JP2004025828A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コピーアプリ100が、画像形成の開始前に、予め設定された遅延ライン数(画像処理にて遅延される分のライン数)を本体側のタイミング生成回路102〜105に通知し、その遅延ライン数分だけライン同期信号XLDSYNCのアサートを遅延させる(主走査ライントリガ信号XWRSYNCの生成出力を遅延させる)。その後、タイミング生成回路102〜105からの主走査ライントリガ信号XWRSYNCを基に、副走査有効領域信号XIPULSYCと主走査同期信号XIPULGTを生成し、これらの信号に従って画像データIPUDATを本体側に転送し、画像形成を行わせる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機、FAX装置(ファクシミリ装置)等の画像形
成装置に関し、特に、プリンタをベースにして、複写機やFAX装置にも拡張できる画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像形成部(プリンタ部又はプロッタ部)と画像読取部(スキャナ部)とFAX通信部と画像処理部(コントローラ)などを組み合わせて構成し、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能などを自由に選択して使用できるデジタル複合機等の多機能の画像形成装置が、多くのユーザに利用されるようになっている。従来のこのような多機能の画像形成装置は、一般に複写機ベースで構成されており、その全機能の一部を使用することによりプリンタやスキャナとして動作させたり、FAX通信部を追加することによりファクシミリ装置としても使用できるようにしたりしていた。そのため、これらの各機能を統括的に制御できる専用のコントローラを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の多機能の画像形成装置では、給紙タイミングの制御、各機能による解像度の相違による露光走査タイミングの遅延時間制御、カラー複写機能を持つ装置の場合に各色の画像を正確に重ねて形成するために各色の画像データ(画像情報)を遅延させる制御などを最適に行うことができ、各機能を好ましい状態で使用することができる。
しかしながら、このような従来の多機能の画像形成装置は、装置全体が大型で高価なものであった。また、他社のコントローラは使用できないなど汎用性に欠け、種々の拡張アプリケーションに容易に対応することもできないなどの問題があった。
本発明は、かかる課題に鑑み、プリンタをベースにして、各種のアプリケーションボードを接続することにより、コピー機能やファクシミリ機能など各種の機能を実現できるようにし、安価で汎用性および拡張性に優れ、しかも色ズレなどが生じない高品質な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、感光体と、その感光体を走査して該感光体上に静電潜像を形成する露光手段と、その露光手段による走査のタイミングを検出する同期検出手段と、形成すべき画像の画像データを露光手段のコントローラに転送する画像データ転送手段を有するアプリケーションボードと、前記同期検出手段による検出信号を基に、アプリケーションボードからの前記画像データの送出タイミングを指定するための信号である主走査ライントリガ信号と副走査有効領域トリガ信号とを生成する転送トリガ信号生成手段とを備えた画像形成装置であって、アプリケーションボードに、前記主走査ライントリガ信号から主走査同期信号を生成する主走査同期信号生成手段と、前記副走査有効領域トリガ信号から副走査有効領域信号を生成する副走査有効領域信号生成手段と、画像データ転送手段による画像データの転送前に、予め設定された遅延ライン数を転送トリガ信号生成手段に通知する遅延ライン数通知手段とを備え、転送トリガ信号生成手段に、遅延ライン数通知手段によって前記遅延ライン数が通知された場合に、その遅延ライン数に応じて前記主走査ライントリガ信号の周期を可変させる手段を備え、前記画像データ転送手段を、前記主走査同期信号と前記副走査有効領域同期信号とに同期して前記画像データを転送する手段とし、副走査有効領域信号生成手段を、アプリケーションボードに前記副走査有効領域トリガ信号が入力された後、所定のタイミングで前記副走査有効領域信号をアクティブにし、前記画像データの転送が終了するタイミングで前記副走査有効領域信号を非アクティブにすることを特徴とする。
請求項2は、前記アプリケーションボードからの前記画像データを一時的に記憶する画像記憶手段を設け、アプリケーションボードに、前記主走査ライントリガ信号から主走査同期信号を生成する主走査同期信号生成手段と、前記副走査有効領域トリガ信号から副走査有効領域信号を生成する副走査有効領域信号生成手段と、前記副走査有効領域トリガ信号を基に、画像記憶手段から画像データを読み出す画像読出手段とを備え、前記画像データ転送手段を、画像読出手段によって画像記憶手段から読み出された画像データを前記主走査同期信号と前記副走査有効領域同期信号とに同期して転送する手段とし、前記副走査有効領域信号生成手段を、前記アプリケーションボードに前記副走査有効領域トリガ信号が入力された後、所定のタイミングで前記副走査有効領域信号をアクティブにし、前記画像データの転送が終了するタイミングで前記副走査有効領域信号を非アクティブにすることを特徴とする。
【0005】
請求項3は、感光体と、該感光体を走査して該感光体上に静電潜像を形成する露光手段と、該露光手段による走査のタイミングを検出する同期検出手段と、形成すべき画像の画像データを前記露光手段のコントローラに転送する画像データ転送手段を有するアプリケーションボードと、前記同期検出手段による検出信号を基に、前記アプリケーションボードからの前記画像データの送出タイミングを指定するための信号である主走査ライントリガ信号及び副走査有効領域トリガ信号とを生成する転送トリガ信号生成手段と、を備え、前記アプリケーションボードは少なくとも、前記主走査ライントリガ信号からは主走査ライン同期信号を、前記副走査有効領域トリガ信号からは副走査有効領域信号を生成し、これらに同期して画像情報を下流の前記露光手段に転送する画像形成装置であって、前記アプリケーションボードの制御の都合により前記副走査有効領域トリガ信号が入力されてから副走査有効領域信号と画像情報を出力するまでにライン遅延が生じ、該ライン遅延を前記アプリケーションボードからの画像情報を予め記憶する画像記憶手段により前記ライン遅延を除去する画像形成装置において、予め前記遅延ライン数を考慮し、前記アプリケーションボードの動作を、前記転送トリガ信号生成手段の動作より所定ライン数分早く開始させたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図2はこの発明を実施するカラー複写機の画像形成手段の構成を示す模式的な断面図、図3はその光学ユニットを上方から見た構成を示す模式的な平面図、図1はそのカラー複写機の制御系の第1実施形態を示すブロック図、図4〜図6はそれぞれその制御系の動作タイミングを示すタイミングチャートである。
このカラー複写機は、図2に示すように搬送ベルト2に沿って4つの画像形成部が並んだ、タンデムタイプと呼ばれる画像形成手段を備えたカラー画像形成装置である。
このカラー複写機においては、各々異なる色(イエロー:Y、マゼンタ:M、シアン:C、ブラック:K)の画像を形成するイエロー画像形成部20Y、マゼンタ画像形成部20M、シアン画像形成部20C、及びブラック画像形成部20Kが、転写紙1を搬送する搬送ベルト2に沿って一列に所定の間隔を置いて配置されている。搬送ベルト2は、一方が駆動ローラで他方が従動ローラである一対の搬送ローラ3、4の間に張設されており、その駆動ローラの回転により矢印A方向に回動される。この搬送ベルト2の下側には、転写紙1が収納された給紙トレイ5が備えられている。
イエロー画像形成部20Yには、感光体である感光体ドラム6Yと、その感光体ドラム6Yの周囲に配置された帯電器7Y、各画像形成部に共通の露光手段である露光器8、現像器9Y、及び感光体クリーナ10Yを備えている。また、感光体ドラム6Yと搬送ベルト2を挟んで対向する位置に転写器12Yが設けられている。
マゼンタ画像形成部20M、シアン画像形成部20C、及びブラック画像形成部20Kも、このイエロー画像形成部20Y同様に構成されており、その各感光体ドラム、帯電器、現像器、感光体クリーナ、及び転写器には、それぞれイエロー画像形成部20Yの各部に付した符号と同じ数字にYに代えてM、C、Kを付加した符号を付している。
【0007】
このカラー複写機において、給紙トレイ5に収納された転写紙のうち最上位置にある転写紙が、画像形成時に図示していない給紙ローラ等の給紙機構によって給紙され、その途中でレジストセンサ14によって検出されると一時停止され、各画像形成部とのタイミングが取られて、静電吸着によって搬送ベルト2上に吸着される。その吸着された転写紙1は、イエロー画像形成部20Yに搬送され、ここでイエローの画像形成が行われる。すなわち、感光体ドラム6Yの表面は、帯電器7Yで一様に帯電された後、露光器8によりイエローの画像に対応したレーザビーム11Yで走査・露光され、感光体ドラム6Yの表面に静電潜像が形成される。その静電潜像は現像器9Yでイエローのトナーにより現像され、感光体ドラム6Y上にイエローのトナー像が形成される。このトナー像は感光体ドラム6Yが搬送ベルト2上の転写紙1と接する転写位置で、転写器12Yによって転写紙1に転写されて単色のイエローの画像を形成する。
転写が終わった感光体ドラム6Yは、その表面に残った不要なトナーを感光体クリーナ10Yによってクリーニングされ、次の画像形成に備えることとなる。このようにして、イエロー画像形成部20Yでイエローの画像が転写された転写紙1は、搬送ベルト2によってマゼンタ画像形成部20Mに搬送される。ここでも、上述の場合と同様にして、帯電された感光体ドラム6Mの表面が、露光器8によるマゼンタの画像に対応したレーザビーム11Mで走査・露光されて静電潜像が形成される。その静電潜像が現像器9Mでマゼンタのトナーにより現像され、感光体ドラム6Mにマゼンタトナー像が形成され、それが転写紙1上にイエローの画像に重ねて転写される。
その転写紙1は、さらにシアン画像形成部20C及びブラック画像形成部20Kに搬送され、同様に、それれぞれ感光体ドラム6C、6Kの表面に露光器8によるシアン画像あるいはブラック画像に対応したレーザビーム11C、11Kに走査・露光され、現像器9C、9Kによって現像されたシアンのトナー像、及びブラックのトナー像が、順次重ねて転写されてカラー画像を形成していく。そして、ブラック画像形成部20Kを通過した転写紙1は、搬送ベルト2から剥離され、定着器13を通過してその転写された各色のトナー像が定着された後、排紙される。
【0008】
この画像形成手段における露光器8は、図3に示す構成の光学ユニットを備えている。この光学ユニットは、光源としてそれぞれレーザダイオード(LD)を備えたブラック用LDユニット31、イエロー用LDユニット32、シアン用LDユニット33、マゼンタ用LDユニット34の4つのLDユニットから出射されるレーザビームを偏向し、各々対応する感光体ドラム上を走査させるユニットである。ブラック用LDユニット31およびイエロー用LDユニット32からの各レーザビームは、それぞれシリンダレンズ41、42を通り、反射ミラー45、46によって反射されて、ポリゴンミラー50の下段の異なる反射面に入射する。そして、このポリゴンミラー50が矢示B方向に回転することにより、入射した各レーザビームを回転偏向する。ポリゴンミラー50に反射された各レーザビーム11K、11Yは、それぞれfθレンズ51、52を通り、第1ミラー53、54によって折り返されて、図2に示したように対応する各感光体ドラム6K、6Y上を照射する。
一方、シアン用LDユニット33およびマゼンタ用LDユニット34からの各レーザビームは、それぞれシリンダレンズ43、44を通ってポリゴンミラー50の上段の異なる反射面に入射する。そして、このポリゴンミラー50が矢示B方向に回転することにより、入射した各レーザビームを回転偏向する。ポリゴンミラー50に反射された各レーザビーム11C、11Mは、それぞれfθレンズ51、52を通り、第1ミラー55、56によって折り返されて、図2に示したように対応する各感光体ドラム6C、6M上を照射する。この光学ユニットにおける各LDユニット31〜34の点灯/消灯を、形成すべき各色の画像データ及びタイミング信号に従って制御することにより、各感光体ドラム6Y、6M、6C、6K上に所望の静電潜像を形成することができる。なお、前記画像データは図示しない画像読取手段(スキャナ)によって原稿の画像を読み取って生成する。
また、この光学ユニットには、主走査方向の書き出し位置より上流側にシリンダミラー61および62と、同期検知センサ63および64が配設されており、fθレンズ51、52を通ったレーザビームが、それぞれシリンダミラー61、62によって反射集光されて、同期検知センサ63、64に入射するような構成となっている。これらの同期検知センサ63、64は、主走査方向の同期を取るための同期検知センサであり、露光器8の走査のタイミングを検出する同期検出手段である。
【0009】
ここで、ブラック用LDユニット31及びシアン用LDユニット33からの各レーザビームについては、共通のシリンダミラー61ならびに同期検知センサ63を使用している。また、イエロー用LDユニット32及びマゼンタ用LDユニット34からの各レーザビームについても同様に、共通のシリンダミラー62及び同期検知センサ64を使用している。この構成では、同じ同期検知センサに2本のレーザビームが入射することになるが、各レーザビームのポリゴンミラー50への入射角を異ならせるようにすることによって、それぞれのレーザビームが同期検知センサに入射するタイミングを変え、同期検知信号が時系列的にパルス列として出力されるようにしている。
また、図3から判るように、ポリゴンミラー50の矢示B方向の回転によって、ブラック用レーザビーム11Kとシアン用レーザビーム11Cは矢示D方向に走査され、イエロー用レーザビーム11Yとマゼンタ用レーザビーム11Mは矢示E方向(逆方向)に走査される。なお、2本のレーザビームを共通の同期検知センサに入射させた場合に、その出力信号を各ビームの成分に分離する方法については、公知の技術を適宜用いればよいので、ここではその説明は省略する。
【0010】
次に、このカラー複写機の制御系の第1実施形態について、図1によって説明する。第1の実施形態の制御系は、コピーアプリ100と基準選択回路106、およびそれぞれY、C、M、Kの各色用のタイミング生成回路102〜105と、同期分離回路107〜110と、LDユニット制御回路111〜114とによって構成されている。コピーアプリ100はアプリケーションボードであり、このカラー複写機によって形成すべきカラー画像の画像データを、各色の画像データに分けて各色用のタイミング生成回路102、103、104、および105に転送するユニットである。ここで、アプリケーションボードとは、画像形成手段を備えた画像形成装置に種々の機能を与えるための回路や外部装置とのインタフェースとなる回路であり、第1実施形態の制御系ではカラー複写機の機能を与えるアプリケーションボードとしてコピーアプリ100が搭載されている。そして、このコピーアプリ100以外の部分を便宜上画像形成装置本体又は単に本体と呼ぶ。
同期分離回路107、108は、それぞれ図3に示した同期検知センサ64の出力信号をY用とM用の各同期検知信号に分離する回路で、同期分離回路107はY用の同期検知信号DETPBYをY用LDユニット制御回路111に出力し、同期分離回路108はM用の同期検知信号DETPBMをM用LDユニット制御回路112に出力する。
同様に、同期分離回路109、110は、それぞれ同期検知センサ63の出力信号をC用とK用の各同期検知信号に分離する回路であり、同期分離回路109はC用の同期検知信号DETPBCをC用LDユニット制御回路113に出力し、同期分離回路110はK用の同期検知信号DETPBKをK用LDユニット制御回路114に出力する。Y用LDユニット制御回路111は、Y用LDユニット32に内蔵されており、そのLDユニット32の点灯/消灯を制御する回路である。同様に、M用LDユニット制御回路112はM用LDユニット34、C用LDユニット制御回路113はC用LDユニット33、K用LDユニットK制御回路114はK用LDユニット31にそれぞれ内蔵されており、その各LDユニットの点灯/消灯を制御する。
【0011】
以下、図4〜図6のタイミングチャートも使用して、第1実施形態の制御系の動作についてさらに詳しく説明する。各LDユニット31〜34からそれぞれ出射されるレーザビームを同期検知センサ63、64が検知したタイミングで、同期分離回路107からは同期検知信号DETPBY、同期分離回路108からは同期検知信号DETPBM、同期分離回路109からは同期検知信号DETPBC、同期分離回路110からは同期検知信号DETPBKのパルスがそれぞれ出力される。これらの各同期検知信号DETPBY、DETPBM、DETPBC、DETPBKは非同期の信号であるが、これは、Y、M側とC、K側でポリゴンミラー50の同一のミラー面を使用していないことや、各LDユニットから出射されるレーザビームの位置が異なることによる。
しかしながら、図4に矢印Xで示すように、どの同期検知信号のパルスも出力されない期間も存在する。そして、この期間の位置と長さは、その光学系の構成や部品精度から導き出すことができる。一方、Y用LDユニット制御回路111は、同期検知信号DETPBYからY用書込クロックで同期を取った同期信号DPSYNCBYを基準選択回路106に出力する。同様にM用LDユニット制御回路112は同期信号DPSYNCBMを、C用LDユニット制御回路113は同期信号DPSYNCBCを、K用LDユニット制御回路114は同期信号DPSYNCBKを、それぞれ基準選択回路106に出力する。
【0012】
基準選択回路106は、Y、M、C、Kの各同期信号DPSYNCの1つを任意に選択し、その同期信号DPSYNCの任意の期間に基準信号CNTBLDのパルスを生成する。この選択と期間の設定は任意でよいが、予め定めておく。そして、各同期信号とこの基準信号CNTBLDとを、対応するタイミング生成回路102〜105へ出力する。
Y用タイミング生成回路102は、レジストセンサ14から開始信号XSTARTのパルスが入力された後、基準信号CNTBLDの立上がりタイミングからPFGDLYBYレジスタに設定されたライン数分同期信号DPSYNCBYをカウントし、カウント終了後に副走査有効領域トリガ信号XFSYNCBYをアサートする(パルスを出力する)。そして、その後にアサートするライン同期信号XLDSYNCBYから生成する主走査ライントリガ信号XWRSYNCBYと共に、コピーアプリ100に出力する。
他のタイミング生成回路103、104、105も同様に、副走査有効領域トリガ信号XFSYNCBM、XFSYNCBC、XFSYNCBKと、ライン同期信号XLDSYNCBM、XLDSYNCBC、XLDSYNCBKから生成する主走査ライントリガ信号XWRSYNCBM、XWRSYNCBC、XWRSYNCBKとをコピーアプリ100に出力する。従って、この各タイミング生成回路102〜105が転送トリガ信号生成手段としての機能を有する。
【0013】
コピーアプリ100は、予め画像メモリ115に蓄積した画像情報を、各色のXFSYNCからXIPUFGTを生成し、XWRSYNCからはXIPULSYCを生成し、これらに同期してIPUDATを画像メモリ115から読出し、各色に対応したLDBに返し、コピーアプリからの画像情報の露光が行われる。そのタイミングを図5(a)に示す。
又、コピーアプリは通常原稿画像により様々な画像処理を行う。例えば文字原稿の場合は、スキャナが読取った画像に対して、読取画像の振幅を強調するMTF補正処理(解像度の向上)を、写真原稿に対しては逆に読取画像の振幅を平滑化する平滑化処理(モアレの低減)を一般的に良く用いられる。
これらの処理はラインバッファメモリを利用し複数ラインの画像情報を蓄積し、デジタルフィルタ演算を実施する。この様な処理を行うことで、アプリ側で意識せずにY、M、C、Kの色合わせを実施する為に用いたXFSYNCを受け付けてから実際の画像情報が転送されるまで、利用したラインバッファメモリのライン数分遅延が生じてしまう。よって、画像メモリ115を使用せず、LDBに1つのLDが搭載された画像形成装置にコピーアプリから1ラインの遅延が生じた時の例を図5(b)に示す。
説明の便宜上Y色のみのタイミングしか記載していないが、その他のM、C、K色に付いても全く同様の考え方で露光位置補正を行うことから説明を割愛する。本発明ではXFSYNC_Yが入力されてから直後のXWRSYNC_Yで、XIPUFGT_Yをアサートするが、前述したように1ライン分の遅延が有る為、最初のIPUDAT_Yは、1ライン分の不正データを付加しその後実際の画像情報を逐次転送し、転送が完了したところでXIPUFGT_Yをネゲートする。これにより画像の先頭に1ライン分の不正データを付加されてしまう。
【0014】
そこで、コピーアプリの読取り動作を画像形成動作よりラインバッファメモリで遅延した1ライン分と、有効画像情報の先頭ライン(Line0)と、コピーアプリや画像形成装置の動作を制御するバラツキを加味した所定の時間先行させ、又画像メモリ115に一時蓄える際に、先頭に付加される不正データを除外しLine0から画像メモリ115に書込み、画像形成装置は前述の所定時間遅らせた後、画像メモリ115から読出しを行うことで、この不正ラインを無効化することが出来る。画像メモリ115を使用して不正ラインを除去し、LDBに画像情報が転送されるタイミングを図5(c)に示す。
次にLDBに2つのLDが実装され1ライン分の画像遅延を行い、画像メモリによる不正データの無効化を行っていない画像形成装置のタイミングを図6(a)に示す。
1つのLDと異なる点は、同期検知信号DETP_Yに2個分のLDが同期検知板を通過することから1周期に2回の「L」期間が存在し、又ポリゴンミラー1回転で2ライン分の画像情報を印字可能となるように回転速度が調整されている。ここでは、仮に遅延ライン数が1ラインとしている。1つのLDの時と同様にLDB(Y)は、DETP_YからDPSYNC_YとXLDSYNC_Yを生成する。1つのLDでは、DPSYNC_YとXLDSYNC_Yの周期は1:1で有ったが、2つのLDでは、XIPUFGT_Yがアサートしてから1XLDSYNC_Y後に、XLDSYNC_Yは周期は2倍に早まり、画像情報の転送が完了したところで周期は元に戻り、次の画像転送に備えている。これは、アプリボードに対してエンジン側(LDB)の事情に依らず、少なくとも有効画像情報が転送される期間は、1つのXWRSYNCに対して、1ラインの画像情報の転送を行うという明瞭なI/F規定とする為に必要不可欠となる。ここで、XWRSYNCはXLDSYNCを基に生成される信号で、アプリボードはこのXWRSYNCを基にXIPULSYCとXIPULGTを生成し、画像情報XIPUDATをエンジン側に転送し、画像の形成が行われるが、1個のLDの時と同様に先頭の1ライン目に不正データが入ってしまっている。
これに対して図6(b)に、1個のLDの時と同様に画像メモリ115を用いたタイミングを示す。
【0015】
以上をまとめると、各色の色合わせの為に行われる画像遅延は、DPSYNC即ち同期検知信号で行い、XLDSYNCは各アプリボードからの画像情報を受け取る為に用いられ、エンジン側のLDB等の構成(LDの数)やLD書込密度による事情をアプリボードは一切関知しなくても、適正な画像の形成が行われる。上述したLD書込密度とは、例えばプリンタコントローラは、1200、600、300dpiが主流で有るが、コピーアプリでは600dpi、FAXアプリではdpi系の解像度ではなく、本/mmの解像度が主流となり、画素密度は多岐にわたる。これらにエンジン側が対応するには、ポリゴンモーターの回転速度やLDを点灯する周波数をそのつど可変制御する必要が有る。エンジン側の書込密度を、画素密度の最小公倍数の1200dpiとし、この画素密度と書込密度の違いをラインメモリ等を用い、ダブリングする方法が一般的に良く用いられている。これらに対応する時は、XLDSYNCを有効画像情報が転送される期間、間引き処理を行うことで、1XLDSYNCに1ラインの画像情報を転送する規定が守られる。例を挙げると、LDが1つのLDBで書込密度は1200dpi、コピーアプリから画素密度が600dpiの画像情報を転送する場合は、2DPSYNCに1XLDSYNCとすれば良く、LDが2つのLDBで書込密度は1200dpi、コピーアプリから画素密度が400dpiの画像情報を転送する場合は、3DPSYNCに2XLDSYNCとすれば良い。この様な場合に於いても、アプリボード側で発生させた画像遅延ラインが有っても、一旦画像メモリにアプリボードからの有効画像情報のみを蓄積し、画像情報の読出しは上述したDPSYNCとXLDSYNCの出力タイミングを変更する期間を調整することで、不正データを混在させることなく常に色ズレの無い高品質の画像形成を行うことが出来る。
【0016】
次に、このような遅延が生じる場合のデータ転送について図6(c)によって説明する。図6(c)は、図1に示した各LDユニット制御回路111〜114のLDユニットにそれぞれ1個のレーザダイオードが設けられており、コピーアプリ100からの画像データ転送に1ライン分の遅延が生じる場合の例を示している。なお、ここではイエロー(Y)用の画像データの転送についてのみ説明するが、他の各色用の画像データの転送についても同様の処理を行う。第1実施形態の制御系では、コピーアプリ100は副走査有効領域トリガ信号XFSYNCBYのパルスが入力された後、最初の主走査ライントリガ信号XWRSYNCBYの立上りタイミングで、副走査有効領域信号(Fゲート信号)XIPUFGTBYをアクティブにする。XIPULGTBYは主走査有効領域信号(Lゲート信号)を示す。
しかし、画像データの転送に1ライン分の遅延が生じるため、この時点ではまだ形成すべき画像の画像データの転送準備が完了していない。そこで、最初のライン転送時、すなわち主走査有効領域信号XIPULGTBYがアクティブ(LOW)になったときの画像データIPUDATBYとしては、画像を形成しない白画像データを転送する。次のライン以降の転送時には、画像データの転送準備が完了しているので、実際に形成すべき画像の画像データを逐次転送し、全てのラインの画像データの転送が完了したところで、副走査有効領域信号XIPUFGTBYを非アクティブにする。
このような処理を行うことにより、画像の先頭に白データのラインを付加してしまうことになるが、Y、M、C、Kの各感光体ドラム間の露光位置の違いを補正するための各色の遅延ライン数の相対的な時間は変わらないので、色合わせを適正に行うことができる。また、画像形成装置本体側では、アプリケーションボード(この場合コピーアプリ100)から送られてくる各副走査有効領域信号XIPUFGTに従って画像形成を行えば、画像データの転送遅延に対する対応を特に行わなくてもよいので、アプリケーションボードを他のものに変えた場合でも、本体側の調整をする必要がなく、本体の構成を簡略化し、コストを低減することができる。逆に、アプリケーションボード側も、転送準備が遅れる場合でも所定のトリガのパルスによって各副走査有効領域信号XIPUFGTをアクティブにし、転送終了後に非アクティブにすることにより、本体側の構成にかかわらず画像データの転送を行うことができるので、アプリケーションボードの汎用性を高めることができる。なお、この第1実施形態の制御系に、後述する遅延ライン数の通知処理および遅延処理を行わせることもできる。
【0017】
次に、このデジタル複写機の第2実施形態の制御系について説明する。第2実施形態の制御系では、図1に示した各LDユニット制御回路111〜114のLDユニットにそれぞれ2個のレーザダイオードが実装され、1回の走査で2ラインの書き込みを行うカラー複写機にこの発明を適用したものである。なお、この場合には各LDユニット制御回路111〜114には、それぞれ1回の走査毎に2ライン分の画像データが入力され、そのデータを各レーザダイオードに振り分けてその駆動を行う。これ以外の点は上述した第1実施形態の制御系とほとんど同様である。
第2実施形態の制御系における画像データ転送制御について、図7のタイミングチャートを用いて説明する。なお、ここでもイエロー(Y)用の画像データの転送についてのみ説明するが、他の各色用の画像データの転送についても同様の処理を行う。第2実施形態の制御系において、各LDユニットについて1個のレーザダイオードを設けた第1実施形態の制御系と異なる点は、2本のレーザビームが同期検知センサを通過することから1回の走査期間中に同期検知信号DETPBYとして2つのパルスが存在することと、図3に示したポリゴンミラー50は1回転で2ライン分の画像データを書き込み可能にするように回転速度が調整されていることである。
また、コピーアプリ100が、画像形成動作を開始する前に、予め設定された遅延ライン数(画像処理にて遅延される分のライン数)をシリアル通信によって本体側のタイミング生成回路102(実際は全てのタイミング生成回路102〜105)に通知し、その遅延ライン数分だけライン同期信号XLDSYNCBYのアサートを遅延させる(主走査ライントリガ信号XWRSYNCBYの生成出力を遅延させる)ようにしている。ここでは、遅延ライン数を「1」と仮定する。よって、コピーアプリ100は遅延ライン数通知手段としての機能を有する。そして、前述した第1実施形態の場合と同様に、Y用LDユニット制御回路111は、同期検知信号DETPBYから同期信号DPSYNCBYとライン同期信号XLDSYNCBYを生成する。
【0018】
各LDユニットについて1個ずつのレーザダイオードを備えた前述の第1実施形態では、同期信号DPSYNCBYとライン同期信号XLDSYNCBYとの周期は1:1であったが、2つのLDを備えるこの第2実施形態では、副走査有効領域信号XIPUFGTBYがON(LOW)になってからライン同期信号XLDSYNCBYの1周期経過後(1ライン分遅延した後)、そのライン同期信号XLDSYNCBYの周期が1/2に短縮され、画像データの転送が完了した時点で元の周期に戻り、次の画像データの転送に備えている。これは、アプリケーションボードに対して、少なくとも有効画像データが転送される期間は、本体側(LDユニット制御回路)の事情によらず、主走査ライントリガ信号XWRSYNCBYの1つのパルスに対して1ラインの画像データの転送を行うという明瞭なインタフェース(I/F)規定を設けるために必要な処置である。
そして、図1に示したタイミングY生成回路102で、ライン同期信号XLDSYNCBYを基に主走査ライントリガ信号XWRSYNCBYを生成してコピーアプリ100に送出する。コピーアプリ100は、この主走査ライントリガ信号XWRSYNCBYを基に、副走査有効領域信号XIPULSYCBYと主走査同期信号XIPULGTBYを生成し、これらの信号に従って画像データIPUDATBYを本体(エンジン)側に転送し、画像の形成を行う。やはりここでも、副走査有効領域トリガ信号XFSYNCBYのパルスが入力された後最初に主走査ライントリガ信号XWRSYNCBYのパルスが入力されたタイミングで副走査有効領域信号XIPUFGTBYをアクティブ(LOW)にし、副走査方向の全ての画像データの転送が終了するとそれを非アクティブ(HIGH)に戻す。
【0019】
なお、図7には図6(c)と同様に画像データの転送が1ライン分遅れた場合の転送タイミングを示しており、最初のイエローの画像データIPUDATBYとしては、画像を形成しない白データを転送する。次のライン以降の転送時には画像データの転送準備が完了しているので、実際に形成すべきイエローの画像の画像データを逐次転送し、転送が完了したところで副走査有効領域信号XIPUFGTBYを非アクティブにする。以上をまとめると、各色の色合わせのために行われる画像遅延は、各同期信号DPSYNCで行い、各ライン同期信号XLDSYNCは各アプリケーションボードからの画像データを受け取るために用いる。このようにすれば、本体側のLDユニット制御回路等の構成(LDの数)やLDの書込密度による事情をアプリケーションボードが一切関知しなくても、適正な画像の形成を行うことができる。
ここで、LDの書込密度については、例えばプリンタコントローラは、1200、600、300dpiが主流であるが、コピーアプリでは600dpi、FAXアプリではdpi系の解像度ではなく、本/mmの解像度が主流であり、画素密度の種類は多岐にわたる。これらに本体側が対応するには、図3に示したポリゴンミラー50の回転速度や、LDを点灯する周波数をその都度可変制御する必要がある。そこで、本体側の書込密度を画素密度の最小公倍数の1200dpiとし、画素密度と書込密度の違いを、ラインメモリ等を用いて同じ画像を2度書き込むダブリング処理(倍密度処理)により調整する方法が一般的に用いられている。
【0020】
このダブリング処理に対応する場合には、有効画像データが転送される期間は、各ライン同期信号XLDSYNCを間引きすることで、各ライン同期信号XLDSYNCの1パルスに1ラインの画像データを転送する規定が守られる。例を挙げると、LDを1個備えたLDユニットで書込密度は1200dpiの装置に、コピーアプリから画素密度600dpiの画像データを転送する場合は、各同期信号DPSYNCの周期を各ライン同期信号XLDSYNCの周期の1/2倍にすればよく、LDを2個備えたLDユニットで書込密度は1200dpiの装置に、コピーアプリから画素密度が400dpiの画像データを転送する場合は、各同期信号DPSYNCの周期を各ライン同期信号XLDSYNCの周期の2/3倍にすればよい。
このような場合においても、アプリケーションボード側で発生させた遅延ライン数を、画像形成(印刷ジョブ)を開始する前に、本体側のタイミング生成回路102〜105に通知し、同期信号DPSYNCと同期信号XLDSYNCの出力(アサート)タイミングを変更する(遅延させる)期間を調整することにより、常に色ズレの無い高品質の画像形成を行うことができる。したがって、画像形成装置本体側とアプリケーションボード側で緊密な協調動作が要求されないので、画像形成装置に用いることのできるアプリケーションボードの範囲を増やすことができる。
【0021】
なお、第1実施形態および第2実施形態では、カラー画像形成装置にコピーアプリを搭載したカラー複写機について説明したが、アプリケーションボードを、プリンタコントローラ、FAXアプリ等に置き換えたり、複数搭載したりすることにより、請求項1の発明を、プリンタ、ファクシミリ装置、これらの複数の機能を備えたデジタル複合機等にも適用することができることは言うまでもない。また、1ドラム式のカラー画像形成装置やモノクロの画像形成装置にも適用できることも勿論である。
そして、請求項1の発明を適用したカラー画像形成装置は、画像形成装置本体に各色用のレーザビームによる露光位置の違いを補正する画像遅延手段を持たず、コピーアプリ、プリンタコントローラ、FAXアプリ等のアプリケーションボードにその機能を共通化して持たせ、各色の画像データを転送するタイミングを本体側より通知させることによって、各アプリケーションボード間の事情により種々の画素密度にも容易に対応可能で、画像メモリを共有化して有効活用することができる。
例えば、コピーアプリでスキャナが読み取った画像データに対してフィルタ処理(MTF処理や平滑化処理)等の画像処理を施すことにより、必ず数ライン分の画像遅延が発生してしまうが、このような場合でも、各色用のレーザビームによる露光位置の違いによる色合わせ制御を正確に実施することができる。また、画像データをエンジンに転送する際に、副走査有効領域信号がアクティブになるまでに、形成すべき画像の画像データの転送準備が完了していない場合でも、副走査有効領域信号がアクティブになると直ちに画像データの転送を開始させ、形成すべき画像の画像データの転送準備が完了するまでは白画像データを転送させることにより、エンジン側がアプリケーションボードでの処理を意識することなく、常に適正な画像形成を行うことができる。
【0022】
次に、このカラー複写機の制御系の第3実施形態について説明する。図8は、このカラー複写機の制御系の第3実施形態を示すブロック図、図9はその制御系の動作タイミングを示すタイミングチャートである。第3実施形態の制御系は、図1と同様の各回路に加え、画像メモリ115を備えている。
この画像メモリ115は、コピーアプリ100からの各色の画像データを一旦(一時的に)記憶する画像記憶手段である。コピーアプリ100は、画像書込手段および画像読出手段としての機能も有しており、本体側に転送すべき各色の画像データ(形成すべき画像データ)をそれぞれ画像メモリ115に書き込んで記憶させておき、所定のタイミングで読み出して各色用のタイミング生成回路102、103、104、105へ送る。その読み出しタイミングは、各色用のタイミング生成回路102、103、104、105からの副走査有効領域トリガ信号XFSYNCに基づいて決定する。
第3実施形態の制御系における動作は、前述した第1実施形態の制御系の動作とほとんど同じなので、その動作と異なる部分のみを図5(a)、図9によって説明する。コピーアプリ100は、図5(a)に示したように、各副走査有効領域トリガ信号XFSYNCBY、M、C、Kのパルスが入力された後所定のタイミングで各副走査有効領域信号(Fゲート信号)XIPUFGTBY、M、C、Kをアクティブ(LOW)にし、各主走査ライントリガ信号XWRSYNCBY、M、C、Kから対応する各主走査同期信号XIPULSYCBY、M、C、Y、Kを生成する。
そして、これらの各副走査有効領域信号XIPUFGTBY、M、C、Kと各主走査同期信号XIPULSYCBY、M、C、Y、Kとに同期して、画像メモリ115に一旦記憶しておいた形成すべき各色の画像の画像データIPUDATBY、IPUDATBM、IPUDATBC、IPUDATBKを読み出し、各副走査有効領域信号XIPUFGTBY、M、C、Kおよび各主走査同期信号XIPULSYCBY、M、C、Y、Kとともに、各色用タイミング生成回路102、103、104、105を通して各色用LDユニット制御回路111、112、113、114に転送する。
ここで、画像メモリ115を使用しない場合のデータ転送(画像データの転送に遅延が生じるものと仮定する)について、図9によって説明する。図9は、図8に示した各LDユニット制御回路111〜114のLDユニットにそれぞれ1個のレーザダイオードが設けられており、画像メモリ115を使用せず、コピーアプリ100からの画像データ転送に1ライン分の遅延が生じる場合の例を示している。なお、ここではイエロー(Y)用の画像データの転送についてのみ説明するが、他の各色用の画像データの転送についても同様の処理を行う。
【0023】
第3実施形態の制御系では、コピーアプリ100は副走査有効領域トリガ信号XFSYNCBYのパルスが入力された後、最初の主走査ライントリガ信号XWRSYNCBYの立上りタイミングで、副走査有効領域信号(Fゲート信号)XIPUFGTBYをアクティブにする。
しかし、画像データの転送に1ライン分の遅延が生じるため、この時点ではまだ形成すべき画像の画像データの転送準備が完了していない。そこで、最初のライン転送時、すなわち主走査有効領域信号XIPULGTBYがアクティブ(LOW)になったときの画像データIPUDATBYとしては、画像を形成しない1ライン分の不正データを転送する。次のライン以降の転送時には、画像データの転送準備が完了しているので、実際に形成すべき画像の画像データを逐次転送し、全てのラインの画像データの転送が完了したところで、副走査有効領域信号XIPUFGTBYを非アクティブにする。
このような処理を行うことにより、画像データの先頭に1ライン分の不正データを付加してしまう。そこで、コピーアプリ100が、画像形成動作より画像読取動作を先行させ、画像処理を実施した画像データを画像メモリ115に一時蓄える際に、画像データの先頭に付加される不正データを除外し、その不正データが除外された画像データを画像メモリ115に書き込み、前述の画像メモリ115を使用しない場合と同様の転送タイミングで読み出しを行うことにより、不正データのラインを無効化することができる。
また、画像形成装置本体側では、アプリケーションボード(この場合コピーアプリ100)から送られてくる各副走査有効領域信号XIPUFGTに従って画像形成を行えば、画像データの転送遅延に対する対応を特に行わなくてもよいので、アプリケーションボードを他のものに変えた場合でも、本体側の調整をする必要がなく、本体の構成を簡略化し、コストを低減することができる。逆に、アプリケーションボード側も、本体側に通常備えられている画像メモリ115に転送すべき画像データを記憶しておき、所定のトリガのパルスによってその画像データを画像メモリ115から読み出すと共に、そのトリガのパルスによって各副走査有効領域信号XIPUFGTをアクティブにし、画像メモリ115から読み出した画像データの転送が終了した後、各副走査有効領域信号XIPUFGTを非アクティブにすることにより、画像データの転送準備が遅れるようなことがなくなり、本体側の構成にかかわらず画像データの転送を行うことができるので、アプリケーションボードの汎用性を高めることができる。
【0024】
次に、このデジタル複写機の第4実施形態の制御系について説明する。第4実施形態の制御系では、図8に示した各LDユニット制御回路111〜114のLDユニットにそれぞれ2個のレーザダイオードが実装され、1回の走査で2ラインの書き込みを行うカラー複写機にこの発明を適用したものである。なお、この場合には各LDユニット制御回路111〜114には、それぞれ1回の走査毎に2ライン分の画像データが入力され、そのデータを各レーザダイオードに振り分けてその駆動を行う。これ以外の点は上述した第3実施形態の制御系とほとんど同様である。
第4実施形態の制御系における画像データ転送制御について、図10および図11のタイミングチャートを用いて説明する。なお、ここでもイエロー(Y)用の画像データの転送についてのみ説明するが、他の各色用の画像データの転送についても同様の処理を行う。第4実施形態の制御系において、各LDユニットについて1個のレーザダイオードを設けた第3実施形態の制御系と異なる点は、2本のレーザビームが同期検知センサを通過することから1回の走査期間中に同期検知信号DETPBYとして2つのパルスが存在することと、図3に示したポリゴンミラー50は1回転で2ライン分の画像データを書き込み可能にするように回転速度が調整されていることである。ここでは、遅延ライン数を「1」と仮定する。そして、前述した第3実施形態(第1実施形態)の場合と同様に、Y用LDユニット制御回路111は、同期検知信号DETPBYから同期信号DPSYNCBYとライン同期信号XLDSYNCBYを生成する。
【0025】
各LDユニットについて1個ずつのレーザダイオードを備えた前述の第3実施形態では、同期信号DPSYNCBYとライン同期信号XLDSYNCBYとの周期は1:1であったが、2つのLDを備えるこの第4実施形態では、副走査有効領域信号XIPUFGTBYがON(LOW)になってから、ライン同期信号XLDSYNCBYの周期が1/2に短縮され、画像データの転送が完了した時点で元の周期に戻り、次の画像データの転送に備えている。これは、アプリケーションボードに対して、少なくとも有効画像データが転送される期間は、本体側(LDユニット制御回路)の事情によらず、主走査ライントリガ信号XWRSYNCBYの1つのパルスに対して1ラインの画像データの転送を行うという明瞭なインタフェース(I/F)規定を設けるために必要な処置である。
そして、図8に示したタイミングY生成回路102で、ライン同期信号XLDSYNCBYを基に主走査ライントリガ信号XWRSYNCBYを生成してコピーアプリ100に送出する。コピーアプリ100は、この主走査ライントリガ信号XWRSYNCBYを基に、副走査有効領域信号XIPULSYCBYと主走査同期信号XIPULGTBYを生成し、これらの信号に従って画像データIPUDATBYを本体(エンジン)側に転送し、画像の形成を行う。しかし、画像メモリ115を使用しない場合には、図10に示すように、1個ずつのレーザダイオードを備えた各LDユニットを使用する場合(図9参照)と同様に、画像データの先頭の1ライン目に不正データが入ってしまう。
そこで、第3実施形態と同様に、コピーアプリ100が、画像形成動作より画像読取動作を先行させ、画像処理を実施した画像データを画像メモリ115に一時蓄える際に、画像データの先頭に付加される不正データを除外し、その不正データが除外された画像データを画像メモリ115に書き込み、画像メモリ115を使用しない場合と同様の転送タイミングで読み出しを行うことにより、図11に示すように、不正データのラインを無効化することができる。やはりここでも、副走査有効領域トリガ信号XFSYNCBYのパルスが入力された後最初に主走査ライントリガ信号XWRSYNCBYのパルスが入力されたタイミングで副走査有効領域信号XIPUFGTBYをアクティブ(LOW)にし、副走査方向の全ての画像データの転送が終了するとそれを非アクティブ(HIGH)に戻す。
【0026】
なお、画像メモリ115の使用により、図11に示すように、最初(1ライン目)のイエローの画像データIPUDATBYを転送するタイミングで、その画像データの転送準備が完了しているので、その画像データを逐次転送し、転送が完了したところで副走査有効領域信号XIPUFGTBYを非アクティブにすればよい。以上をまとめると、各色の色合わせのために行われる画像遅延は、各同期信号DPSYNCで行い、各ライン同期信号XLDSYNCは各アプリケーションボードからの画像データを受け取るために用いる。このようにすれば、本体側のLDユニット制御回路等の構成(LDの数)やLDの書込密度による事情をアプリケーションボードが一切関知しなくても、適正な画像の形成を行うことができる。
ここで、LDの書込密度については、例えばプリンタコントローラは、1200、600、300dpiが主流であるが、コピーアプリでは600dpi、FAXアプリではdpi系の解像度ではなく、本/mmの解像度が主流であり、画素密度の種類は多岐にわたる。これらに本体側が対応するには、図3に示したポリゴンミラー50の回転速度や、LDを点灯する周波数をその都度可変制御する必要がある。そこで、本体側の書込密度を画素密度の最小公倍数の1200dpiとし、画素密度と書込密度の違いを、ラインメモリ等を用いて同じ画像を2度書き込むダブリング処理(倍密度処理)により調整する方法が一般的に用いられている。
このダブリング処理に対応する場合には、有効画像データが転送される期間は、各ライン同期信号XLDSYNCを間引きすることで、各ライン同期信号XLDSYNCの1パルスに1ラインの画像データを転送する規定が守られる。
例を挙げると、LDを1個備えたLDユニットで書込密度は1200dpiの装置に、コピーアプリから画素密度600dpiの画像データを転送する場合は、各同期信号DPSYNCの周期を各ライン同期信号XLDSYNCの周期の1/2倍にすればよく、LDを2個備えたLDユニットで書込密度は1200dpiの装置に、コピーアプリから画素密度が400dpiの画像データを転送する場合は、各同期信号DPSYNCの周期を各ライン同期信号XLDSYNCの周期の2/3倍にすればよい。
このような場合においても、アプリケーションボード側で発生させた画像遅延ラインがあっても、そのアプリケーションボードが、有効画像データのみを画像メモリ115に一時蓄積し、副走査有効領域トリガ信号XFSYNCを基に読み出して画像形成装置本体側に転送することにより、不正データを混在させることなく、常に色ズレの無い高品質の画像形成を行うことができる。したがって、画像形成装置本体側とアプリケーションボード側で緊密な協調動作が要求されないので、画像形成装置に用いることのできるアプリケーションボードの範囲を増やすことができる。
【0027】
なお、第3実施形態および第4実施形態では、カラー画像形成装置にコピーアプリを搭載したカラー複写機について説明したが、アプリケーションボードを、プリンタコントローラ、FAXアプリ等に置き換えたり、複数搭載したりすることにより、請求項2の発明を、プリンタ、ファクシミリ装置、これらの複数の機能を備えたデジタル複合機等にも適用することができることは言うまでもない。また、1ドラム式のカラー画像形成装置やモノクロの画像形成装置にも適用できることも勿論である。
そして、請求項2の発明を適用したカラー画像形成装置は、画像形成装置本体に各色用のレーザビームによる露光位置の違いを補正する画像遅延手段を持たず、コピーアプリ、プリンタコントローラ、FAXアプリ等のアプリケーションボードからの各色の画像データを一旦画像メモリに格納し、その画像データのタイミングを本体側より通知させることによって、各アプリケーションボード間の事情により種々の画素密度にも容易に対応可能で、画像メモリを共有化して有効活用することができる。
例えば、コピーアプリでスキャナが読み取った画像データに対してフィルタ処理(MTF処理や平滑化処理)等の画像処理を施した場合、その画像処理を施した画像データを画像メモリに画像データを一時記憶することにより、画像遅延を回避することができ、結果的に各色用のレーザビームによる露光位置の違いによる色合わせ制御に影響を及ぼすことなく、常に高画質の画像形成を行うことができる。また、画像データをエンジンに転送する際、副走査有効領域信号がアクティブになる時には画像データの転送準備が完了しているので、直ちに有効な画像データの転送を開始させることにより、エンジン側がアプリケーションボードでの処理を意識することなく、常に適正な画像形成を行うことができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明による画像形成装置は、プリンタ機能を果たす画像形成部に各種のアプリケーションボード接続することにより、コピー機能やファクシミリ機能など各種の機能を実現することができ、安価で汎用性及び拡張性に優れ、しかも色ズレなどが生じない高品質な画像を形成することができる。
また、画像形成装置本体に、各色のLD露光位置の違いを補正する画像遅延手段を持たず、アプリケーションボード(例えば、プリンタコントローラ、コピーアプリ、FAXアプリ等)からの画像情報を一時メモリに格納し、前記メモリからの読出しタイミングを本体側より通知させる構成に於いて、例えばコピーアプリでスキャナが読取った画像情報にフィルタ処理(MTF補正処理、平滑化処理)等を実施する際に必ず生じる数ライン分の画像遅延を、スキャナの読取り開始を、画像形成装置の動作より早め、不正ラインを除去し一旦メモリに一時画像情報を蓄え、その後画像情報を読出すことで、不正ラインの露光を行うこと無く、更には各色のLD露光位置の違いよる色合わせ制御にも悪影響を及ぼす事無く、常に高品質な画像形成を行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示したカラー複写機の制御系の第1の実施形態を示すブロック図である。
【図2】この発明を実施するカラー複写機の画像形成手段の模式的な構成図である。
【図3】その光学ユニットの構成を示す模式的な平面図である。
【図4】図1に示す第1の実施形態の制御系における各信号の発生タイミングを示すタイミングチャートである。
【図5】同じく各信号の発生と画像データの転送タイミングを示すタイミングチャートである。
【図6】同じく画像データの転送に遅延が生じる場合の各信号の発生と画像データの転送タイミングを示すタイミングチャートである。
【図7】図2に示したカラー複写機の第2実施形態の制御系における画像データの転送に遅延が生じる場合の各信号の発生と画像データの転送タイミングを示すタイミングチャートである。
【図8】図2に示したカラー複写機の制御系の第3の実施形態を示すブロック図である。
【図9】図8に示した第3実施形態の制御系における画像メモリを使用しない場合で画像データの転送に遅延が生じる場合の各信号の発生と画像データの転送タイミングを示すタイミングチャートである。
【図10】図2に示したカラー複写機の第4実施形態の制御系における画像メモリを使用しない場合で画像データの転送に遅延が生じる場合の各信号の発生と画像データの転送タイミングを示すタイミングチャートである。
【図11】同じく画像メモリを使用する場合で画像データの転送に遅延が生じる場合の各信号の発生と画像データの転送タイミングを示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1:転写紙、2:搬送ベルト、3、4:搬送ローラ、5:給紙トレイ、6Y、6M、6C、6K:感光体ドラム、7Y、7M、7C、7K:帯電器、8:露光器、9Y、9M、9C、9K:現像器、10Y、10M、10C、10K:感光体クリーナ、11Y、11M、11C、11K:レーザビーム、12Y、12M、12C、12K:転写器、13:定着器、14:レジストセンサ、20Y、20M、20C、20K:画像形成部、41〜44:シリンダレンズ、45、46:反射ミラー、50:ポリゴンミラー、51、52:fθレンズ、53〜56:第1ミラー、61、62:シリンダミラー、63、64:同期検知センサ、100:コピーアプリ、102〜105:タイミング生成回路、106:基準選択回路、107〜110:同期分離回路、111〜114:LDユニット制御回路、115:画像メモリ
Claims (3)
- 感光体と、該感光体を走査して該感光体上に静電潜像を形成する露光手段と、該露光手段による走査のタイミングを検出する同期検出手段と、形成すべき画像の画像データを前記露光手段のコントローラに転送する画像データ転送手段を有するアプリケーションボードと、前記同期検出手段による検出信号を基に、前記アプリケーションボードからの前記画像データの送出タイミングを指定するための信号である主走査ライントリガ信号及び副走査有効領域トリガ信号を生成する転送トリガ信号生成手段と、を備えた画像形成装置であって、
前記アプリケーションボードが、前記主走査ライントリガ信号から主走査同期信号を生成する主走査同期信号生成手段と、前記副走査有効領域トリガ信号から副走査有効領域信号を生成する副走査有効領域信号生成手段と、前記画像データ転送手段による画像データの転送前に予め設定された遅延ライン数を前記転送トリガ信号生成手段に通知する遅延ライン数通知手段とを有し、
前記転送トリガ信号生成手段が、前記遅延ライン数通知手段によって前記遅延ライン数が通知された場合に、該遅延ライン数に応じて前記主走査ライントリガ信号の周期を可変させる手段を有し、
前記画像データ転送手段が、前記主走査同期信号と前記副走査有効領域同期信号とに同期して前記画像データを転送する手段であり、
前記副走査有効領域信号生成手段は、前記アプリケーションボードに前記副走査有効領域トリガ信号が入力された後、所定のタイミングで前記副走査有効領域信号をアクティブにし、前記画像データの転送が終了するタイミングで前記副走査有効領域信号を非アクティブにする手段であることを特徴とする画像形成装置。 - 感光体と、該感光体を走査して該感光体上に静電潜像を形成する露光手段と、該露光手段による走査のタイミングを検出する同期検出手段と、形成すべき画像の画像データを前記露光手段のコントローラに転送する画像データ転送手段を有するアプリケーションボードと、前記同期検出手段による検出信号を基に、前記アプリケーションボードからの前記画像データの送出タイミングを指定するための信号である主走査ライントリガ信号及び副走査有効領域トリガ信号とを生成する転送トリガ信号生成手段と、を備えた画像形成装置であって、
前記アプリケーションボードからの前記画像データを一時的に記憶する画像記憶手段を設け、
前記アプリケーションボードが、前記主走査ライントリガ信号から主走査同期信号を生成する主走査同期信号生成手段と、前記副走査有効領域トリガ信号から副走査有効領域信号を生成する副走査有効領域信号生成手段と、前記副走査有効領域トリガ信号を基に、前記画像記憶手段から前記画像データを読み出す画像読出手段とを有し、
前記画像データ転送手段が、前記画像読出手段によって前記画像記憶手段から読み出された画像データを前記主走査同期信号と前記副走査有効領域同期信号とに同期して転送する手段であり、
前記副走査有効領域信号生成手段は、前記アプリケーションボードに前記副走査有効領域トリガ信号が入力された後、所定のタイミングで前記副走査有効領域信号をアクティブにし、前記画像データの転送が終了するタイミングで前記副走査有効領域信号を非アクティブにする手段であることを特徴とする画像形成装置。 - 感光体と、該感光体を走査して該感光体上に静電潜像を形成する露光手段と、該露光手段による走査のタイミングを検出する同期検出手段と、形成すべき画像の画像データを前記露光手段のコントローラに転送する画像データ転送手段を有するアプリケーションボードと、前記同期検出手段による検出信号を基に、前記アプリケーションボードからの前記画像データの送出タイミングを指定するための信号である主走査ライントリガ信号及び副走査有効領域トリガ信号とを生成する転送トリガ信号生成手段と、を備え、
前記アプリケーションボードは少なくとも、前記主走査ライントリガ信号からは主走査ライン同期信号を、前記副走査有効領域トリガ信号からは副走査有効領域信号を生成し、これらに同期して画像情報を下流の前記露光手段に転送する画像形成装置であって、
前記アプリケーションボードの制御の都合により前記副走査有効領域トリガ信号が入力されてから副走査有効領域信号と画像情報を出力するまでにライン遅延が生じ、該ライン遅延を前記アプリケーションボードからの画像情報を予め記憶する画像記憶手段により前記ライン遅延を除去する画像形成装置において、予め前記遅延ライン数を考慮し、前記アプリケーションボードの動作を、前記転送トリガ信号生成手段の動作より所定ライン数分早く開始させたことを特徴とする画像形成装置。
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JP (1) | JP4217059B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016199016A (ja) * | 2015-04-14 | 2016-12-01 | 富士ゼロックス株式会社 | 制御装置及び画像形成装置 |
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2002
- 2002-12-09 JP JP2002357301A patent/JP4217059B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2016199016A (ja) * | 2015-04-14 | 2016-12-01 | 富士ゼロックス株式会社 | 制御装置及び画像形成装置 |
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JP4217059B2 (ja) | 2009-01-28 |
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