JP2004001641A - 船外機の操舵装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一端が船外機の本体(船外機の操舵が行なわれることにより、船舶との相対角度変位が生じる部位。具体的にはマウントフレーム56)に取りつけられ、他端が前記船外機の船体側(船外機の操舵が行なわれても船舶との相対角度変位を生じない部位。具体的にはスイベルケース50)に取りつけられて伸縮する操舵用油圧シリンダ42を介して前記船外機本体を回動させてプロペラおよびラダーを転舵させると共に、前記操舵用油圧シリンダ42を、その伸縮量の多寡に関わらず、重力方向から見た平面視において前記船外機本体の外形線の垂直投影面70(70R,70L)内に配置する。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は船外機の操舵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、船外機の操舵装置の動力源は、例えば、船外機に取り付けられたティラーハンドルを手動によって転舵するティラーハンドルタイプや、プッシュプルケーブルを介して操舵機構を遠隔操作するリモートコントロールタイプなど、そのほとんどが人力によるものであった。また、船外機とは別体の構成、即ち後付けの構成として、図16に示すように、船外機100の前方(船体側)においてステー102を介して操舵用の油圧シリンダ104を取り付け、リンク機構106を介してティラーハンドル108の転舵をパワーアシストすることも知られている。
【0003】
ところが、上記した人力によるものは、操舵荷重が重いなどの理由により、操舵フィーリングが良くないといった不具合があった。また、後付けの油圧シリンダを用いる操舵装置にあっては、構成が複雑になり、部品点数および重量の増加を伴うと共に、船外機前方から船体後部にかけて、装置を取り付けるためのスペースが必要になるといった不具合があった。
【0004】
このような不具合を解決するため、例えば特開平2−279495号公報にあっては、操舵用の油圧シリンダをスイベルブラケットに取り付け、油圧シリンダの伸縮によってティラーなどの転舵をパワーアシストすることが提案されている。即ち、船外機と操舵装置を一体的に構成することで、部品点数および重量の増加を最小限とすると共に、省スペース化を達成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術にあっては、油圧シリンダの伸縮状態によっては油圧シリンダが船外機本体から突出するため、船体側のスペースが制約される不具合があった。さらに、船外機を2機以上並設する、いわゆる2機掛けの場合においては、船外機同士の干渉を防ぐために、取り付けスペースを油圧シリンダの突出分だけ大きく確保する必要があった。
【0006】
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、操舵用の油圧シリンダを用いながら、構成を簡素にして部品点数および重量の増加を招くことがないと共に、スペース的にも不具合が生じないようにした船外機の操舵装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を解決するために、この発明は請求項1項において、重力方向において上部に内燃機関を搭載すると共に、下部に前記内燃機関で駆動されるプロペラを備え、船体の後尾に取り付けられて前記船体を推進させる船外機の操舵装置において、一端が前記船外機の本体に取り付けられ、他端が前記船外機の船体側に取り付けられて伸縮する油圧シリンダを介して前記船外機本体を回動させて前記プロペラを転舵させると共に、前記油圧シリンダを、その伸縮量の多寡に関わらず、重力方向から見た平面視において前記船外機本体の外形線の垂直投影面内に配置するように構成した。
【0008】
一端が船外機の本体に取り付けられ、他端が船外機の船体側に取り付けられて伸縮する油圧シリンダを介して前記船外機本体を回動させてプロペラを転舵させるように構成したので、油圧シリンダを用いながらも構成が簡素なため、部品点数および重量の増加を招くことがない。さらに、前記油圧シリンダを、その伸縮量の多寡に関わらず、重力方向から見た平面視において前記船外機本体の外形線の垂直投影面内に配置するように構成したので、油圧シリンダが常に船外機本体から突出することがなく、スペース的にも不具合が生じない。
【0009】
また、請求項2項にあっては、前記油圧シリンダの一端をスイベルケースの上部に固定して前記船体側に取り付けると共に、他端をマウントフレームに固定して前記船外機本体に取り付けるように構成した。
【0010】
油圧シリンダの一端をスイベルケースの上部に固定して船体側(船外機の操舵が行なわれても、船舶との相対角度変位を生じない部位)に取り付けると共に、他端をマウントフレームに固定して船外機本体(船外機の操舵が行なわれることにより、船舶との相対角度変位が生じる部位)に取り付けるように構成した、即ち、固定部(スイベルケース)と被転舵部(マウントフレーム)を、ティラーやリンク機構などを介することなく油圧シリンダで直接接続するように構成したため、さらなる省スペース化を達成することができると共に、ガタツキなどが生じることがなく、応答性の高い、良好な操舵フィーリングを与えることができる。また、構成が簡素なため、部品点数および重量の増加を招くことがない。
【0011】
また、請求項3項にあっては、前記油圧シリンダの一端をスイベルケースの下部に固定して前記船体側に取り付けると共に、他端をロアマウントセンターハウジングに固定して前記船外機本体に取り付けるように構成した。
【0012】
油圧シリンダの一端をスイベルケースの下部に固定して船体側(船外機の操舵が行なわれても、船舶との相対角度変位を生じない部位)に取り付けると共に、他端をロアマウントセンターハウジングに固定して船外機本体(船外機の操舵が行なわれることにより、船舶との相対角度変位が生じる部位)に取り付けるように構成した、即ち、固定部(スイベルケース)と被転舵部(ロアマウントセンターハウジング)を、ティラーやリンク機構などを介することなく油圧シリンダで直接接続するように構成したため、さらなる省スペース化を達成することができると共に、ガタツキなどが生じることがなく、応答性の高い、良好な操舵フィーリングを与えることができる。また、構成が簡素なため、部品点数および重量の増加を招くことがない。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に即してこの発明の一つの実施の形態に係る船外機の操舵装置を説明する。
【0014】
図1はその船外機の操舵装置を全体的に示す概略図であり、図2は図1の部分説明側面図である。
【0015】
図1および図2において、符合10は内燃機関、プロペラシャフト、プロペラなどが一体化された船外機を示す。船外機10は、船体(船舶)12の船尾にスターンブラケット14(図2に示す)を介して装着される。
【0016】
図2に示す如く、船外機10は、その上部(重力方向(図に矢印gで示す)において上部)に内燃機関(以下「エンジン」という)16を備える。エンジン16は火花点火式の直列4気筒で2200ccの排気量を備えるガソリンエンジンからなる。エンジン16は水面上に位置し、エンジンカバー18で覆われて船外機10の内部に配置される。エンジンカバー18で被覆されたエンジン16の付近には、マイクロコンピュータからなる電子制御ユニット(以下「ECU」という)20が配置される。
【0017】
また、船外機10は、その下部にプロペラ22およびラダー23を備える。ラダー23は、プロペラ22付近に固定され、それ自体が独立して回動することはない。プロペラ22は、図示しないクランクシャフト、ドライブシャフト、ギヤ機構およびシフト機構を介してエンジン16の動力が伝達され、船体12を前進あるいは後進させる。
【0018】
図1に示す如く、船体12の操縦席付近にはステアリングホイール24が配置される。ステアリングホイール24の付近には舵角センサ24Sが配置され、操縦者によって入力されたステアリングホイール24の回転に応じた信号を出力する。また操縦席の右側にはスロットルレバー26およびシフトレバー28が配置され、それらの操作は図示しないプッシュプルケーブルを介してエンジン16のスロットルバルブおよびシフト機構(共に図示せず)に伝達される。
【0019】
さらに、操縦席付近には、船外機10のチルト角度を調整するためのパワーチルトスイッチ30と、トリム角度を調整するためのパワートリムスイッチ32が配置され、操縦者によって入力されるチルトのアップ・ダウンおよびトリムのアップ・ダウンの指示に応じた信号を出力する。上記した舵角センサ24S、パワーチルトスイッチ30およびパワートリムスイッチ32の出力は、信号線24L,30L,32Lを介してECU20に送られる。
【0020】
ECU20は、信号線24Lを通じて送られた舵角センサ24Sの出力に応じて油圧シリンダユニット40(図2に示す)を動作させることにより、船外機10を操舵してプロペラ22およびラダー23の向きを転舵し、船体12を左右に旋回させる。
【0021】
また、ECU20は、信号線30L,32Lを通じて送られたパワーチルトスイッチ30およびパワートリムスイッチ32の出力に応じて油圧シリンダユニット40を動作させ、船外機10のチルト角度およびトリム角度を調整する。
【0022】
図3は、図2を拡大した拡大説明側面図である。尚、同図において、前方(船体12側)に向かって右側のスターンブラケット14を取り外して示すと共に、図の一部を透視して示す。また、図4は、油圧シリンダユニット40を船体12側から見た拡大正面図である。
【0023】
図3および図4に示すように、油圧シリンダユニット40は、操舵用の油圧シリンダ(以下「操舵用油圧シリンダ」という)42と、公知のパワーチルトトリムユニット44とを、油路40aおよび40bで接続して一体化してなる。尚、図3と図4において、図示の便宜上、操舵用油圧シリンダ42とパワーチルトトリムユニット44の相対位置関係は、必ずしも一致しない。
【0024】
パワーチルトトリムユニット44は、上述の如く公知であり、1本のチルト角度調整用の油圧シリンダ(以下「チルト用油圧シリンダ」という)442と、2本のトリム角度調整用の油圧シリンダ(以下「トリム用油圧シリンダ」という)444を備えると共に、それらに作動油を供給する油圧ポンプ446と、油圧ポンプ446を駆動する電動モータ448と、作動油を貯留するタンク450を備える。
【0025】
チルト用油圧シリンダ442の一端は、図3に示すようにスターンブラケット14に固定されて船体12に固定されると共に、他端(ピストンロッド)はスイベルケース50に固定される。また、トリム用油圧シリンダ444の一端は、チルト用油圧シリンダ442と同様にスターンブラケット14に固定されて船体12に固定されると共に、他端(ピストンロッド)はスイベルケース50に当接される。
【0026】
スイベルケース50は、チルティングシャフト52を介し、チルティングシャフト52を中心とする相対変位自在にスターンブラケット14と接続される。また、スイベルケース50は、その内部にスイベルシャフト54が回動自在に収容される。スイベルシャフト54は、その上端がマウントフレーム56に固定されると共に、下端がロアマウントセンターハウジング58に固定される。マウントフレーム56とロアマウントセンターハウジング58は、アンダーカバー60およびエクステンションケース62(より具体的にはそれらに被覆されるマウント)に固定される。
【0027】
図5は、操舵用油圧シリンダ42と、スイベルケース50と、マウントフレーム56とを重力方向において上方から見た平面図である。図3および図5に示すように、操舵用油圧シリンダ42は、一端がスイベルケース50の上部50Aに固定されると共に、他端(ピストンロッド)がマウントフレーム56に接続される。尚、図5は、操舵用油圧シリンダ42が最大長のときの状態を示す。
【0028】
ここで、操舵用油圧シリンダ42が伸縮(ピストンロッドが移動)することにより、船外機の本体10Aの水平方向の操舵がパワーアシストされ、よってプロペラ22およびラダー23が転舵される。このように、船外機10に取り付けられた操舵用油圧シリンダ42によって船外機本体10Aを操舵(回動)することから、操舵装置を船外機と別体に構成した場合に比して構成が簡素なため、部品点数および重量の増加を招くことがない。
【0029】
尚、この明細書で「船外機本体」とは、操舵用油圧シリンダ42の伸縮(即ち、船外機10の操舵)によって水平方向に一体的に回動される全ての構成を総称する意味で使用し、エンジン16やプロペラ22、ラダー23の他、スイベルシャフト54やマウントフレーム56、ロアマウントセンターハウジング58なども含む意味として使用する。換言すれば、船外機本体10Aは、操舵用油圧シリンダ42の伸縮によって転舵されないスターンブラケット14、油圧シリンダユニット40およびスイベルケース50を含まないものとする。
【0030】
また、船外機本体10Aは、チルト用油圧シリンダ442とトリム用油圧シリンダ444の伸縮(ピストンロッドの移動)により、スイベルケース50と共に、チルティングシャフト52を中心にチルト角度およびトリム角度のアップ・ダウンがなされる。
【0031】
次いで図6を参照して操舵用油圧シリンダ42の配置について詳説する。図6は、操舵用油圧シリンダ42と、スイベルケース50と、マウントフレーム56とを重力方向において上方から見た説明図である。
【0032】
同図において、操舵用油圧シリンダ42が最大長となったときの操舵用油圧シリンダ42およびマウントフレーム56を実線で示し、操舵用油圧シリンダ42が最小長のときのそれを破線で示す。また、符合70は、舵角が零のときにおける、平面視の船外機本体10Aの外形線の垂直投影面を示す。また、符合70Rは、操舵用油圧シリンダ42が最大長のとき、即ち、船外機10の最大右転舵(船体12にあっては左旋回)のときの垂直投影面を示し、符合70Lは、操舵用油圧シリンダ42が最小長のとき、即ち、船外機10の最大左転舵(船体12にあっては右旋回)のときの垂直投影面を示す。尚、船外機10の全舵角量は、左転舵30度、右転舵30度の合計60度である。
【0033】
図示の如く、操舵用油圧シリンダ42は、重力方向から見た平面視において、船外機の舵角に関わらず、常に船外機本体10Aの外形線の垂直投影面の内部に位置するように配置される。即ち、操舵用油圧シリンダ42は、その伸縮量の多寡に関わらず、船外機本体10Aの外形線から突出することがない。このため、船外機10の前方(船体側)から船体12の後部にかけてのスペースを損なうことがない。さらに、例えば2機掛けの場合であっても船外機同士が干渉することがなく、スペース的な不具合が生じない。
【0034】
また、上述の如く、操舵用油圧シリンダ42の一端をスイベルケース50の上部50Aに固定して船体側(船外機10の操舵が行なわれても、船体12との相対角度変位を生じない部位)に取り付けると共に、他端(ピストンロッド)をマウントフレーム56に固定して船外機本体(船外機10の操舵が行なわれることにより、船体12との相対角度変位が生じる部位)10Aに取り付けるように構成した、即ち、固定部(スイベルケース)と被転舵部(マウントフレーム)を、ティラーやリンク機構などを介することなく操舵用油圧シリンダ42で直接接続するように構成したため、さらなる省スペース化を達成することができると共に、ガタツキが生じることがなく、応答性の高い、良好な操舵フィーリングを得ることができる。また、構成が簡素なため、部品点数および重量の増加を招くことがない。
【0035】
次いで図7から図12を参照し、油圧シリンダユニット40の油圧回路について説明する。
【0036】
図7に示すように、油圧回路40HCは、前記した操舵用油圧シリンダ42と、チルト用油圧シリンダ442と、2本のトリム用油圧シリンダ444と、油圧ポンプ446と、電動モータ448と、タンク450を備える。
【0037】
油圧ポンプ446は、油路40cを介し、1個の電磁ソレノイドを備える第1のオン・オフ制御バルブ40V1および第2のオン・オフ制御バルブ40V2に接続される。第1のオン・オフ制御バルブ40V1は、油路40dを介し、2個の電磁ソレノイドを備える第1の方向切り換えバルブ40V3に接続される。第1の方向切り換えバルブ40V3は、前記した油路40aを介して操舵用油圧シリンダ42の第1の油室42Aに接続されると共に、油路40bを介して第2の油室42Bに接続される。さらに、第1の方向切り換えバルブ40V3は、油路40eおよび油路40fを介して油圧ポンプ446に接続される。
【0038】
また、第2のオン・オフ制御バルブ40V2は、油路40gを介し、2個の電磁ソレノイドを備える第2の方向切り換えバルブ40V4に接続される。第2の方向切り換えバルブ40V4は、油路40hおよびそれに連通する油路40iを介し、チルト用油圧シリンダ442の第1の油室442Aに接続されると共に、油路40hおよびそれに連通する油路40jを介し、トリム用油圧シリンダ444の第1の油室444Aに接続される。
【0039】
また、第2の方向切り換えバルブ40V4は、油路40kおよびそれに連通する油路40lを介し、チルト用油圧シリンダ442の第2の油室442Bに接続されると共に、油路40kおよびそれに連通する油路40mを介し、トリム用油圧シリンダ444の第2の油室444Bに接続される。さらに、第2の方向切り換えバルブ40V4は、油路40pおよび油路40fを介して油圧ポンプ446に接続される。
【0040】
尚、同図に示す油圧回路40HCの、油路40a,40bを除く全ての油路およびバルブは、パワーチルトトリムユニット44の内部に設けられる。
【0041】
ここで、第1および第2のオン・オフ制御バルブ40V1,40V2について、図8を参照して簡単に説明する。尚、第1および第2のオン・オフ制御バルブ40V1,40V2は同じ構成であるので、第1のオン・オフ制御バルブ40V1を例に挙げて説明する。
【0042】
同図上部に示すように、第1のオン・オフ制御バルブ40V1は、電磁ソレノイドSを励磁することで、油路40cと油路40dを遮断する。他方、同図下部に示すように、電磁ソレノイドSを非励磁することで、油路40cと油路40dを連通させる。このように、第1のオン・オフ制御バルブ40V1は、電磁ソレノイドSの励磁・非励磁により、作動油の流入・遮断を制御する。尚、電磁ソレノイドSは、舵角センサ24S、パワーチルトスイッチ30およびパワートリムスイッチ32の出力に応じたECU20の通電指令によって励磁・非励磁がなされる。
【0043】
次いで図9を参照し、第1および第2の方向切り換えバルブ40V3,40V4について簡単に説明する。尚、第1および第2の方向切り換えバルブ40V3,40V4は同じ構成であるので、第1の方向切り換えバルブ40V3を例に挙げて説明する。
【0044】
同図上部に示すように、第1の方向切り換えバルブ40V3は、第1の電磁ソレノイドS1を励磁し、かつ第2の電磁ソレノイドS2を非励磁することで、油路40dと油路40aを連通すると共に、油路40bと油路40eを連通する。他方、同図下部に示すように、第1の電磁ソレノイドS1を非励磁し、かつ第2の電磁ソレノイドS2を励磁することで、油路40aと油路40eを連通すると共に、油路40dと油路40bを連通する。このように、第1の方向切り換えバルブ40V3は、第1および第2の電磁ソレノイドS1,S2の励磁・非励磁により、作動油の流入方向を切り換える。尚、電磁ソレノイドS1およびS2も、舵角センサ24Sなどの出力に応じたECU20の通電指令によって励磁・非励磁がなされる。
【0045】
次いで図7に戻り、船外機10の右転舵時(船体12の左旋回。即ち、操舵用シリンダ42が伸び方向に駆動されるとき)の油圧回路40HCの動作を説明する。
【0046】
船外機10の右転舵時にあっては、第1のオン・オフ制御バルブ40V1の電磁ソレノイドSを非励磁して油路40cと40dを連通すると共に、第2のオン・オフ制御バルブ40V2のそれを励磁して油路40cと40gを遮断する。また、第1の方向切り換えバルブ40V3の第1の電磁ソレノイドS1を非励磁し、かつ第2の電磁ソレノイドS2を励磁し、油路40dと40bを連通すると共に、油路40aと40eを連通する。尚、第2の方向切り換えバルブ40V4は、第2のオン・オフ制御バルブ40V2によって油路40cと40gが遮断されていることから、油路をどちらの方向に連通しても作動油は流れない。
【0047】
これにより、油圧ポンプ446−油路40c−第1のオン・オフ制御バルブ40V1−油路40d−第1の方向切り換えバルブ40V3−油路40bの経路を辿って作動油が操舵用油圧シリンダ42の第2の油室42Bに供給される。また、操舵用油圧シリンダ42の第1の油室42A内の作動油が、油路40a−第1の方向切り換えバルブ40V3−油路40e−油路40fの経路を辿って油圧ポンプ446に吸引されることで、操舵用シリンダ42が伸び方向に駆動され、船外機10が右に転舵される。
【0048】
尚、油圧ポンプ446を駆動する電動モータ448は、舵角センサ24S、パワーチルトスイッチ30およびパワートリムスイッチ32の出力に応じたECU20の通電指令に動作される。また、その回転方向は、転舵方向、チルトおよびトリムのアップ・ダウンに関わらず、常に一定方向とされる。具体的には、電動モータ448は、油圧ポンプ446が作動油を常に油路40cへと吐き出す方向に回転される。
【0049】
次いで図10を参照し、船外機10の左転舵時(船体12の右旋回。即ち、操舵用シリンダ42が縮み方向に駆動されるとき)の油圧回路40HCの動作を説明する。
【0050】
船外機10の左転舵時にあっては、第1のオン・オフ制御バルブ40V1の電磁ソレノイドSを非励磁して油路40cと40dを連通すると共に、第2のオン・オフ制御バルブ40V2のそれを励磁して油路40cと40gを遮断する。また、第1の方向切り換えバルブ40V3の第1の電磁ソレノイドS1を励磁し、かつ第2の電磁ソレノイドS2を非励磁し、油路40dと40aを連通すると共に、油路40dと40eを連通する。尚、第2の方向切り換えバルブ40V4は、第2のオン・オフ制御バルブ40V2によって油路40cと40gが遮断されていることから、油路どちらの方向に連通しても作動油は流れない。
【0051】
これにより、油圧ポンプ446−油路40c−第1のオン・オフ制御バルブ40V1−油路40d−第1の方向切り換えバルブ40V3−油路40aの経路を辿って作動油が操舵用油圧シリンダ42の第1の油室42Aに供給される。また、操舵用油圧シリンダ42の第2の油室42B内の作動油が、油路40b−第1の方向切り換えバルブ40V3−油路40e−油路40fの経路を辿って油圧ポンプ446に吸引されることで、操舵用シリンダ42が縮み方向に駆動され、船外機10が左に転舵される。
【0052】
次いで図11を参照し、チルトアップおよびトリムアップにおける油圧回路40HCの動作を説明する。
【0053】
チルトアップおよびトリムアップにあっては、第1のオン・オフ制御バルブ40V1の電磁ソレノイドSを励磁して油路40cと40dを遮断すると共に、第2のオン・オフ制御バルブ40V2のそれを非励磁して油路40cと40gを連通する。また、第2の方向切り換えバルブ40V4の第1の電磁ソレノイドS1を非励磁し、かつ第2の電磁ソレノイドS2を励磁し、油路40gと40kを連通すると共に、油路40hと40pを連通する。尚、第1の方向切り換えバルブ40V3は、第1のオン・オフ制御バルブ40V1によって油路40cと40dが遮断されていることから、油路をどちらの方向に連通しても作動油は流れない。
【0054】
これにより、油圧ポンプ446−油路40c−第2のオン・オフ制御バルブ40V2−油路40g−第2の方向切り換えバルブ40V4−油路40k−油路40l(および油路40m)の経路を辿って作動油がチルト用油圧シリンダ442の第2の油室442Bに供給されると共に、トリム用油圧シリンダ444の第2の油室444Bに供給される。また、チルト用油圧シリンダ442の第1の油室442A内およびトリム用油圧シリンダ444の第1の油室444A内の作動油が、油路40i(および油路40j)−油路40h−第2の方向切り換えバルブ40V4−油路40p−油路40fの経路を辿って油圧ポンプ446に吸引されることで、チルト用油圧シリンダ442およびトリム用油圧シリンダ444が伸び方向に駆動され、チルトアップおよびトリムアップがなされる。
【0055】
次いで図12を参照し、チルトダウンおよびトリムダウンにおける油圧回路40HCの動作を説明する。
【0056】
チルトダウンおよびトリムダウンにあっては、第1のオン・オフ制御バルブ40V1の電磁ソレノイドSを励磁して油路40cと40dを遮断すると共に、第2のオン・オフ制御バルブ40V2のそれを非励磁して油路40cと40gを連通する。また、第2の方向切り換えバルブ40V4の第1の電磁ソレノイドS1を励磁し、かつ第2の電磁ソレノイドS2を非励磁し、油路40gと40hを連通すると共に、油路40kと40pを連通する。尚、第1の方向切り換えバルブ40V3は、第1のオン・オフ制御バルブ40V1によって油路40cと40dが遮断されていることから、油路をどちらの方向に連通しても作動油は流れない。
【0057】
これにより、油圧ポンプ446−油路40c−第2のオン・オフ制御バルブ40V2−油路40g−第2の方向切り換えバルブ40V4−油路40h−油路40i(および油路40j)の経路を辿って作動油がチルト用油圧シリンダ442の第1の油室442Aに供給されると共に、トリム用油圧シリンダ444の第1の油室444Aに供給される。また、チルト用油圧シリンダ442の第2の油室442B内およびトリム用油圧シリンダ444の第2の油室444B内の作動油が、油路40l(および油路40m)−油路40k−第2の方向切り換えバルブ40V4−油路40p−油路40fの経路を辿って油圧ポンプ446に吸引されることで、チルト用油圧シリンダ442およびトリム用油圧シリンダ444が縮み方向に駆動され、チルトダウンおよびトリムダウンがなされる。
【0058】
このように、操舵用油圧シリンダ42と、チルト用油圧シリンダ442およびトリム用油圧シリンダ444に同一の油圧ポンプ446から作動油を供給するように構成した、別言すれば、パワーチルトトリム装置の油圧シリンダに作動油を供給する、既存の油圧ポンプおよび電動モータを、操舵装置の油圧シリンダへの作動油の供給に流用したので、操舵装置専用の油圧ポンプおよびモータを不要とすることができ、よって装置を小型化および軽量化することができる。
【0059】
また、油圧ポンプ446を駆動する電動モータ448の回転方向を一定方向とすると共に、操舵用油圧シリンダ42に接続される油路と、チルト用油圧シリンダ442およびトリム用油圧シリンダ444に接続される油路のそれぞれに、オン・オフ制御バルブと方向切り換えバルブを設けるように構成したので、操舵装置とパワーチルトトリム装置を、干渉を生じることなく独立して制御することができる。換言すれば、上述した動作の他に、操舵用油圧シリンダ42の動作と、チルト用油圧シリンダ442およびチルト用油圧シリンダ444の動作を同時に行なうこともできる。例えば、船外機10を右転舵しつつ、チルトアップおよびトリムアップすることもできる。
【0060】
次いで、図13から図15を参照してこの発明の第2の実施の形態に係る船外機の操舵装置について説明する。
【0061】
図13は、第2の実施の形態に係る船外機の操舵装置を示す部分断面説明図である。また、図14は、操舵用油圧シリンダ42と、スイベルケース50と、ロアマウントセンターハウジング58とを重力方向において下方から見た平面図である。従前の実施の形態との相違点について説明すると、この実施の形態にあっては、図13および図14に示すように、操舵用油圧シリンダ42の一端をスイベルケース50の下部50Bに固定すると共に、他端(ピストンロッド)をロアマウントセンターハウジング58に接続した。尚、図14は、操舵用油圧シリンダ42が最大長のときの状態を示す。
【0062】
ここで、図15に示すように、操舵用油圧シリンダ42は、重力方向から見た平面視において、船外機の舵角に関わらず常に船外機本体10Aの外形線の垂直投影面の内部に位置するように配置される。即ち、操舵用油圧シリンダ42は、その伸縮量の多寡に関わらず、船外機本体10Aの外形線から突出することがない。このため、船外機10の前方(船体側)から船体12の後部にかけてのスペースを損なうことがない。さらに、例えば2機掛けの場合であっても船外機同士が干渉することがなく、スペース的な不具合が生じない。
【0063】
さらに、操舵用油圧シリンダ42の一端をスイベルケース50の下部50Bに固定して船体側(船外機12の操舵が行なわれても、船体12との相対角度変位を生じない部位)に取り付けると共に、他端(ピストンロッド)をロアマウントセンターハウジング56に固定して船外機本体(船外機12の操舵が行なわれることにより、船体12との相対角度変位が生じる部位)10Aに取り付けるように構成した、即ち、固定部(スイベルケース)と被転舵部(ロアマウントセンターハウジング)を、ティラーやリンク機構などを介することなく操舵用油圧シリンダ42で直接接続するように構成したため、さらなる省スペース化を達成することができると共に、ガタツキが生じることがなく、応答性の高い、良好な操舵フィーリングを得ることができる。また、構成が簡素なため、部品点数および重量の増加を招くことがない。
【0064】
尚、チルト用油圧シリンダ442やトリム用油圧シリンダ444、および油圧回路40HCなど、第1の実施の形態と同様な構成については図示および説明を省略する。
【0065】
上記の如く、この発明の第1および第2の実施の形態においては、重力方向において上部に内燃機関(エンジン16)を搭載すると共に、下部に前記内燃機関で駆動されるプロペラ22を備え、船体12の後尾に取り付けられて前記船体12を推進させる船外機10の操舵装置において、一端が前記船外機10の本体(船外機10の操舵が行なわれることにより、船体12との相対角度変位が生じる部位)10Aに取り付けられ、他端が前記船外機10の船体側(船外機10の操舵が行なわれても、船体12との相対角度変位を生じない部位)に取り付けられて伸縮する油圧シリンダ(操舵用油圧シリンダ42)を介して前記船外機10を回動させて前記プロペラ22(およびラダー23)を転舵させると共に、前記油圧シリンダを、その伸縮量の多寡に関わらず、重力方向から見た平面視において前記船外機本体10Aの外形線の垂直投影面70(70R,70L)内に配置するように構成した。
【0066】
また、第1の実施の形態においては、前記油圧シリンダの一端をスイベルケース50の上部50Aに固定して前記船体側に取り付けると共に、他端をマウントフレーム56に固定して前記船外機本体10Aに取り付けるように構成した。
【0067】
また、第2の実施の形態においては、前記油圧シリンダの一端をスイベルケース50の下部50Bに固定して前記船体側に取り付けると共に、他端をロアマウントセンターハウジング58に固定して前記船外機本体10Aに取り付けるように構成した。
【0068】
【発明の効果】
請求項1項にあっては、一端が船外機の本体に取り付けられ、他端が船外機の船体側に取り付けられて伸縮する油圧シリンダを介して前記船外機本体を回動させてプロペラを転舵させるように構成したので、油圧シリンダを用いながらも構成が簡素なため、部品点数および重量の増加を招くことがない。さらに、前記油圧シリンダを、その伸縮量の多寡に関わらず、重力方向から見た平面視において前記船外機本体の外形線の垂直投影面内に配置するように構成したので、油圧シリンダが常に船外機本体から突出することがなく、スペース的にも不具合が生じない。
【0069】
請求項2項にあっては、油圧シリンダの一端をスイベルケースの上部に固定して船体側(船外機の操舵が行なわれても、船体との相対角度変位を生じない部位)に取り付けると共に、他端をマウントフレームに固定して船外機本体(船外機の操舵が行なわれることにより、船体との相対角度変位が生じる部位)に取り付けるように構成した、即ち、固定部(スイベルケース)と被転舵部(マウントフレーム)を、ティラーやリンク機構などを介することなく油圧シリンダで直接接続するように構成したため、さらなる省スペース化を達成することができると共に、ガタツキなどが生じることがなく、応答性の高い、良好な操舵フィーリングを与えることができる。また、構成が簡素なため、部品点数および重量の増加を招くことがない。
【0070】
請求項3項にあっては、油圧シリンダの一端をスイベルケースの下部に固定して船体側(船外機の操舵が行なわれても、船体との相対角度変位を生じない部位)に取り付けると共に、他端をロアマウントセンターハウジングに固定して船外機本体(船外機の操舵が行なわれることにより、船体との相対角度変位が生じる部位)に取り付けるように構成した、即ち、固定部(スイベルケース)と被転舵部(ロアマウントセンターハウジング)を、ティラーやリンク機構などを介することなく油圧シリンダで直接接続するように構成したため、さらなる省スペース化を達成することができると共に、ガタツキなどが生じることがなく、応答性の高い、良好な操舵フィーリングを与えることができる。また、構成が簡素なため、部品点数および重量の増加を招くことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施の形態に係る船外機の操舵装置を全体的に示す説明図である。
【図2】図1の部分説明側面図である。
【図3】図2を拡大した拡大説明側面図である。
【図4】図3に示す油圧シリンダユニットの拡大正面図である。
【図5】図3に示す操舵用油圧シリンダとスイベルケースとマウントフレームとを上方から見た平面図である。
【図6】図3に示す操舵用油圧シリンダとスイベルケースとマウントフレームとを上方から見た説明図である。
【図7】図4に示す油圧シリンダユニットの油圧回路図である。
【図8】図7に示すオン・オフ制御バルブを示す説明図である。
【図9】図7に示す方向切り換えバルブを示す説明図である。
【図10】図7と同様な油圧シリンダユニットの油圧回路図である。
【図11】図7と同様な油圧シリンダユニットの油圧回路図である。
【図12】図7と同様な油圧シリンダユニットの油圧回路図である。
【図13】この発明の第2の実施の形態に係る船外機の操舵装置を示す説明図である。
【図14】図13に示す操舵用油圧シリンダとスイベルケースとロアマウントセンターハウジングとを下方から見た平面図である。
【図15】図13に示す操舵用油圧シリンダとスイベルケースとロアマウントセンターハウジングとを下方から見た説明図である。
【図16】従来技術に係る船外機の操舵装置を示す説明図である。
【符号の説明】
10 船外機
10A 船外機本体
12 船体(船舶)
16 エンジン(内燃機関)
22 プロペラ
42 操舵用油圧シリンダ
70 船外機本体の外形線の垂直投影面内
70R 船外機本体の外形線の垂直投影面内(最大右転舵時)
70L 船外機本体の外形線の垂直投影面内(最大左転舵時)
50 スイベルケース
50A スイベルケースの上部
50B スイベルケースの下部
56 マウントフレーム
58 ロアマウントセンターハウジング
Claims (3)
- 重力方向において上部に内燃機関を搭載すると共に、下部に前記内燃機関で駆動されるプロペラを備え、船体の後尾に取り付けられて前記船体を推進させる船外機の操舵装置において、一端が前記船外機の本体に取り付けられ、他端が前記船外機の船体側に取り付けられて伸縮する油圧シリンダを介して前記船外機本体を回動させて前記プロペラを転舵させると共に、前記油圧シリンダを、その伸縮量の多寡に関わらず、重力方向から見た平面視において前記船外機本体の外形線の垂直投影面内に配置することを特徴とする船外機の操舵装置。
- 前記油圧シリンダの一端をスイベルケースの上部に固定して前記船体側に取り付けると共に、他端をマウントフレームに固定して前記船外機本体に取り付けることを特徴とする請求項1項記載の船外機の操舵装置。
- 前記油圧シリンダの一端をスイベルケースの下部に固定して前記船体側に取り付けると共に、他端をロアマウントセンターハウジングに固定して前記船外機本体に取り付けることを特徴とする請求項1項記載の船外機の操舵装置。
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