JP2004017000A

JP2004017000A - Electret filter medium

Info

Publication number: JP2004017000A
Application number: JP2002178804A
Authority: JP
Inventors: Makoto Morita; 森田　信
Original assignee: Toyobo Co Ltd
Current assignee: Toyobo Co Ltd
Priority date: 2002-06-19
Filing date: 2002-06-19
Publication date: 2004-01-22

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an electret filter medium having anti-bacterial properties and fungi resistance, excellent in pleat processability and made biodegradable when subjected to embedding treatment in soil after used. <P>SOLUTION: The electret filter medium is formed by laminating a nonwoven fabric comprising electret fibers based on an aliphatic polyester, a resinforcing sheet constituted of biodegradable fibers and a nonwoven fabric containing an anti-bacterial agent so that the nonwoven fabric containing the anti-bacterial agent is positioned on the most upstream side with respect to a passing direction of air to be treated and characterized in that the respective layers are partially fused. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抗菌性を有するエレクトレットフィルター濾材およびその使用方法に関し、更に詳しくは、使用後に土壌中に埋設処理することで生分解され、かつプリーツ加工性に優れたエレクトレットフィルター濾材に関するものである。
【０００２】
本発明は自動車や鉄道車両等の車室内の空気を清浄化するためのエアフィルター、掃除機の排気用フィルターおよびメインフィルター、空気清浄機用フィルター、エアコン用フィルター、ＯＡ機器の吸気・排気フィルター、ビル空調用フィルター等に用いることの出来るエレクトレットフィルターに関するものである。
【０００３】
【従来の技術】
エレクトレットフィルターは、該フィルター繊維に半永久的に固定された電荷の静電気力により空気中の微粒子を効果的に除去することが可能なエアフィルターであり、自動車や鉄道車両等の車室内の空気を清浄化するためのエアフィルター、掃除機の排気用フィルターおよびメインフィルター、空気清浄機用フィルター、エアコン用フィルター、ＯＡ機器の吸気・排気フィルター、ビル空調用フィルター、クリーンルーム用フィルター等に使用されている。これらフィルターは、通常一定期間使用すると捕集した粉塵等による目詰まりのため、通風時の圧力損失が上昇し所定の風量を処理できなくなる。そこで一般的には目詰まりしたフィルターは新品と交換され、焼却や埋め立てといった方法により処理されている。しかしながら近年の環境問題に鑑みると、焼却による二酸化炭素の排出は地球温暖化の原因となり、また埋め立てる場合でも環境面への悪影響が叫ばれている。
【０００４】
これを解決する方法として、特開２０００−１４６６７２号公報には、脂肪族ポリエステルを主成分としたポリマーを用いメルトブロー法により製作されたエレクトレット化不織布が開示されている。ポリ乳酸に代表される脂肪族ポリエステルは生分解性に富み、埋設された土壌の中に存在する微生物により分解されることが知られている。したがって使用後に埋め立て処理しても環境への負荷が極めて少ないエレクトレットフィルターを得ることが出来る。一方、前記使用分野では、通常フィルターは捕集効率や圧力損失といった所定の性能を満足するために、プリーツ加工を施される場合がある。しかるに前記特開平２０００−１４６６７２号公報に開示されているようなメルトブロー法により得られた不織布や、一般的にエレクトレットフィルター濾材の材料として用いられる、スパンボンド法不織布、あるいはエレクトレット化されたフィルムをスリットし繊維状にしたのち不織布化したものは、剛性が低いため機械的強度が不足し、プリーツ加工がしにくいという問題を有している。そこで、加工に耐えうる剛性を付与する目的で、各種材料からなる補強シートを積層して、フィルター濾材とすることが一般的に行われているが、従来の補強シートが生分解性を有していなかったことから、埋め立てしても補強シートが分解されず土壌中にそのまま残留するといった現象が起こる。
【０００５】
一方、近年快適空間への要求や健康・清潔志向の高まりから、特に浮遊粉塵中に存在する菌やかび等の除去に関心がもたれる傾向にある。これら微生物についても他の粉塵同様エアーフィルターでの捕集が可能であるが、捕集した微生物がフィルター濾材上で繁殖する場合があり悪臭の発生や下流側へ飛散するといった問題が生じるケースがあった。この問題に対処するためには、エアーフィルターに捕集された微生物が繁殖しないようにエアーフィルターに抗菌性やカビ抵抗性等を付与することが必要である。抗菌性やカビ抵抗性の付与は、フィルター濾材を構成する繊維材料に、例えば含浸加工、添着加工、スプレー加工等を用いて、バインダーと共に抗菌剤を付着させて固定化するといった方法など既知の技術によって比較的容易に達成することが可能である。生分解性を有する材料に対しても、同様に抗菌性やカビ抵抗性を付与することが可能であるが、土壌中に埋設した際、付着している抗菌剤が土壌中の微生物の活動を抑制してしまい、生分解の進行を阻害してしまうといった問題が生じる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる従来技術における問題点解決するもので、抗菌性、カビ抵抗性を有し、プリーツ加工性に優れたエレクトレットフィルター濾材であって、使用後に土壌中に埋設処理することで生分解され得るエレクトレットフィルター濾材を提供せんとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる問題点に鑑み、鋭意検討した結果得られたものである。本発明は、エレクトレット化された脂肪族ポリエステルを主成分とする繊維からなる不織布と、生分解性を有する繊維で構成される補強シート、及び抗菌剤を含有する不織布からなり、前記抗菌剤を含有する不織布が処理空気の通風方向に対し最上流側となるように積層し、かつ各層が部分的に融着されていることを特徴とするエレクトレットフィルター濾材である。
【０００８】
【発明の実施の形態】
本発明においては、エレクトレット化された不織布と、剛性を付与する補強シートの両者が、共に生分解性を有するものであり、さらに抗菌剤を含有する不織布が処理空気の通風方向に対し最上流側となるように積層されていることが重要である。最上流側に配置された抗菌剤を含有する不織布が、実使用中に飛来する菌やカビを最上流側である程度捕集することにより、エレクトレット化された不織布に捕集される菌やカビの量を低減し、濾材上での菌やカビの繁殖をより抑制することが出来る。また、フィルター濾材を構成する各層が部分的に融着されていることが重要である。全面を接着するのではなく、部分的な接着で積層することにより、生分解の進行を阻害する要因となる抗菌剤を含有する不織布を取り外した上で土壌中に埋設することができるうえ、エレクトレット化された不織布と補強シートの層間に空間が形成されているため、土壌中での微生物による侵食・分解が促進されるためである。
【０００９】
本発明に用いられるエレクトレット化された不織布を構成する繊維の材料となる脂肪族ポリエステルとしては、ポリ乳酸および／またはポリ乳酸を主体とする熱可塑性樹脂であることが好ましい。ポリ乳酸を主体とする熱可塑性樹脂とは、乳酸にε−カプロラクトンなどの環状ラクトン類、α−ヒドロキシ酪酸、α−ヒドロキシイソ酪酸、α−ヒドロキシ吉草酸などのα−オキシ酸類、エチレングリコール、１，４−ブタンジオールなどのグリコール類、コハク酸、セバシン酸などのジカルボン酸類が１種あるいは２種以上共重合されたものを用いることが出来る。共重合体には、ランダム共重合体または／およびブロック共重合体を用いることが出来る。また分子末端にカルボキシル基をもつ化合物でポリマー分子末端をエステル化処理することが好ましい。
【００１０】
本発明に用いられるエレクトレット化された不織布を構成する脂肪族ポリエステルを主成分とする繊維の平均繊維径は、０．５〜３０μｍであり、好ましくは１〜２０μｍである。平均繊維径が０．５μｍより細い場合には圧力損失が高くなりすぎ実用上好ましくなく、逆に３０μｍより太い場合には捕集効率が低くなるため好ましくない。また該不織布の目付量は１０〜２００ｇ／ｍ^２であり、好ましくは１５〜１００ｇ／ｍ^２である。目付量が１０ｇ／ｍ^２より小さい場合には、捕集効率が低くなることに加え、ハンドリング性も悪くなるため好ましくなく、逆に２００ｇ／ｍ^２より大きくなると、圧力損失が高くなるうえ、本発明の特徴である部分的な融着を施すことが困難になるためである。また該不織布の製法としては特に限定されるものではないが、スパンボンド法、メルトブロー法が好適に用いられる。
【００１１】
本発明におけるエレクトレット化の方法としては、コロナ荷電、電界荷電、熱間電界荷電、電子線照射等があるが、特にこれらに限定するものではなく、高帯電量で電荷が安定的に保持される方法であればいかなる荷電法でも用いることができる。コロナ荷電法、電界荷電法の場合は１０ｋｖ／ｃｍ以上、好ましくは１５ｋｖ／ｃｍ以上の電界強度が適しており、電子線照射の場合は０．１〜１Ｍｒａｄの照射が望ましい。
【００１２】
本発明における生分解性を有する繊維で構成される補強シートの材料としては、生分解性を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えば前記ポリ乳酸および／またはポリ乳酸を主体とする熱可塑性樹脂、あるいは天然由来の材料としてパルプ、コットン、ウールなどが挙げられる。補強シートは濾材に剛性を付与しプリーツ加工等の加工性を向上させるものであり、ＪＩＳ　Ｌ１０９６に規定される剛軟度が、０．５〜１０Ｎ・ｃｍであることが好ましい。剛軟度が０．５Ｎ・ｃｍより小さい場合には、プリーツ加工等に必要な剛性を付与することができず、一方剛軟度が５〜１０Ｎ・ｃｍより大きい場合には、剛性が高すぎるためプリーツ加工設備への負荷が増大し、生産性を低下させる原因になるため好ましくない。
【００１３】
本発明において使用する抗菌剤としては、無機系抗菌剤であれば、銀イオン、銅イオン、亜鉛イオンを含有するものが好ましく、有機系抗菌剤であれば、第４級アンモニウムイオンを含有するものが好ましい。抗菌剤を不織布に含有させる方法としては、これらの抗菌剤を、不織布を構成する繊維に原料段階で練りこむ方法や、不織布を製作した後に、含浸加工、添着加工、スプレー加工等を用いて、バインダーと共にこれらの抗菌剤を不織布に付着させて固定化する方法、あるいはこれらのイオンを不織布を構成する繊維にイオン交換反応で結合させる方法が挙げられ、特に制限するものではないが、耐久性の観点から原料段階で練りこむ方法とイオン交換反応で結合させる方法が好ましい。
【００１４】
本発明においては、前述の通りエレクトレット化された脂肪族ポリエステルを主成分とする繊維からなる不織布と、生分解性を有する繊維で構成される補強シート、及び抗菌剤を含有する不織布が部分的に融着されていることが重要である。このように部分的に融着させる方法としては、例えば３層を重ねあわせ、加熱されたエンボスロール間あるいは加熱されたエンボスロールとフラットロールの間に挟み込んで加圧し、エンボスロールの凸部によって押さえられた部分が溶融し接着される方法がある。あるいは超音波をあてた状態でエンボスロールにより加圧する方法も適用される。エンボス率（エンボスロールの凸部によって押さえられ融着した部分の面積が全面積に占める割合）は３％〜５０％が好ましく、より好ましくは５〜２５％である。エンボス率が３％より少ない場合には、実用に耐えうる接着強度が得られず、またエンボス率が５０％多い場合には、デッドスペースが大きくなりすぎて、通風時の圧力損失の増大を招くのみならず、使用後に抗菌剤を含有する不織布を取り外すことが極めて困難となる上、エレクトレット化された不織布と補強シートの層間に形成される空間が少ないため、埋設処理した後に微生物による侵食が遅くなり本発明の特徴が発揮されないといった問題が生じるためである。またエンボスロールによる圧締で融着された部分の形状は特に限定されず、矩形、丸型、ライン状等いずれも適用可能であり、配列も特に限定されるものではないが、接着状態の均一性を保つため、一つの融着部に最も近接した融着部との距離は３０ｍｍ以下であることが好ましい。
【００１５】
抗菌剤を含有する不織布が処理空気の通風方向に対し最上流側となるように積層されていれば、エレクトレット化された不織布と補強シートの積層順は特に指定する必要はない。
【００１６】
以下実施例によって本発明を更に詳述するが、下記実施例は本発明を制限するものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは全て本発明の技術範囲に包含される。
【００１７】
【実施例】
（実施例１）
メルトブロー法により作成された、平均繊維径３μｍ、目付量２０ｇ／ｍ^２であるポリ乳酸繊維不織布を通常のコロナ放電処理によりエレクトレット化したものと、スパンボンド法により作成された目付量１００ｇ／ｍ^２のポリ乳酸からなる補強シートを重ね、さらに銀イオンを担持した抗菌剤を練りこみにて含有したポリプロピレン繊維からなる目付量２０ｇ／ｍ^２であるスパンボンド不織布を重ね、エンボス率１０％の千鳥配列型エンボスロールを用い超音波エンボス法により部分的に融着し実施例１を得た。
【００１８】
（比較例１）
実施例１と同じ３つの材料（エレクトレット化不織布・補強シート・抗菌剤を含有する不織布）を重ね、各層の層間にポリアミド系熱融着繊維からなり目付量１５ｇ／ｍ^２である不織布状の接着シートを挟んだ状態で、１２０℃に加熱されたフラットロール間に挿入し、加熱、加圧することにより略全面にわたって接着し比較例１を得た。
【００１９】
実施例１、比較例１の２種のエレクトレットフィルター濾材の濾過性能はほぼ同等であり、いずれもプリーツ加工等の加工性は良好であった。
また、これらを各１ｍ^２サンプリングし実施例１については、抗菌剤を含有する不織布を引き剥がして取り除いた状態で土壌中に埋設し、１年経過後の重量を測定し、初期重量との比較を行った。比較例１については、各層が略全面にわたって強固に接着ざれており、抗菌剤を含有する不織布を除去せずに、実施例１と同様に土壌中に埋設し、１年経過後の重量を測定し、初期重量との比較を行った。結果を表１に示す。表１中の重量減少率とは以下に記す計算式によって求められるものである。
重量減少率＝（初期重量−１年経過後重量）／初期重量　×１００％
【００２０】
【表１】

【００２１】
表１に明らかなように、実施例１の重量減少率はきわめて高く、土壌中での生分解が進行していることが分かる。比較例１の重量変化率は、生分解性を有していない成分である接着シートの重量３０ｇ／ｍ^２と抗菌剤を含有する不織布の重量２０ｇ／ｍ^２差し引いても２８．０％となり、実施例１に比べ半分程度しか生分解が進行していない。実施例１では、抗菌剤を含有する不織布を取り除いた状態で土壌中に埋設したため、エレクトレット化されたポリ乳酸繊維不織布と、ポリ乳酸からなる補強シートが、土壌中の微生物に侵食、生分解されていることが分かる。一方比較例１では、抗菌剤を含有する不織布が接着積層された状態であるため、含有された抗菌剤が土壌中の微生物の活動を抑制してしまい、エレクトレット化されたポリ乳酸繊維不織布と、ポリ乳酸からなる補強シートの生分解の進行を阻害しているため重量変化率が小さい値となっている。したがって、実施例１のように、使用中は抗菌剤を含有する不織布を席そうした状態とし、使用後は該抗菌剤を含有する不織布を取り除いて土壌中に埋設することにより、埋設されたフィルター濾材が生分解されるという効果が得られるのである。
【００２２】
【発明の効果】
本発明によると、抗菌性、カビ抵抗性を有し、プリーツ加工性に優れ、かつ使用後に土壌中に埋設処理することが可能な、環境負荷の少ないエレクトレットフィルター濾材を得ることができ、環境問題に対応する有効な手段として利用することが出来る。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an electret filter medium having antibacterial properties and a method of using the same, and more particularly, to an electret filter medium that is biodegraded by being buried in soil after use and has excellent pleating workability.
[0002]
The present invention relates to an air filter for purifying air in a passenger compartment of an automobile or a railway vehicle, an exhaust filter and a main filter for a vacuum cleaner, a filter for an air purifier, a filter for an air conditioner, an intake / exhaust filter for OA equipment, The present invention relates to an electret filter that can be used for a building air conditioning filter and the like.
[0003]
[Prior art]
The electret filter is an air filter that can effectively remove fine particles in the air by the electrostatic force of electric charges fixed semi-permanently to the filter fiber, and purifies air in the interior of a vehicle such as an automobile or a railway vehicle. It is used for air filters, exhaust filters and main filters for vacuum cleaners, filters for air purifiers, filters for air conditioners, intake and exhaust filters for office automation equipment, filters for building air conditioning, and filters for clean rooms. When these filters are normally used for a certain period of time, they are clogged with collected dust and the like, so that the pressure loss at the time of ventilation increases and a predetermined air volume cannot be processed. Therefore, clogged filters are generally replaced with new ones and treated by incineration or landfill. However, in view of recent environmental problems, carbon dioxide emissions from incineration cause global warming, and even when landfilled, negative effects on the environment are called for.
[0004]
As a method for solving this, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-146672 discloses an electretized nonwoven fabric produced by a melt blow method using a polymer containing an aliphatic polyester as a main component. It is known that aliphatic polyesters represented by polylactic acid have high biodegradability and are degraded by microorganisms existing in buried soil. Therefore, it is possible to obtain an electret filter which has a very small load on the environment even if it is landfilled after use. On the other hand, in the field of use described above, the filter is usually pleated in order to satisfy predetermined performance such as collection efficiency and pressure loss. However, a nonwoven fabric obtained by a melt-blowing method as disclosed in the above-mentioned JP-A-2000-146672, or a spunbond nonwoven fabric, which is generally used as a material for an electret filter medium, or a film formed into an electret is slit. The non-woven fabric formed into a fibrous form has a problem in that the rigidity is low, the mechanical strength is insufficient, and pleating is difficult. Therefore, for the purpose of imparting rigidity that can withstand processing, it is common practice to laminate reinforcing sheets made of various materials to form a filter medium, but conventional reinforcing sheets have biodegradability. Therefore, a phenomenon occurs in which the reinforcing sheet is not decomposed and remains in the soil as it is, even when it is buried.
[0005]
On the other hand, in recent years, there has been a tendency to be particularly interested in removing bacteria, fungi, and the like present in suspended dust due to a demand for a comfortable space and an increase in health and cleanliness. These microorganisms can be collected with an air filter like other dusts.However, in some cases, the collected microorganisms may propagate on the filter medium, causing problems such as generation of offensive odor and scattering to the downstream side. Was. In order to cope with this problem, it is necessary to impart antibacterial properties, mold resistance and the like to the air filter so that the microorganisms collected by the air filter do not propagate. The antibacterial property and mold resistance can be imparted by a known technique such as a method of attaching an antibacterial agent together with a binder to a fibrous material constituting a filter medium by using, for example, impregnation processing, impregnation processing, spray processing, etc. Can be achieved relatively easily. It is possible to impart antibacterial properties and mold resistance to biodegradable materials as well, but when buried in soil, the attached antibacterial agent reduces the activity of microorganisms in the soil. This leads to a problem of inhibiting the progress of biodegradation.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention solves the problems in the prior art, and is an electret filter medium having antibacterial properties, mold resistance, and excellent pleating properties, which is biodegradable by being buried in soil after use. The object of the present invention is to provide an obtained electret filter medium.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been made in view of such a problem and as a result of intensive studies. The present invention comprises a nonwoven fabric composed of fibers mainly composed of electretized aliphatic polyester, a reinforcing sheet composed of biodegradable fibers, and a nonwoven fabric containing an antibacterial agent, containing the antibacterial agent. The electret filter medium is characterized in that the non-woven fabric to be processed is laminated so as to be on the most upstream side with respect to the flow direction of the processing air, and each layer is partially fused.
[0008]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
In the present invention, both the electretized nonwoven fabric and the reinforcing sheet for imparting rigidity are both biodegradable, and the nonwoven fabric containing an antibacterial agent is further upstream in the direction of ventilation of the treated air. It is important that the layers are stacked such that The nonwoven fabric containing the antibacterial agent disposed on the most upstream side collects bacteria and mold that fly during actual use to some extent on the most upstream side, so that bacteria and mold collected on the electretized nonwoven fabric can be removed. The amount can be reduced, and the growth of fungi and mold on the filter medium can be further suppressed. It is important that the layers constituting the filter medium are partially fused. By laminating by partial bonding instead of bonding the entire surface, the nonwoven fabric containing an antibacterial agent that is a factor inhibiting the progress of biodegradation can be removed and buried in the soil, and electret This is because a space is formed between the layer of the nonwoven fabric and the reinforcing sheet, and erosion and decomposition by microorganisms in the soil are promoted.
[0009]
The aliphatic polyester used as the material of the fibers constituting the electret nonwoven fabric used in the present invention is preferably polylactic acid and / or a thermoplastic resin mainly containing polylactic acid. Thermoplastic resins mainly composed of polylactic acid include lactic acid having cyclic lactones such as ε-caprolactone, α-hydroxybutyric acid, α-hydroxyisobutyric acid, α-hydroxy acids such as α-hydroxyvaleric acid, ethylene glycol, One or more copolymers of glycols such as 1,4-butanediol and the like, and dicarboxylic acids such as succinic acid and sebacic acid can be used. As the copolymer, a random copolymer and / or a block copolymer can be used. Further, it is preferable that the polymer molecule terminal is esterified with a compound having a carboxyl group at the molecular terminal.
[0010]
The average fiber diameter of the fibers mainly composed of aliphatic polyester constituting the electret nonwoven fabric used in the present invention is 0.5 to 30 μm, preferably 1 to 20 μm. When the average fiber diameter is smaller than 0.5 μm, the pressure loss becomes too high, which is not preferable for practical use. The basis weight of the nonwoven fabric is 10 to 200 g / m ² , preferably 15 to 100 g / m ² . If the basis weight is less than 10 g / m ² , it is not preferable because the trapping efficiency is lowered and the handling property is also deteriorated. Conversely, if the basis weight is more than 200 g / m ² , the pressure loss increases and This is because it becomes difficult to perform partial fusion, which is a feature of the present invention. The method for producing the nonwoven fabric is not particularly limited, but a spun bond method and a melt blow method are preferably used.
[0011]
Electretization methods in the present invention include, but are not limited to, corona charging, electric field charging, hot electric field charging, electron beam irradiation, and the like, and charges are stably held at a high charge amount. Any charging method can be used. In the case of a corona charging method or an electric field charging method, an electric field strength of 10 kv / cm or more, preferably 15 kv / cm or more is suitable. In the case of electron beam irradiation, irradiation of 0.1 to 1 Mrad is desirable.
[0012]
The material of the reinforcing sheet composed of biodegradable fibers in the present invention is not particularly limited as long as it has biodegradability. For example, the polylactic acid and / or polylactic acid mainly contains Pulp, cotton, wool, and the like are examples of thermoplastic resins and natural materials. The reinforcing sheet imparts rigidity to the filter medium and improves workability such as pleating, and the stiffness specified in JIS L1096 is preferably 0.5 to 10 N · cm. When the softness is less than 0.5 N · cm, the rigidity required for pleating or the like cannot be imparted. On the other hand, when the softness is more than 5 to 10 N · cm, the rigidity is too high. Therefore, the load on the pleating processing equipment increases, which is a cause of lowering the productivity, which is not preferable.
[0013]
The antibacterial agent used in the present invention is preferably an inorganic antibacterial agent containing silver ions, copper ions, and zinc ions, and an organic antibacterial agent containing quaternary ammonium ions. Is preferred. As a method of containing an antibacterial agent in the nonwoven fabric, a method of kneading these antibacterial agents into the fibers constituting the nonwoven fabric at the raw material stage, or after producing the nonwoven fabric, using impregnation, impregnation, spraying, or the like, A method of attaching and immobilizing these antibacterial agents to a nonwoven fabric together with a binder, or a method of binding these ions to the fibers constituting the nonwoven fabric by an ion exchange reaction, is not particularly limited. From the viewpoint, a method of kneading at the raw material stage and a method of bonding by an ion exchange reaction are preferable.
[0014]
In the present invention, as described above, a nonwoven fabric composed of fibers mainly composed of an electretized aliphatic polyester, a reinforcing sheet composed of biodegradable fibers, and a nonwoven fabric containing an antibacterial agent are partially It is important that they are fused. As a method of partially fusing in this way, for example, three layers are superimposed and pressed between heated embossing rolls or between a heated embossing roll and a flat roll, and pressed by a convex portion of the embossing roll. There is a method in which the melted portion is melted and bonded. Alternatively, a method of applying pressure by an embossing roll while applying ultrasonic waves is also applied. The emboss ratio (the ratio of the area of the portion pressed and fused by the convex portion of the emboss roll to the total area) is preferably 3% to 50%, and more preferably 5% to 25%. If the embossing ratio is less than 3%, the bonding strength that can withstand practical use cannot be obtained, and if the embossing ratio is 50%, the dead space becomes too large, causing an increase in pressure loss during ventilation. Not only that, it becomes extremely difficult to remove the nonwoven fabric containing the antibacterial agent after use, and there is little space formed between the electretized nonwoven fabric and the reinforcing sheet. This causes a problem that the features of the present invention are not exhibited. Further, the shape of the portion fused by pressing with the embossing roll is not particularly limited, and any of a rectangular shape, a round shape, a line shape, and the like can be applied, and the arrangement is not particularly limited. In order to maintain the property, it is preferable that the distance between one fused portion and the closest fused portion is 30 mm or less.
[0015]
As long as the nonwoven fabric containing the antibacterial agent is laminated on the most upstream side with respect to the ventilation direction of the processing air, the order of lamination of the electret nonwoven fabric and the reinforcing sheet does not need to be specified.
[0016]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples. However, the following Examples do not limit the present invention, and all modifications and alterations that do not depart from the gist of the present invention are included in the technical scope of the present invention. .
[0017]
【Example】
(Example 1)
A polylactic acid fiber nonwoven fabric having an average fiber diameter of 3 μm and a basis weight of 20 g / m ² prepared by a melt blow method and electretized by a normal corona discharge treatment, and a basis weight of 100 g / m ² prepared by a spun bond method And a spunbonded nonwoven fabric having a basis weight of 20 g / m ² made of a polypropylene fiber containing an antibacterial agent carrying silver ions by kneading, and a staggered arrangement with an emboss ratio of 10%. Example 1 was obtained by partially fusing with a mold embossing roll by an ultrasonic embossing method.
[0018]
(Comparative Example 1)
The same three materials (electret nonwoven fabric, reinforcing sheet, and nonwoven fabric containing an antibacterial agent) as in Example 1 are laminated, and nonwoven fabric adhesive made of heat-fused polyamide fibers and having a basis weight of 15 g / m ² is provided between the layers. In a state where the sheet was sandwiched, the sheet was inserted between flat rolls heated to 120 ° C., and was heated and pressed to adhere substantially over the entire surface to obtain Comparative Example 1.
[0019]
The two types of electret filter media of Example 1 and Comparative Example 1 had substantially the same filtration performance, and both had good workability such as pleating.
In addition, these samples were sampled at 1 m ² each, and in Example 1, the nonwoven fabric containing the antibacterial agent was peeled off and buried in soil in a state where the nonwoven fabric was removed, and the weight after one year was measured and compared with the initial weight. Was done. In Comparative Example 1, each layer was firmly adhered to almost the entire surface, and was buried in the soil in the same manner as in Example 1 without removing the nonwoven fabric containing the antibacterial agent, and the weight after one year was measured. Then, comparison with the initial weight was performed. Table 1 shows the results. The weight reduction rate in Table 1 is determined by the following formula.
Weight loss rate = (initial weight-weight after one year) / initial weight x 100%
[0020]
[Table 1]

[0021]
As is clear from Table 1, the weight reduction rate of Example 1 is extremely high, and it can be seen that biodegradation in soil is progressing. The weight change rate of Comparative Example 1 is 28.0% even when the weight of the adhesive sheet, which is a component having no biodegradability, is reduced by 30 g / m ² and the weight of the nonwoven fabric containing the antibacterial agent is reduced by 20 g / m ² . Biodegradation progresses only about half as compared with Example 1. In Example 1, since the nonwoven fabric containing the antibacterial agent was buried in the soil without being removed, the electretized polylactic acid fiber nonwoven fabric and the reinforcing sheet made of polylactic acid were eroded by microorganisms in the soil and biodegraded. You can see that. On the other hand, in Comparative Example 1, since the nonwoven fabric containing the antibacterial agent is in a state of being bonded and laminated, the contained antibacterial agent suppresses the activity of microorganisms in the soil, and an electret polylactic acid fiber nonwoven fabric; Since the progress of biodegradation of the reinforcing sheet made of polylactic acid is inhibited, the weight change rate is a small value. Therefore, as in Example 1, the nonwoven fabric containing the antibacterial agent is kept in such a state during use, and after use, the nonwoven fabric containing the antibacterial agent is removed and buried in the soil, whereby the buried filter medium is removed. Is biodegraded.
[0022]
【The invention's effect】
Advantageous Effects of Invention According to the present invention, it is possible to obtain an electret filter medium having low environmental load, which has antibacterial properties, mold resistance, excellent pleating workability, and can be buried in soil after use, and has environmental problems. Can be used as an effective means corresponding to

Claims

In a three-layer filter medium composed of a nonwoven fabric composed of fibers mainly composed of electretized aliphatic polyester, a reinforcing sheet composed of biodegradable fibers, and a nonwoven fabric containing an antibacterial agent, An electret filter medium characterized in that the nonwoven fabric contained is laminated so as to be on the most upstream side with respect to the flow direction of the treatment air, and each layer is partially fused.

The electret filter medium according to claim 1, wherein the aliphatic polyester is polylactic acid and / or a thermoplastic resin mainly containing polylactic acid.