文献(3)は、実開平3−27972号の浮子の考案であり、この文献では、浮子本体の下方に、釣糸挿入用の装通孔と、この装通孔に通ずる挾持部を形成し、この挾持部は環体により緊締又は緊締解除される構成であり、この挾持部の挾持又は挾持開放で、この浮子と釣糸との係止又は係止解除を図ることを意図する。従って、浮き止めを必要としないこと、又は浮きを、ワンタッチで釣糸にセット又はリセットできること、等の特徴がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
文献(1)は、こませ篭を利用した釣り方式では可能である。しかし、こませ篭を採用しない場合には、利用できないこと、或いはこのこませ篭等の道具が、無駄となること、等の問題がある。また本発明が意図する穂先止め、ハリス止め等としての利用はできないので、汎用性に欠けること等の問題もある。
【0005】
また文献(2)、(3)は、浮き(浮子)と釣糸の係止を目的とする。従って、本発明が意図する穂先止め、ハリス止め等としての利用はできないので、汎用性に欠ける問題が考えられる。また文献(2)では、スフ゜リンク゛を介して係止具を上下動する構成であるので、スフ゜リンク゛の弾性疲労で使用できない場合もあり、確実な係止に問題を残す。さらに文献(3)は、浮子を釣糸に固止するには、釣糸を、浮子に設けた挾持片の装通孔に挿通し、この挾持片の挾持を介して装通孔を閉塞して係止する構成であるので、浮子の確実な係止に問題を残す。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、穂先止め、ハリス止め、又は浮き止め等として利用できる汎用形の釣糸止め具を提供すること、又は釣糸を略逆U字形に係止して、所定の箇所に確実に固止すること、また筒体の移動で、係止具に設けた開口、長溝を開放又は閉塞可能とすること、等を意図する。
【0007】
請求項1は、釣糸が挿入できる開口、及びこの釣糸を保持する底部、並びに当該釣糸をカ゛イト゛するスリット状の長溝とを備えてなる係止具と、この係止具の開口側より套嵌される筒体と、この筒体及び/又は前記係止具に設けた繋ぎ部とで構成した釣糸止め具である。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の効果を達成し、しかも筒体の係止具からの離脱回避を図ることを意図する。
【0009】
請求項2は、釣糸が挿入できる開口、及びこの釣糸を保持する底部、並びに当該釣糸をカ゛イト゛するスリット状の長溝とを備えてなる係止具と、この係止具の底部側端に設けた係止突条と、この係止具の開口側より套嵌される筒体と、この筒体及び/又は前記係止具に設けた繋ぎ部とで構成した釣糸止め具である。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、又は筒体の容易な移動を利用して、係止具を釣糸に、確実に係止すること、及び釣糸の略逆U字形の形態を荷担し、この係止を確立すること、等を意図する。
【0011】
請求項3は、請求項1又は請求項2に記載の筒体を、可撓性部材で構成した釣糸止め具である。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、又は本発明の釣糸止め具を、穂先の釣糸止め用として有効利用を図ること、等を意図する。
【0013】
請求項4は、請求項1又は請求項2に記載の係止具を、穂先の釣糸止めとして利用する構成とした釣糸止め具である。
【0014】
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、又は本発明の釣糸止め具を、浮きの連結部の釣糸止め用として有効利用を図ること、等を意図する。
【0015】
請求項5は、請求項1又は請求項2に記載の係止具を、浮きの連結部の釣糸止めとして利用する構成とした釣糸止め具である。
【0016】
請求項6の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、又は本発明の釣糸止め具を、ハリスの釣糸止め用として有効利用を図ること、等を意図する。
【0017】
請求項6は、請求項1又は請求項2に記載の係止具を、ハリスの釣糸止めとして利用する構成とした釣糸止め具である。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1〜図4に示す穂先の釣糸止めとして利用する一例を説明する。図1、図2は、係止具と、筒体とを利用して穂先に釣糸を係止する一例であり、釣竿の係止環に、釣糸の一端を貫通し、この貫通した釣糸を、開放された(筒体が離間された)係止具の長溝に通し、係止具本体より分岐された切離し片に数回捲付ける(捲装する)。尚、この捲装は一例であり、必要な際に行ない、長溝への挿入で行なうことも可能である(以下同じ)。一方、切離し片の近くにある一端近傍の釣糸を、この長溝に挿通して、既に捲装されている一端に積層するようにした後、この係止具の開口及び長溝を套嵌する(離間されていた筒体を係止具に嵌合する)。従って、係止具の切離し片に捲装した一端と、長溝に挿通した一端近傍の釣糸を、套嵌した筒体を介して係止できる。この筒体は、釣糸を適宜の圧力で保持できること、また釣糸に圧損、損傷等を与えず保持できること、等の特徴がある。一方、前記の係止を開放するには、筒体を係止具より離間し、開口及び長溝を開放することで、釣糸の一端の切離し片からの捲装開放、及び/又は釣糸の一端近傍の長溝からの離間とを介して行なえる。従って、係止環、即ち、穂先への釣糸のワンタッチの係止及び係止解除が図れること、釣糸の結縛、切断等の所作を要さない利便性が確保できること、また穂先への釣糸のワンタッチの係止及び係止解除が、夜間等の暗闇でも可能となること、等の特徴がある。尚、図3、図4は、係止具と、筒体及び繋ぎ部(連結筒材)とを利用して穂先に釣糸を係止する一例であり、係止具に一体又は取付け可能に設けた連結筒材の孔を、穂先に套嵌し、この孔への穂先の套嵌及び/又は接着、溶着(溶着部材の溶解)、又は緊締具等の固止手段を利用して固止する。この連結筒材には、係止具が設けられているので、この係止具の長溝に釣糸の端部を挿入して、切離し片及び/又は係止具本体に、釣糸の端部を捲装し、その後、筒体を長溝の方向に移動して、捲装した釣糸を、套嵌した筒体で係止する。この操作により、穂先に釣糸が取付けられる。また開放は、前述の例に準ずる。尚、図4に示した釣糸止め具は、係止具に連結筒材を直接設ける例である。また図示しないが、係止具に連結筒材を着脱自在に設ける例等も可能である。この図4の例では、穂先の係止環をなくすことも可能である。
【0019】
図5〜図9に示す浮きの釣糸止めとして利用する一例を説明すると、釣糸を、開放された係止具の長溝に貫通及び/又はこの長溝に貫通した後に、この長溝近傍の釣糸を切離し片に数回捲装(捲装しないこともある)等する。そして、この係止具の開口及び長溝に筒体を套嵌する。この筒体の套嵌により、浮きの連結部を兼ねる係止具の長溝に設けた釣糸の両側は、略逆U字形を呈して、この長溝に係止及び/又は係止具の切離し片に数回捲装して貫通した釣糸の両側は、略同様に係止等できる。従って、浮きは、この係止箇所に固止できる。一方、前記の係止を開放するには、筒体を係止具より離間し、開口及び長溝を開放することで、釣糸の両側の長溝からの離間、又は釣糸の切離し片からの捲装開放とを介して行なえる。従って、釣糸の自由な箇所に、浮きをワンタッチで係止及び係止解除が図れること、また浮きを釣糸にワンタッチで係止及び係止解除ができること、又は夜間等の暗闇でも係止等ができること、等の特徴がある。また釣糸へのチューフ゛の套嵌を回避し、取扱いの容易化、簡便化が図れること、又はチューフ゛破損時の取扱いの容易化、利便性が確保できること、等の実益がある。尚、図8、図9の例では、係止具への套嵌及び/又は固止手段を利用してコ゛ム、樹脂等の弾性材料で形成した繋ぎ部(弾性連結筒体)を設ける。そして、この弾性連結筒体の孔に浮きの取付杆を挿入し、浮きを釣糸に係止する構造である。この弾性連結筒体は、取付杆を適宜の圧力で保持する。一方、浮きの取外しは、取付杆の弾性連結筒体の孔より引抜くことでよい。
【0020】
図10〜図13に示すハリスの釣糸止めとして利用する一例を説明する。釣糸(どう糸)とハリス用釣糸(ハリス糸)又は釣針用の糸を、それぞれ開放された係止具の長溝に貫通及び/又はこの長溝に貫通した後に、この長溝近傍のどう糸とハリス糸(釣針用の糸)を切離し片に数回捲装等する。そして、この係止具の開口及び長溝に筒体を套嵌する。この筒体の套嵌により、どう糸とハリス糸が固止(連結、係止等)される。この際に、どう糸とハリス糸は、同じ箇所での係止(長溝の同じ箇所による係止)と、違った箇所での係止(長溝の放射方向の異なる箇所及び/又は上下方向(使用時)の異なる箇所による係止)とが可能となり、この選択された係止箇所で固止される。一方、前記の固止を開放するには、筒体を係止具より離間し、開口及び長溝を開放することで、どう糸とハリス糸の長溝からの離間、又はどう糸とハリス糸の切離し片からの捲装開放とを介して行なえる。従って、どう糸とハリス糸はそれぞれの自由な箇所に、ワンタッチで、このどう糸とハリス糸との固止及び固止解除が図れること、またこのどう糸とハリス糸のワンタッチの固止及び固止解除が、夜間等の暗闇でも可能となること、等の特徴がある。またどう糸とハリス糸の固止等の容易化、簡便化が図れること、又はどう糸とハリス糸等の取替えの容易化、利便性が確保できること、等の実益がある。尚、図12の構造は、係止具と筒体とを対で構成し、一方の係止具と筒体とを利用して、どう糸とハリス糸等との固止等を図る。その取扱い、操作等は、前述の例に準ずる。
【0021】
図13〜図16に示すハリスの釣糸止めと、釣針の釣糸止め等として利用する一例を説明する。先ず、図13、図14の例は、どう糸の一方側係止具の長溝への挿入及び/又は切離し片への捲装と、一方側係止具に対する一方側筒体の套嵌、及びこの一方側筒体の圧設によるどう糸の固止を図ること、また釣針付き釣糸の他方側係止具の長溝への挿入及び/又は切離し片への捲装と、他方側係止具に対する他方側筒体の套嵌による圧設による釣針付き釣糸の固止を図ることにより、ハリスが完了する。この例では、両係止具及び/又は両筒体間を係止具本体で繋ぐ構成であるが、図示しない他の例では、ハリス糸で繋ぐこともできる。また図示しないが、この例は釣糸と釣針付き釣糸間の繋ぎ(釣針の取付け)等にも利用できる。また図15、図16の例は、釣糸の一方側係止具の長溝への挿入及び/又は切離し片への捲装と、一方側係止具に対する一方側筒体の套嵌、及びこの一方側筒体の圧設による釣糸の固止を図ること、また釣針付き釣糸の他方側係止具と筒体とによる固止は、前述の図13、図14に準じた固止を図ることにより、ハリスが完了する。他の使用と操作等は、前述の図13、図14に準ずる。
【0022】
そして、また図示しないが、係止具の長溝の一部を開放する状態で筒体を設ける使用例では、流し釣りの方法を採用できる。また各例は、延竿を考えて説明したが、必要により、リール付き竿(釣糸の捲取り、引出し式の竿)、他の竿等の如く、何れの竿にも採用できる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の好ましい一例を説明する。
【0024】
1は釣糸A、どう糸A1又はハリス糸A2又は釣針用の糸A3等(釣糸A等とする)を係止(固止、連結等)できる係止具で、この係止具1は、釣糸Aが挿入できる開口100と、釣糸Aを保持する底部101と、この開口100と底部101を連通する釣糸Aをカ゛イト゛するスリット状の長溝102とで構成される。そして、この長溝102は帯状のスリットとして、釣糸A等の挿通の容易化、折損・すれ等の回避、確実な把持力の確保等を図る。図中1bは、係止具本体1aと長溝102を介して対峙した切離し片で、この切離し片1bは、可撓性を備えている。従って、後述する筒体を套嵌した際に、撓みが発生して、長溝102のスリット幅102aを圧縮する。尚、開口100は略嘴形状を呈しており、釣糸A等の挿入の容易化、折損・すれ等の回避等を図る。
【0025】
以上は、係止具1の基本的な構造を説明したが、係止具本体1aが繋ぎ部1a−1(連結筒体、弾性連結筒体、等)を兼ねることも有り得るので説明する。:図4の例では、繋ぎ部1a−1が孔1a−10を有す連結筒体として、この孔1a−10に、竿Bの穂先B1を嵌入する構造である。:また図9の例では、繋ぎ部1a−1が孔1a−11を有す弾性連結筒体として、この孔1a−11に、後述する浮き2の取付杆200を嵌入し、この弾性連結筒体で取付杆200を弾性的に保持する構造である。そして、この例では、孔1a−11a又は端面1a−11bを利用して係止具1及び/又は後述する筒体3に弾性連結筒体を着脱自在に設ける構成である。:図12〜図14、図16の例では、繋ぎ部1a−1を利用して同じ構造の係止具1と筒体3とを設けた構成であり、一方側係止具1イと一方側筒体3イを設け、かつ他方側係止具1ロと他方側筒体3ロを設けた構造である。
【0026】
尚、この係止具1の係止具本体1aは、浮き2の取付杆200を兼ねることで、例えば、浮き2の取付け及び/又は取外しの容易化、構造の簡略化、浮き2及び/又は釣糸A等の取扱い、管理等の容易化等に寄与できる。また係止具1の一方端(他方端)には、必要により、突条103を設けることで、例えば、筒体(後述する)の脱外防止と、係止具1の把持の容易化、釣糸A等の略逆U字形の確保、折損・すれ等の回避、等を図る。
【0027】
3は係止具1に套嵌される筒体で、この筒体3は可撓性部材で構成する。従って、係止具1に沿って自由に上下動し、前記開口100、長溝102等を開閉する。そして、図示しないが、この筒体3に把持用の突起、脱落(脱抜)防止用のスリット、微細凹凸手段等を設けることもできる。
【0028】
図中B2は竿Bの係止環、Cは錘、Dは釣針を示す。
【0029】
【発明の効果】
請求項1の発明は、釣糸が挿入できる開口、及び釣糸を保持する底部、並びに釣糸をカ゛イト゛するスリット状の長溝とを備えてなる係止具と、係止具の開口側より套嵌される筒体と、筒体及び/又は前記係止具に設けた繋ぎ部とで構成した釣糸止め具である。従って、穂先止め、ハリス止め、又は浮き止め等として利用できる汎用形の釣糸止め具を提供できること、又は釣糸を略逆U字形に係止して、所定の箇所に確実に固止できること、また筒体の移動で、係止具に設けた開口、長溝を開放又は閉塞可能となること、等の特徴がある。
【0030】
請求項2の発明は、釣糸が挿入できる開口、及び釣糸を保持する底部、並びに釣糸をカ゛イト゛するスリット状の長溝とを備えてなる係止具と、係止具の底部側端に設けた係止突条と、係止具の開口側より套嵌される筒体と、筒体及び/又は前記係止具に設けた繋ぎ部とで構成した釣糸止め具である。従って、請求項1の効果を達成し、しかも筒体の係止具からの離脱回避が図れること等の特徴がある。
【0031】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の筒体を、可撓性部材で構成した釣糸止め具である。従って、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、又は筒体の容易な移動を利用して、係止具を釣糸に、確実に係止できること、等の特徴がある。
【0032】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載の係止具を、穂先の釣糸止めとして利用する構成とした釣糸止め具である。従って、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、又は本発明の釣糸止め具を、穂先の釣糸止め用として有効利用が図れること、等の特徴がある。
【0033】
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2に記載の係止具を、浮きの連結部の釣糸止めとして利用する構成とした釣糸止め具である。従って、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、又は本発明の釣糸止め具を、浮きの連結部の釣糸止め用として有効利用が図れること、等の特徴がある。
【0034】
請求項6の発明は、請求項1又は請求項2に記載の係止具を、ハリスの釣糸止めとして利用する構成とした釣糸止め具である。従って、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、又は本発明の釣糸止め具を、ハリスの釣糸止め用として有効利用が図れること、等の特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の釣糸止め具を穂先に使用した係止後の一例を説明する正面図
【図2】図1の要部の拡大正面図
【図3】本発明の他の釣糸止め具を穂先に使用した係止後の一例を説明する要部斜視図
【図4】図3に示した穂先に使用する係止具と筒体の一例を示した拡大正面図
【図5】本発明の釣糸止め具を浮きに使用した係止前の一例を説明する正面図
【図6】本発明の釣糸止め具を浮きに使用した係止後の一例を説明する正面図
【図7】図5の要部の拡大正面図
【図8】本発明の他の釣糸止め具を浮きに使用した係止後の一例を説明する正面図
【図9】図8の他の係止具と筒体及び繋ぎ部との関係を説明する斜視図
【図10】本発明の釣糸止め具をハリスに使用した係止後の一例を説明する正面図
【図11】図10の要部の断面図
【図12】ハリス用の他の係止具と筒体及び繋ぎ部との関係を説明する斜視図
【図13】ハリス用のさらに他の係止具と筒体及び繋ぎ部の使用状態の一例を説明する斜視図
【図14】図13の係止具と筒体及び繋ぎ部との関係を説明する斜視図
【図15】ハリス用のまた他の係止具と筒体及び繋ぎ部との関係を説明する斜視図
【図16】図15の要部の断面図
【符号の説明】
1 係止具
1a−1 繋ぎ部
1a−10 孔
1a−11 孔
1a−11a 孔
1a−11b 端面
1イ 一方側係止具
1ロ 他方側係止具
100 開口
101 底部
102 長溝
102a 幅
103 突条
1a 係止具本体
1b 切離し片
2 浮き
200 取付杆
3 筒体
3イ 一方側筒体
3ロ 他方側筒体
A 釣糸
A1 どう糸
A2 ハリス糸
A3 糸
B 竿
B1 穂先
B2 係止環
C 錘
D 釣針
【発明の属する技術分野】
この発明は、穂先止め、ハリス止め、又は浮き止め等として利用できる釣糸止め具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の釣糸止めに利用されている一般的な方法は、穂先止めでは、穂先と釣糸との結縛であり、またハリス止めでは、糸交互間の結縛、又は浮き止めでは、コ゛ム管等の弾性係止具が知られている。しかし、前述の結縛方法では、この結縛、又は結縛開放(開放)に手間、また釣糸の切断等を要すること、又は面倒・厄介であること、経験を必要とすること、等の課題がある。また前述の浮き止め方法では、この浮きの係止、又は係止開放(開放)に手間を要すること、また釣り方式の変更は困難視されること、又は面倒であり、経験を要すること、等の課題がある。
【0003】
この課題を解決する一例として、文献を挙げると、次のような文献(1)〜(3)がある。文献(1)は、特開平5−49374号の釣用こませの餌まき方法並びに釣用こませ篭並びにこませ包装体の発明であり、この文献では、釣糸間、又は釣糸とどう糸間等をこませ篭を利用して結縛すること、またどう糸と錘は、直接又は間接的に結縛することが、それぞれ開示されている。しかし、このこませ篭等による結縛は、本来的に、釣糸間、又は釣糸とどう糸間等の結縛を意図するものでない。従って、このこませ篭を利用した釣り方式では可能としても、このこませ篭を採用しない場合には、利用できないこと、或いは無駄となること、等の問題がある。文献(2)は、実開昭64−26972号の釣用浮きの繋留具の考案であり、この文献では、浮きの下方に、ケースを設け、このケースにスフ゜リンク゛を介して上下動自在に係止具を設け、前記ケースの中間に釣糸挿入用の切込みを設け、この切込みを前記係止具を介して開閉自在にした構成であり、係止具の上下動で、前記切込みを開閉して、釣糸と浮きとの係止又は係止解除を図ることを意図する。従って、浮き止めを必要としないこと、又は浮きを、ワンタッチで釣糸にセット又はリセットできること、等の特徴がある。また文献(3)は、実開平3−27972号の浮子の考案であり、この文献では、浮子本体の下方に、釣糸挿入用の装通孔と、この装通孔に通ずる挾持部を形成し、この挾持部は環体により緊締又は緊締解除される構成であり、この挾持部の挾持又は挾持開放で、この浮子と釣糸との係止又は係止解除を図ることを意図する。従って、浮き止めを必要としないこと、又は浮きを、ワンタッチで釣糸にセット又はリセットできること、等の特徴がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
文献(1)は、こませ篭を利用した釣り方式では可能である。しかし、こませ篭を採用しない場合には、利用できないこと、或いはこのこませ篭等の道具が、無駄となること、等の問題がある。また本発明が意図する穂先止め、ハリス止め等としての利用はできないので、汎用性に欠けること等の問題もある。
【0005】
また文献(2)、(3)は、浮き(浮子)と釣糸の係止を目的とする。従って、本発明が意図する穂先止め、ハリス止め等としての利用はできないので、汎用性に欠ける問題が考えられる。また文献(2)では、スフ゜リンク゛を介して係止具を上下動する構成であるので、スフ゜リンク゛の弾性疲労で使用できない場合もあり、確実な係止に問題を残す。さらに文献(3)は、浮子を釣糸に固止するには、釣糸を、浮子に設けた挾持片の装通孔に挿通し、この挾持片の挾持を介して装通孔を閉塞して係止する構成であるので、浮子の確実な係止に問題を残す。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、穂先止め、ハリス止め、又は浮き止め等として利用できる汎用形の釣糸止め具を提供すること、又は釣糸を略逆U字形に係止して、所定の箇所に確実に固止すること、また筒体の移動で、係止具に設けた開口、長溝を開放又は閉塞可能とすること、等を意図する。
【0007】
請求項1は、釣糸が挿入できる開口、及びこの釣糸を保持する底部、並びに当該釣糸をカ゛イト゛するスリット状の長溝とを備えてなる係止具と、この係止具の開口側より套嵌される筒体と、この筒体及び/又は前記係止具に設けた繋ぎ部とで構成した釣糸止め具である。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の効果を達成し、しかも筒体の係止具からの離脱回避を図ることを意図する。
【0009】
請求項2は、釣糸が挿入できる開口、及びこの釣糸を保持する底部、並びに当該釣糸をカ゛イト゛するスリット状の長溝とを備えてなる係止具と、この係止具の底部側端に設けた係止突条と、この係止具の開口側より套嵌される筒体と、この筒体及び/又は前記係止具に設けた繋ぎ部とで構成した釣糸止め具である。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、又は筒体の容易な移動を利用して、係止具を釣糸に、確実に係止すること、及び釣糸の略逆U字形の形態を荷担し、この係止を確立すること、等を意図する。
【0011】
請求項3は、請求項1又は請求項2に記載の筒体を、可撓性部材で構成した釣糸止め具である。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、又は本発明の釣糸止め具を、穂先の釣糸止め用として有効利用を図ること、等を意図する。
【0013】
請求項4は、請求項1又は請求項2に記載の係止具を、穂先の釣糸止めとして利用する構成とした釣糸止め具である。
【0014】
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、又は本発明の釣糸止め具を、浮きの連結部の釣糸止め用として有効利用を図ること、等を意図する。
【0015】
請求項5は、請求項1又は請求項2に記載の係止具を、浮きの連結部の釣糸止めとして利用する構成とした釣糸止め具である。
【0016】
請求項6の発明は、請求項1又は請求項2の目的を達成すること、又は本発明の釣糸止め具を、ハリスの釣糸止め用として有効利用を図ること、等を意図する。
【0017】
請求項6は、請求項1又は請求項2に記載の係止具を、ハリスの釣糸止めとして利用する構成とした釣糸止め具である。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1〜図4に示す穂先の釣糸止めとして利用する一例を説明する。図1、図2は、係止具と、筒体とを利用して穂先に釣糸を係止する一例であり、釣竿の係止環に、釣糸の一端を貫通し、この貫通した釣糸を、開放された(筒体が離間された)係止具の長溝に通し、係止具本体より分岐された切離し片に数回捲付ける(捲装する)。尚、この捲装は一例であり、必要な際に行ない、長溝への挿入で行なうことも可能である(以下同じ)。一方、切離し片の近くにある一端近傍の釣糸を、この長溝に挿通して、既に捲装されている一端に積層するようにした後、この係止具の開口及び長溝を套嵌する(離間されていた筒体を係止具に嵌合する)。従って、係止具の切離し片に捲装した一端と、長溝に挿通した一端近傍の釣糸を、套嵌した筒体を介して係止できる。この筒体は、釣糸を適宜の圧力で保持できること、また釣糸に圧損、損傷等を与えず保持できること、等の特徴がある。一方、前記の係止を開放するには、筒体を係止具より離間し、開口及び長溝を開放することで、釣糸の一端の切離し片からの捲装開放、及び/又は釣糸の一端近傍の長溝からの離間とを介して行なえる。従って、係止環、即ち、穂先への釣糸のワンタッチの係止及び係止解除が図れること、釣糸の結縛、切断等の所作を要さない利便性が確保できること、また穂先への釣糸のワンタッチの係止及び係止解除が、夜間等の暗闇でも可能となること、等の特徴がある。尚、図3、図4は、係止具と、筒体及び繋ぎ部(連結筒材)とを利用して穂先に釣糸を係止する一例であり、係止具に一体又は取付け可能に設けた連結筒材の孔を、穂先に套嵌し、この孔への穂先の套嵌及び/又は接着、溶着(溶着部材の溶解)、又は緊締具等の固止手段を利用して固止する。この連結筒材には、係止具が設けられているので、この係止具の長溝に釣糸の端部を挿入して、切離し片及び/又は係止具本体に、釣糸の端部を捲装し、その後、筒体を長溝の方向に移動して、捲装した釣糸を、套嵌した筒体で係止する。この操作により、穂先に釣糸が取付けられる。また開放は、前述の例に準ずる。尚、図4に示した釣糸止め具は、係止具に連結筒材を直接設ける例である。また図示しないが、係止具に連結筒材を着脱自在に設ける例等も可能である。この図4の例では、穂先の係止環をなくすことも可能である。
【0019】
図5〜図9に示す浮きの釣糸止めとして利用する一例を説明すると、釣糸を、開放された係止具の長溝に貫通及び/又はこの長溝に貫通した後に、この長溝近傍の釣糸を切離し片に数回捲装(捲装しないこともある)等する。そして、この係止具の開口及び長溝に筒体を套嵌する。この筒体の套嵌により、浮きの連結部を兼ねる係止具の長溝に設けた釣糸の両側は、略逆U字形を呈して、この長溝に係止及び/又は係止具の切離し片に数回捲装して貫通した釣糸の両側は、略同様に係止等できる。従って、浮きは、この係止箇所に固止できる。一方、前記の係止を開放するには、筒体を係止具より離間し、開口及び長溝を開放することで、釣糸の両側の長溝からの離間、又は釣糸の切離し片からの捲装開放とを介して行なえる。従って、釣糸の自由な箇所に、浮きをワンタッチで係止及び係止解除が図れること、また浮きを釣糸にワンタッチで係止及び係止解除ができること、又は夜間等の暗闇でも係止等ができること、等の特徴がある。また釣糸へのチューフ゛の套嵌を回避し、取扱いの容易化、簡便化が図れること、又はチューフ゛破損時の取扱いの容易化、利便性が確保できること、等の実益がある。尚、図8、図9の例では、係止具への套嵌及び/又は固止手段を利用してコ゛ム、樹脂等の弾性材料で形成した繋ぎ部(弾性連結筒体)を設ける。そして、この弾性連結筒体の孔に浮きの取付杆を挿入し、浮きを釣糸に係止する構造である。この弾性連結筒体は、取付杆を適宜の圧力で保持する。一方、浮きの取外しは、取付杆の弾性連結筒体の孔より引抜くことでよい。
【0020】
図10〜図13に示すハリスの釣糸止めとして利用する一例を説明する。釣糸(どう糸)とハリス用釣糸(ハリス糸)又は釣針用の糸を、それぞれ開放された係止具の長溝に貫通及び/又はこの長溝に貫通した後に、この長溝近傍のどう糸とハリス糸(釣針用の糸)を切離し片に数回捲装等する。そして、この係止具の開口及び長溝に筒体を套嵌する。この筒体の套嵌により、どう糸とハリス糸が固止(連結、係止等)される。この際に、どう糸とハリス糸は、同じ箇所での係止(長溝の同じ箇所による係止)と、違った箇所での係止(長溝の放射方向の異なる箇所及び/又は上下方向(使用時)の異なる箇所による係止)とが可能となり、この選択された係止箇所で固止される。一方、前記の固止を開放するには、筒体を係止具より離間し、開口及び長溝を開放することで、どう糸とハリス糸の長溝からの離間、又はどう糸とハリス糸の切離し片からの捲装開放とを介して行なえる。従って、どう糸とハリス糸はそれぞれの自由な箇所に、ワンタッチで、このどう糸とハリス糸との固止及び固止解除が図れること、またこのどう糸とハリス糸のワンタッチの固止及び固止解除が、夜間等の暗闇でも可能となること、等の特徴がある。またどう糸とハリス糸の固止等の容易化、簡便化が図れること、又はどう糸とハリス糸等の取替えの容易化、利便性が確保できること、等の実益がある。尚、図12の構造は、係止具と筒体とを対で構成し、一方の係止具と筒体とを利用して、どう糸とハリス糸等との固止等を図る。その取扱い、操作等は、前述の例に準ずる。
【0021】
図13〜図16に示すハリスの釣糸止めと、釣針の釣糸止め等として利用する一例を説明する。先ず、図13、図14の例は、どう糸の一方側係止具の長溝への挿入及び/又は切離し片への捲装と、一方側係止具に対する一方側筒体の套嵌、及びこの一方側筒体の圧設によるどう糸の固止を図ること、また釣針付き釣糸の他方側係止具の長溝への挿入及び/又は切離し片への捲装と、他方側係止具に対する他方側筒体の套嵌による圧設による釣針付き釣糸の固止を図ることにより、ハリスが完了する。この例では、両係止具及び/又は両筒体間を係止具本体で繋ぐ構成であるが、図示しない他の例では、ハリス糸で繋ぐこともできる。また図示しないが、この例は釣糸と釣針付き釣糸間の繋ぎ(釣針の取付け)等にも利用できる。また図15、図16の例は、釣糸の一方側係止具の長溝への挿入及び/又は切離し片への捲装と、一方側係止具に対する一方側筒体の套嵌、及びこの一方側筒体の圧設による釣糸の固止を図ること、また釣針付き釣糸の他方側係止具と筒体とによる固止は、前述の図13、図14に準じた固止を図ることにより、ハリスが完了する。他の使用と操作等は、前述の図13、図14に準ずる。
【0022】
そして、また図示しないが、係止具の長溝の一部を開放する状態で筒体を設ける使用例では、流し釣りの方法を採用できる。また各例は、延竿を考えて説明したが、必要により、リール付き竿(釣糸の捲取り、引出し式の竿)、他の竿等の如く、何れの竿にも採用できる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の好ましい一例を説明する。
【0024】
1は釣糸A、どう糸A1又はハリス糸A2又は釣針用の糸A3等(釣糸A等とする)を係止(固止、連結等)できる係止具で、この係止具1は、釣糸Aが挿入できる開口100と、釣糸Aを保持する底部101と、この開口100と底部101を連通する釣糸Aをカ゛イト゛するスリット状の長溝102とで構成される。そして、この長溝102は帯状のスリットとして、釣糸A等の挿通の容易化、折損・すれ等の回避、確実な把持力の確保等を図る。図中1bは、係止具本体1aと長溝102を介して対峙した切離し片で、この切離し片1bは、可撓性を備えている。従って、後述する筒体を套嵌した際に、撓みが発生して、長溝102のスリット幅102aを圧縮する。尚、開口100は略嘴形状を呈しており、釣糸A等の挿入の容易化、折損・すれ等の回避等を図る。
【0025】
以上は、係止具1の基本的な構造を説明したが、係止具本体1aが繋ぎ部1a−1(連結筒体、弾性連結筒体、等)を兼ねることも有り得るので説明する。:図4の例では、繋ぎ部1a−1が孔1a−10を有す連結筒体として、この孔1a−10に、竿Bの穂先B1を嵌入する構造である。:また図9の例では、繋ぎ部1a−1が孔1a−11を有す弾性連結筒体として、この孔1a−11に、後述する浮き2の取付杆200を嵌入し、この弾性連結筒体で取付杆200を弾性的に保持する構造である。そして、この例では、孔1a−11a又は端面1a−11bを利用して係止具1及び/又は後述する筒体3に弾性連結筒体を着脱自在に設ける構成である。:図12〜図14、図16の例では、繋ぎ部1a−1を利用して同じ構造の係止具1と筒体3とを設けた構成であり、一方側係止具1イと一方側筒体3イを設け、かつ他方側係止具1ロと他方側筒体3ロを設けた構造である。
【0026】
尚、この係止具1の係止具本体1aは、浮き2の取付杆200を兼ねることで、例えば、浮き2の取付け及び/又は取外しの容易化、構造の簡略化、浮き2及び/又は釣糸A等の取扱い、管理等の容易化等に寄与できる。また係止具1の一方端(他方端)には、必要により、突条103を設けることで、例えば、筒体(後述する)の脱外防止と、係止具1の把持の容易化、釣糸A等の略逆U字形の確保、折損・すれ等の回避、等を図る。
【0027】
3は係止具1に套嵌される筒体で、この筒体3は可撓性部材で構成する。従って、係止具1に沿って自由に上下動し、前記開口100、長溝102等を開閉する。そして、図示しないが、この筒体3に把持用の突起、脱落(脱抜)防止用のスリット、微細凹凸手段等を設けることもできる。
【0028】
図中B2は竿Bの係止環、Cは錘、Dは釣針を示す。
【0029】
【発明の効果】
請求項1の発明は、釣糸が挿入できる開口、及び釣糸を保持する底部、並びに釣糸をカ゛イト゛するスリット状の長溝とを備えてなる係止具と、係止具の開口側より套嵌される筒体と、筒体及び/又は前記係止具に設けた繋ぎ部とで構成した釣糸止め具である。従って、穂先止め、ハリス止め、又は浮き止め等として利用できる汎用形の釣糸止め具を提供できること、又は釣糸を略逆U字形に係止して、所定の箇所に確実に固止できること、また筒体の移動で、係止具に設けた開口、長溝を開放又は閉塞可能となること、等の特徴がある。
【0030】
請求項2の発明は、釣糸が挿入できる開口、及び釣糸を保持する底部、並びに釣糸をカ゛イト゛するスリット状の長溝とを備えてなる係止具と、係止具の底部側端に設けた係止突条と、係止具の開口側より套嵌される筒体と、筒体及び/又は前記係止具に設けた繋ぎ部とで構成した釣糸止め具である。従って、請求項1の効果を達成し、しかも筒体の係止具からの離脱回避が図れること等の特徴がある。
【0031】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の筒体を、可撓性部材で構成した釣糸止め具である。従って、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、又は筒体の容易な移動を利用して、係止具を釣糸に、確実に係止できること、等の特徴がある。
【0032】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載の係止具を、穂先の釣糸止めとして利用する構成とした釣糸止め具である。従って、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、又は本発明の釣糸止め具を、穂先の釣糸止め用として有効利用が図れること、等の特徴がある。
【0033】
請求項5の発明は、請求項1又は請求項2に記載の係止具を、浮きの連結部の釣糸止めとして利用する構成とした釣糸止め具である。従って、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、又は本発明の釣糸止め具を、浮きの連結部の釣糸止め用として有効利用が図れること、等の特徴がある。
【0034】
請求項6の発明は、請求項1又は請求項2に記載の係止具を、ハリスの釣糸止めとして利用する構成とした釣糸止め具である。従って、請求項1又は請求項2の目的を達成できること、又は本発明の釣糸止め具を、ハリスの釣糸止め用として有効利用が図れること、等の特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の釣糸止め具を穂先に使用した係止後の一例を説明する正面図
【図2】図1の要部の拡大正面図
【図3】本発明の他の釣糸止め具を穂先に使用した係止後の一例を説明する要部斜視図
【図4】図3に示した穂先に使用する係止具と筒体の一例を示した拡大正面図
【図5】本発明の釣糸止め具を浮きに使用した係止前の一例を説明する正面図
【図6】本発明の釣糸止め具を浮きに使用した係止後の一例を説明する正面図
【図7】図5の要部の拡大正面図
【図8】本発明の他の釣糸止め具を浮きに使用した係止後の一例を説明する正面図
【図9】図8の他の係止具と筒体及び繋ぎ部との関係を説明する斜視図
【図10】本発明の釣糸止め具をハリスに使用した係止後の一例を説明する正面図
【図11】図10の要部の断面図
【図12】ハリス用の他の係止具と筒体及び繋ぎ部との関係を説明する斜視図
【図13】ハリス用のさらに他の係止具と筒体及び繋ぎ部の使用状態の一例を説明する斜視図
【図14】図13の係止具と筒体及び繋ぎ部との関係を説明する斜視図
【図15】ハリス用のまた他の係止具と筒体及び繋ぎ部との関係を説明する斜視図
【図16】図15の要部の断面図
【符号の説明】
1 係止具
1a−1 繋ぎ部
1a−10 孔
1a−11 孔
1a−11a 孔
1a−11b 端面
1イ 一方側係止具
1ロ 他方側係止具
100 開口
101 底部
102 長溝
102a 幅
103 突条
1a 係止具本体
1b 切離し片
2 浮き
200 取付杆
3 筒体
3イ 一方側筒体
3ロ 他方側筒体
A 釣糸
A1 どう糸
A2 ハリス糸
A3 糸
B 竿
B1 穂先
B2 係止環
C 錘
D 釣針
Claims (6)
- 釣糸が挿入できる開口、及びこの釣糸を保持する底部、並びに当該釣糸をカ゛イト゛するスリット状の長溝とを備えてなる係止具と、この係止具の開口側より套嵌される筒体と、この筒体及び/又は前記係止具に設けた繋ぎ部とで構成した釣糸止め具。
- 釣糸が挿入できる開口、及びこの釣糸を保持する底部、並びに当該釣糸をカ゛イト゛するスリット状の長溝とを備えてなる係止具と、この係止具の底部側端に設けた係止突条と、この係止具の開口側より套嵌される筒体と、この筒体及び/又は前記係止具に設けた繋ぎ部とで構成した釣糸止め具。
- 請求項1又は請求項2に記載の筒体を、可撓性部材で構成した釣糸止め具。
- 請求項1又は請求項2に記載の係止具を、穂先の釣糸止めとして利用する構成とした釣糸止め具。
- 請求項1又は請求項2に記載の係止具を、浮きの連結部の釣糸止めとして利用する構成とした釣糸止め具。
- 請求項1又は請求項2に記載の係止具を、ハリスの釣糸止めとして利用する構成とした釣糸止め具。
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