JP2004039626A - 電気コネクタとその電気コネクタが適用される印刷回路基板の構造 - Google Patents

Abstract

【課題】電気コネクタと回路基板の位置決め効果がより優れたものとなる固定構造を提供する。
【解決手段】電気コネクタは絶縁性ハウジング１０と、導電性端子２０と、外側ハウジング３０で構成されている。外側ハウジングの左右両側はそれぞれ打ち抜かれ、ウィング３３が形成され、ウィングは下向きに延び、ポスト３４を形成している。回路基板２には孔４０が設けられ、二本のポストは、孔の両側のノッチ４１に嵌入する。
【選択図】　　図３

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電気コネクタと回路基板の固定構造の技術に関するもので、特に電気コネクタの外側ハウジングの左右両側にポストを有し、二本のポスト間で確実に位置決めされるように回路基板に配置される小型ＵＳＢ電気コネクタにおいて、使用に適した固定構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図１について説明すると、従来の小型ＵＳＢ電気コネクタ１０ａが回路基板２０ａに固定されている。電気コネクタ１０ａの高さを低くするために、一般に回路基板２０ａに開口部２１ａが形成されており、回路基板２０ａの上面から突出する電気コネクタ１０ａの高さを低くするように電気コネクタ１０ａを開口部２１ａに収容することができる。これは、埋め込み式プレート形設計である。
【０００３】
電気コネクタ１０ａの外側ハウジング１１ａの左右両側は、それぞれ打ち抜かれてウィング１２ａが形成されている。さらに、ウィング１２ａに対応する二つの半田プレート２２ａが、回路基板２０ａの上面に固定して設けられている。二つのウィング１２ａは二つの半田プレート２２ａに重なっており、電気コネクタ１０ａを回路基板２０ａ上に半田付けを介して固定できるように半田ペーストが二つのウィング１２ａと二つの半田プレート２２ａとの間に塗布されている。
【０００４】
図２について説明すると、二つのウィング１２ａと二つの半田プレート２２ａとの間の固定力を増大させることができるように半田固定効果を高めるために、電気コネクタ１０ａの外側ハウジング１１ａの両側のウィング１２ａに貫通孔１３ａを設ける構造とすることもできる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の電気コネクタ１０ａでは、外側ハウジング１１ａの左右両側は、ウィング１２ａのみによって回路基板２０ａの上面に半田付けされて固定されているので位置決め効果が十分ではないという問題があり、電気コネクタ１０ａを回路基板２０ａに確実に位置決めすることができず、電気コネクタ１０ａが揺れ動く可能性があり、電気コネクタの挿入および取り外し時に差し込みおよび引き抜き操作に耐えることができず、電気コネクタ１０ａと回路基板２０ａとの間の緩みまたは係合解除の原因となる可能性がある。
【０００６】
従って、電気コネクタと回路基板の固定構造は明らかに不利であって、実用において欠点を有しており、改良される必要があることは上述から明らかである。従って、発明者は、欠点を取り除く方法があることを信じ、研究に従事し、理論的な原理を用いて、欠点を効果的に克服できる道理にかなった設計である本発明を提案した。
【０００７】
本発明の主な目的は、電気コネクタの外側ハウジングの左右両側のポストが回路基板に位置決めされ、二つの間の位置決め効果がより優れたものとなる電気コネクタと回路基板の固定構造を提供することにある。従って、電気コネクタを回路基板上に確実に位置決めすることができ、差し込みおよび引き抜きに耐えることができる。電気コネクタと回路基板は、互いに対して揺れ動きまたは係合解除しない。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、電気コネクタと回路基板で構成されている電気コネクタと回路基板の固定構造を提供するものである。電気コネクタは、絶縁性ハウジングと、複数の導電性端子と、外側ハウジングで構成されている。外側ハウジングの左右両側には、ウィングがそれぞれ形成されている。ウィングは下向きに延びて、ポストを形成している。回路基板には孔が設けられている。電気コネクタは孔に収容される。孔の両側には、ノッチがそれぞれ形成されている。二本のポストは、二つのノッチに嵌入する。
【０００９】
審査官が本発明の特徴および技術内容をさらに正しく判断できるように、本発明の以下の詳細な説明および添付図面をご参照下さい。なお、図面は参考および図示の目的のためだけに提供したもので、本発明を限定しようとするものではありません。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明は、異なる形状の実施例に影響を受けやすい可能性があるが、ここに開示されていることは発明の原理の例示と考えられるべきものであって、本発明を以下に図示して説明されているものに限定しようとするものではないという理解の下で、特定の実施例について図面に示して以下に詳細に説明する。
【００１１】
図３、４、５について説明すると、本発明は、電気コネクタ１と回路基板２で構成される電気コネクタと回路基板の固定構造を提供するものである。電気コネクタは、絶縁性ハウジング１０と、複数の導電性端子２０と、外側ハウジング３０を有している。絶縁性ハウジング１０は、プラスチック等の絶縁性材料で形成されている。絶縁性ハウジング１０の底部の左右両側には、下向きに延びる位置決めポスト１１がそれぞれ設けられている。導電性端子２０は、相手方コネクタに接合するために絶縁性ハウジング１０に固定されている。導電性端子２０はそれぞれ、外向きに延びる一端部を有しており接合脚部２１を形成している。接続脚部２１は、回路基板２上への半田付けのために外側ハウジングの外向きに延びている。
【００１２】
外側ハウジング３０は金属材料で形成されており、開口部を形成する前端を有する中空のハウジングである。外側ハウジング３０の前端は、挿入開口部３１を形成している。挿入開口部３１は、相手方コネクタと接合することができる。外側ハウジング３０の上部には、複数の弾性板３２が設けられている。弾性板３２は、相手方コネクタを弾性的に把持するために外側ハウジング３０の内壁からわずかに突出している。外側ハウジング３０は、シールド保護効果を達成するために絶縁性ハウジング１０の外側を包囲している。外側ハウジング３０の左および右側はそれぞれ打ち抜かれて、水平に延びるウィング３３が形成されている。ウィングプレート３３の底部は、下向きに延びてポスト３４を形成している。（図６に示したように）ポスト３４は、略中空の円筒形状または円錐形状を有している。
【００１３】
回路基板２には孔４０が設けられており、回路基板２の上面から突出する電気コネクタ１の高さを低くするために電気コネクタ１を孔４０内に収容することができる。孔４０の両側にはそれぞれ、貫通ノッチ４１が形成されている。ノッチ４１の上部および底部の外周には、上側半田プレート４２と下側半田プレート４３がそれぞれ設けられている。上側半田プレート４２と下側半田プレート４３は、回路基板２の上面と下面にそれぞれ固定されている。さらに、回路基板２には、位置決めポスト１１に対応する二つの位置決め孔４４が設けられている。
【００１４】
外側ハウジング３０の両側のウィング３３は、二つの上側半田プレート４２に重なっており、二本のポスト３４は二つのノッチ４１に嵌入する。半田ペーストは二つのウィング３３と二つの上側半田プレート４２との間に塗布され、二つのウィング３３と二つの上側半田プレート４２は共に半田付けされる。半田ペーストは二本のポスト３４と二つの下側半田プレート４３との間に塗布され、二本のポスト３４と二つの下側半田プレート４３は共に半田付けされる。従って、半田付けを介して電気コネクタ１を回路基板２に固定することができる。さらに、絶縁性ハウジング１０の底部の二本の位置決めポスト１１は、位置決めを助けるために回路基板２の二つの位置決め孔に嵌入する。上述した構造によって、本発明による電気コネクタと回路基板の固定構造が形成されている。
【００１５】
本発明の電気コネクタ１において、外側ハウジング３０の両側のポスト３４は、回路基板２の二つのノッチ４１に配置される。従って、電気コネクタ１と回路基板２を確実に位置決めすることができ、二つの位置決め効果は相対的に優れたものとなり、電気コネクタ１を回路基板２に確実に位置決めすることができ、電気コネクタの挿入または取り外し時の差し込みおよび引き抜きに耐えることができる。電気コネクタ１と回路基板２との間の緩みまたは係合解除は生じない。絶縁性ハウジング１０の底部の二本の位置決めポスト１１は、回路基板２の二つの位置決め孔に嵌入し、安定性を向上させるように位置決めを助ける。
【００１６】
さらに、本発明の電気コネクタ１において、外側ハウジング３０の両側のウィング３３とポスト３４は、回路基板２の上面および下面の上側半田プレート４２と下側半田プレート４３に半田付けされて固定されている。従って、電気コネクタ１と回路基板２との間の半田面積をかなり増大させることができる。二つの間の固定力はより良好なものとなり、電気コネクタ１を回路基板２に確実に固定することができる。
【００１７】
さらに、図７および８について説明すると、本発明のポスト３４の側壁に一つまたは複数のスロット３４１を設けてポスト３４を比較的大きな外径を有するように形成する構成とすることができる。その外径は可撓性を有することができ、二本のポスト３４をノッチ４１内に押圧してノッチ４１を確実に保持することができ、それによって電気コネクタ１と回路基板２を互いに対してより確実に位置決めすることが可能となり、揺れ、緩み、または係合解除することがなく、差し込みおよび引き抜きに耐えることができる。
【００１８】
さらに、図９について説明すると、ポスト３４の下側端部にフランジ３４２を設ける構成とすることができる。二本のポスト３４が二つのノッチ４１に嵌入した時に、フランジ３４２はノッチ４１の底端縁の外向きに延びて、ノッチ４１の底端縁に係合することができる。従って、ポスト３４をノッチ４１により確実に位置決めすることができる。二本のポスト３４と二つの下側半田プレート４３を半田付けすることができる構造、または半田付けできない構造とすることができる。さらに、図１０および１１について説明すると、本発明のポスト３４にスロット３４１とフランジ３４２の両方を設ける構造とすることもできる。
【００１９】
本発明の好適実施例について図示して説明したが、当業者が添付した請求項の範囲および精神を逸脱することなく本発明の種々の変更を行うことができることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
発明の構造および動作の機構および様態は、そのさらなる目的および利点とともに、同様の参照符号が同様の構成要素に付されている添付図面とともに以下の説明を参照することによって最も良く理解されるであろう。
【図１】従来の電気コネクタと回路基板の固定構造の斜視図である。
【図２】もう一つの従来の電気コネクタと回路基板の固定構造の斜視図である。
【図３】本発明の第一実施例の分解斜視図である。
【図４】本発明の第一実施例の斜視図である。
【図５】本発明の第一実施例のもう一つの角度からの斜視図である。
【図６】本発明の第二実施例の分解斜視図である。
【図７】本発明の第三実施例の分解斜視図である。
【図８】本発明の第四実施例の分解斜視図である。
【図９】本発明の第五実施例の分解斜視図である。
【図１０】本発明の第六実施例の分解斜視図である。
【図１１】本発明の第七実施例の分解斜視図である。

Claims (7)

1. ハウジングと、該ハウジングから延びる少なくとも一つのウィングと、該ウィングから下向きに延びるポストで構成され、該ポストは回路基板ノッチ内に収容されることを特徴とする、少なくとも一つのノッチを有する回路基板で使用される電気コネクタ。
2. 前記ポストは、該ポストの下側端部にフランジを有することを特徴とする請求項１に記載の電気コネクタ。
3. 前記ウィングは、前記回路基板の上面に対して略平行であることを特徴とする請求項１に記載の電気コネクタ。
4. ハウジングを有し、前記ハウジングは左右両側を有し、前記ハウジングの各側にはウィングと、該ウィングから下向きに延びるポストが設けられる電気コネクタと、
   該電気コネクタを収容する孔を有し、該孔はノッチを有する両側面を有し、前記ポストが前記ノッチにそれぞれ収容される回路基板で構成される電気コネクタと回路基板の固定構造。
5. 前記ポストは、該ポストを前記ノッチ内に押圧することができるように一つまたは複数のスロットが設けられた側壁を有し、前記ポストはフランジが設けられた下側端部を有し、前記フランジは前記ノッチの底端縁の外向きに延びて前記ノッチに係合することを特徴とする請求項４に記載の電気コネクタと回路基板の固定構造。
6. 前記ノッチは外周を有する上部を有し、前記外周には前記外側ハウジングの両側の前記ウィングを半田付けする上側半田プレートがそれぞれ設けられることを特徴とする請求項４に記載の電気コネクタと回路基板の固定構造。
7. 前記ノッチは外周を有する底部を有し、前記外周には前記二本のポストを半田付けする下側半田プレートがそれぞれ設けられることを特徴とする請求項６に記載の電気コネクタと回路基板の固定構造。

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