JP2004013821A - 半導体集積回路設計方法および設計装置 - Google Patents

半導体集積回路設計方法および設計装置 Download PDF

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Shigeaki Konishi
小西 重彰
Shinichi Kumashiro
熊代 慎一
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Abstract

【課題】回路特性に影響を与える配線の寄生抵抗、寄生容量及び寄生インダクタンスの寄生情報を回路設計図中の配線に対して与えることにより、回路シミュレーション時のみ寄生素子を考慮する。
【解決手段】回路設計図内の配線に対し、配線寄生情報を付加する第2の工程(S302)と、配線寄生情報をもとに仮想の等価回路をメモリ上に生成する第3の工程(S303)と、仮想等価回路を用いて回路シミュレーションを実施する第4の工程(S304)とを含むので、回路設計図内に配線寄生用の抵抗素子及び容量素子等を追加することなく配線寄生を考慮した回路シミュレーションが可能である。また、回路設計図とレイアウト間の素子情報及び接続情報における完全な互換性により効率良く半導体集積回路の設計を行うことができる。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、マスクレイアウト上の配線に寄生する寄生抵抗、寄生容量及び寄生インダクタンスが回路特性に悪影響を及ぼすような半導体集積回路設計方法および設計装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体集積回路の分野は多品種少量生産化が顕著であり、開発及び製造期間の短縮が求められている。しかしながらその製造プロセスの微細化に伴い、素子間を接続する配線に寄生する抵抗、容量及びインダクタンスが回路特性に悪影響を及ぼす為、それらを考慮して回路設計及びレイアウト設計を行う必要がある。そこで、半導体集積回路設計において回路設計図を作成する段階でレイアウト上に実現した場合に配線による寄生が発生すると想定される箇所又は回路特性上配線の寄生による影響を考慮する必要がある箇所については予め抵抗素子シンボル、容量素子シンボル及びインダクタンス素子シンボルを挿入しておき、その回路設計図を用いて配線による寄生を考慮した回路シミュレーションを実施する方法が一般的である。
【0003】
図8を用いて従来の設計フローを説明する。まずはじめに回路設計図入力部S101において回路設計図の入力を行う。次に配線寄生素子追加部S102において回路設計図中に抵抗素子シンボル、容量素子シンボル及びインダクタンス素子シンボルのいずれか又はそれぞれを組み合わせたものを配線の寄生素子として追加する。次に回路シミュレーション部S103において配線寄生素子追加部S102で作成した回路設計図をもとに配線の寄生素子を考慮した回路シミュレーションを実施する。
【0004】
次に回路シミュレーション結果判定部S104において回路シミュレーション部S103で行った回路シミュレーション結果がシステムの仕様を満たしているかを判定する。この判定結果がOKの場合はネットリスト出力部S105の処理へ移り、NGの場合は回路設計図入力部S101へ戻り再度回路設計図の入力を行う。次にネットリスト出力部において配線寄生素子追加部S102で作成した回路設計図をもとに配線の寄生素子を含んだネットリストを出力する。
【0005】
次にネットリスト変換部S106においてネットリスト出力部S105で出力したネットリスト中の寄生素子情報を削除する。この際、寄生素子として抵抗素子を用いている場合は削除後の両端の配線をショートさせ、容量素子を用いている場合はオープン(解放)にする。次にレイアウト生成部S107においてネットリスト変換部S106で変換されたネットリストをもとにレイアウトを生成する。
【0006】
図9はS101にて入力された回路設計図中にS102にて配線寄生素子シンボルを追加した例である。図9において201,202はトランジスタ素子シンボルを示している。また203は配線の寄生を考慮するために配置した抵抗素子シンボル、204,205は容量素子シンボルを示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の設計フローでは、配線に寄生する素子を考慮した回路シミュレーションを実施する為に回路設計図中に抵抗素子、容量素子、インダクタンス素子のそれぞれの回路シンボルを配置していた。このように実際のレイアウト上には存在しない素子を回路設計図中に配置している為、自動レイアウト生成ツールやLVS(回路図とレイアウトの等価性を検証するツール)を使用する場合、寄生素子を含んだ回路設計図から出力されるネットリストを寄生素子を含まないネットリストに変換する必要があった。その為、回路設計図とレイアウトとの間には常に異なる接続情報が存在し(回路シミュレーションを行う際に付加される抵抗シンボルおよび容量シンボル等により回路設計図とレイアウト間における接続情報の互換性がなくなる)、回路設計図を参照してレイアウト編集を行うことが困難であった。その結果、接続ミスを発生しそれらの修正による設計期間の増加を招いていた。また同様にレイアウト中の任意の素子を回路設計図中から抽出することも困難で作業効率の劣化を招いていた。
【0008】
したがって、この発明の目的は、レイアウト上の配線による寄生抵抗及び寄生容量が回路特性に悪影響を与える微細プロセスや高周波回路の半導体設計において、回路特性に影響を与える配線の寄生抵抗、寄生容量及び寄生インダクタンスの寄生情報を回路設計図中の配線に対して与えることにより、回路シミュレーション時のみ寄生素子を考慮することが可能な半導体集積回路設計方法および設計装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の請求項1記載の半導体集積回路設計方法は、半導体集積回路のシステム仕様を満たす回路設計図をCAD装置を用いて入力する第1の工程と、前記回路設計図内の配線に対し、配線寄生情報を付加する第2の工程と、前記配線寄生情報をもとに仮想の等価回路をメモリ上に生成する第3の工程と、前記仮想等価回路を用いて回路シミュレーションを実施する第4の工程と、前記回路シミュレーションの結果がシステム仕様を満たしていると判定されると前記回路設計図から回路素子情報および接続情報を抽出してネットリストを出力する第5の工程と、前記ネットリストをもとに回路素子および配線等の回路情報をレイアウトデータとして生成する第6の工程とを含む。
【0010】
このように、回路設計図内の配線に対し、配線寄生情報を付加する第2の工程と、配線寄生情報をもとに仮想の等価回路をメモリ上に生成する第3の工程と、仮想等価回路を用いて回路シミュレーションを実施する第4の工程とを含むので、回路設計図内に配線寄生用の抵抗素子及び容量素子等を追加することなく配線寄生を考慮した回路シミュレーションが可能である。また、回路シミュレーションの結果がシステム仕様を満たしていると判定されると回路設計図から回路素子情報および接続情報を抽出してネットリストを出力する第5の工程と、ネットリストをもとに回路素子および配線等の回路情報をレイアウトデータとして生成する第6の工程とを含むので、回路設計図とレイアウト間の素子情報及び接続情報における完全な互換性により効率良く半導体集積回路の設計を行うことができる。
【0011】
請求項2記載の半導体集積回路設計方法は、請求項1記載の半導体集積回路設計方法において、配線寄生情報は、レイアウトに寄生する寄生抵抗、寄生容量および寄生インダクタンスの情報の少なくとも一つである。
【0012】
このように、配線寄生情報は、レイアウトに寄生する寄生抵抗、寄生容量および寄生インダクタンスの情報の少なくとも一つであるので、回路設計図作成段階で回路特性に影響を及ぼす配線に対して寄生素子情報を付加し、回路シミュレーション時のみ寄生素子情報から仮想の等価回路を生成して回路シミュレーションを行うことができる。
【0013】
請求項3記載の半導体集積回路設計方法は、請求項1または2記載の半導体集積回路設計方法において、第2の工程で配線寄生情報を付加する際、CAD装置に配線寄生情報が付加されたことを示すシンボルを表示する工程を含む。
【0014】
このように、第2の工程で配線寄生情報を付加する際、CAD装置に配線寄生情報が付加されたことを示すシンボルを表示する工程を含むので、回路設計図に対し配線寄生情報が付加されたことが明確に表示される。
【0015】
請求項4記載の半導体集積回路設計方法は、請求項1,2または3記載の半導体集積回路設計方法において、第1の工程で入力された回路設計図から第2の工程で付加された配線寄生情報を抽出する工程を含み、この工程で抽出した配線寄生情報をもとに仮想の等価回路を第3の工程で生成する。
【0016】
このように、第1の工程で入力された回路設計図から第2の工程で付加された配線寄生情報を抽出する工程を含み、この工程で抽出した配線寄生情報をもとに仮想の等価回路を第3の工程で生成するので、仮想等価回路に対して回路シミュレーションを実行することができる。これに伴い、回路設計図の接続情報に変化は発生しない。
【0017】
請求項5記載の半導体集積回路設計装置は、CAD装置を用いてシステム仕様を満たす回路設計図を入力する回路設計図入力部と、前記回路設計図入力部で入力された回路設計図内の配線に対し、配線寄生情報を付加する配線寄生情報付加部と、前記回路設計図入力部および前記配線寄生情報付加部で入力された回路設計図および配線寄生情報をもとに仮想等価回路を生成する仮想等価回路生成部と、前記仮想等価回路生成部で生成された前記仮想等価回路を用いて回路シミュレーションを実施する回路シミュレーション部と、前記回路シミュレーション部の回路シミュレーション結果がシステム仕様を満たしているかの判定を行う回路シミュレーション結果判定部と、前記回路シミュレーション結果判定部での判定結果をもとに前記回路設計図入力部で入力された回路設計図から回路素子情報および接続情報を抽出してネットリストを出力するネットリスト出力部と、前記ネットリスト出力部で出力されたネットリストをもとに回路素子および配線等の回路情報をレイアウトデータとして生成するレイアウト生成部とを備えた。
【0018】
このように、回路設計図入力部で入力された回路設計図内の配線に対し、配線寄生情報を付加する配線寄生情報付加部と、回路設計図入力部および配線寄生情報付加部で入力された回路設計図および配線寄生情報をもとに仮想等価回路を生成する仮想等価回路生成部と、仮想等価回路生成部で生成された仮想等価回路を用いて回路シミュレーションを実施する回路シミュレーション部とを備えているので、回路設計図内に配線寄生用の抵抗素子及び容量素子等を追加することなく配線寄生を考慮した回路シミュレーションが可能である。また、回路シミュレーション部の回路シミュレーション結果がシステム仕様を満たしているかの判定を行う回路シミュレーション結果判定部と、回路シミュレーション結果判定部での判定結果をもとに回路設計図入力部で入力された回路設計図から回路素子情報および接続情報を抽出してネットリストを出力するネットリスト出力部と、ネットリスト出力部で出力されたネットリストをもとに回路素子および配線等の回路情報をレイアウトデータとして生成するレイアウト生成部とを備えているので、回路設計図とレイアウト間の素子情報及び接続情報における完全な互換性により効率良く半導体集積回路の設計を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図1ないし図7に基づいて説明する。図1は、この発明の実施の形態である半導体集積回路設計装置の処理手順を示すフローチャートである。
【0020】
図1において、S301はCAD装置を用いてシステム仕様を満たす回路設計図を入力する回路設計図入力部、S302は回路設計図入力部S301にて入力された回路設計図中の配線に対し、寄生情報を付加する配線寄生情報付加部、S303は回路設計図入力部S301及び配線寄生情報付加部S302にて入力された回路設計図及び配線寄生情報をもとに回路シミュレーション用の仮想等価回路を生成する仮想等価回路生成部、S304は仮想等価回路生成部S303にて生成された仮想等価回路を用いて回路シミュレーションを行う回路シミュレーション部、S305は回路シミュレーション部S304の回路シミュレーション結果がシステム仕様を満たしているかの判定を行う回路シミュレーション結果判定部、S306は回路設計図入力部S301及び配線寄生情報付加部S302にて入力された回路設計図からネットリストを出力するネットリスト出力部、S307はネットリスト出力部S306にて出力されたネットリストを用いてレイアウトを生成するレイアウト生成部を示している。
【0021】
上記構成の半導体集積回路設計装置を用いた処理手順においては、半導体集積回路のシステム仕様を満たす回路設計図をCAD装置を用いて入力する第1の工程(S301)と、回路設計図内の配線に対し、配線寄生情報を付加する第2の工程(S302)と、配線寄生情報をもとに仮想等価回路をメモリ上に生成する第3の工程(S303)と、仮想等価回路を用いて回路シミュレーションを実施する第4の工程(S304)と、回路シミュレーションの結果がシステム仕様を満たしていると判定されると回路設計図から回路素子情報および接続情報を抽出してネットリストを出力する第5の工程(S306)と、ネットリストをもとに回路素子および配線等の回路情報をレイアウトデータとして生成する第6の工程(S307)とを含む。
【0022】
この場合、回路シミュレーション結果判定部S305における判定結果がOK(システム仕様を満たしている)の場合は上記のようにネットリスト出力部S306の処理へ移り、NG(システム仕様を満たしていない)の場合は回路設計図入力部S301へ戻り再度回路設計図の入力を行う。
【0023】
図2はこの発明の実施の形態において回路設計図入力部S301にて入力した回路設計図の一例である。図2において、401,402はそれぞれMOSトランジスタ素子シンボルM1,M2を示している。403は抵抗素子シンボルR1を示している。404,405は外部からの入力ポートP1,P2を示している。406は素子シンボルの端子図形を示している。端子図形は各素子シンボルに存在し、素子シンボルと配線との接続を表す。407〜409はそれぞれネットN1,N2,N3を示している。ネットとは素子シンボル間又は素子シンボルとポート間を接続する配線であり、途中で分岐されていてもネットとしては同一である。但し、素子シンボル端子を介して新たに接続が始まる配線は別のネットとして扱われる。410は入力ポートP1から注入された電流がM1,M2の各MOSトランジスタ素子シンボルに接続する配線へ分岐される分岐点を示している。411(点線部分)は電流の分岐点410とMOSトランジスタシンボルM2間を接続する配線を示している。図2に示す回路設計図はこの実施の形態を説明する為の一例であって回路設計図に含まれる素子シンボルはこの限りではない。例えば容量素子シンボル、インダクタンス素子シンボル、出力ポート等を入力することも可能である。
【0024】
図3を用いて図2に示した回路設計図に対し配線寄生情報付加部S302にて配線に寄生する素子の情報を付加する工程を説明する。
【0025】
図3において、501は図2中の配線411に配線寄生情報付加部S302により付加された配線寄生情報を示す配線寄生シンボルである。すなわち、配線寄生情報を付加する際、CAD装置に配線寄生情報が付加されたことを示すシンボル501を表示する。但し前記シンボル501の形状は一例であってこの限りではない。また前記配線寄生シンボル501は配線寄生情報が付加されたことを明確化する為に表示されるものであって絶対的な必要性はないものとする。この実施の形態では配線411に対して、1Ωの寄生抵抗と1fFの寄生容量の寄生情報を回路設計図入力部S301で回路設計図入力に使用したCAD装置を用いて付加する。ここで付加される寄生情報においても寄生抵抗と寄生容量の限りではなくその他の寄生素子(例えば寄生インダクタンス等)も付加することが可能である。
【0026】
次に仮想等価回路生成部S303における処理を図4を用いて説明する。図4は図2に示す回路設計図に配線寄生情報付加部S302で付加した配線寄生情報をもとに等価な回路素子シンボルを生成し配置した仮想等価回路を示している。
【0027】
図4において、601は1Ωの抵抗素子シンボル、602,603は0.5fFの容量素子シンボルを示している。図4に示すように配線寄生情報付加部S302で付加された寄生素子情報が抵抗の場合は抵抗素子シンボルを配線に対して直列に接続し、容量の場合は抵抗素子を挟むようにして半分の容量値で並列に接続する。この場合、回路設計図入力部S301で入力された回路設計図から配線寄生情報付加部S302で付加された配線寄生情報を抽出する工程を含み、この工程で抽出した配線寄生情報をもとに仮想の等価回路を仮想等価回路生成部S303で生成する。但し図4に示す抵抗素子シンボル及び容量素子シンボルの接続パターンは一例であり、この他にも配線寄生情報付加部S302で配線寄生情報と併せて寄生素子の分割数等の接続パターン情報を付加することにより例えば図5に示すような仮想等価回路を生成することも可能である。
【0028】
図5は配線寄生情報付加部S302にて寄生素子の分割数として2分割を指定した場合の仮想等価回路である。図5において、701,702は0.5Ωの抵抗素子シンボル、703〜705は0.33fF(正確には1fFの3分の1)の容量素子シンボルを示している。701,702の抵抗値は配線寄生情報付加部S302で付加された寄生抵抗値を分割数で除した値、703〜705の容量値は配線寄生情報付加部S302で付加された寄生容量値を分割数に1を加えた数値で除した値となる。
【0029】
次に回路シミュレーション部S304において仮想等価回路生成部S303で生成された仮想等価回路に対して回路シミュレーションを実行する。ここで回路設計図入力部S301にて入力された回路設計図の接続情報に変化は発生しない。次に回路シミュレーション結果判定部S305により回路シミュレーション結果の判定を行う。この実施の形態ではシステムの仕様を満たす回路シミュレーション結果が得られたものとしてネットリスト出力部S306へ進む。ネットリスト出力部S306では回路設計図入力部S301で入力された図2に示す回路設計図をもとに素子情報、ポート情報及び素子−素子間、素子−ポート間、ポート−ポート間の接続情報を抽出し、下流の設計で用いるレイアウト生成ツール及び検証ツール用のネットリストを出力する。この際、当然ながら前記ネットリスト中には配線寄生情報付加部S302にて付加された寄生素子に関する情報は一般的な回路素子(例えば抵抗素子など)の情報としては含まれていない。
【0030】
図6にネットリスト出力部S306にて出力されてネットリストを示す。図6において、801は回路設計図中のポート及び素子シンボルを示し、802は各ポート及び素子端子に接続するネットを示している。
【0031】
図7にレイアウト生成部S307にて生成されたレイアウト結果を示す。図7において、901,902はそれぞれMOSトランジスタ素子シンボルM1,M2のレイアウト結果、903は抵抗素子シンボルR1のレイアウト結果、904,905は入力ポートP1,P2のレイアウト結果を示している。また906〜908はネットN1〜N3のレイアウト結果を示している。ここでレイアウト生成部S307によって生成されるレイアウト結果(図7)と、回路設計図入力部S301、配線寄生情報付加部S302により入力された回路設計図との間に素子情報、接続情報の相違がないことが分かる。その結果、回路設計図の変更によるレイアウト修正やレイアウトと回路設計図のクロスプローブを容易に行なうことが可能である。
【0032】
【発明の効果】
この発明の請求項1記載の半導体集積回路設計方法によれば、回路設計図内の配線に対し、配線寄生情報を付加する第2の工程と、配線寄生情報をもとに仮想等価回路をメモリ上に生成する第3の工程と、仮想等価回路を用いて回路シミュレーションを実施する第4の工程とを含むので、回路設計図内に配線寄生用の抵抗素子及び容量素子等を追加することなく配線寄生を考慮した回路シミュレーションが可能である。また、回路シミュレーションの結果がシステム仕様を満たしていると判定されると回路設計図から回路素子情報および接続情報を抽出してネットリストを出力する第5の工程と、ネットリストをもとに回路素子および配線等の回路情報をレイアウトデータとして生成する第6の工程とを含むので、回路設計図とレイアウト間の素子情報及び接続情報における完全な互換性により効率良く半導体集積回路の設計を行うことができる。
【0033】
請求項2では、配線寄生情報は、レイアウトに寄生する寄生抵抗、寄生容量および寄生インダクタンスの情報の少なくとも一つであるので、回路設計図作成段階で回路特性に影響を及ぼす配線に対して寄生素子情報を付加し、回路シミュレーション時のみ寄生素子情報から仮想の等価回路を生成して回路シミュレーションを行うことができる。
【0034】
請求項3では、第2の工程で配線寄生情報を付加する際、CAD装置に配線寄生情報が付加されたことを示すシンボルを表示する工程を含むので、回路設計図に対し配線寄生情報が付加されたことが明確に表示される。
【0035】
請求項4では、第1の工程で入力された回路設計図から第2の工程で付加された配線寄生情報を抽出する工程を含み、この工程で抽出した配線寄生情報をもとに仮想等価回路を第3の工程で生成するので、仮想等価回路に対して回路シミュレーションを実行することができる。これに伴い、回路設計図の接続情報に変化は発生しない。
【0036】
この発明の請求項5記載の半導体集積回路設計装置によれば、回路設計図入力部で入力された回路設計図内の配線に対し、配線寄生情報を付加する配線寄生情報付加部と、回路設計図入力部および配線寄生情報付加部で入力された回路設計図および配線寄生情報をもとに仮想等価回路を生成する仮想等価回路生成部と、仮想等価回路生成部で生成された仮想等価回路を用いて回路シミュレーションを実施する回路シミュレーション部とを備えているので、回路設計図内に配線寄生用の抵抗素子及び容量素子等を追加することなく配線寄生を考慮した回路シミュレーションが可能である。また、回路シミュレーション部の回路シミュレーション結果がシステム仕様を満たしているかの判定を行う回路シミュレーション結果判定部と、回路シミュレーション結果判定部での判定結果をもとに回路設計図入力部で入力された回路設計図から回路素子情報および接続情報を抽出してネットリストを出力するネットリスト出力部と、ネットリスト出力部で出力されたネットリストをもとに回路素子および配線等の回路情報をレイアウトデータとして生成するレイアウト生成部とを備えているので、回路設計図とレイアウト間の素子情報及び接続情報における完全な互換性により効率良く半導体集積回路の設計を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態である半導体集積回路設計装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図2】この発明の実施の形態において回路設計図入力部にて入力した回路設計図である。
【図3】この発明の実施の形態において配線寄生情報を付加した回路設計図である。
【図4】この発明の実施の形態において配線寄生情報から生成した仮想等価回路図である。
【図5】この発明の実施の形態において配線寄生情報及び分割数から生成した仮想等価回路図である。
【図6】この発明の実施の形態において回路設計図から出力したネットリストの説明図である。
【図7】この発明の実施の形態においてネットリストから生成したレイアウト結果の説明図である。
【図8】従来の半導体集積回路設計装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】従来例における寄生素子シンボル追加後の回路設計図である。
【符号の説明】
S301 回路設計図入力部
S302 配線寄生情報付加部
S303 仮想等価回路生成部
S304 回路シミュレーション部
S305 回路シミュレーション結果判定部
S306 ネットリスト部
S307 レイアウト生成部
201,202 トランジスタ素子シンボル
203 抵抗素子シンボル
204,205 容量素子シンボル
401,402 MOSトランジスタ素子シンボル
403 抵抗素子シンボル
404,405 入力ポート
406 シンボル端子図形
407,408,409 ネット
501 配線寄生情報シンボル
601 配線寄生用等価抵抗シンボル
602,603 配線寄生用等価容量シンボル
701,702 配線寄生用等価抵抗シンボル
703,704,705 配線寄生用等価容量シンボル
801 ポート及び素子名
802 ネット名
901,902 MOSトランジスタ素子シンボルのレイアウト結果
903 抵抗素子シンボルのレイアウト結果
904,905 入力ポートのレイアウト結果
906,907,908 ネットのレイアウト結果

Claims (5)

  1. 半導体集積回路のシステム仕様を満たす回路設計図をCAD装置を用いて入力する第1の工程と、前記回路設計図内の配線に対し、配線寄生情報を付加する第2の工程と、前記配線寄生情報をもとに仮想の等価回路をメモリ上に生成する第3の工程と、前記仮想等価回路を用いて回路シミュレーションを実施する第4の工程と、前記回路シミュレーションの結果がシステム仕様を満たしていると判定されると前記回路設計図から回路素子情報および接続情報を抽出してネットリストを出力する第5の工程と、前記ネットリストをもとに回路素子および配線等の回路情報をレイアウトデータとして生成する第6の工程とを含む半導体集積回路設計方法。
  2. 配線寄生情報は、レイアウトに寄生する寄生抵抗、寄生容量および寄生インダクタンスの情報の少なくとも一つである請求項1記載の半導体集積回路設計方法。
  3. 第2の工程で配線寄生情報を付加する際、CAD装置に配線寄生情報が付加されたことを示すシンボルを表示する工程を含む請求項1または2記載の半導体集積回路設計方法。
  4. 第1の工程で入力された回路設計図から第2の工程で付加された配線寄生情報を抽出する工程を含み、この工程で抽出した配線寄生情報をもとに仮想の等価回路を第3の工程で生成する請求項1,2または3記載の半導体集積回路設計方法。
  5. CAD装置を用いてシステム仕様を満たす回路設計図を入力する回路設計図入力部と、前記回路設計図入力部で入力された回路設計図内の配線に対し、配線寄生情報を付加する配線寄生情報付加部と、前記回路設計図入力部および前記配線寄生情報付加部で入力された回路設計図および配線寄生情報をもとに仮想等価回路を生成する仮想等価回路生成部と、前記仮想等価回路生成部で生成された前記仮想等価回路を用いて回路シミュレーションを実施する回路シミュレーション部と、前記回路シミュレーション部の回路シミュレーション結果がシステム仕様を満たしているかの判定を行う回路シミュレーション結果判定部と、前記回路シミュレーション結果判定部での判定結果をもとに前記回路設計図入力部で入力された回路設計図から回路素子情報および接続情報を抽出してネットリストを出力するネットリスト出力部と、前記ネットリスト出力部で出力されたネットリストをもとに回路素子および配線等の回路情報をレイアウトデータとして生成するレイアウト生成部とを備えた半導体集積回路設計装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100741915B1 (ko) 2005-12-28 2007-07-24 동부일렉트로닉스 주식회사 더미 금속 채움에 대한 시간 지연 효과를 효율적으로반영할 수 있는 반도체 소자의 설계 방법
CN100367285C (zh) * 2004-09-13 2008-02-06 中国科学院微电子研究所 一种基于静态随机存储器的快速仿真器及方法
JP2008097524A (ja) * 2006-10-16 2008-04-24 Fuji Electric Holdings Co Ltd 回路シミュレータ、シミュレーション方法およびシミュレーションプログラム
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WO2022068334A1 (zh) * 2020-09-30 2022-04-07 长鑫存储技术有限公司 设计方法

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