JP2004011318A - 建築構造物の免振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】地震時における強い水平加速速度と上下の振動を大幅に低減し得て、建物自体及び建物内の設備機器の被害や体感度を最小限に止め、安心感が得られる建築構造物の免振装置を提供すること。
【解決手段】建物の基礎3と建物の土台41との間にセットされて、建物に働く強い水平加速度は、基板1上に支柱4を介して固定された上部固定板6と、該固定板6に複数の振り子板吊りシャフト17により垂設された振り子構造の振り子板27の振動減衰機能により免振され、上下の振動に対しては前記各シャフト17に球面滑り軸受22と共に設けられた皿バネ等の弾性部材25により吸収される。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉄筋・木造住宅等の建築構造物の出隅と入隅及び直線部分の中間部位における基礎と前記建築構造物の土台との間に装着される免振装置であって、更に詳しくは、地震時に建物に働く振動を減らすために、建物を地面から隔離して、その中間にクツション役として装着し、建物に働く強い水平加速度を四隅の支柱の中間の吊りシャフトによって吊られている振り子板の振動減衰機能の働きによって大幅に減衰させることができるとともに、上下の振動に対しては吊りシャフトの上下の皿バネ等の弾性部材によって吸収することができる建築構造物の免振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
平成14年4月23日の中央防災会議で、マグネチュウド8級の関東地震に備え、国の対策強化地域が、東は神奈川県から西は愛知三重県までの、96市町村が増えた。又、日本木造住宅耐震補強事業者協同組合が震度6弱以上の地震に対し、木造住宅のほぼ半数が倒壊する危険があるとの耐震診断結果が発表された。
【0003】
建築基準法の改正で81年から耐震基準が強化されたが、それ以後に建った住宅でも倒壊の危険が有る建物が63%で、80年以前に建った住宅では60%が倒壊の危険が有るとの結果が発表された。
【0004】
1970年代に入って、フランス、南アフリカ、ニュージランドで積層ゴムによる免振建物が建設されたが、日本では地震に対して安全な建物は、しっかりした基礎の上にがっしりと固定された建物が頑丈な建物とされていたが、その様な建物は内部の家具、什器等が転倒し、設備機器が機能を停止してしまう。
【0005】
アメリカや日本で大地震を経験して、それから開発に着手した。しかし国内で免振建築を建築するには、日本建築センターの性能評価審査委員会の審査を受け、又、免振建築の審査資料及び設計書を作成して建設大臣の認可を取得しなければならない。
そのため、6ケ月近くの日数がかかり、免振機能を十分発揮させるための維持管理が義務付けられ、この様に財団法人日本建築センターの評価に費用がかかり、建築工事にも費用がかかるため、個人住宅に適用するためには負担が大きく、免振建築が良いと解っていてもなかなか手が出ないのが実状である。
【0006】
通常の耐震補強は、壁や筋違の増設や柱の補強などによるものが多いが、これらは折角の外観が変わってしまったり、室内の使い勝手が非常に悪くなるという問題が出ている。
【0007】
そこで、現今実用に供されている免振装置としては、免振支承に積層ゴムを使う装置として、鉄筋コンクリート製の建物の様に重量建築物である、例えばマンション、病院、オフィスビル、公共建物等に好適な積層ゴム支承方式があるが、この方式では、上下振動に対する免振効果はない。
【0008】
又、平板の上に潤滑ローラーと積層ゴムを載せ、これをコンクリート基礎と建物の梁との間に挟み込み、平板の上をローラーが移動するようになし、上下振動を積層ゴムによって吸収する滑り支承方式や、浅いスリ鉢状の台に大きいボールを載せ、その上に小さなベアリングが転がるようにし、それに空気バネをショックアブソーバーで調整するようにした転がり支承方式、更にはコンクリート基礎の中に粘性の棒鋼を固定し、その基礎の上に出ている部分の反りを利用したダンパー支承方式が知られているが、これらいずれの方式にあっても、頻繁に点検をする必要があり、又、免振部材の差損や弾性疲労及び劣化による交換等が必要になる等の問題点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、従来のように積層ゴムやボールベアリングを使用することなく、地震時における強い水平加速速度と上下の振動を大幅に低減し得て、建物自体及び建物内の設備機器の被害や体感度を最小限に止め、安心感が得られる建築構造物の免振装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的のため、請求項1に係る発明は、鉄筋・木造住宅等の建築構造物の出隅と入隅及び直線部分の中間部位における基礎と前記建築構造物の土台との間に装着される免振装置であって、基板の上方に複数の支柱を介して上部固定板が固定され、該上部固定板には、複数の略ハ字形の皿孔をそれぞれ通し、かつ上部固定板の上面に固定された上部固定台座と上部固定板の下面に摺動可能に設けられた下部摺動台座のそれぞれの孔を通して複数の振り子板吊りシャフトが垂設され、前記上部固定板を挟んで振り子板吊りシャフト上端部には、前記上部固定台座と球面接触する球面滑り軸受が設けられ、前記振り子板吊りシャフトにおける前記上部固定板の下面側には、前記下部摺動台座と球面接触する球面滑り軸受及び皿バネ等の弾性部材が設けられ、前記複数の振り子板吊りシャフトの下端部には、前記上部固定板における複数の略ハ字形の皿孔と対称形の略逆ハ字形の皿孔及び前記上下部の各台座と対称に設けられた上部摺動台座と下部固定台座のそれぞれ孔を通して振り子板が水平に支持され、該振り子板を挟んで前記振り子板吊りシャフトの下端部と振り子板の上面側には、前記下部固定台座と球面接触する球面滑り軸受と、前記上部摺動台座と球面接触する球面滑り軸受及び皿バネ等の弾性部材が設けられ、前記振り子板上の中心部位には、前記上部固定板の開口孔を通してセンター支柱が立設され、該センター支柱の上端には前記建築構造物の土台受け板が設けられ、前記基板が前記基礎上にアンカーボルト等で固着され、前記土台受け板上には前記建築構造物の土台が載置固定されてセットされ、前記建築構造物に働く強い水平加速度は、前記複数の振り子板吊りシャフトにより垂設された振り子構造の前記振り子板の振動減衰機能により免振され、上下の振動に対しては前記皿バネ等の弾性部材により吸収される構成を特徴とするものである。
【0011】
請求項2に係る発明は、前記センター支柱の上端に設けられた前記建築構造物の土台受け板は、センター支柱の上端に同軸状に連結の調整ボルトを介して設けられ、該調整ボルトの高さ調整により、前記建築構造物の土台受け板の高さ位置が調整可能となっていることを特徴とするものである。
【0012】
請求項3に係る発明は、前記振り子板を水平支持している各振り子板吊りシャフトの上下部に設けられた前記各弾性部材は、その弾発力が調整可能となっていることを特徴とするものである。
【0013】
請求項4に係る発明は、前記複数の支柱及びセンター支柱は、補強リブと一体的に設けられていることを特徴とするものである。
【0014】
請求項5に係る発明は、前記建築構造物の土台は、前記土台受け板上に載置固定されたH形鋼を介して載置固定されることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面を参照し、その作用と共に説明する。
図1は本発明に係る建築構造物の免振装置の一例での一部を断面して示す正面図、図2は一部を省略し、かつ断面して示す動作状態の正面図で、これら図において、本装置は基板、上部固定板、複数の振り子板吊りシャフト、振り子板、土台受け板等を備えている。
【0016】
基板1は、鋼板製の方形板状体であって、該基板1は全体のセット時においては、複数のアンカーボルト2をもって建築構造物の出隅等の基礎3上に載置固定されるものである。
【0017】
基板1の四隅には、4本の棒鋼の支柱4が立設されるとともに、4本の支柱4はそれぞれに溶接された複数の三角板の補強リブ5によって補強され、これら支柱4の上端には上部固定板6が水平状態をもってナット7により固着されている。
【0018】
上部固定板6は、鋼板製の方形板状体であって、中央部位に大径の開口孔8を有するとともに、四辺中央部位には、図4に示されているように、略ハ字形の皿孔9がその孔り角度を好ましくは36度として穿設されている。
【0019】
図1及び図8に示されているように、上部固定板6における各孔9の上面には、それぞれ台座嵌め込み枠金具10が溶着され、これら枠金具10内には、図9に示されている球面台座12と略ハ字形の孔13を有する上部固定台座11がそれぞれ嵌め込み固定されるとともに、上部固定板6における各孔9の下面には、図10に示されているように、略逆ハ字形の孔15と該孔15と連なる略ハ字形の孔16を一体に有する下部摺動台座14がそれぞれ摺動可能に設けられている。
【0020】
上部固定板6の孔9には、上部固定台座11の孔13と下部摺動台座14の孔15、16を通してそれぞれ振り子板吊りシャフト17が挿通され、上部固定台座11から突出したシャフト部分には球面台座12と球面接触する球面滑り軸受18、ワッシャー19が螺着されて緩み止め付きのUナット20、21により二重に締着されている。
【0021】
各振り子板吊りシャフト17における上部固定板6の下面側のシャフト部分には、下部摺動台座14と球面接触する球面滑り軸受22が挿着取り付けされるとともに、該球面滑り軸受22のつば部23と球面滑り軸受22に一部が嵌め込まれて吊りシャフト17に挿着の皿バネガイド24との間に皿バネ等の弾性部材25が弾持され、これら皿バネガイド24、弾性部材25、球面滑り軸受22、下部摺動台座14は吊りシャフト17に締着されたナット26によって一連に取り付けられ、かつナット26の締付け力により皿バネガイド24を介して弾性部材25の弾力が任意に調整できるようになっている。
【0022】
なお、上部固定台座11と球面滑り軸受18及び下部摺動台座14と球面滑り軸受22のそれぞれの接触面には高周波焼き入れが施されて密着しているので、塵や埃が入ることや錆びることがない。
【0023】
上部固定板6に垂設の4本の振り子板吊りシャフト17の下端部には、振り子板27が水平に取り付けられている。
【0024】
振り子板27は鋼板製であって、図5及び図6に示されているように、四辺の中央部分に所定の半径での円弧状の切込み部28を有するとともに、四隅部には上部固定板6における略ハ字形の皿孔9と対称形の略逆ハ字形の皿孔29を有し、更に中心部には、後述するセンター支柱の立設孔を有している。
【0025】
振り子板27の下面における各皿孔29の部位には、上述した台座嵌め込み枠金具10と上部固定台座11及び下部摺動台座14と同じ台座嵌め込み枠金具と下部固定台座及び上部摺動台座が上部固定板6における場合とそれぞれ対称の関係をもって設けられている。
【0026】
よって、これらの構成部材に、台座嵌め込み枠金具10と上部固定台座11及び下部摺動台座14とそれぞれ同一の数字を付すに止め、それらの構成説明は省略する。
【0027】
又、振り子板27を挟んで各振り子板吊りシャフト17の下端部と振り子板27の上面側には、上述した上部固定板6を挟んで各振り子板吊りシャフト17の上端部と上部固定板6の下面側に設けられた前記の球面滑り軸受18、ワッシャー19、緩み止め付きのUナット20、21と、球面滑り軸受22、該球面滑り軸受22のつば部23と皿バネガイド24との間に弾持された弾性部材25と同じ球面滑り軸受、ワッシャー、緩み止め付きのUナットと、球面滑り軸受、該球面滑り軸受のつば部と皿バネガイドとの間に弾装の皿バネ等の弾性部材、ナットが上部固定板6における場合とそれぞれ対称の関係をもって設けられている。
【0028】
よって、これらの構成部材に、球面滑り軸受18、ワッシャー19、緩み止め付きのUナット20、21、球面滑り軸受22、つば部23、皿バネガイド24、皿バネ等の弾性部材25、ナット26とそれぞれ同一の数字を付すに止め、それらの構成説明は省略する。
【0029】
振り子板27の中心部位には、1本のセンター支柱30が溶接された複数の三角板の補強リブ31により補強されて立設され、その上端部は上部固定板6の開口孔8を介してやや上方に突出し、その上端には調整ボルト32を介して建築構造物の土台受け板が設けられている。
【0030】
調整ボルト32は、図13に示されているように、上ネジ部33と下ネジ部34及び上下ネジ部33、34を挟んだ部分の両面を平坦面に切削加工して形成のスパナ掛け用部35を一体に有し、該調整ボルト32は、その下ネジ部34がナット36を介してセンター支柱30の上端ボルト孔に同軸状に螺着されるとともに、調整ボルト32の上ネジ部33には建築構造物の土台受け板37が取り付けられる。
【0031】
土台受け板37は、正方形の鋼板の四隅が隅切りされた八角形を呈し、中央部には凹陥部38とボルト孔を有し、該土台受け板37は、そのボルト孔を介して調整ボルト32の上ネジ部33に取り付けられるとともに、高さの調整済みの後、凹陥部38内においてナット39の締着によって固着される。
【0032】
土台受け板37には、H形鋼40が載置固定され、該H形鋼40上には建築構造物の土台41が載置固定される。
【0033】
又、上部固定板6の四隅上面には、上部固定板6上に出ている振り子板吊りシャフト17の頭部部分(台座嵌め込み枠金具10、上部固定台座11、球面滑り軸受18、ナット20、21を含む)を覆う防塵カバー42が設けられている。
【0034】
次に、本装置の動作について説明する。
本装置は、図1に例示されているように、鉄筋・木造住宅等の建築構造物の出隅と入隅及び直線部分の中間部位に、一定の間隔で設けられた基礎3上に載置されて、基板1と基礎3に対する複数のアンカーボルト2の打ち込みにより固定され、土台受け板37上にはH形鋼40が載置固定され、H形鋼40上には建築構造物の土台41が載置固定される。
【0035】
なお、本装置のセット時においては、強風により振り子板27が容易に横揺れしないようにするため、各振り子板吊りシャフト17の上下に設けられた各一対の皿バネ等弾性部材25の弾発力がナット26の締付けにより適度に調整されてセットされる。
【0036】
地震のない通常時においては、図1に示されているように、4本の振り子板吊りシャフト17とセンター支柱30は直立状態にあり、センター支柱30は上部固定板6の開口孔8の中心部位に位置している。
【0037】
地震発生時において、先ず図1の右方向に揺れた場合には、図2に示されているように、各振り子板吊りシャフト17の上下部は、その球面滑り軸受18、22が上部固定台座11、下部摺動台座14に球面接触しながら、かつ下部摺動台座14を上下互いに逆方向に摺動させながら皿孔9、29内を移動して、各振り子板吊りシャフト17は斜め平行状態となり、これと連動して振り子板27は想像線位置から実線位置に移動し、センター支柱30が上部固定板6の開口孔8内を移動して、土台受け板37上にH形鋼40を介して載置固定の土台41は想像線位置から実線位置(右方向)に水平移動する。
【0038】
揺れが右方向から左方向になった場合には、前記右方向の場合と逆の動きによって振り子板27、土台41は左方向に水平移動する。
【0039】
このようにして、建物に働く強い水平加速度(左右方向の揺れ)は、4本の振り子板吊りシャフト17により吊られている振り子板27の振動減衰機能によって大幅に減衰されるとともに、上下の振動は、各振り子板吊りシャフト17の上下部に設けられた皿バネ等の弾性部材25によって吸収される。
【0040】
因みに、振幅72度(左右30mm)以内の場合には、居住性体感はないが、建物の大きさや構造及び床荷重等によって振り子板吊りシャフト17等の構成部材の大きさ、長さを算定し、装置の大きさによっては振幅の寸法を変えることができる。
【0041】
【発明の効果】
しかして、本発明によれば、建築構造物の土台は、振り子構造を有する振り子板上のセンター支柱の土台受け板上に載置固定されているから、建築構造物に与える振動は常時一定に保たれて地震の揺れと同調しない。よって、建築構造物の地震荷重を大幅に低減し得て、建築構造物の地震時の安全性が向上する。
【0042】
このように建築構造物の地震時の安全性が向上するため、その派生的効果として、家具や什器等内容物の転倒や損傷が防止されて、二次被害が防止される。又、建物の耐震と安全性が高まる結果、外装や防水等の損傷が防止され、地震時の恐怖や怪我の防止に役立ち、人に安心感を与える。
【0043】
又、人命の保護のみならず、財産の保全と建築機能の確保が可能となり、地震の体感の低減による心理的不安及び不快感の除去と安全感、居住感の向上が得られる。
【0044】
又、建物に作用する地震力が軽減されるので、建築部材が小さくなり、又、耐震要素の数量も少なくなって、大きな空間を作ることが可能となる。
【0045】
又、本発明は、免振建物のみならず、既存建物の免振床として、又、美術館の展示ケース等の必要な部分のみを免振する装置として広く実施し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築構造物の免振装置の一例での一部を断面して示す正面図である。
【図2】一部を省略し、かつ断面して示す動作状態の正面図である。
【図3】上部固定板の平面図である。
【図4】図3の4−4線に沿った拡大断面図である。
【図5】振り子板の平面図である。
【図6】図5の6−6線に沿った拡大断面図である。
【図7】図1における上部固定板と振り子板吊りシャフトとの取り付け構造を示す部分拡大断面図である。
【図8】上部固定板に対する上部固定台座の取り付け構造を示す一部省略の拡大断面図である。
【図9】上部固定台座の拡大断面図である。
【図10】下部摺動台座の拡大断面図である。
【図11】球面滑り軸受の拡大断面図である。
【図12】図1における振り子板と振り子板吊りシャフトとの取り付け構造を示す部分拡大断面図である。
【図13】調整ボルトの拡大正面図である。
【符号の説明】
1  基板
3  基礎
4  支柱
6  上部固定板
8  開口孔
9  皿孔
11  上部固定台座
14  下部摺動台座
17  振り子板吊りシャフト
18  球面滑り軸受
20、21  ナット
22  球面滑り軸受
24  皿バネガイド
25  弾性部材
26  ナット
27  振り子板
29  皿孔
30  センター支柱
21  機能性塗料層
32  調整ボルト
36、39  ナット
37  土台受け板
40  H形鋼
41  土台
42  防塵カバー

Claims (5)

  1. 鉄筋・木造住宅等の建築構造物の出隅と入隅及び直線部分の中間部位における基礎と前記建築構造物の土台との間に装着される免振装置であって、
    基板の上方に複数の支柱を介して上部固定板が固定され、
    該上部固定板には、複数の略ハ字形の皿孔をそれぞれ通し、かつ上部固定板の上面に固定された上部固定台座と前記上部固定板の下面に摺動可能に設けられた下部摺動台座のそれぞれの孔を通して複数の振り子板吊りシャフトが垂設され、
    前記上部固定板を挟んで前記振り子板吊りシャフト上端部には、前記上部固定台座と球面接触する球面滑り軸受が設けられ、
    前記振り子板吊りシャフトにおける前記上部固定板の下面側には、前記下部摺動台座と球面接触する球面滑り軸受及び皿バネ等の弾性部材が設けられ、
    前記複数の振り子板吊りシャフトの下端部には、前記上部固定板における複数の略ハ字形の皿孔と対称形の略逆ハ字形の皿孔及び前記上下部の各台座と対称に設けられた上部摺動台座と下部固定台座のそれぞれの孔を通して振り子板が水平に支持され、
    該振り子板を挟んで前記振り子板吊りシャフトの下端部と振り子板の上面側には、前記下部固定台座と球面接触する球面滑り軸受と、前記上部摺動台座と球面接触する球面滑り軸受及び皿バネ等の弾性部材が設けられ、
    前記振り子板上の中心部位には、前記上部固定板の開口孔を通してセンター支柱が立設され、
    該センター支柱の上端には前記建築構造物の土台受け板が設けられ、
    前記基板が前記基礎上にアンカーボルト等で固着され、前記土台受け板上には前記建築構造物の土台が載置固定されてセットされ、
    前記建築構造物に働く強い水平加速度は、前記複数の振り子板吊りシャフトにより垂設された振り子構造の前記振り子板の振動減衰機能により免振され、上下の振動に対しては前記皿バネ等の弾性部材により吸収される構成を特徴とする建築構造物の免振装置。
  2. 前記センター支柱の上端に設けられた前記建築構造物の土台受け板は、センター支柱の上端に同軸状に連結の調整ボルトを介して設けられ、該調整ボルトの高さ調整により、前記建築構造物の土台受け板の高さ位置が調整可能となっていることを特徴とする請求項1の建築構造物の免振装置。
  3. 前記振り子板を水平支持している各振り子板吊りシャフト
    の上下部に設けられた前記各弾性部材は、その弾発力が調整可能となっていることを特徴とする請求項1の建築構造物の免振装置。
  4. 前記複数の支柱及びセンター支柱は、補強リブと一体的に設けられていることを特徴とする請求項1の建築構造物の免振装置。
  5. 前記建築構造物の土台は、前記土台受け板上に載置固定されたH形鋼を介して載置固定されることを特徴とする請求項1の建築構造物の免振装置。
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