JP2004002487A

JP2004002487A - Resin composition for extrusion molding, extrusion molded product and antistatic extruded sheet for forming

Info

Publication number: JP2004002487A
Application number: JP2001111779A
Authority: JP
Inventors: Naoya Mitsuara; 三荒　直也; Nobuyasu Suzuki; 鈴木　展康
Original assignee: Mitsubishi Plastics Inc
Current assignee: Mitsubishi Plastics Inc
Priority date: 2000-10-04
Filing date: 2001-04-10
Publication date: 2004-01-08

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an antistatic extruded sheet for forming which has permanent antistatic properties, formability, and good transparency. <P>SOLUTION: The antistatic extruded sheet has 60 wt.% to less than 85 wt.% polystyrene resin obtained by dispersing a rubbery elastic material into the continuous phase of a copolymer composed of a styrenic monomer and a (meth)acrylate monomer and more than 15 wt.% to not more than 40 wt.% polyether ester amide as the major components. The rubbery elastic material dispersed polystyrene resin is transparent, and the difference in refractive index between the rubbery elastic material dispersed polystyrene resin and the the above polyether ester amide is within 0.03. Containers or the like which protect electronic parts such as IC and LSI from breakage and adhesion of dust due to static electricity or the like in storage, transfer or the like of them can be formed by vacuum forming which reduces the plant and equipment investment. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、押出成形により帯電防止性に優れた押出成形体を得ることができる樹脂組成物及び該樹脂組成物により製造された押出成形体並びに真空成形性、帯電防止性に優れた成形用制電性押出シートに係り、詳しくはＩＣ、ＬＳＩ、シリコンウエハー、ハードディスク、液晶基板、電子部品等の電子材料の保管、移送、装着に際し、それらの電子部品を静電気等による破壊やゴミ付着等から守るために使用される押出成形体、成形用制電性押出シート及びそれらの原料となる樹脂組成物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、小型電子部品特にＩＣ、ダイオード等のチップ型電子部品の需要が伸びてきている。また、パソコン及びハードディスク等の部品製造場所と、部品組立場所とが全世界的に点在して来ている。従って、部品の小型化、半製品部品等の保管、移送、装着の機会が多くなって来ている。その際に使用されるトレー、キャリアテープ等の容器に関しても、静電気の帯電による部品の静電破壊や確実な装着を困難にして来ている。
【０００３】
これらの問題点を解消するため、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル等の押出成形体や成形用押出シートに制電性（帯電防止性）を付与するために、カーボンブラック（ＣＢ）や低分子量界面活性剤を練り込んだり、界面活性剤を塗布することがよく採用されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ＣＢを樹脂に練り込む方法は、押出成形体や成形用押出シートの表面抵抗率及び体積抵抗率を所定の制電領域に容易に到達させることができるが、下記の欠点を持つ。
（ｉ）成形した後に伸ばされた部分の抵抗値が変化し、制電効果が発現しないことがある。
（ｉｉ）押出成形体及び押出シート自身の成形加工性（伸び）が低下する。
（ｉｉｉ）完全に不透明になり、電子部品を収納した内部を確認することが困難であり、光センサ等を用いた位置決めが困難である。
【０００５】
一方、低分子量の界面活性剤を練り込んだり、塗布する方法は、透明性及び初期の制電効果は確保できるが、これも下記の欠点を持つ。
（ｉ）湿度の影響が大きい。
（ｉｉ）水洗いにより制電性能が無くなる傾向にあり、永久制電性とは言い難い。
（ｉｉｉ）押出成形体及び押出シートの表面の滑性が悪くなるので成形不良を起こす。
【０００６】
また、これらの欠点を補おうとして、ポリエーテルエステルアミドを１５重量部以下充填した永久帯電防止性樹脂組成物にて射出成形により容器を作る方法も考えられている（特開平９−１４３２３号公報）。射出成形品では、該ポリエーテルエステルアミドが冷却段階において、金型壁面との強い剪断により縞状に分散することによって表面抵抗を下げ、制電効果を得ている。
【０００７】
しかし、前記公報では、押出成形に関しては考慮されていない。そして、押出成形においては、その剪断が弱いため、十分な制電効果が発現せず、満足な押出成形品を得ることができなかった。特に押出シートにおいてはその問題が顕著になる。また、射出成形品でも体積抵抗率（厚み方向）は、十分下がらないという欠点があった。
【０００８】
また、電子部品の搬送トレー等は、その部品の多様性により、設備投資が小さくてすむ真空成形が大部分を占めることに鑑み、市場は成形用制電性押出シートで永久制電性、成形性、透明性の良好なものを要求している。しかし、従来この要求を満たすものがなかった。
【０００９】
本発明は前記の問題に鑑みてなされたものであって、その第１の目的は永久帯電防止性、成形性に優れた押出成形体を容易に得ることができる押出成形用樹脂組成物を提供することにあり、第２の目的はさらに透明性も良好な押出成形体を容易に得ることができる押出成形用樹脂組成物を提供することにある。第３の目的は前記樹脂組成物を使用した押出成形体を提供することにある。さらに第４の目的は永久帯電防止性、成形性に優れた押出シートを提供することにあり、第５の目的はさらに透明性も良好な押出シートを提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本願発明者らは前記要求に応えるべく、鋭意研究を重ねた結果、前記目的を達成することができる発明を完成した。
【００１１】
前記第１の目的を達成するため、請求項１に記載の発明の樹脂組成物は、スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとの共重合体からなるポリスチレン系樹脂６０〜８５重量％と、ポリエーテルエステルアミド１５〜４０重量％とを主成分とし、２００℃における剪断速度が１０（１／秒）時の溶融粘度が２×１０^３〜８×１０^４（ポイズ）である。
【００１２】
また、請求項２に記載の発明では樹脂組成物は、スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーからなる共重合体の連続相中に、ゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂６０〜８５重量％と、ポリエーテルエステルアミド１５〜４０重量％とを主成分とし、２００℃における剪断速度が１０（１／秒）時の溶融粘度が２×１０^３〜８×１０^４（ポイズ）である。
【００１３】
請求項１及び請求項２の発明では、永久帯電防止性、成形性に優れた押出成形体を容易に得ることができる。なお、「永久帯電防止性」とは帯電防止性能が長期に渡って保たれることを意味する。
【００１４】
第２の目的を達成するため、請求項３に記載の発明では、請求項１又は請求項２に記載の発明において、前記ポリスチレン系樹脂が透明性を有しており、かつ該ポリスチレン系樹脂の屈折率と前記ポリエーテルエステルアミドの屈折率との差が０．０３以内である。従って、この発明では、さらに透明性も良好な押出成形体を容易に得ることができる。なお、「前記ポリスチレン系樹脂」とはゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂と、ゴム状弾性体を分散させていないポリスチレン系樹脂の両者を意味する。
【００１５】
第３の目的を達成するため、請求項４に記載の発明の押出成形体は、請求項１〜請求項３のいずれか一項に記載の発明の押出成形用樹脂組成物を成形材料として製造された。この発明の押出成形体は、永久帯電防止性及び成形性に優れ、また、透明性を良好にすることも可能になる。
【００１６】
第４の目的を達成するため、請求項５に記載の発明の成形用制電性押出シートは、スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーからなる共重合体の連続相中に、ゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂６０重量％以上かつ８５重量％未満と、ポリエーテルエステルアミド１５重量％を超えかつ４０重量％以下とを主成分とした。「押出シート」とは厚みがほぼ１ｍｍ以下の平面状のもの（薄ければロール状に巻き取ることは可能）で、「押出成形体」は平面状に限らず、異形断面のもの（例えば、筒状体）を含む。
【００１７】
また、請求項６に記載の発明の成形用制電性押出シートは、スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーからなる共重合体のポリスチレン系樹脂６０重量％以上かつ８５重量％未満と、ポリエーテルエステルアミド１５重量％を超えかつ４０重量％以下とを主成分とした。
【００１８】
請求項５及び請求項６に記載の発明の成形用制電性押出シートは、設備投資が小さくてすむ真空成形性が良好で、永久帯電防止性に優れている。
第５の目的を達成するため、請求項７に記載の発明では、請求項５又は請求項６に記載の発明において、前記ポリスチレン系樹脂が透明性を有しており、かつ該ポリスチレン系樹脂の屈折率と前記ポリエーテルエステルアミドの屈折率との差が０．０３以内である。この発明では、真空成形性、永久帯電防止性及び透明性が良好になる。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態を説明する。
押出成形用樹脂組成物はスチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーからなる共重合体の連続相中に、ゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂６０〜８５重量％と、ポリエーテルエステルアミド１５〜４０重量％とを主成分とする。連続相におけるスチレン系モノマーは、下記一般式（Ａ）で示される構成単位からなり、（メタ）アクリル酸エステル系モノマーは、下記一般式（Ｂ）で示される構成単位からなる。
【００２０】
【化１】

【００２１】
【化２】

スチレン系モノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、ｐ−メチルスチレン等を上げることができる。また、（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとしては、メチル（メタ）アクリレート、ブチル（メタ）アクリレート、２−エチルヘキシル（メタ）アクリレート、ラウリル（メタ）アクリレート、ステアリル（メタ）アクリレート等を用いることができる。ここで上記（メタ）アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートを示している。
【００２２】
スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとの比率は、この連続相の屈折率が選択したゴム状弾性体分散粒子の屈折率に近くなるように選択されるが、通常３０〜９０／７０〜１０重量％の範囲で溶融粘度等他の特性も考慮しながら適宜調整される。
【００２３】
本発明において最も好適に用いられるスチレン系モノマーはスチレンであり、一方、（メタ）アクリル酸エステル系モノマーはメチルメタクリレート（ＭＭＡ）及びブチルアクリレート（ＢＡ）である。この理由は、工業的に非常に多く生産されているため原料としてのコスト性に優れ、しかも重合時の反応性が高い共重合が可能なためである。
【００２４】
これらの共重合比は、スチレン／ＭＭＡ／ＢＡ＝３０〜９０／７〜６７／３〜２５重量％の範囲で調整される。ＭＭＡの共重合比は、好ましくは２０〜６０重量％の範囲である。この範囲外では、連続相の屈折率をゴム状弾性体分散粒子の屈折率に近くなるように設定することが困難になり透明性が低下する。
【００２５】
スチレン共重合体からなる連続相中には、分散粒子としてゴム状弾性体を含有している。ここで言うゴム状弾性体としては、常温でゴム的性質を示すものであればよく、例えばポリブタジエン類、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体類、イソプレン共重合体類が好適に用いられる。
【００２６】
ゴム状弾性体の含有率としては、１〜２０重量％、より好ましくは３〜１５重量％とすればよく、１重量％未満では、押出成形品の耐衝撃性が悪くなり実使用上問題を生じる。また、２０重量％を超えると、押出成形品の剛性が低下し、構造物としての剛性に不具合を生じることが多くなり、溶融粘度の上昇による成形性の悪化を伴う。
【００２７】
ゴム状弾性体が形成する分散粒子の粒子径は、０．１〜１．５μｍの範囲が好ましく、０．１μｍ未満のものでは、押出成形品の耐衝撃性が悪くなり、実使用上問題を生じる。また、１．５μｍを超えるものになると、表面ヘーズの悪化により透明性が低下する。
【００２８】
本発明の押出成形用樹脂組成物を構成するポリスチレン系樹脂は、必ずしもスチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体の連続相中にゴム状弾性体を分散させる必要はなく、スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体で構成してもよい。
【００２９】
本発明で用いられるポリエーテルエステルアミドは、特に制限されるものはないが、一般に下記の３構成単位から構成される。
（ｉ）炭素原子数６以上のアミノカルボン酸又はラクタム、もしくは炭素数６以上のジアミンとジカルボン酸の塩。
【００３０】
アミノカルボン酸としては、ω−アミノエナント酸、ω−アミノカプロン酸等が挙げられる。ラクタムとしてはカプロラクタム、エナントラクタム等が挙げられる。ジアミンとジカルボン酸の塩としては、ヘキサメチレンジアミン−アジピン酸塩等が挙げられる。
（ｉｉ）ポリエーテル
ポリエチレングリコール、ポリ（テトラメチレンオキシド）グリコール等が挙げられる。
（ｉｉｉ）ジカルボン酸
テレフタル酸等の炭素数４〜２０のジカルボン酸が挙げられる。
【００３１】
さらに、本発明で透明性をも重要視した場合には、ゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂の屈折率と、ポリエーテルエステルアミドの屈折率との差が０．０３以内になるように選定する。屈折率の差が０．０３を超えると充分な透明性を得ることができない。屈折率の調整については、ポリエーテルエステルアミドの３構成成分の割合にて調整することができる。
【００３２】
前記スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体の連続相中にゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂６０〜８５重量％と、ポリエーテルエステルアミド１５〜４０重量％との混合割合にすることにより、一般の押出成形により所定の制電性（帯電防止性）、成形性を持った押出成形品を得ることができる。
【００３３】
ポリエーテルエステルアミドが１５重量％未満であれば、制電性が充分ではなく、４０重量％を超えると、押出成形品の剛性が無くなり、成形品の物性が保てなくなるとともに、成形性も格段に悪くなる。また、樹脂組成物のコストも高くなり、成形品の展開範囲が小さくなる。
【００３４】
押出成形に関してその良好な押出特性を得るには、２００℃における剪断速度が１０（１／秒）時の溶融粘度が２×１０^３〜８×１０^４（ポイズ）である必要がある。この際の溶融粘度が小さければ特に異形押出成形には、その溶融時の腰の無さから不適であり、大きければ特にシート成形において口金内の流動不良及び高いトルクがかかり量産性において不適である。
【００３５】
本溶融粘度を得るためには、前記スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体の連続相中に、ゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂において、そのゴム状弾性体の材質、量及びスチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとの共重合比率等で選定する。
【００３６】
また、第３成分として、一般プラスチックで使用される滑材、加工助剤を組み合わせて溶融粘度を調整してもよい。ゴム状弾性体を分散させないポリスチレン系樹脂を使用する場合は、この方法で溶融粘度を調整する。また、ポリスチレン系樹脂の分子量を調整することによっても、溶融粘度を調製することもできる。
【００３７】
押出成形の設備自身は、特に制限はないが、前記２成分のペレットを同方向２軸押出機にて混練し、Ｔダイにて押し出しキャスティングあるいは、ポリシングにて賦形する。押出成形品はシート材が代表的な物であるが、管材、板材、異形品成形においても特に特別な設備を必要としない。
【００３８】
また、本発明の押出成形用樹脂組成物には、必要に応じて安定剤、可塑剤、着色剤等を添加することもできる。
（実施例）
以下、実施例及び比較例によりさらに詳しく説明する。
【００３９】
＜実施例１＞
スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体の連続相中に、ゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂（商品名：クリアパクトＴＩ３５０：大日本インキ化学工業（株））７０重量％と、ポリエーテルエステルアミド（商品名：ペレスタットＮＣ７５３０：三洋化成（株））３０重量％とをペレット混合したものを、同方向２軸押出機でＴダイを使用し、ポリシング成形にて１ｍｍ厚の板を得た。
【００４０】
＜実施例２＞
ポリエーテルエステルアミドとして、（商品名：ペレスタットＮＣ６３２１：三洋化成（株））を使用した以外、実施例１と同様に成形して１ｍｍ厚の板を得た。ペレスタットＮＣ６３２１とペレスタットＮＣ７５３０との違いは、ペレスタットＮＣ６３２１を使用した場合、ゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂の屈折率と、ポリエーテルエステルアミドの屈折率との差が０．０３を超えることである。
【００４１】
＜実施例３＞
スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体の連続相中に、ゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂（商品名：クリアパクトＴＩ３５０：大日本インキ化学工業（株））８５重量％と、ポリエーテルエステルアミド（商品名：ペレスタットＮＣ７５３０：三洋化成（株））１５重量％とをペレット混合したものを、実施例１と同様に成形して１ｍｍ厚の板を得た。
【００４２】
＜実施例４＞
スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体の連続相中に、ゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂（商品名：クリアパクトＴＩ３５０：大日本インキ化学工業（株））６０重量％と、ポリエーテルエステルアミド（商品名：ペレスタットＮＣ７５３０：三洋化成（株））４０重量％とをペレット混合したものを、実施例１と同様に成形して１ｍｍ厚の板を得た。
【００４３】
＜実施例５＞
スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体７０重量％と、ポリエーテルエステルアミド（商品名：ペレスタットＮＣ７５３０：三洋化成（株））３０重量％と、滑材及び加工助剤（ハイワックス１１６０Ｈ：三井化学（株））３重量％（前記両ポリマの合計１００重量％に対して３重量％）とをペレット混合したものを、実施例１と同様に成形して１ｍｍ厚の板を得た。
【００４４】
＜実施例６＞
ポリエーテルエステルアミドとして、（商品名：ペレスタットＮＣ６３２１：三洋化成（株））を使用した以外、実施例５と同様に成形して１ｍｍ厚の板を得た。ペレスタットＮＣ６３２１とペレスタットＮＣ７５３０との違いは、ペレスタットＮＣ６３２１を使用した場合、ポリスチレン系樹脂の屈折率と、ポリエーテルエステルアミドの屈折率との差が０．０３を超えることである。
【００４５】
＜実施例７＞
スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体８５重量％と、ポリエーテルエステルアミド（商品名：ペレスタットＮＣ７５３０：三洋化成（株））１５重量％と、滑材及び加工助剤（ハイワックス１１６０Ｈ：三井化学（株））３重量％（前記両ポリマの合計１００重量％に対して３重量％）とをペレット混合したものを、実施例１と同様に成形して１ｍｍ厚の板を得た。
【００４６】
＜実施例８＞
スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体６０重量％と、ポリエーテルエステルアミド（商品名：ペレスタットＮＣ７５３０：三洋化成（株））４０重量％と、滑材及び加工助剤（ハイワックス１１６０Ｈ：三井化学（株））３重量％（前記両ポリマの合計１００重量％に対して３重量％）とをペレット混合したものを、実施例１と同様に成形して１ｍｍ厚の板を得た。
【００４７】
＜比較例１＞
スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体の連続相中に、ゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂（商品名：クリアパクトＴＩ３５０：大日本インキ化学工業（株））９０重量％と、ポリエーテルエステルアミド（商品名：ペレスタットＮＣ７５３０：三洋化成（株））１０重量％とをペレット混合したものを、実施例１と同様に成形して１ｍｍ厚の板を得た。
【００４８】
＜比較例２＞
スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体の連続相中に、ゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂（商品名：クリアパクトＴＩ３５０：大日本インキ化学工業（株））５５重量％と、ポリエーテルエステルアミド（商品名：ペレスタットＮＣ７５３０：三洋化成（株））４５重量％とをペレット混合したものを、実施例１と同様に成形して１ｍｍ厚の板を得た。
【００４９】
＜比較例３＞
スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体の連続相中に、ゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂（商品名：デンカＴＸポリマー　ＴＸ−４００−３００Ｌ：電気化学工業（株））７０重量％と、ポリエーテルエステルアミド（商品名：ペレスタットＮＣ７５３０：三洋化成（株））３０重量％とをペレット混合したものを、実施例１と同様に成形して１ｍｍ厚の板を得た。
【００５０】
＜比較例４＞
スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体の連続相中に、ゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂（商品名：セビアン−ＭＡＳ　ＭＡＳ３０：ダイセル化学工業（株））７０重量％と、ポリエーテルエステルアミド（商品名：ペレスタットＮＣ７５３０：三洋化成（株））３０重量％とをペレット混合したものを、実施例１と同様に成形して１ｍｍ厚の板を得た。
【００５１】
＜比較例５＞
スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体９０重量％と、ポリエーテルエステルアミド（商品名：ペレスタットＮＣ７５３０：三洋化成（株））１０重量％と、滑材及び加工助剤（ハイワックス１１６０Ｈ：三井化学（株））３重量％（前記両ポリマの合計１００重量％に対して３重量％）とをペレット混合したものを、実施例１と同様に成形して１ｍｍ厚の板を得た。
【００５２】
＜比較例６＞
スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体５５重量％と、ポリエーテルエステルアミド（商品名：ペレスタットＮＣ７５３０：三洋化成（株））４５重量％と、滑材及び加工助剤（ハイワックス１１６０Ｈ：三井化学（株））３重量％（前記両ポリマの合計１００重量％に対して３重量％）とをペレット混合したものを、実施例１と同様に成形して１ｍｍ厚の板を得た。
【００５３】
＜比較例７＞
スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体７０重量％と、ポリエーテルエステルアミド（商品名：ペレスタットＮＣ７５３０：三洋化成（株））３０重量％と、滑材及び加工助剤（ステアリン酸）５重量％（前記両ポリマの合計１００重量％に対して５重量％）とをペレット混合したものを、実施例１と同様に成形して１ｍｍ厚の板を得た。
【００５４】
前記各サンプルを用いて、下記の測定試験及び評価を行った。結果を表１〜表４に示した。なお、各実施例及び比較例で使用したゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂は、スチレン／ＭＭＡ／ＢＡの三元共重合体である。
【００５５】
［引張弾性率］
引張弾性率をＪＩＳ　Ｋ　７１１２に準拠して測定した。
評価は、常温での引張弾性率が９００ＭＰａ以上で、成形後の剛性を確保できるので○、９００ＭＰａ未満では、成形後の剛性を確保できないので×とした。
【００５６】
［表面抵抗率及び体積抵抗率］
表面抵抗率及び体積抵抗率をＪＩＳ　Ｋ　６９１１に準拠して測定した。
評価は、表面抵抗率（Ω）及び体積抵抗率（Ω・ｃｍ）が１０^１２未満であれば帯電防止効果が大きく、制電性に問題がないので○、１０^１２〜１０^１３であれば帯電防止効果は発現するが弱いので△、１０^１３を超えると帯電防止効果はなく、制電性に問題があるので×とした。
【００５７】
［全光線透過率、ヘーズ］
全光線透過率、ヘーズをＪＩＳ　Ｋ　７１０５に準拠して測定した。
評価は、全光線透過率が８０％以上、ヘーズが４０％以下のものを透明性が良好として○、それ以外のものを透明性が悪いと判断して×とした。
【００５８】
［屈折率］
屈折率をＪＩＳ　Ｋ　７１０５に準拠して測定した。
評価は、屈折率の差が０．０３以内のものを透明性で○、屈折率の差が０．０３を超えるものは透明性で×とした。
【００５９】
［溶融粘度］
高化式フローテスターにおいて、ノズル径１ｍｍφ、２００℃にて剪断速度が１０（１／秒）時の溶融粘度を測定した。
【００６０】
評価は、溶融粘度が２×１０^３〜８×１０^４（ポイズ）のものを○、２×１０^３（ポイズ）未満及び８×１０^４（ポイズ）より大きいものを×とした。
【００６１】
【表１】

【００６２】
【表２】

実施例１〜実施例４及び比較例１〜比較例４から、ゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂６０〜８５重量％、ポリエーテルエステルアミド４０〜１５重量％の割合で混合し、２００℃における剪断速度が１０（１／秒）時の溶融粘度が２×１０^３〜８×１０^４（ポイズ）の組成物は押出成形性が良好で、得られた押出成形体の制電性、物性（強度）が良好となることを確認できる。従って、押出成形用樹脂組成物は、２００℃における剪断速度が１０（１／秒）時の溶融粘度が２×１０^３〜８×１０^４（ポイズ）であることが好ましい。また、実施例２から、ゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂の屈折率と、ポリエーテルエステルアミドの屈折率との差が０．０３を超えたばあいは、押出成形体の透明性が悪くなることが明らかである。従って、ゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂の屈折率と、ポリエーテルエステルアミドの屈折率との差が０．０３以内であることが好ましい。
【００６３】
【表３】

【００６４】
【表４】

また、実施例５〜実施例８及び比較例５〜比較例７から、ゴム状弾性体が分散されていないポリスチレン系樹脂６０〜８５重量％、ポリエーテルエステルアミド４０〜１５重量％の割合で混合し、２００℃における剪断速度が１０（１／秒）時の溶融粘度が２×１０^３〜８×１０^４（ポイズ）の組成物は押出成形性が良好で、得られた押出成形体の制電性、物性（強度）が良好となることを確認できる。従って、押出成形用樹脂組成物は、２００℃における剪断速度が１０（１／秒）時の溶融粘度が２×１０^３〜８×１０^４（ポイズ）であることが好ましい。また、実施例６から、ゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂の屈折率と、ポリエーテルエステルアミドの屈折率との差が０．０３を超えたばあいは、押出成形体の透明性が悪くなることが明らかである。従って、ゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂の屈折率と、ポリエーテルエステルアミドの屈折率との差が０．０３以内であることが好ましい。
【００６５】
次に前記実施例１〜実施例８、比較例１、比較例２、比較例５及び比較例６で使用した樹脂組成物（ペレット）を使用して、押出成形でシートを製造し、得られた製品について引張弾性率、表面抵抗率、体積抵抗率、全光線透過率、ヘーズ及び屈折率の測定を行った。結果を表５及び表６に示す。
【００６６】
＜実施例９＞
スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体の連続相中に、ゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂（商品名：クリアパクトＴＩ３５０：大日本インキ化学工業（株））７０重量％と、ポリエーテルエステルアミド（商品名：ペレスタットＮＣ７５３０：三洋化成（株））３０重量％とをペレット混合したものを、同方向２軸押出機でＴダイを使用し、キャスト成形にて厚み５００μｍのシートを得た。
【００６７】
＜実施例１０＞
ポリエーテルエステルアミドとして、（商品名：ペレスタットＮＣ６３２１：三洋化成（株））を使用した以外、実施例９と同様に成形して厚み５００μｍのシートを得た。
【００６８】
＜実施例１１＞
スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体の連続相中に、ゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂（商品名：クリアパクトＴＩ３５０：大日本インキ化学工業（株））８５重量％と、ポリエーテルエステルアミド（商品名：ペレスタットＮＣ７５３０：三洋化成（株））１５重量％とをペレット混合したものを、実施例９と同様に成形して厚み５００μｍのシートを得た。
【００６９】
＜実施例１２＞
スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体の連続相中に、ゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂（商品名：クリアパクトＴＩ３５０：大日本インキ化学工業（株））６０重量％と、ポリエーテルエステルアミド（商品名：ペレスタットＮＣ７５３０：三洋化成（株））４０重量％とをペレット混合したものを、実施例９と同様に成形して厚み５００μｍのシートを得た。
【００７０】
＜比較例８＞
スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体の連続相中に、ゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂（商品名：クリアパクトＴＩ３５０：大日本インキ化学工業（株））９０重量％と、ポリエーテルエステルアミド（商品名：ペレスタットＮＣ７５３０：三洋化成（株））１０重量％とをペレット混合したものを、実施例９と同様に成形して厚み５００μｍのシートを得た。
【００７１】
＜比較例９＞
スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーとからなる共重合体の連続相中に、ゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂（商品名：クリアパクトＴＩ３５０：大日本インキ化学工業（株））５５重量％と、ポリエーテルエステルアミド（商品名：ペレスタットＮＣ７５３０：三洋化成（株））４５重量％とをペレット混合したものを、実施例９と同様に成形して厚み５００μｍのシートを得た。
【００７２】
【表５】

表５から明らかに、押出シートにおいても、ゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂６０〜８５重量％、ポリエーテルエステルアミド４０〜１５重量％の割合で混合した組成物から得られたものが、制電性、物性（強度）が良好となることを確認できる。また、押出シートの透明性も、ゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂の屈折率と前記ポリエーテルエステルアミドの屈折率との差が０．０３以内で良いことが確認できる。
【００７３】
また、表２及び表５から、ゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂と、ポリエーテルエステルアミドとの重量比を６０〜７０重量％／３０〜４０重量％とした場合、表面抵抗率（Ω）及び体積抵抗率（Ω・ｃｍ）が１×１０^１２未満となってより良好な帯電防止効果が得られることが判る。
【００７４】
次に前記実施例５〜実施例８、比較例５及び比較例６で使用した樹脂組成物（ペレット）を使用して、実施例９と同様に押出成形で厚み５００μｍのシートを製造し、得られた製品について引張弾性率、表面抵抗率、体積抵抗率、全光線透過率、ヘーズ及び屈折率の測定を行った。結果を表６に示す。
【００７５】
【表６】

表６から明らかに、押出シートにおいても、ゴム状弾性体が分散されていないポリスチレン系樹脂６０〜８５重量％、ポリエーテルエステルアミド４０〜１５重量％の割合で混合した組成物から得られたものが、制電性、物性（強度）が良好となることを確認できる。また、押出シートの透明性も、ポリスチレン系樹脂の屈折率と前記ポリエーテルエステルアミドの屈折率との差が０．０３以内で良いことが確認できる。
【００７６】
また、表４及び表６から、ポリスチレン系樹脂と、ポリエーテルエステルアミドとの重量比を６０〜７０重量％／３０〜４０重量％とした場合、表面抵抗率（Ω）及び体積抵抗率（Ω・ｃｍ）が１×１０^１２未満となってより良好な帯電防止効果が得られることが判る。
【００７７】
この実施の形態では以下の効果を有する。
（１）　押出成形用樹脂組成物をスチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーからなる共重合体の連続相中に、ゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂６０〜８５重量％と、ポリエーテルエステルアミド１５〜４０重量％とを主成分とし、２００℃における剪断速度が１０（１／秒）時の溶融粘度が２×１０^３〜８×１０^４（ポイズ）とすることにより、永久帯電防止性、成形性に優れた押出成形体を容易に得ることができる。
【００７８】
（２）　押出成形用樹脂組成物をスチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーからなる共重合体のポリスチレン系樹脂６０〜８５重量％と、ポリエーテルエステルアミド１５〜４０重量％とを主成分とし、２００℃における剪断速度が１０（１／秒）時の溶融粘度が２×１０^３〜８×１０^４（ポイズ）とすることにより、永久帯電防止性、成形性に優れた押出成形体を容易に得ることができる。
【００７９】
（３）　前記ゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂あるいは前記ポリスチレン系樹脂が透明性を有しており、かつそれらのポリスチレン系樹脂の屈折率と前記ポリエーテルエステルアミドの屈折率との差が０．０３以内とすることにより、透明性も良好な押出成形体を容易に得ることができる。
【００８０】
（４）　前記押出成形用樹脂組成物を成形材料として押出成形体が製造されるため、該押出成形体は、永久帯電防止性及び成形性に優れ、また、透明性を良好にすることも可能になる。
【００８１】
（５）　成形用制電性押出シートの成形材料が、スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーからなる共重合体の連続相中に、ゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂６０重量％以上かつ８５重量％未満と、ポリエーテルエステルアミド１５重量％を超えかつ４０重量％以下とを主成分としたものとすることで、永久帯電防止性及び真空成形性が良好となる。
【００８２】
（６）　成形用制電性押出シートの成形材料が、スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーからなる共重合体のポリスチレン系樹脂６０重量％以上かつ８５重量％未満と、ポリエーテルエステルアミド１５重量％を超えかつ４０重量％以下とを主成分としたものとすることで、永久帯電防止性及び真空成形性が良好となる。
【００８３】
（７）　前記ゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂あるいは前記ポリスチレン系樹脂が透明性を有しており、かつそれらのポリスチレン系樹脂の屈折率と前記ポリエーテルエステルアミドの屈折率との差が０．０３以内とすることにより、前記成形用制電性押出シートの透明性が良好になる。
【００８４】
（８）　前記押出成形体及び成形用制電性押出シートを使用してトレー、ハウジング又はケース等を形成することにより、ＩＣ、ＬＳＩ、シリコンウエハー、ハードディスク、液晶基板、電子部品等の電子材料の保管、移送、装着に際し、それらの電子部品を静電気等による破壊やゴミ付着等から守ることができる。また、一般プラスチック管材、板材、異形部材等にも帯電防止機能を付与することにより展開が多く見込まれる。
【００８５】
前記実施の形態から把握される技術的思想について、以下に記載する。
（１）　請求項２に記載の発明において、前記ゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂６０〜７０重量％と、ポリエーテルエステルアミド３０〜４０重量％とを主成分とした。
【００８６】
（２）　スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーからなる共重合体の連続相中に、ゴム状弾性体を分散させたゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂６０重量％以上かつ８５重量％未満と、ポリエーテルエステルアミド１５重量％を超えかつ４０重量％以下とを主成分とした押出成形体。
【００８７】
（３）　スチレン系モノマーと（メタ）アクリル酸エステル系モノマーからなる共重合体のポリスチレン系樹脂６０重量％以上かつ８５重量％未満と、ポリエーテルエステルアミド１５重量％を超えかつ４０重量％以下とを主成分とした押出成形体。
【００８８】
（４）　前記ゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂が透明性を有しており、かつ該ゴム状弾性体分散ポリスチレン系樹脂の屈折率と前記ポリエーテルエステルアミドの屈折率との差が０．０３以内である（２）に記載の押出成形体。
【００８９】
（５）　前記ポリスチレン系樹脂が透明性を有しており、かつ該ポリスチレン系樹脂の屈折率と前記ポリエーテルエステルアミドの屈折率との差が０．０３以内である（３）に記載の押出成形体。
【００９０】
【発明の効果】
以上詳述したように請求項１〜請求項３に記載の発明では、永久帯電防止性、成形性に優れた押出成形体を容易に得ることができる。請求項３に記載の発明では、さらに透明性も良好な押出成形体を容易に得ることができる。請求項４〜請求項７に記載の発明では、ＩＣ、ＬＳＩ、シリコンウエハー、ハードディスク、液晶基板、電子部品等のは電子材料の保管、移送、装着に際し、それらの電子部品を静電気等による破壊やゴミ付着等から守ることができる容器等を得られる。請求項５〜請求項７に記載の発明では、永久制電性の良好な搬送トレー等を真空成形で容易に製造できる。また、請求項７に記載の発明ではさらに透明性の良好な成型品を真空成形により得られる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a resin composition capable of obtaining an extruded article having excellent antistatic properties by extrusion molding, an extruded article produced from the resin composition, and a molding composition having excellent vacuum moldability and antistatic properties. Regarding the electro-extruded sheet, specifically, when storing, transferring, or mounting electronic materials such as ICs, LSIs, silicon wafers, hard disks, liquid crystal substrates, and electronic components, protect those electronic components from destruction due to static electricity and the like and attachment of dust. Molded articles, antistatic extruded sheets for molding, and resin compositions used as raw materials thereof.
[0002]
[Prior art]
In recent years, demand for small electronic components, especially chip-type electronic components such as ICs and diodes, has been increasing. Also, parts manufacturing places for personal computers and hard disks and parts assembling places are scattered around the world. Accordingly, opportunities for miniaturization of parts, storage, transfer, and mounting of semi-finished parts are increasing. As for containers such as trays and carrier tapes used at that time, it has become difficult to electrostatically destroy components and securely mount components due to static electricity.
[0003]
In order to solve these problems, carbon black (CB) or low molecular weight is used to impart antistatic properties (antistatic properties) to extruded articles such as polystyrene, polyethylene terephthalate, polyvinyl chloride, etc. and extruded sheets for molding. It is often employed to incorporate a surfactant or apply a surfactant.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The method of kneading CB into a resin can easily make the surface resistivity and volume resistivity of an extruded product or an extruded sheet for molding reach a predetermined antistatic region, but have the following disadvantages.
(I) In some cases, the resistance value of a portion stretched after molding changes, and the antistatic effect may not be exhibited.
(Ii) The molding processability (elongation) of the extruded body and the extruded sheet itself is reduced.
(Iii) It becomes completely opaque, and it is difficult to confirm the inside where electronic components are stored, and it is difficult to perform positioning using an optical sensor or the like.
[0005]
On the other hand, a method of kneading or applying a low molecular weight surfactant can ensure transparency and an initial antistatic effect, but also has the following disadvantages.
(I) The influence of humidity is large.
(Ii) The antistatic performance tends to be lost by washing with water, and it is hard to say that the antistatic performance is permanent.
(Iii) Since the surfaces of the extruded body and the extruded sheet have poor lubricity, molding failure occurs.
[0006]
In order to compensate for these drawbacks, a method has been proposed in which a container is made by injection molding from a permanent antistatic resin composition filled with 15 parts by weight or less of polyetheresteramide (Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-14323). ). In the injection-molded product, the polyetheresteramide is dispersed in the form of stripes by strong shearing with the mold wall surface in the cooling stage, thereby lowering the surface resistance and obtaining an antistatic effect.
[0007]
However, the publication does not consider extrusion molding. In the extrusion molding, since the shear was weak, a sufficient antistatic effect was not exhibited, and a satisfactory extruded product could not be obtained. In particular, the problem becomes remarkable in an extruded sheet. In addition, even in the case of an injection-molded product, there is a drawback that the volume resistivity (in the thickness direction) does not sufficiently decrease.
[0008]
In addition, in view of the fact that vacuum molding, which requires a small capital investment, accounts for the majority of electronic component conveying trays due to the variety of components, the market is made of permanent antistatic, molded antistatic extruded sheets. Demands for good transparency and transparency. However, there has been no one satisfying this requirement.
[0009]
The present invention has been made in view of the above problems, and a first object of the present invention is to provide a resin composition for extrusion molding capable of easily obtaining an extruded body having excellent permanent antistatic properties and moldability. Accordingly, a second object is to provide an extrusion-molded resin composition that can easily obtain an extruded body having good transparency. A third object is to provide an extruded product using the resin composition. A fourth object is to provide an extruded sheet excellent in permanent antistatic properties and moldability, and a fifth object is to provide an extruded sheet having better transparency.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The inventors of the present application have conducted intensive studies in order to meet the demands, and as a result, completed the invention that can achieve the above object.
[0011]
In order to achieve the first object, the resin composition of the invention according to claim 1 is a polystyrene-based resin composed of a copolymer of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer in an amount of 60 to 85% by weight. And a polyether ester amide of 15 to 40% by weight as a main component, and a melt viscosity at a shear rate of 10 (1 / sec) at 200 ° C. of 2 × 10 ³ ~ 8 × 10 ⁴ (Poise).
[0012]
Further, in the invention according to claim 2, the resin composition is a rubber-like elastic body obtained by dispersing a rubber-like elastic body in a continuous phase of a copolymer comprising a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer. The melt viscosity at a shear rate of 10 (1 / sec) at 200 ° C. is 2 × 10 5 which contains 60 to 85% by weight of a dispersed polystyrene resin and 15 to 40% by weight of a polyetheresteramide as main components. ³ ~ 8 × 10 ⁴ (Poise).
[0013]
According to the first and second aspects of the present invention, it is possible to easily obtain an extruded product excellent in permanent antistatic properties and moldability. In addition, "permanent antistatic property" means that antistatic performance is maintained for a long period of time.
[0014]
In order to achieve the second object, in the invention according to claim 3, in the invention according to claim 1 or 2, the polystyrene-based resin has transparency, and The difference between the refractive index and the refractive index of the polyetheresteramide is within 0.03. Therefore, according to the present invention, an extruded product having good transparency can be easily obtained. The “polystyrene resin” means both a rubber-like elastic material-dispersed polystyrene-based resin in which a rubber-like elastic material is dispersed and a polystyrene-based resin in which the rubber-like elastic material is not dispersed.
[0015]
According to a third aspect of the present invention, there is provided an extruded product according to the fourth aspect of the present invention, wherein the extruded resin composition according to any one of the first to third aspects is produced as a molding material. Was done. The extruded product of the present invention is excellent in permanent antistatic properties and moldability, and can also improve transparency.
[0016]
In order to achieve the fourth object, the antistatic extruded sheet for molding according to the invention according to claim 5 is characterized in that a rubber-based extruded sheet in a continuous phase of a copolymer composed of a styrene monomer and a (meth) acrylate monomer is used. The main components are 60% by weight or more and less than 85% by weight of a rubber-like elastic material-dispersed polystyrene resin in which a rubber-like elastic material is dispersed, and 15% by weight or more and 40% by weight or less of polyetheresteramide. The “extruded sheet” is a flat sheet having a thickness of about 1 mm or less (if it is thin, it can be wound into a roll), and the “extruded article” is not limited to a flat sheet, but has an irregular cross section (for example, Cylindrical body).
[0017]
Further, the antistatic extruded sheet for molding according to the invention of claim 6 has a polystyrene-based resin of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer of 60% by weight or more and less than 85% by weight. And more than 15% by weight and not more than 40% by weight of polyetheresteramide.
[0018]
The antistatic extruded sheet for molding according to the fifth and sixth aspects of the present invention has good vacuum moldability that requires little capital investment, and is excellent in permanent antistatic properties.
In order to achieve the fifth object, in the invention according to claim 7, in the invention according to claim 5 or 6, the polystyrene-based resin has transparency, and The difference between the refractive index and the refractive index of the polyetheresteramide is within 0.03. According to the present invention, vacuum formability, permanent antistatic properties and transparency are improved.
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described.
The resin composition for extrusion molding is a rubber-like elastic body-dispersed polystyrene resin in which a rubber-like elastic body is dispersed in a continuous phase of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer, in an amount of 60 to 85% by weight. % And 15 to 40% by weight of a polyetheresteramide. The styrene-based monomer in the continuous phase is composed of a structural unit represented by the following general formula (A), and the (meth) acrylate monomer is composed of a structural unit represented by the following general formula (B).
[0020]
Embedded image

[0021]
Embedded image

Examples of the styrene-based monomer include styrene, α-methylstyrene, p-methylstyrene and the like. In addition, as the (meth) acrylate-based monomer, methyl (meth) acrylate, butyl (meth) acrylate, 2-ethylhexyl (meth) acrylate, lauryl (meth) acrylate, stearyl (meth) acrylate, or the like can be used. . Here, the (meth) acrylate indicates acrylate or methacrylate.
[0022]
The ratio between the styrene-based monomer and the (meth) acrylate-based monomer is selected so that the refractive index of this continuous phase is close to the refractive index of the selected rubber-like elastic material-dispersed particles. It is appropriately adjusted in the range of 70 to 10% by weight in consideration of other properties such as melt viscosity.
[0023]
The styrene-based monomer most preferably used in the present invention is styrene, while the (meth) acrylate-based monomers are methyl methacrylate (MMA) and butyl acrylate (BA). The reason for this is that since it is industrially produced in a large amount, it is excellent in cost performance as a raw material and can be copolymerized with high reactivity at the time of polymerization.
[0024]
These copolymerization ratios are adjusted in the range of styrene / MMA / BA = 30 to 90/7 to 67/3 to 25% by weight. The copolymerization ratio of MMA is preferably in the range from 20 to 60% by weight. Outside this range, it is difficult to set the refractive index of the continuous phase to be close to the refractive index of the rubber-like elastic material-dispersed particles, and the transparency is reduced.
[0025]
The continuous phase composed of a styrene copolymer contains a rubber-like elastic body as dispersed particles. The rubber-like elastic material referred to here may be any material that exhibits rubber-like properties at room temperature, and is preferably, for example, polybutadiene, styrene-butadiene copolymer, styrene-butadiene block copolymer, or isoprene copolymer. Used for
[0026]
The content of the rubber-like elastic body may be from 1 to 20% by weight, more preferably from 3 to 15% by weight, and if it is less than 1% by weight, the impact resistance of the extruded product is deteriorated, which causes a problem in practical use. Occurs. On the other hand, when the content exceeds 20% by weight, the rigidity of the extruded product is reduced, and the rigidity of the structure is often deteriorated, and the moldability is deteriorated due to an increase in melt viscosity.
[0027]
The particle diameter of the dispersed particles formed by the rubber-like elastic body is preferably in the range of 0.1 to 1.5 μm. If the particle diameter is less than 0.1 μm, the impact resistance of the extruded product is deteriorated, which causes a problem in actual use. Occurs. On the other hand, when the thickness exceeds 1.5 μm, the surface haze is deteriorated and the transparency is reduced.
[0028]
The polystyrene resin constituting the resin composition for extrusion molding of the present invention is not necessarily required to disperse a rubber-like elastic material in a continuous phase of a copolymer comprising a styrene monomer and a (meth) acrylate monomer. Alternatively, it may be composed of a copolymer composed of a styrene monomer and a (meth) acrylate monomer.
[0029]
The polyetheresteramide used in the present invention is not particularly limited, but generally comprises the following three structural units.
(I) A salt of an aminocarboxylic acid or lactam having 6 or more carbon atoms or a dicarboxylic acid with a diamine having 6 or more carbon atoms.
[0030]
Examples of the aminocarboxylic acid include ω-aminoenanthic acid and ω-aminocaproic acid. Lactams include caprolactam, enantholactam and the like. Examples of the salt of a diamine and a dicarboxylic acid include hexamethylenediamine-adipate.
(Ii) polyether
Examples include polyethylene glycol and poly (tetramethylene oxide) glycol.
(Iii) dicarboxylic acid
C4-20 dicarboxylic acids such as terephthalic acid are exemplified.
[0031]
Further, when transparency is also regarded as important in the present invention, it is selected so that the difference between the refractive index of the rubber-like elastic material-dispersed polystyrene resin and the refractive index of the polyetheresteramide is within 0.03. . If the difference in refractive index exceeds 0.03, sufficient transparency cannot be obtained. The refractive index can be adjusted by adjusting the ratio of the three constituent components of the polyetheresteramide.
[0032]
A rubber-like elastic body-dispersed polystyrene-based resin in which a rubber-like elastic body is dispersed in a continuous phase of a copolymer comprising the styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer; By setting the mixing ratio to 15 to 40% by weight of the amide, an extruded product having a predetermined antistatic property (antistatic property) and moldability can be obtained by general extrusion molding.
[0033]
If the polyetheresteramide content is less than 15% by weight, the antistatic property is not sufficient, and if it exceeds 40% by weight, the rigidity of the extruded product is lost, and the physical properties of the molded product cannot be maintained, and the moldability is remarkably improved. Worse. In addition, the cost of the resin composition is increased, and the range of development of the molded product is reduced.
[0034]
In order to obtain good extrusion properties for extrusion molding, the melt viscosity at 200 ° C. at a shear rate of 10 (1 / sec) should be 2 × 10 ³ ~ 8 × 10 ⁴ (Poise). If the melt viscosity at this time is small, it is unsuitable especially for profile extrusion molding due to the lack of rigidity at the time of melting, and if it is large, it is inappropriate for mass production due to poor flow in the die and high torque especially in sheet molding. .
[0035]
In order to obtain the present melt viscosity, a rubber-like elastic body-dispersed polystyrene resin in which a rubber-like elastic body is dispersed in a continuous phase of a copolymer comprising the styrene-based monomer and the (meth) acrylate-based monomer is used. In the above, the selection is made based on the material and amount of the rubber-like elastic body, the copolymerization ratio of the styrene-based monomer and the (meth) acrylate-based monomer, and the like.
[0036]
Further, the melt viscosity may be adjusted by combining a lubricant and a processing aid used in general plastics as the third component. When a polystyrene resin in which the rubber-like elastic material is not dispersed is used, the melt viscosity is adjusted by this method. The melt viscosity can also be adjusted by adjusting the molecular weight of the polystyrene resin.
[0037]
The extrusion molding equipment itself is not particularly limited, but the above-mentioned two-component pellets are kneaded with a co-axial twin-screw extruder, extruded with a T-die, and shaped by polishing or polishing. The extruded product is typically a sheet material, but does not require any special equipment for forming a tube material, a plate material, and a deformed product.
[0038]
In addition, a stabilizer, a plasticizer, a colorant, and the like can be added to the resin composition for extrusion molding of the present invention, if necessary.
(Example)
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples and Comparative Examples.
[0039]
<Example 1>
Rubber-like elastic material-dispersed polystyrene resin in which a rubber-like elastic material is dispersed in a continuous phase of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer (trade name: Clearpact TI350: Dainippon Japan) A mixture of 70% by weight of Ink Chemical Industry Co., Ltd. and 30% by weight of polyetheresteramide (trade name: Pelestat NC7530: Sanyo Chemical Co., Ltd.) was pellet-mixed with a T-die using a twin screw extruder in the same direction. A plate having a thickness of 1 mm was obtained by polishing molding.
[0040]
<Example 2>
A 1 mm thick plate was obtained by molding in the same manner as in Example 1 except that (trade name: Perestat NC6321: Sanyo Kasei Co., Ltd.) was used as the polyetheresteramide. The difference between Pelestat NC6321 and Pelestat NC7530 is that when Pelestat NC6321 is used, the difference between the refractive index of the rubber-like elastic body-dispersed polystyrene resin and the refractive index of polyetheresteramide exceeds 0.03.
[0041]
<Example 3>
Rubber-like elastic material-dispersed polystyrene resin in which a rubber-like elastic material is dispersed in a continuous phase of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer (trade name: Clearpact TI350: Dainippon Japan) A mixture of 85% by weight of Ink Chemical Industry Co., Ltd. and 15% by weight of polyetheresteramide (trade name: Pelestat NC7530: Sanyo Chemical Co., Ltd.) was molded in the same manner as in Example 1 to form a 1 mm A thick plate was obtained.
[0042]
<Example 4>
Rubber-like elastic material-dispersed polystyrene resin in which a rubber-like elastic material is dispersed in a continuous phase of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer (trade name: Clearpact TI350: Dainippon Japan) A mixture of 60% by weight of Ink Chemical Industry Co., Ltd. and 40% by weight of polyetheresteramide (trade name: Pelestat NC7530: Sanyo Chemical Co., Ltd.) was pelletized and molded in the same manner as in Example 1 to 1 mm. A thick plate was obtained.
[0043]
<Example 5>
70% by weight of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer, 30% by weight of a polyetheresteramide (trade name: Perestat NC7530: Sanyo Chemical Co., Ltd.), a lubricant and a processing aid 3% by weight (3% by weight based on a total of 100% by weight of the two polymers) and a pellet mixture of 3% by weight (High Wax 1160H: Mitsui Chemicals, Inc.) were molded in the same manner as in Example 1 and 1 mm thick. A plate was obtained.
[0044]
<Example 6>
A 1 mm thick plate was obtained by molding in the same manner as in Example 5, except that (trade name: Perestat NC6321: Sanyo Chemical Industries, Ltd.) was used as the polyetheresteramide. The difference between Perestat NC6321 and Perestat NC7530 is that when Perestat NC6321 is used, the difference between the refractive index of the polystyrene resin and the refractive index of the polyetheresteramide exceeds 0.03.
[0045]
<Example 7>
85% by weight of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer, 15% by weight of a polyetheresteramide (trade name: Perestat NC7530: Sanyo Chemical Co., Ltd.), a lubricant and a processing aid 3% by weight (3% by weight based on a total of 100% by weight of the two polymers) and a pellet mixture of 3% by weight (High Wax 1160H: Mitsui Chemicals, Inc.) were molded in the same manner as in Example 1 and 1 mm thick. A plate was obtained.
[0046]
Example 8
60% by weight of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer, 40% by weight of a polyetheresteramide (trade name: Pelestat NC7530: Sanyo Chemical Co., Ltd.), a lubricant and a processing aid 3% by weight (3% by weight based on a total of 100% by weight of the two polymers) and a pellet mixture of 3% by weight (High Wax 1160H: Mitsui Chemicals, Inc.) were molded in the same manner as in Example 1 and 1 mm thick. A plate was obtained.
[0047]
<Comparative Example 1>
Rubber-like elastic material-dispersed polystyrene resin in which a rubber-like elastic material is dispersed in a continuous phase of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer (trade name: Clearpact TI350: Dainippon Japan) A mixture of 90% by weight of Ink Chemical Industry Co., Ltd. and 10% by weight of polyetheresteramide (trade name: Pelestat NC7530: Sanyo Chemical Co., Ltd.) was molded in the same manner as in Example 1 and 1 mm A thick plate was obtained.
[0048]
<Comparative Example 2>
Rubber-like elastic material-dispersed polystyrene resin in which a rubber-like elastic material is dispersed in a continuous phase of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer (trade name: Clearpact TI350: Dainippon Japan) A mixture of 55% by weight of Ink Chemical Industry Co., Ltd. and 45% by weight of polyetheresteramide (trade name: Pelestat NC7530: Sanyo Chemical Co., Ltd.) was molded in the same manner as in Example 1 and 1 mm A thick plate was obtained.
[0049]
<Comparative Example 3>
A rubber-like elastic body-dispersed polystyrene resin (trade name: Denka TX Polymer TX-400) in which a rubber-like elastic body is dispersed in a continuous phase of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer -300L: 70% by weight of Denki Kagaku Kogyo Co., Ltd. and 30% by weight of polyetheresteramide (trade name: Perestat NC7530: Sanyo Chemical Co., Ltd.) were pellet-mixed and molded in the same manner as in Example 1. Thus, a plate having a thickness of 1 mm was obtained.
[0050]
<Comparative Example 4>
Rubber-like elastic material-dispersed polystyrene resin in which a rubber-like elastic material is dispersed in a continuous phase of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer (trade name: Sebian-MAS MAS30: Daicel) A mixture of pellets of 70% by weight of Chemical Industry Co., Ltd. and 30% by weight of polyetheresteramide (trade name: Perestat NC7530: Sanyo Chemical Co., Ltd.) was molded in the same manner as in Example 1 to form a 1 mm thick sheet. A plate was obtained.
[0051]
<Comparative Example 5>
90% by weight of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer, 10% by weight of a polyetheresteramide (trade name: Perestat NC7530: Sanyo Chemical Co., Ltd.), a lubricant and a processing aid 3% by weight (3% by weight based on a total of 100% by weight of the two polymers) and a pellet mixture of 3% by weight (High Wax 1160H: Mitsui Chemicals, Inc.) were molded in the same manner as in Example 1 and 1 mm thick. A plate was obtained.
[0052]
<Comparative Example 6>
55% by weight of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer, 45% by weight of a polyetheresteramide (trade name: Perestat NC7530: Sanyo Chemical Co., Ltd.), a lubricant and a processing aid 3% by weight (3% by weight based on a total of 100% by weight of the two polymers) and a pellet mixture of 3% by weight (High Wax 1160H: Mitsui Chemicals, Inc.) were molded in the same manner as in Example 1 and 1 mm thick. A plate was obtained.
[0053]
<Comparative Example 7>
70% by weight of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer, 30% by weight of a polyetheresteramide (trade name: Perestat NC7530: Sanyo Chemical Co., Ltd.), a lubricant and a processing aid A pellet mixture of 5% by weight of an agent (stearic acid) (5% by weight with respect to 100% by weight of both polymers) was molded in the same manner as in Example 1 to obtain a 1 mm thick plate.
[0054]
The following measurement test and evaluation were performed using each of the samples. The results are shown in Tables 1 to 4. The rubber-like elastic material-dispersed polystyrene resin used in each of the examples and comparative examples is a terpolymer of styrene / MMA / BA.
[0055]
[Tensile modulus]
The tensile modulus was measured according to JIS K7112.
When the tensile modulus at room temperature is 900 MPa or more, the rigidity after molding can be secured, and when the tensile modulus is less than 900 MPa, the rigidity after molding cannot be secured.
[0056]
[Surface resistivity and volume resistivity]
The surface resistivity and the volume resistivity were measured according to JIS K 6911.
The evaluation was that the surface resistivity (Ω) and the volume resistivity (Ω · cm) were 10 ¹² If it is less than 10%, the antistatic effect is large and there is no problem in antistatic properties. ¹² -10 ¹³ In this case, the antistatic effect is exhibited but weak. ¹³ Is exceeded, there is no antistatic effect, and there is a problem in antistatic properties.
[0057]
[Total light transmittance, haze]
The total light transmittance and haze were measured according to JIS K 7105.
In the evaluation, a sample having a total light transmittance of 80% or more and a haze of 40% or less was judged to have good transparency, and the others were judged to be poor, indicating poor transparency.
[0058]
[Refractive index]
The refractive index was measured according to JIS K 7105.
In the evaluation, those having a difference in refractive index of 0.03 or less were evaluated as ○ in transparency, and those having a difference in refractive index exceeding 0.03 were evaluated as × in transparency.
[0059]
[Melt viscosity]
In a Koka type flow tester, the melt viscosity at a shear rate of 10 (1 / sec) at a nozzle diameter of 1 mmφ and 200 ° C. was measured.
[0060]
The evaluation was that the melt viscosity was 2 × 10 ³ ~ 8 × 10 ⁴ (Poise) ○, 2 × 10 ³ Less than (poise) and 8 × 10 ⁴ (Poise) The one larger than (poise) was evaluated as x.
[0061]
[Table 1]

[0062]
[Table 2]

From Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 4, rubber-like elastic body-dispersed polystyrene resin was mixed at a ratio of 60 to 85% by weight and polyetheresteramide at a ratio of 40 to 15% by weight, and sheared at 200 ° C. 2 × 10 melt viscosity at 10 (1 / sec) speed ³ ~ 8 × 10 ⁴ It can be confirmed that the composition of (poise) has good extrusion moldability, and the obtained extruded body has good antistatic properties and physical properties (strength). Accordingly, the resin composition for extrusion molding has a melt viscosity of 2 × 10 2 at a shear rate of 10 (1 / sec) at 200 ° C. ³ ~ 8 × 10 ⁴ (Poise) is preferred. Also, from Example 2, when the difference between the refractive index of the rubber-like elastic body-dispersed polystyrene resin and the refractive index of the polyetheresteramide exceeds 0.03, the transparency of the extruded product deteriorates. It is clear that. Therefore, it is preferable that the difference between the refractive index of the rubber-like elastic material-dispersed polystyrene resin and the refractive index of the polyetheresteramide is within 0.03.
[0063]
[Table 3]

[0064]
[Table 4]

In addition, from Examples 5 to 8 and Comparative Examples 5 to 7, the rubber-like elastic body was mixed at a ratio of 60 to 85% by weight of a polystyrene resin and 40 to 15% by weight of a polyetheresteramide in which the rubbery elastomer was not dispersed. The melt viscosity at a shear rate of 10 (1 / sec) at 200 ° C. is 2 × 10 ³ ~ 8 × 10 ⁴ It can be confirmed that the composition of (poise) has good extrusion moldability, and the obtained extruded body has good antistatic properties and physical properties (strength). Accordingly, the resin composition for extrusion molding has a melt viscosity of 2 × 10 2 at a shear rate of 10 (1 / sec) at 200 ° C. ³ ~ 8 × 10 ⁴ (Poise) is preferred. Also, from Example 6, when the difference between the refractive index of the rubber-like elastic body-dispersed polystyrene resin and the refractive index of the polyetheresteramide exceeds 0.03, the transparency of the extruded product deteriorates. It is clear that. Therefore, it is preferable that the difference between the refractive index of the rubber-like elastic material-dispersed polystyrene resin and the refractive index of the polyetheresteramide is within 0.03.
[0065]
Next, using the resin composition (pellet) used in Examples 1 to 8, Comparative Example 1, Comparative Example 2, Comparative Example 5, and Comparative Example 6, a sheet was produced by extrusion molding, and the sheet was obtained. The products thus obtained were measured for tensile modulus, surface resistivity, volume resistivity, total light transmittance, haze and refractive index. The results are shown in Tables 5 and 6.
[0066]
<Example 9>
Rubber-like elastic material-dispersed polystyrene resin in which a rubber-like elastic material is dispersed in a continuous phase of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer (trade name: Clearpact TI350: Dainippon Japan) A mixture of 70% by weight of Ink Chemical Industry Co., Ltd. and 30% by weight of polyetheresteramide (trade name: Pelestat NC7530: Sanyo Chemical Co., Ltd.) was pellet-mixed with a T-die by a twin screw extruder in the same direction. A sheet having a thickness of 500 μm was obtained by casting.
[0067]
<Example 10>
A sheet having a thickness of 500 μm was obtained by molding in the same manner as in Example 9 except that (trade name: Perestat NC6321: Sanyo Chemical Industries, Ltd.) was used as the polyetheresteramide.
[0068]
<Example 11>
Rubber-like elastic material-dispersed polystyrene resin in which a rubber-like elastic material is dispersed in a continuous phase of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer (trade name: Clearpact TI350: Dainippon Japan) A mixture of 85% by weight of Ink Chemical Industry Co., Ltd. and 15% by weight of polyetheresteramide (trade name: Pelestat NC7530: Sanyo Chemical Co., Ltd.) was pelletized and molded in the same manner as in Example 9 to obtain a thickness. A 500 μm sheet was obtained.
[0069]
<Example 12>
Rubber-like elastic material-dispersed polystyrene resin in which a rubber-like elastic material is dispersed in a continuous phase of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer (trade name: Clearpact TI350: Dainippon Japan) A mixture of 60% by weight of Ink Chemical Industry Co., Ltd. and 40% by weight of polyetheresteramide (trade name: Perestat NC7530: Sanyo Chemical Co., Ltd.) was pellet-mixed and molded in the same manner as in Example 9 to obtain a thickness. A 500 μm sheet was obtained.
[0070]
<Comparative Example 8>
Rubber-like elastic material-dispersed polystyrene resin in which a rubber-like elastic material is dispersed in a continuous phase of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer (trade name: Clearpact TI350: Dainippon Japan) A mixture of 90% by weight of Ink Chemical Industry Co., Ltd. and 10% by weight of polyetheresteramide (trade name: Pelestat NC7530: Sanyo Chemical Co., Ltd.) was pelletized and molded in the same manner as in Example 9 to obtain a thickness. A 500 μm sheet was obtained.
[0071]
<Comparative Example 9>
Rubber-like elastic material-dispersed polystyrene resin in which a rubber-like elastic material is dispersed in a continuous phase of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer (trade name: Clearpact TI350: Dainippon Japan) A mixture of 55% by weight of Ink Chemical Industry Co., Ltd. and 45% by weight of polyetheresteramide (trade name: Pelestat NC7530: Sanyo Chemical Co., Ltd.) was pelletized and molded in the same manner as in Example 9 to obtain a thickness. A 500 μm sheet was obtained.
[0072]
[Table 5]

It is apparent from Table 5 that the extruded sheet obtained from the composition obtained by mixing the rubber-like elastic body-dispersed polystyrene resin at a ratio of 60 to 85% by weight and the polyetheresteramide at a ratio of 40 to 15% by weight also has an antistatic property. It can be confirmed that properties and physical properties (strength) are good. Also, it can be confirmed that the transparency of the extruded sheet is good if the difference between the refractive index of the rubber-like elastic body-dispersed polystyrene resin and the refractive index of the polyetheresteramide is within 0.03.
[0073]
From Tables 2 and 5, when the weight ratio of the rubber-like elastic body-dispersed polystyrene resin to the polyetheresteramide is 60 to 70% by weight / 30 to 40% by weight, the surface resistivity (Ω) and Volume resistivity (Ω · cm) is 1 × 10 ¹² It can be seen that a better antistatic effect can be obtained.
[0074]
Next, using the resin compositions (pellets) used in Examples 5 to 8 and Comparative Examples 5 and 6, a sheet having a thickness of 500 μm was manufactured by extrusion in the same manner as in Example 9. The obtained product was measured for tensile elasticity, surface resistivity, volume resistivity, total light transmittance, haze and refractive index. Table 6 shows the results.
[0075]
[Table 6]

As is apparent from Table 6, even in the extruded sheet, a composition obtained by mixing 60 to 85% by weight of a polystyrene resin having no rubber-like elastic material dispersed therein and 40 to 15% by weight of a polyetheresteramide is obtained. However, it can be confirmed that antistatic properties and physical properties (strength) are improved. Also, it can be confirmed that the transparency of the extruded sheet is good if the difference between the refractive index of the polystyrene resin and the refractive index of the polyetheresteramide is within 0.03.
[0076]
Further, from Tables 4 and 6, when the weight ratio between the polystyrene resin and the polyetheresteramide is 60 to 70% by weight / 30 to 40% by weight, the surface resistivity (Ω) and the volume resistivity (Ω)・ Cm) is 1 × 10 ¹² It can be seen that a better antistatic effect can be obtained.
[0077]
This embodiment has the following effects.
(1) A rubber-like elastic material-dispersed polystyrene resin 60 in which a rubber-like elastic material is dispersed in a continuous phase of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer in a resin composition for extrusion molding. ８５85% by weight and polyetheresteramide 15-40% by weight, and the melt viscosity at 200 ° C. at a shear rate of 10 (1 / second) is 2 × 10 ³ ~ 8 × 10 ⁴ By setting it to (poise), an extruded product excellent in permanent antistatic properties and moldability can be easily obtained.
[0078]
(2) The resin composition for extrusion molding is mainly composed of 60 to 85% by weight of a polystyrene resin of a copolymer composed of a styrene monomer and a (meth) acrylate monomer, and 15 to 40% by weight of a polyetheresteramide. As a component, the melt viscosity at a shear rate of 10 (1 / second) at 200 ° C. is 2 × 10 ³ ~ 8 × 10 ⁴ By setting it to (poise), an extruded product excellent in permanent antistatic properties and moldability can be easily obtained.
[0079]
(3) The rubber-like elastic material-dispersed polystyrene resin or the polystyrene resin has transparency, and the difference between the refractive index of the polystyrene resin and the refractive index of the polyetheresteramide is 0.1%. By setting it to within 03, it is possible to easily obtain an extruded product having good transparency.
[0080]
(4) Since an extruded product is manufactured using the resin composition for extrusion molding as a molding material, the extruded product is excellent in permanent antistatic properties and moldability, and can also improve transparency. become.
[0081]
(5) A rubber-like elastic material obtained by dispersing a rubber-like elastic material in a continuous phase of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer as a molding material of an antistatic extruded sheet for molding. When the main components are 60% by weight or more and less than 85% by weight of the dispersed polystyrene resin and more than 15% by weight and 40% by weight or less of the polyetheresteramide, permanent antistatic properties and vacuum moldability are improved. It will be good.
[0082]
(6) The molding material of the antistatic extruded sheet for molding is 60% by weight or more and less than 85% by weight of a polystyrene resin of a copolymer comprising a styrene monomer and a (meth) acrylate monomer, and a polyether ester. When the amide content is more than 15% by weight and 40% by weight or less, permanent antistatic properties and vacuum moldability are improved.
[0083]
(7) The rubber-like elastic body-dispersed polystyrene resin or the polystyrene resin has transparency, and the difference between the refractive index of the polystyrene resin and the refractive index of the polyetheresteramide is 0. When it is within 03, the transparency of the molded antistatic extruded sheet becomes good.
[0084]
(8) By forming a tray, a housing or a case using the extruded body and the antistatic extruded sheet for molding, an electronic material such as an IC, an LSI, a silicon wafer, a hard disk, a liquid crystal substrate, and an electronic component can be formed. During storage, transfer, and mounting, these electronic components can be protected from destruction due to static electricity and the like and adhesion of dust. In addition, development is expected to be increased by giving an antistatic function to general plastic pipes, plates, deformed members, and the like.
[0085]
The technical idea grasped from the embodiment will be described below.
(1) In the invention according to claim 2, the main components are the rubber-like elastic body-dispersed polystyrene resin of 60 to 70% by weight and the polyetheresteramide of 30 to 40% by weight.
[0086]
(2) A rubber-like elastic material-dispersed polystyrene resin in which a rubber-like elastic material is dispersed in a continuous phase of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer, in an amount of 60% by weight or more and 85% by weight. An extruded product whose main components are less than 15% by weight and more than 15% by weight and 40% by weight or less.
[0087]
(3) 60% by weight or more and less than 85% by weight of a polystyrene resin of a copolymer comprising a styrene monomer and a (meth) acrylate monomer, and more than 15% by weight and 40% by weight or less of polyetheresteramide. An extruded body mainly composed of
[0088]
(4) The rubber-like elastic material-dispersed polystyrene resin has transparency, and the difference between the refractive index of the rubber-like elastic material-dispersed polystyrene resin and the refractive index of the polyetheresteramide is 0.03. The extruded product according to (2) above.
[0089]
(5) The extrusion according to (3), wherein the polystyrene-based resin has transparency, and a difference between a refractive index of the polystyrene-based resin and a refractive index of the polyetheresteramide is within 0.03. Molded body.
[0090]
【The invention's effect】
As described above in detail, in the inventions according to claims 1 to 3, an extruded product excellent in permanent antistatic property and moldability can be easily obtained. According to the third aspect of the present invention, an extruded product having good transparency can be easily obtained. According to the inventions described in claims 4 to 7, when storing, transporting, and mounting electronic materials such as ICs, LSIs, silicon wafers, hard disks, liquid crystal substrates, and electronic components, the electronic components may be damaged by static electricity or the like. A container and the like that can be protected from dust adhesion and the like can be obtained. According to the inventions set forth in claims 5 to 7, a transport tray or the like having good permanent antistatic properties can be easily manufactured by vacuum forming. Further, in the invention according to claim 7, a molded product having further excellent transparency can be obtained by vacuum molding.

Claims

The main component is 60 to 85% by weight of a polystyrene resin composed of a copolymer of a styrene monomer and a (meth) acrylate monomer, and 15 to 40% by weight of a polyetheresteramide. A resin composition for extrusion molding, wherein the melt viscosity at 10 (1 / second) is 2 × 10 ³ to 8 × 10 ⁴ (poise).

60 to 85% by weight of a rubber-like elastic material-dispersed polystyrene resin in which a rubber-like elastic material is dispersed in a continuous phase of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer; 15 to 40% by weight as a main component and having a melt viscosity of 2 × 10 ³ to 8 × 10 ⁴ (poise) at a shear rate of 10 (1 / sec) at 200 ° C. for extrusion molding. Resin composition.

3. The method according to claim 1, wherein the polystyrene resin has transparency, and a difference between a refractive index of the polystyrene resin and a refractive index of the polyetheresteramide is within 0.03. 4. Extrusion molding resin composition.

An extruded product produced by using the resin composition for extrusion molding according to any one of claims 1 to 3 as a molding material.

A rubber-like elastic body-dispersed polystyrene-based resin in which a rubber-like elastic body is dispersed in a continuous phase of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer, at least 60% by weight and less than 85% by weight; An antistatic extruded sheet for molding mainly containing 15% by weight or more and 40% by weight or less of polyetheresteramide.

A polystyrene-based resin of a copolymer composed of a styrene-based monomer and a (meth) acrylate-based monomer in a proportion of 60% by weight or more and less than 85% by weight, and polyetheresteramide of more than 15% by weight and 40% by weight or less. Antistatic extruded sheet for molding.

7. The polystyrene resin according to claim 5, wherein the polystyrene resin has transparency, and a difference between a refractive index of the polystyrene resin and a refractive index of the polyetheresteramide is within 0.03. Antistatic extruded sheet for molding.