JP2004011068A - 吸放湿性に優れた布帛及び繊維製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸湿・吸汗性に優れ、更には良好な速乾性を有する着用快適性に優れた布帛及び繊維製品を提供すること。
【解決手段】高吸放湿性架橋型アクリレート系繊維に代表される高吸放湿性合成繊維で芯部を構成された複合糸条を含んでなり、且つ吸湿量差(ΔW)が1.0%以上、発汗時の衣服内気候が70%RH以下、滴下法による吸水速度が1秒以下の用件をを満足する吸放湿性に優れた布帛。及び前記の吸放湿性に優れた布帛を少なくとも一部に用いてなる繊維製品。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は着用快適性に優れた吸放湿性布帛及び繊維製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、衣服及びその他衣料、作業着用途には綿やレーヨン、酢酸セルロースなどセルロース系繊維が多用されている。該セルロース系繊維は優れた吸湿、吸汗性能を有し着用快適性に優れたものであるが、強度面やW&W性、染色堅牢度などの性能面は消費者の十分なケアが必要であり、かつ保水性が良好であるために乾き難いなど、様々な消費者クレームが挙げられる現状にある。また、ポリエステルやポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリオレフィンなど合成繊維は天然繊維と比較し強度面やW&W性、染色堅牢性に優れたものであるが、合繊特有のぬめり感の強い風合いであり吸湿・吸汗性に乏しく蒸れ感、べとつき感を感じるものであった。
【0003】
上記合成繊維、とりわけポリエステルは価格的に安価であり優れた形態安定性、速乾性を有する素材であるが、ポリエステル100%からなる商品群は消費低迷、製品価格破壊の影響を受け、残念ながら消費者の購買意欲を掻き立てるものには成り得ていない。ポリエステル表面親水化によって吸湿・吸汗性を付与したもの等、ポリエステルの表面改質素材も多数上市、提案されているが消費者からは一部スポーツ衣料用途や作業着用途等を除いてまだまだ認識されていない現状にあり、綿など天然繊維や再生繊維、半合成繊維との交編織、交撚、混繊、混紡等を施した布帛構造物が上市、提案されている。
【0004】
布帛構造物全体に対する繊維重量に関して天然繊維や再生繊維、半合成繊維の重量が大きくなると風合いや吸湿・吸汗性は良好なものとなるが、布帛の引裂強度や染色堅牢度、W&W性等の消費性能面で問題が生じ易く、強度やその他取扱い性能を向上させる為には合成繊維を一定割合以上複合させねばならない。更には速乾性を向上させて従来素材とは相反する性能を与えるためにも疎水性合成繊維、特にポリエステル繊維などを混繊、混紡、合撚、交編織することが望ましいが、以下のような課題が生じる。
【0005】
ポリエステル繊維など疎水性合成繊維を主体とする組み合せにすると強度面では好適なものに仕上がるが、蒸れ感を感じさせるものになるため親水性合成繊維、取り分け高吸放湿性を有するアクリレート系合成繊維等を適当量組み合せた商品も上市されてきている。しかしながら該アクリレート系繊維は染色性に乏しく布帛表面が白茶けた感じに仕上り、同色性が得られ難いため用途が制約されてしまうという問題を抱えていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の如き従来の問題を解消し、吸湿・吸汗性に優れ、更には良好な速乾性を有する着用快適性に優れた布帛及び繊維製品を提供することを課題とするものである。より詳細には高吸放湿性アクリレート系繊維を効果的に糸条の芯部を形成させるように複合した糸条を用いることによって布帛表面品位を向上させつつ、衣服内気候その他着用快適性に優れた布帛及び繊維製品を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は以下の構成からなる。
1.高吸放湿性合成繊維を少なくとも一部に含んでなり、且つ下記の▲1▼〜▲3▼の要件を満足することを特徴とする吸放湿性に優れた布帛。
▲1▼20℃、65%RH環境と30℃、90%RH環境下の吸湿量差(ΔW)が1.0%以上
▲2▼発汗時の衣服内湿度が70%RH以下
▲3▼滴下法による吸水速度が1秒以下
2.高吸放湿性合成繊維が架橋型アクリレート系繊維であることを特徴とする上記第1に記載の吸放湿性に優れた布帛。
3.高吸放湿性合成繊維、ポリエステル繊維及び親水性繊維を含んで構成される布帛であって、該高吸放湿性合成繊維、該ポリエステル繊維が布帛重量のうち、それぞれ3重量%以上20重量%以下、45重量%以上85重量%以下を占めてなることを特徴とする上記第1又は第2に記載の吸放湿性に優れた布帛。
4.生地目付が100〜350g/m、フラジール法による通気度が1.5cc/cm・sec.以上である上記第1〜第3のいずれかに記載の吸放湿性に優れた布帛。
5.親水性繊維が獣毛、綿、レーヨン、セルロースアセテート、ポリノジック、ポリアミド、プロミックスの各繊維から選択される少なくとも1種類の繊維であり、前記親水性繊維を含んで構成された複合紡績糸の単糸、若しくは長短複合紡績糸の単糸が下記式▲4▼で示される撚係数K1で加撚されており、単糸、双糸、三子撚の何れか、若しくは組み合せで製織編されてなることを特徴とする上記第3又は第4に記載の吸放湿性に優れた布帛。
▲4▼2.5≦K1≦6.0
但し、K1=T1/√Nであり、T1は撚数(回/吋)、Nは英式綿番手を示す。
6.親水性繊維がレーヨン、セルロースアセテート、ポリアミド、プロミックスから選択される少なくとも1種類である長短複合カバリング糸を用いて製織編されてなり、該長短複合カバリング糸を構成する最外層に位置する糸が下記式▲5▼で示される撚係数K2を有することを特徴とする上記第3又は第4に記載の吸放湿性に優れた布帛。
▲5▼撚係数K2;3500≦K2≦25000
但し、K2=T2×(D×0.90)1/2であり、T2は撚数(回/m)、Dは長短複合カバリング糸の総繊度(デシテックス)を示す。
7.上記第1〜第6のいずれかに記載の吸放湿性に優れた布帛を少なくとも一部に用いてなることを特徴とする繊維製品。
【0008】
以下、本発明を詳述する。
本発明の吸放湿性に優れた布帛は、高吸放湿性合成繊維を少なくとも一部に含んでなり、20℃、65%RH環境と30℃、90%RH環境下の吸湿量差(ΔW)は1.0%以上であることが好ましい。より好ましくは2.0%以上、更に好ましくは2.5%以上である。該吸湿量差(ΔW)が1.0%未満では吸湿性に乏しく、発汗に伴う水蒸気を衣服外に逃がすことが出来ないため、蒸れ感を感じるものになってしまい、着用快適性を満足させづらくなるため好ましくない。
【0009】
本発明の吸放湿性に優れた布帛の発汗時の衣服内湿度は70%RH以下であることが好ましく、より好ましくは65%以下である。該衣服内湿度が70%RHを超えると高湿度環境では蒸れ感、不快感を感じるものになってしまうため好ましくない。通常、発汗時には多量の水蒸気成分を衣服と肌の間の空間に排出するが、該衣服内湿度を70%RH以下に保つことによって着用時の不快感を伴わない布帛とすることが可能となる。
【0010】
また本発明の吸放湿性に優れた布帛の滴下法による吸水速度は1秒以下であることが好ましい。吸水速度が1秒を超える長い時間を要するものとなれば、汗腺から排出された液状汗を瞬時に吸収することが出来ず、長時間肌面に残存し不快感を伴うものになってしまう他、水分が生地に拡散する拡散速度も小さいものになってしまうため、生地の乾燥速度が小さくなり好ましくないのである。
【0011】
本発明の吸放湿性に優れた布帛の少なくとも一部に含有される高吸放湿性合成繊維は、高吸放湿性架橋型アクリレート系繊維であることが好ましい。該高吸放湿性架橋型アクリレート系繊維の布帛全体に対する含有量(重量分率)については3重量%以上20重量%以下であることが好ましく、より好ましくは5重量%以上15重量%以下である。該高吸放湿性架橋型アクリレート系繊維の重量分率が3重量%未満であれば、高い吸放湿性能を付与することが困難で、着用時の蒸れ感を感じるものとなってしまうため好ましくない。また、20重量%を超過すると該高吸放湿性架橋型アクリレート系繊維の染色性が乏しいため、黒や紺など濃色系色目では布帛の同色性が得にくく、白茶けた表面感となり、しかも強度の必ずしも十分でない該繊維を多用することにより、引裂強度その他強度面で実用に供するものにはなり難いため好ましくない。
【0012】
また、本発明の布帛を構成する糸条はポリエステル繊維を45重量%以上85重量%以下含有していることが好ましく、より好ましくは50重量%以上75重量%以下である。該ポリエステル繊維はステープルファイバー(短繊維)であってもフィラメント(長繊維)であってもよく、双方が含まれていても構わない。また、フィラメントの場合は仮撚加工糸など微細捲縮を有する糸条やシックアンドシン糸等であってもよい。更には、該ポリエステル繊維の熱収縮率についても一定のもの以外に収縮特性が異なる二種以上の繊維を組み合せて使用することも出来る。特に、熱伸長特性を有するポリエステルと熱収縮特性を有するポリエステルを組み合わせることによって膨らみ感に優れ、尚且つ架橋型アクリレート系繊維の被覆性を向上させた糸条とすることが可能となり好ましい。ポリエステル繊維含有量が45重量%未満の範囲ではW&W性や寸法安定性、強度的に優れた商品に仕上げることが出来にくく、85重量%を超過する範囲ではポリエステル繊維特有のヌメリ感を伴うものになる他、布帛の吸放湿性能が低いものに留まり、高吸放湿性、W&W性、強度的に優れた商品にはしづらいため好ましくない。
【0013】
また、該ポリエステル繊維、架橋型アクリレート系繊維以外の構成繊維として、獣毛、綿、ビスコースレーヨン、銅アンモニアレーヨン、ポリノジック、セルロースアセテート、ポリアミド、プロミックス等の繊維からなるステープルファイバー、フィラメントを使用することも好ましい。勿論二種類以上の組み合せも包括される。
【0014】
本発明の吸放湿性に優れた布帛のフラジール法による通気度は1.5cc/cm・sec.以上であることが好ましい。勿論、通気度が1.5cc/cm・sec.未満の値であっても吸放湿性繊維のベンチレーション機能により汗の水蒸気を衣服外に放出することが可能であるが、通気度が高い方がより換気効率が向上する。発汗時の着用快適性も考慮すると該通気度は1.5cc/cm・sec.以上、より好ましくは3.0cc/cm・sec.以上である。
【0015】
本発明の吸放湿性に優れた布帛が紡績糸及び/又は長短複合紡績糸を用いて製織編されている場合には、該紡績糸の単糸や長短複合紡績糸の単糸はT1を撚数(回/吋)、Nを英式綿番手とする時、T1/√Nで定義される撚係数K1が2.5以上、6.0以下で加撚されており、単糸、双糸、三子撚の何れか、若しくは組み合せで製織編されていることが望ましい。長短複合紡績糸を用いる場合には、長繊維が芯部を構成する一部に使用されていてもよいし、鞘部の一部又は全部に使用し、短繊維の素抜けを防止させる効果を狙うことも出来る。
【0016】
紡績糸は単糸のみならず、双糸或いは三子撚であってもよく、それらの組み合せで製織編されていてもよい。双子及び三子撚にする場合はK1で示した単糸の撚糸を施した後、該加撚された単糸を引き揃え、該撚糸方向の逆方向にK1より甘い撚りを掛けて使用することが望ましい。単糸の撚係数K1が2.5未満の場合には、紡績糸や長短複合紡績糸の構成繊維の素抜けやピリングが発生しやすくなる他、布帛の引裂強度も十分なものにはならないため好ましくない。また、染色性の悪い高吸放湿性架橋型アクリレート系繊維の被覆性が不満足なものとなり、外観品位も損なわれ易いため好ましくない。また撚係数K1が6.0を超える範囲ではドレープ性のない硬い風合いのものとなってしまい好ましくない。
【0017】
本発明の布帛の生地目付としては100〜350g/mの範囲であることが好ましく、より好ましくは100〜250g/mの範囲が一般衣料用途として好適に使用される。該生地目付が350g/mを超過する厚地(重衣料)では吸放湿性に乏しくなる他、ドレープ性の欠如、肩こりなど血行不良の要因ともなり好ましくない。また100g/m未満の薄地では使用する糸条の繊度を小さく抑える必要がありコスト的に好ましくない。繊度を小さくするかわりに織編物の糸密度を粗くすることも可能であるがスリップや縫目滑脱の低下を誘発し好ましいものではない。
【0018】
本発明の布帛がカバリング糸の形態である長短複合糸条を用いて製織編されている場合、該カバリング糸の最外層を形成する糸の撚係数K2(=T2×(D×0.90)1/2)が3500以上、25000以下であることが好ましい(但し、T2は最外層を形成する糸の撚数(回/m)、Dは長短複合カバリング糸の総繊度(デシテックス)を示す。)撚係数K2が3500未満の場合、布帛は偏平な膨らみ感を感じないものに仕上がってしまうこと、ピリングが生じやすく消費性能的に満足なものにはならないことの他、高吸放湿性アクリレート系繊維の被覆性が悪く、染色生地は白茶けた外観を有するものになってしまうことから好ましくない。また、撚係数K2が25000を超過する超強撚の範囲では布帛のざらつき感のある粗硬な風合いとなってしまうため好ましくない。
【0019】
本発明の吸放湿性に優れた布帛は織編物で構成され、組織や製織編機構は特に限定されるものではない。用途に応じてパイル組織やその他二重組織とし、肌側への接触面積を大きくし吸放湿性を向上させることや嵩高性向上により含気量を大きくし、保温性、外気遮温性を保持することも好適である。製織編に使用する織機、編機についても特に限定されるものではなく公知技術で実施することが出来る。また針布、サンディング等の方法を用いて表面及び/又は肌面を起毛することも好ましく行うことができる。
【0020】
製織編された布帛は染色を施されるが、浸染、捺染以外に糸染め、チーズ染めによってマルチカラーミックス効果を付与することも出来る。浸染、捺染ともポリエステル繊維、その他天然繊維などを染色するため、多種染料使いによる多浴染めも好適に採用することが出来る。染色時は特に分散染料など余分な染料を排除するために十分な還元洗浄、湯洗いを実施することが染色堅牢度的に有効である。また綿やポリアミドなどを染色する場合には必要に応じてフィックス剤を処方することが染色堅牢度的に好ましいといえる。
【0021】
本発明において好ましく使用できる高吸放湿性架橋型アクリレート系繊維は吸放湿性に優れるものの、染色性に乏しいため、該高吸放湿性架橋型アクリレート系繊維がステープル、フィラメントの何れの形態であっても糸条の芯部を形成させることが望ましい。該架橋型アクリレート系繊維を積極的に芯部に導入する方法としては精紡交撚法やコアヤーン法の他、コンベンショナルなカバリング法等が挙げられる。何れの場合も該高吸放湿性架橋型アクリレート系繊維が芯部を形成するようにスライバーやローバー、フィラメント等の供給率、組み合せ、導入糸道を適宜調整することが望ましく、特にカバリングの場合はダブルカバリングとし、上撚方向と下撚方向を逆方向に設定すると残留トルクを小さくすることが出来る。
【0022】
本発明の布帛を構成する繊維糸条に好適に含めて使用できる架橋型アクリレート系吸放湿発熱繊維について述べる。出発原料としてアクリロニトリルを40重量%以上、好ましくは50重量%以上含有するポリアクリロニトリルが好ましく、構成単位はアクリロニトリル単量体、若しくはアクリロニトリル単量体と他の単量体との共重合物の何れであってもよい。アクリロニトリル単量体以外の他の単量体としては例えばハロゲン化ビニル、ハロゲン化ビニリデン、アクリル酸エステル、メタリルスルホン酸、パラスチレンスルホン酸などのスルホン酸含有単量体およびその塩、メタアクリル酸、イタコン酸などのカルボン酸含有単量体およびその塩、アクリルイミド、スチレン、酢酸ビニルなどの単量体が例示されるが、アクリロニトリルと共重合可能な単量体であれば特に限定されるものではない。
【0023】
上記のアクリル系繊維に水加ヒドラジン、硫酸ヒドラジン、塩酸ヒドラジン、臭素酸ヒドラジン、ヒドラジンカーボネート等のヒドラジン化合物やエチレンジアミン、硫酸グアニジン、塩酸グアニジン、燐酸グアニジン、メラミンその他アミン基を複数個有する化合物を用いて分子間、分子内架橋を行う。この架橋反応はヒドラジン化合物が加水分解反応により架橋されずに残存した状態の二トリル基を実質的に消失させるとともに1.0〜4.5meq/gの塩型カルボキシル基と残部にアミド基を導入する方法であり、具体的にはアルカリ金属の水酸化物などの塩基性水溶液や硝酸、硫酸、塩酸などの強酸水溶液を含浸させるか、その水溶液中に原料繊維(アクリル系繊維)を浸漬した状態で加熱処理する方法、或いは上記架橋剤の導入と同時に加水分解を起こさせる方法によって架橋型アクリレート系繊維を得ることが例示される。
【0024】
上記架橋構造の定量法としては、ヒドラジン系化合物を架橋剤として導入した後の架橋型アクリレート系繊維の窒素含有量と原料繊維であるアクリル系繊維の窒素含有量との差、すなわちヒドラジン系化合物導入による窒素含有量増加を評価することが好ましい。ヒドラジン系化合物による架橋構造導入については高吸放湿性を付与するために該窒素含有量増加を1.0〜10.0重量%に調整することが望ましく、ヒドラジン系化合物濃度を5〜60重量%とし処理温度50〜120℃で処理する方法等が好適に用いられる。該窒素含有量増加が1.0重量%未満であれば架橋型アクリレート系繊維に対する架橋構造導入が少なすぎるため、強度的に満足し得るものになりにくいため好ましくない。また該窒素含有量増加が10.0重量%を超過する範囲では高い吸放湿性能を付与することが出来づらく好ましくない。
【0025】
繊維の断面形状に関しては特に限定を加えるものではなく、公知の断面の組み合せで用途や目的に応じて適宜選択することが出来る。特に吸水・吸汗性能を向上させる為に糸条長手方向にスリット(溝)を有する断面や異型度の大きい断面(マルチローバル断面を含む)等を採用すると、繊維表面の濡れ性が向上し、より好ましい。本発明布帛を構成する糸条繊度も特に限定されるものではないが、一般衣料用途を考慮すると大略50〜500デシテックス(英式綿番手で12〜120番)程度の範囲が好適に採用される。勿論、単繊維繊度についても特に限定を加えるものではない。
【0026】
次に、本発明の繊維製品について述べる。本発明の繊維製品は、本発明の吸放湿性に優れた布帛を少なくとも一部に用いてなることが必要である。本発明の繊維製品は吸湿、吸汗性に優れ、良好な速乾性を有する着用時に快適なものである。繊維製品は紳士用、婦人用のインナーやアウターの衣服、帽子、手袋、ソックスなどであり、特にスカート、パンツ、スラックス、ジャケットなどを代表例として挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
【0027】
【実施例】
以下、実施例により本発明を詳細に説明する。尚、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。また本文中及び実施例中の特性値は以下の測定方法に基づき導き出されるものである。
(吸湿量:H)
下記関係式に従い、吸湿率Hを算出した。
H={(H1−H0)/H0}×100(%)
ここでH0は絶乾重量であり、サンプルを120℃で3時間乾燥した後の重量である。またH1は吸湿重量であり上記乾燥後に所定の温湿度雰囲気下に6時間以上放置して調湿した後の重量である。温湿度雰囲気としては衣服内気候に相当する30℃、90%RHと外気に相当する20℃、65%RHの2種類に設定した。
【0028】
(吸湿量差:ΔW)
20℃、65%RH環境下と30℃、90%RH環境下での吸湿量の差であり下記関係式に従い算出される。尚、実験回数5回の平均値を以ってその測定値とするものである。
ΔW=(30℃、90%RH環境に24時間放置したときの吸湿量)
−(20℃、65%RH環境に24時間放置したときの吸湿量)(%)
【0029】
(吸水性)
JIS  L‐1096 6‐26‐1  A法(滴下法)に準じて測定した。
【0030】
(衣服内温湿度)
衣服内温湿度は特開平10−332683号公報に記載された衣服内気候シミュレーション装置を用いて計測した。尚、衣服内気候シミュレーション装置の概要及び計測条件は以下の通りである。
【0031】
発汗孔を有する基体及び産熱体からなる産熱発汗機構、発汗孔に水を供給するための送水機構、産熱体の温度を制御する産熱制御機構、温湿度センサーから構成される。基体は黄銅製で面積120cm、発汗孔が6個付与されており、面状ヒーターよりなる産熱体により一定温度に制御される。送水機構にはチューブポンプを用いて一定水量を基体の発汗孔に送り出す。基体表面に厚み0.1mm〜0.6mmのポリエステルマルチフィラメント織物からなる模擬皮膚を貼り付けることによって発汗孔から吐出された水が基体表面全体に広がり、発汗状態を作り出す。
【0032】
本基体の周囲には高さ1cmの外枠が設けられており、試料(布帛)を基体より1cm離れた高さにセットすることができる。温湿センサーは基体と試料(布帛)の間の空間に設置され、基体が発汗状態の時の「基体と試料と外枠で囲まれた空間」の温湿度を測定し、衣服内温湿度とした。測定条件は20℃、65%RHの環境下にて基体温度37℃、発汗量245g/m・hrで発汗時間を3分として実施した。
【0033】
(通気度)
JIS  L−1096  A法(フラジール法)に準じ、試験片を通過する空気量(cc/cm・sec.)を求めた。(少数点以下1桁まで)
実験回数5回の平均値を以ってその測定値とした。尚、測定は20±2℃、65±2%RHの恒温恒湿度環境で実施した。
【0034】
(実施例1)
高吸放湿性架橋型アクリレート系繊維(東洋紡績製 N−38)38mmカットステープルと東洋紡績製ポリエステル2.2dtex38mmカットステープルを混合しアクリレート系繊維とポリエステル繊維の重量比率が40:60のロービング(粗糸)を作成し、英式綿番手で60番の混紡糸(Y)を得た。また綿と東洋紡績製ポリエステル0.8dtex38mmカットステープルを混合したロービング(粗糸)を作成し、図1に記載のZ1、Z2の双方に使用し精紡交撚し英式綿番手で30番の複合紡績糸を得た。
【0035】
仕上がった複合紡績糸の重量分率(混紡率)は架橋型アクリレート系繊維:ポリエステル繊維:綿がそれぞれ10:60:30、撚糸回数はZ撚19回/吋(K=3.47)、光学顕微鏡を用いて断面形態を観察するとアクリレート系繊維が芯部を構成し、ポリエステル繊維と綿が周囲をラッピングしている様子が観察された。
【0036】
得られた複合紡績糸を2本引き揃え、S撚方向に2回/吋の上撚を掛けて双糸とし、該複合紡績糸双糸を経糸、緯糸の双方に使用し織上密度が経51本/吋、緯50本/吋の平織(トロピカル規格)に製織した。製織された生機を公知の精練リラックス、プレセットを施した後、分散染料と反応染料を使用しポリエステルと綿を染色した。綿の染色堅牢度を向上させるためフィックス剤を処方しファイナルセットを施して仕上げた。織物の仕上げ密度は経58本/吋、緯56本/吋であった。表1に特性値を示す。仕上がった織物を用いて婦人物パンツを縫製した。適度な膨らみ感を有し吸放湿性に優れ、蒸れ感を生じさせない婦人物パンツに仕上がった。
【0037】
(実施例2)
高吸放湿性架橋型アクリレート系繊維(東洋紡績製 N−38)38mmカットステープルと東洋紡績製ポリエステル1.1dtex38mmカットステープルを混合し架橋型アクリレート系繊維とポリエステル繊維の重量比率が40:60のロービング(粗糸)を作成し、英式綿番手で80番の混紡糸(Y)を得た。また綿と東洋紡績製ポリエステル0.6dtex38mmカットステープルを混合したロービング(粗糸)を作成し、図2に記載のZ1、Z2の双方に使用し精紡交撚し英式綿番手で40番の複合紡績糸を得た。
【0038】
仕上がった複合紡績糸の重量分率(混紡率)は架橋型アクリレート系繊維:ポリエステル繊維:綿がそれぞれ10:60:30、撚糸回数はZ撚21回/吋(3.32)、光学顕微鏡を用いて断面形態を観察するとアクリレート系繊維が芯部を構成し、ポリエステル繊維と綿が周囲をラッピングしている様子が観察された。
【0039】
得られた複合紡績糸を2本引き揃え、S撚方向に2回/吋の上撚を掛けて双糸とし、該複合紡績糸双糸を経糸、緯糸の双方に使用し織上密度が経54本/吋、緯53本/吋の平織(トロピカル規格)に製織した。製織された生機を公知の精練リラックス、プレセットを施した後、分散染料と反応染料を使用しポリエステルと綿を染色した。綿の染色堅牢度を向上させるためフィックス剤を処方しファイナルセットを施して仕上げた。織物の仕上げ密度は経61本/吋、緯59本/吋であった。表1に特性値を示す。仕上がった織物を用いてスカートを縫製した。適度な膨らみ感を有し吸放湿性に優れ、蒸れ感を生じさせない好適な製品に仕上がった。
【0040】
(実施例3)
高吸放湿性架橋型アクリレート系繊維(東洋紡績製 N−38)38mmカットステープルと綿を混合しアクリレート系繊維と綿繊維の重量比率が50:50のロービング(粗糸)を作成し、英式綿番手で60番の混紡糸(Y)を得た。また熱伸長糸と熱収縮糸との混繊糸であるポリエステル異収縮混繊糸66デシテックス36フィラメントの甘撚糸(450回/m)を図4記載の装置のZ4にS撚、Z5にZ撚を装着して撚糸し、最外総糸撚数が600回/m、総繊度240デシテックス相当の撚糸条(カバリング糸)を得た。
【0041】
仕上がったカバリング糸の重量分率(混紡率)は架橋型アクリレート系繊維:ポリエステル繊維:綿がそれぞれ18:64:18であり、光学顕微鏡を用いて断面形態を観察すると架橋型アクリレート系繊維が芯部を構成し、ポリエステル繊維と綿が周囲をラッピングしている様子が観察された。
【0042】
得られたカバリングを経糸、緯糸の双方に使用し織上密度が経56本/吋、緯55本/吋の平織(トロピカル規格)に製織した。製織された生機を公知の精練リラックス、プレセットを施した後、分散染料と反応染料を使用しポリエステルと綿を染色した。綿の染色堅牢度を向上させるためフィックス剤を処方しファイナルセットを施して仕上げた。織物の仕上げ密度は経65本/吋、緯62本/吋であった。表1に特性値を示す。仕上がった織物を用いて婦人物パンツを縫製した。ソフトな触感、適度な膨らみ感を有し吸放湿性に優れ、蒸れ感を生じさせない好適な製品に仕上がった。
【0043】
(比較例1)
高吸放湿性架橋型アクリレート系繊維(東洋紡績製 N−38)38mmカットステープルと東洋紡績製ポリエステル1.1dtex38mmカットステープルを混合し架橋型アクリレート系繊維とポリエステル繊維の重量比率が5:95のロービング(粗糸)を作成し、英式綿番手で80番の混紡糸(Y)を得た。また綿と東洋紡績製ポリエステル0.6dtex38mmカットステープルを混合したロービング(粗糸)を作成し、図2に記載のZ1、Z2の双方に使用し精紡交撚し英式綿番手で40番の複合紡績糸を得た。
【0044】
仕上がった複合紡績糸の重量分率(混紡率)は架橋型アクリレート系繊維:ポリエステル繊維:綿がそれぞれ2.5:80:17.5、撚糸回数はZ撚21回/吋(3.32)、光学顕微鏡を用いて断面形態を観察するとアクリレート系繊維が芯部を構成し、ポリエステル繊維と綿が周囲をラッピングしている様子が観察された。
【0045】
上記複合紡績糸を使用した他は実施例2同様の方法で染色加工布を得た。表1に特性値を示す。仕上がった織物は適度な膨らみ感を有し吸汗・吸湿性に富む素材となったが、発汗後の水分保持が高く水分を放出しないため発汗後はべとつき感を感じるものとなった。
【0046】
(比較例2)
高吸放湿性架橋型アクリレート系繊維(東洋紡績製 N−38)38mmカットステープルと東洋紡績製ポリエステル1.1dtex38mmカットステープルを混合し架橋型アクリレート系繊維とポリエステル繊維の重量比率が20:80のロービング(粗糸)を作成し、英式綿番手で80番の混紡糸(Y)を得た。また綿と東洋紡績製ポリエステル0.6dtex38mmカットステープルを混合したロービング(粗糸)を作成し、図2に記載のZ1、Z2の双方に使用し精紡交撚し英式綿番手で40番の複合紡績糸を得た。
【0047】
仕上がった複合紡績糸の重量分率(混紡率)はアクリレート系繊維:ポリエステル繊維:綿がそれぞれ5:90:5、撚糸回数はZ撚21回/吋(3.32)、光学顕微鏡を用いて断面形態を観察すると架橋型アクリレート系繊維が芯部を構成し、ポリエステル繊維と綿が周囲をラッピングしている様子が観察された。
【0048】
上記複合紡績糸を使用した他は実施例2同様の方法で染色加工布を得た。表1に特性値を示す。仕上がった織物は適度な膨らみ感を有するが吸汗・吸湿性に乏しく着用時には蒸れ感、べとつき感を感じるものに仕上がり、本発明の目的とする着用快適性を与えることが出来なかった。
【0049】
(比較例3)
高吸放湿性架橋型アクリレート系繊維(東洋紡績製 N−38)38mmカットステープルと東洋紡績製ポリエステル1.1dtex38mmカットステープルを混合しアクリレート系繊維とポリエステル繊維の重量比率が65:35のロービング(粗糸)を作成し、英式綿番手で80番の混紡糸(Y)を得た。また綿と東洋紡績製ポリエステル0.6dtex38mmカットステープルを混合したロービング(粗糸)を作成し、図2に記載のZ1、Z2の双方に使用し精紡交撚し英式綿番手で40番の複合紡績糸を得た。
【0050】
仕上がった複合紡績糸の重量分率(混紡率)は架橋型アクリレート系繊維:ポリエステル繊維:綿がそれぞれ40:40:20、撚糸回数はZ撚21回/吋(3.32)、光学顕微鏡を用いて断面形態を観察するとアクリレート系繊維が主に芯部を構成しているが一部のアクリレート系繊維が糸条表面に露出しておりポリエステル繊維と綿が周囲を完全にラッピングしている状態にはなっていなかった。
【0051】
上記複合紡績糸を使用した他は実施例2同様の方法で染色加工布を得た。表1に特性値を示す。仕上がった織物は架橋型アクリレート系繊維が織物表面に露出しており吸汗・吸湿機能は良好なものの、織物の引裂強度が低く留まり消費性能的に好ましいものにはなっていない他、白茶けた外観を呈するものとなっており品位的に好ましいものではなかった。
【0052】
【表1】
Figure 2004011068
【0053】
【発明の効果】
上述の如く本発明の布帛及び繊維製品は吸湿・吸汗性に優れ、更には良好な速乾性を有する快適な着用感を有するものである。また、高吸放湿性架橋型アクリレート系繊維を使用した場合に、効果的に糸条の芯部を形成させるように複合したので、布帛の表面品位を損ねることなく、高吸放湿性能を有する新規布帛及び繊維製品を得ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】精紡交撚方法の一例を示す模式図である。
【図2】精紡交撚方法の他の一例を示す模式図である。
【図3】精紡交撚方法の他の一例を示す模式図である。
【図4】カバリング方法の一例を示す模式図である。
【図5】カバリング方法の他の一例を示す模式図である。
【図6】実施例1〜3の衣服内湿度変化を示すチャートである。
【図7】比較例1〜3の衣服内湿度変化を示すチャートである。
【符号の説明】
A、A’…バックローラー
B、B’…ミドルローラー
C、C’…フロントローラー
D…糸条Yのフィードローラー
E…糸条収束ガイド
F…糸条Y’のフィードローラー
S1、S2…中空スピンドル
W…ワインダー(巻取装置)
Y、Y’…高吸放湿合成繊維の混紡糸又は高吸放湿合成繊維フィラメント
Z1、Z2…ポリエステルステープル、綿、レーヨン等の粗糸(ローバー)
Z4、Z5…ポリエステル、綿、レーヨン等の紡績糸若しくはフィラメント
Z3…複合糸条

Claims (7)

  1. 高吸放湿性合成繊維を少なくとも一部に含んでなり、且つ下記の▲1▼〜▲3▼の要件を満足することを特徴とする吸放湿性に優れた布帛。
    ▲1▼20℃、65%RH環境と30℃、90%RH環境下の吸湿量差(ΔW)が1.0%以上
    ▲2▼発汗時の衣服内湿度が70%RH以下
    ▲3▼滴下法による吸水速度が1秒以下
  2. 高吸放湿性合成繊維が架橋型アクリレート系繊維であることを特徴とする請求項1に記載の吸放湿性に優れた布帛。
  3. 高吸放湿性合成繊維、ポリエステル繊維及び親水性繊維を含んで構成される布帛であって、該高吸放湿性合成繊維、該ポリエステル繊維が布帛重量のうち、それぞれ3重量%以上20重量%以下、45重量%以上85重量%以下を占めてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の吸放湿性に優れた布帛。
  4. 生地目付が100〜350g/m、フラジール法による通気度が1.5cc/cm・sec.以上である請求項1〜3のいずれかに記載の吸放湿性に優れた布帛。
  5. 親水性繊維が獣毛、綿、レーヨン、セルロースアセテート、ポリノジック、ポリアミド、プロミックスの各繊維から選択される少なくとも1種類の繊維であり、前記親水性繊維を含んで構成された複合紡績糸の単糸、若しくは長短複合紡績糸の単糸が下記式▲4▼で示される撚係数K1で加撚されており、単糸、双糸、三子撚の何れか、若しくは組み合せで製織編されてなることを特徴とする請求項3又は4に記載の吸放湿性に優れた布帛。
    ▲4▼2.5≦K1≦6.0
    但し、K1=T1/√Nであり、T1は撚数(回/吋)、Nは英式綿番手を示す。
  6. 親水性繊維がレーヨン、セルロースアセテート、ポリアミド、プロミックスから選択される少なくとも1種類である長短複合カバリング糸を用いて製織編されてなり、該長短複合カバリング糸を構成する最外層に位置する糸が下記式▲5▼で示される撚係数K2を有することを特徴とする請求項3又は4に記載の吸放湿性に優れた布帛。
    ▲5▼撚係数K2;3500≦K2≦25000
    但し、K2=T2×(D×0.90)1/2であり、T2は撚数(回/m)、Dは長短複合カバリング糸の総繊度(デシテックス)を示す。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の吸放湿性に優れた布帛を少なくとも一部に用いてなることを特徴とする繊維製品。
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CN103628222A (zh) * 2013-12-10 2014-03-12 苏州联优织造有限公司 一种纯溶剂纺纤维素纤维大提花织物
CN105421016A (zh) * 2014-09-22 2016-03-23 三六一度(中国)有限公司 一种吸湿排汗面料的制作方法
CN108914295A (zh) * 2018-08-03 2018-11-30 上海纺织(集团)大丰纺织有限公司 一种莫代尔纤维、精梳棉、柞蚕丝混纺纱线及其纺纱工艺

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