JP2004011409A - 錠箱開口閉塞具 - Google Patents

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Abstract

【課題】扉外面に開口したシリンダ筒挿通穴から針金を挿入しての不正解錠を防止する。
【解決手段】幅が錠箱3の厚さと同程度であり、長さが錠箱の背面開口12の上下方向の寸法と同程度の閉塞板14と、この閉塞板の上端に連設され、錠箱内に挿入し得る幅の挿入片15とを有する断面L字形の薄いばね板材で、閉塞板の下端には背面開口の開口縁と係合する係合部19を形成すると共に、挿入片の先端部に錠箱の天井板を貫通して錠箱内に突出する止めビスと係合するビス孔を開口させる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、錠箱開口閉塞具(以下単に閉塞具という)に係り、特に、簡単な構造で容易に錠箱の開口を閉塞することができ、錠前の安全性を向上させることができる閉塞具に関する。
【0002】
【従来の技術】
シリンダ錠の扉への装着の態様は、例えば図1に示すように、シリンダ錠1を収納したカップ状のシリンダ筒2を、錠箱3の側板及び扉4を貫通させて扉面外に突出させ、その突出部分を化粧リング5で覆う構造である。
【0003】
ちなみに、シリンダ筒2そのものは、例えば、その開口端縁部外周面に形成された取付ブロック7、7及び錠箱3を貫通する装着杆6、6を介して錠箱3に固定される。
【0004】
一方、ある種の錠箱は、例えば図2に示すように、ストロークの長いデッドボルト8の内端面8a、或いはデッドカム9のアーム11との干渉を避けるため、錠箱の背板3aのデッドカム9付近、すなわち図2では背板3aが切り欠かれ、背面開口12が形成されている。
【0005】
それは、背面開口を形成せず、上記デッドボルト8及びアーム11との干渉を避けるため図2における左右の寸法を大きくすると、錠箱3の寸法が大きくなってしまうからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、化粧リングの可動部を持上げ、特殊な形状をした針金の先端部を、シリンダ筒挿通穴11及び扉の外面と錠箱3との間を通して、上記背面開口12から錠箱3内に挿入すると、これを引いてアーム11を回動させることによりデッドボルトが引込むので、不正解錠が不可能ではなく、したがって錠前の防犯性が失われる、という不都合がある。
【0007】
なお、この不正解錠の方法は、これを公表すると防犯上問題があるし、また、実用新案登録第3080899号に係る登録実用新案公報に記載されているので、ここではその記載を省略する。
【0008】
この発明は、上記した背面開口12を閉塞する、簡単な構造でしかも既設の錠箱にも適用できる閉塞具を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、幅が錠箱の厚さと同程度であり、長さが錠箱の背面開口の上下方向の寸法と同程度の閉塞板と、この閉塞板の上端に連設され、錠箱内に挿入し得る幅の挿入片とを有する断面L字形の薄いばね板材で、閉塞板の下端には背面開口の開口縁と係合する係合部を形成すると共に、挿入片の先端部に錠箱の天井板を貫通して錠箱内に突出する止めビスと係合するビス孔を開口させたことを特徴とする。
【0010】
【実施例】
以下、この発明の実施例を図3乃至図7を参照して説明する。
図3において符号13はこの発明の一実施例による閉塞具の全体を示し、この閉塞具13は、例えば厚さが0.3mm(粍)程度のステンレス製の薄いばね板を断面L字形に折曲げたものである。
【0011】
そして、この閉塞具13は、細長い矩形の閉塞板14と、この閉塞板14の上端に連設された挿入片15とを有しており、閉塞板14は、幅が錠箱3の厚さと同程度であり、長さが錠箱の背面開口12の上下方向の寸法と同程度に設定されている。
【0012】
そのため、この閉塞板14は、背面開口12を外側から隙間無く覆うことができる。
【0013】
一方、閉塞板14の上端に連設された挿入片15は、その幅が錠箱の厚さ方向の内法寸法より少し小さく、換言すれば、錠箱内に挿入し得るように設定され、その内端は少し下方に傾斜するように折り曲げられている。
【0014】
また、挿入片15の先端部には、錠箱3の天井板を貫通して錠箱内に突出する止めビス16(図4参照)と係合するビス孔17が開口している。
【0015】
なお、上記止めビス16は、デッドカム9の支持板18を錠箱3の天井板に固定するためのもので、この発明は、上記止めビス16を錠箱内に突出させたものに適用されるものである。
【0016】
他方、図3に示すように、閉塞板14の下端縁には背面開口12の下側の開口縁と係合する断面L字形の係合部19が一体に形成されている。そして、この係合部19は挿入片15と同方向、すなわち、図4で左側に突出している。
【0017】
そして、上記係合部19の幅は、錠箱3の内法寸法より小さく設定されており、上記挿入片15と同様に、錠箱3内に挿入できるようになっている。
【0018】
上記のように構成されたこの発明の一実施例による閉塞具は、図4に示すように、錠箱の背面側から係合部19を背面開口12の下方の開口端縁を乗り越えさせて錠箱3内に挿入した状態で開口端縁に係合させる。
【0019】
その後、挿入片15を錠箱3内に挿入し、この状態で閉塞板14の上端を錠箱3の背面方向に押込む。
【0020】
すると、挿入片15は弾性変形しつつ錠箱内に進入し、その先端に形成された折曲げ部が前記止めビス16と係合するに致りその弾性変形量を増大させるが、閉塞板14が背面開口の開口縁と当接する寸前に、挿入片の先端部に開口したビス孔17と止めビス16とが係合し、図4に示すように、挿入片15がその弾性によって錠箱の天井板内面に接合するに致る。
【0021】
図4に示す閉塞具の装着状態では、閉塞板14を左方に押動すれば、閉塞板14が背面開口12の開口端縁に衝止されて閉塞板14は動かないし、挿入片15及び止めビス16との係合、及び閉塞板の下端の係合部19と背面開口の開口端縁との係合により、閉塞板14を左方に移動させることもできない。
【0022】
すなわち、錠箱3の背面開口12は錠箱に取り外し不能に装着される閉塞具によって完全に閉塞されるので、前記したようなシリンダ筒挿通孔11(図1参照)から特殊な形状の針金を挿入することによる不正解錠を完全に防止することができる。
【0023】
図5はこの発明の変形実施例を示し、この実施例は、閉塞板14の両側端縁に細長い袖板21を夫々形成したものである。
【0024】
図5に示すものは、閉塞具13を錠箱に装着したとき、袖板21、21が外側から錠箱3を包持するように、相互の間隔を設定されているものとするが、この間隔を狭めて袖板21、21を錠箱3内に挿入できるように成形してもよい。
【0025】
図5に示す変形実施例による閉塞具は、閉塞板14の両側を折り曲げるので、閉塞板14の剛性が増大し、したがって閉塞具の強度が増すばかりでなく、挿入片15の錠箱3内への挿入時弾性変形を挿入片に集中させることができ、装着が容易になる、という別の利点が生じる。
【0026】
図6及び図7はこの発明の他の変形実施例を示し、この実施例は、閉塞板の係合部19の先端に上向きに傾斜した係合片22を一体に形成すると共に、挿入片15の先端部における折曲げ部を無くしたものである。
【0027】
上記のように構成された閉塞具は、図3及び図5に示されたものとは異なり、先ず挿入片15の先端のビス孔17を錠箱内の止めビス16に係合させた後、閉塞板14の下端部を錠箱背面方向に押動する。
【0028】
すると、上記係合片22の傾斜面が背面開口12の開口端縁に係合し、これらの間に生じる楔作用により係合片22が上方に押動される結果、係合片22が閉塞板14方向に折り曲げられると共に、閉塞板14も外側に凸になるように弾性変形する。
【0029】
その結果、係合片22及び前記係合部19が錠箱の背面開口の開口端縁を乗り越えて錠箱3内に落込み、図7に示すように、閉塞具が確りと錠箱3に装着される。
【0030】
図6及び図7に示す閉塞具が錠箱3に装着された後は、その作用は前記した通りであるから、更に詳細な説明は省略する。
【0031】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明は、断面L字形の薄いばね板材で、閉塞板とその上側に一体に連設された挿入片を有し、閉塞板の下端には背面開口の開口縁と係合する係合部を形成すると共に、挿入片の先端部に錠箱の天井板を貫通して錠箱内に突出する止めビスと係合するビス孔を開口させたので、これらを背面開口の開口端縁と止めビスとに係合させることにより閉塞具を取り外し不能に錠箱に装着して背面開口を閉塞でき、したがって不正解錠を完全に防止できる、という所期の効果を奏する。
【0032】
また、錠箱そのものには後加工をする必要が無いので、取り外し可能な錠箱に簡単な操作で装着でき、したがって既設の錠箱にもこの発明を適用できる、等種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリンダ錠の取付の一例を示す線図的断面図。
【図2】従来の錠箱の一部断面側面図。
【図3】この発明の一実施例による閉塞具の外観斜視図。
【図4】図4に示す閉塞具を装着した錠箱の一部断面側面図。
【図5】この発明の変形実施例による閉塞具の外観斜視図。
【図6】この発明の他の変形実施例による閉塞具の外観斜視図。
【図7】図6に示す閉塞具を装着した錠箱の一部断面側面図。
【符号の説明】
1 シリンダ錠
2 シリンダ筒
3 錠箱
4 扉
5 化粧リング
6 装着杆
7 取付ブロック
8 デッドボルト
9 デッドカム
10 アーム
11 シリンダ筒挿通孔
12 背面開口
13 閉塞具
14 閉塞板
15 挿入片
16 止めビス
17 ビス孔
19 係合部
21 袖板
22 係合片

Claims (1)

  1. 幅が錠箱の厚さと同程度であり、長さが錠箱の背面開口の上下方向の寸法と同程度の閉塞板と、この閉塞板の上端に連設され、錠箱内に挿入し得る幅の挿入片とを有する断面L字形の薄いばね板材で、閉塞板の下端には背面開口の開口縁と係合する係合部を形成すると共に、挿入片の先端部に錠箱の天井板を貫通して錠箱内に突出する止めビスと係合するビス孔を開口させたことを特徴とする錠箱開口閉塞具。
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