JP2003512448A - 芳香族ジケト誘導体、その製造方法および医薬としてのその使用 - Google Patents

芳香族ジケト誘導体、その製造方法および医薬としてのその使用

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JP2003512448A JP2001533093A JP2001533093A JP2003512448A JP 2003512448 A JP2003512448 A JP 2003512448A JP 2001533093 A JP2001533093 A JP 2001533093A JP 2001533093 A JP2001533093 A JP 2001533093A JP 2003512448 A JP2003512448 A JP 2003512448A
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ラースロウ・フェルテシ
ミヒャエル・クルツ
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アベンティス・ファーマ・ドイチユラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
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Abstract

(57)【要約】 本発明は新規な芳香族ジケト誘導体およびその医薬上許容しうる塩、エステル、エーテルおよび他の自明な化学的等価物に関する。その誘導体は、グルコース−6−リン酸トランスロカーゼ阻害剤であって、真性糖尿病の治療に使用することができる。本発明は、さらに誘導体の製造方法、誘導体およびその医薬上許容しうる塩、エステル、エーテルおよび他の自明な化学的等価物の医薬としての使用、特に真性糖尿病の治療におけるその使用、並びに誘導体、医薬上許容しうる塩、エステル、エーテルまたはその他の自明な化学的等価物を含む医薬組成物に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、新規な芳香族ジケト誘導体、およびその医薬上許容しうる塩、エス
テル、エーテル並びに他の自明な化学的等価物に関する。誘導体は、グルコース
−6−リン酸トランスロカーゼ阻害剤であって、真性糖尿病の治療において使用
することができる。さらに、本発明は、誘導体の製造方法、誘導体およびその医
薬上許容しうる塩、エステル、エーテル、および他の自明な化学的等価物の医薬
としての使用、特に真性糖尿病の治療におけるその使用、並びに誘導体、医薬上
許容しうる塩、エステル、エーテルまたは他の自明な化学的等価物からなる医薬
組成物に関する。
【0002】 肝グルコース排出量の速度の増加は、真性糖尿病の一般的な特徴である。特に
、インスリン非依存型糖尿病(NIDDM)における絶食時のプラズマグルコー
スレベルと肝グルコース排出量との間には強い相関関係がある。グルコースが肝
臓で生じる2つの経路は、糖新生およびグリコーゲン分解である。両経路の最終
段階は、血中グルコースレベルの恒常的な調節における鍵酵素である、ミクロソ
ームのグルコース−6−ホスファターゼによって触媒作用を及ぼされる。また、
この酵素のレベルは、糖尿病の実験的および病理学的状態において上昇すること
が知られている。したがって、この酵素系を妨害すると肝グルコース産生を減ら
すことになるはずである。
【0003】 肝グルコース−6−ホスファターゼは、少なくとも3つの機能的活性:グルコ
ース−6−リン酸トランスロカーゼ(T1)、グルコース−6−リン酸ホスホヒ
ドロラーゼおよびリン酸/ピロリン酸トランスロカーゼ(T2)からなる多成分
系である。グルコース−6−リン酸トランスロカーゼは、グルコース−6−リン
酸を小胞体(ER)内腔へ運搬するのを容易にする。小胞体の内腔表面に位置す
る活性サイトを有するホスホヒドロラーゼは、グルコース−6−リン酸を加水分
解してグルコースおよびリン酸を内腔中へ放出する。リン酸の流出はリン酸/ピ
ロリン酸トランスロカーゼによって促進されるが、グルコース流出の正確なメカ
ニズムは、まだ明らかでない。
【0004】 グルコース−6−リン酸トランスロカーゼの基質特異性の程度が高いため、こ
れが、真性糖尿病の治療における薬理学的介入の潜在的な標的となっている。従
って、生理的に生じる糖リン酸の中では、グルコース−6−リン酸だけがトラン
スロカーゼによって運搬される。これに対して、ホスファターゼは非特異的であ
り、様々な有機リン酸エステルを加水分解することが知られている。
【0005】 グルコース−6−ホスファターゼの非特異的阻害剤の系は、文献、例えば、フ
ロルヒジン(J. Biol. Chem. 242,1955-1960 (1967))、5,5′−ジチオ−ビス
−2−ニトロ安息香酸(Biochem. Biophys. Res. Commun. 48, 694-699 (1972))
、2,2′−ジイソチオシアナトスチルベンおよび2−イソチオシアナト−2′
−アセトキシスチルベン(J. Biol. Chem. 255, 1113-1119 (1980))に記載され
ている。グルコース−6−ホスファターゼ系の治療上使用しうる第1の阻害剤は
、EP-A-587 087およびEP-A-587 088に提案されている。PCT/EP 98/02247に記
載されているコダイスタチンA、B、CおよびDは、微生物供給源からの第1の
グルコース−6−リン酸トランスロカーゼ阻害剤である。
【0006】 本発明の芳香族ジケト誘導体は、ムンバイスタインと称する化合物から誘導す
ることができる。ムンバイスタインは、PCT/EP 99/04127に記載されている。
それは、微生物Streptomyces litmocidiniの培養によって入手できる天然生成物
であり、この試料は、1997年7月4日に、受け入れ番号DSM 11641でGerman
Collection of Microorganisms and Cell Cultures (DSMZ)に寄託されている。
ムンバイスタチンの構造式は、現在確定されており、以下:
【化16】 に記載した通りである。
【0007】 ムンバイスタチンの特定の誘導体は活性が向上しており、哺乳動物の身体中で
は、ムンバイスタチン自体よりもより良好に許容されることがわかった。また、
ムンバイスタチンの分離されたジアステレオマーは、ムンバイスタチンのジアス
テレオマー混合物よりも有益である。
【0008】 従って、本発明は、一般式
【化17】 〔式中、R4、R5、R6およびR7は、独立してH、OH、ハロゲン、場合により
置換されたアルキル、アリールもしくはアシル、X−アルキルまたはX−アリー
ル(ここで、XはO、NH、N−アルキルまたはSである)であり、
【0009】 Kは、下の式IIまたはIII:
【化18】 の基であり、
【0010】 Lは、下の式IVまたはV:
【化19】 の基であるか、またはKおよびLは、それらが結合しているそれぞれの炭素原子
と共に、下の式VI、VIIまたはVIII:
【0011】
【化20】 (式中、R1およびR3は、独立してカチオン、H、アルキルまたはアリールであ
り、
【0012】 R2は、H、アルキル、アリールまたはアシルであり、 X1、X2、X3、X4、X5、X6およびX7は、独立してO、NH、N−アルキ
ルまたはSであり、そして環状部分の環は、cおよびdの印のついたC原子と一
緒になって、場合により置換された飽和した、部分的に不飽和の、または芳香族
、炭素環式もしくは複素環式の、単純なまたは縮合された環系である)の基であ
る〕の化合物〔但し、Kが式IIの基であり、Lが式IV(式中、X1、X2、X3
4、X5、X6およびX7は、Oであり、R1、R2およびR3は、Hであり、R4
、OHであり、R5、R6およびR7は、Hであり、そして環状部分が3,8,ジヒ
ドロキシアントラキノンである)の基である化合物と、KおよびLが一緒になっ
て式VI(ここで、X1、X2、X3、X4、X5、X6およびX7は、Oであり、R1
、CH3であり、R2およびR3は、Hであり、R4は、OHであり、R5、R6およ
びR7は、Hであり、そして環状部分は、3,8,ジヒドロキシアントラキノンあ
る)の基を形成する化合物は除く〕およびその医薬上許容しうる塩、エステルお
よびエーテル、並びに他の自明な化学的等価物、それらのすべての立体異性体形
態および互変異性体形態、および任意の比率におけるそれらの混合物を提供する
【0013】 さらに、本発明は、一般式IX
【化21】 〔式中、Mは、式X
【化22】 の基であり、そしてNは、式XI −X53 XI の基であるか、または、MおよびNは、それらが結合しているC原子と共にeの
印のついたC原子を通して結合された式XII
【化23】 の残基を形成し、Oは、式XIII
【化24】 の基であり、そしてPは、式XIV −X52 XIV の基であるか、または、OおよびPは、それらが結合しているC原子と共に、f
の印の付いたC原子を通して結合された式XV
【化25】 (ここで、R1〜R7、X1〜X7、環状部分、cおよびdは、請求項1において定
義された通りである)の残基を形成する〕 の化合物、およびその医薬上許容しうる塩、エステルおよびエーテル、並びに他
の自明な化学的等価物、それらのすべての立体異性体および互変異性体形態およ
び任意の比率におけるそれらの混合物が含まれる。
【0014】 本願明細書において使用する「アルキル」の用語は、例えば直鎖状または分枝
状の場合により置換されたC1〜C6アルキル、好ましくはC1〜C4アルキル、例
えば:メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチルもしくはi−
ブチル、直鎖状または分枝状の場合により置換されたC2〜C6アルケニル、好ま
しくはC2〜C4アルケニル、例えばアリル、直鎖状または分枝状の場合により置
換されたC2〜C6アルキニル、好ましくはC2〜C4アルキニル、例えばアリレン
を表す。
【0015】 本願明細書において使用する「アリール」の用語は、場合により置換されたベ
ンジルまたはフェニルを表す。 本願明細書において使用する「アシル」の用語は、場合により置換された脂肪
族、芳香族または複素環式アシル、例えばC1〜C4脂肪族アシル、例えばアセチ
ルまたはプロピオニル、芳香族アシル、例えばベンゾイルまたはトルイル、およ
び1〜4個のヘテロ原子を有する5または6員環から誘導された複素環式アシル
、例えば、ニコチノイル、フリル、ピロリル、チエニル、チアゾリルおよびオキ
サゾリルを表す。
【0016】 本願明細書において使用する「場合により置換された」とは、当該基が、ヒド
ロキシル、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルケニル、C1〜C4アルコキシ、C1
〜C4アルキルチオ、C1〜C4アルコキシカルボニル、カルバモイル、カルボキ
シル、トリフロロメチル、シアノ、ニトロ、アミノ、C1〜C4アルキルアミノ、
ジC1〜C4アルキルアミノ、アミジノ、アリールオキシ、アリールアミノおよび
ハロゲンから選ばれた一つまたはそれ以上、好ましくは1、2、3または4個の
同一または異なる置換基によって場合により置換されていることを意味する。
【0017】 ハロゲンは、I、Br、ClまたはF、好ましくはClまたはBrを表す。 「カチオン」の用語は、無機金属イオンまたは有機アンモニウムイオンを表す
。記載できる例としては、特に薬理学的に許容しうるアルカリ金属イオンまたは
アルカリ土類金属イオン、好ましくは、ナトリウム、カリウム、カルシウムまた
はマグネシウムイオン、アンモニウムイオン、そして有機アンモニウムイオンか
ら、特に場合により置換されたアルキル化アンモニウムイオン、例えばトリエチ
ルアンモニウムまたはジエタノールアンモニウムイオン、並びにモルホリン、ベ
ンジルアンモニウムおよびプロカイン、L−アルギニンおよびL−リジンイオン
である。
【0018】 式中に使用した「c」および「d」の印の付いた炭素原子を含む環状部分の環
は、場合により置換された、飽和した、部分的に不飽和のまたは芳香族の炭素環
式または複素環式の単純なまたは縮合された環系を表している。単純な環系は、
3〜6個の環原子を含有する単環式環のことであり、そして縮合環系は、6〜1
4個の原子を含有する縮合された二環式または三環式環のことである。
【0019】 飽和炭素環式環系は、3〜14員の環系、好ましくは単純な3〜8員環、例え
ばシクロ−C3〜C8アルキル、より好ましくはシクロ−C3〜C6アルキル、例え
ば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルを表
している。また、二環式または三環式縮合環系、例えばビシクロ[3.3.1]ノ
ナンおよびテトラデカヒドロフェナントレンを表すこともできる。
【0020】 部分的に不飽和の炭素環式環系は、1つまたは2つの二重または三重結合を有
する点で飽和炭素環式環系とは異なる。したがって、それは3〜14員環系、好
ましくは3〜8員環、例えばシクロ−C3〜C8アルケン、例えばシクロペンタジ
エンまたはシクロオクタテトラエン、より好ましくはシクロ−C3〜C6アルケン
またはシクロ−C5〜C8アルキンを表している。
【0021】 単純な芳香族炭素環式または縮合環系は、5〜14員の単環式、二環式または
三環式環構造、例えばフェニル、ナフチル、フェナントレンまたはアントラキノ
ンを表している。
【0022】 複素環式環系は、飽和、部分的に不飽和または芳香族であってもよく、上記定
義されたような単純または縮合環系であってもよい。複素環式環系は、1、2、
3または4個のC原子がN、OおよびSから選ばれた同一または異なるヘテロ原
子で置換された上記定義されたような炭素環式環系を表す。例えば、それは、環
原子としてO、SおよびNから選ばれた1〜4個のヘテロ原子、特にNを、場合
によりSまたはOと共に有する5または6員環を表している。複素環式環系のい
くつかの例は、ヘテロアルキル、例えばピロリジン、ピペリジン、テトラヒドロ
フラン、オキサゾリジンおよびチアゾリジン、並びにヘテロアリール残基、例え
ばピリジル、ピリミジル、フラニル、ベンゾチアゾイル、ベンゾフラニルおよび
インドリルである。
【0023】 好ましくは、環状部分の環は、式XVI
【化26】 (式中、R8は、H、アルキル、アリールまたはアシルであり、 R9は、カチオン、H、アルキル、アリールまたはアシルであり、 R10、R11、R12およびR13は、独立してH、アルキル、−X10Hもしくは−
10Rであるか、またはR10およびR11並びに/またはR12およびR13は、一緒
になって=X10であり、 X8、X9およびX10は、独立してO、NHもしくはN−アルキルまたはSであ
り、 Rは、アルキル、アリールまたはアシルであり、 「---」は、任意の結合であり、そして 環状部分は、「c」および「d」の印の付いたC原子によって結合している)
の基である。
【0024】 より好ましくは、環状部分の環は、式XVIA
【化27】 (式中、X8およびX9は、独立してHまたはOであり、R8およびR9は、独立し
てHまたはアルキルであり、 R10〜R13は、Hであり、 R10およびR13は一緒になっておよび/または、R12およびR13は、一緒にな
って=Oであり、そして 環状部分は「c」および「d」の印が付いたC原子によって結合されている)
の残基である。
【0025】 構造の環状部分のところは、様々な異なる環構造のいずれか一つでもあること
ができる。しかし、環状部分に、置換基、好ましくはヒドロキシルまたはアルコ
キシルを有することは好都合である。環状部分は、好ましくは下の式XVIB
【化28】 (式中、R9は、HまたはC1〜C4アルキルであり、そしてX9は、Oである)の
芳香族環構造である。
【0026】 本発明の好ましい化合物は、下の一般式XVIII:
【化29】 (式中、R1〜R7、X1、X7、環状部分並びにcおよびdは、上記定義された通
りであるが、但し、X1〜X7が、Oであり、R1、R2およびR3が、Hであり、
4が、OHであり、R5、R6およびR7が、Hであり、そして環状部分が、3,
8,ジヒドロキシアントラキノンである化合物は除く)を有し、そしてその医薬
上許容しうる塩、エステルおよびエーテル並びにその他の自明な等価物のすべて
の立体異性体および互変異性体の形態および任意の比率におけるそれらの混合物
である。 好ましくは、アスタリスクの印をつけた炭素は、S配位を有し、この場合、上
記の排除は適用されない。
【0027】 R1、R2およびR3は、C1〜C6アルキル、好ましくはC1〜C4アルキル、例
えばメチルであることが適切である。 X1〜X7のいずれか一つまたはそれ以上が、Oであることが都合がよい。
【0028】 上の式XVIIIの化合物の例を、下に示す:
【化30】
【0029】 上の式XVIIIBの化合物のさらなる例を下に示す:
【化31】
【0030】 式XVIIIAおよび式XVIIIBのアルキル化されたムンバイスタチン誘導体は、ム
ンバイスタチンを、好ましくは有機溶媒、例えばアルカノール、例えばメタノー
ルに溶解し、アルキル化剤、例えばジアゾアルカン、例えばジアゾメタン、ジア
ゾエタンまたはジアリールメチルジアゾメタン、例えばジフェニルジアゾメタン
と反応させることによって得られる。式XVIIIAおよび式XVIIIIBの上記化合物
のアルキル置換基は、好ましくはC1〜C4アルキルである。C1〜C4アルキルが
、例えばメチルである場合、メチル化されたムンバイスタチン誘導体は、溶液中
のムンバイスタチンを、ジアゾメタンのようなメチル化剤と反応させることによ
って得ることができる。
【0031】 ムンバイスタチンは、理想的には予め酸、好ましくは低分子量の有機酸、例え
ばギ酸、酢酸またはトリフルオロ酢酸で処理されている。反応生成物はその後、
好ましくはクロマトグラフィによって単離される。 反応媒体からの本発明化合物の単離は、それ自体知られている方法によって実
施することができ、それは得られた化合物の溶解性に左右される。
【0032】 式XVIIIの化合物のさらなる例は、以下:
【化32】 (式中、アスタリスクで印をつけたC原子は、S配位を有する)に示したジアス
テレオマーである。
【0033】 本発明の式XVIIIDのジアステレオマーは、以下:
【化33】 (式中、半ケタールまたはケタールの形態中の「a」および「b」の印の付いた
炭素原子は、独立してSまたはR配位を有する)に示した通りである。
【0034】 式XVIIIの化合物のさらなる例を以下:
【化34】 に示す。 上記の式Iのいくつかの好ましい化合物は、ヒドロキシ−ジケトジカルボン酸
誘導体として一般化することができる。
【0035】 本発明は、さらに以下の一般式XIX:
【化35】 (式中、R1〜R7、X1〜X7、環状部分、並びにcおよびdが、上記定義された
通りである)の化合物(但し、R1がメチルであり、R4が−OHであり、X1
7が、Oであり、そして環状部分が3,8,ジヒドロキシアントラキノンである
化合物は除く)およびその医薬上許容しうる塩、エステルおよびエーテル並びに
他の自明の化学的等価物、それらのすべての立体異性体および互変異性体の形態
および任意の比率のそれらの混合物に関する。 好ましくは、R1はC1〜C6アルキル、例えばメチルである。R4は、適切には
ヒドロキシまたはC1〜C6アルコキシ、例えばメトキシである。
【0036】 式XIXの化合物の例は、以下:
【化36】 に示した通りである。 式XIXの化合物のさらなる例は、以下:
【化37】 に示した通りである。
【0037】 式XIXの化合物のさらに他の例は、以下:
【化38】 に示した通りである。
【0038】 式XIXの化合物の他の例は、以下:
【化39】 (式中、アスタリスク*で印を付けたC原子は、「S」配位を有し、それぞれ「
a」および「b」の印を付けたC原子は、SまたはRのいずれかの配置を有する
)のジアステレオマーである。
【0039】 式XIXA、XIXBまたはXIXICの化合物の製造方法の一つは、ムンバイスタチン
を、溶媒、好ましくは有機溶媒、例えばアルカノール、例えばメタノールに溶解
して、メチル化剤、例えばジアゾメタンと反応させることからなる。ムンバイス
タチンは、理想的にはトリフルオロ酢酸のような酸によってあらかじめ処理して
おく。反応生成物は、好ましくはクロマトグラフィによって単離する。
【0040】 ムンバイスタチンの溶液中の安定性は、約6〜9のpHで限定されている。酸
性のpHでは、ムンバイスタチンは、例えば上記の式XIXDの化合物へ急速に複
合的な変換を受ける。ムンバイスタチンの酸性形態は、ジアゾメタンと反応して
上記の式XVIIIA、XVIIIB、XIXA、XIXBおよびXIXCのメチル化された化合物
を生じるため、本来の定義されたメチル化生成物を確実に得るには特別に注意を
払う必要がある。必要なメチル化生成物は、冷条件下、例えば−1℃〜3℃、好
ましくは0℃の温度で、および/または反応時間を延長することなく方法を実施
する時に得られることがわかった。驚くべきことに、水およびアセトニトリルの
混合物を用いてメチル化生成物のうちの少なくとも1つを結晶化させることが可
能であった。これによってX線照射分光分析による化合物の構造の決定が可能と
なった。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】 2セットのシグナルが観察された(比約1.1:1.0)場合、それらは、2つ
のジアステレオマー形態と一致した。両方の値は、その場合、コンマで区切られ
ており、ジアステレオマーは、異なる化学シフト(第1の値は、主成分に相当す
る)を示す。
【0046】 また、本発明は、式XX
【化40】 (式中、R1〜R7、X1〜X7、環状部分、ならびにcおよびdは上記定義された
通りである)の化合物、およびその医薬上許容しうる塩、エステルおよびエーテ
ル並びに他の化学的等価物、それらのすべて立体異性体および互変異性体形態お
よび任意の比率におけるそれらの混合物に関する。 好ましくは、1つまたはそれ以上のX1〜X7がOである。
【0047】 本発明は、さらに、一般式XXI:
【化41】 (式中、R1〜R7、X1〜X7、環状部分、並びにcおよびdは、上記定義された
通りである)の化合物、およびその医薬上許容しうる塩、エステルおよびエーテ
ル並びにその他の自明な化学的等価物、それらのすべての立体異性体および互変
異性体および任意の比率におけるそれらの混合物に関する。 好ましくは、1つまたはそれ以上のX1〜X7はOである。
【0048】 さらに、本発明は、一般式XXII
【化42】 (式中、R1〜R7、X1〜X7、環状部分、並びにcおよびdは、上記定義された
通りである)の化合物、およびその医薬上許容しうる塩、エステルおよびエーテ
ル並びにその他の自明な化学的等価物、それらのすべての立体異性体および互変
異性体および任意の比率におけるそれらの混合物に関する。好ましくは、1つま
たはそれ以上のX1〜X7はOである。
【0049】 式XXIIの化合物の例を、以下:
【化43】 に示す。
【0050】 式XXIIAの化合物の製造方法は、ムンバイスタチンを、溶媒、好ましくは有機
溶媒、例えばアルカノール中に溶解し、アンモニア水のようなアミド供給源と反
応させることからなる。方法は、冷条件下、好ましくは−1℃〜3℃温度で、よ
り好ましくは0℃で実施される。反応生成物を、その後で単離する。
【0051】 さらに、本発明は、一般式XXIV
【化44】 (式中、R1〜R7、X1〜X7、環状部分、並びにcおよびdは、上記定義された
通りである)の化合物、並びにその医薬上許容しうる塩、エステルおよびエーテ
ルおよび他の自明な化学的等価物、それらのすべての立体異性体および互変異性
体および任意の比率におけるそれらの混合物に関する。 好ましくは、1つまたはそれ以上のX1〜X7はOである。
【0052】 本発明の化合物は、平衡中に開放形態と閉鎖形態が存在する互変異性体である
。 上記の式XIX〜XXIVの閉鎖構造は、適切な塩基との反応によって式XVIIIの開
放構造に変えることができる。反応に使用できる適切な塩基は、無機または有機
塩基である。したがって、第三級アミンおよびアルカリ金属炭酸塩、例えば炭酸
ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウ
ムを使用することができる。
【0053】 平衡中の本発明の互変異性体の例は、以下:
【化45】 に示す式XXIIIAおよびXVIIIFの化合物である。
【0054】 発明の化合物は、医薬上許容しうる塩およびエステルやエーテルのような自明
な化学的等価物に変換することができ、これらはすべて本発明によって包含され
ている。また、本発明は、それ自体医薬としての用途に適していないが、医薬上
許容しうる塩および誘導体の製造の中間体として使用することができる本化合物
の全ての塩および自明な化学的等価物を包含する。本発明は、本芳香族ジケト誘
導体およびその塩、エステル、エーテル並びに他の自明な化学的等価物のそれら
の全ての立体異性体形態および互変異性体形態を包含する。誘導体の塩(例えば
Na、K、アンモニウム塩)は、当業者に知られている標準方法によって製造す
ることができる。ナトリウム塩やカリウム塩のような塩は、例えば本化合物を適
切なナトリウムまたはカリウム塩基で処理することによって製造することができ
る。
【0055】 例えば、エステルは、本化合物を、試薬、例えばジシクロヘキシルカルボジイ
ミド(DCC)の存在下でカルボン酸と反応させるか、または、化合物を酸クロ
リドのようなアシル化剤を用いて処理することによって製造することができる。
エステルの別の製造方法は、文献、例えば J. March, Advanced Organic Synthe
sis, 第4版, John Wiley & Sons, 1992に記載されている。
【0056】 例えば、エーテルは塩基性条件下でアルキル化剤との反応によりムンバイスタ
チンから製造することができる。エーテルの別の製造方法は、文献、例えばAdva
nced Organic Synthesis, 第4版, J. March, John Wiley & Sons, 1992に記載さ
れている。
【0057】 他の自明な化学的等価物には、還元または酸化生成物および付加生成物、例え
ば水和物が含まれる。例えば、ムンバイスタチンのアントラキノン基は、還元剤
によってヒドロキノンに還元することができる。反応生成物は、IC50=〜5nM
を有するグルコース−6−リン酸トランスロカーゼの有効な阻害剤である。
【0058】 グルコース−6−リン酸トランスロカーゼ活性は、ムンバイスタチンについて
のいくつかの生化学検査系で示された。Streptomyces litmocidiniの培養濾過液
からのムンバイスタチンの収率は、極めて低いが、これによって化合物のさらな
る生長が妨げられている。さらに、これまでのところ、化合物を結晶化できない
ことや溶液中の不安定さを含めた多数の因子のため、ムンバイスタチンの構造式
を確認することができなかった。
【0059】 しかし、比較的高い収率の抽出物から、ムンバイスタチンの単離が可能な方法
が見出された。したがって、本発明は、ムンバイスタチンを含有する培養濾液を
、pH5〜8、好ましくは6または7でイオン交換クロマトグラフィによって抽
出することからなる、ムンバイスタチンの単離方法を提供する。イオン交換の使
用は、一般にPCT/EP99/04127に記載されているが、収率を向上させる目的のた
めのイオン交換の使用が認識されていなかったことは明らかである。これは、上
記の特許出願PCT/EP99/04127の例からわかり、イオン交換体は、ムンバイスタ
チンの単離に使用されず、730リットルの培養濾液から70mgの純粋なムンバ
イスタチンだけが得られている。本発明の方法は、イオン交換法によってムンバ
イスタチンおよびムンバイスタチン関連の化合物の単離および濃厚化することが
でき、それによって少なくとも50%を超える収率、さらに通常>70%の収率
が得られる。本方法によって得られるムンバイスタチンは、PCT/EP99/04127で
得られるムンバイスタチンと比較して=〜5nMの改善されたIC50を有する。
【0060】 本発明のムンバイスタチンの単離方法において、さまざまなイオン交換体を使
用することができる。例としては、QAE−、DEAE−およびTHAE−陰イ
オン交換体である。好ましくは、置換されたまたは非置換のアミノ基を選ばれた
基質に担持する。より好ましくは、DEAE−陰イオン交換体、例えばDEAE-Sep
harose Fast FlowまたはFractogel EMD DEAEを使用する。陰イオン交換体は、知
られている方法で使用することができる。緩衝系中5〜85%の有機溶媒含量を
、使用することができる。しかし、使用する有機溶媒が緩衝系中で高含量を占め
ることが好ましいので、水性緩衝液中10〜40%の有機溶媒含量を使用するの
が好ましい。適切な有機溶媒の例は、水溶性有機溶媒、例えば低級アルコール、
アセトン、アセトニトリル、グリコール、ジオキサン、ジメチルスルホキシド、
ホルムアミドなどである。好ましい溶媒は、メタノール、エチルアルコール、イ
ソプロパノールおよびアセトンである。
【0061】 記載された方法を用いると、>99%純粋なムンバイスタチンを得られること
ができ、70%を超える収率で化合物を濃厚化することができる。得られた濃厚
化されたムンバイスタチンは、単純な方法、例えばモレキュラーシーブおよび/
または逆相クロマトグラフィによって精製することができる。
【0062】 発明の化合物は、ラット肝臓ミクロソームのグルコース−6−リン酸トランス
ロカーゼを阻害する。したがって、化合物は、特に真性糖尿病の治療においてそ
して、より一般的には、グルコース−6−リン酸トランスロカーゼの高められた
活性によって生じるか、もしくはそれに関連した状態、またはグルコース−6−
リン酸トランスロカーゼ活性を減らすことを目的とする状態の治療または予防に
おいて医薬活性成分として有効である。本発明の化合物、並びにその医薬上許容
しうる塩、エステル、エーテルおよび他の自明な化学的等価物は、医薬としてそ
れ自体で、相互の混合物で、そして経腸または非経口投与を可能にする医薬組成
物の形で、動物、好ましくは哺乳類、そして特にヒトに投与することができる。
【0063】 したがって、また、本発明は、医薬として使用するための芳香族ジケト誘導体
、およびその医薬上許容しうる塩、エステル、エーテル、および他の自明な化学
的等価物、並びに、グルコース−6−リン酸トランスロカーゼ活性を低減する医
薬の製造のための、特に真性糖尿病の治療の医薬製造のための誘導体およびその
医薬上許容しうる塩、エステル、エーテルおよび他の自明な化学的等価物の使用
に関する。さらに、本発明は、誘導体および/または一つもしくはそれ以上の医
薬上許容しうる塩、エステル、エーテルおよび/またはその自明な化学的等価物
の有効な量を、医薬上許容しうる担体と共に含む医薬組成物に関する。
【0064】 発明の化合物は、経口的に、筋内に、静脈内に、または他の投与モードによっ
て投与することができる。本化合物またはその医薬上許容しうる塩もしくは自明
な化学的等価物を単独でまたは組合せて含む医薬組成物は、標準技術に従って、
化合物を、一つまたはそれ以上の薬理学的に許容しうる賦形剤および/または添
加剤、例えば充填剤、乳化剤、潤滑剤、マスキングフレーバ、着色剤または緩衝
物質と混合し、混合物を、適切な剤型、例えば錠剤、コーチング錠、カプセル剤
または腸内もしくは非経口投与に適した懸濁剤もしくは液剤に変換することによ
って製造することができる。
【0065】 記載しうる助剤および/または賦形剤の例は、デンプン、トラガカンタ、ラク
トース、タルク、寒天、ポリグリコール、エタノールおよび水である。非経口投
与については、水中の懸濁剤または液剤が適切であり、好ましい。また、適切な
形態、例えばカプセル剤で、ビヒクルまたは希釈液なしでこのような活性物質を
投与することも可能である。また、一つまたはそれ以上の本化合物または医薬上
許容しうる塩もしくは自明な化学的等価物を含む医薬組成物は、他の医薬上活性
成分を含むことができる。
【0066】 慣用的には、医薬処方物および投与方法、並びに特定の場合に適切な投与量範
囲は、治療する種類、およびそれぞれの容態または疾患の状態に左右され、当分
野で知られている方法を使用して最適化することができる。平均的には、体重約
75kgの患者における本発明の化合物の日用量は、少なくとも0.001mg〜多
くとも100mg、好ましくは多くとも10.0mgである。
【0067】 医薬上活性成分として、および誘導体の製造の中間体としての使用とは別に、
本化合物およびその塩並びに自明な化学的等価物は、また、診断目的のため、例
えばインビトロ診断で、そしてグルコース−6−リン酸トランスロカーゼの阻害
が要求される生化学検査における研究目的のため、助剤として使用することがで
きる。
【0068】 以下の実施例は、本発明を説明するものであるが、本発明の範囲を制限するも
のではない。 略記号:MeOHメタノール;DMSOジメチルスルホキシド;TFAトリフ
ルオロ酢酸
【0069】 実施例1 培養株Streptomyces litmocidini、DSM 11641の維持 培養株DSM 11641を以下の培地に維持した: 麦芽エキス :10.0g 酵母エキス :4.0g グルコース :4.0g 寒天粉末 :13.0g 脱塩水 :1.0リットル pH :7.0
【0070】 上記成分を加熱して完全に溶解した後、試験管に分配し、それから121℃で
20分間殺菌した。次いで、試験管を冷やし、傾斜位置で固まらせた。培養株St
reptomyces litmocidini、DSM 11641の成長に伴って寒天斜面にワイヤーループ
で筋をつけ、良好な成長が観察されるまで28℃(±1℃)で培養した。よく成
長した培養株を8℃で冷凍庫に貯蔵した。
【0071】 実施例2 発酵槽中での培養株Streptomyces litmocidini, DSM 11641の発酵 工程1: 振とうフラスコ中での種培養液の調製 種培地の組成物: グルコース :15.0g 大豆粉 :15.0g コーンスティープリカー :5.0g NaCl :5.0g CaCO3 :2.0g 脱塩水 :1.0リットル pH :7.0g
【0072】 上記の種培地を1Lのエルレンマイヤーフラスコ中に160mlの量で分配し、
そして121℃で20分間をオートクレーブ処理した。フラスコを室温に冷やし
てから、上記実施例1のよく成長した培養株1ループ分を各々のフラスコに接種
し、27℃(±1℃)で240rpm/分で72時間の回転振盪機上で振とうして
種培養液を得た。
【0073】 調製培地の組成物 グルコース :20.0g 大豆粉 :10.0g CaCO3 :0.2g 塩化コバルト :0.001g 脱塩水 :1.0リットル pH :7.0g
【0074】 工程2: 発酵槽中での種培養液の調製 100リットルのMarubishi発酵槽中の上記種培地80リットルを、121℃
で45分間その場で殺菌し、27℃±1℃に冷やし、上記種培養液4.5リット
ルで接種した。 発酵は、以下のパラメータで実施した: 温度 27℃(±0.5℃) 撹拌 80rpm 通気 50lpm 回収時間 24時間
【0075】 工程3: 大規模発酵 1000リットルのMarubishi発酵槽中、上記の調製培地700リットルを消
泡剤として150mlの(R)Desmophen(ポリプロピレンオキシド)と共に121℃
で45分間、その場で殺菌し、27℃±1℃に冷やし、工程2の種培養液75リ
ットルを接種した。 発酵は、以下のパラメータで実施した: 温度 27℃(±0.5℃) 撹拌 50rpm 通気 450lpm 回収時間 40〜44時間
【0076】 化合物の生成は、グルコース−6−リン酸トランスロカーゼの阻害を測定する
ことによって監視した。発酵をやめたとき、培養液のpHは、6.0〜7.0であ
った。培養液を収穫後、遠心分離し、そして以下の実施例3に記載したように培
養濾液からグルコース−6−リン酸トランスロカーゼ阻害剤ムンバイスタチンを
分離した。
【0077】 実施例3 陰イオン交換によるムンバイスタチンの単離 約200リットルの培養液を収穫し、遠心分離によって菌糸体(12kg)から
分離した。所望の化合物ムンバイスタチンが、主に培養濾液にあることがわかっ
た。吸着樹脂(R)MCI GEL CHP20Pを充填したカラム(直径20cm×高さ45cm、
容積14リットル)に培養濾液(120mgのムンバイスタチンを含有する180
リットル)を通過させた。0.1%リン酸緩衝液(pH6.3)120リットルか
ら水中45%イソプロパノール120リットルへ勾配をかける方法でカラムを溶
出した。カラムを通過する流れは、18リットル/時であった。ムンバイスタチ
ン(12リットル中の102mg)の最大量は、水中25〜28%イソプロパノー
ルの勾配段階で溶出した無塩画分中に存在した。得られた活性溶出液を、リン酸
緩衝液でpH7.0に平衡化されたDEAE−(R)Sepharose Fast Flowを充填したカ
ラム(3リットル)に通過させた。ムンバイスタチンは、A緩衝液として0.1
%ナトリウムリン酸緩衝液(pH7.0)中の20%イソプロパノールそしてB
緩衝液として0.1%リン酸緩衝液中の20%イソプロパノールおよび0.25%
NaClを用いる勾配方法で溶出した。50ml/分の流量を用いて、100個の
画分を集め、このうちの画分72〜74が、非常に濃厚なムンバイスタチン81
mgを含んでおり、画分75は、さらに18mgを含んでいたがこれはあまり純粋で
なかった。画分を貯めて、真空下で濃縮した。(R)Nucleosil 100−10C18ABカラ
ム(2.1cm×25cm)に通過させ、0.05%酢酸アンモニウム緩衝液中で5〜
35%アセトニトリルを段階的に勾配をかけてpH6.3で溶出することによっ
て物質をさらに精製した。純粋な画分を凍結乾燥すると、合計86mg(73+1
3mg)の純粋なムンバイスタチンアンモニウム塩が得られた。
【0078】 ムンバイスタチンのナトリウム塩は、10mlの水にアンモニウム塩40mgを溶
解し(pH6.4)、塩化ナトリウムを有する溶液の流れを12mS/cm2に高める
ことによって製造した。次に、得られた水溶液を(R)MCl GEL CHP20Pカラム(幅
1cm×高さ9cm)に通過させた。水/水中40%アセトニトリルの勾配で溶出し
、カラム流れは毎分5mlであり、画分サイズは10mlであった。画分16〜19
では、ナトリウム塩が見出され、精製された溶液は、8.5のpHを有した。こ
れらの画分から、凍結乾燥後、99%の純度(HPLCにより測定)を有するム
ンバイスタチンナトリウム塩32mgを得た。UV最大値(メタノールに溶解): 219nm、ε=33000; 257nm、ε=19500; 285nm、ε=19000; 414nm、ε=5100。
【0079】 ラット肝ミクロソームからのグルコース−6−リン酸トランスロカーゼの阻害
は、IC50=5nMであった。10μM溶液中のミクロソームグルコース−6−ホ
スファターゼの阻害:活性は、明らかでなかった。
【0080】 実施例4 ムンバイスタチンメチル化生成物 実施例3によって得られた18mgのムンバイスタチンを50mlの水に溶解し、
0℃に冷やし、冷トリフルオロ酢酸(TFA)を用いてpH2.8に維持した。
その後、直接、得られた混合物を(R)MCI GEL, CHP20P(75〜150μm)6.2
mlを充填したカラム(1cm×8cm)に通過させ、0.01%TFAから0.01%
TFA中の30%アセトニトリルへ勾配をかけて溶出した。流量は、2.5ml/
分であった。溶出液を冷やし、ムンバイスタチンを含有する画分を、直接−40
℃に冷凍して凍結乾燥した。
【0081】 冷凍乾燥した生成物(15mg)を、メタノールに溶解し、ジアゾメタンでメチ
ル化した。反応混合物を真空下で濃縮した後、10を超えるメチル化生成物の混
合物を1cm×25cm(幅×長さ)の寸法を有する(R)LiChrosorb RP18、10μの
カラムを通過させて分離した。水中のアセトニトリル5〜55%を溶液として使
用した。画分を貯めて冷やし、さらに処理する間、冷条件下に維持した。画分を
真空下で濃縮した。画分19は、分子量590を有する式XVIIIAに相当するム
ンバイスタチン−モノ−メチルエーテル−ジメチルエステルであった。化合物に
ついての特性NMRデータは、上記の表3に示した。3μM溶液によるグルコー
ス−6−トランスロカーゼの阻害:42%。
【0082】 式XIXBに相当する化合物は、冷条件下、真空下で濃縮した後、画分34から
得た。化合物についての結晶学的データは、上記の表1に示した。上記の化合物
については、ジアステレオマーS,R,RおよびS,S,Sが存在した。グルコース
−6−リン酸トランスロカーゼの阻害:IC50=>100μM。
【0083】 画分26に含まれていた化合物は、貯蔵後、式XIXCに相当するムンバイスタ
チンテトラメチル誘導体であった。この化合物にの関連した1Hおよび13C−N
MRデータは、上記の表2に示した。
【0084】 実施例5 ムンバイスタチンヘミケタール−アミド(式XXIIIA) 濃アンモニア水溶液1mlをアルゴン雰囲気下、0℃で撹拌しながらメタノール
1ml中ムンバイスタチン10mlの溶液に滴加した。混合物をこの温度で2時間撹
拌し、その後、溶液を真空下で除去した。10mgのムンバイスタチン−アミドが
、ベージュ粉末の形で得られた。電子スプレー質量分析によって化学式C2821 NO11に相当する分子量(548、M+H+)が確定された。1H-NMR (500 MHz,
DMSO-d6):δ=7.8 (d, 1H), 7.75 (t, 1H), 7.35 (m, 1H), 7.25 (s, 1H), 6.85
(t, 1H), 6.55 (d, 1H), 3.85 (m, 1H), 2.2-2.35 (m), 2.05 (m, 1H), 1.8 (m
, 1H), 1.2-1.4 (m) ppm。 式XXIIIAのムンバイスタチンアミドは、IC50=〜1μmでグルコース−6−
リン酸トランスロカーゼを阻害した。
【0085】 実施例6 ムンバイスタチンラクトンジケタールモノ−メチル−エステルの製造 実施例3から得た10mgのムンバイスタチンを1mlの無水メタノールに溶解し
、0.1%濃度の水性TFAと反応させ、室温で5時間放置した。反応生成物を
、実施例3で説明したように、分取クロマトグラフィによって精製し、凍結乾燥
後、活性画分には、7mgのムンバイスタチンラクトンモノメチルエステル(式XI
XA)が含まれていた。化合物の分子量は、544Da(ESI−MS)であっ
た。
【0086】
【表5】
【0087】
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 111 A61P 43/00 111 C07C 51/367 C07C 51/367 66/02 66/02 67/08 67/08 69/95 69/95 231/02 231/02 235/84 235/84 C07D 307/20 C07D 307/20 493/20 493/20 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 エーリヒ・パウルス ドイツ連邦共和国65817エプシュタイン. リンデンヴェーク26 Fターム(参考) 4C037 DA05 4C071 AA04 AA07 BB02 BB08 CC13 DD40 EE05 FF15 GG06 HH05 HH08 HH09 KK14 LL01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BA03 CA01 MA01 MA04 MA09 NA14 ZC20 ZC35 4C206 AA01 AA02 AA03 AA04 DB20 DB43 MA01 MA04 MA13 NA14 ZC20 ZC35 4H006 AA01 AA03 AB20 AB27 AC43 AC48 AC53 BJ50 BN10 BN30 BP30 BR30 BR80 BS10 BS30 BV71 KA06

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 〔式中、R4、R5、R6およびR7は、独立してH、OH、ハロゲン、場合により
    置換されたアルキル、アリールもしくはアシル、X−アルキルまたはX−アリー
    ル(ここで、XはO、NH、N−アルキルまたはSである)であり、 Kは、下の式IIまたはIII: 【化2】 の基であり、 Lは、下の式IVまたはV: 【化3】 の基であるか、またはKおよびLは、それらが結合しているそれぞれの炭素原子
    と共に、下の式VI、VIIまたはVIII: 【化4】 (式中、R1およびR3は、独立してカチオン、H、アルキルまたはアリールであ
    り、 R2は、H、アルキル、アリールまたはアシルであり、 X1、X2、X3、X4、X5、X6およびX7は、独立してO、NH、N−アルキ
    ルまたはSであり、そして環状部分の環は、cおよびdの印のついたC原子と一
    緒になって、場合により置換された飽和した、部分的に不飽和の、または芳香族
    、炭素環式もしくは複素環式の、単純なまたは縮合された環系である)の基であ
    る〕の化合物〔但し、Kが式IIの基であり、Lが式IV(式中、X1、X2、X3
    4、X5、X6およびX7はOであり、R1、R2およびR3はHであり、R4はOH
    であり、R5、R6およびR7はHであり、そして環状部分が3,8−ジヒドロキシ
    アントラキノンである)の基である化合物と、KおよびLが一緒になって式VI(
    ここで、X1、X2、X3、X4、X5、X6およびX7はOであり、R1はCH3であ
    り、R2およびR3はHであり、R4はOHであり、R5、R6およびR7はHであり
    、そして環状部分は3,8−ジヒドロキシアントラキノンである)の基を形成す
    る化合物は除く〕およびその医薬上許容しうる塩、エステルおよびエーテル、並
    びに他の自明な化学的等価物、それらのすべての立体異性体形態および互変異性
    体形態および任意の比率におけるそれらの混合物。
  2. 【請求項2】 一般式IX 【化5】 〔式中、Mは、式X 【化6】 の基であり、そしてNは、式XI −X53 XI の基であるか、または、MおよびNは、それらが結合しているC原子と共にeの
    印のついたC原子を通して結合された式XII 【化7】 の残基を形成し、Oは、式XIII 【化8】 の基であり、そしてPは、式XIV −X52 XIV の基であるか、または、OおよびPは、それらが結合しているC原子と共に、f
    の印の付いたC原子を通して結合された式XV 【化9】 (ここで、R1〜R7、X1〜X7、環状部分、cおよびdは、請求項1に記載の通
    りである)の残基を形成する〕 の請求項1記載の化合物、およびその医薬上許容しうる塩、エステルおよびエー
    テル、並びにその他の自明な化学的等価物、それらのすべての立体異性体および
    互変異性体形態、および任意の比率におけるそれらの混合物。
  3. 【請求項3】 式XVIII: 【化10】 (式中、R1〜R7、X1〜X7、環状部分、cおよびdは、請求項1記載の通りで
    ある)の請求項1記載の化合物、およびその医薬上許容しうる塩、エステルおよ
    びエーテル、並びに他の自明な化学的等価物、それらのすべての立体異性体およ
    び互変異性体形態および任意の比率におけるそれらの混合物。
  4. 【請求項4】 R1、R2およびR3が、アルキルである請求項1記載の式I
    の、または請求項3記載の式XVIIIの化合物。
  5. 【請求項5】 式XVIII(式中、R1、R2および/またはR3はHである)の
    化合物をアルキル化剤と反応させて、反応生成物を単離することからなる請求項
    4記載の式XVIIIの化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】 式XIX: 【化11】 (式中、R1、R4〜R7、X1〜X7、環状部分、cおよびdは、請求項1に記載
    の通りである)の請求項1または請求項2記載の化合物、およびその医薬上許容
    しうる塩、エステルおよびエーテル、並びに他の自明な化学的等価物、それらの
    すべての立体異性体および互変異性体形態および任意の比率におけるそれらの混
    合物。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の式XIX(式中、R1はアルキルであり、そして
    4はOHまたはアルコキシである)の化合物。
  8. 【請求項8】 式XIX(式中、R1はHであり、そしてR4はOHである)の
    化合物の溶液をアルキル化剤と反応させて反応生成物を単離することからなる請
    求項6記載の化合物の製造方法。
  9. 【請求項9】 式XIX(式中、R1はHであり、そしてR4はアルキルアルコ
    ール中のOHである)の化合物の溶液を酸と反応させて、反応生成物を単離する
    ことからなる請求項7記載の化合物の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1または請求項2記載の以下の式XX 【化12】 (式中、R1〜R7、X1〜X7、環状部分、cおよびdは、請求項1に記載の通り
    である)の化合物、およびその医薬上許容しうる塩、エステルおよびエーテル、
    並びに他の自明な化学的等価物、それらのすべての立体異性体および互変異性体
    形態および任意の比率におけるそれらの混合物。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の以下の式XXI 【化13】 (式中、R1〜R7、X1〜X7、環状部分、cおよびdは、請求項1に記載の通り
    である)の化合物、およびその医薬上許容しうる塩、エステルおよびエーテル、
    および他の自明な化学的等価物、それらのすべての立体異性体および互変異性体
    形態および任意の比率におけるそれらの混合物。
  12. 【請求項12】 式XXII 【化14】 (式中、X1〜X7、R1〜R7、環状部分、cおよびdは、請求項1に記載の通り
    である)の請求項1記載の化合物、およびその医薬上許容しうる塩、エステルお
    よびエーテル、並びに他の自明な化学的等価物、それらのすべての立体異性体お
    よび互変異性体形態および任意の比率におけるそれらの混合物。
  13. 【請求項13】 R1〜R7がHであり、X3がNHであり、R4がOHである
    請求項12記載の式XXIIの化合物。
  14. 【請求項14】 請求項1または請求項2記載の式XXIV 【化15】 (式中、R1〜R7、X1〜X7、環状部分、cおよびdは、請求項1に記載の通り
    である)の化合物、並びにその医薬上許容しうる塩、エステルおよびエーテル、
    並びに他の自明な化学的等価物、それらのすべての立体異性体および互変異性体
    形態および任意の比率におけるそれらの混合物。
  15. 【請求項15】 式XVIII、XXIIまたはXXIV(式中、X33は、OHである
    )の化合物をアミド供給源と反応させることからなる、請求項3、12または1
    4記載のそれぞれの式XVIII、XXIIまたはXXIV(式中、−X33は−NH2である
    )の化合物の製造方法。
  16. 【請求項16】 式XVIIIの化合物がムンバイスタチンである請求項15記
    載の方法。
  17. 【請求項17】 X1〜X7のいずれか一つまたはそれ以上がOである、請求
    項1〜4、6、7および10〜14のいずれか一項記載の化合物。
  18. 【請求項18】 アスタリスクの印が付いた炭素が、S配位を有し、そして
    請求項1の排除が適用されない、請求項3、4、6、7、10〜14、17のい
    ずれか一項記載の化合物。
  19. 【請求項19】 環状部分が、場合により置換されたフェニル、ベンジル、
    ナフチル、フェナントレンまたはアントラキノンから選ばれる基である請求項1
    〜18のいずれか一項記載の化合物。
  20. 【請求項20】 環状部分が、場合によりOH、C1〜C4アルキル、−OC 1 〜C3−アルキル、アミノ、ニトロ、ハロゲン、−NH−C1〜C4−アルキル、
    カルボキシおよびシアノの一つまたはそれ以上によって置換される請求項19記
    載の化合物。
  21. 【請求項21】 環状部分が3,8−ジヒドロキシアントラキノンである請
    求項19または20記載の化合物。
  22. 【請求項22】 医薬として使用するための請求項1〜21のいずれか一項
    記載の化合物またはその医薬上許容しうる塩。
  23. 【請求項23】 請求項1〜4、6、7、10〜14、17〜22のいずれ
    か一項記載の化合物またはその医薬上許容しうる塩の有効量および医薬上許容し
    うる担体からなる医薬組成物。
  24. 【請求項24】 グルコース−6−リン酸トランスロカーゼの阻害剤として
    使用するための請求項1〜4、6、7、10〜14、17〜22のいずれか一項
    記載の化合物または医薬上許容しうる塩。
  25. 【請求項25】 真性糖尿病の治療に使用するための、請求項1〜4、6、
    7、10〜14、17〜22のいずれか一項記載の化合物またはその医薬上許容
    しうる塩。
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