JP2003507072A - 耐塩性を改善した、E681にアミノ酸置換を有するTaqDNAポリメラーゼおよびその同族体 - Google Patents

耐塩性を改善した、E681にアミノ酸置換を有するTaqDNAポリメラーゼおよびその同族体

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ジョン・ネルソン
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サティアーム・ナムパリ
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Abstract

(57)【要約】 TaqΔ271/F272M/F667Y DNAポリメラーゼと比較して、シグナルの均一性の実質的改善を生ずるE410R置換を有する熱安定性DNAポリメラーゼ。当該DNAポリメラーゼは、耐塩性の改善が見られ、配列決定反応中に正味の陽性荷電または正味の陰性荷電を有するターミネーターの組み込みの修飾が見られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 関連出願との相互参照 本出願は、35USC§119(e)に基づく1999年8月21日出願の米国
仮出願番号60/150,167および1999年9月17日出願の米国仮出願
番号60/154,739(これらはすべて引用により本明細書に加える)の優先
権を主張する。
【0002】 本発明の分野 本開示は、効力および効率を改善した熱安定性DNAポリメラーゼに関する。
特に、本DNAポリメラーゼは、DNA配列決定反応物中で用いるとき、Taq
Δ271/F272M/F667Y DNAポリメラーゼと比較してシグナルの
均一性の実質的改善が見られる。
【0003】 背景技術 DNAポリメラーゼは、ポリメラーゼ連鎖反応(“PCR”)による核酸増幅、
自己維持配列複製(self-sustained sequence replication)(“3SR”)、およ
び高温DNA配列決定(high temperature DNA sequencing)のような多くの組換
えDNA技術に有用な酵素である。熱安定性ポリメラーゼが特に有用である。熱
によりポリメラーゼ活性が破壊されないため、変性ステップごとに更なるポリメ
ラーゼを加える必要がない。
【0004】 天然に存在するDNAポリメラーゼは、非標識ヌクレオチドを、相当する標識
ヌクレオチドよりもポリヌクレオチド中へ優先的に組み込む。蛍光性標識ヌクレ
オチドを識別するこのDNAポリメラーゼの能力は、標識ヌクレオチドの酵素学
的添加を必要とする多くの分子生物学的手法、例えば標識ジデオキシターミネー
ターシーケンシングにおいて望ましくない効果を有していた。不明瞭な配列決定
は、不釣合いな数の標識および非標識ジデオキシターミネーターおよびヌクレオ
チドから生ずる。キャピラリー電気泳動配列決定ユニットから得られる電気泳動
図において、この現象は、むらのあるピークとして見られる。多量の組み込まれ
た標識ddNTPに起因する大きなシグナル(幅の広いピークとして見られる)は
、より小さなシグナルを不明瞭にし、不明瞭な配列決定を生ずる。加えて、現在
利用可能な多くの酵素が、高い塩環境下で感受性である。
【0005】 そのため、識別性を改善し(そのためシグナルの均一性が改善する)および高い
塩条件に対する耐性を増加する、改善DNAポリメラーゼの存在が今も必要とさ
れている。これらおよび他の関連事項を以下でより詳細に取り扱う。
【0006】 本発明の簡単な要旨 本開示は、図2または3に示すアミノ酸配列を含む、精製組換え熱安定性DN
Aポリメラーゼを提供する。本開示はまた、熱安定性DNAポリメラーゼをコー
ドする単離核酸(この場合、当該核酸は、図2または3に示すヌクレオチド配列
からなる)、ならびに当該核酸を含む組換えDNAベクター、および当該ベクタ
ーで形質転換された組換え宿主細胞を提供する。本開示はまた、正味の陰性荷電
または正味の陽性荷電を有する少なくとも1つの鎖終結試薬および1以上のヌク
レオチドトリホスフェートの存在下DNAポリメラーゼで配列決定するDNAか
ら鎖終結フラグメントを生ずるステップ、および当該フラグメントの大きさから
当該DNAの配列を決定するステップを含むDNAを配列決定する方法を提供す
る。本開示はまた、DNAポリメラーゼ、および正味の陰性荷電または正味の陽
性荷電を有する核酸ターミネーターを含むDNAを配列決定するキットを提供す
る。
【0007】 詳細な説明 本開示の1つの目的は、蛍光色素DNA配列決定における色素ターミネーター
組み込みの均一性の増大である。1つの重要なDNAポリメラーゼは、好熱性細
菌Thermus aquaticusから単離のTaq DNAポリメラーゼであり、そのアミノ
酸配列は図1に示している。全長の酵素はトランケートされ、5’→3’エキソ
ヌクレアーゼ活性がなくなっており、タンパク質分解および熱処理に対しより安
定なポリペプチドを提供する。トランケート酵素は、TaqΔ271/F272
M/F667Y DNAポリメラーゼとして知られており、Thermo Sequenase(登
録商標)DNAポリメラーゼとしてAmersham Pharmacia Biotechから商業的に入
手可能である。TaqΔ271/F272M/F667Y DNAポリメラーゼ
中の1位(アミノ酸Met)は、全長Taqポリメラーゼの272位に相当する。
本開示で使用する番号付けはTaqΔ271/F272M/F667Y DNA
ポリメラーゼのものであって、Taqポリメラーゼのものではない点に注意すべ
きである。
【0008】 単一のアミノ酸置換をTaqΔ271/F272M/F667Yポリメラーゼ
に導入した。これらの置換は、E344Q、I367V、F367Y、E416
KおよびE410Rとして設計した。各置換ポリメラーゼを発現させ、精製し、
そしてシグナル均一性による評価として、蛍光性塩基配列の研究において色素タ
ーミネーター組み込みの均一性を分析した。E410R置換では、TaqΔ27
1/F272M/F667Y DNAポリメラーゼと比較してシグナルの均一性
の実質的改善という結果が見られた。
【0009】 本明細書で開示のDNAポリメラーゼは、正味の陽性荷電または正味の陰性荷
電を有するターミネーターを用いる配列決定反応物に特に適当である。驚くべき
ことに、本DNAポリメラーゼでは、配列決定反応の間のターミネーターの組み
込みの修飾が見られた。例えば図14を参照。更に、その核酸ターミネーター(
相当する核酸ターミネーター分解産物と共に)は、配列決定反応産物とは異なる
速さで分離媒体中を移動し、改善された配列決定データが得られる。これらの核
酸ターミネーターはまた、分離媒体に核酸配列反応物を直接負荷することができ
る。この目的を達成するため、陰性荷電部分または陽性荷電部分をターミネータ
ー分子に結合させる。その荷電部分を含む非反応性または分解性ターミネーター
は、DNA配列決定産物よりも速く移動するか(陰性荷電)、またはDNA配列決
定産物とは逆方向に移動する(陽性荷電)。
【0010】 例えば、図15に示す構造は、荷電部分がターミネーターに結合し得る可能性
のある部位を示す。図15についていうと、塩基には、A、T、G、Cまたは7
−デアザプリン、イノシン、ユニバーサル塩基のような類似体が含まれ得る。糖
には、フラノース、ヘキソース、モノ−ジ−トリホスフェート、モルホリン、ジ
デヒドロ、ジデオキシリボース、デオキシリボースが含まれ得る。リンカーには
、C、H、N、O、Sおよびハロゲンを含む1−100原子、好ましくは2−5
0原子を含み得る。移動性変更因子(Mobility modifier)には、全体および分解
物の電気泳動の易動性を変化させる荷電種、例えば、α−スルホ−β−アラニン
、システイン酸、スルホン酸、カルボン酸、リン酸、リン酸ジエステル、ホスホ
ネート、アミン、第四級アミン(quaternised amines)、およびホスホニウムが含
まれ得る。移動性変更因子には、互いに共有結合する多数のこれらのユニットが
含まれ得る。標識には、放射性同位体、電気化学的タグ、蛍光性タグ、エネルギ
ー転移(ET)標識、マススペクトロメトリータグ、ラマンタグ、ハプテン、化学
ルミネセンス群、酵素、クロモホア、および2以上の標識が含まれ得る。標識は
また、荷電していてもよく、例えば、Cy5.5、ビス−スルホン酸化カルボキ
シフルオレセイン、または荷電部分に結合した色素、例えば、システイン酸に結
合したカルボキシフルオレセインもしくは類似の荷電種である。これらおよび他
の化合物を作成する方法は、1998年8月31日出願の米国仮特許出願番号6
0/098,469および1998年2月4日出願の米国特許出願番号90/0
18,695、および1998年4月2日出願のPCT/GB98/00978
(1998年10月8日に公開されている)に開示されている。各出願の開示は
引用により本明細書に加える。
【0011】 以下の実施例は本発明の目的を解説するのみに用い、添付の請求の範囲を限定
するという意味に用いるものでは全くない。
【0012】 実施例 実施例1 TaqΔ271/F272M/F667Y/E410Rポリメラーゼの構成、
発現および精製を以下に述べる。上記のように名付けた他の置換体は、同様の方
法で構成され、発現され、精製した。
【0013】 構成 プライマーBamHIFOR(5'ccg ctt ggg cag agg atc cgc cgg gcc ttc atc gcc g
ag ga)およびNheIREV(5'tcg taa ggg atg gct agc cgc tgg gag agg cgg tgg gc
c gac)を標準のPCR反応に用い、pREFY2pref(TaqΔ271/F272M/
F667Y DNAポリメラーゼをクローニングした)中のBamHIおよびNheI制限
酵素部位間の領域を増幅した。プライマーBamHIFORは、BamHI制限酵素部位を含
み、その部位は、pREFY2pref中の同じ特有部位に相当するものであり、プライマ
ーNheIREVは、NheI制限酵素部位を含み、その部位は、pREFY2pref中の同じ特有
部位に相当するものである。加えて、プライマーNheIREVは、410位のコドン
をgag(アミノ酸E、グルタミン酸をコードする)からcgg(アミノ酸R、ア
ルギニン)に変えるように設計した。PCR産物を適当な酵素で消化し、アガロ
ース電気泳動で単離した。pREFY2prefのBamHI/NheI消化から生ずる大きなフラグ
メントがまた、ゲル精製され、上記PCRフラグメントに連結した。E. coliへ
の形質転換後、プラスミドDNAを単離し、その後に塩基配列を決定し、E41
0R置換の存在を確認した。Taq Δ271/F272M/F667Y/E4
10R DNAポリメラーゼのアミノ酸配列を図2に示す。
【0014】 TaqΔ271/F272M/F667Y/E410Rポリメラーゼの発現およ
び精製 ラムダpプロモーターを保持するベクターpRE2を、熱不安定性リプレッ
サータンパク質cI857を有するE. coli株と共に用い、TaqΔ271/F
272M/F667Y/E410Rポリメラーゼを発現した。この組み合わせに
より、30℃での培養が可能となり、42℃のような高い温度でのプラスミド産
生タンパク質の発現が可能となる。液体培養を典型的には30℃で行い、OD 00 で〜1.0とし、次いで、〜2.5時間42℃に移した。細菌細胞を遠心分
離により回収し、溶菌緩衝液(50 mM Tris-HCl pH 8.5、1 mM EDTA、0.1% Tween-
20、0.1% Triton X-100、10 mM MgCl2および16 mM (NH4)2SO4)で再懸濁し、次い
で、80℃で20分間加熱し、E. coliタンパク質を沈殿させた。この熱処理ラ
イゼートを遠心分離により、透明にし300 mM NaClを添加し、DE52陰イオン
交換カラム(Whatmanから商業的に入手可能)に適用した。フロースルーを緩衝液
A(50 mM Tris-HCl pH 8.0、1 mM EDTA、10%グリセロール、0.1 % Triton X-100
および0.1 % Tween-20)で希釈し、NaCl濃度を100 mMにまで減少させ、ヘパ
リンセファロースカラム(Pharmacia Inc.より商業的に入手可能)に適用した。当
該カラムを、緩衝液A中、100から700 mM NaClへ直線勾配により変化させた。当
該酵素は〜250mM NaClで溶出した。ポリメラーゼ活性を含むフラクションをプー
ルし、Centriprep-50装置(Amiconから商業的に入手可能)で濃縮し、20 mM Tris-
HCl pH 8.5、50%グリセロール、0.1 mM EDTA、0.5% Tween-20、0.5% Triton X-1
00、100 mM KC1および1 mM DTTを含む最終緩衝液で大量に透析した。ポリメラー
ゼ調製物の純度をSDS-PAGEで確認した。
【0015】 酵素の特性解析 1)耐塩性: TaqΔ271/F272M/F667Y/E410R DNAポリメラーゼ
活性を、基質として活性化サケ精子DNAおよびプライム化したM13 DNA
の両方を用いることによりKCl滴定実験のもと試験した。両方のアッセイにお
いて、TaqΔ271/F272M/F667Y E410Rは、KCl濃度を0
から200 mMに上昇させると、ポリメラーゼ活性が低下した。しかし、酵素は、か
なり活性が低くなり、TSと比較すると減少している。図4は、基質として活性
化サケ精子DNAを用いるTaqΔ271/F272M/F667YおよびTa
qΔ271/F272M/F667Y/E410RのKCl滴定からのデータを
プロットする。活性化サケ精子またはプライム化M13DNAによる、TaqΔ
271/F272M/F667Y/E410Rポリメラーゼ活性の50%KCl
阻害は、それぞれ120mMおよび100mMであり、TSと比べると、35m
Mの50%KCl阻害を有している。ポリメラーゼアッセイ緩衝液は、25mM TAP
S(pH9.3)、2mM MgCl2、1mM 2−メルカプトエタノールおよび0.05Ci/mmol[α-33 P]-dATPを加えた200mMの各dNTPを含む。TaqΔ271/F272M/F667
Yとその置換体との耐塩性データの比較は以下の表1に示す。
【表1】
【0016】 2)95℃での熱安定性 TaqΔ271/F272M/F667Y/E410Rの熱安定性を以下のよ
うにアッセイする。最初に、95℃加熱ステップを、50mM Tris-HCl pH9.5、5mM
MgCl2、50μM 各dNTPおよび100ng M13一本鎖DNAを含む緩衝液中で行った
。次いで、酵素10ユニットを上記溶液に混合し、アリコート(それぞれ20μ
l)を採取し氷上に置くことにより、時間経過を見た。次に、希釈は、10mM Tris
-HCl pH8.0、1mM 2−メルカプトエタノール、0.5%Tween-20、0.5%Nonidet P-40
を含む緩衝液中で行った。3番目のステップでは、50mM KClを含むことを以外は
セクション(1)に記載の標準的ポリメラーゼアッセイ条件の下、過熱し希釈した
サンプルについて残存ポリメラーゼ活性をアッセイした。図5は、TaqΔ27
1/F272M/F667Y/E410RとAmplitaqを比較する熱安定性アッセ
イを示す。TaqΔ271/F272M/F667Y/E410RおよびAmplit
aqの95℃の50%阻害時間はそれぞれ25分間および8分間である。
【0017】 3)プロセシビティーアッセイ: TaqΔ271/F272M/F667Y/E410Rのプロセシビティーは
、ポリメラーゼ活性が単一の酵素結合イベントでアッセイされることを確認する
酵素希釈法で調べた。アッセイ緩衝液には、15mM Tris−HCl(pH9
.5)、3.5mM MgCl、100mM各dNTPおよび1μgP33標識
プライム化M13を含む。当該プライマー伸張実験は、65℃で90秒間行った
。当該サンプルは8%ポリアクリルアミド−7M尿素配列決定ゲルで分析した。
TaqΔ271/F272M/F667Y/E410Rは、ポリメラーゼ結合イ
ベントあたり約30ヌクレオチドの増加プロセシビティーを有する。これは、T
aqΔ271/F272M/F667Yと比較して7〜8倍の増加である(4n
t/結合イベント)。
【0018】 4)均一な終結イベント: 発明である新しいEからRへのアミノ酸修飾からはまた、正味の陽性、陰性ま
たは中性の荷電ジデオキシヌクレオチドターミネーターを含む配列決定反応の間
に終結イベントの均一性の増加という結果を得ている。これは、電気泳動図バン
ドの強度の均一性を増加し、配列あたりにベースコール(basedcall)され得る塩
基の数を増加する。例えば、図6に示すように、Thermosequenase Version IIを
用いるバンド強度の平均偏差は約30%偏差である。しかし、図7に示すように
、EからRへ変化させたポリメラーゼを用いる典型的な結果は約22%偏差であ
る。この改善は有意である。図6および7の一部をこの比較目的のために図8か
ら10に拡大して表示する。
【0019】 5)困難な領域の配列決定能 発明である新しいEからRへのアミノ酸修飾からはまた、“配列決定が困難な
”領域を含むDNAの配列決定をする能力の改善という結果を得ている。一定の
特異的DNA配列は、配列決定するDNAポリメラーゼ問題を生じる可能性が極
めて高く、得られた配列の質を低下する(図11参照)。驚くべきことに、Eから
Rへの修飾を含む酵素は、領域の配列決定のこれらの困難性を含むDNAからよ
り高い質の配列データを生ずる可能性が高い(図12参照)。
【0020】 実施例2:TAQ D18A/E681R/F667Yポリメラーゼ 我々はまた、上記標準的技術を用い、以下の置換:D18A/E681R/F
667Yを有するTaq ポリメラーゼの全長型を構成した。この酵素では、D
18A置換体は、Taq Δ271/F272M/F667Y DNAポリメラー
ゼポリペプチドのようなアミノ酸の欠損よりも、5’→3’エキソヌクレアーゼ
活性が除かれている。E681R置換は、Taq Δ271/F272M/F6
67Y DNAポリメラーゼのE410Rに同等の位置であり、F667Yは、
Taq Δ271/F272M/F667Y DNAポリメラーゼのF396Yに
同等な位置である。この酵素はまた、色素ターミネーターを用いる配列決定に望
ましい性質を有する。Taq D18A/E681R/F667Y DNAポリメ
ラーゼのアミノ酸配列を図3に示す。
【0021】 陽性ターミネーター反応の均一性は、以下の表IIのデータにより示される通り
、E681での置換により相当改善される。
【表2】 表II
【0022】 二乗平均(“r.m.s.”)は、4色配列反応の均一性の値である。この実験は、陽
性ターミネーター(リンカーの5リシン)および標準配列決定反応条件を用いた。
0.52から0.45未満への改善は、配列決定反応の均一性において有意な増
加を示す。
【0023】 図13は、各電気泳動図の左側に記載したように種々のE681置換体を有す
るD18A/F667Y DNAポリメラーゼを用いて行う4色配列決定反応か
ら得られた電気泳動図を並べて比較したものである。図13に示すように、D1
8A/E681R/F667Yは、最も均一なピークの高さを示し、そのため、
均一性が最も改善されている。
【0024】 図14は、D18A/F667Yおよびその種々のE681置換体を種々の荷
電ターミネーターと共に用いる4色配列決定反応で証明される、非標識ddNT
Pと比較した相対的反応性を示す。
【0025】 核酸ターミネーター 1.直接負荷に適用するときの荷電修飾レポーターの例 1.1 ケミストリー 以下の概要を用い、荷電レポーター部分で標識ddNTPを合成した。当該リ
ンカーを、1998年8月31日出願の米国仮特許出願番号60/098,46
9(それらの開示すべてを引用により本明細書に加える)に開示の方法に従い合成
した。
【化1】
【0026】 1.2 考察 4',5'ビス−スルホノ−5−カルボキシフルオレセイン(BSFAM)を、4
−プロパギルアミノ−N−α−t−ブトキシカルボニルフェニルアラニンに、D
MF/ジイソプロピルエチルアミン中のTSTUを用い相当するN−ヒドロキシ
スクシンイミド活性化エステルの初期形成により、結合させた。活性時間は、典
型的にはtlcの観察では15分間であり、その後、アミノ成分を添加した。産
物1をC18RP−HPLCで単離し次いで正味のトリフルオロ酢酸で処理し、
カルバメート部分を取り除き、産物2をEtO沈殿で単離した。ローダミン部
分の結合は、DMSO/ジイソプロピルエチルアミン中の5−ローダミンヒドロ
キシスクシンイミド活性化エステルを用い行った。すべての二重色素カセットを
、逆相HPLCで精製し、その後、開示の方法(および1998年8月31日出
願の米国仮出願番号60/098,469に開示のような方法、その開示はすべ
て引用により本発明に加える)を用いアルキルアミノddNTPに結合させた。
標識ddNTPを、シリカゲルクロマトグラフィー、その後、イオン交換クロマ
トグラフィー、次いで逆相HPLCで精製した。
【0027】 1.3 実験 化学薬品はすべて、特記しなければSigma、Aldrich、FlukaまたはFisher Scie
ntificから購入した。UV/可視スペクトルをWinlab(登録商標)ソフトウェアと
組み合わせてPerkin Elmer Lambda 20UV/可視スペクトロフォトメーターに
記録した。
【0028】 4−(プロパギルアミド−4',5'−ビススルフォネートフルオレセイン)−N−
α−t−ブトキシカルボニルフェニルアラニン(1) 4',5'ビス−スルホノ−5−カルボキシフルオレセイン(100mg、0.
18mmol)をDMF(4ml)に溶解し、次いでジイソプロピルエチルアミン(
0.48mmol、15当量)およびTSTU(65mg、1.2当量)を加えた
。反応混合物を室温で1時間攪拌し、次いでプロパギルアミノ−N−α−t−ブ
トキシカルボニルフェニルアラニン(69mg、1.0当量)を加えた。攪拌を3
時間継続し、次いで反応混合物を真空で乾燥するまで蒸発させた。当該産物を逆
相HPLC(C18、DeltaPak 15μ、100A、50×300μm)で単離し
、0−100%の溶出液Bで60分間に渡り溶出させた(A=0.1M TEAB
、B=50% MeCN/0.1M TEAB v/v、100ml/min)。当
該産物(保持時間37分間)を真空で乾燥するまで蒸発させ、次いで、MeOH(
3×10ml)で共蒸発(coevaporate)し、その後、凍結乾燥した(100mg、
65%)。UV/可視(1M トリエチルアンモニウムビカルボネート pH8.8
)495nm(24670)、465nm(ショルダー、9634)、312nm(6
708)。
【0029】 4−(プロパギルアミド−4',5'−ビススルフォネートフルオレセイン)−フェ
ニルアラニン−α−アンモニウムトリフルオロ酢酸(2) 4−(プロパギルアミド−4',5'−ビススルフォネートフルオレセイン)−N
−α−t−ブトキシカルボニルフェニルアラニン(100mg、0.12mmo
l)をトリフルオロ酢酸(10ml)で15分間処理し、次いで真空で乾燥するま
で蒸発させた。当該残渣をトルエン(3×10ml)で共蒸発させ、次いで当該産
物をEtO(50ml)を加えることにより沈殿させた。形成された固体を濾過
で回収し、冷EtO(3×50ml)で洗浄し、次いで高真空のもと乾燥させた
(100mg、99%)。Rf(tlc、iPrOH:NHOH:HO(6:3
:1)=0
【0030】 ローダミン色素を2に結合する一般的方法(3) 4−(プロパギルアミド−4',5'−ビススルフォネートフルオレセイン)−フ
ェニルアラニン−α−アンモニウムトリフルオロ酢酸2(0.1mmol)をDM
SO(1ml)中に溶解し、次いでジイソプロピルエチレンアミン(0.26ml
、15当量)およびローダミン−NHS活性エステル(1.5当量)を加えた。反
応混合物を室温16時間攪拌し、次いで真空で乾燥するまで蒸発させた。R11
0類似体をトリエチルアンモニウムビカルボネート溶液(0.1M、50ml)で
16時間処理し、トリフルオロアセトイミド保護基を取り除き、次いで産物を特
記しない限り1と同一条件を用いRP−HPLCで精製した。保持時間(BSF
AM/R110=31分間、BSFAM/R110=55分間 90分間に渡り
0−100%B、100ml/min、BSFAM/REG 54分間 90分間
にわたり0−100%B、100ml/min、BSFAM/TAMRA=52
分間 90分間に渡り0−100%B)。すべての吸収スペクトルから両色素の存
在が見られる。
【0031】 アルキルアミノ−2',3'−ジデオキシヌクレオチドトリホスフェートへの3の
結合の一般的方法 二重色素カセット(1mmol)をDMF(5ml)中に溶解し、次いでジスクシ
ンイミジルカルボネート(4当量)およびDMAP(4当量)を−60℃で加えた。
当該反応混合物を−30℃で15分間攪拌し、次いでアミノアルキル−ddNT
P(0.67当量、NaCO/NaHCO pH8.5)溶液を加えた。当
該反応物を室温で1時間攪拌し、次いでSiOゲルカラムに直接適用した。当
該産物をiPrOH:NHOH:HO(4:5:1 v:v:v)で溶出し、
次いで真空で乾燥するまで蒸発させ、その後1のようにイオン交換クロマトグラ
フィー次いでC18逆相HPLCにより精製した。各化合物の吸収スペクトルは
両方の色素の存在を示した。
【0032】 1.4 電気泳動図の比較 上記の形成されたターミネーターの1つ(構造4、ローダミン=5−ROXお
よびN=C)を配列決定反応に用い、スラブゲルに流す(run)。得られた電気泳動
図を図16に示し、それは、通常のETターミネーターの移動速度と比べた、非
組み込みビススルフォネート化フルオレセインエネルギー転移ターミネーター(
および熱分解したその産物)の配列産物に関連する移動速度の増加の例である。
【0033】 2. 直接負荷を適用するときの陰性荷電リンカーアームの例 2.1 背景 多数の荷電アミノ酸を蛍光レポーターに組み込むことにより、配列決定反応に
おいて観察される分解性副産物の移動を変化させる余剰陰性荷電を含む標識dd
NTPを合成することが可能である。
【0034】 2.2 ケミストリー 色のついた副産物をシーケンスラダーから取り除くことが必要な陰性荷電量を
決定するため、フルオレセインをα−スルホ−β−アラニンに結合させ、5を形
成した。化合物5を11−ddCTPに結合させ(11=リンカーアームの原子
の数)、7を形成した。5の一部を第二のα−スルホ−β−アラニン部分に結合
させ6を形成し、その後、11−ddCTPに結合させ8を形成した。11−d
dCTPに結合する通常のFAMを含む対照ddNTPもまた合成された。構成
物は単一色配列決定反応に付され、移動易動性に対する荷電の効果が測定された
【0035】
【化2】 フルオレセインは正味1−荷電(1-charge)を保有するため、化合物7は全体的
に2−リンカーアームとしてみなされ、化合物8は全体的に3−リンカーアーム
荷電(3-linker arm charge)を有する。
【0036】 2.3 実験 N−5−カルボキサミドフルオレセイン−α−スルホ−β−アラニン(5) α−スルホ−β−アラニン(59mg、0.35mmol)をDMF(2ml)中
に溶解させ、次いでジイソプロピルエチルアミン(0.9mol、15当量)を加
え、その後、5−FAM−NHS活性エステル(200mg、1.2当量)を加え
た。当該反応混合物を室温で3時間攪拌し、真空で乾燥するまで蒸発させた。残
渣をMeOH(10ml)で共蒸発(coevaporate)させ、次いで、90分間渡り1
00ml/minで0−100%Bで溶出するC18RP HPLC(A=0.1
M TEAB、B=0.1M TEAB、50%MeCN v/v)により産物が単
離される 1H nmr (300MHz, CD30D); 1.27 (t, 24H, J=8.4Hz, NCH2CH3), 3.05 (
q, 16H, J=8.4Hz, NCH2CH3), 3.95-4.05 (m, 3H, CH2+CHS03), 6.58 (m, 3H, Ar
-H), 6.85 (d, 2H, J=1l.OHz, Ar-H), 7.30 (d, 2H, J=1l.OHz, Ar-H), 8.02 (d
, 1H, J=7.6Hz, ArH), 8.45 (s, 1 H, Ar-H)。
【0037】 N−(N−5−カルボキサミドフルオレセイン−α−スルホ−β−アラニン)アミ
ド−α−スルホ−β−アラニン(6) N−5−カルボキサミドフルオレセイン−α−スルホ−β−アラニン(5、5
0mg、0.095mmol)をDMF(3ml)中に溶解し、次いでジイソプロ
ピルエチルアミン(0.25ml、15当量)およびTSTU(42mg、1.5
当量)を加えた。反応混合物を室温で1時間攪拌し、次いでα−スルホ−β−ア
ラニン(24mg、1.5当量)を加えた。攪拌を3時間続け、次いで反応物を真
空で乾燥するまで蒸発させた。当該産物をイオン交換クロマトグラフィー(mono-
Q カラム、A=0.1M TEAB、40%MeCN v/v、B=1.0M T
EAB、40%MeCN v/v、22分間に渡り0−50%B、22−50分
間に渡り50−75%B、50−70分間に渡り75−100%B、4ml/m
in、保持時間=75−80分間)、次いでC18RP HPLC(A=0.1M
TEAB、B=0.1M TEAB/MeCN 50%v/v、90分間に渡り0
−100%B、100ml/min、保持時間=33時間)で単離した。Rf(
PrOH6:アンモニア3:水1 v/v/v)0.34。
【0038】 修飾色素をアルキルアミノ−2',3'−ジデオキシヌクレオチドトリホスフェー
トに結合させるための一般的方法(7、8) 修飾色素(1mmol)をDMF(5ml)に溶解し、次いでジスクシンイミジル
カルボネート(4当量)およびDMAP(4当量)を−60℃で添加した。反応混合
物を−30℃で15分間攪拌し、次いでアミノアルキル−ddNTP(0.67
当量、NaCO/NaHCO pH8.5)溶液を加えた。反応物を室温で
1時間攪拌し、直接SiOゲルカラムに適用した。産物をiPrOH:NH OH:HO(4:5:1 v:v:v)で溶出し、真空で乾燥するまで蒸発させ
、その後、1の場合ようにイオン交換クロマトグラフィー次いでC18逆相HP
LCにより精製した。
【0039】 2.4 結果 各標識ddNTPを配列決定緩衝液中に溶解し、数ラウンドのサーモサイクリ
ングを行った。産物をシーケンシングゲル上で分離し、電気泳動を図17に示す
。電気泳動図の解釈は、全体的な3−荷電(すなわち構造8)により、実質的なシ
ーケンシングデータが得られる電気泳動図の領域から色のついた副産物が取り除
かれるという結論を提供した。
【0040】 図17は、正味の陰性荷電の色素標識ジデオキシヌクレオチドがどのくらいそ
の移動速度(およびその産物の熱分解)に影響を与えるかを示すものである。正味
の陰性荷電のターミネーターが増加するにつれて、見られる種々のピーク(見ら
れるピーク各々は、色素標識ジデオキシヌクレオチドまたはその熱分解性産物で
ある)の移動速度が増加する(図17)。全体的3−荷電(リンカーから2−(2-fro
m linker)、フルオレセインから1−(1-from fluorescein))において、ピークは
、実質的な配列データが通常得られる電気泳動図の領域からは見られない。
【0041】 3.直接負荷に適用するための陰性荷電伸張リンカーアーム 3.1 背景 修飾ターミネーターの組み込み効率を改善するため、リンカーアーム上におい
て3−荷電の標識ターミネーターを合成した。このとき、18および24原子の
伸張リンカーアームを含んでいる。
【0042】 3.2 ケミストリー
【化3】 3.3 実験 化合物6を、セクション2.3で概略したようなddNTPに標識を結合させ
る標準的プロトコールを用い18−ddCTPおよび24−ddCTPを結合さ
せた。精製の方法は9および10と同じであった。 9の保持時間 :Mono−Q(登録商標)イオン交換(47分間) 10の保持時間:Mono−Q(登録商標)イオン交換(42分間) C18RP−HPLC(15分間)
【0043】 3.4 配列決定の結果 配列決定実験から、リンカーアームが長くなるとターミネーターの組み込みが
改善されることが明らかとなった。色素リンカー構造中の3−荷電の存在と組み
合わせた、この情報から、3−荷電リンカーでローダミン色素を調査した。これ
により、4色配列決定が可能となる。
【0044】 図18に示すように、浄化手順なしに直接配列決定反応に負荷することができ
る。図18では、配列中の非組み込み色素標識ターミネーターから生ずるピーク
は全く見られない。そのため、直接負荷配列決定に関する陰性荷電ターミネータ
ーの有用性について説明できる。
【0045】 3.5 3−リンカーアームを含むローダミン標識ターミネーター 以下のケミストリーを試み、一群の4種の標識ターミネーターを合成した:
【化4】
【表3】 Rhod=ローダミン標識、X=リンカーアームの長さ、N=塩基
【0046】 3.6 実験 化合物11、15、19を5で概略した方法に従い合成した。 化合物12、13、16、17、17、21は、6で概略した方法に従った。 化合物14、18、22−25は、修飾色素をアルキルアミノ−2',3'−ジ
デオキシヌクレオチドトリホスフェートに結合させる一般的方法(7,8)に従
った。
【0047】 3.7 結果および考察 標識トリホスフェート14、18、22を直接負荷配列決定実験に用いた。直
接負荷実験の化合物14では産物分解がまったく見られず、TSIIおよびTa
qERDAFYを用いる場合であっても産物分解がまったく見られなかった。化
合物18および22は非常に暗い配列決定バンドを生じ、予測できない集合体を
形成することが観察された(放出スペクトルで観察されるように)。当該化合物は
また、配列の解釈を妨げる大きな色のついた小塊をシーケンシングゲル上に生ず
る。
【0048】 集合体の効果を克服すため、構造23−25を合成し、より短いリンカーアー
ムの効果を調査した。化合物23は、きれいな配列を生じ、24および25は、
未試験である。構造物23−25は全て、予測可能なローダミン放射スペクトル
を有し、このため、集合体問題が克服されていることが明らかである。
【0049】 4 陰性荷電リンカーアームの他の例 他の陰性荷電リンカーアームを合成し、以下に示すホスホジエステル構造の例
を研究した。当該生成物は、ホスホラミダイトケミストリーを用い合成したが、
H−ホスホネート、ホスホロイミダゾリド、またはホスホトリエステルケミスト
リーでも合成できた。
【化5】
【0050】 5.陽性荷電レポーターを有するターミネーターの例 5.1 背景 陽性荷電構造を研究するため、以下の標識ターミネーターを合成した。
【化6】 5.2 実験 化合物26(10mg、0.0134mmol)をDMF(1ml)に溶解し、次
いでジイソプロピルエチルアミン(23μl、10当量)を加え、その後、PyB
OP(14mg、2.0当量)を加えた。当該反応混合物を室温で15分間攪拌し
、次いで11−ddGTP(0.0083mmol、NaCO−NaHCO
pH8.5)溶液の一度に加えた。当該反応混合物を室温で3時間攪拌し、次
いでシリカゲルカラムに直接適用した。当該産物をiPrOH:NHOH:H O(6:3:1 v/v/v)で溶出し、次いでイオン交換クロマトグラフィー(
6のように)で精製し、その後、C18 RP−HPLC(1.75μmmol、
収率21%)で精製した。
【0051】 5.3 配列決定結果 図19に示す電気泳動図は、27を配列決定反応に用いるときに、得られた。
+2荷電ターミネーターを配列決定反応に用い、スラブゲルに直接負荷した。同
じ実験を繰り返したが、反応混合物をホスファターゼで処理した後ゲルに負荷し
、反応混合物中に残存する非組み込み色素標識ジデオキシヌクレオチドからホス
フェートを取り除いた。これは、電気泳動の間に配列産物の逆方向に移動する原
因となる全体的な陽性荷電を全ターミネーター誘導産物に維持する。電気泳動図
から色のついた副産物が、ホスファターゼを用いターミネーター産物を分解する
とき、配列に欠けていていることは明らかである。
【0052】 6.直接負荷するときの陽性荷電伸張リンカーアーム 6.1 ケミストリー 陽性荷電リンカーアームに結合する色素の他の例を以下に示す:
【化7】 この例では、ε第四級アミンからの形式化陽性荷電を含むローダミン色素R6G
をε−N,N,N−トリメチルリシンに結合させる。産物(28)は、荷電アミノ
酸の更なる分子の反応により更に修飾され、2+リンカーアーム(29)を生じ得
る。更なる反応は望ましい荷電構造を生じ得る。
【0053】 6.2 実験 α−N−(5−カルボキサミドローダミン6G)−ε−N,N,N−トリメチルリ
シン(28) ε−N,N,N−トリメチルリシン(68mg、30.0mg)をDMF(6m
l)に溶解し、ジイソプロピルエチルアミン(0.5ml、10当量)を加え、そ
の後、R6G−NHS活性エステル(200mg、1.2当量)を加えた。当該反
応混合物を室温で16時間攪拌し、次いで真空で乾燥するまで蒸発させた。当該
産物をC18RP HPLC(A=0.1M TEAB、B=0.1M TEAB/
50%MeCN、50分間に渡り0−100%B、100ml/min)で単離
した。保持時間=44分間。
【0054】 α−(α'−N−(5−カルボキサミドローダミン6G)−ε'−N,N,N−トリ
メチルリシン)−ε−N,N,N−トリメチルリシン(29) α−N−(5−カルボキサミドローダミン6G)−ε−N,N,N−トリメチル
リシン(100mg、0.15mmol)をDMF(5ml)中に溶解し、ジイソプ
ロピルエチルアミン(0.3ml、15当量)およびTSTU(67mg、1.5
当量)を加えた。当該反応混合物を室温で1時間攪拌し、次いで、ε−N,N,
N−トリメチルリシン(50mg、1.5当量)を加えた。当該溶液を更に3時間
攪拌し、次いで反応混合物を真空で乾燥するまで蒸発させた。当該産物はC18
RP HPLC(A=0.1M TEAB、B=0.1M TEAB/50%MeC
N、90分間に渡り0−100%B、100ml/min)によって単離した。
保持時間=60分間。
【0055】 表IV 略語
【表4】
【表5】
【0056】 本発明の種々の態様が上記で詳細に述べられているが、本発明はその特定の例
に限定するものではない。当業者とって種々の修飾が容易に明らかとなるが、そ
れらは添付の請求の範囲の精神および範囲内に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、好熱性細菌Thermus aquaticusから単離のTaq DNA
ポリメラーゼのアミノ酸配列を示している。
【図2】 図2は、Taq Δ271/F272M/F667Y/E410
R DNAポリメラーゼのアミノ酸配列を示す。
【図3】 図3は、Taq D18A/E681R/F667Y DNAポリ
メラーゼのアミノ酸配列を示す。
【図4】 図4は、基質として活性化サケ精子DNAを用いるTaqΔ27
1/F272M/F667YおよびTaqΔ271/F272M/F667Y/
E410RのKCl滴定からのデータをプロットしたものである。
【図5】 図5は、TaqΔ271/F272M/F667Y/E410R
とAmplitaqを比較する熱安定性アッセイを示す。
【図6】 図6は、均一な終結イベントを示したものである。
【図7】 図7は、均一な終結イベントを示したものである。
【図8】 図8は、図6および図7の一部を比較したものである。
【図9】 図9は、図6および図7の一部を比較したものである。
【図10】 図10は、図6および図7の一部を比較したものである。
【図11】 図11は、困難な領域の配列決定能を示したものである。
【図12】 図12は、困難な領域の配列決定能を示したものである。
【図13】 図13は、4色配列決定反応から得られた電気泳動図を並べて
比較したものである。
【図14】 図14は、D18A/F667Yおよびその種々のE681置
換体を種々の荷電ターミネーターと共に用いる4色配列決定反応で証明される、
非標識ddNTPと比較した相対的反応性を示す。
【図15】 図15は、荷電部位がターミネーターに結合し得る可能性のあ
る部位の構造を示す。
【図16】 図16は、通常のETターミネーターとビススルフォネート化
フルオレセインエネルギー転移ターミネーターとの比較を示す。
【図17】 図17は、電気泳動の結果を示す。
【図18】 図18は、電気泳動の結果を示す。
【図19】 図19は、電気泳動の結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/53 G01N 33/566 33/566 C12N 15/00 ZNAA (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES ,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU, ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,K R,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV ,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA ,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (71)出願人 800 Centennial Avenu e, P.O.Box 1327,Pisca taway,New Jersey 08855−1327,United State s of America (72)発明者 マリア・デイビス アメリカ合衆国ニュージャージー州08855 −1327,ピスカタウェイ,センテニアル・ アベニュー 800,ピー・オー・ボックス 1327 (72)発明者 ジョン・ネルソン アメリカ合衆国ニュージャージー州08855 −1327,ピスカタウェイ,センテニアル・ アベニュー 800,ピー・オー・ボックス 1327 (72)発明者 シブ・クマー アメリカ合衆国ニュージャージー州08855 −1327,ピスカタウェイ,センテニアル・ アベニュー 800,ピー・オー・ボックス 1327 (72)発明者 パトリック・ジェイ・フィン アメリカ合衆国ニュージャージー州08855 −1327,ピスカタウェイ,センテニアル・ アベニュー 800,ピー・オー・ボックス 1327 (72)発明者 サティアーム・ナムパリ アメリカ合衆国ニュージャージー州08855 −1327,ピスカタウェイ,センテニアル・ アベニュー 800,ピー・オー・ボックス 1327 (72)発明者 パーク・フリック アメリカ合衆国ニュージャージー州08855 −1327,ピスカタウェイ,センテニアル・ アベニュー 800,ピー・オー・ボックス 1327 Fターム(参考) 4B024 AA20 BA10 CA06 DA06 HA01 4B050 CC04 FF03 FF05 FF11 FF12 4B063 QA13 QQ28 QQ44 QR08 QR32 QR42 QR62 QS25 QX02 4B064 AF27 CB30 CC24 4B065 AA26X AB01 CA29

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図2に示すアミノ酸配列を含む精製組換え熱安定性DNAポ
    リメラーゼ。
  2. 【請求項2】 図2のアミノ酸配列表中の置換E681Rに相当するアミノ
    酸置換を含む精製組換え熱安定性DNAポリメラーゼ。
  3. 【請求項3】 熱安定性DNAポリメラーゼをコードする単離核酸であって
    、図2に開示のアミノ酸配列に相当するヌクレオチド配列からなる当該核酸。
  4. 【請求項4】 請求項3の核酸を含む組換えDNAベクター。
  5. 【請求項5】 請求項4のベクターで形質転換された組換え宿主細胞。
  6. 【請求項6】 E. coliである、請求項5の組換え宿主細胞。
  7. 【請求項7】 少なくとも1つの鎖終結試薬および1以上のヌクレオチドト
    リホスフェートの存在下、請求項1のDNAポリメラーゼで配列決定するDNA
    鋳型から鎖終結フラグメントを生ずるステップ、および当該フラグメントの大き
    さから当該DNAの配列を決定するステップを含むDNAを配列決定する方法。
  8. 【請求項8】 鎖終結試薬が、正味の陽性荷電または正味の陰性荷電を有す
    る標識核酸ターミネーターを含む、請求項7の方法。
  9. 【請求項9】 蛍光性標識ポリヌクレオチドを合成する方法であって、請求
    項1のDNAポリメラーゼをプライム化(primed)鋳型と混合するステップを含む
    当該方法。
  10. 【請求項10】 プライム化鋳型が鎖終結配列決定反応物中にあるプライム
    化鋳型である、請求項9の方法。
  11. 【請求項11】 プライム化鋳型がポリメラーゼ連鎖反応物中にあるプライ
    ム化鋳型である、請求項9の方法。
  12. 【請求項12】 蛍光性標識ポリヌクレオチドのキットであって、請求項1
    のDNAポリメラーゼおよび蛍光性標識ヌクレオチドを含むキット。
  13. 【請求項13】 蛍光性標識ヌクレオチドが、正味の陰性荷電または正味の
    陽性荷電を有する核酸ターミネーターを含む、請求項12のキット。
  14. 【請求項14】 請求項1のDNAポリメラーゼを含む、DNAを配列決定
    するためのキット。
  15. 【請求項15】 図3に開示のアミノ酸配列を含む精製組換え熱安定性DN
    Aポリメラーゼ。
  16. 【請求項16】 図3のアミノ酸配列表の置換E681Rに相当するアミノ
    酸置換を含むDNAポリメラーゼ。
  17. 【請求項17】 核酸が、図3に開示のアミノ酸配列に相当するヌクレオチ
    ド配列からなる、熱安定性DNAポリメラーゼをコードする単離核酸。
  18. 【請求項18】 請求項17の核酸を含む組換えDNAベクター。
  19. 【請求項19】 請求項18のベクターで形質転換された組換え宿主細胞。
  20. 【請求項20】 E. coliである、請求項18の組換え宿主細胞。
  21. 【請求項21】 少なくとも1つの鎖終結試薬および1以上のヌクレオチド
    トリホスフェートの存在下、請求項16のDNAポリメラーゼで配列決定するD
    NA鋳型から鎖終結フラグメントを生ずるステップ、および当該フラグメントの
    大きさから当該DNAの配列を決定するステップを含むDNAを配列決定する方
    法。
  22. 【請求項22】 鎖終結試薬が、正味の陽性荷電または正味の陰性荷電を有
    する標識核酸ターミネーターを含む、請求項21の方法。
  23. 【請求項23】 蛍光性標識ポリヌクレオチドを合成する方法であって、請
    求項16のDNAポリメラーゼをプライム化鋳型と混合するステップを含む当該
    方法。
  24. 【請求項24】 プライム化鋳型が鎖終結配列決定反応物中にあるプライム
    化鋳型である、請求項23の方法。
  25. 【請求項25】 プライム化鋳型がポリメラーゼ連鎖反応物中にあるプライ
    ム化鋳型である、請求項23の方法。
  26. 【請求項26】 蛍光性標識ポリヌクレオチドのキットであって、請求項1
    6のDNAポリメラーゼおよび蛍光性標識ヌクレオチドを含むキット。
  27. 【請求項27】 蛍光性標識ヌクレオチドが、正味の陰性荷電または正味の
    陽性荷電を有する核酸ターミネーターを含む、請求項26のキット。
  28. 【請求項28】 請求項16のDNAポリメラーゼを含む、DNAを配列決
    定するためのキット。
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