JP2003504365A - 新規方法 - Google Patents

新規方法

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JP2003504365A
JP2003504365A JP2001509723A JP2001509723A JP2003504365A JP 2003504365 A JP2003504365 A JP 2003504365A JP 2001509723 A JP2001509723 A JP 2001509723A JP 2001509723 A JP2001509723 A JP 2001509723A JP 2003504365 A JP2003504365 A JP 2003504365A
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アリソン・ルース・ゴードン
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SmithKline Beecham Ltd
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Abstract

(57)【要約】 本発明は医薬的に活性な化合物を調製するための新規な方法およびそれに関する中間物質に関する。4−(4’−フルオロフェニル)−3−(3”,4”−メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペリジンの(−)トランス異性体(パロキセチン)は抗うつおよび抗パーキンソン作用を有する重要な化合物である。この化合物は、とりわけうつ病、強迫障害(OCD)およびパニックを治療するためにその塩酸塩として治療に使用される。本明細書には従来技術において必要であったいくつかの単離および精製工程を回避したその改良された製法が記載される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は医薬上活性な化合物の新規な製法およびそのための中間物質に関する
ものである。
【0002】 (背景技術) 抗鬱および抗パーキンソン作用を有する医薬生成物が米国特許第391274
3号および米国特許第4007196号に記載されている。開示されている中で
特に重要な化合物はパロキセチン、4−(4’−フルオロフェニル)−3−(3
’,4’−メチレンジオキシ−フェノキシメチル)−ピペリジンの(−)トラン
ス異性体である。この化合物は特に鬱病、強迫障害(OCD)およびパニック障
害を治療するための療法にて塩酸塩として使用される。 以前に公開されたパロキセチンに関する方法は、重要な中間物質として、式:
【化7】 [式中、ピペリジン窒素はR基、通常、アルキル(典型的にはメチル)またはア
リールアルキル基で保護されている] で示されるカルビノールを利用している。N−置換ピペリジンをセサモール(se
samol)とカップリングさせ、N−置換パロキセチン類似体を生成し、窒素保護
基を除去してそれをパロキセチンに変換しなければならない。
【0003】 米国特許第4007196号は実施例1においてトランス−(−)−4−(4
’−フルオロフェニル)−3−(3”,4”−メチレンジオキシフェノキシメチ
ル)−1−メチルピペリジンの実験室規模の調製を詳細に記載しており、それに
よればトランス−(−)−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシメチ
ル−1−メチルピペリジンのクロロホルム中溶液を塩化チオニルで処理し、その
中間物質トランス−(−)−4−(4−フルオロフェニル)−3−クロロメチル
−1−メチルピペリジンが単離される。そのクロロ化合物をメタノール中ナトリ
ウムメトキシドおよびセサモールと反応させてトランス−(−)−4−(4’−
フルオロフェニル)−3−(3”,4”−メチレンジオキシフェノキシメチル)
−1−メチルピペリジンを生成し、それをジエチルエーテルで抽出し、つづいて
蒸発、酸性化およびエタノールから結晶化させて結晶性塩酸塩として単離する。
実施例2はこの生成物の脱保護してパロキセチンを生成する方法であって、トラ
ンス−(−)−4−(4’−フルオロフェニル)−3−(3”,4”−メチレン
ジオキシフェノキシメチル)−1−メチルピペリジンを、ジクロロメタン中、ク
ロロギ酸フェニルで処理し、溶媒を蒸発させ、中間物質のカルバミン酸エステル
をベンゼンから再結晶させることによる、方法を開示している。カルバミン酸エ
ステルをメチルセルソルブ中KOHと一緒に還流させて加水分解し、水を加えて
ベンゼンで抽出し、最後に蒸発させることでパロキセチンを単離する。
【0004】 米国特許第4902801号はトランス−(−)−4−(4−フルオロフェニ
ル)−3−ヒドロキシメチル−1−メチルピペリジンを塩化チオニルまたはベン
ゼンスルホニルクロリドと反応させ、ついで3,4−メチレンジオキシフェノキ
シドと反応させる方法を言及している。その後、クロロギ酸フェニルと反応させ
、つづいてKOHで脱アシル化させることでN−メチル基を置換し、パロキセチ
ンを得る。溶媒または方法の詳細は全く提供されていない。 EP0223403の実施例1は還流トルエン中水酸化カリウムによるトラン
ス−(−)−4−(4’−フルオロフェニル)−3−(3’,4’−メチレンジ
オキシ−フェノキシメチル)−N−フェノキシカルボニルピペリジンの加水分解
を記載している。得られたパロキセチン溶液を濃塩酸で処理してパロキセチン塩
酸塩ヘミ水和物を得る。
【0005】 本発明者らは、収率、純度および米国特許第4007196号の開示において
固有の望ましくない溶媒の使用における欠点を克服する製法を開発した。その方
法によれば、トランス−(−)−4−(4'−フルオロフェニル)−3−ヒドロ
キシメチル−1−メチルピペリジンをジクロロメタン中ベンゼンスルホニルクロ
リドと反応させ、中間物質のスルホン酸エステルが結晶性固体として単離される
。ついで、このエステルを溶媒としてのN,N’−ジメチルホルムアミド中でセ
サモールおよびナトリウムメトキシドと反応させ、得られたトランス−(−)−
4−(4'−フルオロフェニル)−3−(3",4"−メチレンジオキシフェノキ
シメチル)−1−メチルピペリジンを結晶性固体として単離する。この中間物質
をトルエン中のクロロギ酸フェニルと反応させて脱メチル化し、中間物質のカル
バミン酸エステルをプロパン−2−オールから結晶化させて単離する。最終的に
、カルバミン酸エステルをトルエン中KOHで加水分解する。溶媒の選択および
単離工程を含むこの方法は、製造における強さ、高収率、高純度について開発さ
れたものである。
【0006】 (発明の開示) 本発明の方法においては、トランス−(−)−4−(4'−フルオロフェニル
)−3−(3",4"−メチレンジオキシフェノキシ)−1−フェノキシカルボニ
ルピペリジンが、意外にも、中間物質のスルホニルエステルおよびトランス−(
−)−4−(4'−フルオロフェニル)−3−(3",4"−メチレンジオキシフ
ェノキシメチル)−1−メチルピペリジンを単離する必要のない経路によって調
製される。さらには、塩素化溶媒の使用を避け、安全性および環境の点でも有利
な、純度の改良された特性を有する生成物が得られる。
【0007】 (発明を実施するための最良の形態) その最も広範囲な態様において、本発明は、式(1):
【化8】 [式中、Xは所望により置換されていてもよいC(1−6)アルキル、アリール
アルキル、アリルまたはアルキニル基、好ましくはメチル、エチル、第三級ブチ
ルまたはベンジル基である] の化合物の製法であって、式(2):
【化9】 [式中、Yは所望により置換されていてもよいアルキル、アリールまたはアリー
ルアルキルスルホン酸エステル基、好ましくはベンゼンスルホニルオキシ、トル
エンスルホニルオキシまたはメチルスルホニルオキシである] の化合物を調製し、化合物(2)を単離することなく、それをセサモールまたは
セサモールのセサモール誘導体と反応させて化合物(1)を生成することを含む
方法を提供する。
【0008】 化合物(1)をこの段階で単離し、例えばそれを既知の方法で式(3):
【化10】 [式中、Rは所望により置換されていてもよいC(1−6)アルキル、アリール
、アリルまたはアリールアルキル基である] の化合物に変換することでパロキセチンの製造における中間物質として使用して
もよい。好ましくはRがフェニル、メチル、エチル、第三級ブチルまたはベンジ
ル基である。 しかしながら、本発明の特に有利な態様において、化合物(1)を単離するこ
となく、該溶液を化合物(3)の形成に直接使用する。さらに化合物(1)およ
び(3)を従来の方法によってパロキセチンまたはパロキセチンの塩、好ましく
は塩酸塩、より好ましくは結晶性ヘミ水和物または無水和物の塩酸塩に変換して
もよい。
【0009】 本発明の方法は本発明者らが以前に示した製法と収率および純度の点で同じ利
点を付与するが、よりずっと便利な方法で、特に主要な反応溶媒としてトルエン
を利用できるので、有利である。 塩素化溶媒の使用を避けて、より少ない型の溶媒を使用し、溶媒を次々に交換
して結晶性固体を単離する工程を避けるという製造に固有な利点に加えて、本発
明者らは本発明の方法の生成物の純度が改良されていることを見出した。ある具
体例において、本発明の方法は1−置換4−(4'−4−フルオロフェニル)−
3−ヒドロキシメチル−ピペリジン(化合物(2)、ここにYはヒドロキシであ
り、Xは上記の通りである)のトルエンまたはキシレン中溶液または懸濁液を、
塩基存在下、スルホン酸の活性誘導体、例えばベンゼンスルホニルクロリド、メ
タンスルホニルクロリドまたはトルエンスルホニルクロリドで処理することを含
む。 構造式(2)(式中、Xはメチル基である)の化合物を米国特許第40071
96号の実施例1および米国特許第4902801号の実施例5および8に記載
されるような、一般に公開された方法で調製してもよい。従来技術を使用してこ
れらの技術を応用し、フェニル、メチル、エチル、第三級ブチルまたはベンジル
基のような別のX基を導入してもよい。
【0010】 出発物質(2)の中には溶媒にほとんど溶けないものもあり、例えばRがメチ
ルである(2)は完全に溶解するのに1キログラム当たり10リットル以上を必
要とするが、本発明者らは完全な溶解は必要ではなく、出発物質をスラリーとし
て使用しても何ら不利ではないということを見出した。従って、溶媒の出発物質
に対する適当な比率は3ないし10、好ましくは4ないし8、より好ましくは4
.5ないし7.5リットル/kgである。 塩基は、トリエチルアミン、トリメチルアミン、ジエチルメチルアミンまたは
ジメチルエチルアミンなどのアミンであることが好ましい。より好ましくは、該
アミンはジメチルエチルアミンである。適当には1ないし3当量の、好ましくは
1.4ないし2.3当量の、より好ましくは1.5ないし2.0当量の塩基を用
いる。
【0011】 スルホン酸誘導体を該溶液に−15℃ないし+15℃、より好ましくは−5℃
ないし+5℃の温度でゆっくりと加えることが好ましい。適当には0.8ないし
2.5当量、好ましくは1.1ないし1.9当量、より好ましくは1.2ないし
1.6当量を用いるが、塩基のスルホン酸誘導体に対する比率は、1に対して1
.05ないし1.4の範囲内に、好ましくは1に対して約1.2に厳密に制御す
べきである。適当には添加時間が0.5ないし3時間、好ましくは1ないし2時
間である。10℃より低い温度を添加に用いる場合、添加完了後に反応混合物を
10℃ないし15℃まで加温し、さらに0.5ないし2時間攪拌すると有利であ
る。 反応が完了すれば、過剰量のスルホン化剤を水性クエンチで破壊してもよい。
水によるクエンチを用いてもよいが、本発明者らは相分離を困難とする沈殿物を
形成することができ、希釈水性塩基、適当には水酸化ナトリウム希釈水溶液の使
用が好ましいことを見出した。出発物質1キログラム当たり3ないし6リットル
のクエンチ容量を用いるのが適当であるが、これは臨界的ではない。高温はスル
ホン酸エステル中間物質の安定性にとって望ましくないので、10℃ないし15
℃のクエンチ温度が好ましい。適当には混合物を10ないし30分間激しく攪拌
し、相を分離し、水相を除去する。
【0012】 セサモールとの反応は水に特に敏感ではないので、クエンチした後の有機相を
さらに処理することなく使用してもよいが、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥
させ、つづいて濾過するか、または共沸蒸留させる乾燥工程を加えると、不純物
がいくらか減少することが見出された。 本発明者らは、セサモールとのカップリング反応を前段階で使用されるような
トルエンまたはキシレン中で行ってもよいということを見出した。しかしながら
、付加的な溶媒の使用はより短時間かつより低温で、すなわち副反応を減らしな
がら、より完全な反応を可能とするので付加溶媒を使用すると有利である。付加
溶媒を使用した場合、容器占有率を改善するために第一溶媒の容量を減少させる
のが都合がよく、これは共沸乾燥と同様の方法で得られる。付加溶媒は混合溶媒
の極性全体を上げる物、例えば、N,N’−ジメチルホルムアミド、アセトン、
ジメチルスルホキシドまたはテトラヒドロフランでなければならなず、好ましく
はトルエンおよびキシレンから容易に除去されるものであり、最も好ましくはN
,N−ジメチルホルムアミドである。付加溶媒はいかなる比率で使用してもよく
、約1:1の比率までの使用量に対するおよその比率で短時間および低温の利点
が得られることである。しかしながら、高比率、特にN,N−ジメチルホルムア
ミドが高比率であると、後処理の間に収率の損失をもたらし得る。トルエンおよ
びN,N−ジメチルホルムアミド混合物の場合では、トルエン相の容量の割合と
してのN,N−ジメチルホルムアミドの適当な容量は1:10ないし1:1、好
ましくは1:4ないし1:2である。この段階での適当な溶液の総容量は出発物
質1kg当たり5ないし15、好ましくは7ないし11、より好ましくは8ない
し10リットルである。
【0013】 化合物(2)のセサモールとの反応は、典型的には、塩基の存在下で行われる
。適当な塩基はアルカリ金属の水酸化物およびアルコキシド、例えばナトリウム
またはカリウムメトキシドまたは水酸化物である。本発明者らはナトリウムメト
キシドが反応溶媒に速やかに溶けるのに対して、水酸化ナトリウムペレットがゆ
っくりと溶けることを見出した。水酸化ナトリウムまたはカリウムを使用したい
のなら、フレークの形態でそれを使用するのがよい。塩基を化合物(2)および
セサモールの溶液に加えてもよいし、塩基およびセサモールを付加溶媒、例えば
N,N−ジメチルホルムアミドに溶かし、化合物(2)の溶液に加えてもよい。
適当には、セサモールの量は出発物質の0.9ないし1.5当量、好ましくは1
.0ないし1.2当量であり、使用される塩基の量はセサモラート(sesamolate
)を形成するのに十分な量、適当には、塩基はセサモールと等モル量である。 塩基を分割して、例えば略三等分して、15分ないし2時間、好ましくは30
分ないし1時間にわたって、化合物(2)およびセサモール溶液に加えると有利
である。別法として、予め形成したセサモラート溶液を同様の時間にわたって加
える。本発明者らは、少量の水が、例えば0.1ないし1モル当量、好ましくは
0.2ないし0.4モル当量、特にアルコキシドを塩基として使用する場合に、
反応速度を上昇させることを見出した。
【0014】 添加に適した温度は40℃ないし70℃、好ましくは40℃ないし60℃であ
る。より高温ではスルホン酸エステルが分解し始めるので望ましくない。添加を
終えれば、反応温度を、例えば、70ないし100℃に上げて反応を完全に終わ
らせてもよいが、高温は変色および不純物の生成をもたらし得る。一般に、70
ないし75℃の温度で1ないし4時間、好ましくは1ないし2時間、攪拌すれば
十分である。 この段階で、化合物(1)を、例えばより揮発性の高い溶媒を除去するために
蒸発させ、適当な溶媒でトリチュレートさせ、結晶性固体として単離してもよい
。例えば、トルエンおよびN,N−ジメチルホルムアミド混合液中で調製したト
ランス−(−)−4−(4’−フルオロフェニル)−3−(3”,4”−メチレ
ンジオキシフェノキシメチル)−1−メチルピペリジンは、そのトルエンを蒸発
させて残渣に水を加えることにより単離することができる。水を加える前にN,
N−ジメチルホルムアミド溶液を冷却させると、生成物は油状物質として得られ
、それを凝固させてもよいが、不純物を含んでしまうだろう。水は加温したN,
N−ジメチルホルムアミド溶液に加えるべきであり、ついでそれを冷却してもよ
く、そうするとより純度の高い結晶性生成物が得られ、それを濾過し、水で洗浄
し、真空下で乾燥させて単離することができる。例えば、反応混合物を約50℃
に加温し、温度をこのレベルにまたはこのレベル付近に維持しながら、合計約2
倍の容量の水を2−6時間、典型的には約4時間にわたって加える。混合物を約
20℃に冷却してもよく、そうすると生成物が溶液から結晶化し始める。
【0015】 しかしながら、本発明の最も有利な具体例は、特にカップリングをトルエン−
N,N−ジメチルホルムアミドの混合溶媒中で行った場合に、スルホン酸エステ
ル形成で使用したのと同じ溶媒中で化合物(1)の化合物(3)への変換を進め
ることである。カップリング反応の完了後、混合物を、適当には40ないし60
℃に冷却し、洗浄して過剰な試薬および副生成物を除去する。適当な洗浄方法は
水洗浄を行い、続いて水性水酸化ナトリウム(適当には1ないし3モル)洗浄を
行い、最後に水洗浄を行う。これはN,N−ジメチルホルムアミドを除去する効
果もある。3回の洗浄に適する容量は出発物質1キログラム当たり5、3および
2リットルであるが、これらは臨界的なものではなく、その方法を変えることも
できる。この時点で、蒸発により化合物(1)を有機溶液から単離してもよいが
、例えば共沸蒸留により該溶液を乾燥させ、ついで式:Hal−COR’[式
中、R’は所望により置換されていてもよいアルキル、アリールアルキルまたは
アリール基である]のハロギ酸エステル(好ましくは、ハロギ酸エステルはクロ
ロギ酸フェニルである)で直接処理すると有利である。好ましくは反応を50−
100℃、より好ましくは55−70℃、最も好ましくは58ないし68℃の温
度で行う。 好ましくは、溶媒はトルエンまたはキシレンである。最も好ましくは、溶媒は
トルエンである。化合物(1)の濃度は適当には3リットル当たり1kgないし
10リットル当たり1kg、好ましくは5リットル当たり約1kgである。
【0016】 好ましくは、トルエン溶液の水含有量を0.05%w/w未満とすべきである
。別法として、または加えて、式(1)の化合物を反応溶媒中で加熱し、蒸留に
より溶媒を除去するのに減圧下または大気圧下、約65℃で還流することでこの
レベルを得ると有利である。ディーン・アンド・スターク条件を用いることにも
成功した。 クロロギ酸エステルはHClおよび水のないのが好ましい。従来技術に従うと
、クロロギ酸エステルをトルエン中溶液として加えることができるが、希釈せず
に加えることが好ましい。 EP−0810225は塩基の存在がカーボナートに効果的に変換するのに不
可欠であると示唆しているが、上記の反応条件下では、塩基の存在がその変換に
不可欠であるとは見出されず、有機塩基を使用すると収率および純度が確実に低
下した。塩基の使用を除外する必要はないが、その存在がほとんど不要であるこ
とが判明した。
【0017】 上記の条件下では、反応は非常に速く、典型的には約1−2時間内で完了する
。これはトルエン中で1−3日の期間を必要とする従来技術に比較して非常に有
利である。収率もまたかなり改善され、EP−0810225の収率33%と比
較して、80−95%の範囲内である。 EP−0810225は反応混合物を濾過し、蒸発させて粗カルバミン酸エス
テル(3)を生成するにすぎず、米国特許第4007196号およびEP152
273は乾燥および蒸発させる前に溶液を水性NaOHおよび希HClで洗浄し
てカルバミン酸エステルを得るにすぎない。約20℃(室温)まで冷却した後、
10%硫酸水溶液でクエンチすると驚くべき利点があるということが見出された
。それは塩酸に比較してより効果的に未反応の出発物質(式(2)の化合物)を
除去する。それはまた未反応のクロロギ酸フェニルを加水分解するのに効果的で
あるので、安価で効果的な一工程での精製が得られ、工業的生産に用いるのに理
想的である。この方法は一般にパロキセチン類似物により広く応用可能であり、
本発明のさらなる態様を形成する。
【0018】 加えて、出発化合物(式(2))のスルホン酸エステルは有機および無機相の
両方に不溶性である。そのため、過剰な出発物質を上記のクエンチ工程で除去で
きるとは誰も予期しなかったであろう。しかしながら、実際には、スルホン酸エ
ステルは、別の相として、水相と一緒になっているので、例えば、相分離で容易
に除去できることが判明した。 ついで、非水相を、所望により1回以上、水を用いて外界温度にて洗浄し、各
水洗浄に適する容量は溶媒の容量に対して1:10ないし1:2、好ましくは1
:5ないし1:8であり、所望により乾燥してもよく、好ましくはセライトのよ
うな濾過剤を使用して濾過する。 トランス−(−)−4−(4−フルオロフェニル)−3−(3’,4’−メチ
レンジオキシフェノキシメチル)−1−フェノキシカルボニルピペリジンは純粋
な形で単離するのが難しい化合物であり、満足のいく単離方法は既存の刊行物に
は提供されていなかった。真空下で蒸留してトルエンを除去すると、油状物質ま
たは取り扱いにくい固体の塊が残り、このような方法は実験室規模でしか使用で
きない。しかしながら、油状物質からの溶媒の効果的な除去を工業的規模で達成
するのは難しいし、時間浪費であり、不経済である。得られた油状物質または塊
は蒸留容器から除去するのが難しく、中間物質としては保存に適しない。工業的
見地からは、これは貯蔵を都合よく行うことができず、このため工場的に利用す
る柔軟性が大幅に減少するということを意味する。
【0019】 この度、結晶形態の生成物を調製することができ、これが上記の不都合を解消
することが判明した。大部分のトルエンを除去した後(トルエンの完全な除去は
もはや必要ない)、熱プロパン−2−オールを加えて残渣を溶かし、溶液を冷却
して改良された純度および操作特性を有する結晶性固体を得る。共沸蒸留の過程
の中でトルエンを新たなプロパン−2−オールと徐々に置き換えることによって
も同様の結果を得ることができる。この変更は溶媒全体の小さな割合しか除去で
きない製造装置であっても使用できるという点で利点がある。プロパン−2−オ
ールから結晶化することで、都合のよい工業装置を使用して輸送および濾過する
のに適した可動スラリーが得られる。エタノールまたは変性工業用メチル化アル
コールを使用してもよい。
【0020】 本発明の方法を使用して得られるいずれの新規中間物質も本発明のさらなる態
様を形成する。 本発明の方法は米国特許第3912743号および米国特許第4007196
号に記載の活性化合物を調製するために、好ましくはパロキセチンを調製するた
めに使用することができる。 パロキセチンは遊離塩基として用いてもよいが、EP−A−0223403に
記載されるように、塩、より具体的には塩酸塩、最も好ましくはその塩のヘミ水
和物などの医薬上許容される誘導体として得られる、または変換されることが好
ましい。本発明は、その範囲内に、該発明のいずれかの態様を介して得られる場
合のパロキセチン化合物、特にパロキセチン塩酸塩、とりわけそのヘミ水和物と
して塩酸塩、および記載方法から得られるいずれの新規中間物質も含む。
【0021】 パロキセチンは4−(4’−フルオロフェニル)−3−(3’,4’−メチレ
ンジオキシフェノキシメチル)−ピペリジンの(−)−トランス異性体である。
EP−0152273の方法によれば、光学的分離をフェノールとのカップリン
グの前に行うことができる。別法として、ピペリジン窒素を脱保護させた後など
の、別の段階で分割を行ってもよい。 本発明を使用して得られるパロキセチンはEP−A−0223403またはW
O96/24595に記載の剤形で、固体処方としてまたは経口または非経口使
用の溶液として治療用に処方されてもよい。 本発明を使用して得られるパロキセチン、特にパロキセチン塩酸塩の治療にお
ける使用は:アルコール中毒、不安、うつ病、強迫障害、パニック障害、慢性痛
、肥満、老年性痴呆、片頭痛、過食症、食欲不振、赤面恐怖、月経前症候群(P
MS)、青年期うつ病、抜毛癖、気分変調、および物質乱用(以下、「障害」と
いう)の治療を含む。 本発明に従って調製される組成物は、通常、経口投与に適しているが、非経口
投与用の溶解性処方もまた本発明の範囲内である。
【0022】 組成物は、通常、遊離塩基に基づいて計算して1ないし200mg、より一般
的には5ないし100mg、例えばヒトの患者の場合、10、12.5、15、
20、25、30または40mgなどの10ないし50mgの活性成分を含有す
る単位投与組成物として投与される。最も好ましくは、単位用量が遊離塩基に基
づいて計算して20mgの活性成分を含有する。このような組成物を、通常、一
日に1ないし6回、例えば一日に2、3または4回服用し、投与した活性剤の総
量が遊離塩基に基づいて計算して5ないし400mgの活性成分の範囲内にある
ようにする。最も好ましくは単位用量を一日一回服用する。 好ましい単位剤形は放出を制御または遅延させるようにできる処方を含む、錠
剤またはカプセルを含む。 本発明の組成物は攪拌、密封および圧縮といった従来の混合技術で処方するこ
とができる。本発明で使用するのに適した担体は、希釈剤、結合剤、崩壊剤、着
色料、矯味矯臭剤および/または保存料を包含する。これらの試薬は慣用的技法
にて、例えば市販の抗うつ剤で既に使用されている方法と同様の方法にて利用す
ることができる。
【0023】 従って、本発明はまた: 本発明の方法を使用して得られるパロキセチンまたはパロキセチンの医薬上許
容される塩および医薬上許容される担体を含む障害の治療および予防用の医薬組
成物、 障害の治療または予防用の医薬を製造するために本発明の方法を使用して得ら
れるパロキセチンまたはパロキセチンの医薬上許容される塩の使用;および 本発明の方法を使用して得られる有効または予防量のパロキセチンまたはパロ
キセチンの医薬上許容される塩を一つまたはそれ以上の障害を罹患している対象
に投与することを含む障害の治療法 も提供する。
【0024】 本発明を以下の実施例を用いて説明する。出発物質として使用されるトランス
−(−)−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシメチル−1−メチル
ピペリジンは上記の米国特許第4007196号または米国特許第490280
1号の記載に従って調製することができる。
【0025】 (実施例) 実施例1 トルエン(210ml)を高架式攪拌器およびグリコールサーキュレーターを
備えたきれいな乾いた500mlのジャケット付き容器に入れ、溶解を確実にす
るために攪拌しながらトランス−(−)−4−(4−フルオロフェニル)−3−
ヒドロキシメチル−1−メチルピペリジン(35.10g、純度96.07%w
/w)を加えた。容器内容物を5℃に冷却し、ジメチルエチルアミン(25.5
ml)を加え、ついで窒素パージを取りつけ、容器内容物をさらに0℃まで冷却
した。塩化ベンゼンスルホニルおよびトルエンの混合物(25ml+25ml)
を、温度を−2℃ないし+2℃の間に維持しながら、ヘッドフラスコから70分
間にわたってゆっくりと加えた。添加完了後、混合物を20分間攪拌し、温度を
10℃まで上昇させた。飽和ブライン(105ml)および水(105ml)に
溶かした水酸化ナトリウム(3.5g)の混合物を10分間にわたって該容器に
入れ、10℃で15分間攪拌した。混合物を15分間放置し、水相(229ml
)を分離した。水相をトルエン(15ml)で洗浄し、合したトルエン相を無水
硫酸マグネシウム(5.1g)で10分間乾燥させた。ついで溶液を濾過し、硫
酸マグネシウムをトルエン(10ml)で洗浄した。ついで約100mlのトル
エンを低圧蒸留で除去し、スルホン酸エステルのトルエン中乾燥溶液約200m
lを得た。この溶液をきれいな乾いた容器に移し、N,N’−ジメチルホルムア
ミド(100ml)を加えた。この混合物を攪拌し、50℃まで加温し、セサモ
ール(22.8g)およびナトリウムメトキシド(9.33g)のN,N’−ジ
メチルホルムアミド(50ml)中溶液を20分間にわたって加えた。水(0.
85ml)を加え、混合物を70℃まで加熱し、その温度で1時間攪拌した。5
0℃まで冷却した後、水(250ml)を加え、混合物を15分間攪拌し、放置
し、水相を除去した。水相をトルエン(50ml)で洗浄し、合したトルエン相
を2.5モルの水酸化ナトリウム水溶液(2x100ml)および水(100m
l)で洗浄した。ついで得られたトルエン相を無水硫酸マグネシウム(10.4
g)で乾燥させ、濾過し、その硫酸マグネシウムをトルエン(25ml)で洗浄
した。トルエンを減圧下で蒸留して除去して淡黄色固体を形成させ、それを真空
オーブン(40℃)で一夜乾燥させた。 トランス−(−)−4−(4’−フルオロフェニル)−3−(3”,4”−メ
チレンジオキシフェノキシメチル)−1−メチルピペリジン:47.29g、収
率87.6重量%、純度96.4%。
【0026】 実施例2 トルエン(210ml)を高架式攪拌器およびグリコールサーキュレーターを
備えたきれいな乾いた500mlのジャケット付き容器に入れ、確実に溶解させ
るために攪拌しながらトランス−(−)−4−(4−フルオロフェニル)−3−
ヒドロキシメチル−1−メチルピペリジン(35.08g、純度96.07%w
/w)を加えた。容器内容物を5℃まで冷却し、ジメチルエチルアミン(25.
5ml)を加え、ついで窒素パージを取りつけ、容器内容物をさらに0℃まで冷
却した。塩化ベンゼンスルホニルおよびトルエンの混合物(25ml+25ml
)を、温度を−2℃ないし+2℃の間で維持しながら、ヘッドフラスコから85
分間にわたってゆっくりと加えた。添加完了後、混合物を30分間攪拌し、温度
を10℃まで上昇させた。飽和ブライン(105ml)および水(105ml)
に溶かした水酸化ナトリウム(3.5g)の混合物を該容器に入れ、10℃で1
5分間攪拌した。混合物を15分間放置し、水相(288ml)を分離した。水
相をトルエン(15ml)で洗浄し、合したトルエン相を無水硫酸マグネシウム
(6.2g)で10分間乾燥させた。ついで溶液を濾過し、硫酸マグネシウムを
トルエン(10ml)で洗浄した。ついで約100mlのトルエンを低圧蒸留で
除去し、スルホン酸エステルのトルエン中乾燥溶液約200mlを得た。この溶
液をきれいな乾いた容器に移し、N,N’−ジメチルホルムアミド(100ml
)を加えた。この混合物を攪拌し、50℃まで加温し、セサモール(22.7g
)および水酸化ナトリウム(6.97g)のN,N’−ジメチルホルムアミド(
50ml)中溶液を25分間にわたって加えた。水(0.85ml)を加え、混
合物を70℃まで加熱し、その温度で2時間攪拌した。50℃まで冷却した後、
水(250ml)を加え、混合物を15分間攪拌し、放置して水相を除去した。
水相をトルエン(50ml)で洗浄し、合したトルエン相を2.5モルの水酸化
ナトリウム水溶液(2x100ml)および水(100ml)で洗浄した。つい
で得られたトルエン相を無水硫酸マグネシウム(10.4g)で乾燥させ、濾過
し、その硫酸マグネシウムをトルエン(25ml)で洗浄した。トルエンを減圧
下で蒸留して除去して淡黄色固体を形成させ、真空オーブンで一夜乾燥させた。
【0027】 トランス−(−)−4−(4’−フルオロフェニル)−3−(3”,4”−メ
チレンジオキシフェノキシメチル)−1−メチルピペリジン:47.3g、収率
87.7重量%、純度90.8%。 上記の物質25gを熱プロパン−2−オール(185ml)に溶かし、4時間
にわたって2℃まで冷却した。水(300ml)を60分間にわたって加え、結
晶化スラリーを2℃でさらに1時間攪拌した。生成物を濾過で単離し、プロパン
−2−オール(2x185ml)で洗浄し、真空下で乾燥させた。 収量:22.9g;91.6%。純度:98.4%。
【0028】 実施例3 トルエン(210ml)を高架式攪拌器およびグリコールサーキュレーターを
備えたきれいな乾いた500mlのジャケット付き容器に入れ、確実に溶解させ
るために攪拌しながらトランス−(−)−4−(4−フルオロフェニル)−3−
ヒドロキシメチル−1−メチルピペリジン(35.08g、純度96.07%w
/w)を加えた。容器内容物を5℃まで冷却し、ジメチルエチルアミン(25.
5ml)を加え、ついで窒素パージを取りつけ、該容器内容物をさらに0℃まで
冷却した。塩化ベンゼンスルホニルおよびトルエンの混合物(25ml+25m
l)を、温度を−2℃ないし+2℃の間で維持しながら、ヘッドフラスコから7
5分間にわたってゆっくりと加えた。添加完了後、混合物を30分間攪拌し、温
度を10℃まで上昇させた。水(210ml)を5−10分間にわたって容器に
入れ、10℃で15分間攪拌した。混合物を15分間放置し、水相を分離した。
水相をトルエン(15ml)で洗浄し、合したトルエン相を無水硫酸マグネシウ
ム(11g)で10分間乾燥させた。ついで該溶液を濾過し、硫酸マグネシウム
をトルエン(10ml)で洗浄した。ついで約100mlのトルエンを低圧蒸留
で除去し、スルホン酸エステルのトルエン中乾燥溶液約200mlを得た。この
溶液をきれいな乾いた容器に移し、N,N’−ジメチルホルムアミド(100m
l)を加えた。この混合物を攪拌し、50℃まで加温し、セサモール(22.7
g)およびナトリウムメトキシド(9.32g)のN,N’−ジメチルホルムア
ミド(50ml)中溶液を25分間にわたって加えた。水(0.85ml)を加
え、混合物を70℃まで加熱し、その温度で70分間攪拌した。65℃まで冷却
した後、水(250ml)を加え、混合物を15分間攪拌し、放置して水相を除
去した。トルエン相を2.5モルの水酸化ナトリウム水溶液(2x100ml)
および水(100ml)で洗浄した。ついで得られたトルエン相を無水硫酸マグ
ネシウム(10g)で乾燥させ、濾過し、硫酸マグネシウムをトルエン(25m
l)で洗浄した。
【0029】 トランス−(−)−4−(4’−フルオロフェニル)−3−(3”,4”−メ
チレンジオキシフェノキシメチル)−1−メチルピペリジンを含有するトルエン
溶液を容量250mlまでトルエンで希釈し、きれいな乾いた容器に入れた。容
器内容物を62℃まで加熱し、クロロギ酸フェニル(19ml、純度97%)を
35−40分間にわたって加えた。添加完了後、ヘッドフラスコをトルエン(1
5ml)で洗浄し、洗浄液を容器に加えた。得られた混合物を62℃で65分間
攪拌し、70分間にわたって20℃まで冷却した。濃硫酸(6ml)の水(57
ml)中溶液を容器に5分間にわたって加えた。容器内容物を10分間攪拌し、
ついで20℃で10分間放置した。下相を分離除去し、水(78ml)を加え、
混合物を10分間攪拌した。10分間放置後、下部水相を除去し、トルエン相を
再び水(78ml)で洗浄した。トルエン相をセライト(1.3g)と一緒に攪
拌し、濾過し、濾液を減圧下で蒸発させて油状物質を得た。熱プロパン−2−オ
ール(260ml)を加え、蒸留を続けて、再び油状物質を得た。さらに熱プロ
パン−2−オール340mlを加えて、白色結晶懸濁液を形成させ、それをきれ
いな乾いた容器に移し、プロパン−2−オール(20ml)で洗浄した。懸濁液
を0−5℃まで冷却し、0℃で3時間攪拌した。得られた生成物を真空濾過で単
離し、プロパン−2−オール(80ml)で洗浄し、真空オーブン(50℃)で
一夜乾燥させた。 トランス−(−)−4−(4’−フルオロフェニル)−3−(3”,4”−メ
チレンジオキシフェノキシ)−1−フェノキシカルボニルピペリジンの収量:4
3.01g。
【0030】 実施例4 自動式実験室反応器(Lab Max)をジャケット温度20℃および攪拌速
度150r.p.mに設定した。トルエン(300ml)およびトランス−(−
)−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシメチル−1−メチルピペリ
ジン(50.09g)を該容器に入れ、溶液温度を10分間にわたって5℃に下
げ、ついでジメチルエチルアミン(56.6ml)を該容器に入れ、溶液温度を
5分間にわたって0℃まで下げた。溶液温度を0℃に維持しながら、塩化ベンゼ
ンスルホニルおよびトルエンの混合物(容量比50:50、112.45g)を
60分間にわたって該容器に加えた。添加完了後、溶液を30分間にわたって1
0℃まで加温し、10分間攪拌した。水酸化ナトリウム水溶液(2%、225g
)を15分間にわたって反応器に加え、混合物を10分間攪拌し、ついで放置し
た。10分後、水相を除去し、トルエン相の容量を減圧下で蒸発させて239m
lまで減少させた。新鮮なトルエンを加えてその容量を300mlにし、ついで
N,N’−ジメチルホルムアミド(160ml)を加え、温度を20分間にわた
って55℃に調整し、攪拌速度を175r.p.mに上げた。セサモール(37
.18g)およびN,N’−ジメチルホルムアミド(70ml)の混合物を容器
に加え、5分後、最初のナトリウムメトキシド(5.08g)を加えた。10分
間攪拌した後、次のナトリウムメトキシド(5.08g)を加え、さらに15分
間攪拌した後、最後のナトリウムメトキシド(4.55g)を加えた。添加完了
後、反応温度を15分間にわたって70℃まで上昇させ、混合物を90分間攪拌
した。反応温度を15分間にわたって50℃まで下げ、水(225ml)を20
分間にわたって加え、混合物を50℃で10分間攪拌した。ついで攪拌を止め、
混合物を5分間放置し、水相を除去した。水酸化ナトリウム水溶液(10%、1
50ml)を加えた;混合物を50℃で10分間攪拌し、5分間放置し、水相を
除去した。最後の水洗浄(100ml)の後、50℃で10分間攪拌して、5分
放置し、水相を除去し、トルエン相を無水硫酸マグネシウム(15g)で乾燥さ
せた。トルエン溶液を濾過し、固体物質をトルエン(15ml)を通して洗浄し
、ついで溶媒を減圧下で蒸発させ除去した。得られた固体生成物を真空オーブン
で(40℃)で一夜乾燥させた。 トランス−(−)−4−(4’−フルオロフェニル)−3−(3”,4”−メ
チレンジオキシフェノキシメチル)−1−メチルピペリジンの収量:67.91
g、88.2重量%。純度94.4%。
【0031】 実施例5 実施例4の操作を次のパラメーターに変えて繰り返した: 塩化ベンゼンスルホニル充填量:1.35当量、1.75当量および1.55
当量; 塩化ベンゼンスルホニル添加後の攪拌時間:40分、120分、80分。 86.2重量%ないし88.2重量%の間の収率および91.2%ないし95
.4%の間の純度を得た。
【0032】 実施例6 自動式実験室反応器(Lab Max)をジャケット温度20℃および攪拌速
度150r.p.mに設定した。トルエン(230ml)およびトランス−(−
)−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシメチル−1−メチルピペリ
ジン(50.04g)を容器に入れ、溶液温度を10分間にわたって5℃まで下
げ、ついでジメチルエチルアミン(48.5ml)を該容器に入れ、溶液温度を
5分間にわたって0℃まで下げた。溶液温度を0℃に維持しながら、塩化ベンゼ
ンスルホニルおよびトルエンの混合物(容量比50:50、98.4g)を60
分間にわたって容器に加えた。添加完了後、溶液を30分間にわたって10℃ま
で加温した。水酸化ナトリウム水溶液(2%、300g)を15分間にわたって
反応器に加え、混合物を10分間攪拌し、ついで放置した。10分後、水相を除
去し、トルエン相を減圧下で蒸発させ、乾燥させた。新たなトルエンを加えて容
量を300mlにし、ついでN,N’−ジメチルホルムアミド(160ml)を
加え、温度を20分間にわたって40℃に調整し、攪拌速度を175r.p.m
に上げた。セサモール(37.11g)、N,N’−ジメチルホルムアミド(7
0ml)およびナトリウムメトキシド(14.52g)の混合物を45分間にわ
たって該容器に加えた。添加完了後、反応温度を15分間にわたって70℃まで
上げ、混合物を120分間攪拌した。ついで、反応温度を15分間にわたって5
0℃まで下げ、水(300ml)を20分間にわたって加え、混合物を50℃で
10分間攪拌した。ついで攪拌を止め、混合物を5分間放置し、水相を除去した
。水酸化ナトリウム水溶液(10%、100ml)を加えた;混合物を50℃で
10分間攪拌し、5分間放置し、水相を除去した。トルエン相を無水硫酸マグネ
シウム(15g)で乾燥させ、濾過し、固体物質をトルエン(15ml)を通し
て洗浄し、ついで溶媒を減圧下で蒸発させ除去した。得られた固体生成物を真空
オーブンで(40℃)で一夜乾燥させた。 トランス−(−)−4−(4’−フルオロフェニル)−3−(3”,4”−メ
チレンジオキシフェノキシメチル)−1−メチルピペリジンの収率:85.3重
量%。純度93.99%。
【0033】 実施例7 自動式実験室反応器(Lab Max)をジャケット温度20℃および攪拌速
度150r.p.mに設定した。トルエン(230ml)およびトランス−(−
)−4−(4−フルオロフェニル)−3−ヒドロキシメチル−1−メチルピペリ
ジン(50.04g)を該容器に入れ、溶液温度を10分間にわたって5℃まで
下げ、ついでジメチルエチルアミン(48.5ml)を容器に入れ、溶液温度を
5分間にわたって0℃まで下げた。溶液温度を0℃に維持しながら、塩化ベンゼ
ンスルホニルおよびトルエンの混合物(容量比50:50、98.4g)を12
0分間にわたって該容器に加えた。添加完了後、溶液を30分間にわたって10
℃まで加温し、さらに30分間攪拌した。水酸化ナトリウム水溶液(2%、15
0g)を15分間にわたって反応器に加え、混合物を10分間攪拌し、ついで放
置した。10分後、水相を除去し、トルエン相を無水硫酸マグネシウムで乾燥さ
せ、濾過し、そのケークをトルエン(15ml)で洗浄した。新たなトルエンを
加えて容量を300mlにし、ついでN,N’−ジメチルホルムアミド(160
ml)を加え、温度を20分間にわたって40℃に調整し、攪拌速度を175r
.p.mに上げた。セサモール(37.11g)、N,N’−ジメチルホルムア
ミド(70ml)およびナトリウムメトキシド(14.52g)の混合物を45
分間にわたって該容器に加えた。添加完了後、反応温度を15分間にわたって7
0℃まで上げ、混合物を60分間攪拌した。ついで反応温度を15分間にわたっ
て50℃まで下げ、水(150ml)を20分間にわたって加え、混合物を50
℃で10分間攪拌した。ついで攪拌を止め、混合物を5分間放置し、水相を除去
した。水酸化ナトリウム水溶液(10%、200ml)を加えた;混合物を50
℃で10分間攪拌し、5分間放置し、水相を除去した。最後の水洗浄(150m
l)をした後、50℃で10分間攪拌して、5分放置し、水相を除去し、トルエ
ン相を無水硫酸マグネシウム(15g)で乾燥させた。トルエン溶液を濾過し、
固体物質をトルエン(15ml)を通して洗浄し、ついで溶媒を減圧下で蒸発さ
せ除去した。得られた固体生成物を真空オーブンで(40℃)で一夜乾燥させた
。 トランス−(−)−4−(4’−フルオロフェニル)−3−(3”,4”−メ
チレンジオキシフェノキシメチル)−1−メチルピペリジンの収率:84.4重
量%。純度98.67%。
【0034】 実施例8 自動式実験室反応器(Lab Max)をジャケット温度20℃および攪拌速
度150r.p.mに設定した。トルエン(370ml)およびトランス−(−
)−4−でジメチルエチルアミン(36.5ml)を容器に入れ、溶液温度を5
分間にわたって0℃まで下げた。溶液温度を0℃に維持しながら、塩化ベンゼン
スルホニルおよびトルエンの混合物(容量比50:50、78.7g)を120
分間にわたって容器に加えた。添加完了後、溶液を30分間にわたって10℃ま
で加温した。水酸化ナトリウム水溶液(2%、150g)を15分間にわたって
反応器に加え、混合物を10分間攪拌し、ついで放置した。10分後、水相を除
去し、トルエン相の容量を減圧下で蒸発させ、乾燥させた。新たなトルエンを加
えて容量を300mlにし、ついでN,N’−ジメチルホルムアミド(160m
l)を加え、温度を20分間にわたって40℃に調整し、攪拌速度を175r.
p.mに上げた。セサモール(37.11g)およびN,N’−ジメチルホルム
アミド(70ml)の混合物を容器に加え、5分後最初のナトリウムメトキシド
(5.0g)を加えた。さらに10分間攪拌した後、次のナトリウムメトキシド
(5.0g)を加え、さらに15分間攪拌した後、最後のナトリウムメトキシド
(4.52g)を加えた。添加完了後、反応温度を15分間にわたって70℃ま
で上げ、混合物を120分間攪拌した。反応温度を15分間にわたって50℃ま
で下げ、水(150ml)を20分間にわたって加え、混合物を50℃で10分
間攪拌した。攪拌を停止し、混合物を5分間放置し、水相を除去した。水酸化ナ
トリウム水溶液(10%、100ml)を加えた;混合物を50℃で10分間攪
拌し、5分間放置し、水相を除去した。最後の水洗浄(150ml)の後、50
℃で10分間攪拌しながら、5分放置し、水相を除去し、トルエン相を無水硫酸
マグネシウム(15g)で乾燥させた。トルエン溶液を濾過し、固体物質をトル
エン(15ml)を通して洗浄し、溶媒を減圧下で蒸発させ除去した。得られた
固体生成物を真空オーブンで(40℃)で一夜乾燥させた。 トランス−(−)−4−(4’−フルオロフェニル)−3−(3”,4”−メ
チレンジオキシフェノキシメチル)−1−メチルピペリジンの収率:85.4重
量%。純度97.0%。
【0035】 実施例9 実施例4の操作を次のパラメーターに変えて繰り返した: ジメチルエチルアミンの容量:36.5ml/48.5ml/42.5ml; 塩化ベンゼンスルホニル/トルエンの充填量:78.7g/98.4g/88
g; 塩化ベンゼンスルホニル/トルエンの添加時間:60分/120分/90分; 塩化ベンゼンスルホニル添加後の10℃での攪拌時間:0分/15分/30分
; 2%NaOHクエンチの容量:150ml/300ml/225ml; 蒸発後のトルエンの容量:300ml/400ml/350ml; DMFの容量:160ml/60ml/110ml; セサモール添加温度:40℃/70℃/55℃; セサモールの重量:30.93g/37.11g/34.02g; ナトリウムメトキシドの重量:4.0g、4.0g、4.1g/5.0g、5
.0g、4.52g/4.5g、4.5g、4.31g; 70℃での攪拌時間:60分/120分/90分; 水の充填量:150ml/300ml/225ml; 苛性洗浄:100ml/150ml/75ml。 収率は81.5−89.3重量%の範囲にあり、純度は48.9−98.7%
の範囲にあった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/22 A61P 25/22 25/24 25/24 25/28 25/28 25/30 25/30 25/32 25/32 // C07M 7:00 C07M 7:00 9:00 9:00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C063 AA01 BB08 CC81 DD11 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BC21 GA02 GA07 MA01 MA04 MA35 MA37 MA52 MA55 NA14 ZA02 ZA12 ZA15 ZA18

Claims (89)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1): 【化1】 [式中、Xは置換されていてもよいC(1−6)アルキル、アリールアルキル、
    アリルまたはアルキニル基を意味する] で示される化合物の製法であって、式(2): 【化2】 [式中、Yは置換されていてもよいアルキル、アリールまたはアリールアルキル
    スルホン酸エステル基を意味する] で示される化合物を調製し、化合物(2)を単離せず、それをセサモールまたは
    セサモール誘導体と反応させることを含む方法。
  2. 【請求項2】 化合物(1)を単離し、ハロギ酸エステルと反応させて、式
    (3): 【化3】 [式中、Rは置換されていてもよいC(1−6)アルキル、アリール、アリルま
    たはアリールアルキル基を意味する] で示される化合物を調製する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 化合物(1)を単離せず、その溶液をハロギ酸エステルとの
    反応に直接使用して、式(3)[式中、Rは置換されていてもよいC(1−6) アルキル、アリール、アリルまたはアリールアルキル基を意味する] で示される化合物を調製する請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 Rがフェニル、メチル、エチル、第三級ブチルまたはベンジ
    ル基である請求項2または3記載の方法。
  5. 【請求項5】 Xがメチル、エチル、第三級ブチルまたはベンジル基である
    請求項1ないし4のいずれか一つに記載の方法。
  6. 【請求項6】 Yがベンゼンスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ
    またはメチルスルホニルオキシ基である請求項1ないし5のいずれか一つに記載
    の方法。
  7. 【請求項7】 Xがメチル基で、Yがベンゼンスルホニルオキシ基で、Rが
    フェニル基である請求項1、2または3記載の方法。
  8. 【請求項8】 1−置換4−(4’−4−フルオロフェニル)−3−ヒドロ
    キシメチル−ピペリジン(化合物(2)、ここにYはヒドロキシである)のトル
    エンまたはキシレン中溶液または懸濁液を、塩基の存在下、スルホン酸の活性誘
    導体、例えばベンゼンスルホニルクロリド、メタンスルホニルクロリドまたはト
    ルエンスルホニルクロリドで処理することを含む請求項1ないし7のいずれか一
    つに記載の方法。
  9. 【請求項9】 溶媒の出発物質に対する比率が、3ないし10、好ましくは
    4ないし8、より好ましくは4.5ないし7.5リットル/kgである請求項8
    記載の方法。
  10. 【請求項10】 塩基がアミン、好ましくはトリエチルアミン、トリメチル
    アミン、ジエチルメチルアミンまたはジメチルエチルアミン、より好ましくは、
    アミンがジメチルエチルアミンである請求項8または9記載の方法。
  11. 【請求項11】 1ないし3当量、好ましくは1.4ないし2.3当量、よ
    り好ましくは1.5ないし2.0当量の塩基を使用する請求項8ないし10のい
    ずれか一つに記載の方法。
  12. 【請求項12】 スルホン酸誘導体を溶液に−15℃ないし+15℃、より
    好ましくは−5℃ないし+5℃の温度で加える請求項8ないし11のいずれか一
    つに記載の方法。
  13. 【請求項13】 0.8ないし2.5当量、好ましくは1.1ないし1.9
    当量、より好ましくは1.2ないし1.6当量のスルホン酸誘導体を使用する請
    求項8ないし12のいずれか一つに記載の方法。
  14. 【請求項14】 塩基のスルホン酸誘導体に対するモル比が1に対して1.
    05ないし1.4、好ましくは1に対して1.2である請求項8ないし13のい
    ずれか一つに記載の方法。
  15. 【請求項15】 スルホン酸誘導体の添加時間が0.5ないし3時間、好ま
    しくは1ないし2時間である請求項8ないし14のいずれか一つに記載の方法。
  16. 【請求項16】 スルホン酸誘導体を添加した後、反応混合物を10℃ない
    し20℃まで加温し、さらに0.5ないし2時間攪拌する請求項8ないし15の
    いずれか一つに記載の方法。
  17. 【請求項17】 過剰量のスルホン化剤を水性クエンチによって破壊する請
    求項8ないし16のいずれか一つに記載の方法。
  18. 【請求項18】 水性クエンチが希釈水性塩基、好ましくは1ないし10%
    、より好ましくは1ないし3%濃度の水酸化ナトリウム希釈水溶液である請求項
    17記載の方法。
  19. 【請求項19】 クエンチ容量が出発物質1キログラム当たり3ないし6リ
    ットルである請求項17または18記載の方法。
  20. 【請求項20】 クエンチ温度が10℃ないし15℃である請求項17ない
    し19のいずれか一つに記載の方法。
  21. 【請求項21】 スルホン酸エステル(2)溶液を無水硫酸ナトリウムまた
    はマグネシウムのような乾燥剤、または共沸蒸留で乾燥させる請求項1ないし2
    0のいずれか一つに記載の方法。
  22. 【請求項22】 スルホン酸エステル(2)のセサモールとのカップリング
    反応を、スルホン酸エステル(2)の形成に使用される、ただし共溶媒を含む、
    トルエンまたはキシレン中で行う請求項1ないし21のいずれか一つに記載の方
    法。
  23. 【請求項23】 共溶媒が、例えば混合溶媒の全体の極性を増大させるもの
    であり、トルエンまたはキシレンから容易に分離されるものである請求項22記
    載の方法。
  24. 【請求項24】 溶媒がN,N’−ジメチルホルムアミド、アセトン、ジメ
    チルスルホキシドまたはテトラヒドロフランである請求項22記載の方法。
  25. 【請求項25】 共溶媒がN,N’−ジメチルホルムアミドである請求項2
    2記載の方法。
  26. 【請求項26】共溶媒の第一溶媒に対する比率が1:10ないし1:1、好
    ましくは1:4ないし1:2である請求項22ないし25のいずれか一つに記載
    の方法。
  27. 【請求項27】 セサモールとのカップリング反応における溶液の総容量が
    出発物質1キログラム当たり5ないし15、好ましくは7ないし11、より好ま
    しくは8ないし10リットルである請求項22ないし26のいずれか一つに記載
    の方法。
  28. 【請求項28】 化合物(2)のセサモールとの反応を塩基の存在下で行う
    請求項1ないし27のいずれか一つに記載の方法。
  29. 【請求項29】 塩基がアルカリ金属の水酸化物またはアルコキシドである
    請求項28記載の方法。
  30. 【請求項30】 塩基がナトリウムメトキシドである請求項28または29
    記載の方法。
  31. 【請求項31】 塩基が水酸化ナトリウムである請求項28または29記載
    の方法。
  32. 【請求項32】 アルカリ金属の水酸化物をフレークの形態で使用する請求
    項29または31記載の方法。
  33. 【請求項33】 塩基を固体として化合物(2)およびセサモールの溶液に
    加える請求項1ないし32のいずれか一つに記載の方法。
  34. 【請求項34】 固体塩基を部分的に、例えば3分割で加える請求項33記
    載の方法。
  35. 【請求項35】 塩基およびセサモールを共溶媒に溶かし、化合物(2)の
    溶液に加える請求項28ないし32のいずれか一つに記載の方法。
  36. 【請求項36】 カップリング反応で使用されるセサモールの量が出発物質
    の0.9ないし1.5当量、好ましくは1.0ないし1.2当量である上記の請
    求項のいずれか一つに記載の方法。
  37. 【請求項37】 使用される塩基の量がセサモールをセサモラートに完全に
    変換するのに十分な量である、適当にはおよそ等モル量である請求項28ないし
    37のいずれか一つに記載の方法。
  38. 【請求項38】 塩基を化合物(2)の溶液に15分ないし2時間、好まし
    くは30分ないし1時間の期間にわたって加える上記の請求項のいずれか一つに
    記載の方法。
  39. 【請求項39】 少量の水を塩基添加後にカップリング反応混合物に加える
    上記の請求項のいずれか一つに記載の方法。
  40. 【請求項40】 加えた水の量が0.1ないし1モル当量、好ましくは0.
    2ないし0.4モル当量である請求項39記載の方法。
  41. 【請求項41】 セサモールを化合物(2)の溶液に40℃ないし70℃、
    好ましくは40℃ないし60℃の温度で加える上記の請求項のいずれか一つに記
    載の方法。
  42. 【請求項42】 添加完了後、反応温度を70℃ないし100℃、好ましく
    は70℃−75℃まで上昇させる上記の請求項のいずれか一つに記載の方法。
  43. 【請求項43】 反応混合物を高温で1ないし4時間、好ましくは1ないし
    2時間攪拌する請求項42記載の方法。
  44. 【請求項44】 より揮発性の高い溶媒を除去するために蒸発させ、適当な
    溶媒、例えば水でトリチュレートすることで、化合物(1)を結晶性固体として
    単離する上記の請求項のいずれか一つに記載の方法。
  45. 【請求項45】 トルエンを蒸発させ、その残渣に水を添加することで、ト
    ランス−(−)−4−(4’−フルオロフェニル)−3−(3”,4”−メチレ
    ンジオキシフェノキシメチル)−1−メチルピペリジンをトルエンおよびN,N
    ’−ジメチルホルムアミドの混合物から単離する上記の請求項のいずれか一つに
    記載の方法。
  46. 【請求項46】 水を反応混合物に35℃ないし65℃、好ましくは約50
    ℃の温度で加える請求項45記載の方法。
  47. 【請求項47】 20℃より下に冷却した後、実質的に完全に結晶化させる
    のに十分な量の、典型的には2ないし4倍容量の、水をゆっくりと、好ましくは
    2ないし6時間、より好ましくは3ないし5時間にわたって加える請求項45ま
    たは46記載の方法。
  48. 【請求項48】 スルホン酸エステルの形成に使用されるのと実質的に同一
    の溶媒中で化合物(1)を化合物(3)に変換する請求項1ないし43のいずれ
    か一つに記載の方法。
  49. 【請求項49】 カップリング反応完了後、反応混合物を、適当には40な
    いし60℃まで冷却し、洗浄して過剰量の試薬および副生成物を除去する請求項
    48記載の方法。
  50. 【請求項50】 カップリング反応混合物を水および塩基性水溶液でクエン
    チおよび洗浄する請求項49記載の方法。
  51. 【請求項51】 塩基が水酸化ナトリウムである請求項50記載の方法。
  52. 【請求項52】 水酸化ナトリウム水溶液が1ないし3モルの濃度を有する
    請求項51記載の方法。
  53. 【請求項53】 化合物(1)の溶液を乾燥させて水を除去し、ついで、式
    :Hal−COR’[式中、R’は置換されていてもよいアルキル、アリール
    アルキルまたはアリール基である]のハロギ酸エステルで直接処理する請求項4
    8ないし52のいずれか一つに記載の方法。
  54. 【請求項54】 溶媒がトルエンであって、トルエン溶液の含水量が0.0
    5%w/w未満である請求項53記載の方法。
  55. 【請求項55】 トルエン溶液を減圧下または大気圧下でディーン・アンド
    ・スターク装置などを用いて還流することで、あるいは溶媒を一部留去すること
    により、上記した溶液の水含量を得る請求項54記載の方法。
  56. 【請求項56】 ハロギ酸エステルがクロロギ酸フェニルである請求項53
    ないし55のいずれか一つに記載の方法。
  57. 【請求項57】 反応を50−100℃、より好ましくは55−70℃、最
    も好ましくは58ないし68℃の温度で行う請求項48ないし56のいずれか一
    つに記載の方法。
  58. 【請求項58】化合物(1)の濃度が3リットル当たり1kgないし10リ
    ットル当たり1kg、好ましくは5リットル当たり約1kgである請求項48な
    いし57のいずれか一つに記載の方法。
  59. 【請求項59】 クロロギ酸エステルが実質的に塩化水素および水を含まな
    い請求項48ないし58のいずれか一つに記載の方法。
  60. 【請求項60】 クロロギ酸エステルを希釈せずに加える請求項48ないし
    59のいずれか一つに記載の方法。
  61. 【請求項61】 クロロギ酸エステルとの反応を塩基の不存在下で行う請求
    項48ないし60のいずれか一つに記載の方法。
  62. 【請求項62】 カルバミン酸エステルの反応混合物を冷却し、希硫酸水溶
    液でクエンチする請求項48ないし61のいずれか一つに記載の方法。
  63. 【請求項63】 その反応混合物を15℃ないし25℃に、好ましくは約2
    0℃に冷却する請求項62記載の方法。
  64. 【請求項64】 硫酸の濃度が5ないし20%、好ましくは8ないし12%
    である請求項62または63記載の方法。
  65. 【請求項65】 非水相を水で洗浄する請求項48ないし64のいずれか一
    つに記載の方法。
  66. 【請求項66】 非水相を一回以上洗浄する請求項65記載の方法。
  67. 【請求項67】 各水洗における容量が溶媒の容量に対して1:10ないし
    1:2、好ましくは1:5ないし1:8である請求項65または66記載の方法
  68. 【請求項68】 非水相を濾過剤、例えばセライトと共に攪拌して濾過する
    か、または濾過剤の床を通して濾過する請求項48ないし67のいずれか一つに
    記載の方法。
  69. 【請求項69】 カルバミン酸エステル(3)の結晶形態を反応混合物から
    単離する請求項48ないし68のいずれか一つに記載の方法。
  70. 【請求項70】 カルバミン酸エステル(3)を熱トルエンおよびプロパン
    −2−オールの混合物から結晶化させる請求項69記載の方法。
  71. 【請求項71】 トルエンを蒸発によって部分的に除去し、熱プロパン−2
    −オールを加えていずれの固体物質も溶かし、その溶液を冷却して結晶性固体を
    得る請求項69または70記載の方法。
  72. 【請求項72】 蒸留の過程でプロパン−2−オールを加えることでトルエ
    ンを徐々に置き換える請求項69または70記載の方法。
  73. 【請求項73】 プロパン−2−オールの代わりにエタノールまたは変性工
    業用メタノールを用いる請求項69ないし72記載の方法。
  74. 【請求項74】 請求項1ないし73のいずれか一つに記載の方法を組み入
    れる(−)−トランス−4−(4’−フルオロフェニル)−3−(3”,4”−
    メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペリジンの製法。
  75. 【請求項75】 請求項1ないし73のいずれか一つの方法を含む方法によ
    って得られる場合の(−)−トランス−4−(4’−フルオロフェニル)−3−
    (3”,4”−メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペリジン。
  76. 【請求項76】 塩酸塩などの医薬上許容される塩の形態での請求項75に
    記載の(−)−トランス−4−(4’−フルオロフェニル)−3−(3”,4”
    −メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペリジン。
  77. 【請求項77】 請求項1ないし73のいずれか一つの方法を含む方法によ
    って得られる場合の無水物としての(−)−トランス−4−(4’−フルオロフ
    ェニル)−3−(3”,4”−メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペリジン
    塩酸塩。
  78. 【請求項78】 請求項1ないし73のいずれか一つの方法を含む方法によ
    って得られる場合のヘミ水和物としての(−)−トランス−4−(4’−フルオ
    ロフェニル)−3−(3”,4”−メチレンジオキシフェノキシメチル)ピペリ
    ジン塩酸塩。
  79. 【請求項79】 請求項75ないし78のいずれか一つに記載の本発明の方
    法を使用して得られるパロキセチンまたはパロキセチンの医薬上許容される塩お
    よび医薬上許容される担体を含む障害の治療または予防用医薬組成物。
  80. 【請求項80】 請求項75ないし78のいずれか一つに記載の本発明の方
    法を使用して得られるパロキセチンまたはパロキセチンの医薬上許容される塩の
    使用であって、障害の治療または予防用医薬を製造するための使用。
  81. 【請求項81】 請求項75ないし78のいずれか一つに記載の本発明の方
    法を使用して得られる有効量または予防量のパロキセチンまたはパロキセチンの
    医薬上許容される塩を一つまたはそれ以上の障害に罹患しているヒトに投与する
    ことを含む障害の治療法。
  82. 【請求項82】 実質的に実施例1ないし9のいずれか一つに上記される方
    法。
  83. 【請求項83】 式(3): 【化4】 [式中、Rは置換されていてもよいC(1−6)アルキル、アリール、アリルま
    たはアリールアルキルを意味する] で示される化合物の製法であって、式(1): 【化5】 [式中、Xは置換されていてもよいC(1−6)アルキル、アリールアルキル、
    アリルまたはアルキニル基を意味する] で示される化合物を調製し、化合物(1)を単離せず、それをハロギ酸エステル
    と反応させて式(3): 【化6】 の化合物を調製し、そのカルバミン酸エステル反応混合物を冷却し、それを希硫
    酸水溶液でクエンチすることを含む方法。
  84. 【請求項84】 反応混合物を15℃ないし25℃、好ましくは約20℃に
    冷却する請求項83記載の方法。
  85. 【請求項85】 硫酸の濃度が5ないし20%、好ましくは8ないし12%
    である請求項83記載の方法。
  86. 【請求項86】 式(2)(式中、Yは置換されていてもよいアルキル、ア
    リールまたはアリールアルキルスルホン酸エステル基である)の化合物を、セサ
    モールまたはセサモール誘導体と反応させて化合物(1)を調製する請求項83
    ないし84のいずれか一つに記載の方法。
  87. 【請求項87】 結晶性トランス−(−)−4−(4−フルオロフェニル)
    −3−(3’,4’−メチレンジオキシフェノキシメチル)−1−フェノキシカ
    ルボニルピペリジン。
  88. 【請求項88】 結晶性トランス−(−)−4−(4−フルオロフェニル)
    −3−(3’,4’−メチレンジオキシフェノキシメチル)−1−フェノキシカ
    ルボニルピペリジンの製法であって、トランス−(−)−4−(4−フルオロフ
    ェニル)−3−(3’,4’−メチレンジオキシフェノキシメチル)−1−フェ
    ノキシカルボニルピペリジンのトルエンまたはキシレン中溶液を得、大部分のト
    ルエンまたはキシレンを除去し、熱プロパン−2−オールを加えて残渣を溶かし
    、その溶液を冷却して結晶性固体を得ることを含む方法。
  89. 【請求項89】 結晶性トランス−(−)−4−(4−フルオロフェニル)
    −3−(3’,4’−メチレンジオキシフェノキシメチル)−1−フェノキシカ
    ルボニルピペリジンの製法であって、トランス−(−)−4−(4−フルオロフ
    ェニル)−3−(3’,4’−メチレンジオキシフェノキシメチル)−1−フェ
    ノキシカルボニルピペリジンのトルエンまたはキシレン中溶液を得、その溶液を
    共沸蒸留に付し、共沸蒸留の過程でトルエンまたはキシレンを新たなプロパン−
    2−オールに徐々に置き換え、そのプロパン−2−オール溶液を冷却して結晶性
    固体を得ることを含む方法。
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