JP2004025366A - グローブボックス用パネル - Google Patents

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glove
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Inventor
Ichiro Koide
小出 市郎
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

【課題】構造が簡単で、かつ、安価である上、製作費、組立費、検査費等を低減でき、更に、グローブを安全に、かつ、速やかに交換できるグローブボックス用パネル。
【解決手段】透明な合成樹脂製のパネル3と、該パネル3に装着されている複数のグローブポート本体5とからなるグローブボックス用パネルである。前記パネル3とグローブポート本体5とを気密状に接合させて一体物とする。前記グローブポート本体5内にインナーリング15を着脱自在に装着させ、該インナーリング15又はグローブポート本体5にグローブ11の端を装着させる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、透明な合成樹脂製のパネルと、該パネルに装着されている複数のグローブポート本体とからなるグローブボックス用パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
図4に示すように、グローブボックス1は、枠体(以下、缶体という)2の内部Cを透視するために、缶体2の前後両面を、例えば、アクリル板などの透明な合成樹脂板(以下、パネルという)3で囲っている。このパネル3は、夫々、複数(図の場合は、4個)のグローブポート4を有するとともに、各グローブポート4には、缶体2の内部に設置されている内装機械(図示せず)を操作するため、可撓性のグローブ(図示せず)が取り付けられている。
【0003】
ところで、従来のグローブボックス1は、パネル3とグローブポート本体(PNC2型)5とを別々に製作した後、図5に示すように、グローブポート本体5をパネル3の穴6に装着させているが、その際、グローブポート本体5に嵌合させた環状の押え板7を多数の止めネジ8を用いてグローブポート本体5に固着し、グローブポート本体5のフランジ9と押え板7とによってパネル3を狭持しているので、製作費や組立費が嵩むという問題がある。従って、従来のグローブポート4は、非常に高額なものになっている。
【0004】
また、従来は、パネル3とグローブポート本体5との嵌合部にパッキン10を配して気密性を保持しているが、パッキンを使用している関係上、気密性の検査が必要となり、別途、検査費が必要となる。
【0005】
また、このグローブポート本体5は、グローブ11の端がグローブポート本体5の外端部50の外側に折り返され、複数本のOリング12によってグローブポート本体5の外周面に固定されている。
【0006】
従って、グローブ11とグローブポート本体5の間の隙間aを通ってグローブポート本体5の外端部50の近傍まで放射能に汚染されている恐れがあるので、グローブ11を交換する場合には、慎重に行う必要がある。このため、このグローブポート本体5の場合は、グローブ11を交換する場合に、多くの時間がかかるという問題がある。
【0007】
なお、図中、13は、グローブポート本体5の開口端を塞ぐための蓋であり、例えば、グローブポートの未使用時に使用される。この蓋13は、複数本のノブボルト14を用いて環状の押え板7に取り付けられる。Cはグローブボックスの内部を示し、Eは作業室内を示している。
【0008】
図6は、前者とは異なるタイプのグローブポートの一部断面を含む側面図であるが、このグローブポート4aも前者と同様に、パネル3とグローブポート本体(PNC3型)5aとを別々に製作した後、グローブポート本体5aをパネル3の穴6に装着させているので、前者と同様の欠点がある。
【0009】
但し、このグローブポート本体5aは、グローブ11の端がグローブポート本体5a内に設けたインナーリング15の外側にOリング16によって取り付けている。22は、インナーリング15をグローブポート本体5aに固着するための固定環を示している。その他の部品については、前者と同じ部品には同じ符号を付けて詳しい説明を省略する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたものであり、構造が簡単で、安価である上、製作費、組立費、検査費等を低減でき、更に、グローブを安全に、かつ、速やかに交換できるグローブボックス用パネルを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のグローブボックス用パネルは、透明な合成樹脂製のパネルと、該パネルに装着されている複数のグローブポート本体とからなるグローブボックス用パネルにおいて、前記パネルとグローブポート本体とを気密状に接合させて一体物とする一方、前記グローブポート本体内にインナーリングを着脱自在に装着させ、該インナーリング又はグローブポート本体にグローブの端を装着させたことを特徴とする。
【0012】
ここで、パネルとグローブポート本体とは、接合剤によって気密状に接合されている。
【0013】
インナーリングを、固定環によってグローブポート本体に固着されている。
【0014】
固定環は、断面U字形に形成され、その開口端には、内側に向かって突出するリング状の爪を備え、一方の爪は、インナーリングの内周面に設けた溝と係合し、他方の爪は、グローブポート本体に外周面に設けた溝と係合している。
【0015】
グローブの端は、インナーリングの内端部の外側に装着されているが、所望により、グローブポート本体の外端部の外側に装着させることも可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は本発明に係るグローブボックス用パネルの第1の実施形態を示す要部断面図、図2は、図1のX部拡大図である。
【0017】
図1及び図2において、Aは、グローブボックス用パネルであり、透明な合成樹脂製のパネル3と、このパネル3に装着されている円筒形のグローブポート本体(PNC3型)5bから構成されている。
【0018】
具体的に説明すると、パネル3と、その穴6に挿入された円筒形のグローブポート本体5bの内端部との接合面30は、図示しない接合剤によって気密状に接合され、両者は、一体物となっている。
【0019】
一方、グローブポート本体5b内には、円筒状のインナーリング15bが着脱自在に装着されている。このインナーリング15bは、その内端部150の外周面にグローブ11の端を被せた上、グローブ11の端を2本のOリング17によって気密状に固着させている。
【0020】
インナーリング15bは、その外周面に可撓性を有する複数本のリング18及び19を有し、インナーリング15bとグローブポート本体5bとの間の気密を保持するようになっている。これらのリング18及び19は、インナーリング15bの外周面に設けた溝21内に装着されている。
【0021】
インナーリング15bは、固定環22によってグローブポート本体5bに取り付けられている。固定環22は、断面U字形に形成され、その開口端には、内側に向かって突出するリング状の爪23,24を備えている。一方の爪23は、インナーリング15bの内周面に設けた溝25と係合し、他方の爪24は、グローブポート本体5bに外周面に設けた溝26と係合している。
【0022】
しかして、グローブ11を交換する場合には、上記固定環22を取り外してインナーリング15bを自由にした後、インナーリング15bをグローブボックス1内に押し込んで、インナーリング15bと一緒にグローブ11をグローブボックス1内に廃棄する。
【0023】
しかる後に、グローブ付きの新しいインナーリング(図示せず)をグローブポート本体5bに挿入するとともに、上記固定環22を用いてグローブ付きインナーリングをグローブポート本体5bに固着する。
【0024】
図3は、PNC2型のグローブポート本体5を改良したものであるが、改良箇所は、既に説明した第1の実施形態(図1及び図2参照)のものと変わりがないので、同じ部品に同じ符号を付け、詳しい説明については省略する。
【0025】
これらの実施形態のものは、グローブ11の端が、いずれも、インナーリング15bの内端部150の外周面に嵌着されているが、グローブ11の端は、グローブポート本体5bの外端部50bの外周面にOリング(図示せず)を用いて装着させることも可能である。
【0026】
【発明の効果】
上記のように、本発明は、透明な合成樹脂製のパネルと、該パネルに装着されている複数のグローブポート本体とからなるグローブボックス用パネルにおいて、前記パネルとグローブポート本体とを気密状に接合させて一体物とする一方、前記グローブポート本体内にインナーリングを着脱自在に装着させ、該インナーリング又はグローブポート本体にグローブの端を装着させたので、下記のような優れた作用効果を奏する。
【0027】
すなわち、
(1) パネルとグローブポート本体とを接合させて一体物とするため、部品点数が減り、製作費及び組立費のコストダウンが計れると共に、パネルの強度が増す。
(2) パネルとグローブポート本体とが気密状に接合させているため、検査が容易となり、検査費のコストダウンが計れる。
(3) グローブの交換が容易となり、被爆の危険性が減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグローブボックス用パネルの第1の実施形態を示す要部断面図である。
【図2】図1のX部拡大図である。
【図3】本発明に係るグローブボックス用パネルの第2の実施形態を示す一部側面を含む断面図である。
【図4】グローブボックスの正面図である。
【図5】従来のグローブボックス用パネルの一部側面を含む断面図である。
【図6】従来のグローブボックス用パネルの一部側面を含む断面図である。
【符号の説明】
3 パネル
5 グローブポート本体
11 グローブ
15 インナーリング

Claims (6)

  1. 透明な合成樹脂製のパネルと、該パネルに装着されている複数のグローブポート本体とからなるグローブボックス用パネルにおいて、前記パネルとグローブポート本体とを気密状に接合させて一体物とする一方、前記グローブポート本体内にインナーリングを着脱自在に装着させ、該インナーリング又はグローブポート本体にグローブの端を装着させたことを特徴とするグローブボックス用パネル。
  2. パネルとグローブポート本体とを接合剤によって気密状に接合させてなる請求項1記載のグローブボックス用パネル。
  3. インナーリングを、固定環によってグローブポート本体に固着させてなる請求項1記載のグローブボックス用パネル。
  4. 固定環は、断面U字形に形成され、その開口端には、内側に向かって突出するリング状の爪を備え、一方の爪は、インナーリングの内周面に設けた溝と係合し、他方の爪は、グローブポート本体に外周面に設けた溝と係合してなる請求項3記載のグローブボックス用パネル。
  5. グローブの端を、インナーリングの内端部の外側に装着させてなる請求項1記載のグローブボックス用パネル。
  6. グローブの端を、グローブポート本体の外端部の外側に装着させてなる請求項1記載のグローブボックス用パネル。
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