JP2004044054A - 原色染色法 - Google Patents

Abstract

【課題】樹脂の染色の色合せが容易な染料を無駄にしない染色方法を得ること、及び正確な色合せの製品を得ること。
【解決手段】赤、青、黄色の三原色で順次染色し、各色の染色時間又は染色回数を変えて色合せする。

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂の染色方法に属する。
【０００２】
【従来の技術】ブラジャーやスリップのアジャスターは金属に樹脂をコーティングしたものを、色合せした染料に浸漬して染色している。アジャスターは布地に合せて色合せするが、布地の色が多くなり、布地と区別つかないぴったりの色合せが要求されるので色合せが難しく時間がかかっていた。そして、染色工程が全体の工程進捗のネックになっていた。また、染色後余った染料は捨てられ無駄になっていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】樹脂の染色の色合せを容易にし、染料を無駄にしない染色方法を得ること、及び、正確な色合せの製品を得ること。
【０００４】
【課題を解決するための手段】赤、青、黄色の三原色で順次染色し、各色の染色時間又は染色回数を変えて色合せする。管理ポイントは、染料液の濃度、温度、染色時間である。
【０００５】
【発明の実施形態】赤、青、黄色の一定濃度、一定温度の染色液を用意し、それぞれの液に浸漬する時間により色合せする。様々な色は三原色から作れるので、染色液は変えずに使うことができ、無駄に捨てられることは無い。
【０００６】例えば、ナイロンコーティング品で薄紫を出すには、赤５４０秒、青２４０秒、黄３０秒位であり、濃い赤紫では赤６００秒、青９０秒、黄１２０秒位である。色合せはこのように時間で調節する。また、微妙に色が合わない、例えば赤味が不足しているときは、赤の液に適時追加浸漬して色合せする。次回以降も同じ色目の物を作るには、濃度、温度、時間を記録しておけば再現でき、管理は容易である。
【０００７】染色された層は、色合せした液で染めた物と比べて、染色時間が異なるために染色層が厚く、表面から内部にかけて色の薄くなり方が緩やかである。従って磨耗に耐え、退色性が良い。
【０００８】
【発明の効果】本発明により、色合せが容易な染料を無駄にしない染色方法が確立できる。また、多色化し、小ロット化したアジャスターの正確な色合せの製品が素早くできる。

Claims (2)

1. 赤、青、黄色の三原色で樹脂を順次染色し、各色の染色時間を変えて色合せすることを特徴とする染色方法。
2. 請求項１に記載した方法で染色したことを特徴とする金属に樹脂コーティングした金具。