JP2004041677A

JP2004041677A - Wetting wiper

Info

Publication number: JP2004041677A
Application number: JP2002359707A
Authority: JP
Inventors: Tetsuo Iwaya; 岩屋　哲郎; Norio Sekiguchi; 関口　範夫; Kazuo Kabashima; 椛島　和夫
Original assignee: Asahi Kasei Corp
Current assignee: Asahi Kasei Corp
Priority date: 2002-05-15
Filing date: 2002-12-11
Publication date: 2004-02-12

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a wetting wiper capable of safely cleaning a human body or the surface of glass, metal, plastic, a paint film or the like without leaving an unwiped part. <P>SOLUTION: A composition solution containing food and/or a food additive and/or an oral cavity cosmetic material is impregnated in a fiber sheet containing fiber with an official moisture regain of 0-13%, by 1 mass % or more. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種表面を清浄化し、あるいは、殺菌、除菌、帯電防止、防曇、防汚等の機能を被洗物に付与する湿潤性ワイパーに関する。
【０００２】
【従来の技術】
平滑な表面を有するガラス、金属、プラスチックス、塗膜等といった表面や人体表面等の清浄化に、各種湿潤性ワイパー（ウエットワイパー、ウエットティッシュなどとも呼ばれる）が知られている。これ等湿潤性ワイパーは、用途に応じて選定された清浄剤等からなる配合成分を媒体に溶解または分散することにより調製した薬液組成物を紙や布等の基材に含浸させたものである。湿潤性ワイパーは使用時まで薬液組成物により湿潤状態にあるもので、媒体を乾燥除去した乾燥ワイパー（ドライワイパー）と区別される。湿潤性ワイパーは、使用に際しては、拭くだけで薬液と基材の作用により清浄、殺菌、除菌、帯電防止、防曇、防汚等の目的が達せられ、クリーニング操作等が非常に簡便に行えるのがその特徴である。
【０００３】
このように湿潤性ワイパーを用いることで作業の簡便化が達せられるが、一方において、湿潤性ワイパーで拭いたあとの表面に、ワイパーから移行した薬液組成物が残留するため、安全性についての細心の注意が必要である。特に台所廻りや食品に触れる可能性のある器物を対象とするワイパーの場合、被洗物が直接食品と接触する可能性があるため、人体に対して安全性が高いことが好ましい。また、人体を対象とするワイパーの場合も安全性が高い必要がある。
【０００４】
特開２０００−１０２４９２号公報にはゴミのリサイクルに供することができる生分解性の繊維シートに安全性が高い組成液を含浸させた繊維シートが開示されているが、生分解性の繊維シートを用いているため、組成液含浸時の繊維シートがカビやすく、また湿潤時の繊維シートの強度が低い問題点があった。
この様にこれまでの湿潤性ワイパーに関する技術では、高い安全性と優れた洗浄性を有し、かつカビ等も生え難いものは存在しなかった。
【０００５】
【特許文献１】
特開２０００−１０２４９２号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
ガラス、金属、プラスチックス、塗膜等といった表面や人体表面を安全にかつ簡便に清浄にすることが出来る湿潤ワイパーを提供する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、組成液（湿潤液）を含浸させた湿潤性ワイパーについて、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、安全性の高い組成液を特定の繊維シートに含浸させた湿潤性ワイパーが驚くべき性能を発揮することを見出し、本発明を完成するに至った。
【０００８】
すなわち本発明は以下のとおりである。
発明の第１は、公定水分率が０〜１３％の繊維を１質量％以上含む繊維シートに、食品及び／又は食品添加物及び／又は口腔化粧品材料を含有する組成液を含浸させてなる、湿潤性ワイパーである。
発明の第２は、繊維シートが少なくとも合成繊維を１質量％以上含有する発明の第１に記載の湿潤性ワイパーである。
発明の第３は、繊維シートが合成繊維からなる発明の第１に記載の湿潤性ワイパーである。
発明の第４は、少なくとも水膨潤度３０％以上の繊維を１質量％以上含有する繊維シートに、食品及び／又は食品添加物及び／又は口腔化粧品材料を含有する組成液を含浸させてなる、湿潤性ワイパーである。
発明の第５は、繊維シートが少なくとも水膨潤度３０％以上の繊維を１質量％以上含有する発明の第１に記載の湿潤性ワイパーである。
【０００９】
発明の第６は、繊維シートが天然繊維及び／又は再生繊維からなる発明の第４に記載の湿潤性ワイパーである。
発明の第７は、ウェブ形成を乾式で行った不織布からなる繊維シートに、食品及び／又は食品添加物及び／又は口腔化粧品材料を含有する、組成液を含浸させてなる湿潤性ワイパーである。
発明の第８は、繊維シートがウェブ形成を乾式で行った不織布である、発明の第１〜６のいずれかに記載の湿潤性ワイパーである。
発明の第９は、ウェブ形成後、機械的絡合によって接着を行った不織布からなる繊維シートに、食品及び／又は食品添加物及び／又は口腔化粧品材料を含有する組成液を含浸させてなる、湿潤性ワイパーである。
【００１０】
発明の第１０は、繊維シートがウェブ形成後、機械的絡合によって接着を行った不織布である、発明の第１〜８のいずれかに記載の湿潤性ワイパーである。
発明の第１１は、平均繊維径１０μｍ以下の繊維を１質量％以上含む不織布からなる繊維シートに、食品及び／又は食品添加物及び／又は口腔化粧品材料を含有する組成液を含浸させてなる、湿潤性ワイパーである。
発明の第１２は、繊維シートが平均繊維径１０μｍ以下の繊維を１質量％以上含む不織布である、発明の第１〜１０のいずれかに記載の湿潤性ワイパーである。
発明の第１３は、さらに殺菌剤を含有する発明の第１〜１２のいずれかに記載の湿潤性ワイパーである。
発明の第１４は、さらに防カビ剤を含有する発明の第１〜１３のいずれかに記載の湿潤性ワイパーである。
【００１１】
発明の第１５は、組成液が、引火点を持たないことを特徴とする発明の１〜１４のいずれかに記載の湿潤性ワイパーである。
発明の第１６は、組成液に含有される水が塩素剤によって殺菌されたものである発明の第１〜１５のいずれかに記載の湿潤性ワイパーである。
発明の第１７は、組成液に含有される水が濾過によって除菌されたものである発明の第１〜１５のいずれかに記載の湿潤性ワイパーである。
発明の第１８は、組成液に含有される水が蒸留によって除菌されたものである発明の第１〜１５のいずれかに記載の湿潤性ワイパーである。
【００１２】
発明の第１９は、組成液中の微生物数が１ミリリットルあたり１０００個以下である発明の第１〜１８のいずれかに記載の湿潤性ワイパーである。
発明の第２０は、食品及び／又は食品添加物及び／又は口腔化粧品材料を含有し、発明の第１〜１９のいずれかに記載の繊維シートに含浸される、湿潤性ワイパー用組成液である。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明について、特にその好ましい実施態様を中心に、詳細に説明する。
本発明の湿潤性ワイパーで使用される繊維シートには、食品及び／又は食品添加物及び／又は口腔化粧品材料を含有する組成液を含浸させる。組成液とは、繊維シートの汚れの拭き取り効果を高めるために用いられるものであるが、その他にも薬剤を添加することで除菌効果、帯電防止効果、防曇効果、防汚効果等の機能を付与することも可能である。組成液に用いられる食品とは、一般に食されて人体にとって悪い影響を与えないものである。食品添加物とは、食品添加物公定書にその化学名あるいは一般名が記載されているものである。また、口腔化粧品材料とは、化粧品種別許可基準の口腔化粧品の種別として認められている成分であり、口腔内の清浄、口臭の防止等の目的で使用される化粧品材料をいう。
【００１４】
組成液に用いられる食品、食品添加物または口腔化粧品材料としては、油性原料、界面活性剤、殺菌剤、防カビ剤、増粘剤、湿潤剤等を挙げることができる。
例えば油性原料としては、オリーブ油等の油脂類、ミツロウ等のロウ類、スクワラン等の炭化水素類、ヤシ油脂肪酸等の高級脂肪酸類、ミリスチン酸セチル等のエステル類、メチルポリシロキサン等のシリコーン油類等を挙げることができる。
【００１５】
また、界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、親油型モノステアリン酸グリセリン等のグリセリン脂肪酸エステル類、モノオレイン酸ポリグリセリル、ペンタオレイン酸ポリグリセリル、デカオレイン酸ポリグリセリル等のポリグリセリン脂肪酸エステル類、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類、モノラウリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンソルビットミツロウ等のポリオキシエチレンラノリン・ラノリンアルコール・ミツロウ誘導体、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油類、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル等のポリオキシエチレンステロール・水素添加ステロール類、モノステアリン酸エチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンステアリン酸アミド等のポリオキシエチレンアルキルアミン・脂肪酸アミド類、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸・リン酸塩類、Ｎ−ラウロイル−Ｌ−グルタミン酸ナトリウム等のＮ−アシルアミノ塩酸類、ポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸等のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩類、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ミリストイルメチルタウリンナトリウム等のＮ−アシルタウリン塩類、テトラデセンスルホン酸ナトリウム等のスルホン酸塩類、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩類、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩類、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等の酢酸ベタイン型両性界面活性剤類、２−アルキル−Ｎ−カルボキシメチル−Ｎ−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等のイミダゾリン型両性界面活性剤類、モノミリスチン酸デカグリセリル、ショ糖脂肪酸エステル、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、塩化ベンザルコニウム、トリメチルグリシン、レシチン等の界面活性剤を挙げることができる。これらの界面活性剤の中でも特に、ソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、酢酸ベタイン型両性界面活性剤類、ショ糖脂肪酸エステル、トリメチルグリシン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム及び塩酸アルキルジアミノエチルグリシン等が好ましい。
【００１６】
また、組成液に用いられる殺菌剤の例としては、例えば、フェニルフェノール、フェニルフェノールナトリウム、プロピオン酸、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、コハク酸、過酸化水素、亜塩素酸ナトリウム、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、グレープフルーツエキス、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、トリクロロカルバニリド、塩化セチルピリジウム、感光素２０１号、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、フェノキシエタノール、フェノール、レゾルシン、クロロブタノール、β−フェニルエチルアルコール、塩化ステアリルジメチルジベンジルアンモニウム、アルミニウム・クロルヒドロキシアラントネート、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、グリシン、アラニン、セリン、トリプトファン、スレオニン、フラボノイド、芳香族アルデヒド、クマリン、リゾチーム、オボトランスフェリン、キトサン、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート、ワサオール、茶エキス、リンゴエキス、ペクチン分解物、プロタミン、α−ポリリジン、ε−ポリリジン等の殺菌剤を挙げることができる。これらの殺菌剤の中でも特に、フェニルフェノール、フェニルフェノールナトリウム、プロピオン酸、ソルビン酸、コハク酸、過酸化水素、亜塩素酸ナトリウム、サリチル酸、デヒドロ酢酸、グレープフルーツエキス、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化セチルピリジウム、トリクロサン、クロロブタノール、塩化ステアリルジメチルジベンジルアンモニウム、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、ε−ポリリジン等が好ましく、さらには、フェニルフェノール、亜塩素酸ナトリウム、サリチル酸、グレープフルーツエキス、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、塩化セチルピリジウム、トリクロサン、塩化ステアリルジメチルジベンジルアンモニウム、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、ε−ポリリジン等が特に好ましい。これらの殺菌剤は、湿潤性ワイパーで拭く被洗物上の殺菌を行うものであるが、湿潤性ワイパー自体に防カビ性を付与する目的で使用することも可能である。
【００１７】
組成液に用いられる防カビ剤の例としては、ブチルパラベン、イソブチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、エチルパラベン、クエン酸、クエン酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、ヒノキチオール、酢酸、コハク酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、ホウ酸、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、フェノキシエタノール、エタノール、トリブロムサラン等を挙げることができるが、これらの中でも特に、ブチルパラベン、イソブチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、エチルパラベン、ヒノキチオール、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン等の防カビ剤が好ましい。これらの防カビ剤は、湿潤性ワイパーに防カビ性を付与する目的で使用されるが、湿潤性ワイパーで拭く被洗物上の殺菌を行う目的で配合することも可能である。
【００１８】
その他、組成液に用いられる食品、食品添加物または口腔化粧品材料の例としては、キサンタンガム、ゼラチン等の天然高分子、メチルセルロース、可溶性デンプン等の半合成高分子、カルボキシビニルポリマー等の合成高分子増粘剤、グリセリン、プロピレングリコール等のポリオール類、ソルビトール等の湿潤剤の他、ジステアリン酸エチレングリコール、トコフェノール類等を挙げることができる。
【００１９】
本発明の組成液では、これらの化合物の単独又は２種以上の混合物が用いられる。これらの化合物は、水溶液として又は水でエマルジョン化して用いることができる。また、エタノールのような有機溶剤を併用することもできる。
本発明の組成液は食品及び／又は食品添加物及び／又は口腔化粧品材料を含有する組成物であり、人体に対する安全性が非常に高い。
【００２０】
次に、本発明の湿潤性ワイパーで使用される繊維シートは公定水分率が０〜１３％の繊維を１質量％以上含むものである必要がある。ここでいう繊維の公定水分率とは、繊維を２０±２℃、相対湿度６５±２％の標準状態に放置し水分平衡となった時の質量（Ｗ）と、この水分平衡試料を温度１０５±２℃で乾燥した試料の絶乾質量（Ｗ’）から以下の式によって計算される水分率について、商取引の際の目安の基準として定められているものである。
水分率（％）＝（Ｗ−Ｗ’）／Ｗ’×１００
【００２１】
公定水分率が低い繊維では、繊維内部に侵入できる水分（組成液）が少なくカビにくいのに対し、公定水分率が１３％より高い繊維を用いた場合は、カビの生育に必要な水分が十分供給されるためカビやすくなる。また、公定水分率が低い繊維では、繊維内部に浸透する組成液が少なくなるため、組成液が有効に使われ、含浸させる組成液も少なくて済み、コストを低く押さえることができる。公定水分率が、０〜１３％の繊維は１質量％以上含む必要があるが、１０質量％以上含む繊維シートが好ましく、さらには５０質量％以上含む繊維シートが好ましい。
【００２２】
この様な公定水分率が０〜１３％の繊維の例としては、例えば、コットン、麻、パルプ、絹、リネン等の天然繊維、コットンリンター、ビスコースレーヨン、銅アンモニアレーヨン、溶剤紡糸レーヨン等の再生繊維、ナイロン（ポリアミド系繊維）、ポリエステル（ポリエステル系繊維）、アクリル（ポリアクリロニトリル系繊維）、ビニロン（ポリビニルアルコール系繊維）、ポリプロピレン（ポリプロピレン系繊維）、ビニリデン（ポリ塩化ビニリデン系繊維）、ポリウレタン（ポリウレタン系繊維）、ポリエチレン等の合成繊維が挙げられる。
【００２３】
これらの繊維の中でも特に、少なくとも合成繊維を１質量％以上含有することが、繊維シートが炭素源となりにくくカビにくくなるため好ましい。より好ましくは合成繊維が１０質量％以上であり、さらには５０％以上である繊維シートが好ましく用いられる。特に、繊維シートが合成繊維のみで製造されたものである場合、食品等を組成液に用いても繊維シートがカビ生育のための炭素源となりにくく特に好ましい。
さらには、これらの合成繊維の中でも、特にポリエステル、アクリル、ポリプロピレン、ポリエチレン等が湿潤性ワイパーとした時の感触が良好であり好ましい。
【００２４】
また、本発明の湿潤性ワイパーで使用される繊維シートは少なくとも水膨潤度３０％以上の繊維を１質量％以上含有することが、湿潤性ワイパーの使用時に余分な組成液が清浄対象物に拭き残りとして残りにくくなるため好ましい。繊維の水膨潤度は、繊維を２０±２℃の蒸留水中に１５分間放置した後、遠心力１０００〜１０５０Ｇで１０ｍｉｎ±１０ｓｅｃ遠心分離機で脱水した試料の質量（Ｗ）と、温度１０５±２℃で乾燥した試料の絶乾質量（Ｗ_０）から以下の式によって計算される。
水膨潤度（％）＝（Ｗ−Ｗ_０）／Ｗ_０×１００
水膨潤度は、繊維シートによる組成液保持性の点で、３０％以上が好ましい。繊維の水膨潤度は、さらには５０％以上であることが好ましい。
この様な水膨潤度が３０％以上の繊維の例としては、例えば、コットン、麻、パルプ、絹、リネン等の天然繊維、コットンリンター、ビスコースレーヨン、銅アンモニアレーヨン、溶剤紡糸レーヨン等のおもに天然繊維を原料として人工的に手を加えて作る再生繊維を挙げることができる。これらの中でも特に、コットン、パルプ、コットンリンター、ビスコースレーヨン等が、湿潤性ワイパーとした時の感触が良好であり好ましい。
【００２５】
水膨潤度が３０％以上の繊維は１質量％以上含む必要があるが、１０質量％以上含む繊維シートが好ましく、さらには５０質量％以上含む繊維シートが好ましい。特に、繊維シートが天然繊維及び／又は再生繊維のみからなることが、湿潤性ワイパーとした時の感触が良好で拭き残りも少ないため好ましい。
さらに、本発明の湿潤性ワイパーで使用される繊維シートがウェブ形成を乾式で行った不織布であるあることが、食品及び／又は食品添加物及び／又は口腔化粧品材料を含有する組成液の液性に合わせて種々の繊維を任意に混合でき、防カビ性能を制御できるため好ましい。
【００２６】
ウェブ形成を乾式で行った不織布の例としては、例えば、乾式（カード）サーマルボンド法、乾式レジンボンド法、乾式スパンレース法、乾式ニードルパンチ法、エアレイドレジンボンド法等によって製造された不織布を挙げることができるが、これらの中でも、カード機を用いてウェブ形成を行なった不織布が好ましく、さらには乾式スパンレース法による不織布が好ましい。
また一方、湿潤性ワイパーで使用される繊維シートがウェブ形成後、機械的絡合によって接着を行った不織布であることが好ましい。機械的絡合によって接着を行った不織布は強度があるため強く拭いてもほつれたりせずリントもでない。したがって、組成液の洗浄性を低く押さえても湿潤性ワイパーとした時に十分な洗浄性が得られ、組成液の安全性とのバランスをコントロールしやすい。
【００２７】
この様なウェブ形成後、機械的絡合によって接着を行った不織布の例としては、乾式スパンレース法、乾式ニードルパンチ法、スパンボンド（メルトブローン）スパンレース法、湿式スパンボンドスパンレース法、湿式スパンレース法等によって製造された不織布を挙げることができるが、これらの中でも、特に機械的絡合をスパンレース法によって製造した不織布は、繊維シートが水洗されているため、繊維シートに含まれる不純物が非常に少なく、組成液を含浸させても溶出する不純物が非常に少なく、組成液の安全性も含めて非常に安全性が高く好ましい。特に、湿潤性ワイパーが食品に触れる可能性のある場合や、人体を拭くワイパーである場合に好ましく用いることができる。
【００２８】
さらに、湿潤性ワイパーで使用される繊維シートが平均繊維径１０μｍ以下の繊維を１質量％以上含む不織布を用いることによって、食品等からなる組成液の洗浄性能を低く押さえ安全性を高めても、清浄対象表面への接点数を多くでき、密着性が高いことから、湿潤性ワイパーの清浄性は高くまた拭き残りも少ない点から好ましい。
この様な平均繊維径１０μｍ以下の繊維を含む不織布としては、メルトブローン法による不織布、海島構造で紡糸・延伸した後溶解して製造した繊維を用いる不織布、スパンレース法で分割する方法で製造する不織布等を挙げることができる。これらの中でも特に、スパンレース法で分割する方法で製造する不織布が非常に安全性が高く好ましい。平均繊維径１０μｍ以下の繊維は１質量％以上含む必要があるが、さらには１０質量％以上含む繊維シートが好ましい。
【００２９】
本発明の組成液には、本発明の奏する効果が損なわれない範囲で、必要に応じてさらに、有機溶剤や界面活性剤といった清浄剤、あるいはワックスやシリコーンといった艶出し剤、及び殺菌剤、防カビ剤、酸化防止剤、防錆剤、ｐＨ調整剤、香料等の添加剤を配合してもよい。この場合の添加剤も食品及び／又は食品添加物及び／又は口腔化粧品材料の中から可能な限り選択されることが望ましい。
このような添加剤として、清浄剤としては、例えば、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル等のグリコールエーテル類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン類、イミダゾール、ピリジン誘導体、更にはパラフィン系炭化水素、ナフテン系炭化水素、オレフィン系炭化水素、芳香族炭化水素等の石油系有機溶剤類、大豆油などの脂肪酸トリグリセリド類等の有機溶剤の単独または２種類以上の混合物が用いられ、また、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、アルキルジメチルアミンオキシドなどのノニオン界面活性剤、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪酸塩などのアニオン界面活性剤、例えば、塩化長鎖アルキルトリメチルアンモニウムなどのカチオン界面活性剤、アルキルベタインなどの両性界面活性剤といった界面活性剤の単独または２種以上の混合物を用いることができる。また、有機溶剤と界面活性剤を併用することも出来る。これら清浄剤は水溶液としてまたは水でエマルジョン化して用いることができる。
【００３０】
また、艶出し剤としては、シリコーンオイル、フッ化変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオイル等のポリオルガノシロキサン、溶剤可溶性シリコーン樹脂のようなシリコーン系艶出し剤、カルナバワックス、キャンデリラワックス、モンタンワックス、パラフィンワックス等のワックス系艶出し剤が挙げられる。これら艶出し剤は単独または２種以上の混合物としてエマルジョン化して用いることができる。
【００３１】
殺菌剤、防カビ剤の種類は、湿潤性ワイパーの使用目的、湿潤性ワイパーの基布や薬剤といった構成条件にもよるが、一般的には、少量の添加量でも大きな殺菌効果や防カビ効果の得られる殺菌剤、防カビ剤を単独または２種以上併用して用いることができる。
これら殺菌剤の具体例としては、例えば、メチルイソチアゾリノン、クロロメチルイソチアゾリノン、ベンズイソチアゾリノン等のイソチアゾリノン系、ブロムニトロプロパンジオール、ｏ−フェニルフェノール、ｐ−クロロメタクレゾール、あるいはイソプロピルメチルフェノール等のフェノール系、臭化アルキルイソキノリニウム等の臭化４級アンモニウム塩系、感光素１０１号等の感光素系等、その他銀イオンを無機物に担持させた銀イオン・無機質系などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
【００３２】
また、防カビ剤の具体例としては、イソプロパノール、１，２−ベンズイソチアゾリン−３−オン、５−クロロ−２−メチル−４−イソチアゾリン−３−オン、２−メチル−４−イソチアゾリン−３−オン、硝酸マグネシウム、塩化マグネシウム等を挙げることができる。
単独の殺菌剤、防カビ剤の少量添加において充分な殺菌効果や防カビ効果の得られない場合は、充分な効果が得られるよう、複数の殺菌剤、防カビ剤を組み合わせて用いることもできる。
【００３３】
本発明の湿潤性ワイパーは、例えば、組成液を湿潤液として繊維シートに含浸させることにより製造することができる。湿潤性ワイパー中の組成液の量が繊維シート質量に対して少なすぎると清浄効果を発揮しにくく、また、組成液の量が多すぎると拭き残りの原因となりやすいので、組成液の総量は、繊維シート質量１００質量部に対して５０〜４００質量部含浸させることが好ましく、８０〜３００質量部含浸させることが特に好ましい。
繊維シートの目付量は薄すぎても厚すぎても使用しにくいため１０〜１２０ｇ／ｍ^２で使用することが好ましく、更には１５〜８０ｇ／ｍ^２で使用することが好ましい。
【００３４】
また、本発明の湿潤性ワイパー用組成液は、以上で述べたように湿潤液として繊維シートに含浸させることによって湿潤性ワイパーとして用いる他に、乾燥した繊維シートとの組み合わせで販売されても良いし、購入した使用者が繊維シートに湿潤性ワイパー用組成液を含浸させて使用しても良い。また、拭き取りを行なう場所に湿潤性ワイパー用組成液をスプレーなどを用いて拭きつけ、繊維シートで拭き取っても良い。しかし、繊維シートに含浸させる組成液の含浸量には、洗浄性や拭き残りの点から適正値があり、この適性値に湿潤性ワイパー用組成液が予め含浸された湿潤性ワイパーがより好ましい。
【００３５】
また、本発明の組成液に用いられる水は、河川水、湖沼水、雨水、海水、海洋深層水、井戸水、水道水、イオン交換水、蒸留水、超純水など何れでもよいが、好ましくは殺菌又は除菌された水であり、殺菌又は除菌された水は、通常殺菌又は除菌された水を製造するのに用いられる方法によって製造することができる。組成液に含有される水を殺菌するのに用いられる塩素剤としては、例えば、液化塩素、塩素ガス、サラシ粉、二酸化塩素、クロラミン、次亜塩素酸塩などを挙げることができ、その他殺菌については、オゾンなどの殺菌剤を用いる方法、紫外線や放射線などの電磁波や粒子線の照射エネルギーによる方法、煮沸などの加熱による方法があり、除菌については、例えば、天然及び／又は合成樹脂のフィルターによる方法、イオン交換樹脂などの荷電を有する吸着剤や多孔質吸着剤などの吸着剤を用いる方法、蒸留による方法などがある。
【００３６】
中でも、効果の高さと持続性の観点から殺菌剤を用いる方法、フィルターによって除菌する方法、蒸留によって除菌する方法が好ましく、殺菌剤を用いる場合には、次亜塩素酸塩及び／又はその塩などの塩素系殺菌剤を用いることがさらに好ましい。
また、本発明においては、これらの殺菌及び除菌方法を必要に応じ適宜組合せて用いてもよい。
【００３７】
本発明の組成液に用いられる水の使用量は、組成液全体に対して６６質量％以上であることが好ましい。水の使用量が６６質量％以上であれば、ベタツキ感が少なく、手肌にも優しい湿潤性ワイパーが得られる。水の使用量はさらには８０質量％以上であることが好ましく、９０質量％以上であることがより好ましい。
さらに、本発明の湿潤性ワイパー用組成液は、引火点を持たないことが好ましい。ここでいう引火点を持たないということは、ＪＩＳ　Ｋ　２２６５等の一般的な引火点評価試験により、組成液に引火点なしと認められることを意味する。引火点のない湿潤性ワイパー用組成液は、必然的に水が主体の組成液となるため、溶剤臭が少なく、手肌に優しい湿潤性ワイパーが得られる。組成液の引火点がある場合では、それを含浸させた湿潤性ワイパーの引火点も出現する可能性が高く、湿潤性ワイパー自体が引火性固体として法的な制約を受けるばかりか、実際に引火性があるため安全性に問題がある。
【００３８】
また、本発明の湿潤性ワイパー用組成液は、ｐＨ４〜１０であることが好ましい。湿潤性ワイパー用組成液のｐＨが４〜１０であれば、手肌に対する刺激が少ない湿潤性ワイパーが得られる。湿潤性ワイパー用組成液のｐＨは、さらには５〜９であることがより好ましい。
本発明の湿潤性ワイパーおよび湿潤性ワイパー用組成液は各種表面の清浄、殺菌、抗菌、帯電防止、防汚等、例えば家具や建物の窓ガラス、車両の窓ガラス、テレビやパソコンの画面、化粧鏡あるいは眼鏡レンズ等のような透明なガラスやプラスチックス表面等の清浄、殺菌、帯電防止等に、また、冷蔵庫、塗装家具、自動車ボディーのような光沢表面の清浄、殺菌、抗菌、帯電防止、防汚等に、また、人体の清浄、殺菌等に好適に用いられる。
【００３９】
以下に、本発明の実施例を詳細に説明する。
実施例、比較例中で行う性能評価試験方法は以下の通りである。
＜汚れ落ち評価方法＞
キッチン汚れを想定して、以下の操作にて評価試験を行った。
ガラスに油性のモデル汚れを付け、均一に延ばし、加熱処理（１２０℃で１時間）後室温に放置したものを被清浄物とする。湿潤ワイパーで汚れを拭き取り、汚れ落ちの程度を目視にて判定する。
評価基準は以下のとおりである。
◎　被清浄物上に人工汚垢が全く残らない。
〇　被清浄物上に人工汚垢がほとんど残らない。
△　被清浄物上に支障ない程度であるが、人工汚垢が僅かに残る。
×　被清浄物上に人工汚垢が残る。
【００４０】
＜拭き残り評価方法＞
汚れ落ち評価で用いた被清浄物を、湿潤ワイパーで拭いたあと、目視にて拭き残りを評価する。
評価基準は以下の通りである。
◎　拭き残りが全く観察されない
○　拭き残りがほとんど観察されない
△　支障がない程度であるが、拭き残り僅かに観察される
×　拭き残りが観察される。
【００４１】
＜防カビ力評価方法＞
試験片を４×４ｃｍに切り取りサブロー寒天培地（商品名、日水製薬）に密着させ胞子（或いは菌懸濁液）懸濁液１ｍｌを滴下しコンラージ棒で広げ培養を行う。培養時間は２５℃で２週間（菌の場合は３７℃で２日）行い判定する。
評価基準は以下の通りである。
◎　試験片に胞子（コロニー）が全く無い
〇　試験片に胞子（コロニー）がほとんど無い
△　試験片の１／３未満が胞子（コロニー）で覆われている
×　試験片の１／３以上が胞子（コロニー）で覆われている
【００４２】
＜引火点測定法＞
ＪＩＳ　Ｋ　２２６５に従い、クリーブランド開放式で引火点の測定を行う。
評価は以下の基準による。
○：引火点なし
×：引火点あり
【００４３】
【実施例１】
ショ糖ラウリン酸エステル（商品名：コスメライクＬ−１６０、食品添加物、第一工業製薬（株）社製）１質量％、パラオキシ安息香酸アルキル混合物水系エマルジョン（商品名：ネオメッキンス、食品添加物、上野製薬（株）社製）２質量％を殺菌及び除菌操作をしていない井戸水９７質量％に混合溶解し、組成液（湿潤液）を作成した。この組成液のｐＨは７．１で、引火点は出現しなかった。次にアクリル極細繊維湿式スパンレース不織布（商品名：シャレリアＣ１０３０、繊維比率：アクリル（公定水分率：２．０％）／ポリエステル（公定水分率：０．４％）＝９０％／１０％、目付３０ｇ／ｍ^２旭化成（株）社製）の１００質量部当たり湿潤液が２００質量部になるように含浸して本発明の湿潤性ワイパーを得た。得られた湿潤性ワイパーを用いて、上記の方法に従い、汚れ落ち、拭き残り、防カビ力を評価した。評価結果を表１に示す。
【００４４】
【実施例２〜７】
実施例１で用いたアクリル極細繊維不織布の代わりに、ウッドパルプ／ポリエステル乾式スパンレース不織布（商品名：ソンタラＫ８６７、繊維比率：ウッドパルプ／ポリエステル＝５５％／４５％、目付７８ｇ／ｍ^２デュポン（株）社製）（実施例２）、レーヨン系スパンボンドスパンレース不織布（商品名：ベンリーゼＪＥ５００、繊維比率：レーヨン（公定水分率：１１％、水膨潤度：９０％）＝１００％、目付５０ｇ／ｍ^２、旭化成（株）社製）（実施例３）、コットン系乾式スパンレース不織布（商品名：エスコットファインＣＯ４０Ｎ／Ａ０２、繊維比率：綿（公定水分率：８．５％、水膨潤度：５０％）＝１００％、目付４０ｇ／ｍ^２、ユニチカ（株）社製）（実施例４）、レーヨン系乾式スパンレース不織布（商品名：ピロスＰＸＤ７０５０Ｍ、繊維比率：レーヨン／ポリエステル＝７０％／３０％、目付５０ｇ／ｍ^２、オーミケンシ（株）社製）（実施例５）、アクリル／レーヨン系湿式スパンレース不織布（商品名：シャレリアＣＲ０４０　繊維比率：アクリル／レーヨン＝６５％／３５％、目付３０ｇ／ｍ^２　旭化成（株）社製）（実施例６）、ポリエステル不織布（繊維比率：ポリエステル（水膨潤度：３％）＝１００％、バイリーン（株）社製）（実施例７）を用いた以外は実施例１と同様にして湿潤性ワイパーを得た。得られた湿潤性ワイパーを用いて、上記の方法に従い、汚れ落ち、拭き残り、防カビ力を評価した。評価結果を表１に示す。
【００４５】
【実施例８】
ショ糖ラウリン酸エステル５質量％、パラオキシ安息香酸アルキル混合物水系エマルジョン２質量％、メチルポリシロキサン乳化物（商品名：ＫＭ−７２Ｆ、食品添加物、信越シリコン（株）社製）０．０４質量％を殺菌及び除菌操作をしていない井戸水９２．９６質量％に混合溶解し、組成液（湿潤液）を作成した。それ以外は実施例１と同様にして湿潤性ワイパーを得て性能評価試験を行なった。湿潤性ワイパーの評価結果を表１に示す。
【００４６】
【実施例９〜１２】
実施例１のショ糖ラウリン酸エステルの代わりに、モノラウリン酸デカグリセリル（商品名：デカグリン１−Ｌ、食品添加物、日光ケミカルズ（株）社製）（実施例９）、カプリン酸ソルビタン（商品名：ソルゲン１００、食品添加物、第一工業製薬（株）社製）（実施例１０）、ソルビタンモノステアレート（商品名：エマゾールスーパーＬ−１０（Ｆ）、食品添加物、花王（株）社製）（実施例１１）、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム（商品名：ニッサンアノンＬＧ−Ｒ、口腔化粧品材料、日本油脂（株）社製）（実施例１２）を用いた以外は、全て、実施例１と同様にして湿潤性ワイパーを得て性能評価試験を行なった。湿潤性ワイパーの評価結果を表１に示す。
【００４７】
【実施例１３〜１４】
実施例１のパラオキシ安息香酸アルキル混合物水系エマルジョン２質量％の代わりに、グレープフルーツエキス他（商品名：パワーアンチ、食品添加物、バイオベンチャーバンク（株）社製）１０質量％（実施例１３）、ワサビ中抽出液他（商品名：アモルデンＷＡＳ、食品添加物、大和化学工業（株）社製）１０質量％（実施例１４）を用いた以外は、全て、実施例１と同様にして湿潤性ワイパーを得て性能評価試験を行なった。湿潤性ワイパーの評価結果を表１に示す。
【００４８】
【実施例１５〜１７】
実施例７で用いたパラオキシ安息香酸アルキル混合物水系エマルジョンを用いず、殺菌及び除菌操作をしていない井戸水の代わりに次亜塩素酸ナトリウム殺菌された水道水（実施例１５）、濾過除菌された河川水（実施例１６）、蒸留された海水（実施例１７）を用いて全体を１００質量％とした以外は実施例７と同様にして組成液（湿潤液）を作成した。それ以外は実施例７と同様にして湿潤性ワイパーを得て性能評価試験を行なった。湿潤性ワイパーの評価結果を表１に示す。
【００４９】
【実施例１８】
実施例１で作成した組成液を汚れ落ち評価方法で用いた被清浄物に拭き付け、次にアクリル極細繊維湿式スパンレース不織布で拭き取り、汚れ落ち、拭き残りを評価した。評価結果を表１に示す。
【００５０】
【比較例１】
実施例１で用いたアクリル極細繊維不織布の代わりに羊毛不織布（商品名：プレスフェルト、繊維比率：羊毛（公定水分率：１５％）＝１００％、フジコー（株）社製）を用いた以外は、全て、実施例１と同様にして湿潤性ワイパーを得て性能評価試験を行なった。湿潤性ワイパーの評価結果を表１に示す。
【００５１】
【比較例２】
実施例１で用いた組成液の代わりに変性アルコール（商品名：ソルミックスＡ−７、成分：エタノール／メタノール／ノルマルプロピルアルコール＝８５．５％／４．９％／９．６％、日本化成品（株）社製）７０質量％と殺菌及び除菌操作をしていない井戸水３０質量％の混合液を用いた以外は、実施例１と同様にして湿潤性ワイパーを得て性能評価試験を行なった。湿潤性ワイパーの評価結果を表１に示す。
【００５２】
【比較例３】
比較例１で用いたパラオキシ安息香酸アルキル混合物水系エマルジョンを用いなかった以外は、全て、比較例１と同様にして湿潤性ワイパーを得て性能評価試験を行なった。湿潤性ワイパーの評価結果を表１に示す。
【００５３】
【表１】

【００５４】
【発明の効果】
本発明の湿潤性ワイパーにより、ガラス、金属、プラスチックス、塗膜等といった表面や人体表面を安全にかつ簡便に清浄にすることが出来る。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a wet wiper that cleans various surfaces or imparts functions such as sterilization, sterilization, antistatic, antifogging, and antifouling to an object to be washed.
[0002]
[Prior art]
Various wettable wipers (also called wet wipers, wet tissues, etc.) are known for cleaning surfaces such as glass, metal, plastics, and coatings having a smooth surface and human body surfaces. Such wet wipers are obtained by impregnating a base material such as paper or cloth with a chemical solution composition prepared by dissolving or dispersing a compounding component comprising a detergent or the like selected according to the use in a medium. . The wettable wiper is in a wet state by the chemical composition until use, and is distinguished from a dry wiper (dry wiper) from which the medium is dried and removed. When used, the wet wiper achieves the purpose of cleaning, sterilization, disinfection, antistatic, antifogging, antifouling, etc. by the action of the chemical solution and the substrate only by wiping, and the cleaning operation can be performed very easily. Is the feature.
[0003]
The use of a wettable wiper thus simplifies the operation, but on the other hand, the chemical composition transferred from the wiper remains on the surface after wiping with the wettable wiper, so that the safety Attention is necessary. In particular, in the case of a wiper for objects around the kitchen or food that may come into contact with food, it is preferable that the object to be washed comes into direct contact with food, so that it is highly safe for the human body. Also, in the case of a wiper intended for a human body, it is necessary to have high safety.
[0004]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-102492 discloses a fiber sheet obtained by impregnating a biodegradable fiber sheet that can be subjected to garbage recycling with a highly safe composition liquid. Since the fiber sheet is used, the fiber sheet when impregnated with the composition liquid is liable to mold, and the strength of the fiber sheet when wet is low.
As described above, there has been no conventional wet wiper technology that has high safety and excellent detergency, and hardly produces mold and the like.
[0005]
[Patent Document 1]
JP 2000-102492 A
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Provided is a wet wiper that can safely and simply clean surfaces such as glass, metal, plastics, and coatings and human body surfaces.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present inventor has conducted intensive studies on a wettable wiper impregnated with a composition liquid (wetting liquid) in order to solve the above-mentioned problems. The present inventors have found that a natural wiper exhibits surprising performance, and have completed the present invention.
[0008]
That is, the present invention is as follows.
A first aspect of the present invention is obtained by impregnating a fiber sheet containing 1% by mass or more of fibers having an official moisture regain of 0 to 13% with a composition liquid containing a food and / or a food additive and / or an oral cosmetic material. It is a wet wiper.
A second aspect of the present invention is the wettable wiper according to the first aspect, wherein the fiber sheet contains at least 1% by mass of synthetic fibers.
A third aspect of the present invention is the wettable wiper according to the first aspect, wherein the fiber sheet is made of synthetic fibers.
A fourth aspect of the present invention is that a fiber sheet containing at least 1% by mass or more of a fiber having a water swelling degree of 30% or more is impregnated with a composition liquid containing a food and / or a food additive and / or an oral cosmetic material. It is a wet wiper.
A fifth aspect of the present invention is the wettable wiper according to the first aspect, wherein the fiber sheet contains at least 1% by mass of fibers having a water swelling degree of 30% or more.
[0009]
A sixth aspect of the present invention is the wettable wiper according to the fourth aspect, wherein the fiber sheet is made of natural fibers and / or regenerated fibers.
A seventh aspect of the present invention is a wet wiper obtained by impregnating a composition liquid containing a food and / or a food additive and / or an oral cosmetic material into a fiber sheet made of a nonwoven fabric on which a web is formed by a dry method.
An eighth aspect of the present invention is the wettable wiper according to any one of the first to sixth aspects of the invention, wherein the fibrous sheet is a nonwoven fabric obtained by dry-forming the web.
A ninth aspect of the present invention is to form, after forming the web, impregnating a composition sheet containing a food and / or a food additive and / or an oral cosmetic material into a fiber sheet made of a nonwoven fabric bonded by mechanical entanglement. It is a wet wiper.
[0010]
A tenth aspect of the present invention is the wettable wiper according to any one of the first to eighth aspects of the present invention, wherein the fibrous sheet is a nonwoven fabric bonded by mechanical entanglement after web formation.
An eleventh aspect of the present invention is obtained by impregnating a fiber sheet made of a nonwoven fabric containing 1% by mass or more of fibers having an average fiber diameter of 10 µm or less with a composition liquid containing a food and / or a food additive and / or an oral cosmetic material. It is a wet wiper.
A twelfth aspect of the invention is the wettable wiper according to any one of the first to tenth aspects, wherein the fiber sheet is a nonwoven fabric containing 1% by mass or more of fibers having an average fiber diameter of 10 µm or less.
A thirteenth aspect of the present invention is the wettable wiper according to any one of the first to twelfth aspects of the invention, further comprising a bactericide.
A fourteenth aspect of the present invention is the wettable wiper according to any one of the first to thirteenth aspects of the invention, further containing a fungicide.
[0011]
A fifteenth aspect of the present invention is the wettable wiper according to any one of the first to fourteenth aspects, wherein the composition liquid has no flash point.
A sixteenth aspect of the present invention is the wettable wiper according to any one of the first to fifteenth aspects of the invention, wherein water contained in the composition liquid is sterilized by a chlorine agent.
A seventeenth aspect of the present invention is the wettable wiper according to any one of the first to fifteenth aspects of the invention, wherein water contained in the composition liquid is removed by filtration.
An eighteenth aspect of the present invention is the wettable wiper according to any one of the first to fifteenth aspects of the invention, wherein water contained in the composition liquid has been sterilized by distillation.
[0012]
A nineteenth aspect of the invention is the wettable wiper according to any one of the first to eighteenth aspects of the invention, wherein the number of microorganisms in the composition liquid is 1,000 or less per milliliter.
A twentieth aspect of the invention is a wet wiper composition liquid containing a food and / or a food additive and / or an oral cosmetic material and impregnated in the fiber sheet according to any one of the first to nineteenth aspects of the invention. .
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with a particular emphasis on preferred embodiments.
The fiber sheet used in the wet wiper of the present invention is impregnated with a composition liquid containing a food and / or a food additive and / or an oral cosmetic material. The composition liquid is used to enhance the effect of wiping the stains of the fiber sheet, but other functions such as sterilization effect, antistatic effect, antifogging effect, antifouling effect, etc. by adding a chemical. Can also be given. Foods used in the composition liquid are generally eaten and do not adversely affect the human body. A food additive is a food additive whose chemical name or common name is described in the official document. In addition, the oral cosmetic material is a component recognized as a type of oral cosmetics in accordance with the permission standards for cosmetic varieties, and refers to a cosmetic material used for the purpose of purifying the oral cavity, preventing bad breath, and the like.
[0014]
Examples of the food, food additive or oral cosmetic material used in the composition liquid include oily raw materials, surfactants, bactericides, fungicides, thickeners, wetting agents, and the like.
For example, oily raw materials include oils and fats such as olive oil, waxes such as beeswax, hydrocarbons such as squalane, higher fatty acids such as coconut oil fatty acids, esters such as cetyl myristate, and silicone oils such as methylpolysiloxane. And the like.
[0015]
Examples of the surfactant include glycerin fatty acid esters, glycerin fatty acid esters such as lipophilic glyceryl monostearate, polyglycerin fatty acid esters such as polyglyceryl monooleate, polyglyceryl pentaoleate, and polyglyceryl decaoleate; and monostearic acid. Polyoxyethylene glycerin fatty acid esters such as polyoxyethylene glycerin, sorbitan monolaurate, sorbitan monooleate, sorbitan trioleate, etc., polyoxyethylene sorbitan monostearate, polyoxyethylene sorbitan trioleate, etc. Of polyoxyethylene sorbitan fatty acid esters, polyoxyethylene sorbite monolaurate, polyoxyethylene sorbita tetraoleate And polyoxyethylene lanolin, lanolin alcohol and beeswax derivatives such as polyoxyethylene sorbitol beeswax, polyoxyethylene sorbitol fatty acid esters, polyoxyethylene castor oil, and polyoxyethylene hardened castor oil. Ethylene castor oil / hardened castor oils, polyoxyethylene sterols / hydrogenated sterols such as polyoxyethylene cholestanol ether, polyethylene glycol fatty acid esters such as ethylene glycol monostearate and polyethylene glycol monooleate, polyoxyethylene lauryl Polyoxyethylene alkyl ethers such as ether, polyoxyethylene cetyl ether, polyoxyethylene behenyl ether, polyoxyethylene Polyoxyethylene polyoxypropylene alkyl ethers such as polyoxypropylene cetyl ether and polyoxyethylene polyoxypropylene decyl tetradecyl ether; polyoxyethylene alkyl phenyl ethers such as polyoxyethylene nonyl phenyl ether; polyoxyethylene stearamide Polyoxyethylene alkylamine / fatty acid amides, polyoxyethylene lauryl ether sodium phosphate, polyoxyethylene alkyl ether phosphoric acid / phosphates such as sodium polyoxyethylene cetyl ether phosphate, N-lauroyl-L-glutamic acid N-acylaminohydrochlorides such as sodium, polyoxyethylene alkyl ether phosphates such as polyoxyethylene lauryl ether phosphoric acid, lauro N-acyltaurine salts such as sodium irmethyltaurine and sodium myristoylmethyltaurine; sulfonates such as sodium tetradecenesulfonate; alkyl sulfates such as sodium lauryl sulfate; polyoxyethylene alkyl such as sodium polyoxyethylene lauryl ether sulfate Betaine acetate type amphoteric surfactants such as ether sulfates, lauryl dimethylamino acetate betaine, coconut oil fatty acid amide propyl betaine, and imidazoline type amphoteric interfaces such as 2-alkyl-N-carboxymethyl-N-hydroxyethylimidazolinium betaine Activators, decaglyceryl monomyristate, sucrose fatty acid ester, sodium lauryl diaminoethyl glycine, alkyl diaminoethyl glycine hydrochloride, benzalkonium chloride, trichloride Chirugurishin include a surfactant such as lecithin. Among these surfactants, in particular, sorbitan fatty acid esters, polyoxyethylene sorbitan fatty acid esters, betaine acetate amphoteric surfactants, sucrose fatty acid esters, trimethylglycine, sodium lauryl diaminoethyl glycine and alkyldiaminoethyl glycine hydrochloride Are preferred.
[0016]
Examples of the disinfectant used in the composition include, for example, phenylphenol, sodium phenylphenol, propionic acid, benzoic acid, sodium benzoate, sorbic acid, potassium sorbate, succinic acid, hydrogen peroxide, chlorite Sodium, salicylic acid, sodium salicylate, dehydroacetic acid, sodium dehydroacetate, grapefruit extract, benzalkonium chloride, chlorhexidine gluconate, trichlorocarbanilide, cetylpyridium chloride, photosensitizer 201, isopropylmethylphenol, triclosan, phenoxyethanol, phenol , Resorcinol, chlorobutanol, β-phenylethyl alcohol, stearyldimethyldibenzylammonium chloride, aluminum chlorohydroxyalantonate, cetyl Methyl ammonium saccharin, lauryl diaminoethyl glycine sodium, glycine, alanine, serine, tryptophan, threonine, flavonoid, aromatic aldehyde, coumarin, lysozyme, ovotransferrin, chitosan, epigallocatechin, epigallocatechin gallate, wasaol, tea extract, apple Fungicides such as extracts, pectin degradation products, protamine, α-polylysine, ε-polylysine and the like can be mentioned. Among these fungicides, phenylphenol, phenylphenol sodium, propionic acid, sorbic acid, succinic acid, hydrogen peroxide, sodium chlorite, salicylic acid, dehydroacetic acid, grapefruit extract, benzalkonium chloride, chlorhexidine gluconate, Cetylpyridinium chloride, triclosan, chlorobutanol, stearyldimethyldibenzylammonium chloride, sodium lauryldiaminoethylglycine, ε-polylysine, and the like are preferable, and further, phenylphenol, sodium chlorite, salicylic acid, grapefruit extract, and benzalkonium chloride are preferable. , Chlorhexidine gluconate, cetylpyridium chloride, triclosan, stearyldimethyldibenzylammonium chloride, lauryldiaminoethylglycinena Potassium, .epsilon.-polylysine and the like are particularly preferred. These disinfectants are used for disinfecting an object to be wiped with a wet wiper, but may be used for the purpose of imparting antifungal properties to the wet wiper itself.
[0017]
Examples of the fungicide used in the composition include butylparaben, isobutylparaben, propylparaben, isopropylparaben, ethylparaben, citric acid, sodium citrate, sodium propionate, hinokitiol, acetic acid, succinic acid, lactic acid, and malic acid. , Tartaric acid, boric acid, alkyl diaminoethyl glycine hydrochloride, phenoxyethanol, ethanol, tribromosalan, and the like. Of these, butyl paraben, isobutyl paraben, propyl paraben, isopropyl paraben, ethyl paraben, hinokitiol, hydrochloric acid A fungicide such as alkyldiaminoethylglycine is preferred. These antifungal agents are used for the purpose of imparting antifungal properties to the wet wiper, but can also be blended for the purpose of sterilizing the article to be wiped with the wet wiper.
[0018]
Other examples of foods, food additives or oral cosmetic materials used in the composition liquid include natural polymers such as xanthan gum and gelatin, semi-synthetic polymers such as methylcellulose and soluble starch, and synthetic polymers such as carboxyvinyl polymer. In addition to a thickener, polyols such as glycerin and propylene glycol, and wetting agents such as sorbitol, ethylene glycol distearate, tocophenols and the like can be mentioned.
[0019]
In the composition liquid of the present invention, these compounds may be used alone or as a mixture of two or more. These compounds can be used as an aqueous solution or emulsified with water. Further, an organic solvent such as ethanol can be used in combination.
The composition liquid of the present invention is a composition containing a food and / or a food additive and / or an oral cosmetic material, and has extremely high safety for a human body.
[0020]
Next, the fiber sheet used in the wet wiper of the present invention must contain 1% by mass or more of fibers having an official moisture content of 0 to 13%. The official moisture regain of the fiber as used herein means the mass (W) when the fiber is left in a standard condition of 20 ± 2 ° C. and a relative humidity of 65 ± 2% to achieve a water equilibrium, and the water equilibrium sample is heated to 105 ° C. The moisture content calculated from the absolute dry mass (W ′) of the sample dried at ± 2 ° C. by the following formula is determined as a standard for commercial transactions.
Moisture percentage (%) = (WW ′) / W ′ × 100
[0021]
Fibers having a low official moisture content have a small amount of water (composition liquid) that can enter the interior of the fiber and are difficult to mold, whereas fibers using an official moisture content higher than 13% have sufficient moisture for mold growth. Mold supply makes it easy to mold. Further, in the case of a fiber having a low official moisture content, the amount of the composition liquid penetrating into the interior of the fiber is reduced, so that the composition liquid is effectively used, the amount of the composition liquid to be impregnated is small, and the cost can be reduced. Fibers having an official moisture content of 0 to 13% need to contain 1% by mass or more, but a fiber sheet containing 10% by mass or more is preferable, and a fiber sheet containing 50% by mass or more is more preferable.
[0022]
Examples of such fibers having an official moisture content of 0 to 13% include, for example, natural fibers such as cotton, hemp, pulp, silk, and linen, cotton linter, viscose rayon, copper ammonia rayon, and solvent-spun rayon. Recycled fiber, nylon (polyamide fiber), polyester (polyester fiber), acrylic (polyacrylonitrile fiber), vinylon (polyvinyl alcohol fiber), polypropylene (polypropylene fiber), vinylidene (polyvinylidene chloride fiber), polyurethane (Polyurethane fibers) and synthetic fibers such as polyethylene.
[0023]
Among these fibers, it is particularly preferable to contain at least 1% by mass of synthetic fibers, since the fiber sheet hardly becomes a carbon source and becomes hard to mold. More preferably, a fiber sheet containing 10% by mass or more of synthetic fibers and more preferably 50% or more is used. In particular, when the fiber sheet is made of only synthetic fibers, the fiber sheet is particularly preferable because it does not become a carbon source for mold growth even when food or the like is used for the composition liquid.
Further, among these synthetic fibers, polyester, acrylic, polypropylene, polyethylene and the like are particularly preferable because they have a good feel when used as a wettable wiper.
[0024]
Further, the fiber sheet used in the wet wiper of the present invention preferably contains at least 1% by mass or more of a fiber having a water swelling degree of 30% or more. It is preferable because it hardly remains as a residue. The degree of water swelling of the fiber was determined by measuring the mass (W) of a sample obtained by leaving the fiber in distilled water at 20 ± 2 ° C. for 15 minutes and then centrifuging at 1,000 to 1,050 G for 10 min ± 10 sec and a temperature of 105 ± 2. Absolute dry mass (W ₀ ) Is calculated by the following equation.
Water swelling degree (%) = (W-W ₀ ) / W ₀ × 100
The degree of water swelling is preferably 30% or more from the viewpoint of the retention of the composition liquid by the fiber sheet. The water swelling degree of the fiber is preferably 50% or more.
Examples of such fibers having a water swelling degree of 30% or more include, for example, natural fibers such as cotton, hemp, pulp, silk, and linen, cotton linter, viscose rayon, copper ammonia rayon, and solvent spun rayon. Regenerated fibers made by artificially modifying natural fibers as raw materials can be given. Among these, cotton, pulp, cotton linter, viscose rayon, and the like are particularly preferable because they have a good feel when used as wettable wipers.
[0025]
The fiber having a water swelling degree of 30% or more needs to contain 1% by mass or more, but a fiber sheet containing 10% by mass or more is preferable, and a fiber sheet containing 50% by mass or more is more preferable. In particular, it is preferable that the fiber sheet is composed of only natural fibers and / or regenerated fibers, since the feel when using the wet wiper is good and the remaining wipe is small.
Furthermore, the fact that the fibrous sheet used in the wet wiper of the present invention is a non-woven fabric obtained by dry-forming the web may be a liquid property of the composition liquid containing food and / or food additives and / or oral cosmetic materials. It is preferable because various fibers can be arbitrarily mixed in accordance with the temperature and the antifungal performance can be controlled.
[0026]
Examples of the nonwoven fabric in which the web is formed by a dry method include, for example, nonwoven fabrics manufactured by a dry (card) thermal bond method, a dry resin bond method, a dry spunlace method, a dry needle punch method, an air-laid resin bond method, or the like. Among these, a nonwoven fabric on which a web is formed by using a card machine is preferable, and a nonwoven fabric by a dry spunlace method is more preferable.
On the other hand, it is preferable that the fiber sheet used in the wet wiper is a nonwoven fabric bonded by mechanical entanglement after web formation. Since the nonwoven fabric bonded by mechanical entanglement has strength, it does not fray or lint even if it is strongly wiped. Therefore, even if the detergency of the composition liquid is kept low, sufficient detergency is obtained when the wet wiper is used, and it is easy to control the balance with the safety of the composition liquid.
[0027]
Examples of nonwoven fabrics bonded by mechanical entanglement after forming such a web include dry spunlace method, dry needlepunch method, spunbond (melt blown) spunlace method, wet spunbond spunlace method, wet spun Nonwoven fabrics manufactured by the lace method and the like can be mentioned, but among these, in particular, nonwoven fabrics manufactured by the spunlace method of mechanical entanglement, since the fiber sheet is washed with water, impurities contained in the fiber sheet may be removed. The amount is very small, the amount of impurities eluted even when impregnated with the composition liquid is very small, and the safety is very high including the safety of the composition liquid, which is preferable. In particular, it can be preferably used when the wet wiper may come into contact with food or when the wiper wipes a human body.
[0028]
Furthermore, by using a nonwoven fabric in which the fiber sheet used in the wet wiper contains 1% by mass or more of fibers having an average fiber diameter of 10 μm or less, even if the cleaning performance of the composition liquid composed of food or the like is reduced and the safety is improved, Since the number of contacts to the surface to be cleaned can be increased and the adhesion is high, the wettability of the wiper is preferable because the cleanability is high and the remaining wipe is small.
Examples of the nonwoven fabric containing fibers having an average fiber diameter of 10 μm or less include a nonwoven fabric by a melt blown method, a nonwoven fabric using a fiber produced by spinning and stretching in a sea-island structure and then melting, and a nonwoven fabric produced by a method of splitting by a spunlace method. And the like. Among these, a nonwoven fabric produced by a method of dividing by a spunlace method is particularly preferred because of its extremely high safety. The fiber having an average fiber diameter of 10 μm or less needs to be contained at 1% by mass or more, and a fiber sheet containing 10% by mass or more is more preferable.
[0029]
The composition liquid of the present invention may further contain a detergent such as an organic solvent or a surfactant, a polisher such as wax or silicone, a bactericide, and a bactericide as long as the effects of the present invention are not impaired. Additives such as mold agents, antioxidants, rust inhibitors, pH adjusters, and fragrances may be added. In this case, it is desirable that the additive is also selected from foods and / or food additives and / or oral cosmetic materials as much as possible.
As such additives, as detergents, for example, ethylene glycol monopropyl ether, ethylene glycol monobutyl ether, ethylene glycol monobenzyl ether, propylene glycol monobutyl ether, diethylene glycol monobutyl ether, propylene glycol monobutyl ether, dipropylene glycol monomethyl ether , Glycol ethers such as diethylene glycol dibutyl ether and dipropylene glycol dimethyl ether, alkanolamines such as monoethanolamine, diethanolamine and triethanolamine, imidazole and pyridine derivatives, and also paraffinic hydrocarbons, naphthenic hydrocarbons and olefinic carbons Petroleum organic solvents such as hydrogen and aromatic hydrocarbons, soybean oil, etc. A single or a mixture of two or more organic solvents such as fatty acid triglycerides are used, and a nonionic surfactant such as polyoxyethylene fatty acid ester, polyoxyethylene alkylphenol ether, or alkyldimethylamine oxide, for example, alkylbenzene Use of an anionic surfactant such as a sulfonate or a fatty acid salt, for example, a cationic surfactant such as long-chain alkyltrimethylammonium chloride, or a surfactant such as an amphoteric surfactant such as alkyl betaine, or a mixture of two or more surfactants is used. be able to. Further, an organic solvent and a surfactant can be used in combination. These detergents can be used as an aqueous solution or emulsified with water.
[0030]
Further, as the polishing agent, silicone-based polishing agents such as silicone oil, fluorinated silicone oil, amino-modified silicone oil, epoxy-modified silicone oil, polyorganosiloxane such as alcohol-modified silicone oil, solvent-soluble silicone resin, Examples include wax-based glazes such as carnauba wax, candelilla wax, montan wax, and paraffin wax. These polishing agents can be used alone or in the form of a mixture of two or more kinds.
[0031]
The type of disinfectant and fungicide depends on the intended use of the wettable wiper, the composition of the wettable wiper base fabric and chemicals. Can be used alone or in combination of two or more.
Specific examples of these fungicides include, for example, isothiazolinones such as methylisothiazolinone, chloromethylisothiazolinone, and benzisothiazolinone, bromonitropropanediol, o-phenylphenol, p-chloromethcresol, and isopropylmethyl. Phenols such as phenol, quaternary ammonium salts such as alkylisoquinolinium bromide, photosensitizers such as Photosensitizer No. 101, and other silver ions / inorganic materials in which silver ions are supported on an inorganic substance. Examples include, but are not limited to:
[0032]
Specific examples of the fungicide include isopropanol, 1,2-benzisothiazolin-3-one, 5-chloro-2-methyl-4-isothiazolin-3-one, and 2-methyl-4-isothiazoline-3-one. ON, magnesium nitrate, magnesium chloride and the like.
If a single bactericide or a small amount of a fungicide cannot provide a sufficient bactericidal or fungicidal effect, a sufficient effect can be obtained, and a plurality of fungicides or a fungicide can be used in combination. .
[0033]
The wettable wiper of the present invention can be produced, for example, by impregnating a fiber sheet with a composition liquid as a wetting liquid. If the amount of the composition liquid in the wettable wiper is too small relative to the fiber sheet mass, it is difficult to exert a cleaning effect, and if the amount of the composition liquid is too large, it is likely to cause unwiping, so the total amount of the composition liquid is It is preferable to impregnate 50 to 400 parts by mass, particularly preferably 80 to 300 parts by mass, with respect to 100 parts by mass of the fiber sheet.
The basis weight of the fiber sheet is 10 to 120 g / m because it is difficult to use it if it is too thin or too thick. ² And more preferably 15 to 80 g / m ² It is preferable to use them.
[0034]
In addition, as described above, the composition liquid for a wet wiper of the present invention may be sold in combination with a dry fiber sheet in addition to being used as a wet wiper by impregnating a fiber sheet as a wetting liquid. Then, the purchased user may impregnate the fiber sheet with the wet wiper composition liquid and use it. Alternatively, the wet wiper composition liquid may be wiped with a spray or the like at the place where the wiping is to be performed, and then wiped off with a fiber sheet. However, the impregnating amount of the composition liquid impregnating the fiber sheet has an appropriate value from the viewpoints of detergency and remaining wiping, and a wet wiper in which the wet liquid composition liquid has been impregnated to the appropriate value in advance is more preferable.
[0035]
Further, the water used in the composition liquid of the present invention may be any of river water, lake water, lake water, rainwater, seawater, deep ocean water, well water, tap water, ion-exchanged water, distilled water, ultrapure water, and the like. It is sterilized or disinfected water, and the disinfected or disinfected water can be produced by a method usually used for producing disinfected or disinfected water. Examples of the chlorinating agent used to sterilize the water contained in the composition liquid include, for example, liquefied chlorine, chlorine gas, salad powder, chlorine dioxide, chloramine, hypochlorite, etc. There are a method using a disinfectant such as ozone, a method using irradiation energy of electromagnetic waves or particle beams such as ultraviolet rays and radiation, and a method using heating such as boiling. For disinfection, for example, filters of natural and / or synthetic resins , A method using an adsorbent having a charge such as an ion exchange resin or a porous adsorbent, a method using distillation, and the like.
[0036]
Among them, a method using a disinfectant, a method for disinfecting with a filter, and a method for disinfecting by distillation are preferable from the viewpoint of high efficacy and long-lasting, and when using a disinfectant, hypochlorite and / or It is more preferable to use a chlorine-based germicide such as a salt.
Further, in the present invention, these sterilization and sterilization methods may be used in an appropriate combination as needed.
[0037]
The amount of water used in the composition liquid of the present invention is preferably 66% by mass or more based on the whole composition liquid. When the amount of water used is 66% by mass or more, a sticky feeling is small and a wet wiper that is gentle to hand skin can be obtained. The amount of water used is preferably 80% by mass or more, more preferably 90% by mass or more.
Furthermore, the composition liquid for a wet wiper of the present invention preferably has no flash point. Having no flash point here means that the composition liquid is recognized as having no flash point by a general flash point evaluation test such as JIS K 2265. Since the wet wiper composition liquid having no flash point is inevitably a water-based composition liquid, a solvent odor is small and a wet wiper that is gentle on hand skin is obtained. If there is a flash point of the composition liquid, the flash point of the wettable wiper impregnated with the composition liquid is also likely to appear, and not only is the wettable wiper itself legally restricted as a flammable solid, but also There is a problem in safety due to the nature.
[0038]
Further, the composition liquid for a wet wiper of the present invention preferably has a pH of 4 to 10. When the pH of the wet wiper composition liquid is 4 to 10, a wet wiper with less irritation to hand skin can be obtained. The pH of the wet wiper composition is more preferably 5 to 9.
The wet wiper and the wet wiper composition liquid of the present invention may be used for cleaning, disinfecting, antibacterial, antistatic, antifouling, etc. various surfaces, such as furniture and building window glass, vehicle window glass, television and personal computer screens, and cosmetics. For cleaning, disinfecting, antistatic, etc. of transparent glass and plastics surfaces such as mirrors or spectacle lenses, and for cleaning, disinfecting, antibacterial, antistatic of glossy surfaces such as refrigerators, painted furniture, car bodies, It is suitably used for antifouling and the like, and for cleaning and sterilizing the human body.
[0039]
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail.
The performance evaluation test methods performed in Examples and Comparative Examples are as follows.
<Stain removal evaluation method>
An evaluation test was performed by the following operation assuming kitchen dirt.
The object to be cleaned is one in which the glass is stained with an oily model stain, uniformly spread, and left at room temperature after heat treatment (120 ° C. for 1 hour). The dirt is wiped off with a wet wiper, and the degree of dirt removal is visually determined.
The evaluation criteria are as follows.
◎ No artificial dirt remains on the object to be cleaned.
人工 Almost no artificial soil remains on the material to be cleaned.
△ Although there is no problem on the object to be cleaned, a small amount of artificial soil remains.
× Artificial soil remains on the object to be cleaned.
[0040]
<Evaluation method for remaining wipe>
After the object to be cleaned used in the dirt removal evaluation is wiped with a wet wiper, the remaining wipe is visually evaluated.
The evaluation criteria are as follows.
◎ No wiping residue observed
○ Almost no wiping residue is observed
△ No problem, but slight wiping is observed
C: Wiping residue is observed.
[0041]
<Evaluation method for antifungal strength>
A test piece is cut into a size of 4 × 4 cm, brought into close contact with a Sabouraud agar medium (trade name, Nissui Pharmaceutical Co., Ltd.), and 1 ml of a spore (or bacterial suspension) suspension is dropped, and spread and cultured with a conical rod. The cultivation time is determined at 25 ° C. for 2 weeks (for bacteria, 2 days at 37 ° C.).
The evaluation criteria are as follows.
◎ No spores (colonies) on the test piece
〇 Test pieces have few spores (colonies)
△ Less than 1/3 of the test piece is covered with spores (colonies)
× 1/3 or more of the test pieces are covered with spores (colonies)
[0042]
<Flash point measurement method>
According to JIS K 2265, the flash point is measured by the Cleveland open method.
The evaluation is based on the following criteria.
○: No flash point
×: With flash point
[0043]
Embodiment 1
1% by mass of sucrose laurate ester (trade name: Cosmelike L-160, food additive, manufactured by Dai-ichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd.), alkyl paraoxybenzoate mixture aqueous emulsion (trade name: neoplatinance, food additive, 2% by mass of Ueno Pharmaceutical Co., Ltd.) was mixed and dissolved in 97% by mass of well water which had not been sterilized and sterilized to prepare a composition liquid (wetting liquid). The pH of this composition was 7.1, and no flash point appeared. Next, acrylic ultrafine fiber wet spunlace nonwoven fabric (trade name: Charelia C1030, fiber ratio: acrylic (official moisture content: 2.0%) / polyester (official moisture content: 0.4%) = 90% / 10%, basis weight 30g / m ² Impregnated so that the wetting liquid was 200 parts by mass per 100 parts by mass of Asahi Kasei Corporation, to obtain a wettable wiper of the present invention. Using the obtained wet wiper, dirt removal, residual wiping, and antifungal property were evaluated in accordance with the above-mentioned methods. Table 1 shows the evaluation results.
[0044]
[Examples 2 to 7]
Instead of the acrylic microfiber nonwoven fabric used in Example 1, wood pulp / polyester dry spunlace nonwoven fabric (trade name: Sontara K867, fiber ratio: wood pulp / polyester = 55% / 45%, basis weight 78 g / m) ² DuPont Co., Ltd.) (Example 2), rayon spunbond spunlace nonwoven fabric (trade name: Benlysee JE500, fiber ratio: rayon (official moisture content: 11%, water swelling degree: 90%)) = 100% 50g / m ² (Made by Asahi Kasei Corporation) (Example 3), cotton-based dry spunlace nonwoven fabric (trade name: Escott Fine CO40N / A02, fiber ratio: cotton (official moisture content: 8.5%, water swelling degree: 50%) ) = 100%, basis weight 40 g / m ² (Manufactured by Unitika Ltd.) (Example 4), rayon-based dry spunlace nonwoven fabric (trade name: Piros PXD7050M, fiber ratio: rayon / polyester = 70% / 30%, basis weight 50 g / m) ² (Manufactured by Ohmicenshi Co., Ltd.) (Example 5), acrylic / rayon-based wet spunlace nonwoven fabric (trade name: Shalelia CR040, fiber ratio: acrylic / rayon = 65% / 35%, basis weight 30 g / m2) ² (Example 6), polyester nonwoven fabric (fiber ratio: polyester (water swelling degree: 3%) = 100%, manufactured by Vilene Co., Ltd.) (Example 7) A wettable wiper was obtained in the same manner as in Example 1. Using the obtained wet wiper, dirt removal, residual wiping, and antifungal property were evaluated in accordance with the above-mentioned methods. Table 1 shows the evaluation results.
[0045]
Embodiment 8
Sucrose laurate 5% by mass, alkyl paraoxybenzoate mixture aqueous emulsion 2% by mass, methylpolysiloxane emulsion (trade name: KM-72F, food additive, manufactured by Shin-Etsu Silicon Co., Ltd.) 0.04% by mass Was mixed and dissolved in 92.96% by mass of well water that had not been sterilized and sterilized to prepare a composition liquid (wetting liquid). Except for this, a wettable wiper was obtained and a performance evaluation test was performed in the same manner as in Example 1. Table 1 shows the evaluation results of the wettable wipers.
[0046]
Embodiments 9 to 12
Instead of the sucrose laurate ester of Example 1, decaglyceryl monolaurate (trade name: decagrin 1-L, food additive, manufactured by Nikko Chemicals Co., Ltd.) (Example 9), sorbitan caprate (trade name) : Sorgen 100, food additive, manufactured by Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd. (Example 10), sorbitan monostearate (trade name: Emazole Super L-10 (F), food additive, Kao Corporation) (Example 12), sodium lauryl diaminoethyl glycine (trade name: Nissan Anon LG-R, oral cosmetic material, manufactured by NOF Corporation) (Example 12), except that (Example 12) was used. A performance evaluation test was performed by obtaining a wettable wiper in the same manner as in Example 1. Table 1 shows the evaluation results of the wettable wipers.
[0047]
Embodiments 13 and 14
Instead of 2% by weight of the aqueous emulsion of the alkyl paraoxybenzoate mixture of Example 1, 10% by weight of grapefruit extract and others (trade name: Power Anti, food additive, manufactured by BioVenture Bank, Inc.) (Example 13), The wettability was the same as in Example 1 except that 10% by mass of the extract in wasabi (trade name: Amorden WAS, food additive, manufactured by Daiwa Chemical Industry Co., Ltd.) (Example 14) was used. A wiper was obtained and a performance evaluation test was performed. Table 1 shows the evaluation results of the wettable wipers.
[0048]
Embodiments 15 to 17
Without using the water-based emulsion of the alkyl paraoxybenzoate mixture used in Example 7, tap water sterilized with sodium hypochlorite (Example 15) was used instead of the well water that had not been sterilized and sterilized. A liquid composition (wetting liquid) was prepared in the same manner as in Example 7 except that the entire water was adjusted to 100% by mass using river water (Example 16) and distilled seawater (Example 17). Otherwise, the procedure of Example 7 was followed to obtain a wettable wiper and perform a performance evaluation test. Table 1 shows the evaluation results of the wettable wipers.
[0049]
Embodiment 18
The composition liquid prepared in Example 1 was wiped on the object to be cleaned used in the stain removal evaluation method, and then wiped with an acrylic ultrafine fiber wet spunlace nonwoven fabric to evaluate the stain removal and the remaining wipe. Table 1 shows the evaluation results.
[0050]
[Comparative Example 1]
A wool nonwoven fabric (trade name: press felt, fiber ratio: wool (official moisture content: 15%) = 100%, manufactured by Fujiko Ltd.) was used instead of the acrylic microfiber nonwoven fabric used in Example 1. In all cases, a wettability wiper was obtained in the same manner as in Example 1, and a performance evaluation test was performed. Table 1 shows the evaluation results of the wettable wipers.
[0051]
[Comparative Example 2]
In place of the composition liquid used in Example 1, denatured alcohol (trade name: Solmix A-7, component: ethanol / methanol / normal propyl alcohol = 85.5% / 4.9% / 9.6%, Nippon Kagaku) A wet wiper was obtained in the same manner as in Example 1 except that a mixed solution of 70% by mass (manufactured by Seiki Co., Ltd.) and 30% by mass of well water that had not been sterilized and sterilized was used, and a performance evaluation test was performed. Done. Table 1 shows the evaluation results of the wettable wipers.
[0052]
[Comparative Example 3]
Except that the alkyl paraoxybenzoate mixture aqueous emulsion used in Comparative Example 1 was not used, a wet wiper was obtained and a performance evaluation test was performed in the same manner as in Comparative Example 1. Table 1 shows the evaluation results of the wettable wipers.
[0053]
[Table 1]

[0054]
【The invention's effect】
With the wettable wiper of the present invention, surfaces such as glass, metal, plastics, and coatings and human body surfaces can be safely and simply cleaned.

Claims

A wettable wiper obtained by impregnating a fiber sheet containing 1% by mass or more of fibers having an official moisture content of 0 to 13% with a composition liquid containing a food and / or a food additive and / or an oral cosmetic material.

The wettable wiper according to claim 1, wherein the fiber sheet contains at least 1% by mass of synthetic fibers.

The wettable wiper according to claim 1, wherein the fiber sheet is made of synthetic fibers.

A wettable wiper obtained by impregnating a fiber sheet containing at least 1% by mass of fibers having a water swelling degree of 30% or more with a composition liquid containing food and / or food additives and / or oral cosmetic materials.

The wettable wiper according to claim 1, wherein the fiber sheet contains at least 1% by mass of fibers having a water swelling degree of 30% or more.

The wettable wiper according to any one of claims 4 to 5, wherein the fiber sheet is made of natural fibers and / or regenerated fibers.

A wet wiper obtained by impregnating a fiber sheet made of a nonwoven fabric in which a web is formed in a dry manner with a composition liquid containing a food and / or a food additive and / or an oral cosmetic material.

The wettable wiper according to any one of claims 1 to 6, wherein the fibrous sheet is a nonwoven fabric obtained by dry-forming the web.

A wet wiper obtained by impregnating a fiber sheet made of a nonwoven fabric bonded by mechanical entanglement after web formation with a composition liquid containing a food and / or a food additive and / or an oral cosmetic material.

The wettable wiper according to any one of claims 1 to 8, wherein the fibrous sheet is a nonwoven fabric bonded by mechanical entanglement after web formation.

A wettable wiper obtained by impregnating a fiber sheet made of a nonwoven fabric containing 1% by mass or more of fibers having an average fiber diameter of 10 µm or less with a composition liquid containing food and / or food additives and / or oral cosmetic materials.

The wettable wiper according to any one of claims 1 to 10, wherein the fiber sheet is a nonwoven fabric containing 1% by mass or more of fibers having an average fiber diameter of 10 µm or less.

The wettable wiper according to claim 1, further comprising a bactericide.

The wettable wiper according to claim 1, further comprising a fungicide.

The wettable wiper according to any one of claims 1 to 14, wherein the composition liquid has no flash point.

The wettable wiper according to any one of claims 1 to 15, wherein the water contained in the composition liquid is sterilized by a chlorine agent.

The wettable wiper according to any one of claims 1 to 15, wherein the water contained in the composition liquid has been sterilized by filtration.

The wettable wiper according to any one of claims 1 to 15, wherein the water contained in the composition liquid has been sterilized by distillation.

19. The wettable wiper according to claim 1, wherein the number of microorganisms in the composition liquid is 1,000 or less per milliliter.

20. A wet wiper composition liquid containing a food and / or a food additive and / or an oral cosmetic material and impregnated in the fiber sheet according to any one of claims 1 to 19.